JP2014028040A - 混合噴出器 - Google Patents

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Abstract


【課題】 異なる剤を一つのシリンジ内にそれぞれ吸入した後、完全かつ短時間で混合することのできる混合噴出器を提供すること。
【解決手段】 異なる剤を吸入する混合シリンジと、混合シリンジの口部に着脱可能に装着される混合容器とからなる混合噴出器において、混合シリンジは、シリンジと、ロッドを具え、シリンジは、上壁と、胴部と、上壁内縁から立設される口部と、上壁上面に立設される装着部とを具え、混合容器は、容器本体と、蓋体と、容器本体の内方を摺動するピストン体と、蓋体とピストン体との間に弾装されるスプリング部材とからなり、容器本体は、混合部と、混合部の下端に連設され、中央に混合口が開口される混合壁と、混合壁の下面に垂設され、内周がシリンジの口部外周と係合するとともに、外周が装着部内周に係合する嵌着部とを具え、混合シリンジの口部内周と容器本体の混合口との流路により、異なる剤を攪拌させて混合することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、異なる薬剤等を吸入し、よく混合して使用する混合噴出器に関するものである。
医療分野などで使用する注射器型の容器で、異なる薬剤等を一つのシリンジ内にそれぞれ吸入し、シリンジ内で良く振って混合させた後、混合液として注射または噴出させることは従来より広く行われている。
また、二つ以上の薬剤等を一つの容器内に移動可能な中栓を介して別個に封入し、使用時に中栓を移動させて薬剤を混合させるようにした容器も従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭63−197542号公報
しかしながら、従来より広く行われているシリンジ内での混合では、薬剤等の性質により、振った程度では、よく混合しない性質のものもあり、完全に混合させることができなかった。
また、シリンジ内に薬剤等以外に空気などを吸い込み、空間を形成させ、該空間での液の振動により混合させるようにすることもあるが、完全に混合させるのに時間がかかっていた。
また、上記特許文献1記載の容器では、異なる剤を容器内に所定量封入して容器内で混合させるので、その場の必要に応じてそれぞれの剤の対比量を調整して混合させることができなかった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、異なる剤を一つのシリンジ内にそれぞれ吸入した後、完全かつ短時間で混合することのできる混合噴出器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、混合噴出器として、異なる剤を吸入する混合シリンジと、混合シリンジの口部に着脱可能に装着される混合容器とからなる混合噴出器において、混合シリンジは、シリンジと、ロッドを具え、シリンジは、上壁と、胴部と、上壁内縁から立設される口部と、上壁上面に立設される装着部とを具え、混合容器は、容器本体と、蓋体と、容器本体の内方を摺動するピストン体と、蓋体とピストン体との間に弾装されるスプリング部材とからなり、容器本体は、混合部と、混合部の下端に連設され、中央に混合口が開口される混合壁と、混合壁の下面に垂設され、内周がシリンジの口部外周と係合するとともに、外周が装着部内周に係合する嵌着部とを具え、混合シリンジの口部内周と容器本体の混合口との流路により、異なる剤を攪拌させて混合することを特徴とする構成を採用する。
混合容器の実施例として、ピストン体の底壁の下面中央に、容器本体の混合壁の混合口を塞ぐ栓突部が突設されていることを特徴とする構成を採用する。
容器本体の実施例として、容器本体の混合口の内周に、半円に形成された混合板片を突設し、液の乱流を発生させることを特徴とする構成を採用する。
混合容器の別実施例として、容器本体の混合口に混合用パーツを装着し、混合用パーツにより、液の乱流を発生させることを特徴とする構成、さらに、混合用パーツが、頂壁と、頂壁の中央から垂設される軸部と、軸部を中心として螺旋状に形成される螺旋壁とからなり、頂壁の中央の軸部付近の所定の位置には、複数の流出孔が穿設されていることを特徴とする構成を採用する。
混合シリンジの別実施例として、混合シリンジのシリンジの口部に、着脱可能にノズル部を装着することを特徴とする構成、さらに、ノズル部は、内周がシリンジの口部外周と係合するとともに、外周が装着部内周に係合する装着部材と、装着部材の上部中央に取着された中空の針部材とを具えていることを特徴とする構成を採用する。
本発明の混合噴出器は、混合シリンジと、混合シリンジの口部に着脱可能に装着される混合容器とからなる混合噴出器において、混合シリンジに種類の異なる剤をそれぞれ吸入した後、混合シリンジに混合容器を装着し、異なる薬剤等を、混合シリンジの口部内周と混合容器の混合口との液の流路を介して混合シリンジ内と混合容器内との間で行き来させ、流路付近で液の乱流を起こさせることによって攪拌させ、完全に混合させて噴出することができる。
また、混合容器の混合口の内周の形状を変えたり、混合口に混合用パーツを装着することによって、複雑な液の乱流を発生させることができ、より短時間で完全に混合させることができる。
本願発明の第1実施例の混合噴出器の混合シリンジと混合容器の一部断面側面図である。 ノズル部を外した混合シリンジの一部断面側面図である。 混合容器の説明図で、(a)は一部断面側面図、(b)は要部拡大図である。 混合シリンジの薬剤等吸入時の説明図で、(a)は第1剤吸入時の一部断面側面図、(b)は、第1剤に続き、第2剤吸入時の一部断面側面図である。 混合噴出器の説明図で、(a)は混合シリンジに混合容器を装着した時の一部断面側面図、(b)は混合容器を装着後、混合シリンジのロッドを作動させた時の一部断面側面図である。 混合噴出器の説明図で、(a)は混合容器のピストン体が作動した時の一部断面側面図、(b)は混合後、混合容器を外し、ノズル部を装着した混合シリンジの一部断面側面図である。 本願発明の第2実施例の混合噴出器の混合容器の説明図で、(a)は一部断面側面図、(b)は下面図、(c)は要部拡大図である。 混合シリンジに混合容器を装着した後、混合シリンジのロッドを作動させた時の説明図で、(a)は一部断面側面図、(b)は要部拡大図である。 本願発明の第3実施例の混合噴出器の混合容器の説明図で、(a)は一部断面側面図、(b)は混合パーツの拡大図で、上から上面図、側面図、下面図を示す。 混合シリンジに混合容器を装着した後、混合シリンジのロッドを作動させた時の説明図で、(a)は一部断面側面図、(b)は要部拡大図である。
次に、本発明の混合噴出器について、実施例をあげ、図面を参照して説明する。
図1において、Aは混合シリンジ、Bは混合シリンジAの口部に着脱可能に装着される混合容器である。
混合シリンジAは、図1、2に示すように、シリンジA1と、シリンジA1の下方から摺動自在に挿入されるロッドA2と、シリンジA1の上方に着脱可能に装着されるノズル部A3とからなっている。
シリンジA1は、リング状の上壁1と、上壁1外縁から垂設される胴部2と、上壁1内縁から立設され、流路となる口部3と、上壁1上面に立設される装着部4とからなっている。
口部3の下端外周には、指掛け用のフランジ5が設けられている。
装着部4の内周には、ねじ6が螺設されている。
ロッドA2の上部は、外周がシリンジA1の胴部2の内周を摺動するピストン部7となっている。
ノズル部A3は、内周がシリンジA1の口部3外周と係合するとともに、外周が装着部4内周に係合する装着部材8と、装着部材8の上部中央に取着され、口部3からの流路となる中空の針部材9とからなっている。
装着部材8の上部外周は、指などで摘み易く形成されている。
装着部材8の外周下部には、装着部4のねじ6に螺合するねじ10が螺設されている。
混合容器Bは、図1、3に示すように、容器本体B1と、容器本体B1の上部に装着される蓋体B2と、容器本体B1の内方を摺動するピストン体B3と、蓋体B2とピストン体B3との間に弾装されるスプリング部材B4とからなっている。
容器本体B1は、混合部15と、混合部15の下端に外縁が連設されるリング状の混合壁16と、混合壁16の下面に垂設され、内周がシリンジA1の口部3外周と係合するとともに、外周が装着部4内周に係合する嵌着部17とからなっている。
混合部15には、外周上部にねじ18が螺設され、その下方の外周に鍔部19が突設されており、また、ねじ18と鍔部19との間に内外を連通する空気孔20が穿設されている。
混合壁16の内縁は、混合口21となっており、混合口21の内径は、シリンジA1の口部3の内径とほぼ同じ径に形成されている。
嵌着部17の外周には、シリンジA1の装着部4のねじ6に螺合するねじ22が螺設されている。
蓋体B2は、蓋壁23と、蓋壁23の外縁に垂設される外周壁24と、蓋壁23の下面に垂設され、内周で蓋壁23下面とともにスプリング部材B4の上部が弾装される保持部25とからなっている。
外周壁24の内周には、混合部15のねじ18に螺合するねじ26が螺設されている。
保持部25の外周は、上部が混合部15の内周に当接するようになっており、その他の外周は、混合部15の内周との間に隙間を持つように縮径されている。
ピストン体B3は、外周が容器本体B1の混合部15の内周を摺動する摺動部27と、摺動部27の内周下端に連設される底壁28とからなっており、底壁28の上面と摺動部27の内周により、スプリング部材B4の下部を弾装するようになっている。
底壁28の下面中央には、底壁28下面と容器本体B1の混合壁16上面とが当接した際に、混合壁16の混合口21を塞ぐ栓突部29が突設されている。
スプリング部材B4は、蓋体B2とピストン体B3との間で弾装され、ピストン体B3の底壁28下面と容器本体B1の混合壁16上面とを当接するようにするが、その弾力はそれ程強くない力に設計されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
まず、シリンジA1にロッドA2を奥まで挿入するとともに、シリンジA1の上部にノズル部A3を装着して、混合シリンジAを形成させる。
次に、図4(a)に示すように、第1剤aの入った容器C1に、ノズル部A3の針部材9を先端から刺した後、混合シリンジAのロッドA2の端部およびシリンジA1のフランジ5に指を掛け、ロッドA2をシリンジA1に対して下方に所定量引くことにより、針部材9を介して第1剤aをシリンジA1内に所定量吸入する。
次いで、針部材9を容器C1から引き抜き、図4(b)に示すように、第1剤aと異なる第2剤bの入った容器C2に、ノズル部A3の針部材9を刺した後、混合シリンジAのロッドA2の端部およびシリンジA1のフランジ5に指を掛け、ロッドA2をシリンジA1に対して下方にさらに所定量引くことにより、針部材9を介して第2剤bをシリンジA1内に所定量吸入する。
なお、所定量の剤を吸入し易くするために、容器C1と容器C2、或いはシリンジA1に目盛りを表示してもよい。
さらに、針部材9を容器C2から引き抜くことにより、シリンジA1内に第1剤aと第2剤bとを別個に所定量吸入した混合シリンジAが得られる。
次に、シリンジA1の上部からノズル部A3を取外した後、図5(a)に示すように、シリンジA1の装着部4の内周に、混合容器Bの容器本体B1の嵌着部17の外周を螺合させ、シリンジA1の上部に混合容器Bを装着する。
シリンジA1の装着部4に、容器本体B1の嵌着部17を螺合させることにより、容器本体B1の嵌着部17の内周にシリンジA1の口部3の外周が挿入され、密封されるとともに、口部3の内周と容器本体B1の混合壁16の混合口21とが連通し、その状態が維持され、混合シリンジAに混合容器Bが装着される。
混合シリンジAに混合容器Bを装着した後、混合シリンジAのロッドA2の端部およびシリンジA1のフランジ5に指を掛け、ロッドA2をシリンジA1に対して押し込むことにより、図5(b)に示すように、シリンジA1内の第1剤aと第2剤bを、口部3および混合口21を液の流路として混合容器Bの容器本体B1内に流入させる。
その際、口部3からの第1剤aと第2剤bの液圧により、まず、容器本体B1内のピストン体B3の栓突部29が押上げられ、ピストン体B3を容器本体B1に対して上方に摺動させるとともに、混合口21が開口し、混合口21を介して容器本体B1の混合部15内に第1剤aと第2剤bとが流入し、さらにピストン体B3を押し上げていく。
また、口部3および混合口21の内径が、シリンジA1の胴部2および容器本体B1の混合部15の内径より小さいので、口部3および混合口21付近で液の乱流が発生し、第1剤aと第2剤bとが混合され、混合剤cが形成されていく。
ピストン体B3が押し上げられると、蓋体B2との間で弾装されているスプリング部材B4が縮められていく。
また、ピストン体B3が上方に押し上げられると、混合容器B内の蓋体B2内方と容器本体B1の混合部15内周とピストン体B3上面とで形成される空間に溜まった空気が圧縮されることとなるが、混合部15に穿設されている空気孔20を介して空気が内外で流通するので、空間の増減による空気圧の変化はなく、ピストン体B3の上下動を阻害することがない。
混合シリンジAのロッドA2をシリンジA1に対して最後まで押し込み、シリンジA1内の第1剤aと第2剤bを全て口部3および容器本体B1の混合部15内に流入させた後、混合シリンジAのロッドA2の端部およびシリンジA1のフランジ5から指を離す。
指を離すと、今度は、混合容器B内で縮められたスプリング部材B4の弾力により、ピストン体B3が押し下げられ、図6(a)に示すように、容器本体B1の混合部15内に流入された混合剤cが口部3および混合口21を流路として混合シリンジAのシリンジA1内に戻される。
その際、ロッドA2も液圧により下方に押し戻される。
スプリング部材B4の弾力により、ピストン体B3が最後まで押し下げられると、ピストン体B3の底壁28下面と容器本体B1の混合壁16上面とが当接するとともに、底壁28の栓突部29が容器本体B1の混合口21を塞ぐので、混合剤cを、容器本体B1内に残すことなく、混合シリンジAのシリンジA1内に戻すことができる。
混合シリンジAのシリンジA1内に混合剤cが戻された後は、混合剤cの混合状況により、再度、混合シリンジAのロッドA2の端部およびシリンジA1のフランジ5に指を掛け、ロッドA2を押し込み、液を混合容器B内に移動させた後、ロッドA2から指を離し、混合容器B内のスプリング部材B4の弾力により、液を混合シリンジAのシリンジA1内に戻させることを任意回繰り返すことにより、口部3および混合口21付近で液の乱流を繰り返し発生させ、第1剤aと第2剤bとを完全に攪拌させた混合剤cとすることができる。
また、混合シリンジA内と混合容器B内とを密封して連結する口部3および混合口21の流路で薬剤等を移動させることより、液の乱流を発生させて剤を混合させることができるので、薬剤等を混合させるために容器を振る必要がなく、またよく混合させるために空気を入れ、空間を作る必要がない。
混合シリンジAのシリンジA1内に混合剤cを戻した後、シリンジA1の上部から混合容器Bを外し、そのまま、ロッドA2を押し込み、混合剤cをシリンジA1の口部3から噴出させることができる。
また、混合シリンジAのシリンジA1の上部から混合容器Bを外した後、図6(b)に示すように、ノズル部B3をシリンジA1の上部に装着して混合シリンジAとした後、泡抜きなどをして、針部材9を介して混合剤cを注射または噴出することができる。
さらに、ノズル部B3を、装着部材8の上部に針部材9を取着したものではなく、装着部材8の上部に、液を噴射させる噴射ノズルに変えたものとし、混合剤cを噴射させるようにしてもよい。
本実施例の混合容器Bは、蓋体B2が容器本体B1の上方に螺合して装着されているので、蓋体B2を容器本体B1から外すことにより、スプリング部材B4およびピストン体B3を部材ごとに分解することが簡単にでき、部材ごとに洗浄して、再度組み立てて使用することが容易にできる。
上記実施例の混合シリンジAは、図1、2に示すように、シリンジA1と、ロッドA2と、シリンジA1の上方に着脱可能に装着されるノズル部A3としたが、シリンジA1の口部3を介して、容器C1および容器C2から直接、第1剤aおよび第2剤bを吸い込むことができれば、針部材9を取着したノズル部A3を用意しなくてもよい。
混合シリンジAのノズル部A3は上記実施例の形態に限定されない。
次に、第1実施例の混合容器の構成を変えた第2実施例について、説明する。
第1実施例と同一の構成部分には、同一の符号を付して図示して詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図7において、Baは混合容器である。
混合容器Baは、容器本体Ba1と、容器本体Ba1の上部に装着される蓋体B2と、容器本体Ba1の内方を摺動するピストン体Ba3と、蓋体B2とピストン体Ba3との間に弾装されるスプリング部材B4とからなっている。
容器本体Ba1は、混合部15と、混合部15の下端に外縁が連設されるリング状の混合壁30と、混合壁30の下面に垂設され、内周がシリンジA1の口部3外周と係合するとともに、外周が装着部4内周に係合する嵌着部17とからなっている。
混合壁30の内縁は、混合口31となっており、混合口31の内周には、半円に形成された混合板片32が、ある程度の距離をもって互い違いに複数突設されている。
ピストン体Ba3は、外周が容器本体Ba1の混合部15の内周を摺動する摺動部27と、摺動部27の内周下端に連設される底壁33とからなっている。
次に、本実施例の作用効果について説明する。
本実施例の混合容器Baは、混合シリンジAのシリンジA1の上方に装着し、第1剤aと第2剤bとを混合させるため、図8に示すように、容器本体Ba1の混合壁30の混合口31の内周を液が通過するときに、液流が混合板片32に当たり、複雑な液の乱流を発生させることができるので、実施例1のものに比べ、より少ない回数で、第1剤aと第2剤bとを完全に攪拌させ、混合剤cとすることができる。
その他の作用効果は、実施例1と同じである。
次に、第1実施例の混合容器の構成を変えた第3実施例について、説明する。
第1実施例と同一の構成部分には、同一の符号を付して図示して、詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図9において、Bbは混合容器である。
混合容器Bbは、容器本体Bb1と、容器本体Bb1の上部に装着される蓋体B2と、容器本体Bb1の内方を摺動するピストン体Bb3と、蓋体B2とピストン体Bb3との間に弾装されるスプリング部材B4と、容器本体Bb1の混合口に装着される混合用パーツBb5とからなっている。
容器本体Bb1は、混合部15と、混合部15の下端に外縁が連設されるリング状の混合壁35と、混合壁35の下面に垂設され、内周がシリンジA1の口部3外周と係合するとともに、外周が装着部4内周に係合する嵌着部17とからなっている。
混合壁35の内縁は、混合口36となっている。
混合用パーツBb5は、頂壁37と、頂壁37の中央から垂設される軸部38と、軸部38を中心として螺旋状に形成されるとともに、外周面が容器本体Bb1の混合壁35の混合口36の内周面に係合する螺旋壁39とからなり、頂壁37の中央の軸部38付近の所定の位置には、複数の流出孔40が穿設されている。
混合用パーツBb5は、頂壁37の下面と螺旋壁39の外周面が、混合壁35の混合口36付近の上面と混合口36の内周面に係合することにより、容器本体Bb1に装着されている。
ピストン体Bb3は、外周が容器本体Bb1の混合部15の内周を摺動する摺動部27と、摺動部27の内周下端に連設される底壁41とからなっている。
底壁41の下面には、底壁41の下面が混合壁35の上面に当接した際に、混合用パーツBb5の頂壁37の上面および側周面に当接する係合凹部42が形成されている。
次に、本実施例の作用効果について説明する。
本実施例の混合容器Bbは、混合シリンジAのシリンジA1の上方に装着し、第1剤aと第2剤bとを混合させるため、図10に示すように、容器本体Bb1の混合壁35の混合口31に装着した混合用パーツBb5に液を通過させると、液流が混合用パーツBb5の螺旋壁39に当たるとともに、より縮径された流出孔40を通るので、複雑な液の乱流を発生させることができ、実施例1のものに比べ、より少ない回数で、第1剤aと第2剤bとを完全に攪拌させた混合剤cとすることができる。
その他の作用効果は、実施例1と同じである。
上記各実施形態では、二つの異なる第1剤と第2剤とを用意して、混合シリンジ内に別個に注入しているが、混合シリンジにより別個に吸入し、混合シリンジおよび混合容器において混合することができる量であれば、薬剤等の種類は何種類でもよく、混合する薬剤等の数は上記各実施形態の数に限定されない。
本発明の混合噴出器は、混合シリンジに種類の異なる薬剤等をそれぞれ吸入した後、混合シリンジに混合容器を装着し、異なる剤を混合シリンジ内と混合容器内との間で行き来させることにより、より確実に攪拌させた混合剤とすることが簡単かつ短時間でできるので、混合噴出器として広く利用することができる。
A 混合シリンジ
A1 シリンジ
A2 ロッド
A3 ノズル部
B、Ba、Bb 混合容器
B1、Ba1、Bb1 容器本体
B2 蓋体
B3、Ba3、Bb3 ピストン体
B4 スプリング部材
Bb5 混合用パーツ
C1、C2 容器
a 第1剤
b 第2剤
c 混合剤
1 上壁
2 胴部
3 口部
4 装着部
5 フランジ
6、10、18、22、26 ねじ
7 ピストン部
8 装着部材
9 針部材
15 混合部
16、30、35 混合壁
17 嵌着部
19 鍔部
20 空気孔
21、31、36 混合口
23 蓋壁
24 外周壁
25 保持部
27 摺動部
28、33、41 底壁
29 栓突部
32 混合板片
37 頂壁
38 軸部
39 螺旋壁
40 流出孔
42 係合凹部

Claims (7)

  1. 異なる剤を吸入する混合シリンジと、混合シリンジの口部に着脱可能に装着される混合容器とからなる混合噴出器において、
    混合シリンジは、シリンジと、ロッドを具え、
    シリンジは、上壁と、胴部と、上壁内縁から立設される口部と、上壁上面に立設される装着部とを具え、
    混合容器は、容器本体と、蓋体と、容器本体の内方を摺動するピストン体と、蓋体とピストン体との間に弾装されるスプリング部材とからなり、
    容器本体は、混合部と、混合部の下端に連設され、中央に混合口が開口される混合壁と、混合壁の下面に垂設され、内周がシリンジの口部外周と係合するとともに、外周が装着部内周に係合する嵌着部とを具え、
    混合シリンジの口部内周と容器本体の混合口との流路により、異なる剤を攪拌させて混合することを特徴とする混合噴出器。
  2. ピストン体の底壁の下面中央に、容器本体の混合壁の混合口を塞ぐ栓突部が突設されていることを特徴とする請求項1記載の混合噴出器。
  3. 容器本体の混合口の内周に、半円に形成された混合板片を突設し、液の乱流を発生させることを特徴とする請求項1記載の混合噴出器。
  4. 容器本体の混合口に混合用パーツを装着し、
    混合用パーツにより、液の乱流を発生させることを特徴とする請求項1記載の混合噴出器。
  5. 混合用パーツが、頂壁と、頂壁の中央から垂設される軸部と、軸部を中心として螺旋状に形成される螺旋壁とからなり、頂壁の中央の軸部付近の所定の位置には、複数の流出孔が穿設されていることを特徴とする請求項4記載の混合噴出器。
  6. 混合シリンジのシリンジの口部に、着脱可能にノズル部を装着することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の混合噴出器。
  7. ノズル部は、内周がシリンジの口部外周と係合するとともに、外周が装着部内周に係合する装着部材と、装着部材の上部中央に取着された中空の針部材とを具えていることを特徴とする請求項6記載の混合噴出器。
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