JP2014014724A - X線診断システム - Google Patents

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Akio Tezuka
章夫 手塚
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Toshiba Corp
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Abstract

【課題】X線高電圧ユニットの回路規模を低減する。
【解決手段】被検体に対しX線を照射するX線照射部を有するX線診断装置であって、前
記X線を検出するX線検出部と、前記検出されたX線に基づいてX線画像を生成する画像
生成部と、前記X線画像を表示する表示部と、前記X線診断装置とは別のX線装置におけ
るX線照射のタイミングである第1照射タイミングに基づいて決定される第2照射タイミ
ングに基づいて前記X線照射部を制御する制御部と、を有するX線診断装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、X線診断システムに係り、特に、X線高電圧発生ユニットから供給される直
流高電圧に基づいて被検体のX線撮影を行なう複数のX線診断装置を有したX線診断シス
テムに関する。
X線診断装置やMRI装置、あるいはX線CT装置等を用いた医用画像診断は、コンピ
ュータ技術の発展に伴って急速な進歩を遂げ、今日の医療において必要不可欠なものとな
っている。
X線診断システムは、例えば、循環器診断用X線診断装置、消化管診断用透視撮影装置
、乳房撮影用X線装置及び外科用X線装置等の複数のX線診断装置によって構成され、更
に、カテーテル手技の発展に伴い近年急速な進歩を遂げている上述の循環器診断用X線診
断装置は、心血管専用撮影装置、頭部専用撮影装置、ディジタルフルオログラフィ装置等
に分類される。そして、これらの装置は、例えば、被検体に対してX線を照射するX線発
生部や被検体を透過したX線を検出するX線検出部、更には、検出されたX線に基づいて
投影データを生成する投影データ生成部等を有したX線撮影部と、投影データを処理して
画像データを生成する画像データ生成部と、表示部及び操作部を備え、更に、上述のX線
発生部が有するX線管に対して直流高電圧を供給するX線高電圧ユニットを有している。
被検体に対して放射されるX線は、ガラス管内に設けられた陰極を高温にした場合に生
ずる熱電子を上述のX線高電圧ユニットから供給される直流高電圧によって加速させ、陽
極(ターゲット)に衝突させることによって発生する。そして、単相あるいは3相の商用
電源やバッテリー電源を所定の電圧と周波数を有した交流電圧に変換する電力調整部、こ
の交流電圧に対し昇圧と整流を行なって直流高電圧を発生する高電圧発生部及び直流高電
圧の電圧値及び印加時間等を制御するX線制御部とを有した従来のX線高電圧ユニットは
、通常、上述のX線撮影部等と同様にX線診断装置毎に設けられている。又、X線発生部
及びX線検出部を複数個有しているX線診断装置では、共通のX線高電圧ユニットから供
給される直流高電圧を切り替えて用いる方法も行なわれている(特許文献1参照。)。即
ち、複数のX線診断装置を有する従来のX線診断システムでは、専用のX線高電圧ユニッ
トによりX線発生部に対する直流高電圧の供給が行なわれてきた。
特開2006−244939号公報
上述のように、従来のX線診断システムを構成するX線診断装置の各々に対して供給さ
れる直流高電圧は、これらX線診断装置の各々に設けられた専用のX線高電圧ユニットを
用いて行なわれてきた。そして、このようなX線診断装置を異なる複数の検査室に設置す
ることにより、複数の被検体に対するX線検査を並行して実施することを可能とした。
ところで、前記X線診断装置を用いた一連のX線検査では、被検体に対しX線を照射す
る期間(即ち、直流高電圧の印加時間)は短く、従って、異なるX線診断装置のX線発生
部によるX線照射が略同時に行なわれる可能性は極めて低い。一方、比較的大きな回路規
模を有する上述のX線高電圧ユニットを検査室等に設置するためには広い設置スペースと
多くの電源設備を必要とした。即ち、従来のX線診断システムでは、使用頻度が低いにも
かかわらず回路規模の大きな専用のX線高電圧ユニットをX線診断装置毎に設置しなくて
はならないという問題点を有していた。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、X線診断システム
を構成する複数のX線診断装置に備えられたX線撮影部に対して直流高電圧を供給するX
線高電圧ユニットあるいはその一部を共有化することによりその回路規模を低減すること
が可能なX線診断システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明のX線診断装置は、被検体に対しX
線を照射するX線照射部を有するX線診断装置であって、前記X線を検出するX線検出部
と、前記検出されたX線に基づいてX線画像を生成する画像生成部と、前記X線画像を表
示する表示部と、前記X線診断装置とは別のX線装置におけるX線照射のタイミングであ
る第1照射タイミングに基づいて決定される第2照射タイミングに基づいて前記X線照射
部を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、X線診断システムを構成する複数のX線診断装置に備えられたX線撮
影部に対して直流高電圧を供給するX線高電圧ユニットあるいはその一部を共有化するこ
とによりその回路規模を低減することができる。このため、従来、大きな回路規模とサイ
ズを有していたX線高電圧ユニットの小型化が可能となり、これらを設置するスペースを
縮小することができる。
本発明の実施例におけるX線診断システムの全体構成を示すブロック図。 同実施例のX線診断システムが備えるX線診断装置の具体的な構成を示すブロック図。 同実施例のX線診断システムが備えるX線高電圧ユニットの具体的な構成を示すブロック図。 同実施例においてX線撮影を行なう2つのX線診断装置から供給されるX線照射指示信号の時間差が所定閾値より大きい場合にタイミングパルス生成部が生成する通常の照射タイミングパルスを示す図。 同実施例においてX線撮影を行なう2つのX線診断装置から供給されるX線照射指示信号の時間差が所定閾値より小さい場合にタイミングパルス生成部が生成する照射タイミングパルスを示す図。 同実施例において連続的なX線撮影と単発的なX線撮影が略同時に行なわれる場合にタイミングパルス生成部が生成する照射タイミングパルスを示す図。 同実施例において連続的なX線透視と単発的なX線撮影が略同時に行なわれる場合にタイミングパルス生成部が生成する照射タイミングパルスを示す図。 同実施例の変形例におけるX線診断システムの全体構成を示すブロック図。 同変形例の切り替え部に設けられた半導体スイッチの動作を説明するための図。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
本実施例のX線診断システムは、N個のX線診断装置とこれらのX線診断装置に対して
直流高電圧を供給するX線高電圧ユニットを有し、このX線高電圧ユニットは、商用電源
を所定の電圧値と周波数を有する交流電圧に変換する1つの電力調整部と、前記X線診断
装置の各々に対応して設けられ周波数変換後の交流電圧に対し昇圧と整流を行なって直流
高電圧を発生するN個の高電圧発生部と、スイッチング機能を有し前記電力調整部が生成
した周波数変換後の交流電圧をN個のX線診断装置の何れかから供給されるX線照射指示
信号に基づいて当該X線診断装置に対応した高電圧発生部へ供給する切り替え部と、前記
切り替え部をON状態にすることにより当該X線診断装置のX線照射タイミングを決定す
る照射タイミングパルスを前記X線照射指示信号のタイミング情報に基づいて生成するタ
イミングパルス生成部を備えている。
そして、X線撮影あるいはX線透視を行なう際のX線照射指示信号が複数のX線診断装
置から略同時に供給された場合、前記タイミングパルス生成部は、予め設定された優先順
位に基づき、複数の切り替え部が同時にON状態にならないようにこれらの切り替え部に
供給する照射タイミングパルスの発生タイミングを調整する。
尚、既に述べたように、X線診断システムを構成するX線診断装置の各々には、通常、
X線撮影部のX線発生部に対して直流高電圧を供給するX線高電圧ユニットが含まれるが
、本実施例では、X線高電圧ユニットが別途設置され、このX線高電圧ユニットから供給
される直流高電圧によって被検体に対するX線撮影を行なう複数のX線診断装置について
述べる。
又、本実施例におけるX線高電圧ユニットの高電圧発生部は、X線診断装置毎に設けら
れる場合について述べるが、1つの検査室に複数のX線診断装置が設置されるような場合
には、検査室毎に設けても構わない。
(システムの構成)
本発明の実施例におけるX線診断システムの構成につき図1乃至図7を用いて説明する
。尚、図1は、X線診断システムの全体構成を示すブロック図であり、図2は、このX線
診断システムが備えるX線診断装置の具体例を示すブロック図である。又、図3は、前記
X線診断システムが備えるX線高電圧ユニットの具体的な構成を示すブロック図である。
図1に示すX線診断システム100は、当該医療施設の図示しない検査室P1乃至PN
に設置されたX線診断装置1−1乃至1−Nと、これらのX線診断装置1−1乃至1−N
が有するX線撮影部11−1乃至11−Nに対し所定の直流高電圧を供給するX線高電圧
ユニット2を備え、X線診断装置1−1乃至1−Nは、X線撮影部11−1乃至11−N
、画像データ生成部12−1乃至12−N、操作部14−1乃至14−N及び制御部16
−1乃至16−N、更には、図示しない表示部や移動機構駆動部等を有している。
次に、X線診断装置1−1乃至1−Nの具体例として循環器診断用X線診断装置1の構
成につき図2を用いて説明する。この循環器診断用X線診断装置1は、被検体150の検
査対象部位に対して所定強度のX線を照射すると共に前記検査対象部位を透過したX線を
検出して投影データを生成するX線撮影部11と、得られた投影データに基づいて2次元
あるいは3次元の画像データを生成する画像データ生成部12と、画像データ生成部12
が生成した画像データを表示する表示部13を備え、更に、被検体情報の入力、X線照射
条件を含むX線撮影条件の設定、撮影位置及び撮影方向の設定、画像データ生成条件や画
像データ表示条件の設定、X線照射指示信号を含む各種コマンド信号の入力等を行なう操
作部14と、後述するX線撮影部11の保持部114及び天板115に設けられた各種移
動機構に対して駆動信号を供給する移動機構駆動部15と、上述の各ユニットを統括的に
制御する制御部16を備えている。
X線撮影部11は、X線発生部111、X線検出部112、投影データ生成部113を
備え、X線発生部111は、被検体150の検査対象部位に対してX線を照射するX線管
116と、X線管116から放射されたX線に対してX線錘(コーンビーム)を形成する
X線絞り器117を有している。
X線管116は、X線を発生する真空管であり、加熱された陰極(フィラメント)から
生ずる熱電子をX線高電圧ユニット2から供給される直流高電圧により加速させてタング
ステン陽極に衝突させX線を発生させる。一方、X線絞り器117は、被検体150に対
する被曝線量の低減と画像データの画質向上を目的として用いられ、X線管116から放
射されたX線を所定の照射領域に絞りこむ絞り羽根(上羽根)、絞り羽根に連動して移動
することにより散乱線や漏れ線量を低減する下羽根及び吸収量が少ない媒質を透過したX
線を選択的に低減させてハレーションを防止する補償フィルタ(何れも図示せず)を有し
ている。
次に、X線検出部112には、I.I.(イメージインテンシファイア)を用いる方法
と平面検出器を用いる方法があり、更に、平面検出器には、X線を直接電荷に変換するも
のと、一旦光に変換した後電荷に変換するものとがある。X線を直接電荷に変換すること
が可能な平面検出器は、微小な検出素子を列方向及びライン方向に2次元配列して構成さ
れ、検出素子の各々は、X線を感知し入射X線量に応じて電荷を生成する光電膜と、この
光電膜に発生した電荷を蓄積する電荷蓄積コンデンサと、電荷蓄積コンデンサに蓄積され
た電荷を所定のタイミングで読み出すTFT(薄膜トランジスタ)を備えている。そして
、被検体150を透過したX線により各々の検出素子において発生した電荷は図示しない
ゲートドライバから供給される駆動パルスによって順次読み出される。
一方、投影データ生成部113は、上述のX線検出部112が有する平面検出器から行
単位あるいは列単位でパラレルに読み出された電荷を電圧に変換する電荷・電圧変換器と
、この電荷・電圧変換器の出力をデジタル信号に変換するA/D変換器と、デジタル変換
されたパラレル信号を時系列的なシリアル信号(投影データ)に変換するパラレル・シリ
アル変換器(何れも図示せず)を備えている。
更に、X線撮影部11は、X線発生部111及びX線検出部112(以下では、これら
を纏めて撮像系と呼ぶ。)を保持し被検体150の周囲で所定方向へ移動させる保持部1
14と、被検体150を載置した天板115をスライド自在に保持する図示しない寝台部
を備えている。
画像データ生成部12は、図示しない投影データ記憶部と画像演算部を備え、前記投影
データ記憶部は、X線撮影部11の投影データ生成部113から供給される時系列的な投
影データを順次保存して2次元投影データを生成する。一方、前記画像演算部は、前記投
影データ記憶部にて生成された2次元投影データに対しフィルタリング処理等の画像処理
を行なって画像データを生成し、更に、得られた複数の画像データに対し合成処理や減算
(サブトラクション)処理等を必要に応じて行なう。
表示部13は、図示しない表示データ生成部とモニタを備えている。前記表示データ生
成部は、画像データ生成部12から供給される画像データを所定の表示フォーマットへ変
換する。更に、変換処理後の画像データに被検体情報やX線撮影条件等の付帯情報を付加
して表示データを生成し前記モニタに表示する。
操作部14は、表示パネルやキーボード、トラックボール、ジョイスティック、マウス
等の入力デバイスを備えたインターラクティブなインターフェイスであり、X線照射条件
を設定する照射条件設定機能やX線照射指示信号を入力する指示信号入力機能を有してい
る。又、被検体情報の入力、X線撮影条件の設定、画像データ生成条件及び画像データ表
示条件の設定、撮影位置及び撮影方向の設定、更には、透視開始指示信号や移動指示信号
を含む各種コマンド信号の入力等も上述の表示パネルや入力デバイスを用いて行なわれる
移動機構駆動部15は、X線発生部111とX線検出器112を有する撮像系を所望の
方向へ移動あるいは回動させるために保持部114に設けられた図示しない移動機構部及
び回動機構部に対して駆動信号を供給し、更に、被検体150を載置した天板115を所
望の方向へ移動させるために天板115に設けられている移動機構部に対して駆動信号を
供給する駆動信号生成部とこの駆動信号生成部に対して制御信号を供給する機構駆動制御
部(何れも図示せず)を有している。更に、移動機構駆動部15は、保持部114の移動
機構部及び回動機構部に取り付けられた位置検出器からの出力信号に基づいて撮像系の移
動情報(撮像系の移動方向及び移動距離と回動方向及び回動角度)を計測し、更に、天板
115の移動機構部に取り付けられた位置検出器からの出力信号に基づいて天板115の
移動情報(天板115の移動方向及び移動距離)を計測する図示しない移動情報計測部を
備えている。
制御部16は、図示しないCPUと記憶回路を備え、操作部14において入力あるいは
設定された上述の情報は前記記憶回路に一旦保存される。一方、前記CPUは、これらの
入力情報及び設定情報に基づいて循環器診断用X線診断装置1が備える各ユニットを統括
的に制御し画像データの生成と表示を行なう。又、制御部16は、操作部14において設
定あるいは入力されたX線照射条件(即ち、X線管116の管電圧、管電流及び照射時間
)やX線照射指示信号をX線高電圧ユニット2に設けられた後述のX線制御部21へ供給
する。
図1へ戻って、X線診断装置1−1乃至1−NのX線撮影部11−1乃至11−Nが有
する上述のX線管116に対して直流高電圧を供給するX線高電圧ユニット2は、X線制
御部21、タイミングパルス生成部22及び電力調整部23を有し、更に、X線診断装置
1−1乃至1−Nの各々に対応した切り替え部24−1乃至24−Nと高電圧発生部25
−1乃至25−Nを有している。
X線制御部21は、X線診断装置1−1乃至1−Nの操作部14−1乃至14−Nにお
いて設定あるいは入力され制御部16−1乃至16−Nを介して供給される管電圧、管電
流及び照射時間等のX線照射条件やX線照射指示信号を受信する。そして、上述のX線照
射条件に基づいて生成したX線照射制御信号を電力調整部23へ供給し、X線照射指示信
号のタイミング情報及びX線照射条件の照射時間情報をタイミングパルス生成部22へ供
給する。
タイミングパルス生成部22は、X線撮影部11−1乃至11−NのX線管116から
放射されるX線の照射タイミングと照射時間を決定するための照射タイミングパルスをX
線制御部21から供給されるX線照射指示信号のタイミング情報及びX線照射条件の照射
時間情報に基づいて生成し、この照射タイミングパルスを切り替え部24−1乃至24−
Nに対して供給する。このとき生成される照射タイミングパルスの発生タイミングは、X
線照射指示信号のタイミング情報に基づいて設定され、照射タイミングパルスのパルス幅
は、X線照射条件の照射時間に基づいて設定される。
但し、X線診断装置1−1乃至1−Nの中の複数のX線診断装置からX線照射指示信号
が略同時に供給された場合、タイミングパルス生成部22は、これらのX線診断装置に対
して直流高電圧の供給が同時に行なわれないように照射タイミングパルスの発生タイミン
グを予め設定された優先度に従って制御する機能を有しているがその詳細については後述
する。
次に、X線制御部21から供給されるX線照射制御信号及びタイミングパルス生成部2
2から供給される照射タイミングパルスに基づいて直流高電圧を発生する電力調整部23
、切り替え部24−1乃至24−N及び高電圧発生部25−1乃至25−Nの具体的な構
成につき図3を用いて説明する。
電力調整部23は、通常の商用電源から供給される交流電圧の周波数f0(例えば、f
0=50Hz)と電圧値をX線制御部21から供給されるX線照射制御信号に基づいて所
望の大きさに変換する機能を有し、商用電源の交流電圧を直流電圧に変換するAC/DC
コンバータ(整流器)231と、この直流電圧の電圧値を前記X線照射制御信号に基づい
て所定の大きさに変換するDC/DCコンバータ232と、電圧変換された直流電圧を所
定の周波数f1(例えば、f1=2KHz)を有した交流電圧に変換するDC/ACイン
バータ233を備えている。
尚、DC−DCコンバータ232は、DCチョッパとも呼ばれ、図3に示したトランジ
スタTr0のON時間とOFF時間を調整することにより平均電力を制御する時間比率制
御方法が通常行なわれる。一方、DC/ACインバータ233では図3に示すように、直
列接続されたトランジスタTr1及びTr2とトランジスタTr3及びTr4が直流電源
端子に並列接続され、Tr1とTr2との接続部とTr3とTr4との接続部との間に負
荷Lが設けられる。そして、Tr1及びTr4とTr2及びTr3を所定周期T1で交互
にスイッチングすることにより、負荷Lの両端には周波数f1(f1=1/T1)を有し
た交流電圧が生成される。
一方、切り替え部24は、例えば、半導体スイッチによって構成され、タイミングパル
ス生成部22から供給される照射タイミングパルスを用いて前記半導体スイッチをON動
作させることにより、電力調整部23のDC/ACインバータ233において生成された
所定の周波数f1と電圧値を有した交流電圧を高電圧発生部25へ供給する。この場合、
複数の切り替え部24(即ち、図1の切り替え部24−1乃至24−1)の何れかに対し
所定のX線照射時間に対応したパルス幅を有する照射タイミングパルスが供給され、この
照射タイミングパルスが供給された切り替え部24に接続されている高電圧発生部25に
対して周波数f1の交流電圧が供給される。
高電圧発生部25は、電力調整部23において生成された周波数f1の交流電圧に対し
昇圧と整流を行なって直流高電圧を発生する機能を有し、電力調整部23のDC/ACイ
ンバータ233から切り替え部24を介して供給される周波数f1の交流電圧を昇圧する
変圧器251と、昇圧された交流電圧を整流することによって直流高電圧を生成するAC
/DCコンバータ(整流器)252を備えている。
次に、所望の撮影位置における診断用画像データの収集を目的としたX線撮影及び所望
の撮影位置及び撮影タイミングを把握するためにモニタリング用画像データの連続的な観
察を目的としたX線透視を行なう際のX線照射指示信号が複数のX線診断装置において略
同時に入力された場合、X線高電圧ユニット2のタイミングパルス生成部22が生成する
照射タイミングパルスの具体例につき図4乃至図7を用いて説明する。
図4は、例えば、検査室P1に設置されたX線診断装置1−1によるX線撮影と検査室
P2に設置されたX線診断装置1−2によるX線撮影が行なわれる際、X線診断装置1−
1の操作部14−1から入力されるX線照射指示信号とX線診断装置1−2の操作部14
−2から入力されるX線照射指示信号が所定の時間間隔(例えば、X線照射時間)より離
れている場合にタイミングパルス生成部22が生成する照射タイミングパルスを示してい
る。
この場合、X線撮影を目的とした検査室P1及び検査室P2におけるX線検査は、通常
、図4(a)に示すように「入室」、医師による検査内容等の「説明」、「撮影準備」、
「撮影」、「退室」の順に行なわれる。そして、「撮影」の期間では、図4(b)に示す
ように、例えば、撮像系を所望の位置/方向へ移動するための移動指示信号S1−1及び
S2−1がX線診断装置1−1及び1−2の操作部14−1及び14−2において入力さ
れ、撮像系の移動が終了したならば被検体150に対しX線撮影を行なうためのX線照射
指示信号S1−2及びS2−2が前記操作部14−1及び14−2において入力される。
一方、操作部14−1から制御部16−1及びX線制御部21を介して供給されるX線
照射指示信号S1−2と操作部14−2から制御部16−2及びX線制御部21を介して
供給されるX線照射指示信号S2−2を受信したX線高電圧ユニット2のタイミングパル
ス生成部22は、X線照射指示信号S1−2とX線照射指示信号S2−2の時間差τを計
測する。そして、この時間差τが所定の閾値τ0(τ0=数百msec)より大きい場合
、X線照射指示信号S1−2及びS2−2から所定時間Δτ(Δτ≪τ0)だけ遅れたタ
イミングで照射タイミングパルスS1−3及びS2−3を生成し切り替え部24−1及び
切り替え部24−2へ供給する。
この場合、閾値τ0の期間内に複数のX線照射指示信号が異なるX線診断装置から入力
されることは極めて稀であり、従って、通常のX線検査では、図4(b)に示すようにX
線診断装置1−1乃至1−NにおけるX線照射指示信号の入力タイミングに対応したX線
照射が当該被検体に対して行なわれる。
一方、図5は、例えば、X線診断装置1−1の操作部14−1から入力されるX線照射
指示信号S1−2とX線診断装置1−2の操作部14−2から入力されるX線照射指示信
号S2−2が所定の時間間隔より接近している場合にタイミングパルス生成部22が生成
する照射タイミングパルスを示している。
この場合も、検査室P1及び検査室P2におけるX線検査は、図4(a)と同様にして
「入室」、「説明」、「撮影準備」、「撮影」、「退室」の順に行なわれる。そして、「
撮影」の期間では、図5(b)に示すように、移動指示信号S1−1及びS2−1の入力
とX線照射指示信号S1−2及びS2−2の入力が操作部14−1及び14−2において
行なわれる。
次いで、タイミングパルス生成部22は、操作部14−1から供給されるX線照射指示
信号S1−2と操作部14−2から供給されるX線照射指示信号S2−2の時間差τを計
測する。そして、この時間差τが閾値τ0より小さい場合、照射タイミングパルスS1−
3をX線照射指示信号S1−2からΔτ後に生成し、このX線照射指示信号S1−2から
、例えば、τ0後に照射タイミングパルスS2−3を生成して切り替え部24−1及び2
4−2へ供給する。即ち、図5に示すように複数のX線撮影が略同時に行なわれる場合、
X線照射指示信号が早く入力されたX線診断装置によるX線撮影が優先的に行なわれ、X
線照射指示信号が遅く入力されたX線診断装置によるX線撮影が所定時間遅れて行なわれ
る。
次に、図6は、例えば、X線診断装置1−1において連続的な複数回のX線撮影が行な
われX線診断装置1−2において1回のX線撮影が行なわれる際、X線診断装置1−1に
おけるX線照射の何れかとX線診断装置1−2のX線照射が略同時に行なわれるようなX
線照射指示信号S2−2がX線診断装置1−2の操作部14−2において入力される場合
に照射タイミング制御装置22が生成する照射タイミングパルスを示している。
この場合も、検査室P1及び検査室P2におけるX線検査は、図6(a)に示すように
「入室」、「説明」、「撮影準備」、「撮影」、「退室」の順に行なわれる。そして、検
査室P1における「撮影」の期間では図5(b)に示すように、X線診断装置1−1の操
作部14−1において撮像系を移動するための移動指示信号S1−1とX線照射指示信号
S1−2の入力が交互に繰り返され、タイミングパルス生成部22は、これらX線照射指
示信号S1−2の各々に基づいて照射タイミングパルスS1−3を生成する。
そして、検査室P1における「撮影」の期間中に検査室P2に設置されたX線診断装置
1−2の操作部14−2において移動指示信号S2−1とX線照射指示信号S2−2の入
力が行なわれた場合、タイミングパルス生成部22は、操作部14−1から供給されるX
線照射指示信号S1−2と操作部14−2から供給されるX線照射指示信号S2−2の時
間差τを計測する。そして、この時間差τが閾値τ0より小さい場合、図5の場合と同様
にして、照射タイミングパルスS1−3をX線照射指示信号S1−2からΔτ後に生成し
、このX線照射指示信号S1−2からτ0後に照射タイミングパルスS2−3を生成する
。次いで、得られた照射タイミングパルスS1−3及びS1−3を切り替え部24−1及
び切り替え部24−2へ供給する。即ち、図6に示すように、連続的なX線撮影と1回の
X線撮影が略同時に行なわれる場合には連続的なX線撮影が優先的に行なわれる。
次に、図7は、例えば、X線診断装置1−1において連続的な複数回のX線透視が行な
われX線診断装置1−2において1回のX線撮影が行なわれる際、X線診断装置1−1に
おけるX線透視の何れかとX線診断装置1−2のX線撮影が略同時に行なわれるようなX
線照射指示信号S2−2がX線診断装置1−2の操作部14−2において入力された場合
に照射タイミング制御装置22が生成する照射タイミングパルスを示している。
この場合、検査室P1におけるX線検査は、図7(a)に示すように「入室」、医師に
よる検査内容等の「説明」、「撮影準備」、「パルス透視」、「撮影」、「退室」の順に
行なわれ、検査室P2におけるX線検査は、既に述べたように「入室」、「説明」、「撮
影準備」、「撮影」、「退室」の順に行なわれる。
そして、検査室P1における「パルス透視」の期間では、図7(b)に示すように、X
線診断装置1−1の操作部14−1において透視開始指示信号S1−4が入力されたなら
ば、タイミングパルス生成部22は、透視開始指示信号S1−4に基づいて時系列的な複
数の照射タイミングパルスS1−3を所定時間間隔で生成する。
一方、検査室P1における「パルス透視」の期間中にX線診断装置1−2の操作部14
−2において移動指示信号S2−1とX線照射指示信号S2−2の入力が行なわれた場合
、タイミングパルス生成部22は、操作部14−2から供給されるX線照射指示信号S2
−2からΔτ後に照射タイミングパルスS2−3を生成すると共にこの照射タイミングパ
ルスS2−3の発生から所定期間Δτxの間照射タイミングパルスR1−3の生成を中断
する。即ち、この方法では、X線撮影とX線透視が略同時に行なわれる場合、臨床的に重
要なX線撮影をX線透視より優先的に行なう。尚、照射タイミングパルスR1−3の生成
が中断される期間Δτxは、通常、図5あるいは図6に示したΔτ+τ0より大きく設定
される。
(変形例)
次に、本実施例の変形例につき図8を用いて説明する。上述の実施例では、図1に示し
たように、切り替え部24−1乃至24−Nを介してN個の高電圧発生部25−1乃至2
5−Nと1つの電力調整部23を接続し、X線撮影あるいはX線透視を行なう際のX線照
射指示信号が複数のX線診断装置において略同時に入力された場合、X線高電圧ユニット
2の照射タイミングパルス生成部22は、切り替え部24−1乃至24−Nの中の複数の
切り替え部24が同時にON状態にならないように前記複数の切り替え部24に供給する
照射タイミングパルスの発生タイミングを調整する場合について述べたが、本変形例では
、図8に示すように切り替え部24a−1乃至24a−Nを介してN個の高電圧発生部2
5−1乃至25−NとM(1<M<N)個の電力調整部23a−1乃至23a−Mを接続
し、X線照射指示信号が複数のX線診断装置において略同時に入力された場合、X線高電
圧ユニット2aのタイミングパルス生成部22aは、これらX線照射指示信号の入力タイ
ミングに対応して生成した照射タイミングパルスを切り替え部24aへ供給することによ
り、複数の電力調整部において生成された周波数変換後の交流電圧を複数の高電圧発生部
25に対して略同時に供給する。
図8は、本変形例におけるX線診断システム200の全体構成を示すブロック図であり
、この図8において、図1に示したX線診断システム100のユニットと同一の構成及び
機能を有するユニットは同一の符号を付加し詳細な説明は省略する。
即ち、図8に示す本変形例のX線診断システム200は、当該医療施設の図示しない検
査室P1乃至PNに設置されたX線診断装置1−1乃至1−Nと、これらのX線診断装置
1−1乃至1−Nが有するX線撮影部11−1乃至11−Nに対し所定の直流高電圧を供
給するX線高電圧ユニット2aを備えている。そして、X線診断装置1−1乃至1−Nは
、X線撮影部11−1乃至11−N、画像データ生成部12−1乃至12−N、操作部1
4−1乃至14−N及び制御部16−1乃至16−Nを有し、更に、図示しない表示部や
移動機構駆動部等を有している。
一方、X線診断装置1−1乃至1−NのX線撮影部11−1乃至11−Nに対して直流
高電圧を供給するX線高電圧ユニット2aは、X線制御部21a、タイミングパルス生成
部22a及び電力調整部23a−1乃至23a−Mを有し、更に、X線診断装置1−1乃
至1−Nの各々に対応した切り替え部24a−1乃至24a−Nと高電圧発生部25−1
乃至25−Nを有している。
尚、以下では、説明を簡単にするために、図8のように2個(M=2)の電力調整部2
3a−1及び23a−2が切り替え部24a−1乃至24a−Nを介して高電圧発生部2
5−1乃至25−Nに接続され、X線診断装置1−1乃至1−Nの何れかからX線照射指
示信号が供給された場合には電力調整部23a−1が選択され、複数のX線診断装置から
X線照射指示信号が略同時に供給された場合には電力調整部23a−2が追加選択される
場合について述べるが、電力調整部23aの数は2個に限定されない。
即ち、図8に示すX線高電圧ユニット2aのX線制御部21aは、X線診断装置1−1
乃至1−Nの操作部14−1乃至14−Nにおいて設定あるいは入力され制御部16−1
乃至16−Nを介して供給される管電圧、管電流、照射時間等のX線照射条件やX線照射
指示信号を受信する。そして、上述のX線照射条件に基づいて生成したX線照射制御信号
を電力調整部23a−1及び23a−2へ供給し、X線照射指示信号のタイミング情報及
びX線照射条件の照射時間情報をタイミングパルス生成部22aへ供給する。
タイミングパルス生成部22aは、X線撮影部11−1乃至11−NのX線管116に
対して直流高電圧を供給するタイミングと印加時間を決定するための照射タイミングパル
スをX線制御部21aから供給されるX線照射指示信号のタイミング情報及びX線照射条
件の照射時間情報に基づいて生成し、この照射タイミングパルスを切り替え部24a−1
乃至24a−Nに対して供給する。
又、所定時間内にX線診断装置1−1乃至1−Nの中の1つのX線診断装置からX線照
射指示信号が供給された場合には電力調整部23a−1が出力する周波数変換後の交流電
圧を選択し、複数のX線診断装置からX線照射指示信号が略同時に供給された場合には電
力調整部23a−1及び電力調整部23a−2が出力する周波数変換後の交流電圧を選択
するための選択指示信号を前記1つのX線診断装置あるいは前記複数のX線診断装置に対
応した切り替え部24aへ供給する。
次に、電力調整部23a−1及び23a−2は、図3に示した上述の実施例における電
力調整部23と同様にして、通常の商用電源から供給される交流電圧の周波数f0と電圧
値をX線制御部21aから供給されるX線照射制御信号に基づいて所望の大きさに変換す
る機能を有し、商用電源の交流電圧を直流電圧に変換するAC/DCコンバータ(整流器
)231と、この直流電圧の電圧値を所定の大きさに変換するDC/DCコンバータ23
2と、電圧値が変換された直流電圧を所定の周波数f1(f1>f0)を有した交流電圧
に変換するDC/ACインバータ233を備えている。
一方、切り替え部24−1乃至24−Nは、例えば、半導体スイッチによって構成され
、タイミングパルス生成部22aから供給される照射タイミングパルスを用いて前記半導
体スイッチをON動作させることにより電力調整部23a−1及び23a−2のDC/A
Cインバータ233から供給される周波数変換後の交流電圧を高電圧発生部25−1乃至
25−Nへ供給する。この場合、切り替え部24−1乃至24−Nの何れかに対し所定の
X線照射時間に対応したパルス幅を有する照射タイミングパルスが供給され、この照射タ
イミングパルスが供給された切り替え部24aに接続されている高電圧発生部25に対し
て周波数f1の交流電圧が供給される。
図9は、切り替え部24a−1及び24a−2に設けられた半導体スイッチの動作を説
明するための図であり、電力調整部23a−1及び23a−2が切り替え部24a−1乃
至24a−Nを介して高電圧発生部25−1乃至25−Nに接続されている場合、切り替
え部24a−1乃至24a−Nの各々は、高電圧発生部25−1乃至25−Nと電力調整
部23a−1とを接続するスイッチSW11乃至SW1N及び高電圧発生部25−1乃至
25−Nと電力調整部23a−2とを接続するスイッチSW21乃至SW2Nを有してい
る。
そして、例えば、所定時間内に高電圧発生部25−1に対応するX線診断装置1−1の
操作部14−1において入力されたX線照射指示信号のタイミング情報のみがタイミング
パルス生成部22aに供給された場合、タイミングパルス生成部22aは、このタイミン
グ情報に基づいて生成した照射タイミングパルスを切り替え部24a−1へ供給してスイ
ッチSW11をON状態とし、電力調整部23a−1が出力した周波数変換後の交流電圧
を高電圧発生部25−1へ供給する。
一方、所定時間内にX線診断装置1−1の操作部14−1において入力されたX線照射
指示信号のタイミング情報と高電圧発生部25−2に対応するX線診断装置1−2の操作
部14−2において入力されたX線照射指示信号のタイミング情報がタイミングパルス生
成部22aに供給された場合、タイミングパルス生成部22aは、これらのタイミング情
報に基づいて生成した照射タイミングパルスを切り替え部24a−1のスイッチSW11
及び切り替え部24a−2のスイッチSW22に供給してこれらをON状態とし、電力調
整部23a−1が出力した周波数変換後の交流電圧を高電圧発生部25−1へ供給して電
力調整部23a−2が出力した周波数変換後の交流電圧を高電圧発生部25−2へ供給す
る。
この場合、高電圧発生部25−1と高電圧発生部25−2に供給される上述の交流電圧
は、異なる電力調整部(即ち、電力調整部23a−1と電力調整部23a−2)から供給
されるため、切り替え部24a−1に対する照射タイミングパルスと切り替え部24a−
2に対する照射タイミングパルスは同時に供給されてもX線診断装置1−1及びX線診断
装置1−2に対して好適な直流高電圧を供給することができる。
以上述べた本発明の実施例及びその変形例によれば、X線診断システムを構成する複数
のX線診断装置に備えられたX線撮影部の各々に対して直流高電圧を供給するX線高電圧
ユニットあるいはその一部を共有化することによりその回路規模を低減することができる
。このため、従来、大きな回路規模とサイズを有していたX線高電圧ユニットの小型化が
可能となり、これらを設置するスペースを縮小することができる。又、X線高電圧ユニッ
トを共有化することにより、このX線高電圧ユニットに対して商用電源を供給する電源設
備の規模を低減することが可能となり、設置に要する費用を削減することができる。
又、共有化して使用されるX線高電圧ユニットの電力調整部とX線診断装置の各々に対
応した高電圧発生部を照射タイミングパルスに基づいて切り替え接続することにより、比
較的簡単なスイッチング回路で正確な切り替え動作を行なうことができる。
更に、X線照射指示信号に基づいて照射タイミングパルスを生成する本実施例のタイミ
ングパルス生成部は、予め設定された優先度に従って照射タイミングパルスの発生タイミ
ングを調整する機能を有しているため、複数のX線診断装置からX線照射指示信号が略同
時に供給されるような場合においても、これらのX線診断装置に対する直流高電圧の同時
供給を防止することができる。又、同時供給の防止により電力供給の瞬間的な集中を避け
ることができる。
一方、上述の変形例によれば、X線診断システムが有するX線診断装置の数より少ない
複数からなるX線高電圧ユニットの電力調整部を共有化することによりその回路規模を低
減することができるのみならず、複数のX線診断装置から略同時にX線照射指示信号が供
給されるような場合においても、タイミングパルス生成部22aは自己が生成する照射タ
イミングパルスの発生タイミングを調整する必要がない。即ち、各々のX線診断装置に対
する直流高電圧は、X線診断装置から供給される前記X線照射指示信号の入力タイミング
に対応させて供給することができ、従って、操作者が希望するタイミングにおいて被検体
に対するX線照射を行なうことができる。
又、複数からなる電力調整部を主電力調整部及び予備用電力調整部として備え、主電力
調整部が故障した場合には、予備用電力調整を用いて直流高電圧の生成を行なうことによ
りX線検査を確実に実行することが可能となる。
以上、本発明の実施例及びその変形例について述べてきたが、本発明は、上述の実施例
及びその変形例に限定されるものではなく、更に変形して実施することが可能である。例
えば、上述の実施例及びその変形例におけるX線高電圧ユニット2(2a)の高電圧発生
部25はX線診断装置毎に設けられる場合について述べたが、1つの検査室に複数のX線
診断装置が設置されるような場合には、高電圧発生部25を検査室毎に設けてもよい。
又、上述の実施例及びその変形例におけるX線高電圧ユニット2(2a)の電力調整部
23(23a)は、商用電源から供給される交流電圧に基づいて所定の電圧値と周波数を
有した交流電圧を生成する場合について述べたが、バッテリー電源から供給される直流電
圧に基づいて所定の電圧値と周波数を有した交流電圧を生成してもよい。
又、X線高電圧ユニット2(2a)の一部(即ち、電力調整部23(23a))を共有
化する場合について述べたが、共有化は上述の部分に限定されるものではなく、例えば、
X線高電圧ユニット2(2a)の電力調整部23(23a)及び高電圧発生部25を共有
化しても構わない。この場合、高電圧発生部25が発生した直流高電圧は、別途設けられ
た高圧切り替え部を介してX線診断装置1−1乃至1−Nの各々に供給される。
更に、上述の実施例及びその変形例では、検査室P1乃至PNに設置されたX線診断装
置1−1乃至1−Nと、これらのX線診断装置1−1乃至1−Nが有するX線撮影部11
−1乃至11−Nに対し所定の直流高電圧を供給するX線高電圧ユニット2について述べ
たが、X線高電圧ユニット2の設置方法は、これに限定されるものではなく、例えば、X
線診断装置1−1がX線診断装置1−2乃至1−Nに対し先行して設置される場合等にお
いては、X線高電圧ユニット2のX線制御部21、タイミングパルス生成部22、電力調
整部23、切り替え部24−1及び高電圧発生部25−1を、X線診断装置1−1と同じ
検査室P1に設置し、電力調整部23の出力端をX線診断装置1−2乃至1−Nと共に新
たに設けられる高電圧発生部25−2乃至25−Nへ切り替え部24−2乃至24−Nを
介し接続してもよい。
1…X線診断装置
11…X線撮影部
111…X線発生部
112…X線検出部
113…投影データ生成部
114…保持部
115…天板
116…X線管
117…X線絞り器
12…画像データ生成部
13…表示部
14…操作部
15…移動機構駆動部
16…制御部
2、2a…X線高電圧ユニット
21、21a…X線制御部
22、22a…タイミングパルス生成部
23、23a…電力調整部
231…AC/DCコンバータ(整流器)
232…DC/DCコンバータ(DCチョッパ)
233…DC/ACインバータ
24、24a…切り替え部
25…高電圧発生部
251…変圧器
252…AC/DCコンバータ(整流器)
100、200…X線診断システム

Claims (4)

  1. 被検体に対しX線を照射するX線照射部を有するX線診断装置であって、
    前記X線を検出するX線検出部と、
    前記検出されたX線に基づいてX線画像を生成する画像生成部と、
    前記X線画像を表示する表示部と、
    前記X線診断装置とは別のX線装置におけるX線照射のタイミングである第1照射タイ
    ミングに基づいて決定される第2照射タイミングに基づいて前記X線照射部を制御する制
    御部と、
    を有するX線診断装置。
  2. 前記第2照射タイミングは前記第1照射タイミングに基づいて可変であり、
    前記制御部は、前記別のX線装置におけるX線照射と比較したときの優先度に基づいた
    前記第2照射タイミングに基づいて前記X線照射部を制御する請求項1記載のX線診断装
    置。
  3. X線撮影はX線透視より前記優先度が高く、
    前記X線透視である前記第1照射タイミングと、前記X線撮影である前記第2照射タイミ
    ングとが略同時であるとき、
    前記制御部は、前記X線透視が終わってから前記X線撮影を行うように変更された第2照
    射タイミングに基づいて前記X線照射部を制御する請求項2記載のX線診断装置。
  4. 連続的なX線撮影は、1回のX線撮影より前記優先度が高く、前記連続的なX線撮影で
    ある前記第1照射タイミングと、前記1回のX線撮影である前記第2照射タイミングとが
    略同時であるとき、
    前記制御部は、前記連続的なX線撮影が終わってから前記1回のX線撮影を行うように
    変更された第2照射タイミングに基づいて前記X線照射部を制御する請求項2記載のX線
    診断装置。
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