JP2014021094A - 物理量検出器の製造方法および物理量検出器、並びに電子機器および移動体 - Google Patents

物理量検出器の製造方法および物理量検出器、並びに電子機器および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】カンチレバーと錘との位置あわせが容易な構成を備えた物理量検出器の製造方法を提供する。
【解決手段】物理量検出器の製造方法は、基部10に片持ち支持され物理量検出素子40を備える継ぎ手部12および可動部13と、質量部50,52,54,56と、を用意する準備ステップと、質量部50,52,54,56それぞれの固定位置を示すクロム(Cr)蒸着膜62aを、可動部13に形成するマーキングステップと、可動部13の側面13c,13dと質量部50,52,54,56それぞれの縁辺とを位置合わせし、クロム(Cr)蒸着膜62aに対して質量部50,52,54,56それぞれを所定位置に配置する位置決めステップと、熱硬化型接着剤62bを介して、クロム(Cr)蒸着膜62aの位置に質量部50,52,54,56を固定する固定ステップと、を含むことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、加速度等を検出する物理量検出器の製造方法および当該製造方法によって製造された物理量検出器、並びに物理量検出器を備えた電子機器および移動体、に関する。
従来、物理量検出器の一例としての半導体加速度センサーが、特許文献1に開示されている。この半導体加速度センサーは、カンチレバービームの一端に、出力感度を高めるための重り(錘)を有している。また、カンチレバービームの一端には窓穴が設けられ、重りには凸部が設けられている。そして、カンチレバービームの窓穴に重りの凸部を嵌め込むことで、カンチレバービームに重りを取り付けている。これにより、カンチレバービームに対する重りの位置を一定にする組み立てが容易になり、カンチレバービームに重りを取り付ける際の作業性が向上する。
特開平7−122759号公報
しかし、従来の技術では、カンチレバービームに窓穴を設けること、および重りに凸部を設けること、が必要であり、これら窓穴および凸部は、位置合わせのために矩形等の複雑な形状に形成されていた。また、窓穴および凸部は、より正確な嵌め込みのために、高精度の加工が要求されていた。さらに、半導体加速度センサーの小型化に伴い、窓穴と凸部との嵌め合いにおけるガタ等をより抑制しなくてはならず、加工負荷が増大してしまう傾向にある、という課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例または形態として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る物理量検出器の製造方法は、物理量検出素子を備え片持ち支持されるカンチレバーと、物理量の検出感度を高めるための錘と、を用意する準備ステップと、前記カンチレバーにおける前記錘の固定位置を示すマークを、前記カンチレバーに形成するマーキングステップと、前記カンチレバーを含む縁辺と前記錘の縁辺とを位置合わせし、前記マークに対して前記錘を所定位置に配置する位置決めステップと、接合部材を介して、前記マークの位置に前記錘を固定する固定ステップと、を含むことを特徴とする。
本適用例の物理量検出器の製造方法によれば、物理量検出器は、例えば枠部等に片持ち支持されているカンチレバーに、錘が所定の配置で固定されていて、カンチレバーの変位を物理量検出素子を介して検出する構成である。この物理量検出器の製造方法は、まず、準備ステップでは、カンチレバーおよび錘を用意する。次に、マーキングステップでは、カンチレバーに錘の固定位置を示すマークを形成し、位置決めステップでは、カンチレバーを含む縁辺、即ちカンチレバーや枠部等の外形または内形を構成する辺と、錘の縁辺である外形等を構成する辺と、を位置合わせして、カンチレバーのマークと錘とを所定の配置にする。そして、固定ステップでは、カンチレバーにおける錘が固定される正確な位置に形成されたマークの部分と錘とを接合部材で固定する。接合部材は、例えば、マークおよびマークと錘との間に塗布される接着剤等で構成される。これにより、錘は、カンチレバーに所定の位置関係をもって固定されることになる。そのため、カンチレバーは、固定される錘の位置ズレが防止され、重心位置を一定に保って、加速度等の物理量を検出するための特性向上を図ることが可能である。この物理量検出器の製造方法は、カンチレバーへのマークの形成、およびカンチレバーと錘とのそれぞれの縁辺による位置合わせ、により、カンチレバーと錘とを正確に位置決めすることができ、従来のような複雑形状の窓穴および凸部の加工等が不要であり、加工負荷の軽減が図れる。
[適用例2]上記適用例に記載の物理量検出器の製造方法において、前記マーキングステップでは、前記マークが前記カンチレバーの面に形成された金属膜であること、が好ましい。
この方法によれば、金属膜のマークは、既知のフォトリソグラフィー等を用いるマーキングステップにおいて、カンチレバーに形成することができ、カンチレバーの面から金属膜の厚み分だけ突起している。このような金属膜のマークであれば、突起している金属膜の上面、即ち錘と対向する面、にのみ例えば接着剤を塗布すること等が容易に行える。また、カンチレバーと錘との間隙をほぼ一定に確保することも容易となり、マーク位置以外でのカンチレバーと錘との接触を防止して、重心位置を一定に保った製造をすることが可能である。この場合、接合部材は、例えば、金属膜と接着剤等を有する構成が考えられる。
[適用例3]上記適用例に記載の物理量検出器の製造方法において、前記固定ステップでは、前記接合部材が前記錘の前記カンチレバーに対向する面に予め付与されたハンダを含む構成であること、が好ましい。
この方法によれば、錘には、カンチレバーのマークである金属膜に対向して固定される面側に、金属膜と錘とを接着するハンダが付与されている。このように、錘の面に予めハンダが付与されていることにより、位置決めステップでカンチレバーと錘との位置決めをしてから、固定ステップでは加熱をするだけで、ハンダと金属膜とが接合して錘の固定が行える。つまり、ハンダをマークの位置に合わせて付与する等の手間が不要である。なお、この場合のハンダは、低融点材であれば良く、種々の合金等を用いることが可能である。
[適用例4]本適用例に係る物理量検出器は、物理量検出素子を備え片持ち支持されるカンチレバーと、前記カンチレバーに固定され物理量の検出感度を高めるための錘と、前記カンチレバーに設けられ前記カンチレバーにおける前記錘の固定位置を示すマークと、前記カンチレバーを含む縁辺と前記錘の縁辺との位置が平面視で合っており、前記マークに対して所定位置に前記錘を固定している接合部材と、を備えていることを特徴とする。
本適用例の物理量検出器によれば、例えば枠部等に片持ち支持されているカンチレバーに、錘が所定の配置で固定されていて、カンチレバーの変位を物理量検出素子を介して検出する構成である。カンチレバーには、錘を固定するための位置を示すマークが形成されていて、カンチレバーのマークと錘とは、カンチレバーを含む縁辺、即ちカンチレバーや枠部等の外形または内形を構成する辺と、錘の縁辺である外形等を構成する辺と、の位置が合わさるように、接合部材によって固定されている。これにより、錘は、カンチレバーにおける錘が固定される正確な位置に形成されたマークに、所定の位置関係をもって固定されていることになる。そのため、カンチレバーは、固定されている錘の位置ズレが防止されて重心位置を一定に保つことができ、加速度等の物理量を検出するための特性向上を図ることが可能となっている。この物理量検出器は、カンチレバーへのマークの形成、およびカンチレバーと錘とのそれぞれの縁辺による位置合わせ、により、カンチレバーと錘とを正確に位置決めすることができ、従来のような窓穴の加工および凸部の加工等が不要なため、加工負荷の軽減が図れる構成である。
[適用例5]上記適用例に記載の物理量検出器において、前記マークが前記カンチレバーの面に形成された金属膜であること、が好ましい。
この構成によれば、金属膜のマークは、既知のフォトリソグラフィー等によってカンチレバーに形成でき、カンチレバーの面から金属膜の厚み分だけ突起している。このような金属膜のマークは、突起している金属膜の上面、即ち錘と対向する面、にのみ例えば接着剤等を塗布すること等が容易に行える。また、カンチレバーと錘との間隙をほぼ一定に確保することも可能となり、マーク位置以外でのカンチレバーと錘との接触を防止して、重心位置を一定に保つことがより確実に可能である。この場合、接合部材は、例えば、金属膜と接着剤等を有する構成が考えられる。
[適用例6]上記適用例に記載の物理量検出器において、前記接合部材が前記錘の前記カンチレバーに対向する面に予め付与されたハンダを含む構成であること、が好ましい。
この構成によれば、錘には、カンチレバーのマークである金属膜に対向して固定される面側に、金属膜と錘とを接着するハンダが付与されている。このように、錘面に予めハンダが付与されていることにより、カンチレバーと錘との位置決めをしてから、加熱をするだけで、ハンダと金属膜とが接合して錘の固定が行える。つまり、ハンダをマークの位置に合わせて付与する等の手間が不要である。なお、この場合のハンダは、低融点材であれば良く、種々の合金等を用いることが可能である。
[適用例7]本適用例に係る電子機器は、上記適用例に記載の製造方法により製造された物理量検出器を搭載していることを特徴とする。
本適用例の電子機器によれば、上記製造方法により製造された物理量検出器を搭載している。このような電子機器は、カンチレバーと錘とが所定の位置関係をもって固定されていることにより、カンチレバーに固定される錘の位置ズレが防止されて、重心位置を一定に保つことができ、物理量を検出する特性の向上を図ることが可能である。
[適用例8]本適用例に係る移動体は、上記適用例に記載の製造方法により製造された物理量検出器を搭載していることを特徴とする。
本適用例の移動体によれば、上記製造方法により製造された物理量検出器を搭載していて、カンチレバーと錘とが所定の位置関係をもって固定されている。これにより、カンチレバーは、固定される錘の位置ズレが防止され、重心位置を一定に保つことができ、移動体は、物理量の検出特性の向上が図れるため、安定して移動することが可能である。
本発明の実施形態1に係る物理量検出器を示す斜視図。 (a)物理量検出器を示す平面図、(b)物理量検出器を示す断面図。 (a)(b)物理量検出器の動作を示す断面図。 物理量検出器の製造方法を示すフローチャート。 実施形態2に係る物理量検出器を示す断面図。 実施形態3に係る物理量検出器を示す断面図。 (a)物理量検出器を備えた物理量検出デバイスを示す平面図、(b)物理量検出器を備えた物理量検出デバイスを示す断面図。 (a)物理量検出器を備えた電子機器であるビデオカメラを示す斜視図、(b)物理量検出器を備えた電子機器である携帯電話を示す斜視図。 物理量検出器を備えた移動体である自動車を示す平面図。
以下、本発明の物理量検出器の製造方法および物理量検出器、並びに電子機器および移動体について、その好適な例を添付図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る物理量検出器を示す斜視図である。また、図2(a)は、物理量検出器を示す平面図、図2(b)は、物理量検出器を示す断面図である。図2(b)は、図2(a)における物理量検出器100のΙ−Ι線に沿う断面を示している。各図には、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、Z軸を図示している。
物理量検出器100は、図1または図2(a)(b)に示すように、X軸方向に延出し互いに反対を向く主面10a,10bを有している板状の基部10と、基部10からY軸方向へ延出している継ぎ手部12と、継ぎ手部12から基部10と反対方向へ矩形状をなして延出しいる可動部13と、基部10の一端から可動部13の外縁に沿って基部10の他端まで延出している枠部30と、基部10から可動部13に掛け渡されて固定されている物理量検出素子40と、可動部13に設けられている質量部(錘)50,52,54,56と、を備えている。
枠部30は、可動部13と間隙32aを隔ててY軸に沿うように設けられた延出部31aと、可動部13と間隙32bを隔ててY軸に沿うように設けられた延出部31bと、可動部13と間隙32cを隔ててX軸に沿うように設けられた延出部31cと、を有している。そして、枠部30は、平面視(図2(a))における延出部31cを形成する側面31dおよび側面31eを有している。
可動部13は、枠部30および基部10によって囲まれていて、基部10に継ぎ手部12を介して接続され、片持ち支持された状態である。そして、可動部13は、互いに反対を向く主面13a,13bと、平面視(図2(a))における主面13a,13bを形成する側面であり、枠部30の延出部31aに沿う側面13cおよび延出部31bに沿う側面13dと、を有している。主面13aは、基部10の主面10aと同じ側を向いた面であり、主面13bは、基部10の主面10bと同じ側を向いた面である。ここで、側面13c,13dおよび側面31d,31eは、カンチレバーを含む縁辺である、ということができる。
継ぎ手部12は、基部10と可動部13との間に設けられ、基部10と可動部13とを接続している。継ぎ手部12の厚みは、基部10や可動部13の厚みよりも薄く形成されている。この場合、基部10,枠部30および可動部13は、水晶板で形成されていて、継ぎ手部12は、水晶板の両面からハーフエッチングによって形成された溝部12a,12bを有している。この溝部12a,12bは、X軸に沿って形成されていて、継ぎ手部12は、可動部13が基部10に対して変位(回動)する際に、溝部12a,12bが支点、即ち中間ヒンジとして機能する。このような継ぎ手部12および可動部13は、カンチレバーとして機能し、このカンチレバーは、物理量検出素子40を備え、基部10に片持ち支持されているといえる。
また、基部10の主面10aから可動部13の主面13aにかけての面には、物理量検出素子40が接合剤60によって固定されている。物理量検出素子40の固定位置は、主面10aおよび主面13aそれぞれのX軸方向における中央位置の2箇所である。
そして、可動部13に設けられている質量部50,52,54,56は、平面視で矩形状であり、質量部50,52が主面13aに接合部材62で固定され、質量部54,56が主面13bに接合部材62で固定されている。ここで、主面13aに固定される質量部50は、平面視において、矩形の縁辺である1辺と可動部13の側面13cとの位置があっており、且つ他の1辺と枠部30の側面31dとの位置が合っており、このような位置合わせにより可動部13の側面13cの側に配置されている。同様に、主面13aに固定される質量部52は、平面視において、矩形の縁辺である1辺と可動部13の側面13dとの位置が合っており、且つ他の1辺と枠部30の側面31eとの位置が合っており、これにより可動部13の側面13dの側に配置されている。主面13bに固定される質量部54は、平面視において、矩形の1辺と可動部13の側面13cとの位置が合っており、且つ他の1辺と枠部30の側面31dとの位置が合っており、これにより可動部13の側面13cの側に配置されている。同様に、主面13bに固定される質量部56は、平面視において、矩形の1辺と可動部13の側面13dとの位置が合っており、且つ他の1辺と枠部30の側面31eとの位置が合っており、これにより可動部13の側面13dの側に配置されている。
このように配置された質量部50,52,54,56は、質量部50,52が物理量検出素子40を中心にして左右対称に配置され、質量部54,56は、平面視で、質量部50,52にそれぞれ重なるように配置されている。これら質量部50,52,54,56は、質量部50,52,54,56の重心位置にそれぞれ設けられている接合部材62によって、可動部13に固定されている。
接合部材62は、図2(b)または図2(b)中の拡大図に示すように、マークとしての金属膜であるクロム(Cr)蒸着膜62aと、接着剤としてのシリコーン樹脂系の熱硬化型接着剤62bと、で構成されている。クロム(Cr)蒸着膜62aは、可動部13の主面13aおよび主面13bに、それぞれ2カ所ずつ、平面視で円形状に形成されている。熱硬化型接着剤62bは、クロム(Cr)蒸着膜62aの円形面の全面に塗布され、質量部50,52,54,56が載置された後、加熱により硬化して、質量部50,52,54,56をクロム(Cr)蒸着膜62aに固定する。これにより、可動部13と質量部50,52,54,56のそれぞれとは、クロム(Cr)蒸着膜62aおよび熱硬化型接着剤62bの厚みだけ離間している。
また、物理量検出素子40は、基部10の主面10aに接合剤60で固定されているベース部42aと、可動部13の主面13aに接合剤60で固定されているベース部42bと、ベース部42aとベース部42bとの間にあって物理量を検出するための振動梁部41a,41bと、を有している。この場合、振動梁部41a,41bの形状は、角柱状であり、振動梁部41a,41bに設けられた励振電極(図示せず)に駆動信号(交流電圧)が印加されると、X軸に沿って、互いに離間または近接するように屈曲振動をする。即ち、物理量検出素子40は、音叉型振動片である。なお、接合剤60としては、例えば、低融点ガラス、共晶接合可能なAu/Sn合金被膜等が用いられ、ここでは低融点ガラスを用いている。
物理量検出素子40のベース部42a上には、引き出し電極44a,44bが設けられている。これら引き出し電極44a,44bは、振動梁部41a,41bに設けられた励振電極(図示せず)と電気的に接続されている。引き出し電極44a,44bは、金属ワイヤー48によって、基部10の主面10aに設けられた接続端子46a,46bと電気的に接続されている。接続端子46a,46bは、図示しない配線によって、外部接続端子49a,49bと電気的に接続されている。外部接続端子49a,49bは、物理量検出器100がパッケージなどに実装される側の面(基部10の主面10b側)に、平面視でパッケージ固定部34と重なるように設けられている。パッケージ固定部34は、物理量検出器100の枠部30をパッケージ等の外部部材に実装するためのものであり、枠部30の基部10側の角部に2箇所設けられている。
物理量検出素子40は、水晶の原石等から所定の角度で切り出された水晶基板を、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によってパターニングすることにより形成されている。この場合、物理量検出素子40は、基部10および可動部13との線膨張係数との差を小さくすることを考慮すれば、基部10および可動部13の材質と同質にすることが望ましい。
次に、物理量検出器100の動作について説明する。図3(a)(b)は、物理量検出器の動作を示す断面図である。図3(a)に示すように、物理量検出器100に、矢印α1方向の(+Z方向の)加速度が印加されると、可動部13には−Z方向に力が作用し、可動部13は継ぎ手部12を支点として−Z方向に変位する。これにより、物理量検出素子40には、Y軸に沿ってベース部42aとベース部42bとが互いに離れる方向の力が加わり、振動梁部41a,41bには引っ張り応力が生じる。そのため、振動梁部41a,41bの振動する周波数である共振周波数は高くなる。
一方、図3(b)に示すように、物理量検出器100に、矢印α2方向の(−Z方向の)加速度が印加されると、可動部13には+Z方向に力が作用し、可動部13は、継ぎ手部12を支点として+Z方向に変位する。これにより、物理量検出素子40には、Y軸に沿ってベース部42aとベース部42bとが互いに近づく方向の力が加わり、振動梁部41a,41bには圧縮応力が生じる。そのため、振動梁部41a,41bの共振周波数は、低くなる。
物理量検出器100では、上記のような物理量検出素子40の共振周波数の変化を検出している。即ち、物理量検出器100に加わる加速度は、上記の検出された共振周波数の変化の割合に応じて、ルックアップテーブルなどによって定められた数値に変換することで導出される。
なお、物理量検出器100は傾斜計としても用いることができる。傾斜計としての物理量検出器100は、傾斜による姿勢の変化に応じて、物理量検出器100に対する重力加速度が加わる方向が変化し、振動梁部41a,41bに引っ張り応力や圧縮応力が生じる。そして、振動梁部41a,41bの共振周波数が変化することになり、傾斜による姿勢の変化が導出される。
(物理量検出器の製造方法)
次に、物理量検出器100の製造法について説明する。図4は、物理量検出器の製造方法を示すフローチャートである。まず、ステップS1において、カンチレバーおよび錘を用意する。物理量検出器100では、カンチレバーである継ぎ手部12および可動部13と、基部10と、枠部30と、錘である質量部50,52,54,56と、を準備しておく。即ち、これら基部10、枠部30、質量部50,52,54,56は、前工程において、別々に製造されている。このステップS1は、準備ステップに該当する。準備後、ステップS2へ進む。
ステップS2において、カンチレバーにクロム(Cr)を蒸着する。具体的には、可動部13の主面13a,13bの全面に、マークとなる金属膜としてのクロム(Cr)を蒸着する。この蒸着は、既知のPVD(Physical Vapor Deposition)等により行い、マークとなるクロム(Cr)蒸着膜62aを含むCr薄膜が形成される。蒸着後、ステップS3へ進む。
ステップS3において、マーク以外の部分のクロム(Cr)を剥離する。この剥離は、既知のフォトリソグラフィー等により行い、まず、Cr薄膜の全面にレジストを塗布した後、マークとなるべき部分のレジストを残して、他のレジストを除去する。残ったレジストは、図1に示す接合部材62の位置にあり、平面視で円形状をなしている。そして、濃硫酸等の剥離液によって、Cr薄膜を剥離する。これにより、レジストで保護されている部分のCr薄膜のみが残ることになる。そして、Cr薄膜上のレジストを除去すれば、クロム(Cr)蒸着膜62aが形成される。ステップS2およびステップS3は、マーキングステップに該当する。剥離後、ステップS4へ進む。
ステップS4において、マークに接着剤を塗布する。具体的には、ステップS2で形成したクロム(Cr)蒸着膜62aに、接着剤として選んだ熱硬化型接着剤62bを均一に塗布する。これらクロム(Cr)蒸着膜62aおよび熱硬化型接着剤62bは、接合部材62として機能する。塗布後、ステップS5へ進む。
ステップS5において、カンチレバーの縁辺と錘の縁辺とを位置合わせする。具体的には、既述したように、可動部13の主面13aに固定される質量部(錘)50は、その縁辺である外形の1辺を可動部(カンチレバー)13の縁辺である側面13cに位置合わせし、他の1辺を枠部30の側面31dに位置合わせすることにより、可動部13の側面13cの側に配置される。同様に、質量部52,54,56も可動部13に位置合わせして配置される。質量部50,52,54,56それぞれの位置合わせには、例えば、板状の治具等を用いてそれぞれの縁辺を合わせることが望ましい。位置合わせ後、ステップS6へ進む。
ステップS6において、カンチレバーのマーク位置に接着剤を介して錘を載置する。具体的には、カンチレバーのマークであるクロム(Cr)蒸着膜62aの位置において、クロム(Cr)蒸着膜62aに塗布されている熱硬化型接着剤62bを介して、可動部13に位置合わせしつつ質量部(錘)50,52,54,56を載置する。載置後、ステップS7へ進む。
ステップS7において、接着剤を加熱して錘を固定する。具体的には、熱硬化型接着剤62bを加熱して硬化させることにより、質量部50,52,54,56を可動部13に固定する。この時、質量部50,52,54,56のそれぞれは、可動部13に対して、クロム(Cr)蒸着膜62aおよび熱硬化型接着剤62bの厚みに相当して離間している。このように、接合部材62が膜厚調整可能なクロム(Cr)蒸着膜62aを有していることにより、当該離間を正確且つ確実に確保できる。そのため、質量部50,52,54,56と枠部30の延出部31cとが当接等してしまい可動部13の変位が妨げられてしまう、というようなことを確実に回避できる。ステップS7は、固定ステップに該当する。以上で、物理量検出器100を製造するフローが終了する。
このような物理量検出器の製造方法によれば、可動部13へマークとしてのクロム(Cr)蒸着膜62aの形成、および可動部13と質量部50,52,54,56とのそれぞれの縁辺による位置合わせ、により、可動部13に対して質量部50,52,54,56を正確に位置決めすることができる。そのため、従来のように、窓穴および凸部を位置あわせ用に複雑な形状に加工すること等が不要であり、加工負荷の軽減が図れる。
(実施形態2)
次に、物理量検出器の他の好適な構成例について説明する。図5は、実施形態2に係る物理量検出器を示す断面図である。図5の物理量検出器200において、実施形態1の物理量検出器100と同じ構成部位については、同符号を付与してある。物理量検出器200と物理量検出器100とは、可動部13に質量部50,52,54,56を固定する接合部材の構成のみが異なっている。
図5に示すように、物理量検出器200は、質量部50,52が可動部13の主面13aに物理量検出素子40を中心にして左右対称に配置され、質量部54,56が平面視で、質量部50,52にそれぞれ重なるように可動部13の主面13bに配置されている。これら質量部50,52,54,56は、質量部50,52,54,56の重心位置にそれぞれ設けられている接合部材63によって、可動部13に固定されている。
接合部材63は、拡大図に示すように、可動部13に設けられマークとしての金属膜であるクロム(Cr)蒸着膜63aと、質量部50,52,54,56の可動部13と対向して配置される面の全面に形成されているハンダ63bと、で構成されている。クロム(Cr)蒸着膜63aは、物理量検出器100のクロム(Cr)蒸着膜62aと同様、可動部13の主面13aおよび主面13bに、それぞれ2カ所ずつ、平面視で円形状に形成されている。
可動部13に質量部50,52,54,56を固定するには、質量部50,52,54,56のハンダ63bが形成されている面を可動部13のクロム(Cr)蒸着膜63aに載置し、加熱する。そして、加熱をすることでハンダ63bが溶融することにより、質量部50,52,54,56は、可動部13に対して所定の位置関係を保持しつつ、クロム(Cr)蒸着膜63aを介して可動部13へ固定される。
物理量検出器200は、接合部材63を用いることにより、可動部13と質量部50,52,54,56との位置合わせをするだけで、確実に固定できる。即ち、物理量検出器100におけるように、クロム(Cr)蒸着膜63aへ熱硬化型接着剤62bを塗布するような正確さを要する工程が不要であり、加工負荷のさらなる軽減が図れる。
(実施形態3)
次に、物理量検出器の他の好適な構成例について説明する。図6は、実施形態3に係る物理量検出器を示す断面図である。図6の物理量検出器300において、実施形態1の物理量検出器100と同じ構成部位については、同符号を付与してある。物理量検出器300と物理量検出器100,200とは、可動部13に質量部50,52,54,56を固定する接合部材の構成のみが異なっている。
図6に示すように、物理量検出器300は、質量部50,52が可動部13の主面13aに物理量検出素子40を中心にして左右対称に配置され、質量部54,56が、平面視で、質量部50,52にそれぞれ重なるように、可動部13の主面13bに配置されている。これら質量部50,52,54,56は、質量部50,52,54,56の重心位置にそれぞれ設けられている接合部材64によって、可動部13に固定されている。
接合部材64は、拡大図に示すように、マークとして可動部13に形成されている凹部64aと、凹部64aに塗布されている熱硬化型接着剤64bと、で構成されている。凹部64aは、可動部13の質量部50,52,54,56に対向する主面13aおよび主面13bに、それぞれ2カ所ずつ、平面視で円形状に形成されている。
そして、可動部13に質量部50,52,54,56を固定するには、質量部50,52,54,56を可動部13に対して位置あわせして載置し、加熱する。加熱により熱硬化型接着剤64bが硬化することで、質量部50,52,54,56は、可動部13に対して所定の位置関係を保持しつつ、熱硬化型接着剤64bを介して可動部13へ固定される。
物理量検出器300は、凹部64aを有する接合部材64を用いることにより、熱硬化型接着剤64bの塗布は凹部64aへ注入すればよく、作業に必要以上の正確さが不要である。
(物理量検出デバイス)
次に、物理量検出器100,200,300を用いた物理量検出デバイスについて、説明する。図7(a)は、物理量検出器を備えた物理量検出デバイスを示す平面図であり、図7(b)は、物理量検出器を備えた物理量検出デバイスを示す断面図である。図7(b)は、図7(a)におけるΠ−Π線に沿う断面を表している。物理量検出デバイス400では、本発明の物理量検出器100,200,300を用いることができるが、この場合、図7(a)および図7(b)に示すように、物理量検出器100を備えている。なお、物理量検出デバイス400としては、物理量検出器100を制御する電気回路等を備えている構成も可能である。
物理量検出デバイス400は、パッケージ410を有し、パッケージ410はパッケージベース420およびリッド430から成っている。なお、図7(a)では、リッド430を省略してある。パッケージベース420には、凹部421が形成され、凹部421内に物理量検出器100が収容されている。パッケージベース420は、セラミックグリーンシートを積層して焼成した酸化アルミニウム焼結体で形成されているが、水晶、ガラスおよびシリコン等の材料を用いることもできる。
パッケージベース420は、内底面(凹部421の内側の底面)422から、リッド430側に突出した段差部423を有し、段差部423には、内部端子440,442が設けられている。内部端子440,442は、物理量検出器100の枠部30に設けられた外部接続端子49a,49bと対向する位置に設けられている。パッケージベース420の外底面(内底面422と反対側の面)424には、電子機器等の外部部材に実装される際に用いられる外部端子444,446が設けられていて、外部端子444,446は、図示しない内部配線を介して内部端子440,442と電気的に接続されている。
パッケージベース420には、凹部421の底部に設けられ外底面424から内底面422まで貫通している貫通孔425と、貫通孔425を塞いでパッケージ410の内部を気密状態に封止するための封止部450と、が設けられている。なお、パッケージ410の内部は、窒素、ヘリウム、アルゴンなどの不活性ガスが充填されていてもよい。
物理量検出器100は、枠部30のパッケージ固定部34が、導電性接着剤460を介して、パッケージベース420の段差部423に固定されることにより、パッケージ410内に収容されている。これにより、パッケージ固定部34に設けられた外部接続端子49a,49bと、段差部423に設けられた内部端子440,442とは、導電性接着剤460により電気的に接続される。
リッド430は、板状をなしていて、パッケージベース420の凹部421を覆って設けられている。このリッド430は、パッケージベース420と同じ材料や、コバール、ステンレス鋼などの金属等を用いることができ、この場合、コパールを用いている。リッド430は、シームリング432を介して、パッケージベース420に接合されている。
このような構成の物理量検出デバイス400は、外部端子444,446、内部端子440,442、外部接続端子49a,49b、接続端子46a,46b等を経由して、物理量検出素子40の励振電極に駆動信号がされると、物理量検出素子40の振動梁部41a,41bが所定の周波数で振動する。物理量検出デバイス400は、物理量検出素子40が印加される加速度や傾斜等に応じて変化することにより、その振動の共振周波数を出力信号として出力することができ、高い検出感度を有する加速度センサーや傾斜センサー等として用いられる。
(電子機器)
次に、物理量検出器100,200,300を用いた電子機器について、説明する。図8(a)は、物理量検出器を備えた電子機器であるビデオカメラを示す斜視図、図8(b)は、物理量検出器を備えた電子機器である携帯電話を示す斜視図である。これらの電子機器は、本発明にかかる物理量検出器100,200,300のうち、物理量検出器100を搭載している。まず、図8(a)に示すビデオカメラ(電子機器)500は、受像部501と、操作部502と、音声入力部503と、表示ユニット504と、を備えている。このビデオカメラ500は、物理量検出器100を備えており、物理量検出器100の搭載数に応じて、それぞれ直交するX軸、Y軸、Z軸(不図示)の少なくとも1軸まわりの加速度あるいは傾斜等を検出して、手ぶれ補正機能を発揮できる。これにより、ビデオカメラ500は、鮮明な動画映像を記録することができる。
また、図8(b)に示す携帯電話(電子機器)600は、複数の操作ボタン601と、表示ユニット602と、カメラ機構603と、シャッターボタン604と、を備えている。この携帯電話600は、物理量検出器100を備えており、物理量検出器100の搭載数に応じて、それぞれ直交するX軸、Y軸、Z軸(不図示)の少なくとも1軸まわりの加速度あるいは傾斜等を検出して、カメラ機構603が手ぶれ補正機能を発揮できる。これにより、携帯電話600は、カメラ機構603により鮮明な画像を記録することができる。
(移動体)
次に、物理量検出器100,200,300を用いた移動体について、説明する。図9は、物理量検出器を備えた移動体である自動車を示す平面図である。図9に示すように、自動車(移動体)700には、物理量検出器100が一例として用いられている。自動車700において、物理量検出器100は、車体701に搭載されている電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)703に内蔵されている。電子制御ユニット703は、物理量検出器100が車体701の加速度や傾斜等を検出することにより、自動車700の移動状態や姿勢等を把握し、タイヤ702等の制御を的確に行うことができる。これにより、自動車700は、安全で安定した走行をすることが可能である。
以上説明した物理量検出器の製造方法および物理量検出器、並びに電子機器および移動体は、各実施形態における形態に限定されるものではなく、次に挙げる変形例のような形態であっても、実施形態と同様な効果が得られる。
(変形例1)物理量検出器100の接合部材62におけるマークは、クロム(Cr)蒸着膜62aであるが、これに限定されるものではなく、フローチャートのステップS2〜S3において、クロム(Cr)蒸着膜62a以外のニッケル(Ni)等による金属膜であっても良く、さらに、マークは、樹脂、塗料等の金属膜以外で形成されていても良い。これは、物理量検出器200の接合部材63におけるマークにも適用できる。また、これらマークは、平面視で円形状に限定されない。このようなマークでも、ステップS5およびS6での位置あわせによって、質量部50,52,54,56を正確に可動部13へ固定することができる。
(変形例2)物理量検出器300の接合部材64におけるマークは、凹部64aではなく、凸状の形態等や平面視で円形状以外の形状であっても良い。
(変形例3)物理量検出器100,200,300において、基部10、継ぎ手部12、可動部13、枠部30および物理量検出素子40の材質は、水晶に限定されるものではなく、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、四ホウ酸リチウム(Li247)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)などの圧電材料であっても良い。さらに、基部10、継ぎ手部12、可動部13、枠部30は、シリコンやゲルマニウムなどの非圧電材料等であってもよい。
(変形例4)物理量検出器100,200,300において、物理量検出素子40として、音叉型振動片を用いた例について説明したが、可動部13の変位に応じて周波数が変化すれば、物理量検出素子40の形態は、特に音叉型振動片に限定されない。また、物理量検出器100,200,300では、物理量検出素子40が可動部13の主面13a側にのみ設けられているが、可動部13の主面13b側にのみ設けられている構成や、主面13a側および主面13b側の両面に設けられている構成であっても良い。
(変形例5)物理量検出器100,200,300は、既述した電子器や移動体に搭載される以外に、キーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター、車体姿勢制御システム等の電子制御ユニットに搭載でき、広範な分野に適用可能である。
1…物理量検出器、10…基部、12…カンチレバーとしての継ぎ手部、13…カンチレバーとしての可動部、13c,13d…カンチレバーを含む縁辺としての側面、30…枠部、31d,31e…カンチレバーを含む縁辺としての側面、40…物理量検出素子、50,52,54,56…錘としての質量部、62…接合部材、62a…マークとしての金属膜であるクロム(Cr)蒸着膜、62b…熱硬化型接着剤、200,300…物理量検出器、400…物理量検出デバイス、500…電子機器としてのビデオカメラ、600…電子機器としての携帯電話、700…移動体としての自動車。

Claims (8)

  1. 物理量検出素子を備え片持ち支持されるカンチレバーと、物理量の検出感度を高めるための錘と、を用意する準備ステップと、
    前記カンチレバーにおける前記錘の固定位置を示すマークを、前記カンチレバーに形成するマーキングステップと、
    前記カンチレバーを含む縁辺と前記錘の縁辺とを位置合わせし、前記マークに対して前記錘を所定位置に配置する位置決めステップと、
    接合部材を介して、前記マークの位置に前記錘を固定する固定ステップと、を含むことを特徴とする物理量検出器の製造方法。
  2. 請求項1に記載の物理量検出器の製造方法であって、
    前記マーキングステップでは、前記マークが前記カンチレバーの面に形成された金属膜であることを特徴とする物理量検出器の製造方法。
  3. 請求項2に記載の物理量検出器の製造方法であって、
    前記固定ステップでは、前記接合部材が前記錘の前記カンチレバーに対向する面に予め付与されたハンダを含む構成であることを特徴とする物理量検出器の製造方法。
  4. 物理量検出素子を備え片持ち支持されるカンチレバーと、
    前記カンチレバーに固定され物理量の検出感度を高めるための錘と、
    前記カンチレバーに設けられ前記カンチレバーにおける前記錘の固定位置を示すマークと、
    前記カンチレバーを含む縁辺と前記錘の縁辺との位置が平面視で合っており、前記マークに対して所定位置に前記錘を固定している接合部材と、を備えていることを特徴とする物理量検出器。
  5. 請求項4に記載の物理量検出器であって、
    前記マークが前記カンチレバーの面に形成された金属膜であることを特徴とする物理量検出器。
  6. 請求項5に記載の物理量検出器であって、
    前記接合部材が前記錘の前記カンチレバーに対向する面に予め付与されたハンダを含む構成である、ことを特徴とする物理量検出器。
  7. 請求項1から3のいずれか一項に記載の製造方法により製造された物理量検出器を搭載していることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1から3のいずれか一項に記載の製造方法により製造された物理量検出器を搭載していることを特徴とする移動体。
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