JP2021040903A - 放射線撮影装置および放射線撮影システム - Google Patents

放射線撮影装置および放射線撮影システム Download PDF

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Abstract

【課題】放射線撮影装置のAEC機能を用いた撮影において、採光野を設定するのに有利な技術を提供する。【解決手段】放射線画像を取得するための撮影部に、自動露出制御に使用するための複数の採光野が配される放射線撮影装置であって、放射線撮影装置は、撮影部のうち撮影に使用する撮影領域および複数の採光野のうち自動露出制御に使用する採光野をユーザの操作に従って設定するための駆動設定部と、複数の採光野のうち設定された採光野が、撮影領域の中に配されているか否かを判定し、判定結果に応じて駆動設定部による設定を変更する判定部と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、放射線撮影装置および放射線撮影システムに関する。
医療画像診断や非破壊検査において、半導体材料によって構成される平面検出器(フラットパネルディテクタ:FPD)を用いた放射線撮影装置が広く使用されている。こうした放射線撮影装置において、放射線撮影装置に入射する放射線をリアルタイムで計測することが知られている。放射線量をリアルタイムで検出することによって、放射線の照射中に入射した放射線の積算線量を把握し自動露出制御(Automatic Exposure Control:AEC)を行うことが可能となる。特許文献1には、AECを行うための複数の採光野が設定されたX線撮影装置が示されている。
特開2016−171917号公報
放射線画像の撮影において、FPDの一部の領域を用いて撮影を行う場合がある。この場合、ユーザが、撮影を行う領域と採光野との位置関係を誤って設定してしまい、適切な濃度の放射線画像を取得できなくなる可能性がある。
本発明は、放射線撮影装置のAEC機能を用いた撮影において、採光野を設定するのに有利な技術を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みて、本発明の実施形態に係る放射線撮影装置は、放射線画像を取得するための撮影部に、自動露出制御に使用するための複数の採光野が配される放射線撮影装置であって、放射線撮影装置は、撮影部のうち撮影に使用する撮影領域および複数の採光野のうち自動露出制御に使用する採光野をユーザの操作に従って設定するための駆動設定部と、複数の採光野のうち設定された採光野が、撮影領域の中に配されているか否かを判定し、判定結果に応じて駆動設定部による設定を変更する判定部と、を含むことを特徴とする。
上記手段によって、放射線撮影装置のAEC機能を用いた撮影において、採光野を設定するのに有利な技術を提供する。
本発明に係る放射線撮影装置を用いた放射線撮影システムの構成例を示す図。 図1の放射線撮影装置の構成例を示す図。 図1の放射線撮影装置の採光野と撮影領域との配置例を示す図。 図1の放射線撮影装置の採光野と撮影領域との配置例を示す図。 図1の放射線撮影装置の制御部の構成例を示す図。 図1の放射線撮影装置の撮影時の処理を示すフロー図。 図1の放射線撮影装置の撮影時の処理を示すフロー図。 図1の放射線撮影装置の撮影時の処理を示すフロー図。 図1の放射線撮影装置の撮影時の処理を示すフロー図。 図1の放射線撮影装置の撮影時の処理を示すフロー図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
また、本発明における放射線には、放射線崩壊によって放出される粒子(光子を含む)の作るビームであるα線、β線、γ線などの他に、同程度以上のエネルギを有するビーム、例えばX線や粒子線、宇宙線なども含みうる。
第1の実施形態
図1〜6を参照して、本発明の実施形態における放射線撮影装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態における放射線撮影装置300を用いた放射線撮影システム10の構成例を示す図である。
図1に示されるように、放射線撮影システム10は、被検者306に放射線を照射することによって放射線画像の撮影を行う放射線室1、および、放射線室1の近傍に配される制御室2を含む。放射線室1には、放射線撮影装置300、立位スタンド302、放射線撮影装置通信ケーブル307、アクセスポイント320、通信制御装置323、放射線発生装置324、放射線源325、アクセスポイント通信ケーブル326、放射線発生装置通信ケーブル327が配される。制御室2には、制御装置310、放射線照射スイッチ311、入力装置313、表示装置314、院内LAN315、放射線室通信ケーブル316が配される。
放射線撮影装置300は、バッテリなどで構成される電源制御部301、有線通信部303、無線通信部304を含む。放射線撮影装置300は、被検者306を透過した放射線を検出し、放射線画像データを生成する。
立位スタンド302は、放射線撮影装置300を装着し立位での放射線画像の撮影が可能な架台である。放射線撮影装置300は、立位スタンド302に対して着脱可能であり、架台に装着した状態および取り出した状態のどちらでも、放射線画像の撮影が可能である。
有線通信部303は、例えば所定の取り決めを持つ通信規格やEthernet(登録商標)などの規格を用いたケーブル接続によって、放射線撮影装置300と制御装置310などとの間の情報のやり取りを可能とする。無線通信部304は、例えばアンテナと通信用ICなどを備える回路基板を含み構成される。通信用ICなどを備える回路基板は、アンテナを介して無線LANなどに基づいたプロトコルの通信処理を行い、放射線撮影装置300と制御装置310などとの間の情報のやり取りを可能とする。無線通信における周波数帯や規格、方式には特に限定無く、NFC、Bluetooth(登録商標)などの近接無線やUWBなどの方式を使用してもよい。また、無線通信部304は、複数の方式の無線通信に対応し、適宜、それらの中から選択して通信を行ってもよい。
放射線撮影装置通信ケーブル307は、放射線撮影装置300と通信制御装置323とを接続するためのケーブルである。アクセスポイント320は、放射線撮影装置300の無線通信部304との間で無線通信を行う。例えば、放射線撮影装置300を立位スタンド302から取り出して使用する際に、放射線撮影装置300と制御装置310および放射線発生装置324との通信を中継するために用いられうる。図1に示される構成において、アクセスポイント320を介して放射線撮影装置300と通信制御装置323とが通信する例を示したが、これに限られることはない。アクセスポイント320を介することなく、放射線撮影装置300または通信制御装置323が、アクセスポイントとして機能し、放射線撮影装置300と通信制御装置323とが直接、通信を行ってもよい。通信制御装置323は、放射線撮影装置300、アクセスポイント320、放射線発生装置324、制御装置310のそれぞれの間での通信ができるように制御する。アクセスポイント通信ケーブル326は、アクセスポイント320と通信制御装置323とを接続するためのケーブルである。放射線発生装置通信ケーブル327は、放射線発生装置324と通信制御装置323とを接続するためのケーブルである。
放射線発生装置324は、ユーザ312(例えば、放射線技師)が設定する照射条件に基づいて、放射線を照射するように放射線源325を制御する。放射線源325は、放射線発生装置324の制御に従って被検者306に放射線を照射する。
制御装置310は、通信制御装置323を介して、放射線発生装置324および放射線撮影装置300と通信し、放射線撮影システム10を統括制御する。放射線照射スイッチ311は、ユーザ312の操作により、放射線照射のタイミングを入力する。入力装置313は、ユーザ312からの指示の入力を行う装置であり、キーボートやタッチパネルなどの種々の入力デバイスが用いられる。表示装置314は、画像処理された放射線画像データやGUIの表示を行う装置であり、ディスプレイなどが用いられる。放射線撮影装置300が、入力装置313や表示装置314に相当する機能を有していてもよい。
院内LAN315は、院内の基幹ネットワークに接続される。院内の基幹ネットワークとは、例えば、病院情報システム(HIS)や放射線情報システム(RIS)のことでありうる。放射線室通信ケーブル316は、制御室2内の制御装置310と放射線室1内の通信制御装置323とを接続するためのケーブルである。
図2は、放射線撮影装置300の構成例を示す図である。図2に示されるように、放射線撮影装置300は、放射線画像を取得するための撮影部100を有する。撮影部100は、照射された放射線を検出する機能を備える。撮影部100は、複数の行および複数の列を構成するように配列された複数の画素を有する。
複数の画素は、放射線画像の取得、または、放射線の積算照射線量の情報の取得のための画素(ここでは、放射線の照射情報を取得する用途に関して説明するため以降、検出画素と記述する。)101と、暗電流成分やクロストーク成分を除去するための補正用画素121と、を含む。検出画素101は、放射線画像を取得する用途にのみ用いられてもよいし、放射線の積算照射線量の情報を取得する用途にのみ用いられてもよい。さらに、検出画素101は、放射線画像の取得と放射線の積算照射線量の情報の取得のうち何れか一方の用途に選択して用いられてもよいし、放射線画像の取得と放射線の積算照射線量の情報の取得との用途に同時に用いられてもよい。
検出画素101は、放射線を電気信号に変換する変換素子102と、列信号線106と変換素子102との間に配置されたスイッチ103と、を含む。変換素子102は、放射線を光に変換するシンチレータおよびシンチレータで変換された光を電気信号に変換する光電変換素子を含み構成されていてもよい。シンチレータは、例えば、撮影部100を覆うようにシート状に形成され、複数の画素によって共有されていてもよい。また、変換素子102は、シンチレータを備えず、放射線を直接に電気信号に変換する変換素子を含み構成さていてもよい。スイッチ103は、例えば、非晶質シリコンや多結晶シリコンなどの半導体で活性領域が構成された薄膜トランジスタ(TFT)を含む。
補正用画素121は、検出画素101と同様の構成であってもよく、変換素子122とスイッチ123とを含む。補正用画素121は、検出画素101と同様の構成であるが、入射する放射線に対して異なる電気信号を出力するために、入射する放射線を電気信号に変換する感度が、検出画素101とは異なるようにする。例えば、検出画素101の方が、補正用画素121よりも放射線を検出する感度を高めるために、検出画素101の放射線を検出するための領域を補正用画素121よりも大きくしてもよい。例えば、放射線を直接、電気信号に変換する画素の場合、放射線を遮る遮蔽部材として、鉛などの重金属を用いた遮蔽部材を補正用画素121の変換素子の上に設けてもよい。また、例えば、シンチレータを用いて放射線を光に変換し、この光を電気信号に変換する間接型の画素の場合、光を遮る遮蔽部材としてアルミニウムの遮蔽膜などを補正用画素121の変換素子とシンチレータとの間に設けてもよい。何れの変換型の放射線撮影装置であっても、遮蔽部材が、撮影部100に対する正射影において、補正用画素121の変換素子の少なくとも一部と重なる領域に配されることによって、放射線に対する感度を変化させることができる。これによって、検出画素101を用いて取得する放射線の積算照射線量の情報が、検出画素101から得られる電気信号と補正用画素121から得られる電気信号との減算によって、より正確に生成できる。
放射線撮影装置300は、複数の列信号線106および複数の駆動線104を含む。列信号線106のそれぞれは、撮影部100における画素が配された複数の列のうちの1つの列に対応する。駆動線104のそれぞれは、撮影部100における画素が配された複数の行のうちの1つの行に対応する。駆動線104は、駆動用回路221によって駆動される。
変換素子102の一方の電極は、スイッチ103の一方の主電極に接続され、変換素子102の他方の電極は、バイアス線108に接続される。同様に変換素子122の一方の電極は、スイッチ123の一方の主電極に接続され、変換素子122の他方の電極は、バイアス線108に接続される。
バイアス線108は、素子用電源回路226からバイアス電圧Vsを受ける。バイアス線108は、変換素子102および変換素子122の他方の電極に共通に接続される。バイアス電圧Vsは、素子用電源回路226から供給される。電源制御部301は、バッテリ、DCDCコンバータなどで構成される。電源制御部301は、素子用電源回路226を含み、アナログ回路用電源と駆動制御や通信などを行うデジタル回路用電源を生成する。
1つの列を構成する検出画素101のスイッチ103および補正用画素121のスイッチ123の主電極は、1つの列信号線106に接続される。1つの行を構成する検出画素101のスイッチ103および補正用画素121のスイッチ123の制御電極は、1つの駆動線104に接続される。複数の列信号線106は、読出用回路222に接続される。ここで、読出用回路222は、複数の検知部132と、マルチプレクサ134と、アナログデジタル(AD)変換器136と、を含む。
複数の列信号線106のそれぞれは、読出用回路222の複数の検知部132のうち対応する検知部132に接続される。ここで、1つの列信号線106は、1つの検知部132に対応する。検知部132は、例えば、差動増幅器を含む。マルチプレクサ134は、複数の検知部132を所定の順番で選択し、選択した検知部132からの信号をAD変換器136に供給する。AD変換器136は、供給された信号をデジタル信号に変換して出力する。
信号処理部224は、読出用回路222(AD変換器136)の出力に基づいて、放射線撮影装置300に対する放射線の照射線量を示す情報を出力する。具体的には、信号処理部224は、例えば、補正用画素121を用いた放射線撮影装置300の暗電流成分やクロストーク成分を除去する特性補正処理や放射線の照射検知、放射線の照射量および積算照射量の演算などを行う。
撮影装置制御部225は、信号処理部224からの情報や制御装置310からの制御コマンドに基づいて、駆動用回路221および読出用回路222などを制御する。
撮影部100には、自動露出制御(Automatic Exposure Control:AEC)を行うなど放射線の積算照射線量の情報を取得のために、検出画素101および補正用画素121を含む複数の採光野が配されうる。採光野は、例えば、図3や図4に示されるような領域に配される。図3は、採光野Aから採光野Cまでの3つの採光野が配された撮影部100を示す。また、図4は、採光野Kから採光野Oまでの5つの採光野が配された撮影部100を示す。採光野の数および配置は、これに限られることはない。例えば、2つや4つ、6つ以上の採光野が、撮影部100に配されていてもよい。また、採光野が配さる領域も、適宜設定されればよい。
図5は、放射線撮影装置300の撮影装置制御部225の構成例を示す図である。図5に示されるように、撮影装置制御部225は、駆動設定部400、CPU401、メモリ402、放射線発生装置制御部403、画像データ制御部404、通信切換部405、判定部406を含む。
駆動設定部400は、駆動用回路221および読出用回路222の駆動を制御することによって、放射線画像の取得するために撮影部100に配される画素の動作を制御する。また、駆動設定部400は、撮影部100のうち撮影に使用する撮影領域および複数の採光野のうちAECに使用する採光野をユーザの操作に従って設定する。次いで、判定部406は、複数の採光野のうちAECのために設定された採光野が、撮影領域の中に配されているか否かを判定し、判定結果に応じて駆動設定部400による設定を変更する。判定部406の詳細は後述する。駆動設定部400は、ユーザの操作などによって制御装置310から入力するユーザの設定、および、判定部406によって行われる設定の変更に応じたコマンドに基づいて、駆動用回路221および読出用回路222の駆動を制御する。これによって、駆動設定部400は、撮影に使用する撮影領域およびAECに使用する採光野に含まれる画素が動作するように、駆動用回路221および読出用回路222の駆動を制御する。また、駆動設定部400は、信号処理部224から入力する情報に基づいて、駆動用回路221および読出用回路222の駆動を制御する。
CPU401は、メモリ402に格納されたプログラムや各種のデータを用いて、放射線撮影装置300の全体の制御を行う。メモリ402は、例えば、CPU401が処理を実行する際に用いるプログラムや各種のデータを保存する。各種のデータには、CPU401の処理により得られたデータおよび放射線画像のデータも含まれる。
放射線発生装置制御部403は、信号処理部224から入力する情報や駆動設定部400から入力する情報に基づき、放射線発生装置324との通信を制御する。放射線発生装置制御部403と放射線発生装置324とは、放射線発生装置の制御に関する情報(例えば、放射線の照射開始、停止の通知、放射線の照射量、積算照射量など)のやり取りを行う。例えば、放射線発生装置制御部403は、放射線発生装置324の制御に関する情報のうち放射線を停止させるための信号を、放射線をモニタする採光野に照射された積算線量が所定の閾値に達した場合に、放射線発生装置324に送信する。採光野とは、上述したように、例えば、図3の採光野A〜採光野Cの領域や、図4の採光野K〜採光野Oの領域である。
放射線撮影装置300の放射線発生装置制御部403は、AECを行う際に、設定された採光野のうち少なくとも1つの採光野において入射した積算放射線量が所定の閾値に達した場合、放射線の照射を停止させるための信号を出力する第1モードを備えていてもよい。また、放射線撮影装置300の放射線発生装置制御部403は、AECを行う際に、設定された採光野のうちすべての採光野において、入射した積算放射線量が所定の閾値に達した場合、放射線の照射を停止させるための信号を出力する第2モードを備えていてもよい。さらに、放射線撮影装置300の放射線発生装置制御部403は、AECを行う際に、設定された採光野のうちすべての採光野に入射した放射線量の平均値が所定の閾値に達した場合、放射線の照射を停止させるための信号を出力する第3モードを備えていてもよい。放射線発生装置制御部403は、上述のような各モードの何れかに設定され、AECが実施されうる。放射線発生装置制御部403の設定による放射線撮影装置300のAEC動作時のモードは、例えば、放射線撮影装置300の駆動設定部400、放射線発生装置324、制御装置310の何れかから受信するコマンドによって設定されうる。
画像データ制御部404は、読出用回路222からの画像データをメモリ402に保存すると共に、制御装置310との通信を制御する。画像データ制御部404と制御装置310とは、放射線画像データや制御に関する情報(例えば、制御コマンドなど)のやり取りを行う。通信切換部405は、有線ケーブル322が放射線撮影装置300に接続された場合、有線通信部303による通信を有効にし、有線ケーブル322が放射線撮影装置300から外された場合、無線通信部304による通信を有効にするように通信部を切換える。
判定部406は、複数の採光野のうちAECのために設定された採光野が、撮影領域の中に配されているか否かを判定し、判定結果に応じて駆動設定部400による設定を変更する。判定部406の動作の詳細については後述する。ここで、撮影領域とは、放射線撮影装置300の撮影部100のうち、放射線画像を生成するために使用する信号を検出する1つ以上の画素で構成される領域をさす。撮影領域は、撮影部100の全域であってもよいし、例えば、図3に示される撮影領域P、撮影領域Q、図4に示される撮影領域Rのように、撮影部100の全面ではない一部の領域であってもよい。例えば、撮影領域を図3に示される撮影領域Pに設定した場合、取得される放射線画像は、放射線撮影装置300の撮影部100のうち撮影領域Pで示される領域に位置する画素が出力する信号から生成される。
判定部406は、例えば、採光野を構成する画素が、撮影領域の内部にすべて配されているか否かを判定する。例えば、図3において、採光野A、採光野Bを構成する画素のうち一部の画素は、撮影領域Pに配されていない。一方、採光野A、採光野Bを構成する画素のうちすべての画素は、撮影領域Qに配されている。また、採光野Cを構成するすべての画素は、撮影領域P、撮影領域Qに配されている。また、図4において、採光野K〜採光野Oを構成するすべての画素は、撮影領域Rに配されている。
次に、AECを用いて放射線画像を撮影する際の放射線撮影装置300および放射線撮影システム10の動作について説明する。図6は、AECを行うための複数の採光野が配される放射線撮影装置300において、撮影領域とAECを実施する際に使用する採光野とを選択しながら撮影を行う際のフロー図である。
放射線撮影システム10に電源が投入され、放射線撮影装置300の電源がONになると、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S601からS602へと遷移する。S602では、初期設定として、放射線撮影装置300の全ての採光野および撮影領域が設定可能な状態とされる。この段階で、ユーザ312の操作によって、AECの際に用いる所定の採光野や撮影領域が設定されてもよい。放射線撮影装置300の初期設定が終了すると、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S603へと遷移する。
S603において、ユーザ312は、制御装置310に被検者306のID、名前、生年月日などの情報や撮影部位などの被写体の情報および採光野、撮影領域の情報などを含む撮影条件を入力する。さらに、ユーザ312は、撮影条件として、放射線の線量、最大照射時間、管電流、管電圧、放射線の照射野など放射線源325の設定条件などを入力する。このとき、被検者306の情報や撮影部位などの情報を含む撮影条件は、ユーザ312が、入力装置313を介して直接入力して設定してもよいし、院内LAN315を介して受信した検査オーダを選択することで自動的に設定してもよい。また、放射線源325の設定条件などの撮影条件は、予め設定された撮影プロトコルを選択することで、設定することも可能である。また、例えば、撮影部位などの被写体の情報や放射線の照射野などの放射線源325の情報などの撮影条件などに基づいて、制御装置310が、AECに用いる適当な採光野や使用する撮影領域を設定してもよい。
制御装置310は、撮影条件の一部またはすべてを、放射線撮影装置300および放射線発生装置324へ送信する。例えば、撮影条件のうち放射線量の予定値などのAECに関する情報や最大照射時間、採光野、撮影領域などの情報が、放射線撮影装置300に送信される。また、例えば、撮影条件のうち放射線源325の設定条件が、放射線源325を制御する放射線発生装置324に送信される。
放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、撮影条件がユーザ312によって入力され設定されると、S603からS604へ遷移する。S604において、放射線撮影装置300の駆動設定部400は、ユーザの操作に従って撮影部100のうち撮影に使用する撮影領域および採光野を設定し、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S605に遷移する。S604において、放射線撮影装置300の駆動設定部400が、ユーザが設定した撮影部位などの被写体の情報に基づいて、AECに用いる採光野や使用する撮影領域を設定してもよい。また、S603において、採光野や撮影領域がユーザ312によって設定されない場合、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S603からS605へ直接遷移してもよい。この場合、放射線撮影装置300の駆動設定部400は、例えば、撮影部100に配された採光野のうちすべての採光野をAECに用いる採光野として設定し、撮影部100の全面を撮影領域として設定してもよい。放射線撮影装置300は、ユーザ312が設定した撮影部位などの被写体の情報や放射線の照射野などの放射線源325の情報などの撮影条件などに基づいて、AECに用いる採光野や使用する撮影領域を設定するための撮影設定部407を備えていてもよい。撮影部位の情報には、例えば、撮影部位の大きさや放射線の透過率の情報が含まれうる。また、放射線源325の情報は、上述の放射線の線量、最大照射時間、管電流、管電圧、放射線の照射野などを含みうる。撮影設定部407は、例えば、図5に示されるように、放射線撮影装置300の撮影装置制御部225に配されていてもよい。
次いで、ユーザ312は、被検者306の姿勢(配置)および放射線撮影装置300の位置を固定する。その際、ユーザ312は、被検者306および放射線撮影装置300の位置関係によって、入力装置313を用いて採光野や撮影領域の少なくとも一方を変更する可能性がある。採光野や撮影領域が変更された場合、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S605からS606へ遷移し、採光野や撮影領域の設定の変更を反映した後、S607へ遷移する。採光野および撮影領域に変更がない場合、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S605からS607へ遷移する。
S607において、判定部406は、複数の採光野のうち設定された採光野が、撮影領域の中に配されているか否かを判定する。換言すると、判定部406は、撮影領域が採光野を内包しているか否かを判定する。例えば、S603において、ユーザ312が、採光野と撮影領域との位置関係を誤って設定してしまう可能性がある。また、例えば、被験者306の姿勢や放射線撮影装置300の位置に応じて、採光野や撮影領域の設定を変更した際に、位置関係を誤って設定してしまう可能性がある。そこで、S607において、判定部406が、採光野と撮影領域との間の位置関係の判定を実施する。採光野を構成するすべての画素が、撮影領域に配されている場合、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S609に遷移する。S607において、判定部406が設定された採光野のうち少なくとも一部が撮影領域の外に配されていると判定した場合、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S608に遷移する。S608において、判定部406は、AECに使用する採光野を、ユーザ312によって設定された採光野から複数の採光野のうち撮影領域の中に配された採光野(撮影領域に内包される採光野。)に変更し、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S609に遷移する。
例えば、図3において、ユーザ312が、採光野C、撮影領域Pを設定していた場合、判定部406は、設定された採光野が撮影領域の中に配されていると判定し、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S607からS609へ遷移する。また、ユーザ312が、採光野A〜採光野C、撮影領域Pを設定していた場合、判定部406が設定された採光野のうち少なくとも一部が撮影領域の外に配されていると判定する。このため、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S607からS608に遷移する。S608において、判定部406は、AECに用いる採光野を採光野Cに変更し、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S609に遷移する。
判定部406が、設定された採光野のうち少なくとも一部が撮影領域の外に配されていると判定した場合、放射線撮影装置300は、設定された採光野のうち少なくとも一部が撮影領域の外に配されていることをユーザ312に報知するための報知部305を含んでいてもよい。報知は、設定された採光野の一部が撮影領域の外に配されていることを報知部305からのコマンドの送信によって表示装置314に表示するものでもよい。また、報知部305は、設定された採光野の一部が撮影領域の外に配されていることを、ブザー音などの警告音でユーザ312に知らせるための音響機器であってもよい。また、設定された採光野の一部が撮影領域の外に配されていることを報知するタイミングは、採光野および撮影領域が設定された後、放射線画像の撮影が実施されるまでの間のどのタイミングで通知してもよい。ユーザ312は、撮影の準備が完了するまでの間、S605からS609を繰り返し実行してもよい。
撮影準備が完了すると、ユーザ312が放射線照射スイッチ311を押下することによって、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S610に遷移し、AECを用いた放射線画像を撮影が開始される。放射線照射スイッチ311が押下されると、放射線源325は、被検者306に向かい放射線を照射する。その際、放射線撮影装置300は、放射線発生装置324と通信を行い、放射線照射開始の制御を行ってもよい。例えば、判定部406が、S607において、複数の採光野のうちAECに使用される採光野の全体が撮影領域の中に配されていると判定する、または、S608において、採光野の設定が撮影領域に内包されるように変更される。この場合、放射線照射スイッチ311の押下と連動して、放射線発生装置制御部403が、放射線撮影装置300への放射線の照射を許可する信号を出力してもよい。放射線発生装置324は、放射線照射スイッチ311が押下と、放射線撮影装置300から送信された放射線の照射を許可する信号と、を受けて、放射線源325に放射線の照射を開始させてもよい。
被検者306に照射された放射線は、被検者306を透過して放射線撮影装置300に入射する。放射線撮影装置300は、採光野に入射した放射線を検出画素101で検出し、信号処理部224で所定の期間に検出した放射線量(到達線量)の積算値を演算する。撮影装置制御部225は、放射線発生装置制御部403に設定されるモードに従って、信号処理部224で取得した放射線量と、ユーザ312が入力した部位情報など撮影条件などから設定された所定の閾値と、から放射線の照射を停止するタイミングを決定する。撮影装置制御部225は、決定した放射線の照射を停止するタイミングに基づいて、放射線撮影装置通信ケーブル307および通信制御装置323、放射線発生装置通信ケーブル327を介して放射線発生装置324に放射線の停止を通知する。放射線発生装置324は、通知された放射線の照射を停止するタイミングに基づいて、放射線源325からの放射線の照射を停止させる。本実施形態において、放射線撮影装置300の撮影装置制御部225が、放射線照射の停止を通知するがこれに限られることはない。放射線撮影装置300が、所定の時間毎の入射した放射線量を放射線発生装置324や制御装置310に送信し、放射線発生装置324や制御装置310が、放射線量の積算値を算出する構成であってもよい。
放射線の照射中、放射線撮影装置300の画素は、シンチレータによって入射した放射線を可視光に変換した後、光電変換素子で放射線画像に用いる信号として蓄積する。放射線の照射後、駆動設定部400は、駆動用回路221および読出用回路222を介して画素を駆動して各画素に蓄積された信号を読み出し、AD変換器136でアナログ信号からデジタル信号に変換されたデジタルデータである放射線画像データを取得する。得られた放射線画像データは、放射線撮影装置300から制御装置310へ放射線撮影装置通信ケーブル307および通信制御装置323、放射線発生装置通信ケーブル327を介して転送される。
制御装置310は、受信した放射線画像データを画像処理しうる。制御装置310は、画像処理した放射線画像データに基づく放射線画像を表示装置314に表示する。この際、表示装置314に表示する放射線画像は、設定された撮影領域内に限定して表示してもよいし、放射線撮影装置300の撮影部100のすべての領域を表示してもよい。制御装置310は、このように、画像処理装置および表示制御装置として機能してもよい。
撮影が完了すると、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S610からS611へと遷移する。S611において、ユーザ312が、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)の電源をOFFとした場合、一連の撮影動作が終了する。また、ユーザ312が、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)の電源をOFFとしない場合、S603へと遷移し、次の一連の撮影動作が開始される。
本実施形態において、放射線撮影装置300の判定部406は、AECに用いる採光野を構成するすべての画素が撮影領域に配されている否かを判定し、採光野の少なくとも一部が撮影領域に配されていない場合、採光野を撮影領域に内包されるように変更する。これによって、ユーザ312が、撮影を行う領域と採光野との位置関係を誤って設定してしまい、適切な濃度の放射線画像を取得できなくなる可能性を抑制できる。結果として、適切な濃度の放射線画像が取得され、ユーザ312の使い勝手向上や患者のポジショニングよる負担を軽減した放射線撮影装置および放射線撮影システムを提供することが可能となる。
本実施形態において、放射線撮影システム10は、立位スタンド302を含む構成としたが、これに限られることはなく、透視台を含む構成であってもよい。また、判定部406が放射線撮影装置300の撮影装置制御部225に含まれるとして説明したが、例えば、制御装置310に含まれていてもよい。この場合、放射線撮影装置300と、制御装置310のうち判定部406の機能と、の組み合わせが、本実施形態における「放射線撮影装置」といえる。
第2の実施形態
図7を参照して、本発明の実施形態における放射線撮影装置について説明する。図7は、本発明の第2の実施形態における、放射線撮影装置300を用いて、撮影領域とAECに使用する採光野とを選択しながら撮影を行う際のフロー図である。上述の第1の実施形態において、判定部406は、採光野のうち少なくとも一部が撮影領域の外に配されていると判定した場合、AECに使用する採光野を複数の採光野のうち撮影領域の中に配された採光野に変更することを説明した。本実施形態においては、判定部406が、設定された採光野が領域内に配されるように撮影領域の位置を変更する例を説明する。本実施形態において、放射線撮影システム10、放射線撮影装置300、撮影装置制御部225などの構成は、上述の第1の実施形態と同様であってもよいため、ここでは説明を省略する。
本実施形態において、S601〜S606の工程は、上述の第1の実施形態と同様であってもよいため、ここでは説明を省略する。次いで、S607において、判定部406は、複数の採光野のうち設定された採光野が、撮影領域の中に配されているか否かを判定する。
S607において、採光野を構成するすべての画素が、撮影領域に配されている場合、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S609に遷移する。S607において、判定部406が設定された採光野のうち少なくとも一部が撮影領域の外に配されていると判定した場合、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S612に遷移する。S612において、判定部406は、ユーザ312によって設定された撮影領域から、複数の採光野のうち設定された採光野が領域内に配されるように撮影領域の位置を変更し、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S609に遷移する。
例えば、図3において、ユーザ312が、採光野C、撮影領域Pを設定していた場合、判定部406は、設定された採光野が撮影領域の中に配されていると判定し、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S607からS609へ遷移する。また、ユーザ312が、採光野A〜採光野C、撮影領域Pを設定していた場合、判定部406が設定された採光野のうち少なくとも一部が撮影領域の外に配されていると判定する。このため、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S607からS611に遷移する。S611において、判定部406は、撮影領域を撮影領域Qに変更し、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S609に遷移する。
また、判定部406が、設定された採光野のうち少なくとも一部が撮影領域の外に配されていると判定した場合、上述の第1の実施形態と同様に、報知部305が、ユーザ312にその旨を報知してもよい。S609以降の放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)の動作は、上述の第1の実施形態と同様であってもよいため、ここでは説明を省略する。
本実施形態において、放射線撮影装置300の判定部406は、AECに用いる採光野を構成するすべての画素が撮影領域に配されている否かを判定する。判定の結果、採光野の少なくとも一部が撮影領域に配されていない場合、撮影領域が採光野を内包するように撮影領域の位置を変更する。これによって、ユーザ312が、撮影を行う領域と採光野との位置関係を誤って設定してしまい、適切な濃度の放射線画像を取得できなくなる可能性を抑制できる。結果として、本実施形態においても、適切な濃度の放射線画像が取得され、ユーザ312の使い勝手向上や患者のポジショニングよる負担を軽減した放射線撮影装置および放射線撮影システムを提供することが可能となる。
第3の実施形態
図8を参照して、本発明の実施形態における放射線撮影装置について説明する。図8は、本発明の第3の実施形態における、放射線撮影装置300を用いて、撮影領域とAECに使用する採光野とを選択しながら撮影を行う際のフロー図である。上述の第1、第2の実施形態において、判定部406が、採光野のうち少なくとも一部が撮影領域の外に配されていると判定した場合、撮影領域がAECに使用する採光野を内包するように採光野の変更または撮影領域の位置を変更することを説明した。本実施形態において、放射線撮影装置300は、AECを行う際に、設定された採光野のうち少なくとも1つの採光野において入射した放射線量が所定の閾値に達した場合、放射線の照射を停止させるための信号を出力する第1モードを備える。この第1モードに放射線撮影装置300の放射線発生装置制御部403が設定されている場合、判定部406は、設定された採光野が前記撮影領域の中に配されているか否かを判定しない例を説明する。本実施形態において、放射線撮影システム10、放射線撮影装置300、撮影装置制御部225などの構成は、上述の第1の実施形態と同様であってもよいため、ここでは説明を省略する。
本実施形態において、S601〜S606の工程は、上述の第1の実施形態と同様であってもよいため、ここでは説明を省略する。本実施形態において、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S605に次いで、または、S604において被写体情報が変更されなかった場合、S613に遷移する。
S613において、放射線撮影装置300の放射線発生装置制御部403に設定されたモードが、上述の第1モードであった場合、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S609に遷移する。放射線撮影装置300の放射線発生装置制御部403に設定されたモードが、第1モードでない場合、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S607に遷移する。S607以降の放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)の動作は、図8に示されるように、上述の第1の実施形態と同様であってもよい。また、S607以降の放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)の動作は、上述の第2の実施形態と同様であってもよい。
本実施形態において、放射線撮影装置300は、放射線発生装置制御部403に設定されたモードが第1モードである場合、採光野と撮影領域との位置関係を判定する処理を簡略化し、採光野と撮影領域の設定を高速化する。上述の第2モードの場合、すべての採光野に入射した放射線量が所定の閾値を超えた場合、放射線の照射を停止させる。また、上述の第3モードの場合、すべての採光野に入射した放射線量の平均値が所定の閾値に達した場合、放射線の照射を停止させる。このため、設定された採光野のすべてが撮影領域の中に配されている必要性が高くなる。一方、AECにおいて複数の採光野が設定されている場合、すべての採光野が撮影領域に内包されていない可能性は低くなる。放射線撮影装置300の放射線発生装置制御部403が第1モードに設定されている場合、選択された採光野のうち少なくとも1つの採光野において入射した放射線量が所定の閾値に達したときに停止を通知する。つまり、設定された採光野のうち撮影領域の中に配されている採光野において、放射線量が、最初に所定の閾値に達する可能性が高い。これによって、本実施形態においても、適切な濃度の放射線画像が取得され、ユーザ312の使い勝手向上や患者のポジショニングよる負担を軽減した放射線撮影装置および放射線撮影システムを提供することが可能となる。
また、放射線撮影装置300の放射線発生装置制御部403で設定されているモードを確認するS613の工程は、図8に示されるタイミングで実施されることに限られることはない。例えば、S602とS603との間やS604とS605との間において、S613の工程が実施され、第1モードであった場合、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S609に遷移してもよい。
第4の実施形態
図9を参照して、本発明の実施形態における放射線撮影装置について説明する。図9は、本発明の第4の実施形態における、放射線撮影装置300を用いて、撮影領域とAECに使用する採光野とを選択しながら撮影を行う際のフロー図である。上述の第3の実施形態では、放射線撮影装置300の放射線発生装置制御部403が第1モードで動作する場合、採光野と撮影領域との位置関係を判定しない例を示した。本実施形態において、判定部406が、設定された採光野のうち少なくとも一部が前記撮影領域の外に配されていると判定した場合、放射線撮影装置300の放射線発生装置制御部403は、AECを行う際に、第1モードで動作する例を説明する。本実施形態において、放射線撮影システム10、放射線撮影装置300、撮影装置制御部225などの構成は、上述の第1の実施形態と同様であってもよいため、ここでは説明を省略する。
本実施形態において、S601〜S606の工程は、上述の第1の実施形態と同様であってもよいため、ここでは説明を省略する。次いで、S607において、判定部406は、複数の採光野のうち設定された採光野が、撮影領域の中に配されているか否かを判定する。
S607において、採光野を構成するすべての画素が、撮影領域に配されている場合、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S609に遷移する。S607において、判定部406が設定された採光野のうち少なくとも一部が撮影領域の外に配されていると判定した場合、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S614に遷移する。S614において、放射線撮影装置300の放射線発生装置制御部403は、AECを行う際のモードを上述の第1モードに設定し、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S609に遷移する。このとき、上述の第1の実施形態などと同様に、報知部305が、ユーザ312にその旨を報知してもよい。S609以降の放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)の動作は、上述の第1の実施形態などと同様であってもよい。
本実施形態において放射線撮影装置300は、AECに用いる採光野を構成する画素の少なくとも一部が撮影領域に配されていない場合、AECを行う際に、放射線撮影装置300の放射線発生装置制御部403は、上述の第1モードで動作する。これによって、上述の第3の実施形態と同様に、本実施形態においても、適切な濃度の放射線画像が取得され、ユーザ312の使い勝手向上や患者のポジショニングよる負担を軽減した放射線撮影装置および放射線撮影システムを提供することが可能となる。
第5の実施形態
図10を参照して、本発明の実施形態における放射線撮影装置について説明する。図10は、本発明の第5の実施形態における、放射線撮影装置300を用いて、撮影領域とAECに使用する採光野とを選択しながら撮影を行う際のフロー図である。
上述の第1、第2の実施形態において、判定部406が、採光野のうち少なくとも一部が撮影領域の外に配されていると判定した場合、撮影領域がAECに使用する採光野を内包するように採光野または撮影領域の位置を変更することを説明した。本実施形態において、判定部406が、設定された採光野のうち一部が撮影領域の外に配されていると判定した場合、設定された採光野における放射線の照射を停止する閾値を変更する例を説明する。より具体的には、判定部406は、放射線の照射を停止する閾値を、設定された採光野のうち撮影領域の外に配された部分と撮影領域の中に配された部分との比率に応じて変更する。本実施形態において、放射線撮影システム10、放射線撮影装置300、撮影装置制御部225などの構成は、上述の第1の実施形態と同様であってもよいため、ここでは説明を省略する。
本実施形態において、S601〜S606の工程は、上述の第1の実施形態と同様であってもよいため、ここでは説明を省略する。次いで、S607において、判定部406は、複数の採光野のうち設定された採光野が、撮影領域の中に配されているか否かを判定する。
S607において、採光野を構成するすべての画素が、撮影領域に配されている場合、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S609に遷移する。S607において、判定部406が設定された採光野のうち少なくとも一部が撮影領域の外に配されていると判定した場合、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S615に遷移する。S615において、判定部406は、設定された採光野におけるAECの放射線量の設定された所定の閾値を、採光野の撮影領域の外に配された部分の画素と撮影領域の中に配された部分の画素との比率に応じて変更する。判定部406が、閾値を変更した後、放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)は、S609に遷移する。このとき、上述の第1の実施形態などと同様に、報知部305が、ユーザ312にその旨を報知してもよい。S609以降の放射線撮影装置300(放射線撮影システム10)の動作は、上述の第1の実施形態などと同様であってもよい。
例えば、図3において、ユーザ312が、採光野A、撮影領域Pを設定していた場合を考える。この場合、判定部406は、撮影領域Pに内包される採光野Aを構成する画素が採光野Aを構成する画素に占める比率を、放射線発生装置制御部403が放射線の照射の停止を通知する際の採光野Aに対する閾値に乗じて設定する。例えば、採光野Aのうち撮影領域Pに配される部分の画素が、採光野Aを構成する画素全体の25%であった場合、AECにおける採光野Aに対する閾値を元の値の25%に設定する。ここで、採光野の撮影領域の外に配された部分の画素と撮影領域の中に配された部分の画素との比率は、例えば、それぞれの部分に配された画素の数の比率であってもよい。また、例えば、採光野の撮影領域の外に配された部分の画素と撮影領域の中に配された部分の画素との比率は、それぞれの部分の面積の比率であってもよい。
本実施形態において、放射線撮影装置300は、採光野の一部が撮影領域に配されていない場合、採光野のうち撮影領域に配された部分と配されていない部分との比率に応じて、AECの際の放射線量の閾値を変更する。これによって、ユーザ312が、撮影を行う領域と採光野との位置関係を誤って設定してしまい、適切な濃度の放射線画像を取得できなくなる可能性を抑制できる。結果として、本実施形態においても、適切な濃度の放射線画像が取得され、ユーザ312の使い勝手向上や患者のポジショニングよる負担を軽減した放射線撮影装置および放射線撮影システムを提供することが可能となる。
また、本実施形態において、採光野のうち撮影領域に配されている部分と配されていない部分との比率に応じて閾値を変更したが、これに限られることはない。例えば、放射線撮影装置300と放射線源325との間の距離に対する放射線減衰率などの物理特性が既知の場合、それらの特性を加味し、閾値の算出が行われてもよい。閾値の変更の算出は、例えば、放射線発生装置制御部403が行ってもよい。また、例えば、制御装置310に、閾値の変更を行う際の計算を行う機能が備わっていてもよい。また、例えば、それぞれの採光野とそれぞれの撮影領域との組み合わせに応じた比率のデータが、メモリ402などに格納され、放射線発生装置制御部403が、この比率のデータを用いて、AECの際に閾値の変更を行ってもよい。
上述の各実施形態は、コンピュータや制御コンピュータがプログラム(コンピュータプログラム)を実行することによって実現することもできる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体又はかかるプログラムを伝送するインターネット等の伝送媒体も実施例として適用することができる。また、上記のプログラムも実施形態として適用することができる。上記のプログラム、記録媒体、伝送媒体およびプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。
以上、実施形態に基づいて詳述してきたが、上述の各実施形態は、例えば、静止画の撮影だけでなく動画の撮影にも適応可能であるなど、特定の実施形態に限られるものではない。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:撮影部、300:放射線撮影装置、400:駆動設定部、406:判定部、A〜C,K〜O:採光野、P〜R:撮影領域

Claims (12)

  1. 放射線画像を取得するための撮影部に、自動露出制御に使用するための複数の採光野が配される放射線撮影装置であって、
    前記放射線撮影装置は、
    前記撮影部のうち撮影に使用する撮影領域および前記複数の採光野のうち自動露出制御に使用する採光野をユーザの操作に従って設定するための駆動設定部と、
    前記複数の採光野のうち設定された採光野が前記撮影領域の中に配されているか否かを判定し、判定結果に応じて前記駆動設定部による設定を変更する判定部と、
    を含むことを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 前記判定部は、前記設定された採光野のうち少なくとも一部が前記撮影領域の外に配されていると判定した場合、自動露出制御に使用する採光野を前記複数の採光野のうち前記撮影領域の中に配された採光野に変更することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  3. 前記判定部は、前記設定された採光野のうち少なくとも一部が前記撮影領域の外に配されていると判定した場合、前記設定された採光野が領域内に配されるように前記撮影領域の位置を変更することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  4. 前記放射線撮影装置は、自動露出制御を行う際に、入射した放射線量が所定の閾値にした場合、放射線の照射を停止するための信号を出力し、
    前記判定部は、前記設定された採光野のうち一部が前記撮影領域の外に配されていると判定した場合、前記設定された採光野における前記所定の閾値を、前記設定された採光野のうち前記撮影領域の外に配された部分と前記撮影領域の中に配された部分との比率に応じて変更することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  5. 前記放射線撮影装置は、自動露出制御を行う際に、前記設定された採光野のうち少なくとも1つの採光野において入射した放射線量が所定の閾値に達した場合、放射線の照射を停止させるための信号を出力する第1モードを備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の放射線撮影装置。
  6. 前記放射線撮影装置が前記第1モードの場合、前記判定部は、前記設定された採光野が前記撮影領域の中に配されているか否かを判定しないことを特徴とする請求項5に記載の放射線撮影装置。
  7. 前記放射線撮影装置は、自動露出制御を行う際に、前記設定された採光野のうち少なくとも1つの採光野において入射した放射線量が所定の閾値に達した場合、放射線の照射を停止させるための信号を出力する第1モードを備え、
    前記判定部が、前記設定された採光野のうち少なくとも一部が前記撮影領域の外に配されていると判定した場合、前記放射線撮影装置は、自動露出制御を行う際に、前記第1モードで動作することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  8. 前記放射線撮影装置は、自動露出制御を行う際に、前記設定された採光野のうちすべての採光野において、入射した放射線量が所定の閾値に達した場合、放射線の照射を停止させるための信号を出力する第2モードをさらに備えることを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載の放射線撮影装置。
  9. 前記放射線撮影装置は、自動露出制御を行う際に、前記設定された採光野のうちすべての採光野に入射した放射線量の平均値が所定の閾値に達した場合、放射線の照射を停止させるための信号を出力する第3モードをさらに備えることを特徴とする請求項5乃至8の何れか1項に記載の放射線撮影装置。
  10. 前記判定部が、前記設定された採光野のうち少なくとも一部が前記撮影領域の外に配されていると判定した場合、前記放射線撮影装置は、前記設定された採光野のうち少なくとも一部が前記撮影領域の外に配されていることをユーザに報知するための報知部をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の放射線撮影装置。
  11. 前記放射線撮影装置は、ユーザの操作によって設定される撮影部位および放射線の照射野の情報を含む撮影条件に基づいて、前記複数の採光野のうち自動露出に用いる採光野および前記撮影領域のうち少なくとも一方を設定する撮影設定部をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の放射線撮影装置。
  12. 請求項1乃至11の何れか1項に記載の放射線撮影装置と、
    前記放射線撮影装置に放射線を照射するための放射線源と、
    を含む放射線撮影システム。
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