JP5655316B2 - 流体噴射装置及び手術機器 - Google Patents

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    • A61B2217/005Auxiliary appliance with suction drainage system

Description

本発明は、噴射口から液体を噴射する技術に関する。
近年では、手術の際に水や生理食塩水などの液体を加圧して術部に噴きつけることによ
り、液体の圧力によって生物組織を切除する手術手法が開発されている。こうした手術に
用いる液体噴射装置では、ノズルの先端に設けられた噴射口から液体が噴射されるように
なっており、操作者はノズルの噴射口を術部に向けて液体を噴射させることで、術部の生
物組織を切除することが可能である。
また、噴射口から噴射した液体が術部の周囲に溜まると、たとえば術部が見え難くなっ
て生物組織を所望の位置で切除することが困難となったり、あるいは噴射した液体の勢い
が術部に溜まった液体や切除によって術部に溜まる血液などによって弱められて、切除力
が弱められたりする。さらには、切除された生物組織(切除組織)が噴射した液体によっ
て飛散し、例えば切除された悪性腫瘍が術部以外の他の生物組織に到達し悪影響を及ぼす
などの弊害が生じ得る。そこで、噴射口の近傍に吸引ポンプに接続した吸引口を設けてお
き、噴射口を術部に近づけた際に術部に溜まった液体や切除組織や血液を吸引口から吸引
することで、このような弊害が生じることを回避する技術が提案されている(特許文献1
)。
特開平6−90957号公報
しかし、提案されている技術では、術部の状況によっては、術部の周囲に溜まった液体
や血液、あるいは切除組織とともに、術部の切除されていない生物組織を吸いこむことで
、生物組織を傷つけてしまう虞がある。かといって、生物組織の損傷を避けるべく吸引量
を抑えたのでは、噴射口から噴射した液体や切除組織を十分に吸引することができず、上
述した弊害が生じ得る。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題を解決するためになされたものであり、
噴射口から噴射した液体や術部に溜まった血液、および切除された生物組織を吸引するに
際して、必要な吸引量を確保しながら、切除されていない生物組織を吸引して損傷させる
ことを低減可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の液体噴射装置は次の構成を
採用した。すなわち、
噴射口から生物組織に向けて液体を噴射することで、該生物組織の切除を行う液体噴射
装置であって、
前記液体を前記噴射口から噴射する液体噴射手段と、
吸引負圧を周期的に変動させて、前記噴射された液体および前記切除された生物組織の
少なくともいずれかを吸引する吸引手段と
を備えることを要旨とする。
このような本発明の液体噴射装置では、噴射口から噴射される液体の圧力によって術部
の生物組織を切除する。また、こうして噴射されることで術部に溜まった液体や、切除さ
れた生物組織は、吸引手段によって吸引される。そして、吸引手段は、術部の液体を吸引
するに際して、吸引負圧を周期的に変動させることができるようになっている。
尚、本発明において、吸引負圧を「周期的に変動させる」とは、周期的に高い負圧と低
い負圧とが繰り返される態様によって吸引負圧を変動させることを意味している。従って
、吸引負圧を「周期的に変動させる」態様としては、単に高い負圧値と低い負圧値とを交
互に繰り返す態様に限らず、高い負圧値と低い負圧値との間で、負圧値が連続的に変動す
る態様も含まれる。
所定の吸引負圧によって液体を吸引する場合、吸引すべき液体の分量に応じて吸引負圧
を設定するしかなく、液体を吸引する条件(ここでは吸引負圧)を自由に変更することは
できなくなっている。一方、吸引負圧を周期的に変動させることとすれば、吸引負圧の値
や、吸引負圧の変動周期などの吸引条件を変更することができるので、たとえ、ある吸引
条件では液体と一緒に生物組織を吸い込みそうになったとしても、吸引条件を変更するこ
とで、必要な吸引量を確保しながらも生物組織を吸い込むおそれのない適切な条件で吸引
することが可能となる。特に、液体が噴射される術部の状況は一様ではなく、最適な吸引
条件は様々に異なっているものと考えられる。従って、吸引負圧を周期的に変動させなが
ら吸引することで、吸引条件の選択自由度を大幅に増やすことが可能となり、その結果、
術部に応じた最適な吸引条件を選択することが可能となる。
また、上述した本発明の液体噴射装置では、液体を噴射口から脈動流の形態で噴射する
こととし、液体を吸引するための吸引条件を設定するに際して、噴射口から噴射された液
体量に関する情報を取得し、取得された情報に基づいて吸引条件を設定することとしても
よい。
ここで、本発明において、液体を「脈動流の形態で」噴射するとは、噴射される液体の
流量または流速が変動を伴った状態で噴射されることを意味する。従って、液体を脈動流
の形態で噴射する態様としては、液体の噴射と停止とを繰り返しながら噴射する間欠噴射
が含まれるが、液体の流量または流速が変動していればよいため、必ずしも間欠噴射であ
る必要はない。
吸引すべき液体の吸引量は、噴射した液体量に連動して増減する。従って、噴射した液
体量に関する情報に基づいて吸引条件を設定してやれば、脈動流の形態で液体を噴射する
ことで、液体の流量または流速が変動を伴った状態で液体が噴射されたとしても、噴射量
の変化に応じて、適切に液体を吸引することが可能となる。
また、上述した本発明の液体噴射装置では、液体を吸引する状態と液体を吸引しない状
態とを、周期的に繰り返しながら術部の液体を吸引することとしてもよい。
こうすれば、術部の液体を吸引するにあたり、液体を吸引するか、あるいは吸引を停止
するかを、周期的に繰り返す制御を行うだけでよいので、複数の吸引負圧によって負圧を
変動させる場合と比較して、吸引負圧を変動させる制御や機構を簡単にすることができる
。また、生物組織が吸い込まれ易い状況では、吸引負圧を弱めるだけでは生物組織の損傷
を十分に回避できない場合がある。例えば、術部が複雑に入り組んで生物組織に吸引負圧
が作用しやすい状況では、吸引力を弱めただけでは生物組織の吸い込みを回避できない場
合もおこり得る。このような状況では、吸引状態と、吸引しない状態とを繰り返しながら
液体を吸引することで、生物組織の吸い込みを回避することが可能となる。
また、上述した本発明の液体噴射装置では、周期的に変動する吸引負圧の最大負圧を設
定可能としてもよい。
吸引負圧の最大負圧は、生物組織を吸い込む力を直接的に決定し、しかも設定を変更し
たことによる効果も直感的に把握できる。従って、吸引負圧の最大負圧を設定可能として
おくことにより、適切な吸引条件を容易に設定することが可能となる。
また、上述した本発明の液体噴射装置では、吸引負圧が変動する周期である吸引周期を
設定可能としてもよい。
吸引周期も、上述した吸引負圧の最大負圧と同様に、生物組織の吸い込み易さに影響を
与える吸引条件の1つとなっている。従って、吸引周期を設定可能としておくことにより
、適切な吸引条件を容易に設定することが可能となる。
また、上述した本発明の液体噴射装置では、吸引負圧の変動周期内で負圧が所定負圧よ
りも大きくなる期間である吸引期間を設定可能としてもよい。
吸引期間も、上述した最大負圧、および吸引周期と同様に、生物組織の吸い込み易さに
影響を与える吸引条件の1つとなっている。従って、吸引期間を設定可能としておくこと
により、適切な吸引条件を容易に設定することが可能となる。
本実施例の液体噴射装置の大まかな構成を示した説明図である。 本実施例の液体噴射装置に設けられた噴射機構の詳細な構成を示した説明図である。 本実施例の液体噴射装置が液体を吸引するための構成を示した説明図である。 本実施例の吸引制御部が実行する吸引機構駆動処理を示した説明図である。 吸引機構駆動処理をおこなった結果、吸引口に負圧が付与される様子を示した説明図である。 吸引側の2つのパラメーターを任意の値に決定することで、液体の吸引条件が変化する様子を示した説明図である。 本実施例の液体噴射装置を用いて術部の液体を吸引する際に、生物組織の損傷が抑えられる様子を例示した説明図である。 間欠時間にも負圧を作用させることとした第1変形例における液体の吸引条件を示した説明図である。 第2変形例の液体噴射装置の大まかな構成を示した説明図である。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施
例を説明する。
A.装置構成:
B.本実施例の吸引機構駆動処理:
C.変形例:
C−1.第1変形例:
C−2.第2変形例:
C−3.第3変形例:
A.装置構成 :
図1は、本実施例の液体噴射装置の大まかな構成を示した説明図である。図示されてい
るように、本実施例の液体噴射装置10は、生理食塩水や薬液などの液体が貯められた液
体タンク140や、液体タンク140から液体を吸い上げる吸上ポンプ130や、吸上ポ
ンプ130が吸い上げた液体を加圧して流路管120に送り出す噴射機構100や、液体
噴射装置10によって噴射された液体などを吸引するための吸引機構150や、液体噴射
装置10の動作を制御する制御部160などから構成されている。
噴射機構100によって加圧された液体は、流路管120を通って流路管120の先端
に設けられた噴射口122から生体の術部へと噴射され、液体の圧力によって術部の生物
組織を切除することができるようになっている。また、噴射した液体等をそのままにして
おくと切除や術部の視認性に支障をきたすので、噴射口122の近傍には図示しない吸引
口が設けられている。吸引口は上述した吸引機構150に接続されており、吸引機構15
0を駆動して吸引口に負圧を作用させることで、噴射口122から術部に噴射された液体
や、生物組織を切除した際に出た血液、切除された生物組織(切除組織)などを吸引口か
ら吸引することが可能となっている。
液体噴射装置10が液体を噴射する動作、あるいは液体を吸引する動作は、制御部16
0によって制御されている。図1に示されているように、本実施例の制御部160には、
液体噴射装置10が液体を噴射する動作を制御する噴射制御部161と、液体噴射装置1
0が液体を吸引する動作を制御する吸引制御部165とが設けられており、噴射制御部1
61は吸上ポンプ130と噴射機構100とに接続され、吸引制御部165は、吸引機構
150に接続されている。
噴射制御部161は、吸上ポンプ130を制御して噴射機構100に供給する液体の量
を変化させるとともに、噴射機構100を制御して噴射機構100が液体を噴射する条件
を変化させている。また、噴射機構100は、液体を間欠的に(あるいは強弱を付けて)
噴射する。このことに対応して、噴射制御部161には、吸上ポンプ130が噴射機構1
00に供給する液体量を設定するための液体供給量設定ダイヤル162と、噴射機構10
0が1回あたりに噴射する液体量を設定するための噴射量設定ダイヤル163と、噴射周
期を設定するための噴射周期設定ダイヤル164とが設けられている。
また、吸引機構150は、吸引口から液体を間欠的に(あるいは強弱をつけて)吸引し
ており、吸引制御部165は、吸引時の負圧の大きさや、吸引の周期や、吸引を継続する
時間(吸引時間)を制御している。このことに対応して、吸引制御部165には、吸引負
圧を設定する吸引負圧設定ダイヤル166と、吸引周期を設定する吸引周期設定ダイヤル
167と、吸引時間を設定する吸引時間設定ダイヤル168とが設けられている。
尚、吸引制御部165には、3つの設定ダイヤル(吸引負圧設定ダイヤル166,吸引
周期設定ダイヤル167,吸引時間設定ダイヤル168)が設けられているが、液体噴射
装置10の操作者は、常にこれら3つの設定ダイヤルを操作しなくてもよい。詳細には後
述するが、操作者が操作できるのは、3つの設定ダイヤルの中から任意に選んだ2つの設
定ダイヤルのみでよく、2つの設定ダイヤルを操作すると、残りの1つの設定は自ずから
決定される。そこで、それぞれの設定ダイヤルには、選択スイッチが設けられている。す
なわち、吸引負圧設定ダイヤル166には吸引負圧選択スイッチ166sが設けられてお
り、吸引周期設定ダイヤル167には吸引周期選択スイッチ167sが、吸引時間設定ダ
イヤル168には吸引時間選択スイッチ168sがそれぞれ設けられている。そして、吸
引機構150が液体を吸引する条件を変化させる際には、操作者は、これらの選択スイッ
チ166s,167s,168sのうち、設定したい2つの選択スイッチを選択してON
にした状態で、選択したスイッチに対応する設定ダイヤルを操作する。こうすることで、
操作した設定ダイヤルの設定値を吸引条件に反映させることができるようになっている。
また、以上のような本実施例の液体噴射装置10では、高い圧力で液体を噴射して大き
な切除力が得られるように、次のような噴射機構100を採用している。
図2は、本実施例の液体噴射装置10に設けられた噴射機構100の構成を示した説明
図である。図2(a)に示されているように、噴射機構100は、吸上ポンプ130によ
って液体が供給される供給流路102と、吸上ポンプ130から供給された液体が充填さ
れる加圧室104と、加圧室104から流路管120に向かって液体が押し出される噴射
流路106などから構成されている。加圧室104には、ピエゾ素子110が膜部材(い
わゆるダイアフラム)112を介して接続されており、ピエゾ素子110に電圧を印加し
てピエゾ素子を伸縮させることにより、膜部材112を駆動して加圧室104内の容積を
変化させることが可能となっている。
液体を噴射する際には、まず、図2(a)に示されているように、ピエゾ素子110に
電圧を印加してピエゾ素子110を収縮させ、加圧室104の容積を広げる。このとき、
吸上ポンプ130によって加圧室104に液体が供給されるので、加圧室104の容積を
広げると加圧室104が液体で満たされる。続いて、図2(b)に示されているように、
ピエゾ素子110を伸長させて加圧室104を圧縮する。このとき、加圧室104には噴
射流路106と供給流路102との2つの流路が接続されているが、これらの流路は狭く
形成されているので、ピエゾ素子110で加圧室104を圧縮することで加圧室104内
の流体の圧力を十分に高めることができる。この圧力により、加圧室104内の液体は噴
射流路106の方向に強く押し出され、その結果、噴射流路106に接続された噴射口1
22から液体を勢いよく噴射することが可能となる。尚、加圧室104内の液体は噴射流
路106だけでなく供給流路102にも押し出されるが、各流路への液体の流れ込み易さ
(いわゆるイナータンス)は流路の長さや流路の断面積等によって定まるので、供給流路
102および噴射流路106の長さや断面積を適切に設定すれば、供給流路102に流れ
込む液体の量を噴射流路106に流れ込む液体の量よりも少なく抑えることができる。こ
れにより、加圧室104内の液体の大半を噴射流路106に押し出して、噴射流路106
に接続された噴射口122から高い速度で噴射することが可能となる。
こうして液体を噴射した後は、再びピエゾ素子を収縮させ(図2(a)を参照)、その
後にピエゾ素子110を伸長させれば(図2(b)を参照)、液体を再び噴射することが
できる。こうした動作を繰り返すことにより、本実施例の液体噴射装置10では、液体滴
を繰り返し、勢いよく噴射することが可能となっており、勢いよく噴射された液体滴が対
象に衝突する時の高い圧力を利用して、生物組織を切除する能力を高めている。
また、こうして液体を噴射することで術部の生物組織を切除すると、液体や血液、およ
び切除組織などが術部に溜まることで術部が見え難くなってしまったり、あるいは術部に
溜まった液体等が邪魔になって生物組織の切除能力が低下したりする虞がある。そこで、
本実施例の液体噴射装置10では、次のような構成によって、術部に溜まった液体等を吸
引する。
図3は、液体噴射装置10が液体等の吸引を行うための構成を示した説明図である。図
3(a)に示されているように、流路管120の先端に設けられた噴射口122の近傍に
は複数の吸引口124が設けられており、これら複数の吸引口124は、噴射口122を
中心として噴射口122を取り巻くように配置されている(図3(b)を参照)。また、
複数の吸引口124は、流路管120の側面にかかるように、噴射口122から噴射機構
100側に離れて配置されている。さらに、本実施例の流路管120は二重管構造に形成
されており、内側の管の内部は噴射機構100と噴射口122とを接続する噴射流路10
6となっているが、内側の管と外側の管とによって挟まれた領域は、吸引口124と吸引
機構150とを接続する吸引流路126となっている。
また、吸引流路126は、吸引機構150の中で開閉バルブ152を介して吸引ポンプ
154に接続されており、吸引ポンプ154を作動させた状態で開閉バルブ152を開け
閉めすることで、吸引ポンプ154で発生させた負圧を吸引口124に付与するか否かを
切り替えることができるようになっている。
このような構成を備えた本実施例の液体噴射装置10では、術部に溜まった液体等を吸
引する際、術部に噴射口122を接近させた状態で吸引機構150の吸引ポンプ154を
作動させる。すると、噴射口122の周囲に配置された吸引口124(図3(b)を参照
)に負圧が付与されることで、噴射口122の周囲(すなわち術部)に溜まった液体等が
吸引される。
ここで、術部の周囲に液体等が溜まることを避けるためには、噴射した分の液体や、生
物組織を切除した際に出た血液、さらには切除組織を吸引する必要があり、このためには
液体等の吸引時に十分な吸引量を確保することが求められる。かといって、液体等を吸引
する力が強すぎると、術部の周囲に溜まった液体等とともに切除されていない生物組織を
吸いこんで生物組織を傷つけてしまう虞がある。こうした事態を避けるためには、液体等
の吸引力を抑えて生物組織を吸い込み難くすることも考えられるが、これでは術部に噴射
した液体等を十分に吸引することができなくなり、結局は、術部に液体等が溜まって術部
が見え難くなってしまったり、液体噴射装置10の切除能力が低下したりするといった弊
害が生じうる。そこで、本実施例の液体噴射装置10では、上述した2つの問題を回避す
るために、以下のような方法によって術部に溜まった液体等を吸引している。
図4は、本実施例の吸引機構駆動処理を示したフローチャートである。前述したように
、本実施例の吸引制御部165は噴射制御部161に接続されており(図1を参照)、吸
引制御部165は、噴射制御部161を介して液体の噴射が開始されたことを把握するこ
とにより、以下に示す吸引機構駆動処理を開始する。
吸引機構駆動処理を開始すると、先ず始めに、噴射制御部161から噴射側のパラメー
ターを取得する(ステップS100)。ここで、噴射側のパラメーターとは、図1を用い
て前述した噴射制御部161の液体供給量設定ダイヤル162や、噴射量設定ダイヤル1
63や、噴射周期設定ダイヤル164によって設定される値のことである。噴射制御部1
61と吸引制御部165とは互い接続されていることから、吸引制御部165は噴射制御
部161を介して噴射側のパラメーターを取得することができる。
続いて、吸引側のパラメーターを取得する(ステップS102)。ここで、吸引側のパ
ラメーターとは、図1を用いて前述した吸引制御部165の吸引負圧設定ダイヤル166
や、吸引周期設定ダイヤル167や、吸引時間設定ダイヤル168によって設定される値
のことである。また、前述したように、これら3つの設定ダイヤル166,167,16
8は、操作者によって選択された2つを設定可能とすればよく、2つのパラメーターを設
定すると、残りのパラメーターは自ずから決定される。そこで、吸引側のパラメーターを
取得するに際しては、選択スイッチ166s,167s,168sによって「選択された
」パラメーターを取得する(ステップS102)。
こうして吸引側の「選択された」パラメーターを取得したら(ステップS102)、ス
テップS100で取得した噴射側のパラメーター、およびステップS102で取得した2
つの吸引側のパラメーターから、操作者によって選択されなかったパラメーターを決定す
る(ステップS104)。ここで、操作者によって選択された2つのパラメーターから残
りのパラメーター(未選択のパラメーター)が決定されるのは、次のような理由による。
先ず、吸引機構駆動処理のステップS100で取得した噴射側のパラメーターは、吸上
ポンプ130が噴射機構100に供給する液体量や、噴射機構100が1回あたりに噴射
する液体量や、噴射機構100の噴射周期を表しており、これら噴射側のパラメーターを
取得することで、液体噴射装置10が一定時間内に液体を噴射する量を決定することがで
きる。また、術部に液体が溜まることを防ぐには、噴射した分の液体を吸引するとともに
、液体を噴射して生物組織を切除した際に出た血液、さらには切除組織などを吸引すれば
よい。従って、一定時間内の液体の噴射量が決まることで、液体の噴射量に連動して一定
時間内に吸引すべき液体等の量も決定される。一定時間内に吸引すべき液体等の量は、一
定時間の液体の噴射量から導き出すことができる。また、切除組織の量や切除によって出
る血液量は術部の状態によっても変化するため、一定時間内に吸引すべき液体等の量は、
操作者が調整できることが望ましい。
一方、吸引側の3つのパラメーター(吸引負圧、吸引周期、吸引時間)が決まると、吸
引量が決定する。従って、噴射側のパラメーターが決定されて液体の噴射量が決まってい
る条件下では、一定時間内に吸引すべき液体等の吸引量も決まるで、操作者が2つのパラ
メーターを設定すると、残りの1つのパラメーターの設定値は、必要な吸引量から、ある
値に決まるのである。以下ではこの点について補足して説明する。
先ず、吸引側の3つのパラメーター(吸引負圧、吸引周期、吸引時間)から、吸引周期
を選択して所望の値に設定したとする。一定時間の吸引量は噴射量に基づいて決まってい
るから、設定した周期内に吸引すべき液体等の量が決定される。続いて、周期内での吸引
時間をある時間に設定すると、周期内に吸引すべき液体等の量から吸引負圧は決まる。例
えば、周期内での吸引時間を比較的長い時間に設定した場合は、吸引負圧は比較的低い値
に設定することができる。逆に、周期内での吸引時間を比較的短い時間に設定した場合は
、吸引負圧を比較的高い値に設定する。
図4に示した吸引機構駆動処理のステップS104では、以上のようにして、操作者に
よって選択された2つのパラメーターから残りの「未選択の」パラメーターを決定する処
理を行う。こうして吸引側の3つのパラメーター(吸引負圧、吸引周期、吸引時間)が全
て決定されたら、それら吸引側のパラメーターに基づいて吸引機構150を駆動する(ス
テップS106)。
続いて、液体噴射装置10が液体の吸引を終了するか否かを判断する(ステップS10
8)。本実施例の液体噴射装置10では、液体の噴射を終了すると同時に液体の吸引も終
了するようになっている。従って、ステップS108では、液体の噴射を制御する噴射制
御部161を介して、液体の噴射が終了したか否かを把握することで液体の吸引を終了す
るか否かを判断する(ステップS108)。
そして、未だ液体の噴射が継続中の場合には、液体等の吸引も継続すると判断して(ス
テップS108:no)、再び吸引機構駆動処理のステップS100に戻って上述した一
連の処理を行う。こうした処理を繰り返しているうちに、やがて操作者が液体の噴射を終
了すると、吸引を終了すると判断して(ステップS108:yes)、吸引機構駆動処理
を終了する。尚、液体の噴射が終了しても、血液や切除組織が溜まっているため、吸引を
継続したい場合も考えられる。従って、液体の噴射を終了してから一定時間の経過後に吸
引を終了するようにしてもよく、また、吸引終了の命令を操作者が入力できるようにして
もよい。
図5は、本実施例の吸引機構駆動処理を行った結果、吸引口に負圧が付与される様子を
示した説明図である。尚、図5では、操作者によって、3つの吸引側のパラメーターのう
ち、吸引周期、および吸引負圧が設定された場合に、吸引口124に負圧が付与される様
子が示されている。
操作者によって、吸引周期が時間Taあたり4回に設定され、また、吸引負圧がVaに
設定されたとする。このとき、前述した吸引機構駆動処理によって吸引すべき液体量が決
定されているので、残る吸引側のパラメーターである吸引時間は、液体の吸引量、吸引周
期、吸引負圧に基づいて自ずから決定される。その結果、図5に示されるように、吸引口
124には、操作者に設定された吸引負圧(Va)によって、設定された周期(4回/時
間Ta)ごとに、決定された時間だけ負圧が付与されることとなる。尚、図中の斜線によ
って示された部分の面積は液体等の吸引量に相当する。ここで、前述したように、本実施
例の液体噴射装置10では、3つの吸引側のパラメーター(吸引負圧、吸引周期、吸引時
間)のうちの2つのパラメーターは任意の値に設定することができるようになっており、
2つのパラメーターの値を決めることで、以下に示すように、液体を吸引する条件を変化
させることが可能となっている。
図6は、吸引側の2つのパラメーターを任意の値に決定することで、液体等の吸引条件
が変化する様子を示した説明図である。尚、図6には、吸引周期、および吸引負圧を任意
の値に決定した場合の2通りの吸引条件が示されている。また、図6の2通りの吸引条件
については、吸引すべき液体等の量は変わらないものとする。
図6の左側には、図5に示した場合と同じ吸引負圧(Va)と吸引周期(4回/時間T
a)に決定した場合の吸引条件が示されている(図中では変更前と表示)。この条件では
、吸引負圧Vaが比較的高い値となっている分、決められた吸引量を満たすために吸引時
間が短くなっている。その結果、短い時間に高い負圧で吸引する周期を繰り返すような吸
引条件となっている。これに対して、図6の右側には、吸引周期を上述した変更前と同じ
吸引周期(4回/時間Ta)に決定し、吸引負圧を変更前よりも低い吸引負圧(Vb)に
決定した場合の吸引条件が示されている(図中では変更後と表示)。この条件では、吸引
負圧Vbが負圧Vaよりも低くなっている分、決められた吸引量を満たすために吸引時間
が長くなっている。その結果、変更前に示した吸引条件と比較して、長い時間に低い負圧
で吸引する周期を繰り返すような吸引条件に変化させることが可能となっている。
以上のように、本実施例の液体噴射装置10では、吸引周期、および吸引負圧を任意の
値に決定することで、液体等を吸引する吸引条件を変化させることができる。また、図6
に示した例に限らず、吸引周期、吸引負圧に設定する値は、操作者が所望する値に変更す
ることができるので、設定する値の大小によって、液体等を吸引する吸引条件を微妙に変
化させることができる。更に、操作者は、吸引周期、および吸引負圧に限らず、3つの吸
引側のパラメーター(吸引負圧、吸引周期、吸引時間)の中から、任意の2つのパラメー
ターを選択して、選択したパラメーターの値を自由に設定することができる。このため、
本実施例の液体噴射装置10では、液体等の吸引量は同じであっても、吸引条件を様々に
変化させることが可能となっている。そして、このことは、生物組織を切除する手術を行
うに際して、きわめて大きな効果を発揮させることとなる。以下ではこの点について説明
する。
先ず、生物組織を切除する手術を行うに際しては、様々な術部の状況が想定される。例
えば、術部の生物組織の強度に着目すれば、硬い組織もあれば柔らかい組織もあり、また
術部の広さに着目すれば、術部の組織がそれほど入り組んでいないような広い術部もあれ
ば、組織が複雑に入り組んだ狭い術部もある。このように術部の状況が同じでない以上は
、術部に溜まった液体等を吸引する際に、術部を傷つけずに吸引可能な吸引条件も種々に
変化すると考えられる。この点で、本実施例の液体噴射装置10では、術部の液体等を吸
引する吸引条件を様々に変更可能であるため、術部の状況に応じた最適な吸引条件を選択
することができる。その結果、術部の切除されていない生物組織を極力傷つけることなく
、術部に溜まった液体等を吸引することが可能となる。
図7は、本実施例の液体噴射装置を用いて術部の液体等を吸引する際に、切除されてい
ない生物組織の損傷が極力抑えられる様子を例示した説明図である。尚、図7に示した例
は、生物組織が複雑に込み入っている部分などの、術部が比較的狭い場合に該当する。
術部の生物組織を切除すべく噴射口122から液体を噴射すると、図7(a)に示され
るように術部の周囲に液体が溜まっていくので、液体を噴射すると同時に吸引口124か
ら液体等を吸引する動作を行う。このとき、術部が狭く、吸引口124のすぐそばまで生
物組織が迫っているような状態では、図7(b)に示されるように、術部の液体等だけで
なく、吸引口124の近くの生物組織が吸引口124に吸い寄せられることとなる。この
ような状況で、例えば、吸引時間を比較的短く設定すると、術部の生物組織が吸引口12
4に吸い寄せられても直ぐに吸引時間が終了するので、図7(c)に示されているように
、生物組織は吸引口124から離れる。従って、生物組織が吸引口12に吸い込まれて損
傷してしまう事態を回避することができる。
以上に説明したように、本実施例の液体噴射装置10では、術部の状況に応じた最適な
吸引条件を選択可能とすることで、術部の切除されていない生物組織を極力傷つけること
なく術部に溜まった液体等を吸引することができる。また、吸引側のパラメーターを変更
して吸引条件を変えた場合であっても、液体等の吸引量は維持されるので、噴射した液体
などが術部に溜まることで術部が見え難くなってしまったり、あるいは術部に溜まった液
体等が障壁となって生物組織の切除能力が低下したりするといった弊害が生ずることもな
い。
C.変形例 :
上述した実施例には、いくつかの変形例が考えられる。以下では、これらの変形例につ
いて簡単に説明する。なお、以下の変形例では、上述した実施例と同様の構成部分につい
ては実施例と同様の符号を付し、また、同様の構成部分については詳細な説明を省略する
C−1.第1変形例 :
前述した実施例の液体噴射装置10では、吸引側のパラメーターによって指定された吸
引時間にのみ、吸引口124に負圧を作用させるものと説明した。しかし、吸引時間と吸
引時間との間で、吸引口124に負圧を作用させていない時間(以下、間欠時間と呼ぶ)
にも、吸引時間とは異なる大きさの負圧を吸引口124に作用させることとしてもよい。
図8は、間欠時間にも負圧を作用させることとした場合における吸引条件の変化を示し
た説明図である。尚、図8の左側には、間欠時間に負圧を作用させない場合の吸引条件が
(図中では変更前と表示)示されており、図8の右側には、間欠時間中にも少しだけ負圧
を作用させた場合の吸引条件(図中では変更後と表示)が示されている。
間欠時間にも吸引口124に負圧を作用させることとすると、間欠時間に負圧を作用さ
せない場合と比べて、液体の吸引量が増加する。従って、同じ量の液体を吸引するのであ
れば、間欠時間に吸引する液体の量が増えた分、従来の吸引時間に吸引する液体の量を減
らすことができる。その結果、図8に示されるように、間欠時間にも負圧を作用させた場
合(変更後)では、間欠時間に負圧を作用させない場合(変更前)と比べて、変更前の吸
引時間における吸引負圧を低くすることができる。こうして吸引負圧を抑えることとすれ
ば、術部の液体等を吸引する際に切除されていない生物組織に与える負荷を軽減すること
ができるので、生物組織の損傷をより一層抑えることが可能となる。
C−2。第2変形例 :
前述した実施例および第1変形例の液体噴射装置10では、流路管120は二重管構造
となっており、流路管120の先端に吸引口124を設けておくとともに、流路管120
の内側の管と外側の管との間の領域を吸引流路126として利用することで、流路管12
0に液体の噴射機能と液体の吸引機能の両方を持たせるものと説明した。しかし、流路管
120は専ら液体を噴射するために利用することとし、流路管120とは別に、液体の吸
引するための吸引管を設けることとしてもよい。
図9は、第1変形例の液体噴射装置の大まかな構成を示した説明図である。図示されて
いるように、第1変形例の液体噴射装置10では、流路管120とは別に、液体を吸引す
るための吸引管128が設けられており、吸引管128の先端付近の側面には吸引口12
4が設けられている。そして、吸引口124は、吸引管128の内部に設けられた図示し
ない吸引流路126を介して吸引機構150へと接続されている。なお、吸引口124の
設けられる位置は上記に限定されない。
このような第2変形例の液体噴射装置10では、操作者は、流路管120の先端を一定
方向にむけて術部の生物組織を切除している間にも、吸引管128を自由に移動させるこ
とができる。従って、術部に溜まった液体等を吸引するに際しては、様々な角度から吸引
口124を術部に臨ませることが可能となる。その結果、例えば、生物組織が複雑に入り
組んだ術部などでは、吸引口124をより適切な角度で術部に臨ませることにより、吸い
込みにくいような領域に溜まった液体等についても効率よく吸引することができる。また
、術部の生物組織を切除している最中に切除されていない生物組織を吸いこんでしまった
場合であっても、吸引管128のみを術部から遠ざければよいので、現在行っている手術
を途中で中断する必要がなく、従って手術時間にロスが生ずることを回避することが可能
である。
C−3.第3変形例 :
前述した実施例、第1変形例、および第2変形例では、操作者は吸引側の3つのパラメ
ーター(吸引負圧、吸引周期、吸引時間)から2つのパラメーターを選択して任意の値に
設定することができるものと説明した。しかし、操作者が設定可能なパラメーターは吸引
負圧、および吸引周期のみとし、吸引時間については吸引量を満たすように自ずから決定
されることとしてもよい。
吸引側の3つのパラメーターのうち、吸引負圧、および吸引周期は、吸引時間に比べて
吸引条件への影響を直感的に把握し易いパラメーターとなっており、従って吸引負圧と吸
引周期とが設定可能であれば、概ね操作者が望む吸引条件に近づけることができるものと
考えられる。そこで、吸引側のパラメーターを設定する際には、吸引負圧と吸引周期とを
設定可能とし、吸引時間は自動的に決定することとする。こうすれば、吸引時間を設定す
るために必要な構成(吸引時間設定ダイヤル168や、吸引時間選択スイッチ168s)
を省略することができることに加えて、吸引制御部165が吸引条件を決定するための制
御を簡略化することが可能となる。
以上、本実施例の液体噴射装置について説明したが、本発明は上記すべての実施例およ
び変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施
することが可能である。本実施例では、噴射機構によって液体をパルス状に噴射するもの
として説明したが、液体を噴射する態様はパルス状に限られず、どのような態様で噴射し
てもよい。
10…液体噴射装置、 100…噴射機構、 102…供給流路、
104…加圧室、 106…噴射流路、 110…ピエゾ素子、
112…膜部材、 120…流路管、 122…噴射口、
124…吸引口、 126…吸引流路、 130…吸上ポンプ、
140…液体タンク、 150…吸引機構、 152…開閉バルブ、
154…吸引ポンプ、 160…制御部、 161…噴射制御部、
165…吸引制御部、

Claims (4)

  1. 噴射口から生物組織に向けて液体を噴射することで、該生物組織の切除を行う液体噴射装置であって、
    前記液体を前記噴射口から噴射する液体噴射手段と、
    吸引負圧が周期的に変動し、前記噴射された液体および前記切除された生物組織の少なくともいずれかを、前記噴射口の近傍に設けられた吸引口から吸引する吸引手段と、
    前記吸引口に第一の吸引負圧を作用させる期間と、前記吸引口に前記第一の吸引負圧より小さい第二の吸引負圧を作用させる期間と、が周期的に変動するように、前記吸引手段を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記液体噴射手段が前記噴射口から噴射する液体量に関する情報を取得する噴射量取得手段と、
    前記吸引負圧の大きさ、前記吸引負圧を変動させる吸引周期及び前記第一の吸引負圧を作用させる吸引期間のうち少なくとも2つを調整可能な設定部と、を有し、
    前記吸引負圧の大きさ、前記吸引周期及び前記吸引期間のうち2つが設定された場合、前記噴射量取得手段が取得した前記噴射口から噴射される液体量に関する情報に基づいて、前記吸引負圧の大きさ、前記吸引周期及び前記吸引期間のうち設定されなかった残り一つを自動で設定する、液体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の液体噴射装置であって、
    前記吸引負圧の大きさ及び前記吸引周期が手動で調整可能である、
    液体噴射装置。
  3. 請求項1または2に記載の液体噴射装置であって、
    前記吸引手段は、吸引負圧を設定可能な第1の調整手段と、吸引周期を設定可能な第2の調整手段と、吸引時間を設定可能な第3の調整手段とを有することを特徴とする液体噴射装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の液体噴射装置を含むことを特徴とする手術機器。
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