JP2014011795A - 公序良俗違反のため、不掲載とする。 - Google Patents

公序良俗違反のため、不掲載とする。 Download PDF

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Abstract

【課題】錐体空間モデルを用いてカラーレンジを調整する方法および装置を提供する。
【解決手段】第1の出力媒体の変換元の白色点および変換元の黒色点とを含む変換元の明暗のダイナミックレンジを取得する(402)。第2の出力媒体の変換先の白色点および変換先の黒色点とを含む変換先の明暗のダイナミックレンジを取得する(404)。変換元の白色点および変換先の白色点を用いた白色点のマッピングと、変化元の黒色点および変換先の黒色点を用いた黒色点のマッピングを決定する(406)。画像の第1の表現に基づき、白色点のマッピングおよび黒色点のマッピングに基づく変換元の明暗のダイナミックレンジの変換先の明暗のダイナミックレンジへの補間によって、画像の第2の表現を作成する(408)。コンピュータ装置は、第2の出力媒体に、変換先の明暗のダイナミックレンジを使用して、画像の第2の表現を生成する(410)。
【選択図】図4

Description

本発明は、錐体空間モデルを用いた色再現方法、プログラム、記録媒体、およびコンピュータに関する。
例えば画像形成装置(例えば、カラープリンタ)による、画像の第1の描写からその画像の第2の描写への色変換は、困難であり、改善策が検討されてきている。例えば、コンピュータ・モニタ上の色の描写(第1の描写)は赤・緑・青(RGB)画素を使用して表示されることができる。その一方で、大部分の最近のカラープリンタはシアン、マゼンタ、イエロー、およびブラック(CMYK)のインクまたはトナーを使用して、画像を再現して表示する。ある場合には、カラープリンタによって再現される色の質は、印刷された色が、元々モニタに表示されていた色にどれくらい近いかに基づいて、評価されることができる。あるいは、他の場合には、色の質は、例えば特定の肌色の好みのような、ユーザーの好みに基づいて評価されることができる。更に、色の質は、デバイスによって異なりうる色域に依存する可能性がある。
本明細書において説明される種々の実施形態により、例えば第1の出力媒体から第2の出力媒体への色の再現方法が提供される。これらの実施形態は、本明細書において、説明の目的で提供され、いかなる方法によっても限定的な意味で提供されない。
本発明は、錐体空間モデルを用いた色再現方法、プログラム、記録媒体、およびコンピュータを提供することを目的とする。
色再現方法は、第1の出力媒体における、変換元の白色点と変換元の黒色点とを含む変換元の明暗のダイナミックレンジを、コンピュータを介して取得する工程と、第2の出力媒体における、変換先の白色点と変換先の黒色点とを含む変換先の明暗のダイナミックレンジを、前記コンピュータを介して取得する工程と、白色点の写像を決定するとともに、黒色点の写像を決定する工程と、前記変換元の明暗のダイナミックレンジから、前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの補間を行うことにより、前記コンピュータを介して第2の表現を作成する工程と、前記変換先の明暗のダイナミックレンジを用いて、前記第2の出力媒体に、前記第2の表現を生成させる工程と、を含む。
後述の実施形態は、説明のために本願明細書において設けられており、本発明を限定するものではない。他の態様および利点については、添付の図面を参照して、以下に詳細な説明を行う。
本発明によれば、錐体空間モデルを用いた色再現方法、プログラム、記録媒体、およびコンピュータが提供される。
本発明の一例である実施形態における、コンピュータを示すブロック図である。 本発明の一例である実施形態における、第1のプリンタ構成を示すブロック図である。 本発明の一例である実施形態における、第2のプリンタ構成を示すブロック図である。 本発明の一例である実施形態における、第3のプリンタ構成を示すブロック図である。 本発明の一例である実施形態における、色のマッピングを示すブロック図である。 本発明の一例である実施形態におけるフローチャートである。 本発明の一例である実施形態における、色の第1のマッピングを示すブロック図である。 本発明の一例である実施形態における、色の第2のマッピングを示すブロック図である。 本発明の一例である実施形態における、色の第3のマッピングを示すブロック図である。 本発明の一例である実施形態における他のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態における方法およびシステムを説明する。本発明の実施形態における方法および装置としては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、他の例の実施形態または構成を更に利用することが可能であり、また他の形態への変更も可能である。以下の詳細な説明においては、添付の図面を参照して、本発明の実施形態の一例を示す。図面において、特に断りのない限り、同様の参照符号は同様の構成を示す。
本願明細書において記載されている例示の実施形態は、本発明の範囲を制限するものではない。本発明は、ここに説明、図示、あるいは考察される多種多様な態様において配列、置換され、結合、あるいは切り離されることが可能であることは、容易に理解される。
A.概要
カラー画像を印刷することができるカラープリンタは、近年注目されてきている。しかしながら、プリンタによると、例えばコンピュータ・モニタ上のように、他の方法により表示される画像と異なる色が再現されることがある。ある場合には、例えばJPEGのような不可逆的な圧縮方法により圧縮された画像データについて画像を形成すると、異なる色が再現される可能性がある。他の画像データとしては、例えばTIFF、GIFF、PNG、BMPおよび/または、生の画像フォーマットのようなグラフィック・フォーマットを含みうる。多くの点で、画像の明暗のダイナミックレンジとプリンタの明暗のダイナミックレンジとの差異が、低質な画像の一因である可能性がある。例えば、色再現は、最も小さい明暗のダイナミックレンジ(例えば、プリンタの明暗のダイナミックレンジ)を有する装置によって制限される可能性がある。
また、プリンタは、一般に、人間の視覚を考慮して色を再現することができないことがある。特に、プリンタは、例えばコンピュータ・モニタのような、画像を見る他の方法により捉えられる画像に対し、紙上において画像がどのように視覚に捉えられるかを考慮していないことがある。実際には、対象物は様々な条件下(例えば、プロジェクタか印刷物か、太陽光下か電灯などの強い光の下か等)で異なって見える可能性があり、人間の視覚にはこの種の条件により、このような対象物が、異なって捉えられる可能性がある。従って、一定の条件で、人間の眼および人間の眼の色への反応に適応可能な明暗のダイナミックレンジを利用して、色を再現することが好ましい。
したがって、本願明細書における例示の実施形態は、人間の視覚に関する明暗のダイナミックレンジに適応するシステム及び方法を含む。明暗のダイナミックレンジは、数値で色を表す色空間において分析されることができる。いくつかの実施形態では、色空間は、人間の眼の反応を表現することができる。例えば、ある色空間は「錐体」を表現する。錐体は色覚を提供する人間の眼の網膜の光受容器細胞である。従って、「錐体空間モデル」は、人間の眼の反応を表している色空間を含むと理解されることができる。
このように、明暗のダイナミックレンジは、錐体空間モデルの一組の数値に変換されることができる。例えば、コンピュータ・モニタは赤・緑・青(RGB)画素の色を表示することができる。そして、これらの色は錐体空間モデルにおける対応するパラメータに変換されることができる。更に、例えばシアン、マゼンタ、イエロー、およびブラック(CMYK)といった色は、プリンタにより用いられてもよく、錐体空間モデルのパラメータに変換されることもできる。錐体空間モデルにおいて、画像の明暗のダイナミックレンジは、プリンタにおける明暗のダイナミックレンジにマッピング(写像)されることができる。更に、画像から色を抽出し、プリンタで利用可能なそれぞれの色を確認して、紙に画像を再現するために、これらのマッピングを用いることができる。加えて、その画像は、人間の眼の反応に適応するように、再現されることができる。特に、印刷物上の画像を見ている人は、コンピュータ・モニタ上の画像を見る場合と、同一または類似の方法により、色を認識することができる。
B.コンピュータ
いくつかの実施形態では、ここで例示するコンピュータが、本願明細書において開示の態様を理解するのに有効であると考えられる。図1は、例示の実施形態における、コンピュータを示すブロック図である。コンピュータ100は、本願明細書における実施形態において作動するように調整される装置に設けられる1以上の機能素子を例示する。
コンピュータ100は、例えば、プロセッサ102、データ記憶装置104、ネットワーク・インターフェース106および入出力部108を有していてもよい。これらはいずれもシステムバス110またはそれと類似の機構によって連結されていてもよい。プロセッサ102は、例えば一つ以上の汎用プロセッサおよび/または一つ以上の専用プロセッサ(例えば、特定用途向け集積回路(ASICともいう)またはデジタル信号プロセッサ(DSPともいう)等)のような一つ以上の中央演算処理装置(CPU)を含んでいてもよい。
データ記憶装置104は、同様に、揮発性および/または不揮発性のデータ記憶装置を有してもよく、全体的にあるいは部分的にプロセッサ102と一体的に設けられていてもよい。データ記憶装置104は、プロセッサ102によって実行可能なプログラム命令、および、本願明細書において記載されているさまざまな方法、プロセスまたは機能を実行するプログラム命令により操作されるプログラムデータを格納することができる。あるいは、これらの方法、プロセスまたは機能は、ハードウェア、ファームウェアおよび/またはハードウェア、ファームウェアおよびソフトウェアの任意の組合せによっても定義されることができる。従って、データ記憶装置104は、プロセッサによる一つ以上の実行に応じて、コンピュータ100に、本願明細書および添付の図面に開示される、任意の方法、プロセス、または機能を実行させるプログラム命令を記憶している有形の、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含みうる。
ネットワーク・インターフェース106は、例えばイーサネット、トークンリングまたはT―キャリア接続といったワイヤ回線接続の形態をとることが可能である。ネットワーク・インターフェース106は、あるいは、例えばWifi、BLUETOOTH(登録商標)、または広域ワイヤレス接続(wide−area wireless connection)といったワイヤレス接続の形態をとることもできる。また、ネットワーク・インターフェース106を通じて、物理層接続および他のタイプの標準あるいは独占的な通信プロトコルの他の形態が用いられてもよい。さらにまた、ネットワーク・インターフェース106は、複数の物理的な通信インタフェースを含むことができる。
入出力部108は、ユーザの、例示のコンピュータ100に対する操作を促進することができる。入出力部108は、ユーザから入力を受け取ることができる。入出力部108は、例えば、キーボード、マウス、タッチスクリーン、マイクロホンおよび/または他の任意の装置のような、複数のタイプの入力装置を含んでいてもよい。同様に、入出力部108は、ユーザに識別可能な出力を提供することができる、例えば、ディスプレイ、プリンタ、一つ以上の発光ダイオード(LED)、スピーカまたは他の任意の装置のような、複数のタイプの出力装置を含むことができる。例示のコンピュータ100は、加えて、または、これらに代えて、ネットワーク・インターフェース106、または、RS―132またはユニバーサルシリアルバス(USB)ポートのような他のインターフェース(不図示)を介して、他の装置からのリモートアクセスをサポートすることができる。
ここで例示したコンピュータは、説明の便宜上示されているだけであり、更に、上記の実施形態に加えて、および/または、上記の実施形態の代わりに、本願明細書における実施形態の要旨を逸脱しない範囲で、プリンタ、コンピュータおよびサーバの、可能な他の組合せが存在してもよいし、他の態様で部分的に組み合わせてもよい。
C.アーキテクチャ
図2A、2Bおよび2Cは、それぞれ、システム200、210および220の簡略化したブロック図である。図2Aは、例示の実施形態における第1のプリンタの構成を示すブロック図である。図2Bは、他の例示の実施形態における第2のプリンタの構成を示すブロック図である。図2Cは、さらに他の実施形態における第3のプリンタの構成を示すブロック図である。
図2Aに示すように、システム200は、本実施形態において作動するプリンタ202を含む。プリンタ202は、もともと画像データとして格納された文書上のテキストおよび/またはグラフィックスを形成するように構成される周辺装置であってもよい。更に、プリンタ202は、トナーカートリッジ、液体インクジェット機構、給紙機構、ベルト、ローラー、ハードディスク、電源およびスキャナ等、他の構成を含むこともできる。他のいかなる装置もシステム200においてプリンタ202とともには図示されていないが、プリンタ202とともに機能するように他の装置がシステム200に含まれていてもよい。プリンタ202は、グラフィック・ディスプレイ206(タッチスクリーンを有することもできる)に画像を表示することができて、キーパッド、キーボード204を介して、印刷に関連した指示を受信することができる。ある場合には、文書および/または画像を走査するスキャナとして、グラフィック・ディスプレイ206は作動することもできる。更に、プリンタ202は、図1に図示される一つ以上の機能素子を含むことができる。例えば、プリンタ202は、ワイヤ回線接続またはワイヤレス接続(図2Aに示されていないが)を利用して、他のシステムまたはサブシステムからの画像を印刷するための指示を受け取るように、図1に示すようなネットワーク・インターフェース106を備えていてもよい。プリンタ202としては、上記以外に、他の構成も考えられる。
図2Bに示すように、システム210は、本実施形態において作動することができるコンピュータ212およびプリンタ216を含む。コンピュータ212およびプリンタ216とともに機能する他の装置が、システム210に含まれていてもよい。更に、プリンタ216は、図2Aに示すプリンタ202と同じまたは類似のプリンタであってもよくて、単独で印刷機能を実行することができてもよい。システム210において、通信リンク214は、コンピュータ212とプリンタ216の間に設けられている。更に、コンピュータ212およびプリンタ216が印刷作業を行うために通信することができるように、通信リンク214が用いられていてもよい。例えば、ラップトップ・コンピュータ212は、画像を印刷する指示を受け取ることができ、印刷の準備の各ステップ(例えば、ラップトップコンピュータ212のモニタとプリンタ216間における異なる明暗のダイナミックレンジを調整するステップ)を実行することができる。更に、例えばラップトップ・コンピュータで特定された色を使用している画像を印刷するために、コンピュータ212は、紙に画像を印刷するために、プリンタ216と通信することができる。
図2Cにおいて、システム220は、本実施形態において作動することができる、コンピュータ222、プリンタ228およびサーバ232を含む。図示された装置とともに機能するように他の装置がシステム220に含まれていてもよい。更に、プリンタ228は、図2Aに示すプリンタ202および/または図2Bに示すプリンタ216と同じまたは類似のプリンタであってもよく、単独で印刷機能を実行することができてもよい。システム220において、コンピュータ212、プリンタ228およびサーバ232が印刷機能を実行するために通信することができるように、通信リンク224、226および230が設けられていてもよい。通信リンク224、226および230は、様々なネットワークを介して通信を行うための、ケーブル、ワイヤレス接続、および/または、プロトコルであってもよい。
いくつかの実施形態においては、サーバ(例えばサーバ232)は、クライアント装置(例えば、コンピュータ222および/またはプリンタ228)に代えて遠隔でプログラムを実行することができる。このような、遠隔での処理の実施形態は、例えば、サーバがプロダクション環境により適した特徴を有している状態にある場合に、有利になりうる。例えば、サーバは、他のクライアント装置に比べて、より高速なCPUと、より高性能なRAMと、より効率的に処理を実行することができる記憶容量を有している(例えば、より大きなハードディスクを有している)とする。例えば、ラップトップ・コンピュータ222は、そのモニタにおいて、画像の印刷の指示を受信することができる。しかしながら、ラップトップコンピュータは、サーバ232上において、遠隔で、印刷の準備の各ステップ(例えば、ラップトップコンピュータのモニタとプリンタ216との間の異なる明暗のダイナミックレンジを調整するステップ)を実行するために、サーバ232と通信してもよい。このような準備の完了後、サーバ232は、例えばラップトップ・コンピュータで特定された色を使用して画像を印刷するように、紙に画像を印刷するためプリンタ228と通信してもよい。
いくつかの実施形態では、例えば図2A―図2Cに図示される装置のようないくつかの装置は、遠隔処理、装置の利用可能性、および装置間における通信に関する情報とともに、デバイス・ドライバを含むことができる。また、この種の情報は、後述するように明暗のダイナミックレンジを調整するための通信に関する情報を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、明暗のダイナミックレンジは、一組の色、色範囲、色域、カラーメディアにより再現される色、特定の環境における装置により提供される色、標準の定量的な方法で正確に測られている色、および/または3次元空間で表される色等や、その他の考えられる例を含むことができる。
ここで例示したアーキテクチャは、説明の便宜上、示されているだけであり、上記の実施形態に加えて、および/または、上記の実施形態の代わりに、本願明細書における実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で、他の例も含むことができる。
D.ダイナミックレンジを調整する方法の例
画像の明暗のダイナミックレンジは、プリンタにおける明暗のダイナミックレンジと異なる可能性がある。ある場合には、画像の明暗のダイナミックレンジは、プリンタの明暗のダイナミックレンジより大きい、および/または広い。また、逆の関係であることも可能である。いずれにしても、画像の明暗のダイナミックレンジとプリンタの明暗のダイナミックレンジとの相違は、印刷物の低質化の要因となることがある。
例えば、図3は、例示の実施形態における、カラーマッピング300を示すブロック図である。図3において、変換元(ソース)の明暗のダイナミックレンジ302および変換先(デスティネーション)の明暗のダイナミックレンジ304は、出力の明暗のダイナミックレンジ306を提供するために用いられる。ある場合には、変換元の明暗のダイナミックレンジ302は画像の明暗のダイナミックレンジの代表(すなわち一例)であってもよく、変換先の明暗のダイナミックレンジ304はプリンタの明暗のダイナミックレンジの代表(すなわち、一例)であってもよい。図示するように、変換元の明暗のダイナミックレンジ302は、例えば、変換先の明暗のダイナミックレンジ304より大きい。このとき、変換元の明暗のダイナミックレンジ302と変換先の明暗のダイナミックレンジ304間の色マッピングにより、明暗のダイナミックレンジ302の部分308の細部の欠損が生じることとなる。従って、出力における明暗のダイナミックレンジ306においては、変換元の明暗のダイナミックレンジ302の部分308に対応する部分310の細部の欠損が生じる。
更なる具体例として、変換元のカラー・サンプル312は、変換元の明暗のダイナミックレンジ302に対応し、出力におけるカラー・サンプル314は、出力における明暗のダイナミックレンジ306に対応していてもよく、この場合について説明する。図示するように、変換元のカラー・サンプル312の暗い領域の細部は、出力におけるカラーサンプル314において失われる。特に、変換元のカラー・サンプル312の暗い領域は、細部の欠損を示す、出力におけるカラー・サンプル314においてグレー表示されている(gray out)領域に対応する。したがって、例示の実施形態は、図3に図示されているように、細部の欠損を排除するために、明暗のダイナミックレンジを調整するステップを含んでいてもよい。
図4は、例示の実施形態におけるフローチャートである。図4に示す例においては、図2A―図2Cに示される1以上の任意の装置において、またはそれらと等価な装置または類似の装置において、方法400は、実施されてもよい。更に、方法400は、例えば、プログラム可能なシステム、FPGAs、ASICなどのハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアおよび/またはそれらの任意の組み合わせにおいて実施されてもよい。例えば、方法400は、図1に示される構成要素、およびそれらの構成要素と通信可能に構成されるファームウェアまたはソフトウェアのいずれかと関連づけられていてもよい。さらに、また、プリンタと通信して、プリンタに画像を形成させるようにプログラムされる携帯電話機のような他の装置の種類によって、上記の方法が、少なくとも部分的に実施されることができるように、他の例が上記に加え、または、上記に代えてさらに存在することができる。さらに他の例も、可能である。
図4のステップ402に示すように、方法400は第1の出力媒体の変換元の明暗のダイナミックレンジを得る工程に関する。ここで、変換元の明暗のダイナミックレンジは変換元の白色点および変換元の黒色点を含む。ある場合には、例えば、白色点は、各明暗のダイナミックレンジにおいて最も淡い色(濃度が小さい色)であり、黒色点は、それぞれの明暗のダイナミックレンジにおいて最も濃い色(濃度が大きい色)に対応する。さらに、ある場合には、例えば、白色点および黒色点は、それぞれ、明暗のダイナミックレンジにおける上限および下限に対応する。ステップ404においては、方法400は第2の出力媒体の変換先の明暗のダイナミックレンジを得る工程に関する。ここで、変換先の明暗のダイナミックレンジは変換先の白色点および黒色点を含む。ステップ406においては、方法400は、変換元の白色点および変換先の白色点を用いた白色点のマッピングと、変化元の黒色点および変換先の黒色点を用いた黒色点のマッピングを決定する工程を含む。更に、変換先の白色点および変換先の黒色点は、変換先の明暗のダイナミックレンジの最端部にあってもよい。更に、画像の第1の表現は、第1の出力媒体に表示されてもよい。ステップ408においては、方法400は、画像の第1の表現に基づき、白色点のマッピングおよび黒色点のマッピングに基づく変換元の明暗のダイナミックレンジの変換先の明暗のダイナミックレンジへの補間によって、画像の第2の表現を作成する工程を含む。ステップ410においては、方法400は、第2の出力媒体に、変換先の明暗のダイナミックレンジを使用して、画像の第2の表現を形成させる工程を含む。
i 明暗のダイナミックレンジを取得するステップ
図4のステップ402に示されるように、方法400は、第1の出力媒体の変換元の明暗のダイナミックレンジを得る工程と、ステップ404に示されるように、第2の出力媒体の変換先の明暗のダイナミックレンジを得る工程を含む。いくつかの実施形態では、出力媒体としては、考えられる種々の態様が可能であり、例えば、コンピュータ、白黒またはカラーモニタ、グラフィック・ディスプレイ、テレビ、カメラ、ビデオレコーダ、プリンタ、複写機、ファックス、それらの組み合わせ、および/または図2A―2Cに示される装置のうちの一つ以上であってもよい。更に、出力媒体は、画像を表示しておよび/または印刷することができてもよい。画像は写真、ポートレイト、絵、絵文字、図面、クリップアート等であってもよい。さらに、画像のファイル形式はJPEG、TIFF、GIFF、PNG、BMPおよび/または他のファイル形式であってもよい。
いくつかの実施形態では、出力媒体は、画像の再現に用いられる装置の少なくとも一部であってもよい。前述のように出力媒体は、種々の態様が可能であり、例えば、プリンタ、複写機およびファックス装置のような画像の再現に用いられる装置であってもよい。いくつかの実施形態では、画像は、出力媒体のグラフィック・ディスプレイに表示されることができ、出力媒体によって印刷されることもできる。例えば、図2Aを参照して前述したように、プリンタ202は、画像をグラフィック・ディスプレイ206に表示することができて、さらに画像を印刷することができてもよい。
いくつかの実施形態では、明暗のダイナミックレンジは、画像データから得られることができる。更に、例えば変換元の明暗のダイナミックレンジおよび変換先の明暗のダイナミックレンジのような明暗のダイナミックレンジは、例えば、画像データを格納する装置(例えば、第1の出力媒体)およびその装置に関連付けられた装置(例えば第2の出力媒体)により決定されてもよい。ある場合には、明暗のダイナミックレンジは、装置において予め定められた明暗のダイナミックレンジに関連付けられていてもよい。またある場合には、装置の明暗のダイナミックレンジは標準化された明暗のダイナミックレンジに基づくダイナミックレンジであってもよい。ここで、標準化された明暗のダイナミックレンジは、少なくとも一部が、部分的にダイナミックレンジを規定していてもよい。例えば、多くのRGBベースの装置は、sRGBの明暗のダイナミックレンジを有していてもよい。ここで、sRGBの明暗のダイナミックレンジは、一般的な明暗のダイナミックレンジであり、多くのコンピュータ・モニタ、テレビ、カメラ、ビデオレコーダ等の装置において用いられている。加えて、他の標準化された明暗のダイナミックレンジが用いられていてもよい。他の標準化された明暗のダイナミックレンジは、ある実施形態においては、印刷する際の色再現を向上させることができる。例えば、全米テレビジョン基準委員会(NTSC)の標準は、広範囲にわたる色を表現する他の使用可能な明暗のダイナミックレンジを提供している。
いくつかの実施形態では、明暗のダイナミックレンジは、画像データと関連付けられる可能性のある装置に関係なく、画像データに対応していてもよい。例えば、コンピュータは、NTSC基準の明暗のダイナミックレンジを100%再現するカラーモニタを含むことができるが、コンピュータに保存される画像は、NTSC基準の明暗のダイナミックレンジの50%しか使用しない場合を考える。このような場合には、明暗のダイナミックレンジは画像データによって制限されうる。あるいは、明暗のダイナミックレンジは、NTSC基準の明暗のダイナミックレンジの50%となりうる。しかしながら、ある例においては、上記の画像の明暗のダイナミックレンジが白黒のモニタを有するコンピュータによって制限されうるというような、逆の場合も起こりうる。いくつかの実施形態では、明暗のダイナミックレンジは、画像と、その画像と関連付けられたある特定の装置で決定されることができる。上記の例を参照して説明すると、画像はNTSC基準の明暗のダイナミックレンジの50%を使用し、プリンタはNTSC基準の明暗のダイナミックレンジの50%のサブセット(部分集合)を印刷することが可能である場合が考えられる。この場合には、紙面上に印刷されることにより表される変換先の明暗のダイナミックレンジが制限されうる。
加えて、ある実施形態においては、明暗のダイナミックレンジは、白色点を含んでいてもよい。ある実施形態においては、白色点(例えば、変換元の白色点および/または変換先の白色点)は、そのそれぞれの明暗のダイナミックレンジ(例えば、それぞれ、変換元の明暗のダイナミックレンジおよび/または変換先の明暗のダイナミックレンジ)で最も明るい色であってもよい。また、同様に、白色点がそれぞれの明暗のダイナミックレンジの、例えば2番目に明るい色または3番目に明るい色等、他の色であってもよい。さらに、ある実施形態において、他の例として、明暗のダイナミックレンジ内に、複数の白色点が存在していてもよい。例えば、図5は、本発明の一例である実施形態における、色の第1のマッピングを示すブロック図である。図5において、変換元の明暗のダイナミックレンジ502は、変換元の画像および/または装置と関連づけられていてもよく、変換元の白色点508を含んでいてもよい。加えて、変換先の明暗のダイナミックレンジ506は、出力媒体と関連付けられていてもよく、変換先の白色点520を含んでいてもよい。
加えて、ある実施形態においては、カラーマッピング500における明暗のダイナミックレンジは、黒色点を含んでいてもよい。ある実施形態においては、黒色点(例えば、変換元の黒色点および/または変換先の黒色点)は、そのそれぞれの明暗のダイナミックレンジ(例えば、それぞれ、変換元の明暗のダイナミックレンジおよび/または変換先の明暗のダイナミックレンジ)で最も暗い色であってもよい。また、黒色点は、同様に、それぞれの明暗のダイナミックレンジにおける、例えば2番目に暗い色または3番目に暗い色、等の他の色であってもよい。さらに、ある実施形態において、他の例として、明暗のダイナミックレンジ内に複数の黒色点が含まれていてもよい。例えば、変換元の明暗のダイナミックレンジ502は、変換元の画像または装置と関連付けられていてもよく、変換元の黒色点512を含んでいてもよい。加えて、変換先の明暗のダイナミックレンジ506は、出力媒体と関連付けられていてもよく、変換先の黒色点524を含んでいてもよい。
ある実施形態においては、明暗のダイナミックレンジは、一つ以上の灰色の点(中間調の点)を含んでいてもよい。例えば、変換元の明暗のダイナミックレンジ502は、変換元の灰色の点510を含んでいてもよい。更に、変換元の灰色の点510は変換元の白色点508と、変換元の黒色点512との間にある中央点であってもよいし、ある例においては、同様に、明暗のダイナミックレンジ502における他の部分であってもよい。ある例においては、他の灰色の点が、変換元の灰色の点510と共に存在していてもよい。加えて、変換先の明暗のダイナミックレンジ506は、変換先の灰色の点522を含んでいてもよい。更に、変換先の灰色の点522は、変換先の白色点520と変換先の黒色点524との中間にある中央点であってもよいし、また、同様に明暗のダイナミックレンジ506の他の部分にある点であってもよい。更に、灰色の点は、灰色の色あいおよび/または灰色の色調に限られず、同様に他のいかなる中間色(中間調の色)でもあってもよい。さらにまた、多数の灰色の点(中間調の点)が、存在していてもよい。
ii. 色モデル(Color Model)における明暗のダイナミックレンジを決定するステップ
いくつかの実施形態においては、明暗のダイナミックレンジは、色モデルにおいて決定されてもよい。色モデルは、一般的には、例えば数のタプル(0,0,0)のように、数値を使用して、色を表現することができる。色モデルが、色がこのような数値を使用してどのように認識されるかに関する記述を提供する場合、その結果生成される色の集合を色空間と称することがある(しかしながら、ある例においては、「色モデル」および「色空間」が文脈に応じて同じ意味の用語として使われることがある。)。ある実施形態において、RGBの色モデルは、赤色を表す「R」、緑色を表す「G」、および青色を表す「B」を規定する。ある場合には、各構成要素における0強度(0,0,0)は、最も濃度が濃い色(例えば黒色)を表してもよい。そして、各構成要素における最大の強度(1,1,1)は、最も淡い色を表していてもよい。更に、ある場合には、(1,0,0)は、赤色を表し、(0,1,0)は、緑色を表し、(0,0,1)は、青色を表していてもよい。
いくつかの実施形態では、第1の出力媒体は、RGBカラーモデルにおいて決定される、赤、緑、および青の色を表示するコンピュータ・モニタであってもよい。ある場合には、RGBの数値は、XYZ表色系の三刺激値モデル(XYZ tristimulus model)の数値に換算されることができる。XYZ三刺激値モデルは、他のカラーモデルであるが、1931年における国際照明委員会(International Commission on Illimination(CIE))において、基本的なおよび数学的に定義された最初のカラーモデルの1つとして作製されたモデルである。更に、XYZ三刺激値モデルは、人間の色覚の標準的な定量計測が可能なモデルである。特に、XYZカラーモデルは、人間の眼の錐体の反応の指標として用いることができる。
更に、いくつかの実施形態においては、第1の出力媒体は、XYZ三刺激値モデルの数値により明暗のダイナミックレンジを表すことができる。例えば、第1の出力媒体は、画像を表示するRGBカラーモニタであってもよい。RGBカラーモニタは、その明暗のダイナミックレンジを、XYZ三刺激値の数値を使用して表現することができる。また、XYZ三刺激値の数値は、第2の出力媒体を見出だすのに用いることができる。例えば、第1の出力媒体と関連付けられたXYZ三刺激値の数値は、例えばCMYKのプリンタのような第2の出力媒体における明暗のダイナミックレンジと関連付けられたXYZ三刺激値の数値に対する合致の検討に用いることができる。また、他の例においては、第1の出力媒体と関連付けられたXYZ三刺激値の数値は、第2の出力媒体のXYZ三刺激値の数値に適切に合うように変更されることができる。なお、「XYZ数値」は、「XYZパラメータ」と称されることもある。ある場合には、本願明細書においては、これらの用語が同じ意味の用語として使われることがある。
XYZ表色系の三刺激値モデルにおいては、パラメータXYZのうち、「Y」は明度(brightness)を表し、「Z」は、擬似的には、人間の眼によって認識される青色に相当し、「X」は、ほぼ、人間の眼によって認識される赤色に似た混合色に相当する。ある場合には、パラメータXは、RGBカラーモデルの赤色「R」と、同様に見られることができる。更に、ある場合には、パラメータZは、RGBカラーモデルの青色「B」と、同様に見られることができる。いくつかの実施形態では、RGBカラーモデルにおけるRGBの数値は、XYZカラーモデルにおけるパラメータXYZに換算されることができる。例えば、ある場合には、変換は、RGB値をXYZカラーモデルのパラメータXYZに変換するように実行されることができる。例えば、ある場合には、変換は、以下に示すように使われることができる。
上記の例示の変換は、2つのマトリックスを含む二項演算で、他のマトリックスを算出するマトリックスの乗算を含む。例えば、X=(1/b21)*(b11)*R+(1/b21)*(b12)*G+(1/b21)*(b13)*Bである。また、Y=(1/b21)*(b21)*R+(1/b21)*(b22)*B+(1/b21)*(b23)*Gである。また、Z=(1/b21)*(b31)*R+(1/b21)*(b32)*B+(1/b21)*(b33)*Gである。
ある実施形態においては、XYZ三刺激値モデルからのパラメータは、錐体空間モデルのパラメータに換算されることができる。例えば、錐体空間モデルは、LMSカラーモデルであってもよい。ある場合には、LMSカラーモデルは、人間の眼の錐体の反応の指標として用いることができる。より具体的には、錐体空間モデルは、人間の眼の錐体の、長波長、中波長、および短波長(それぞれ、L、M、およびS)に対する感度に因んで呼ばれている、人間の眼の3種類の錐体を表すLMSパラメータに基づいていてもよい。説明の便宜上、可視の赤色光がほぼ650ナノメートルの最も長い波長を有するので、LMSカラーモデルの「L」はRGBカラーモデルの「R」に対応していてもよい。加えて、可視の緑色光がほぼ510ナノメートルの中間の波長を有するので、「M」は「G」に対応していてもよい。更に、可視の青色光はほぼ475ナノメートルの短波長を有するので、「S」は「B」に対応していてもよい。
さらにまた、変換を利用して、XYZの三刺激値パラメータは、錐体空間モデルのLMSパラメータに換算されることができる。このような変換は、以下で「Mcat」として指定される、色順応の変換(chromatic adaptation transform)を利用することもできる。色順応の変換は、数値、符号および/または式の配列であってもよい。それに代えて、または、それに加えて、他の例として、色順応の変換は、1の行列、複数の行列、および/または行列の積であってもよい。更に、ある実施形態においては、色順応の変換は、LMS錐体空間モデルにおけるLMSパラメータを生成するように正規化された変換行列であってもよい。例えば、以下に示される色順応の変換は、スペクトル的に鋭い(spectrally−sharpened)ブラッドフォード(Bradford)の色順応の変換の行列を使用していてもよい:
いくつかの実施形態においては、他の色順応の変換が、XYZの三刺激値のパラメータをLMS色空間に変換するために用いることができる。例えば、下記の色順応の変換においては、Mcat02(CIECAM02モデルの最適化された変換マトリックス)を使用することができる。Mcat02は、三刺激値(X=Y=Z=100)が錐体の感度(L=M=S=100)を生成するように、正規化されていてもよい:
このように、いくつかの実施形態においては、明暗のダイナミックレンジは、錐体空間モデルにおいて得られることができる。さらに、錐体空間モデルを用いて、明暗のダイナミックレンジのさまざまな分析も可能となる。いくつかの実施形態においては、明暗のダイナミックレンジの違いは、錐体空間モデルを用いて分析されてもよい。加えて、錐体空間モデルからの色は、XYZの三刺激値モデルに戻されてもよい。ある場合には、色順応の逆変換(「[Mcat INV]」で表されることがある。)が、色をXYZ色空間へ戻すのに用いられてもよい。
いくつかの実施形態では、変換は、カラーモデルの明暗のダイナミックレンジの決定に用いられてもよい。更に、いくつかの実施形態においては、変換は、上述した色順応の変換を用いてもよい。例えば、下記の変換が、使われてもよい:
本実施形態において、「XYZsrc」は、XYZパラメータで表される変換元の明暗のダイナミックレンジを示す。さらに、「[Mcat]」は、XYZパラメータを錐体空間モデル、例えばLMSカラーモデルに変換する色順応の変換であってもよい。「[adjust/scale]は、色順応を表していてもよく、例えば、更に後述するように、明暗のダイナミックレンジの補間であってもよい。加えて、「[Mcat INV]」は、パラメータを、錐体空間モデルのパラメータからXYZパラメータに戻すことにより、「XYZdest」またはXYZパラメータで表される変換先の明暗のダイナミックレンジを得る色順応の逆変換を表していてもよい。
上記例は、説明の便宜上示されたものである。上記の例に加え、および/または上記の例に代えて、多くの他の色空間およびいくつかの他の転換および/または変換も、本願明細書における実施形態の要旨を逸脱しない範囲で本発明に適用することが可能である。
iii.明暗のダイナミックレンジ間の差を決定するステップ
前述のように、ある実施形態においては、明暗のダイナミックレンジ間の差が決定されてもよい。更に、ある実施形態においては、明暗のダイナミックレンジ間の一つ以上の差が、紙面上の画像に負の影響を及ぼしうるように、明暗のダイナミックレンジ間の差はカラーモデルにおいて決定される可能性がある。ある場合には、このような影響は、人間の眼の画像の認識を困難にする可能性がある。
いくつかの実施形態では、変換元の明暗のダイナミックレンジは、変換先の明暗のダイナミックレンジより大きくなることがある。例えば、図6は、例示の実施形態における第2のカラーマッピング600を例示するブロック図である。図6において、変換元の明暗のダイナミックレンジ602および変換先の明暗のダイナミックレンジ604は、出力の明暗のダイナミックレンジ606を提供するために用いることができる。ある場合には、変換元の明暗のダイナミックレンジ602は画像の明暗のダイナミックレンジを表現していてもよく、変換先の明暗のダイナミックレンジ604はプリンタの明暗のダイナミックレンジを表現していてもよい。図示の例においては、変換元の明暗のダイナミックレンジ602は、変換先の明暗のダイナミックレンジ604より大きい。更に、変換元の明暗のダイナミックレンジ602と、変換先の明暗のダイナミックレンジ604との間のカラーマッピングは、明暗のダイナミックレンジ602における部分608の詳細を再現しない出力の明暗のダイナミックレンジ606を提供する可能性がある。恐らく、他の部分においても同様のことが起こりうる。従って、出力の明暗のダイナミックレンジ606においては、変換元の明暗のダイナミックレンジ602において、変換先の明暗のダイナミックレンジ604より大きい部分に対応する部分610において、細部の損失が生じうる。
加えて、変換元のカラー・サンプル612は、変換元の明暗のダイナミックレンジ602に対応しており、さらに、出力されたカラー・サンプル614は出力における明暗のダイナミックレンジ606に対応している場合を例示する。図示するように、変換元のカラー・サンプル612の詳細は、出力におけるカラー・サンプル614において再現されていない。特に、変換元のカラー・サンプル612の比較的暗い領域は、出力のカラー・サンプル614において再現されていない。むしろ、カラー・サンプル614においては、グレーアウトされている色を有する細部の損失が示されている。図6の更なる説明は、以下のセクションに示される。
いくつかの実施形態においては、変換元の明暗のダイナミックレンジは、変換先の明暗のダイナミックレンジより小さくてもよい。図7は、例示の実施形態における、第3のカラーマッピング700を例示しているブロック図である。図7において、変換元の明暗のダイナミックレンジ702および変換先の明暗のダイナミックレンジ704は、出力の明暗のダイナミックレンジ706を提供するために用いることができる。ある場合には、変換元の明暗のダイナミックレンジ702は、画像の明暗のダイナミックレンジを表現する例であってもよく、変換先の明暗のダイナミックレンジ704はプリンタの明暗のダイナミックレンジの例であってもよい。図示するように、変換元の明暗のダイナミックレンジ702は、変換先の明暗のダイナミックレンジ704より小さい。更に、部分708で示すように、変換元の明暗のダイナミックレンジ702と変換先の明暗のダイナミックレンジ704間のカラーマッピングは、変換先の明暗のダイナミックレンジ704を十分に活用していないという結果となっている。図7の更なる説明は、以下のセクションに示される。
いくつかの実施形態においては、明暗のダイナミックレンジ間の差異は、色を再現する際の制限となりうる。例えば、変換先の明暗のダイナミックレンジ704を十分に活用しないことにより、比較的濃度の高い色が出力の明暗のダイナミックレンジ706において表れなくなる。ある場合には、部分708が十分に利用されれば、変換先の明暗のダイナミックレンジ704における比較的暗い色を、出力における明暗のダイナミックレンジ706に表すことができる。変換元のカラー・サンプル712は変換元の明暗のダイナミックレンジ702に対応し、更に、出力されたカラー・サンプル714は、出力の明暗のダイナミックレンジ706に対応する場合を例示する。図示するように、変換元のカラー・サンプル712および出力されたカラー・サンプル714は、類似の特性を有している。しかしながら、もし変換先の明暗のダイナミックレンジ704が十分に利用されれば、カラー・サンプル728に示すように、出力されたカラー・サンプル714においてより濃い色を含ませることができる。
いくつかの実施形態においては、明暗のダイナミックレンジは、明暗のダイナミックレンジ内の複数の点のうち、白色点、黒色点および/または中間調(灰色)の点により、変化する可能性がある。例えば、観察者は、第1の出力媒体に表示される画像の表現に基づいて、色を認識しうる。更に、観察者は、第1の出力媒体と関連した白色点に基づいて、色を認識しうる。特に、色は、第1の出力媒体の明暗のダイナミックレンジの白色点に基づいて認識されうる。色は、白色点の違いにより、異なる色として観察されうる。例えば、第1の出力媒体の明暗のダイナミックレンジと第2の出力媒体の明暗のダイナミックレンジとの違いが生じる可能性がある。
図5は、白色点により明暗のダイナミックレンジがどのように異なりうるかについて示している。
例えば、変換元の明暗のダイナミックレンジ502の変換元の白色点508は、変換先の明暗のダイナミックレンジ506の変換先の白色点520と異なりうる。更に、ある場合には、変換元の白色点508が変換先の白色点520より明るくなることがあるし、ある場合には、逆の関係になることもある。いくつかの実施形態においては、明暗のダイナミックレンジは、黒色点により異なりうる。例えば、変換元の黒色点512は、変換先の黒色点524と異なりうる。例えば、変換元の黒色点512は、変換先の黒色点524より暗くなることもあるし、ある場合には、逆の関係になることもある。さらに、いくつかの実施形態においては、明暗のダイナミックレンジは、中間調(灰色)の点により、異なりうる。例えば、変換元の灰色の点510は、変換先の灰色の点522と異なる色調となっていてもよい。
前述のように、いくつかの実施形態においては、明暗のダイナミックレンジは、XYZ三刺激値モデルの数値として表現されることができる。ある場合には、変換元の明暗のダイナミックレンジにおけるXYZ三刺激値の数値は、変換先の明暗のダイナミックレンジにおけるXYZ三刺激値の数値と合致していてもよい。しかしながら、他の例においては、変換元の明暗のダイナミックレンジにおけるXYZ三刺激値の数値は、変換先の明暗のダイナミックレンジにおけるXYZ三刺激値の数値に厳密に合致していなくてもよい。例えば、変換先の明暗のダイナミックレンジを用いて生成される画像は、ある色間において、変換元より小さいコントラストを示すことがあるし、あるいはそうでなくても、変換元の明暗のダイナミックレンジを用いて生成される同じ画像と比較して異なるように見えることもある。
これらの場合、変換元の明暗のダイナミックレンジにおけるXYZ三刺激値の数値は、例えば、色順応を用いて、変換元の白色点と変換先の白色点との差異に基づいて修正されることができる。このような修正の後、変換元の明暗のダイナミックレンジにおけるXYZ三刺激値の、変換先の明暗のダイナミックレンジとの合致が改善される。例えば、ある場合には、コンピュータ・モニタによって表示可能な最も白い白色点は、例えば記録用紙の白地のような、CMYKプリンタで再現される画像における変換先の白色点に調整されることができる。
いくつかの実施形態においては、明暗のダイナミックレンジは、画像の他の様々な態様により異なりうる。例えば、明暗のダイナミックレンジは、色深度(ピクセル当たりのビット(bits per pixel))、解像度(例えば、画素の解像度、空間分解能、スペクトル解像度など)、色勾配(color gradient)、明るさ、透明度および色角度(color angle、例えば、色相(Hue))等、様々な要因により異なりうる。
上記の実施例は説明の便宜上例示されたものである。上記の例に加え、および/または上記の例に代えて、上記の実施例に、本願明細書の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で、明暗のダイナミックレンジが異なりうる方法の可能な他の組合せが存在してもよいし、他の態様で部分的に組合せてもよい。
iv. マッピングを決定するステップ
いくつかの実施形態においては、変換元の明暗のダイナミックレンジと変換先の明暗のダイナミックレンジとの差異は、カラーマッピングによって調整されることができる。図4のステップ406に示すように、方法400は変換元の白色点および変換先の白色点を用いた白色点のマッピングおよび変換元の黒色点および変換先の黒色点を用いた黒色点のマッピングを決定する工程を含む。
いくつかの実施形態では、カラーマッピングは、変換元の白色点の、変換先の白色点へのマッッピングを含んでいてもよい。更に、カラーマッピングは、変換元の黒色点の、変換先の黒色点へのマッピングを含んでいてもよい。また、カラーマッピングは、変換元の灰色(中間調)の点の、変換先の灰色の点へのマッピングを含んでいてもよい。例えば、図5に示す例においては、変換元の白色点508は、変換先の白色点520にマッピングされることができる。また、変換元の黒色点512は、変換先の黒色点524にマッッピングされることができる。さらに、変換元の灰色の点510は、変換先の灰色の点522にマッピングされることができる。
さらに、白色点と黒色点との間の、他のさまざまな点が、カラーマッピングに使われることができる。例えば、変換元の白色点508と変換元の灰色の点510との間の複数の点が、変換先の明暗のダイナミックレンジ506へのカラーマッピングに用いることができる。加えて、変換元の灰色の点510と変換元の黒色点512との間の複数の点が、変換先の明暗のダイナミックレンジ506へのカラーマッピングに用いることができる。さらに、変換先の白色点520と変換先の灰色の点522との間の複数の点が、変換元の明暗のダイナミックレンジ502への色のマッピングに用いることができる。また、変換先の灰色の点522と変換先の黒色点524との間の複数の点が、変換元の明暗のダイナミックレンジ502への色のマッピングに用いることができる。ある場合には、変換元の明暗のダイナミックレンジ502の全ての色は、変換先の明暗のダイナミックレンジ506において対応する色にそれおぞれマッピングされることができる。ここで例示した態様のほか、他の態様も可能である。
加えて、カラーマッピングは、人間の視覚化のための調整を含んでいてもよい。前述のように、ある場合には、色は、錐体空間モデルにより表現することができる。更に、変換元の白色点および変換先の白色点を用いて、変換元の明暗のダイナミックレンジが調整および/または定量されることができるように、錐体空間モデルにおける錐体信号に色順応(Chromatic Adaptation)が行われてもよい。更に、ある場合には、錐体空間モデルにおける、色順応が行われた錐体信号が、カラーマッピングに用いられてもよい。図5に示す例においては、例えば、変換元の白色点508に対して、白色点514を決定するのに色順応が行われてもよい。加えて、変換元の黒色点512に対して、黒色点518を決定するのに色順応が行われてもよい。更に、変換元の灰色の点510に対して、灰色の点516を決定するのに色順応が行われてもよい。ある場合には、変換元の明暗のダイナミックレンジ502における他の色に対して、色順応が行われてもよい。また、いくつかの実施形態においては、変換先の明暗のダイナミックレンジ504に対して色順応が行われてもよい。
更に、いくつかの実施形態においては、LMS色空間の値として表現される錐体信号に対して、変換先の明暗のダイナミックレンジへの色順応が行われてもよい。また、錐体信号は、人間による視覚を可能とするために、人間の眼の錐体の反応に対応付けられてもよい。図5を参照して説明すると、例えば、変換元の白色点508に対して、白色点514を決定し、変換先の白色点520への色順応が行われてもよい。加えて、変換元の黒色点512に対して、黒色点518を決定し、変換先の黒色点524への色順応が行われてもよい。さらに、変換元の灰色の点510に対して、灰色の点516を決定し、変換先の灰色の点522への色順応が行われてもよい。加えて、他の錐体信号に対し、変換先の明暗のダイナミックレンジ506における点への色順応が行われてもよい。更に、いくつかの実施形態においては、変換先の明暗のダイナミックレンジについて、同様のカラーマッピングのために、色順応が行われてもよい。
上記の実施形態は、説明の便宜上例示されたものである。上記の実施例への追加および/または変形例において、本願明細書において実施例の要旨を逸脱しない範囲で、カラーマッピングの多くの可能な他の組合せが存在してもよいし、他の態様で部分的に組み合わせてもよい。
v.明暗のダイナミックレンジを補間するステップ
いくつかの実施形態では、カラーマッピングは、明暗のダイナミックレンジの補間に用いられることができる。更に、このような補間においては、第1の出力媒体に表示されることができる画像の第1の表現を利用することができる。図4のステップ408においては、画像の第1の表現に基づいて、方法400は、白色点のマッピングおよび黒色点のマッピングに基づき変換元の明暗のダイナミックレンジの変換先の明暗のダイナミックレンジへの補間によって画像の第2の表現を作成するステップを含む。
いくつかの実施形態においては、明暗のダイナミックレンジの補間は、出力媒体上の画像の画素を調整するステップを含む。更に、いくつかの実施形態においては、出力媒体上の画像は、その明暗のダイナミックレンジ(例えば変換元の明暗のダイナミックレンジ)に基づいて、調整されてもよい。また、調整は、変換元の明暗のダイナミックレンジおよび変換先の明暗のダイナミックレンジの特定の点に基づいて行われてもよい。具体的には、画像は、変換元の明暗のダイナミックレンジおよび/または変換先の明暗のダイナミックレンジにおける白色点、黒色点および/または灰色の点に基づいて調整されることができる。ある場合には、例えば前の節にて説明したように、画像は、変換元の明暗のダイナミックレンジと変換先の明暗のダイナミックレンジとの間におけるマッピングに基づいて調整されることができる。例えば、色順応が行われた白色点514と変換先の白色点520との間のカラーマッピングが、画像を調整するために用いることができる。例えば、これにより、画像の白色点が、色順応が行われた白色点514へと調整される。
いくつかの実施形態においては、明暗のダイナミックレンジの補間は、変換を含む。前述のように例えば、明暗のダイナミックレンジの補間には、下記の変換が使われることができる:
上記のように「XYZsrc」は、例えば、XYZカラーモデルにおける、XYZの数値で表される変換元の明暗のダイナミックレンジの例である。更に、「Mcat」は、XYZの数値を錐体空間モデル、例えばLMS錐体空間モデルにおける数値に変換する色順応の変換であってもよい。[adjust/scale]」で表された変数は、色順応、例えば、錐体空間モデルにおける信号の、変換先の明暗のダイナミックレンジへの色順応を用いた、明暗のダイナミックレンジの補間の例であってもよい。他の例として、ダイナミックレンジの補間に、例えば、様々な色の点(例えば、白色点、黒色点、灰色の点等)、および/または変換元の明暗のダイナミックレンジと変換先の明暗のダイナミックレンジとの間のカラーマッピングが用いられてもよい。例えば、図5に示す例において、変換元の明暗のダイナミックレンジ502は、LMS色空間において、数値(Lsrc、Msrc、Ssrc)を用いて表現されることができる。Lsrcは、「変換元の、長波長に対する錐体空間の応答値(感度)」を表し、Msrcは、「変換元の、中間波長に対する錐体空間の応答値」を表し、Ssrcは、「変換元の、短波長に対する錐体空間の応答値」を表していてもよい。更に、変換元の白色点508で示されるような、変換元の白色点は、LW,src、MW,srcおよびSW,srcの数値で決定されてもよい。LW,srcは、「変換元の白色点の、長波長に対する錐体空間の応答値」を表し、MW,srcは、「変換元の白色点の、中間波長に対する錐体空間の応答値」を表し、SW,srcは、「変換元の白色点の、短波長に対する錐体空間の応答値」を表していてもよい。
いくつかの実施形態では、変換先の明暗のダイナミックレンジは、LMS錐体空間モデルにおいて決定されることができる。例えば、変換先の白色点520は、例えばLW,dest(「変換先の白色点の、長波長に対する錐体空間の応答値(感度)」)、MW,dest(「変換先の白色点の、中間波長に対する錐体空間の応答値」)、およびSW,dest(「変換先の白色点の、短波長に対する錐体空間の応答値」))のような、LMS値によって表されることができる。加えて、変換先の黒色点524は、LB,dest(「変換先の黒色点の、長波長に対する錐体空間の応答値」)、MB,dest(「変換先の黒色点の、中間波長に対する錐体空間の応答値」)およびSB,dest(「変換先の黒色点の、短波長に対する錐体空間の応答値」)を含むLMS値によって表されることができる。
上述してきたように、いくつかの実施形態においては、変換元の明暗のダイナミックレンジは、色順応が行われた錐体信号に基づいて調整されることができる。例えば、L´src(「変換元の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値」)は、色順応が行われた変換元の錐体信号であってもよくて、例えば次式を用いて算出されることができる:L´src=Lsrc(LW,dest/LW,src)。更に、M´src(「変換元の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値」)は、色順応が行われた錐体信号であってもよくて、例えば次式を用いて算出されることができる:M´src=Msrc(MW,dest/MW,src)。また、S´src(「変換元の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値」)は、色順応が行われた錐体信号であってもよくて、例えば次式を用いて算出されることができる:S´src=Ssrc(SW,dest/SW,src)。
更に、いくつかの実施形態においては、色順応が行われた錐体信号は、中間の点として参照されてもよい。例えば、色順応が行われた明暗のダイナミックレンジ504は、補間のために、中間の点を提供することができる。他のいくつかの例も考えられるが、ある場合には、例えば、色順応が行われた明暗のダイナミックレンジ504は、「変換元の中間の点」と称される点を含むことができる。更に、ある場合においては、色順応が行われた明暗のダイナミックレンジ504は「変換先の中間の点」と称される点を含むことができる。
加えて、いくつかの実施形態においては、色順応が行われた錐体信号は、色を補間するステップにおいて用いられることができるLMSの数値により表現されることができる。例えば、色順応が行われた白色点514は、L´W,src(「変換元の白色点の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値」)、M´W,src(「変換元の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値」)、およびS´W,src(「変換元の白色点の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値」)を含むLMS値によって表現されることができる。加えて、色順応が行われた黒色点518は、L´B,src(「変換元の黒色点の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値」)、M´B,src(「変換元の黒色点の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値」)、S´B,src(「変換元の黒色点の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値」)を含むLMS値によって表現されることができる。さらに他の、色順応が行われた中間の点516も同様に、LMS値によって表現されることができる。
更に、いくつかの実施形態においては、変換先の明暗のダイナミックレンジの各点に対応するLMS値が、色を補間するステップにおいて用いられることができるように決定されることができる。ある場合には、色を補間するステップは、色順応が行われた錐体信号を使用するステップを含む。例えば、変換先の色空間506におけるLdest値(長波長に対する錐体空間の応答値)は、以下の変換を使用して得られることができる:
更に、変換先の色空間506におけるMdest値(中間波長に対する変換先の錐体空間の応答値)は、以下の変換を使用して得られることができる:
また、変換先の色空間506におけるSdest値(短波長に対する変換先の錐体空間の応答値)は、以下の変換を使用して得られることができる:
いくつかの実施形態においては、非線形の補間法が、明暗のダイナミックレンジ間に用いられてもよい。ある場合には、変換元の明暗のダイナミックレンジの複数の色と、変換先の明暗のダイナミックレンジのある1つの色へのN:1の相関関係があってもよい。あるいは、変換元の明暗のダイナミックレンジのある1つの色から変換先の明暗のダイナミックレンジの複数の色への1:Nの相関関係があってもよい。更に、ある場合には、変換元の明暗のダイナミックレンジから変換先の明暗のダイナミックレンジへの色の比率は一定ではなくてもよく、むしろ、変換元の明暗のダイナミックレンジおよび/または変換先の明暗のダイナミックレンジの部分によっては、このような比率は動的であってもよい。他にも種々の変形例が可能である。
いくつかの実施形態においては、変換元の明暗のダイナミックレンジと変換先の明暗のダイナミックレンジとの間における明暗のダイナミックレンジ間の補間により、変換元の明暗のダイナミックレンジは、調整されてもよい。このような調整は、画像の明暗のダイナミックレンジと、プリンタの明暗のダイナミックレンジとの差のような、明暗のダイナミックレンジ間の差を含む、種々の要因に応じて変化してもよい。考えられる他の要因としては、例えば、ユーザの選択、画像の照明条件、および画像に表示される対象物がある。
更に、いくつかの実施形態においては、錐体空間モデルからの色を補間するステップは、XYZ三刺激値モデルへ色を戻す工程を含んでいてもよい。例えば、ある場合には、色順応の逆変換が、LMS錐体空間モデルからXYZ色空間への、このような色を戻す工程に用いられることができる。更に、ある場合には、例えば[Mcat INV]のような逆行列が、色順応の逆変換に用いられることができる。
上記の例示の実施形態は、説明のために提供されている。上記の例示に、加えて、および/または上記の例示に代えて、本願明細書における実施形態の要旨を逸脱しない範囲で、明暗のダイナミックレンジの補間のための他の組合せおよび/または下位組合せが可能である。
vi. 表現を生成するステップ
いくつかの実施形態においては、画像の表現を生成するために、明暗のダイナミックレンジ間において、補間が行われてもよい。図4のステップ410に示すように、図4に示す方法400は、変換先の明暗のダイナミックレンジを使用して、第2の出力媒体に画像の第2の表現を生成する工程を含む。更に、画像の表現は、出力媒体上に表示された色、および/または、例えば白色の記録用紙に印刷された場合のような、出力媒体に関連付けられて印刷された色の再現であってもよい。ある場合には、画像は、写真、ポートレイト、図面、スケッチ、絵、絵文字、グラフィック、イラスト、図形等が印刷された画像であってもよい。ある場合には、画像は、例えば、プリンタ、複写機、および/またはファックスのような、出力媒体と関連付けられていてもよい。ある場合には、画像は、図2Aから図2Cに示される任意の装置と関連付けられていてもよい。
いくつかの実施形態においては、変換元の明暗のダイナミックレンジが変換先の明暗のダイナミックレンジより大きい場合に、画像の表現が生成されてもよい。例えば、再び図6を参照して説明すると、変換元の明暗のダイナミックレンジ616(変換元の明暗のダイナミックレンジ602と同じであってもよい)は、変換先の明暗のダイナミックレンジ618(変換先の明暗のダイナミックレンジ604と同じであってもよい)より大きくてもよい。例えば、変換元の明暗のダイナミックレンジ616の色順応を行う工程を含む、明暗のダイナミックレンジ間の補間の後に、出力の明暗のダイナミックレンジ620が、例えば画像の表現に関連付けられることができ、および/または、例えば表現を生成するために用いることができる。図6に示すように、出力の明暗のダイナミックレンジ606の部分610において詳細が欠損しているのに対し、出力の明暗のダイナミックレンジ620では詳細が再現されていることからわかるように、出力の明暗のダイナミックレンジ620は、出力の明暗のダイナミックレンジ606よりも詳細な表現が可能となっている。さらに、変換元のカラーサンプル622は、変換元の明暗のダイナミックレンジ616に対応し、出力のカラー・サンプル624は、出力の明暗のダイナミックレンジ620に対応する。図からわかるように、出力のカラーサンプル624においては、出力のカラー・サンプル614でグレーアウトされた色に示されるような詳細な部分の損失が生じていない。
いくつかの実施形態では、変換元の明暗のダイナミックレンジが変換先の明暗のダイナミックレンジより小さい場合に、画像の表現を生成することもできる。例えば、再び図7を参照して説明すると、変換元の明暗のダイナミックレンジ716(変換元の明暗のダイナミックレンジ702と同じであってもよい)は、変換先の明暗のダイナミックレンジ718(変換先の明暗のダイナミックレンジ704と同じであってもよい)より小さくてもよい。例えば、変換元の明暗のダイナミックレンジ716の色順応を行う工程を含む明暗のダイナミックレンジ間の補間の後に、出力の明暗のダイナミックレンジ720が、画像の表現に関連づけられることができ、および/または、例えば表現を作成するために用いられることができる。図7に示すように、変換先の明暗のダイナミックレンジ706の部分710における暗い色の欠損とは対照的に、部分724においては、暗い色の詳細が再現されていることからわかるように、出力の明暗のダイナミックレンジ720は出力の明暗のダイナミックレンジ706よりも詳細な再現が可能となっている。更に、部分724のより濃い色は、部分722を含む、変換先の明暗のダイナミックレンジ718を十分に利用することによってもたらされることが可能となっている。更に図7に示すように、出力のカラー・サンプル728は、出力のカラー・サンプル714においては表現できないより濃い色(これらは、変換元のカラー・サンプル726においても表されていない)を含む。
上記の例示の実施形態は、説明の便宜上示されている。上記の例示に加え、および/または上記の例示に代えて、本願明細書において例示の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で、画像の表現を生成する工程に含まれる可能な他の組合せが存在してもよいし、他の態様で部分的に組み合わせてもよい。
D. XYZ色空間を用いて明暗のダイナミックレンジを調整するステップ
いくつかの実施形態においては、明暗のダイナミックレンジは、XYZ色空間を使用して調整されることができる。図8は、例示の実施形態における他のフローチャートである。図8において、方法800は、図2A―2Cに示される任意の一以上の装置、あるいは例えばそれと同じまたは同様の装置において実行される方法として説明されることができる。更に、方法800は、ハードウェア(例えば、プログラム可能なシステム、FPGA、ASICなど)、ファームウェア、ソフトウェアおよび/またはそれらの任意の組み合わせに従っても実施されることができる。例えば、方法800は、図1に示される任意の構成要素、およびこれらの構成要素に対応しうるファームウェアまたはソフトウェアのいずれかと関連付けられていてもよい。しかしながら、例えば、プリンタと通信し、画像を再現させるようにプログラムされた、デスクトップコンピュータ、PCまたは、携帯電話のような装置によって、少なくとも部分的には実行されることができる方法のような、上記の例示に追加あるいは上記の例示に代わる例も可能である。それ以外の他の例も可能である。
図8のステップ802で示すように、方法800は、XYZ色空間の変換元の明暗のダイナミックレンジを決定する工程を含む。ある場合には、変換元のレンジ(変換元の明暗のダイナミックレンジ)は、RGBカラーモデルの画像と関連付けられていてもよい。更に、いくつかの実施形態について前述したように、RGBカラーモデルにおけるRGBの数値は、XYZカラーモデルのXYZパラメータに変換されることができる。ステップ804においては、方法800は、XYZパラメータを、例えばLMS錐体空間モデルのような錐体空間モデルの数値に変換する工程を含んでいてもよい。例えば、ある場合においては、色順応の変換[Mcat]は、XYZ値を錐体空間モデルのパラメータに変換する工程において用いることができる。ステップ806においては、例えば変換元の明暗のダイナミックレンジと変換先の明暗のダイナミックレンジとの間でのような、レンジのチェックを実行する工程を含んでいてもよい。いくつかの実施形態においては、例えば、レンジのチェックは、変換元の明暗のダイナミックレンジと変換先の明暗のダイナミックレンジとの差異を決定する工程を含んでいてもよい。更に、ある場合には、このような差異を決定する工程により、方法800における下記の工程を修正することができる。
ステップ808においては、方法800は、例えば、白色点のマッピングおよび黒色点のマッピングに基づいて、変換元の明暗のダイナミックレンジと変換先の明暗のダイナミックレンジとの間での線形補間を実行する工程を含む。いくつかの実施形態においては、線形補間が、画像の表現を生成する工程において用いられてもよい。更に、線形補間を実行する工程は、変換元の明暗のダイナミックレンジにおいて色順応を行う工程および色順応が行われた色の変換先の明暗のダイナミックレンジへのマッピングを含んでいてもよい。いくつかの実施形態においては、明暗のダイナミックレンジの間における各色点(カラーポイント、例えば、黒色点)を補償し、色順応を実行するのに、ポストスクリプトが利用されてもよい(postscript implementation)。利用することのできるポストスクリプトの例を下記に示す:
/TransformPQR [
{4 index 3 get div 2 index 3 get mul 2 index 3 get 2 index 3 get sub mul 2 index 3 get 4 index 3 get 3 index 3 get sub mul sub 3 index 3 get 3 index 3 get exch sub div exch pop exch pop exch pop exch pop }
bind
{4 index 4 get div 2 index 4 get mul 2 index 4 get 2 index 4 get sub mul 2 index 4 get 4 index 4 get 3 index 4 get sub mul sub 3 index 4 get 3 index 4 get exch sub div exch pop exch pop exch pop exch pop }
bind
{4 index 5 get div 2 index 5 get mul 2 index 5 get 2 index 5 get sub mul 2 index 5 get 4 index 5 get 3 index 5 get sub mul sub 3 index 5 get 3 index 5 get exch sub div exch pop exch pop exch pop exch pop }
bind
]
ステップ810においては、方法800は、錐体空間モデルからXYZカラーモデルへ戻す工程を含んでいてもよい。更に、ある場合には、LMSカラーモデルにおけるLMSの数値は、逆の変換を使用して、XYZカラーモデルにおけるXYZパラメータに戻されてもよい。ある場合には、例えば[Mcat INV]のような色順応の逆変換を、XYZカラーモデルへ戻す工程において用いることができる。
本開示の実施形態は、種々の観点から説明のために示された本願明細書に記載の具体的な実施形態に制限されない。当業者に明らかであるように、その趣旨および範囲を逸脱しない範囲で、多くの修正変更がなされることができる。本願明細書において列挙された方法および装置に加えて、本開示の範囲内の機能的に同等な方法および装置は、上述してきた説明から当業者にとって明らかとなると考えられる。このような修正および変更は、添付の特許請求の範囲内に入る。図に示され、また、本願明細書において説明されてきたブロック図、シナリオおよびフローチャートの任意の一部または全部に関して、各ブロックおよび/または通信(コミュニケーション)は、例示の本実施形態における情報の処理および/または情報の伝送を表していてもよく、また、他にとり得る実施形態は、そのような例示の実施形態の範囲内に含まれることができる。さらに、本願明細書において述べられる任意のブロック図、シナリオおよびフローチャートにおいて、より多く、あるいはより少しのブロックまたは機能が用いられてもよく、そして、これらのブロック図、シナリオおよびフローチャートは、部分的にまたは全体として、互いに結合されることができる。
本発明の色再現方法は、第1の出力媒体における、変換元の白色点と変換元の黒色点とを含む変換元の明暗のダイナミックレンジを、コンピュータを介して取得する工程と、第2の出力媒体における、変換先の白色点と変換先の黒色点とを含む変換先の明暗のダイナミックレンジを、前記コンピュータを介して取得する工程と、前記コンピュータを介して、前記変換元の白色点と前記変換先の白色点とを用いて、白色点の写像を決定するとともに、前記変換元の黒色点と前記変換先の黒色点とを用いて、黒色点の写像を決定する工程と、前記第1の出力媒体上に表示された画像の第1の表現に基づいて、前記白色点の写像および前記黒色点の写像に基づき、前記変換元の明暗のダイナミックレンジから、前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの補間を行うことにより、前記コンピュータを介して第2の表現を作成する工程と、前記コンピュータを介して、前記変換先の明暗のダイナミックレンジを用いて、前記第2の出力媒体に、前記第2の表現を生成させる工程と、を含む。
ある実施形態においては、上記の方法において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジは、前記変換元の白色点および前記変換元の黒色点を境界として規定されており、前記変換先の明暗のダイナミックレンジは、前記変換先の白色点および前記変換先の黒色点を境界として規定されている。
ある実施形態においては、上記の方法において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジを前記変換先の明暗のダイナミックレンジへ補間することにより、前記画像の前記第2の表現を作成し、前記変換元の白色点に対応する、前記画像の前記第1の表現の画素が前記画像の第2の表現における前記変換先の白色点に調整され、前記変換元の黒色点に対応する、前記画像の前記第1の表現の画素が前記画像の第2の表現における前記変換先の黒色点に調整されるように、前記画像の前記第2の表現を作成するように前記画像の前記第1の表現の色を調整する工程、をさらに含む。
ある実施形態においては、上記の方法において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジの前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの前記補間は、前記変換元の明暗のダイナミックレンジにおける変換元の中間値と、前記変換先の明暗のダイナミックレンジにおける変換先の中間値との間の中間値の写像を決定する工程を含み、前記変換元の明暗のダイナミックレンジを前記変換先の明暗のダイナミックレンジへ補間することにより、前記画像の前記第2の表現を作成する工程は、前記変換元の中間値に対応する前記画像の前記第1の表現における複数の画素が、前記画像の前記第2の表現における前記変換先の中間値に調整されるように前記画像の前記第2の表現を作成するように、前記画像の前記第1の表現の前記複数の色を調整する工程を含む。
ある実施形態においては、上記の方法において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジは、前記変換先の明暗のダイナミックレンジと異なる。
ある実施形態においては、上記の方法において、前記白色点の写像および前記黒色点の写像に基づく、前記変換元の明暗のダイナミックレンジから、前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの前記補間は、前記変換元の明暗のダイナミックレンジと、前記変換先の明暗のダイナミックレンジとを、XYZの三刺激値のモデルにおいて決定する工程と、前記三刺激値のモデルに基づき、ヒトの目における感光体からの感度に部分的に基づいて、色を表現するモデルである錐体空間モデル内において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジと、前記変換先の明暗のダイナミックレンジとを、決定する工程と、前記錐体空間モデルにおける、(i)前記変換先の明暗のダイナミックレンジと、(ii)前記変換元の白色点と、(iii)前記変換先の白色点とに部分的に基づいて、前記変換元の明暗のダイナミックレンジを調整する工程と、をさらに含む。
ある実施形態においては、上記の方法において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジを調整する工程は、一部、前記錐体空間モデルにおける前記変換元の白色点および前記変換元の黒色点と、前記錐体空間モデルにおける前記変換先の白色点および前記変化先の黒色点と、に基づき、L、M、およびSの各錐体に対応する色を見積もる工程をさらに含み、前記LMSに対応する色を見積もる工程は、Ldest=[(L´src―L´B,src)/(L´W,src―L´B,src)](LW,dest―LB,dest)+LB,destで表されるLdestを決定する工程と(L´srcは、L´src=Lsrc(LW,dest/LW,src)で表され、Ldestは、変換先の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、Lsrcは、変換元の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、LW,srcは、変換元の白色点の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、L´srcは、変換元の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、L´B,srcは、変換元の黒色点の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、L´W,srcは、変換元の白色点の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、LW,destは、変換先の白色点の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、LB,destは、変換先の黒色点の、長波長に対する、錐体空間における応答値である)、Mdest=[(M´src―M´B,src)/(M´W,src―M´B,src)](MW,dest―MB,dest)+MB,destで表されるMdestを決定する工程と(M´src=Msrc(MW,dest/MW,src)で表され、Mdestは、変換先の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、Msrcは、変換元の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、MW,srcは、変換元の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、M´srcは、変換元の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、M´B,srcは、変換元の黒色点の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、M´W,srcは、変換元の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、MW,destは、変換先の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、MB,destは、変換先の黒色点の、中間波長に対する、錐体空間における応答値である)、Sdest=[(S´src―S´B,src)/(S´W,src―S´B,src)](SW,dest―SB,dest)+SB,destで表されるSdestを決定する工程と(S´src=Ssrc(SW,dest/SW,src)で表され、Sdestは変換先における錐体空間上の長波長の応答値であり、Ssrcは、変換元の、短波長に対する、錐体空間における応答値であり、SW,srcは、変換元の白色点の、短波長に対する、錐体空間における応答値であり、S´srcは、変換元の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、S´B,srcは、変換元の黒色点の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、S´W,srcは、変換元の白色点の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、SW,destは、変換先の白色点の、短波長に対する、錐体空間における応答値であり、SB,destは、変換先の黒色点の、短波長に対する、錐体空間における応答値である)、をさらに含む。
ある実施形態においては、上記の方法において、前記錐体空間モデル内において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジと、前記変換先の明暗のダイナミックレンジとを決定する工程において、色順応変換が行われる。
ある実施形態においては、上記の方法において、前記錐体空間モデルにおける、(i)前記変換先の明暗のダイナミックレンジと、(ii)前記変換元の白色点と、(iii)前記変換先の白色点とに部分的に基づいて、前記変換元の明暗のダイナミックレンジを調整する工程は、前記錐体空間モデルから前記XYZ三刺激値モデルへの逆の転換をさらに含む。
ある実施形態においては、上記の方法において、前記錐体空間モデルから前記XYZ三刺激値モデルへの前記転換は、前記三刺激値モデルにおける前記第2の出力媒体を提供する色順応の逆変換を利用する工程を含む。
本発明の、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータによる実行において、前記コンピュータに複数の工程を実行させるプログラム命令が記憶されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記複数の工程は、第1の出力媒体における、変換元の白色点と変換元の黒色点とを含む変換元の明暗のダイナミックレンジを、コンピュータを介して取得する工程と、第2の出力媒体における、変換先の白色点と変換先の黒色点とを含む変換先の明暗のダイナミックレンジを、前記コンピュータを介して取得する工程と、前記コンピュータを介して、前記変換元の白色点と前記変換先の白色点とを用いて、白色点の写像を決定するとともに、前記変換元の黒色点と前記変換先の黒色点とを用いて、黒色点の写像を決定する工程と、前記第1の出力媒体上に表示された画像の第1の表現に基づいて、前記白色点の写像および前記黒色点の写像に基づき、前記変換元の明暗のダイナミックレンジから、前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの補間を行うことにより、前記コンピュータを介して第2の表現を作成する工程と、前記コンピュータを介して、前記変換先の明暗のダイナミックレンジを用いて、前記第2の出力媒体に、前記第2の表現を生成させる工程と、を含む。
ある実施形態においては、上記のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジは、前記変換元の白色点および前記変換元の黒色点を境界として規定されており、前記変換先の明暗のダイナミックレンジは、前記変換先の白色点および前記変換先の黒色点を境界として規定されている。
ある実施形態においては、上記のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジを前記変換先の明暗のダイナミックレンジへ補間することにより、前記画像の前記第2の表現を作成し、前記変換元の白色点に対応する、前記画像の前記第1の表現の画素が前記画像の第2の表現における前記変換先の白色点に調整され、前記変換元の黒色点に対応する、前記画像の前記第1の表現の画素が前記画像の第2の表現における前記変換先の黒色点に調整されるように、前記画像の前記第2の表現を作成するように前記画像の前記第1の表現の色を調整する工程、をさらに含む。
ある実施形態においては、上記のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジの前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの前記補間は、前記変換元の明暗のダイナミックレンジにおける変換元の中間値と、前記変換先の明暗のダイナミックレンジにおける変換先の中間値との間の中間値の写像を決定する工程を含み、前記変換元の明暗のダイナミックレンジを前記変換先の明暗のダイナミックレンジへ補間することにより、前記画像の前記第2の表現を作成する工程は、前記変換元の中間値に対応する前記画像の前記第1の表現における複数の画素が、前記画像の前記第2の表現における前記変換先の中間値に調整されるように前記画像の前記第2の表現を作成するように、前記画像の前記第1の表現の前記複数の色を調整する工程を含む。
ある実施形態においては、上記のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジは、前記変換先の明暗のダイナミックレンジと異なる。
ある実施形態においては、上記のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記白色点の写像および前記黒色点の写像に基づく、前記変換元の明暗のダイナミックレンジから、前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの前記補間は、前記変換元の明暗のダイナミックレンジと、前記変換先の明暗のダイナミックレンジとを、XYZの三刺激値のモデルにおいて決定する工程と、前記三刺激値のモデルに基づき、ヒトの目における感光体からの感度に部分的に基づいて、色を表現するモデルである錐体空間モデル内において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジと、前記変換先の明暗のダイナミックレンジとを、決定する工程と、前記錐体空間モデルにおける、(i)前記変換先の明暗のダイナミックレンジと、(ii)前記変換元の白色点と、(iii)前記変換先の白色点とに部分的に基づいて、前記変換元の明暗のダイナミックレンジを調整する工程と、をさらに含む。
ある実施形態においては、上記のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジを調整する工程は、一部、前記錐体空間モデルにおける前記変換元の白色点および前記変換元の黒色点と、前記錐体空間モデルにおける前記変換先の白色点および前記変化先の黒色点と、に基づき、L、M、およびSの各錐体に対応する色を見積もる工程をさらに含み、前記LMSに対応する色を見積もる工程は、Ldest=[(L´src―L´B,src)/(L´W,src―L´B,src)](LW,dest―LB,dest)+LB,destで表されるLdestを決定する工程と(L´srcは、L´src=Lsrc(LW,dest/LW,src)で表され、Ldestは、変換先の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、Lsrcは、変換元の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、LW,srcは、変換元の白色点の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、L´srcは、変換元の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、L´B,srcは、変換元の黒色点の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、L´W,srcは、変換元の白色点の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、LW,destは、変換先の白色点の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、LB,destは、変換先の黒色点の、長波長に対する、錐体空間における応答値である)、Mdest=[(M´src―M´B,src)/(M´W,src―M´B,src)](MW,dest―MB,dest)+MB,destで表されるMdestを決定する工程と(M´src=Msrc(MW,dest/MW,src)で表され、Mdestは、変換先の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、Msrcは、変換元の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、MW,srcは、変換元の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、M´srcは、変換元の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、M´B,srcは、変換元の黒色点の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、M´W,srcは、変換元の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、MW,destは、変換先の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、MB,destは、変換先の黒色点の、中間波長に対する、錐体空間における応答値である)、Sdest=[(S´src―S´B,src)/(S´W,src―S´B,src)](SW,dest―SB,dest)+SB,destで表されるSdestを決定する工程と(S´src=Ssrc(SW,dest/SW,src)で表され、Sdestは変換先における錐体空間上の長波長の応答値であり、Ssrcは、変換元の、短波長に対する、錐体空間における応答値であり、SW,srcは、変換元の白色点の、短波長に対する、錐体空間における応答値であり、S´srcは、変換元の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、S´B,srcは、変換元の黒色点の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、S´W,srcは、変換元の白色点の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、SW,destは、変換先の白色点の、短波長に対する、錐体空間における応答値であり、SB,destは、変換先の黒色点の、短波長に対する、錐体空間における応答値である)、をさらに含む。
ある実施形態においては、上記のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記錐体空間モデル内において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジと、前記変換先の明暗のダイナミックレンジとを決定する工程において、色順応変換が行われる。
ある実施形態においては、上記のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記錐体空間モデルにおける、(i)前記変換先の明暗のダイナミックレンジと、(ii)前記変換元の白色点と、(iii)前記変換先の白色点とに部分的に基づいて、前記変換元の明暗のダイナミックレンジを調整する工程は、前記錐体空間モデルから前記XYZ三刺激値モデルへの逆の転換をさらに含む。
ある実施形態においては、上記のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記錐体空間モデルから前記XYZ三刺激値モデルへの前記転換は、前記三刺激値モデルにおける前記第2の出力媒体を提供する色順応の逆変換を利用する工程を含む。
本発明のプログラムは、コンピュータによる実行において、前記コンピュータに複数の工程を実行させるプログラムであって、前記複数の工程は、第1の出力媒体における、変換元の白色点と変換元の黒色点とを含む変換元の明暗のダイナミックレンジを、コンピュータを介して取得する工程と、第2の出力媒体における、変換先の白色点と変換先の黒色点とを含む変換先の明暗のダイナミックレンジを、前記コンピュータを介して取得する工程と、前記コンピュータを介して、前記変換元の白色点と前記変換先の白色点とを用いて、白色点の写像を決定するとともに、前記変換元の黒色点と前記変換先の黒色点とを用いて、黒色点の写像を決定する工程と、前記第1の出力媒体上に表示された画像の第1の表現に基づいて、前記白色点の写像および前記黒色点の写像に基づき、前記変換元の明暗のダイナミックレンジから、前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの補間を行うことにより、前記コンピュータを介して第2の表現を作成する工程と、前記コンピュータを介して、前記変換先の明暗のダイナミックレンジを用いて、前記第2の出力媒体に、前記第2の表現を生成させる工程と、を含む。
ある実施形態においては、上記のプログラムにおいて、前記変換元の明暗のダイナミックレンジは、前記変換元の白色点および前記変換元の黒色点を境界として規定されており、前記変換先の明暗のダイナミックレンジは、前記変換先の白色点および前記変換先の黒色点を境界として規定されている。
ある実施形態においては、上記のプログラムにおいて、前記変換元の明暗のダイナミックレンジを前記変換先の明暗のダイナミックレンジへ補間することにより、前記画像の前記第2の表現を作成し、前記変換元の白色点に対応する、前記画像の前記第1の表現の画素が前記画像の第2の表現における前記変換先の白色点に調整され、前記変換元の黒色点に対応する、前記画像の前記第1の表現の画素が前記画像の第2の表現における前記変換先の黒色点に調整されるように、前記画像の前記第2の表現を作成するように前記画像の前記第1の表現の色を調整する工程、をさらに含む。
ある実施形態においては、上記のプログラムにおいて、前記変換元の明暗のダイナミックレンジの前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの前記補間は、前記変換元の明暗のダイナミックレンジにおける変換元の中間値と、前記変換先の明暗のダイナミックレンジにおける変換先の中間値との間の中間値の写像を決定する工程を含み、前記変換元の明暗のダイナミックレンジを前記変換先の明暗のダイナミックレンジへ補間することにより、前記画像の前記第2の表現を作成する工程は、前記変換元の中間値に対応する前記画像の前記第1の表現における複数の画素が、前記画像の前記第2の表現における前記変換先の中間値に調整されるように前記画像の前記第2の表現を作成するように、前記画像の前記第1の表現の前記複数の色を調整する工程を含む。
ある実施形態においては、上記のプログラムにおいて、前記変換元の明暗のダイナミックレンジは、前記変換先の明暗のダイナミックレンジと異なる。
ある実施形態においては、上記のプログラムにおいて、前記白色点の写像および前記黒色点の写像に基づく、前記変換元の明暗のダイナミックレンジから、前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの前記補間は、前記変換元の明暗のダイナミックレンジと、前記変換先の明暗のダイナミックレンジとを、XYZの三刺激値のモデルにおいて決定する工程と、前記三刺激値のモデルに基づき、ヒトの目における感光体からの感度に部分的に基づいて、色を表現するモデルである錐体空間モデル内において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジと、前記変換先の明暗のダイナミックレンジとを、決定する工程と、前記錐体空間モデルにおける、(i)前記変換先の明暗のダイナミックレンジと、(ii)前記変換元の白色点と、(iii)前記変換先の白色点とに部分的に基づいて、前記変換元の明暗のダイナミックレンジを調整する工程と、をさらに含む。
ある実施形態においては、上記のプログラムにおいて、前記変換元の明暗のダイナミックレンジを調整する工程は、一部、前記錐体空間モデルにおける前記変換元の白色点および前記変換元の黒色点と、前記錐体空間モデルにおける前記変換先の白色点および前記変化先の黒色点と、に基づき、L、M、およびSの各錐体に対応する色を見積もる工程をさらに含み、前記LMSに対応する色を見積もる工程は、Ldest=[(L´src―L´B,src)/(L´W,src―L´B,src)](LW,dest―LB,dest)+LB,destで表されるLdestを決定する工程と(L´srcは、L´src=Lsrc(LW,dest/LW,src)で表され、Ldestは、変換先の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、Lsrcは、変換元の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、LW,srcは、変換元の白色点の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、L´srcは、変換元の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、L´B,srcは、変換元の黒色点の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、L´W,srcは、変換元の白色点の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、LW,destは、変換先の白色点の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、LB,destは、変換先の黒色点の、長波長に対する、錐体空間における応答値である)、Mdest=[(M´src―M´B,src)/(M´W,src―M´B,src)](MW,dest―MB,dest)+MB,destで表されるMdestを決定する工程と(M´src=Msrc(MW,dest/MW,src)で表され、Mdestは、変換先の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、Msrcは、変換元の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、MW,srcは、変換元の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、M´srcは、変換元の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、M´B,srcは、変換元の黒色点の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、M´W,srcは、変換元の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、MW,destは、変換先の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、MB,destは、変換先の黒色点の、中間波長に対する、錐体空間における応答値である)、Sdest=[(S´src―S´B,src)/(S´W,src―S´B,src)](SW,dest―SB,dest)+SB,destで表されるSdestを決定する工程と(S´src=Ssrc(SW,dest/SW,src)で表され、Sdestは変換先における錐体空間上の長波長の応答値であり、Ssrcは、変換元の、短波長に対する、錐体空間における応答値であり、SW,srcは、変換元の白色点の、短波長に対する、錐体空間における応答値であり、S´srcは、変換元の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、S´B,srcは、変換元の黒色点の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、S´W,srcは、変換元の白色点の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、SW,destは、変換先の白色点の、短波長に対する、錐体空間における応答値であり、SB,destは、変換先の黒色点の、短波長に対する、錐体空間における応答値である)、をさらに含む。
ある実施形態においては、上記のプログラムにおいて、前記錐体空間モデル内において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジと、前記変換先の明暗のダイナミックレンジとを決定する工程において、色順応変換が行われる。
ある実施形態においては、上記のプログラムにおいて、前記錐体空間モデルにおける、(i)前記変換先の明暗のダイナミックレンジと、(ii)前記変換元の白色点と、(iii)前記変換先の白色点とに部分的に基づいて、前記変換元の明暗のダイナミックレンジを調整する工程は、前記錐体空間モデルから前記XYZ三刺激値モデルへの逆の転換をさらに含む。
ある実施形態においては、上記のプログラムにおいて、前記錐体空間モデルから前記XYZ三刺激値モデルへの前記転換は、前記三刺激値モデルにおける前記第2の出力媒体を提供する色順応の逆変換を利用する工程を含む。
カラーレンジを調整する方法および装置が提供される。第1の出力媒体の変換元の明暗のダイナミックレンジは、変換元の白色点および変換元の黒色点により得られる。第2の出力媒体の変換先の明暗のダイナミックレンジは、変換先の白色点および変換先の黒色点により得られる。白色点のマッピングおよび黒色点のマッピングは、決定される。第1の出力媒体上の画像の第1の表現に基づいて、白色点のマッピングおよび黒色点のマッピングに基づいて、変換元の明暗のダイナミックレンジから変換先の明暗のダイナミックレンジへの補間により、画像の第2の表現は、生成されることができる。コンピュータ装置は、第2の出力媒体に、画像の表現を生成させる。

Claims (30)

  1. 第1の出力媒体における、変換元の白色点と変換元の黒色点とを含む変換元の明暗のダイナミックレンジを、コンピュータを介して取得する工程と、
    第2の出力媒体における、変換先の白色点と変換先の黒色点とを含む変換先の明暗のダイナミックレンジを、前記コンピュータを介して取得する工程と、
    前記コンピュータを介して、前記変換元の白色点と前記変換先の白色点とを用いて、白色点の写像を決定するとともに、前記変換元の黒色点と前記変換先の黒色点とを用いて、黒色点の写像を決定する工程と、
    前記第1の出力媒体上に表示された画像の第1の表現に基づいて、前記白色点の写像および前記黒色点の写像に基づき、前記変換元の明暗のダイナミックレンジから、前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの補間を行うことにより、前記コンピュータを介して第2の表現を作成する工程と、
    前記コンピュータを介して、前記変換先の明暗のダイナミックレンジを用いて、前記第2の出力媒体に、前記第2の表現を生成させる工程と、
    を含む色再現方法。
  2. 前記変換元の明暗のダイナミックレンジは、前記変換元の白色点および前記変換元の黒色点を境界として規定されており、前記変換先の明暗のダイナミックレンジは、前記変換先の白色点および前記変換先の黒色点を境界として規定されている、請求項1に記載の色再現方法。
  3. 前記変換元の明暗のダイナミックレンジを前記変換先の明暗のダイナミックレンジへ補間することにより、前記画像の前記第2の表現を作成する工程は、
    前記変換元の白色点に対応する、前記画像の前記第1の表現の画素が前記画像の第2の表現における前記変換先の白色点に調整され、前記変換元の黒色点に対応する、前記画像の前記第1の表現の画素が前記画像の第2の表現における前記変換先の黒色点に調整されるように、前記画像の前記第2の表現を作成するように前記画像の前記第1の表現の色を調整する工程、
    を含む、請求項1に記載の色再現方法。
  4. 前記変換元の明暗のダイナミックレンジの前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの前記補間は、前記変換元の明暗のダイナミックレンジにおける変換元の中間値と、前記変換先の明暗のダイナミックレンジにおける変換先の中間値との間の中間値の写像を決定する工程を含み、
    前記変換元の明暗のダイナミックレンジを前記変換先の明暗のダイナミックレンジへ補間することにより、前記画像の前記第2の表現を作成する工程は、前記変換元の中間値に対応する前記画像の前記第1の表現における複数の画素が、前記画像の前記第2の表現における前記変換先の中間値に調整されるように前記画像の前記第2の表現を作成するように、前記画像の前記第1の表現の前記複数の色を調整する工程を含む、請求項3に記載の色再現方法。
  5. 前記変換元の明暗のダイナミックレンジは、前記変換先の明暗のダイナミックレンジと異なる、請求項1に記載の色再現方法。
  6. 前記白色点の写像および前記黒色点の写像に基づく、前記変換元の明暗のダイナミックレンジから、前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの前記補間は、
    前記変換元の明暗のダイナミックレンジと、前記変換先の明暗のダイナミックレンジとを、XYZの三刺激値のモデルにおいて決定する工程と、
    前記三刺激値のモデルに基づき、ヒトの目における感光体からの感度に部分的に基づいて、色を表現するモデルである錐体空間モデル内において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジと、前記変換先の明暗のダイナミックレンジとを、決定する工程と、
    前記錐体空間モデルにおける、(i)前記変換先の明暗のダイナミックレンジと、(ii)前記変換元の白色点と、(iii)前記変換先の白色点とに部分的に基づいて、前記変換元の明暗のダイナミックレンジを調整する工程と、をさらに含む、請求項1に記載の色再現方法。
  7. 前記変換元の明暗のダイナミックレンジを調整する工程は、一部、前記錐体空間モデルにおける前記変換元の白色点および前記変換元の黒色点と、前記錐体空間モデルにおける前記変換先の白色点および前記変化先の黒色点と、に基づき、L、M、およびSの各錐体に対応する色を見積もる工程をさらに含み、
    前記LMSに対応する色を見積もる工程は、
    dest=[(L´src―L´B,src)/(L´W,src―L´B,src)](LW,dest―LB,dest)+LB,destで表されるLdestを決定する工程と(L´srcは、L´src=Lsrc(LW,dest/LW,src)で表され、Ldestは、変換先の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、Lsrcは、変換元の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、LW,srcは、変換元の白色点の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、L´srcは、変換元の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、L´B,srcは、変換元の黒色点の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、L´W,srcは、変換元の白色点の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、LW,destは、変換先の白色点の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、LB,destは、変換先の黒色点の、長波長に対する、錐体空間における応答値である)、
    dest=[(M´src―M´B,src)/(M´W,src―M´B,src)](MW,dest―MB,dest)+MB,destで表されるMdestを決定する工程と(M´src=Msrc(MW,dest/MW,src)で表され、Mdestは、変換先の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、Msrcは、変換元の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、MW,srcは、変換元の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、M´srcは、変換元の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、M´B,srcは、変換元の黒色点の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、M´W,srcは、変換元の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、MW,destは、変換先の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、MB,destは、変換先の黒色点の、中間波長に対する、錐体空間における応答値である)、
    dest=[(S´src―S´B,src)/(S´W,src―S´B,src)](SW,dest―SB,dest)+SB,destで表されるSdestを決定する工程と(S´src=Ssrc(SW,dest/SW,src)で表され、Sdestは変換先における錐体空間上の長波長の応答値であり、Ssrcは、変換元の、短波長に対する、錐体空間における応答値であり、SW,srcは、変換元の白色点の、短波長に対する、錐体空間における応答値であり、S´srcは、変換元の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、S´B,srcは、変換元の黒色点の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、S´W,srcは、変換元の白色点の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、SW,destは、変換先の白色点の、短波長に対する、錐体空間における応答値であり、SB,destは、変換先の黒色点の、短波長に対する、錐体空間における応答値である)、
    をさらに含む、請求項6に記載の色再現方法。
  8. 前記錐体空間モデル内において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジと、前記変換先の明暗のダイナミックレンジとを決定する工程において、色順応変換が行われる、請求項6に記載の色再現方法。
  9. 前記錐体空間モデルにおける、(i)前記変換先の明暗のダイナミックレンジと、(ii)前記変換元の白色点と、(iii)前記変換先の白色点とに部分的に基づいて、前記変換元の明暗のダイナミックレンジを調整する工程は、前記錐体空間モデルから前記XYZ三刺激値モデルへの逆の転換をさらに含む、請求項6に記載の色再現方法。
  10. 前記錐体空間モデルから前記XYZ三刺激値モデルへの前記転換は、前記三刺激値モデルにおける前記第2の出力媒体を提供する色順応の逆変換を利用する工程を含む、請求項9に記載の色再現方法。
  11. コンピュータによる実行において、前記コンピュータに複数の工程を実行させるプログラム命令が記憶されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記複数の工程は、
    第1の出力媒体における、変換元の白色点と変換元の黒色点とを含む変換元の明暗のダイナミックレンジを、コンピュータを介して取得する工程と、
    第2の出力媒体における、変換先の白色点と変換先の黒色点とを含む変換先の明暗のダイナミックレンジを、前記コンピュータを介して取得する工程と、
    前記コンピュータを介して、前記変換元の白色点と前記変換先の白色点とを用いて、白色点の写像を決定するとともに、前記変換元の黒色点と前記変換先の黒色点とを用いて、黒色点の写像を決定する工程と、
    前記第1の出力媒体上に表示された画像の第1の表現に基づいて、前記白色点の写像および前記黒色点の写像に基づき、前記変換元の明暗のダイナミックレンジから、前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの補間を行うことにより、前記コンピュータを介して第2の表現を作成する工程と、
    前記コンピュータを介して、前記変換先の明暗のダイナミックレンジを用いて、前記第2の出力媒体に、前記第2の表現を生成させる工程と、
    を含む、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 前記変換元の明暗のダイナミックレンジを前記変換先の明暗のダイナミックレンジへ補間することにより、前記画像の前記第2の表現を作成する工程は、
    前記変換元の白色点に対応する、前記画像の前記第1の表現の画素が前記画像の第2の表現における前記変換先の白色点に調整され、前記変換元の黒色点に対応する、前記画像の前記第1の表現の画素が前記画像の第2の表現における前記変換先の黒色点に調整されるように、前記画像の前記第2の表現を作成するように前記画像の前記第1の表現の色を調整する工程、
    を含む、請求項11に記載の記録媒体。
  13. 前記変換元の明暗のダイナミックレンジの前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの前記補間は、前記変換元の明暗のダイナミックレンジにおける変換元の中間値と、前記変換先の明暗のダイナミックレンジにおける変換先の中間値との間の中間値の写像を決定する工程を含み、
    前記変換元の明暗のダイナミックレンジを前記変換先の明暗のダイナミックレンジへ補間することにより、前記画像の前記第2の表現を作成する工程は、前記変換元の中間値に対応する前記画像の前記第1の表現における複数の画素が、前記画像の前記第2の表現における前記変換先の中間値に調整されるように前記画像の前記第2の表現を作成するように、前記画像の前記第1の表現の前記複数の色を調整する工程を含む、請求項12に記載の記録媒体。
  14. 前記白色点の写像および前記黒色点の写像に基づく、前記変換元の明暗のダイナミックレンジから、前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの前記補間は、
    前記変換元の明暗のダイナミックレンジと、前記変換先の明暗のダイナミックレンジとを、XYZの三刺激値のモデルにおいて決定する工程と、
    前記三刺激値のモデルに基づき、ヒトの目における感光体からの感度に部分的に基づいて、色を表現するモデルである錐体空間モデル内において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジと、前記変換先の明暗のダイナミックレンジとを、決定する工程と、
    前記錐体空間モデルにおける、(i)前記変換先の明暗のダイナミックレンジと、(ii)前記変換元の白色点と、(iii)前記変換先の白色点とに部分的に基づいて、前記変換元の明暗のダイナミックレンジを調整する工程と、をさらに含む、請求項11に記載の記録媒体。
  15. 前記変換元の明暗のダイナミックレンジを調整する工程は、一部、前記錐体空間モデルにおける前記変換元の白色点および前記変換元の黒色点と、前記錐体空間モデルにおける前記変換先の白色点および前記変化先の黒色点と、に基づき、L、M、およびSの各錐体に対応する色を見積もる工程をさらに含み、
    前記LMSに対応する色を見積もる工程は、
    dest=[(L´src―L´B,src)/(L´W,src―L´B,src)](LW,dest―LB,dest)+LB,destで表されるLdestを決定する工程と(L´srcは、L´src=Lsrc(LW,dest/LW,src)で表され、Ldestは、変換先の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、Lsrcは、変換元の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、LW,srcは、変換元の白色点の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、L´srcは、変換元の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、L´B,srcは、変換元の黒色点の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、L´W,srcは、変換元の白色点の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、LW,destは、変換先の白色点の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、LB,destは、変換先の黒色点の、長波長に対する、錐体空間における応答値である)、
    dest=[(M´src―M´B,src)/(M´W,src―M´B,src)](MW,dest―MB,dest)+MB,destで表されるMdestを決定する工程と(M´src=Msrc(MW,dest/MW,src)で表され、Mdestは、変換先の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、Msrcは、変換元の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、MW,srcは、変換元の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、M´srcは、変換元の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、M´B,srcは、変換元の黒色点の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、M´W,srcは、変換元の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、MW,destは、変換先の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、MB,destは、変換先の黒色点の、中間波長に対する、錐体空間における応答値である)、
    dest=[(S´src―S´B,src)/(S´W,src―S´B,src)](SW,dest―SB,dest)+SB,destで表されるSdestを決定する工程と(S´src=Ssrc(SW,dest/SW,src)で表され、Sdestは変換先における錐体空間上の長波長の応答値であり、Ssrcは、変換元の、短波長に対する、錐体空間における応答値であり、SW,srcは、変換元の白色点の、短波長に対する、錐体空間における応答値であり、S´srcは、変換元の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、S´B,srcは、変換元の黒色点の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、S´W,srcは、変換元の白色点の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、SW,destは、変換先の白色点の、短波長に対する、錐体空間における応答値であり、SB,destは、変換先の黒色点の、短波長に対する、錐体空間における応答値である)、
    をさらに含む、請求項14に記載の記録媒体。
  16. コンピュータであって、
    プロセッサと、
    データ記憶装置と、
    前記データ記憶装置に記憶されたプログラム命令であって、前記プロセッサによる実行の際に、前記コンピュータを、
    第1の出力媒体における、変換元の白色点と変換元の黒色点とを含む変換元の明暗のダイナミックレンジを、コンピュータを介して取得する工程と、
    第2の出力媒体における、変換先の白色点と変換元の黒色点とを含む変換先の明暗のダイナミックレンジを、前記コンピュータを介して取得する工程と、
    前記コンピュータを介して、前記変換元の白色点と前記変換先の白色点とを用いて、白色点の写像を決定するとともに、前記変換元の黒色点と前記変換先の黒色点とを用いて、黒色点の写像を決定する工程と、
    前記第1の出力媒体上に表示された画像の第1の表現に基づいて、前記白色点の写像および前記黒色点の写像に基づき、前記変換元の明暗のダイナミックレンジから、前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの補間を行うことにより、前記コンピュータを介して第2の表現を作成する工程と、
    前記コンピュータを介して、前記変換先の明暗のダイナミックレンジを用いて、前記第2の出力媒体に、前記第2の表現を生成させる工程と、
    を含む工程を実施させるプログラム命令とを備える、コンピュータ。
  17. 前記変換元の明暗のダイナミックレンジを前記変換先の明暗のダイナミックレンジへ補間することにより、前記画像の前記第2の表現を作成する工程は、
    前記変換元の白色点に対応する、前記画像の前記第1の表現の画素が前記画像の第2の表現における前記変換先の白色点に調整され、前記変換元の黒色点に対応する、前記画像の前記第1の表現の画素が前記画像の第2の表現における前記変換先の黒色点に調整されるように、前記画像の前記第2の表現を作成するように前記画像の前記第1の表現の色を調整する工程、
    を含む、請求項16に記載のコンピュータ。
  18. 前記変換元の明暗のダイナミックレンジの前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの前記補間は、前記変換元の明暗のダイナミックレンジにおける変換元の中間値と、前記変換先の明暗のダイナミックレンジにおける変換先の中間値との間の中間値の写像を決定する工程を含み、
    前記変換元の明暗のダイナミックレンジを前記変換先の明暗のダイナミックレンジへ補間することにより、前記画像の前記第2の表現を作成する工程は、前記変換元の中間値に対応する前記画像の前記第1の表現における複数の画素が、前記画像の前記第2の表現における前記変換先の中間値に調整されるように前記画像の前記第2の表現を作成するように、前記画像の前記第1の表現の前記複数の色を調整する工程を含む、請求項17に記載のコンピュータ。
  19. 前記白色点の写像および前記黒色点の写像に基づく、前記変換元の明暗のダイナミックレンジから、前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの前記補間は、
    前記変換元の明暗のダイナミックレンジと、前記変換先の明暗のダイナミックレンジとを、XYZの三刺激値のモデルにおいて決定する工程と、
    前記三刺激値のモデルに基づき、ヒトの目における感光体からの感度に部分的に基づいて、色を表現するモデルである錐体空間モデル内において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジと、前記変換先の明暗のダイナミックレンジとを、決定する工程と、
    前記錐体空間モデルにおける、(i)前記変換先の明暗のダイナミックレンジと、(ii)前記変換元の白色点と、(iii)前記変換先の白色点とに部分的に基づいて、前記変換元の明暗のダイナミックレンジを調整する工程と、をさらに含む、請求項16に記載のコンピュータ。
  20. 前記変換元の明暗のダイナミックレンジを調整する工程は、一部、前記錐体空間モデルにおける前記変換元の白色点および前記変換元の黒色点と、前記錐体空間モデルにおける前記変換先の白色点および前記変化先の黒色点と、に基づき、L、M、およびSの各錐体に対応する色を見積もる工程をさらに含み、
    前記LMSに対応する色を見積もる工程は、
    dest=[(L´src―L´B,src)/(L´W,src―L´B,src)](LW,dest―LB,dest)+LB,destで表されるLdestを決定する工程と(L´srcは、L´src=Lsrc(LW,dest/LW,src)で表され、Ldestは、変換先の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、Lsrcは、変換元の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、LW,srcは、変換元の白色点の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、L´srcは、変換元の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、L´B,srcは、変換元の黒色点の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、L´W,srcは、変換元の白色点の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、LW,destは、変換先の白色点の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、LB,destは、変換先の黒色点の、長波長に対する、錐体空間における応答値である)、
    dest=[(M´src―M´B,src)/(M´W,src―M´B,src)](MW,dest―MB,dest)+MB,destで表されるMdestを決定する工程と(M´src=Msrc(MW,dest/MW,src)で表され、Mdestは、変換先の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、Msrcは、変換元の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、MW,srcは、変換元の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、M´srcは、変換元の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、M´B,srcは、変換元の黒色点の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、M´W,srcは、変換元の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、MW,destは、変換先の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、MB,destは、変換先の黒色点の、中間波長に対する、錐体空間における応答値である)、
    dest=[(S´src―S´B,src)/(S´W,src―S´B,src)](SW,dest―SB,dest)+SB,destで表されるSdestを決定する工程と(S´src=Ssrc(SW,dest/SW,src)で表され、Sdestは変換先における錐体空間上の長波長の応答値であり、Ssrcは、変換元の、短波長に対する、錐体空間における応答値であり、SW,srcは、変換元の白色点の、短波長に対する、錐体空間における応答値であり、S´srcは、変換元の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、S´B,srcは、変換元の黒色点の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、S´W,srcは、変換元の白色点の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、SW,destは、変換先の白色点の、短波長に対する、錐体空間における応答値であり、SB,destは、変換先の黒色点の、短波長に対する、錐体空間における応答値である)、
    をさらに含む、請求項19に記載のコンピュータ。
  21. コンピュータによる実行において、前記コンピュータに複数の工程を実行させるプログラムであって、
    前記複数の工程は、
    第1の出力媒体における、変換元の白色点と変換元の黒色点とを含む変換元の明暗のダイナミックレンジを、コンピュータを介して取得する工程と、
    第2の出力媒体における、変換先の白色点と変換先の黒色点とを含む変換先の明暗のダイナミックレンジを、前記コンピュータを介して取得する工程と、
    前記コンピュータを介して、前記変換元の白色点と前記変換先の白色点とを用いて、白色点の写像を決定するとともに、前記変換元の黒色点と前記変換先の黒色点とを用いて、黒色点の写像を決定する工程と、
    前記第1の出力媒体上に表示された画像の第1の表現に基づいて、前記白色点の写像および前記黒色点の写像に基づき、前記変換元の明暗のダイナミックレンジから、前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの補間を行うことにより、前記コンピュータを介して第2の表現を作成する工程と、
    前記コンピュータを介して、前記変換先の明暗のダイナミックレンジを用いて、前記第2の出力媒体に、前記第2の表現を生成させる工程と、
    を含む。
  22. 前記変換元の明暗のダイナミックレンジは、前記変換元の白色点および前記変換元の黒色点を境界として規定されており、前記変換先の明暗のダイナミックレンジは、前記変換先の白色点および前記変換先の黒色点を境界として規定されている、請求項21に記載のプログラム。
  23. 前記変換元の明暗のダイナミックレンジを前記変換先の明暗のダイナミックレンジへ補間することにより、前記画像の前記第2の表現を作成する工程は、
    前記変換元の白色点に対応する、前記画像の前記第1の表現の画素が前記画像の第2の表現における前記変換先の白色点に調整され、前記変換元の黒色点に対応する、前記画像の前記第1の表現の画素が前記画像の第2の表現における前記変換先の黒色点に調整されるように、前記画像の前記第2の表現を作成するように前記画像の前記第1の表現の色を調整する工程、
    を含む、請求項21に記載のプログラム。
  24. 前記変換元の明暗のダイナミックレンジの前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの前記補間は、前記変換元の明暗のダイナミックレンジにおける変換元の中間値と、前記変換先の明暗のダイナミックレンジにおける変換先の中間値との間の中間値の写像を決定する工程を含み、
    前記変換元の明暗のダイナミックレンジを前記変換先の明暗のダイナミックレンジへ補間することにより、前記画像の前記第2の表現を作成する工程は、前記変換元の中間値に対応する前記画像の前記第1の表現における複数の画素が、前記画像の前記第2の表現における前記変換先の中間値に調整されるように前記画像の前記第2の表現を作成するように、前記画像の前記第1の表現の前記複数の色を調整する工程を含む、請求項23に記載のプログラム。
  25. 前記変換元の明暗のダイナミックレンジは、前記変換先の明暗のダイナミックレンジと異なる、請求項21に記載のプログラム。
  26. 前記白色点の写像および前記黒色点の写像に基づく、前記変換元の明暗のダイナミックレンジから、前記変換先の明暗のダイナミックレンジへの前記補間は、
    前記変換元の明暗のダイナミックレンジと、前記変換先の明暗のダイナミックレンジとを、XYZの三刺激値のモデルにおいて決定する工程と、
    前記三刺激値のモデルに基づき、ヒトの目における感光体からの感度に部分的に基づいて、色を表現するモデルである錐体空間モデル内において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジと、前記変換先の明暗のダイナミックレンジとを、決定する工程と、
    前記錐体空間モデルにおける、(i)前記変換先の明暗のダイナミックレンジと、(ii)前記変換元の白色点と、(iii)前記変換先の白色点とに部分的に基づいて、前記変換元の明暗のダイナミックレンジを調整する工程と、をさらに含む、請求項21に記載のプログラム。
  27. 前記変換元の明暗のダイナミックレンジを調整する工程は、一部、前記錐体空間モデルにおける前記変換元の白色点および前記変換元の黒色点と、前記錐体空間モデルにおける前記変換先の白色点および前記変化先の黒色点と、に基づき、L、M、およびSの各錐体に対応する色を見積もる工程をさらに含み、
    前記LMSに対応する色を見積もる工程は、
    dest=[(L´src―L´B,src)/(L´W,src―L´B,src)](LW,dest―LB,dest)+LB,destで表されるLdestを決定する工程と(L´srcは、L´src=Lsrc(LW,dest/LW,src)で表され、Ldestは、変換先の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、Lsrcは、変換元の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、LW,srcは、変換元の白色点の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、L´srcは、変換元の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、L´B,srcは、変換元の黒色点の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、L´W,srcは、変換元の白色点の、長波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、LW,destは、変換先の白色点の、長波長に対する、錐体空間における応答値であり、LB,destは、変換先の黒色点の、長波長に対する、錐体空間における応答値である)、
    dest=[(M´src―M´B,src)/(M´W,src―M´B,src)](MW,dest―MB,dest)+MB,destで表されるMdestを決定する工程と(M´src=Msrc(MW,dest/MW,src)で表され、Mdestは、変換先の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、Msrcは、変換元の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、MW,srcは、変換元の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、M´srcは、変換元の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、M´B,srcは、変換元の黒色点の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、M´W,srcは、変換元の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、MW,destは、変換先の白色点の、中間波長に対する、錐体空間における応答値であり、MB,destは、変換先の黒色点の、中間波長に対する、錐体空間における応答値である)、
    dest=[(S´src―S´B,src)/(S´W,src―S´B,src)](SW,dest―SB,dest)+SB,destで表されるSdestを決定する工程と(S´src=Ssrc(SW,dest/SW,src)で表され、Sdestは変換先における錐体空間上の長波長の応答値であり、Ssrcは、変換元の、短波長に対する、錐体空間における応答値であり、SW,srcは、変換元の白色点の、短波長に対する、錐体空間における応答値であり、S´srcは、変換元の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、S´B,srcは、変換元の黒色点の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、S´W,srcは、変換元の白色点の、短波長に対する、錐体空間における、色順応が行われた応答値であり、SW,destは、変換先の白色点の、短波長に対する、錐体空間における応答値であり、SB,destは、変換先の黒色点の、短波長に対する、錐体空間における応答値である)、
    をさらに含む、請求項26に記載のプログラム。
  28. 前記錐体空間モデル内において、前記変換元の明暗のダイナミックレンジと、前記変換先の明暗のダイナミックレンジとを決定する工程において、色順応変換が行われる、請求項26に記載のプログラム。
  29. 前記錐体空間モデルにおける、(i)前記変換先の明暗のダイナミックレンジと、(ii)前記変換元の白色点と、(iii)前記変換先の白色点とに部分的に基づいて、前記変換元の明暗のダイナミックレンジを調整する工程は、前記錐体空間モデルから前記XYZ三刺激値モデルへの逆の転換をさらに含む、請求項26に記載のプログラム。
  30. 前記錐体空間モデルから前記XYZ三刺激値モデルへの前記転換は、前記三刺激値モデルにおける前記第2の出力媒体を提供する色順応の逆変換を利用する工程を含む、請求項29に記載のプログラム。
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