JP3172382U - 薬液塗布器具スタンド及び薬液塗布装置 - Google Patents

薬液塗布器具スタンド及び薬液塗布装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3172382U
JP3172382U JP2011005813U JP2011005813U JP3172382U JP 3172382 U JP3172382 U JP 3172382U JP 2011005813 U JP2011005813 U JP 2011005813U JP 2011005813 U JP2011005813 U JP 2011005813U JP 3172382 U JP3172382 U JP 3172382U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spray head
container
chemical
liquid
stand
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2011005813U
Other languages
English (en)
Inventor
嵯峨 秀樹
秀樹 嵯峨
信也 吉田
信也 吉田
美奈子 安部
美奈子 安部
強 羽室
強 羽室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chemo Sero Therapeutic Research Institute Kaketsuken
Original Assignee
Chemo Sero Therapeutic Research Institute Kaketsuken
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chemo Sero Therapeutic Research Institute Kaketsuken filed Critical Chemo Sero Therapeutic Research Institute Kaketsuken
Priority to JP2011005813U priority Critical patent/JP3172382U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3172382U publication Critical patent/JP3172382U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Abstract

【課題】薬液塗布器具とりわけ生体組織接着剤塗布器具の目詰まりを確実に防止するスタンドを提供する。【解決手段】二種類の溶液を圧縮空気と共に噴射し混合して生体組織接着剤を生成するとともに該生体組織接着剤を患部に塗布する薬液塗布器具11を支えるスタンド12は、溶液100と化学的に反応しない液体を収容する容器41を有する。容器41は、容器41内に収容された所定量の液体100が触れない場所に、薬液塗布器具11において二種類の溶液を圧縮空気と共に噴射するスプレーヘッド24が差し込まれる大きさと形状の開口部48を有する。開口部48は、スプレーヘッド24が差し込まれた状態で該スプレーヘッド24に接触して該スプレーヘッド24を薬液塗布器具12と共に支持する保持部を備えている。【選択図】図1

Description

本考案は、薬液塗布器具スタンド、例えば、二種類の溶液を圧縮空気と共に噴射し混合して生体組織接着剤を生成するとともに該生体組織接着剤を患部に塗布する薬液塗布器具を支えるスタンドに関する。本考案はまた、薬液塗布器具と薬液塗布スタンドを含む薬液塗布装置に関する。
一般に、動物性タンパク質を主成分とする生体組織接着剤は、フィブリノゲンを含有する溶液(第1の溶液)を、トロンビンを含有する溶液(第2の溶液)と混合させることにより臨床現場で形成される。
生体組織接着剤の簡便かつ効率的な使用を可能にするために、薬液塗布器具の一種である生体組織接着剤塗布器具が開発されている。例えば、第1の溶液を第1のシリンジに収容し、第2の溶液を第2のシリンジに収容して、これら2つのシリンジにそれぞれ収容されている第1の溶液と第2の溶液を同時に射出して混合させながら患部に塗布する技術が、特許文献1〜特許文献8等で提案されている。本出願人も、第1および第2の溶液と共にガスを噴射することにより、これらの溶液を霧化し混合する生体組織接着剤塗布器具(特許文献9、10参照)を開発し、実際の臨床現場に提供してきた。そして、このような塗布器具の開発および提供により、生体組織接着剤は様々な医療領域で接着剤または止血剤として広く利用されるようになった。
特開昭64−25843号公報 特開昭64−40040号公報 実公平3−47609号公報 特開平6−181979号公報 特許第2741323号公報 特許第2837099号公報 特開平8−281150号公報 特開平11−76245号公報 特許第2555549号公報 特再表2008−153059号公報
上述のような生体組織接着剤塗布器具では、第1の溶液と第2の溶液は個別のシリンジに収容されているため、シリンジから噴射されるまでは互いに接触、混合することはない。したがって、理論的には、第1の溶液が噴射されるノズル末端(第1の溶液のノズル末端)、または第2の溶液が噴射されるノズル末端(第2の溶液のノズル末端)で、第1の溶液と第2の溶液との混合による凝固物は形成されず、ノズル末端で詰まりは生じ得ない。しかしながら実際には、断続的な噴射を繰り返すうち、噴射後に塗布器具を放置しておくと、第1の溶液と第2の溶液とを混合してなる接着剤が、ノズル末端(特にフィブリノゲンを含有する第1の溶液のノズル末端)の近傍に凝固物として付着する場合や、ノズル末端に残った第1の溶液がノズル末端の近傍で乾燥し、析出物となる場合がある。こうした凝固物や析出物がノズル末端を塞ぐと、以降の溶液噴出が不可能となり、目詰まりを発生させる。
そこで、本考案は第1のシリンジに収容された第1の溶液と、第2のシリンジに収容された第2の溶液とを同時に噴霧し混合してなる生体組織接着剤を患部に塗布する際、第1の溶液や第2の溶液が噴射されるノズル末端の閉塞を防止し、生体組織接着剤の断続的な塗布を確実に可能とすることを目的とする。
この目的を達成するため、本考案に係る薬液塗布器具スタンド及び薬液塗布装置において、薬液塗布スタンドは、二種類の溶液を圧縮空気と共に噴射し混合して生体組織接着剤を生成するとともに該生体組織接着剤を患部に塗布する薬液塗布器具を支えるスタンドであって、
前記スタンドは、前記溶液と化学的に反応しない液体を収容する容器を備えており、
前記容器は、前記容器内に収容された所定量の液体が触れない場所に、前記薬液塗布器具において前記二種類の溶液を圧縮空気と共に噴射するスプレーヘッドを差し込むことができる大きさと形状の開口部を有し、
前記開口部は、前記スプレーヘッドが差し込まれた状態で該スプレーヘッドの外面に接触して該スプレーヘッドを前記薬液塗布器具と共に保持する保持部を備えていることを特徴とする。
本考案の第2の形態は、前記保持部が、前記スプレーヘッドの先細りの外形に応じて、外側から内側に向かって次第に断面が小さくしてあることを特徴とする。
本考案の第3の形態は、前記開口部の内面形状が、前記開口部に前記スプレーヘッドが差し込まれた状態で前記開口部に位置するスプレーヘッド部分の外形に対応していることを特徴とする。
本考案の第4の形態は、前記容器が前記液体を収容する第1の容器部分を有し、
前記第1の容器部分は、前記所定量を越える液体が前記第1の容器部分から排出されるように、前記容器部分の壁を切り欠いてオリフィスが形成されていることを特徴とする。
本考案の第5の形態は、前記容器が、前記第1の容器部分のオリフィスから排出された前記液体を受ける第2の容器部分を備えていることを特徴とする。
本考案によれば、薬液塗布器具の不使用時(例えば、一時的な薬液塗布の中断時、使用開始前、使用終了後)、液体が収容された容器の開口部に薬液塗布器具のスプレーヘッドを差し込むと、該スプレーヘッドの外面に保持部が接触し、該スプレーヘッドを薬液塗布器具と共に支持する。また、支持された状態で、スプレーヘッドの末端、すなわち二種類の溶液が噴霧されるノズル部分が液体に浸けられる。その結果、スプレーヘッドの末端部やノズルに残存した溶液が液体によって希釈される。または、ノズル先端に付着している溶液が液体内に沈下する。そのため、薬液塗布器具のノズル末端で二種類の溶液が混合することがなくなり、そこに凝固物が発生して直後塗布作業に支障が生じるということが無くなる。また、ノズル末端が乾燥から保護されるため、溶液を由来とする析出物の発生を抑えることができる。さらに、既にノズル末端に発生している凝固物や析出物についても、それらが液体に希釈又は溶解される、または液体中に沈下することにより、ノズル末端から除去される。
また、前記保持部が、前記スプレーヘッドの外形に応じて、外側から内側に向かって次第に断面が小さくしてある本考案の第2の形態、および、前記開口部の内面形状が、前記開口部に前記スプレーヘッドが差し込まれた状態で前記開口部に位置するスプレーヘッド部分の外形に対応している第3の形態によれば、スタンドの開口部に差し込まれたスプレーヘッドの外面が保持部に適当に接触する。その結果、スプレーヘッドが薬液塗布器具と共に安定的に保持される。
さらに、前記容器が前記液体を収容する第1の容器部分を有し、前記第1の容器部分は、前記所定量を越える液体が前記第1の容器部分から排出されるように、前記容器部分の壁を切り欠いてオリフィスが形成されている第4の形態によれば、スプレーヘッドが開口部に差し込まれた状態で余分な液体はオリフィスから排出されるため、容器に収容された液体の液面高さが安定し、開口部に差し込まれたスプレーヘッドの先端ノズル部分が確実に液体に浸けられ、ノズルの閉塞が確実に防止される。
さらにまた、前記容器が、前記第1の容器部分のオリフィスから排出された前記液体を受ける第2の容器部分を備えている第5の形態によれば、オリフィスから排出された液体が第2の容器部分に受けられるので、液体が容器からこぼれて周辺を汚すということもない。
薬液塗布器具(生体組織接着剤塗布器具)と薬液塗布器具スタンドを示す斜視図。 図1の薬液塗布器具スタンドで薬液塗布器具を支持した状態を示す斜視図。 薬液塗布器具用スプレーヘッドの一部を切除した平面図。 図1に示す薬液塗布器具スタンドの分解斜視図。 図4の薬液塗布器具スタンドとそれに保持されたスプレーヘッドを示す断面図。 薬液塗布器具スタンドの他の形態を示す斜視図。 薬液塗布器具スタンドの他の形態を示す斜視図。
以下、添付図面に基づいて本考案の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した考案の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本考案の技術的範囲が限定されるものではない。
1.全体構成:
図1と図2は、薬液塗布装置10、およびこの薬液塗布装置10を構成する薬液塗布器具(以下、「塗布器具」という。)11と塗布器具11の不使用時(例えば、一時的な薬液塗布の中断時、使用開始前、使用終了後)に該塗布器具11を支えておくためのスタンド(容器)12を示す。
2.塗布器具:
塗布器具11は、例えば、一般財団法人化学及血清療法研究所から供給されている止血剤注入キット(商品名「ボルヒール調製器セット」、及び「ボルヒールスプレーセット」)で、フィブリノゲンを含む溶液(以下、「フィブリノゲン溶液」という。)を収容するシリンジ21と、フィブリノゲンの凝塊形成を促進するトロンビンを含む溶液(以下、「トロンビン溶液」という。)を収容するシリンジ22と、これら2つのシリンジ21,22を一体的に保持する2つの保持手段23と、シリンジ21,22から別々に送り出された2つの溶液を圧縮空気を利用して噴霧し混合して接着剤を形成するためのスプレーヘッド24を有する。
シリンジ21,22は、通常のシリンジと同様に、バレルとプランジャからなる。保持手段23は、2つのホルダ−バレルホルダ25とプランジャホルダ26−である。バレルホルダ25は、2つのシリンジのバレルを平行に保持できる大きさと形状を有し、プランジャホルダ26は、2つのシリンジの親指フランジを同時に保持できる大きさと形状を有する。図3に示すように、スプレーヘッド24は、基端から末端に向かって次第に細くなる中空ハウジング27を有し、基端側には2つのシリンジの末端ノズルが密封状態ではめ込まれるノズルホルダ28を有し、先端側には2つの平行に配置された空気噴出孔29を有する。また、スプレーヘッド24の内部には2本のチューブ30が配置されており、それらの一端がノズルホルダ28に接続され、他端(ノズル31)が空気噴出孔29を介して僅かに外側に突出させてある。さらに、スプレーヘッド24の略中央部には、ハウジング27の内腔部34に通じるように圧縮空気供給管32が接続されており、該供給管32に無菌フィルタ33が設けてある。図示するように、圧縮空気供給管32は、スプレーヘッドに対して、基端側から先端側に向かって斜めに接続されており、圧縮空気供給管32を通じてスプレーヘッド24の内腔部34に供給された圧縮空気が、基端側から末端側の空気噴出孔29に向かってスムーズに流れるようにしてある。
このような構成を備えた塗布器具11を用いて生体組織接着剤を塗布する場合、まず、一方のシリンジ21にフィブリノゲン溶液を充填し、他方のシリンジ22にトロンビン溶液を充填する。次に、これらシリンジ21,22をバレルホルダ25によって平行に保持し、それらのプランジャをプランジャホルダ26で保持する。そして、シリンジ21,22の先端ノズルをスプレーヘッド24のノズルホルダ28にそれぞれはめ込む。最後に、圧縮空気供給管32を、図示しない圧縮空気供給源に接続する。この状態で、圧縮空気供給源から供給された圧縮空気は、無菌フィルタ33で除菌された後スプレーヘッド24の内腔部34に入り、空気噴出孔29(ノズル31の周囲)から噴射することができる。また、プランジャホルダ26を介してプランジャが押し込まれると、シリンジ21,22内の溶液がチューブ30に供給され、該チューブ30の末端ノズル31から送り出される。このとき、ノズル31の周囲には高速で流れる空気の流れが存在するため、ノズル31から送り出された溶液は該高速空気の流れによって拡散(霧化)し、これにより、スプレーヘッド24の前方で2つの溶液を混合されて接着剤が生成される。
3.スタンド:
スタンド12は、上述のように、不使用時に塗布器具11をすぐに再使用できる状態で保持するための機能(保持機能)と、不使用時にフィブリノゲン溶液にトロンビン溶液が付着して凝固物を形成して該凝固物がノズル31や空気噴出孔29を閉塞することがないようにするための機能(閉塞防止機能)を有する。
図1〜図4、特に図4を参照してスタンド12の構成について説明すると、スタンド12は、液体100を収容する容器本体(第1の容器部分)41と該容器本体41の上部開口を覆う蓋42で構成されている。容器本体41と蓋42は、プラスチック、ガラス、又はその他の適当な材料で形成される。容器本体41と蓋42は異なる材料で形成してもよい。液体100は、薬理学的に人体に悪影響を及ぼすことが無く、また、フィブリノゲンやトロンビンと化学的に反応しない材料であり、例えば、無菌製剤(生理食塩水、注射用水)が好適に利用できる。
容器本体41は、上部を開放した立方体の形をしている。実施形態では、容器本体41の周壁を構成している一つの側壁43の中央上部をその上端から切り欠いてオリフィス(越流開口)44が形成されている。実施形態では、オリフィス44は一つの四角形の切り欠きで形成されているが、その形状と数は任意である。また、側壁43の下部には、オリフィス44を介して越流した液体を受ける液溜め(第2の容器部分)45が形成されている。液溜め45は、オリフィス44から越流した所定量の液体を受けることができればよく、その大きさや形は任意である。
蓋42は、容器本体41の上部開口を覆う蓋部46と液溜め45の上部開口を覆う蓋部47を一体的に備えており、オリフィス44を越流する液体の流れを遮ることが無い大きさと形としてある。
容器本体41を覆う蓋部46の中央には水平方向に細長い形状の開口部48が形成されている。また、開口部48は、長手方向に伸びる一方の縁部を切り欠いて形成された略半円形の凹み49を有する。開口部48のこのような特徴的な形状は、図3に二点鎖線で示す位置におけるスプレーヘッド24の横断面(スプレーヘッド24の長軸50に直交する断面)51の形状(輪郭)にほぼ一致している。実施形態では、横断面は、スプレーヘッド24のハウジング27と圧縮空気供給管32の一部を横断しており、この横断面上に表れる圧縮空気供給管32の輪郭が凹み49の形状に対応している。
なお、蓋42は所定の厚みを有する。したがって、開口部48の内面(保持部)52は、スプレーヘッド24の外面形状(先細り形状)に合わせて、外側から内側に向かって次第に細くなるようにしてもよい。
また、図1に示すように、実施の形態では、開口部48の全体形状及び内面形状は、スタンド12に塗布器具11が装着された状態で、シリンジ21,22が鉛直方向を向くように設計してもよいし、シリンジ21,22が僅かに傾くように設計してもよい。
さらに、開口部48の大きさや内面(保持部)52の形状は、オリフィス44の大きさ、正確にはオリフィス44の下端高さ及び液面の高さとの関係を考慮して、スタンド12に塗布器具11を装着した状態で、スプレーヘッド24の末端部分とそこから突出するノズル31が十分に且つ安定して液体に浸かるように、決められる。スタンド12に塗布器具11を装着するときの振動によって液面が揺れてオリフィスから溢れ出ることも考慮すれば、スタンド12に装着されたスプレーヘッド24の末端がオリフィス44の下端から約10mm(図5に符号hで示す)下方に位置するようにスタンド12を設計することが好ましい。この状態で、スプレーヘッド24の先端から容器本体41の底部までの距離が2〜3ミリメートル以上となるように、スタンド12と開口部48の大きさを設計することが好ましい。
塗布器具11をスタンド12に装着した状態でスプレーヘッド24の末端部分が液体100に浸かっていることを目視で確認できるように、スタンド12の蓋42、好ましくは容器本体41も、透明又は半透明の材料で形成することが好ましい。
3.動作:
このような構成を備えたスタンド12の使用時、容器本体41は、オリフィス44の下端位置まで液体100が注入され、その上部開口が蓋42で覆われる。なお、スタンド12の安定を保つために、スタンド12を適宜手段で載置台(図示せず)に固定してもよい。簡単な例としては、容器本体41の底面に両面テープを貼り、これにより容器本体41を載置台に固定することが考えられる。また、粘着テープ、好ましくは透明の粘着テープを使って、容器本体41に蓋42を固定してもよい。また、注入された溶液の量(水位)を確認するために、容器本体41には目盛を設けてもよい。
このようにして準備されたスタンド12に対し、塗布作業を一時的に中断した塗布器具は、圧縮空気の供給が停止された状態で、そのスプレーヘッド24の先端側が蓋42の開口部48に差し込まれる。差し込まれた状態で、スプレーヘッド24及び塗布器具11は、スプレーヘッド24に対応した横断面形状を有する開口部48の内面(保持部)52によって安定して保持され、スプレーヘッド24の先端空気噴出孔29から突出する溶液チューブ30の末端は勿論のこと、スプレーヘッド24の空気噴出孔29も液体100に浸けられる。したがって、ノズル31に付着したフィブリノゲン溶液とトロンビン溶液は互いに接触することなく、重力作用によって溶液中を落下する。そのため、ノズル31に凝集物や析出物が発生することはなく、その後、塗布器具11を取り上げれば、すぐに接着剤の塗布作業を再開できる。
4.変形例:
上述したスタンド12は、種々改変可能である。例えば、スタンド12の開口部48に装着されたスプレーヘッド24及びそれを含む塗布器具11を安定して支持するために、開口部48の内面に高摩擦係数の材料(例えば、ゴム)又は粘着剤を設けてもよい。
また、開口部48の内面形状はスプレーヘッド24の所定位置における横断面形状に完全に一致している必要はなく、開口部48にスプレーヘッド24を装着した状態で該スプレーヘッド24が安定して支持される形状であればよい。
さらに、以上の説明では、スタンド(容器)を立方体形状としたが、その形状は任意であり、円筒状の容器であってもよい。また、開口部は天井壁に形成する必要はなく、側壁、斜めに傾斜した壁(天井壁、側壁)に形成してもよい。
さらにまた、前記実施形態では、スタンド12にオリフィスと液溜めを設けたが、図6に示すように、これらオリフィスと液溜めは除くことができる。
そしてまた、前記実施形態ではスタンドを容器本体と蓋の2部材で形成したが、図7に示すように、容器本体53だけでスタンド形成することもできる。この場合、容器本体を構成する垂直な側壁又は傾斜した側壁54に開口部55を形成する。
なお、前記実施例では、塗布器具におけるチューブの末端は長軸方向の同じ位置にあるが、例えば、WO2008/153059A1に記載されているように、フィブリノゲン溶液の噴射位置とトロンビン溶液の噴射位置が長軸方向にずらされている場合、少なくともフィブリノゲン溶液の噴射口(チューブ末端)がスタンドの液体に浸かるように設計することが好ましい。
また、前記実施形態では、薬液塗布器具11として、一般財団法人化学及血清療法研究所から供給されている止血剤注入キット(商品名「ボルヒールスプレーセット」)を挙げたが、本考案はその他の生体組織接着剤塗布器具(例えば、CSLベーリング株式会社から供給されているベリプラストPコンビセット用薬液塗布器具)についても同様に適用可能である。
本考案は薬液塗布器具とりわけ生体組織接着剤塗布器具の目詰まり防止や改善に適用することができ、特に、生体組織接着剤塗布器具を繰り返し使用する頻度の高い、心臓血管外科領域で極めて有用である。
10:薬液塗布装置
11:薬液塗布器具
12:スタンド(容器)
21,22:シリンジ
23:保持手段
24:スプレーヘッド
25:バレルホルダ
26:プランジャホルダ
27:ハウジング
28:ノズルホルダ
29:空気噴出孔
30:チューブ
31:ノズル
32:圧縮空気供給管
33:無菌フィルタ
34:内腔部
41:容器本体(第1の容器部分)
42:蓋
43:側壁
44:オリフィス
45:液溜め(第2の容器部分)
46,47:蓋部
48:開口部
49:凹み
50:長軸
51:横断面
52:内面(保持部)
53:容器本体
54:側壁
55:開口部
100:液体

Claims (8)

  1. 二種類の溶液を圧縮空気と共に噴射し混合して生体組織接着剤を生成するとともに該生体組織接着剤を患部に塗布する薬液塗布器具を支えるスタンドであって、
    前記スタンドは、前記溶液と化学的に反応しない液体を収容する容器を備えており、
    前記容器は、前記容器内に収容された所定量の液体が触れない場所に、前記薬液塗布器具において前記二種類の溶液を圧縮空気と共に噴射するスプレーヘッドを差し込むことができる大きさと形状の開口部を有し、
    前記開口部は、前記スプレーヘッドが差し込まれた状態で該スプレーヘッドの外面に接触して該スプレーヘッドを前記薬液塗布器具と共に支持する保持部を備えていることを特徴とする薬液塗布器具スタンド。
  2. 前記保持部は、前記スプレーヘッドの先細りの外形に応じて、外側から内側に向かって次第に断面が小さくしてあることを特徴とする請求項1の薬液塗布器具スタンド。
  3. 前記開口部の内面形状は、前記開口部に前記スプレーヘッドが差し込まれた状態で前記開口部に位置するスプレーヘッド部分の外形に対応していることを特徴とする請求項1又は2の薬液塗布器具スタンド。
  4. 前記容器は前記液体を収容する第1の容器部分を有し、
    前記第1の容器部分は、前記所定量を越える液体が前記第1の容器部分から排出されるように、前記容器部分の壁を切り欠いてオリフィスが形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの薬液塗布器具スタンド。
  5. 前記容器は、前記第1の容器部分のオリフィスから排出された前記液体を受ける第2の容器部分を備えていることを特徴とする請求項4の薬液塗布器具スタンド。
  6. 前記容器に前記液体が収容されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの薬液塗布器具スタンド。
  7. 前記液体が無菌製剤であることを特徴とする請求項6の薬液塗布器具スタンド。
  8. 二種類の溶液を圧縮空気と共にスプレーヘッドから噴射し混合して生体組織接着剤を生成するとともに該生体組織接着剤を患部に塗布する薬液塗布器具と、前記薬液塗布器具の不使用時に前記薬液塗布器具を支える、前記請求項1〜7のいずれかに記載の薬液塗布器具スタンドとを備えた薬液塗布装置。
JP2011005813U 2011-10-04 2011-10-04 薬液塗布器具スタンド及び薬液塗布装置 Expired - Lifetime JP3172382U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011005813U JP3172382U (ja) 2011-10-04 2011-10-04 薬液塗布器具スタンド及び薬液塗布装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011005813U JP3172382U (ja) 2011-10-04 2011-10-04 薬液塗布器具スタンド及び薬液塗布装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3172382U true JP3172382U (ja) 2011-12-15

Family

ID=78223646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011005813U Expired - Lifetime JP3172382U (ja) 2011-10-04 2011-10-04 薬液塗布器具スタンド及び薬液塗布装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3172382U (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013188453A (ja) * 2012-02-17 2013-09-26 Seiko Epson Corp 液体噴射装置システム及び医療機器
JP2016055198A (ja) * 2012-02-17 2016-04-21 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置システム及び医療機器
CN110870940A (zh) * 2018-09-04 2020-03-10 上海叁钛生物科技有限公司 皮肤原位打印用打印头装置
CN110870938A (zh) * 2018-09-04 2020-03-10 上海叁钛生物科技有限公司 皮肤原位打印用打印头装置
US11957325B2 (en) 2021-03-22 2024-04-16 Km Biologics Co., Ltd. Biological tissue adhesive nebulizer and clogging prevention container

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013188453A (ja) * 2012-02-17 2013-09-26 Seiko Epson Corp 液体噴射装置システム及び医療機器
JP2016055198A (ja) * 2012-02-17 2016-04-21 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置システム及び医療機器
CN110870940A (zh) * 2018-09-04 2020-03-10 上海叁钛生物科技有限公司 皮肤原位打印用打印头装置
CN110870938A (zh) * 2018-09-04 2020-03-10 上海叁钛生物科技有限公司 皮肤原位打印用打印头装置
US11957325B2 (en) 2021-03-22 2024-04-16 Km Biologics Co., Ltd. Biological tissue adhesive nebulizer and clogging prevention container

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3172382U (ja) 薬液塗布器具スタンド及び薬液塗布装置
ES2296895T3 (es) Montaje mezclador extremo.
JP4156196B2 (ja) 混合シーラント剤のガス駆動式スプレー
US4767416A (en) Spray nozzle for syringe
RU2559171C2 (ru) Системы ингалятора с бесконсервантной разовой дозой
JP5138683B2 (ja) スプレーヘッド、生体組織接着剤塗布器具、および接着剤の塗布方法
DE60331854D1 (de) Verfahren zum anbringen eines medikaments auf eine prothese mittels eines flüssigstrahls
JP5647006B2 (ja) 薬剤懸濁液用の薬物送達装置
CN110753518B (zh) 具有漏斗进料套件的双注射器
RU2009116267A (ru) Трансдермальная система доставки лекарственного средства с множеством наконечников
JP2004526540A5 (ja)
JP2006524103A (ja) 材料室を備えた最小投薬単位用アプリケータ
EP1778315B1 (en) Device for supplying fluid to an ear
JP5658544B2 (ja) 薬液塗布器具キット
JP4418097B2 (ja) 生体組織接着剤塗布装置用の補助器具
JPH0557009A (ja) 生体接着剤用噴霧器
CN110430910A (zh) 用于清洁雾化器的膜的容器
JP3182994U (ja) 薬液塗布器具支持キット及び薬液塗布装置
JPH11342205A (ja) 吸入器用鼻管
JP3031221B2 (ja) スプレーヘッド
JP3302396B2 (ja) 生体接着剤噴霧装置
JP2018201727A (ja) 生体用薬液注入用具
KR101458163B1 (ko) 주사약 분사기 및 상기 분사기를 포함하는 주사약 분사장치
JP2003010330A (ja) 生体接着剤投与用スプレーヘッド
KR101562001B1 (ko) 카트리지 장착형 분무기

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3172382

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141124

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term