JP2014013336A - 撮影用光学装置の調整方法および撮影用光学装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】機械的な誤差および電気的な誤差の影響を抑制して、装置の振れ補正機能を高めることが可能となる撮影用光学装置の調整方法を提供する。
【解決手段】この調整方法では、支点6を中心にX方向を軸方向としてカメラモジュール3を揺動させる第1揺動機構7と、支点6を中心にY方向を軸方向としてカメラモジュール3を揺動させる第2揺動機構8と、Y方向を軸方向とする揺動方向で支持体4に対するカメラモジュール3の相対位置を検出するセンサ11と、X方向を軸方向とする揺動方向で支持体4に対するカメラモジュール3の相対位置を検出するセンサ12と、光軸Lの傾きの変化を検出する角速度センサとが動作する状態で撮影用光学装置1を振ったときに、支持体4の姿勢にかかわらずカメラモジュール3が一定の姿勢を保つように、センサ11、12の出力値を補正する第1補正値、第2補正値を求め、撮影用光学装置1に記憶させる。
【選択図】図1
【解決手段】この調整方法では、支点6を中心にX方向を軸方向としてカメラモジュール3を揺動させる第1揺動機構7と、支点6を中心にY方向を軸方向としてカメラモジュール3を揺動させる第2揺動機構8と、Y方向を軸方向とする揺動方向で支持体4に対するカメラモジュール3の相対位置を検出するセンサ11と、X方向を軸方向とする揺動方向で支持体4に対するカメラモジュール3の相対位置を検出するセンサ12と、光軸Lの傾きの変化を検出する角速度センサとが動作する状態で撮影用光学装置1を振ったときに、支持体4の姿勢にかかわらずカメラモジュール3が一定の姿勢を保つように、センサ11、12の出力値を補正する第1補正値、第2補正値を求め、撮影用光学装置1に記憶させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、光学像の振れを補正する振れ補正機能を備える撮影用光学装置の調整方法に関する。また、本発明は、振れ補正機能を備える撮影用光学装置に関する。
従来、手振れによる光学像の振れを補正する手振れ補正装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の手振れ補正装置は、補正レンズを保持する保持枠と、光軸方向に直交するX方向へ保持枠を駆動するX駆動磁石およびX駆動コイルと、光軸方向とX方向とに直交するY方向へ保持枠を駆動するY駆動磁石およびY駆動コイルと、X方向における保持枠の位置を検出するためのXセンサ磁石およびXホール素子と、Y方向における保持枠の位置を検出するためのYセンサ磁石およびYホール素子とを備えている。X駆動コイル、Y駆動コイル、Xセンサ磁石およびYセンサ磁石は、保持枠に固定されている。X駆動磁石、Y駆動磁石、Xホール素子およびYホール素子は、鏡筒等の固定側の部材に固定されている。
特許文献1に記載の手振れ補正装置では、保持枠をX方向へ移動させたときに、Yホール素子の出力は変動しないのが理想であり、また、保持枠をY方向へ移動させたときに、Xホール素子の出力は変動しないのが理想である。しかしながら、特許文献1に記載されているように、Xホール素子、Yホール素子に対してXセンサ磁石、Yセンサ磁石がそのギャップを一定に保ったまま移動する場合、Xセンサ磁石、Yセンサ磁石の大きさは有限であるために、Xセンサ磁石、Yセンサ磁石の、Xホール素子、Yホール素子との対向面に直交する方向の磁界が少なからず変化する等の理由で、実際には、保持枠をX方向へ移動させたときに、保持枠が実際にY方向へ移動していないにもかかわらず、Yホール素子の出力が変動したり、保持枠をY方向へ移動させたときに、保持枠が実際にX方向へ移動していないにもかかわらず、Xホール素子の出力が変動したりするといった電気的な誤差が生じることがある。
そこで、特許文献1に記載の手振れ補正装置では、手振れ補正装置の調整工程において、保持枠をX方向へ移動させたときのYホール素子の出力とXホール素子の出力とを関連付けたテーブルデータと、保持枠をY方向へ移動させたときのXホール素子の出力とYホール素子の出力とを関連付けたテーブルデータとを制御部に記憶させている。また、装置の使用時には、手振れを検出する手振れセンサによって手振れが検出されると、手振れセンサの検出結果と制御部に記憶されたテーブルデータとに基づいて保持枠のX方向およびY方向への移動量を算出し、算出された移動量で保持枠を移動させている。そのため、この手振れ補正装置では、電気的な誤差に基づく手振れ補正機能の低下を抑制することが可能になる。
また、従来、携帯電話等の携帯機器に搭載される撮影用光学装置として、撮影時の手振れを補正することが可能な撮影用光学装置が知られている(たとえば、特許文献2参照)。特許文献2に記載の撮影用光学装置は、レンズおよび撮像素子が搭載される可動モジュールと、可動モジュールを揺動可能に支持する固定体と、可動モジュールを固定体上で揺動させて手振れを補正する手振れ補正機構と、可動モジュールと固定体とを繋ぐジンバルバネとを備えている。固定体の底面を構成する下カバーと可動モジュールの底面との間には、可動モジュールの揺動支点が配置されている。手振れ補正機構は、レンズの光軸に交差するX方向を揺動の軸方向として可動モジュールを揺動させるX駆動磁石およびX駆動コイルと、レンズの光軸に交差するとともにX方向に直交するY方向を揺動の軸方向として可動モジュールを揺動させるY駆動磁石およびY駆動コイルとを備えている。
また、この撮影用光学装置は、手振れを検出するためのジャイロスコープと、Y方向を軸方向とする可動モジュールの揺動方向において固定体に対する可動モジュールの相対位置を検出するためのXフォトリフレクタと、X方向を軸方向とする可動モジュールの揺動方向において固定体に対する可動モジュールの相対位置を検出するためのYフォトリフレクタとを備えている。XフォトリフレクタおよびYフォトリフレクタは、可動モジュールの底面に取り付けられており、固定体の下カバーに向かって光を射出する発光素子と、下カバーで反射された光を受光する受光素子とを備えている。
特許文献2に記載の撮影用光学装置では、ジャイロスコープで手振れが検出されると、ジャイロスコープでの検出結果に基づいて、手振れ補正機構が可動モジュールを揺動させる。また、この撮影用光学装置では、XフォトリフレクタおよびYフォトリフレクタの出力値がジャイロスコープの出力値に応じた値となるように、手振れ補正機構のフィードバック制御が行われている。
特許文献2に記載の撮影用光学装置においても、特許文献1に記載の手振れ補正装置と同様に、電気的な誤差が生じることがある。すなわち、可動モジュールをX方向を軸方向として揺動させたときに、可動モジュールがY方向を軸方向として実際に揺動していないにもかかわらず、Yフォトリフレクタの出力が変動したり、可動モジュールをY方向を軸方向として揺動させたときに、可動モジュールがX方向を軸方向として実際に揺動していないにもかかわらず、Xフォトリフレクタの出力が変動したりする場合がある。
この電気的な誤差に基づく手振れ補正機能の低下を防止するために、特許文献2に記載の撮影用光学装置においても、特許文献1に記載の手振れ補正装置と同様に、撮影用光学装置の調整工程において、X方向を軸方向として可動モジュールを単純に揺動させたときのYフォトリフレクタの出力とXフォトリフレクタの出力とを関連付けたテーブルデータと、Y方向を軸方向として可動モジュールを単純に揺動させたときのXフォトリフレクタの出力とYフォトリフレクタの出力とを関連付けたテーブルデータとを制御部に記憶させるとともに、装置の使用時には、ジャイロスコープによって手振れが検出されたときに、ジャイロスコープの検出結果と制御部に記憶されたテーブルデータとに基づいて、可動モジュールの、X方向を軸方向とした揺動量およびY方向を軸方向とした揺動量を算出して、算出された揺動量で可動モジュールを揺動させれば良い。
ここで、特許文献2に記載の撮影用光学装置のように、可動モジュールの全体を揺動支点を中心に揺動させる構成においては、機械的な誤差によって、可動モジュールをX方向を軸方向としてのみ揺動させたにもかかわらず、可動モジュールがY方向を軸方向として実際に揺動してしまう場合や、可動モジュールをY方向を軸方向としてのみ揺動させたにもかかわらず、可動モジュールがX方向を軸方向として実際に揺動してしまう場合等が生じやすい。この機械的な誤差の影響は、製品の実際の使用時においては、撮影用光学装置が有する振れ補正機能によって補正可能なものである。
しかしながら、電気的な誤差に基づく手振れ補正機能の低下を防止するために、特許文献2に記載の撮影用光学装置において、その調整工程で、上述のように求められるテーブルデータを制御部に記憶させると、機械的な誤差の影響を含むテーブルデータが制御部に記憶される。また、装置の使用時に、制御部に記憶されるテーブルデータとジャイロスコープの検出結果とに基づいて算出された揺動量で可動モジュールを揺動させると、機械的な誤差の影響を含むテーブルデータに基づいて算出された揺動量で可動モジュールを揺動させることになる。そのため、装置の使用時に、撮影用光学装置が有する手振れ補正機能によって補正可能な機械的な誤差の影響を補正できなくなるおそれがあり、その結果、撮影用光学装置の手振れ補正機能が低下するおそれがある。
そこで、本発明の課題は、レンズおよび撮像素子を有するカメラモジュールと、カメラモジュールを揺動可能に支持する支持体とを備える撮影用光学装置の調整方法において、機械的な誤差の影響および電気的な誤差の影響を抑制して、装置の振れ補正機能を高めることが可能となる撮影用光学装置の調整方法を提供することにある。また、本発明の課題は、レンズおよび撮像素子を有するカメラモジュールと、カメラモジュールを揺動可能に支持する支持体とを備える撮影用光学装置において、機械的な誤差の影響および電気的な誤差の影響を抑制して、装置の振れ補正機能を高めることが可能な撮影用光学装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の撮影用光学装置の調整方法は、レンズおよび撮像素子を有するカメラモジュールと、カメラモジュールを揺動可能に支持する支持体と、カメラモジュールと支持体との接触点となる支点を中心に所定の第1方向を揺動の軸方向としてレンズの光軸が傾くようにカメラモジュールを揺動させる第1揺動機構と、支点を中心に第1方向に直交する第2方向を揺動の軸方向として光軸が傾くようにカメラモジュールを揺動させる第2揺動機構と、第2方向を軸方向とするカメラモジュールの揺動方向において支持体に対するカメラモジュールの相対位置を検出するための第1センサと、第1方向を軸方向とするカメラモジュールの揺動方向において支持体に対するカメラモジュールの相対位置を検出するための第2センサとを備え、第1方向への光軸の傾きの変化および第2方向への光軸の傾きの変化のそれぞれを検出するための角速度センサの出力と第1センサの出力と第2センサの出力とに基づいて第1揺動機構および/または第2揺動機構を駆動させてカメラモジュールの振れを補正する撮影用光学装置の調整方法であって、第1揺動機構と第2揺動機構と第1センサと第2センサと角速度センサとが動作する状態で所定の方向へ撮影用光学装置を振ったときに、支持体の姿勢にかかわらずカメラモジュールが一定の姿勢を保つように、第1センサの出力値を補正する第1補正値と第2センサの出力値を補正する第2補正値とを求め、第1補正値および第2補正値を撮影用光学装置に記憶させることを特徴とする。
本発明の撮影用光学装置の調整方法では、第1揺動機構と第2揺動機構と第1センサと第2センサと角速度センサとが動作する状態で所定の方向へ撮影用光学装置を振ったときに、支持体の姿勢にかかわらずカメラモジュールが一定の姿勢を保つように、第1センサの出力値を補正する第1補正値と第2センサの出力値を補正する第2補正値とを求め、第1補正値および第2補正値を撮影用光学装置に記憶させている。すなわち、本発明では、撮影用光学装置の振れ補正機能を働かせた状態で(すなわち、機械的な誤差の影響を補正することが可能な状態で)、第1補正値と第2補正値とを求め、撮影用光学装置に記憶させている。そのため、機械的な誤差を取り除いた電気的な誤差に基づく第1補正値および第2補正値を撮影用光学装置に記憶させることが可能になる。したがって、本発明では、装置の使用時に、第1補正値および第2補正値に基づいて、機械的な誤差の影響および電気的な誤差の影響を抑制した振れ補正を行うことが可能となり、その結果、装置の振れ補正機能を高めることが可能になる。
本発明の撮影用光学装置の調整方法では、たとえば、第1方向を軸方向として撮影用光学装置を揺動させて、第1補正値を求めるとともに、第2方向を軸方向として撮影用光学装置を揺動させて、第2補正値を求めている。
また、上記の課題を解決するため、本発明の撮影用光学装置は、レンズおよび撮像素子を有するカメラモジュールと、カメラモジュールを揺動可能に支持する支持体と、カメラモジュールと支持体との接触点となる支点を中心に所定の第1方向を揺動の軸方向としてレンズの光軸が傾くようにカメラモジュールを揺動させる第1揺動機構と、支点を中心に第1方向に直交する第2方向を揺動の軸方向として光軸が傾くようにカメラモジュールを揺動させる第2揺動機構と、第2方向を軸方向とするカメラモジュールの揺動方向において支持体に対するカメラモジュールの相対位置を検出するための第1センサと、第1方向を軸方向とするカメラモジュールの揺動方向において支持体に対するカメラモジュールの相対位置を検出するための第2センサとを備え、第1方向への光軸の傾きの変化および第2方向への光軸の傾きの変化のそれぞれを検出するための角速度センサの出力と第1センサの出力と第2センサの出力とに基づいて第1揺動機構および/または第2揺動機構を駆動させてカメラモジュールの振れを補正する撮影用光学装置であって、撮影用光学装置の調整時において、第1揺動機構と第2揺動機構と第1センサと第2センサと角速度センサとが動作する状態で所定の方向へ撮影用光学装置を振ったときに、支持体の姿勢にかかわらずカメラモジュールが一定の姿勢を保つように、第1センサの出力値を補正する第1補正値と第2センサの出力値を補正する第2補正値とを記憶する記憶部を備え、第1揺動機構は、第1補正値に基づいてカメラモジュールを揺動させて振れを補正し、第2揺動機構は、第2補正値に基づいてカメラモジュールを揺動させて振れを補正することを特徴とする。
本発明の撮影用光学装置では、その調整時において、第1揺動機構と第2揺動機構と第1センサと第2センサと角速度センサとが動作する状態で所定の方向へ撮影用光学装置を振ったときに、支持体の姿勢にかかわらずカメラモジュールが一定の姿勢を保つように、第1センサの出力値を補正する第1補正値と第2センサの出力値を補正する第2補正値とを記憶部に記憶させている。すなわち、本発明では、その調整時において、撮影用光学装置の振れ補正機能を働かせた状態で(すなわち、機械的な誤差の影響を補正することが可能な状態で)所定の方向へ撮影用光学装置を振ったときに、支持体の姿勢にかかわらずカメラモジュールが一定の姿勢を保つように、第1センサの出力値を補正する第1補正値と第2センサの出力値を補正する第2補正値とを記憶部に記憶させている。そのため、本発明では、機械的な誤差を取り除いた電気的な誤差に基づく第1補正値および第2補正値を記憶部に記憶させることが可能になる。また、本発明では、第1揺動機構は、第1補正値に基づいてカメラモジュールを揺動させて振れを補正し、第2揺動機構は、第2補正値に基づいてカメラモジュールを揺動させて振れを補正している。そのため、本発明では、装置の使用時に、第1補正値および第2補正値に基づいて、機械的な誤差の影響および電気的な誤差の影響を抑制した振れ補正を行うことが可能となり、その結果、装置の振れ補正機能を高めることが可能になる。
本発明において、第1センサおよび第2センサは、発光素子と、発光素子から射出され支持体またはカメラモジュールで反射された光を受光する受光素子とを備える反射型の光学センサであることが好ましい。このように構成すると、第1揺動機構や第2揺動機構が駆動用磁石と駆動用コイルとによって構成されている場合であっても、駆動用コイルが発生させる磁界の影響で第1センサや第2センサの検出精度が低下するのを防止することができる。
本発明において、たとえば、第1センサおよび第2センサは、カメラモジュールの反被写体側に配置されるとともに、レンズの光軸方向におけるカメラモジュールと支持体との間に配置されている。この場合には、光軸方向に直交する方向において撮影用光学装置を小型化することが可能になる。また、本発明において、第1センサおよび第2センサは、レンズの光軸方向に直交する方向におけるカメラモジュールと支持体との間に配置されても良い。この場合には、光軸方向において撮影用光学装置を小型化することが可能になる。
以上のように、本発明の撮影用光学装置の調整方法で調整された撮影用光学装置では、機械的な誤差の影響および電気的な誤差の影響を抑制して、装置の振れ補正機能を高めることが可能になる。また、本発明の撮影用光学装置では、機械的な誤差の影響および電気的な誤差の影響を抑制して、装置の振れ補正機能を高めることが可能になる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(撮影用光学装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる撮影用光学装置1の概略平面図である。図2は、図1のE−E断面の概略断面図である。なお、以下の説明では、図1、図2に示すように、互いに直交する3方向のそれぞれをX方向、Y方向およびZ方向とし、X方向を左右方向、Y方向を前後方向、Z方向を上下方向とする。また、Z1方向側を「上」側、Z2方向側を「下」側とする。
図1は、本発明の実施の形態にかかる撮影用光学装置1の概略平面図である。図2は、図1のE−E断面の概略断面図である。なお、以下の説明では、図1、図2に示すように、互いに直交する3方向のそれぞれをX方向、Y方向およびZ方向とし、X方向を左右方向、Y方向を前後方向、Z方向を上下方向とする。また、Z1方向側を「上」側、Z2方向側を「下」側とする。
本形態の撮影用光学装置1は、携帯電話等の携帯機器、ドライブレコーダあるいは監視カメラシステム等に搭載される小型かつ薄型のカメラであり、光学像の振れを補正する振れ補正機能を備えている。この撮影用光学装置1は、撮影用のレンズの光軸Lの方向(光軸方向)から見たときの形状が略正方形状となる直方体状に形成されており、撮影用光学装置1の4つの側面は、左右方向または前後方向と略平行になっている。
図1、図2に示すように、撮影用光学装置1は、レンズおよび撮像素子を有するとともに揺動可能なカメラモジュール3と、カメラモジュール3を揺動可能に支持する支持体4と、手振れ等の振れを補正するために支持体4に対してカメラモジュール3を揺動させる揺動機構5とを備えている。揺動機構5は、カメラモジュール3と支持体4との接触点となる支点6を中心に左右方向を揺動の軸方向として光軸Lが前後方向へ傾くようにカメラモジュール3を揺動させる第1揺動機構7と、支点6を中心に前後方向を揺動の軸方向として光軸Lが左右方向へ傾くようにカメラモジュール3を揺動させる第2揺動機構8とを備えている。
また、撮影用光学装置1は、前後方向を軸方向とするカメラモジュール3の揺動方向において支持体4に対するカメラモジュール3の相対位置を検出するためのセンサ11と、左右方向を軸方向とするカメラモジュール3の揺動方向において支持体4に対するカメラモジュール3の相対位置を検出するためのセンサ12とを備えている。本形態のセンサ11は第1センサであり、センサ12は第2センサである。さらに、撮影用光学装置1は、前後方向への光軸Lの傾きの変化および左右方向への光軸Lの傾きの変化のそれぞれを検出するための角速度センサ(ジャイロスコープ、図示省略)を備えている。ジャイロスコープは、たとえば、支持体4に取り付けられている。なお、ジャイロスコープは、撮影用光学装置1が搭載される携帯機器等のフレームに固定されても良い。
本形態では、上下方向は、カメラモジュール3が揺動していないときのカメラモジュール3の光軸方向とほぼ一致している。また、本形態では、カメラモジュール3の下端に撮像素子が取り付けられており、上側に配置される被写体が撮影される。すなわち、本形態では、上側(Z1方向側)は被写体側(物体側)であり、下側(Z2方向側)は反被写体側(撮像素子側、像側)である。また、本形態では、左右方向(X方向)は第1方向であり、前後方向(Y方向)は第2方向である。
カメラモジュール3は、光軸方向から見たときの形状が略正方形状となる直方体状に形成されている。このカメラモジュール3は、下方向へ突出する略円錐形状または略角錐形状の支点部材14を備えている。支点部材14は、カメラモジュール3の底面に形成または固定されている。この支点部材14は、その頂点が下側を向くように配置されている。上下方向から見たときに、支点部材14の頂点は、カメラモジュール3の中心に配置されており、光軸Lは、支点部材14の頂点を通過している。
また、カメラモジュール3は、上述のレンズおよび撮像素子に加え、レンズを光軸方向に駆動するためのレンズ駆動機構を備えている。すなわち、本形態の撮影用光学装置1は、オートフォーカス機能も備えている。レンズ駆動機構は、たとえば、駆動用のコイルと駆動用の磁石とによって構成されている。なお、レンズ駆動機構は、圧電素子あるいは形状記憶合金等によって構成されても良い。また、カメラモジュール3は、レンズ駆動機構を備えていなくても良い。すなわち、撮影用光学装置1は、オートフォーカス機能を備えていなくても良い。
支持体4は、撮影用光学装置1の前後左右の4つの側面(外周面)を構成する略四角筒状の筒部4aと、撮影用光学装置1の下面を構成する底部4bとを有する底付きの略四角筒状に形成されている。この支持体4は、撮影用光学装置1が搭載される携帯機器等のフレームに固定されている。
カメラモジュール3は、支持体4の中に収容されている。支点部材14の頂点は、底部4bの上面に接触しており、支点部材14の頂点と底部4bとの接触点が支点6となっている。上述のように、支点部材14の頂点を光軸Lが通過しており、支点6は光軸L上に配置されている。なお、支点部材14に代えて、略円錐形状または略角錐形状に形成される支点部材を支持体4が備えていても良い。この場合、支持体4が備える支点部材は、その頂点が上側を向くように、かつ、光軸L上に配置されるように底部4bの上面に形成または固定され、この支点部材の頂点とカメラモジュール3の底面との接触点が支点となる。
カメラモジュール3と支持体4とは、図示を省略する板バネによって繋がれている。この板バネは、カメラモジュール3の下端側に固定される可動側固定部と、支持体4の下端側に固定される固定側固定部と、可動側固定部と固定側固定部とを繋ぐ複数本のバネ部とを備えており、固定側固定部に対してバネ部が撓むことで、カメラモジュール3の揺動動作が可能となっている。また、この板バネは、支点部材14の頂点と底部4bの上面とを確実に接触させるための与圧が発生するように(すなわち、カメラモジュール3を下方向へ付勢する付勢力が発生するように)、撓んだ状態で固定されている。
第1揺動駆動機構7は、2個の駆動用コイル16と、2個の駆動用コイル16のそれぞれに対向配置される2個の駆動用磁石17とを備えている。第2揺動駆動機構8は、2個の駆動用コイル18と、2個の駆動用コイル18のそれぞれに対向配置される2個の駆動用磁石19とを備えている。駆動用コイル16、18は、たとえば、略長方形状に巻回されて形成された空芯コイルである。駆動用磁石17、19は、たとえば、略長方形の平板状に形成されている。
2個の駆動用コイル16のそれぞれは、支持体4の筒部4aの前後の側面部の内側面のそれぞれに固定され、2個の駆動用コイル18のそれぞれは、筒部4aの左右の側面部の内側面のそれぞれに固定されている。2個の駆動用磁石17のそれぞれは、前後方向で駆動用コイル16と対向するように、カメラモジュール3の前後の側面のそれぞれに固定され、2個の駆動用磁石19のそれぞれは、左右方向で駆動用コイル18と対向するように、カメラモジュール3の左右の側面のそれぞれに固定されている。
センサ11、12は、カメラモジュール3の底面に固定されており、支持体4の底部4bの上面に対向するように配置されている。すなわち、センサ11、12は、撮影用光学装置1の下端側に配置されるとともに、上下方向において、カメラモジュール3と底部4bとの間に配置されている。このセンサ11、12は、発光ダイオード等の発光素子(図示省略)と、発光素子から射出され底部4bの上面で反射された光を受光するフォトトランジスタ等の受光素子(図示省略)とを備える反射型の光学センサである。センサ11、12は、センサ11、12と底部4bの上面との距離に応じたレベルの信号を出力する。
センサ11は、前後方向におけるカメラモジュール3の中心に配置されるとともに、左右方向におけるカメラモジュール3の一端側に配置されている。上下方向から見たときに、左右方向に平行で支点6を通過する線は、センサ11の発光素子および受光素子の中心を通過している。センサ12は、左右方向におけるカメラモジュール3の中心に配置されるとともに、前後方向におけるカメラモジュール3の一端側に配置されている。上下方向から見たときに、前後方向に平行で支点6を通過する線は、センサ12の発光素子および受光素子の中心を通過している。センサ11と支点6との距離は、センサ12と支点6との距離とほぼ等しくなっている。
以上のように構成された撮影用光学装置1は、ジャイロスコープによって光軸Lの傾きの変化が検出されると、ジャイロスコープでの検出結果に基づいて、駆動用コイル16、18に電流が供給される。駆動用コイル16、18に電流が供給されると、支点6を中心に、左右方向および/または前後方向を軸方向として、カメラモジュール3が光軸Lを傾けるように揺動して振れが補正される。
この振れ補正時には、センサ11、12での検出結果に基づいて、第1揺動機構7および第2揺動機構8のフィードバック制御が行われる。すなわち、この振れ補正時には、ジャイロスコープの出力値に応じたセンサ11、12の出力値が得られるように、カメラモジュール3の揺動量(すなわち、駆動用コイル16、18へ供給される電流)が制御される。このように、第1揺動機構7および第2揺動機構8は、ジャイロスコープの出力とセンサ11、12の出力とに基づいてカメラモジュール3を駆動させて振れを補正する。
また、この振れ補正時には、以下に説明する撮影用光学装置1の調整工程において、撮影用光学装置1を制御する制御部(図示省略)の記憶部(メモリ)に記憶された第1補正値および第2補正値に基づいて、第1揺動機構7および第2揺動機構8がカメラモジュール3を揺動させて振れを補正する。
(撮影用光学装置の調整方法)
上述のように、センサ11は、前後方向におけるカメラモジュール3の中心に配置されている。そのため、カメラモジュール3が左右方向を軸方向として揺動していても、前後方向を軸方向として揺動していない場合には、センサ11の出力は変動しないのが理想である。また、センサ12は、左右方向におけるカメラモジュール3の中心に配置されているため、カメラモジュール3が前後方向を軸方向として揺動していても、カメラモジュール3が左右方向を軸方向として揺動していない場合には、センサ12の出力は変動しないのが理想である。
上述のように、センサ11は、前後方向におけるカメラモジュール3の中心に配置されている。そのため、カメラモジュール3が左右方向を軸方向として揺動していても、前後方向を軸方向として揺動していない場合には、センサ11の出力は変動しないのが理想である。また、センサ12は、左右方向におけるカメラモジュール3の中心に配置されているため、カメラモジュール3が前後方向を軸方向として揺動していても、カメラモジュール3が左右方向を軸方向として揺動していない場合には、センサ12の出力は変動しないのが理想である。
しかしながら、撮影用光学装置1においては、左右方向を軸方向としてカメラモジュール3を揺動させたときにカメラモジュール3が前後方向を軸方向として実際に揺動していないにもかかわらずセンサ11の出力が変動したり、前後方向を軸方向としてカメラモジュール3を揺動させたときにカメラモジュール3が左右方向を軸方向として実際に揺動していないにもかかわらずセンサ12の出力が変動したりする電気的な誤差が生じることがある。
また、撮影用光学装置1において、たとえば、センサ11が前後方向におけるカメラモジュール3の中心からずれていたり、センサ12が左右方向におけるカメラモジュール3の中心からずれていると、左右方向を軸方向としてカメラモジュール3を揺動させたときにカメラモジュール3が前後方向を軸方向として実際に揺動してセンサ11の出力が変動したり、前後方向を軸方向としてカメラモジュール3を揺動させたときにカメラモジュール3が左右方向を軸方向として実際に揺動してセンサ12の出力が変動したりする機械的な誤差が生じることがある。
そこで、撮影用光学装置1を製造する際の調整工程では、電気的な誤差および機械的な誤差を補正するための調整が行われる。調整工程では、まず、機械的に完成状態にある撮影用光学装置1を、撮影用光学装置1を揺動させるための治具に取り付ける。その後、第1揺動機構7と第2揺動機構8とセンサ11、12とジャイロスコープとが動作する状態で、この治具を用いて、所定の方向へ撮影用光学装置1を揺動させたとき(振ったとき)に、支持体4の姿勢にかかわらずカメラモジュール3が一定の姿勢を保つように(すなわち、光軸Lが一定方向を向くように)、センサ11の出力値を補正する第1補正値と、センサ12の出力値を補正する第2補正値とを求める。
具体的には、左右方向を軸方向として撮影用光学装置1を揺動させたときに、支持体4の姿勢にかかわらずカメラモジュール3が一定の姿勢を保つようにセンサ11の出力値を補正する第1補正値を求めるとともに、前後方向を軸方向として撮影用光学装置1を揺動させたときに、支持体4の姿勢にかかわらずカメラモジュール3が一定の姿勢を保つようにセンサ12の出力値を補正する第2補正値を求める。また、求めた第1補正値および第2補正値を、撮影用光学装置1の制御部のメモリに記憶させる。
なお、第1補正値は、センサ12の出力値に関連付けられており、実際の振れ補正時には、センサ12の出力値に応じた第1補正値がメモリから読み出される。同様に、第2補正値は、センサ11の出力値に関連付けられており、実際の振れ補正時には、センサ11の出力値に応じた第2補正値がメモリから読み出される。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、撮影用光学装置1の調整工程において、第1揺動機構7と第2揺動機構8とセンサ11、12とジャイロスコープとが動作する状態で、左右方向を軸方向として撮影用光学装置1を揺動させたときに、支持体4の姿勢にかかわらずカメラモジュール3が一定の姿勢を保つようにセンサ11の出力値を補正する第1補正値を求めるとともに、前後方向を軸方向として撮影用光学装置1を揺動させたときに、支持体4の姿勢にかかわらずカメラモジュール3が一定の姿勢を保つようにセンサ12の出力値を補正する第2補正値を求めている。すなわち、本形態では、撮影用光学装置1の振れ補正機能を働かせた状態で、第1補正値と第2補正値とを求めており、また、求めた第1補正値と第2補正値とを撮影用光学装置1に記憶させている。そのため、本形態では、機械的な誤差を取り除いた電気的な誤差に基づく第1補正値および第2補正値を撮影用光学装置1に記憶させることが可能になる。
以上説明したように、本形態では、撮影用光学装置1の調整工程において、第1揺動機構7と第2揺動機構8とセンサ11、12とジャイロスコープとが動作する状態で、左右方向を軸方向として撮影用光学装置1を揺動させたときに、支持体4の姿勢にかかわらずカメラモジュール3が一定の姿勢を保つようにセンサ11の出力値を補正する第1補正値を求めるとともに、前後方向を軸方向として撮影用光学装置1を揺動させたときに、支持体4の姿勢にかかわらずカメラモジュール3が一定の姿勢を保つようにセンサ12の出力値を補正する第2補正値を求めている。すなわち、本形態では、撮影用光学装置1の振れ補正機能を働かせた状態で、第1補正値と第2補正値とを求めており、また、求めた第1補正値と第2補正値とを撮影用光学装置1に記憶させている。そのため、本形態では、機械的な誤差を取り除いた電気的な誤差に基づく第1補正値および第2補正値を撮影用光学装置1に記憶させることが可能になる。
また、本形態では、記憶された第1補正値および第2補正値に基づいて、撮影用光学装置1の使用時に、第1揺動機構7や第2揺動機構8がカメラモジュール3を揺動させて振れを補正している。そのため、本形態の撮影用光学装置1では、その使用時に、機械的な誤差の影響および電気的な誤差の影響を抑制した振れ補正を行うことが可能となり、その結果、撮影用光学装置1の振れ補正機能を高めることが可能になる。
本形態では、センサ11、12は、反射型の光学センサである。そのため、本形態では、駆動用コイル16、18が発生させる磁界の影響でセンサ11、12の検出精度が低下するのを防止することができる。また、本発明では、センサ11、12は、上下方向においてカメラモジュール3と底部4bとの間に配置されているため、前後左右方向において、撮影用光学装置1を小型化することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、センサ11、12は、カメラモジュール3の底面に固定され、センサ11、12の受光素子は、支持体4の底部4bで反射された光を受光している。この他にもたとえば、センサ11、12が底部4bの上面に固定され、センサ11、12の受光素子がカメラモジュール3の底面で反射された光を受光しても良い。
また、上述した形態では、センサ11、12は、上下方向においてカメラモジュール3と底部4bとの間に配置されているが、センサ11が左右方向において、カメラモジュール3と支持体4の筒部4aとの間に配置され、センサ12が前後方向において、カメラモジュール3と支持体4の筒部4aとの間に配置されても良い。この場合には、図3に示すように、センサ11が筒部4aの左右の側面部の一方の内側面に固定されるとともに、センサ11の受光素子がカメラモジュール3の左右の側面の一方で反射された光を受光しても良いし、センサ11がカメラモジュール3の左右の側面の一方に固定されるとともに、センサ11の受光素子が筒部4aの左右の側面部の一方の内側面で反射された光を受光しても良い。同様に、この場合には、センサ12が筒部4aの前後の側面部の一方の内側面に固定されるとともに、センサ12の受光素子がカメラモジュール3の前後の側面の一方で反射された光を受光しても良いし、センサ12がカメラモジュール3の前後の側面の一方に固定されるとともに、センサ12の受光素子が筒部4aの前後の側面部の一方の内側面で反射された光を受光しても良い。この場合には、上下方向において、撮影用光学装置1を小型化することが可能になる。
上述した形態では、センサ11、12は、光学センサであるが、センサ11、12は、光学センサ以外のセンサであっても良い。たとえば、センサ11、12は、磁気センサであっても良い。
1 撮影用光学装置
3 カメラモジュール
4 支持体
6 支点
7 第1揺動機構
8 第2揺動機構
11 センサ(第1センサ)
12 センサ(第2センサ)
L 光軸
X 左右方向(第1方向)
Y 前後方向(第2方向)
Z 光軸方向
Z2 反被写体側
3 カメラモジュール
4 支持体
6 支点
7 第1揺動機構
8 第2揺動機構
11 センサ(第1センサ)
12 センサ(第2センサ)
L 光軸
X 左右方向(第1方向)
Y 前後方向(第2方向)
Z 光軸方向
Z2 反被写体側
Claims (6)
- レンズおよび撮像素子を有するカメラモジュールと、前記カメラモジュールを揺動可能に支持する支持体と、前記カメラモジュールと前記支持体との接触点となる支点を中心に所定の第1方向を揺動の軸方向として前記レンズの光軸が傾くように前記カメラモジュールを揺動させる第1揺動機構と、前記支点を中心に前記第1方向に直交する第2方向を揺動の軸方向として前記光軸が傾くように前記カメラモジュールを揺動させる第2揺動機構と、前記第2方向を軸方向とする前記カメラモジュールの揺動方向において前記支持体に対する前記カメラモジュールの相対位置を検出するための第1センサと、前記第1方向を軸方向とする前記カメラモジュールの揺動方向において前記支持体に対する前記カメラモジュールの相対位置を検出するための第2センサとを備え、前記第1方向への前記光軸の傾きの変化および前記第2方向への前記光軸の傾きの変化のそれぞれを検出するための角速度センサの出力と前記第1センサの出力と前記第2センサの出力とに基づいて前記第1揺動機構および/または前記第2揺動機構を駆動させて前記カメラモジュールの振れを補正する撮影用光学装置の調整方法であって、
前記第1揺動機構と前記第2揺動機構と前記第1センサと前記第2センサと前記角速度センサとが動作する状態で所定の方向へ前記撮影用光学装置を振ったときに、前記支持体の姿勢にかかわらず前記カメラモジュールが一定の姿勢を保つように、前記第1センサの出力値を補正する第1補正値と前記第2センサの出力値を補正する第2補正値とを求め、前記第1補正値および前記第2補正値を前記撮影用光学装置に記憶させることを特徴とする撮影用光学装置の調整方法。 - 前記第1方向を軸方向として前記撮影用光学装置を揺動させて、前記第1補正値を求めるとともに、前記第2方向を軸方向として前記撮影用光学装置を揺動させて、前記第2補正値を求めることを特徴とする請求項1記載の撮影用光学装置の調整方法。
- レンズおよび撮像素子を有するカメラモジュールと、前記カメラモジュールを揺動可能に支持する支持体と、前記カメラモジュールと前記支持体との接触点となる支点を中心に所定の第1方向を揺動の軸方向として前記レンズの光軸が傾くように前記カメラモジュールを揺動させる第1揺動機構と、前記支点を中心に前記第1方向に直交する第2方向を揺動の軸方向として前記光軸が傾くように前記カメラモジュールを揺動させる第2揺動機構と、前記第2方向を軸方向とする前記カメラモジュールの揺動方向において前記支持体に対する前記カメラモジュールの相対位置を検出するための第1センサと、前記第1方向を軸方向とする前記カメラモジュールの揺動方向において前記支持体に対する前記カメラモジュールの相対位置を検出するための第2センサとを備え、前記第1方向への前記光軸の傾きの変化および前記第2方向への前記光軸の傾きの変化のそれぞれを検出するための角速度センサの出力と前記第1センサの出力と前記第2センサの出力とに基づいて前記第1揺動機構および/または前記第2揺動機構を駆動させて前記カメラモジュールの振れを補正する撮影用光学装置であって、
前記撮影用光学装置の調整時において、前記第1揺動機構と前記第2揺動機構と前記第1センサと前記第2センサと前記角速度センサとが動作する状態で所定の方向へ前記撮影用光学装置を振ったときに、前記支持体の姿勢にかかわらず前記カメラモジュールが一定の姿勢を保つように、前記第1センサの出力値を補正する第1補正値と前記第2センサの出力値を補正する第2補正値とを記憶する記憶部を備え、
前記第1揺動機構は、前記第1補正値に基づいて前記カメラモジュールを揺動させて振れを補正し、前記第2揺動機構は、前記第2補正値に基づいて前記カメラモジュールを揺動させて振れを補正することを特徴とする撮影用光学装置。 - 前記第1センサおよび前記第2センサは、発光素子と、前記発光素子から射出され前記支持体または前記カメラモジュールで反射された光を受光する受光素子とを備える反射型の光学センサであることを特徴とする請求項3記載の撮影用光学装置。
- 前記第1センサおよび前記第2センサは、前記カメラモジュールの反被写体側に配置されるとともに、前記レンズの光軸方向における前記カメラモジュールと前記支持体との間に配置されていることを特徴とする請求項3または4記載の撮影用光学装置。
- 前記第1センサおよび前記第2センサは、前記レンズの光軸方向に直交する方向における前記カメラモジュールと前記支持体との間に配置されていることを特徴とする請求項3または4記載の撮影用光学装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012151099A JP2014013336A (ja) | 2012-07-05 | 2012-07-05 | 撮影用光学装置の調整方法および撮影用光学装置 |
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JP2014013336A true JP2014013336A (ja) | 2014-01-23 |
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2012
- 2012-07-05 JP JP2012151099A patent/JP2014013336A/ja active Pending
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