JP2014015851A - ファン用防振ボス及び回転ファンの製造方法 - Google Patents

ファン用防振ボス及び回転ファンの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ねじり方向のばね特性を軟らかくして振動抑制効果を高くすることができる一方で、こじり方向,軸直角方向のばね特性を硬くし、ファン本体の保持や回転を効果的に安定化することができ、また従来一般的に用いられている締結構造にて内筒部材と回転シャフトとを締結することのできるファン用防振ボスを提供する。
【解決手段】回転シャフトに固定される内筒部材40と、ファン本体側に接合される環状の接続板44と、それらを弾性連結する弾性体46とを有し、回転ファンの中心部に備えられて防振作用するファン用防振ボス14において、内筒部材40には環状の鍔状部66を設けてこれを接続板44に対して軸方向に対向させる。そして鍔状部66と接続板44の互いの対向面を弾性体46の軸方向連結部68にて軸方向に弾性連結する。また内筒部材40は弾性体46を軸方向に突き抜ける形状に構成しておく。
【選択図】 図6

Description

この発明は回転ファンの中心部に備えられ、弾性体の弾性変形により回転シャフトとファン本体との間で防振作用するファン用防振ボス及びその防振ボスを備えた回転ファンの製造方法に関する。
従来、エアコン(エアコンディショナー)等の回転ファンとして、図11(この例はプロペラファンの例)に示しているように回転シャフト200を内側の嵌合孔202に嵌入させ、回転シャフト200による一体回転駆動力を受ける剛性の内筒部材204,径方向に離隔した位置で内筒部材204を取り囲む剛性の外筒部材206、及びそれら内筒部材204と外筒部材206とを径方向に弾性連結するゴム(加硫ゴム)等の筒状の弾性体208を備えた防振ボス210を中心部に有し、その防振ボス210の外筒部材206に対して樹脂製のファン本体211を一体に接合した形態のものが公知である。
図11中214はハブで、外筒部材206を被覆する筒状の被覆部212と、これよりも大径の筒状をなすハブ本体209と、それらを連結する連結部216とを有しており、その被覆部212を接合部分として防振ボス210の外筒部材206に一体に接合されている。
ここで連結部216は、被覆部212の軸方向の一端部から径方向に延び出した板状部217を備えている。
213は、ファン本体211に備えられた複数の羽根で、それぞれがハブ214におけるハブ本体209から放射状に延び出している。
この回転ファン(プロペラファン)において、中心部に備えられた防振ボス210は、ファン本体211から回転シャフト200への振動伝達,及び回転シャフト200からファン本体211への振動伝達を抑制する目的、即ち回転シャフト200とファン本体211との間を振動絶縁する目的で設けられている。
この種の筒形の防振ボス210は、例えば下記特許文献1に開示されている。
以上は防振ボス210をプロペラファンに用いた場合の例であるが、防振ボス210はターボファンの防振ボスとしても適用することできる。
図12は内筒部材204,外筒部材206,筒状の弾性体208を有する筒形の防振ボス210をターボファンに適用した場合の例を示している。
図中218は、ターボファンのファン本体219に備えられたハブで概略椀形状をなしている。220はその椀形状をなすハブ218の底部を、222はすり鉢様に拡がる周壁部を示している。
224はファン本体219の一部を成す、ハブ218とは別体に構成された板状のハブカバーで、このハブカバー224も概略椀形状をなしている。図中226はその椀形状をなすハブカバー224の底部を、228はすり鉢様に拡がる形状の周壁部を示している。
ハブカバー224は、防振ボス210の外筒部材206を被覆する筒状の被覆部212を有しており、ハブカバー224はこの被覆部212を接合部分として防振ボス210に一体に接合されている。
ハブカバー224は、ハブ218と締結されてハブ218と一体回転する部材で、その底部226は、筒状の被覆部212の軸方向の端部から径方向外方に延び出している。
上記図11,図12に示す筒形の防振ボス210にあっては、弾性体208のねじり方向のばね特性(外筒部材206及びファン本体211が内筒部材204に対し回転する方向のばね特性)を軟らかくした方が、回転シャフト200とファン本体211との間の振動抑制効果、即ち防振性能を高くすることができる。
しかしながらこの筒形の防振ボス210にあっては、弾性体208のねじり方向のばね特性を軟らかくすると、こじり方向のばね特性(図13に示しているように外筒部材206の軸心Pが内筒部材204の軸心Pに対して傾動する方向のばね特性)及び軸直角方向のばね特性も同時に軟らかくなってしまう。
具体的には、この筒形の防振ボス210の場合、弾性体208のねじり方向のばね特性は、弾性体208の径方向の厚みを厚くすると、また軸方向の長さを短くすると軟らかくなるが、このときこじり方向のばね特性,及び軸直角方向のばね特性も同様に軟らかくなってしまう。
而してこじり方向のばね特性,軸直角方向のばね特性が軟らかくなると、製品輸送時に回転ファンが暴れ、筐体と接触して破損したり、また回転ファンを横置きで使用した場合に回転ファンが傾き、場合によって筐体と接触して破損したり又は異音を発生させたりする。
また回転ファンを横置きにして使用した場合、こじり方向,軸直角方向のばね特性が軟らかいと弾性体のこじり方向,軸直角方向の変形によって、回転シャフトの軸心に対しファン本体の軸心がずれて、ファン本体が不規則に回転運動するようになり、そのことが振動や異音を大きくする要因となる。
そこで防振ボスを、図14に示すように構成することが考えられる。
この図14に示す防振ボス230は、内筒部材204の外周側に且つその外周面との間に隙間形成する状態に剛性の環状の接続板232を配置して、これをファン本体に接合し、ファン本体と一体に回転させるようになすとともに、接続板232の内周側の一部を弾性体234内に埋め込んで、それら接続板232と内筒部材204とを弾性体234で弾性連結している。
内筒部材204には、その外周面から径方向外方に張り出す環状の鍔状部236を設けて、その鍔状部236を接続板232に対し軸方向に対向させ、それら鍔状部236と接続板232との互いの対向面を、弾性体234の軸方向連結部238にて連結している。
ここで内筒部材204は、雄ねじ部材240を内筒部材204にねじ込むことで回転シャフト200に固定され、回転シャフト200と一体回転するようになしてある。
この図14に示す防振ボス230にあっては、弾性体234における軸方向連結部238のゴム厚、即ち軸方向寸法を大きくすることで、ねじりばね特性を軟らかくすることができる。
一方軸方向連結部238を径方向外方に延ばし、同方向の寸法を大きくすることで、こじり方向及び軸方向のばね特性を硬くすることができる(このときねじり方向のばね特性も僅かに大きくなるが、その程度はこじり方向ばね特性及び軸直角方向ばね特性の変化に比べて小さい)。
即ちこの図14に示す防振ボス230にあっては、ねじり方向のばね特性を軟らかくしつつ、こじり方向及び軸直角方向のばね特性を硬くすることが可能である。
ところで、モータ側の回転シャフト200と防振ボスの内筒部材204との締結構造としては、図11に示しているように回転シャフト200にEリング等の止め輪242を装着して、その止め輪242と、回転シャフト200の雄ねじ部244にねじ込んだナット246とで内筒部材204を軸方向に挟み込み、締結する構造が一般的に用いられるが、図14に示す防振ボス230の場合、こうした締結構造で回転シャフト200と内筒部材204とを締結することができず、上記の締結構造その他の特殊な締結構造とせざるを得ない。
しかしながら回転シャフト200と内筒部材204との締結のために特殊な締結構造を用いるといったことは、専用の部品を必要としたり、モータ側の回転シャフト200の形状を変えたりしなければならず、望ましくない。
また別の問題として、図14に示す防振ボス230に対して図12の樹脂製のハブカバー224若しくはファン本体219(ファン本体219がハブカバー224を有しておらず、ファン本体219が直接防振ボス230に接合される場合)を一体に成形するための成形型が、図11に示す筒形の防振ボス210に対して図12のハブカバー224若しくはファン本体219を一体に成形するための成形型とは構造の異なった別の成形型となってしまう問題がある。
同様に、図14に示す防振ボス230に対して図11のファン本体211を一体に成形するための成形型が、図11に示す筒形の防振ボス210に対し図11のファン本体211を一体に成形するための成形型とは構造の異なった別の成形型となってしまう。
即ち、図14に示す防振ボス230を用いた場合、ファン本体側の接合部材ないしファン本体成形のためには、図11に示す筒形の防振ボス210を用いたときのファン本体側の接合部材ないしファン本体成形用の成形型を改造し、或いは別の新規な成形型を用いなければならなくなる。
この場合、成形型のための所要コストが高くなり、また必要に応じて防振ボスを図11に示す筒形の防振ボス210と図14に示す防振ボス230との間で切り替える必要が生じたときに、同じ成形型を用いつつその切替えを行うといったことができなくなる。
特開2012−92810号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、ねじり方向のばね特性を軟らかくして振動抑制効果を高くすることができる一方で、こじり方向,軸直角方向のばね特性を硬くし、ファン本体の保持や回転を効果的に安定化することができ、また従来一般的に用いられている締結構造にて内筒部材と回転シャフトとを締結することのできるファン用防振ボスを提供することを目的としてなされたものである。
また他の目的として、その防振ボスを用いて回転ファンを製造する際に、筒形の防振ボス用の成形型を共通に用いることのできる回転ファンの製造方法を提供することを目的とする。
而して請求項1はファン用防振ボスに関するもので、(a)内側の嵌合孔に回転シャフトを嵌入させ、該回転シャフトからの駆動力を受けて該回転シャフトと一体に回転する剛性の内筒部材と、(b)該内筒部材の外周側に且つ該内筒部材の外周面との間に隙間形成する状態に配置され、ファン本体側に接合されて該ファン本体と一体回転する剛性の環状の接続板と、(c)それら内筒部材と接続板とを弾性連結する弾性体とを有し、回転ファンの中心部に備えられて該弾性体の弾性変形により前記回転シャフトと前記ファン本体との間で防振作用するファン用防振ボスであって、前記内筒部材には、該内筒部材の外周面から径方向に張り出した環状の鍔状部が設けられており、該鍔状部が前記接続板に対して軸方向に対向せしめられていて、該鍔状部と接続板の互いの対向面が前記弾性体の軸方向連結部にて軸方向に弾性連結されているとともに、前記内筒部材は該弾性体を軸方向に突き抜けていることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記弾性体は、前記隙間に入り込んで前記接続板の内周面と前記内筒部材の外周面との間に介在する径方向介在部を有しており、該径方向介在部は、該接続板の内周面及び該内筒部材の外周面の何れか一方に対して接着、他方に対して非接着とされていることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記接続板は、内周側の部分が、前記ファン本体側の接合部材若しくは該ファン本体における内周側の、該接続板への接合部分の肉厚と同じ肉厚の厚肉部とされ、該厚肉部から該厚肉部よりも肉厚の薄い薄肉部が径方向外方に張り出した形態とされていることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項3において、前記接続板は、前記内周側の厚肉部から該厚肉部と同じ肉厚の厚肉のリブが径方向外方に放射状に延び出しており、該リブとリブとの間において前記薄肉部が形成されていることを特徴とする。
請求項5は回転ファンの製造方法に関するもので、請求項3,請求項4の何れかの防振ボスを成形型の内部にインサートとしてセットした状態で、樹脂製のファン本体側の接合部材若しくはファン本体を該成形型にて成形し、回転ファンを製造する方法であって、前記成形型を、前記内筒部材の軸方向に分割した分割構造の成形型とし、型締状態で一方の分割型と他方の分割型とで、前記接続板における前記内周側の厚肉部を肉厚方向に挟持し、その挟持状態で該厚肉部の外周側に形成される成形キャビティに樹脂材料を注入して、前記接続板の前記薄肉部を覆う状態に前記接合部材若しくはファン本体を成形し、同時に前記接合部分を該接続板に接合し、回転ファンを製造することを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、内筒部材の外周面から環状の鍔状部を径方向外方に張り出させて、これを接続板に対し軸方向に対向させ、そしてそれら鍔状部と接続板との互いの対向面を、弾性体に備えた軸方向連結部にて軸方向に弾性連結するようになしたものである。
この防振ボスにあっては、弾性体における軸方向連結部の軸方向厚みを厚くすることで、ねじり方向のばね特性を軟らかくすることができる。
一方軸方向連結部を径方向外方に延出させ、径方向の長さ寸法を大きくすることで、こじり方向のばね特性及び軸直角方向のばね特性を硬くすることができる(このときねじり方向のばね特性も硬くなる方向に若干変化するが、その変化の程度はこじり方向のばね特性,軸直角方向のばね特性の変化ほど大きくはない)。
即ち本発明の防振ボスにあっては、ねじりばねの調整を主として弾性体における軸方向連結部の軸方向厚み(内筒部材における鍔状部と接続板との間の距離)を変えることで行うことができ、またこじり方向のばね特性及び軸直角方向のばね特性の調整を、主として弾性体の径方向の長さ寸法を変えることで行うことができ、こじり方向のばね特性,軸直角方向のばね特性のそれぞれの調整の自由度が高まる。
従って本発明によれば、ねじり方向のばね特性を軟らかくすることで防振性能を高めることができる一方で、こじり方向,軸直角方向のばね特性を硬くすることで、製品輸送時に回転ファンが暴れ、筐体と接触して破損したり、また回転ファンを横置きで使用した場合に回転ファンが傾き、筐体と接触して破損したり異音を発生させたりする不具合を改善することができる。
更に回転ファンを横置きで使用した場合において、弾性体の変形を抑制することで回転シャフトの軸心に対しファン本体の軸心がずれて振動や異音を大きくする要因になるといった不具合を改善することができる。
即ち本発明によれば、防振ボスによる防振性能を高くしつつ、ファン本体の保持や回転を効果的に安定化することができる。
本発明の防振ボスはまた、剛性の内筒部材が弾性体を軸方向に突き抜けているため、モータ側の回転シャフトと防振ボスの内筒部材とを、従来一般的に用いられている締結構造によって締結することができる。
詳しくは、例えば回転シャフトに装着した止め輪と回転シャフトの雄ねじ部にねじ込んだナットとで内筒部材を軸方向に挟み込む構造で、回転シャフトと内筒部材とを締結することができる。
ここで内筒部材の鍔状部は、接続板及び弾性体に対して軸方向の外側に設けておいても良いし、また軸方向の内側に設けておくこともできる。
また軸方向の外側に鍔状部を設ける場合において、これを内筒部材の軸端部に設けておくことができる。
本発明では、内筒部材の外周面と接続板の内周面との間の隙間に入り込んで、それら接続板と内筒部材との間に介在する径方向介在部を弾性体に備えておき、その径方向介在部を接続板の内周面及び内筒部材の外周面の何れか一方に対して接着、他方に対して非接着となしておくことができる(請求項2)。
この弾性体における径方向介在部は、内筒部材の回転を接続板に伝達する働き、即ちねじりばねとしての働きを有しておらず、一方で接続板に対して径方向の力が働いたときに、接続板の内周面と内筒部材の外周面とで径方向に挟まれてその力を受ける働き、即ち軸直角方向ばねとしての働きを有する。またこの径方向介在部は、こじり方向ばねとしての働きも有する。
従ってこのような径方向介在部を設けておくことで、ねじり方向のばね特性の調整と、こじり方向及び軸直角方向のばね特性の調整のそれぞれの自由度をより高めることができる。
次に請求項3は、接続板の内周側の部分を、ファン本体側の接合部材若しくはファン本体における内周側の、接続板への接合部分の肉厚と同じ肉厚の厚肉部となし、そしてその厚肉部から、これよりも肉厚の薄い薄肉部を径方向外方に張り出させたものである。
この請求項3によれば、その薄肉部を覆うようにしてファン本体側の接合部材若しくはファン本体における内周側の接合部分を成形し、接続板と一体化することができる。
これにより接続板と接合部材若しくはファン本体における接続板への接合部分との接合強度を効果的に高めることができる。
この場合において、その接続板の内周側の厚肉部から、その厚肉部と同じ肉厚の厚肉のリブを径方向外方に放射状に延び出させ、そのリブとリブとの間において前記薄肉部を形成するようになしておくことができる(請求項4)。
このようにすれば、放射状に延び出したリブによって、接続板における外周側の薄肉部を効果的に強度補強することができる。
次に請求項5は回転ファンの製造方法に関するもので、この製造方法では、請求項3,請求項4の何れかの防振ボスを成形型の内部にインサートとしてセットした状態で、樹脂製のファン本体側の接合部材若しくはファン本体を成形型にて成形し、回転ファンを製造するに際して、その成形型を、内筒部材の軸方向に分割した分割構造の成形型として、型締状態で一方の分割型と他方の分割型とで、接続板における上記内周側の厚肉部を肉厚方向に挟持し、その挟持状態で、厚肉部の外周側に形成される成形キャビティに樹脂材料を注入して、上記接続板の薄肉部を覆う状態に上記接合部材若しくはファン本体を成形し、同時に防振ボスの接続板に接合し、回転ファンを製造する。
この請求項5の製造方法によれば、後に明らかにされるように防振ボスとして本発明の防振ボスを用いた場合であっても、また剛性の内筒と外筒とそれらの間の弾性体とを有する筒形の防振ボスを用いた場合であっても、共通の成形型を用いつつ防振ボスと一体にファン本体側の上記の接合部材若しくはファン本体を成形し、回転ファンを製造することが可能となる。
これにより成形型のための所要コストを安価とし、また防振ボスを一方から他方に或いは他方から一方に切り替えて回転ファンを製造する際の、切替えも容易に行うことが可能となる。
本発明の一実施形態である防振ボスを適用したターボファンの斜視図である。 図1の要部を拡大して示した断面図である。 同実施形態の防振ボスをハブカバーと接合状態で示した斜視図である。 図3の要部を拡大して示した断面図である。 同実施形態の防振ボスを単体で示した斜視図である。 図5の断面図である。 図1のターボファンの製造方法の要部工程を示した説明図である。 本発明の他の実施形態の図である。 図8の防振ボスを用いた場合のターボファンの製造方法の要部工程を示した説明図である。 本発明の更に他の実施形態の図である。 従来の筒形の防振ボスを用いたプロペラファンの図である。 従来の筒形の防振ボスを用いたターボファンの要部を示した図である。 従来の筒形の防振ボスの問題点を説明するための図である。 比較例としての防振ボスを示した比較例図である。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は回転ファンとしてのターボファンで、ファン本体12と、その中心部に備えられた防振ボス14とを有している。
ターボファン10は、中心側で吸引した空気を外周側に向って吹き出すもので、ファン本体12には、円盤状の主板16と、主板16に対向して配置された円環状のシュラウド18と、幅方向の両端がこれら主板16とシュラウド18とに接合された複数の羽根20とが備えられている。
ここで各羽根20は、回転方向において内周側から外周側に後向きに延びている。即ち内周側の端が外周側の端に対して回転方向の前進側に位置している。
この例において、ファン本体12は、主板16,シュラウド18,羽根20の何れもが同じ材料の樹脂材(熱可塑性樹脂材)にて一体に構成されている。
ファン本体12は、主板16,シュラウド18,羽根20から成る主部12A(図2参照)と、これとは別体をなすハブカバー12Bとを有している。
図2に示しているように主部12Aにおける主板16には、その中心部に概略椀形状をなすハブ22が備えられている。
同図中24は、その概略椀形状をなすハブ22の底部を、26はその底部24からすり鉢様に拡がる形状の周壁部を示している。
ここで底部24は、防振ボス14の後述の内筒部材40の径方向に延びている。
ハブカバー12Bは、樹脂製且つ板状の部材から成っている。このハブカバー12Bもまた概略椀形状をなしており、ハブ22における底部24と同じく、内筒部材40の径方向に延びる底部28と、底部28からすり鉢様に拡がる形状の周壁部30とを有している。
ハブ22及びハブカバー12Bには、図2に示しているようにそれぞれ対応する位置に貫通の締結孔32が設けられており、これら締結孔32においてハブ22の底部24とハブカバー12Bの底部28とが、締結ねじ34にて締結固定されている。
そしてその締結ねじ34による締結固定によって、ハブカバー12Bが主部12Aと一体に回転するようになっている。
図2において、36はモータ38から突き出した回転シャフトで、この回転シャフトと防振ボス14とが締結され、モータ38からの回転駆動力が、回転シャフトから防振ボス14に、更にハブカバー12Bからハブ22即ちファン本体12へと伝えられ、ファン本体12即ちターボファン10が回転せしめられる。
図2〜図6に防振ボス14の構成が具体的に示してある。
防振ボス14は、回転シャフト36からファン本体12への振動伝達、ファン本体12から回転シャフト36への振動伝達を抑制し防振作用する部材で、円筒形状をなす内筒部材40と、中心部に円形の開口41を有し、内筒部材40の外周側に且つ内筒部材40の外周面との間に環状の隙間形成する状態に配置された円盤状(円環状)の接続板44と、それらを弾性連結する弾性体46とを有している。
この例において、内筒部材40,接続板44は何れも金属製の剛性の部材である。
但しこれら内筒部材40,接続板44を樹脂材から成る剛性部材としておくこともできる。
一方弾性体46は、ここではゴム弾性体から成っている。但しこれを熱可塑性エラストマーにて構成しておいても良い。
ここで弾性体46は、内筒部材40及び接続板44に対して一体に加硫接着されている。
内筒部材40は、図2の回転シャフト36に直接締結される部材であって、中心部に嵌合孔48を有し、その嵌合孔48に回転シャフト36が嵌入されるようになっている。
嵌合孔48に嵌入された回転シャフト36と内筒部材40とは、次のようにして締結される。
即ち、回転シャフト36には軸方向所定個所に環状溝が形成されていて、そこにEリング等の止め輪50が装着され、また回転シャフト36の先端側には雄ねじ部52が設けられている。
図2に示しているように、回転シャフト36を内筒部材40に挿通し、そして内筒部材40から突き出した雄ねじ部52にナット54をねじ込んで、これらナット54と止め輪50とで内筒部材40を軸方向に挟み込むことで、内筒部材40と回転シャフト36とが一体回転状態に締結固定される。
接続板44は、上記ハブカバー12Bにおける底部28、詳しくはその内周側の部分を接合部分56(図4参照)として、これに接合され、ハブカバー12Bと一体回転する部材であって、内周側の部分が全周に亘り厚肉部58とされ、その厚肉部58から、これよりも肉厚の薄い薄肉部60が厚肉部58の肉厚方向の中央部において径方向外方に張り出している。
上記ハブカバー12Bにおける接合部分56は、この薄肉部60を覆うように薄肉部60と接合され、一体化されている。
この薄肉部60には、図5に示すように周方向に沿って所定間隔で貫通の連結孔62と上記締結孔32用の孔33とが交互に設けられており、ハブカバー12Bにおける接合部分56は、図4中薄肉部60の図中右側に位置する部分と左側に位置する部分とが、各連結孔62において連結されている。
尚この接続板44において、厚肉部58はハブカバー12Bにおける底部28の内周側の部分、即ち上記の接合部分56と同じ厚みで形成されている。
接続板44は、内周側の厚肉部58から接続板44の外周端に到るまで、厚肉部58と同じ肉厚のリブ64が放射状に延び出しており、それらリブ64と64との間に上記の薄肉部60が形成されている。
尚接続板44は、内筒部材40の軸心に対し直角をなす向きで配置されている。
本実施形態において、内筒部材40は弾性体46及び接続板44を軸方向に突き抜けていて、軸方向の両端面がそれら弾性体46及び接続板44よりも軸方向の両外側に位置せしめられている。
内筒部材40は、その軸端部において径方向外方に張り出した円盤状(円環状)の鍔状部66を一体に有しており、その鍔状部66が接続板44に対して、詳しくは内周側の厚肉部58に対して軸方向に間隔を隔てて対向せしめられている。
そしてそれら鍔状部66と接続板44の各対向面が、弾性体46における軸方向連結部68にて軸方向に弾性連結されている。
弾性体46はまた、接続板44の中心部の円形の開口41の内部、詳しくは接続板44の内周面と内筒部材40の外周面との間の隙間に入り込んで、接続板44の内周面と内筒部材40の外周面との間に介在する径方向介在部42を有している。
ここで径方向介在部42は、内筒部材40の外周面との間に円環状の隙間を形成しており、接続板44に対して接着される一方、内筒部材40の外周面に対しては非接着とされている。
この径方向介在部42は、図6に示しているように軸方向に均等の厚みで形成されている。
上記軸方向連結部68もまた、内筒部材40の外周面との間に環状の隙間形成しており、軸方向連結部68もまた、内筒部材40の外周面に対して非接着とされている。
尚、ここでは軸方向連結部68と内筒部材40の外周面との間に形成される隙間と、径方向介在部42と内筒部材40の外周面に形成される隙間とは同寸法としてあるが、それらの隙間の寸法を異ならせることも可能である。
この実施形態において、内筒部材40が回転シャフト36と一体に回転運動すると、その回転の力は軸方向連結部68を介して接続板44に伝えられる。このとき軸方向連結部68はねじりばねとして働く。
一方内筒部材40と接続板44とが上記のこじり方向或いは軸直角方向に相対変位しようとしたときにも、この軸方向連結部68が弾性抵抗体として働く。
即ち軸方向連結部68はこじり方向のばね及び軸直角方向のばねとしても働く。
この実施形態ではまた、内筒部材40と接続板44とがこじり方向,軸直角方向に相対変位しようとしたとき、弾性体46における径方向介在部42が内筒部材40の外周面に当接して、即ち接続板44の内周面と内筒部材40の外周面とで径方向に挟まれて弾性抵抗力を生じる。
即ち径方向介在部42が、こじり方向及び軸直角方向のばねとして働く。その際のこじり方向のばね及び軸直角方向のばねのばね特性は硬いものとなる。
尚、上記の軸方向連結部68は周方向に均等の厚みで形成されている。
ここで径方向介在部42は内筒部材40の外周面との間に隙間形成するものとなしてあるが、図10に示しているようにこの径方向介在部42を、内筒部材40の外周面に接触ないしほぼ接触する状態に設けておくこともできる。
但し図10の例は、内筒部材40の鍔状部66を軸方向の両端部の間の中間部、詳しくは接続板44に対し軸方向の内側に形成した例である。
尚図10の例についての他の構成説明は後述する。
この実施形態は、ターボファン10におけるファン本体12が主部12Aとハブカバー12Bとに分かれている場合の例であるが、本発明はファン本体12が主部12Aとハブカバー12Bとに分かれておらず、ファン本体12における主板16のハブ22が、防振ボス14の接続板44に直接一体に接合される場合にも適用することができる。
この場合には、ハブ22における底部24の内周側の部分が、防振ボス14における接続板44の薄肉部60を覆う状態に接続板44に接合される接合部分となる。
以上のような本実施形態の防振ボス14にあっては、弾性体46における軸方向連結部68の軸方向厚みを厚くすることで、ねじり方向のばね特性を軟らかくすることができる。
一方軸方向連結部68を径方向外方に延出させ、径方向の長さ寸法を大きくすることで、こじり方向のばね特性及び軸直角方向のばね特性を硬くすることができる。
即ち本実施形態の防振ボス14にあっては、ねじりばねの調整を主として弾性体46における軸方向連結部68の軸方向厚み(内筒部材40における鍔状部66と接続板44との間の距離)を変えることで行うことができ、またこじり方向のばね特性及び軸直角方向のばね特性の調整を、主として弾性体46の径方向の長さ寸法を変えることで行うことができ、こじり方向のばね特性,軸直角方向のばね特性のそれぞれの調整の自由度が高い。
従って本実施形態によれば、ねじり方向のばね特性を軟らかくすることで防振性能を高めることができる一方で、こじり方向,軸直角方向のばね特性を硬くすることで、製品輸送時に回転ファン10が暴れ、筐体と接触して破損したり、また回転ファン10を横置きで使用した場合に回転ファン10が傾き、筐体と接触して破損したり異音を発生させたりする不具合を改善することができる。
更に回転ファン10を横置きで使用した場合において、弾性体46の変形を抑制することで回転シャフト36の軸心に対しファン本体12の軸心がずれて振動や異音を大きくする要因になるといった不具合を改善できる。
即ち本実施形態によれば、防振ボス14による防振性能を高くしつつ、ファン本体12の保持や回転を効果的に安定化することができる。
本実施形態の防振ボス14はまた、剛性の内筒部材が弾性体46を軸方向に突き抜けて、軸方向の各端面が弾性体46よりも軸方向の両外側に位置せしめられているため、モータ38側の回転シャフト36と防振ボス14の内筒部材40とを、従来一般的に用いられている締結構造によって締結することができる。
即ち回転シャフト36に装着した止め輪50と、回転シャフト36の雄ねじ部52にねじ込んだナット54とで内筒部材40を軸方向に挟み込む構造で、回転シャフト36と内筒部材40とを締結することができる。
本実施形態では、弾性体46が、内筒部材40の外周面と接続板44の内周面との間の隙間に入り込んで、それら接続板44と内筒部材40との間に介在する径方向介在部42を有しており、その径方向介在部42が、接続板44に対して径方向の力が働いたときに、内筒部材40の外周面に当接してその力を受ける働きをなす。即ち径方向介在部42が軸直角方向ばねとして働く。この径方向介在部42はまた、こじり方向ばねとしても働く。
従ってこのような径方向介在部42を設けておくことで、ねじり方向のばね特性の調整と、こじり方向及び軸直角方向のばね特性の調整のそれぞれの自由度がより高まる。
本実施形態では、接続板44の内周側の部分をファン本体12における内周側の、接続板44への接合部分56の肉厚と同じ肉厚の厚肉部58となし、そしてその厚肉部58から、これよりも肉厚の薄い薄肉部60を径方向外方に張り出させて、その薄肉部60を覆うように接合部分56を成形し、接続板44と一体化している。
このようにすることで、接続板44とファン本体12側の接合部分56との接合強度を効果的に高めることができる。
また本実施形態では、その接続板44の内周側の厚肉部58から同厚の厚肉のリブ64を径方向外方に放射状に延び出させ、そのリブ64とリブ64との間において前記薄肉部60を形成するようになしていることから、薄肉部60をリブ64によって効果的に強度補強することができる。
次に、図7は本実施形態の防振ボス14を用いてターボファン10を製造する方法、詳しくはその製造の要部工程を示している。
同図において、70は防振ボス14を内部にインサートとしてセットし、その状態でハブカバー12Bを成形する成形型を示している。
ここで成形型70は、内筒部材40の軸方向に分割した分割構造の成形型とされている。図中72は一方の分割型を、74は他方の分割型を示している。
他方の分割型74は、防振ボス14における内筒部材40の嵌合孔48内に嵌入する嵌合ピン76を有しており、また成形型70は、内筒部材40,弾性体46,接続板44の内周側の一部を収容する凹所78を有している。
成形型70はまた、接続板44の内周側の厚肉部58及びこの厚肉部58から放射状に径方向外方に延び出した同じ肉厚のリブ64を、その肉厚方向に挟持する一対の挟持部80,82を有している。
成形型70は、これら挟持部80,82の間において厚肉部58の外周側に、ハブカバー12Bを成形するためのキャビティ84の一部、詳しくは上記接合部分56のための成形空間を形成する。
この実施形態の製造方法では、図7(A)に示すように防振ボス14を成形型70にインサートとしてセットしておき、そして成形型70の挟持部80,82により接続板44の内周側の厚肉部58を挟持した状態で、その外周側に形成されるキャビティ84に樹脂を注入し成形すると、接続板44における薄肉部60を被覆する状態に図4の接合部分56が成形され且つ接続板44に一体化される。即ちハブカバー12Bが成形されると同時に防振ボス14と一体化される。
従ってその後にハブカバー12Bを、ファン本体12における主部12Aのハブ22に締結固定することで、図1に示すターボファン10が製造される。
この図7(A)に示す成形型70は、図11及び図12に示す筒形の防振ボス210を用いてターボファン10を製造する際の成形型としても共通に使用可能なものである。
図7(B)はその製造工程の要部を示している。
この成形型70は、内部に防振ボス210をインサートとしてセットしたとき、他方の分割型74の挟持部82と一方の分割型72の挟持部86とで、筒形の防振ボス210における外筒部材206を軸方向に挟持する。
その際、上記の凹所78は外筒部材206の外周側に円環状のキャビティ87を、上記のキャビティ84に連続して形成する。
従ってこの状態でキャビティ84に樹脂材料を注入すると、注入した樹脂材料はキャビティ84を埋めるとともに、キャビティ87を埋め、図12に示すハブカバー224の被覆部212と底部226とを、ハブカバー224における他部とともに成形する。
そして被覆部212を接合部分として、ハブカバー224を防振ボス210の外筒部材206に一体接合する。即ちハブカバー224が防振ボス210に一体接合状態に成形される。
本実施形態の製造方法によれば、防振ボス14を用いた場合であっても、また筒形の防振ボス210を用いた場合であっても、共通の成形型70を用いつつ図2のハブカバー12B,図12のハブカバー224を成形できる(図2のハブカバー12Bと図12のハブカバー224とは同じものである)。
これにより成形型70のための所要コストを安価とし、また防振ボスを一方の防振ボス14から他方の防振ボス210に、またはその逆に切り替えてターボファンを製造する際の切替えも容易に行うことができる。
尚、防振ボス14,210を用いて図11のプロペラファン215を製造するに際しても事情は同様である。
即ち防振ボス14の厚肉部58を挟持して、その外周側にプロペラファン215に対応した形状のキャビティを形成する成形型を用いることで、共通の成形型にてプロペラファン215を成形し、製造することができる。
図8は本発明の防振ボスの他の実施形態を示している。
この実施形態は、接続板44を内筒部材40の軸端部に配置するとともに、内筒部材40の鍔状部66を、この接続板44の軸方向内側に且つ軸方向に間隔を隔てて配置し、そしてそれら鍔状部66と接続板44とを弾性体46にて連結したものである。
尚、その他の構成については上記実施形態と基本的に同様である。
図9は、図8に示す形態の防振ボス14を用いてターボファン10を製造する方法の要部工程を示している。
図9において88は成形型で、この成形型88は、一方の分割型90と他方の分割型92との分割構造である点で、図7に示した成形型70と同様である。
また凹所78の形状が、図7に示したものとは若干異なっている他は、他の基本的な構成において図7に示した成形型70と同様である。
そしてこの成形型88を用い、ハブカバー12Bを成形すると同時に防振ボス14に接合一体化することで、上記と同様の工程を経てターボファン10を製造することができる。
また図9(B)に示す筒形の防振ボス210を用い、(A)と同じ成形型88を用いてハブカバー224を成形し、且つ防振ボス210と接合一体化することで、その後上記と同様の工程を経てターボファン10を製造することができる。
図10(A)は本発明の防振ボスの他の実施形態を示したもので、この実施形態は、図8に示した防振ボス14における弾性体46の内周面が内筒部材40の外周面にほぼ接するように弾性体46を構成した例である。
ここで弾性体46の内周面は内筒部材40の外周面に対して非接着である。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれらはあくまで一例示である。
例えば図10(B)に示しているように弾性体46における径方向介在部42を、内筒部材40の外周面に対して接着し、接続板44の内周面に対して非接着としておくことも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態,態様で構成,実施可能である。
10 ターボファン(回転ファン)
12 ファン本体
14 防振ボス
36 回転シャフト
40 内筒部材
42 径方向介在部
44 接続板
46 弾性体
48 嵌合孔
56 接合部分
58 厚肉部
60 薄肉部
64 リブ
66 鍔状部
68 軸方向連結部
70,88 成形型
72,74,90,92 分割型
84,87 キャビティ

Claims (5)

  1. (a)内側の嵌合孔に回転シャフトを嵌入させ、該回転シャフトからの駆動力を受けて該回転シャフトと一体に回転する剛性の内筒部材と、(b)該内筒部材の外周側に且つ該内筒部材の外周面との間に隙間形成する状態に配置され、ファン本体側に接合されて該ファン本体と一体回転する剛性の環状の接続板と、(c)それら内筒部材と接続板とを弾性連結する弾性体とを有し、回転ファンの中心部に備えられて該弾性体の弾性変形により前記回転シャフトと前記ファン本体との間で防振作用するファン用防振ボスであって、
    前記内筒部材には、該内筒部材の外周面から径方向に張り出した環状の鍔状部が設けられており、該鍔状部が前記接続板に対して軸方向に対向せしめられていて、該鍔状部と接続板の互いの対向面が前記弾性体の軸方向連結部にて軸方向に弾性連結されているとともに、
    前記内筒部材は該弾性体を軸方向に突き抜けていることを特徴とするファン用防振ボス。
  2. 請求項1において、前記弾性体は、前記隙間に入り込んで前記接続板の内周面と前記内筒部材の外周面との間に介在する径方向介在部を有しており、該径方向介在部は、該接続板の内周面及び該内筒部材の外周面の何れか一方に対して接着、他方に対して非接着とされていることを特徴とするファン用防振ボス。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記接続板は、内周側の部分が、前記ファン本体側の接合部材若しくは該ファン本体における内周側の、該接続板への接合部分の肉厚と同じ肉厚の厚肉部とされ、該厚肉部から該厚肉部よりも肉厚の薄い薄肉部が径方向外方に張り出した形態とされていることを特徴とするファン用防振ボス。
  4. 請求項3において、前記接続板は、前記内周側の厚肉部から該厚肉部と同じ肉厚の厚肉のリブが径方向外方に放射状に延び出しており、該リブとリブとの間において前記薄肉部が形成されていることを特徴とするファン用防振ボス。
  5. 請求項3,請求項4の何れかの防振ボスを成形型の内部にインサートとしてセットした状態で、樹脂製のファン本体側の接合部材若しくはファン本体を該成形型にて成形し、回転ファンを製造する方法であって、
    前記成形型を、前記内筒部材の軸方向に分割した分割構造の成形型とし、型締状態で一方の分割型と他方の分割型とで、前記接続板における前記内周側の厚肉部を肉厚方向に挟持し、その挟持状態で該厚肉部の外周側に形成される成形キャビティに樹脂材料を注入して、前記接続板の前記薄肉部を覆う状態に前記接合部材若しくはファン本体を成形し、同時に前記接合部分を該接続板に接合し、回転ファンを製造することを特徴とする回転ファンの製造方法。
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