JP2014016727A - 運転支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者の運転特性に合う適切な運転支援を実行できる運転支援装置を提供する。
【解決手段】運転支援装置10は、自車両と移動体の衝突を回避するための運転支援を実行する運転支援装置であって、自車両の予測進路と移動体の予測進路とが交差する交差地点に自車両が到達するまでの第1時間TTC1と、交差地点に移動体が到達するまでの第2時間TTC2とを予測する到達時間予測部21と、第1時間TTC1と第2時間TTC2の相対関係に基づいて報知支援を開始するために、自車両の運転者の運転特性を表す減速開始線Sの推定結果に基づく報知支援領域A1を設定する報知支援実行部29とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、自車両と移動体の衝突を回避するための運転支援を実行する運転支援装置に関する。
従来、例えば特開2010−257298号公報に開示されるように、自車両と移動体の衝突を回避するための運転支援を実行する運転支援装置が知られている。
この運転支援装置は、自車両の進行方向にある移動体の位置を検出し、該進行方向に交差する方向における移動体の移動速度(横移動速度)が所定速度以下であるか否かを判断する。そして、この運転支援装置は、横移動速度が所定速度以下であると判断した場合、自車両の進行方向と移動体の検出方向の間の角度に基づいて自車両と移動体の接触の可能性を判定する。
特開2010−257298号公報
しかし、このような運転支援装置では、運転支援の必要性が低い場合に実行されたり、その必要性が高い場合でも早過ぎる時点又は遅過ぎる時点、つまり運転者の運転特性に合わない不適切な時点で開始されたりする場合があった。そして、このような場合、運転者は、運転支援の実行または運転支援の開始時点に違和感を覚えてしまう。
そこで、本発明は、運転者の運転特性に合う適切な運転支援を実行できる運転支援装置を提供しようとするものである。
本発明に係る運転支援装置は、自車両と移動体の衝突を回避するための運転支援を実行する運転支援装置であって、自車両の予測進路と移動体の予測進路とが交差する交差地点に自車両が到達するまでの第1時間と、交差地点に移動体が到達するまでの第2時間とを予測する到達時間予測部と、第1時間と第2時間の相対関係に基づいて報知支援を開始するために、自車両の運転者の運転特性を表す減速開始時点の推定結果に基づく報知支援開始時点を設定する報知支援実行部とを備えて構成される。
本発明に係る運転支援装置によれば、運転者の運転特性を表す減速開始時点の推定結果に基づいて報知支援開始時点を設定することにより、運転者の運転特性に合う適切な時点で報知支援を開始できる。
報知支援実行部は、減速開始時点の推定結果が早いほど早い時点で報知支援を開始してもよい。これにより、運転特性に合う適切な時点で報知支援を開始できる。
報知支援実行部は、第1時間と第2時間の相対関係が、運転者が減速操作を開始するか否かの判断に迷うジレンマ時点を満たす確率が高いほど早い時点で報知支援を開始してもよい。これにより、減速操作の開始の判断に迷う可能性が高い状況ほど早い時点で報知支援を開始できる。ここで、ジレンマ条件は、運転支援を実行するか否かを判断する支援要否判断条件と、減速開始時点の推定結果とに基づいて推定されることが好ましい。
報知支援実行部は、第1時間と第2時間の相対関係がジレンマ時点を満たす確率が高いほど報知支援の程度を大きくしてもよい。これにより、減速操作の開始の判断に迷う可能性が高い状況ほど確実に報知支援を実行できる。
運転支援装置は、減速開始時点の推定結果に基づいて移動体との衝突を回避するための減速制御量を決定する減速制御量決定部と、減速制御量と実際の減速操作量との偏差に基づいて制御支援に用いる制御補正量を算定する制御補正量算定部とをさらに備えてもよい。これにより、運転者の運転特性に合うスムーズな制御支援を実行できる。ここで、減速制御量は、操作開始条件を満たす時点から制御支援の終了に至るまでの規範的な減速運転を規定することが好ましい。
制御補正量算定部は、減速制御量と減速操作量の偏差が大きいほど大きな制御補正量を算定してもよい。これにより、運転特性に合うスムーズな制御支援を実行できる。
運転支援装置は、減速開始時点の推定結果が早いほど早い時点で制御支援を開始する制御支援実行部をさらに備えてもよい。これにより、運転特性に合う適切な時点で制御支援を開始できる。
本発明によれば、運転者の運転特性に合う適切な運転支援を実行できる運転支援装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る運転支援装置を示す図である。 運転支援に用いるマップを示す図である。 報知支援の準備処理について運転支援装置の動作を示すフローチャートである。 報知支援の実行処理について運転支援装置の動作を示すフローチャートである。 減速開始線とジレンマ点の推定を説明する図である。 交差確率の推定を説明する図である。 報知支援領域の設定を説明する図である。 接近確率の予測を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る運転支援装置を示す図である。 制御支援の準備処理について運転支援装置の動作を示すフローチャートである。 制御支援の実行処理について運転支援装置の動作を示すフローチャートである。 減速曲線群の設定を示す図である。 減速曲線を用いた制御支援を説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
まず、図1から図8を参照して、本発明の第1実施形態に係る運転支援装置10について説明する。運転支援装置10は、自車両に搭載され、自車両と移動体の衝突を回避するための運転支援を実行する装置である。運転支援とは、運転者に対する報知支援と、自車両の制動または操舵に対する制御支援を含んでいる。
まず、図1から図2を参照して、運転支援装置10の構成について説明する。本実施形態に係る運転支援装置10は、運転者の運転特性に合う適切な時点で報知支援を開始する装置である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る運転支援装置10を示す図である。図1に示すように、運転支援装置10は、車両センサ11、移動体検出センサ12、メインECU20(Electronic Control Unit)およびHMI13(Human-Machine Interface)を備えている。メインECU20には、車両センサ11、移動体検出センサ12およびHMI13が接続されている。メインECU20は、CPU、ROM、RAMを主体とする電子制御ユニットであり、プログラムにより動作する。
車両センサ11は、自車両の走行状態を検出するセンサである。車両センサ11は、例えば、運転者の加減速操作を検出する加減速センサ、操舵操作を検出する操舵角センサ、自車両の速度を検出する車速センサ、ヨーレートを検出するヨーレートセンサなどである。車両センサ11は、センサ値の処理により車両情報を生成してメインECU20に供給する。
移動体検出センサ12は、自車両の進行方向において移動体を検出するセンサである。移動体検出センサ12としては、例えば、ミリ波レーダ、レーザレーダ、カメラなどが用いられる。ミリ波レーダとしての移動体検出センサ12は、検出波の送受信により移動体の位置、速度などの移動体情報を生成してメインECU20に供給する。また、カメラとしての移動体検出センサ12は、撮像した移動体の画像処理により移動体情報を生成してメインECU20に供給する。
メインECU20は、到達時間予測部21、運転支援情報記憶部22、減速操作記録部23、減速開始線推定部(減速開始推定部)24、ジレンマ点推定部25、交差確率推定部26、報知支援領域設定部27、接近確率予測部28および報知支援実行部(報知支援設定部)29を備える。なお、メインECU20の各構成については後述する。
HMI13は、運転者に対する報知を実行するインタフェースである。HMI13としては、例えば、ブザー、ヘッドアップディスプレイ、ナビゲーションモニタ、メータパネルなどが用いられる。HMI13は、メインECU20から供給される報知信号に応じて、自車両の進行方向における移動体の存在等を運転者に報知する。運転者に対する報知は、聴覚情報、視覚情報、触覚情報などを用いて行われる。
以下、メインECU20の各構成について説明する。到達時間予測部21は、自車両と移動体が交差地点に到達するまでの到達時間としてTTC1(第1時間)とTTC2(第2時間)を予測する。交差地点は、自車両の進行方向と該進行方向に交差する方向(横方向)において自車両の予測進路と移動体の予測進路が交差する地点である。
到達時間予測部21は、車両情報に基づいて自車両の走行軌跡などを求め、自車両が現在の走行状態で走行した場合に交差地点に到達するまでのTTC1を算定する。また、到達時間予測部21は、移動体情報に基づいて移動体の速度ベクトルなどを求め、移動体が現在の移動状態で移動した場合に交差地点に到達するまでのTTC2を算定する。
到達時間TTC1、TTC2は、以下の式(1)、(2)を用いて算定され、到達時間情報として減速操作記録部23、接近確率予測部28および報知支援実行部29に供給される。
TTC1=x/(V−vx) …(1)
TTC2=y/vy …(2)
ここで、Vは自車両の速度、xとyとは、自車両の進行方向及び該進行方向に交差する方向おける自車両と移動体の相対位置であり、vxとvyとは、自車両の進行方向と該進行方向に交差する方向における移動体の速度である。
運転支援情報記憶部22は、運転支援に用いるマップM等の運転支援情報を記憶している。図2は、運転支援に用いるマップMを示す図である。図2に示すように、マップMは、TTC1を縦軸、TTC2を横軸としてTTC1とTTC2の相対関係を表している。マップMは、自車両と移動体の交差地点を原点Oとしている。マップMは、TTC1またはTTC2の値が大きいほど自車両または移動体が交差地点から離れていることを表している。
マップMには、運転支援を実行するか否かを判断する条件(支援要否判断条件)として、運転支援の実行を要する運転支援領域A0と、実行を要しない運転支援不要領域とが設定されている。なお、マップM上で運転支援領域A0以外の領域は、運転支援不要領域として設定されている。
運転支援領域A0は、原点Oから対角方向に延びる対角領域として設定されている。運転支援領域A0は、例えば、縦軸から対角方向に延びる第1境界線L1、横軸から対角方向に延びる第2境界線L2、および第1および第2境界線L1、L2に交差するように原点Oに対向して延びる第3境界線L3により画定されている。
第1および第2境界線L1、L2は、直線として設定され、特に傾きが1または略1の直線として設定されている。第1境界線L1は、TTC1=T1で縦軸と接し、第2境界線L2は、TTC2=T2で横軸と接している。第1〜第3境界線L1〜L3の配置は、走行実験や経験値に基づいて設定される。なお、第1〜第3境界線L1〜L3は、折線または曲線として設定されてもよく、直線、折線もしくは曲線の組み合わせとして設定されてもよい。
マップMには、TTC1とTTC2の交点(以下、時間交点Cと称する。)として、交差地点に対する自車両と移動体の位置関係が表される。図2には、TTC1=T3、TTC2=T4の時点を示す時間交点Cが示されている。自車両と移動体の移動に応じて時間交点CがマップM上を移動するので、時間交点Cの移動軌跡は、自車両と移動体の移動軌跡に対応している。
例えば、自車両と移動体が等速移動する場合、時間交点Cの移動軌跡は、傾き略1の直線として表される(軌跡Ta)。特に、自車両は、時間交点Cが運転支援不要領域や報知支援領域A1に位置する場合、移動体との衝突可能性が低いので一般に等速移動する。また、時間交点Cの移動軌跡は、自車両の減速に応じて上向きに湾曲する一方(軌跡Tb)、自車両の加速に応じて下向きに湾曲する(軌跡Tc)。
運転支援領域A0には、運転支援の緊急度に応じて複数の支援領域が設定されている。運転支援領域A0には、例えば、報知支援領域A1、制御支援領域A2、緊急回避支援領域A3が設定されている。支援領域A1〜A3は、後述するように運転者の運転特性を反映して設定され、運転支援に用いるマップMとして記憶される。
報知支援領域A1は、運転者に対する報知を実行するために、原点Oから離れた領域として設定されている。制御支援領域A2は、自車両の制動または操舵に対する介入制御を実行するために、報知支援領域A1よりも原点O寄りの領域として設定されている。緊急回避支援領域A3は、自車両の急制動または急操舵などを実行するために、制御支援領域A2よりも原点O寄りの領域として設定されている。
減速操作記録部23は、運転者の運転特性を表す減速開始線を推定するために用いる減速操作情報を記録する。減速操作情報は、移動体との遭遇時に運転者が実施した減速操作(アクセルオフ、ブレーキオンなど)の開始時点における到達時間情報に相当する。
減速開始線推定部24は、TTC1とTTC2の相対関係により表される減速開始線(減速開始時点)を推定する。減速開始線は、運転者が通常の運転に際して減速操作を開始する時点を表している。減速開始線は、マップM上で減速操作情報の分布を近似する回帰式として推定される。減速開始線は、第1および第2境界線L1、L2と直交又は斜交する回帰式、特にこれらの境界線に直交する直線回帰式として推定される。
ジレンマ点推定部25は、運転者が減速操作を開始するか否かの判断に迷うジレンマ点(ジレンマ時点)を推定する。ジレンマ点は、マップM上で減速開始線と第2境界線L2との交点として設定される。ジレンマ点は、移動体との遭遇時に運転者が移動体との衝突を回避するために減速操作を開始するか否かの判断に迷う時点を表している。
交差確率推定部26は、時間交点Cの移動軌跡が操作開始線に交差する確率(交差確率)を推定する。交差確率の推定結果は、運転支援情報として運転支援情報記憶部22に記憶される。交差確率は、マップM上で時間交点Cの移動軌跡が第1境界線L1と第2境界線L2の間で減速開始線に交差する確率を表している。交差確率は、第1境界線L1側ほど低く、第2境界線L2側ほど高い確率分布として設定される。
報知支援領域設定部27は、減速開始線(減速開始時点)の推定結果に基づいて報知支援領域A1(報知支援開始時点)を設定する。報知支援領域A1は、マップM上で減速開始線から第3境界線L3に向けて延びる領域として設定される。つまり、報知支援領域A1は、減速開始線が原点Oから離れた位置に推定されるほど原点Oから離れた位置に設定される。よって、報知支援領域A1は、マップM上で操作開始線が原点Oに近いほど、つまり操作開始時点が早いほど早い時点で報知支援が開始されるように設定される。
また、報知支援領域設定部27は、交差確率の推定結果に基づいて報知支援領域A1を設定する。報知支援領域A1は、マップM上で交差確率の分布に対応するように設定される。つまり、報知支援領域A1は、減速開始線から第3境界線L3側への拡がりが第1境界線L1側ほど小さく第2境界線L2側ほど大きい領域として設定される。よって、報知支援領域A1は、マップM上で時間交点Cの移動軌跡が減速開始線に交差する確率、つまり減速開始時点を満たす確率が高いほど早い時点で報知支援が開始されるように設定される。報知支援領域A1の設定結果は、運転支援情報として運転支援情報記憶部22に記憶される。
接近確率予測部28は、TTC1とTTC2の相対関係(到達時間情報)がジレンマ点(ジレンマ時点)を満たす確率(接近確率)を予測する。接近確率は、マップM上で時間交点Cの移動軌跡がジレンマ点に接近する確率を表している。接近確率は、時間交点Cの位置を基準として交差確率値を積分して求められる。接近確率は、時間交点Cの位置が第2境界線L2に近いほど高い確率として求められる。
報知支援実行部29は、TTC1とTTC2の相対関係(到達時間情報)に基づいて報知支援を開始する。報知支援実行部29は、運転支援情報記憶部22から運転支援情報を読み出し、報知支援に用いる報知支援領域A1(報知支援開始時点)を設定する。報知支援は、時間交点Cが報知支援領域A1に位置する場合、つまりTTC1とTTC2の相対関係が報知支援開始時点を満たす場合に実行される。そして、報知支援は、時間交点Cがジレンマ点に接近する接近確率、つまりジレンマ時点を満たす確率が高いほど報知支援の程度(光量、音量、振動量など)が大きくなるように設定される。
つぎに、図3から図8を参照して、運転支援装置10による報知支援について説明する。まず、報知支援の準備処理について説明する。図3は、報知支援の準備処理について運転支援装置10の動作を示すフローチャートである。運転支援装置10は、図3に示す処理を処理周期毎に実行する。
図3に示すように、車両センサ11と移動体検出センサ12は、センサ値に基づいて車両情報と移動体情報を生成する(ステップS11)。到達時間予測部21は、車両情報と移動体情報に基づいて到達時間情報を生成する(S12)。減速操作記録部23は、移動体との遭遇時に運転者が実施した減速操作を表す減速操作情報を記録する(S13)。
減速開始線推定部24は、減速操作情報に基づいて減速開始線を推定する。減速開始線は、減速開始線を所望の精度で推定可能な数の減速操作情報が記録された状態で推定される(S14)。ジレンマ点推定部25は、減速開始線の推定結果に基づいてジレンマ点を推定する(S15)。
図5は、減速開始線とジレンマ点の推定を説明する図である。図5に示す例では、7つの減速操作情報Rに基づいて減速開始線Sが推定されている。減速開始線Sは、いずれも傾き1の第1および第2境界線L1、L2に直交又は斜交する直線回帰式として推定されている。ジレンマ点Dは、減速開始線Sと第2境界線L2との交点として設定されている。
ここで、ジレンマ点Dは、運転支援領域A0と運転支援不要領域との境界(第2境界線L2)上に位置しているので、減速操作の実施を要する状況と要しない状況との狭間の時点に相当する。また、ジレンマ点Dは、減速開始線S上に位置しているので、運転者が通常の運転に際して減速操作を開始する時点に相当する。よって、ジレンマ点Dは、移動体との遭遇時に運転者が移動体との衝突を回避するために減速操作を開始するか否かの判断に迷う時点に相当する。
ジレンマ点Dは、例えば、自車両の進行方向にある移動体が道路を横断しようとしている状況において、移動体を先に横断させるために減速操作を開始するか否かの判断に迷う時点を表している。そして、このような場合、自車両と移動体の接触または衝突が生じ易くなるので、移動体との衝突を回避するために運転支援を実行する必要性が高くなる。
図3の説明に戻って、ジレンマ点が推定されると、交差確率推定部26は、減速開始線の推定結果に基づいて交差確率を推定する(S16)。図6は、交差確率の推定を説明する図である。
図6に示す例では、交差確率の確率分布y=f(x)がジレンマ点Dを原点O´とし減速開始線Sをx軸、第2境界線L2をy軸とする座標系を用いて設定されている。x軸は、減速開始線Sの方向における時間交点Cの位置を表し、y軸は、この位置における減速開始線Sとの交差確率を表している。
図6に示す例では、確率分布は、第1境界線L1の位置における確率がy=0、第2境界線L2の位置における確率がy=Prとなる三角形状の分布として設定されている。つまり、交差確率は、第1境界線L1側ほど低く、第2境界線L2側ほど高い確率分布として設定されている。なお、確率分布としては、三角形状以外の分布が用いられてもよい。
図3の説明に戻って、交差確率が推定されると、報知支援領域設定部27は、減速開始線の推定結果に基づいて報知支援領域A1を設定する(S17)。報知支援領域A1の設定結果と交差確率の推定結果は、運転支援情報として運転支援情報記憶部22に記憶される(S18)。
図7は、報知支援領域A1の設定を説明する図である。図7に示す例では、報知支援領域A1は、減速開始線Sと第1境界線L1の交点A、第1境界線L1上の点B、第2境界線L2上の点Cおよびジレンマ点Dを頂点とする台形状の領域として設定されている。なお、運転支援領域A0のうち減速開始線Sよりも原点O側の領域は、制御支援領域A2または緊急回避支援領域A3として設定されている。
つまり、報知支援領域A1は、交差確率の分布に対応するように、減速開始線Sから第3境界線L3側への拡がりが第1境界線L1側ほど小さく第2境界線L2側ほど大きい領域として設定されている。これは、時間交点Cが第2境界線L2側に位置するほどジレンマ点Dに接近する確率が高いので、余裕を持って衝突を回避できるように早い時点での報知支援が求められるためである。
なお、第1境界線L1上の点Bと第2境界線L2上の点Cは、運転者の運転特性に応じて、減速開始線Sよりも第3境界線L3側の点または減速開始線S上の点(つまりB=A)として設定される。また、第1境界線L1上の点と第2境界線L2上の点との間は、直線に代えて、折線、曲線または直線、折線もしくは曲線の組合せにより結ばれてもよい。
つぎに、報知支援の実行処理について説明する。報知支援は、報知支援の準備処理の結果に基づいて実行される。図4は、報知支援の実行処理について運転支援装置10の動作を示すフローチャートである。運転支援装置10は、図4に示す処理を処理周期毎に実行する。
図4に示すように、報知支援実行部29は、運転支援情報記憶部22から運転支援情報(マップM、交差確率)を読み出し、報知支援に用いる報知支援領域A1を設定する(S21)。報知支援領域A1は、TTC1とTTC2の相対関係に基づいて報知支援を開始するために、自車両の運転者の運転特性を表す減速開始線の推定結果に基づいて設定される。
車両センサ11と移動体検出センサ12は、センサ値に基づいて車両情報と移動体情報を生成する(S22)。到達時間予測部21は、車両情報と移動体情報に基づいて到達時間情報を生成する(S23)。接近確率予測部28は、交差確率の推定結果に基づいて接近確率を予測する(S24)。
図8は、接近確率の予測を説明する図である。図8に示すように、時間交点Cが報知支援領域A1に接近した時点、例えば第3境界線L3に到達した時点で、接近確率が予測される。接近確率は、時間交点Cの位置、具体的には時間交点Cの移動軌跡が減速開始線Sに交差すると予測される点Xを基準として交差確率値yを積分して求められる。
Figure 2014016727
接近確率は、点Xから第1境界線L1までの範囲で交差確率値yを積分して求められる。ここで、点Xは、自車両と移動体が等速移動を続けるとして、時間交点Cの移動軌跡が傾き略1の直線となることを想定して予測される。
報知支援実行部29は、時間交点Cが報知支援領域A1に位置するか否かを判定する(S25)。つまり、図7に示すマップ上で時間交点Cが報知支援領域A1に位置するか否かを判定する。ここで、報知支援領域A1に位置すると判定した場合にS26、S27の処理が実行される一方、報知支援領域A1に位置しないと判定した場合にS22の処理に復帰する。
S25にて報知支援領域A1に位置すると判定した場合、報知支援実行部29は、接近確率に基づいて報知支援の程度を決定する(S26)。そして、報知支援の程度を含む報知信号がHMI13に供給され、HMI13は、報知信号に基づいて運転者に対する報知支援を開始する(S27)。
以上説明したように、本発明の第1実施形態に係る運転支援装置10によれば、運転者の運転特性を表す減速開始線の推定結果に基づいて報知支援領域A1を設定することにより、運転者の運転特性に合う適切な時点で報知支援を開始できる。
また、マップM上で減速開始線が原点Oに近いほど早い時点で報知支援を開始することにより、運転特性に合う適切な時点で報知支援を開始できる。
また、マップM上で時間交点Cがジレンマ点に接近する確率が高いほど早い時点で報知支援を開始することにより、減速操作の開始の判断に迷う可能性が高い状況ほど早い時点で報知支援を開始できる。
また、マップM上で時間交点Cがジレンマ点に接近する確率が高いほど報知支援の程度を大きくすることにより、減速操作の開始の判断に迷う可能性が高い状況ほど確実に報知支援を実行できる。
つぎに、図9から図13を参照して、本発明の第2実施形態に係る運転支援装置30について説明する。なお、以下では、第1実施形態と重複する説明を省略する。
まず、図9を参照して、運転支援装置30の構成について説明する。本実施形態に係る運転支援装置30は、運転者の運転特性に合うスムーズな制御支援を実行する装置である。
図9は、本発明の第2実施形態に係る運転支援装置30を示す図である。図9に示すように、運転支援装置30は、車両センサ11、移動体検出センサ12、メインECU40およびサブECU31を備えている。メインECU40には、車両センサ11、移動体検出センサ12およびサブECU31が接続されている。メインECU40およびサブECU31は、CPU、ROM、RAMを主体とする電子制御ユニットであり、プログラムにより動作する。車両センサ11および移動体検出センサ12については、第1実施形態と重複するので説明を省略する。
メインECU40は、到達時間予測部21、運転支援情報記憶部22、減速操作記録部23、減速開始線推定部(減速開始推定部)24、ジレンマ点推定部25、減速曲線群設定部41、減速開始検出部42、減速曲線決定部(減速制御量決定部)43、制御補正量算定部44および制御支援実行部45を備える。なお、メインECU40の各構成については後述する。
サブECU31は、自車両の制動または操舵に対する制御介入を実行するECUである。サブECU31は、ブレーキECU、エンジンECUなどとして構成される。サブECU31は、メインECU40から供給される介入信号に基づいて、例えばいずれも不図示のブレーキアクチュエータ、ステアリングアクチュエータを制御して制御介入を実行する。
以下、メインECU40の各構成について説明する。なお、到達時間予測部21、運転支援情報記憶部22、減速操作記録部23、減速開始線推定部24、ジレンマ点推定部25については、第1実施形態と重複するので説明を省略する。
減速曲線群設定部41は、ジレンマ点の推定結果に基づいて減速曲線群を設定する。減速曲線(減速制御量)は、移動体との衝突を回避するための規範的な減速運転を表している。減速曲線は、減速開始時点から制御支援の終了に至るまでの減速制御量を到達時間情報の関数として表している。減速曲線群は、様々な減速曲線の集合である。減速曲線は、例えば次のモデルに基づいて設定される。
TTC1=a・TTC2α+b …(4)
ここで、a、b、αは、運転者の運転特性に基づいて設定されるパラメータである。なお、TTC2の原点を適切に変更するようにしてもよい。運転者の運転特性は、例えば第1実施形態に関連して説明した減速操作情報に基づいて求められる。減速曲線は、例えば第1境界線L1と縦軸の交点(T1)で縦軸と交差し、第1境界線L1と第2境界線L2の間で減速開始線と交差するように、パラメータを調整して複数設定される。また、減速曲線は、緊急回避支援領域A3を横断しないように設定される。減速曲線群の設定結果は、運転支援情報として運転支援情報記憶部22に記憶される。
減速開始検出部42は、減速開始線の推定結果とTTC1とTTC2の相対関係に基づいて減速開始時点を検出する。減速開始時点は、自車両の運転者が通常の運転に際して減速操作を開始する時点を表している。減速開始時点は、マップM上で時間交点Cの移動軌跡が減速開始線に交差した時点として検出される。減速開始時点が検出されると、自車両の制動に対する制御支援が開始される。よって、減速開始線が原点Oから離れた位置に推定されるほど、つまり減速開始時点の推定結果が早いほど早い時点で制御支援が開始されることになる。
減速曲線決定部43は、減速開始線(減速開始時点)の推定結果に基づいて減速曲線(減速制御量)を決定する。減速曲線は、自車両の制動に対する制御支援に用いられる。減速曲線は、減速開始時点の検出結果に最も適合する減速曲線として減速曲線群から選択される。減速曲線の適合は、時間交点Cの移動軌跡が減速開始線に交差する時点により判断される。
制御補正量算定部44は、減速制御量と減速操作量の偏差に基づいて制御補正量を算定する。制御補正量は、マップM上における時間交点Cの移動軌跡(減速操作量)と減速曲線(減速制御量)の偏差に基づいて算定される。制御補正量は、時間交点Cが減速曲線に沿って移動するように算定される。制御補正量は、時間交点Cが減速曲線より下方に位置するほど自車両を大きく減速するように算定される。つまり、制御補正量は、減速制御量と減速操作量の偏差が大きいほど大きな値として算定される。
制御支援実行部45は、制御補正量の算定結果に基づいて自車両の制動に対する制御支援を実行する。制御支援実行部45は、運転支援情報記憶部22から運転支援情報を読み出し、制御支援に用いる減速曲線群を設定する。ここで、制御支援の実行に際しては、例えば第1実施形態に関連して説明したHMI13を通じて支援の実行が報知されてもよい。
つぎに、図10から図13を参照して、運転支援装置30による制御支援について説明する。まず、制御支援の準備処理について説明する。図10は、制御支援の準備処理について運転支援装置30の動作を示すフローチャートである。運転支援装置30は、図10に示す処理を処理周期毎に実行する。
図10に示すように、車両センサ11と移動体検出センサ12は、センサ値に基づいて車両情報と移動体情報を生成する(ステップS31)。到達時間予測部21は、車両情報と移動体情報に基づいて到達時間情報を生成する(S32)。減速操作記録部23は、移動体との遭遇時に運転者が実施した減速操作を表す減速操作情報を記録する(S33)。減速開始線推定部24は、減速操作情報に基づいて減速開始線を推定する(S34)。ジレンマ点推定部25は、減速開始線の推定結果に基づいてジレンマ点を推定する(S35)。これらの処理については、第1実施形態と重複するので説明を省略する。
減速曲線群設定部41は、ジレンマ点の推定結果に基づいて減速曲線群を設定する(S36)。減速曲線群の設定結果は、減速開始線やジレンマ点の推定結果とともに、運転支援情報として運転支援情報記憶部22に記憶される(S37)。図12は、減速曲線群の設定を示す図である。
図12に示す例では、ジレンマ点の推定結果に基づいて減速曲線群DL1〜DL7が設定されている。減速曲線DLは、式(4)を用いて、第1境界線L1と縦軸の交点(T1)で縦軸と交差し、第1境界線L1と第2境界線L2の間で減速開始線Sと交差するようにパラメータを調整して複数設定されている。パラメータは、運転者の運転特性に基づいて設定される。
つぎに、制御支援の実行処理について説明する。制御支援は、制御支援の準備処理の結果に基づいて実行される。図11は、制御支援の実行処理について運転支援装置30の動作を示すフローチャートである。運転支援装置30は、図11に示す処理を処理周期毎に実行する。
図11に示すように、制御支援実行部45は、運転支援情報記憶部22から運転支援情報(マップM、減速曲線群等)を読み出し、制御支援に用いる減速曲線群を設定する(S41)。減速曲線群は、TTC1とTTC2の相対関係に基づいて制御支援を開始するために、自車両の運転者の運転特性を表す減速開始時点の推定結果に基づいて設定される。
車両センサ11と移動体検出センサ12は、センサ値に基づいて車両情報と移動体情報を生成する(S42)。到達時間予測部21は、車両情報と移動体情報に基づいて到達時間情報を生成する(S43)。減速開始検出部42は、到達時間情報と減速開始線の推定結果に基づいて減速開始時点を検出したか否かを判定する(S44)。S44にて減速開始時点を検出したと判定された場合にS45以降の処理が実行され、検出したと判定されなかった場合にS42の処理に復帰する。S42にて減速開始時点が検出されると、減速曲線決定部43は、到達時間情報と減速開始時点の検出結果に基づいて減速曲線を決定する(S45)。
図13は、減速曲線DLを用いた制御支援を説明する図である。図13に示す例では、時間交点Cが減速開始線S上の点P1に位置している。よって、図12に示した減速曲線群DL1〜DL7から減速開始線S上の点P1に最も近接する減速曲線DL4が選択される。選択された減速曲線DL4は、点P1に対応する自車両と移動体の位置関係において、移動体との衝突を回避するための規範的な減速運転を表している。
制御補正量算定部44は、到達時間情報と減速曲線に基づいて制御補正量を算定する(S46)。図13に示す例では、時間の経過に伴って時間交点Cが制御支援領域A2内の点P2に移動している。点P2は、減速曲線DL4より下方に偏差d2を伴って位置している。このため、制御補正量は、この偏差d2を解消するように自車両を制動するための制御介入量として求められる。制御補正量は、自車両の制動能力や運転者の操作快適性を考慮して求められる。
制御支援実行部45は、制御補正量の算定結果に基づいて自車両の制動に対する制御支援を実行する(S47)。図13に示す例では、制御支援の実行に伴って時間交点Cが点P3に移動している。点P3は、減速曲線DL4より下方に偏差d3(<d2)を伴って位置している。このため、制御支援の実行により減速曲線DL4に対する時間交点Cの偏差が縮小されている。以降、時間交点Cが第1境界線L1に交差するまで同様にして、減速曲線DLとの偏差を縮小するように制御支援が継続される。
制御支援実行部45は、制御支援を終了するか否かを判定する(S48)。制御支援の終了は、例えば時間交点Cが制御支援領域A2の外側に移動したか否かにより判定される。そして、S48にて制御支援を終了すると判定された場合に処理が終了し、制御支援を終了すると判定されなかった場合にS46とS47の処理が繰り返される。
なお、制御補正量は、減速曲線に代えて、減速曲線から導出される位置曲線、速度曲線、加速度曲線、ジャーク曲線などを用いて算定されてもよい。ここで、移動体の位置Dと自車両の位置Lは、自車両と移動体の交差地点を基準にして次のように導かれる。
D=v0・t+k1 …(5)
L=exp[t/{a(t+k1/v0)α+b}+k2] …(6)
ここで、k1は移動体の初期位置、k2は自車両の初期位置、v0は歩行者の移動速度(一定値)、tは時間である。なお、a、b、αは、減速曲線モデルを示す式(4)中のパラメータである。位置曲線は、移動体の位置Dを横軸、自車両の位置Lを縦軸とする曲線として導出される。速度曲線、加速度曲線、ジャーク曲線は、時間tによる位置曲線の1次微分、2次微分、3次微分としてそれぞれ導出される。
以上説明したように、本発明の第2実施形態に係る運転支援装置30によれば、減速制御量と減速操作量の偏差に基づいて制御補正量を算定することにより、運転者の運転特性に合うスムーズな制御支援を実行できる。
また、減速制御量と減速操作量の偏差が大きいほど大きな制御補正量を算定することにより、運転特性に合うスムーズな制御支援を実行できる。
また、マップM上で減速開始線が原点Oに近いほど早い時点で制御支援を開始することにより、運転特性に合う適切な時点で制御支援を開始できる。
なお、上記実施形態は、本発明に係る運転支援装置10、30の最良な実施形態を説明したものであり、本発明に係る運転支援装置10、30は、本実施形態に記載したものに限定されるものではない。本発明に係る運転支援装置10、30は、各請求項に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲で本実施形態に係る運転支援装置10、30を変形し、または他のものに適用したものであってもよい。
また、第1実施形態では、報知支援の準備処理と実行処理の両方を実行するように運転支援装置10を構成する場合について説明したが、報知支援の実行処理のみを実行するように運転支援装置を構成してもよい。この場合、運転者の運転特性を反映した運転支援情報が記憶されていれば、減速操作記録部23、減速開始線推定部24、ジレンマ点推定部25、交差確率推定部26、報知支援領域設定部27を省略できる。
同様に、第2実施形態では、制御支援の準備処理と実行処理の両方を実行するように運転支援装置30を構成する場合について説明したが、制御支援の実行処理のみを実行するように運転支援装置を構成してもよい。この場合、運転者の運転特性を反映した運転支援情報が記憶されていれば、減速操作記録部23、減速開始線推定部24、ジレンマ点推定部25、減速曲線群設定部41を省略できる。
また、自車両を運転する複数の運転者のそれぞれに対応する運転支援情報を記憶しておき、自車両を運転する特定の運転者に対応する運転支援情報を用いて、報知支援または制御支援を実行してもよい。
また、第1実施形態と第2実施形態を組み合わせて、運転者の運転特性に合わせて報知支援を開始するとともに制御支援を実行するように運転支援装置10、30を構成してもよい。
10、30…運転支援装置、11…車両センサ、12…移動体検出センサ、20、40…メインECU、13…HMI、21…到達時間予測部、22…運転支援情報記憶部、23…減速操作記録部、24…減速開始線推定部、25…ジレンマ点推定部、26…交差確率推定部、27…報知支援領域設定部、28…接近確率予測部、29…報知支援実行部、31…サブECU、41…減速曲線群設定部、42…減速開始検出部、43…減速曲線決定部、44…制御補正量算定部、45…制御支援実行部。

Claims (10)

  1. 自車両と移動体の衝突を回避するための運転支援を実行する運転支援装置であって、
    前記自車両の予測進路と前記移動体の予測進路とが交差する交差地点に前記自車両が到達するまでの第1時間と、前記交差地点に前記移動体が到達するまでの第2時間とを予測する到達時間予測部と、
    前記第1時間と前記第2時間の相対関係に基づいて報知支援を開始するために、前記自車両の運転者の運転特性を表す減速開始時点の推定結果に基づく報知支援開始時点を設定する報知支援実行部と、
    を備える運転支援装置。
  2. 前記報知支援実行部は、前記減速開始時点の推定結果が早いほど早い時点で前記報知支援を開始する、請求項1に記載の運転支援装置。
  3. 前記報知支援実行部は、前記第1時間と前記第2時間の相対関係が、前記運転者が減速操作を開始するか否かの判断に迷う前記ジレンマ時点を満たす確率が高いほど早い時点で前記報知支援を開始する、請求項1または2に記載の運転支援装置。
  4. 前記報知支援実行部は、前記第1時間と前記第2時間の相対関係が前記ジレンマ時点を満たす確率が高いほど前記報知支援の程度を大きくする、請求項3に記載の運転支援装置。
  5. 前記ジレンマ条件は、前記運転支援を実行するか否かを判断する支援要否判断条件と、前記減速開始時点の推定結果とに基づいて推定される、請求項3または4に記載の運転支援装置。
  6. 前記減速開始時点の推定結果に基づいて前記移動体との衝突を回避するための減速制御量を決定する減速制御量決定部と、
    前記減速制御量と実際の減速操作量との偏差に基づいて制御支援に用いる制御補正量を算定する制御補正量算定部と、
    をさらに備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の運転支援装置。
  7. 前記制御補正量算定部は、前記減速制御量と前記減速操作量の偏差が大きいほど大きな前記制御補正量を算定する、請求項6に記載の運転支援装置。
  8. 前記減速制御量は、前記減速開始時点から前記制御支援の終了に至るまでの規範的な減速運転を規定する、請求項6または7に記載の運転支援装置。
  9. 前記減速開始時点の推定結果が早いほど早い時点で制御支援を開始する制御支援実行部をさらに備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の運転支援装置。
  10. 前記第1時間と前記第2時間の相対関係により表される前記減速開始時点を推定する減速開始推定部をさらに備える、請求項1〜9のいずれか一項に記載の運転支援装置。
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