JP2014013667A - 点火プラグ - Google Patents

点火プラグ Download PDF

Info

Publication number
JP2014013667A
JP2014013667A JP2012149931A JP2012149931A JP2014013667A JP 2014013667 A JP2014013667 A JP 2014013667A JP 2012149931 A JP2012149931 A JP 2012149931A JP 2012149931 A JP2012149931 A JP 2012149931A JP 2014013667 A JP2014013667 A JP 2014013667A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spark plug
region
plug
pocket
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012149931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5989425B2 (ja
Inventor
Akihiro Ando
彰浩 安藤
Motomasa Iizuka
基正 飯塚
Koichi Nakada
浩一 中田
Shinichiro Nokawa
真一郎 能川
Kotaro Suzuki
宏太朗 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soken Inc, Toyota Motor Corp filed Critical Nippon Soken Inc
Priority to JP2012149931A priority Critical patent/JP5989425B2/ja
Publication of JP2014013667A publication Critical patent/JP2014013667A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5989425B2 publication Critical patent/JP5989425B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】プラグポケットに滞留する混合気に起因するプレイグニッションの発生を好適に抑制可能な点火プラグを提供する。
【解決手段】点火プラグ1Aはハウジング部2Aと、ハウジング部2Aに保持される碍子3と、碍子3から露出した中心電極4と、中心電極4との間で放電ギャップ部Gを形成する接地電極5とを備えるとともに、ハウジング部2Aと碍子3との間にプラグポケットPを有している。点火プラグ1Aはハウジング部2Aのうち、プラグポケットPに隣接する部分に面積拡大加工が施されていない領域R1と面積拡大加工が施された領域R2とを有する構成となっている。また、領域R2が領域R1よりも軸線方向において先端側に位置する構成となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は点火プラグに関する。
点火プラグを備える内燃機関ではプレイグニッションが発生することがある。特許文献1では筒状軸部の内面にセレーションを形成したスパークプラグシェルが開示されている。このセレーションは放熱面積を広げ、放熱効果を向上させるために形成されている。
特開2007−59365号公報
プレイグニッションにはハウジング部と碍子との間に形成されるプラグポケットに滞留する混合気が受熱し、高温になることで発生する態様があることがわかってきた。そして、かかる態様で発生するプレイグニッションを抑制するには、例えばハウジング部のうちプラグポケットに隣接する部分の面積を拡大し、プラグポケットからの放熱を促進することが考えられる。
ところが、ハウジング部のうちプラグポケットに隣接する部分の面積を軸線方向に沿って全体的に拡大した場合には、軸線方向に沿った各位置における当該部分の径方向に沿った断面積が小さくなる。このためこの場合には、当該部分のうち例えば軸線方向における中央の部分から軸線方向において接地電極が設けられている側とは反対側に向う熱の移動が制限される虞がある。結果、当該部分からの放熱が制限される分、プラグポケットからの放熱も制限される虞がある。
本発明は上記課題に鑑み、プラグポケットに滞留する混合気に起因するプレイグニッションの発生を好適に抑制可能な点火プラグを提供することを目的とする。
本発明はハウジング部と、前記ハウジング部に保持される碍子と、前記碍子から露出した中心電極と、前記中心電極との間で放電ギャップ部を形成する接地電極とを備えるとともに、前記ハウジング部と前記碍子との間にプラグポケットを有し、前記ハウジング部のうち、前記プラグポケットに隣接する部分に面積拡大加工が施されていない第1の非加工領域と、面積拡大加工が施された加工領域とを有し、前記加工領域が前記第1の非加工領域よりも軸線方向において先端側に位置する点火プラグである。
本発明は前記ハウジング部のうち、前記プラグポケットに隣接する部分に面積拡大加工が施されていない第2の非加工領域をさらに有し、前記第2の非加工領域が前記加工領域よりも軸線方向において先端側に位置する構成とすることができる。
本発明は前記加工領域に螺旋状の溝部が設けられており、前記ハウジング部の外周部に設けられ、内燃機関との締結に用いられるねじ部の山部に沿って延伸するように前記溝部を設けている構成とすることができる。
本発明は前記ハウジング部のうち、前記プラグポケットに隣接する部分に面積拡大加工が施されていない第2の非加工領域をさらに有するとともに、前記加工領域に螺旋状の溝部が設けられており、前記第2の非加工領域が前記加工領域よりも軸線方向において先端側に位置し、前記ハウジング部の外周部に設けられ、内燃機関との締結に用いられるねじ部の山部に沿って延伸するように前記溝部を設けている構成とすることができる。
本発明は前記ハウジング部の先端部のうち、周方向において前記溝部の先端側の端部が位置する部分の内側にテーパ部を設けている構成とすることができる。
本発明によれば、プラグポケットに滞留する混合気に起因するプレイグニッションの発生を好適に抑制できる。
実施例1の点火プラグの要部を示す図である。 点火時期の最大進角量の比較図である。 点火時期の最大進角量の変化傾向を示す図である。 実施例2の点火プラグの要部を示す図である。 実施例3の点火プラグの要部を示す図である。 実施例4の点火プラグの要部を示す図である。 実施例5の点火プラグの要部を示す図である。 実施例6の点火プラグの要部を示す図である。 実施例7の点火プラグの要部を示す図である。 実施例8の点火プラグの要部を示す図である。
図面を用いて、本発明の実施例について説明する。
図1は点火プラグ1Aの要部を示す図である。図1(a)は点火プラグ1Aの断面図を示す。図1(b)は点火プラグ1Aの下面図(接地電極5側から軸線方向に沿って見た図)を示す。図1(a)、図1(b)では内燃機関のシリンダヘッド10に設けた状態で点火プラグ1Aの要部を示す。
点火プラグ1Aはハウジング部2Aと碍子3と中心電極4と接地電極5とを備えている。ハウジング部2Aは筒状の形状を有しており、碍子3を保持している。碍子3は中心電極4の周囲に設けられている。中心電極4は軸線方向に沿って延伸している。そして、先端側(点火プラグ1Aをその中心軸線に直交する方向に沿って見た場合に、軸線方向において接地電極5が設けられている側)で碍子3から露出している。接地電極5はハウジング部2Aに設けられている。接地電極5は中心電極4との間で放電ギャップ部Gを形成している。
点火プラグ1Aはシリンダヘッド10に設けられる。具体的には点火プラグ1Aはガスケット6を介してシリンダヘッド10に締結される。この点、ハウジング部2Aの外周部には内燃機関(具体的にはシリンダヘッド10)との締結に用いられるねじ部Sが設けられている。シリンダヘッド10は図示しないシリンダブロックやピストンとともに燃焼室Cを形成する。燃焼室Cには放電ギャップ部Gが配置される。
燃焼室Cには放電ギャップ部Gを通過する気流Fが生成される。気流Fは具体的にはタンブル流となっている。気流Fは点火プラグ1Aが設けられる内燃機関の吸気行程および圧縮行程のうち、少なくともいずれかにおいて放電ギャップ部Gを通過する気流とすることができる。気流Fは必ずしもタンブル流に限られず、例えばスワール流などの旋回気流であってもよい。点火プラグ1Aが設けられる内燃機関において、点火プラグ1Aはハウジング部2Aが燃焼室Cに突出しないように設けられる。
ハウジング部2Aと碍子3との間にはプラグポケットPが形成されている。プラグポケットPは碍子3の周囲に形成されるとともに、燃焼室Cに開口している。一方、プラグポケットPとの関係において、ねじ部Sはハウジング部2Aのうち、プラグポケットPの周囲に位置する部分を含む部分の外周部に設けられている。ねじ部Sは具体的にはハウジング部2Aのうち、ガスケット6が設けられる部分から先端側に位置する筒状部の外周部に設けられている。当該筒状部はプラグポケットPの周囲に位置する部分を含んでいる。
点火プラグ1Aはハウジング部2Aのうち、プラグポケットPに隣接する部分に面積拡大加工が施されていない第1の非加工領域である領域R1と、面積拡大加工が施された加工領域である領域R2とを有している。領域R2は領域R1よりも軸線方向において先端側に位置している。領域R1、R2は軸線方向に沿って互いに隣接している。軸線方向に沿った長さは領域R2のほうが領域R1よりも大きく設定されている。領域R2は軸線方向におけるハウジング部2Aの先端位置から後端側(点火プラグ1Aをその中心軸線に直交する方向に沿って見た場合に、軸線方向において接地電極5が設けられている側とは反対側)に広がる領域として設定されている。領域R1には円筒内面状の面が設けられている。
領域R2には溝部D1が設けられている。溝部D1は軸線方向に沿って延伸している。また、その垂直断面において四角形状の空間を形成するように設けられている。溝部D1は周方向においてハウジング部2Aのうち接地電極5が設けられている部分以外の部分に設けられている。溝部D1は当該部分において周方向に沿って均等に複数(ここでは11個)設けられている。複数の溝部D1は当該部分において周方向に沿って隣り合う溝部D1同士が互いに所定の間隔を有して配置されるように設けられている。
次に点火プラグ1Aの主な作用効果について説明する。点火プラグ1Aはハウジング部2AのうちプラグポケットPに隣接する部分に領域R1、R2を有するとともに、領域R2が領域R1よりも軸線方向において先端側に位置する構成となっている。このため、点火プラグ1Aは領域R2で面積を拡大することにより、プラグポケットPからの放熱を促進することができる。
同時に点火プラグ1Aは領域R1が設定されている部分において径方向に沿ったハウジング部2Aの断面積も確保できる。このため、点火プラグ1Aは軸線方向において領域R2側から領域R1側に向かったハウジング部2Aの熱の移動も確保できる。結果、かかる熱の移動が制限されることに起因して、プラグポケットPからの放熱が制限されることも回避できる。このため、点火プラグ1AはプラグポケットPに滞留する混合気に起因するプレイグニッションの発生を好適に抑制できる。
図2は点火時期の最大進角量の比較図である。図3は点火時期の最大進角量の変化傾向を示す図である。図2、図3では所定の条件下で運転中の内燃機関で点火を中止した際にプレイグニッションが発生しない最大進角量を示す。図2ではかかる最大進角量を点火プラグ1Aと点火プラグ1A´との場合について示す。図3ではプラグポケットPの容積を等容積としたまま、ハウジング部2AのうちプラグポケットPに隣接する部分の面積を溝部D1の軸線方向に沿った長さによって変更した場合の最大進角量の変化傾向を示す。図3において縦軸は点火プラグ1A´を基準にした最大進角量を示し、横軸は点火プラグ1A´を基準とした面積拡大倍率を示す。点火プラグ1A´は溝部D1を特段備えることなく、ハウジング部2AのうちプラグポケットPに隣接する部分の内径を拡大することにより、プラグポケットPの容積を点火プラグ1Aと等容積とした等容積プラグとなっている。
図2に示すように点火プラグ1Aは点火プラグ1A´よりも点火時期の最大進角量を大きくすることができることがわかる。図3に示すように点火時期の最大進角量は面積を拡大するほど、次第に増加度合いを減少させるようにして大きくなることがわかる。この点、点火時期の最大進角量でプレイグニッションの発生し難さを評価した場合、点火プラグ1A´と比較して最大進角量が1°CA大きければ、プレイグニッションの抑制効果が十分得られていると判断できる。このため、点火プラグ1Aは次に示す条件を満たす構成とすることができる。
すなわち、ここで点火プラグ1Aが点火プラグ1A´と比較して1°CA大きな最大進角量を得るには、図3に示すようにハウジング部2AのうちプラグポケットPに隣接する部分に1.3倍の面積を確保する必要がある。一方、点火プラグ1A´は具体的にはねじ部Sのねじサイズが14mmで、プラグポケットPに隣接する部分の面積が320mmの点火プラグとなっている。このため、1°CA大きな最大進角量を得るには320×1.3、すなわち416mmの面積が必要となる。さらにねじサイズの異なる点火プラグへの適用を考慮すると、必要面積はねじサイズをAとして416×A/14、すなわちおよそ29.7×Aとなる。
したがって、点火プラグ1Aは最大進角量による評価の観点から具体的にはハウジング部2AのうちプラグポケットPに隣接する部分に29.7×A以上の面積を有する構成とすることができる。なお、このことは後述する点火プラグ1Bから1Hについても同様である。
点火プラグ1Aは次に示す条件を満たす構成とすることもできる。ここで、図1(a)、図1(b)に示すように溝部D1の径方向に沿った深さをL1とし、軸線方向に沿った長さをKとすると、面積は溝部D1一つ当たりおよそ2×L1×Kだけ増加する。一方、ハウジング部2AのうちプラグポケットPに隣接する部分の面積は半径をrとし、プラグポケットPの軸線方向に沿った長さをUとすると、2×3.14×r×U、すなわち6.28×r×Uとなる。そしてこの面積の1.3倍は8.16×r×Uとなる。
したがって、1°CA大きな最大進角量を得るには8.16×r×U−6.28×r×U、すなわち1.88×r×Uの面積増加が必要となる。このため、必要な溝部D1の数をNとすると次の式(1)が成立する。また、式(1)を整理することで次の式(2)が得られる。このため、点火プラグ1Aは最大進角量による評価の観点から具体的には式(2)を満たす構成とすることもできる。同時に点火プラグ1Aは周方向に沿って隣り合う溝部D1同士の間隔を0.5mm以上とする構成とすることができる。
N≧1.88×r×U/(2×L1×K) ・・・(1)
N≧0.94×r×U/(L1×K) ・・・(2)
点火プラグ1Aは具体的には領域R2に溝部D1が設けられた構成であることで、燃焼室CからプラグポケットPに流入する気流FにプラグポケットPで乱れを生じさせることもできる。結果、プラグポケットPに滞留する混合気と溝部D1との間で行われる熱交換を促進することで、プラグポケットPからの放熱を促進することもできる。
図4は点火プラグ1Bの要部を示す図である。図4(a)、図4(b)は図1(a)、図1(b)と同様に点火プラグ1Bを示す。点火プラグ1Bはハウジング部2Aの代わりにハウジング部2Bを備える点以外、点火プラグ1Aと実質的に同一となっている。ハウジング部2Bは溝部D1の代わりに溝部D2を備える点以外、ハウジング部2Aと実質的に同一となっている。溝部D2はその垂直断面において三角形状の空間を形成するように設けられている点と、周方向に沿って隣り合う溝部D2同士が互いに隣接して配置されるように複数の溝部D2が設けられる点以外、溝部D1と実質的に同一となっている。
次に点火プラグ1Bの主な作用効果について説明する。点火プラグ1Bは点火プラグ1Aと同様に領域R1、R2を有するとともに、領域R2が領域R1よりも軸線方向において先端側に位置する構成となっている。このため、点火プラグ1Bは点火プラグ1Aと同様にプレイグニッションの発生を好適に抑制できる。一方、点火プラグ1Bは具体的には領域R2に溝部D2が設けられた構成となっている。この点、このように構成された点火プラグ1Bでも面積の拡大および乱れの促進によってプラグポケットPからの放熱を促進できる。
点火プラグ1Bは周方向に沿って隣り合う溝部D2同士が互いに隣接して配置されるように複数の溝部D2を設けている構成とすることで、面積の拡大を好適に図ることもできる。
図5は点火プラグ1Cの要部を示す図である。図5(a)、図5(b)は図1(a)、図1(b)と同様に点火プラグ1Cを示す。点火プラグ1Cはハウジング部2Aの代わりにハウジング部2Cを備える点以外、点火プラグ1Aと実質的に同一となっている。ハウジング部2Cは溝部D1の代わりに溝部D3を備える点以外、ハウジング部2Aと実質的に同一となっている。
溝部D3は溝部D1と同様に領域R2に設けられている。一方、溝部D3は周方向に沿って延伸するとともに一周に亘ってリング状に設けられている。溝部D3はその垂直断面において三角形状の空間を形成するように設けられている。溝部D3は軸線方向に沿って複数設けられている。複数の溝部D3は軸線方向に沿って隣り合う溝部D3同士が互いに隣接して配置されるように設けられている。複数の溝部D3は軸線方向に沿って隣り合う溝部D3同士が互いに所定の間隔を有して配置されるように設けられてもよい。
次に点火プラグ1Cの主な作用効果について説明する。点火プラグ1Cは点火プラグ1Aと同様に領域R1、R2を有するとともに、領域R2が領域R1よりも軸線方向において先端側に位置する構成となっている。このため、点火プラグ1Cは点火プラグ1Aと同様にプレイグニッションの発生を好適に抑制できる。一方、点火プラグ1Cは具体的には領域R2に溝部D3が設けられた構成となっている。この点、このように構成された点火プラグ1Cでも面積の拡大および乱れの促進によってプラグポケットPからの放熱を促進できる。
点火プラグ1Cは最大進角量による評価の観点から具体的には次に示す条件を満たす構成とすることができる。すなわち、ここで溝部D3の径方向に沿った深さをL2とすると、面積は溝部D3一つ当たりおよそ2×2×π×r×L2、すなわち4×π×r×L2だけ増加する。一方、1°CA大きな最大進角量を得るには416×A/14−320×A/14、すなわちおよそ6.71×Aの面積増加が必要となる。したがって、必要な溝部D3の数をMとすると次の式(3)が成立する。また、式(3)を整理することで次の式(4)が得られる。このため、点火プラグ1Cは式(4)を満たす構成とすることができる。
M≧6.71×A/(4×π×r×L2) ・・・(3)
M≧1.68×A/(π×r×L2) ・・・(4)
図6は点火プラグ1Dの要部を示す図である。図6(a)、図6(b)は図1(a)、図1(b)と同様に点火プラグ1Dを示す。点火プラグ1Dはハウジング部2Aの代わりにハウジング部2Dを備える点以外、点火プラグ1Aと実質的に同一となっている。ハウジング部2Dは溝部D1の代わりに溝部D4を備える点以外、ハウジング部2Aと実質的に同一となっている。
溝部D4は溝部D1と同様に領域R2に設けられている。一方、溝部D4は螺旋状の溝部となっている。溝部D4はねじ部Sの山部に沿って延伸するよう設けられている。溝部D4はその垂直断面、或いは点火プラグ1Dの中心軸線を含む面による断面において三角形状の空間を形成するように設けられている。
次に点火プラグ1Dの主な作用効果について説明する。点火プラグ1Dは点火プラグ1Aと同様に領域R1、R2を有するとともに、領域R2が領域R1よりも軸線方向において先端側に位置する構成となっている。このため、点火プラグ1Dは点火プラグ1Aと同様にプレイグニッションの発生を好適に抑制できる。一方、点火プラグ1Dは具体的には領域R2に溝部D4が設けられた構成となっている。この点、このように構成された点火プラグ1Dでも面積の拡大および乱れの促進によってプラグポケットPからの放熱を促進できる。点火プラグ1Dは最大進角量による評価の観点から溝部D4の径方向に沿った深さをL2として、式(4)を満たす構成とすることもできる。
点火プラグ1Dはねじ部Sの山部に沿って溝部D4を延伸するように設けることで、次に説明するようにハウジング部2Dの強度や伝熱性が低下することも抑制できる。すなわち、ここで例えば点火プラグ1Aでは溝部D1からねじ部Sへの径方向に沿った距離が軸線方向に沿った位置に応じて大きくなったり小さくなったりする。結果、離間距離が小さくなる位置でハウジング部2Aの強度が低下する虞がある。また、離間距離が小さくなる位置で軸線方向において領域R2側から領域R1側に向かったハウジング部2Aの熱の移動(伝熱性)が抑制される虞がある。
これに対し、点火プラグ1Dはねじ部Sの山部に沿って溝部D4を螺旋状に延伸するように設けることで、溝部D4からねじ部Sへの径方向に沿った距離が軸線方向に沿った位置に応じて変化することも抑制できる。結果、ハウジング部2Dの強度や伝熱性が低下することも抑制できる。
図7は点火プラグ1Eの要部を示す図である。図7(a)、図7(b)は図1(a)、図1(b)と同様に点火プラグ1Eを示す。点火プラグ1Eはハウジング部2Aの代わりにハウジング部2Eを備える点以外、点火プラグ1Aと実質的に同一となっている。ハウジング部2Eは溝部D1の代わりに突起部Bを備える点以外、ハウジング部2Aと実質的に同一となっている。
ハウジング部2Eでは領域R2に溝部D1の代わりに突起部Bが設けられている。突起部Bは棒状の突起部であり、径方向に沿って延伸している。突起部Bは周方向および軸線方向に沿って均等に複数設けられている。突起部Bを設けるにあたり、領域R2におけるハウジング部2Eの内径は領域R1におけるハウジング部2Eの内径よりも大きくなるように設定することができる。
次に点火プラグ1Eの主な作用効果について説明する。点火プラグ1Eは点火プラグ1Aと同様に領域R1、R2を有するとともに、領域R2が領域R1よりも軸線方向において先端側に位置する構成となっている。このため、点火プラグ1Eは点火プラグ1Aと同様にプレイグニッションの発生を好適に抑制できる。一方、点火プラグ1Eは具体的には領域R2に突起部Bが設けられた構成となっている。この点、このように構成された点火プラグ1Eでも面積の拡大および乱れの促進によってプラグポケットPからの放熱を促進できる。
図8は点火プラグ1Fの要部を示す図である。図8(a)、図8(b)は図1(a)、図1(b)と同様に点火プラグ1Fを示す。点火プラグ1Fはハウジング部2Aの代わりにハウジング部2Fを備える点以外、点火プラグ1Aと実質的に同一となっている。ハウジング部2Fは溝部D1の代わりに穴部Hを備える点以外、ハウジング部2Aと実質的に同一となっている。ハウジング部2Fでは領域R2に溝部D1の代わりに穴部Hが設けられている。穴部Hは径方向に沿って延伸している。また、周方向および軸線方向に沿って均等に複数設けられている。
次に点火プラグ1Fの主な作用効果について説明する。点火プラグ1Fは点火プラグ1Aと同様に領域R1、R2を有するとともに、領域R2が領域R1よりも軸線方向において先端側に位置する構成となっている。このため、点火プラグ1Fは点火プラグ1Aと同様にプレイグニッションの発生を好適に抑制できる。一方、点火プラグ1Fは具体的には領域R2に穴部Hが設けられた構成となっている。この点、このように構成された点火プラグ1Fでも面積の拡大および乱れの促進によってプラグポケットPからの放熱を促進できる。
図9は点火プラグ1Gの要部を示す図である。図9(a)、図9(b)は図1(a)、図1(b)と同様に点火プラグ1Gを示す。点火プラグ1Gはハウジング部2Aの代わりにハウジング部2Gを備える点以外、点火プラグ1Aと実質的に同一となっている。ハウジング部2GはプラグポケットPに隣接する部分に面積拡大加工が施されていない第2の非加工領域である領域R3をさらに有する点以外、ハウジング部2Aと実質的に同一となっている。同様の変更は例えば点火プラグ1Bから1Fに適用することもできる。
領域R3は領域R2よりも軸線方向において先端側に位置している。この点、点火プラグ1Gはハウジング部2GのうちプラグポケットPに隣接する部分に先端側から領域R3、領域R2、領域R1の順にこれらを有している。領域R1、R2、R3のうち、軸線方向に沿って隣り合う領域同士は互いに隣接している。領域R3の軸線方向に沿った長さはハウジング部2Gの先端位置におけるハウジング部2G、碍子3間の径方向に沿ったクリアランスΔdより大きく設定されている。領域R3はハウジング部2Gの先端位置から後端側に広がる領域として設定されている。
次に点火プラグ1Gの主な作用効果について説明する。ここで、点火プラグ1Aの場合、領域R2がハウジング部2Aの先端位置から後端側に広がる領域として設定されている。ところが、このように設定された領域R2で面積を拡大すると、炎核のエネルギがハウジング部2Aに吸収され易くなる結果、着火性が悪化する虞がある。これに対し、点火プラグ1Gは領域R3を有することで、点火プラグ1Aと比較してさらに着火性の悪化を抑制できる。点火プラグ1Gは具体的には領域R3の軸線方向に沿った長さを初期火炎の進入クリアランスとなるクリアランスΔdよりも大きく設定することで、着火性の悪化を好適に抑制できる。
図10は点火プラグ1Hの要部を示す図である。図10(a)、図10(b)は図1(a)、図1(b)と同様に点火プラグ1Hを示す。点火プラグ1Hはハウジング部2Dの代わりにハウジング部2Hを備える点以外、点火プラグ1Dと実質的に同一となっている。ハウジング部2Hはテーパ部Tをさらに備える点以外、ハウジング部2Dと実質的に同一となっている。テーパ部Tはハウジング部2Hの先端部のうち、周方向において溝部D4の先端側の端部が位置する部分の内側に設けられている。溝部D4の先端側の端部は先端側から軸線方向に沿って見た場合にハウジング部2Hの先端部のうち、接地電極5に対向する部分に設けられている。
次に点火プラグ1Hの主な作用効果について説明する。点火プラグ1Hは点火プラグ1Dと同様にプレイグニッションの発生を好適に抑制できる。また、点火プラグ1Dと同様にハウジング部2Hの強度や伝熱性が低下することも抑制できる。一方、点火プラグ1Hはテーパ部Tを備えることで、さらに燃焼室CからプラグポケットPに流入する気流Fの流入抵抗を減らすとともに、溝部D4に沿った気流の流れを強化できる。結果、プラグポケットPで好適に乱れを生じさせることで、プラグポケットPからの放熱を好適に促進することもできる。
点火プラグ1Hをシリンダヘッド10に設けるにあたり、接地電極5の周方向に沿った位置は一般に所定の位置には定まらない。この点、図10(b)に示すように点火プラグ1Hをシリンダヘッド10に設けた状態で、接地電極5はその開放端部が先端側から軸線方向に沿って見た場合に気流Fに対向するように配置されることがある。一方、このように接地電極5が配置される場合には次に説明するようにプラグポケットPに滞留する混合気に起因してプレイグニッションが発生し易くなる。
すなわち、この場合には接地電極5がプラグポケットPに流入しようとする気流とプラグポケットPから流出しようとする気流のうち、プラグポケットPから流出しようとする気流の流出を妨げることになる。また、プラグポケットPからの気流の流出が妨げられることで、気流の流入出のバランス上、プラグポケットPへの気流の流入も生じ難くなる。結果、プラグポケットPに混合気が滞留し易くなることから、プラグポケットPに滞留する混合気に起因してプレイグニッションが発生し易くなる。
これに対し、点火プラグ1Hは先端側から軸線方向に沿って見た場合にハウジング部2Hの先端部のうち、接地電極5に対向する部分に溝部D4の先端側の端部を設ける構成とすることで、当該部分にテーパ部Tを設けることができる。このため、点火プラグ1Hはかかる構成とすることで、燃焼室Cにおける接地電極5の位置に応じて特に混合気がプラグポケットPに滞留し易くなる場合に気流Fの流入を促進でき、これによりプレイグニッションの発生を好適に抑制することもできる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば溝部はその垂直断面において必ずしも三角形状や四角形状の空間を形成するように設けられていなくてもよく、その他の形状の空間を形成するように設けられていてもよい。
点火プラグ 1A、1A´、1B、1C、1D、1E、1F、1G、1H
ハウジング部 2A、2B、2C、2D、2E、2F、2G、2H
碍子 3
中心電極 4
接地電極 5
ガスケット 6
シリンダヘッド 10

Claims (5)

  1. ハウジング部と、前記ハウジング部に保持される碍子と、前記碍子から露出した中心電極と、前記中心電極との間で放電ギャップ部を形成する接地電極とを備えるとともに、前記ハウジング部と前記碍子との間にプラグポケットを有し、
    前記ハウジング部のうち、前記プラグポケットに隣接する部分に面積拡大加工が施されていない第1の非加工領域と、面積拡大加工が施された加工領域とを有し、
    前記加工領域が前記第1の非加工領域よりも軸線方向において先端側に位置する点火プラグ。
  2. 請求項1記載の点火プラグであって、
    前記ハウジング部のうち、前記プラグポケットに隣接する部分に面積拡大加工が施されていない第2の非加工領域をさらに有し、
    前記第2の非加工領域が前記加工領域よりも軸線方向において先端側に位置する点火プラグ。
  3. 請求項1記載の点火プラグであって、
    前記加工領域に螺旋状の溝部が設けられており、
    前記ハウジング部の外周部に設けられ、内燃機関との締結に用いられるねじ部の山部に沿って延伸するように前記溝部を設けている点火プラグ。
  4. 請求項1記載の点火プラグであって、
    前記ハウジング部のうち、前記プラグポケットに隣接する部分に面積拡大加工が施されていない第2の非加工領域をさらに有するとともに、前記加工領域に螺旋状の溝部が設けられており、
    前記第2の非加工領域が前記加工領域よりも軸線方向において先端側に位置し、
    前記ハウジング部の外周部に設けられ、内燃機関との締結に用いられるねじ部の山部に沿って延伸するように前記溝部を設けている点火プラグ。
  5. 請求項3記載の点火プラグであって、
    前記ハウジング部の先端部のうち、周方向において前記溝部の先端側の端部が位置する部分の内側にテーパ部を設けている点火プラグ。
JP2012149931A 2012-07-03 2012-07-03 点火プラグ Expired - Fee Related JP5989425B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012149931A JP5989425B2 (ja) 2012-07-03 2012-07-03 点火プラグ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012149931A JP5989425B2 (ja) 2012-07-03 2012-07-03 点火プラグ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014013667A true JP2014013667A (ja) 2014-01-23
JP5989425B2 JP5989425B2 (ja) 2016-09-07

Family

ID=50109242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012149931A Expired - Fee Related JP5989425B2 (ja) 2012-07-03 2012-07-03 点火プラグ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5989425B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018181592A (ja) * 2017-04-12 2018-11-15 株式会社デンソー スパークプラグ
JP2021018868A (ja) * 2019-07-18 2021-02-15 株式会社Soken スパークプラグ
JP2021018870A (ja) * 2019-07-18 2021-02-15 株式会社Soken スパークプラグ
JP2021018869A (ja) * 2019-07-18 2021-02-15 株式会社Soken スパークプラグ
US11056858B2 (en) 2019-07-18 2021-07-06 Denso Corporation Spark plug having a housing with a channel part

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5546234A (en) * 1978-09-26 1980-03-31 Nippon Denso Co Spark plug for internal combustion engine
JP2008108478A (ja) * 2006-10-24 2008-05-08 Nippon Soken Inc 内燃機関用スパークプラグ
JP2009004257A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Nippon Soken Inc スパークプラグ取付構造
JP2013143263A (ja) * 2012-01-11 2013-07-22 Ngk Spark Plug Co Ltd 点火プラグ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5546234A (en) * 1978-09-26 1980-03-31 Nippon Denso Co Spark plug for internal combustion engine
JP2008108478A (ja) * 2006-10-24 2008-05-08 Nippon Soken Inc 内燃機関用スパークプラグ
JP2009004257A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Nippon Soken Inc スパークプラグ取付構造
JP2013143263A (ja) * 2012-01-11 2013-07-22 Ngk Spark Plug Co Ltd 点火プラグ

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018181592A (ja) * 2017-04-12 2018-11-15 株式会社デンソー スパークプラグ
JP2021018868A (ja) * 2019-07-18 2021-02-15 株式会社Soken スパークプラグ
JP2021018870A (ja) * 2019-07-18 2021-02-15 株式会社Soken スパークプラグ
JP2021018869A (ja) * 2019-07-18 2021-02-15 株式会社Soken スパークプラグ
US11056858B2 (en) 2019-07-18 2021-07-06 Denso Corporation Spark plug having a housing with a channel part
JP7233329B2 (ja) 2019-07-18 2023-03-06 株式会社Soken スパークプラグ
JP7274373B2 (ja) 2019-07-18 2023-05-16 株式会社Soken スパークプラグ
JP7398218B2 (ja) 2019-07-18 2023-12-14 株式会社Soken スパークプラグ

Also Published As

Publication number Publication date
JP5989425B2 (ja) 2016-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5989425B2 (ja) 点火プラグ
JP4762110B2 (ja) 内燃機関用スパークプラグ
JP4762109B2 (ja) 内燃機関用スパークプラグ
JP5556834B2 (ja) プレチャンバー点火プラグ
EP2139081B1 (en) Spark plug and internal combustion engine with spark plug
US20100133976A1 (en) Maxx fire spark plug
US9929541B2 (en) Ignition plug and ignition device
JP2016062769A (ja) 内燃機関用の点火プラグ
JP2014007071A (ja) 点火プラグ
JP7340423B2 (ja) 点火プラグ
US10951012B2 (en) Spark plug for internal combustion engines and internal combustion engine
JP7360922B2 (ja) スパークプラグ
JP5955668B2 (ja) 点火プラグ
JP2021170475A (ja) スパークプラグ
JP2013143267A (ja) スパークプラグ
JP5910604B2 (ja) 内燃機関用スパークプラグ
JP2018181592A (ja) スパークプラグ
JP2022152214A (ja) 内燃機関用のスパークプラグ及びこれを備えた内燃機関
JP7447656B2 (ja) スパークプラグ
WO2021215301A1 (ja) 内燃機関用のスパークプラグ
JP6767938B2 (ja) スパークプラグ
JP2021092203A (ja) 内燃機関のシリンダヘッド構造
JP2021170476A (ja) スパークプラグ
JP2023010184A (ja) 内燃機関用のスパークプラグ及びこれを備えた内燃機関
JP2023039688A (ja) 内燃機関用のスパークプラグ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160229

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160719

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160810

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5989425

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees