JP2014020634A - ブース内の酸素濃度の制御方法および酸素濃度の制御装置 - Google Patents

ブース内の酸素濃度の制御方法および酸素濃度の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】作業ゾーンの酸素濃度を維持しながら、容易に低酸素ブース内部の酸素濃度を所望の濃度以下に制御することを目的とする。
【解決手段】作業ブース104に差圧ダンパ103を設け、各低酸素ブース(404,405)の定常化の際に、各低酸素ブース(404,405)の定常状態での気圧を基準にしたしきい値より作業ブース104の気圧が高くなった場合に差圧ダンパ103を作動させ、作業ブース104内の気圧を減圧制御することにより、酸素富化ガス106を投入しても、容易に作業ブース104の圧力上昇を防止し、低酸素ブース(404,405)内部の酸素濃度を所望の濃度以下に維持することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、低酸素環境の必要な製造装置における、ブース内の酸素濃度の制御方法および酸素濃度の制御装置に関するものである。
ものづくりの現場において、製品を製造する工程は、酸素濃度の低い環境(低酸素環境と呼ぶ)で実施しなければならないことがある。そのため、生産に用いられる製造装置は、低酸素環境のブースに設置されなければならない。設置されるブースを低酸素環境に実現する手段としては、コストや安全性の面から考慮するとブースに窒素を供給することが一般的である。なお、ここでいう低酸素環境とは、短時間(30分程度)の曝露で人体への影響が表れる、酸素濃度12%以下のものを想定する。
窒素の供給手段としては、液体窒素を利用するものと、空気から窒素富化ガスを分離生成する窒素発生装置を利用するものが一般的である。そして、製造装置を設置するブースに用いる大量の窒素を使用する場合には、ランニングコストを考慮し、窒素発生装置が使われることが多い。
窒素発生装置を利用したもののうち、従来の酸素濃度の制御方法としては、酸素選択性の高い気体分離膜を用い、気体分離膜を透過した酸素富化ガスと、透過しなかった窒素富化ガスとを分離し、透過しなかった窒素富化ガスを利用するものがあった(例えば、特許文献1参照)。
ところで、低酸素環境を利用する製造工程においては、製造装置が設置される低酸素ブースに窒素富化ガスを投入すると、その外部に位置する一般作業ゾーンへ低酸素ブースの窒素富化ガスが漏出する。そこで一般作業ゾーンの空気は、窒素の割合が空気よりも増加する。窒素富化ガスの漏出防止の対策として低酸素ブースに排出用のポンプを設置する手段も考えられるが、排出した窒素富化ガスを有効活用できない。そこで別の手段として前述の気体分離膜を透過した酸素富化ガスを有効活用して一般作業ゾーンへ投入する方法が考えられる。
具体的には図7のように、窒素発生装置401にて、酸素選択性の高い気体分離膜402へコンプレッサ403から圧縮空気を投入し、気体分離膜402を透過しなかった窒素富化ガスを第1低酸素ブース404と第2低酸素ブース405へ投入していた。それと同時に、気体分離膜402を透過した酸素富化ガスを一般作業ゾーンである作業ブース406へ投入していた。
この時、酸素富化ガスを投入することにより作業ブース406内部の気圧が上昇し、低酸素ブース404内部の気圧よりも高くなってしまうと、作業ブース406から低酸素ブース404へ空気が逆流し、低酸素ブース404内部の酸素濃度を所望の濃度以下に維持できなくなる。そのため、低酸素ブース404を所定の酸素濃度に維持しながら、作業ブース406と低酸素ブース404との気圧を監視し、常に作業ブース406が低酸素ブース404より低圧になるように制御していた。
特開平6−23218号公報
しかしながら、低酸素ブースが1つの場合は容易に気圧を管理できるが、低酸素ブースが複数ある場合、制御が複雑になるという問題点を有していた。
本発明は、前記従来の問題点を解決するもので、作業ゾーンの酸素濃度を維持しながら、容易に低酸素ブース内部の酸素濃度を所望の濃度以下に制御することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の酸素濃度の制御方法は、作業ブースに酸素富化ガスを供給しながら前記作業ブース内に設けられる複数のブースに窒素富化ガスを供給するガス供給を行って、前記作業ブースおよび前記ブースの酸素濃度を定常状態に制御する際に、あらかじめ前記各ブースを単独で定常状態にしたときの気圧の中で最小の気圧をしきい値として決定する工程と、前記ブースを順番にあるいは一括で前記ガス供給を行って前記しきい値を境に前記作業ブースに設ける差圧ダンパを作動させて前記作業ブース内の気圧を維持する工程とを有することを特徴とする。
また、本発明の酸素濃度の制御装置は、酸素富化ガスが供給される作業ブースと、前記作業ブース内に設けられ窒素富化ガスが供給される複数のブースと、それぞれの前記ブースに接続されて前記窒素富化ガスの流量を調整する流量調整ダンパと、前記作業ブースに設けられ前記作業ブース内部の気圧がしきい値となる気圧より高くなると前記作業ブース内のガスを放出する差圧ダンパとを有し、前記しきい値が前記ブースの定常状態での気圧の内の最小の前記気圧であることを特徴とする。
以上のように、作業ブースに差圧ダンパを設け、各低酸素ブースの定常化の際に、各低酸素ブースの定常状態での気圧を基準にしたしきい値より作業ブースの気圧が高くなった場合に差圧ダンパを作動させ、作業ブース内の気圧を減圧制御することにより、酸素富化ガスを投入しても、容易に作業ブースの圧力上昇を防止し、低酸素ブース内部の酸素濃度を所望の濃度以下に維持することが可能となる。
本発明の酸素濃度の制御方法を説明する概略図 差圧制御を行わない場合の酸素濃度の制御方法における動作を説明する図 本発明の差圧制御を行う酸素濃度の制御方法の動作を説明する図 本発明の差圧制御を行う酸素濃度の制御方法を説明するフローチャートを示す図 複数台の低酸素ブースをあらかじめしきい値を決定して差圧制御を行う酸素濃度の制御方法を説明するフローチャートを示す図 しきい値を順次更新しながら差圧制御を行う酸素濃度の制御方法を説明するフローチャートを示す図 従来の酸素濃度の制御方法を説明する概略図
ポリマー型リチウム電池の製造ラインやリフロー炉などの低酸素環境が必要な製造工程において、酸素濃度の制御が行われる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
ここでは、酸素濃度が低減された環境として、空気より窒素濃度を高めたガスが供給される空間を低酸素ブースと称す。空気は一般的な外気を想定し、酸素と窒素の成分比は概ね21:79であるとして説明する。低酸素ブースの酸素濃度は空気より低くし、例えば、酸素濃度が12%以下とする。また、一般的な空気より窒素濃度を高めたガスを窒素富化ガスと称し、空気より窒素濃度が高く酸素濃度が低いガスである。一般的な空気より酸素濃度を高めたガスを酸素富化ガスと称し、空気より酸素濃度が高く窒素濃度が低いガスである。作業ブースは作業者が作業するブースであるので、一般的な空気の酸素濃度に近い酸素濃度に制御される。そして、作業ブース内に低酸素ブースが配置される。低酸素ブースには窒素富化ガスが供給され、同時に作業ブースには酸素富化ガスが供給され、このように、作業ブースおよび低酸素ブースにガスを供給することをガス供給と称す。
図1は、本発明の実施の形態における酸素濃度の制御方法を示す図である。図1において、図7と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図1において、窒素発生装置401は、酸素選択性の高い気体分離膜402へ、コンプレッサ403から圧縮空気を送り込むように構成され、窒素富化ガス105と酸素富化ガス106に分かれる。そして、気体分離膜402を透過しなかった窒素富化ガス105を、低酸素ブースへ送り込むように構成される。
窒素富化ガス105の供給量の配分は、コンプレッサ403から送り込まれる圧縮空気の投入量と、低酸素ブースへの窒素富化ガス105の投入経路にそれぞれ設けられた第1流量調整ダンパ101および第2流量調整ダンパ102の開度を調整することによりなされる。
それと同時に、気体分離膜402を透過した酸素富化ガス106を、一般作業ゾーンである作業ブース104へ投入するよう構成される。
また、作業ブース104には、作業ブース104の内部と外気との間に差圧ダンパ103が備えられている。差圧ダンパ103は作動しきい値を任意に設定可能であり、作業ブース104外部より作業ブース104内部の気圧が作動しきい値以上高くなったときに差圧ダンパ103が開き、作業ブース104内のガスを放出して作業ブース104の気圧を一定値以下になるように制御できるよう構成される。なお、図1では、低酸素ブースとして第1低酸素ブース404および第2低酸素ブース405を示しているが、低酸素ブースの数は任意である。
ここで、差圧ダンパ103の作動しきい値は、例えば、クリーンルームに利用される一般的な差圧ダンパにて制御可能な、1〜50[Pa]程度の圧力を想定する。
また、第1低酸素ブース404および第2低酸素ブース405は、少ない窒素富化ガス105で所定の低酸素環境を維持管理され、基本的に密閉状態になるよう構成される。さらに、作業ブース104は、人が作業できる空気であり、温湿度やクリーン度を適切に維持管理できるよう、基本的に密閉状態になるよう構成される。
しかしながら、第1低酸素ブース404および第2低酸素ブース405については、ワークの出し入れ用の開閉扉、構成する部品の繋ぎ目、メンテナンス口など、その製作や運用上の便宜のために、いくらかの開口部が発生する。また作業ブース104についても、作業者の出入口、設備の搬入口や換気窓の隙間など、いくらかの開口部が発生する。そして、それぞれに投入された窒素富化ガス105および酸素富化ガス106は、これらの開口部からある一定量が漏出する。
ここでは、第1低酸素ブース404および第2低酸素ブース405内を流れる窒素富化ガス105の流量と各ブースの圧力との関係を予め測定し、把握しているものとして説明する。
次に、かかる構成において本発明の動作を説明するために、第1低酸素ブース404、第2低酸素ブース405、作業ブース104における、窒素富化ガス105の流量および各ブース内の気圧の関係について説明する。
第1低酸素ブース404の内容積をV[m]、第2低酸素ブース405の内容積をV[m]、作業ブース104の内容積をV[m]とする。本実施の形態では、例えば、第1低酸素ブース404および第2低酸素ブース405は、それぞれV=V=幅2[m]×奥行2[m]×高さ2[m]=内容積8[m]を持ち、また作業ブース104は、V=幅8[m]×奥行3[m]×高さ3[m]=72[m]の内容積とすることができる。
ここで気圧について、作業ブース104外部の気圧をP(t)[Pa]とし、P(t)[Pa]は大気圧と同等であるとする。そして、これをゲージ圧力における零点とし、P(t)=0[Pa]として、以降の説明における気圧とは、すべてゲージ圧力を指すものとして説明する。
時刻tにおいて、第1低酸素ブース404の気圧をP(t)[Pa]、第1低酸素ブース404への窒素富化ガス投入流量をQ(t)[m/s]、第1低酸素ブース404の酸素濃度をX(t)[%]、第2低酸素ブース405の気圧をP(t)[Pa]、第2低酸素ブース405への窒素富化ガス投入流量をQ(t)[m/s]、第2低酸素ブース405の酸素濃度をX(t)[%]とする。
また、作業ブース104の気圧をP(t)[Pa]、作業ブース104への酸素富化ガス投入流量をQ(t)[m/s]とする。
さらに、時刻tにおいて、作業ブース104より第1低酸素ブース404が何気圧低いかを示す差圧をΔP(t)[Pa]、作業ブース104より第2低酸素ブース405が何気圧低いかを示す差圧をΔP(t)[Pa]、作業ブース104外部より作業ブース104内部が何気圧高いかを示す差圧をΔP(t)[Pa]とする。なお、P(t)=0[Pa]なので、ΔP(t)=P(t)となる。
ここで、時刻tにおいて、第1低酸素ブース404、第2低酸素ブース405および作業ブース104の気圧変動が0、すなわち定常状態になっていれば、各ブースに関して、投入流量と漏出流量は等しくなっている。
このとき、第1低酸素ブース404および第2低酸素ブース405へは、それぞれQ(t)[m/s]およびQ(t)[m/s]の窒素富化ガス105が投入されており、作業ブース104へは、Q(t)[m/s]の酸素富化ガス106に加えて、第1低酸素ブース404および第2低酸素ブース405から漏出したそれぞれQ(t)[m/s]およびQ(t)[m/s]の窒素富化ガス105等の漏出ガスが投入されていることになる。これは、第1低酸素ブース404および第2低酸素ブース405が定常状態になっているため、それぞれに供給されるQ(t)[m/s]およびQ(t)[m/s]の窒素富化ガス105の分だけ、第1低酸素ブース404および第2低酸素ブース405から作業ブース104へ漏出するためである。
すなわち、定常状態において、第1低酸素ブース404から作業ブース104への漏出流量をQ´(t)[m/s]、第2低酸素ブース405から作業ブース104への漏出流量をQ´(t)[m/s]、作業ブース104から作業ブース104外部への漏出流量をQ´(t)[m/s]とすると、定常状態においては流入流量と漏出流量が同じになるので、下記の関係式が成立する。
´(t)=Q(t) …(1)
´(t)=Q(t) …(2)
Q´(t)=Q(t)+ Q(t)+Q(t) …(3)
また、差圧と漏出流量に関して、ベルヌーイの定理より下記の関係式が成立する。ここでK、K、Kは、空気の比重、重力加速度および漏出ガスの通過面積によって決定される固有値であり、ブースごとに実験的に求められるものである。
Figure 2014020634
Figure 2014020634
Figure 2014020634
また、作業ブース104の外部の気圧P(t)=0[Pa]なので、気圧に関して、下記の関係式が成立する。
(t)=ΔP(t)+ΔP(t) …(7)
(t)=ΔP(t)+ΔP(t) …(8)
P(t)=ΔP(t) …(9)
また、本実施の形態においては、第1低酸素ブース404と第2低酸素ブース405は同等のものであるとして説明する。すなわち(4)(5)式におけるKおよびKについて、下記の関係式が成立する。
=K …(10)
ここで一般に、窒素発生装置401における窒素富化ガス105と酸素富化ガス106の流量比は、取り出そうとする窒素富化ガス105の酸素濃度により決まる。一例を挙げると、ある窒素発生装置において、酸素濃度1%の場合で窒素富化ガス105:酸素富化ガス106=1:2、酸素濃度0.1%の場合で富化ガス105:酸素富化ガス106=1:3、0.01%の場合で窒素富化ガス105:酸素富化ガス106=1:4.5である。本実施の形態においては、酸素濃度1%の窒素富化ガス105を使用するものとし、すなわち常に流量比は、窒素富化ガス105:酸素富化ガス106=1:2であるとして説明する。
次に、本発明の動作について、図1,図2を用い、具体的数値を例にあげて説明する。ここで、比較のために従来例における動作、すなわち図1において、差圧制御手段である差圧ダンパ103を作動させない場合をケース(A)とし、その後、本発明における動作をケース(B)として説明することで、本発明の作用、および効果を明らかにする。
まず、ケース(A)について、その動作を説明する。
図2は差圧制御を行わない場合の酸素濃度の制御方法における動作を説明する図であり、本実施の形態における、ケース(A)の動作を説明する図である。
時刻tにおいて、第1低酸素ブース404および第2低酸素ブース405は、低酸素環境に維持されておらず、窒素富化ガス105は投入されていない。このとき、第1低酸素ブース404および第2低酸素ブース405の酸素濃度は、大気中の酸素濃度と同じとなり、X(t)=X(t)=21%である。
その後、まず、第1低酸素ブース404を定常状態にするために、時刻tにおいて、第1低酸素ブース404に対して窒素富化ガス105の投入が開始され、同時に作業ブース104に対して、酸素富化ガス106の投入が開始される。
またこの時点では、第2低酸素ブース405への窒素富化ガス106の投入は開始されないものとする。そしてその流量配分は、第1流量制御ダンパ101を開き、第2流量制御ダンパ102を閉じることによってなされ、このとき、Q(t)=1.0[m/s]であるならば、上記のように窒素富化ガス105:酸素富化ガス106=1:2であるので、Q(t)=2.0[m/s]となる。
そして時刻tにおいて、第1低酸素ブース404および作業ブース104の気圧が定常状態となる。このとき、(1)(3)式より、Q´(t)およびQ´(t)は下記のとおりになる。
´(t)=1.0[m/s] …(11)
Q´(t)=3.0[m/s] …(12)
この状態で、定常状態におけるKおよびKを求めるために、ΔP(t)およびΔP(t)を測定する。実測値でΔP(t)=100[Pa]、ΔP(t)=25[Pa]であったとすると、
(7)(9)式より、P(t)およびP(t)は、下記のとおりになる。
(t)=125[Pa] …(13)
P(t)=25[Pa] …(14)
そして、(4)(6)(11)(12)式より、K、Kは、下記のとおりになる。
=0.1 …(15)
K=0.6 …(16)
(t)が所定値(本実施の形態では、例えば1%とする)以下となり、置換が完了すれば、第1低酸素ブース404へは、ブース内を正圧に保持し、X(t)を1%以下に保持するために必要な量の窒素富化ガス106を供給すればよく、時刻tにおいて、窒素発生装置401の運転状態を切り替え、窒素富化ガス105の供給量を低減させる。
このとき、窒素富化ガス105の必要量がQ(t)=0.2[m/s]であるならば、酸素富化ガス106の発生量Q(t)=0.4[m/s]となる。そして時刻tにおいて、第1低酸素ブース404および作業ブース104の気圧が定常状態となる。このとき、(1)(3)式より、Q´(t)およびQ´(t)は下記のとおりになる。
´(t)=0.2[m/s] …(17)
Q´(t)=0.6[m/s] …(18)
また、(4)(6)(15)(16)(17)(18)式より、ΔP(t)およびΔP(t)は下記のとおりになる。
ΔP(t)=4[Pa] …(19)
ΔP(t)=1[Pa] …(20)
よって、(7)(9)(19)(20)式より、P(t)およびP(t)は下記のとおりになる。
(t)=5[Pa] …(21)
P(t)=1[Pa] …(22)
そして、時刻tにおいて、第1低酸素ブース404は、所定の酸素濃度に達したため、生産が開始される。
この様に、低酸素ブースが第1低酸素ブース404の1台の場合、第1低酸素ブース404が定常状態になると、P(t)=5[Pa],P(t)=1[Pa]となるので、作業ブース104より第1低酸素ブース404が何気圧低いかを示す差圧をΔP(t)[Pa]は4[Pa]となり、作業ブース104より第1低酸素ブース404の方が気圧が高くなり、第1低酸素ブース404に酸素濃度の高いガスが流入せず、第1低酸素ブース404の酸素濃度を維持することができる。
低酸素ブースとして第2低酸素ブース405を有する場合には、その後、第2低酸素ブース405についても生産を開始するために、時刻tにおいて、第2低酸素ブース405に対して窒素富化ガス105の投入を開始し、同時に作業ブース104に対して、酸素富化ガス106の投入を開始する。
このとき、窒素発生装置401は、第1低酸素ブース404および第2低酸素ブース405へそれぞれ所定量の窒素富化ガス105を供給できるように運転状態が切り替えられ、その窒素富化ガス105の流量配分は、第1流量調整ダンパ101と第2流量調整ダンパ102の開度を調整することによってなされる。
そして、時刻tにおいて、第2低酸素ブース405および作業ブース104の気圧が定常状態となる。ここで簡略化のため、時刻tから時刻tまでの間については、第2低酸素ブース405および作業ブース104についてのみを考え、Q(t)=1.0[m/s]、Q(t)=2.0[m/s]であるとする。このとき、(4)(6)(10)(15)(16)式より、ΔP(t)およびΔP(t)は下記のとおりとなる。
ΔP(t)=100[Pa] …(23)
ΔP(t)=25[Pa] …(24)
よって、(7)(9)(23)(24)式より、P(t)、P(t)は下記のとおりになる。
(t)=125[Pa] …(25)
P(t)=25[Pa] …(26)
また、第1低酸素ブース404に関しては時刻tの時点から運転状況に変化がなく、気圧についても変動がないものとすると、(21)式よりP(t)は下記のとおりになる。
(t)=P(t)=5[Pa] …(27)
このとき(26)(27)式を比較すると、第1低酸素ブース404の気圧よりも作業ブース104の気圧のほうが高くなってしまい、図2中の斜線部Aに示すように、第1低酸素ブース404に対して、作業ブース104から酸素ガス等のガスが逆流する可能性が生じる。その可能性のある領域を、図2中の斜線部Bにて示す。そしてこのとき、図2中の斜線部Cのように、X(t)が一時的に上昇し、所定の低酸素環境(本実施例の場合1%以下)を維持できなくなる可能性が生じる。
その後、第1低酸素ブース404について、作業ブース104からの逆流と窒素富化ガス105の投入によって、第1低酸素ブース404内部の圧力は次第に上昇し、やがて時刻tにおいて、第1低酸素ブース404、第2低酸素ブース405および作業ブース104の気圧が定常状態になる。
時刻tにおいて、Q(t)=0.2[m/s]、Q(t)=1.0[m/s]、Q(t)=2.4[m/s]であるので、(1)(2)(3)式より、Q´(t)、Q´(t)およびQ´(t)は下記のとおりになる。
´(t)=0.2[m/s] …(28)
´(t)=1.0[m/s] …(29)
Q´(t)=3.6[m/s] …(30)
よって、(4)(5)(6)(10)(15)(16)(28)(29)(30)式より、ΔP(t)、ΔP(t)およびΔP(t)は下記のとおりになる。
ΔP(t)=4[Pa] …(31)
ΔP(t)=100[Pa] …(32)
ΔP(t)=36[Pa] …(33)
さらに、(7)(8)(9)(31)(32)(33)式よりP(t)、P(t)およびP(t)は下記のとおりになる。
(t)=41[Pa] …(34)
(t)=136[Pa] …(35)
P(t)=36[Pa] …(36)
以上のように、ケース(A)においては、お互いの低酸素ブースの運転状態によって、低酸素ブースが作業ブース104よりも気圧が低くなる可能性があり、作業ブース104から低酸素ブースにガスが流入するために常に正圧状態を保持できるとは限らず、安定的に低酸素環境を維持できない可能性がある。つまり、第1低酸素ブース404が定常状態になった後、第2低酸素ブース405を定常状態にする過程で、第2低酸素ブース405に窒素富化ガス105を供給することに応じて、作業ブース104にさらに酸素富化ガス106が供給される。このため、作業ブース104内部の気圧P(t)が増加し、第1低酸素ブース404の気圧P(t)より高くなる可能性がある。第1低酸素ブース404の気圧P(t)より作業ブース104内部の気圧P(t)が高くなることにより、作業ブース104の酸素濃度の高いガスが第1低酸素ブース404に流入し、第1低酸素ブース404内部の酸素濃度を所望の濃度以下に維持することができなくなる。
ケース(A)における問題点を解決するためには、時刻tにおける作業ブース104の気圧を、第1低酸素ブース404の気圧以下に抑えなければならない。本実施の形態の場合、作業ブース104の気圧を5[Pa]以下に抑えればよく、差圧ダンパ103のしきい値を5[Pa]に設定することにより、作業ブース104の気圧が5[Pa]になると作業ブース104内部のガスを外部に放出し、作業ブース104の気圧を、第1低酸素ブース404の気圧以下に抑えることができる。例えば、各ブースの開口度等のマージンを見越して、差圧ダンパ103の作動しきい値を3[Pa]に設定することができ、以下、差圧ダンパ103の作動しきい値を3[Pa]に設定した状態をケース(B)として、その動作を図1,図3,図4を用いて説明する。
図3は本発明の差圧制御を行う酸素濃度の制御方法の動作を説明する図であり、本実施の形態における、ケース(B)の動作を説明する図である。図4は本発明の差圧制御を行う酸素濃度の制御方法を説明するフローチャートを示す図である。
ここでは、あらかじめ定常状態における第1低酸素ブース404の気圧P(t)を測定しておく。そして、定常状態における第1低酸素ブース404の気圧P(t)が5[Pa]であり、2[Pa]のマージンを見込んで差圧ダンパ103のしきい値を3[Pa]と定めたとして以下に例示する。
まず、第1低酸素ブース404を定常状態にするために、第1低酸素ブース404に窒素富化ガス106を供給する。時刻tおよび時刻tにおける動作は、ケース(A)と同様であり、その説明を省略する(図4ステップ1)。
時刻tから時刻tにいたる過程において、作業ブース104内部と、外部の差圧ΔP(t)つまり作業ブース104内部の気圧P(t)が3[Pa]まで上昇すると、差圧ダンパ103が開き、その差圧を3[Pa]より大きい状態に保持する。また、第1低酸素ブース404と、作業ブース104との間には、ケース(A)と同様の差圧が発生する。基本的には、作業ブース104内部の気圧P(t)が作業ブース104の気圧P(t)より、定常状態における第1低酸素ブース404の気圧のぶんだけ大きくなった時に差圧ダンパ103が作動すれば良いが、ここでは、3[Pa]マージンをもって、作業ブース104内部の気圧P(t)が3[Pa]以上になったときに差圧ダンパ103を作動させる(図4ステップ2,3)。
時刻tにおいて、第1低酸素ブース404が定常状態になると、ΔP(t)およびΔP(t)は下記のとおりになる(図4ステップ4)。
ΔP(t)=100[Pa] …(37)
ΔP(t)=3[Pa] …(38)
よって、(7)(9)(37)(38)式より、P(t)およびP(t)は、下記のとおりになる。
(t)=103[Pa] …(39)
P(t)=3[Pa] …(40)
時刻tから時刻tにいたる過程で、作業ブース104内部と、外部の差圧ΔP(t)が3[Pa]以下に下がる。すると、差圧ダンパ103が閉じる。
時刻t、時刻tおよび時刻tにおける動作は、ケース(A)と同様であり、その説明を省略する。
次に、ケース(A)と同様に、第2低酸素ブース405を定常状態にするために第2低酸素ブース405に窒素富化ガス105の供給を開始し、作業ブース104への酸素富化ガス106の供給量を増加させる(図4ステップ5)。時刻tから時刻tにいたる過程において、作業ブース104への酸素富化ガス106の供給量の増加により作業ブース104内部の気圧が定常状態の第1低酸素ブース404の気圧以上に上昇することもあるが、作業ブース104内部と、外部の差圧ΔP(t)つまり作業ブース104内部の気圧P(t)が3[Pa]まで上昇すると、差圧ダンパ103が作動し、その差圧を3[Pa]に保持する(図4ステップ6,7)。
このように、第1低酸素ブース404を定常状態にした後、第2低酸素ブース405を定常状態にする際に、作業ブース104に供給される酸素富化ガス106が増量されて作業ブース104内部の気圧が上昇したとしても、定常状態の第1低酸素ブース404の気圧より作業ブース104内部の気圧が低くなるように差圧ダンパ103を動作させながら第2低酸素ブース405を定常状態にすることにより、第1低酸素ブース404および第2低酸素ブース405が作業ブース104内部の気圧より高い状態を維持し、第1低酸素ブース404および第2低酸素ブース405への酸素濃度の高いガスの流入を防止し、作業ブースの酸素濃度を維持しながら、容易に低酸素ブース内部の酸素濃度を所望の濃度以下に制御することができる。
そして時刻tにおいて定常状態になると(図4のステップ8))、第1低酸素ブース404と作業ブース104との間、および第2低酸素ブース405と作業ブース104との間には、ケース(A)と同様の差圧が発生する。
よって、ΔP(t)、ΔP(t)およびΔP(t)は下記のとおりになる。
ΔP(t)=4[Pa] …(41)
ΔP(t)=100[Pa] …(42)
ΔP(t)=3[Pa] …(43)
また、(7)(8)(9)(41)(42)(43)式より、P(t)、P(t)およびP(t)は、下記のとおりになる。
(t)=7[Pa] …(44)
(t)=103[Pa] …(45)
P(t)=3[Pa] …(46)
その後、このように差圧ダンパ103で酸素濃度を制御しながら、定常状態を維持する(図4ステップ9)
以上のように、ケース(B)においては、お互いの低酸素ブースの運転状態によらず、作業ブース104内部と作業ブース104外部の差圧、つまり作業ブース104内部の気圧が一定の値以上になった時に差圧ダンパ103を作動させて作業ブース104の気圧を調整し、第1低酸素ブース404および第2低酸素ブース405を常に作業ブース104に対して正圧状態を保持することができるため、安定的に低酸素環境を維持することができる。
なお、以上の説明からわかるとおり、作業ブース104に対して低酸素ブースの正圧状態を維持するという目的に対して、作業ブース104と低酸素ブースの内容積を考慮する必要はなく、ケース(B)の構成および動作により、その目的は達成できる。また、通常、気圧を制御して、隣接するブース間のガス漏出を抑制する場合には、各ブースの気圧を測定し、測定値に基づいて機械的あるいは電気的な処理を行った上で、ガスの排出等の物理的制御を行う必要がある。しかし、本発明では、作業ブースに差圧ダンパを設け、定常状態における低酸素ブースの気圧を基準として、差圧ダンパを動作させることのみで、容易に、ガスの流入を防止し、作業ブースの酸素濃度を維持しながら、低酸素ブース内部の酸素濃度を所望の濃度以下に制御することができる。
以上の説明では、あらかじめ第1低酸素ブース404の定常状態における気圧を測定してしきい値の基準としたが、第1低酸素ブース404を定常状態した際の気圧を算出し、その後の第2低酸素ブース405を定常状態にする際に、差圧ダンパをその気圧を基準としたしきい値で動作させても良い。
ここで、本実施の形態において、仕様が同等である2台の低酸素ブースについて、その動作を具体的な数値を用いて説明したが、これを一般化し、ブースの大きさや開口部の総量、保持すべき酸素濃度などが各々異なる複数台の低酸素ブースがある場合に、差圧制御手段である差圧ダンパの作動しきい値を決定する方法を以下に図5を用いて述べる。
図5は複数台の低酸素ブースをあらかじめしきい値を決定して差圧制御を行う酸素濃度の制御方法を説明するフローチャートを示す図である。
まず、N台(Nは2以上の自然数)の低酸素ブースを単独運転して定常状態にする。このとき、低酸素ブースの酸素濃度を各々が必要とする所定値以下に保持するために、最低限必要な流量の窒素富化ガスを投入している状態で、低酸素ブースと作業ブースの差圧および作業ブース内部と作業ブース外部の差圧を計測し、各低酸素ブースの定常状態での気圧である低酸素ブースの気圧P、P、・・・、P[Pa]を把握する(図5ステップ1)。
そしてP、P、・・・、P[Pa]のうち最小のものを基準としてしきい値を決定し(図5ステップ2)、作業ブースの気圧が上回らないように差圧ダンパを作動させながら、各低酸素ブースに対して、順に、あるいは一括して窒素富化ガスを供給し定常状態にする(図5ステップ3)。すると、稼働中N台の低酸素ブースについて、常に作業ブースに対する正圧状態が保持される。すなわち、差圧ダンパの作動しきい値P[Pa]を、以下の条件を満たす範囲で設定すればよい。
P≦min(P、P、…、P) …(47)
ただし、(P、P、…,P)は稼動中の低酸素ブースのみを示す。
また、図5の説明ではあらかじめ各低酸素ブースの定常状態での気圧を測定してから、各低酸素ブースを定常状態にしたが、各低酸素ブースを順番に定常状態にしながら、しきい値を決定しても良い。以下、図6を用いてこの工程について説明する。
図6はしきい値を順次更新しながら差圧制御を行う酸素濃度の制御方法を説明するフローチャートを示す図である。
まず、1つ目の低酸素ブースを定常状態にし(図6ステップ1)、その時の気圧P1を基準にしきい値を決定する(図6ステップ2)。
次に、この状態で2つ目の低酸素ブースを定常状態にしてその時の気圧P2を求める。そして、P1とP2を比較して小さい方の値を基準にしきい値を決定する。
その後、この動作を繰り返し、N番目の低酸素ブースを定常状態にしてその時の気圧PNを求め(図6ステップ3)、過去最小の気圧PminとPNを比較し(図6ステップ4)、Pminの方が小さければ現状のしきい値の基準を維持する(図6ステップ5)。PNの方が小さければしきい値の基準をPNに更新し、(図6ステップ6)各低酸素ブースの定常化を継続する。
以上の動作を全ての低酸素ブースについて繰り返し(図6ステップ7)、全ての低酸素ブースを定常状態に維持する。
以上の方法においても、作業ゾーンの酸素濃度を維持しながら、容易に低酸素ブース内部の酸素濃度を所望の濃度以下に制御することができる。
また、本実施の形態において、1台の窒素発生装置から2台の低酸素ブースに対して窒素富化ガスを供給したが、本発明はその構成に限定されるものではなく、例えば、1台の低酸素ブースに対してそれぞれ1台の窒素発生装置を対応させるなど、他の供給システムを採用してもよい。1台の低酸素ブースに対してそれぞれ1台の窒素発生装置を対応させる場合においても、作業ブースに差圧ダンパを設け、作業ブースの気圧を各低酸素ブースの定常状態での気圧を基準に設けたしきい値で差圧ダンパにより作業ブースの気圧を調整する。
また、本実施の形態として、もっとも簡易的な差圧制御手段として差圧ダンパを用いたが、ブース間の差圧をリアルタイムで計測し、差圧制御手段として電気的に作動するバルブなどを設け、計測データをフィードバック制御することによって気圧制御しても酸素濃度の維持は可能である。
また、窒素発生装置で発生した窒素富化ガスおよび酸素富化ガスを用いる場合を例に説明したが、窒素富化ガスおよび酸素富化ガスは窒素発生装置で発生したものを用いる場合に限らず、任意の方法で生成あるいは準備した窒素富化ガスおよび酸素富化ガスを用い、低酸素ブースに窒素富化ガスを供給し、作業ブースに酸素富化ガスを供給する構成とすることもできる。
また、上記説明では、各ブースの圧力は、あらかじめ測定したガス流入量との関係から求め、ガス流入量から求めた各ブースの圧力により、差圧を算出して作業ブースの圧力を制御する場合について説明したが、各ブースの圧力は実測値を用いても良い。この場合、各ブースには、さらに圧力計を設ける。例えば、図1に示すように、第1低酸素ブース404,第2低酸素ブース405,作業ブース104内にそれぞれ圧力計107,圧力計108,圧力計109を設ける。
本発明は、作業ゾーンの窒素濃度を維持しながら、低酸素ブース内部の酸素濃度を所望の濃度以下に制御することができ、低酸素環境の必要な製造装置における、酸素濃度の制御方法および酸素濃度の制御装置等に有用である。
101 第1流量調整ダンパ
102 第2流量調整ダンパ
103 差圧ダンパ
104 作業ブース
105 窒素富化ガス
106 酸素富化ガス
107 圧力計
108 圧力計
109 圧力計
401 窒素発生装置
402 気体分離膜
403 コンプレッサ
404 第1低酸素ブース
405 第2低酸素ブース
406 作業ブース

Claims (3)

  1. 作業ブースに酸素富化ガスを供給しながら前記作業ブース内に設けられる複数のブースに窒素富化ガスを供給するガス供給を行って、前記作業ブースおよび前記ブースの酸素濃度を定常状態に制御する際に、
    あらかじめ前記各ブースを単独で定常状態にしたときの気圧の中で最小の気圧をしきい値として決定する工程と、
    前記ブースを順番にあるいは一括で前記ガス供給を行って前記しきい値を境に前記作業ブースに設ける差圧ダンパを作動させて前記作業ブース内の気圧を維持する工程と
    を有することを特徴とするブース内の酸素濃度の制御方法。
  2. 酸素富化ガスが供給される作業ブースと、
    前記作業ブース内に設けられ窒素富化ガスが供給される複数のブースと、
    それぞれの前記ブースに接続されて前記窒素富化ガスの流量を調整する流量調整ダンパと、
    前記作業ブースに設けられ前記作業ブース内部の気圧がしきい値となる気圧より高くなると前記作業ブース内のガスを放出する差圧ダンパと
    を有し、前記しきい値が前記ブースの定常状態での気圧の内の最小の前記気圧であることを特徴とするブース内の酸素濃度の制御装置。
  3. 空気から前記窒素富化ガスおよび前記酸素富化ガスを分離生成する窒素発生装置をさらに有することを特徴とする請求項2記載のブース内の酸素濃度の制御装置。
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