JP2014028069A - 検眼装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被検眼Eが正面方向に呈示される視標を見るために設定された基準軸L1上に配置された凹面ミラー50を内部に収納する筺体5と、視標を表示するディスプレイ45であって、筐体5の外部で基準軸L1外に配置されたディスプレイ45と、基準軸L1上で筺体5の前面に配置された透明パネル52であって、ディスプレイ45からの視標光束を透過し、凹面ミラー50で反射された視標光束を再び透過して筐体5外に射出する透明パネル52と、を備える検眼装置であって、透明パネル52の前面の法線方向が基準軸L1に対して傾斜した角度で配置され、角度は、透明パネル52の前面で反射される反射光であって、ディスプレイ45から出射された光の反射光が所定位置の被検眼Eから外れる方向に向かうように設定されている。
【選択図】図3
Description
(2) (1)の検眼装置において、前記筐体は、前記凹面ミラーの前面側で前記透明パネルの周囲に配置された遮蔽部材を有し、前記遮蔽部材に囲まれた前記透明パネルが、被検眼が筐体内部に視標を観察するための呈示窓を構成することを特徴する。
(3) (1)又は(2)の検眼装置において、前記透明パネルから前記ディスプレイまでの間の光路の上部を覆う上方遮蔽部材が設けられていることを特徴する。
(4) (1)〜(3)のいずれかの検眼装置において、前記透明パネルから前記ディスプレイまでの間の光路の側方を覆う側方遮蔽部材を備えることを特徴する。
(5) (1)〜(4)のいずれかの検眼装置において、さらに、検査窓に光学素子を切り換え配置する左右一対のレンズ室ユニットを有する眼屈折力測定ユニットを備え、前記眼屈折力測定ユニットは、前記基準軸の高さ位置に前記検査窓が位置するように配置されていることを特徴とする。
本発明の実施形態に係る検眼装置の概要について説明する。本実施形態に関わる検眼装置1は、視標呈示ユニット3と、自覚式眼屈折力測定ユニット8(以下、測定ユニット8と略す)と、を備える。検眼装置1は、視標呈示ユニット3を用いて被検眼に遠用検査用光路にて視標を呈示し、被検眼の遠用視機能を検査する。測定ユニット8は、検査窓81に光学素子(例えば、矯正レンズ)を切り換え配置する左右一対のレンズ室ユニット80を有する。例えば、検眼装置1は、測定ユニット8の検査窓81を覗く被検眼に検査視標を呈示し、被検眼の遠用視機能を検査する。
ディスプレイ45は、筐体の外部で基準軸L1外に配置される。また、ディスプレイ45は、被検眼が測定ユニット8の検査窓81を覗いたときの所定の視野角の範囲外に配置されている。
筐体5に設けられた透明パネル52は、透明パネル52の前面の法線方向が基準軸L1に対して傾斜した角度で配置される。なお、透明パネル52の傾斜角度は、ディスプレイ45から出射され、透明パネル52の前面で反射される反射光が所定位置の被検眼から外れる方向に向かうように設定されている。
なお、検眼装置1は、遠用検査用光路と,凹面ミラー50の反射を介さずに被検眼へディスプレイ45からの視標光束を導光する近用検査用光路と,を切り換える光路切換手段と、ディスプレイ45の画面の傾斜角度を遠用検査と近用検査とで変更する角度変更手段と、を備える。
測定ユニット8は、視機能検査に使用するか否かに応じて、被検眼の眼前の検査位置と、退避位置と、で移動される。
以下、本発明の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る検眼装置の外観図を示している。図2は、検眼装置1を図1上のX方向から観察した検眼装置1の正面図を示している。なお、図2の検眼装置の正面図は、自覚式眼屈折力測定ユニット8を退避位置に配置した場合の検眼装置1を示している(詳細は後述する)。図3は、検眼装置1を図2のA−A面で切断した際の装置の断面図を示している。なお、図3では、測定ユニット8については省略されている。
図3において、視標表示部4は、支持部41、視標を表示するディスプレイ45、を備える。ディスプレイ45は、支持部41によって支持されている。支持部41は、後述するシャフト(回転軸)42を介して、ベース65に保持される。ベース65は、保持ユニット10に支持される。これによって、視標表示部4は、保持ユニット10によって支持される。ディスプレイ45には、ランドルト環視標等の検査視標が表示される。例えば、ディスプレイ45としては、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)等が用いられる。本実施例においては、ディスプレイ45として、LCDを用いた場合を例に挙げて、以下の説明を行う。
光路切換ユニット60は、支持部61、反射ミラー(例えば、平面ミラー)62、つまみ63を備える。光路切換ユニット60は、反射ミラー61を被検眼が正面を見る際の基準軸L1上に挿脱する構成によって、遠用検査用の光路と近用検査用の光路とを切り換える(詳細は後述する)。
図6は、筺体5の概略構成図を示している。図6(a)は、各部材の光学配置について説明する図である。図6(b)は、保護カバー51による表面反射について説明する図である。筺体5は、凹面ミラー50を収納するケースである。筺体5は、凹面ミラー50の前側(反射面側)に配置された保護パネル51を有する。保護パネル51は、アクリル樹脂やガラス板等の透明部材で構成された透明パネル52と、透明パネル52の周囲に配置された遮蔽部53と、を備える。透明パネル52は、筺体5の外部に配置された視標表示部4(ディスプレイ45)からの視標光束を通過し、凹面ミラ−50で反射された視標光束を通過させて、筐体5の外部に出射する(取り出す)。
また、視標呈示ユニット3が有する光学部材(ディスプレイ45、反射ミラー62、保護パネル51及び凹面ミラー50)への外乱光の入射を抑制するために、遮蔽カバー6は、保持ユニット10の上部支柱10bの上方位置及び側方位置に配置される。遮蔽カバー6は、装置の上方及び基準軸L1より上側の側方を覆うことによって、蛍光灯等による外乱光が装置内の光学部材に入射することを抑制する効果を備える。なお、本実施例においては、遮蔽カバー6が上方位置及び側方位置に配置される構成としたがこれに限定されない。遮蔽カバー6は、好ましくは上方位置に配置される構成であってもよい。また、側方位置の遮蔽カバー6がない構成であってもよい。
測定ユニット8は、支持アーム20によって測定ユニット8の検査窓81が成す面の中心軸上の上方位置で保持ユニット10に支持される。もちろん、支持アーム20が支持する位置は、検査窓81が成す面の中心軸上の上方位置に限定されない。測定ユニット8のいずれかの位置で支持アームによって、支持される構成であればよい。
図8は、検眼装置の制御ブロック図である。制御部70には、測定ユニット8、ディスプレイ45、コントローラ90、メモリ72、等が接続されている。メモリ72には、ランドルト環視標等の検査視標のデータが多数記憶されている。例えば、視力値0.1〜2.0の視標データ記憶されている。制御部70は、コントローラ90からの入力信号に応じて、メモリ72から該当する視標データを呼び出し、ディスプレイ45の表示を制御して、ディスプレイの画面上に視標を表示させる。なお、本実施例において、コントローラ90からの信号は、図示無きケーブルを介して、制御部70に入力されるが、赤外線等の無線通信により信号が入力される構成としてもよい。
本装置には、視標呈示ユニット3の視標呈示において、遠用検査用光路と近用検査用光路との切り換えるための光路切換ユニット60が設けられている。以下、光路切換について説明する。図9は、遠用検査用光路と近用検査用光路との切り換えについて説明する図である。図9(a)は、遠用検査用光路を示している。図9(b)は、近用検査用光路を示している。なお、図9において測定ユニット8は省略している。
なお、本実施例の光路切換ユニット60においては、つまみ63を設け、手動にて光路の切り換えを行う構成としたがこれに限定されない。例えば、反射ミラー62を挿脱するための駆動機構を設け、遠用検査又は近用検査のモードを切り換えることによって、反射ミラー62の駆動機構が制御され、光路の切り換えが行われる構成としてもよい。
3 視標呈示ユニット
4 視標表示部
5 筺体
6 外観カバー
8 自覚式眼屈折力測定ユニット
10 保持ユニット
20 支持アーム
45 ディスプレイ
50 凹面ミラー
51 保護カバー
52 透明パネル
53 遮蔽部
60 光路切換ユニット
62 反射ミラー
70 制御部
72 メモリ
81 検査窓
90 コントローラ
Claims (5)
- 被検眼が正面方向に呈示される視標を見るために設定された基準軸上に配置された凹面ミラーを内部に収納する筺体と、
視標を表示するディスプレイであって、前記筐体の外部で前記基準軸外に配置されたディスプレイと、
前記基準軸上で前記筺体の前面に配置された透明パネルであって、前記ディスプレイからの視標光束を透過し、前記凹面ミラーで反射された視標光束を再び透過して前記筐体外に射出する透明パネルと、を備える検眼装置であって、
前記透明パネルの前面の法線方向が前記基準軸に対して傾斜した角度で配置され、
前記角度は、前記透明パネルの前面で反射される反射光であって、前記ディスプレイから出射された光の反射光が所定位置の被検眼から外れる方向に向かうように設定されていることを特徴する検眼装置。 - 請求項1の検眼装置において、
前記筐体は、前記凹面ミラーの前面側で前記透明パネルの周囲に配置された遮蔽部材を有し、前記遮蔽部材に囲まれた前記透明パネルが、被検眼が筐体内部に視標を観察するための呈示窓を構成することを特徴する検眼装置。 - 請求項1又は2の検眼装置において、
前記透明パネルから前記ディスプレイまでの間の光路の上部を覆う上方遮蔽部材が設けられていることを特徴する検眼装置。 - 請求項1〜3のいずれかの検眼装置において、
前記透明パネルから前記ディスプレイまでの間の光路の側方を覆う側方遮蔽部材を備えることを特徴する検眼装置。 - 請求項1〜4のいずれかの検眼装置において、
さらに、検査窓に光学素子を切り換え配置する左右一対のレンズ室ユニットを有する眼屈折力測定ユニットを備え、
前記眼屈折力測定ユニットは、前記基準軸の高さ位置に前記検査窓が位置するように配置されていることを特徴とする検眼装置。
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