JP2014028502A - スティック状固形糊に用いられる受皿の製造方法およびスティック状固形糊 - Google Patents

スティック状固形糊に用いられる受皿の製造方法およびスティック状固形糊 Download PDF

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Abstract

【課題】スティック状固形糊の糊棒のすっぽ抜け防止を図る受皿の製造方法の提供。
【解決手段】スティック状固形糊の糊棒の受皿15を構成するナット部16と糊だまり部18と受皿本体17とを射出成形により一体に成形し、受皿15の成形品15Aを射出成形型Gから取り出す際に、突起部20を成形する成形型部分G1に対して緩める方向に成形品15Aを回転させて取り出す。
【選択図】図3

Description

本発明は、容器に収容した固形糊本体(以下、糊棒と称す)を繰り出して紙等に塗布するスティック状固形糊に用いられる受皿の製造方法およびスティック状固形糊に関する。
紙等に糊を塗布するスティック状固形糊は、容器に収容した糊棒を繰り出し、繰り出し端面あるいは繰り出し端縁部を塗布面として紙等の被塗布面に塗布する。
従来のスティック状固形糊は、円筒形状に形成した容器本体と、前記容器本体の尾端部に回転自在に装着されたハンドル部と、前記ハンドル部と一体に形成され、前記容器本体内に配置されるねじ軸部と、前記ねじ軸部のねじ部に螺合し、前記ハンドル部の回転により螺進する受皿と、前記受皿に担持されると共に、前記ねじ軸と前記容器本体の内周面との間に配置される糊棒と、前記容器本体の上部開口を覆うキャップと、により構成している(特許文献1)。
糊棒は、液状の糊を容器本体の受皿内まで充填し、冷却により固化することで円柱形状に形成される。受皿は、ねじ軸部に螺合する雌ねじを内周面に形成したナット部と、ナット部と同心に形成された円筒状の糊だまり部と、糊だまり部の外周壁部の上端に連設された円盤状の受皿本体部とを有し、前記糊だまり部の外周壁部の内周面には、軸心に向けて張り出す螺旋状に形成した突起部を軸方向に沿って形成している。この突起部は、糊だまり部内に液状の糊を充填した際に、液状状態の糊に埋まり、固化した糊棒が軸方向に移動するのを阻止する。
特開2009−045858号公報
ところで、スティック状固形糊を使用する際には、ハンドル部を回して糊棒を繰り出し、使用後はハンドル部を逆方向に回して糊棒を容器本体内に繰り込ませるが、糊棒の繰り込みの際に、糊棒が受皿から抜けるすっぽ抜け現象が生じることがある。
本発明者は、前記すっぽ抜け現象を究明したところ、受皿に形成した螺旋状の突起部のねじ山が軸方向と直交する方向に、基端側から先端側に向けて真っ直ぐ延びていなければならないのに、糊棒の軸方向前方に向けて反った歪みを生じていることが原因であることをつきとめた。前記螺旋状の突起部のネジ山が糊棒の軸方向前方に向けて反っていると、糊だまり部内において、糊棒をしっかりと掴むことができず、糊棒が受皿からすっぽ抜ける場合がある。
また、糊棒を繰り込ませる際に、受皿の糊だまり部内で糊棒が軸方向に沿った引張応力を受けて引きちぎられる中折れ現象が生じることがある。
本発明の目的は、このような問題を解決するためになされたもので、糊棒のすっぽ抜けを防止できるスティック状固形糊に用いられる受皿の製造方法および、すっぽ抜けおよび中折れ現象の発生を防止できる受皿を備えたスティック状固形糊を提供することにある。
本発明の目的を実現するスティック状固形糊に用いられる受皿の製造方法は、図6の実施形態を参照すると、スティック状固形糊の糊棒の受皿15を構成するナット部16と糊だまり部18と受皿本体17とを射出成形により一体に成形し、受皿15の成形品15Aを射出成形型Gから取り出す際に、糊だまり部18の周壁部18bの内周面に形成される突起部20を成形する成形型部分G1に対して緩める方向に成形品15Aを回転させて取り出す。
本発明の目的を実現するスティック状固形糊の構成は、筒形状に形成された容器本体部内に合致して固形糊本体を収容する容器部と、前記容器本体部内の固形糊本体を繰り出す繰り出し機構部と、を有し、前記繰り出し機構部は、前記容器本体部内に配置したねじ軸と、上記製造方法により製造され、前記容器本体部に対して回転不能に配置した受皿と、を有する。
また、上記構成のスティック状固形糊において、前記筒部の周壁部の一端は、前記受皿本体よりも固形糊繰り出し方向に沿って延出された内側縁部をなし、前記受皿本体の外周縁には、固形糊繰り出し方向に沿って延出された外側縁部を有し、前記内側縁部と前記外側縁部との間に形成された空間に糊棒を充填することができる。
また、上記構成のスティック状固形糊において、前記受皿の周壁部の一端は、前記ナット部の軸方向一端よりも高い位置まで延出した構成とすることができる。
本発明の製造方法によれば、受皿の糊だまり部の突起部を軸心に対して直交する方向に向いた受皿を製造することができる。
請求項1に係る発明のスティック状固形糊によれば、受皿の突起部は固形糊本体(糊棒)内に軸心と直交する方向に向けて真っ直ぐ延びた状態で埋設されているので、糊棒のすっぽ抜けを防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、糊棒を繰り込ませる際に、糊棒が軸方向に沿った引張応力を受けて引きちぎられる中折れ現象の発生を抑制することができる。
また、請求項4に係る発明のスティック状固形糊によれば、糊だまり部の長さをナット部よりも長くし、糊だまり部の周壁部の内周壁面に接する糊棒の接触面積を軸方向において増やすことで中折れ現象の発生を防止することができる。
スティック状固形糊の第1実施形態を示し、(a)はスティック状固形糊の一部を断面で示す正面図、(b)は(a)のキャップの上面図、(c)は(a)の底面図。 図1の固形糊のキャップを外した状態を示し、(a)は固形糊本体(糊棒)を容器本体から繰り出した状態の正面図、(b)は(a)の上面図。 (a)〜(c)は図1に示すスティック状固形糊の受皿の成形品を射出成形型から取り出す工程を示す図。 軸中心Lを中心として上半部分に図1の実施形態における糊棒C、下半部分に従来の糊棒C´を示し、特に糊棒C、C´における糊だまり部の断面形状を示す。 第2実施形態を示し、(a)は受皿の上面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1はスティック状固形糊の実施形態を示し、(a)はスティック状固形糊の一部を断面で示す正面図、(b)は(a)のキャップの上面図、(c)は(a)の底面図である。図2は図1の固形糊のキャップを外した状態を示し、(a)は固形糊本体(糊棒)を容器本体から繰り出した状態の正面図、(b)は(a)の上面図を示す。また、図3は、受皿の成形品を射出成形型から取り出す工程を示す図である。
図1において、スティック状固形糊Aは、多角形筒状に形成した容器部Bと、容器部B内に収容する固形糊本体(糊棒)Cと、糊棒Cを容器部Bに対して繰り出しおよび繰り戻す繰り出し機構部Dと、容器部Bの先端開口を覆うキャップEとを有する。容器部Bと繰り出し機構部DとキャップEはポリプロピレン樹脂(PP)を用いて射出成形等により形成されている。
容器部Bは、4面の側壁部1〜4からなり、横断面を等脚台形形状としている。対向する第1側壁部1と第3側壁部3を平行に形成し、対向する第2側壁部2と第4側壁部4とを斜面に形成している。本実施形態において、第1側壁部1の幅方向の長さをLa、第2側壁部2および第4側壁部4の幅方向の長さを共にLb、第3側壁部3の幅方向の長さをLcとし、これらの長さ(La、Lb、Lc)は互いの長さが異なり、その大小は、La>Lb>Lcとしている。
また、容器部Bの内形状は、外形状と同じ台形の空間に形成されている。糊棒Cは、加熱溶融性の液状の糊を容器部B内に充填し、冷却することにより固化することで、容器部Bの内形状に合致した柱状の台形形状に形成される。
したがって、図2に示すように、糊棒Cは、容器部Bの第1側壁部1〜第4側壁部4に対応する第1側面C1〜第4側面C4からなる台形柱状に形成され、第1側面C1の幅方向長さをLd、第2および第4側面C2、C4の幅方向長さを共にLe、第3側面C3の幅方向長さをLf、第1側面C1と第3側面C3との面間距離をLgとすると、これらの長さ(Ld、Le、Lf、Lg)は互いの長さが異なり、その大小は、Ld>Le>Lg>Lfとなる。
容器部Bは、容器本体部5から先端側に延びる先端部6の外径を容器本体部5の外径よりも若干小径として薄肉状とし、この薄肉化した先端部にキャップEを被せている。
キャップEは容器本体部5の外形形状と合致した台形の外形に形成され、容器部BにキャップEを被せた状態で、容器部Bの第1側壁面部1〜第4側壁面部4は、キャップEの第1側壁面E1〜第4側壁面E4と段差を有することなく同じ面位置となる。
キャップEの天面E5の上面には、リング状の係合凸部7が形成され、この係合凸部7を後記するハンドル部8の外端面の内径穴部に嵌め込み可能としている。したがって、糊棒Cによる塗布(糊付け)を行う際に、取り外したキャップEを前記ハンドル部8に仮止めでき、キャップの紛失を防止できるようにしている。
繰り出し機構部Dは、容器本体部5の尾端部に回転自在に配置したハンドル部8から先端側にねじ軸部9を延出した繰り出し部10を有する。繰り出し部10は、容器本体部5の尾端に形成した挿通孔11を通してねじ軸部9が挿入され、ねじ軸部9の基端部9aに周方向に沿って形成した係合段部12が、挿通孔11の先端内周面に周方向に沿って形成した係合凸片部13に係合し、繰り出し部10の軸方向後方への移動が規制される。基端部9aの外周面には、挿通孔11の内周面にガタなく摺接する支持部9bが形成され、挿通孔11に対して支持部9bと係合段部12の2か所を当接させることにより、ねじ軸部9のブレを防止している。
係合段部12が係合凸片部13に係合することにより、繰り出し部10は容器本体部5に対して軸方向への移動が規制され、軸回りの回転が許容される。ねじ軸部9のねじ部14には、受皿15のナット部16が螺合する。
受皿15は、容器本体部5の内形状に合致する外形に形成された受皿本体17の中央部分に、受皿本体17の天面よりも尾端側に落ち込む円筒形に形成された有底の糊だまり部18を、ナット部16の回りに周壁部18bで取り囲んで同心に形成し、糊だまり部18の底部18aの内端面から軸方向一端側に向けてナット部16を設けている。ナット部16を構成する内筒部16aの内周面に多条ねじ16bが形成されている。
また、筒形状に形成した糊だまり部18の外周壁をなす周壁部18bの内周壁面の軸方向一端側から他端側までの間に、突起部20が内側に向けて螺旋状(多条ねじ)に突出形成されている。
熱溶融性の糊を加熱することで液状化した糊を容器部B内に注入すると、糊だまり部18内にも液状糊が溜まると共に、容器本体部5の台形の内周形状に合致して糊が固まる。糊だまり部18内で固化した糊棒Cの一部分内には、突起部20が軸方向と直交する方向において埋設されているため、糊棒Cが受皿15から抜けるのが防止される。
糊棒Cの繰り出しは、ハンドル部8の時計回り方向回転により行われる。本実施形態では、受皿15が多角形の台形形状で、容器本体部5の内形状に合致しているため、特別に回り止めの構造を設ける必要がなく、ハンドル部8の回転により回転するねじ軸部9に対してナット部16が螺進し、受皿15が図1の下方側(他端側)から上方側(一端側)に移動し、糊棒Cが容器本体部5の先端から繰り出される。
また、本実施形態では、受皿15の底部18aには、液体状態の糊を糊だまり部18内に充填した際に、糊だまり部18内の空気を糊だまり部18外に抜くためのガス抜き孔18cを複数形成している。これらのガス抜き孔18cは、軸心を中心とする円周上に等間隔に例えば4個形成しており、液体状の糊を糊だまり部18の隅々まで充填することができ、周壁部18bの全面にまんべんなく糊棒Cを接触させることができる。
受皿15の底部18aの裏面側には、複数のガス抜き孔18cよりも内側に、軸心を中心とする円周上に4個の第1ストッパ19aを突出形成し、係合段部12の上面に、各第1ストッパ突起部19aに係合する4個の第2ストッパ9cを突出形成している。したがって、受皿15を最下方位置に移動する際に、第1ストッパ19aと第2ストッパ9cとが係合し、受皿15の下方への移動を規制し、ねじ軸部9のねじ部14とナット部16のねじ部16bとが強く噛み合ってねじ山が潰れる等のトラブルを未然に防止することができる。
ところで、ナット部16は糊だまり部18内に入り込んでおり、ナット部16の上端は受皿本体17の天面よりも下方に位置する。従来は、ナット部16の上端位置から2〜3mm程度上方に受皿本体17を配置し、できるだけ使用できない糊の分量を少なくしていたのに対し、本実施形態ではナット部16の上端よりも高い位置(9mm)に受皿本体17を配置しており、ナット部16の上端と受皿本体17との差をHとする(図3、図4参照)。
繰り出した糊棒Cを繰り込む際に、ハンドル部8を反時計回り方向に回転させると、受皿15は、ナット部16がねじ軸部9との螺合により下方へ移動しようとする。その際、糊棒Cが容器部Bの内周壁面に大きな摩擦力で接しているため、糊棒Cに対する引張応力が糊だまり部18内の固形糊に集中する。しかし、糊棒Cが糊だまり部18内において周壁部18bに接する接触面積を増加させているため、その分引張応力が小さくなり、糊棒Cが糊だまり部18内で上下に引きちぎられる中折れ現象を低減させることができる。この中折れ現象の低減について図4を参照して詳しく説明する。
図4には軸中心Lを中心として上半部分に本実施形態における糊棒C、下半部分に従来の糊棒C´を示し、特に糊棒C、C´における糊だまり部の形状を示す。糊棒Cにおいて糊だまり部18内に充填される充填部分Jは、ナット部16の外周面と周壁部18bの内周面と重なる第1充填部J1と、受皿本体17とナット部16の上端との間に充填される第2充填部J2で構成される。同様に従来の糊棒C´については同じ部分には同じ符号に´を付す。
本実施形態の糊棒Cの第2充填部J2の高さHは、従来の糊棒C´の第2充填部J2´の高さH´よりも高い。本実施形態の高さHは9mm、従来の高さH´は2〜3mm程度である。なお、糊だまり部18の内径を13mm、ナット部16の外形を6mmとして本実施形態の糊棒Cと従来の糊棒C´を示している。
糊棒Cを繰り込む場合、充填部分Jに繰り込み力が作用し、受皿本体17よりも上方の糊棒を軸方向に沿って移動させることになる。その際、第1充填部J1(J1´)の内周側の角部と、第2充填部J2(J2´)の外周側の角部とに応力が集中するので、両角部を結ぶ線(中折れの破断線)に沿って中折れ現象が生じ易い。
従来の糊棒C´のように、第2充填部J2´の高さHが低いと、第2充填部J2´の外周面が周壁部18bの内周面と接触する接触面積が小さいため、上述の角部に集中する応力を分散させることができず、中折れ現象が生じ易い。また、従来の糊棒C´では、中折れの破断線が軸方向と直交する方向の軸線に対して平行に近いので、この中折れ破断線で破断し易いことが理解されよう。
これに対し、本実施形態の糊棒Cでは、前記第2充填部J2は軸方向の長さHは従来の糊棒C´よりも長いので、第2充填部J2の外周面が長くなれば周壁部18bの内周面と接触する面積も増え、上述の角部に集中する応力を分散させることができ、中折れ現象が生じ難い。また、中折れの破断線が軸方向と直交する方向の軸線に対して大きく傾斜しており、この中折れ破断線で破断し難いことが理解されよう。
本実施形態では、Hを9mmとしているが、5mm以上であれば中折れ現象の発生を低減できる。
一方、受皿15は、射出成形により、ナット部16、受皿本体17、糊だまり部18を形成する底部18aおよび周壁部18b、ナット部16のねじ部、周壁部18bに設けた突起部20を一体に形成する。突起部20とナット部16のねじ部は共にネジ山の高さが低いことから、従来は、射出成形後の成形品はまだ高温であるため、型からナット部16の軸方向に沿って真っ直ぐに引き抜いて取り出す方法(無理抜き法)で取り出していた。この無理抜き法によると、周壁部18bに設けた螺旋状の突起部20のネジ山は、無理抜きの際に全て軸方向前方に向くことになる。そして、突起部20のネジ山が軸方向と直交する方向に戻ることなく軸方向前方を向いた状態で冷却される。
このように、突起部20のネジ山が軸方向と直交する方向に向かず、軸方向前方に向いていると、糊棒Cに対する抜け止め効果が大幅に低下する。このため、繰り出した糊棒Cを繰り込む際にハンドル8を反時計方向に回転させると、糊だまり部18から糊棒Cがすっぽ抜けるすっぽ抜け現象が発生する。
これに対し、本実施形態では、受皿15を射出成形により成形するが、成形後、突起部20およびナット部16を成形する成形型に対して成形品を螺旋のねじに合わせて廻しながら取り出す廻し取り成型を行っている。このため、成形された受皿15の突起部20は、ねじ山が軸方向と直交する方向に向いているため、糊棒Cに対する掴み状態が良好で、糊棒Cのすっぽ抜けを防止することができた。
図3は、受皿15の製造方法、特に射出成形後において、成形型から受皿15をなす成形品15Aを取り出す工程を示し、受皿15は例えば第1成形型Fと第2成形型Gとにより成形される。第1成形型Fは、糊だまり部18の底部18a、周壁部18bおよび受皿本体17の外周面を形成し、第2成形型Gはナット部16のねじ部16b、糊だまり部18の底部18a、突起部20を含めた糊だまり部18の内周面と受皿本体17の内周面を形成する。
成形品15Aを取り出すには、図3(a)に示す状態から、先ず、図3(b)に示すように、第1成形型Fを矢印Fa方向に直進移動させる。次いで、図3(b)の状態において、成形品15Aを、突起部20を成形するためのねじ型部分G1、ナット部16のねじ部16bを成形するためのねじ型部分G2のネジ山に合わせて回転させる廻し取り成形を行うことにより、図3(c)に示すように、成形品15Aを第2成形型Gから取り出す。このように、成形品15Aを第2成形型Gから取り出す場合、突起部20のねじ山には、軸方向前方に向かう無理な力が加わらないので、ネジ山は軸方向と直交する方向に向くことになる。なお、ナット部16のねじ部16bと突起部20を同じピッチで形成し、廻し取り成形を容易としている。
このように、糊棒Cの中折れ、すっぽ抜けを防止し、糊棒Cとなる液状の糊を糊だまり部18内に確実に充填できるので、糊棒Cを繰り込む際に、糊棒Cの戻し収め不良を飛躍的に減少させることが可能となった。
本実施形態のスティック状固形糊Aは、キャップEを取り外した状態で、糊棒Cが容器部Bの先端から突出する部分を塗布面として使用する。
なお、本実施形態ではキャップEの外形状を容器本体部5の外形状と同じ形状としているが、これに限定されることはなく、異なる形状であってもよい。
また、容器部Bとキャップ部Eの隅部を尖った形状としているが、湾曲したR形状としてもよい。
さらに、上記した実施形態は、容器部Bを等脚台形とし、受皿本体17を等脚台形に形成することで、糊棒Cの繰り出し、繰り込みの際に、特に受皿本体17の回転を阻止する手段を設ける必要がないが、円筒形状の容器部と円盤形状の受皿本体の場合には、受皿本体の回転を防止する機構を設ければ良い。例えば容器部の内周面に軸方向に沿って突条を設け、受皿本体にこの突条に係合する切欠部を設けることが例示できる。
第2実施形態
第1実施形態の受皿15は、筒部を構成する周壁部18bの上端と同一レベルに受皿本体17を一体に形成している。これに対し、本第2実施形態では、筒部を構成する周壁部18bの上端を受皿本体17よりも上方に位置させるように内側縁部18cを設けている。また、受皿本体17の4側縁には上方に向けて外側縁部17a〜17dを設けている。本実施形態において、外側縁部17dと内側縁部18cとの間は空間がなく、糊棒は充填されないが、外側縁部17aおよび17b、17cと内側縁部18cとの間には糊棒が充填される空間17e、17fが形成される。
糊棒は、空間17e、17fに充填されることにより、外側縁部17a、17b、17cの内壁面と、内側縁部18cの外周壁面とに接する。このように、第2実施形態では第1実施形態に比べて、受皿15に対して糊棒が軸方向に沿って接する面積が増加する。したがって、糊棒を繰り込ませる際に、糊棒が軸方向に沿った引張応力を受けて引きちぎられる中折れ現象の発生をより一層抑制することができる。なお、糊棒の繰り出し方向に沿って、内側縁部18cよりも外側縁部17a〜17dの長さを長くしている。
なお、本実施形態の受皿は、図3に示す方法と同様の方法で成形することができ、成形品15Aを成形型から廻し取りにより取り出す廻し取り成形が可能なように、成形型を構成する。例えば、成形品15Aの廻し取りの際に、外側縁部17a〜17dおよび空間17e、17fを形成する型部を成形品15Aの周りから退避させる構成とすることができる。
A スティック状固形糊
B 容器部
C 固形糊本体(糊棒)
C1 第1側面 C2 第2側面 C3 第3側面 C4 第4側面
D 繰り出し機構部
E キャップ
E1 第1側壁面 E2 第2側壁面 E3 第3側壁面 E4 第4側壁面 E5 天板面
1 第1側壁部 2 第2側壁部 3 第3側壁部 4 第4側壁部
5 容器本体部 6 先端部 7 係合凸部
8 ハンドル部 9 ねじ軸部 10 繰り出し部
11 挿通孔 12 係合段部 13 係合凸片部
14 ねじ部
15 受皿 16 ナット部 17 受皿本体
17a〜17d 外側縁部
18 糊だまり部 18a 底部 18b 周壁部
18c 内側縁部
20 突起部
21 22 係合突起 23 スプライン部
24 環状突起
F 第1成形型 G 第2成形型
15A 成形品

Claims (4)

  1. 容器本体部内に固形糊本体が充填される容器部と、
    糊だまり部を内部に形成する軸方向一端が開口し軸方向他端に底部を設けた筒部内に、繰り出し機構部のねじ軸に螺合するナット部を形成すると共に、前記筒部の周壁部の内周面に軸方向に沿って螺旋状の突起部を形成し、前記周壁部と前記容器本体部の内周面との間に配置される受皿本体が形成され、前記受皿本体から前記糊だまり部内にわたって固形糊本体が充填される受皿と、を有するスティック状固形糊において、
    前記受皿をなす成形品を射出成形により成形後、前記突起部を成形する成形型から前記成形品を取り出す際、前記螺旋状の突起部を成形する成形型のねじ型部分に合わせて前記成形品を回転させながら取り出すことを特徴とするスティック状固形糊に用いられる受皿の製造方法。
  2. 筒形状に形成された容器本体部内に合致して固形糊本体を収容する容器部と、
    前記容器本体部内の固形糊本体を繰り出す繰り出し機構部と、を有し、
    前記繰り出し機構部は、前記容器本体部内に配置したねじ軸と、請求項1に記載の製造方法により製造され、前記容器本体部に対して回転不能に配置した受皿と、を有するスティック状固形糊。
  3. 前記筒部の周壁部の一端は、前記受皿本体よりも固形糊繰り出し方向に沿って延出された内側縁部をなし、前記受皿本体の外周縁には、固形糊繰り出し方向に沿って延出された外側縁部を有し、前記内側縁部と前記外側縁部との間に形成された空間に糊棒が充填されることを特徴とするスティック状固形糊。
  4. 前記受皿の周壁部の一端は、前記ナット部の軸方向一端よりも5mm以上高い位置まで延出されていることを特徴とする請求項2または3に記載のスティック状固形糊。
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