JP2014015842A - 鞍乗り型車両用内燃機関のエアクリーナ - Google Patents

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Abstract

【課題】ケース本体およびケースカバーが上下方向に延びる結合面で分割可能に結合され、ケース本体およびケースカバー間に周縁部が挟まれるエレメント支持板にクリーナエレメントが設けられる鞍乗り型車両用内燃機関のエアクリーナにおいて、クリーナエレメントのメンテナンス作業性の向上を図る。
【解決手段】ブローバイガス入口孔64と、該ブローバイガス入口孔64の周囲を囲む筒状壁部65とがケース本体45に設けられ、筒状壁部65と、ケース本体45およびケースカバー46間に挟持、固定されるエレメント支持板43とでブローバイガス還元室66が形成され、エレメント支持板43に、筒状壁部65内に挿入される挿入壁部68が設けられる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ケース本体およびケースカバーが上下方向に延びる結合面で分割可能に結合されて成るクリーナケースと、前記ケース本体および前記ケースカバーで挟持されるエレメント支持板と、該エレメント支持板と協働して前記クリーナケース内を未浄化室および浄化室に区画するようにして前記エレメント支持板に設けられるクリーナエレメントとを備える鞍乗り型車両用内燃機関のエアクリーナに関する。
クリーナケースが、ケース本体およびケースカバーを車幅方向で左右に分割可能に結合して構成され、エレメント支持板と、そのエレメント支持板に設けられるクリーナエレメントとでクリーナケース内が未浄化室および浄化室に区画されるようにした自動二輪車用内燃機関のエアクリーナが、特許文献1で知られており、このものでは、ケース本体に設けられた2つの取付けボスを、エレメント支持板に設けられた取付け孔に嵌合することでクリーナケースに対するエレメント支持板の位置決めを行うようにしている。
特許第3470388号公報
ところで、上記特許文献1で開示されるもののように、エレメント支持板の取付け孔にケース本体の取付けボスを嵌合してエレメント支持板の位置決めを行うものでは、クリーナケース内でエレメント支持板が落下してしまうのを回避するために、一般的にはエレメント支持板をケース本体側に固定することが望ましく、上記特許文献1で開示されたものについていえば、ケース本体側にエレメント支持板を確実に固定しておくためにエレメント支持板を前記取付けボスにねじ部材等の締結部材で締結することが考えられる。しかるに、エレメント支持板をケース本体に締結固定すると、メンテナンス時に締結解除作業を行う必要があるので、メンテナンス作業が煩雑になり易いという課題がある。またエレメント支持体のケース本体への固定手法を簡略化すべく、エレメント支持板をケース本体およびケースカバー間に挟持、固定するものもあるが、この場合、ケースカバーの取り外し時にエレメント支持板が脱落し易くなってしまうため、結果としてメンテナンスの作業性が低下するという課題が生じる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、クリーナエレメントのメンテナンス作業性の向上を図った鞍乗り型車両用内燃機関のエアクリーナを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ケース本体およびケースカバーが上下方向に延びる結合面で分割可能に結合されて成るクリーナケースと、前記ケース本体および前記ケースカバーで挟持されるエレメント支持板と、該エレメント支持板と協働して前記クリーナケース内を未浄化室および浄化室に区画するようにして前記エレメント支持板に設けられるクリーナエレメントとを備える鞍乗り型車両用内燃機関のエアクリーナにおいて、車体フレームに支持された機関本体から導出されるブローバイガスを導くためのブローバイガス入口孔と、該ブローバイガス入口孔の周囲を囲んでケースカバー側に開放する筒状壁部とが前記ケース本体に設けられ、前記筒状壁部と、該筒状壁部の先端に対向する前記エレメント支持板とで、前記ブローバイガス入口孔に通じるブローバイガス還元室が前記浄化室の一部を区画するようにして形成され、前記エレメント支持板に、前記ケース本体および前記ケースカバー間に挟持された状態で前記筒状壁部内に挿入される挿入壁部が設けられることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記エレメント支持板が前記ケース本体および前記ケースカバー間に挟持された状態で前記筒状壁部および前記挿入壁部間に間隙が形成されることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記挿入壁部の前記筒状壁部への最大挿入長さが、前記筒状壁部および前記挿入壁部間の間隙の間隔よりも大きく設定され、前記挿入壁部が、前記筒状壁部の少なくとも上部内壁面に対向するように形成されることを第3の特徴とする。
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ブローバイガス還元室が、前記ケース本体の下部に形成されることを第4の特徴とする。
本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記筒状壁部の下端部にドレン用切欠き部が設けられ、前記挿入壁部は、前記ケース本体および前記ケースカバー間に前記エレメント支持板が挟持された状態で前記ドレン用切欠き部よりも上方に位置するように形成されることを第5の特徴とする。
本発明は、第1〜第5の特徴の構成のいずれかに加えて、前記機関本体のクランクケースに連設されて該クランクケースから後方に延びる伝動ケースの上部に前記クリーナケースが支持され、前記ケース本体の前部に設けられる前記ブローバイガス入口孔に連なる連結管路が、前記クリーナケースの前方の前記機関本体に接続されることを第6の特徴とする。
本発明は、第6の特徴の構成に加えて、前記エレメント支持板の後部に第2の挿入壁部が設けられ、第2の挿入壁部を挿入可能として前記ケースカバー側に開放した第2の筒状壁部が前記ケース本体の後部に設けられることを第7の特徴とする。
本発明は、第7の特徴の構成に加えて、第2の筒状壁部が、前記ケース本体の後部の下端部に設けられるドレン孔から後方もしくは上方にオフセットした位置で前記ケース本体の後部に設けられることを第8の特徴とする。
さらに本発明は、第8の特徴の構成に加えて、第2の筒状壁部が、前記ドレン孔よりも後方で前記ケース本体の下端部に配置されることを第9の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、エレメント支持板に設けられる挿入壁部が、ケース本体およびケースカバー間にエレメント支持板に挟持、固定される状態では、ケース本体に設けられた筒状壁部に挿入されるので、ケース本体からケースカバーを取り外したときに、エレメント支持板が脱落しそうになっても挿入壁部が筒状壁部の内面に当接して引っ掛かることでエレメント支持板の脱落を防止し、ケース本体側に保持しておくことができる。したがってケース本体およびケースカバー間にエレメント支持板を挟持、固定するようにすることでエレメント支持板をケース本体側に締結する締結部材を不要とするとともにメンテナンス時の締結解除作業を不要として、メンテナンス作業の向上を図ることができる。その上、ケース本体側の脱落防止構造を、ブローバイガス還元室を構成する筒状壁部を利用して簡素化することもできる。
また本発明の第2の特徴によれば、挿入壁部が筒状壁部との間に間隙を形成して該筒状壁部に挿入されるので、筒状壁部と、その筒状壁部の先端に対向するエレメント支持板とで形成されるブローバイガス還元室と、クリーナケース内の浄化室との間を結ぶラビリンス通路を挿入壁部および筒状壁部間に形成することができ、簡単な構造で気液分離を行いつつ、ブローバイガス入口孔から流入するブローバイガスを浄化室側に流出させることができる。
本発明の第3の特徴によれば、筒状壁部および挿入壁部間の間隙の間隔よりも大きな長さで挿入壁部に挿入される挿入壁部が筒状壁部の少なくとも上部内壁面に対向するので、挿入壁部の筒状壁部への挿入代を充分に確保して、エレメント支持板が脱落しそうになったときに挿入壁部を筒状壁部の上部内壁面に容易に当接、係合させることができ、エレメント支持板の脱落を効果的に防止することができる。しかも挿入壁部および筒状壁部間に形成されるラビリンス通路の長さも充分に確保することができ、より効果的な気液分離が可能となる。
本発明の第4の特徴によれば、エレメント支持板がケース本体から脱落しそうになる場合は、エレメント支持板の下部を支点として回転するように脱落することが多いが、ブローバイガス還元室がケース本体の下部に形成されるので、エレメント支持板の脱落防止構造をエレメント支持板の下部側に設けることができ、エレメント支持板の脱落をより効果的に防止することができる。
本発明の第5の特徴によれば、挿入壁部の下端部に設けられるドレン用切欠き部よりも上方に挿入壁部が位置するので、挿入壁部でドレン用切欠き部が塞がれることがなく、ドレン用切欠き部から液体等の不要物を良好に排出することができる。
本発明の第6の特徴によれば、クランクケースから後方に延びる伝動ケースの上部にクリーナケースが支持され、ケース本体の前部に設けられるブローバイガス入口孔と、クリーナケースの前方の機関本体とが連結管路で接続されるので、連結管路の管路長を短く抑えることができる。
本発明の第7の特徴によれば、エレメント支持板の後部に設けられる第2の挿入壁部が、ケース本体の後部に設けられる第2の筒状壁部に挿入されるので、エレメント支持板のケース本体側への保持効果が向上する。
本発明の第8の特徴によれば、第2の筒状壁部およびドレン孔が前後もしくは上下にオフセットした位置関係でケース本体の後部に設けられるので、第2の筒状壁部がドレン孔の周囲にある場合でも、ドレン孔から液体等の不要物を良好に排出することができる。
さらに本発明の第9の特徴によれば、第2の筒状壁部がドレン孔よりも後方でケース本体の下端部に配置されるので、第2の筒状壁部がドレン孔への液体等の不要物の流れを阻害することがなく、ドレン孔からの不要物の排出をより良好にすることができる。
自動二輪車の左側面図である。 内燃機関を図1の2矢視方向から見た平面図である。 図2の3−3線断面図である。 エアクリーナの分解斜視図である。 ケース本体およびエレメント支持板の分解斜視図である。
本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお以下の説明で、前後、左右および上下は、自動二輪車に乗車した乗員から見た方向を言うものとする。
先ず図1において、この鞍乗り型車両は、乗車用シート16に座った乗員が足を載せるための低床式のフロア10を有するスクータ型自動二輪車であり、その車体フレームFは、前輪WFを軸支するフロントフォーク11ならびに該フロントフォーク11に連結される操向ハンドル12を操向可能に支承するヘッドパイプ13と、該ヘッドパイプ13から後下がりに延びるダウンチューブ14と、該ダウンチューブ14の下端部に前端部が接合される左右一対のサイドフレーム15…とを備える。サイドフレーム15は、前記ダウンチューブ14の下端部から下方に垂下されるダウンフレーム部15aと、該ダウンフレーム部15aの下端部から前記フロア10の下方で後方に延びるロアフレーム部15bと、ロアフレーム部15bの後端から後上がりに延びる立ち上がりフレーム部15cと、立ち上がりフレーム部15cの上端から後方に延びるシートレール部15dとを一体に有し、単一のパイプが屈曲成形されて成る。
前記サイドフレーム15…におけるロアフレーム部15b…間にはフロア10で上方から覆われるようにして燃料タンク17が支持される。また前記サイドフレーム15…における立ち上がりフレーム部15c…およびシートレール部15d…間には、それらの立ち上がりフレーム部15c…およびシートレール部15d…で支持されるようにして収納ボックス18が配置されており、該収納ボックス18を覆う乗車用シート16が開閉可能とした前記収納ボックス18に支持される。
前記サイドフレーム15…におけるロアフレーム部15b…および立ち上がりフレーム部15c…の連設部にはブラケット19が設けられる。このブラケット19にはパワーユニットPの前部がリンク機構20を介して上下に揺動可能に支承され、該パワーユニットPの後部右側に配置される後輪WRがパワーユニットPの後部に軸支され、左側の前記サイドフレーム15におけるシートレール部15dの後端部および前記パワーユニットPの後端部間にはリヤクッションユニット21が設けられる。
前記パワーユニットPは、内燃機関Eと、該内燃機関Eおよび後輪WR間に設けられる伝動装置(図示せず)とで構成される。前記内燃機関Eの機関本体23は、車幅方向に延びる軸線を有するクランクシャフト24を回転自在に支承するクランクケース25と、わずかに前上がりに延びるシリンダ軸線Cを有して前記クランクケース25の前部に結合されるシリンダボディ26と、該シリンダボディ26に結合されるシリンダヘッド27と、前記シリンダボディ26と反対側から前記シリンダヘッド27に結合されるヘッドカバー28とを備える。
前記伝動装置は前記クランクケース25に連設されて該クランクケース25から後方に延出される伝動ケース29に収納されるものであり、この伝動ケース29の後端部に前記後輪WRの車軸30が軸支される。
前記シリンダヘッド25の前下方に臨む側面には、機関本体23の下方を通って前記後輪WRの右側方に延びる排気管32の上流端が接続されており、この排気管32とともに排気装置31を構成する排気マフラー33は前記後輪WRの右側方で前記排気管32の下流端に接続される。
図2を併せて参照して、前記シリンダヘッド25の後上方に臨む側面には、吸気装置35が接続されるものであり、この吸気装置35は、前記機関本体23の後方かつ前記伝動ケース29の上方に配置されるエアクリーナ36と、該エアクリーナ36に上流端が突入されるコネクティングチューブ37と、該コネクティングチューブ37の下流端に接続されるスロットルボディ38と、該スロットルボディ38および前記シリンダヘッド25間を結ぶ吸気管39とで構成され、吸気管39には燃料噴射弁40が付設される。
図3および図4において、前記エアクリーナ36は、ケース本体45およびケースカバー46が上下方向に延びる結合面41で分割可能に結合されて成るクリーナケース42と、前記ケース本体45および前記ケースカバー46間に周縁部が挟まれるエレメント支持板43と、該エレメント支持板43と協働して前記クリーナケース42内を未浄化室47および浄化室48に区画するようにして前記エレメント支持板43に設けられるクリーナエレメント44とを備え、機関本体23の後方に配置される。
前記ケース本体45は、前記後輪WRと反対側に開放した椀状に形成されて前記伝動ケース29の上方に配置され、該ケース本体45の下部に設けられて下方に突出する一対の突部45a,45aが、ボルト49,49で前記伝動ケース29の上部に支持される。すなわち伝動ケース29の上部にクリーナケース42が支持されることになる。
前記エレメント支持板43の周縁部には、前記ケース本体45および前記ケースカバー46側に突出するようにして無端状に連なる筒部43aが一体に設けられており、前記ケース本体45および前記ケースカバー46の周縁部には、前記筒部43aの両端部に対応して無端状に連なる溝50,51がそれぞれ形成される。而して前記筒部43aの一端部はケース本体45との間に無端状のシール部材52を介在させて前記溝50に挿入され、前記筒部43aの他端部は前記ケースカバー46との間に無端状のシール部材53を介在させて前記溝51に挿入され、ケース本体45をその周縁部の複数箇所に配置されるねじ部材54,54…で前記ケース本体45に締結することで、前記エレメント支持板43がケース本体45およびケースカバー46間に挟持、固定される。
前記ケースカバー45の前端部外面には、車幅方向内方および後方に凹んだ凹部46aが形成されており、この凹部46aに一端を配置する空気導入管56がその他端を前記未浄化室47に開口するようにして前記ケースカバー46を気密に貫通し、該ケースカバー46に固定される。
前記ケースカバー46の凹部46aはカバー57で覆われるものであり、該カバー57は、そのカバー57に設けられる複数の係合爪58,58…を前記ケースカバー46に設けられる係止部59,59…に弾発的に係合するとともにねじ部材60でケースカバー46に締結するようにしてケースカバー46に固定される。しかも該カバー46には、ルーバ62を有する空気導入口61が形成され、この空気導入口61からカバー56内に導入された空気が前記空気導入管56を経て未浄化室47に導かれる。
図5を併せて参照して、前記ケース本体45の前部には貫通孔63が設けられており、上流端を浄化室48に開口するコネクティングチューブ37が前記貫通孔63を気密に貫通してケース本体45に支持され、このコネクティングチューブ37の下流端はスロットルボディ38に接続される。
前記ケース本体45の前部の下部には、前記機関本体23のヘッドカバー28から導出されるブローバイガス入口孔64が設けられるとともに、該ブローバイガス入口孔64の周囲を囲んでケースカバー46側に開放する第1の筒状壁部65が、前記ケース本体45の周壁の一部を含んで設けられる。而して第1の筒状壁部65と、ケース本体45およびケースカバー46間に挟持、固定されて第1の筒状壁部65の先端に対向する前記エレメント支持板43とで、前記ブローバイガス入口孔64に通じるブローバイガス還元室66が、前記ケース本体45の前部の下部に位置するようにしつつ前記浄化室48の一部を区画するようにして形成される。また前記エレメント支持板43には、前記ケース本体45および前記ケースカバー46間に挟持された状態で第1の筒状壁部65との間に間隙67を形成して第1の筒状壁部65内に挿入される第1の挿入壁部68が設けられる。
前記ブローバイガス入口孔64を形成する接続管69が前記ケース本体45の前部の下部に一体に設けられており、前記ヘッドカバー28に上流端が接続される連結管路70の他端部が前記ブローバイガス入口孔64に通じるようにして前記接続管69に接続される。
第1の挿入壁部68の第1の筒状壁部65への最大挿入長さLは、第1の筒状壁部65および第1の挿入壁部68間の間隙67の間隔よりも大きく設定される。また第1の挿入壁部68は、第1の筒状壁部65の少なくとも上部内壁面に対向するように形成されるものであり、この実施の形態では、第1の筒状壁部65の前部、上部および後部内壁面に対向するように第1の挿入壁部68が形成される。
第1の筒状壁部65の下端部にはドレン用切欠き部71が設けられており、第1の挿入壁部68は、ケース本体45およびケースカバー46間にエレメント支持板43が挟持された状態で前記ドレン用切欠き部71よりも上方に位置するように形成される。
前記ケース本体45の後部には、前記ケースカバー46側に開放した第2の筒状壁部74が前記ケース本体45の周壁の一部を含んで設けられ、前記エレメント支持板43の後部には、第2の筒状壁部74内に挿入可能な第2の挿入壁部75が設けられ、この第2の挿入壁部75は、第2の筒状壁部74の前部、上部および後部内壁面に対向するように形成される。
ところで前記ケース本体45の後部の下端部にはドレン孔76が設けられており、第2の筒状壁部75は、前記ドレン孔76から後方もしくは上方にオフセットした位置で前記ケース本体45の後部に設けられるものであり、この実施の形態では、ドレン孔76よりも後方でケース本体45の下端部に第2の筒状壁部74が配置される。また前記ドレン孔76に連なるドレン排出管77がケース本体45の下端部から下方に突出するようにしてケース本体45に設けられる。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、ブローバイガス入口孔64と、該ブローバイガス入口孔64の周囲を囲んでケースカバー46側に開放する第1の筒状壁部65とがケース本体45に設けられ、第1の筒状壁部65と、ケース本体45およびケースカバー46間に挟持、固定されて第1の筒状壁部65の先端に対向するエレメント支持板43とで、ブローバイガス入口孔64に通じるブローバイガス還元室66が浄化室48の一部を区画するようにして形成され、エレメント支持板43に、ケース本体45およびケースカバー46間に挟持された状態で第1の筒状壁部65内に挿入される第1の挿入壁部68が設けられるので、ケース本体45からケースカバー46を取り外したときに、エレメント支持板43が脱落しそうになっても第1の挿入壁部68が第1の筒状壁部65の内面に当接して引っ掛かることでエレメント支持板43の脱落を防止し、ケース本体45側に保持しておくことができる。したがってケース本体45およびケースカバー46間にエレメント支持板43を挟持、固定するようにすることでエレメント支持板43をケース本体45側に締結する締結部材を不要とするとともにメンテナンス時の締結解除作業を不要として、メンテナンス作業の向上を図ることができる。その上、ケース本体45側の脱落防止構造を、ブローバイガス還元室66を構成する第1の筒状壁部65を利用して簡素化することもできる。
また前記エレメント支持板43が前記ケース本体54および前記ケースカバー46間に挟持された状態で第1の筒状壁部65および第1の挿入壁部68間に間隙67が形成されるので、第1の筒状壁部65と、第1の筒状壁部65の先端に対向するエレメント支持板43とで形成されるブローバイガス還元室66と、クリーナケース42内の浄化室48との間を結ぶラビリンス通路を第1の挿入壁部68および第1の筒状壁部65間に形成することができ、簡単な構造で気液分離を行いつつ、ブローバイガス入口孔64から流入するブローバイガスを浄化室48側に流出させることができる。
また第1の挿入壁部68の第1の筒状壁部65への最大挿入長さLが、第1の筒状壁部65および第1の挿入壁部68間の間隙67の間隔よりも大きく設定され、第1の挿入壁部68が、第1の筒状壁部65の少なくとも上部内壁面に対向するように形成されるので、第1の挿入壁部68の第1の筒状壁部65への挿入代を充分に確保して、エレメント支持板43が脱落しそうになったときに第1の挿入壁部68を第1の筒状壁部65の上部内壁面に容易に当接、係合させることができ、エレメント支持板43の脱落を効果的に防止することができる。しかも第1の挿入壁部68および第1の筒状壁部65間に形成されるラビリンス通路の長さも充分に確保することができ、より効果的な気液分離が可能となる。
またエレメント支持板43がケース本体45から脱落しそうになる場合は、エレメント支持板43の下部を支点として回転するように脱落することが多いが、ブローバイガス還元室66がケース本体45の下部に形成されるので、エレメント支持板43の脱落防止構造をエレメント支持板43の下部側に設けることができ、エレメント支持板43の脱落をより効果的に防止することができる。
また第1の筒状壁部65の下端部にドレン用切欠き部71が設けられ、第1の挿入壁部68は、ケース本体45およびケースカバー46間にエレメント支持板43が挟持された状態で前記ドレン用切欠き部71よりも上方に位置するように形成されるので、第1の挿入壁部68の下端はドレン用切欠き部71よりも上方に在り、ドレン用切欠き部71が第1の挿入壁部68で塞がれることがなく、ドレン用切欠き部71から液体等の不要物を良好に排出することができる。
また機関本体23のクランクケース25に連設されて該クランクケース25から後方に延びる伝動ケース29の上部にクリーナケース42が支持され、ケース本体45の前部に設けられるブローバイガス入口孔64に連なる連結管路70が、クリーナケース42の前方の機関本体23のヘッドカバー28に接続されるので、連結管路70の管路長を短く抑えることができる。
またエレメント支持板43の後部に第2の挿入壁部75が設けられ、第2の挿入壁部75を挿入可能としてケースカバー46側に開放した第2の筒状壁部74がケース本体45の後部に設けられるので、エレメント支持板43のケース本体45側への保持効果が向上する。
また第2の筒状壁部74が、ケース本体45の後部の下端部に設けられるドレン孔76から後方もしくは上方にオフセットした位置でケース本体45の後部に設けられるので、第2の筒状壁部74がドレン孔76の周囲にある場合でも、ドレン孔76から液体等の不要物を良好に排出することができる。
さらに第2の筒状壁部74が、前記ドレン孔76よりも後方でケース本体45の下端部に配置されるので、第2の筒状壁部74がドレン孔76への液体等の不要物の流れを阻害することがなく、ドレン孔76からの不要物の排出をより良好にすることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
23・・・機関本体
25・・・クランクケース
29・・・伝動ケース
36・・・エアクリーナ
41・・・結合面
42・・・クリーナケース
43・・・クリーナケース
44・・・クリーナエレメント
45・・・ケース本体
46・・・ケースカバー
47・・・未浄化室
48・・・浄化室
64・・・ブローバイガス入口孔
65・・・第1の筒状壁部
66・・・ブローバイガス還元室
67・・・間隙
68・・・第1の挿入壁部
70・・・連結管路
71・・・ドレン用切欠き部
74・・・第2の筒状壁部
75・・・第2の挿入壁部
76・・・ドレン孔
F・・・車体フレーム

Claims (9)

  1. ケース本体(45)およびケースカバー(46)が上下方向に延びる結合面(41)で分割可能に結合されて成るクリーナケース(42)と、前記ケース本体(45)および前記ケースカバー(46)で挟持されるエレメント支持板(43)と、該エレメント支持板(43)と協働して前記クリーナケース(42)内を未浄化室(47)および浄化室(48)に区画するようにして前記エレメント支持板(43)に設けられるクリーナエレメント(44)とを備える鞍乗り型車両用内燃機関のエアクリーナにおいて、車体フレーム(F)に支持された機関本体(23)から導出されるブローバイガスを導くためのブローバイガス入口孔(64)と、該ブローバイガス入口孔(64)の周囲を囲んでケースカバー(46)側に開放する筒状壁部(65)とが前記ケース本体(45)に設けられ、前記筒状壁部(65)と、該筒状壁部(65)の先端に対向する前記エレメント支持板(43)とで、前記ブローバイガス入口孔(64)に通じるブローバイガス還元室(66)が前記浄化室(48)の一部を区画するようにして形成され、前記エレメント支持板(43)に、前記ケース本体(45)および前記ケースカバー(46)間に挟持された状態で前記筒状壁部(65)内に挿入される挿入壁部(68)が設けられることを特徴とする鞍乗り型車両用内燃機関のエアクリーナ。
  2. 前記エレメント支持板(43)が前記ケース本体(45)および前記ケースカバー(46)間に挟持された状態で前記筒状壁部(65)および前記挿入壁部(68)間に間隙(67)が形成されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両用内燃機関のエアクリーナ。
  3. 前記挿入壁部(68)の前記筒状壁部(65)への最大挿入長さが、前記筒状壁部(65)および前記挿入壁部(68)間の間隙(67)の間隔よりも大きく設定され、前記挿入壁部(68)が、前記筒状壁部(65)の少なくとも上部内壁面に対向するように形成されることを特徴とする請求項1または2記載の鞍乗り型車両用内燃機関のエアクリーナ。
  4. 前記ブローバイガス還元室(66)が、前記ケース本体(45)の下部に形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両用内燃機関のエアクリーナ。
  5. 前記筒状壁部(65)の下端部にドレン用切欠き部(71)が設けられ、前記挿入壁部(68)は、前記ケース本体(45)および前記ケースカバー(46)間に前記エレメント支持板(43)が挟持された状態で前記ドレン用切欠き部(71)よりも上方に位置するように形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両用内燃機関のエアクリーナ。
  6. 前記機関本体(23)のクランクケース(25)に連設されて該クランクケース(25)から後方に延びる伝動ケース(29)の上部に前記クリーナケース(42)が支持され、前記ケース本体(45)の前部に設けられる前記ブローバイガス入口孔(64)に連なる連結管路(70)が、前記クリーナケース(42)の前方の前記機関本体(23)に接続されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両用内燃機関のエアクリーナ。
  7. 前記エレメント支持板(43)の後部に第2の挿入壁部(75)が設けられ、第2の挿入壁部(75)を挿入可能として前記ケースカバー(46)側に開放した第2の筒状壁部(74)が前記ケース本体(45)の後部に設けられることを特徴とする請求項6記載の鞍乗り型車両用内燃機関のエアクリーナ。
  8. 第2の筒状壁部(74)が、前記ケース本体(45)の後部の下端部に設けられるドレン孔(76)から後方もしくは上方にオフセットした位置で前記ケース本体(45)の後部に設けられることを特徴とする請求項7記載の鞍乗り型車両用内燃機関のエアクリーナ。
  9. 第2の筒状壁部(74)が、前記ドレン孔(76)よりも後方で前記ケース本体(45)の下端部に配置されることを特徴とする請求項8記載の鞍乗り型車両用内燃機関のエアクリーナ。
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