JP2014028935A - カルボキシメチルセルロースの製造方法、カルボキシメチルセルロースおよびカーボンナノチューブ含有組成物の分散剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明によれば、カーボンナノチューブ含有組成物の分散剤としての低分子量カルボキシメチルセルロースの製造方法およびカーボンナノチューブ含有組成物の分散剤としての低分子量カルボキシメチルセルロースを提供する。
【解決手段】ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による重量平均分子量が6万より大きく50万以下のカルボキシメチルセルロースを100℃以上で加水分解反応した後に、透析膜で透析し、重量平均分子量が5千以上6万以下のカルボキシメチルセルロースを得るカルボキシメチルセルロースの製造方法。
【選択図】なし
【解決手段】ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による重量平均分子量が6万より大きく50万以下のカルボキシメチルセルロースを100℃以上で加水分解反応した後に、透析膜で透析し、重量平均分子量が5千以上6万以下のカルボキシメチルセルロースを得るカルボキシメチルセルロースの製造方法。
【選択図】なし
Description
本発明は、カーボンナノチューブ含有組成物の分散剤として有用なカルボキシメチルセルロースおよびその製造方法に関する。
カーボンナノチューブは、その理想的な一次元構造に起因する様々な特性、例えば、電気伝導性、熱伝導性や力学強度などによって、様々な工業的応用が期待されている物質である。カーボンナノチューブの直径、層数および長さを制御することにより、性能向上および応用性の広がりが期待されている。カーボンナノチューブは、通常、層数の少ない方が高グラファイト構造を有する。単層カーボンナノチューブや二層カーボンナノチューブは、高グラファイト構造を有しているために、導電性や熱伝導性などの特性も高いことが知られている。また、カーボンナノチューブの中でも層数の比較的少ない2〜5層カーボンナノチューブは、単層カーボンナノチューブと多層カーボンナノチューブの両方の特性を有しているために、種々の用途において有望な素材として注目を集めている。
カーボンナノチューブの導電性を利用した用途として、例えば、クリーンルーム用部材や、ディスプレイ用部材、自動車用部材などがある。カーボンナノチューブは、これらの部材に、制電性、導電性、電波吸収性、電磁波遮蔽性、近赤外カット性などを付与するのに用いられる。カーボンナノチューブは、アスペクト比が高く少量で導電パスを形成できるため、従来のカーボンブラック等の導電性微粒子と比べ、光透過性および耐脱落性に優れた導電性材料となりうる。例えば、カーボンナノチューブを用いた光学用透明導電性フィルムが公知である(特許文献1)。カーボンナノチューブを用いて光透過性に優れた導電性フィルムを得るには、数10本の太いカーボンナノチューブのバンドル(束)や強固な凝集を解し、カーボンナノチューブを高分散させ、少ないカーボンナノチューブの本数で効率良く導電パスを形成する必要がある。このような導電性フィルムを得る手段としては、例えばカーボンナノチューブを溶媒中に高分散させた分散液を基材に塗布する方法などが知られている。カーボンナノチューブを溶媒中に高分散させるためには分散剤を用いて分散させる手法がある(特許文献1、2、3)。中でも、カーボンナノチューブをより高度に分散させるためには、水性溶媒中、水に親和性のある親水性基およびカーボンナノチューブと親和性の高い疎水性基をもつ分散剤を用いて分散させることが好適である(特許文献2、3)。
これらの分散剤の中で、特にポリマー系のものが安定性に優れており、ポリマー系の分散剤を用いた分散液は、希薄濃度でも凝集することなく、カーボンナノチューブの分散性を維持している。しかしポリマー系の分散剤は、カーボンナノチューブ表面に吸着し、絶縁体となって存在するため、導電性が低下する課題があった。また、ポリマー系分散剤は、カーボンナノチューブのバンドル間に入り込むことが困難であり、そのため分散に必要なエネルギーを照射した際に、分散よりも先にカーボンナノチューブの切断が進行するという課題があった。そのため安定性と高分散性および導電性を兼ね備える分散剤が求められてきた。
本発明は、上記のような事情に鑑みなされたものであり、カーボンナノチューブ含有組成物の安定性と高分散性および導電性を維持し、基材上での分散性に優れたカーボンナノチューブ含有組成物の分散剤として有用なカルボキシメチルセルロースおよびその製造方法を提供することを課題とする。
すなわち本発明は、下記を特徴とする。
重量平均分子量が6万より大きく50万以下のカルボキシメチルセルロースを100℃以上で加水分解反応した後に、透析膜で透析し、重量平均分子量が5千以上6万以下のカルボキシメチルセルロースを得るカルボキシメチルセルロースの製造方法。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による重量平均分子量が5千以上6万以下であり、重量平均分子量が6万より大きく50万以下のカルボキシメチルセルロースの0.1重量%水溶液の波長280nmでの吸光度を1としたときの吸光度割合が10以下であるカルボキシメチルセルロース。
上記のカルボキシメチルセルロースを含むカーボンナノチューブ含有組成物の分散剤。
本発明によれば、カーボンナノチューブ含有組成物の安定性と高分散性および導電性を維持し、基材上での分散性に優れたカーボンナノチューブ含有組成物の分散剤として有用な低分子量のカルボキシメチルセルロースが得られる。
カルボキシメチルセルロースを分散剤として用いた場合、得られる分散液は安定性に優れており、希薄濃度でも凝集することなく高分散性を維持している。しかしカルボキシメチルセルロースは一般的に増粘剤として使用されることが多く、そのため市販品は高分子量であることが多い。そのため、カーボンナノチューブのバンドル間に入り込むことが困難であり、分散に必要なエネルギーを照射した際に、分散よりも先にカーボンナノチューブの切断が進行するという課題があった。
本発明者らは、鋭意検討を行った結果、重量平均分子量が6万より大きく50万以下のカルボキシメチルセルロースを100℃以上で加水分解反応した後に、透析膜で透析し、重量平均分子量が5千以上6万以下のカルボキシメチルセルロースを得ることにより、カーボンナノチューブ含有組成物の分散剤として十分な性能を有するカルボキシメチルセルロースが得られることを見出し、本発明に至ったものである。
本発明で原料として用いるカルボキシメチルセルロースは、重量平均分子量が6万より大きく50万以下のカルボキシメチルセルロースである。重量平均分子量が6万以下のカルボキシメチルセルロースは市販されていない。また、重量平均分子量が50万以上のカルボキシメチルセルロースは、加水分解反応に時間がかかり、カルボキシメチルセルロースの酸化分解物が多量に発生するため、精製が困難となる。本発明で用いる重量平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法を用い、ポリエチレングリコールによる校正曲線と対比させて算出された重量平均分子量を指す。
また、加水分解により得られるカルボキシメチルセルロースのエーテル化度は、0.4以上1以下の範囲が好ましい。エーテル化度が0.4より小さいと、カルボキシメチルセルロースが水に不溶になるため好ましくない。カルボキシメチルセルロースが低分子量の場合は、カーボンナノチューブ含有組成物への相互作用が小さくなる。そのためカルボキシメチルセルロースのエーテル化度が1以上では分散剤としての効果が不十分な場合がある。カルボキシメチルセルロースの加水分解反応は、βグリコシド結合を加水分解するため、反応の前後においてエーテル化度に変化はない。そのため、原料として用いるカルボキシメチルセルロースのエーテル化度についても0.4以上1以下の範囲が好ましい。
カルボキシメチルセルロースの加水分解反応は、水中で酸加水分解法を用いて行うことが好ましい。加水分解反応はpH3以下、温度は100℃以上で行うことが好ましい。100℃より低い温度では加水分解反応が進行しないためである。また、密閉した耐圧容器中で反応させる場合は、pH3より大きくpH7以下の条件で、120℃以上で加熱することも可能である。酸が少なくても加圧することによって加水分解反応が進行するためである。反応の際の雰囲気は、特に限定しないが、必要であれば、窒素、アルゴン、ヘリウムなどでガス置換することが好ましい。反応時間は、低分子量化の程度に応じて異なる。pHと反応時間を調整することにより、所望する分子量のカルボキシメチルセルロースを得ることが可能である。用いる酸は特に制限はないが、硫酸、硝酸、塩酸、過酸化水素、酢酸などが好ましい。加熱条件の関係より、揮発しにくい硫酸が特に好ましい。また反応停止のためにはpH7以上になるまでアルカリを加える。アルカリは、特に種類の制限はないが、用いる酸が強酸の場合には、弱塩基を用いることが好ましい。具体的にはアンモニア、炭酸水素ナトリウム、エチルアミン、トリエチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミンなどがある。好ましくは金属イオンや有機物を含まないアンモニアである。
加水分解反応停止後のカルボキシメチルセルロース水溶液は、着色していることが多い。これは加熱下で加水分解を行うため、カルボキシメチルセルロースの一部が酸化され、構造変化を起こしてしまうからである。そのため加水分解反応後、透析膜法を用いて副生成物と反応停止の際に生じた塩を除去することが好ましい。例えば、加水分解反応後の水溶液をチューブ状の透析膜に入れ、イオン交換水中に室温で一晩浸漬する。本来、透析膜法は脱塩が目的であるが、副生成物であるカルボキシメチルセルロースの酸化分解物も、分画分子量以下であるため除去され、色が希薄になる。なお、透析膜は、所望の低分子量カルボキシメチルセルロースより小さい分画分子量の膜を用いる。低分子量カルボキシメチルセルロースと分画分子量の差が大きいほど効率のよい精製が可能となる。具体的には分画分子量が100〜10000の範囲の透析膜が好ましい。分画分子量はさらに好ましくは1000〜5000である。
上記のように透析膜処理して得られた低分子量カルボキシメチルセルロースの紫外可視吸収スペクトルで波長280nmの吸光度を測定した場合、原料となる重量平均分子量が6万より大きく50万以下のカルボキシメチルセルロースの280nmでの吸光度を1とした際の透析膜処理後の吸光度の比率は10以下であることが好ましい。該吸光度の比率が10以下であれば、カルボキシメチルセルロースは、ほぼ無色透明となり、分散剤として使用して透明導電体などを形成する際に透明性を維持することができる。
加水分解前後のカルボキシメチルセルロースの分子量分布(Mw/Mn)は、原料となるカルボキシメチルセルロースからほとんど変化しない。分散剤として使用する場合の、カーボンナノチューブ含有組成物の分散安定性の観点から分子量分布は2以下が好ましい。
本発明の低分子量カルボキシメチルセルロースをカーボンナノチューブの分散剤として用いる場合について述べる。
カーボンナノチューブ含有組成物とは、複数のカーボンナノチューブを含む総体を意味する。カーボンナノチューブ含有組成物中の、カーボンナノチューブの存在形態は、特に限定されず、それぞれが独立、束状、あるいは絡まり合うなどの形態あるいはこれらの混合形態で存在していてもよい。また、種々の層数、直径のものが含まれていてもよい。また、分散液や他の成分を配合した組成物中、あるいは他の成分と複合した複合体中に含まれる場合でも、複数のカーボンナノチューブが含まれていれば、カーボンナノチューブ含有組成物が含まれていると解する。カーボンナノチューブ含有組成物には、カーボンナノチューブ製造法由来の不純物(例えば触媒やアモルファスカーボン)を含み得る。
本発明で製造した低分子量カルボキシメチルセルロースは、カーボンナノチューブ含有組成物の分散剤として使用できる。カーボンナノチューブ含有組成物の分散液の調整方法としては、カーボンナノチューブ含有組成物と分散剤および溶媒を、塗料製造用の一般的な混合分散機(例えば振動ミル、遊星ミル、ボールミル、ビーズミル、サンドミル、ジェットミル、ロールミル、ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー、高圧ホモジナイザー、超音波装置、アトライター、デゾルバー、ペイントシェーカー等)を用いて混合分散する方法を用いることができる。中でも、超音波ホモジナイザーを用いて分散すると、カーボンナノチューブ含有組成物の分散性が向上し好ましい。分散させるカーボンナノチューブ含有組成物は、乾燥状態であっても、溶媒を含んだ状態でもよいが、精製後乾燥させずに溶媒を含んだ状態で分散させることが、分散性が向上するために好ましい。
本発明の低分子量カルボキシメチルセルロースを分散剤として用いたカーボンナノチューブ含有組成物の分散液は、カーボンナノチューブを溶液中で高度に分散できる。このとき分散剤の分子量が小さすぎると、分散剤とカーボンナノチューブの相互作用が弱まるためにカーボンナノチューブのバンドルを十分に解すことができない。一方、分子量が大きすぎると、カーボンナノチューブのバンドル間への侵入が難しくなる。そのため分散するために与えたエネルギーが過剰となり、バンドルが解する前にカーボンナノチューブの切断が進行してしまう。本発明では、カルボキシメチルセルロースの分子量を5千以上6万以下にすることで、分散性だけでなく、カーボンナノチューブの切断を抑制する効果も見出した。従って、好ましい分子量の範囲は5千以上6万以下であり、1万以上6万以下であることがより好ましく、1万以上4万以下であることがさらに好ましい。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、下記の実施例は例示のために示すものであって、いかなる意味においても、本発明を限定的に解釈するものとして使用してはならない。
(分散剤の重量平均分子量の測定)
分散剤の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法を用い、ポリエチレングリコールによる校正曲線と対比させて分子量を算出した。
装置:株式会社島津製作所製 LC−10Aシリーズ
カラム:昭和電工株式会社製 GF−7M HQ
移動相:10mmol/L 臭化リチウム水溶液
流速:1.0ml/min
検出:示差屈折率計
カラム温度:25℃
(紫外可視吸収スペクトル)
カルボキシメチルセルロースナトリウムの吸光度の測定は、以下のようにして行った。
分散剤の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法を用い、ポリエチレングリコールによる校正曲線と対比させて分子量を算出した。
装置:株式会社島津製作所製 LC−10Aシリーズ
カラム:昭和電工株式会社製 GF−7M HQ
移動相:10mmol/L 臭化リチウム水溶液
流速:1.0ml/min
検出:示差屈折率計
カラム温度:25℃
(紫外可視吸収スペクトル)
カルボキシメチルセルロースナトリウムの吸光度の測定は、以下のようにして行った。
カルボキシメチルセルロースナトリウムをイオン交換水に溶解して0.1%水溶液を調製し、吸光度測定を行った。この際に観測される波長280nmの吸光度を用いた。加水分解前の原料となるカルボキシメチルセルロースナトリウムの1%水溶液を用いた場合の吸光度を1とし、それに対する加水分解後のカルボキシメチルセルロースナトリウムの吸光度の割合を評価した。
(エーテル化度測定方法)
カルボキシメチルセルロースナトリウムのエーテル化度は以下のようにして測定した。カルボキシメチルセルロースナトリウム1gとイオン交換水200gを三角フラスコに量り取り、これに0.05mol/L硫酸(和光純薬工業(株)社製)5mLを加えて10分間煮沸した。これを冷却した後、1.0wt%フェノールフタレインエタノール溶液(和光純薬工業(株)社製)を3滴加え、0.1mol/L水酸化カリウム水溶液(和光純薬工業(株)社製)で滴定した。また、同時にカルボキシメチルセルロースナトリウムを加えずに上記と同様の操作を行う空試験を行い、以下の式によってアルカリ度または酸度を算出した。
カルボキシメチルセルロースナトリウムのエーテル化度は以下のようにして測定した。カルボキシメチルセルロースナトリウム1gとイオン交換水200gを三角フラスコに量り取り、これに0.05mol/L硫酸(和光純薬工業(株)社製)5mLを加えて10分間煮沸した。これを冷却した後、1.0wt%フェノールフタレインエタノール溶液(和光純薬工業(株)社製)を3滴加え、0.1mol/L水酸化カリウム水溶液(和光純薬工業(株)社製)で滴定した。また、同時にカルボキシメチルセルロースナトリウムを加えずに上記と同様の操作を行う空試験を行い、以下の式によってアルカリ度または酸度を算出した。
アルカリ度=(B−S)×f1
ここで、
B:空試験時の0.1mol/L水酸化カリウム水溶液の滴下量(mL)
S:カルボキシメチルセルロースナトリウムを含む場合の0.1mol/L水酸化カリウム水溶液の滴下量(mL)
f1:0.1mol/L水酸化カリウム水溶液の力価
なお、(B−S)f値がマイナスのときはアルカリ度を酸度とした。
ここで、
B:空試験時の0.1mol/L水酸化カリウム水溶液の滴下量(mL)
S:カルボキシメチルセルロースナトリウムを含む場合の0.1mol/L水酸化カリウム水溶液の滴下量(mL)
f1:0.1mol/L水酸化カリウム水溶液の力価
なお、(B−S)f値がマイナスのときはアルカリ度を酸度とした。
次に、カルボキシメチルセルロースナトリウム0.7gをろ紙で包み、磁製ルツボに入れ、700℃で1時間加熱した。冷却した後、この磁製ルツボをビーカーに移し、イオン交換水250gと0.05mol/L硫酸(和光純薬工業(株)社製)35mLを加えて30分間煮沸した。これを再度冷却した後、1.0wt%フェノールフタレインエタノール溶液(和光純薬工業(株)社製)を3滴加え、0.1mol/L水酸化カリウム(和光純薬工業(株)社製)で逆滴定して以下の式によってエーテル化度を算出した。
エーテル化度=162×A/(10000−80A)
A=(35×f2−bf1)/0.7−アルカリ度(または+酸度)
ここで、
b:0.1mol/L水酸化カリウム水溶液の滴下量(ml)
f1:0.1mol/L水酸化カリウム水溶液の力価
f2:0.05mol/L硫酸の力価。
エーテル化度=162×A/(10000−80A)
A=(35×f2−bf1)/0.7−アルカリ度(または+酸度)
ここで、
b:0.1mol/L水酸化カリウム水溶液の滴下量(ml)
f1:0.1mol/L水酸化カリウム水溶液の力価
f2:0.05mol/L硫酸の力価。
(参考例1)
以下のようにカーボンナノチューブを得た。
以下のようにカーボンナノチューブを得た。
(触媒調製)
約24.6gのクエン酸鉄(III)アンモニウム(和光純薬工業社製)をイオン交換水6.2kgに溶解した。この溶液に、酸化マグネシウム(岩谷社製MJ−30)を約1000g加え、撹拌機で60分間激しく撹拌処理した後に、懸濁液を10Lのオートクレーブ容器中に導入した。この時、洗い込み液としてイオン交換水0.5kgを使用した。密閉した状態で懸濁液を160℃に加熱し、6時間保持した。その後、オートクレーブ容器を放冷し、容器からスラリー状の白濁物質を取り出し、過剰の水分を吸引濾過により濾別した。濾取物中に少量含まれる水分は、120℃の乾燥機中で加熱乾燥し、除去した。得られた固形分は乳鉢で細粒化しながら、篩いにかけ、10〜20メッシュの範囲の粒径の触媒体を回収した。左記の顆粒状の触媒体を電気炉中に導入し、大気下600℃で3時間加熱した。得られた触媒体のかさ密度は0.32g/mLであった。また、前記の吸引濾過における濾液をエネルギー分散型X線分析装置(EDX)により分析したところ鉄は検出されなかった。このことから、添加したクエン酸鉄(III)アンモニウムは、全量酸化マグネシウムに担持されたことが確認できた。さらに触媒体のEDX分析結果から、触媒体に含まれる鉄含有量は0.39wt%であった。
約24.6gのクエン酸鉄(III)アンモニウム(和光純薬工業社製)をイオン交換水6.2kgに溶解した。この溶液に、酸化マグネシウム(岩谷社製MJ−30)を約1000g加え、撹拌機で60分間激しく撹拌処理した後に、懸濁液を10Lのオートクレーブ容器中に導入した。この時、洗い込み液としてイオン交換水0.5kgを使用した。密閉した状態で懸濁液を160℃に加熱し、6時間保持した。その後、オートクレーブ容器を放冷し、容器からスラリー状の白濁物質を取り出し、過剰の水分を吸引濾過により濾別した。濾取物中に少量含まれる水分は、120℃の乾燥機中で加熱乾燥し、除去した。得られた固形分は乳鉢で細粒化しながら、篩いにかけ、10〜20メッシュの範囲の粒径の触媒体を回収した。左記の顆粒状の触媒体を電気炉中に導入し、大気下600℃で3時間加熱した。得られた触媒体のかさ密度は0.32g/mLであった。また、前記の吸引濾過における濾液をエネルギー分散型X線分析装置(EDX)により分析したところ鉄は検出されなかった。このことから、添加したクエン酸鉄(III)アンモニウムは、全量酸化マグネシウムに担持されたことが確認できた。さらに触媒体のEDX分析結果から、触媒体に含まれる鉄含有量は0.39wt%であった。
(カーボンナノチューブの製造)
上記の触媒を用い、カーボンナノチューブを合成した。固体触媒132gをとり、鉛直方向に設置した反応管の中央部の石英焼結板上に導入することで、触媒体層を形成した。反応管内温度が約860℃になるまで、触媒体層を加熱しながら、反応器底部から反応器上部方向へ向けて窒素ガスを16.5L/minで供給し、触媒体層を通過するように流通させた。その後、窒素ガスを供給しながら、さらにメタンガスを0.78L/minで60分間導入して触媒体層を通過するように通気し、反応させた。その後、メタンガスの導入を止め、窒素ガスを16.5L/min通気させながら、反応管を室温まで冷却して触媒付きカーボンナノチューブ組成物を得た。この触媒付きカーボンナノチューブ組成物129gを4.8Nの塩酸水溶液2000mL中で1時間撹拌することで触媒金属である鉄とその担体である酸化マグネシウムを溶解した。得られた黒色懸濁液を濾過した後、濾取物を、酸化マグネシウムを取り除くため、再度4.8Nの塩酸水溶液400mLに投入した後、濾過した。この操作を3回繰り返し、触媒が除去されたカーボンナノチューブ含有組成物を得た。
上記の触媒を用い、カーボンナノチューブを合成した。固体触媒132gをとり、鉛直方向に設置した反応管の中央部の石英焼結板上に導入することで、触媒体層を形成した。反応管内温度が約860℃になるまで、触媒体層を加熱しながら、反応器底部から反応器上部方向へ向けて窒素ガスを16.5L/minで供給し、触媒体層を通過するように流通させた。その後、窒素ガスを供給しながら、さらにメタンガスを0.78L/minで60分間導入して触媒体層を通過するように通気し、反応させた。その後、メタンガスの導入を止め、窒素ガスを16.5L/min通気させながら、反応管を室温まで冷却して触媒付きカーボンナノチューブ組成物を得た。この触媒付きカーボンナノチューブ組成物129gを4.8Nの塩酸水溶液2000mL中で1時間撹拌することで触媒金属である鉄とその担体である酸化マグネシウムを溶解した。得られた黒色懸濁液を濾過した後、濾取物を、酸化マグネシウムを取り除くため、再度4.8Nの塩酸水溶液400mLに投入した後、濾過した。この操作を3回繰り返し、触媒が除去されたカーボンナノチューブ含有組成物を得た。
(カーボンナノチューブの酸化処理)
上記のようにして得られたカーボンナノチューブ含有組成物を、約300倍の重量の濃硝酸(和光純薬工業社製 1級 Assay 60〜61%)に添加した。その後、約140℃のオイルバスで24時間攪拌しながら加熱還流した。加熱還流後、カーボンナノチューブ含有組成物を含む硝酸溶液をイオン交換水で2倍に希釈して吸引ろ過した。イオン交換水で濾取物の懸濁液が中性となるまで水洗後、水を含んだウェット状態のままカーボンナノチューブ含有組成物を保存した。このカーボンナノチューブ含有組成物の平均外径を高分解能透過型電子顕微鏡で観察したところ、1.7nmであった。また2層カーボンナノチューブの割合は90%であり、波長532nmで測定したラマンG/D比は80であり、燃焼ピーク温度は725℃であった。
上記のようにして得られたカーボンナノチューブ含有組成物を、約300倍の重量の濃硝酸(和光純薬工業社製 1級 Assay 60〜61%)に添加した。その後、約140℃のオイルバスで24時間攪拌しながら加熱還流した。加熱還流後、カーボンナノチューブ含有組成物を含む硝酸溶液をイオン交換水で2倍に希釈して吸引ろ過した。イオン交換水で濾取物の懸濁液が中性となるまで水洗後、水を含んだウェット状態のままカーボンナノチューブ含有組成物を保存した。このカーボンナノチューブ含有組成物の平均外径を高分解能透過型電子顕微鏡で観察したところ、1.7nmであった。また2層カーボンナノチューブの割合は90%であり、波長532nmで測定したラマンG/D比は80であり、燃焼ピーク温度は725℃であった。
(参考例2)
(アンダーコート層作製)
以下の操作により、基材上に、ポリシリケートをバインダーとし、直径30nmの親水シリカ微粒子が表出するアンダーコート層を作製した。約30nmの親水シリカ微粒子とポリシリケートを固形分濃度で1質量%含むメガアクア(登録商標)親水DMコート((株)菱和社製、DM―30―26G―N1)をアンダーコート層作製用塗液として用いた。ワイヤーバー#4を用いてポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東レ(株)社製(ルミラー(登録商標) U46)上に前記塗液を塗布した。塗布後、120℃の乾燥機内で1分間乾燥させた。
(アンダーコート層作製)
以下の操作により、基材上に、ポリシリケートをバインダーとし、直径30nmの親水シリカ微粒子が表出するアンダーコート層を作製した。約30nmの親水シリカ微粒子とポリシリケートを固形分濃度で1質量%含むメガアクア(登録商標)親水DMコート((株)菱和社製、DM―30―26G―N1)をアンダーコート層作製用塗液として用いた。ワイヤーバー#4を用いてポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東レ(株)社製(ルミラー(登録商標) U46)上に前記塗液を塗布した。塗布後、120℃の乾燥機内で1分間乾燥させた。
(カーボンナノチューブ分散液を塗布した透明導電性フィルム評価)
[光透過率測定]
光透過率は、カーボンナノチューブ分散液塗布フィルムを分光光度計(日立製作所 U−2100)に装填し、波長550nmにおける光透過率を測定した。
[光透過率測定]
光透過率は、カーボンナノチューブ分散液塗布フィルムを分光光度計(日立製作所 U−2100)に装填し、波長550nmにおける光透過率を測定した。
[表面抵抗測定]
表面抵抗値は、JIS K7149(1994年12月制定)準処の4端子4探針法を用い、ロレスタ(登録商標)EP MCP−T360((株)ダイアインスツルメンツ社製)を用いて行った。高抵抗測定の際は、ハイレスター(登録商標)UP MCP−HT450(ダイアインスツルメンツ製、10V、10秒)を用いて測定した。
表面抵抗値は、JIS K7149(1994年12月制定)準処の4端子4探針法を用い、ロレスタ(登録商標)EP MCP−T360((株)ダイアインスツルメンツ社製)を用いて行った。高抵抗測定の際は、ハイレスター(登録商標)UP MCP−HT450(ダイアインスツルメンツ製、10V、10秒)を用いて測定した。
[実施例1 重量平均分子量:35000のカルボキシメチルセルロースの製造方法]
10質量%カルボキシメチルセルロースナトリウム(第一工業製薬(株)社製、セロゲン(登録商標)5A(重量平均分子量:80000、分子量分布(Mw/Mn):1.6、エーテル化度:0.7))水溶液500gを三口フラスコに加えて、1級硫酸(キシダ化学(株)社製)を用いて、水溶液をpH2に調整した。この容器を120℃に昇温したオイルバス中に移し、加熱還流下で攪拌しながら9時間加水分解反応を行った。三口フラスコを放冷後、28%アンモニア水溶液(キシダ化学(株)社製)を用いて、水溶液をpH10に調整、し反応停止した。加水分解後のカルボキシメチルセルロースナトリウムの重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法を用い、ポリエチレングリコールによる校正曲線と対比させて分子量を算出した。その結果、重量平均分子量は約35000であり分子量分布(Mw/Mn)は1.5であった。また収率は97%であった。
10質量%カルボキシメチルセルロースナトリウム(第一工業製薬(株)社製、セロゲン(登録商標)5A(重量平均分子量:80000、分子量分布(Mw/Mn):1.6、エーテル化度:0.7))水溶液500gを三口フラスコに加えて、1級硫酸(キシダ化学(株)社製)を用いて、水溶液をpH2に調整した。この容器を120℃に昇温したオイルバス中に移し、加熱還流下で攪拌しながら9時間加水分解反応を行った。三口フラスコを放冷後、28%アンモニア水溶液(キシダ化学(株)社製)を用いて、水溶液をpH10に調整、し反応停止した。加水分解後のカルボキシメチルセルロースナトリウムの重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法を用い、ポリエチレングリコールによる校正曲線と対比させて分子量を算出した。その結果、重量平均分子量は約35000であり分子量分布(Mw/Mn)は1.5であった。また収率は97%であった。
10質量%カルボキシメチルセルロースナトリウム(重量平均分子量:35000)水溶液20gを30cmに切断した透析チューブ(スペクトラムラボラトリーズ(株)社製、Biotech CE透析チューブ(分画分子量:3500−5000D、16mmφ)に入れ、この透析チューブをイオン交換水1000gが入ったビーカーに浮かべて2時間透析を行った。その後、ビーカーの水を、新しいイオン交換水1000gと入れ替えて再度2時間透析を行った。この操作を3回繰り返した後、新しいイオン交換水1000gが入ったビーカー中で12時間透析を行った。透析チューブから取り出したカルボキシメチルセルロースナトリウム水溶液を、エバポレーターを用いて減圧濃縮した後、凍結乾燥機を用いて乾燥した結果、粉末状のカルボキシメチルセルロースナトリウムが70%の収率で得られた。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法による重量平均分子量は透析前と同等であった。また、ゲルパーミエーションクロマトグラフィースペクトルにおけるピーク面積について透析前のカルボキシメチルセルロースナトリウムのピーク面積が57%であったのに対し、透析後では硫酸アンモニウムのピーク面積が減少し、カルボキシメチルセルロースナトリウムのピーク面積が91%に向上した。また紫外可視吸収スペクトルによる波長280nmの吸光度が、原料であるカルボキシメチルセルロースナトリウム(第一工業製薬(株)社製、セロゲン(登録商標)5A(重量平均分子量:8万))の0.1重量%水溶液の場合を1としたとき、透析前では20であったのに対して、透析後では2であった。カルボキシメチルセルロースナトリウムのエーテル化度は、加水分解前後で変わらず0.7であった。
この10質量%カルボキシメチルセルロースナトリウム(重量平均分子量:35000)水溶液を用いて、ウェット状態のカーボンナノチューブ含有組成物(乾燥重量換算で25mg)、3.5質量%カルボキシメチルセルロースナトリウム水溶液1.8g、および、ジルコニアビーズ(東レ(株)社製、トレセラム(登録商標)、ビーズサイズ:0.8mm)13.3gを容器に加え、28%アンモニア水溶液(キシダ化学(株)社製)を用いてpH10に調整した。この容器を振動ボールミル((株)入江商会社製、VS−1、振動数:1800cpm(60Hz))を用いて2時間振盪させ、カーボンナノチューブ含有組成物ペーストを調製した。このカーボンナノチューブ含有組成物ペースト中の分散剤の吸着量は88%、カーボンナノチューブ含有組成物の粒径は2.9μmであった。
次に、このカーボンナノチューブ含有組成物ペーストをカーボンナノチューブ含有組成物の濃度が0.15質量%となるようにイオン交換水で希釈し、その希釈液10gを28%アンモニア水溶液でpH10に調整した。その水溶液を超音波ホモジナイザー(家田貿易(株)社製、VCX−130)を用いて、出力20W、1.5分間(2kW・min/g)、氷冷下分散処理した。分散処理中、液温が10℃以下となるようにした。得られた液を高速遠心分離機((株)トミー精工、MX−300)にて10000G、15分遠心処理し、カーボンナノチューブ含有組成物分散液9gを得た。この分散液中のAFMにより測定したときのカーボンナノチューブ含有組成物の分散体の平均直径は1.7nmであり、孤立分散していた。また、カーボンナノチューブ含有組成物の分散体の長さは3.9μmであった。
この分散液に、水を添加して終濃度でカーボンナノチューブ含有組成物の濃度が0.035質量%となるように調製してフィルム塗布液とした。前記のアンダーコート層を施したポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東レ(株)社製(ルミラー(登録商標) U46)、光透過率91.3%、15cm×10cm)上にバーコーターを用いてこの塗布液を塗布して風乾した後、120℃乾燥機内で1分間乾燥させカーボンナノチューブ含有組成物を固定化した。得られた導電性フィルムの表面抵抗値は3.5×102 Ω/□、光透過率は88.0%(透明導電性フィルム88.0%/PETフィルム91.3%=0.96)であった。
この時、基材上のカーボンナノチューブ含有組成物の凝集径は走査型電子顕微鏡による測定で4.0nmであった。
[実施例2 重量平均分子量:18000のカルボキシメチルセルロースの製造方法]
実施例1において加水分解反応時のpHを1、反応時間を6時間に変更した以外は実施例1と同様にカルボキシメチルセルロースナトリウムを加水分解した。得られた低分子量カルボキシメチルセルロースナトリウムの重量平均分子量は約18000であり、分子量分布(Mw/Mn)は1.5であった。また収率は96%であった。また、実施例1と同様に必要に応じて硫酸アンモニウムを除去することも可能であり、透析後の収率は60%であり、重量平均分子量は透析前と同等であった。また、ゲルパーミエーションクロマトグラフィースペクトルにおけるピーク面積について透析前のカルボキシメチルセルロースナトリウムのピーク面積が30%であったのに対し、透析後では硫酸アンモニウムのピーク面積が減少し、カルボキシメチルセルロースナトリウムのピーク面積が92%に向上した。
実施例1において加水分解反応時のpHを1、反応時間を6時間に変更した以外は実施例1と同様にカルボキシメチルセルロースナトリウムを加水分解した。得られた低分子量カルボキシメチルセルロースナトリウムの重量平均分子量は約18000であり、分子量分布(Mw/Mn)は1.5であった。また収率は96%であった。また、実施例1と同様に必要に応じて硫酸アンモニウムを除去することも可能であり、透析後の収率は60%であり、重量平均分子量は透析前と同等であった。また、ゲルパーミエーションクロマトグラフィースペクトルにおけるピーク面積について透析前のカルボキシメチルセルロースナトリウムのピーク面積が30%であったのに対し、透析後では硫酸アンモニウムのピーク面積が減少し、カルボキシメチルセルロースナトリウムのピーク面積が92%に向上した。
また紫外可視吸収スペクトルによる波長280nmの吸光度が、原料であるカルボキシメチルセルロースナトリウム(第一工業製薬(株)社製、セロゲン(登録商標)5A(重量平均分子量:8万))の0.1重量%水溶液の場合を1としたとき、透析前では20であったのに対して、透析後では4であった。カルボキシメチルセルロースナトリウムのエーテル化度は加水分解前後で変わらず0.7であった。
[実施例3 重量平均分子量:15000のカルボキシメチルセルロースの製造方法]
10質量%カルボキシメチルセルロースナトリウム(重量平均分子量:80000、分子量分布(Mw/Mn):1.6、エーテル化度:0.7)水溶液10gをオートクレーブ容器に加えて、1級硫酸(キシダ化学(株)社製)を用いてpH4に調整した。この容器を140℃に昇温したオイルバス中で加熱し、12時間加水分解反応を行った。オートクレーブ容器を放冷後、28%アンモニア水溶液(キシダ化学(株)社製)を用いてpH10に調整し、反応停止した。加水分解後のカルボキシメチルセルロースナトリウムの重量平均分子量は、約15000であり、分子量分布(Mw/Mn)は1.5であった。また収率は97%であった。また、実施例1と同様に必要に応じて硫酸アンモニウムを除去することも可能であり、透析後の収率は70%であり、重量平均分子量は透析前と同等であった。また、ゲルパーミエーションクロマトグラフィースペクトルにおけるピーク面積について透析前のカルボキシメチルセルロースナトリウムのピーク面積が68%であったのに対し、透析後では硫酸アンモニウムのピーク面積が減少し、カルボキシメチルセルロースナトリウムのピーク面積が92%に向上した。
10質量%カルボキシメチルセルロースナトリウム(重量平均分子量:80000、分子量分布(Mw/Mn):1.6、エーテル化度:0.7)水溶液10gをオートクレーブ容器に加えて、1級硫酸(キシダ化学(株)社製)を用いてpH4に調整した。この容器を140℃に昇温したオイルバス中で加熱し、12時間加水分解反応を行った。オートクレーブ容器を放冷後、28%アンモニア水溶液(キシダ化学(株)社製)を用いてpH10に調整し、反応停止した。加水分解後のカルボキシメチルセルロースナトリウムの重量平均分子量は、約15000であり、分子量分布(Mw/Mn)は1.5であった。また収率は97%であった。また、実施例1と同様に必要に応じて硫酸アンモニウムを除去することも可能であり、透析後の収率は70%であり、重量平均分子量は透析前と同等であった。また、ゲルパーミエーションクロマトグラフィースペクトルにおけるピーク面積について透析前のカルボキシメチルセルロースナトリウムのピーク面積が68%であったのに対し、透析後では硫酸アンモニウムのピーク面積が減少し、カルボキシメチルセルロースナトリウムのピーク面積が92%に向上した。
また紫外可視吸収スペクトルによる波長280nmの吸光度が、原料であるカルボキシメチルセルロースナトリウム(第一工業製薬(株)社製、セロゲン(登録商標)5A(重量平均分子量:8万))の0.1重量%水溶液の場合を1としたとき、透析前では108であったのに対して、透析後では4であった。カルボキシメチルセルロースナトリウムのエーテル化度は加水分解前後で変わらず0.7であった。
[実施例4 重量平均分子量:8000のカルボキシメチルセルロースの製造方法]
実施例1において加水分解反応時のpHを0.5、反応時間を3時間に変更した以外は実施例1と同様にカルボキシメチルセルロースナトリウムを加水分解した。得られた低分子量カルボキシメチルセルロースナトリウムの重量平均分子量は約8000であり分子量分布(Mw/Mn)は1.5であった。また収率は96%であった。また、実施例1と同様に必要に応じて硫酸アンモニウムを除去することも可能であり、透析後の収率は60%であり、重量平均分子量は透析前と同等であった。また、ゲルパーミエーションクロマトグラフィースペクトルにおけるピーク面積について透析前のカルボキシメチルセルロースナトリウムのピーク面積が30%であったのに対し、透析後では硫酸アンモニウムのピーク面積が減少し、カルボキシメチルセルロースナトリウムのピーク面積が92%に向上した。
実施例1において加水分解反応時のpHを0.5、反応時間を3時間に変更した以外は実施例1と同様にカルボキシメチルセルロースナトリウムを加水分解した。得られた低分子量カルボキシメチルセルロースナトリウムの重量平均分子量は約8000であり分子量分布(Mw/Mn)は1.5であった。また収率は96%であった。また、実施例1と同様に必要に応じて硫酸アンモニウムを除去することも可能であり、透析後の収率は60%であり、重量平均分子量は透析前と同等であった。また、ゲルパーミエーションクロマトグラフィースペクトルにおけるピーク面積について透析前のカルボキシメチルセルロースナトリウムのピーク面積が30%であったのに対し、透析後では硫酸アンモニウムのピーク面積が減少し、カルボキシメチルセルロースナトリウムのピーク面積が92%に向上した。
また紫外可視吸収スペクトルによる波長280 nmの吸光度が、原料であるカルボキシメチルセルロースナトリウム(第一工業製薬(株)社製、セロゲン(登録商標)5A(重量平均分子量:8万))の0.1重量%水溶液の場合を1としたとき、透析前では20であったのに対して、透析後では4であった。カルボキシメチルセルロースナトリウムのエーテル化度は加水分解前後で変わらず0.7であった。
[比較例1 反応温度:80℃]
10質量%カルボキシメチルセルロースナトリウム(重量平均分子量:80000、分子量分布(Mw/Mn):1.6、エーテル化度:0.7))水溶液500gを三口フラスコに加えて、1級硫酸(キシダ化学(株)社製)を用いてpH2に調整した。この容器を80℃に昇温したオイルバス中に移し、加熱還流下で攪拌しながら9時間加水分解反応を行った。三口フラスコを放冷後、28%アンモニア水溶液(キシダ化学(株)社製)を用いてpH10に調整し、反応停止した。加水分解後のカルボキシメチルセルロースナトリウムの重量平均分子量は、約80000であり、分子量分布(Mw/Mn)は1.5であった。また収率は97%であった。加水分解反応は進行しなかった。
10質量%カルボキシメチルセルロースナトリウム(重量平均分子量:80000、分子量分布(Mw/Mn):1.6、エーテル化度:0.7))水溶液500gを三口フラスコに加えて、1級硫酸(キシダ化学(株)社製)を用いてpH2に調整した。この容器を80℃に昇温したオイルバス中に移し、加熱還流下で攪拌しながら9時間加水分解反応を行った。三口フラスコを放冷後、28%アンモニア水溶液(キシダ化学(株)社製)を用いてpH10に調整し、反応停止した。加水分解後のカルボキシメチルセルロースナトリウムの重量平均分子量は、約80000であり、分子量分布(Mw/Mn)は1.5であった。また収率は97%であった。加水分解反応は進行しなかった。
[比較例2 エーテル化度:1.3]
10質量%カルボキシメチルセルロースナトリウム(ダイセル工業社製、1330(重量平均分子量:50万、分子量分布(Mw/Mn):1.6、エーテル化度:1.3))500gを三口フラスコに加えて、1級硫酸(キシダ化学(株)社製)を用いてpH1に調整した。この容器を120℃に昇温したオイルバス中に移し、加熱還流下で攪拌しながら3時間加水分解反応を行った。三口フラスコを放冷後、28%アンモニア水溶液(キシダ化学(株)社製)を用いてpH10に調整し、反応停止した。加水分解後のカルボキシメチルセルロースナトリウムの重量平均分子量は、約36000であり、分子量分布(Mw/Mn)は1.5であった。上記10質量%カルボキシメチルセルロースナトリウム(重量平均分子量:36000)水溶液20gを30cmに切断した透析チューブ(スペクトラムラボラトリーズ(株)社製、Biotech CE透析チューブ(分画分子量:3500−5000D、16mmφ))に入れ、この透析チューブをイオン交換水1000gが入ったビーカーに浮かべて2時間透析を行った。その後、ビーカーの水を、新しいイオン交換水1000gと入れ替えて再度2時間透析を行った。この操作を3回繰り返した後、新しいイオン交換水1000gが入ったビーカー中で12時間透析を行った。透析チューブから取り出したカルボキシメチルセルロースナトリウム水溶液を、エバポレーターを用いて減圧濃縮した後、凍結乾燥機を用いて乾燥した結果、粉末状のカルボキシメチルセルロースナトリウムが70%の収率で得られた。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法による重量平均分子量は透析前と同等であった。また、ゲルパーミエーションクロマトグラフィースペクトルにおけるピーク面積について透析前のカルボキシメチルセルロースナトリウムのピーク面積が32%であったのに対し、透析後では硫酸アンモニウムのピーク面積が減少し、カルボキシメチルセルロースナトリウムのピーク面積が90%に向上した。また紫外可視吸収スペクトルによる波長280nmの吸光度が、原料であるカルボキシメチルセルロースナトリウム(ダイセル工業社製、1330(重量平均分子量:50万、分子量分布(Mw/Mn):1.6、エーテル化度:1.3))の0.1重量%水溶液の場合を1としたとき、透析前では20であったのに対して、透析後では2であった。カルボキシメチルセルロースナトリウムのエーテル化度は加水分解前後で変わらず1.3であった。
10質量%カルボキシメチルセルロースナトリウム(ダイセル工業社製、1330(重量平均分子量:50万、分子量分布(Mw/Mn):1.6、エーテル化度:1.3))500gを三口フラスコに加えて、1級硫酸(キシダ化学(株)社製)を用いてpH1に調整した。この容器を120℃に昇温したオイルバス中に移し、加熱還流下で攪拌しながら3時間加水分解反応を行った。三口フラスコを放冷後、28%アンモニア水溶液(キシダ化学(株)社製)を用いてpH10に調整し、反応停止した。加水分解後のカルボキシメチルセルロースナトリウムの重量平均分子量は、約36000であり、分子量分布(Mw/Mn)は1.5であった。上記10質量%カルボキシメチルセルロースナトリウム(重量平均分子量:36000)水溶液20gを30cmに切断した透析チューブ(スペクトラムラボラトリーズ(株)社製、Biotech CE透析チューブ(分画分子量:3500−5000D、16mmφ))に入れ、この透析チューブをイオン交換水1000gが入ったビーカーに浮かべて2時間透析を行った。その後、ビーカーの水を、新しいイオン交換水1000gと入れ替えて再度2時間透析を行った。この操作を3回繰り返した後、新しいイオン交換水1000gが入ったビーカー中で12時間透析を行った。透析チューブから取り出したカルボキシメチルセルロースナトリウム水溶液を、エバポレーターを用いて減圧濃縮した後、凍結乾燥機を用いて乾燥した結果、粉末状のカルボキシメチルセルロースナトリウムが70%の収率で得られた。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法による重量平均分子量は透析前と同等であった。また、ゲルパーミエーションクロマトグラフィースペクトルにおけるピーク面積について透析前のカルボキシメチルセルロースナトリウムのピーク面積が32%であったのに対し、透析後では硫酸アンモニウムのピーク面積が減少し、カルボキシメチルセルロースナトリウムのピーク面積が90%に向上した。また紫外可視吸収スペクトルによる波長280nmの吸光度が、原料であるカルボキシメチルセルロースナトリウム(ダイセル工業社製、1330(重量平均分子量:50万、分子量分布(Mw/Mn):1.6、エーテル化度:1.3))の0.1重量%水溶液の場合を1としたとき、透析前では20であったのに対して、透析後では2であった。カルボキシメチルセルロースナトリウムのエーテル化度は加水分解前後で変わらず1.3であった。
この10質量%カルボキシメチルセルロースナトリウム(重量平均分子量:36000)水溶液を用いて、ウェット状態のカーボンナノチューブ含有組成物(乾燥重量換算で25mg)、3.5質量%カルボキシメチルセルロースナトリウム(ダイセル工業社製、1330を加水分解した(重量平均分子量:36000))水溶液1.8g、および、ジルコニアビーズ(東レ(株)社製、トレセラム(登録商標)、ビーズサイズ:0.8mm)13.3gを容器に加え、28%アンモニア水溶液(キシダ化学(株)社製)を用いてpH 10に調整した。この容器を振動ボールミル((株)入江商会社製、VS−1、振動数:1800cpm(60Hz))を用いて2時間振盪させ、カーボンナノチューブペーストを調製したところ、このカーボンナノチューブ含有組成物ペースト中の分散剤の吸着量は88%、カーボンナノチューブ含有組成物の粒径は5.0μmであった。
次にこのカーボンナノチューブ含有組成物ペーストをカーボンナノチューブ含有組成物の濃度が0.15質量%となるようにイオン交換水で希釈し、その希釈液10gを28%アンモニア水溶液でpH10に調整した。その水溶液を超音波ホモジナイザー(家田貿易(株)社製、VCX−130)を用いて、出力20W、1.5分間(2kW・min/g)、氷冷下分散処理した。分散処理中液温が10℃以下となるようにした。この分散液中のカーボンナノチューブ含有組成物の粒径を測定したところ、4.3μmと分散前と変化していなかった。また得られた液を高速遠心分離機((株)トミー精工、MX−300)を用いて10000G、15分遠心処理したところ、カーボンナノチューブ含有組成物は沈降した。以上よりエーテル化度1.3では分散液を調製できなかった。
Claims (12)
- 重量平均分子量が6万より大きく50万以下のカルボキシメチルセルロースを100℃以上で加水分解反応した後に、透析膜で透析し、重量平均分子量が5千以上6万以下のカルボキシメチルセルロースを得るカルボキシメチルセルロースの製造方法。
- 前記加水分解反応をpH3以下で行う請求項1記載のカルボキシメチルセルロースの製造方法。
- 前記加水分解反応をpH3より大きくpH7以下、120℃以上の密閉容器中で行う請求項1記載のカルボキシメチルセルロースの製造方法。
- 前記加水分解の反応停止を、pH7以上になるまでアンモニアを添加することで行う請求項1〜請求項3のいずれか記載のカルボキシメチルセルロースの製造方法。
- 得られるカルボキシメチルセルロースが、エーテル化度が0.4以上1以下であり、分子量分布(Mw/Mn)が2以下である請求項1〜請求項4のいずれか記載のカルボキシメチルセルロースの製造方法。
- 得られるカルボキシメチルセルロースが、原料となるカルボキシメチルセルロースの0.1重量%水溶液の波長280nmでの吸光度を1としたときの吸光度割合が10以下である請求項1〜請求項5のいずれか記載のカルボキシメチルセルロースの製造方法。
- 得られるカルボキシメチルセルロースの重量平均分子量が1万以上6万以下である請求項1〜請求項6のいずれか記載のカルボキシメチルセルロースの製造方法。
- ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による重量平均分子量が5千以上6万以下であり、重量平均分子量が6万より大きく50万以下のカルボキシメチルセルロースの0.1重量%水溶液の波長280nmでの吸光度を1としたときの吸光度割合が10以下であるカルボキシメチルセルロース。
- 分子量分布(Mw/Mn)が2以下である請求項8記載のカルボキシメチルセルロース。
- エーテル化度が0.4以上1以下である請求項8または請求項9記載のカルボキシメチルセルロース。
- ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による重量平均分子量が1万以上6万以下である請求項8〜請求項10のいずれか記載のカルボキシメチルセルロース。
- 請求項8〜請求項11のいずれか記載のカルボキシメチルセルロースを含むカーボンナノチューブ含有組成物の分散剤。
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