JP2014013030A - 主油タンクガス抽出器出口油受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型回転機の軸受等に潤滑油を供給する給油システムにおいて、主油タンクに付設されたガス抽出器の下流に配置されるベント管に対して短時間に大量のドレンが流入した場合でも、その漏洩を防止することが可能な主油タンクガス抽出器出口油受装置を提供する。
【解決手段】タービン給油システム1aは、高圧タービン51a、中圧タービン51b、低圧タービン51c及び発電機52の回転軸53を保持する軸受54a〜54eに対して潤滑油を供給する装置であり、潤滑油を貯留するための主油タンク55及び補助タンク76,77の他に、油清浄器62を備え、主油タンク55にはガス抽出器85が取り付けられ、ガス抽出器85には圧力調整ダンパ86を介してU字管66及びベント管71が接続され、ベント管71の開放端71aには、ドレン受け2、ドレン管4及び受缶3からなる主油タンクガス抽出器出口油受装置1cが設置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、蒸気タービン等の大型回転機械の軸受に潤滑油を供給する給油システムに取り付けられる主油タンクガス抽出器出口油受装置に係り、特に、付設された主油タンクからの潤滑油の漏洩を防止することが可能な主油タンクガス抽出器出口油受装置に関する。
火力発電所等の発電プラントには、蒸気タービンの制御装置や軸受、あるいは発電機の軸受等に制御油や潤滑油を供給するための給油システムが設置されている。ここで、一般的なタービン給油システムの構造について図5を用いて説明する。なお、図5は従来のタービン給油システムの構造を模式的に示した図である。
図5に示すように、タービン給油システム50は、高圧タービン51a、中圧タービン51b、低圧タービン51c及び発電機52の回転軸53を保持する軸受54a〜54eに対し、主油タンク55に貯留された潤滑油を供給するものである。
主油タンク55と軸受54a〜54eは、それぞれ供給配管56及び戻り配管57で接続されており、主油タンク55に接続される供給配管56の吸込口にはターニング油ポンプ58及び補助油ポンプ59が接続されている。
なお、ターニング油ポンプ58は、ターニングモータ60によって回転軸53が回転するときに軸受54a〜54eへ潤滑油を供給するポンプであり、ターニングモータ60は、タービンの停止後や起動前にタービンを1分間に2〜3回転させ、回転軸53を均一に冷却又は加熱することで変形を防ぐための装置である。
主油タンク55には、カートリッジフィルタ61を内蔵する油清浄器62が供給配管63及び戻り配管64を介して接続されている。
なお、供給配管63には主油タンク55に近い側から順にオーバーフローボックス65、U字管66、開閉弁63a、流量計67及びフロート付きの開閉弁63bが取り付けられており、開閉弁63aと流量計67の間にドレン配管68及び移送配管69が接続され、U字管66と開閉弁63aの間にベント管71が接続されている。
また、戻り配管64には、カートリッジフィルタ61に接続された吸込口(図示せず)に近い側から順に開閉弁64a,64b及び警報接点付き流量計72が取り付けられており、開閉弁64aと開閉弁64bの間で、開閉弁70aを有し、補助タンク76,77に接続される移送配管70に分岐している。
油清浄器62には、循環用配管73が接続されており、循環用配管73は油清浄器62の内部に設置された吸込口(図示せず)に近い側から順に開閉弁73a、循環ポンプ74、逆止弁73c及び開閉弁73bが取り付けられている。そして、循環用配管73の吐出口(図示せず)はカートリッジフィルタ61に接続されており、循環用配管73には、循環用ポンプ74を迂回するようにバイパス配管75が接続され、バイパス管75には、逆止弁の機能を備えた開閉弁75aが取り付けられている。
すなわち、油清浄器62は、開閉弁73a,73bを開いた状態で循環ポンプ74を作動させることで、内部に貯留された潤滑油が循環用配管73に吸い込まれた後、カートリッジフィルタ61を通過する際に清浄化されて、再び内部へ戻される構造となっている。
このような構造によれば、主油タンク55に貯留された潤滑油の一部は、排出口(図示せず)から供給配管63へ排出され、オーバーフローボックス65に流入する。そして、オーバフローボックス65からオーバーフローした潤滑油は、U字管66を通過した後、油清浄器62へと供給される。その際、ベント管71からドレンが排出される。
なお、開閉弁63a,63bは供給配管63を通して油清浄器62へ供給される潤滑油の量を調整するものであり、流量計67の検出値及び油清浄器62の油面の高さに応じて開度が変化するように、図示しない制御手段によって、その動作をそれぞれ制御されている。
油清浄器62において清浄化された潤滑油は、開閉弁64a,64bが開状態で、開閉弁70aが閉状態であれば、戻り配管64を通って主油タンク55へ戻される。このとき、潤滑油の流量は、警報接点付き流量計72の検出値に応じて開度が変化するように、図示しない制御手段によって動作をを制御される開閉弁64a,64bで調整される。
なお、油清浄器62に許容量を超える潤滑油が供給されると、開閉弁64aは開状態となり、潤滑油の一部は戻り配管64へ流出することになるが、主油タンク55の貯留量に余裕がない場合、開閉弁64bは閉状態となるため、その潤滑油は主油タンク55には戻されない。この場合、開閉弁70aが開状態となり、油清浄器62から戻り配管64へ流出した潤滑油は、移送配管70を通って補助タンク76,77へ送られる。
補助タンク76,77は、移送配管78を介して移送配管69にそれぞれ接続されている。そして、移送配管78には、補助タンク76,77に近い側から順に開閉弁78a、オーバーフローボックス65、U字管66、移送ポンプ80、逆止弁78c及び開閉弁78bが取り付けられており、U字管66と移送ポンプ80の間にベント管71が接続されている。
また、ベント管71の下部から分岐するドレン配管82にはドレンタンク79が接続されており、ドレンタンク79はベント管71が接続された箇所と移送ポンプ80の間で分岐する接続配管83に接続されている。
このような構造によれば、補助タンク76,77に貯留された潤滑油の一部は、排出口(図示せず)から移送配管78へ排出され、オーバーフローボックス65に流入する。そして、オーバフローボックス65からオーバーフローした潤滑油は、U字管66を通過した後、移送ポンプ80によって移送配管78,69を経て供給配管63へと強制的に移送される。また、ベント管71からはドレンが排出される。
一方、ドレン配管82から排出されるドレンはドレンタンク79に一旦貯留された後、接続配管83を介して移送配管78へ送出される。
なお、開閉弁78a,78bは、液面計84によって検出される補助タンク76,77の液面の高さに応じて開度が変化するように、図示しない制御手段によって、その動作を制御されている。
前述したように、主油タンク55に貯留された潤滑油は、軸受54a〜54eに供給される。このとき、主油タンク55の内部が負圧でないと、軸受54a〜54eから潤滑油が漏洩したり、潤滑油に含まれる気泡によって高圧タービン51a、中圧タービン51b、低圧タービン51cや発電機52等が故障したりするおそれがある。そこで、主油タンク55の上面には、ガス抽出器85が取り付けられている。
また、ガス抽出器85の出口側には圧力調整ダンパ86が取り付けられるとともに、ガス抽出器85が故障等によって停止した場合の予備機としてエジェクタ87が併設されている。
さらに、圧力調整ダンパ86の下流にはU字管66の一端が接続されるとともに、ドレンセパレータ88が接続されている。そして、U字管66は、他端にベント管71が接続されるとともに、途中から分岐するドレン配管68を介して供給配管63に接続されている。
なお、ドレンセパレータ88には、潤滑油から抽出されたガスを大気に放出するための放出管90が接続されるとともに、開閉弁91aを有するドレン配管91を介してオイルサンプピット(油溜め容器)89が接続されている。
すなわち、主油タンク55に貯留された潤滑油からガス抽出器85によって抽出されたガスに含まれる油分はU字管66に送られ、残りのガスはドレンセパレータ88によって、さらに油分が除去された後、大気に放出される。そして、U字管66に送られた油分は、ドレン配管68を通って供給配管63に送られる。また、ベント管71からドレンが排出される。
既に述べたように、上記構造のタービン給油システム50においては、開閉弁78cが開いた状態で移送ポンプ80を作動させると、補助タンク76,77から流出した潤滑油は、ドレンとしてドレンタンク79に貯留されている潤滑油とともに、移送配管78,69を通って供給配管63に移送される。このとき、油清浄器62内に貯留された潤滑油の液面が所定の高さを超えるおそれがあると、開閉弁63bが閉じられる。また、開閉弁63aは、通常、主油タンク55から油清浄器62へ潤滑油を供給する場合以外は閉じられている。そのため、行き場を失った潤滑油は、ドレン配管68を逆流してベント管71に達し、開放端71aから流出することになる。
なお、ガス抽出器85の下流に配置されるベント管71の開放端71aには、一般に、仮設ホースを介して容器が接続されている。しかしながら、この容器は、補助タンク76,77から供給配管63へ移送された潤滑油がドレン配管68に逆流する事態を想定して設置されたものではなく、容量が小さいため、従来のタービン給油システム50では、ドレン配管68を通って潤滑油がベント管71に流入した場合に対応できないという課題があった。
タービン給油システム50のように発電プラントにおいて発電機等の軸受に潤滑油を供給する装置に関するものではないが、例えば、特許文献1には、「タービン発電機用水素ガスクーラからの水素ガス又は二次冷却水の漏洩検出方法」という名称で、水素ガスクーラからの二次冷却水の漏れ等に対処する方法に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明では、水素ガスクーラの冷却水管の外周に、凝縮水を貯留するための受け皿が設置され、この受け皿に配管を介してドレン警報器が接続されている。そして、ドレン警報器は内部に水位計を有し、所定以上の水位になったときに警報を発する構造となっている。
このような構造によれば、水素ガスクーラからの水素ガス又は二次冷却水の漏れを早期に発見するとともに、水漏れした水素ガスクーラの特定を容易に行うことができる。
特開平11−220853号公報
しかしながら、上述の従来技術である特許文献1に開示された発明は、水位計によりドレン警報器内の凝縮水の水位が所定の高さになったことを検知して周囲の作業者等に対して警報を発することができるものの、凝縮水が受け皿から溢出することを防止するという発想はないため、受け皿に対して短時間に大量の凝縮水が流入した場合には、対応できないという課題があった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであって、大型回転機の軸受等に潤滑油を供給する給油システムにおいて、主油タンクに付設されたガス抽出器の下流に配置されるベント管に対して短時間に大量のドレンが流入した場合でも、その漏洩を防止することが可能な主油タンクガス抽出器出口油受装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明である主油タンクガス抽出器出口油受装置は、潤滑油が貯留される主油タンクと、この主油タンクに接続され、上流側から順に第1の開閉弁及び第2の開閉弁が設置された供給配管と、この供給配管を介して主油タンクから供給される潤滑油を清浄化し、戻り配管を通して主油タンクへ返送する油清浄器と、戻り配管に接続される第1の移送配管と、この第1の移送配管を介して戻り配管に接続される補助タンクと、この補助タンクに一端が接続され、他端が第1の開閉弁と第2の開閉弁の間で供給配管に接続される第2の移送配管と、この第2の移送配管に設置される移送ポンプと、主油タンク内に滞留するガスを抽出するガス抽出器と、このガス抽出器に接続されるベント管と、を備えたタービン給油システムにおいて、このベント管の開放端の下方に近接配置されるドレン受けと、このドレン受けにドレン管を介して接続される受缶と、ガス抽出器とベント管の間に一端が接続され、他端が第2の移送配管との接続箇所と第1の開閉弁の間で供給配管に接続されるドレン配管と、を備え、受缶は、移送ポンプによって潤滑油が補助タンクから供給配管へ一度に移送される量以上の容積を有することを特徴とするものである。
このような構造の主油タンクガス抽出器出口油受装置においては、移送ポンプを作動させて補助タンクから第2の移送配管を通って供給配管に移送された潤滑油がドレン配管を逆流してベント管の開放端から流出した場合でも、ドレン受けが潤滑油の飛散や漏洩を防ぐという作用を有する。また、ドレン管はドレン受けに上方から流入した潤滑油を受缶に導入するという作用を有する。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の主油タンクガス抽出器出口油受装置において、受缶に液面計が設置されたことを特徴とするものである。
このような構造の主油タンクガス抽出器出口油受装置においては、請求項1記載の発明の作用に加えて、受缶に貯留された潤滑油の量を目視で確認可能な状態とし、作業者の注意を喚起するという作用を有する。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の主油タンクガス抽出器出口油受装置において、受缶の上面に開閉自在に設置される蓋を備えたことを特徴とするものである。
このような構造の主油タンクガス抽出器出口油受装置においては、請求項1又は請求項2に記載の作用を有することに加え、蓋が点検口及び排出口として機能する。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の主油タンクガス抽出器出口油受装置において、受缶に貯留された潤滑油の液面が所定の高さに達したことを検知して検知信号を発するレベルスイッチと、このレベルスイッチが発する検知信号を受けて警報を発する警報器と、を備えたことを特徴とするものである。
このような構造の主油タンクガス抽出器出口油受装置においては、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、受缶に貯留された潤滑油が所定量に達したことが警報器によって周囲の作業者等に報知されるという作用を有する。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の主油タンクガス抽出器出口油受装置において、移送ポンプの動作を制御する制御手段を備え、この制御手段は、レベルスイッチが発する検知信号を受けて移送ポンプの動作を停止させることを特徴とするものである。
このような構造の主油タンクガス抽出器出口油受装置においては、請求項4記載の発明の作用に加えて、受缶に貯留された潤滑油が所定量に達すると、制御手段が移送ポンプの動作を停止するため、ドレン配管を通って供給配管からベント管へ向かう潤滑油の流れが停止するという作用を有する。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、潤滑油が安全に受缶に貯留されるため、漏洩に伴う事故等を防止することができる。また、ベント管の端部に仮設ホース等を接続する場合とは異なり、ドレン受けに潤滑油が流入する際に流量や色等の変化を目視で容易に確認できるため、不測の事態等に備えることができる。さらに、事故等の発生を未然に防ぐことができる。そして、受缶が、移送ポンプによって補助タンクから供給配管に対して潤滑油が一度に移送される量以上の容積を有するため、潤滑油が受缶から溢出することなく、確実に貯留される。
本発明の請求項2に記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果を奏することに加え、作業者は受缶から潤滑油が溢出する前に排出作業を行うことができる。
本発明の請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、作業者は、受缶の蓋を開くことで内部に貯留された潤滑油の状態の確認が容易となり、また、開口部から潤滑油の排出が可能となるという効果を奏する。
本発明の請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明の効果を奏することに加え、作業者は警報器によって注意を喚起されるため、受缶が一杯になる前に潤滑油の排出作業を適切に行うことができる。
本発明の請求項5に記載の発明によれば、請求項4記載の発明の効果に加えて、受缶から潤滑油が溢出することを確実に防止できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る主油タンクガス抽出器出口油受装置を備えたタービン給油システムの実施例1の構造を模式的に示した図である。 実施例1の主油タンクガス抽出器出口油受装置を構成するドレン受けとドレン管と受缶の外観正面図である。 (a)及び(b)は実施例1の主油タンクガス抽出器出口油受装置を構成する受缶の平面図及び側面図である。 本発明の実施の形態に係る主油タンクガス抽出器出口油受装置を備えたタービン給油システムの実施例2の構造を模式的に示した図である。 従来のタービン給油システムの構造を模式的に示した図である。
本発明の主油タンクガス抽出器出口油受装置は、機械の軸受等に潤滑油を供給する給油システムにおいて、主油タンクに設置されたガス抽出器から流出するドレンの漏洩や飛散を防ぐことを目的とするものである。なお、本実施例の主油タンクガス抽出器出口油受装置が取り付けられるタービン給油システムは、主油タンクや補助タンクの他に油清浄器を備えているが、これに限定されるものではなく、例えば、油清浄器を備えていないものあっても良い。
以下、本発明の主油タンクガス抽出器出口油受装置の構造と作用及び効果について、図1乃至図4を参照しながら具体的に説明する。
図1は本実施例の主油タンクガス抽出器出口油受装置を備えたタービン給油システムの構造を模式的に示した図である。なお、図5を用いて既に説明した構成要素については、同一の符号を付してその説明の一部を省略する。
本実施例に係る主油タンクガス抽出器出口油受装置1cは、後述するドレン受け2、受缶3及び鋼材からなるドレン管4から構成されるが、ここでは、まずタービン給油システム1aから説明する。
図1〜図3に示すように、タービン給油システム1aは、高圧タービン51a、中圧タービン51b、低圧タービン51c及び発電機52の回転軸53を保持する軸受54a〜54eに対して潤滑油を供給する装置である。そのため、潤滑油を貯留するための主油タンク55及び補助タンク76,77の他に、油清浄器62を備えており、主油タンク55にはガス抽出器85が取り付けられ、ガス抽出器85には圧力調整ダンパ86を介してU字管66及びベント管71が接続されている。
さらに、ベント管71の開放端71aには、ドレン受け2とドレン管4と受缶3が設置されている。
主油タンク55と軸受54a〜54eは、供給配管56及び戻り配管57によって接続されている。そして、回転軸53に取り付けられたターニングモータ60に連動するターニング油ポンプ58と補助油ポンプ59を作動させると、主油タンク55内の潤滑油は供給配管56を通して軸受54a〜54eに供給され、冷却等の目的を果たした後、戻り配管57を通して主油タンク55に戻される構造となっている。
主油タンク55と油清浄器62は、供給配管63及び戻り配管64によって接続されている。そのため、主油タンク55の液面が所定の高さを超えた場合、オーバーフローボックス65をオーバーフローした潤滑油は油清浄器62に送られ、清浄化された後、戻り配管64を通して主油タンク55に戻される。
また、油清浄器62には、循環ポンプ74を備えた循環用配管73によって循環路が形成されるとともに、循環用配管73の吐出口(図示せず)に接続されるようにしてカートリッジフィルタ61が内部に設置されている。従って、循環ポンプ74を作動させると、油清浄器62内の潤滑油は循環用配管73に吸い込まれた後、カートリッジフィルタ61を経て再び油清浄器62に戻される。そして、このような循環を繰り返すことで、油清浄器62内の潤滑油は清浄化される。
供給配管63及び戻り配管64は、移送配管69及び移送配管78と移送配管70とを介して補助タンク76,77にそれぞれ接続されている。すなわち、油清浄器62から戻り配管64に排出されたものの、開閉弁64bが閉じているため、主油タンク55へ戻されなかった潤滑油は、移送配管70を通して補助タンク76,77に送られる。また、補助タンク76,77に貯留された潤滑油は、移送配管78及び移送配管69を通して供給配管63へ適宜送られる。
主油タンク55の上面に設置されたガス抽出器85には、圧力調整ダンパ86を介してU字管66が取り付けられ、さらにU字管66の一端にはベント管71及びドレンセパレータ88が接続されている。すなわち、ガス抽出器85によって主油タンク55に貯留された潤滑油からガスが抽出される構造となっている。そして、ガスに含まれる油分はU字管66に送られ、残りのガスはドレンセパレータ88を経て放出管90から大気中に放出される。
また、U字管66の他端にはベント管71が接続され、U字管66とベント管71の接続箇所の近傍には、供給配管63に接続されるドレン配管68が接続されている。従って、U字管66に送られた油分はドレン配管68から供給配管63へ送られる。
一方、ベント管71の開放端71aから排出されるドレンは、主油タンクガス抽出器出口油受装置1cの受缶3に貯留される。
図2及び図3に示すように、本実施例1に係る主油タンクガス抽出器出口油受装置1cは、ドレン受け2と受缶3及びドレン管4から構成されている。受缶3は150リットル以上の容積を有するドラム缶からなり、開口する上端に防塵網5が取り付けられるとともにベント管71の開放端71aの下方に近接して設置されるドレン受け2に、鋼材からなるドレン管4を介して接続されている。
また、受缶3は、上面に蓋6が開閉自在に取り付けられるとともに、一の側面にアクリル管からなる液面計7が設置され、他の側面に「ドレン無しを確認すること!」などと書かれた注意喚起札8が取り付けられている。
このような構造の主油タンクガス抽出器出口油受装置1cを備えたタービン給油システム1aにおいて、移送ポンプ80を作動させて補助タンク76,77及びドレンタンク79に貯留された潤滑油を矢印Aで示すように供給配管63へ移送した場合、前述したように開閉弁63a,63bが閉じられていると、潤滑油は行き場を失う。そして、矢印Bで示すようにドレン配管68を逆流してベント管71に達した後、開放端71aから流出する。
このとき、ベント管71の開放端71aの下方に近接して設置されるドレン受け2は、潤滑油の飛散や漏洩を防ぐという作用を有する。そして、ドレン管4はドレン受け2に上方から流入した潤滑油を受缶3に導入するという作用を有する。これにより、潤滑油は安全に受缶3に貯留されるため、漏洩に伴う事故等を防止することができる。また、ベント管71の端部に仮設ホースを接続する従来の方法とは異なり、ドレン受け2に潤滑油が流入する際に流量や色等の変化を目視で容易に確認できるため、不測の事態等に備えることができる。
なお、本実施例の場合、移送ポンプ80によって補助タンク76,77やドレンタンク79から一度に最大で150リットルの潤滑油が供給配管63に移送される可能性がある。しかし、この潤滑油が全てドレン配管68を逆流してベント管71の開放端71aが流出したとしても、受缶3は150リットル以上の容積を有しているため、潤滑油が漏洩するおそれはない。すなわち、タービン給油システム1aによれば、受缶3が移送ポンプ80によって補助タンク76,77やドレンタンク79から供給配管63に対して潤滑油が一度に移送される量以上の容積を有するため、潤滑油が溢出することなく、確実に貯留される。
また、作業者は液面計7を見ることで、受缶3に貯留された潤滑油の量を容易に確認することができる。これにより、作業者は注意を喚起されるため、受缶3から潤滑油が溢出する前に、潤滑油を排出する作業を行うことができる。そして、受缶3の上面に設置された蓋6は点検口及び排出口として機能する。すなわち、作業者は、蓋6を開くことで受缶3の内部に貯留された潤滑油の状態を容易に確認するとともに、その開口部から潤滑油を必要に応じて排出することができる。さらに、注意喚起札8は受缶3を扱う作業者に対して注意を喚起するという作用を有する。
図4は本実施例の主油タンクガス抽出器出口油受装置を備えたタービン給油システムの構造を模式的に示した図である。なお、図1〜3を用いて既に説明した構成要素については、同一の符号を付してその説明の一部を省略する。
図4に示すように、主油タンクガス抽出器出口油受装置1dを備えるタービン給油システム1bは、実施例1の主油タンクガス抽出器出口油受装置1cにおいて、貯留された潤滑油の液面が所定の高さに達したことを検知して検知信号を発するレベルスイッチ9が受缶3に取り付けられるとともに、検知信号を受けて警報を発する警報器10と、移送ポンプ80の動作を制御する制御手段11が設けられたことを特徴とする。
なお、制御手段11はレベルスイッチ9が発した検知信号を受けると、移送ポンプ80の動作を停止させる構造となっている。
このような構造の主油タンクガス抽出器出口油受装置1dによれば、受缶3内の潤滑油が所定量に達したことが警報器10によって周囲の作業者等に報知されるという作用を有する。この場合、作業者が受缶3から潤滑油を排出することをうっかり忘れていたとしても、受缶3が一杯になる前に作業者は注意を喚起されるため、受缶3から潤滑油を適切に排出することができる。また、受缶3内の潤滑油が所定量に達した場合、制御手段11が移送ポンプ80の動作を停止することにより、ドレン配管68を通って供給配管63からベント管71へ向かう潤滑油の流れが停止する。従って、受缶3から潤滑油が溢出することを確実に防止することができる。
本発明の請求項1乃至請求項5に記載された発明は、発電プラント等に設置された蒸気タービンや発電機等の大型回転機械に限らず、各種の機械に対して制御油や潤滑油を供給する場合に適用可能である。
1a,1b…タービン給油システム 1c,1d…主油タンクガス抽出器出口油受装置 2…ドレン受け 3…受缶 4…ドレン管 5…防塵網 6…蓋 7…液面計 8…注意喚起札 9…レベルスイッチ 10…警報器 11…制御手段 50…タービン給油システム 51a…高圧タービン 51b…中圧タービン 51c…低圧タービン 52…発電機 53…回転軸 54a〜54e…軸受 55…主油タンク 56…供給配管 57…戻り配管 58…ターニング油ポンプ 59…補助油ポンプ 60…ターニングモータ 61…カートリッジフィルタ 62…油清浄器 63…供給配管 63a,63b…開閉弁 64…戻り配管 64a,64b…開閉弁 65…オーバーフローボックス 66…U字管 67…流量計 68…ドレン配管 69,70…移送配管 70a…開閉弁 71…ベント管 71a…開放端 72…警報接点付き流量計 73…循環用配管 73a,73b…開閉弁 73c…逆止弁 74…循環ポンプ 75…バイパス配管 75a…開閉弁 76,77…補助タンク 78…移送配管 78a,78b…開閉弁 78c…逆止弁 79…ドレンタンク 80…移送ポンプ 81…液面計 82…ドレン配管 83…接続配管 84…液面計 85…ガス抽出器 86…圧力調整ダンパ 87…エジェクタ 88…ドレンセパレータ 89…オイルサンプピット 90…放出管 91…ドレン配管 91a…開閉弁

Claims (5)

  1. 潤滑油が貯留される主油タンクと、
    この主油タンクに接続され、上流側から順に第1の開閉弁及び第2の開閉弁が設置された供給配管と、
    この供給配管を介して前記主油タンクから供給される前記潤滑油を清浄化し、戻り配管を通して前記主油タンクへ返送する油清浄器と、
    前記戻り配管に接続される第1の移送配管と、
    この第1の移送配管を介して前記戻り配管に接続される補助タンクと、
    この補助タンクに一端が接続され、他端が前記第1の開閉弁と前記第2の開閉弁の間で前記供給配管に接続される第2の移送配管と、
    この第2の移送配管に設置される移送ポンプと、
    前記主油タンク内に滞留するガスを抽出するガス抽出器と、
    このガス抽出器に接続されるベント管と、
    を備えたタービン給油システムにおいて、
    このベント管の開放端の下方に近接配置されるドレン受けと、
    このドレン受けにドレン管を介して接続される受缶と、
    前記ガス抽出器と前記ベント管の間に一端が接続され、他端が前記第2の移送配管との接続箇所と前記第1の開閉弁の間で前記供給配管に接続されるドレン配管と、を備え、
    前記受缶は、前記移送ポンプによって前記潤滑油が前記補助タンクから前記供給配管へ一度に移送される量以上の容積を有することを特徴とする主油タンクガス抽出器出口油受装置。
  2. 前記受缶に液面計が設置されたことを特徴とする請求項1記載の主油タンクガス抽出器出口油受装置。
  3. 前記受缶の上面に開閉自在に設置される蓋を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の主油タンクガス抽出器出口油受装置。
  4. 前記受缶に貯留された前記潤滑油の液面が所定の高さに達したことを検知して検知信号を発するレベルスイッチと、
    このレベルスイッチが発する前記検知信号を受けて警報を発する警報器と、
    を備えたことを特等とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の主油タンクガス抽出器出口油受装置。
  5. 前記移送ポンプの動作を制御する制御手段を備え、
    この制御手段は、前記レベルスイッチが発する前記検知信号を受けて前記移送ポンプの動作を停止させることを特徴とする請求項4記載の主油タンクガス抽出器出口油受装置。
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