JP2013188453A - 液体噴射装置システム及び医療機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体噴射装置の初期充填作業や気泡排出作業に伴う操作者の負担を軽減する液体噴射装置システム及び医療機器を提供する。
【解決手段】液体噴射装置システムは、ノズル124から液体を噴射する液体噴射部100と、接続チューブ212によって液体噴射部100と接続され、液体室112に液体を供給する液体供給手段200と、液体噴射部100及び液体供給手段200の動作を制御する制御部400と、液体噴射部100の少なくとも一部を保持するスタンド500と、を備える液体噴射装置システムであって、液体噴射部100は、スタンド500に保持された保持状態であることを検出する保持状態検出部SW1を有し、制御部400は、保持状態であることが検出されると、液体噴射部100あるいは液体供給手段200の少なくとも一方を制御することによって、液体室112内の液体を排出する所定の排出動作を実行することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ノズルから液体を噴射して生物組織を切開あるいは切除する液体噴射装置システムに関する。
水や生理食塩水などの液体をノズルからパルス状に噴射することによって、生物組織の切除や切開などを行う液体噴射装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この液体噴射装置を用いて手術を行うと、生物組織に熱損傷を与えたり、血管や神経などの組織を傷付けたりすることなく手術を行うことができる。
この液体噴射装置では、供給ポンプを用いて液体室に液体を供給し、液体室の容積を減少させて液体を加圧することによって、ノズルからパルス状に液体を噴射する。このため、液体室は液体で満たされている必要があり、また液体室内に気泡が混入すると、液体を噴射することができなくなる。そこで、液体噴射装置の使用を開始する際には、液体室を液体で満たす初期充填作業が必要であり、その後も適宜、液体室内の気泡を排除する気泡排出作業が必要となる。
特開2008−82202号公報
しかし、初期充填作業や気泡排出作業は、操作者が液体噴射装置を手で保持し、噴射する液体を収容可能な容器に向けながら噴射量等を調整するため、操作者に負担がかかってしまうという問題があった。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、液体噴射装置の操作者の負担を軽減可能な技術及び液体噴射装置システムの提供を目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る液体噴射装置システムは、液体室の容積を変更することによって、該液体室と接続された液体噴射管の先端に設けられたノズルから液体を噴射する液体噴射部と、接続チューブによって前記液体噴射部と接続され、前記液体室に液体を供給する液体供給手段と、前記液体噴射部及び前記液体供給手段の動作を制御する制御部と、前記液体噴射部の少なくとも一部を保持するスタンドと、を備える液体噴射装置システムであって、前記液体噴射部は、前記スタンドに保持された保持状態であることを検出する保持状態検出部を有し、前記制御部は、前記保持状態であることが検出されると、前記液体噴射部あるいは前記液体供給手段の少なくとも一方を制御することによって、前記液体室内の液体を排出する所定の排出動作を実行することを特徴とする。
本適用例によれば、操作者が液体噴射部を保持しない場合に、液体噴射部を保持しておくためのスタンドが設けられている。そして、このスタンドに液体噴射部が保持されると、スタンドに保持された状態(保持状態)であることが液体噴射部の保持状態検出部によって検出され、これを受けて制御部が、液体噴射部あるいは液体供給手段の少なくとも一方を制御して、液体室内の液体を排出する所定の排出動作を実行する。
また、液体噴射部がスタンドに保持されたときに、液体室内の液体を排出する所定の排出動作が自動的に実行される。したがって、液体室内の気体が液体とともに排出されるため、液体室内の気体を排出する作業を操作者が行う必要がないので、操作者の負担を軽減することが可能となる。さらに、操作者が液体噴射部を保持しない時(液体の噴射を行わない時)にスタンドに液体噴射部を保持させておけば、次に液体噴射部を保持して液体の噴射を行うときまでに、液体室内の液体を排出する所定の排出動作が行われる。その結果、常に、液体室内の気体を排出した状態で、液体の噴射を行うことが可能となる。
[適用例2]上記適用例に記載の液体噴射装置システムにおいて、前記制御部は、前記保持状態であることが検出されると、前記液体噴射部及び前記液体供給手段を、所定の第1条件で、所定の第1時間動作させることによって、前記排出動作を実行することを特徴とする。
本適用例によれば、第1条件及び第1時間を適切に設定しておくことで、液体噴射部がスタンドに保持されたときに初期充填作業を行って、液体噴射装置を使用することが可能となる。
[適用例3]上記適用例に記載の液体噴射装置システムにおいて、前記制御部は、前記液体噴射部及び前記液体供給手段を前記所定の第1時間動作後、前記第1条件よりも少ない流量の液体を供給する所定の第2条件で、所定の第2時間、前記液体供給手段を動作させることによって前記排出動作を実行することを特徴とする。
本適用例によれば、第1条件及び第1時間を適切に設定しておくことで、液体噴射部がスタンドに保持されたときに気泡排出を伴う液体排出作業を行うため、液体室内に混入した気泡を液体室から排除することが可能となる。
[適用例4]上記適用例に記載の液体噴射装置システムにおいて、前記液体噴射部又は前記スタンドの少なくとも一方には、前記液体噴射部が前記スタンドに保持されたことを示す保持情報を保存する保持情報保存部が設けられており、前記液体噴射部は、前記スタンドに保持されると、前記保持情報に基づいて、前記液体噴射部が前記スタンドに初めて保持された初回保持状態であるか否かを検出する初回保持状態検出部を有し、前記制御部は、前記初回保持状態ではないことが検出されると、前記第1条件よりも少ない流量の液体を供給する所定の第2条件で、所定の第2時間、前記液体供給手段を動作させることによって前記排出動作を実行することを特徴とする。
本適用例によれば、初回保持状態であった場合に、所定の第1条件よりも液体の流量の大きな第2条件で、所定の第2時間、液体室に液体が供給されることによって、液体室を液体で満たす作業(初期充填作業)を行うことができる。また、スタンドに一度、液体噴射部が保持されて初期充填作業が行われると、その後は行われない。したがって、初期充填作業を行おうとする場合には、液体噴射部を一度も保持していないスタンド(未使用のスタンド)を用意することが必要となる。その結果、使用済みのスタンドに液体噴射部が保持される事態が抑制されて、液体噴射部を清潔に保つことが可能となる。
[適用例5]上記適用例に記載の液体噴射装置システムにおいて、前記液体噴射部から噴射された液体を吸引する吸引手段を有し、前記スタンドは、前記液体噴射管が挿入されることによって前記液体噴射部の少なくとも一部を保持し、前記液体噴射部は、前記液体噴射管と一体に設けられて、先端に吸引開口部が形成され、前記吸引手段に接続された吸引管を有し、前記制御部は、前記吸引手段の動作を制御し、前記排出動作の実行時には、前記吸引手段も動作させることを特徴とする。
本適用例によれば、所定の排出動作時に液体噴射部からスタンドに流出した液体を、吸引開口部及び吸引管を介して、吸引手段で吸い出すことができる。したがって、スタンドに流出した液体がスタンドから溢れることを防止する目的で、スタンドから液体を排出する構成を設ける必要がないので、スタンドの構造を単純にすることが可能となる。
[適用例6]上記適用例に記載の液体噴射装置システムにおいて、前記保持情報保存部は、複数であって、前記液体噴射部は、前記スタンドに再度保持された再度保持状態であるか否かを検出する再度保持状態検出部を有し、前記制御部は、前記再度保持状態であることが検出されると、前記第1条件よりも少ない流量の液体を供給する所定の第2条件で、所定の第2時間、前記液体供給手段を動作させることによって前記排出動作を実行することを特徴とする。
本適用例によれば、スタンドに再度保持された再度保持状態であるか否かを検出する再度保持状態検出部によって、初回セット時であるか再度セット時であるかをより正確に判別することができる。
[適用例7]上記適用例に記載の液体噴射装置システムにおいて、前記スタンドは、前記液体噴射管が挿入される挿入通路と、前記挿入通路の奥側に設けられて、前記排出動作時に前記液体噴射部から流出した液体が溜められる液体溜部と、前記液体噴射部が保持されると該液体噴射部に当接することによって、前記液体溜部と前記ノズルと前記吸引開口部とを含む領域を密閉状態とする密閉部と、を有していることを特徴とする。
本適用例によれば、液体噴射部がスタンドに保持されると、液体溜部と、液体噴射部のノズル及び吸引開口部とを含む領域が密閉状態となる。この状態で、所定の排出動作によって液体噴射部から流出した液体が吸引手段によって吸い出されると、吸引手段の吸引力によって、液体溜部と、液体噴射部のノズル及び吸引開口部とを含む領域が負圧となる。したがって、所定の排出動作を行う際には、液体噴射部が液体を噴射する力や、液体供給手段が液体を送液する力だけでなく、吸引手段の吸引力も利用して、排出動作を行うことが可能となる。
[適用例8]上記適用例に記載の液体噴射装置システムにおいて、前記スタンドには、前記排出動作によって前記液体噴射部から流出した液体を吸引するスタンド側吸引手段が設けられていることを特徴とする。
本適用例によれば、所定の排出動作時にスタンド側吸引手段を動作させることによって、液体噴射部から流出した液体を吸い出すことができる。また、吸引力の大きなスタンド側吸引手段を設けておけば、液体噴射部がスタンドに保持された状態でスタンド側吸引手段を動作させることで、液体噴射部のノズルから強力に液体を吸い出すことができる。その結果、ノズルが目詰まりした場合であっても、目詰まりを解消することが可能となる。
[適用例9]本適用例に係る医療機器は、上記記載の液体噴射装置システムを用いたことを特徴とする。
本適用例によれば、操作者が液体噴射装置を手に保持したまま液体噴射量などを調整することなく、初期充填や気泡排除などが行われるため、操作者の負担が軽減され治療に集中することができる。また、気泡が排除されるため所望の深さで生体組織を切除することができる。
本実施例の液体噴射装置システムの大まかな構成を示した説明図。 スタンドの詳細な構造を示した断面図。 液体噴射装置が液体を噴射する動作を示した説明図。 制御部が実行する液体排出処理のフローチャート。 液体噴射装置がスタンドにセットされたときに第1スイッチがONとなる様子を示した説明図。 第1変形例の液体噴射装置がスタンドにセットされた様子を示した説明図。 第2変形例のスタンドの構造を示した断面図。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.装置構成:
B.液体排出処理:
C.変形例:
C−1.第1変形例:
C−2.第2変形例:
A.装置構成:
図1は、本実施例の液体噴射装置システム10の大まかな構成を示した説明図である。図示した液体噴射装置システム10は、水や生理食塩水などの液体を生物組織に向けて噴射することで、生物組織を切開あるいは切除する手術に用いられるものである。図1(A)に示されているように、本実施例の液体噴射装置システム10は、操作者が手に持って操作して液体を噴射する液体噴射装置100と、液体噴射装置100に液体を供給する送液ポンプ200と、噴射する液体を収容する液体容器220と、噴射した液体を吸引する吸引ポンプ300と、吸引した液体を収容する排液容器320と、液体噴射装置100や送液ポンプ200、吸引ポンプ300の動作を制御する制御部400などから構成されている。また、図1(B)に示されているように、本実施例の液体噴射装置システム10には、操作者が液体噴射装置100を手に持って操作しない場合に、液体噴射装置100を保持しておくスタンド500が設けられている。尚、本実施例の液体噴射装置100は、本発明における「液体噴射部」に対応し、本実施例の送液ポンプ200は、本発明における「液体供給手段」に対応し、本実施例の吸引ポンプ300は、本発明における「吸引手段」に対応する。
液体噴射装置100は、大まかには本体部110と、本体部110に立設された液体噴射管120及び吸引管130などから構成されている。液体噴射管120の先端にはノズル124が形成されており、ノズル124は、液体噴射管120の噴射流路122及び本体部110の内部流路を介して本体部110の液体室112に接続されており、液体室112は、本体部110の内部流路及び第2接続チューブ212を介して送液ポンプ200に接続されている。送液ポンプ200は、第1接続チューブ210を介して液体容器220に接続されており、液体容器220から吸い上げた液体を、第2接続チューブ212を介して液体噴射装置100の液体室112に供給する。また液体室112は、一部がダイアフラム114で構成されており、液体室112の外側からダイアフラム114に当接させた状態で、圧電素子116が設けられている。詳細には後述するが、圧電素子116に駆動信号を印加すると、液体室112内の液体がノズル124からパルス状に噴射される。
また、吸引管130は、液体噴射管120よりも一回り大きな径の管であり、吸引管130の内側に液体噴射管120を収容した状態で設けられている。吸引管130の先端には、吸引開口部134が形成されており、吸引開口部134は、吸引管130の吸引流路132及び本体部110の内部流路及び第3接続チューブ310を介して吸引ポンプ300に接続されている。ノズル124から生物組織に液体を噴射している間は、吸引ポンプ300を駆動することにより、術部に溜まった液体を吸引開口部134から吸引流路132を介して吸引する。
尚、本実施例の液体噴射装置100には、液体噴射管120や吸引管130が立設する側の本体部110の端部に、2つのスイッチ(第1スイッチSW1、第2スイッチSW2)が設けられている。第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2からは、検出信号が制御部400に出力されて、これらのスイッチの状態を制御部400が把握できるようになっている。第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2を設けておく理由については後述する。
図2は、スタンド500の詳細な構造を示した断面図である。尚、図2では、スタンド500にセットされる途中の液体噴射装置100を破線によって表している。
図示されているように、本実施例のスタンド500の内部には、液体噴射装置100の吸引管130及び本体部110の一部が挿入される挿入通路510が形成されている。また、挿入通路510の下方(奥側)には、液体噴射装置100のノズル124から流出した液体を溜めておくための空間(液体溜部520)が形成されている。挿入通路510の吸引管130が挿入される部分の内壁にはゴム製のシール部512が設けられており、吸引管130が挿入されると、吸引管130の外周と挿入通路510との間の隙間がシール部512で塞がれて、液体溜部520が密閉される。尚、本実施例のシール部512は、本発明の「密閉部」に対応する。
挿入通路510の本体部110が挿入される部分には、液体噴射装置100の第1スイッチSW1に対応する位置に凸部514が設けられている。また、液体噴射装置100の第2スイッチSW2に対応する位置にはピン516が設けられており、ピン516は、細い連結部材を介して挿入通路510の内壁に連結されている。さらに、ピン516が連結された位置よりも下側の位置には、挿入通路510の内壁が貫通する部分(貫通部518)が設けられている。尚、液体噴射装置100の本体部110がピン516の先端と向かい合う位置には、ピン516とほぼ同径の連通路118が設けられており、この連通路118の奥に、第2スイッチSW2が設けられている。
図3は、液体噴射装置100が液体を噴射する動作を示した説明図である。図3(A)は、液体室112に液体を供給する送液ポンプ200を駆動しているが、圧電素子116は駆動していない状態(駆動電圧を印加する前の状態)を表している。この状態では、図中に太い破線の矢印で示されるように、送液ポンプ200から供給された液体で液体室112が満たされる。図中では、液体室112に斜線を付すことによって、液体室112が液体で満たされていることを表している。
続いて、駆動電圧を印加することにより、圧電素子116を駆動する。すると、圧電素子116は伸長する方向に変形し、ダイアフラム114を変形させて、液体室112の容積を減少させようとする。その結果、図3(B)に示されるように、液体室112の液体が加圧されて、噴射流路122を介して、ノズル124からパルス状に噴射される。
こうしてパルス状の液体を噴射したら、圧電素子116に印加した電圧を取り除く。すると、変形していた圧電素子116が元の長さに復帰し、それに伴って減少していた液体室112の容積が元の容積に復帰する。その動きとともに、送液ポンプ200から液体室112に液体が供給される結果、液体室112は、図3(A)に示した圧電素子116を駆動する前の状態に復帰する。そして、この状態から再び圧電素子116に駆動電圧を印加すると、図3(B)に示したように圧電素子116が変形して、液体室112の液体がノズル124からパルス状に噴射される。このように、本実施例の液体噴射装置システム10では、圧電素子116に駆動電圧を印加する度に、ノズル124からパルス状に液体が噴射される。
ここで、以上のようにノズル124からパルス状に液体を噴射するためには、液体室112が液体で満たされている必要があるので、液体噴射装置100の使用を開始する際には、液体室112を液体で満たす作業(初期充填作業)が必要であり、その後も適宜、液体室112内の気泡を排除する作業(気泡排出作業)が必要となる。最も、こうした作業が煩雑であれば、操作者に負担がかかってしまう。そこで、本実施例の液体噴射装置システム10では、こうした操作者の負担を軽減するために、次のような処理を行う。
B.液体排出処理:
図4は、制御部400が実行する液体排出処理のフローチャートである。この処理は、液体噴射装置システム10の操作者が液体噴射装置システム10を起動すると開始され、液体噴射装置システム10の運転が終了されるまで実行される。液体排出処理が開始されると、先ず初めに、第1スイッチSW1がONか否かを判断する(ステップS100)。
図5は、液体噴射装置100がスタンド500にセットされたときに第1スイッチSW1がONとなる様子を示した説明図である。尚、図5では、液体噴射装置100が初めてスタンド500にセットされた時(以下、初回セット時と呼ぶ)の様子が示されている。
図5(A)に示されているように、スタンド500の挿入通路510には、液体噴射装置100の第1スイッチSW1に対応する位置に凸部514が設けられており、液体噴射装置100の第2スイッチSW2に対応する位置にピン516が設けられている。このため、液体噴射装置100をスタンド500にセットすると、図5(B)に示されているように、凸部514に押されて第1スイッチSW1がONとなり、液体噴射装置100の連通路118に挿通されたピン516の先端に押されて第2スイッチSW2がONとなる。
ここで、スタンド500に液体噴射装置100が一度セットされると、ピン516と挿入通路510の内壁とを連結する連結部材が切断される(図5(B)を参照)。この状態で液体噴射装置100をスタンド500から取り外すと、図5(C)に示されるように、連通路118からピン516が抜けて、貫通部518から落下する。その結果、再びスタンド500に液体噴射装置100がセットされた時(以下、再度セット時と呼ぶ)には、第2スイッチSW2はONにはならず、第1スイッチSW1のみがONとなる。
尚、本実施例ではピン516は、連通路118からピン516が抜けるものであるが、連通路118から抜けることを必須とするものではなく、スタンド500に液体噴射装置100がセットされたときにピン516が押圧され、押圧されたピン516が再び押圧される前の状態に戻らない構造でもよい。つまり、スタンド500に液体噴射装置100が初めてセットされた状態では、第1スイッチSW1がONとなるとともに第2スイッチSW2がONとなり、再度セット時には第2スイッチSW2はONにはならず、第1スイッチSW1のみがONとなる構造であればよい。
尚、本実施例の第1スイッチSW1は、本発明における「保持状態検出部」に対応し、本実施例の第2スイッチSW2は、本発明における「初回保持状態検出部」に対応し、本実施例のピン516は、本発明における「保持情報保存部」に対応する。
このように、液体噴射装置100の第1スイッチSW1は、初回セット時であるか再度セット時であるかに関わらず、液体噴射装置100がスタンド500にセットされるとONになる。そこで、図4に示した本実施例の液体排出処理では、処理を開始して先ず、第1スイッチSW1がONか否かを判断することによって、液体噴射装置100がスタンド500にセットされたか否かを判断する(ステップS100)。そして、第1スイッチSW1がONである(液体噴射装置100がスタンド500にセットされた)と判断すると(ステップS100:yes)、続いて液体噴射装置100の第2スイッチSW2がONかOFFかを判断する(ステップS102)。
前述したように、液体噴射装置100の第2スイッチSW2は、液体噴射装置100の初回セット時にのみONとなる(図5を参照)。そこで、本実施例の液体排出処理では、液体噴射装置100の第1スイッチSW1がONであり、かつ、第2スイッチSW2もONである(ステップS100:yes、ステップS102:yes)場合には、今回が初回セット時である(液体噴射装置100の液体室112が空である)と判断して、液体室112の初期充填作業を行う。
初期充填作業は、送液ポンプ200を駆動して、生体組織の切除及び切開に用いる流量以上の大流量(本実施例では、毎分30ml)で所定の第1時間(本実施例では30秒)、液体室112に液体を供給することによって行う。このとき、液体噴射装置100のノズル124からスタンド500の液体溜部520に液体が流出する。
初期充填作業は、先ず初期充填時用の第1条件(吸引量:大)で吸引ポンプ300を駆動しておき(ステップS104)、この状態で、送液ポンプ200を駆動して大流量で液体室112に液体を供給する(ステップS106)。また、液体溜部520は、液体噴射装置100の挿入箇所だけを開口部とすることで、液体溜部520に流出した液体は吸引開口部134から吸い出されるので、スタンド500から液体が溢れ出すことがない。こうして液体室112に液体を供給し始めてから所定の第1時間が経過するまで(ステップS108:no)の間は、液体の供給を継続する。そして、所定の第1時間が経過したら(ステップS108:yes)、初期充填作業は完了したものと判断して、液体室112の液体排出作業を行う。
液体排出作業は、所定の第2時間、ノズル124からパルス状に液体を噴射(脈流噴射)することによって行う。そこで、吸引ポンプ300の駆動条件を液体排出時用の第2条件(吸引量:中)に変更し(ステップS110)、送液ポンプ200の液体の流量を、噴射時の流量(本実施例では、毎分10ml)に変更し(ステップS112)、圧電素子116に駆動電圧を印加することによって、脈流噴射を開始する(ステップS114)。初期充填作業は、液体噴射装置100を使用開始するまでの準備期間であって、準備期間を短縮するため送液ポンプ200の液体の流量を多くしている。その一方、気泡を排出するための液体排出作業は、初期充填作業時より送液ポンプ200の液体の流量を少なくしている。なぜなら、送液ポンプ200の液体の流量が多いと液体噴射装置100の内部の流体の流速が早くなり、液体噴射装置100の内部の端部等に気泡が定着し気泡が液体噴射装置100から排出されないことがあるため、初期充填作業時より送液ポンプ200の液体の流量を少なくすることで、液体噴射装置100の内部の端部等の気泡を排出することができる。尚、脈流噴射を行っている間も吸引ポンプ300は駆動しているので、液体溜部520に噴射された液体は吸引開口部134から吸い出される。こうして脈流噴射を開始してから所定時間が経過するまで(ステップS116:no)の間は脈流噴射を継続し、所定時間が経過したら(ステップS116:yes)、脈流噴射を終了し(ステップS118)、送液ポンプ200及び吸引ポンプ300を停止して(ステップS120、ステップS122)、液体排出作業を終了する。
液体排出作業を終了したら、液体噴射装置100の第1スイッチSW1がONか否かを判断する(ステップS124)。液体噴射装置100がスタンド500にセットされたままであれば、第1スイッチSW1がONである(ステップS124:yes)と判断され続けて、待機状態となる。やがて、液体噴射装置100がスタンド500から取り外されて、第1スイッチSW1がOFFになると(ステップS124:no)、液体排出処理の先頭に戻って、液体噴射装置100がスタンド500に再びセットされたか否かを判断する(ステップS100)。
液体噴射装置100が再びスタンド500にセットされると、第1スイッチSW1がON(ステップS100:yes)となるが、第2スイッチSW2をONにするピン516はなくなっているので、第2スイッチSW2はOFFのままである(ステップS102:no)。この場合、初期充填作業(ステップS104、ステップS106、ステップS108)は行わず、吸引ポンプ300を気泡を排出するための液体排出時の第2条件で駆動し(ステップS110)、送液ポンプ200を駆動して液体室112に液体を供給しながら(ステップS112)、脈流噴射を開始(ステップS114)して気泡を排出するための液体排出作業を行う。そして、脈流噴射を開始してから所定時間が経過したら(ステップS116:yes)、脈流噴射を終了し(ステップS118)、送液ポンプ200及び吸引ポンプ300を停止(ステップS120、ステップS122)して、液体噴射装置100がスタンド500から取り外されるまで(第1スイッチSW1がOFFとなるまで)待機状態となる。そして、液体噴射装置100の第1スイッチSW1がOFFとなったら(ステップS124:no)、液体排出処理の先頭に戻る。以下、液体噴射装置システム10の運転が終了するまで同様の処理を繰り返す。
このように本実施例の液体噴射装置システム10では、液体噴射装置100をスタンド500にセットするだけで、初期充填作業や気泡を排出するための液体排出作業を自動的に行うことができる。したがって、操作者がこうした作業を手動で行う必要がないので、操作者の負担を軽減することができる。また、液体噴射装置100を手に持って操作しないときにスタンド500にセットしておけば、その間に気泡を排出するための液体排出作業が行われるので、液体噴射装置100の操作を再開するときには、良好な状態(液体室の気泡を排出した状態)で操作を再開することが可能となる。
また、初期充填作業や気泡を排出するための液体排出作業を行った際にノズル124からスタンド500の液体溜部520に流出した液体は、液体噴射装置100に接続された吸引ポンプ300によって吸い出される。このため、スタンド500には、液体溜部520に溜まった液体を外部に排出するための通路などを設けなくてもよいので、スタンド500の構造を簡単にすることができる。さらに、図2を用いて前述したように、液体噴射装置100をスタンド500にセットした状態では、吸引管130の外周とスタンド500の挿入通路510との間の隙間がシール部512で塞がれて、液体溜部520が密閉される。この状態で、初期充填作業や気泡を排出するための液体排出作業を行うと、吸引ポンプ300の吸引力によって液体溜部520内が負圧となり、この負圧でノズル124から液体溜部520に液体が吸い出される。したがって、液体噴射装置100が液体を噴射する力及び送液ポンプが液体を圧送する力だけでなく、吸引ポンプ300の吸引力を利用して、初期充填作業や気泡を排出するための液体排出作業を行うことが可能となる。
加えて、本実施例の液体噴射装置システム10では、液体噴射装置100を初めてスタンド500にセットした場合にのみ、液体室112の初期充填作業を行うことが可能となっている。このため、初期充填作業を行う時(液体噴射装置100の使用を開始する時)には、未使用のスタンド500を用意する必要があるので、使用済みのスタンド500に液体噴射装置100がセットされることを抑制するため、液体噴射装置100を衛生的に保つことができる。よって、本実施例の液体噴射装置システム10は、医療機器として用いることは感染防止の観点から好適である。
C.変形例:
以上に説明した本実施例の液体噴射装置システム10には、種々の変形例が存在する。以下では、これらの変形例について簡単に説明する。尚、以下の変形例では、上述した本実施例の液体噴射装置システム10と異なる部分に焦点をあてて説明し、本実施例の液体噴射装置システム10と同様な構成については、同じ番号を付すこととして説明を省略する。
C−1.第1変形例:
上述した本実施例の液体噴射装置システム10では、スタンド500にピン516を設けておき、このピン516の有無を液体噴射装置100の第2スイッチSW2で検出することによって、液体噴射装置100がスタンド500に初めてセットされか否かを判断するものと説明した。ここで、液体噴射装置100がスタンド500に初めてセットされたか否かを判断する方法としては、例えば次のような方法を用いることも可能である。
図6は、本変形例の液体噴射装置がスタンド700にセットされた様子を示した説明図である。
図6(A)に図示されているように図2に示す構成との第一の違いはピン716が図2のピン516に比べて長くなっている。そのため、液体噴射装置600がスタンドに初めてセットされると図6(A)に図示されているように、液体噴射装置600の第2スイッチSW2が連通路618に挿通されたピン716の先端に押されてONとなる。このとき、図2と異なり、ピン716が長くなっているため、第1スイッチSW1はONしない。本実施例の液体噴射装置システム10と同様に初回セット時に液体噴射装置600をスタンド700から取り外すとピン716は抜けることとなる。また、再度セット時には液体噴射装置600はスタンド700のピン716が外れていることから、図6(B)に図示されているように初回セット時よりも深い位置まで入り込み、今度は、凸部714に押されて第1スイッチSW1のみがONとなる。尚、本変形例のピン716は、本発明の「再度保持状態検出部」に対応する。
このように初回セット時には第2スイッチSW2がONとなり、再度セット時には第1スイッチSW1がONとなることによって制御部400は初回セット時であるか再度セット時であるかを判別することができる。
さらに、第二の違いは、スタンド700には識別IDが付された第1ID表示部730及び第2ID表示部740が設けられている。そして、液体噴射装置600には、スタンド700に初回セットされたときにスタンド700の第1ID表示部730に対応する位置に、識別IDを読み取る読取部610が設けられている。
液体噴射装置600は初回セット時には図6(A)に図示されている位置にセットされるため、読取部610は第1ID表示部730のIDを読み取ることができる。このIDを制御部400に送り、記憶させる。一方、再度セット時はピン716が外れ、初回セット時よりも液体噴射装置600がスタンド700の深い位置まで入り込むため、読取部610は第2ID表示部740のIDを読み取ることとなる。初回セット時と同様に第2ID表示部740のIDを制御部400に送る。第1ID表示部730と第2ID表示部740とにはそれぞれ異なるIDが付与されているため、制御部400では読み出されたIDの違いによっても初回セット時か再度セット時かを判断することが可能となる。
以上のような構成にすることによってピン716が初回セット時以降にも外れなかった場合、若しくは初回セット時より前に、既にピン716が外れていた場合においても、IDを識別することによって初めてスタンドにセットされたかどうかを確認することが可能である。つまり、第1ID表示部730のIDが複数回読み出された場合、又は第1ID表示部730のIDが一度も読み出されずに第2ID表示部740のIDが読み出された場合には、何らかの理由によりピン716が機能しなくなったと判断することが可能となるため、初回セット時であるか再度セット時であるかをより正確に判別することができる。
C−2.第2変形例:
上述した実施例の液体噴射装置システム10では、液体噴射装置100に接続された吸引ポンプ300を用いて、液体排出処理の初期充填作業時や気泡を排出するための液体排出作業時にスタンド500の液体溜部520に流出した液体を吸引するものを説明した。ここで、初期充填作業時や気泡を排出するための液体排出作業時に液体溜部520に流出した液体を吸引する目的で、スタンド500に専用の吸引ポンプを設けることとしてもよい。
図7は、本変形例のスタンド800の構造を示した断面図である。図示されているように、本変形例のスタンド800の液体溜部820は、排出通路822、及び第1排液チューブ824を介してスタンド側吸引ポンプ826に接続されている。また、スタンド側吸引ポンプ826は、第2排液チューブ828を介して、液体噴射装置100側の吸引ポンプ300で吸引した液体が収容される排液容器320(図1を参照)に接続されている。尚、本変形例のスタンド側吸引ポンプ826は、本発明の「スタンド側吸引手段」に対応する。
このようにスタンド800にスタンド側吸引ポンプ826を設けておけば、スタンド側吸引ポンプ826を用いて、初期充填作業時や気泡を排出するための液体排出作業時に液体溜部820に流出した液体を吸引することができる。また、スタンド800に液体噴射装置100を挿入した状態でスタンド側吸引ポンプ826を駆動すれば、液体噴射装置100に接続された吸引ポンプ300による場合よりも大きな負圧を発生させて、ノズル124から液体を吸い出すことができるので、たとえノズル124の目詰まりした場合でも、目詰まりを解消することが可能となる。
以上、本発明の液体噴射装置システムについて、実施例を用いて説明したが、本発明は上記の実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。例えば、ダイアフラム114の代わりにピストンによって液体室112の容積を変更してもよく、ダイアフラム114や液体室112を用いることなく、送液ポンプ200の圧力によって液体を噴射してもよい。また、パルス流噴射に限定されず連続流噴射であってもよい。尚、気泡を排出するための液体排出作業として実施例では説明したが、ノズル124先端の固化防止としての液体排出作業であってもよい。
10…液体噴射装置システム 100…液体噴射装置(液体噴射部) 110…本体部 112…液体室 114…ダイアフラム 116…圧電素子 118…連通路 120…液体噴射管 122…噴射流路 124…ノズル 130…吸引管 132…吸引流路 134…吸引開口部 200…送液ポンプ(液体供給手段) 210…第1接続チューブ 212…第2接続チューブ(接続チューブ) 220…液体容器 300…吸引ポンプ(吸引手段) 310…第3接続チューブ 320…排液容器 400…制御部 500…スタンド 510…挿入通路 512…シール部(密閉部) 514…凸部 516…ピン(保持情報保存部) 518…貫通部 520…液体溜部 600…液体噴射装置 610…読取部 618…連通路 700…スタンド 714…凸部 716…ピン(再度保持情報保存部) 730…第1ID表示部 740…第2ID表示部 800…スタンド 820…液体溜部 822…排出通路 824…第1排液チューブ 826…スタンド側吸引ポンプ(スタンド側吸引手段) 828…第2排液チューブ SW1…第1スイッチ(保持状態検出部) SW2…第2スイッチ(初回保持状態検出部)。

Claims (9)

  1. 液体室の容積を変更することによって、該液体室と接続された液体噴射管の先端に設けられたノズルから液体を噴射する液体噴射部と、
    接続チューブによって前記液体噴射部と接続され、前記液体室に液体を供給する液体供給手段と、
    前記液体噴射部及び前記液体供給手段の動作を制御する制御部と、
    前記液体噴射部の少なくとも一部を保持するスタンドと、
    を備える液体噴射装置システムであって、
    前記液体噴射部は、前記スタンドに保持された保持状態であることを検出する保持状態検出部を有し、
    前記制御部は、前記保持状態であることが検出されると、前記液体噴射部あるいは前記液体供給手段の少なくとも一方を制御することによって、前記液体室内の液体を排出する所定の排出動作を実行することを特徴とする液体噴射装置システム。
  2. 請求項1に記載の液体噴射装置システムにおいて、
    前記制御部は、前記保持状態であることが検出されると、前記液体噴射部及び前記液体供給手段を、所定の第1条件で、所定の第1時間動作させることによって、前記排出動作を実行することを特徴とする液体噴射装置システム。
  3. 請求項2に記載の液体噴射装置システムにおいて、
    前記制御部は、前記液体噴射部及び前記液体供給手段を前記所定の第1時間動作後、前記第1条件よりも少ない流量の液体を供給する所定の第2条件で、所定の第2時間、前記液体供給手段を動作させることによって前記排出動作を実行することを特徴とする液体噴射装置システム。
  4. 請求項1又は2に記載の液体噴射装置システムにおいて、
    前記液体噴射部又は前記スタンドの少なくとも一方には、前記液体噴射部が前記スタンドに保持されたことを示す保持情報を保存する保持情報保存部が設けられており、
    前記液体噴射部は、前記スタンドに保持されると、前記保持情報に基づいて、前記液体噴射部が前記スタンドに初めて保持された初回保持状態であるか否かを検出する初回保持状態検出部を有し、
    前記制御部は、前記初回保持状態ではないことが検出されると、前記第1条件よりも少ない流量の液体を供給する所定の第2条件で、所定の第2時間、前記液体供給手段を動作させることによって前記排出動作を実行することを特徴とする液体噴射装置システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体噴射装置システムにおいて、
    前記液体噴射部から噴射された液体を吸引する吸引手段を有し、
    前記スタンドは、前記液体噴射管が挿入されることによって前記液体噴射部の少なくとも一部を保持し、
    前記液体噴射部は、前記液体噴射管と一体に設けられて、先端に吸引開口部が形成され、前記吸引手段に接続された吸引管を有し、
    前記制御部は、前記吸引手段の動作を制御し、前記排出動作の実行時には、前記吸引手段も動作させることを特徴とする液体噴射装置システム。
  6. 請求項4に記載の液体噴射装置システムにおいて、
    前記保持情報保存部は、複数であって、
    前記液体噴射部は、前記スタンドに再度保持された再度保持状態であるか否かを検出する再度保持状態検出部を有し、
    前記制御部は、前記再度保持状態であることが検出されると、前記第1条件よりも少ない流量の液体を供給する所定の第2条件で、所定の第2時間、前記液体供給手段を動作させることによって前記排出動作を実行することを特徴とする液体噴射装置システム。
  7. 請求項5に記載の液体噴射装置システムにおいて、
    前記スタンドは、
    前記液体噴射管が挿入される挿入通路と、
    前記挿入通路の奥側に設けられて、前記排出動作時に前記液体噴射部から流出した液体が溜められる液体溜部と、
    前記液体噴射部が保持されると該液体噴射部に当接することによって、前記液体溜部と前記ノズルと前記吸引開口部とを含む領域を密閉状態とする密閉部と、
    を有していることを特徴とする液体噴射装置システム。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の液体噴射装置システムにおいて、
    前記スタンドには、前記排出動作によって前記液体噴射部から流出した液体を吸引するスタンド側吸引手段が設けられていることを特徴とする液体噴射装置システム。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の液体噴射装置システムを用いたことを特徴とする医療機器。
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