JP2014013728A - 非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス - Google Patents
非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014013728A JP2014013728A JP2012151428A JP2012151428A JP2014013728A JP 2014013728 A JP2014013728 A JP 2014013728A JP 2012151428 A JP2012151428 A JP 2012151428A JP 2012151428 A JP2012151428 A JP 2012151428A JP 2014013728 A JP2014013728 A JP 2014013728A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- aqueous electrolyte
- storage device
- additive
- nonaqueous electrolyte
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
【解決手段】下記式(1)で表されるジスルホン酸アミド化合物からなる非水電解液用添加剤。
[化1]
式(1)中、X1及びX2は、それぞれ独立し、炭素数1〜6のアルキレン基、又は、炭素鎖中若しくは鎖端に、酸素原子、置換基を有していてもよい窒素原子、若しくは、硫黄原子を有する炭素数1〜6のアルキレン基を示す。Aは、CmH(2m−n)Znを示し、mは1〜6の整数であり、nは0〜12の整数であり、Zは置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基、シリル基、ホスホン酸エステル基、アシル基、シアノ基、又は、ニトロ基を示す。
【選択図】なし
Description
本発明は、保存安定性に優れ、非水電解液二次電池等の蓄電デバイスに用いた場合に、電極表面上に安定なSEIを形成してサイクル特性、充放電容量、内部抵抗等の電池特性を改善することができる非水電解液用添加剤を提供することを目的とする。また、本発明は、該非水電解液用添加剤を含む非水電解液、及び、該非水電解液を用いた蓄電デバイスを提供することを目的とする。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明にかかる式(1)で表されるジスルホン酸アミド化合物が非水電解液用添加剤として、サイクル特性、充放電容量、内部抵抗等の電池特性を改善する理由は詳らかではないが、次のように考えられる。前記式(1)で表されるジスルホン酸アミド化合物は環状アミノ基を有しており、電気化学的還元を受けた際に、環状アミノ基が開環し、N、S、O等を含む極性基を多数含有するSEIを形成すると考えられる。このようなN、S、O等を含む極性基を多数含有しているSEIは、優れたイオン伝導度を示すことができることから、非常に高性能なSEIであると考えられる。
例えば、メタンジスルホン酸ビスピロリジンを製造する場合は、まず、ピロリジンに、メタンジスルホニルクロライドを滴下し、次いで、トリエチルアミンを滴下して撹拌し、反応終了後、有機層に抽出し、晶析操作により析出した結晶をろ過する方法を用いることができる。なお、該化合物を製造する場合、必要に応じて、1,2−ジメトキシエタン等の反応溶媒を用いることもできる。
本発明の非水電解液用添加剤、非水溶媒、及び、電解質を含有する非水電解液もまた、本発明の1つである。
更に、該非水電解液用添加剤と共に、必要に応じて、非水電解液にビニレンカーボネート(VC)、フルオロエチレンカーボネート(FEC)、1,3−プロパンスルトン(PS)等の一般的な添加剤を混合してもよい。
前記鎖状カーボネートとしては、例えば、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸エチルメチル等が挙げられる。
前記脂肪族カルボン酸エステルとしては、例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、酪酸メチル、イソ酪酸メチル、トリメチル酢酸メチル等が挙げられる。
前記ラクトンとしては、例えば、γ−ブチロラクトン等が挙げられる。
前記ラクタムとしては、例えば、ε−カプロラクタム、N−メチルピロリドン等が挙げられる。
前記環状エーテルとしては、例えば、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,3−ジオキソラン等が挙げられる。
前記鎖状エーテルとしては、例えば、1,2−ジエトキシエタン、エトキシメトキシエタン等が挙げられる。
前記スルホンとしては、例えば、スルホラン等が挙げられる。
前記ハロゲン誘導体としては、例えば、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オン、4−クロロ−1,3−ジオキソラン−2−オン、4,5−ジフルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オン等が挙げられる。
これらの非水溶媒は、単独で用いてもよいし、複数種を混合してもよい。
これらの非水溶媒は、例えば、リチウムイオン電池等の非水電解液二次電池や、リチウムイオンキャパシタ等の電気二重層キャパシタ等に好ましく用いられる。
図1において、非水電解液二次電池1は、正極集電体2の一方面側に正極活物質層3が設けられてなる正極板4、及び、負極集電体5の一方面側に負極活物質層6が設けられてなる負極板7を有する。正極板4と負極板7とは、本発明の非水電解液8と非水電解液8中に設けたセパレータ9を介して対向配置されている。
また、負極活物質として、リチウム金属、及び、リチウムと合金を形成することができる金属材料を用いることもできる。前記リチウムと合金を形成することができる金属としては、例えば、Cu、Sn、Si、Co、Mn、Fe、Sb、Ag等が挙げられ、これらの金属とリチウムを含む2元又は3元からなる合金を用いることもできる。
これらの負極活物質は単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
(メタンジスルホン酸ビスピロリジン(化合物1)の作製)
撹拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備え付けた200mL容の4つ口フラスコに、ピロリジン7.3g(0.103モル)及び1,2−ジメトキシエタン100gを仕込み、1,2−ジメトキシエタン10gに溶解させたメタンジスルホニルクロライド10.0g(0.047モル)を0℃に維持しながら20分間かけて滴下した。引き続き同温度に維持しながら、1,2−ジメトキシエタン10gに溶解させたトリエチルアミン11.4g(0.112モル)を1時間かけて滴下し、同温度に維持しながら終夜撹拌した。
反応終了後、反応液をろ過した後、ろ液にトルエン100.0g及び水50.0gを添加して分液した。得られた有機層より溶媒の一部を25℃で減圧留去し、析出した結晶をろ過し、得られた結晶を乾燥することにより、メタンジスルホン酸ビスピロリジン6.0g(0.021モル)を取得した。メタンジスルホン酸ビスピロリジンの収率は、メタンジスルホニルクロライドに対して45.2%であった。
なお、得られたメタンジスルホン酸ビスピロリジンは、下記の物性を有することから同定することができた。
1H−核磁気共鳴スペクトル(溶媒:CDCl3)δ(ppm):1.58ppm(dt、8H)、2.80ppm(t、8H)、5.55ppm(s、2H)
炭酸エチレン(EC)と炭酸ジエチル(DEC)とを、EC:DEC=30:70の体積組成比で混合して得られた混合非水溶媒に、電解質としてLiPF6を1.0mol/Lの濃度となるように溶解し、該混合非水溶媒と該電解質とからなる溶液全重量に対し、非水電解液用添加剤として表1に示した化合物1を、含有割合が0.5質量%となるように添加し、非水電解液を調製した。
「(非水電解液の調製)」において、化合物1の含有割合を1.0質量%となるようにしたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液を調製した。
(メタンジスルホン酸ビスピペリジン(化合物2)の作製)
撹拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備え付けた200mL容の4つ口フラスコに、ピペリジン8.8g(0.103モル)及び1,2−ジメトキシエタン100gを仕込み、1,2−ジメトキシエタン10gに溶解させたメタンジスルホニルクロライド10.0g(0.047モル)を0℃に維持しながら20分間かけて滴下した。引き続き同温度に維持しながら、1,2−ジメトキシエタン10gに溶解させたトリエチルアミン11.4g(0.112モル)を1時間かけて滴下し、同温度に維持しながら終夜撹拌した。
反応終了後、反応液をろ過した後、ろ液にトルエン100.0g及び水50.0gを添加して分液した。得られた有機層より溶媒の一部を25℃で減圧留去し、析出した結晶をろ過し、得られた結晶を乾燥することにより、メタンジスルホン酸ビスピペリジン4.5g(0.014モル)を取得した。メタンジスルホン酸ビスピペリジンの収率は、メタンジスルホニルクロライドに対して30.8%であった。
なお、得られたメタンジスルホン酸ビスピペリジンは、下記の物性を有することから同定することができた。
1H−核磁気共鳴スペクトル(溶媒:CDCl3)δ(ppm):1.47ppm(dt、8H)、1.51ppm(dt、4H)、2.66ppm(t、8H)、5.73ppm(s、2H)
「(非水電解液の調製)」において、化合物1に代えて、化合物2を含有割合が1.0質量%となるようにして用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液を調製した。
(メタンジスルホン酸ビスモルホリン(化合物3)の作製)
撹拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備え付けた200mL容の4つ口フラスコに、モルホリン9.0g(0.103モル)及び1,2−ジメトキシエタン100gを仕込み、1,2−ジメトキシエタン10gに溶解させたメタンジスルホニルクロライド10.0g(0.047モル)を0℃に維持しながら20分間かけて滴下した。引き続き同温度に維持しながら、1,2−ジメトキシエタン10gに溶解させたトリエチルアミン11.4g(0.112モル)を1時間かけて滴下し、同温度に維持しながら終夜撹拌した。
反応終了後、反応液をろ過した後、ろ液にトルエン100.0g及び水50.0gを添加して分液した。得られた有機層より溶媒の一部を25℃で減圧留去し、析出した結晶をろ過し、得られた結晶を乾燥することにより、メタンジスルホン酸ビスモルホリン8.6g(0.027モル)を取得した。メタンジスルホン酸ビスモルホリンの収率は、メタンジスルホニルクロライドに対して58.2%であった。
なお、得られたメタンジスルホン酸ビスモルホリンは、下記の物性を有することから同定することができた。
1H−核磁気共鳴スペクトル(溶媒:CDCl3)δ(ppm):3.25(t、8H)、3.64(t、8H)、5.12(s、2H)
「(非水電解液の調製)」において、化合物1に代えて、化合物3を含有割合が1.0質量%となるようにして用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液を調製した。
(メタンジスルホン酸ビスチオモルホリン(化合物4)の作製)
撹拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備え付けた200mL容の4つ口フラスコに、チオモルホリン10.6 g(0.103モル)及び1,2−ジメトキシエタン100gを仕込み、1,2−ジメトキシエタン10gに溶解させたメタンジスルホニルクロライド10.0 g(0.047 モル)を0℃に維持しながら20分間かけて滴下した。引き続き同温度に維持しながら、1,2−ジメトキシエタン10gに溶解させたトリエチルアミン11.4g(0.112モル)を1時間かけて滴下し、同温度に維持しながら終夜撹拌した。
反応終了後、反応液をろ過した後、ろ液にトルエン100.0g及び水50.0gを添加して分液した。得られた有機層より溶媒の一部を25℃で減圧留去し、析出した結晶をろ過し、得られた結晶を乾燥することにより、メタンジスルホン酸ビスチオモルホリン5.3g(0.015モル)を取得した。メタンジスルホン酸ビスチオモルホリンの収率は、メタンジスルホニルクロライドに対して32.5%であった。
なお、得られたメタンジスルホン酸ビスチオモルホリンは、下記の物性を有することから同定することができた。
1H−核磁気共鳴スペクトル(溶媒:CDCl3)δ(ppm):3.33(t、8H)、3.66(t、8H)、5.13(s、2H)
「(非水電解液の調製)」において、化合物1に代えて、化合物4を含有割合が1.0質量%となるようにして用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液を調製した。
(メタンジスルホン酸ビス(1−メチルピペラジン)(化合物5)の作製)
撹拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備え付けた200mL容の4つ口フラスコに、1−メチルピペラジン10.3g(0.103モル)及び1,2−ジメトキシエタン100gを仕込み、1,2−ジメトキシエタン10gに溶解させたメタンジスルホニルクロライド10.0g(0.047モル)を0℃に維持しながら20分間かけて滴下した。引き続き同温度に維持しながら、1,2−ジメトキシエタン10gに溶解させたトリエチルアミン11.4g(0.113モル)を1時間かけて滴下し、同温度に維持しながら終夜撹拌した。
反応終了後、反応液をろ過した後、ろ液にトルエン100.0g及び水50.0gを添加して分液した。得られた有機層より溶媒の一部を25℃で減圧留去し、析出した結晶をろ過し、得られた結晶を乾燥することにより、メタンジスルホン酸ビス(1−メチルピペラジン)6.7g(0.020モル)を取得した。メタンジスルホン酸ビス(1−メチルピペラジン)の収率は、メタンジスルホニルクロライドに対して41.9%であった。
なお、得られたメタンジスルホン酸ビス(1−メチルピペラジン)は、下記の物性を有することから同定することができた。
1H−核磁気共鳴スペクトル(溶媒:CDCl3)δ(ppm):3.32(s、6H)3.55(t、8H)、3.67(t、8H)、5.11(s、2H)
「(非水電解液の調製)」において、化合物1に代えて、化合物5を含有割合が1.0質量%となるよう用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液を調製した。
(1,2−エタンジスルホン酸ビスモルホリン(化合物6)の作製)
撹拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備え付けた200mL容の4つ口フラスコに、モルホリン8.4g(0.097モル)及び1,2−ジメトキシエタン100gを仕込み、1,2−ジメトキシエタン10gに溶解させた1,2−エタンジスルホニルクロライド10.0g(0.044モル)を0℃に維持しながら20分間かけて滴下した。引き続き同温度に維持しながら、1,2−ジメトキシエタン10gに溶解させたトリエチルアミン10.7g(0.106モル)を1時間かけて滴下し、同温度に維持しながら終夜撹拌した。
反応終了後、反応液をろ過した後、ろ液にトルエン100.0g及び水50.0gを添加して分液した。得られた有機層より溶媒の一部を25℃で減圧留去し、析出した結晶をろ過し、得られた結晶を乾燥することにより、1,2−エタンジスルホン酸ビスモルホリン7.6g(0.023モル)を取得した。1,2−エタンジスルホン酸ビスモルホリンの収率は、1,2−エタンジスルホニルクロライドに対して52.6%であった。
なお、得られた1,2−エタンジスルホン酸ビスモルホリンは、下記の物性を有することから同定することができた。
1H−核磁気共鳴スペクトル(溶媒:CDCl3)δ(ppm):3.34(t、8H)、3.65(t、8H)、5.02(s、4H)
「(非水電解液の調製)」において、化合物1に代えて、化合物6を含有割合が1.0質量%となるよう用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液を調製した。
実施例1の「(非水電解液の調製)」において、化合物1を用いなかったこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液を調製した。
実施例1の「(非水電解液の調製)」において、化合物1に代えて、1,3−プロパンスルトン(PS)を含有割合が1.0質量%となるようにして用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液を調製した。
実施例1の「(非水電解液の調製)」において、化合物1に代えて、ビニレンカーボネート(VC)を含有割合が1.0質量%となるようにして用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液を調製した。
ビニレンカーボネート(VC)の含有割合を2.0質量%となるようにしたこと以外は、比較例3と同様にして非水電解液を調製した。
実施例1の「(非水電解液の調製)」において、化合物1に代えて、フルオロエチレンカーボネート(FEC)を含有割合が1.0質量%となるようにして用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液を調製した。
フルオロエチレンカーボネート(FEC)の含有割合を2.0質量%となるようにしたこと以外は、比較例5と同様にして非水電解液を調製した。
実施例で得られた化合物1〜6、及び、実施例及び比較例で得られた非水電解液について、以下の評価を行った。
実施例で得られた化合物1〜6について、LUMO(最低空分子軌道)エネルギーを測定するため、Gaussian03ソフトウェアにより、半経験的分子軌道計算を行った。軌道計算により得られた化合物1〜6のLUMOエネルギーを表1に示した。
以上より、本発明の非水電解液用添加剤にかかる式(1)で表されるジスルホン酸アミド化合物は充分に低いLUMOエネルギーを有しており、非水電解液二次電池等の蓄電デバイスの電極上に安定なSEIを形成する新規の非水電解液用添加剤として有効であることを示している。
実施例1〜7で得られた化合物1〜6、及び一般的に用いられるフルオロエチレンカーボネート(FEC)について、温度40±2℃、湿度75±5%の恒温恒湿下で90日間の保存試験を行った。各化合物の分解を1H−核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR)で測定し、評価した。結果を表2に示した。
〇:保存前後で1H−NMRのピーク変化なし
×:保存前後で1H−NMRのピーク変化を確認
正極活物質としてLiMn2O4、及び、導電性付与剤としてカーボンブラックを乾式混合し、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン(PVDF)を溶解させたN−メチル−2−ピロリドン(NMP)中に均一に分散させ、スラリーを作製した。得られたそのスラリーを正極集電体となるアルミ金属箔(角型、厚さ20μm)上に塗布後、NMPを蒸発させることにより正極シートを作製した。得られた正極シート中の固形分比率は、質量比で、正極活物質:導電性付与剤:PVDF=80:10:10とした。
一方、負極シートとして、市販の黒鉛塗布電極シート(宝泉社製)を用いた。
各実施例及び各比較例で得られた非水電解液中にて、負極シートと正極シートとを、ポリエチレンからなるセパレータを介して積層し、円筒型二次電池を作製した。
得られた各円筒型二次電池に対して、25℃において、充電レートを0.3C、放電レートを0.3C、充電終止電圧を4.2V、及び、放電終止電圧を2.5Vとして充放電サイクル試験を行った。200サイクル後の放電容量維持率(%)及び内部抵抗比を表3に示した。
なお、200サイクル後の「放電容量維持率(%)」とは、200サイクル試験後の放電容量(mAh)を、10サイクル試験後の放電容量(mAh)で割った値に100をかけたものである。また、200サイクル後の「内部抵抗比」とは、サイクル試験前の抵抗を1としたときの、200サイクル試験後の抵抗を相対値で示したものである。
また、実施例の非水電解液は、比較例の非水電解液に比べて、内部抵抗比が小さいことから、サイクル時による内部抵抗の増加を抑制できることが分かる。
2 正極集電体
3 正極活物質層
4 正極板
5 負極集電体
6 負極活物質層
7 負極板
8 非水電解液
9 セパレータ
Claims (9)
- 請求項1記載の非水電解液用添加剤、非水溶媒、及び、電解質を含有することを特徴とする非水電解液。
- 非水溶媒は、非プロトン性溶媒であることを特徴とする請求項2記載の非水電解液。
- 非プロトン性溶媒は、環状カーボネート、鎖状カーボネート、脂肪族カルボン酸エステル、ラクトン、ラクタム、環状エーテル、鎖状エーテル、スルホン、及び、これらのハロゲン誘導体からなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項3記載の非水電解液。
- 電解質は、リチウム塩を含有することを特徴とする請求項2、3又は4記載の非水電解液。
- リチウム塩は、LiAlCl4、LiBF4、LiPF6、LiClO4、LiAsF6、及び、LiSbF6からなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項5記載の非水電解液。
- 請求項2、3、4、5又は6記載の非水電解液、正極、及び、負極を備えたことを特徴とする蓄電デバイス。
- 蓄電デバイスがリチウムイオン電池である、請求項7記載の蓄電デバイス。
- 蓄電デバイスがリチウムイオンキャパシタである、請求項7記載の蓄電デバイス。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012151428A JP5953146B2 (ja) | 2012-07-05 | 2012-07-05 | 非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス |
US14/131,132 US10050304B2 (en) | 2011-07-07 | 2012-07-06 | Additive for nonaqueous electrolyte, nonaqueous electrolyte, and electricity storage device |
CN201280001434.2A CN103004006B (zh) | 2011-07-07 | 2012-07-06 | 非水电解液用添加剂、非水电解液和蓄电器件 |
KR1020127026451A KR101313398B1 (ko) | 2011-07-07 | 2012-07-06 | 비수 전해액용 첨가제, 비수 전해액, 및 축전 디바이스 |
PCT/JP2012/067324 WO2013005828A1 (ja) | 2011-07-07 | 2012-07-06 | 非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス |
EP12807104.0A EP2731187B1 (en) | 2011-07-07 | 2012-07-06 | Additive for nonaqueous electrolyte, nonaqueous electrolyte, and electricity storage device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012151428A JP5953146B2 (ja) | 2012-07-05 | 2012-07-05 | 非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014013728A true JP2014013728A (ja) | 2014-01-23 |
JP5953146B2 JP5953146B2 (ja) | 2016-07-20 |
Family
ID=50109287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012151428A Active JP5953146B2 (ja) | 2011-07-07 | 2012-07-05 | 非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5953146B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014194871A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-09 | Sumitomo Seika Chem Co Ltd | 非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス |
JP2014194872A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-09 | Sumitomo Seika Chem Co Ltd | 非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス |
KR20180077262A (ko) | 2015-11-06 | 2018-07-06 | 스미토모 세이카 가부시키가이샤 | 비수 전해액용 첨가제, 비수 전해액, 및 축전 디바이스 |
CN111883835A (zh) * | 2020-07-24 | 2020-11-03 | 香河昆仑化学制品有限公司 | 一种锂离子电池非水电解液和锂离子电池 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005203343A (ja) * | 2003-12-15 | 2005-07-28 | Nec Corp | 二次電池 |
JP2006278106A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Nec Corp | 二次電池用電解液およびそれを用いた二次電池 |
JP2009252545A (ja) * | 2008-04-07 | 2009-10-29 | Nec Tokin Corp | 非水電解液およびそれを用いた非水電解液二次電池 |
JP2010219011A (ja) * | 2009-03-19 | 2010-09-30 | Nec Energy Devices Ltd | 非水電解液およびそれを用いた非水電解液二次電池 |
-
2012
- 2012-07-05 JP JP2012151428A patent/JP5953146B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005203343A (ja) * | 2003-12-15 | 2005-07-28 | Nec Corp | 二次電池 |
JP2006278106A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Nec Corp | 二次電池用電解液およびそれを用いた二次電池 |
JP2009252545A (ja) * | 2008-04-07 | 2009-10-29 | Nec Tokin Corp | 非水電解液およびそれを用いた非水電解液二次電池 |
JP2010219011A (ja) * | 2009-03-19 | 2010-09-30 | Nec Energy Devices Ltd | 非水電解液およびそれを用いた非水電解液二次電池 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014194871A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-09 | Sumitomo Seika Chem Co Ltd | 非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス |
JP2014194872A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-09 | Sumitomo Seika Chem Co Ltd | 非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス |
KR20180077262A (ko) | 2015-11-06 | 2018-07-06 | 스미토모 세이카 가부시키가이샤 | 비수 전해액용 첨가제, 비수 전해액, 및 축전 디바이스 |
EP3373379A4 (en) * | 2015-11-06 | 2019-09-25 | Sumitomo Seika Chemicals CO. LTD. | ADDITIVE FOR WATER-FREE ELECTROLYTE SOLUTIONS, WATER-FREE ELECTROLYTE SOLUTION AND POWER STORAGE DEVICE |
US10615456B2 (en) | 2015-11-06 | 2020-04-07 | Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd. | Additive for nonaqueous electrolyte solutions, nonaqueous electrolyte solution and electricity storage device |
CN111883835A (zh) * | 2020-07-24 | 2020-11-03 | 香河昆仑化学制品有限公司 | 一种锂离子电池非水电解液和锂离子电池 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5953146B2 (ja) | 2016-07-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7102018B2 (ja) | 蓄電デバイス用電解質及び非水電解液 | |
JP6081264B2 (ja) | 非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス | |
WO2013005828A1 (ja) | 非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス | |
WO2018016195A1 (ja) | 非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス | |
KR20180050373A (ko) | 비수 전해액용 첨가제, 비수 전해액, 및 축전 디바이스 | |
JP5982201B2 (ja) | ジスルホン酸ベンジルアミド化合物、非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス | |
JP5982202B2 (ja) | 非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス | |
CN108352572B (zh) | 非水电解液用添加剂、非水电解液及蓄电装置 | |
JP5877109B2 (ja) | リン含有スルホン酸エステル化合物、非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス | |
JP5953146B2 (ja) | 非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス | |
JP6066645B2 (ja) | 非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス | |
JP6081262B2 (ja) | 非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス | |
JP5986829B2 (ja) | ハロゲン原子含有ジスルホン酸エステル化合物、非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス | |
JP6017803B2 (ja) | 非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス | |
WO2019088127A1 (ja) | 非水電解液用添加剤、非水電解液及び蓄電デバイス | |
JP5877110B2 (ja) | リン含有スルホン酸アミド化合物、非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス | |
JP7166258B2 (ja) | 非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス | |
JP2016192382A (ja) | 非水電解液用添加剤、非水電解液、及び、蓄電デバイス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150623 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160607 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160613 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5953146 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |