JP2014022427A - 部品実装装置および部品実装方法 - Google Patents

部品実装装置および部品実装方法 Download PDF

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伸弘 中井
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Abstract

【課題】小型の部品実装設備を用いて大型の電子部品を実装対象とすることができ、汎用性を確保することができる部品実装装置および部品実装方法を提供することを目的とする。
【解決手段】撮像時に照明光を照射する照明部30を、基板撮像カメラ20の下方に照明移動機構40によって水平方向に移動自在に配設し、撮像時に照明部30と実装ヘッド17に保持された電子部品との干渉発生の有無を判断し、干渉発生有りと判断されたならば、実装ヘッド17による電子部品の取り出しに先立って基板撮像カメラ20を照明部30とともに撮像対象部位に移動させて撮像を実行し、次いで照明部30を干渉の発生が生じない退避位置EPに移動させた後に、実装ヘッド17を部品供給部に移動させて電子部品の取り出しを実行する。
【選択図】図4

Description

本発明は、基板に電子部品を実装する部品実装装置および部品実装方法に関するものである。
基板に電子部品を実装する部品実装装置では、基板の識別や位置認識を目的として、基板に設けられた認識マークをカメラで撮像することが行われる。撮像に際しては照明装置によって基板表面に対して照明光が照射され、反射光をカメラが受光することにより、認識対象物の画像が取り込まれる(例えば特許文献1参照)。この特許文献に示す先行技術例では、それぞれ異なる照射角で照明光を照射する複数段の照明光源部を重ねた構成の平面照明ユニットをカメラの下面に装着するようにしている。これにより、平面照明ユニットの高さ方向の寸法を小さくすることが可能となっている。
特開2008−205226号公報
近年電子機器製造分野において設備生産性の向上を目的として部品実装用設備の小型化が要請されており、実装ヘッドや基板撮像カメラを含めた部品実装機構のコンパクト化が求められている。このため、実装ヘッドにおける吸着ノズルと基板撮像カメラとを従来よりも近接して配置するとともに、基板撮像カメラに装着される照明部を極力小型化して基板に近づけることが求められるようになっている。しかしながら、吸着ノズルと基板撮像カメラの照明部とが近接して配置されている場合には、吸着ノズルに保持された電子部品と照明部との位置的な干渉が生じやすく、吸着ノズルによって保持可能な電子部品のサイズが制約される。このため、小型の部品実装設備を用いる場合には、大型の電子部品を実装対象とすることができず、部品実装設備の汎用性が損なわれることとなっていた。
そこで本発明は、小型の部品実装設備を用いて大型の電子部品を実装対象とすることができ、汎用性を確保することができる部品実装装置および部品実装方法を提供することを目的とする。
本発明の部品実装装置は、部品供給部から電子部品を取り出して基板に実装する部品実装装置であって、前記基板を一方向に搬送して所定位置で位置決めする基板搬送機構と、前記部品供給部から実装ヘッドによって電子部品を取り出して基板に移送搭載する部品実装機構と、前記実装ヘッドと一体的に前記基板の上方に移動してこの基板に設定された撮像対象部位を撮像する基板撮像カメラと、前記基板撮像カメラの下方に水平方向に移動自在に配設され撮像時に前記撮像対象部位に対して照明光を照射する照明部と、前記照明部を前記水平方向において予め設定された複数位置に移動させる照明移動機構と、前記撮像時における照明部と前記実装ヘッドに保持された電子部品との干渉発生の有無を判断する干渉判断部と、前記干渉判断部によって干渉発生有りと判断されたならば、前記実装ヘッドによる電子部品の取り出しに先立って基板撮像カメラを前記照明部とともに撮像対象部位に移動させて前記撮像を実行し、次いで前記照明部を前記干渉の発生が生じない退避位置に移動させた後に、前記実装ヘッドによる電子部品の取り出しを実行させる制御部とを備えた。
本発明の部品実装方法は、基板を一方向に搬送して所定位置で位置決めする基板搬送機構と、前記部品供給部から実装ヘッドによって電子部品を取り出して基板に移送搭載する部品実装機構と、前記実装ヘッドと一体的に前記基板の上方に移動してこの基板に設定された撮像対象部位を撮像する基板撮像カメラと、前記基板撮像カメラの下方に水平方向に移動自在に配設され撮像時に前記撮像対象部位に対して照明光を照射する照明部と、前記照明部を前記水平方向において予め設定された複数位置に移動させる照明移動機構とを備えた部品実装装置において、部品供給部から電子部品を取り出して基板に実装する部品実装方法であって、前記撮像時における照明部と前記実装ヘッドに保持された電子部品との干渉発生の有無を判断し、干渉発生有りと判断されたならば、前記実装ヘッドによる電子部品の取り出しに先立って基板撮像カメラを前記照明部とともに撮像対象部位に移動させて前記撮像を実行し、次いで前記照明部を前記干渉の発生が生じない退避位置に移動させた後に、前記実装ヘッドによる電子部品の取り出しを実行する。
本発明によれば、撮像時に照明光を照射する照明部を基板撮像カメラの下方に水平方向に移動自在に配設し、撮像時に照明部と実装ヘッドに保持された電子部品との干渉発生の有無を判断し、干渉発生有りと判断されたならば、実装ヘッドによる電子部品の取り出しに先立って基板撮像カメラを照明部とともに撮像対象部位に移動させて撮像を実行し、次いで照明部を干渉の発生が生じない退避位置に移動させた後に実装ヘッドによる電子部品の取り出しを実行することにより、大型部品が照明部と干渉する不具合を減少させることが可能となり、小型の部品実装設備を用いて大型の電子部品を実装対象とすることができ、汎用性を確保することができる。
本発明の一実施の形態の部品実装装置の平面図 本発明の一実施の形態の部品実装装置における実装ヘッドの側面図 本発明の一実施の形態の部品実装装置における基板撮像カメラおよび照明部の断面図 本発明の一実施の形態の部品実装装置における照明移動機構の構成説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置における照明部への電源供給方法の説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置における実装ヘッドに保持された電子部品と照明部との干渉発生の説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置における実装ヘッドに保持された電子部品と照明部との干渉発生の説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置における実装ヘッドに保持された電子部品と照明部との干渉発生の説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置の制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の部品実装方法を示すフロー図
まず図1,図2を参照して、電子部品実装ラインにおいて部品供給部から電子部品を取り出して基板に実装する部品実装装置1の構造を説明する。図1において、基台1a上にはX方向に基板搬送機構2が配設されている。基板搬送機構2は電子部品が実装される基板3を搬送し、基板搬送機構2上に設定された実装位置において基板3を位置決めする。基板搬送機構2の両側には部品供給部4が設けられており、部品供給部4には複数のテープフィーダ5が装着されている。
基台1aのX方向の一端部にはリニア駆動機構を備えたY軸移動テーブル7がY方向に水平に配設されている。Y軸移動テーブル7には垂直姿勢で配設された矩形状の結合ブラケット10を介してリニア駆動機構(図2に示す固定子11および可動子12参照)を備えたX軸移動テーブル13が結合されている。
X軸移動テーブル13はX方向に細長形状で設けられたビーム部材13aを主体としており、ビーム部材13aにはリニアレール14が水平方向に配設されている。リニアレール14にはリニアブロック15がX方向にスライド自在に嵌着しており、リニアレール14は垂直姿勢で配設された矩形状の結合ブラケット16を介して実装ヘッド17と結合されている。結合ブラケット16にはリニア駆動機構を構成する可動子12が結合されており、可動子12は対向した固定子11に対してスライド移動する。
実装ヘッド17は複数の単位移載ヘッド18を備えた多連型ヘッドであり、それぞれの単位移載ヘッド18の下端部には電子部品を吸着して保持する吸着ノズル18aが装着されている。吸着ノズル18aは、単位移載ヘッド18に内蔵されたノズル昇降機構によって昇降する。Y軸移動テーブル7、X軸移動テーブル13を駆動することにより実装ヘッド17はX方向、Y方向に移動し、これにより各単位移載ヘッド18は部品供給部4のテープフィーダ5から電子部品を取り出して、基板搬送機構2に位置決めされた基板3に移送搭載する。Y軸移動テーブル7、X軸移動テーブル13および実装ヘッド17は、部品供給部4から電子部品を実装ヘッド17によって取り出して基板3に移送搭載する部品実装機構9(図9参照)を構成する。
部品供給部4と基板搬送機構2との間には部品撮像カメラ6が配設されており、部品供給部4から電子部品を取り出した実装ヘッド17が部品撮像カメラ6の上方を移動する際に部品撮像カメラ6は実装ヘッド17に保持された状態の電子部品を撮像する。撮像結果は認識処理部44(図9参照)によって認識処理され、電子部品を基板3に実装する際には、この認識結果に基づいて部品搭載時の位置補正が行われる。図2に示すように、実装ヘッド17の結合ブラケット16の下部には,実装ヘッド17と一体に移動する基板撮像カメラ20が、X軸移動テーブル13の下方に位置して撮像光軸aを下向きにした姿勢で取り付けられている。基板撮像カメラ20は、実装ヘッド17とともに基板3の上方に移動して、基板3に設定された認識マーク3aなどの撮像対象部位を撮像する。
基板撮像カメラ20による撮像時には、撮像対象部位に対して照明光を照射する必要があり、基板撮像カメラ20と撮像対象との間に照明部30が配置される。本実施の形態においては、この照明部30を、基板撮像カメラ20の下方に水平方向(ここではX方向)に移動自在に配設し、必要に応じて照明部30を基板撮像カメラ20の下方に進出させ、あるいは基板撮像カメラ20の下方から退避させるようにしている。すなわち、撮像時には照明部30は基板撮像カメラ20の下方に進出して撮像対象部位に対して照明光を照射する。そして実装ヘッド17に保持された電子部品との干渉が生じる場合には、照明部30は基板撮像カメラ20の下方から退避する。
次に、図3を参照して基板撮像カメラ20および照明部30の構成を説明する。図3(a)に示すように、基板撮像カメラ20は、受光素子23aを内蔵した受光部23と、レンズ24a、24bおよびプリズム24cを備えた光学ユニット24とを結合した構成となっている。受光部23は撮像光軸aを水平にした姿勢で光学ユニット24と結合され、撮像対象物側にあるレンズ24bを介して下方から垂直上方へ入射した撮像光は、プリズム24cによって水平方向に屈折した後にレンズ24aを介して受光素子23aに入光し、所定の焦点位置にある撮像対象物の画像を受光素子23aに結像させる。そして受光素子23aからは撮像対象物の画像信号が出力されて認識処理部44(図9)に送られる。
図3(b)に示すように、照明部30は同軸照明ユニット26および平面照明ユニット31を備えている。同軸照明ユニット26は、同軸照明光源部27および同軸照明光源部27からの照明光を下方に反射するハーフミラー26aを備えており、反射された同軸照明光は基板3に対して直角方向から入射して、撮像対象物を撮像光軸aの同軸方向から照明する。平面照明ユニット31は、撮像対象となる基板3に対して照明光を斜め上方から照射する機能を有しており、下面側に光源部32が配置された平板状の照明基板31aを主体としている。平面照明ユニット31において撮像光軸aに相当する位置には、開口部31bが設けられており、同軸照明光および基板3からの撮像光は開口部31bを介して通過する。
基板撮像カメラ20によって撮像対象の基板3を撮像する際には、基板撮像カメラ20の撮像光軸aが照明部30の開口部31bの中心に一致するように、照明部30を図4に示す照明移動機構40によって移動させて位置合わせする。すなわち、図4(a)に示すように、照明部30の一方の側端面はスライドベース33に結合されたホルダプレート33aに固着されており、ホルダプレート33aには直動機構34の駆動軸34aが連結されている。さらにスライドベース33の上面に固着されたスライダ35は、結合部材37の下面にX方向に配設されたガイドレール36にスライド自在に装着されており、結合部材37は結合ブラケット16に固定結合されている。
直動機構34は結合部材37の一端部から下方に延出した垂直ベース37aに、駆動軸34aをX方向に向けた水平姿勢で配設されており、直動機構34を駆動することにより、駆動軸34aが凸没して(矢印a)、照明部30はX方向に進退する。ここで本実施の形態においては、撮像対象に応じて水平方向のサイズが異なる複数種類の照明部30(ここでは図4に示す照明部30、30Aの2種類)から選択して交換可能であり、照明移動機構40はこれら複数種類の照明部を、水平方向において予め設定された複数位置に移動させることが可能となっている。
図4(a)、(b)は、水平方向のサイズがL1の照明部30をホルダプレート33aに装着した例を示している。図4(a)では、駆動軸34aを突出させて(矢印a)、ホルダプレート33aの先端面が照明移動位置LP1に移動して停止しており、この状態では照明部30は基板撮像カメラ20に対して正しく位置合わせされる。また図4(b)は、駆動軸34aが没入して(矢印b)、ホルダプレート33aの先端面が退避位置EPに移動して停止しており、この状態では照明部30は基板撮像カメラ20の下方から退避した位置にある。
さらに図4(c)は、水平方向のサイズがL1よりも大きいL2の照明部30Aをホルダプレート33aに装着した例を示している。この場合には、基板撮像カメラ20に照明部30Aを正しく位置合わせするためには、照明移動位置LP1よりも短ストローク側にサイズL2に対応して設定された照明移動位置LP2までホルダプレート33aを突出させる(矢印c)。これにより、照明部30Aは基板撮像カメラ20に対して正しく位置合わせされる。
すなわち、照明移動機構40は照明部30を水平方向において予め設定された複数位置に移動させることが可能となっており、これらの複数位置は、退避位置EPに加えて、複数種類の照明部(照明部30,30A)のそれぞれに対応して設定された複数の照明移動位置(照明移動位置LP1、LP2)を含んでいる。
図5は、照明部30を作動させるための電力供給の方法を示している。本実施の形態においては、照明部30は位置固定ではなく必要時には移動させる構成を採用しており、さらにサイズの異なる複数種類のものを選択交換して用いるようにしていることから、電源配線を常に結合した状態に保つことができない。
このため、本実施の形態においては、図5に示すように、照明部30に電源部39から電力を供給する電源配線39aの端部に、嵌脱自在なコネクタ38を設け、照明部30が装着されるホルダプレート33aに照明部30の電源回路と電気的に接続された嵌合プラグ33bを設けるようにしている。
そして図5(a)に示すように、照明移動機構40を駆動して照明部30(30A)を、基板撮像カメラ20に対して位置合わせされる照明移動位置LP1(LP2)に移動させる(矢印d)ことにより、嵌合プラグ33bとコネクタ38と嵌合状態となって、電源部39から電源配線39aを介して照明部30に電源が供給される。また照明部30(30A)を基板撮像カメラ20の下方から退去する退避位置EPに移動させる(矢印e)ことにより、嵌合プラグ33bとコネクタ38との嵌合が絶たれ、電源部39から照明部30への電源供給が遮断される。なお、ここでは電源の供給・遮断方法として嵌合プラグ33bとコネクタ38を用いているが、嵌合方式には限定されず接点方式など電気端子の接離によって、電源の供給・遮断を行うようにしてもよい。
次に、図6,図7,図8を参照して、実装ヘッド17に保持された電子部品と照明部30との位置的な干渉について説明する。本実施の形態においては、実装ヘッド17によって部品供給部4から電子部品を取り出して基板3に実装する部品実装過程において、以下に説明する照明部30と単位移載ヘッド18に保持された電子部品との干渉の発生可能性の有無を自動的に判断し、その判断結果に基づき適正な基板認識動作および部品実装動作を行わせるようにしている。
まず図6は、3辺の寸法がそれぞれH1,B1,W1の矩形体形状の電子部品P1と、単位移載ヘッド18の吸着ノズル18aに保持された状態における照明部30との干渉の発生状態を示している。ここでは、既に基板3に電子部品P1が実装された状態において、新たに単位移載ヘッド18の吸着ノズル18aによって保持された電子部品P1をハンドリングする際に、照明部30との干渉を生じない条件として電子部品P1に求められる寸法の制約を示している。
すなわち、基板3の上面から照明部30の下面までのクリアランス高さHc1は固定高さであるため、吸着ノズル18aに保持された電子部品P1を、既実装の電子部品P1との間に必要十分な隙間マージンm1を確保しつつ、且つ照明部30の下面との間にも同様に隙間マージンm2を確保した状態で移動させるためには、電子部品P1の部品高さは、図6に示す(1):Hp1=2H1+m1、(2):Hc1=Hp1+m2の関係を満たす高さH1よりも小さくなければならない。
次に図7を参照して、照明移動機構40を作動させて照明部30を基板撮像カメラ20の下方から退避させた状態における干渉について説明する。ここでは3辺の寸法がそれぞれH2,B2,W2の矩形体形状の電子部品P2が単位移載ヘッド18の吸着ノズル18aに保持された状態における照明部30との干渉の発生状態を示している。この場合においても同様に、既に基板3に電子部品P2が実装された状態において、新たに単位移載ヘッド18の吸着ノズル18aによって保持された電子部品P2をハンドリングする際に、照明部30との干渉を生じない条件として電子部品P2に求められる寸法の制約を示している。
この場合においても、図6に示す例と同様に、吸着ノズル18aに保持された電子部品P2を基板撮像カメラ20との干渉を生じることなく移動させるためには、電子部品P2の部品高さは、図7に示す(3):Hp2=2H2+m1、(4):Hc2=Hp2+m2の関係を満たす高さH2よりも小さくなければならない。ここで,クリアランス高さHc2は、照明部30が基板撮像カメラ20の下方に位置している場合のクリアランス高さHc1よりも照明部30の高さ分だけ小さいことから、電子部品P2に許容される高さH2は照明部30の高さの半分に相当する分だけ、クリアランス高さHc1よりも大きくなる。
また図8は、単位移載ヘッド18の吸着ノズル18aに保持された電子部品を吸着ノズル18a廻りに回転させるθ補正の際の照明部30との干渉の発生状態を示している。図8(a)は、直動機構34を作動させて駆動軸34aを突出させ(矢印f)、照明部30を基板撮像カメラ20の下方に進出させた状態において、許容される電子部品P3の最大の長さ寸法W3を示している。この場合には、基板撮像カメラ20に位置合わせされた状態での照明部30のコーナ部と電子部品P3との間に通過マージンm3が確保可能な長さ寸法W3よりも長さ寸法が小さいことが、電子部品P3に求められる制約条件となる。
これに対し図8(b)に示すように、駆動軸34aを没入させ(矢印g)、照明部30を基板撮像カメラ20の下方から退避させた状態において、許容される電子部品P4の最大の長さ寸法W4を示している。この場合には、照明用位置(30*)から移動して退避位置EPにある照明部30との間に、同様の通過マージンm3が確保可能な長さ寸法W4よりも長さ寸法が小さいことが、電子部品P4に求められる制約条件となる。ここで、照明部30は退避位置EPにあってX方向に後退していることから、長さ寸法W4は長さ寸法W3と比較して大きく、寸法的な制約が大きく緩和されている。
次に図9を参照して、制御系の構成を説明する。図9において制御部41は演算処理機能を備えたCPUであり、記憶部42に記憶された各種のプログラムやデータに基づいて以下に説明する各部を制御することにより、部品実装作業を実行させる。記憶部42には、部品実装作業を実行するための動作・処理プログラムのほか、実装データ42a、部品情報42b、照明選択データ42c、照明移動位置データ42dを記憶する。
実装データ42aは、作業対象となる基板に実装される電子部品の種類や基板における実装位置座標など、実装作業実行に用いられるデータである。部品情報42bは実装される電子部品の特性やサイズを示すデータであり、図6〜図8に示す干渉判断に際して用いられる電子部品のサイズデータを含む。照明選択データ42cは、基板撮像カメラ20による撮像に際して用いられる照明部30の種別を指定するデータであり、予め準備された複数種類の照明部30から、撮像対象の基板に応じて選択される。照明移動位置データ42dは、基板撮像カメラ20による撮像時において、照明選択データ42cに基づいて選択された照明部30を照明移動機構40によって移動させて基板撮像カメラ20に対して位置合わせする際の位置合わせ目標位置を示すものである。
機構駆動部43は制御部41に制御されて、基板搬送機構2、部品実装機構9、照明移動機構40を駆動する。これにより、基板3の搬入・搬出および位置決め作業、位置決めされた基板3に対して電子部品を移送搭載する部品実装作業、基板撮像カメラ20による撮像時において照明部30を必要に応じて進出・退避させる照明移動動作が実行される。認識処理部44は、基板撮像カメラ20,部品撮像カメラ6による撮像結果を認識処理する。基板撮像カメラ20による撮像結果を認識処理することにより、基板3の位置決めマークや、部品実装点の位置認識が行われる。部品撮像カメラ6による撮像結果を認識処理することにより、実装ヘッド17において吸着ノズル18aに保持された状態における電子部品の位置ずれが検出される。実装ヘッド17を基板3上に移動させて電子部品を基板3に搭載する際には、これらの認識結果に基づいて搭載時の位置補正が行われる。
干渉判断部45は、基板撮像カメラ20による撮像時における照明部30と実装ヘッド17の吸着ノズル18aに保持された電子部品との干渉発生の有無を判断する処理を行う。この判断処理に際しては、記憶部42に記憶された部品情報42bを参照し、図7〜図9に示す判断方法にしたがって、照明移動位置データ42dに基づいて干渉発生の有無を判断する。
そして干渉判断部45によって干渉発生有りと判断されたならば、照明移動機構40は、実装ヘッド17による電子部品の取り出しに先立って基板撮像カメラ20を照明部30とともに基板3の撮像対象部位に移動させて撮像を実行し、次いで照明部30を干渉の発生が生じない退避位置に移動させた後に、実装ヘッド17による電子部品の取り出しを実行させるように各部を制御する。
この部品実装装置1は上記のように構成されており、部品実装装置1において実行される部品実装処理について、図10のフローを参照して説明する。まず部品実装作業の開始に先立って、実装データ42a、部品情報42b、照明選択データ42c、照明移動位置データ42dを読み込む(ST1)。次いで、読み込まれた上記データを干渉判断部45が参照することにより、照明部30と実装ヘッド17に保持された電子部品との干渉発生の有無を判断する(ST2)。
ここで干渉発生有りと判断されたならば、実装ヘッド17を、基板撮像カメラ20、照明部30とともに基板搬送機構2に位置決めされた基板3へ移動させる(ST3)。次いで実装ヘッド17を移動させて撮像対象位置に基板撮像カメラ20を位置合わせし(ST4)、基板撮像カメラ20によって基板3を撮像する(ST5)。このとき、照明部30は基板撮像カメラ20の下方に位置して、撮像時には照明光を撮像対象位置に照射する。
撮像が終了したならば、照明移動機構40を作動させて照明部30を基板撮像カメラ20の下方から退避位置EP(図4(b)参照)に移動させる(ST6)。そしてこの後、実装ヘッド17を部品供給部4に移動させて各単位移載ヘッド18による電子部品の取り出しを実行する(ST7)。次いで、実装ヘッド17を基板搬送機構2に位置決めされた基板3上に移動させ、取り出した電子部品を基板3に実装する(ST11)。このとき、(ST5)にて基板3を撮像することによって取得した位置ずれ情報に基づき、搭載位置補正が行われる。
また(ST2)にて干渉発生無しと判断されたならば、実装ヘッド17を、部品供給部4に移動させて、各単位移載ヘッド18による電子部品の取り出しを実行する(ST8)。そして電子部品を取り出した実装ヘッド17を、基板撮像カメラ20、照明部30とともに基板搬送機構2に位置決めされた基板3へ移動させる(ST9)。次いで実装ヘッド17を移動させて撮像対象位置に基板撮像カメラ20を位置合わせして、基板3を撮像する(ST10)。そしてこの後、取り出した電子部品を基板3に実装する(ST11)。このとき、(ST10)にて基板3を撮像することによって取得した位置ずれ情報に基づき、搭載位置補正が行われる。
上記説明したように、本実施の形態に示す部品実装装置および部品実装方法では、撮像時に照明光を照射する照明部30を基板撮像カメラ20の下方に照明移動機構40によって水平方向に移動自在に配設し、撮像時に照明部30と実装ヘッド17に保持された電子部品との干渉発生の有無を判断し、干渉発生有りと判断されたならば、実装ヘッド17による電子部品の取り出しに先立って基板撮像カメラ20を照明部30とともに撮像対象部位に移動させて撮像を実行し、次いで照明部30を干渉の発生が生じない退避位置に移動させた後に、実装ヘッド17による電子部品の取り出しを実行するようにしている。これにより、大型部品が照明部30と干渉する不具合を減少させることが可能となり、小型の部品実装設備を用いて大型の電子部品を実装対象とすることができ、汎用性を確保することができる。
本発明の部品実装装置および部品実装方法は、小型の部品実装設備を用いて大型の電子部品を実装対象とすることができ、汎用性を確保することができるという効果を有し、電子部品の基板への実装に際して基板の撮像を必要とする部品実装分野において有用である。
1 部品実装装置
2 基板搬送機構
3 基板
4 部品供給部
7 Y軸移動テーブル
13 X軸移動テーブル
17 実装ヘッド
18 単位移載ヘッド
18a 吸着ノズル
20 基板撮像カメラ
30,30A 照明部
34 直動機構
38 コネクタ
39 電源部
39a 電源配線
40 照明移動機構
P1、P2,P3,P4 電子部品
LP1,LP2 照明移動位置
EP 退避位置

Claims (5)

  1. 部品供給部から電子部品を取り出して基板に実装する部品実装装置であって、
    前記基板を一方向に搬送して所定位置で位置決めする基板搬送機構と、
    前記部品供給部から実装ヘッドによって電子部品を取り出して基板に移送搭載する部品実装機構と、
    前記実装ヘッドと一体的に前記基板の上方に移動してこの基板に設定された撮像対象部位を撮像する基板撮像カメラと、
    前記基板撮像カメラの下方に水平方向に移動自在に配設され撮像時に前記撮像対象部位に対して照明光を照射する照明部と、
    前記照明部を前記水平方向において予め設定された複数位置に移動させる照明移動機構と、
    前記撮像時における照明部と前記実装ヘッドに保持された電子部品との干渉発生の有無を判断する干渉判断部と、
    前記干渉判断部によって干渉発生有りと判断されたならば、前記実装ヘッドによる電子部品の取り出しに先立って基板撮像カメラを前記照明部とともに撮像対象部位に移動させて前記撮像を実行し、次いで前記照明部を前記干渉の発生が生じない退避位置に移動させた後に、前記実装ヘッドによる電子部品の取り出しを実行させる制御部とを備えたことを特徴とする部品実装装置。
  2. 前記電子部品のサイズデータを含む部品情報を記憶する記憶部を備え、
    前記干渉判断部は、前記部品情報に基づいて前記干渉発生の有無を判断することを特徴とする請求項1記載の部品実装装置。
  3. 前記照明部は水平方向のサイズが異なる複数種類から選択して交換可能となっており、
    前記複数位置は、前記退避位置に加えて前記複数種類の照明部のそれぞれに対応して設定されることを記憶する請求項1または2に記載の部品実装装置。
  4. 前記照明部に電力を供給する電源配線は嵌脱自在なコネクタ部を有し、前記基板撮像カメラに対して前記照明部を照明移動位置に移動させることにより、前記コネクタ部が嵌合状態となることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の部品実装装置。
  5. 基板を一方向に搬送して所定位置で位置決めする基板搬送機構と、前記部品供給部から実装ヘッドによって電子部品を取り出して基板に移送搭載する部品実装機構と、前記実装ヘッドと一体的に前記基板の上方に移動してこの基板に設定された撮像対象部位を撮像する基板撮像カメラと、前記基板撮像カメラの下方に水平方向に移動自在に配設され撮像時に前記撮像対象部位に対して照明光を照射する照明部と、前記照明部を前記水平方向において予め設定された複数位置に移動させる照明移動機構とを備えた部品実装装置において、部品供給部から電子部品を取り出して基板に実装する部品実装方法であって、
    前記撮像時における照明部と前記実装ヘッドに保持された電子部品との干渉発生の有無を判断し、干渉発生有りと判断されたならば、前記実装ヘッドによる電子部品の取り出しに先立って基板撮像カメラを前記照明部とともに撮像対象部位に移動させて前記撮像を実行し、次いで前記照明部を前記干渉の発生が生じない退避位置に移動させた後に、前記実装ヘッドによる電子部品の取り出しを実行することを特徴とする部品実装方法。
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