JP2014014624A - 医療用縫合具 - Google Patents
医療用縫合具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014014624A JP2014014624A JP2012155832A JP2012155832A JP2014014624A JP 2014014624 A JP2014014624 A JP 2014014624A JP 2012155832 A JP2012155832 A JP 2012155832A JP 2012155832 A JP2012155832 A JP 2012155832A JP 2014014624 A JP2014014624 A JP 2014014624A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- suture
- holder
- tool
- end side
- introduction needle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】縫合糸導入用針3と、縫合糸導入用針3より所定距離離してほぼ平行に設けられた把持具導入用針2と、把持具導入用針2内に収納可能であるとともに把持具導入用針2から出ると環状に復元する把持部12を先端側に有し、把持具導入用針2内に摺動可能に挿入される縫合糸把持具10と、縫合糸把持具10を軸方向に移動させる把持具送り戻し機構20と、縫合糸1を縫合糸導入用針3の先端側に送り出す縫合糸送り機構30と、術者からの操作を受ける操作部40とを備え、操作部40に加えられた操作に連動して、把持部12が把持具導入用針2の先端から突出するように把持具送り戻し機構20が動作するとともに、縫合糸1が縫合糸導入用針3の先端から突出するように縫合糸送り機構30が動作する。
【選択図】図8
Description
[医療用縫合具の構成]
図1は、実施の形態に係る医療用縫合具(以下、縫合具100と称する)を説明する図であり、図1(a)は縫合具100の概略断面図、図1(b)は縫合糸把持具10の斜視図である。縫合具100は、瘻孔カテーテルを挿入する瘻孔形成を容易にするために、胃や膀胱等の臓器の内臓壁を、体外から腹壁側に吊り上げて保持する縫合糸を内臓内に導入する際に用いられるものである。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
縫合糸1は、縫合具100を構成するものではないが、臓器固定具として機能するものであるので簡単に説明しておく。縫合糸1は、生体内に挿通させたときに生体組織に沿って撓ることができる程度の柔軟性と、臓器を吊り上げ可能な程度の引っ張り強度とを有する材料(例えば、ナイロン糸等)で構成するとよい。また、縫合糸1は、患者に取り付けあるいは取り外す際に切断される。このため、縫合糸1は、ハサミ等の医療現場に備えられている道具で切断可能な材料及び径寸法で構成するのが好ましい。さらに、縫合糸1は、複数回の固定手技に必要とされる長さを有しているのが好ましい。術者は、縫合糸1が縫合糸導入用針3の先端まで挿入された状態の縫合具100を、患者に穿刺する。
縫合糸把持具10は、把持具導入用針2の内腔内を前後方向に移動可能な細径の棒状の軸部11と、軸部11の先端に設けられた把持部12とを備える。軸部11の基端は、把持具送り戻し機構20に連結される。把持部12は、可撓性を有する材料により構成されており、把持具導入用針2の内部に挿入された状態では、ほぼ直線状に変形して把持具導入用針2の内腔に収容されるが、図1(b)に示すように把持具導入用針2の先端から送り出された状態(外力が加わっていない状態)では環状に復元する。
また、把持部12は、このような端部のない無端形状に限定されない。例えば、軸部11の先端から二股状に分かれて延びそれぞれの先端部に屈曲部が形成された細線により、把持部12を構成し、把持具導入用針2の先端から送り出されたときに把持部12が縫合糸導入用針3側に向かって延びるようにする。この場合、二股に分かれた細線同士の間に、縫合糸導入用針3の先端から送り出された縫合糸1が挿入されるように、把持部12の大きさ及び把持具導入用針2の先端から送り出されるときの向きを調整する。
把持具導入用針2は、前後方向に貫通した内腔を有し、その内腔に縫合糸把持具10を前後方向に移動可能に収容するものである。把持具導入用針2の基端部は、この基端部の開口が把持具送り戻し機構20側に開放されるようにして、支柱50の一部を構成する針保持部51に取り付けられている。把持具導入用針2は、軸心が把持具送り戻し機構20の軸心と一致するようにして針保持部51に取り付けられている。このようにすることで、把持具送り戻し機構20は縫合糸把持具10を直線的に送り戻すことが可能になる。この把持具導入用針2は、例えばステンレス等の金属で形成するとよい。
縫合糸導入用針3は、前後方向に貫通した内腔を有し、その内腔に縫合糸1が前後方向に移動可能に挿入されるものである。縫合糸導入用針3の基端部は、この基端部の開口が縫合糸送り機構30側に開放されるようにして、支柱の一部を構成する針保持部51に取り付けられている。縫合糸導入用針3は、軸心が縫合糸送り機構30の軸心と一致するようにして針保持部51に取り付けられている。このようにすることで、縫合糸送り機構30は縫合糸1を直線的に送り出すことが可能になる。この縫合糸導入用針3は、例えばステンレス等の金属で形成するとよい。
把持具送り戻し機構20は、縫合糸把持具10を先端側へ送り出し、また、送り出した縫合糸把持具10を基端側へ引き戻すものであり、把持具ホルダー21と、第一弾性部材22とを備える。本実施の形態では、操作部40が術者により操作されると、その操作力を受けて把持具送り戻し機構20が動作する。
把持具ホルダー21は、縫合糸把持具10を連結固定する連結片211と、連結片211と軸方向において対向配置された基端壁212と、連結片211と基端壁212とを接続するようにして軸方向に延びる周壁213とを備える。連結片211、基端壁212及び周壁213により囲まれた空間を収容空間214と称し、収容空間214には第一弾性部材22が収容されている。また、本実施の形態では、把持具ホルダー21には、縫合糸送り機構30側に突出する突起部215が設けられている。
図1において、縫合糸送り機構30は、縫合糸導入用針3の内部に前後方向に移動可能に挿入される縫合糸1を、縫合糸導入用針3の先端から送り出す機構である。縫合糸送り機構30は、保持体31と、保持体31を収容する保持体ホルダー32と、第一パイプ33と、第二パイプ34と、第三パイプ35と、第二弾性部材36とを備える。本実施の形態では、操作部40が術者により操作されると、その操作力を受けて縫合糸送り機構30が動作する。
保持体ホルダー32は、保持体31を収容し、操作部40に加えられた操作力を保持体31の移動力として伝達するための部材である。保持体ホルダー32は、保持体ホルダー32の先端側の位置にも受けられ、先端側に向かって動く操作部40と当接して操作部40から力を受ける当接部321と、基端壁323と、基端壁323から先端側に向かって延びる周壁324とを有する。基端壁323には、保持体31が収容される保持体収容部322が形成されている。周壁324及び基端壁323により囲まれた空間をバネ部材収容部325と称し、バネ部材収容部325には第二弾性部材36が挿入されている。バネ部材収容部325の先端側には壁は設けられておらず、先端側に向かって開口している。
図5に示すように、支柱基端壁52には、軸方向に貫通する保持孔54が形成されており、この保持孔54の内周面に第一パイプ33の基端部が固定されている。この第一パイプ33の基端部の開口に、縫合糸1が挿入される。
図6に示すように、第二パイプ34の先端部分の所定長さの領域は第三パイプ35内に挿入され、第二パイプ34の先端部には、径方向外側に突出した拡径部341が形成されている。
第三パイプ35の先端側の内部には、径方向内側に突出する先端側移動規制部351が形成されている。先端側移動規制部351は、第二パイプ34の拡径部341と当接して、第二パイプ34の先端側への移動を規制する。また、第三パイプ35の基端側の内側には、径方向内側に突出する基端側移動規制部352が形成されている。基端側移動規制部352は、第二パイプ34の拡径部341と当接して、第二パイプ34の基端側への移動を規制する。
また、縫合糸導入用針3の基端部分を、第三パイプ35として機能するように構成してもよい。
図3(a)は、保持体31、保持体ホルダー32、及び第二パイプ34が最も基端側に位置した状態を示している。この状態を、縫合糸送り機構30の初期状態とする。初期状態において、保持体31の貫通路311内には第一パイプ33が挿入されており、その第一パイプ33内の縫合糸1は保持体31によって保持されておらず、フリーの状態である。また、第二弾性部材36は、前後方向に圧縮された状態で、バネ部材収容部325内と針保持部51の基端側の面との間に保持されているので、保持体ホルダー32に対し、支柱基端壁52側に押し付けようとする力を加えている。
また、第一パイプ33、第二パイプ34、及び第三パイプ35は、上述した機能を発揮できればよく、例えば円筒形状のほか角筒形状に構成してもよいし、筒の壁の一部にスリットや切れ目を形成して中空部内と外部とを連通可能に構成してもよい。
操作部40は、縫合具100を用いて腹壁と内臓壁とを固定する際に術者が操作を行う部材である。本実施の形態では、操作部40は、術者から加えられた力を把持具送り戻し機構20及び縫合糸送り機構30にそれぞれ伝達し、操作部40に加えられた操作力に連動して、把持具送り戻し機構20及び縫合糸送り機構30が動作する。図1、図2に示すように、操作部40の一部は、把持具送り戻し機構20に操作力を伝えて縫合糸把持具10を先端側に送り出すために、第一弾性部材22の基端側と把持具ホルダー21の基端側の内壁との間に狭持されている。また、図1、図3に示すように、操作部40の一部は、縫合糸送り機構30に操作力を伝えて縫合糸1を先端側に送り出すために、保持体ホルダー32の当接部321と当接可能に構成されている。
支柱50は、把持具導入用針2と縫合糸導入用針3とを保持するとともに、把持具送り戻し機構20、縫合糸送り機構30、及び操作部40をユニット化するための部材である。図1に示すように、支柱50は、先端側に設けられた針保持部51と、針保持部51と軸方向に対向するようにして基端側に設けられた支柱基端壁52と、前後方向に延び針保持部51と支柱基端壁52とを接続するガイド部53とを備える。
また、把持具導入用針2と縫合糸導入用針3との間の距離を調節可能に構成してもよい。このようにすることで、患者の体格等に応じた位置に把持具導入用針2と縫合糸導入用針3を配置することが可能となる。
また、把持具導入用針2と縫合糸導入用針3の、針保持部51からの突出長さを調整可能に構成してもよい。このようにすることで、把持具導入用針2、縫合糸導入用針3の針先と、これらの針から送り出された縫合糸1、把持部12との間の相対的な位置を調整することができる。
また、把持具導入用針2と縫合糸導入用針3の基端部が、針保持部51よりも基端側に突出していてもよい。このようにすると、針の基端側に突出した部分が、内部に挿入される部材(縫合糸把持具10、縫合糸1)が移動するときのガイドとして機能し、これらの部材を円滑に移動させることができる。
また、ガイド部53の先端側には、保持体ホルダー32の先端側への移動を規制する第二突起部58が設けられている。本実施の形態では、後述する図8(f)に示すように、先端側へ移動した把持具ホルダー21の突起部215が第二突起部58に当接し、さらにこの突起部215に保持体ホルダー32の先端が当接する構成であるが、このような突起部215を設けず、第二突起部58のみで保持体ホルダー32の移動を規制してもよい。
なお、第一突起部57、第二突起部58の具体的構成はこれらに限定されず、所定の位置で把持具ホルダー21と保持体ホルダー32の先端側への移動を規制できるものであれば任意のものを採用することができる。
患者の腹壁と内臓壁とを固定する場合の縫合具100の動作と作用を説明する。
図7〜図9は、実施の形態に係る縫合具100の動作を説明する概略断面図であり、図7は縫合具100の初期状態、図8は縫合糸把持具10及び縫合糸1の送り出し動作、図9は縫合糸把持具10の戻し動作を示している。また、図10は、実施の形態に係る縫合具100を用いて内臓壁と腹壁とを固定する様子を説明する図である。以下、図7〜図9及び図10を参照して説明する。
まず、術者は、患者の口または鼻から内臓内(例えば胃内)に内視鏡を挿入する。その後、術者は、内臓内に十分に気体(例えば二酸化炭素)を供給して、内臓を膨張させる。そうして、内臓壁102を腹壁101に密着させる。それから、把持具導入用針2及び縫合糸導入用針3で穿刺しようとする箇所を含め、皮膚103を消毒する。それから、内視鏡から放たれる光により内臓の位置を確認し、この部位に局所麻酔を行う。
この状態を内視鏡で確認した術者は、操作部40を先端側に向かって押す。
(2−1)縫合糸把持具10の送り出し開始
図8(a)に示すように、術者によって先端側へ向かう力が操作部40に加えられると、その操作力が第一弾性部材22を介して把持具ホルダー21に伝達され、把持具ホルダー21が先端側へ移動する。これに伴い、把持具ホルダー21に取り付けられた縫合糸把持具10も先端側へ移動し、把持具導入用針2の先端から把持部12の一部が露出する。
図8(b)に示すように、術者によって先端側へ向かう力が操作部40にさらに加えられると、把持具ホルダー21及び縫合糸把持具10がさらに先端側に移動し、把持具導入用針2の先端から把持部12が突出する。把持具導入用針2の先端から送り出された把持部12は、外力が加わっていない状態となり、環状に復元する。そして、把持具ホルダー21の先端が第一突起部57に当接し、把持具ホルダー21及び縫合糸把持具10はそれ以上先端側へ移動しない状態となり、縫合糸把持具10の送り出しが終了する。
図8(c)に示すように、術者によって先端側へ向かう力が操作部40にさらに加えられると、把持具ホルダー21は第一突起部57によって先端側への移動が規制されているため、操作部40に加えられた力は、第一弾性部材22を圧縮する力となって第一弾性部材22が前後方向に縮まり、第一弾性部材22の基端側に設けられた操作部40も先端側に向かって移動する。把持具ホルダー21の位置は変化しないので、把持具ホルダー21に固定された縫合糸把持具10もまた変位しない。このように、操作部40に加えられた力を第一弾性部材22を圧縮する力とすることで、縫合糸把持具10への操作力の伝達を解除し、縫合糸把持具10を変位させないようにしている。
図8(d)に示すように、術者によって先端側へ向かう力が操作部40にさらに加えられると、図8(c)と同様に、第一弾性部材22が前後方向に圧縮されて操作部40も先端側に向かって進むが、把持具ホルダー21及び縫合糸把持具10は移動しない。
図8(e)に示すように、術者によって先端側へ向かう力が操作部40にさらに加えられると、図8(c)、(d)と同様に、第一弾性部材22が前後方向に圧縮されて操作部40も先端側に向かって進むが、把持具ホルダー21及び縫合糸把持具10は移動しない。
また、保持体31の先端側への移動に伴い、第二パイプ34も保持体31の先端側の面に押されて先端側に向かって移動し、第二パイプ34の拡径部341が第三パイプ35の先端側移動規制部351に当接する。そうすると、第二パイプ34の先端側への移動が規制され、第二パイプ34はそれ以上先端側へ移動しない状態となる。
図8(f)に示すように、術者によって先端側へ向かう力が操作部40にさらに加えられると、図8(c)、(d)、(e)と同様に、第一弾性部材22が前後方向に圧縮されて操作部40も先端側に向かって進むが、把持具ホルダー21及び縫合糸把持具10は移動しない。
(3−1)縫合糸把持具10の戻し開始
術者は、操作部40を先端側へ押すのを停止し、操作部40を先端側へ向かって押す操作を解除する。
図9(a)に示すように、術者により操作部40に加えられていた先端側へ向かう力が解除されると、圧縮されていた第一弾性部材22が復元(伸長)する。また、第一弾性部材22の基端部側に設けられた操作部40も第一弾性部材22に押されて基端側へ移動し、操作部40は、第一弾性部材22の基端部と把持具ホルダー21の基端壁212の内面との間に狭持された状態となる。
縫合具100が図9(a)に示す状態になったことを確認した術者は、操作部40を基端部側に引き戻すように操作部40に力を加える。
図9(b)に示すように、術者によって基端側へ向かう力が操作部40に加えられると、その操作力が把持具ホルダー21に伝達され、把持具ホルダー21が基端側へ移動する。これに伴い、把持具ホルダー21に取り付けられた縫合糸把持具10も基端側へ移動し、縫合糸把持具10の把持部12は、その内部に縫合糸1が挿入された状態のまま、把持具導入用針2の内部に収容される。縫合糸1はフリーの状態であるので、把持部12に引き寄せられて縫合糸1が縫合糸送り機構30から徐々に送り出される。
図9(c)は、体外側へ引き抜かれた状態の縫合具100において、縫合糸導入用針3の先端側にて縫合糸1を切断した状態を示している。
縫合具100を図9(d)に示す初期状態に戻すために、術者は、図9(c)の状態の縫合具100の操作部40を基端側に引き戻す。なお、図9(d)は、図7と同じ図である。
本発明は、上記実施の形態で示した縫合具100に限定されることなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。以下、上記実施の形態に係る縫合具100の変形例を例示する。
第二弾性部材36は、縫合糸把持具10の戻し操作において、保持体ホルダー32を基端側へ押し戻す作用を生じさせる部材として機能している(図9(a)等参照)。このような第二弾性部材36の反発力により、操作部40への操作を解除すると所定位置まで保持体ホルダー32が自動的に戻るので、術者の作業負担が軽減される。しかしながら、第二弾性部材36を設けない構成としてもよく、その場合には、術者が操作部40を用いて保持体ホルダー32を基端側に押し戻すことができる。
上記実施の形態では、操作部40が、把持具送り戻し機構20を構成する部材及び縫合糸送り機構30を構成する部材のそれぞれに当接することによって、把持具送り戻し機構20及び縫合糸送り機構30に対して縫合糸把持具10、縫合糸1を送り出す力を直接的に伝える構成であった。しかしながら、操作部40に加えられた操作力を、把持具送り戻し機構20を介して縫合糸送り機構30に伝えるようにしてもよく、同様の効果を得ることができる。このように、操作部40に加えられた操作力が、把持具送り戻し機構20や縫合糸送り機構30に直接的に伝達されるか、間接的に伝達されるかによって、本発明は限定されない。
Claims (5)
- 縫合糸導入用針と、
前記縫合糸導入用針より所定距離離してほぼ平行に設けられた把持具導入用針と、
前記把持具導入用針内に収納可能であるとともに前記把持具導入用針から出ると前記縫合糸導入用針の方向に延びる把持部を先端側に有し、前記把持具導入用針内に摺動可能に挿入される縫合糸把持具と、
前記縫合糸把持具を軸方向に移動させる把持具送り戻し機構と、
縫合糸を前記縫合糸導入用針の先端側に送り出す縫合糸送り機構と、
術者からの操作を受ける操作部とを備え、
前記操作部に加えられた操作に連動して、前記把持部が前記把持具導入用針の先端から突出するように前記把持具送り戻し機構が動作するとともに、前記縫合糸が前記縫合糸導入用針の先端から突出するように前記縫合糸送り機構が動作する
ことを特徴とする医療用縫合具。 - 前記操作部が操作を受けると、
前記把持具送り戻し機構は、
前記操作部に加えられた操作力を前記縫合糸把持具に伝達して、前記縫合糸把持具の前記把持部を前記把持具導入用針の先端から突出させ、
前記把持部が前記把持具導入用針の先端から所定位置まで突出すると、前記縫合糸把持具への前記操作力の伝達を解除して前記縫合糸把持具を変位させず、
前記縫合糸送り機構は、
前記把持部の少なくとも一部が前記把持具導入用針の先端から突出した後に、前記操作力を前記縫合糸に伝達して、前記縫合糸を前記縫合糸導入用針の先端から突出させ、
その後、前記縫合糸への前記操作力の伝達を解除して、前記縫合糸を進退自在の状態にする
ことを特徴とする請求項1記載の医療用縫合具。 - 前記縫合糸送り機構において前記縫合糸が進退自由の状態にされた後に、前記操作部への操作が解除され、あるいは前記操作部に他の操作が加えられると、
前記把持具送り戻し機構は、
前記把持部を前記把持具導入用針の内部に戻すように前記縫合糸把持具を移動させる
ことを特徴とする請求項2記載の医療用縫合具。 - 前記把持具送り戻し機構は、
内部に収容空間を有し、先端側に前記縫合糸把持具の基端部が連結された把持具ホルダーと、
前記縫合糸把持具の移動方向に圧縮された状態で、前記把持具ホルダーの前記収容空間内に収容された弾性部材とを備え、
前記操作部は、前記弾性部材の基端部と前記収容空間の内壁との間に介在しており、
前記縫合糸送り機構は、
前記縫合糸の送り出し方向に貫通した貫通路が形成され、該貫通路内に挿入される被保持部材を保持する保持体と、
前記操作部に加えられた操作力を受けて前記保持体を移動させる保持体ホルダーと、
前記縫合糸が摺動自在に通過可能な内腔を有するとともに、前記保持体の前記貫通路内に挿入可能な外形を有する第一中空部材と、
前記第一中空部材よりも先端側において軸方向に移動可能に設けられ、前記縫合糸及び前記第一中空部材が摺動自在に通過可能な内腔を有するとともに、前記保持体の前記貫通路内に挿入可能な外形を有する第二中空部材とを備え、
前記縫合糸送り機構の前記保持体の前記貫通路内に前記第一中空部材が挿入された初期状態で、前記操作部が操作を受けると、
前記把持具送り戻し機構では、
前記操作部に加えられた操作力が前記弾性部材を介して前記把持具ホルダーに伝達されて前記把持具ホルダーが先端側に移動し、
前記把持部が前記把持具導入用針の先端から所定位置まで突出すると、前記把持具ホルダーの先端側への移動が規制されて前記操作力によって前記弾性部材が圧縮変形し、
前記縫合糸送り機構では、
前記把持部の少なくとも一部が前記把持具導入用針の先端から突出したタイミングに遅れて、前記保持体ホルダーが前記操作力を受けて前記保持体を先端側に移動させ、移動に伴って前記保持体の前記貫通路内から前記第一中空部材が抜け、その後、前記保持体の前記貫通路内に前記第二中空部材が進入する
ことを特徴とする請求項1記載の医療用縫合具。 - 前記縫合糸送り機構において前記保持体の前記貫通路内に前記第二中空部材が挿入された後に、前記操作部への操作が解除され、あるいは前記操作部に他の操作が加えられると、
前記把持具送り戻し機構では、
前記把持部を前記把持具導入用針の内部に戻すように前記把持具ホルダーが基端側に移動し、
前記縫合糸送り機構では、
前記貫通路内に前記第二中空部材が挿入された状態の前記保持体が基端側に移動し、該保持体の移動に伴って前記第二中空部材の基端側の内腔内に前記第一中空部材の先端側が挿入され、その後、前記第二中空部材の基端側への移動が規制されて前記貫通路内から前記第二中空部材が抜ける
ことを特徴とする請求項4記載の医療用縫合具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012155832A JP5943748B2 (ja) | 2012-07-11 | 2012-07-11 | 医療用縫合具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012155832A JP5943748B2 (ja) | 2012-07-11 | 2012-07-11 | 医療用縫合具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014014624A true JP2014014624A (ja) | 2014-01-30 |
JP5943748B2 JP5943748B2 (ja) | 2016-07-05 |
Family
ID=50109871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012155832A Active JP5943748B2 (ja) | 2012-07-11 | 2012-07-11 | 医療用縫合具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5943748B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111867488A (zh) * | 2018-03-22 | 2020-10-30 | 奥林巴斯株式会社 | 持针器及其使用方法 |
CN114302683A (zh) * | 2019-10-24 | 2022-04-08 | 奥林巴斯株式会社 | 内窥镜用持针器及缝合针的操作方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004075761A1 (ja) * | 2003-02-26 | 2004-09-10 | Sumitomo Bakelite Co., Ltd. | 医療用器具 |
JP2006025933A (ja) * | 2004-07-13 | 2006-02-02 | Jms Co Ltd | 生体用縫合具 |
JP2007319169A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-13 | Masataka Funada | 医療用器具 |
US20090143790A1 (en) * | 2007-11-30 | 2009-06-04 | Ygal Zucker | Suturing assembly and method |
-
2012
- 2012-07-11 JP JP2012155832A patent/JP5943748B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004075761A1 (ja) * | 2003-02-26 | 2004-09-10 | Sumitomo Bakelite Co., Ltd. | 医療用器具 |
JP2006025933A (ja) * | 2004-07-13 | 2006-02-02 | Jms Co Ltd | 生体用縫合具 |
JP2007319169A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-13 | Masataka Funada | 医療用器具 |
US20090143790A1 (en) * | 2007-11-30 | 2009-06-04 | Ygal Zucker | Suturing assembly and method |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111867488A (zh) * | 2018-03-22 | 2020-10-30 | 奥林巴斯株式会社 | 持针器及其使用方法 |
CN114302683A (zh) * | 2019-10-24 | 2022-04-08 | 奥林巴斯株式会社 | 内窥镜用持针器及缝合针的操作方法 |
CN114302683B (zh) * | 2019-10-24 | 2024-04-26 | 奥林巴斯株式会社 | 内窥镜用持针器及缝合针的操作方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5943748B2 (ja) | 2016-07-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5010178B2 (ja) | 医療用器具 | |
US10631852B2 (en) | Medical suturing instrument | |
JP5738039B2 (ja) | 医療用縫合具 | |
JP2008119300A (ja) | 穿孔縫合クリップ及びクリップ装置 | |
JP2003225241A (ja) | 内視鏡用処置具 | |
WO2012149534A1 (en) | Puncture device | |
JP5946335B2 (ja) | 医療用縫合具 | |
JP5943748B2 (ja) | 医療用縫合具 | |
JP5832216B2 (ja) | 医療用縫合具 | |
JP5743828B2 (ja) | 医療用縫合具 | |
JP4500283B2 (ja) | 生体用縫合具 | |
JP5749563B2 (ja) | 医療用縫合具 | |
JP5863313B2 (ja) | 医療用縫合具 | |
JP5818519B2 (ja) | 臓器縫合具 | |
JP6053369B2 (ja) | 医療用縫合具 | |
JP6124527B2 (ja) | 医療用縫合具 | |
JP7188435B2 (ja) | 縫合装置 | |
JP7264149B2 (ja) | 縫合装置 | |
CN110719756B (zh) | 缝合装置 | |
CN110099611B (zh) | 缝合装置 | |
WO2012149533A1 (en) | Puncture device | |
JP2019177049A (ja) | 医療用縫合装置 | |
JP2007252403A (ja) | 生体用縫合具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150501 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160223 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160413 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160510 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160524 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5943748 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |