JP2014027159A - プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】誘電体部材の基板載置部の基板載置面の上端と基板の下面との間の接触領域に、プラズマ処理中に発生する反応生成物が入り込むことを抑制する。
【解決手段】プラズマ処理装置は、基板Wのプラズマ処理を実行するチャンバ12と、チャンバ12内に設けられ、基板Wが載置される基板載置部30bを備える誘電体部材30と、誘電体部材30に内蔵され、基板Wを基板載置部30bに静電吸着する電極34とを有する。誘電体部材30の基板載置部30bが、基板Wの下面Waが載置される基板載置面30eと、基板載置面30eの上端の外縁から下方に延在する第1の側壁部30jと、第1の側壁部30jの上端に比べて低い高さ位置から下方に延在する第2の側壁部30dとを備え、基板Wが載置された基板載置部30bを上方から見た場合、基板載置部30bの中心部30mに対して第1の側壁部30jが基板Wの外周端Wcおよび第2の側壁部30dより内側に位置する。
【選択図】図8

Description

本発明は、基板をプラズマ処理するプラズマ処理装置およびプラズマ処理方法に関する。
従来より、減圧されたチャンバ内において基板をプラズマ処理することが行われている。基板は、チャンバ内に設けられた誘電体部材に載置された状態でプラズマ処理される。例えば、特許文献1に記載のプラズマ処理装置の場合、基板が、誘電体部材の上面に形成された島状(凸状)の基板載置部の基板載置面に載置される。基板載置部に内蔵されているESC電極に電圧を印加することにより、基板が基板載置部の基板載置面に静電吸着される。
また、誘電体部材の基板載置部の基板載置面は、ヘリウムガスなどの伝熱ガスが充満される凹状の伝熱ガス収容部を備える。基板が基板載置部の基板載置面の上端(伝熱ガス収容部以外の基板載置面の部分)に静電吸着されている状態のとき、伝熱ガス収容部は密閉状態となり、この密閉状態の伝熱ガス収容部に伝熱ガスが充満される。密閉状態の伝熱ガス収容部に充満された伝熱ガスを介して、プラズマ処理によって高温状態の基板から基板載置部に熱が移動する。その結果、基板が冷却される。
特許第4361045号公報
ところで、プラズマ処理中において、例えば、エッチングガスや基板上の薄膜やマスクに含まれる成分由来の反応生成物(デポ)が発生することがある。特許文献1に記載のプラズマ処理装置の場合、島状の基板載置部の側壁部に沿って反応生成物が堆積しやすい。基板載置部の側壁部に沿う反応生成物の堆積は、基板載置部に載置された基板の外周端と基板を搬送するトレイとの隙間(入り組んだ部位)に反応生成物が入り込み、その反応生成物が基板載置部の側壁部に付着し、堆積していくことによって生じる。
この基板載置部の側壁部に沿って堆積した反応生成物が、基板載置面の上端と基板の下面との間の接触領域に入り込むことがある。基板載置面の上端と基板の下面との間の接触領域に反応生成物が入り込むと、基板が基板載置面に適切に静電保持されなくなる。または、基板が基板載置面に静電保持されても、基板の下面と基板載置面との接触領域に隙間が生じる。その結果、例えば、基板載置面の上端と基板の下面との間から伝熱ガス収容部内の伝熱ガスが漏れ、基板の冷却性が低下する可能性がある。
そこで、本発明は、誘電体部材の基板載置部の基板載置面の上端と基板の下面との間の接触領域に、プラズマ処理中に発生する反応生成物が入り込むことを抑制することを課題とする。
上述の課題を解決するために、本発明の第1の態様によれば、
基板のプラズマ処理を実行する減圧可能なチャンバと、
チャンバ内に設けられ、基板が載置される基板載置部を備える誘電体部材と、
誘電体部材に内蔵され、基板を基板載置部に静電吸着するための電極とを有し、
誘電体部材の基板載置部が、基板の下面が載置される基板載置面と、基板載置面の上端の外縁から下方に延在する第1の側壁部と、第1の側壁部の上端に比べて低い高さ位置から下方に延在する第2の側壁部とを備え、
基板が載置された状態の基板載置部を上方から見た場合、基板載置部の中心部に対して第1の側壁部が基板の外周端および第2の側壁部より内側に位置する、プラズマ処理装置が提供される。
本発明の第2の態様によれば、
第1の側壁部が、基板載置部の内部側に向かって凸状に湾曲する湾曲部を備える、第1の態様に記載のプラズマ処理装置が提供される。
本発明の第3の態様によれば、
誘電体部材の基板載置部が、第1の側壁部の下端から第2の側壁部の上端に向かう平面部を備える、第1の態様に記載のプラズマ処理装置が提供される。
本発明の第4の態様によれば、
誘電体部材の基板載置部の基板載置面が通過可能であって厚み方向に貫通する基板収容孔と、基板収容孔に収容された基板の下面の外周縁部分を支持する基板支持部とを備え、チャンバに搬入搬出可能なトレイを有し、
誘電体部材の基板載置部は、トレイの基板収容孔の内周面と誘電体部材の基板載置部の第2の側壁部とが対向するようにトレイを誘電体部材に配置可能に、且つ、基板を収容した状態のトレイが誘電体部材に配置されたときに基板がトレイの基板支持部から離間した状態で誘電体部材の基板載置部の基板載置面上に載置されるように構成されている、第1から第3の態様のいずれか一に記載のプラズマ処理装置が提供される。
本発明の第5の態様によれば、
電極が、誘電体部材の基板載置部の基板載置面と平行に延在し、上方視で外縁に規則的な凹凸形状を備える、第1から第4の態様にいずれか一に記載のプラズマ処理装置が提供される。
本発明の第6の態様によれば、
減圧されたチャンバ内で基板をプラズマ処理するプラズマ処理方法であって、
チャンバ内に設けられ、基板の下面が載置される基板載置面、基板載置面の上端の外縁から下方に延在する第1の側壁部、および第1の側壁部の上端に比べて低い高さ位置から下方に延在する第2の側壁部を備える基板載置部を有する誘電体部材と、
誘電体部材に内蔵され、基板を基板載置部に静電吸着するための電極とを用意し、
上方から見た場合に、基板載置部の中心部に対して誘電体部材の基板載置部の第1の側壁部が基板の外周端および第2の側壁部より内側に位置するように、誘電体部材の基板載置部上に基板を載置し、
誘電体部材の基板載置部上に載置された基板を、誘電体部材に内蔵された電極に電圧を印加することによって誘電体部材に静電的に吸着させる、プラズマ処理方法が提供される。
本発明によれば、誘電体部材の基板載置部の基板載置面の上端と基板の下面との間の接触領域に、プラズマ処理中に発生する反応生成物が入り込むことが抑制される。
本発明の一実施の形態に係るプラズマ処理装置の構成図 トレイ、基板、およびステージの概略的斜視図 トレイ、基板、およびステージの概略的斜視図(トレイ載置状態) トレイおよびステージの部分断面図 トレイおよびステージの部分断面図(トレイ載置状態) トレイおよびステージの一部の上面図 別の実施の形態のトレイの概略的斜視図 トレイの基板支持部が位置する部分における、トレイおよびステージの部分拡大断面図(トレイ載置状態) トレイの基板支持部が位置しない部分における、トレイおよびステージの部分拡大断面図(トレイ載置状態) 比較例および実施例の誘電体部材の基板載置部の部分拡大断面図 別の実施の形態の誘電体部材の基板載置部の部分拡大断面図 別の実施の形態の誘電体部材の記載載置部の部分拡大断面図 別の実施の形態のトレイおよびステージの部分拡大断面図 別の実施の形態のステージと、対応するトレイの部分断面図 図13に示すトレイおよびステージの部分拡大断面図 別の実施の形態の誘電体部材の一部の上面図 別の実施の形態の誘電体部材の一部の上面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るプラズマ処理装置の構成図であり、具体的には、プラズマ処理装置の一例である、ICP(誘導結合プラズマ)型のドライエッチング装置の構成を示している。
ドライエッチング装置10は、基板Wに対してプラズマ処理を実行する処理室を構成するチャンバ(真空容器)12と、チャンバ12の上端開口を閉鎖し、石英等からなる誘電体から作製された天板14と、天板14上に配置されたICPコイル16とを有する。
ICPコイル5にはマッチング回路を備える第1の高周波電源部18が電気的に接続されている。
天板14と対向するチャンバ12内の底部には、バイアス電圧が印加される下部電極として機能し、および基板Wを保持する保持台として機能するステージ20が配置されている。
チャンバ12には、例えばロードドック室(図示せず)と連通する開閉可能な搬入出口(図示せず)が設けられている。この搬入出口を介して、基板Wを収容した状態のトレイ22が、トレイ搬送機構(図示せず)によってチャンバ12内に対して搬入搬出される。
また、チャンバ12には、エッチング用のガスをチャンバ12内に導入するためのガス導入口24が設けられている。このガス導入口24を介して、例えば、例えば、BCl、Cl、Ar、O、CFなどのガスがチャンバ12内に導入される。さらに、チャンバ3には排気口26が設けられており、排気口26には、チャンパ12内を減圧するための真空ポンプやチャンバ12内の圧力を制御する圧力制御弁等から構成される圧力制御部28が接続されている。
ここからは、基板Wを収容したトレイ22と、トレイ22が載置されるステージ20の詳細について説明する。
図2および図3は、基板W、トレイ22、およびステージ20の概略的斜視図である。また、図4Aおよび図4Bは、トレイ22およびステージ20の部分断面図である。さらに、図5は、トレイ22およびステージ20の一部の上面図である。
図2および図4Aは、基板Wを収容したトレイ22がステージ20に載置される前の状態を示している。図2に示すように、本実施の形態の場合、基板Wは円板状である。また、トレイ22も円板状である。なお、基板Wやトレイ22の形状は、円板状に限定されず、矩形状等の多角形状であってもよい。
トレイ22は、トレイ22の上面22aから下面22bに向かって貫通し、基板Wを収容する基板収容孔22cと、基板収容孔22cに収容された基板Wを支持する爪状の複数の基板支持部22dとを有する。
トレイの基板収容孔22cは、基板Wが収容できる大きさに形成されている。基板Wの下面Waの外周縁部分を支持する複数の基板支持部22dは、基板収容孔22cの内周面からその中心に向かって突出するように形成されている。また、基板支持部22dは、基板Wの下面Waの外周縁部分と当接するテーパー部22eを備える。テーパー部22eは、トレイ22の上面22a側から下面22b側に延在しつつ、基板収容孔22cの中心に向かって延在する傾斜面で構成されている。
トレイ22による基板Wの搬送時、複数の基板支持部22dが基板Wの下面Waの外周縁部分を支持することにより、基板Wは、トレイ22の基板収容孔22cを通過することなく、基板収容孔22c内に収容される。また、基板支持部22dのテーパー部22eが基板Wを支持することにより、基板Wの中心が、基板収容孔22cの中心に位置合わせされうる(センタリングされる)。
なお、基板Wの下面Waを支持するトレイの基板支持部は、図2に示すトレイ22の基板支持部22dのように爪状に限らない。例えば、図6に示す別の実施の形態に係るトレイ22’のように、基板収容孔22c’の内周面からその中心に向かって突出し、基板Wの下面Waの外周縁部分を全体的に支持する環状の基板支持部22d’であってもよい。
一方、ステージ20は、図2に示すように、その上部に、セラミックス等の誘電材料から作製され、基板Wおよびトレイ22が載置される誘電体部材30と、基板Wを収容したトレイ22の誘電体部材30に対する水平方向位置を位置合わせるためのガイドリング32とを有する。
ガイドリング32は、環状であって、下端開口の径が上端開口の径に比べて小さいテーパー状の内周面32aを備える。ガイドリング32のテーパー状の内周面32aがテーパー状に形成されたトレイ22の側面22fに係合することにより、トレイ22が誘電体部材30に対して位置合わせされた状態で載置される。なお、上面視(上方視)で、トレイ22の中心に対するトレイ22の向きは、センサ等によって検出されるトレイ22の外周に形成されたノッチ22g等の特徴部(マーク)に基づいて位置合わせされる。
ステージ20の誘電体部材30は、その上面で構成されてトレイ22を支持するトレイ支持部30aと、上面上に形成されて基板Wの下面Waが載置される島状(凸状)の基板載置部30bと、トレイ22の基板支持部22dを収容するための凹部30cとを備える。凹部30cは、基板載置部30bの側壁部30d(特許請求の範囲に記載の「第2の側壁部」に対応)に形成されている。
図3および図4Bは、ガイドリング32によって位置合わせされた状態でトレイ22が誘電体部材30に載置された状態(例えば基板Wのプラズマ処理時の状態)を示している。
図3に示すようにガイドリング32によって位置合わせされた状態でトレイ22が誘電体部材30に載置された状態のときに、誘電体部材30のトレイ支持部30aが、図4Bに示すように、トレイ22の下面22bを支持するように構成されている。また、誘電体部材30の基板載置部30bが、トレイ22の基板収容孔22cに下面22b側から進入し、基板Wの下面Waを支持するように構成されている。すなわち、トレイ22の基板収容孔22cの内周面と誘電体部材30の基板載置部30bの側壁部30dと対向する。さらに、誘電体部材30の溝形状の凹部30cが、トレイ22の基板支持部22dを収容するように構成されている。
トレイ支持部30aから基板載置部30bの基板載置面30eまでの距離である基板Wの下面Waが載置される基板載置面30eまでの高さは、トレイ支持部30aに支持された状態におけるトレイ22の基板支持部22dが基板載置部30に載置された状態の基板Wの下面Waから離間するような高さに設定されている。
また、ステージ20は、図4Aや図4Bに示すように、基板載置部30bの基板載置面30eに載置された基板Wを静電吸着するためのESC電極(静電吸着用電極)34を有する。ESC電極34は、基板載置部30bの基板載置面30eの近傍に、且つ基板載置面30eと平行に延在するように、基板載置部30bに内蔵されている。このESC電極34に直流電圧を印加するESC駆動電源部36が、ドライエッチング装置10に設けられている。ESC駆動電源部36がESC電極34に直流電圧を印加することによって静電吸着力が発生し、基板Wが、ESC電極34が内蔵された誘電体部材30の基板載置部30bに保持される。
基板載置部30bに内蔵されているESC電極34はまた、図5に点線に示すように、上方視で、その外縁に規則的な凹凸形状を備える。具体的には、誘電体部材30の基板載置部30bの側壁部30dとESC電極34の外縁との距離が規則的に変化するように、ESC電極34は形成されている。
図5に示すように、誘電体部材30の基板載置部30bの側壁部30dは、トレイ22の基板支持部22cを収容する溝形状の凹部30cを除いて、上方視で基板Wの外周端Wcとほぼ重なるように構成されている。
このような基板載置部30bの基板載置面30dに基板Wの下面Wa全体を静電吸着することを考慮すると、ESC電極34は、基板載置部30bの側壁部30d近傍まで延在する形状が好ましい。しかし、ESC電極34の外縁が基板載置部30bの側壁部30dに接近しすぎると、ESC電極34に流れるもれ電流が側壁部30dを介して基板載置部30bの外部に漏れる(プラズマ処理中にプラズマ側から電子がESC電極34側に侵入してくる)おそれがある。したがって、ESC電極34を流れる電流の側壁部30dを介する基板載置部30b外部への漏れを抑制しつつ、基板Wの下面Wa全体を基板載置部30bの基板載置面30eに静電吸着するために、ESC電極34は、上方視でその外縁が規則的な凹凸形状になるように形成されている。
なお、図5に示すESC電極34の外縁は、トレイ22の基板支持部22dを収容する溝形状の凹部30c近傍を除いて、歯車形状であるが、他の形状であってもよい。例えば、波形状であってもよい。
また、さらにトレイ22が載置される誘電体部材30のトレイ支持部30aの上端近傍にESC電極を配置することにより、トレイ22を誘電体部材30に静電吸着するようにしてもよい。それにより、プラズマ処理によって高温状態のトレイ22から誘電体部材30に熱がより移動し易くなり、トレイ22の冷却が促進される。
さらに、ステージ20は、プラズマ処理中に、誘電体部材30の基板載置部30bに保持された基板Wを冷却するように構成されている。そのために、図5に示すように、基板Wを冷却するための伝熱ガスが充満される凹状の伝熱ガス収容部30fが、基板Wの下面Waが載置される基板載置部30bの基板載置面30eに形成されている。基板WがESC電極34によって基板載置面30bに静電吸着された状態のとき、伝熱ガス収容部30fは密閉状態にされる。具体的には、深さが例えば100μmの凹部状の伝熱ガス収容部30fを画定し、基板載置部30bの側壁部30d、側壁部30jに沿って設けられた二重壁状の二重シール部30gの上端が、基板Wの下面Waに当接することにより、伝熱ガス収容部30fは密閉状態にされる。なお、図5において、基板Wの下面Waと当接する基板載置面30eの部分がクロスハッチングされている。
なお、二重シール部30gによって支持される基板Wの下面Waの外周縁部分以外の中央部分を支持するために、伝熱ガス収容部30fに円柱状の複数の突起30hが設けられている。
図1に示すように、ステージ20は、基板Wの下面Waと基板載置部30bの基板載置面30eの上端(すなわち、シール部30gの上端)とが当接することによって密閉状態にされた伝熱ガス収容部30fに電熱ガスを充填するための伝熱ガス供給回収路38を有する。伝熱ガス供給回収路38は、伝熱ガス収容部30fに充填する伝熱ガス量を制御する伝熱ガス制御部40に接続されている。
伝熱ガス収容部30fに充填された伝熱ガスを介して、プラズマ処理によって高温状態の基板Wから誘電体部材30に熱が移動する。それにより、基板Wが冷却される。
さらにまた、ステージ20は、誘電体部材30のトレイ支持部30aに載置された状態のトレイ22を下方から押し上げてトレイ22とともに基板Wを上昇させる複数の押し上げロッド42を有する。複数の押し上げロッド42を上下方向に進退させる駆動機構44が設けられている。
トレイ搬送機構(図示せず)によってプラズマ処理される前の基板Wを収容した状態のトレイ22がチャンバ12内に搬入されるとき、駆動機構44は、押し上げロッド42の先端が誘電体部材30の上面(トレイ支持部30a)から突出するように押し上げロッド42を上方向に前進させる。トレイ搬送機構が押し上げロッド42の先端にトレイ22を載置すると、駆動機構44は、押し上げロッド42をステージ20の誘電体部材30内に後退させる。これにより、トレイ22が誘電体部材30のトレイ支持部30a上に載置され、基板Wが基板載置部30b上に載置される。
プラズマ処理された後の基板Wを収容した状態のトレイ22がトレイ搬送機構(図示せず)によってチャンバ12内から搬出される動作のとき、駆動機構44は、押し上げロッド42を上方向に前進させることによってトレイ22をステージ20の誘電体部材30から離間させた後、トレイ搬送機構がトレイ22を回収する高さに上昇させる。
加えて、ステージ20は、図1に示すように、誘電体部材30の下方に配置されて、バイアス電圧が印加される下部電極として機能する金属ブロック46と、誘電体部材30と金属ブロック46との外周を覆う絶縁部材48と、絶縁部材48の外周を覆う金属製のシールド部材47とを有する。
ステージ20の金属ブロック46は、ICPコイル16と協働してチャンバ12内にて基板Wのプラズマ処理を実行するための下部電極であって、マッチング回路を備える第2の高周波電源部49に電気的に接続されている。第2の高周波電源部49は、金属ブロック46にバイアス電圧を印加する。
また、誘電体部材30が上部に配置された金属ブロック46内には、金属ブロック46を冷却するための冷媒が流れる冷媒流路46aが形成されている。冷却ユニット54が、温度調節された冷媒を金属ブロック46の冷媒流路46aに供給する。これにより、ステージ20の誘電体部材30上に載置される基板Wとトレイ22とが冷却される。
このようなドライエッチング装置10によれば、基板Wはトレイ22に収容された状態で、チャンバ12内に搬入され、ステージ20に載置される。具体的には、図4Bに示すように、基板Wは、トレイ支持部30aに載置されたトレイ22と離間した状態で、誘電体部材30の基板載置部30b上に載置される。
誘電体部材30の基板載置部30bに載置された基板Wは、ESC駆動電源部36より直流電圧が印加されたESC電極34によって発生した静電吸着力により、基板載置部30bに吸着保持される。基板Wは、基板載置部30bに吸着保持された状態で、且つ圧力制御部28によって減圧された状態のチャンバ12内でプラズマ処理される。
プラズマ処理された基板Wは、押し上げロッド42によってトレイ22とともに上昇されてトレイ搬送機構に受け渡され、チャンバ12内から搬出される。
ここからは、誘電体部材30の基板載置部30bの更なる詳細について説明する。
図7は、トレイ22の基板支持部22dが位置する部分におけるトレイ22とステージ20(誘電体部材30)の部分拡大断面図である。一方、図8は、トレイ22の基板支持部22dが位置しない部分におけるトレイ22とステージ20(誘電体部材30)の部分拡大断面図である。
基板載置部30bの上面(基板載置面30e)に基板Wが載置されている状態を図示している図7や図8に示すように、誘電体部材30の基板載置部30bの側壁部30dは、トレイ22の下面22bを支持する誘電体部材30の上面30aから上方に基板W側に向かって延在しているが、基板Wの下面Waまでは延在していない。
具体的には、二重シール部30gの外壁部(特許請求の範囲に記載の「第1の側壁部」に対応)30jが、基板載置面30eの上端(すなわち、基板Wの下面Waと当接する二重シール部30gの上端)の外縁から下方に延在している。二重シール部30gの外壁部30jは、基板載置面30eの上端から下方側に、例えばt=100μm(40μm〜150μm)延在している。この二重シール部30gの外壁部30jの下端から側壁部30dの上端に向かって水平に、例えばd=200〜400μm延在する平面部30kが形成されている。すなわち、基板載置部30bの側壁部30dは、基板載置面30eの上端に比べて低い高さ位置から下方に延在している。
別の観点から見れば、基板Wが載置された状態の基板載置部30bの上方から見た場合に、すなわち図5に示すように、基板載置部30bの中心部30mに対して、多重シール部である二重シール部30gの外壁部(第1の側壁部)30jが、基板Wの外周端Wcや基板載置部30bの側壁部(第2の側壁部)30dより内側(基板Wの中心側)に位置する。
このように誘電体部材30の基板載置部30bを構成する理由について、図9を参照しながら説明する。
図9は、基板Wが載置された状態の比較例および実施例の誘電体部材の基板載置部の部分拡大断面図を示している。
図9(a)に示す比較例の基板載置部30b’の側壁部30d’は、誘電体部材30’のトレイ支持部30a’から基板載置面30e’の上端の外縁(二重シール部30g’の上端の外縁)まで延在している。すなわち、側壁部30d’の上部が二重シール部30gの外壁部を構成し、側壁部30d’の上端が基板Wの下面Waに達している。
このような比較例の基板載置部30b’の場合、図9(a)に示すように、プラズマ処理中、トレイ22の上面22aと基板Wの外周端Wcとの隙間から侵入する反応生成物Dが側壁部30d’に対して、基板Wの外周端Wcにまでおよんで堆積する可能性がある。
ここで言う反応生成物Dは、プラズマ処理中に発生する、例えば、エッチングガスまたは基板Wの上面Wb上の薄膜やマスクに含まれる成分由来の反応生成物を言う。また、トレイ22がプラズマに曝されて消耗する場合、その消耗によって発生するトレイ22の含有成分由来の反応生成物も含まれる。
このような反応生成物Dは、基板Wが載置された基板載置部30b(30b’)の側壁部30d(30d’)に沿って堆積しやすい。
図9(a)に示すように、比較例の基板載置部30b’の側壁部30d’に沿って堆積した反応生成物Dが基板Wの外周端Wcまで達すると、その反応生成物Dが基板載置面30e’の上端(二重シール部30g’の上端)と基板Wの下面Waとの間の接触領域に入りこむことがある。基板載置面30e’の上端と基板Wの下面Waとの間の接触領域に反応生成物Dが入り込むと、基板Wが基板載置面30e’に対して適切に静電保持されなくなる。その結果、例えば、基板載置面30e’の上端と基板Wの下面Waとの間から伝熱ガス収容部30f’に充満された伝熱ガスが漏れ、基板Wの冷却性が低下する可能性がある。
この対処として、図9(b)に示す本実施の形態(実施例)の誘電体部材30の基板載置部30bの側壁部30dは、基板Wの下面Waまで延在していない(そのように基板載置部30bが構成されている)。
図9(b)に示すように、実施例の基板載置部30bの側壁部30dに沿って堆積した反応生成物Dは、側壁部30dが基板Wの下面Waまで延在していないために、基板Wの外周端Wcに達しない。また、基板載置部30bに載置された基板Wの下面Waと基板Wの外周側で接触する基板載置部30bの二重シール部30gの外壁部30jに対して基板載置部30bの側壁部30dが微小な高さtおよび微小な奥行きdを備える微小な空間を介して離れているために、反応生成物Dの侵入に対して抵抗(損失)が大きくなり、基板載置面30eの上端(二重シール部30gの上端)と基板Wの下面Waとの間の接触領域に反応生成物Dが入り込みにくい。したがって、図9(b)に示す実施例の基板載置部30bにおいては、図9(a)に示す側壁部30d’が基板Wの下面Waまで延在する構成の比較例の基板載置部30b’に比べて、基板載置面30eの上端と基板Wの下面Waとの間の接触領域に、プラズマ処理中に発生する反応生成物Dが入り込むことが抑制される。
なお、反応生成物Dは、いずれは二重シール部30gの外壁部30jに沿って堆積し、二重シール部30gの上端と基板Wの下面Waとの間の接触領域に入り込む。したがって、反応生成物Dを基板載置部30bから取り除くメンテナンスを実施する必要がある。しかしながら、そのメンテナンスの周期は、図9(a)に示す比較例のように基板載置部30b’の側壁部30d’が基板Wの下面Waまで延在している場合に比べて長い。すなわち、メンテナンスの頻度が低い。
本実施の形態によれば、誘電体部材30の基板載置部30bの基板載置面30eの上端と基板Wの下面Waとの間の接触領域に、プラズマ処理中に発生する反応生成物が入り込むことが抑制される。
上述の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されない。
例えば、本発明に係る、基板が載置される誘電体部材の基板載置部は、様々な形態が考えられる。
図10は、別の実施の形態の誘電体部材の基板載置部の部分拡大断面図である。図10に示す誘電体部材の基板載置部130bにおいては、基板載置面130eの上端の外縁から下方に延在する側壁部(すなわち二重シール部130gの外壁部130j)の下端から側壁部130dの上端に向かいつつ下方に延在する傾斜部(スロープ部)130kが形成されている。このようなスロープ部130kは、例えば図7に示す基板載置部30bの平面部30kのように水平に延在する平面に比べて、側壁部130dに沿って堆積する反応生成物が、基板載置面130eの上端(二重シール部130gの上端)と基板Wの下面Waとの間の外壁部130jの上端の接触領域に入り込みにくい。
また、図11は、さらに別の実施の形態の誘電体部材の基板載置部の部分拡大図である。図11に示す誘電体部材の基板載置部230bにおいては、基板載置面230eの上端の外縁から下方に延在する側壁部(すなわち、二重シール部230gの外壁部230j)が湾曲部を備えている。具体的には、外壁部230jは、基板載置部230bの内部側に向かって凸状に湾曲する湾曲部を備える。このように湾曲部を備える外壁部230jも、例えば図7に示す基板載置部30bの平面部30kのように水平に延在する平面に比べて、側壁部230dに沿って堆積する反応生成物が、基板載置面230eの上端(二重シール部230gの上端)と基板Wの下面Waとの間の接触領域に入り込みにくい。
このように、本発明に係る誘電体部材の基板載置部は、様々な形態が考えられる。本発明に係る誘電体部材の基板載置部は、広義には、基板の下面が載置される基板載置面と、基板載置面の上端の外縁から下方に延在する第1の側壁部と、第1の側壁部の上端に比べて低い高さ位置から下方に延在する第2の側壁部とを備え、基板が載置された状態の基板載置部を上方から見た場合、基板載置部の中心部30mに対して第1の側壁部が基板の外周端および第2の側壁部より内側に位置するように構成されている。
また、トレイの上面にカバー部材を設けてもよい。図12に示すトレイ122は、基板Wを支持する本体部50と、本体部50の上部を覆うカバー部52から構成されている。なお、図12では示されていないが、図2に示すトレイ22の基板支持部22dと同様に基板Wの下面Waの外周縁部分を支持する基板支持部が、トレイ122の本体部50の貫通孔50aの内周面に設けられている。
また、カバー部52は、基板Wが通過可能な貫通孔52aを備える。このカバー部52の貫通孔52aと本体部50の貫通孔50aとが、トレイ122の基板収容孔122cを構成している。
図12に示すトレイ122のカバー部52は、石英や窒化シリコン(SiN)などの炭素成分を含有しない材料から作製されている。一方、本体部50は、高硬度、高剛性で薄型化が可能な炭化シリコン(SiC)などの炭素成分を含有する材料から作製されている。
基板Wを支持する本体部50をカバー部52が覆うことにより、本体部50がプラズマに曝されて消耗することが抑制される。また、プラズマに本体部50が曝されることによって発生する、本体部50の炭素成分を含有する反応生成物の発生が抑制される。炭素成分を含有する反応性生物が基板Wの上面Wb(例えば、トレイ122近傍の上面Wbの外周縁部分)に付着すると、その上面Wbの部分のプラズマ処理中における対マスク選択比が増大し、その結果としてプラズマ処理後の基板Wに形状異常が発生し易くなる。一方、カバー部52がプラズマに曝されて消耗しても、炭素成分を含有する反応生成物は発生しない。したがって、図12に示すトレイ122において基板Wを支持して炭素成分を含有する本体部50が炭素成分を含有しないカバー部52に覆われるように、基板を支持するトレイが炭素成分を含有する場合、炭素成分を含有しないカバー部材で覆うのが好ましい。
なお、図12に示すトレイ122のカバー部52の貫通孔52aは、基板Wが通過できる可能な限り最小の大きさに構成するのが好ましい。これにより、図12に示すように、基板Wの外周端Wcとカバー部52の貫通孔52aの内周面との間の距離δ1(例えば0.1〜0.2mm)が小さくなる。それにより、基板Wの外周端Wcとカバー部52の貫通孔52aの内周面との間を反応生成物が通過しにくくなり、反応生成物が基板載置部30bの側壁部30dに沿って堆積することが抑制される。
さらに、図2、図4A、および図4Bに示すように、トレイ22や基板Wが載置されるステージ20の誘電体部材30は、トレイ22の下面Waが載置されるトレイ支持部30aの上面側に島状(凸状)の基板載置部30bを設けた形状である。本発明は、誘電体部材の形状を、これに限らない。
例えば、図13および図14に示す誘電体部材は、トレイ222が載置されるトレイ支持部330aと基板Wが載置される基板載部330bの基板載置面330eとがともに、同一高さに位置するように構成されている点で、図4Aおよび図4Bに示す誘電体部材30と異なる。
このような誘電体部材に対応するトレイ222において、基板収容孔222cに収容された基板Wの下面Waの外周縁部分を支持する複数の基板支持部222dは、トレイ222の本体部250の下面222bに取り付けられている。具体的には、複数の基板支持部222dは、トレイ222の本体部250の貫通孔250aの下方側開口の縁に沿って、トレイ222の本体部250の下面222bに構成されている(取り付けられている)。
トレイ222の下面222bを誘電体部材の上面(トレイ支持部330a)に当接させるために、トレイ222の下面222bに取り付けられた基板支持部222dを収容することができる凹部330cが誘電体部材の上面側に形成されている。
また、図14に示すように、誘電体部材の基板載置部330bは、トレイ222の基板支持部222dを収容するための凹部330cを画定する壁の一部として機能する側壁部330dを備える。この側壁部330dは、基板Wの下面Waまで延在していない。
さらに、基板載置部330bの基板載置面330eに、多重シール部である二重シール部330gが設けられている。基板載置面330の上端の外縁から下方に延在する側壁部(二重シール部330gの外壁部)330jの下端と側壁部330dの上端との間に、平面部330kが形成されている。
このような誘電体部材の場合、プラズマ処理中に発生する反応生成物が、基板Wの外周端Wcと貫通孔250aの内周面との間の微小な距離δ1の隙間を通過して凹部330c内に入り、基板載置部330bの側壁部330dに沿って堆積する場合であっても、反応生成物が堆積する側壁部330dから微小な高さtおよび微小な奥行きdを備える微小な空間を介して離れているため、基板載置面330eの上端(すなわち二重シール部30gの上端)と基板Wの下面Waとの間の接触領域に反応生成物がさらに入り込みにくい(側壁部330dが基板Wの下面Waまで延在する場合に比べて)。
さらにまた、上述の実施の形態の場合、誘電体部材30の基板載置部30bの二重シール部30gは、図5に示すように上方視で基板載置部30bの側壁部30dと二重シール部30gの外壁部30jとの間の距離が全体にわたって等しくなるように形成され、そのために二重シール部30gの形状は複雑であるが、本発明はこれに限らない。
例えば、図15に示す別の実施の形態の誘電体部材430の基板載置部430bは、上方視で円形状の二重シール部430gを有する。円形状の二重シール部430gの外壁部430jは、トレイ22の基板支持部22dを収容する溝形状の凹部430cより基板載置部430bの中心部430m側に位置する。この場合、凹部430cとそれ以外の部分において側壁部430dと二重シール部430gの外壁部430jとの間の距離が異なるものの、二重シール部430gの作製は、図5に示す誘電体部材30の基板載置部30bの二重シール部30gの作製に比べて容易である。
これに関連する別の実施の形態の誘電体部材530の基板載置部530bを図16に示す。図16に示すように、トレイ22の基板支持部22dを収容する溝形状の凹部530cによる抵抗(損失)により、具体的には、例えば溝形状の凹部530cが基板載置部530bの中心部530mに向かって十分に窪んだ形状であれば、凹部530c内の側壁部530dと円形状の二重シール部530gの外壁部530jは上方視で同じ位置にあってもよい。すなわち、凹部530cが基板載置部530bの中心部530mに向かって十分に窪んでいれば、凹部530cの奥側の側壁部530dまでプラズマ処理によって発生する反応生成物が到達し難いため、凹部530c内の側壁部530dと二重シール部530gの外壁部530jは上方視で同じ位置にすることができる。
最後に、上述の実施の形態の場合、トレイを用いて基板を誘電体部材の基板載置部の基板載置面上に載置しているが、本発明はこれに限らない。例えば、トレイを用いずに基板を誘電体部材の基板載置部の基板載置面上に載置してもよい。例えば、搬送ロボットが基板を保持し、保持する基板を誘電体部材の基板載置部の基板載置面上に載置するように構成してもよい。
本発明は、誘電体部材の基板載置部の基板載置面に基板を載置し、基板載置部に内蔵された電極によって基板を基板載置部に静電吸着する構成のプラズマ処理装置であれば、適用可能である。
10 ドライエッチング装置(プラズマ処理装置)
12 チャンバ
30 誘電体部材
30b 基板載置部
30e 基板載置面
30j 第1の側壁部(二重シール部の外壁部)
30d 第2の側壁部
W 基板
Wa 下面
Wc 外周端

Claims (6)

  1. 基板のプラズマ処理を実行する減圧可能なチャンバと、
    チャンバ内に設けられ、基板が載置される基板載置部を備える誘電体部材と、
    誘電体部材に内蔵され、基板を基板載置部に静電吸着するための電極とを有し、
    誘電体部材の基板載置部が、基板の下面が載置される基板載置面と、基板載置面の上端の外縁から下方に延在する第1の側壁部と、第1の側壁部の上端に比べて低い高さ位置から下方に延在する第2の側壁部とを備え、
    基板が載置された状態の基板載置部を上方から見た場合、基板載置部の中心部に対して第1の側壁部が基板の外周端および第2の側壁部より内側に位置する、プラズマ処理装置。
  2. 第1の側壁部が、基板載置部の内部側に向かって凸状に湾曲する湾曲部を備える、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 誘電体部材の基板載置部が、第1の側壁部の下端から第2の側壁部の上端に向かう平面部を備える、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  4. 誘電体部材の基板載置部の基板載置面が通過可能であって厚み方向に貫通する基板収容孔と、基板収容孔に収容された基板の下面の外周縁部分を支持する基板支持部とを備え、チャンバに搬入搬出可能なトレイを有し、
    誘電体部材の基板載置部は、トレイの基板収容孔の内周面と誘電体部材の基板載置部の第2の側壁部とが対向するようにトレイを誘電体部材に配置可能に、且つ、基板を収容した状態のトレイが誘電体部材に配置されたときに基板がトレイの基板支持部から離間した状態で誘電体部材の基板載置部の基板載置面上に載置されるように構成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  5. 電極が、誘電体部材の基板載置部の基板載置面と平行に延在し、上方視で外縁に規則的な凹凸形状を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  6. 減圧されたチャンバ内で基板をプラズマ処理するプラズマ処理方法であって、
    チャンバ内に設けられ、基板の下面が載置される基板載置面、基板載置面の上端の外縁から下方に延在する第1の側壁部、および第1の側壁部の上端に比べて低い高さ位置から下方に延在する第2の側壁部を備える基板載置部を有する誘電体部材と、
    誘電体部材に内蔵され、基板を基板載置部に静電吸着するための電極とを用意し、
    上方から見た場合に、基板載置部の中心部に対して誘電体部材の基板載置部の第1の側壁部が基板の外周端および第2の側壁部より内側に位置するように、誘電体部材の基板載置部上に基板を載置し、
    誘電体部材の基板載置部上に載置された基板を、誘電体部材に内蔵された電極に電圧を印加することによって誘電体部材に静電的に吸着させる、プラズマ処理方法。
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