JP6044098B2 - 液体噴射装置及び液体噴射装置の制御方法 - Google Patents
液体噴射装置及び液体噴射装置の制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6044098B2 JP6044098B2 JP2012083635A JP2012083635A JP6044098B2 JP 6044098 B2 JP6044098 B2 JP 6044098B2 JP 2012083635 A JP2012083635 A JP 2012083635A JP 2012083635 A JP2012083635 A JP 2012083635A JP 6044098 B2 JP6044098 B2 JP 6044098B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid
- flow rate
- volume
- flow
- generation unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
- Reciprocating Pumps (AREA)
- Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
- Surgical Instruments (AREA)
Description
図1は、本実施形態に係る手術具としての流体噴射装置を示す構成説明図である。図1において、流体噴射装置1は、液体を収容する液体供給容器2(以降、単に容器2と表す)と、流体供給部としてのポンプ10と、ポンプ10から供給される液体を脈流に変換させパルス状に噴射する脈流発生部20と、を備えている。ポンプ10と脈流発生部20とは、液体供給チューブ4(以降、単にチューブ4と表す)によって連通されている。さらに、ポンプ10と脈流発生部20の間には、体積変化によって圧力変動を吸収する圧力変動吸収部5が備えられている。そして、脈流発生部20には、細いパイプ状の接続流路管90が接続され、接続流路管90の先端部には流路径が縮小されたノズル95が挿着されている。
図2は、本実施形態に係る圧力変動吸収部5を液体の流れ方向に沿って切断した断面図である。圧力変動吸収部5は、弾性の壁面51と空気を封入した空気袋52を内部に備え、圧力変動吸収部5を通過する液体の圧力に変動があった場合、弾性の壁面51と空気を封入した空気袋52とが、圧力変動吸収部5を通過する液体の圧力の変動に対して受動した体積変化によって圧力変動を吸収する。なお、弾性の壁面51と空気を封入した空気袋52とのどちらか一方でも構わず、同じ機能を有するなら別の構成でも構わない。
図3は、本実施形態に係る脈流発生部20を液体の噴射方向に沿って切断した断面図である。脈流発生部20は、ポンプ10から圧力変動吸収部5及びチューブ4を介して流体室80に液体を供給する入口流路81と、流体室80の容積を変化させる容積変更手段としての圧電素子30及びダイアフラム40と、流体室80から流体噴射開口部96まで液体を送出する出口流路82と、を有して構成されている。
イナータンスLは、液体の密度をρ、流路の断面積をS、流路の長さをhとしたとき、L=ρ×h/Sで表される。流路の圧力差をΔP、流路を流れる液体の流量をQとした場合に、イナータンスLを用いて流路内の運動方程式を変形することで、ΔP=L×dQ/dtという関係が導き出される。
なお、接続流路管90の管壁の厚さは、液体の圧力伝播に十分な剛性を有している。
ポンプ10によって入口流路81には、常に一定圧力(定常流量)で液体が供給されている。その結果、圧電素子30が動作を行わない場合、ポンプ10の吐出力と入口流路81側全体の流路抵抗の差によって液体は流体室80内に流動する。
図4は、本実施形態に係る制御系の概略構成を示す構成説明図である。制御系としては、ポンプ10及び脈流発生部20(具体的には圧電素子30)の駆動を制御する駆動制御部15と、圧電素子30の伸縮の開始と停止を切り換える脈流発生部起動スイッチ25と、圧電素子30の伸長量を切り換える脈動量切替スイッチ27と、圧電素子30の伸縮の繰り返し周波数を切り換える脈動周波数切替スイッチ28と、から構成されている。
まず、圧電素子30の伸長量と既知の流体室80の断面積との積から圧電素子30の1回の伸長による流体室の容積変更量を求める。そして、求めた容積変更量と圧電素子30の伸縮の繰り返し周波数(すなわち容積変更の繰り返し周波数)との積から流体室80から排出される予測の流量を求める。このとき、ポンプ10に設定される指定の定常流量は、噴射する液体が不足しないように、少なくとも流体室80から排出される流量以上とする必要がある。したがって、ポンプ10に設定される指定の定常流量は、流体室80から排出される予測の流量に1以上の係数を掛けるか、若しくは、流量を増分して算出している。
流路液体情報に関しては、流量によって変化する流路内の圧力の状態を決めるための情報である。したがって、流路長、流路断面積、液体の粘度や比重、圧力変動吸収部5の弾性コンプライアンスなど、様々な情報が必要となる。また、ノズル95のサイズやチューブ4の長さの情報など全てを直接入力しても、増加流量と増加流量指定時間とを算出するのは容易ではない。よって、あらかじめ使用する可能性のあるノズル95、チューブ4、圧力変動吸収部5などに番号を割り振り、それらの組合せの実験によって、増加流量と増加流量指定時間とを決定し、LUT152を複数用意しておく。そして、流路液体情報の番号の組合せに合わせて複数のLUT152から選択される。
また、LUT152を複数用意しないで、LUT152に記憶されている増加流量と増加流量指定時間との情報が、流路液体情報と定常流量とに基づくn次元の配列として記憶されていても構わない。
続いて、流体噴射装置1の制御方法について説明する。まず、本実施形態による制御を行わない場合について説明する。
図5は、本実施形態による制御を行わない場合の噴射流量を模式的に示すグラフである。ポンプ10は、圧力変動吸収部5を介して指定された定常流量q1の液体を安定的に供給している。
そこで、脈流発生部20の起動直後から所望の噴射流量(定常噴射量)を確保するためにポンプ10からの供給流量を制御する。
図7は、本実施形態に係る制御を行った場合の噴射流量を模式的に示すグラフである。本実施形態では、脈流発生部20の起動(図示A)とほぼ同時に、ポンプ10からの液体供給量を増加し、指定の増加流量及び指定時間に達したときに供給量を減少させ(図示B)、定常流量q1に復帰させる(図示C)。
なお、本実施形態では、液体を定常流量で脈流発生部20に供給している状態から、脈流発生部20を起動させていたが、図8に表す制御のフローのように、ポンプ10と脈流発生部20とを同時に起動(ST35)させても構わない。ただし、この場合は、起動直前まで流路内の圧力が高くないので、圧力変動吸収部5の圧力が上昇するまで、さらに安定した定常流量になりにくい。したがって、指定時間や増加流量は比較的大きくなるので、これに合わせたLUT152を用意しておくことになる。これにより、液体をパルス状に噴射していない間は、余分な液体を噴射しなくなることができると同時に、脈流発生部20の起動直後から液体を安定してパルス状に高速噴射させることができる。なお、ポンプ10と脈流発生部20とを同時に停止(ST85)させても構わない。
続いて、実施形態2に係る流体噴射装置について図面を参照して説明する。前述した実施形態1が、脈流発生部20を術者が把持して操作する場合の構成を例示していることに対して、実施形態2は、脈流発生部をチューブ先端に装着し血管等の細管組織内に挿入可能な構成であることに特徴を有している。なお、実施形態2において、実施形態1との共通部分には同じ符号を附し、相違箇所を中心に説明する。
図9から明らかなように、本実施形態に係る脈流発生部120は、入口流路181、流体室180、及び出口流路182が一直線上に形成されている。このような構成にすることによって、液体が衝突する壁部を少なくすることができるため、液体が衝突する壁部において滞留する気泡を減らすことができる。その結果、滞留した気泡の影響によって流体室180の圧力が低下することを防止し、十分な切除能力を有する脈流を安定して発生させることができる。
さらに、細管構造物の管内の洗浄等にも用いることが可能である。
Claims (4)
- 液体を供給する液体供給部と、
前記液体供給部から供給される液体の圧力変動を体積変化によって吸収する圧力変動吸収部と、
前記圧力変動吸収部を通過した液体が供給される液体室と、
前記液体室の容積を変化させ、前記液体をパルス状に噴射する容積変更を実行する容積変更手段と、
前記液体供給部及び前記容積変更手段の駆動を制御する駆動制御部と、
前記容積変更の容積変更量の情報及び前記容積変更の繰り返し周波数の情報を前記駆動制御部へ入力可能な入力手段と、を有し、
前記駆動制御部は、
前記容積変更手段を起動させると同時に、前記液体供給部から前記液体室に向けて第1流量で液体が供給されるように前記液体供給部を駆動させ、所定時間経過後に、前記液体供給部から前記液体室に向けて前記第1流量とは異なる第2流量で液体が供給されるように前記液体供給部を駆動させ、
前記第1流量の方が前記第2流量よりも多く、
前記容積変更量及び前記繰り返し周波数に応じて、前記第1流量及び前記所定時間が変化する、液体噴射装置。 - 請求項1に記載の液体噴射装置において、
前記第2流量は、前記容積変更量と前記繰り返し周波数との積から算出される流量以上である、液体噴射装置。 - 請求項1又は2に記載の液体噴射装置において、
前記駆動制御部は、前記液体供給部から前記液体室に向けて前記第2流量で液体を供給させた状態で前記容積変更手段を起動させる、液体噴射装置。 - 液体を供給する液体供給部と、
前記液体供給部から供給される液体の圧力変動を体積変化によって吸収する圧力変動吸収部と、
前記圧力変動吸収部を通過した液体が供給される液体室と、
前記液体室の容積を変化させ、前記液体をパルス状に噴射する容積変更を実行する容積変更手段と、
前記容積変更の容積変更量の情報及び前記容積変更の繰り返し周波数の情報を前記駆動制御部へ入力可能な入力手段と、を有する液体噴射装置の制御方法であって、
前記容積変更手段を起動させると同時に、前記液体供給部から前記液体室に向けて第1流量で液体が供給されるように前記液体供給部を駆動させ、所定時間経過後に、前記液体供給部から前記液体室に向けて前記第1流量とは異なる第2流量で液体が供給されるように前記液体供給部を駆動させることと、
前記容積変更量及び前記繰り返し周波数の変化に応じて、前記第1流量及び前記所定時間が変化することと、を含み、
前記第1流量の方が前記第2流量よりも多いことを特徴とする液体噴射装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012083635A JP6044098B2 (ja) | 2012-04-02 | 2012-04-02 | 液体噴射装置及び液体噴射装置の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012083635A JP6044098B2 (ja) | 2012-04-02 | 2012-04-02 | 液体噴射装置及び液体噴射装置の制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013213422A JP2013213422A (ja) | 2013-10-17 |
JP6044098B2 true JP6044098B2 (ja) | 2016-12-14 |
Family
ID=49586921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012083635A Expired - Fee Related JP6044098B2 (ja) | 2012-04-02 | 2012-04-02 | 液体噴射装置及び液体噴射装置の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6044098B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015200289A (ja) | 2014-04-10 | 2015-11-12 | セイコーエプソン株式会社 | 流体噴射装置 |
JP2015198864A (ja) | 2014-04-10 | 2015-11-12 | セイコーエプソン株式会社 | 流体噴射装置 |
JP2015198862A (ja) | 2014-04-10 | 2015-11-12 | セイコーエプソン株式会社 | 流体噴射装置 |
JP2015198863A (ja) | 2014-04-10 | 2015-11-12 | セイコーエプソン株式会社 | 流体噴射装置 |
JP2015198865A (ja) | 2014-04-10 | 2015-11-12 | セイコーエプソン株式会社 | 流体噴射装置 |
JP2015198860A (ja) | 2014-04-10 | 2015-11-12 | セイコーエプソン株式会社 | 流体噴射装置 |
JP2015200287A (ja) | 2014-04-10 | 2015-11-12 | セイコーエプソン株式会社 | 流体噴射装置 |
EP3493991B1 (en) * | 2017-01-19 | 2021-06-16 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Fluid pump actuation on a fluid ejection device |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0984800A (ja) * | 1995-09-25 | 1997-03-31 | Toru Kikawada | 手術用アクアウォッシャー装置 |
JP5360690B2 (ja) * | 2009-09-25 | 2013-12-04 | セイコーエプソン株式会社 | 流体噴射装置、流体噴射装置の制御方法 |
JP5655316B2 (ja) * | 2010-02-02 | 2015-01-21 | セイコーエプソン株式会社 | 流体噴射装置及び手術機器 |
-
2012
- 2012-04-02 JP JP2012083635A patent/JP6044098B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013213422A (ja) | 2013-10-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4952754B2 (ja) | 液体噴射装置および手術用メス、液体噴射装置の制御方法 | |
JP6044098B2 (ja) | 液体噴射装置及び液体噴射装置の制御方法 | |
JP4666094B2 (ja) | 脈流発生装置および医療機器、脈流発生装置の制御方法 | |
JP4655163B1 (ja) | 流体噴射装置、流体噴射装置の制御方法 | |
JP4788809B2 (ja) | 流体噴射方法 | |
US9730723B2 (en) | Fluid injection device | |
JP5862020B2 (ja) | 流体噴射装置 | |
JP5360690B2 (ja) | 流体噴射装置、流体噴射装置の制御方法 | |
JP2010059939A (ja) | 流体噴射装置、流体噴射装置の制御方法および手術装置 | |
JP5408324B2 (ja) | 流体噴射装置および医療機器 | |
JP5585713B2 (ja) | 流体噴射装置 | |
JP2011036681A (ja) | 流体噴射装置および医療機器 | |
JP5212440B2 (ja) | レーザーパルスメスおよび医療機器 | |
JP5549489B2 (ja) | 流体噴射方法 | |
JP6222322B2 (ja) | 医療機器 | |
JP5773039B2 (ja) | 制御装置、流体噴射装置及び流体噴射方法 | |
JP5724386B2 (ja) | 流体噴射装置及び医療機器 | |
JP5737365B2 (ja) | 流体噴射装置および手術用メス | |
JP2011024706A (ja) | 流体噴射装置の駆動方法 | |
JP2011017342A (ja) | 脈流発生装置および医療機器、脈流発生装置の制御方法 | |
JP6015805B2 (ja) | 駆動制御装置 | |
JP5773032B2 (ja) | 流体噴射装置用制御装置および手術用メス | |
JP2012034926A (ja) | 流体噴射方法、流体噴射装置、及び医療機器 | |
JP2012000473A (ja) | 流体噴射方法、流体噴射装置 | |
JP2014195671A (ja) | 流体噴射装置用駆動制御部および手術機器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20150107 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150324 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160322 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160512 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20160609 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20160617 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161018 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161031 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6044098 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |