JP6567858B2 - 固形物繰り出し容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体の底部に備えた回動部を回転させて、容器本体内に収容される筆記用固形芯、貼り付け用固形のり、リップを含む固形化粧料などの固形物を出没自在に繰り出す方式の固形物繰り出し容器に関する。
従来、筆記用固形芯、固形のり、固形化粧料などを出没自在に繰り出す方式の固形物繰り出し容器は、市場において多種多様のものが製造販売されている。
このような繰り出し容器としては、特許文献1に示される棒状化粧容器がある。この棒状化粧料容器は、有底筒状の容器本体に筒状のリップ固形体を収容し、容器本体内には、リップ固形体を中皿に固定し、中皿を螺旋筒内に挿入し、螺旋溝の外側に身筒を設けている。前記当該中皿のピンを身筒の縦溝から螺旋筒の螺旋溝を通している。使用時には、身筒に対して該容器本体の底部に設けられた回動部(袴筒)を使用者が回して螺旋溝を回転させてリップ固定体を出没させる。この棒状化粧容器では、化粧料のリップ固形体を収容する際に、前記中皿のピンが螺旋溝の誘導溝の下端に突き当たって停止する構造となっている。
また、特許文献2に示される固形物繰り出し容器は、繰り出し用のネジ体に、固形のりの保持体が螺合し、回動部でネジ体を回転させることによって固形のりを上下に出没自在に繰り出せる繰り出し容器である。この繰り出し容器においては、回動部の上部には、容器本体の底部に設けられる嵌合部に嵌合するための嵌合受部が軸方向に2段有するものである。容器本体には、固形のりを支える保持体を上方に繰りだして行き、収納時には、保持体の雌ネジが回動部側のネジ体基部に突き当たって停止する構造となっている。
実用新案登録第2574631号公報 特開2002−86989号公報
しかしながら、前述の特許文献1,2の技術では、収納時に固形物の保持体をネジ体の基部に突き当てて停止させているだけであるので、回動部(に固定されたネジ体)を保持体に対して不用意に捩じると、ネジが無理に噛み込んで行き、破損(ネジ切り)の状態になるという問題点があった。
特に、特許文献2の技術ではネジ体の基部の嵌合受け部が平坦であり、ここに保持体が突き当たった移動限の状態になる。この移動限の状態で、保持体に螺合しているネジ体に対して無理に保持体を引き込む方向に回転させる力が加わると、樹脂製のネジが壊れて上記のネジ切りの状態になる。結局、その後に繰り出そうとしても、ネジ切りの状態ではネジの螺合が壊れているので、保持体の前進が不能になり、固形物を繰り出せず、十分な使用ができなくなるという不具合が発生する。
本発明は、斯かる実情に鑑み、固形物を保持する保持体がネジ体に対して螺合し移動限に突き当たった状態で、ネジ体が回転させようとしてもネジを破損させることが無く、その後に良好な繰り出し操作を可能にする固形物繰り出し容器を提供しようとするものである。
本発明は、固形物を収容する容器本体と、該容器本体の底部に設けられる回動部と、該回動部に連結されると共に、容器本体内に突設する螺合部を有するネジ体と、上記容器本体内に収容されると共に、該ネジ体に螺合し前記固形物を保持する保持体とを備え、上記回動部を回転させることにより、前記ネジ体に対して前記保持体を相対回転させることによって当該保持体をネジ体方向に進退動させて固形物を出没自在に繰り出す固形物繰り出し容器であって、
保持体に対してネジ体を一回転方向に回転させたときに、前記保持体が前記ネジ体の一端部側に移動するものであり、
前記ネジ体の一端部には、一回転方向に向く第1の面がある第1の係止リブを形成し、保持体には、前記一回転方向の反対側に向く第2の面がある第2の係止リブを形成しており、
第1の係止リブ及び第2の係止リブは、前記保持体に対して前記ネジ体を回転させて、前記第1の係止リブの第1の面に第2の係止リブの第2の面が当接した場合、前記保持体に対して前記ネジ体が一回転方向に回転するのを制止し、当該保持体の前記ネジ体に対する移動を規制することを特徴とする固形物繰り出し容器である。
本発明において、前記保持体が金型を用いて射出成型されるものであって、保持体の雌ネジ成型用の金型と、第2の係止リブ成型用の金型とが一体のコアピンを用いたものであることが好適である。
本発明において、前記ネジ体の一端部が前記回動部に固定されていて、前記保持体に対してネジ体を一方向に回転させた際に前記保持体が回動部に突き当たるよりも前に、第1の係止リブが第2の係止リブに当接して前記一方向への回転を規制するものになっていることが好適である。
本発明において、前記保持体には、前記回動部側に突出して前記回動部側に切り欠きのある筒状部が形成されると共に、保持体から筒状部に亘って内部にネジ体に螺合する雌ネジが形成され、
前記切り欠きには第2の係止リブと斜面が形成され、当該斜面のピッチが雌ネジのピッチと同じに形成されていることが好適である。
本発明の固形物繰り出し容器によれば、保持体に対してネジ体を一回転方向に回転させたときに、前記保持体が前記ネジ体の一端部側に移動するものであり、前記ネジ体の一端部には、一回転方向に向く第1の面がある第1の係止リブを形成し、保持体には、前記一回転方向の反対側に向く第2の面がある第2の係止リブを形成しており、第1の係止リブ及び第2の係止リブは、前記保持体に対して前記ネジ体を回転させて、前記第1の係止リブの第1の面に第2の係止リブの第2の面が当接した場合、前記保持体に対して前記ネジ体が一回転方向に回転するのを制止し、当該保持体の前記ネジ体に対する移動を規制するので、前記第1の面に第2の面に当接した状態でそれ以上に前記ネジ体を一回転方向に回転させようとしても、前記第1の係止リブと第2の係止リブによって確実に前記ネジ体が一回転方向に回転するのを規制できるので、規制構造がネジの終端とかかわりが無く、ネジの破損を確実に防止できるという優れた効果を奏し得る。
本発明の実施形態に係る固形物繰り出し容器の説明図で、(a)が先端側からの視図、(b)がクリップ側から見た側面図、(c)が(b)から90°回転させて見た側面図、(d)が(c)の状態の縦断面図である。 図1の固形物繰り出し容器から芯(固形物)を取り外した状態の説明図で、(a)が先端側からの視図、(b)がクリップ側から見た側面図、(c)が(b)から90°回転させて見た側面図、(d)が(c)の状態の縦断面図である。 図1の固形物繰り出し容器の後方側(クリップ側)からの斜視図である。 図1の固形物繰り出し容器(芯有り)の先方側からの斜視図である。 図1の固形物繰り出し容器(芯無し)の先方側からの斜視図である。 図1の固形物繰り出し容器の軸(容器本体)の部品図であり、(a)が先端側からの視図、(b)が(f)のB−B線断面図、(c)が側面図、(d)が(c)の状態の縦断面図、(e)が(c)から90°回転させた側面図、(f)が(e)の縦断面図、(g)が後端側からの視図、(h)が(f)のF−F線断面図である。 図1の固形物繰り出し容器の回動部と一体になったネジ体の部品図であり、(a)がクリップ側から見た側面図、(b)が(a)から90°回転させて見た側面図、(c)が先方側からの斜視図、(d)が後端側からの視図である。 図1の固形物繰り出し容器の保持体(ピストン)の部品図であり、(a)が先方からの斜視図、(b)が先端側からの視図、(c)がガイドリブ側からの見た側面図、(d)が(c)の状態の縦断面図、(e)が(c)から90°回転させた側面図、(f)が(e)の状態の縦断面図、(g)が後方からの斜視図、(h)が後端側からの視図である。 図1の固形物繰り出し容器の芯(固形物に相当)の部品図であり、(a)が先方からの斜視図、(b)が先端側からの視図、(c)が側面図、(d)が(c)の状態の縦断面図、(e)が(c)から90°回転させた側面図、(f)が後方からの斜視図、(g)が後端側からの視図である。 図1の固形物繰り出し容器の組み付け状態の一部断面を含む斜視説明図である。 (a)、(b)は前記部品の保持体の外観説明図、一部断面図であり、(c)は保持体にネジ体を組み付け状態の説明図である。 前記保持体の成型金型の説明図である。 (a)〜(g)は、前記保持体の成型金型を抜く手順の説明図である。 前記部品の回動部及びネジ体の一体品を射出成型する場合の説明図である。 (a)〜(f)は、前記芯の成型手順の説明図である 他の実施形態における回動部と一体になったネジ体の部品図であり、(a)がクリップ側から見た側面図、(b)が(a)から90°回転させて見た側面図、(c)が先方側からの斜視図、(d)が後端側からの視図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は実施形態に係る固形物繰り出し容器の全体説明図、図2は前記固形物繰り出し容器から芯(固形物)を取り外した状態の説明図、図3〜図5は前記固形物繰り出し容器の説明図、図6は容器本体の部品図、図7は回動部と一体になったネジ体の部品図、図8は (保持体(ピストンとも称する)の部品図、図9は芯(固形物に相当)の部品図である。
図1に示すように実施形態に係る固形物繰り出し容器は、芯10を収容する容器本体12と、該容器本体12の底部に設けられる回動部14と、該回動部14に連結され一体であると共に、容器本体12内に突設する雄ネジのネジ棒(螺合部)16aを有するネジ体16と、上記容器本体12内に収容されると共に、該ネジ棒16aに螺合し前記芯10を保持する保持体18とを備え、上記回動部14を回転させることにより、前記ネジ体16に対して前記保持体18を相対回転させることによって当該保持体18をネジ体16の軸方向に進退動させて芯10を出没自在に繰り出す固形物繰り出し容器である。
固定物繰り出し容器では、保持体18に対してネジ体16を一回転方向(図1、図3、図4に符号Fで示す矢印の方向)に回転させたときに、前記保持体18が前記ネジ体16の後端部(一端部に相当)側つまり回動部14側に移動し、芯10を引っ込めることができるものである。
図7に示すように、前記ネジ体16の後端部の回動部14にかけて段状に太くなった部分(後記する連結部26)には、符号F方向(一回転方向)に向く第1の面20aがある第1の係止リブ20を形成している。
また、保持体18には、前記一回転方向の反対側に向く第2の面22aがある第2の係止リブ22を形成している。
第1の係止リブ20及び第2の係止リブ22は、前記保持体18に対して前記ネジ体16を回転させたときに、前記第1の係止リブ20の第1の面20aに第2の係止リブ22の第2の面22aが当接した場合、前記保持体18に対して前記ネジ体16が一回転方向に回転するのを制止し、当該保持体18の前記ネジ体16に対する移動を規制するものである。
次に、芯10の繰り出し機構を詳しく説明する。
図1〜5に示すように、固形物繰り出し容器は、容器本体12の後端部に回動部14が回動自在に嵌合している。図1〜図2に示すように、回動部14は先端にネジ体16が連結または一体に成形されている。
〔容器本体12〕
容器本体12は、図6に示すように、先端部から中央部にかけて外周面と内周面が六角形断面に形成され、かつ後端部が円形断面に形成されている。また先端及び後端が開放された筒体である。容器本体は、断面が六角形であるが、その他の三角〜五角等の多角形とすることができる。また、多角形の頂点に当たる角部に面取りがあるが面取りはあっても無くても良い。断面または少なくとも外周面が多角形であり、手に持ったときに多角形であれば、油の有る滑りやすい環境や手袋をして操作しにくい状態で、確実に回転操作しやすくするためである。
また、前記内周面には先端から後端に通してガイド溝12aが形成されている。ガイド溝12aには後述の保持体18のガイドリブ18dが摺動自在に組み付けられる(図1参照)。この組み付けによって、容器本体12に対して保持体18は回転方向に固定で、進退動は自在になる。
前記後端部の円形の内面には嵌合用の環状リブ12bが突出して形成されている。
〔回動部14及びネジ体16〕
図1〜図5、図7に示すように、回動部14は、容器本体12と同様に中空で断面が六角形であるがその他の多角形とすることができる。回動部14の外面には、クリップ24が設けられ、服やバッグのポケットの縁にクリップ24を挟み付けてそこに固形物繰り出し容器を固定しやすい構造である。
図7に示すように、回動部14の先方部は段状に縮径した円筒形状の円筒部14bで、その円筒部14bの先端外面に嵌合用環状突起14aがフランジ状等に形成されている(環状突起14aの後方が縮径して環状突起14aが外側方向に突出している)。回動部14を容器本体12に後方から差し込んで嵌合させた際に、環状突起14aが前記環状リブ12bを乗り越えて、環状突起14aが環状リブ12bに係止する。したがって、回動部14を容器本体12に回動自在に保持する構造である。
また、円筒部14bの先端が閉じていて、充実円柱状にネジ体16に連続する連結部26が一体形成されている。連結部26の外周面に第1の係止リブ20が突出形成されている。長さ方向が軸方向に沿った長く外方向に低く突出した構造である。第1の係止リブ20は、一回転方向(F方向)に向く第1の面20aがある一対形成されている。また、第1の係止リブ20には、面取り20bが形成されている。面取り20bは、第1の係止リブ20の第1の面20aが、第2の係止リブ22の第2の面22aと確実に当接し、第1の係止リブ20の端部の摩耗と折れを防ぐために形成されたものである。面取り20bの傾斜面は、保持体18の斜面18e1と略平行から後方に傾斜することが好ましい。
連結部26はネジ体16の後端側部が一体に成形されているが、別体に形成して溶着や接着で固定しても良い。
ネジ体16は、外周面に雄ネジのネジ棒16aが形成されているが、そのネジ棒16a雄ネジ山が周方向に一部に(対で)雄ネジ山の形成されていない部分(面削ぎ)16bがある。
ネジ体16及び回動部14は、ポリプロピレン(PP)等の樹脂材を材料として射出成型で形成する。
〔保持体18〕
前記保持体18は、図8に示すように、後端側の連結壁18aで外筒18bと内筒18cが連結された概略二重筒状であって、連結壁18aの後部が後方に筒状に延設した筒状部18eに切り欠かれて第2の係止リブ22が形成されている。連結壁18aには前方から後方にかけて貫通した通気孔18fが形成され、芯10が保持体18内に充填された際に保持体18内からの空気を逃がす効果が得られる。
第2の係止リブ22は、一対の第2の面22aがF方向の反対方向に面している。
保持体の外筒18bの外面には、ガイドリブ18dが一対突出形成されている。ガイドリブ18dは、前記容器本体12のガイド溝12aに摺動自在に組み付けられる(図1参照)。前述のように、この組み付けによって、容器本体12に対して保持体18は回転方向に固定で、進退動は自在になる。
前記内筒18cの内周部には、雌ネジが形成され、その雌ネジには、ネジ体16のネジ棒16aが螺合している。なお、保持体18は、ポリプロピレン(PP)等の樹脂材を材料として射出成型で作成する。
〔芯10〕
芯10は筆記芯であって、配合がワックスと色剤を配合したもので伸びにくく、硬い(割れやすい)収縮が大きいものが採用される。
芯の材質としては、主に基材、ワックス、色材、添加剤等からなり、基材にはEVA、PE、ワックスにはハゼロウ、パラフィンワックス、ミツロウ、カルナバワックス、脂肪酸グリセリド、色材には無機顔料、有機顔料、着色樹脂顔料、体質剤としてタルク、二酸化チタン、炭酸カルシウム、粘着性付与剤として、テルペンフェノール樹脂、ロジンエステル、ロジン、改質剤として二塩基酸塩、潤滑剤として流動パラフィン、シリコンオイルを採用することができる。紙の他、金属体、樹脂体、布材等各種の対象物の種類を問わずに筆記可能なものである。
芯10は、図9に示すように、外周形状が前記容器本体12の内周形状に対応して六角形に形成されている。先端部が円錐状で、後端部が円筒形状を呈している。内周部には、直線状の螺旋孔(雌ネジ)が形成されている。図1に示すように、芯10は、保持体18に差し込んで固定する形状になっている。
図10は、前記固形物繰り出し容器の組み付け状態の一部断面を含む斜視説明図である。また、図11は保持体18やネジ体16の組み付け状態の説明図である。
図10、図11(a)、(b)に示すように、保持体18が内筒内側に螺旋溝が形成され、外筒18bが外周部にガイドリブ18dが形成されて、後端の連結壁18aから後方に筒状部18e(第2の係止リブ22に切欠きによって形成される)が筒状に延設されている。この保持体18がネジ体16に螺合している。
保持体18が後端付近に位置しているときに、前記保持体18に対して前記回動部14によってネジ体16を図10、図11(c)のF方向(一回転方向)に回転させたときに、前記第1の係止リブ20の第1の面20aに第2の係止リブ22の第2の面22aが当接する。
この第1の面20aと第2の面22aとの当接によって、前記保持体18に対して前記ネジ体16が一回転方向に回転するのを制止し、当該保持体18の前記ネジ体16に対する移動を規制するものである。
また、図11(c)に示すように、前記ネジ体16の一端部が前記回動部14に固定されていて、前記保持体18に対してネジ体16を一方向に回転させた際に前記保持体18が回動部14に突き当たるよりも前に、第1の係止リブ20が第2の係止リブ22に当接して前記一方向への回転を規制するものになっている。
また、前記保持体18には、図11(a)、(b)に示すように、前記回動部14側に突出して前記回動部14側に切り欠きのある筒状部18eが形成されると共に、保持体18内部には、内筒18cから筒状部18eに亘って内部にネジ体16に螺合する雌ネジが形成されている。
前記筒状部18eには、切り欠きによって第2の係止リブ22と斜面18e1が形成され、当該斜面18e1のピッチが内筒18c内の雌ネジのピッチと同じに形成されている。
ここで、図12は保持体の成型金型の説明図である。
前記保持体18の成型は、金型28a、28bを用いてポリプロピレン(PP)等樹脂材を射出成型するものであって、図12に示すように、樹脂成型の際に使用する、保持体18の雌ネジ成型用の金型28aと、第2の係止リブ22成型用の金型28bとが一体のコアピンを用いたものである。符号30が保持体18の先端部を形成するため突き当たる位置のパーティングラインであり、離形の際はこのパーティングラインから軸方向に離す。そして、保持体18は、2条ネジとなっており、金型28a、28bのコアピンを回転させることで保持体18の成型品から当該コアピンのネジ山を破損すること無く、保持体から金型28a、28bのコアピンをスムーズに離型できる。
図13(a)〜(g)は、一体のコアピンの金型28a、28bから成型品の保持体18を抜く際の工程の説明図である。
まず、成型された保持体18に対して、金型28a、28bを一方向の逆方向(符号CFで示す)に相対回転させる。逆方向CFは、具体的には右回りで抜けるので左ネジである。
図13の(a)は、金型28a、28bが保持体18に対する回転角が0°の場合で成型直後の状態である。ここから金型28a、28bを逆方向CFに回転をさせ始める。
同図の(b)は、逆方向CFに回転させて金型28a、28bの保持体18に対する回転角が30°となる場合である。当該金型28a、28bが抜け始めた直後の状態である。保持体18の内筒のネジ部の送りピッチと第2の係止リブ22の斜面のピッチが同じになっているので、スムーズに抜けて行く。
同図の(c)は、さらに逆方向CFに回転させて、金型28a、28bの保持体18に対する回転角が60°の場合を示している。同図(d)は同回転角が90°、同図(e)は同回転角が120°、同図(f)は同回転角が150°、同図(g)は同回転角が180°である。この順序で繰り返し回転させて金型28a、28bを保持体18から抜く。
保持体18においては、第2の係止リブ22の第2の面22a同士が180°の間隔で形成されているので、同図(g)に示すように、180°の回転で、金型の第2の面22a形成部が、保持体18の別の第2の面22aと回転方向で一致し、半ピッチ分合致する
図14は、回動部14及びネジ体16の一体品を射出成型する場合の説明図である。
図14において、パーティングラインを符号32によって示している。パーティングライン32は、ネジ体16と回動部14とクリップ24の中心を通しており、ネジ体16の面削ぎ16bの面方向と第1の係止リブ20の突出方向がパーティングラインの垂直方向つまり金型の開き方向に沿っている。
回動部14及びネジ体16の一体成型後にパーティングライン32から金型を左右に開いて成型品の回動部14及びネジ体16を取り出す。
図15は、芯10の成型手順である。
芯は温度を上げた状態で溶融しており、容器本体12内に注入して、冷え固めて成型する。成型後に回動部14及びネジ体16を芯に装着する。
詳しくは、まず、図15(a)に示すように、容器本体12を、治具(金型)34上に嵌め込んで立てる。治具はすり鉢状の面と中央に棒状体が立っている形状で、芯10の先端部の形状に対応する。
次いで、同図(b)に示すように、容器本体12内に溶融した芯10の材料36を注入する。
次いで、同図(c)に示すように、回動部14及びネジ体16に対応する金型の充填用ネジ体38に保持体18を組み付けた状態で、当該充填用ネジ体38を、容器本体12内の前記溶融している芯の材料36内に真っ直ぐに回転させること無く突き入れる。
次いで、同図(d)に示すように、芯の材料36が冷え固まった後に、前記充填用ネジ体38を回転させながら抜く。当該充填用ネジ体38は回転させているので、保持体18が芯10の後端に固定された状態で残る。なお、充填用ネジ体38は外周面のネジが全周に形成されていて、ネジ体16の雄ネジ山の形成されていない部分(面削ぎ)が無い。芯に形成される雌ネジは面削ぎのなり雌ネジ山になる。また、充填用ネジ体38は、具体的には右回りで抜けるので左ネジに切ってある。
次いで、同図(e)に示すように、芯の材料36が冷え固まった芯10に保持体18が装着されている。回動部14及びネジ体16を回転させながら前記保持体18及び芯10にネジ込む(螺着する)。
次いで、同図(f)に示すように、回動部14及びネジ体16を前記保持体18及び芯10にネジ込んだものを、治具34から取り外して、製品とする。
芯10の成形型に容器本体12を用いかつ治具34と充填用ネジ体38を取り去れば、容器本体12から芯10を外す必要が無いので芯10を別途製作する場合に比べて製作が容易で短時間化できる。
以上説明したように、実施形態の固形物繰り出し容器によれば、保持体18に対してネジ体16を一回転方向に回転させたときに、前記保持体18が前記ネジ体16の一端部側に移動するものである。そして、前記ネジ体16の一端部には、一回転方向に向く第1の面20aがある第1の係止リブ20を形成し、保持体18には、前記一回転方向の反対側に向く第2の面22aがある第2の係止リブ22を形成している。
第1の係止リブ20及び第2の係止リブ22は、前記保持体18に対して前記ネジ体16を回転させて、前記第1の係止リブ20の第1の面20aに第2の係止リブ22の第2の面22aが当接した場合、前記保持体18に対して前記ネジ体16が一回転方向に回転するのを制止し、当該保持体18の前記ネジ体16に対する移動を規制するので、前記第1の面20aに第2の面22aに当接した状態でそれ以上に前記ネジ体16を一回転方向に回転させようとしても、前記第1の係止リブ20と第2の係止リブ22によって確実に前記ネジ体16が一回転方向に回転するのを規制できるので、規制構造がネジの終端とかかわりが無く、ネジの破損を確実に防止できるという優れた効果を奏し得る。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されず、本発明の範囲内で種々に変形実施できる。例えば繰り出し容器の各部は樹脂材を射出成型していたが、必要に応じて金属等の他の材質のものにできる。
また、図16に示す回動部14と一体のネジ体16を備えた他の実施形態に係る固形物繰り出し容器を構成することができる。図16以外の構成は、上述の実施形態と同様である。
つまり、上述した実施形態に係る回動部14と一体のネジ体16(図7参照)の構成とは異なり、この他の実施形態では、図16に示すように、回動部と一体になったネジ体16が、第1の係止リブ20を上述の実施形態から回転方向に90°ずらして形成したものである。第1の係止リブ20は、第2の係止リブ22(図8参照)と同様に2箇所形成したものである。第1の係止リブ20には面取り20bが形成されている。また、クリップ24と同じ角度位置と180°離れた角度位置であるので、成型後に金型を開く際のパーティングラインがクリップ24と共通になり、金型の設計が容易になる。
本発明の固形物繰り出し容器は、容器本体内に収容される筆記用固形芯、貼り付け用固形のり、リップを含む固形化粧料などの固形物の繰り出し容器に利用することができる。
10 芯
12 容器本体
12a ガイド溝
12b 環状リブ
14 回動部
16 ネジ体
18 保持体
18e 筒状部
18e1 斜面
20 第1の係止リブ
20a 第1の面
22 第2の係止リブ
22a 第2の面
28a 金型
28b 金型
30 パーティングライン
32 パーティングライン
34 治具
36 芯の材料
38 充填用ネジ体
F 回動方向

Claims (1)

  1. 固形物を収容する容器本体と、該容器本体の底部に設けられる回動部と、該回動部に連結されると共に、容器本体内に突設する螺合部を有するネジ体と、上記容器本体内に収容されると共に、該ネジ体に螺合し前記固形物を保持する保持体とを備え、上記回動部を回転させることにより、前記ネジ体に対して前記保持体を相対回転させることによって当該保持体をネジ体方向に進退動させて固形物を出没自在に繰り出す固形物繰り出し容器であって、
    保持体に対してネジ体を一回転方向に回転させたときに、前記保持体が前記ネジ体の一端部側に移動するものであり、
    前記ネジ体の一端部には、一回転方向に向く第1の面がある第1の係止リブを形成し、保持体には、前記一回転方向の反対側に向く第2の面がある第2の係止リブを形成しており、
    第1の係止リブ及び第2の係止リブは、前記保持体に対して前記ネジ体を回転させて、
    前記第1の係止リブの第1の面に第2の係止リブの第2の面が当接した場合、前記保持体に対して前記ネジ体が一回転方向に回転するのを規制すると共に、
    前記保持体には、前記回動部側に突出して前記回動部側に切り欠きのある筒状部が形成されると共に、保持体から筒状部に亘って内部にネジ体に螺合する雌ネジが形成され、
    前記切り欠きには第2の係止リブと斜面が形成され、当該斜面のピッチが雌ネジのピッチと同じに形成されていることを特徴とする固形物繰り出し容器。
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