JP2002173069A - スクータ型車両の車体カバー構造 - Google Patents

スクータ型車両の車体カバー構造

Info

Publication number
JP2002173069A
JP2002173069A JP2000403917A JP2000403917A JP2002173069A JP 2002173069 A JP2002173069 A JP 2002173069A JP 2000403917 A JP2000403917 A JP 2000403917A JP 2000403917 A JP2000403917 A JP 2000403917A JP 2002173069 A JP2002173069 A JP 2002173069A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
vehicle
vehicle body
body cover
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000403917A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3847087B2 (ja
Inventor
Hiroshi Shirakawa
浩 白川
Satoshi Kawakazu
聡 川和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2000403917A priority Critical patent/JP3847087B2/ja
Priority to CNB011394269A priority patent/CN1277717C/zh
Priority to TW090129795A priority patent/TW576816B/zh
Priority to ES200102692A priority patent/ES2224767B1/es
Publication of JP2002173069A publication Critical patent/JP2002173069A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3847087B2 publication Critical patent/JP3847087B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】二人乗り用シートの下方へ幅広のリヤカバーを
設けるとともに、パッセンジャーの快適性を確保する。 【構成】シートの下方にリヤカバー13を外方へ張り出
させて幅広に形成するとともに、前席14aの下方かつ
後席14bの前方となる位置に、稜線61を含む近傍部
分を削ったような平面部18を部分的に設けて幅狭部と
し、その側方にパッセンジャーPの脚部Fを配すること
ができるようにする。平面部18の後方かつ後輪上方の
上下方向に狭くなる部分における下部斜面63にはキー
穴20を斜め下向きに形成してシートロック用のキーシ
リンダを解錠できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はスクータ型車両の
車体カバー構造に係り、特にパッセンジャーの乗車快適
性を向上させたものに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平10−7056号には、二人乗り
用シートの下方にリヤカウルを設けたスクータ型車両が
示され、このリヤカウルはパッセンジャーのステップ回
りが幅狭になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】シート下方の空間に収
納ボックスや燃料タンクなどを収納する場合や、車幅方
向の幅が広いテールライトユニットを装着したい場合、
シート下の車体カバーの車幅方向における幅をできるだ
け大きくしたい場合がある。しかしこの場合には、パッ
センジャーの大腿部や膝等が重なる部分を幅広にしなけ
ればならず、パッセンジャーに無理な着座姿勢を要求す
るので、幅広にすることが困難である。また、上記従来
例のようにパッセンジャーのステップ回りを狭くしても
リヤカウルの幅広化に伴う上記問題を解決できない。そ
こで本願発明は係る問題点の解決を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本願のスクータ型車両の車体カバー構造に係る第1の発
明は、二人乗りシートの下方に車体カバーを設け、この
車体カバーのシート下部近傍に車幅方向へ突出する側方
突出部を設けたスクータ型車両において、前記車体カバ
ーの側方突出部のうち側面視で後席乗員の脚と重なる位
置を、側方突出量が部分的に少なくなる面形状変化部と
したことを特徴とする。
【0005】このとき前記面形状変化部における面形状
を平坦部として形成することができ、さらには凹曲面又
は凸曲面にすることもできる。
【0006】第2の発明は、二人乗りシートの下方に車
体カバーを設け、この車体カバーのシート下部近傍に車
幅方向へ突出する側方突出部を設けたスクータ型車両に
おいて、前記車体カバーは後輪の上方へ延出する部分を
有し、この後輪上方部に最大側方突出部より下方側にお
ける上下方向幅が漸次幅狭となる傾斜面を備えるととも
に、この傾斜面に設けたキー穴へシート開閉錠を斜め下
向きに臨ませたことを特徴とする。
【0007】
【発明の効果】第1の発明によれば、車体カバーのシー
ト下方に側方突出部を設けて広幅にしても、側方突出部
のうち側面視でパッセンジャーの脚部が重なる部分を、
車幅方向が幅狭となる面形状変化部としたので、パッセ
ンジャーが後席へ着座したとき、側面視でこの面形状変
化部上へ脚部を重ねることにより不自然な着座姿勢をと
ることなく快適に着座できる。したがって、パッセンジ
ャーの快適さを維持したまま、車体カバーのシート下方
部分を幅広にして、大容量の収納ボックス及び燃料タン
クの配置や大型テールライトユニットの装着等が可能に
なる。
【0008】また、面形状変化部における面形状を平坦
面にすれば、パッセンジャーの脚部を広範囲で逃げるこ
とができ、かつ成形も容易である。また、凹曲面や凸曲
面にすることもできるから、デザインの自由度が大きく
なる。る。
【0009】第2の発明によれば、車体カバーの後輪上
方へ延出する部分のうち、最大側方突出部より下方部分
の上下方向幅が後方へ向かって次第に幅狭になる傾斜面
である場合でも、この傾斜面に設けたキー穴へシート開
閉錠を斜め下向きに臨ませたので、車体カバーのシート
下方部分を幅広にしても後輪上方部分にシート開閉錠を
設けることができる。しかも、シート開閉錠に対する雨
水の侵入を防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて実施例を説
明する。図1は本実施例の適用された自動2輪車の外観
側面図、図2はその平面図、図3は車体カバー内側にお
ける主要部品のレイアウトを示す車体前半側側面図、図
4は図3に続く車体後半側側面図、図5は車体カバー内
側における主要部品のレイアウトを示す車体前半側平面
図、図6は図5に続く車体後半側平面図、図7は車体カ
バーの一部を切り欠いてエンジン回りを示す図、図8は
車体フレームの概略構成を示す斜視図、図9はその平面
図、図10はフロア下に設けられるフロアトレーの斜視
図である。
【0011】まず本実施例の適用される自動2輪車の全
体構造について概説する。図1に示すように、この自動
2輪車は大径の前輪1及び後輪2を採用したスクータ型
車両であり、フロントフォーク3の上部は、フロントカ
バー4とレッグシールド5で前後から覆われ、フロント
カバー4の前面中央部には、ラジエタの冷却風を取り込
むための空気取入口6、その左右にウインカ7が設けら
れ、レッグシールド5の左右両側にはラジエタの温排風
を外部へ排出するための排風口8が設けられている。
【0012】フロントカバー4は、前輪1の上方に位置
する本体部4aとその下部に接続して前輪1の後方を斜
め下がり後方へ延びるフロントサイドカバー4bで構成
され略。フロントカバー4及びレッグシールド5の上方
には、ハンドル9を覆うハンドルカバー10が設けら
れ、このハンドルカバー10の前面にはヘッドライト1
1が設けられている。またハンドルカバー10の上面後
部側にはメーターパネル10aが設けられている(図
2)。
【0013】レッグシールド5の下部は低床式のステッ
プフロアを覆うフロアパネル12へ接続し、このフロア
パネル12はレッグシールド5の接続部から若干下方で
略水平に曲がって後方へ延び、ライダー(運転者)が足
を乗せるステップフロア面になっている。フロアパネル
12の後部はフロア面よりも上方へ立ち上がるリヤカバ
ー13へ接続する。
【0014】リヤカバー13は、シート14と後輪2の
前方及び上方部分の間を覆う上下方向へ開放された部材
であり、上方の開口部はシート14により開閉自在に覆
われる。シート14は二人乗り用であり、ライダー用の
前席14aとパッセンジャー(同乗者)用の後席14b
を備える。後席14bの左右両側から後方にグラブレー
ル兼キャリヤ33aが配置され、前端部をリヤカバー1
3を内側から外側へ貫通するステー33bを介して後述
する車体フレームのシートレール部へ支持されている。
【0015】リヤカバー前部13aはフロア面から前席
14aまでと上下方向幅が最も広い部分であり、その下
部に前方から左右両側面へ回り込むように形成されたメ
ンテナンスホールを着脱自在に覆うメンテナンスリッド
15が取付けられている。
【0016】フロアパネル12より下方のステップフロ
ア側面はロアーカバー16で覆われ、その前端部はフロ
ントカバー4の後端部と接続し、上部はフロアパネル1
2と接続する。本願においては便宜的に、フロントカバ
ー4、レッグシールド5及びハンドルカバー10を前部
車体カバーとし、フロアパネル12及びロアーカバー1
6をフロアカバーとし、リヤカバー13を後部車体カバ
ーとし、これらを総称して車体カバーとする。これらの
車体カバーは外観部材であってそれぞれプラスチック等
の適宜材料から形成できる。
【0017】メンテナンスリッド15はプラスチック等
の適宜材料からなる側面視略L字形をなす部材であり、
その着脱により前記リヤカバー前部13a側のメンテナ
ンスホールに対する開閉と同時に、略水平に形成された
底部がフロアパネル12に形成されたフロア側のメンテ
ナンスホール(図示省略)を開閉するようになってい
る。フロアパネル12の左右各後端部はリヤカバー前部
13aの側方を後方へ延び、斜め上がりの延長端部12
aをなし、ここにパッセンジャー用のピリオンステップ
17が収納時に重なるようになっている。
【0018】リヤカバー13の側面で前席14aの下方
かつピリオンステップ17の上方部分には平坦面18が
形成され、後端部には大型のテールライトユニット19
が側面まで回り込んで取付けられている。また、テール
ライトユニット19の近傍で後輪2の上方となる側面に
はシートロック用キー穴20が設けられている。図中の
符号21はスイング式パワーユニット、22はエアクリ
ーナ、23はリヤクッション、24はメインスタンドで
ある。
【0019】スイング式パワーユニット21は後述する
4サイクルエンジンとVベルト式変速機を備える。図中
の符号21aはクランク軸であり駆動プーリーが同軸で
配置される。21bは変速出力軸であり、被動プーリー
及び発進クラッチが同軸で配置される。21cは駆動プ
ーリーと被動プーリー間に巻き掛けられるVベルト、2
1dは後輪車軸である。
【0020】図3に示すように、車体フレーム25の前
端部に設けられたヘッドパイプ26へステアリング軸2
7が回動自在に支持され、このステアリング軸27を介
してフロントフォーク3とハンドル9が連結される。ま
た、図4に示すように車体フレーム25の中央部にスイ
ング式パワーユニット21がリンク28を介して揺動自
在に支持される。
【0021】図8及び9にも示すように、車体フレーム
25は、ヘッドパイプ26から斜め下がりに車体中心を
後方へ延びるダウン部30、その下部両側へ前端を溶接
されて斜め下がりに後方へ延びた後略水平に曲がってさ
らに後方へ延びる左右一対のフロア部31、各後端部か
ら屈曲して後輪2の前方を上方へ延びるピラー部32、
このピラー部32の上端部が溶接されるとともに、シー
ト14の下方かつ後輪2の上方を斜め上がりに後方へ延
びるシートレール部33を備える。
【0022】ダウン部30は1本だけで用いられるパイ
プ部材であり、フロア部31及びピラー部32は連続す
るパイプ部材であって左右一対で設けられる。シートレ
ール部33は左右一対で設けられるが、ピラー部32の
上端から車体前方へ延出する前方へ凸に湾曲した張り出
し部34でつながった平面視略U字状をなす単一のパイ
プ部材であり、後部側はクロスメンバ35で左右を連結
されている。シートレール部33とピラー部32の接続
部にはピボットプレート36が設けられ、ここに設けら
れたピボット部36aにより他端側でスイング式パワー
ユニット21を支持したリンク28の一端側を軸受支持
するようになっている。
【0023】左右のフロア部31の後端部間は後方へ凸
に湾曲する後クロスパイプ38で連結され、後クロスパ
イプ38の両側は左右のフロア部31の後端部下面へ溶
接されている。さらに左右のフロア部31の各外側方を
略平行に前後方向へ延びるサイドステー39が設けら
れ、各サイドステー39はそれぞれステー40a、40
bで対応するフロア部31と連結されている。また、後
ろ側のステー40bにはステップフレーム41の前端部
も締結される。
【0024】ステップフレーム41は左右それぞれのピ
ラー部32の下部に沿ってその斜め後方を上方へ凸に湾
曲して設けられるパイプ部材であり、他端側はピラー部
32の背面側へ取付けられているブラケット32a(図
7、10)へ後方から取付けられる。また、最も上方へ
突出した頂部にピリオンステップ用の取付ボス42が設
けられている。
【0025】左右のフロア部31の前端部間も前クロス
パイプ37で連結され、その中間部にダウン部30の下
端が溶接されている。これにより、左右のフロア部3
1、前クロスパイプ37及び後クロスパイプ38に囲ま
れたフロア下空間が形成されている。
【0026】再び図3乃至6により車体フレーム25と
各部品の配置関係を説明する。フロントカバー4とレッ
グシールド5に囲まれた空間内には、ヘッドパイプ26
が収容され、この前方にラジエタ43、その前方に冷却
ファン44、その下方にラジエタリザーブタンク45が
配置され、ラジエタ43の上方にホーン46が配置され
る。
【0027】ダウン部30は前輪1の後方となるフロン
トカバー4とレッグシールド5の間に配置され、フロア
部31及びサイドステー39はフロアパネル12とロア
ーカバー16で覆われる。また、左右のフロア部31、
前クロスパイプ37及び後クロスパイプ38に囲まれた
前記フロア下空間には、図9に示すフロアトレー47の
凹部48が収容され、その内部にバッテリ49a及びス
ターターリレー49bのような関連する電機部品が収容
されている。
【0028】フロアトレー47はプラスチック等の適宜
材料から形成され、凹部48の周囲部分で左右のフロア
部31、前クロスパイプ37及び後クロスパイプ38に
支持され、かつ凹部48の上方に開放された開口部はフ
ロアパネル12のメンテナンスホールに臨み、メンテナ
ンスリッド15の底部によって開閉される。
【0029】ステップフレーム42はフロアパネル12
の延出端12aで覆われ、その一部に形成された開口部
からボス42及びピリオンステップ17が外部へ出るよ
うになっている(図2)。
【0030】ピボットプレート36に支持されるスイン
グ式パワーユニット21は、その前部に水冷4サイクル
式エンジンが設けられ、このエンジンは図7に明らかな
ように、シリンダ50、シリンダヘッド51、シリンダ
ヘッドカバー52を備え、略水平に配置され、シリンダ
ヘッドカバー52、シリンダヘッド51及びその側面へ
取付けられる点火プラグ53並びにシリンダヘッド51
の吸気口へ接続する気化器54の一部がメンテナンスリ
ッド15で覆われるメンテナンスホールの開口部へ臨ん
でいる。
【0031】なお、エアクリーナ22はその前部に前方
へ突出して設けられたダクト22aより外気を吸入して
コンチューブ22bにより気化器54へ新気を供給す
る。また、シリンダヘッド51の排気口に接続された排
気管55がエンジンの下方を通って後輪側方のマフラー
56(図3)へ接続されている。さらに図2に示すよう
に、エンジン側とラジエタ43との間は車体右側に片寄
って配置された送水管57aと57bで連結され、冷却
水を循環するようになっている。
【0032】図4に示すように、張り出し部34はシリ
ンダヘッドカバー52と同程度まで前方へ延出し、ここ
に物入れ58がシートレール部33の前半部にかけて支
持され、その後方に燃料タンク59がシートレール部3
3の後段部上に支持される。さらに燃料タンク59の前
後方向中間部近傍のシートレール部33にリヤクッショ
ン23の上端部が支持されている。
【0033】次に、リヤカバー13について説明する。
図7はリヤカバー13の斜視図、図8は図7の8−8線
断面図、図9は図7の9−9線断面図である。リヤカバ
ー13は、シート下方かつ後輪2の前方及び上方の車体
周囲を覆うように形成され、その前部13aの下方には
メンテナンスホール用開口60が前面から左右両側にか
けて形成され、ここにメンテナンスリッド15が取付け
られるようになっている。
【0034】また、左右両側面は上端部寄りの比較的上
部が稜線61をなして最も外方へ張り出し、稜線61よ
り上側は上端から稜線61へ向かって次第に外側方へ張
り出す上部斜面62をなし、稜線61から下側は下端へ
向かって概して車幅方向の中央側へ次第に入り込む下部
斜面63をなす。稜線61は本願発明における最大側方
突出部であり、稜線61を含むその近傍の上部斜面62
及び下部斜面63の各一部は本願発明における側方突出
部をなす。
【0035】稜線61の近傍はリヤカバー13の車幅方
向における幅広部をなす。但し、この幅広部のうち、シ
ート14の前席14aの後半部側下方並びに後席14b
より前方となる位置であって、側面視でパッセンジャー
Pの大腿部や膝等の脚部Fが重なる位置に、部分的な平
面部18が形成され(図1参照)、周囲の幅広部に対し
て部分的に車体内側へ後退した車幅方向における幅狭部
となっている。平面部18は本願発明における面形状変
化部の一具体例である。
【0036】図8に明らかなように、この平面部18は
最も外方へ張り出す稜線61を含むその上下近傍部を部
分的に切り取ったような形状をなして車体内方へ引き込
まれ、この分だけ幅狭になるとともに、周囲の幅広部に
対しては相対的に凹部となっている。
【0037】この平面部18は、その側方を後席14b
に着座したパッセンジャーPの脚部Fが側面視で重なる
ような位置関係になっている。また、平面部18は平面
状をなすが若干下側が外方へ向かうような傾斜面になっ
ている。但し、この部分は部分的な幅狭部をなすための
凹部であることが重要であり、その表面状態は、平面状
にかぎらず、車体内側へ凹入する凹曲面または逆の凸曲
面であってもよい。
【0038】なお、この断面において下部斜面63の下
部63aは部分的に幅広になっているが、その上方にお
ける下部斜面63の上部と上部斜面62とによって想定
される稜線61よりは車体内方に位置する。またこのよ
うな幅広となる下部63aは下部斜面63全体において
は部分的なものである。
【0039】リヤカバー13のうち平面部18より後方
部分で後輪2の上方へ延びる部分は、後方へ向かって上
下方向幅が次第に狭くなる。しかも稜線61がシートへ
接近するから、側面視では稜線61より下方のオーバー
ハング状斜面をなす下部斜面63が殆どを占めるように
なり、そのうえ下部斜面分63自体の上下方向幅も後方
へ向かって漸減する。このリヤカバー13の後端部には
後方へ開放された切り欠き部64が形成され、その両側
は左右側面へ回り込んだ切り込み部65になっている。
この切り欠き部64及び切り込み部65へ比較的幅広で
大型のテールランプユニット19(図1参照)が取付け
られる。
【0040】後輪2の中心部略直上位置となるリヤカバ
ー13の切り込み部65に近い後部一側面に設けられる
キー穴20は、図9に明らかなように下部斜面63の下
端部に斜め下方を指向して開口されている。このキー穴
20の内側にはシートロック用のキーシリンダ66が設
けられ、キー67を差し込んで解錠すると、シート14
の後端部側に設けられている図示省略のシートロックを
解除して、前端部側のヒンジ(図示省略)を回動中心に
してシート14を開くことができるようになっている。
【0041】次に、本実施例の作用を説明する。図1、
7及び8に示すように、リヤカバー13の側面で前席1
4aの下方かつ後席14bの前方位置に平面部18を設
け、この部分を幅狭部としたので、パッセンジャーPは
側面視でこの平面部18の上へ脚部Fを交差させること
により、脚部Fを不自然に大きく広げずに後席14bへ
着座できるから、無理な着座姿勢をとることなく快適に
着座できる。
【0042】したがって、パッセンジャーPの快適さを
損なわずにリヤカバー13を幅広に形成することが可能
になり、幅広で大型のテールランプユニット19の取付
等が可能になる。また大容量の収納ボックス58及び燃
料タンク59をリヤカバー13の内側へ収容して配置す
ることも可能になる。
【0043】また、平面部18は表面が平面状をなし若
干下側が外方へ膨らむように傾斜しているため、脚部F
に対して鋭角的な接触感を与えず、脚部Fを広範囲で逃
げることができ、かつ成形も容易である。しかも、平面
部18における面形状を平坦面以外の凹曲面や凸曲面に
することもできるから、デザインの自由度が大きくな
る。
【0044】そのうえ、キー穴20を斜め下向きに開口
させ、これにキーシリンダ66を斜め下向きにして臨ま
せたので、リヤカバー13を幅広にした結果、後輪2の
上方部側面が後方へ向かって上下方向幅を次第に狭くし
て殆どがオーバーハング状の斜面である下部斜面分63
になっても、この部分にキーシリンダ66を設けて、シ
ートロックへ近接させた最適位置に配置できる。しか
も、斜め下向きにするため、キーシリンダ66への雨水
の浸入を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の適用された自動2輪車の外観側
面図
【図2】 その平面図
【図3】 車体前半側における主要部品のレイアウト
を示す側面図
【図4】 図3に続く車体後半側の側面図
【図5】 車体前半側における主要部品のレイアウト
を示す平面図
【図6】 図6に続く車体後半側の平面図
【図7】 車体カバーの一部を切り欠いてエンジン回
りを示す図
【図8】 車体フレームの斜視図
【図9】 その平面図
【図10】 フロア下に設けられるフロアトレーの斜視
【図11】 リヤカバーの斜視図
【図12】 図11の12−12線断面図
【図13】 図11の13−13線断面図
【符号の説明】
4:フロントカバー、5:レッグシールド、6:空気取
入口、8:排風口、10:ハンドルカバー、11:ヘッ
ドライト、12:フロアパネル、13:リヤカバー、1
4:シート、18:平面部、19:テールライトユニッ
ト、20:キー穴、25:車体フレーム、61:稜線、
62:上部斜面、63:下部斜面、66:キーシリンダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二人乗りシートの下方に車体カバーを設
    け、この車体カバーのシート下部近傍に車幅方向へ突出
    する側方突出部を設けたスクータ型車両において、前記
    車体カバーの側方突出部のうち側面視で後席乗員の脚と
    重なる位置を、側方突出量が部分的に少なくなる面形状
    変化部としたことを特徴とするスクータ型車両の車体カ
    バー構造。
  2. 【請求項2】前記面形状変化部は平坦部として形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載したスクータ型
    車両の車体カバー構造。
  3. 【請求項3】二人乗りシートの下方に車体カバーを設
    け、この車体カバーのシート下部近傍に車幅方向へ突出
    する側方突出部を設けたスクータ型車両において、前記
    車体カバーは後輪の上方へ延出する部分を有し、この後
    輪上方部に最大側方突出部より下方側における上下方向
    幅が漸次幅狭となる傾斜面を備えるとともに、この傾斜
    面に設けたキー穴へシート開閉錠を斜め下向きに臨ませ
    たことを特徴とするスクータ型車両の車体カバー構造。
JP2000403917A 2000-12-05 2000-12-05 スクータ型車両の車体カバー構造 Expired - Lifetime JP3847087B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000403917A JP3847087B2 (ja) 2000-12-05 2000-12-05 スクータ型車両の車体カバー構造
CNB011394269A CN1277717C (zh) 2000-12-05 2001-11-23 小型摩托车型车辆
TW090129795A TW576816B (en) 2000-12-05 2001-12-03 Scooter type vehicle
ES200102692A ES2224767B1 (es) 2000-12-05 2001-12-03 Vehiculo tipo scooter.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000403917A JP3847087B2 (ja) 2000-12-05 2000-12-05 スクータ型車両の車体カバー構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002173069A true JP2002173069A (ja) 2002-06-18
JP3847087B2 JP3847087B2 (ja) 2006-11-15

Family

ID=18867953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000403917A Expired - Lifetime JP3847087B2 (ja) 2000-12-05 2000-12-05 スクータ型車両の車体カバー構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3847087B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009122800A1 (ja) * 2008-03-31 2009-10-08 本田技研工業株式会社 スクータ型車両の導風構造
JP2011110946A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Honda Motor Co Ltd スクータ型車両
JP2012166763A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Honda Motor Co Ltd 電動車両
JP2012206552A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型車両
JP2014028571A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車
JP2017065443A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両のグラブレール構造
IT202200006176A1 (it) * 2022-03-29 2023-09-29 Piaggio & C Spa Motociclo a tre ruote con struttura di supporto polivalente nell’avantreno

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009122800A1 (ja) * 2008-03-31 2009-10-08 本田技研工業株式会社 スクータ型車両の導風構造
JP2011110946A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Honda Motor Co Ltd スクータ型車両
JP2012166763A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Honda Motor Co Ltd 電動車両
JP2012206552A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型車両
JP2014028571A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車
JP2017065443A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両のグラブレール構造
IT202200006176A1 (it) * 2022-03-29 2023-09-29 Piaggio & C Spa Motociclo a tre ruote con struttura di supporto polivalente nell’avantreno
WO2023187633A1 (en) * 2022-03-29 2023-10-05 Piaggio & C. S.P.A. Three-wheel motorcycle with multipurpose support structure in the front end

Also Published As

Publication number Publication date
JP3847087B2 (ja) 2006-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3791897B2 (ja) スクータ型車両における車体前部の導風構造
JP5627154B2 (ja) 鞍乗型電動車両
EP1520968A1 (en) Exhaust control device of motorcycle
TW201018617A (en) Saddle-type vehicle
JPH0911953A (ja) 自動二輪車の車体側部処理構造
JPH0911961A (ja) スクータ型自動二輪車の車体フレーム
JP3847087B2 (ja) スクータ型車両の車体カバー構造
JP2002173071A (ja) ピリオンステップ構造
JP2002264868A (ja) 自動2輪車用ステップホルダ装置
JPH0911945A (ja) 自動二輪車のシート装置
JP3901904B2 (ja) 自動二輪車の吸気チャンバ構造
JP3847085B2 (ja) スクータ型車両の前部灯火器構造
JP4015418B2 (ja) スクータ型自動二輪車
JP3319673B2 (ja) スクータ型自動二輪車の収納装置
JP3847086B2 (ja) スクータ型車両のメンテナンスリッド構造
JP4153803B2 (ja) 自動二輪車の燃料タンク配置
JP3594700B2 (ja) 自動二輪車の車体カバー
JPH11301557A (ja) スクータ型自動二輪車
JP3938652B2 (ja) スクータ型車両の外装構造
JPH0911966A (ja) 自動二輪車の走行風導入構造
JP2002019663A (ja) スクータ型車両のフロント構造
JP2010149796A (ja) 鞍乗型車両
JPH09323681A (ja) スクータ型車両
JPH0492788A (ja) スクータ型自動二輪車
JPH0911958A (ja) 自動二輪車の冷却構造

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060120

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060720

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3847087

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100901

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100901

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110901

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110901

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120901

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120901

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130901

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140901

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term