JP2001320844A - プラスチックマグネットロータ及び空気調和機 - Google Patents
プラスチックマグネットロータ及び空気調和機Info
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Abstract
なプラスチックマグネットロータ得ること。 【解決手段】 極配向したプラスチックマグネットで成
形された磁極部と、中心軸線上に配置された軸と、軸を
中心として半径方向に放射状に配置された軸方向のリブ
を有し、リブ間に軸方向に貫通した空洞が形成され、プ
ラスチックマグネットより柔らかい熱可塑性樹脂で成形
された連結部品と、を備え、磁極部を連結部品を介して
軸と結合したものである。
Description
タ、ステッピングモータ等のロータに使用するプラスチ
ックマグネットを軸と一体成形して形成されるプラスチ
ックマグネットロータの構造に関するものである。
トを軸と一体成形して形成された従来のプラスチックマ
グネットロータを示す図で、図10はプラスチックマグ
ネットロータの斜視図、図11はプラスチックマグネッ
トロータの平面図である。図10、11において、1は
軸、2は磁極部、5は軸1と一体になった内周部、6は
直線状のリブ、19はプラスチックマグネット部、20
は内周部5に磁極部2を連結する連結部である。
9は、磁極部2、内周部5、連結部20、直線状のリブ
6で構成される。軸1と一体になった内周部5に、連結
部20により磁極部2を連結する。連結部20には、強
度、寸法精度向上のため、直線状のリブ6が設けられて
いる。
記の構成を一体成形して形成するため製造が簡単であ
り、加工コストが削減でき、小容量の家庭用同期電動機
には最適である。
グネットロータは以上のように構成されているので、振
動減衰効果が少ないため、コギングトルク、トルクリッ
プルといった加振力を伝達しやすい。そのため、プラス
チックマグネットロータを用いたモータを、例えば送風
機に用いた場合、ファンの共振周波数と加振力の共振に
より異音や異常振動を起こすといった問題点があった。
て、例えば特開平11−113197号公報に磁極部と
軸または軸に固定する保持部材との間を硬化前は液状で
あり、硬化後はゴム状弾性体となる合成樹脂として防振
する方法、特開平7−75269号公報に回転子にゴム
状弾性体を組み込んで防振構造とする方法、特開平6−
30537号公報に梁部を設けた鉄板を積層して防振構
造とする方法、特開昭59−204453号公報及び特
開平10−94231号公報には連結部品に断面略H形
状のリブと放射状の軸方向のリブを設けたことが開示さ
れているが、これらは部品点数、工程数が多く、高価格
であるという問題点があった。
になされたもので、低価格で伝達加振力の低減、低騒音
化が可能なプラスチックマグネットロータ得ることを目
的する。
ックマグネットロータは、極配向したプラスチックマグ
ネットで成形された磁極部と、中心軸線上に配置された
軸と、軸を中心として半径方向に放射状に配置された軸
方向のリブを有し、リブ間に軸方向に貫通した空洞が形
成され、プラスチックマグネットより柔らかい熱可塑性
樹脂で成形された連結部品と、を備え、磁極部を連結部
品を介して軸と結合したものである。
ものである。
である。
部と、軸と結合する内周部と、外周部と内周部とを連結
するリブと、を備えたものである。
は、プラスチックマグネットロータが組み込まれる電動
機の発生トルクや断続運転による繰返し応力に耐え得る
強度を有する範囲で、薄く、長く、少なくするものであ
る。
インロー部と連結部品の一方の端面の外周に設けた連結
部品側フランジとの係合、磁極部の他方の端面内周に設
けた磁極部側フランジと連結部品の他方の端面との係合
の少なくとも何れか一方の係合により、磁極部と連結部
品との軸方向の位置決めを行うように構成したものであ
る。
を有する磁極部側フランジと連結部品の一方の端面に設
けた凸形状との係合により磁極部と連結部品とを結合す
るものである。
設け、連結部品の外周部に凹形状又は凸形状を設け、凹
形状と凸形状との嵌合により連結部品と磁極部とを結合
するものである。
置されたリブを直接凹形状に嵌め合せる構成としたもの
である。
周に重りを設けたものである。
10記載のプラスチックマグネットロータを有する電動
機を送風機に用いたものである。
実施の形態1を図面を参照して説明する。図1,2は実
施の形態1を示す図で、図1はプラスチックマグネット
ロータの斜視図、図2はプラスチックマグネットロータ
の平面図である。図1、2において、1は軸、2は極配
向したプラスチックマグネットで成形された磁極部、3
は熱化塑性樹脂の連結部品、4は磁極部2と結合する外
周部、5は軸1と結合する内周部、6は直線状のリブ、
7は空洞である。
た)プラスチックマグネットで成形された磁極部2は、
軸1と一体成形された連結部品3に圧入されている。連
結部品3は、プラスチックマグネットより柔らかい熱化
塑性樹脂の成形品であり、磁極部2と結合する外周部
4、軸1と結合する内周部5、外周部4と内周部5とを
連結する直線で放射状に配置された軸方向のリブ6で構
成され、リブ6間は軸方向に貫通する空洞7になってい
る。
本数は電動機の発生トルクや断続運転による繰返し応力
に耐えうる強度を有する範囲で、極力、すなわち、でき
るだけ薄く、長く、少なくする。また、リブ6と磁極と
の位置は任意でよい。
熱化塑性樹脂の成形品とし、リブ6を有することの双方
により円周方向に剛性を小さく柔らかくでき、伝達加振
力を減衰、防振し、低騒音化が可能となる。
ことで、軸方向の伝達加振力を減衰、防振することがで
きる。
とした場合、軸電流を抑制し、軸受の電食による音不良
が低減できる。
使用できると共に、部品点数、工程が削減されるため、
低コスト化が可能である。
6のみを設けたので、伝達加振力の減衰効果が大きい。
一体成形された連結部品3に圧入したものを示したが、
磁極部2と連結部品3、連結部品3と軸1の結合方法を
接着、圧入、またはそれぞれの併用、一体成形等どのよ
うな結合方法を用いてもよく、上記構成の連結部品3を
用いることで同様の効果が得られることは言うまでもな
い。
態2を図面を参照して説明する。図3,4は実施の形態
2を示す図で、図3はプラスチックマグネットロータの
斜視図、図4はプラスチックマグネットロータの平面図
である。図3、4に示すように、リブ6を湾曲した形状
としている。その他の構成は、上記実施の形態1と同様
である。
された磁極部2は、軸1と一体成形された連結部品3に
圧入されている。連結部品3は、プラスチックマグネッ
トより柔らかい熱化塑性樹脂の成形品で、磁極部2と結
合する外周部4、軸1と結合する内周部5、外周部4と
内周部5とを連結する湾曲し放射状に配置された軸方向
のリブ6で構成され、リブ6間には軸方向に貫通する空
洞7が形成される。
た直線状のリブ6を湾曲させたものであるが、リブ6が
湾曲することで半径方向にも剛性が小さく柔らかくな
る。
力を減衰、防振することができ、低騒音化が可能とな
る。
の長さを短くすることで、軸方向の伝達加振力を減衰、
防振することができる。
を軸1と一体成形された連結部品3に圧入したものを示
したが、磁極部2と連結部品3、連結部品3と軸1の結
合方法を接着、圧入、またはそれぞれの併用、一体成形
等どのような結合方法を用いてもよく、上記構成の連結
部品3を用いることで同様の効果が得られることは言う
までもない。
態3を図面を参照して説明する。図5,6は実施の形態
3を示す図で、図3はプラスチックマグネットロータの
斜視図、図5はプラスチックマグネットロータの縦断面
図、図6はプラスチックマグネットロータの平面図であ
る。
周に設けられたインロー部、9は磁極部2端面の内周に
設けられた磁極部側のフランジ、10は磁極部2端面の
フランジ9に設けられた開口部、11は連結部品3端面
の外周に設けられた連結部品側のフランジ、12は連結
部品3端面に設けられた凸形状である。その他の構成
は、上記実施の形態1と同様である。
された磁極部2は、軸1と一体成形した連結部品3と結
合している。磁極部2には、一方の端面の内周にインロ
ー部8、他方の端面内周に開口部10を有するフランジ
9が設けられている。
ンジ11、他方の端面に凸形状12が設けられている。
ここで、連結部品3は凸形状12が磁極部2端面のフラ
ンジ9に設けた開口部10に挿入されるように回転方向
の位置を決められ、連結部品3端面のフランジ11が磁
極部2端面のインロー部8の底面に当たるまで磁極部2
に挿入される。この後、連結部品3の凸形状12を熱融
着し、磁極部2と連結部品3を結合する。
結部品3との軸方向の位置決めを容易にすることができ
る。
部2と連結部品3の軸方向の位置決めを容易にする構造
を示したが、結合方法は熱融着以外に、接着、圧入、一
体成形等どのようなものでもよい。
位置決めは、連結部品3のフランジ11と磁極部2のイ
ンロー部8とにより位置決めしてもよいし、連結部品3
の端面と磁極部2のフランジ9とにより位置決めしても
よい。これらの少なくとも一方により、磁極部2と連結
部品3との軸方向の位置決めを容易に行うことができる
ことは言うまでもない。
3に設けた凸形状12の熱融着で結合せず、接着、圧
入、一体成形とした場合、凸形状12と磁極部2のフラ
ンジ9の開口部10の隙間を小さくして係合すること
で、凸形状12は回り止めとして機能する。
態4を図面を参照して説明する。図7は実施の形態4を
示す図で、プラスチックマグネットロータの平面図であ
る。図7において、13は磁極部2内周に設けられた凸
形状、14は連結部品3の外周部に設けられた凹形状で
ある。その他の構成は、上記実施の形態1と同様であ
る。
された磁極部2は、軸1と一体成形された連結部品3に
圧入されている。磁極部2の内周には凸形状13、連結
部品3の外周部4には凹形状14が設けられ、連結部品
3は凹形状14と凸形状13を嵌め合せるように磁極部
2に挿入され、結合する。
の凸形状13と連結部品3外周の凹形状14が回り止め
となり、回転方向の結合の信頼性を向上することができ
る。
いると、回転方向の位置決めが容易となる。
凸形状13、連結部品3の外周に凹形状14を設けた
が、これとは反対に磁極部2の内周に凹形状、連結部品
3の外周に凸形状を設けても同様の効果が得られること
は言うまでもない。
射状に配置されたリブ6を直接磁極部2に設けた凹形状
に嵌め合せるようにしても同様の効果が得られる。
態5を図面を参照して説明する。図8は実施の形態5を
示す図で、プラスチックマグネットロータの縦断面図で
ある。図8において、15は磁極部2の端面に接着され
る重りである。その他の構成は、上記実施の形態1と同
様である。
された磁極部2は、軸1と一体成形された連結部品3に
圧入され、磁極部2の端面に重り15が接着される。
マグネットロータの慣性モーメントが大きくなり、より
伝達加振力の低減、低騒音化が可能である。
2の端面に接着したものを示したが、重りの固定方法は
接着以外の方法でもよく同様の効果が得られることは言
うまでもない。
同様の効果を得る。
態6を図面を参照して説明する。図9は実施の形態6を
示す図で、空気調和機の構成図である。図9において、
16は空気調和機の室内機、17は空気調和機の室外
機、18は上記実施の形態1〜5に記載のプラスチック
マグネットロータを用いた電動機により駆動される送風
機である。
機16、室外機17には上記実施の形態1〜5に記載の
プラスチックマグネットロータを用いた電動機により駆
動される送風機18を有している。近年の空気調和機
は、低騒音、低コスト化が進んでおり、上記実施の形態
1〜5に記載のプラスチックマグネットロータを用いた
電動機を空気調和機の主用部品である送風機用電動機と
して用いることは好適である。
送風機は品質が向上し、低騒音、低コストの電動機を得
ることが出来る。
ロータは、磁極部を軸を中心として半径方向に放射状に
配置された軸方向のリブを有し、リブ間に軸方向に貫通
した空洞が形成され、プラスチックマグネットより柔ら
かい熱可塑性樹脂で成形された連結部品を介して軸と結
合したことにより、伝達加振力を減衰、防振することが
でき、低騒音化が可能となる。
により、半径方向の伝達加振力も低減することができ、
より低騒音化が可能となる。
は、プラスチックマグネットロータが組み込まれる電動
機の発生トルクや断続運転による繰返し応力に耐え得る
強度を有する範囲で、薄く、長く、少なくすることによ
り、円周方向に剛性を小さく柔らかくでき、伝達加振力
を減衰、防振し、低騒音化が可能となる。
インロー部と連結部品の一方の端面の外周に設けた連結
部品側フランジとの係合、磁極部の他方の端面内周に設
けた磁極部側フランジと連結部品の他方の端面との係合
の少なくとも何れか一方の係合により、磁極部と連結部
品との軸方向の位置決めを行うように構成したことによ
り、磁極部と連結部品の軸方向の位置決めを容易にする
ことができる。
を有する磁極部側フランジと連結部品の一方の端面に設
けた凸形状との係合により磁極部と連結部品とを結合す
ることで、軸方向の結合を容易にし、回転方向の結合の
信頼性を向上することができる。
設け、連結部品の外周部に凹形状又は凸形状を設け、凹
形状と凸形状との嵌合により連結部品と磁極部とを結合
することにより、回転方向の結合の信頼性を向上するこ
とができる。
置されたリブを直接凹形状に嵌め合せる構成としたこと
により、回転方向の結合の信頼性を向上することができ
る。
周に重りを設けたことにより、さらに伝達加振力の低
減、低騒音化が可能である。
10記載のプラスチックマグネットロータを有する電動
機を送風機に用いたことにより、空気調和機の低騒音、
低コスト化が図れる。
ネットロータの斜視図である。
ネットロータの平面図である。
ネットロータの斜視図である。
ネットロータの平面図である。
ネットロータの縦断面図である。
ネットロータの平面図である。
ネットロータの平面図である。
ネットロータの縦断面図である。
図である。
視図である。
面図である。
内周部、6 リブ、7空洞、8 インロー部、9 フラ
ンジ、10 開口部、11 フランジ、12凸形状、1
3 凸形状、14 凹形状、15 重り、16 室内
機、17 室外機、18 送風機。
Claims (11)
- 【請求項1】 極配向したプラスチックマグネットで成
形された磁極部と、 中心軸線上に配置された軸と、 前記軸を中心として半径方向に放射状に配置された軸方
向のリブを有し、前記リブ間に軸方向に貫通した空洞が
形成され、前記プラスチックマグネットより柔らかい熱
可塑性樹脂で成形された連結部品と、を備え、前記磁極
部を前記連結部品を介して前記軸と結合したことを特徴
とするプラスチックマグネットロータ。 - 【請求項2】 前記連結部品のリブを直線状に形成した
ことを特徴とする請求項1記載のプラスチックマグネッ
トロータ。 - 【請求項3】 前記連結部品のリブが湾曲していること
を特徴とする請求項1記載のプラスチックマグネットロ
ータ。 - 【請求項4】 前記連結部品は、前記磁極部と結合する
外周部と、前記軸と結合する内周部と、前記外周部と前
記内周部とを連結する前記リブと、を備えたことを特徴
とする請求項1記載のプラスチックマグネットロータ。 - 【請求項5】 前記リブの厚み・半径方向の長さ・本数
は、当該プラスチックマグネットロータが組み込まれる
電動機の発生トルクや断続運転による繰返し応力に耐え
得る強度を有する範囲で、薄く、長く、少なくすること
を特徴とする請求項1記載のプラスチックマグネットロ
ータ。。 - 【請求項6】 前記磁極部の一方の端面の内周に設けた
インロー部と前記連結部品の一方の端面の外周に設けた
連結部品側フランジとの係合、前記磁極部の他方の端面
内周に設けた磁極部側フランジと前記連結部品の他方の
端面との係合の少なくとも何れか一方の係合により、前
記磁極部と前記連結部品との軸方向の位置決めを行うよ
うに構成したことを特徴とする請求項4記載のプラスチ
ックマグネットロータ。 - 【請求項7】 前記磁極部の一方の端面に設けた開口部
を有する磁極部側フランジと前記連結部品の一方の端面
に設けた凸形状との係合により前記磁極部と前記連結部
品とを結合することを特徴とする請求項4記載のプラス
チックマグネットロータ。 - 【請求項8】 前記磁極部の内周に凸形状又は凹形状を
設け、前記連結部品の外周部に凹形状又は凸形状を設
け、前記凹形状と前記凸形状との嵌合により前記連結部
品と前記磁極部とを結合することを特徴とする請求項4
記載のプラスチックマグネットロータ。 - 【請求項9】 前記磁極部に凹形状を設け、放射状に配
置された前記リブを直接前記凹形状に嵌め合せる構成と
したことを特徴とする請求項1記載のプラスチックマグ
ネットロータ。 - 【請求項10】 前記磁極部の軸方向端面、又は磁極部
内周に重りを設けたことを特徴とする請求項1記載のプ
ラスチックマグネットロータ。 - 【請求項11】 冷凍サイクルを備えた空気調和機にお
いて、請求項1〜10記載のプラスチックマグネットロ
ータを有する電動機を送風機に用いたことを特徴とする
空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000135740A JP3895095B2 (ja) | 2000-05-09 | 2000-05-09 | プラスチックマグネットロータ及び空気調和機 |
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JP2001320844A true JP2001320844A (ja) | 2001-11-16 |
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ID=18643779
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000135740A Expired - Lifetime JP3895095B2 (ja) | 2000-05-09 | 2000-05-09 | プラスチックマグネットロータ及び空気調和機 |
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Country | Link |
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