JP2014020464A - 軸受装置および連続焼鈍炉 - Google Patents

軸受装置および連続焼鈍炉 Download PDF

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Abstract

【課題】連続焼鈍炉のハースロール等のロールを長期間にわたり安定して支承することのできる軸受装置を提供する。
【解決手段】連続焼鈍炉11の外壁面から突出するハースロール12の一端部を回転自在に支承する自動調心ころ軸受31と、自動調心ころ軸受を収納する軸受ハウジング34と、ハースロールの軸方向に沿って自動調心ころ軸受の内輪内周面およびハースロールの一端部に形成されたキー溝と嵌合する内輪固定用キー38と、自動調心ころ軸受と軸受ハウジングとの間に配置されたスリーブ43と、ハースロールの一端部とスリーブの内周面との間をシールする円筒状のシール部材47とを備えたハースロール軸受装置であって、軸受ハウジングの内周面と嵌合する外径でスリーブ43が円筒状に形成されていると共に、シール部材47の焼鈍炉側端面と係合する球面状のシール部材接触面をスリーブ43が有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸受装置、特に連続焼鈍炉のハースロールを支承するハースロール軸受装置と該軸受装置を備えた連続焼鈍炉に関する。
一般に、鋼帯の連続焼鈍ラインに用いられる連続焼鈍炉は、鋼帯を連続焼鈍するための焼鈍炉本体と、この焼鈍炉本体の内部で鋼帯を搬送する複数のハースロールと、これらハースロールの両端部を焼鈍炉本体の外部で回転自在に支承する複数の軸受ユニットとを備えた構成となっている。そして、このような連続焼鈍炉に用いられる軸受ユニットとして、図8及び図9に示すものが知られている(特許文献1参照)。
図8及び図9中符号11は連続焼鈍炉、12はハースロールを示し、このハースロール12の一端部に形成された小径軸部12aは、連続焼鈍炉11の外部に設けられた軸受ユニット13によって回転自在に支承されている。
軸受ユニット13は円筒状の軸受ハウジング14を有し、この軸受ハウジング14は連続焼鈍炉11の外壁面11aに固定されている。また、軸受ユニット13はハースロール12の小径軸部12aを回転自在に支承する玉軸受15を有し、この玉軸受15は軸受ハウジング14の中に収容されている。さらに、軸受ユニット13は玉軸受15の内輪内周面に止めネジ16によって固定された内輪固定用キー17を有し、この内輪固定用キー17はハースロール12の軸方向に沿って小径軸部12aの周面部に形成されたキー溝18と摺動自在に嵌合している。
このような軸受ユニットによると、連続焼鈍炉の炉内熱によってハースロール12が軸方向に伸長すると、内輪固定用キー17がハースロール12の軸方向伸び量に応じてハースロール12の軸方向に変位する。従って、ハースロール12の一端部に形成された小径軸部12aを連続焼鈍炉11の外部で回転自在に且つハースロール12の軸方向に移動可能に支承することができる。
実開昭56−20132号公報
しかしながら、上述した軸受ユニットでは、ロール回転時のトルクが内輪固定用キー17により軸受内輪に伝達されるが、キー溝18に対して内輪固定用キー17が摺動可能に設けてあるため、内輪固定用キー17とキー溝18との間の隙間を大きくとらざるを得ず、ロール回転のトルク変動が発生した際には内輪固定用キー17がキー溝18に叩かれてしまう。このような状態で長期間使用すると、内輪固定用キー17が変形してしまい、ひいては軸受損傷のトラブルを発生させるといった問題がある。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであって、連続焼鈍炉のハースロール等のロールを長期間にわたり安定して支承することのできる軸受装置と該軸受装置を備えた連続焼鈍炉を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、ロールの一端部を支承する装置であって、前記ロールの一端部を回転自在に支承する自動調心軸受と、該自動調心軸受を収納する円筒状の軸受ハウジングと、前記ロールの軸方向に沿って前記自動調心軸受の内輪内周面と前記ロールの一端部に形成されたキー溝に嵌合する内輪固定用キーと、前記自動調心軸受と前記軸受ハウジングとの間に配置された円筒状のスリーブと、前記自動調心軸受の外輪端面を前記スリーブの内周面に形成された段部に押し付ける外輪押え部材と、を備え、前記軸受ハウジングの内周面と嵌合する外径で前記スリーブが円筒状に且つ前記軸受ハウジングと摺動可能に形成されていると共に、前記スリーブに、前記ロールの一端部と前記スリーブの内周面との間をシールする円筒状のシール部材が設けられ、前記シール部材のスリーブとの接触面と前記スリーブのシール部材接触面が球面状に形成されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、前記シール部材のスリーブとの接触面と前記スリーブのシール部材接触面が前記自動調心軸受の内輪中心を曲率中心として球面状に形成されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、前記シール部材が金属製のシール部材であることを特徴とする。
請求項4の発明は、前記段部と前記シール部材との間に配置されたばね部材により前記シール部材のスリーブとの接触面が前記スリーブのシール部材接触面に摺動可能に押し付けられていることを特徴とする。
請求項5の発明は、前記自動調心軸受の外輪外周面と嵌合する内径で前記スリーブが円筒状に形成されていることを特徴とする。
請求項6の発明に係る連続焼鈍炉は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の軸受装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、スリーブを介して自動調心ころ軸受が軸受ハウジングによりロールの軸方向に移動可能に支持されることになるので、内輪固定用キーをロールの軸方向に移動可能とするための隙間を内輪固定用キーとキー溝との間に形成する必要がない。これにより、自動調心軸受の交換を要する変形が内輪固定用キーやキー溝に発生することを防止でき、従って、連続焼鈍炉のハースロール等のロールを長期間にわたり安定して支承することができる。
また、自動調心軸受を軸受ハウジングから取り出して自動調心軸受の交換を行うときに軸受ハウジングを連続焼鈍炉の外壁面から取り外す必要がないので、自動調心軸受の交換作業を容易に行うことができる。さらに、連続焼鈍炉の炉内熱が軸受ハウジングの内周面と自動調心軸受の外輪外周面との間隙やロールの周面部と自動調心軸受の内輪内周面との間隙から焼鈍炉本体の外部に放出されることをスリーブとシール部材によって防止できるので、焼鈍炉本体の内部を高温状態に保った状態で鋼帯を連続焼鈍することができる。
また、ロールに振れ回りが生じるとシール部材のスリーブとの接触面が自動調心軸受の内輪中心を曲率中心としてスリーブのシール部材接触面を摺動するので、シール部材の内周面と接触するロール周面部にロールに振れ回りによる摩耗が発生することを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る軸受装置を示す断面図である。 図1のA−A断面を示す図である。 図1に示すスリーブの軸方向断面図である。 図1に示すシール部材の軸方向断面図である。 図1に示す自動調心ころ軸受を軸受ハウジングから取り出して交換する場合の手順を示す図である。 図1に示す軸受装置の他の作用効果を説明するための図である。 本発明の軸受装置の一例を示す図である。 軸受装置の従来例を示す図である。 図8のB−B断面を示す図である。 本発明の軸受装置の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る軸受装置の軸方向断面図である。また、図2は図1のA−A断面を示す図、図3は図1に示すスリーブの軸方向断面図、図4は図1に示すシール部材の軸方向断面図であり、図1に示すように、本発明の一実施形態に係る軸受装置30は、自動調心ころ軸受31、軸受ハウジング34、内輪固定用キー38、スリーブ43、外輪押え部材44、シール部材47およびコイルバネ49を備えている。
自動調心ころ軸受31は連続焼鈍炉11の外壁面11aから突出するハースロール12の一端部を回転自在に支承するものであって、ハースロール12の一端部に形成された小径軸部12aに外嵌する内輪32を有している。また、自動調心ころ軸受31は内輪32の外径側に外輪33を有し、この外輪33の内周面と内輪32の外周面は内輪内周面に対して所定の曲率半径で円弧状に湾曲している。
軸受ハウジング34は自動調心ころ軸受31を収納するものであって、円筒状に形成されている。そして、軸受ハウジング34は軸方向の両端部にフランジ35,36を有し、これらのフランジ35,36のうち焼鈍炉側の端部に形成されたフランジ35は図示しない複数本のボルトによって連続焼鈍炉11の外壁面11aに固定されている。
また、軸受ハウジング34は自動調心ころ軸受31などを組み入れたり取り出したりするための開口部を一方の軸方向端部に有し、この開口部はフランジ36に装着された端板37によって閉塞されている。
内輪固定用キー38は自動調心ころ軸受31の内輪32をハースロール12の一端部に固定するためのものであって、ハースロール12の軸方向に沿って自動調心ころ軸受31の内輪内周面とハースロール12の一端部に形成されたキー溝39,40(図1及び図2参照)と嵌合している。そして、内輪固定用キー38はエンドプレート固定用ビス41によりハースロール12の端面に装着されたエンドプレート42によってキー溝39,40から抜け出ることが抑制されている。
スリーブ43は、軸受ハウジング34の内周面と嵌合する外径で円筒状に形成されている。そして、スリーブ43は自動調心ころ軸受31と軸受ハウジング34との間に配置され、このスリーブ43の内周面43a(図3参照)は自動調心ころ軸受31の外輪外周面と嵌合している。
外輪押え部材44はスリーブ43の内周面43aに形成された段部45(図3参照)に自動調心ころ軸受31の外輪端面33aを押し付けるものであって、リング状に形成されていると共に、スリーブ43の内周面43aに全周にわたって形成された環状溝46(図3参照)と着脱可能に嵌合している。
スリーブ43にはシール部材47が設けられており、このシール部材47はハースロール12の一端部に形成された小径軸部12aとスリーブ43の内周面43aとの間をシールするものであって、小径軸部12aの周面部と接触する内径で円筒状に形成されていると共に、金属材料で形成されている。そして、シール部材47は焼鈍炉側(ロールの軸方向中央側)端面47a(図4参照)を有し、この焼鈍炉側端面47aはスリーブ43に形成されたシール部材接触面48(図4参照)と接触している。
シール部材47の焼鈍炉側端面47aとシール部材接触面48は、自動調心ころ軸受31の内輪中心O(図1参照)を曲率中心として球面状に形成されている。また、シール部材47の焼鈍炉側端面47aはスリーブ43の段部45とシール部材47との間に配置されたコイルバネ49によってシール部材接触面48に摺動可能に押し付けられている。
図5はハースロール軸受装置30の自動調心ころ軸受31を軸受ハウジング34から取り出して交換する場合の手順を示す図であり、自動調心ころ軸受31を軸受ハウジング34から取り出して交換する場合は、図5(a)に示すように、まず、軸受ハウジング34のフランジ36から端板37を取り外す。次に、ハースロール12の端面からエンドプレート42を取り外し、さらに自動調心ころ軸受31の内輪内周面とハースロール12の一端部に形成されたキー溝39,40から内輪固定用キー38を引き抜いた後、図5(b)に示すように、自動調心ころ軸受31をスリーブ43及びシール部材47と共に軸受ハウジング34から取り出し、取り出された自動調心ころ軸受31を新しい自動調心ころ軸受と交換する。
図8および図9に示した軸受ユニットでは、玉軸受15の中心を軸受ハウジング14の中心に一致させるために、玉軸受15の外輪外周面に凸球面19が全周にわたって形成されているとともに、凸球面19と摺動自在に接触する凹球面20が軸受ハウジング14の内周面に全周にわたって形成されている。このため、磨耗した玉軸受15や内輪固定用キー17を交換するときには、軸受ハウジング14を連続焼鈍炉11の外壁面11aから取り外す必要があり、軸受の交換作業に多くの時間や手間を要するという難点がある。
これに対し、上述した本発明の一実施形態では、図5に示すように、自動調心ころ軸受31を交換するときに軸受ハウジング34を連続焼鈍炉11の外壁面11aから取り外す必要がないので、自動調心ころ軸受31の軸受交換作業を容易に行なうことができる。
また、上述した本発明の一実施形態のように、軸受ハウジング34の内周面と嵌合する外径で円筒状に形成されたスリーブ43を自動調心ころ軸受31と軸受ハウジング34との間に配置すると、スリーブ43を介して自動調心ころ軸受31が軸受ハウジング34によりハースロール12の軸方向に移動可能に支持されることになるので、内輪固定用キー38をハースロール12の軸方向に移動可能とするための隙間を内輪固定用キー38とキー溝39,40との間に形成する必要がない。これにより、自動調心ころ軸受31の交換を要する変形が内輪固定用キー38やキー溝39,40に発生することを防止することができ、従って、連続焼鈍炉11のハースロール12を長期間にわたり安定して支承することができる。
また、上述した本発明の一実施形態では、スリーブ43が自動調心ころ軸受31の外輪外周面と嵌合する内径で円筒状に形成されているため、連続焼鈍炉11の炉内熱が自動調心ころ軸受31の外輪外周面とスリーブ43の内周面43aとの間から連続焼鈍炉11の外部に放出されることを防止することができる。
さらに、ハースロール12の一端部に形成された小径軸部12aとスリーブ43の内周面43aとの間に設けられたシール部材47が小径軸部12aの周面部と摺接する内径で円筒状に形成されているため、連続焼鈍炉11の炉内熱がハースロール12の小径軸部12aとスリーブ43の内周面43aとの間から連続焼鈍炉11の外部に放出されることをシール部材47によって防止することができる。
また、外輪押え部材44と嵌合する環状溝46をスリーブ43の内周面43aに全周にわたって形成したことで、外輪押え部材44を環状溝46から取り外すだけで自動調心ころ軸受31を軸受ハウジング34から取り出すことができ、これにより、図6に示すように、スリーブ43とシール部材47を軸受ハウジング34の内部に残した状態で自動調心ころ軸受31の交換作業を行なうこともできる。従って、自動調心ころ軸受31の交換作業時に連続焼鈍炉11の炉内熱が外部に放出されることを防止することができる。
さらに、上述した本発明の一実施形態では、シール部材47の焼鈍炉側端面47aとスリーブ43のシール部材接触面48とを球面状に形成したことで、シール部材47の内周面と接触するハースロール周面部にハースロール12に振れ回りによる摩耗が発生することを抑制することができる。
すなわち、ハースロール12の一方の端部と他方の端部との間に高さ方向のレベル差がある場合やハールロール12に微妙な曲がりがある場合は、ハースロール12に振れ回りが発生する。この場合、ハースロール12の一端部とスリーブ43の内周面43aとの間をシールするシール部材が図7に示すようなシール部材51である場合は、シール部材51と接触する部分のハースロール周面部がハースロール12の振れ回りによって摩耗する。
これに対し、上述した本発明の一実施形態では、ハースロール12に振れ回りが生じるとシール部材47の焼鈍炉側端面47aが自動調心ころ軸受31の内輪中心Oを曲率中心として球面状に形成されたシール部材接触面48を摺動する。これにより、シール部材47がハースロール12の振れ回りに応じて傾動し、シール部材47の内周面がハースロール12の周面部(小径軸部12aの周面部)に片当たりすることを抑制できるので、シール部材47の内周面と接触するハースロール周面部にハースロール12に振れ回りによる摩耗が発生することを抑制することができる。
また、ハースロール12の一端部とスリーブ43の内周面43aとの間をシールするシール部材が図7に示すようなシール部材51である場合は、ハースロール12の振れ回りによるハースロール12の摩耗を防止するために、シール部材51をゴム等の弾性材で形成する必要がある。そのため、耐熱性が課題となるが、本発明の一実施形態では、シール部材47をゴム等の弾性材で形成する必要がなく、金属製のものを用いることができ、これにより、炉内熱によるシール部材47の劣化を抑制できるため、本発明の軸受装置により、ハースロール12を長期にわたり安定して支承することができる。
上述した本発明の一実施形態では、連続焼鈍炉11のハースロール12を支承する軸受装置の例を示したが、これに限られるものではなく、加熱や冷却等により伸縮するその他のロールを支承する場合にも用いることができる。そして、連続焼鈍炉11の外壁面11aから突出するハースロール12の一端部を回転自在に支承する軸受として自動調心ころ軸受31を用いたものを例示したが、これに限られるものではなく、例えば自動調心玉軸受を用いてもよい。
また、自動調心ころ軸受31の外輪端面33aをスリーブ43の内周面43aに形成された段部45に押し当てる手段として、スリーブ43の内周面43aに形成された環状溝46と嵌合する外輪押え部材44を用いたものを例示したが、これに限られるものではなく、例えば、図10に示すように、外輪押え部材44をスリーブ43の炉外側の端部から自動調心ころ軸受31の外輪33へと延びる、フランジを有する円筒状となる構造とし、フランジを図示しないボルトによりスリーブ43に固定することにより、自動調心ころ軸受31の外輪端面33aをスリーブ43の内周面43aに形成された段部45に押し当ててもよい。また、ネジ等によって直接、外輪33をスリーブ43に固定することで自動調心ころ軸受31の外輪端面33aをスリーブ43の内周面43aに形成された段部45に押し当ててもよい。
さらに、上述した本発明の一実施形態では、シール部材47の焼鈍炉側端面47aが当接するシール部材接触面48をスリーブ43と一体に形成しているが、これに限られるものではなく、例えば、スリーブ43の焼鈍炉側先端部に、シール部材接触面48を有する部材を別個に設けてもよい。
なお、上述した本発明の一実施形態では、シール部材47の焼鈍炉側端面47aとシール部材接触面48の間や、シール部材47の内周面と小径軸部12aとの間は、微小な隙間を介して平滑な面が接触する、いわゆる隙間シールとしているが、これに限られるものではなく、例えば、接触面の少なくともいずれかに潤滑剤を保持する油溝を設けた油溝シールや、接触面のいずれかに形成された溝とOリングによるシールや、その他、ラビリンスシール等の構造としてもよい。
11…連続焼鈍炉
11a…連続焼鈍炉の外壁面
12…ハースロール
12a…ハースロールの一端部に形成された小径軸部
13…軸受ユニット
14…軸受ハウジング
15…玉軸受
16…止めネジ
17…内輪固定用キー
18…キー溝
19…凸球面
20…凹球面
30…ハースロール軸受装置
31…自動調心ころ軸受
32…内輪
33…外輪
33a…外輪端面
34…軸受ハウジング
35,36…フランジ
37…端板
38…内輪固定用キー
39,40…キー溝
41…エンドプレート固定用ビス
42…エンドプレート
43…スリーブ
43a…スリーブの内周面
44…外輪押え部材
45…段部
46…環状溝
47…シール部材
47a…シール部材の焼鈍炉側端面
48…シール部材接触面
49…コイルバネ

Claims (6)

  1. ロールの一端部を支承する装置であって、
    前記ロールの一端部を回転自在に支承する自動調心軸受と、該自動調心軸受を収納する円筒状の軸受ハウジングと、前記ロールの軸方向に沿って前記自動調心軸受の内輪内周面と前記ロールの一端部に形成されたキー溝に嵌合する内輪固定用キーと、前記自動調心軸受と前記軸受ハウジングとの間に配置された円筒状のスリーブと、前記自動調心軸受の外輪端面を前記スリーブの内周面に形成された段部に押し付ける外輪押え部材と、を備え、
    前記軸受ハウジングの内周面と嵌合する外径で前記スリーブが円筒状に且つ前記軸受ハウジングと摺動可能に形成されていると共に、前記スリーブに、前記ロールの一端部と前記スリーブの内周面との間をシールする円筒状のシール部材が設けられ、前記シール部材のスリーブとの接触面と前記スリーブのシール部材接触面が球面状に形成されていることを特徴とする軸受装置。
  2. 前記シール部材のスリーブとの接触面と前記スリーブのシール部材接触面が前記自動調心軸受の内輪中心を曲率中心として球面状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
  3. 前記シール部材が金属製のシール部材であることを特徴とする請求項1または2に記載の軸受装置。
  4. 前記段部と前記シール部材との間に配置されたばね部材により前記シール部材のスリーブとの接触面が前記スリーブのシール部材接触面に摺動可能に押し付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の軸受装置。
  5. 前記自動調心軸受の外輪外周面と嵌合する内径で前記スリーブが円筒状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の軸受装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の軸受装置を備えていることを特徴とする連続焼鈍炉。
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