JP2008190614A - トーショナルダンパ、及び、トーショナルダンパの製造方法 - Google Patents

トーショナルダンパ、及び、トーショナルダンパの製造方法 Download PDF

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義夫 平井
Hideo Kemuriyama
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Yoshiyuki Kusugaya
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Abstract

【課題】プレート接合部分への加硫接着の際の影響を防止する。
【解決手段】予め一体成形された第1マス部材20A、第2マス部材20B、センタープレート14へ、第1弾性連結体26A及び第2弾性連結体26Bを加硫接着する。加硫接着は、第1コア42A、第2コア42B、第1分割型40A、及び第2分割型40Bを用いて行う。加硫接着後、センタープレート14へ補強プレート16を接合する。接合は、補強プレート16の屈曲された内周端辺を、センタープレート14の開口50に圧入し加締止めすることにより行う。
【選択図】図7

Description

本発明は、エンジンのクランク軸等の捩り振動を低減するためのトーショナルダンパ、及び、このトーショナルダンパの製造方法に関するものである。
クランクシャフト等の回転軸の捩じり振動を吸収するためのトーショナルダンパとしては、例えば、特許文献1に記載されたトーショナルダンパが知られている。特許文献1に記載されたトーショナルダンパは、図9に示すように、クランクシャフトに取り付けられた円盤状の取付プレート1にラバー2を介してマス3が連結されている。そして、マス3とラバー2との間にスリット4が構成され、スリット4内には、取付プレート1に固定されたフリクションプレート6が配置されると共に、シリコンオイル(粘性流体)が充填されている。
特許文献1に記載のトーショナルダンパでは、クランク軸に捩り振動が発生すると、マス3と取付プレート1との間の相対移動、マス3とフリクションプレート6との間の相対移動が生じるが、ラバー2、シリコンオイルによって振動が抑制されている。
上記のような構成のトーショナルダンパでは、フリクションプレート6の取付プレート1への固定は、ラバー2を取付プレート1へ取り付ける前に行われる。
しかしながら、ラバー2を取付プレート1へ加硫接着により固定する場合、加硫前に化成処理を行うため、フリクションプレート6と取付プレート1との接合部分へ化成処理液が入り込み、加硫時に化成処理液が染み出して接着不良となることがあった。
特開2002−188690号公報
本発明の目的は、上記事実を考慮してなされたものであり、プレート接合部分への加硫接着の際の影響を防止したトーショナルダンパ、及び、このトーショナルダンパの製造方法を提供することにある。
本発明の請求項1に係るトーショナルダンパの製造方法は、円盤状とされたセンタープレートの両側に各々設けられリング状とされた弾性連結体の内周端を前記センタープレートに加硫接着させると共に、外周端を前記センタープレートの外縁部を挟み込んで覆うと共に前記センタープレートの径方向内側に向かって開口された環状のダンパマスの内周端に加硫接着させ、その後、前記液体空間よりも前記センタープレートの径方向内側にリング板状の補強プレートを前記センタープレートと同軸的に接合するものである。
上記のトーショナルダンパの製造方法では、弾性連結体をセンタープレート及びダンパマスへ加硫接着した後に、補強プレートとセンタープレートとを接合する。したがって、加硫接着の際の化成処理による影響が接合部分へは及ばず、良好な接合状態を維持することができる。
本発明の請求項2に係るトーショナルダンパの製造方法は、前記センタープレートの中央部に回転軸を挿通可能な開口が形成され、前記補強プレートは内周端辺が前記開口に圧入されることにより接合されていること、を特徴とする。
上記のように、センタープレートと補強プレートを圧入により容易に接合することができる。
本発明の請求項3に係るトーショナルダンパは、円盤状とされ、回転軸に同軸的に連結されたセンタープレートと、前記センタープレートの外縁部を挟み込んで覆うと共に、前記センタープレートの径方向内側に向かって開口される環状のダンパマスと、前記センタープレートの両側に設けられ、各々、一端が前記ダンパマスの内周端に全周に亘って加硫接着されると共に、他端が前記センタープレートの一方の面に全周に亘って加硫接着された弾性連結体と、前記弾性連結体及び前記ダンパマスによって囲まれた液体空間に封入された粘性流体と、前記液体空間よりも前記センタープレートの径方向内側に前記センタープレートと同軸的に配置され、内周端辺が前記センタープレートの開口に圧入されたリング板状の補強プレートと、を備えている。
上記構成のトーショナルダンパでは、補強プレートは、液体空間よりもセンタープレートの径方向内側に配置されている。すなわち、補強プレートは液体空間の外側に配置されているので、弾性連結体をセンタープレート及びダンパマスへ加硫接着した後にセンタープレートへ接合することができる。
また、補強プレートは、センタープレートの開口に内周端辺を圧入することにより、接着剤等を用いることなく容易にセンタープレートへ接合することができる。
以上説明したように本発明のトーショナルダンパ、及び、トーショナルダンパの製造方法によれば、製造時におけるセンタープレートと補強プレートとの接合部分への加硫接着の際の影響を防止することができる。
以下、本発明の実施形態に係るトーショナルダンパ、及び、このトーショナルダンパの製造方法について図面を参照して説明する。
図1及び図2には、本発明の実施形態に係るトーショナルダンパが示されている。このトーショナルダンパ10は、エンジンのクランクシャフト等の回転軸12の端部に連結固定されるものであり、回転軸12に生じる捩じり振動をダンパマス20の質量効果、内部に封入された粘性流体Lの粘性抵抗等により低減するためのものである。
トーショナルダンパ10は、円盤状のセンタープレート14を備えている。センタープレート14は、接合部などを有さず一体的に構成され、中央部に回転軸12を挿通可能な開口50が形成されている。トーショナルダンパ10の開口50周りの片面には、リング板状の補強プレート16がセンタープレート14と同軸的に接合されている。補強プレート16は、内周端辺16がセンタープレート14側へ屈曲され、開口50に圧入されると共にかしめ止めされている。
センタープレート14及び補強プレート16は、回転軸12へボルト等により回転軸12と共に回転するように同軸的に連結されている。センタープレート14及び補強プレート16の材料としては、鋼材、アルミ、繊維入り樹脂などを用いることができる。
センタープレート14には、貫通孔14Aが複数箇所(本実施形態では6箇所)に形成されている。この貫通孔14Aは、後述する粘性流体Lを通過させるためのものである。
センタープレート14は、図3にも示すように、径方向の外縁部が屈曲形状とされ、この部分に段差が構成されている。これにより、センタープレート14の厚み方向の中央面をCとすると、センタープレート14の側端面14Eは、中央面Cよりも回転軸12方向のいずれか寄り(本実施形態では、後述する第1マス部材20A側)に配置されている。
トーショナルダンパ10には、センタープレート14の外縁部を全周に亘って覆うように環状のダンパマス20が設けられている。ダンパマス20は、回転軸12と同軸的に配置され、センタープレート14を挟んで一方側に配置される第1マス部材20Aと、他方側に配置される第2マス部材20Bとにより構成されている。第1マス部材20Aと第2マス部材20Bとは別体とされ、第1マス部材20A、第2マス部材20Bは、各々一体成形されている。
第1マス部材20Aは、図3にも示すように、センタープレート14の一方側の面と対向する第1対向部22A、及び、センタープレート14の側端面14Eよりも径方向外側でセンタープレート14の厚み方向に沿って配置された第1外周部24Aを有している。第1対向部22Aと第1外周部24Aとは一体的に構成されている。第1対向部22Aには、径方向の外側に向かってセンタープレーと14から離れるように段差が2段構成されている。段差により構成される最も内側のセンタープレート14に近い部分を第1内側対向部22A−1、最も外側のセンタープレート14から遠い部分を第1外側対向部22A−3、第1内側対向部22A−1と第1外側対向部22A−3の間の中間部分を第1中間対向部22Aー2という。第1外周部24Aの後述する第2外周部24Bと突き合わされる端面は、第1対向部22Aの最もセンタープレート14に近い部分(第1内側対向部22A−1)よりも中央面C側に張り出されている。第1外周部24Aの内側には、溝24AMが形成されている。
第2マス部材20Bは、第1マス部材20Aと同一形状とされており、第2対向部22B、及び、第2外周部24Bを有している。第2マス部材20Bは、第2対向部22Bがセンタープレート14と対向するように配置され、センタープレート14を挟んで第1マス部材20Aと断面が線対称となるように配置されている。第2対向部22Bは、第1対向部22Aと同様に、第2内側対向部22B−1、第2中央対向部22B−2、第2外側対向部22B−3で構成されている。なお、第2外周部24Bの内側には、溝24AMに対応するような溝は形成されていない。
第1マス部材20Aと第2マス部材20Bとは、第1外周部24Aの端面と第2外周部24Bの端面とが突き合わされて溶接により接合されている。溶接は、レーザービーム溶接により行われている。
第1マス部材20Aと第2マス部材20Bとが接合された状態で、センタープレート14の側端面14Eは、外縁部が屈曲形成されていることから、第1外周部24A側のみに対向する。
トーショナルダンパ10は、センタープレート14とダンパマス20との間隔を所定距離に保持するための、外周ベアリング部材32、及び、複数個のボタンベアリング部材34を備えている。
外周ベアリング部材32は、センタープレート14の側端面14Eに全周に亘って設けられている。外周ベアリング部材32は、第1外周部24Aの内側の溝24AMに係合されている。外周ベアリング部材32は、第1外周部24Aと第2外周部24Bとの接合部を避けて、第1外周部24Aに構成された溝24AMに係合されているので、接合部に形成されやすい段差部分に外周ベアリング部材32が対向配置されることがない。したがって、ダンパマス20との間での摺動がスムーズに行われる。
また、外周ベアリング部材32により、ダンパマス20の外周部とセンタープレート14との距離が所定距離に保持されている。すなわち、センタープレート14とダンパマス20との間の径方向の間隔が所定距離に保持される。外周ベアリング部材32は、ダンパマス20との摺動性及び耐磨耗性を有する樹脂材料により構成されており、例えば、PTFE(Poly-Tetra-Fluoro-Ethylene)が好適に使用される。
なお、このように、センタープレート14の径方向外端に外周ベアリング部材32を配置することにより、ダンパマス20との摺動面積を広くすることができる。
ボタンベアリング部材34は、図4に示すように、略円柱状とされ側面に溝34Mが形成されている。溝34Mは、センタープレート14の厚みよりも僅かに広幅とされている。ボタンベアリング部材34は、センタープレート14の、第1中央対向部22A−2、及び、第2中央対向部22B−2と対向する部分に形成された取付孔14Hに嵌め込まれている。(本実施形態では6個)。ボタンベアリング部材34の両端面により、ダンパマス20の第1中央対向部22A−2、及び、第2中央対向部22B−2とセンタープレート14との距離が所定距離に保持されている。すなわち、センタープレート14とダンパマス20との間の厚み方向の間隔が所定距離に保持される。ボタンベアリング部材34も、ダンパマス20との摺動性及び耐磨耗性を有する樹脂材料により成形されており、例えば、PTFE(Poly-Tetra-Fluoro-Ethylene)が好適に使用される。
トーショナルダンパ10は、ダンパマス20とセンタープレート14とを弾性的に連結する第1弾性連結体26A、及び、第2弾性連結体26Bを備えている。第1弾性連結体26A、及び、第2弾性連結体26Bは、ゴムを成形素材とし、リング状に形成されている。
第1弾性連結体26Aは、一端部がダンパマス20を構成する第1対向部22Aの回転軸12側の端部に固着されている。第1弾性連結体26Aの他端部は、センタープレート14の第1対向部22Aが対向している面に固着されている。
また、第2弾性連結体26Bは、一端部が第2対向部22Bの回転軸12側の端部に固着されている。第2弾性連結体26Bの他端部は、センタープレート14の第2対向部22Bが対向している面に固着されている。
第1弾性連結体26A及び第2対向部22Bの他端部は、センタープレート14の補強プレート16よりも径方向外側に固着されている。したがって、補強プレート16は、後述する液体空間30よりもセンタープレート14の径方向内側に配置される。
第1弾性連結体26A、及び、第2弾性連結体26Bは、図3に示すように、断面形状がセンタープレート14の厚み方向に膨らむ形状とされている。第1弾性連結体26A、及び、第2弾性連結体26Bは、ダンパマス20及びセンタープレート14へ、全周に亘って加硫接着されている。この加硫接着により、この接着部分からの粘性流体Lの漏れが防止される。
ダンパマス20、第1弾性連結体26A、及び、第2弾性連結体26Bに囲まれた内側には、センタープレート14の外縁部が挿入され、液体空間30が構成されている。液体空間30は、センタープレート14により2つに仕切られ、各々に粘性流体Lが封入されている。粘性流体Lとしては、シリコンオイルを好適に用いることができる。なお、シリコンオイルの粘度は、10万cs(センチトークス)〜100万csの範囲であることが好ましい。
次に、本実施形態のトーショナルダンパ10の製造方法について説明する。
まず、予め一体成形された第1マス部材20A、第2マス部材20B、センタープレート14へ、第1弾性連結体26A及び第2弾性連結体26Bを接着する。ここでの接着は、加硫接着により行う。
加硫処理を行うために、図5に示すように、外側の分割型である第1分割型40A、第2分割型40B、液体空間30を構成するための第1コア42A、第2コア42Bを用意する。第1コア42A、及び第2コア42Bは、周方向に3分割されている。
第1分割型40A、及び、第2分割型40Bには、注入孔41が構成されている(図5、6では、第2分割型40B側の注入孔41のみ図示)。注入孔41は、外側から、第1弾性連結体26A、及び、第2弾性連結体26Bの形成される位置へ貫通されている。
第1分割型40A、第2分割型40Bは、補強プレート16がセンタープレート14へ接合されていないことから、同一形状の型とすることができる。
図6に示すように、第1コア42A及び第2コア42Bを、第1マス部材20Aとセンタープレート14の間、及び、第2マス部材20Bとセンタープレート14の間に配置する。そして、第1分割型40A及び第2分割型40Bで全体を挟み込む。第1コア42A及び第2コア42Bの内周側には、第1分割型40A、第2分割型40Bとの間に、各々第1弾性連結体26A、第2弾性連結体26Bに対応する空間が構成される。第1マス部材20A、及び、第2マス部材20Bは、第1分割型40A及び第2分割型40B内で、完成状態よりもセンタープレート14から離れた位置に配置されている。
この状態で、注入孔41から、第1弾性連結体26A及び第2弾性連結体26Bを形成するための未加硫ゴムを注入し、その後、加硫処理を行う。
加硫処理後の型抜きは、第1分割型40A及び第2分割型40Bを取外した後、第1コア42A及び第2コア42Bを抜き出す。このとき、第1マス部材20Aの第1外周部24A及び第2マス部材20Bの第2外周部24Bは、センタープレート14側へオーバーハングしているため、このままでは抜き出すことが難しい。そこで、第1弾性連結体26A及び第2弾性連結体26Bの弾性力を用いて、外側への開口部を広げながら抜き出す。このように、第1弾性連結体26A及び第2弾性連結体26Bの弾性力を用いることにより、第1コア42A及び第2コア42Bを抜き出すことができる。
次に、ボタンベアリング部材34を取付孔14Hへ嵌め込み、外周ベアリング部材32をセンタープレート14の側端面14Eに接着する。この接着は、接着剤等を用いて行うことができる。
次に、第1マス部材20Aの第1外周部24Aと第2マス部材20Bの第2外周部24Bとを突き合わせ、レーザービーム溶接により接合する。これにより、液体空間30が構成される。レーザービーム溶接によれば、比較的低温での溶接が可能なので、熱による外周ベアリング部材32等の内部部材への影響を抑制することができる。
次に、センタープレート14へ補強プレート16を接合する。接合は、図7に示すように、補強プレート16の屈曲された内周端辺16Aを、センタープレート14の開口50に圧入してかしめることにより行う。センタープレート14及び補強プレート16は、最終的には回転軸12にボルト等で固定されるため、必ずしも強固に接合されている必要はない。
次に、液体空間30へ粘性流体Lを充填する。ダンパマス20には、軸心を挟んで略対象の位置に一対の貫通孔(不図示)が形成されており、一方の貫通孔から粘性流体Lを注入すると共に、他方の貫通孔から液体空間30内の空気を吸入することにより、粘性流体Lの充填が行われる。なお、液体空間30は、センタープレート14により2つに仕切られているが、一方側から注入された粘性流体Lは、貫通孔14Aを通って、他方側へ流入される。粘性流体Lの充填後は、貫通孔へ閉栓部材を嵌め込んで閉栓する。
このようにして、トーショナルダンパ10が組み立てられる。
本実施形態によれば、第1マス部材20Aと第2マス部材20Bとが、ダンパマス20の外周部分を構成する位置で接合されているので、第1弾性連結体26A及び第2弾性連結体26Bを加硫接着させた後に、第1コア型42A及び第2コア型42Bを抜き出すことができる。したがって、第1弾性連結体26A及び第2弾性連結体26Bの両方をダンパマス20及びセンタープレート14へ加硫接着させることができる。これにより、接着剤による接着等と比較して、接着部分からの粘性流体Lの漏れを抑制することができる。
また、上記のように、第1弾性連結体26A及び第2弾性連結体26Bの両方をダンパマス20及びセンタープレート14へ加硫接着させることができるので、液体空間30を構成する際の、ダンパマス20における接合部分は外周部分に1カ所だけとなる(第1マス部材20Aと第2マス部材20Bとの接合部分)。したがって、複数箇所の接合部分を有している場合と比較して、組み立てを容易に行うことができると共に、粘性流体Lの漏れを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第1マス部材20Aと第2マス部材20Bとは、溶接により接合されているので、嵌入などによる接合と比較して、粘性流体Lの漏れを抑制することができる。
なお、本実施形態では、センタープレート14の径方向の外縁部を屈曲形成し、側端面14Eを第1マス部材20Aと対向するように配置させているが、必ずしも屈曲させる必要はなく、図8に示すように、センタープレート14全体を平坦な形状としてもよい。特に、本実施形態のように屈曲させることにより、センタープレート14の側端面14Eは、第1マス部材20Aと第2マス部材20Bとの接合部分に対向配置されない。したがって、第1マス部材20Aと第2マス部材20Bとの接合部分に段差が生じていても、この段差部分に外周ベアリング部材32が配置されることがなく、ダンパマス20との摺動をスムーズに行わせることができる。
また、本実施形態では、加硫処理後に補強プレート16をセンタープレート14へ接合しているので、補強プレート16とセンタープレート14との接合部分に化成処理液が入り込む等、加硫処理による影響を受けることがなく良好な接合状態を維持することができる。
なお、本実施形態では、補強プレート16を圧入後、かしめ止めしてセンタープレート14へ接合しているが、圧入のみで接合してもよい。
また、接合は、圧入ではなく、溶接や接着剤によるものでもよい。特に、圧入による接合であれば、容易に接合することができる。
本発明の実施形態に係るトーショナルダンパの構成を示す一部に破断部分を含む斜視図である。 本発明の実施形態に係るトーショナルダンパの構成を示す径方向に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係るトーショナルダンパのダンパマス20付近の構成を示す径方向に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係るトーショナルダンパのボタンベアリング部材及びその取付孔を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るトーショナルダンパの製造に用いられる金型とトーショナルダンパの各部材とを示す断面図である。 本発明の実施形態に係るトーショナルダンパの製造に用いられる金型内におけるトーショナルダンパの各部材の配置を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るトーショナルダンパのセンタープレートへ補強プレートを接合する前の状態を示す径方向に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係るトーショナルダンパの変形例を示す径方向に沿った一部断面図である。 従来のトーショナルダンパを示す径方向に沿った一部断面図である。
符号の説明
10 トーショナルダンパ
12 回転軸
14 センタープレート
16 補強プレート
20 ダンパマス
26A 第1弾性連結体
26B 第2弾性連結体
32 外周ベアリング部材
34 ボタンベアリング部材
L 粘性流体

Claims (3)

  1. 円盤状とされたセンタープレートの両側に各々設けられリング状とされた弾性連結体の内周端を前記センタープレートに加硫接着させると共に、外周端を前記センタープレートの外縁部を挟み込んで覆うと共に前記センタープレートの径方向内側に向かって開口された環状のダンパマスの内周端に加硫接着させ、
    その後、前記液体空間よりも前記センタープレートの径方向内側にリング板状の補強プレートを前記センタープレートと同軸的に接合する、トーショナルダンパの製造方法。
  2. 前記センタープレートは中央部に回転軸を挿通可能な開口が形成され、前記補強プレートは内周端辺が前記開口に圧入されることにより接合されていること、を特徴とする請求項1に記載のトーショナルダンパの製造方法。
  3. 円盤状とされ、回転軸に同軸的に連結されたセンタープレートと、
    前記センタープレートの外縁部を挟み込んで覆うと共に、前記センタープレートの径方向内側に向かって開口される環状のダンパマスと、
    前記センタープレートの両側に設けられ、各々、一端が前記ダンパマスの内周端に全周に亘って加硫接着されると共に、他端が前記センタープレートの一方の面に全周に亘って加硫接着された弾性連結体と、
    前記弾性連結体及び前記ダンパマスによって囲まれた液体空間に封入された粘性流体と、
    前記液体空間よりも前記センタープレートの径方向内側に前記センタープレートと同軸的に配置され、内周端辺が前記センタープレートの開口に圧入されたリング板状の補強プレートと、
    を備えたトーショナルダンパ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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