JP2014028571A - 自動二輪車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シート26の下方に収納ボックス34が配置されるとともに、収納ボックス34が車幅方向外側からシートサイドカバー35Lによって覆われる自動二輪車において、収納ボックス34の外壁に、収納ボックス34の開錠及び施錠を行うロック機構の操作部であるキー孔38が設けられ、シートサイドカバー35Lに、ユーザが該シートサイドカバー35Lを避けて車幅方向外側からキー孔38を操作可能とする切欠き部44が設けられる。
【選択図】図3
Description
このようなキー孔の配置では、キー孔が外観上目立たない位置に設けられるため、外観の点で良好といえる。
請求項2に記載の発明によれば、シートサイドカバーに覆われる収納ボックスの外壁にロック機構の操作部を設けることで、操作部を外観上目立たなくして、車両の外観を良好なものにしつつ、シートサイドカバーと補強パイプとの間の隙間により、車幅方向外側から操作部を操作可能とすることで、操作部の操作性を良好に維持できる。
請求項3に記載の発明によれば、ピボットプレートと、シートフレームと、補強パイプとで形成される空間に操作部を配置することで、側突時に操作部を良好に保護できる。
請求項4に記載の発明によれば、側突時の操作部の保護範囲を拡大して、保護効果を向上できる。
請求項5に記載の発明によれば、車両の前後方向の中央側で、操作部を極力目立たないようにすることで、車両の外観を確実に良好なものにできる。
請求項6に記載の発明によれば、操作部であるキー孔の全体を見え難くすることで、車両の外観を確実に良好なものにしつつ、キー孔の真下からキーを真上に挿入するような場合に比較して操作に負担がかからないので、操作部に対する操作性をより向上できる。
請求項7に記載の発明によれば、操作部であるキー孔を車幅方向外側から見て極力目立たないようにすることで、車両の外観を確実に良好なものにできる。
図1には本発明の第1の実施形態に係る自動二輪車1が示され、図2には自動二輪車1の車体フレーム2の上面図が示されている。この自動二輪車1の車体フレーム2は、左右一対のフロントフォーク3L,3Rを回転可能に支持するヘッドパイプ4と、ヘッドパイプ4から左右に分岐して後斜め下方に延びる左右一対のメインフレーム5L,5Rと、メインフレーム5L,5Rの後端から下方に延びる左右一対のピボットプレート6L,6Rと、メインフレーム5L,5Rの後方で、前後方向に延びるシートフレーム7L,7Rと、を備えている。なお、図1において、図中に表れない部材は、説明便宜上、括弧書きで符号を示している。
また、図1に示すように、補強パイプ17L,17Rの前部側にはそれぞれ、同乗者が足を載せるためのピリオンステップ18L,18Rを下端で支持するステップステー19L,19Rが下方に延びるように固定されている。
また、左のピボットプレート6Lの下部には、サイドスタンド9が設けられている。サイドスタンド9は、自動二輪車1を左方にやや傾けた状態で支える。
エンジン20は、上記ダウンフレーム15L,15Rの下部によってそのシリンダ部22の前部が支持されるとともに、上記シリンダハンガ16L,16Rの下部によってそのシリンダ部22の後部が支持されている。さらに、エンジン20は、ピボットプレート6L,6Rの下部に渡された支持シャフト23によって、クランクケース21の後部が支持されている。
また、フロントサイドカバー32L,32Rの下部には、左右一対のアンダカウル33L,33Rが連なり、これらアンダカウル33L,33Rは後方に延びて、ピボットプレート6L,6Rの下部まで至り、クランクケース21の下部を覆っている。
シートサイドカバー35L,35Rの前端部は、シートフレーム7L,7Rの前部から上方に突出して延びて、燃料タンク25の後部側面を覆うように形成されている。また、シートサイドカバー35L,35Rの後端部は、シート26の後端下方まで延びている。
また、本実施形態では、シート26が車体側に取り付けられた際に、ロック機構が自動的にシート26を施錠し、キーシリンダ36に対する操作は、開錠の際にのみ行うものとするが、キーシリンダ36に対する操作で開錠及び施錠の双方を行う構成でもよい。
図5には説明便宜上、収納ボックス34の概略を二点鎖線で示しており、同図に示すように、収納ボックス34は、左右のシートフレーム7L,7Rの間で、かつ補強パイプ17L,17Rの間に配置されている。なお、図5において収納ボックス34の後部側で左右に張り出した部位は、支持のためのフランジ部を示している。
一方で、主収容部42の底壁42Bは、補強パイプ17L,17Rに沿って前後方向に延びている。また、主収容部42の底壁42Bの前端から上方に延びて、前側収容部41の底壁41Bの後端に接続する主収容部42の前壁42Fは、前側収容部41の底壁41Bと略直角に接続し、前壁42Fは、キー孔38を後方から覆っている。
換言すれば、シートサイドカバー35Lの下縁の前側部分は、補強パイプ17Lから上方に離れて位置しており、このシートサイドカバー35Lの下縁の前側部分と補強パイプ17Lとの間に隙間Sが形成されている。
ここで、本実施形態では、キー孔38が設けられる前側収容部41の底壁41Bが、切欠き部44の縁部の車幅方向内側であって、当該縁部の近傍の位置に位置しており、この縁部の近傍に位置する部位にキー孔38が設けられているといえる。
このため、本実施形態では、キー孔38が、キー37を車幅方向の一方側から他方側に向けて斜め上方に挿入可能な位置に配置されるようになっている。また、前側収容部41の底壁41Bは後上がりに傾斜しているため、本実施形態では、キー孔38は、キー37を車幅方向の一方側から他方側に向けて斜め上方に挿入可能な位置で、かつ車両後方側から前方側に向けて、斜め上方にキー37を挿入可能とする位置に配置されている。
なお、本実施形態では、シートサイドカバー35Rにも切欠き部44と同様の切欠き部が形成されるが、この右側の切欠き部は必ずしも形成されていなくてもよい。
また、本実施形態では、キー孔38が前輪WFの後端と後輪WRの前端との間に配置されており、これにより、車両の前後方向の中央側で、キー孔38を極力目立たないようにすることで、車両の外観を確実に良好なものにできる。
図6及び図7を参照し、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一符号で示し、説明は省略する。
具体的には、シートサイドカバーの切欠き部又は開口部の縁部、或いは隙間を形成するシートサイドカバーの縁部の車幅方向内側における、当該縁部の近傍に位置する収納ボックスの外壁であって、側面視でシートサイドカバーから露出しない部位に、操作部を設けてもよい。この場合にあっても、上記縁部の近傍に操作部があれば、車幅方向外側から容易に操作部を操作可能であるので、操作部の操作性も良好に維持できる。
また、上記実施形態では、収納ボックス34が上方に開放し、シート26で収納ボックス34を上方から覆い、ロック機構がシート26の取り外しを制限することで収納ボックス34を施錠する例を説明したが、例えば収納ボックス34に開閉する蓋を設けて、ロック機構でこのような蓋を施錠・開錠できる構成であってもよい。
また、収納ボックス34は、上記実施形態において物品を自由に収納できるようなスペースを有する例を説明したが、本発明でいう収納ボックスは、収納スペースに電装品等が収容されていて、自由に物品を収納できるスペースがないものも含み、主にメンテナンスのためにシート等が取り外されて、開放されるようなものも含む。
2 車体フレーム
4 ヘッドパイプ
5L,5R メインフレーム
6L,6R ピボットプレート
7L,7R シートフレーム
17L,17R 補強パイプ
26 シート
34 収納ボックス
35L,35R シートサイドカバー
36 ロック機構
38 キー孔(操作部)
44 切欠き部
WF 前輪
WR 後輪
S 隙間
Claims (7)
- ヘッドパイプ(4)から後方に延びる車体フレーム(2)が、前輪(WF)と後輪(WR)との間で前後方向に延び、該車体フレーム(2)の後部側にシート(26)が支持され、該シート(26)の下方に収納ボックス(34)が配置されるとともに、該収納ボックス(34)が車幅方向外側からシートサイドカバー(35L)によって覆われる自動二輪車において、
前記収納ボックス(34)の開錠及び施錠を行うロック機構(36)が設けられ、
該ロック機構(36)は、該ロック機構(36)の少なくとも開錠を行うためにユーザが操作する操作部(38)を有し、
前記収納ボックス(34)の外壁に、前記操作部(38)が設けられ、
前記シートサイドカバー(35L)には、ユーザが該シートサイドカバー(35L)を避けて車幅方向外側から前記操作部(38)を操作可能とする切欠き部又は開口部が設けられることを特徴とする自動二輪車。 - ヘッドパイプ(4)から後方に延びるメインフレーム(5L,5R)と、該メインフレーム(5L,5R)の後方で、前後方向に延びるシートフレーム(7L,7R)とを有する車体フレーム(2)が、前輪(WF)と後輪(WR)との間で前後方向に延び、前記シートフレーム(7L,7R)にシート(26)が支持され、該シート(26)の下方に収納ボックス(34)が配置されるとともに、該収納ボックス(34)が車幅方向外側からシートサイドカバー(35L)によって覆われる自動二輪車において、
前記車体フレーム(2)が、前記メインフレーム(5L,5R)の後部から下方に延びるピボットプレート(6L,6R)と、前記シートフレーム(7L,7R)の下方において前記ピボットプレート(6L,6R)から後斜め上方に延びて前記シートフレーム(7L,7R)に接続する補強パイプ(17L,17R)と、をさらに備え、
前記収納ボックス(34)の開錠及び施錠を行うロック機構(36)が設けられ、
該ロック機構(36)は、該ロック機構(36)の少なくとも開錠を行うためにユーザが操作する操作部(38)を有し、
前記収納ボックス(34)の外壁に、前記操作部(38)が設けられ、
前記シートサイドカバー(35L)の下縁の少なくとも一部が前記補強パイプ(17L,17R)から上方に離れて位置し、前記シートサイドカバー(35L)の下縁の少なくとも一部と前記補強パイプ(17L,17R)との間の隙間(S)を通して、ユーザが車幅方向外側から前記操作部(38)を操作可能とされることを特徴とする自動二輪車。 - 前記操作部(38)は側面視で、前記ピボットプレート(6L,6R)と、前記シートフレーム(7L,7R)と、前記補強パイプ(17L,17R)と、に囲まれる空間内に配置されることを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車。
- 前記シートフレーム(7L,7R)及び前記補強パイプ(17L,17R)は左右一対で構成され、
左右の前記シートフレーム(7L,7R)の間の距離は、左右の前記補強パイプ(17L,17R)の間の距離よりも小さく設定され、
前記操作部(38)は、左右の前記シートフレーム(7L,7R)の間で、かつ左右の前記補強パイプ(17L,17R)の間に配置されることを特徴とする請求項3に記載の自動二輪車。 - 前記操作部(38)は、前記前輪(WF)の後端と前記後輪(WR)の前端との間に配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動二輪車。
- 前記操作部(38)は、キーを挿入可能なキー孔であり、
該キー孔は、前記キーを車幅方向の一方側から他方側に向けて斜め上方に挿入可能な位置に配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の自動二輪車。 - 前記操作部(38)は、キーを挿入可能なキー孔であり、
該キー孔は、前記キーを車両前方側から後方側に向けて斜め上方に挿入可能な位置に配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の自動二輪車。
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