JP2014017181A - シールドケーブルハーネスの端末構造およびその製造方法 - Google Patents

シールドケーブルハーネスの端末構造およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】長期に亘り、シールドシェルと編組との電気的接続の信頼性およびシールドケーブルに対する保持力を確保できるシールドケーブルハーネスの端末構造を提供すること。
【解決手段】芯線21と、芯線21の外周を覆う導電性の編組22と、さらにその外周を覆う絶縁性のジャケット23とを有するシールドケーブル2が用いられる端末構造3は、編組22がジャケット23の外側に折り返されることでジャケット23の周囲に配置される第1編組部221と、その編組22がさらに第1編組部221とは逆向きに折り返されることで第1編組部221の周囲に配置される第2編組部222と、芯線21に接続される端子11を囲むシールドシェル10と、シールドシェル10に一体に形成され、ジャケット23および第1編組部221の外側から圧着する第1圧着部材15と、第1圧着部材15および第2編組部221の外側から圧着する第2圧着部材と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、シールドケーブルが用いられたシールドケーブルハーネスの端末構造およびその製造方法に関する。
通信機器などに用いられるシールドケーブルは、その信号伝送に影響するノイズを落とすために、芯線の外周に金属編組を有しており、その外周には樹脂製のジャケットが設けられている。このようなシールドケーブルが用いられるシールドケーブルハーネス(コネクタ付ハーネス)の端末構造として、例えば、特許文献1に示されるものが知られている。この特許文献1では、図8に示すように、ジャケット51を皮剥して編組52を露出させた後、ジャケット51の外周部に導電性のスリーブ53を配置し、さらに、スリーブ53の上に編組52を折り返し、編組52の上から、コネクタのシールドシェルに形成されるU字状のバレル54を圧着している。
特許文献1のように、ジャケット51上に折り返された編組52にバレル54を圧着することにより、編組52とシールドシェル(バレル54)との間の電気的な接続信頼性を確保するとともに、編組52を含むシールドケーブルがコネクタのシールドシェルから外れないように機械的な保持力を与える。
特開2012−48818号公報
端末接続部分も含めたシールドケーブルハーネスが常温より高い温度域で長期にわたって使用されると、樹脂製のジャケット51は、圧着により応力が掛かっている部分が時間の経過とともに体積が減少して痩せ易く、圧着力に対するジャケット51の反力が低下するおそれがある。また、同じく常温よりも高い温度域で長期にわたって使用されると、ジャケット51に応力緩和が生じ易く、それによってバレル54の圧着力に対するジャケット51の反力が低下するおそれがある。一方、常温よりも高い温度域での長期にわたる使用により、バレル54にも応力緩和が生じ易く、それによってバレル54の圧着力が低下するおそれがある。また、熱衝撃に曝されることでシールドケーブルの膨張、収縮が繰り返し生じ、バレル54への繰り返し反力によってバレル54が開き易く、圧着力が低下するおそれがある。
本発明は、上記のような課題に基づいてなされたもので、上記のような現象が生じた場合でも、長期に亘り、シールドシェルと編組との電気的な接続信頼性、および編組を含むシールドケーブルに対する保持力を確保できるシールドケーブルハーネスの端末構造を提供することを目的とする。
そこでなされた本発明のシールドケーブルハーネスの端末構造は、絶縁被覆を有する芯線と、前記芯線の外周を覆う導電性の編組と、さらにその外周を覆う絶縁性のジャケットとを有するシールドケーブルが用いられるシールドケーブルハーネスの端末構造であって、編組がジャケットの外側に折り返されることでジャケットの周囲に配置される第1編組部と、その編組がさらに第1編組部とは逆向きに折り返されることで第1編組部の周囲に配置される第2編組部と、芯線に接続される端子を囲むシールドシェルと、シールドシェルに一体に形成され、ジャケットおよび第1編組部の外側から圧着する第1圧着部材と、第1圧着部材および第2編組部の外側から圧着する第2圧着部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ジャケットが痩せたり、ジャケットや第1圧着部材に応力緩和が生じたり、第1圧着部材が開いたりすることで、編組と第1圧着部材との間の接触力が低下しても、第1圧着部材の外側に位置する第2圧着部材の圧着力によって編組と第1圧着部材との間の接触力低下分を十分に補うことができる。
以上によれば、ジャケット、第1圧着部材、および第2圧着部材の間に第1編組部および第2編組部が挟持された状態を安定して維持できるので、シールドケーブルハーネスの端末構造全体として、長期に亘り、第1圧着部材と第1編組部との接続信頼性、および編組を含めたシールドケーブルに対する保持力を確保できる。
ここで、絶縁性のジャケットに典型的に用いられる樹脂よりも熱および力の影響を受け難い金属から第2圧着部材を構成するのが好ましい。
以上のように第1圧着部材および第2圧着部材により圧着する本発明によれば、ジャケットが痩せることやジャケット・圧着部材の応力緩和などを見込んで、過大な圧着力で圧着しておく必要がないので、シールドケーブルが過度に扁平状に潰れることはなく、シールドケーブルの当初の円形断面形状を保ち易くなる。そのため、伝送特性を向上させることができる。
また、本発明では、第1圧着部材の内側に第1編組部が接触するとともに、第1圧着部材の外側にも第2編組部が接触するので、圧着金具の内側にのみ編組が接触する構成に対して、圧着金具が形成されるシールドシェルと編組との接触面積を2倍にできる。そうすると、両者間の接触抵抗が小さくなり、シールドシェルから編組へとノイズを落とし易くなるので、シールド性能が向上する。
本発明における第1圧着部材および第2圧着部材は、種々の形状のものを採用できるとともに、その圧着形状も任意である。
第2圧着部材は、筒体とされることが好ましい。筒体は、周方向に不連続な部材(例えばU字状の部材)に比べて剛性が高いので、その内側に第1圧着部材を確実に拘束できる。このため、ジャケット、第1圧着部材、および第2圧着部材の間に第1編組部および第2編組部が挟持された状態をより安定して維持できる。
本発明のシールドケーブルハーネスの端末構造の製造方法は、絶縁被覆を有する芯線、芯線の外周を覆う導電性の編組、さらにその外周を覆う絶縁性のジャケットを有するシールドケーブルを用いてシールドケーブルハーネスの端末構造を製造する方法であって、シールドケーブルの端末部におけるジャケットの皮剥により露出される編組を、ジャケット上に折り返す第1折り返しステップと、芯線に接続される端子を囲むシールドシェルに形成される第1圧着部材を編組上に配置して圧着する第1圧着ステップと、第1圧着部材を越えて延出する編組を、第1圧着部材上に、第1折り返しステップとは反対側に折り返す第2折り返しステップと、編組よりも外側に配置した第2圧着部材を圧着する第2圧着ステップと、を備える。
この製造方法により、上述のシールドケーブルハーネスが得られるので、上述と同様の作用および効果を享受できる。
本発明のシールドケーブルハーネスの端末構造およびその製造方法によれば、長期に亘り、シールドシェルと編組との接続信頼性およびシールドケーブルに対する保持力を確保できる。
本発明の実施形態に係るシールドケーブルハーネスの斜視図である。(a)は、完成品の斜視図であり、(b)は、分解斜視図である。 図1(a)のII−II線断面図であり、アウターハウジングを取り外した状態を示す図である。なお、他の断面図も、同様の位置を破断した図である。 シールドケーブルハーネスの製造ステップを示す図である。 シールドケーブルハーネスの製造ステップを示す図である。 シールドケーブルハーネスの製造ステップを示す図である。 シールドケーブルハーネスの製造ステップを示す図である。 シールドケーブルハーネスの製造ステップの変形例を示す図である。 従来のシールドケーブルハーネスを示す模式図である。
以下、添付図面に示す実施形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
本実施形態のシールドケーブルハーネス1は、図1に示すように、シールドケーブル2の芯線21に接続される端子11と、端子11を保持するとともに、金属製のシールドシェル10で覆われるインナーハウジング12と、シールドシェル10を含むシールドケーブルハーネス端末構造3と、シールドシェル10の外側に装着されるアウターハウジング13とを備えている。
本実施形態のシールドケーブル2は、複数の芯線21と、それらの芯線21の外周を覆う編組22と、その編組22の外周を覆い、端末部分が皮剥されたジャケット23とを有している。なお、芯線21は1つであってもよい。
各芯線21は、金属導線211(図3(c))と、その外周を覆う絶縁被覆212とを有している。なお、複数の芯線21が撚り合わせられて(ツイストされて)いてもよい。
編組22は、金属細線(例えば、軟銅線)が筒状に編み込まれたものであり、柔軟に形成されている。このような編組22をシールドシェル10に電気的に接続するとともに、シールドケーブル2をコネクタのシールドシェル10に保持するために、後述するように、ジャケット23、シールドシェル10、およびクリンプフェルール17の間に編組22が挟持される。
この編組22は、図2に示すように、ジャケット23よりも外側において2回折り返されている。具体的には、編組22は、ジャケット23の端部23Aでジャケット23の内側から外側に折り返されるとともに、その折り返し片がジャケット23の端部23Aからシールドケーブル2の後端側Bに向けて延出する途中でシールドケーブル2の前端側Fに向けて折り返されている。その結果、ジャケット23の外周面23Bの周囲に、後述するシェル圧着部15を挟んで編組22が二重に重ねられている。以下、この二重に重ねられた編組22のうちで、シェル圧着部15よりも内側の部分を第1編組部221、シェル圧着部15よりも外側の部分を第2編組部222と称する。
絶縁性のジャケット23は、例えばPVC(polyvinyl chloride;ポリ塩化ビニル)や、EVA(ethylene-vinyl acetate copolymer;エチレン−酢酸ビニル共重合体)などの樹脂からなる筒体とされている。
端子11は、シールドケーブル2の芯線21と同じ数だけ設けられている。この端子11は、芯線21の金属導線211に圧着される圧着部111と、シールドケーブルハーネス1に嵌合される図示しない相手コネクタの端子に電気的に接続される端子本体112とが一体に形成されている。
インナーハウジング12は、端子11を収容するキャビティ121が複数(ここでは4つ)形成された樹脂体とされている。キャビティ121は、インナーハウジング12を貫通している。
シールドケーブルハーネス端末構造3は、シールドケーブル2の端末部2Aと、当該端末部2Aに設けられるシールドシェル10と、金属製のクリンプフェルール17とを備えている。
シールドシェル10は、端子11を保持するインナーハウジング12の外周を覆うとともに、編組22に電気的に接続される。このシールドシェル10は、シールドケーブルハーネス1と嵌合される相手コネクタのシールドシェルに電気的に接続される。相手コネクタのシールドシェルは、相手コネクタの端子が接続される基板のグランド端子に接続されている。シールドシェル10および相手コネクタのシールドシェルによってシールドケーブルハーネス1および相手コネクタの各々の端子は包囲される。このような構成によれば、シールドケーブル2に受けた外部ノイズ、および芯線21から生じた内部ノイズのいずれも、編組22、シールドシェル10、相手コネクタのシールドシェル、基板、およびグランドの順に通過させて落とすことができるので、コネクタの内部から外部に対して、およびコネクタの外部から内部に対してノイズを遮蔽できる。
このようなシールドシェル10は、ジャケット23の端部23Aから露出する芯線21の外側に配置されるシェル本体14と、第1編組部221および第2編組部222の間に配置されるシェル圧着部15とが一体に形成されている。
シェル本体14は、角筒状に形成されており、その内側にインナーハウジング12を収容する。このシェル本体14の端部から突出する支柱141により、シェル圧着部15が支持されている。
シェル圧着部15は、一対でU字をなす圧接片151,152からなる。このシェル圧着部15を第1編組部221上で圧着することにより、シールドシェル10が編組22に電気的に接続されるとともに、シールドシェル10にシールドケーブル2が保持される。このシェル圧着部15を含むシールドシェル10の材質は、シールドケーブル2を保持しかつ編組22との接触によりノイズを落とす目的に足りるだけの強度および導電性があるものであれば広く採用できる。材質の一例としては、銅合金(例えばりん青銅)が挙げられる。
筒体とされるクリンプフェルール17は、第1編組部221およびシェル圧着部15が内側に配置される第2編組部222の外側に配置され、径方向の圧縮力が加えられる。このクリンプフェルール17は、編組22およびシェル圧着部15をその外側から圧着する部材として機能する。このクリンプフェルール17の材質は、後述する現象によって起こり得る接触力の低下を補うのに足りる圧着力を発揮するものであれば、銅合金などの金属を始めとして、樹脂をも対象として広く採用できる。その材質は、痩せ難い、膨張し難いことが望まれる。なお、樹脂の場合は、圧着できる構造、例えば一対の半割体でシールドケーブル2を挟み込む構造を採用する。
樹脂製のアウターハウジング13(図1)は、シールドシェル10の外側を覆うことにより、シールドシェル10を絶縁する。このアウターハウジング13は、シールドケーブルハーネス1の前端側Fでシェル本体14に装着される前端部131と、シールドケーブルハーネス端末構造3に装着される接続部132とを有している。
本実施形態では、図2に示すように、ジャケット23の外周面23B上に、第1編組部221、シェル圧着部15、第2編組部222、およびクリンプフェルール17が順に重ねられている。
これにより、第1編組部221は、ジャケット23とシェル圧着部15との間に挟持されている(内側の挟持構造)。この構造は、図8に示されるジャケット51とバレル54との間に編組52が挟持される構造に相当するが、本実施形態ではさらに、第2編組部222が、シェル圧着部15とクリンプフェルール17との間に挟持されている(外側の挟持構造)。
次に、本実施形態のシールドケーブルハーネス1を製造するステップを図3〜図6を参照して説明する。
先ず、図3(a)に示すシールドケーブル2の端末部2Aでジャケット23を皮剥し、編組22を露出させる(図3(b))。ジャケット23を皮剥する長さは、端子11を芯線21に圧着する作業性も考慮する必要があるが、シェル圧着部15のケーブル軸線方向の長さL(図4(b))の2倍を目安とするのが好ましい。
なお、図示していないが、シールドケーブル2には予めクリンプフェルール17を通しておく。
次に、図3(c)に示すように、露出した編組22をジャケット23の周囲に向けて折り返して、芯線21を露出させる(第1折り返しステップ)。
次いで、芯線21の先端から所定長さだけ絶縁被覆212を剥ぎ取って金属導線211を露出させる。そこに端子11の圧着部111を圧着した後に、その端子11をインナーハウジング12のキャビティ121内に挿入する。その後、インナーハウジング12をシェル本体14の内側に挿入して、図4(a)に示すように、折り返された編組22の外側にシェル圧着部15を配置する。
このシェル圧着部15の圧接片151,152が互いに近接する向きに力を加え、圧着する(図4(b)、第1圧着ステップ)。そうすることで、シールドシェル10にシールドケーブル2が機械的に保持される。加えて、ジャケット23上の編組22(第1編組部221)とシェル圧着部15とが互いに所定の面圧をもって接触するので、編組22とシールドシェル10との電気的な接続信頼性が確保される。この状態では、編組22の第2編組部222に相当する部分はシェル圧着部15よりも後端側Bに延出している。
次に、編組22の第2編組部222に相当する部分をシェル圧着部15の後端15Bでシェル圧着部15の周囲に向けて折り返すと、図5(a)および(b)に示すように、シェル圧着部15の内側に位置する第1編組部221に加えて、シェル圧着部15の外側に位置する第2編組部222が形成される(第2折り返しステップ)。図5に示すように、第1編組部221と第2編組部222とは、シールドケーブル2の軸線方向の長さが概ね等しい。
なお、第2編組部222の長さは、ジャケット23が皮剥される長さとシェル圧着部15の圧接片151,152の幅とによって定まる。シェル圧着部15との接触面積を増やす上では、第2編組部222がシェル圧着部15の前端15Aまで延びていることが好ましいが、シェル圧着部15の前端15Aまで第2編組部222が到達していなくてもよい。前端15Aよりも前方に第2編組部222の先端が延出していれば、必要に応じて、前端15Aよりも先の部分が切除される。
続いて、図6(a)に示すように、シールドケーブル2の後端側Bに退避させていたクリンプフェルール17を、第2編組部222の外周まで移動させる。このとき、第2編組部222の折り返された基端222B側からクリンプフェルール17を通すことができる。仮に、逆側、つまり第2編組部222の先端222A側から通そうとすると、編組22を形成する金属細線の先端が不揃いに突出するために、クリンプフェルール17がそこに引っ掛かる。これに対して、折り返された基端222B側であれば、クリンプフェルール17をスムーズに通すことができる。
次に、図6(b)に示すように、クリンプフェルール17を径方向内側に向けて加圧し、圧着する(第2圧着ステップ)。そうすると、第2編組部222と、シェル圧着部15およびクリンプフェルール17とが所定の面圧をもって接触する。これによっても、編組22とシールドシェル10との電気的な接続信頼性およびシールドケーブル2に対する機械的な保持が担保される。
そして、前端側Fからアウターハウジング13を装着すると、図1に示すシールドケーブルハーネス1が完成する。
なお、クリンプフェルール17は、例えば断面多角形に圧着したり、周方向の一部を圧着したりすることができ、その圧着形状は任意である。
また、クリンプフェルール17は、長さ方向の一部または全部を圧着することができる。長さ方向の一部とは、例えば一端側、または長さ方向中央部が該当する。
本実施形態のシールドケーブルハーネス1の使用環境は、常温よりも高い温度域となりうる。このような高温の熱負荷が、圧着による応力が掛かっているジャケット23に長期に亘り作用すると、ジャケット23が痩せ易く、ジャケット23の反力が低下するおそれがある。また、同じく常温よりも高い温度域で長期にわたって使用されると、ジャケット23に応力緩和が生じ易く、それによってジャケット23の反力が低下するおそれがある。一方、ジャケット23との間に編組22を挟持するシェル圧着部15も、常温よりも高い温度域での長期にわたる使用によって応力緩和が生じ易く、それによってシェル圧着部15の圧着力が低下するおそれがある。また、熱衝撃に曝されることでシールドケーブル2の膨張、収縮が繰り返し生じ、そのときのシェル圧着部15への繰り返し反力によってシェル圧着部15が開き易く、圧着力が低下するおそれがある。これらの現象は、いずれも編組22とシェル圧着部15との間の接触力を低下させ、これに伴って編組22とシールドシェル10との接続信頼性、および編組22を含めたシールドケーブル2の機械的保持力を低下させる要因となる。
そこで、本実施形態は、シェル圧着部15の外側からもクリンプフェルール17によって圧着する構造を採用している。このため、上記現象により編組22とシェル圧着部15との間の接触力が低下しても、その低下分をクリンプフェルール17の圧着力によって十分に補うことができる。
したがって、ジャケット23、シェル圧着部15、およびクリンプフェルール17の間に第1編組部221および第2編組部222が所定の面圧で挟持された状態を安定して維持できるので、長期に亘り、接続信頼性および保持力を確保できる。
ここで、シェル圧着部15を外側から圧着する部材には、ジャケット23に用いられる樹脂よりも熱および力の影響を受け難い金属製のクリンプフェルール17を採用している。これによって、第2編組部222がいずれも金属からなるシェル圧着部15とクリンプフェルール17との間に挟持されるので、より長期に亘る接続信頼性および保持力を得ることができる。
その上、本実施形態では、第2圧着部材として、剛性の高い筒状のクリンプフェルール17を用いている。このようなクリンプフェルール17の内側にシェル圧着部15が確実に拘束されるので、ジャケット23、シェル圧着部15、およびクリンプフェルール17の間に第1編組部221および第2編組部222が所定の面圧で挟持された状態をより安定して維持できる。
しかも、編組22が2回折り返されることで、第1編組部221と第2編組部222との両方がシェル圧着部15に接触するので、編組22が1回のみ折り返される構成と比べて、シェル圧着部15と編組22との接触面積を2倍にできる。そうすると、両者間の接触抵抗が小さくなるので、シールドシェル10から編組22へとノイズを落とし易くなる。
本発明における第1圧着部材および第2圧着部材はいずれも、作業性と、要求される接続信頼性および保持力を考慮して、種々の形状のものを採用できる。例えば、筒体であるクリンプフェルール17に代えて、U字状の第2圧着部材を用いることもできる。
また、本発明のシールドケーブルハーネス端末構造の製造に際しては、図7に示すように編組22を束化する手法も採用できる。先ず、上述と同様、ジャケット23の皮剥により、図7(a)に示すように編組22を露出させる。その露出した範囲の編組22の金属細線をほぐし、図7(b)のように集めて束ねるようにしたものを、図7(c)のようにジャケット23上に折り返す。このように束化された編組22上でシェル圧着部15を図7(d)のように圧着し、以降、図4〜図6と同様に、編組22を反対側にも折り返すとともに、クリンプフェルール17を圧着する。
上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
1 シールドケーブルハーネス
2 シールドケーブル
3 シールドケーブルハーネス端末構造
10 シールドシェル
11 端子
12 インナーハウジング
13 アウターハウジング
14 シェル本体
15 シェル圧着部(第1圧着部材)
17 クリンプフェルール(第2圧着部材)
21 芯線
22 編組
23 ジャケット
221 第1編組部
222 第2編組部
B 後端側
F 前端側

Claims (3)

  1. 絶縁被覆を有する芯線と、前記芯線の外周を覆う導電性の編組と、さらにその外周を覆う絶縁性のジャケットとを有するシールドケーブルが用いられるシールドケーブルハーネスの端末構造であって、
    前記編組が前記ジャケットの外側に折り返されることで前記ジャケットの周囲に配置される第1編組部と、
    前記編組がさらに前記第1編組部とは逆向きに折り返されることで前記第1編組部の周囲に配置される第2編組部と、
    前記芯線に接続される端子を囲むシールドシェルと、
    前記シールドシェルに一体に形成され、前記ジャケットおよび前記第1編組部の外側から圧着する第1圧着部材と、
    前記第1圧着部材および前記第2編組部の外側から圧着する第2圧着部材と、を備える
    ことを特徴とするシールドケーブルハーネスの端末構造。
  2. 前記第2圧着部材は、筒体とされる
    請求項1に記載のシールドケーブルハーネスの端末構造。
  3. 絶縁被覆を有する芯線、前記芯線の外周を覆う導電性の編組、さらにその外周を覆う絶縁性のジャケットを有するシールドケーブルを用いてシールドケーブルハーネスの端末構造を製造する方法であって、
    前記シールドケーブルの端末部における前記ジャケットの皮剥により露出される前記編組を、前記ジャケット上に折り返す第1折り返しステップと、
    前記芯線に接続される端子を囲むシールドシェルに形成される第1圧着部材を前記編組上に配置して圧着する第1圧着ステップと、
    前記第1圧着部材を越えて延出する前記編組を、前記第1圧着部材上に、前記第1折り返しステップとは反対側に折り返す第2折り返しステップと、
    前記編組よりも外側に配置した第2圧着部材を圧着する第2圧着ステップと、を備える
    ことを特徴とするシールドケーブルハーネスの端末構造の製造方法。
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