JP7117915B2 - 画像処理装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像の輝度のダイナミックレンジ圧縮技術に関する。
近年、高輝度かつ広色域の再現範囲を持つHDR(High Dynamic Range)コンテンツが普及している。HDRコンテンツでは、1000nit以上の最高輝度による広い輝度範囲及びRec.2020によって規定される広い色域を用いた高品質な画像表現が行われる。一方、HDR画像データをインクジェットプリンタ等の記録装置で記録する際には、その輝度のダイナミックレンジ(以下、「Dレンジ」と呼ぶ。)を、記録装置が再現できる輝度のDレンジに、階調変換等を用いて圧縮する必要がある。しかしながら、Dレンジ圧縮時には、階調変換の特性に基づいたコントラストの低下が発生する。これに対して、特許文献1には、入力画像を領域に分割し、各領域において、入力画像において出現頻度の高い階調について出力画像における広い階調を割り当てることによって、コントラストの低下が生じないようにする手法が記載されている。
特開2006-129105号公報 特開2015-156615号公報
Achanta等、「SLIC Superpixels Compared to State―of―the―Art Superpixel Methods」、IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence、2012年5月
特許文献1のような階調変換では、分割された領域ごとに、適した、入力のDレンジと出力のDレンジとの関係が適用される。しかしながら、このような階調変換では、出力のダイナミックレンジが狭い場合や、輝度値が広範かつ略一様に分布する領域が存在する場合に、Dレンジ圧縮によってコントラストの低下が生じうる。
本発明は、画像を複数の領域に分割して輝度のダイナミックレンジを圧縮する技術において、コントラストの低下をより抑制する技術を提供する。
本発明の一態様による画像処理装置は、輝度の第1のレンジを有する第1の画像を、前記第1のレンジより狭い輝度の第2のレンジを有する第2の画像に変換して出力させるための画像処理を実行する画像処理装置であって、前記第1のレンジの大きさおよび前記第2のレンジの大きさの情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記情報に基づいて、前記第1の画像を分割して得るべき領域の数を設定する設定手段と、前記第1の画像を前記設定手段が設定した数の前記領域に分割する分割手段と、前記領域のそれぞれに対して、入力される前記第1のレンジの輝度値と出力される前記第2のレンジの輝度値とを対応付ける関係情報を設定し、当該関係情報に基づいて、前記第1の画像に含まれる画素の輝度値を変換する変換手段と、を有する。
本発明によれば、画像を複数の領域に分割して輝度のダイナミックレンジを圧縮する技術において、コントラストの低下を抑制することができる。
入力輝度のヒストグラムと、入力および出力の輝度の関係とを示す図である。 入力輝度のヒストグラムと、入力および出力の輝度の関係とを示す図である。 画像処理システムの構成例を示すブロック図である。 画像を記録するまでの処理の概要を示すブロック図である。 画像を記録するまでの処理の流れの例を示す図である。 現像処理の流れの例を示す図である。 (A)は入力輝度レンジを説明する図であり、(B)は出力輝度レンジを説明する図である。 印刷処理の流れの例を示す図である。 (A)はダイナミックレンジ圧縮処理を実行するための機能構成例を示す図であり、(B)はダイナミックレンジ圧縮処理の流れの例を示す図であり、(C)は領域分割処理の流れの例を示す図である。 領域分割処理の流れの例を示す図である。 領域分割処理の流れの例を示す図である。 空間周波数とコントラスト感度との関係の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(ダイナミックレンジ圧縮とコントラスト低下との関係)
まず、画像を複数の領域に分割して行うダイナミックレンジ(Dレンジ)の圧縮とコントラストの低下との関係について説明する。
特許文献1のように入力画像の各領域の輝度値の分布に基づいてDレンジ圧縮を行う場合、領域内の輝度値の分布の偏りが大きいほど、Dレンジ圧縮の際にコントラストを維持することができる確率が高くなる。これは、一部の範囲の輝度値が支配的な領域に対して、その範囲に対して出力における階調の範囲を大きくするような階調変換が行われることによって、コントラストを低下させないようにすることができるからである。このような階調変換では、その範囲外の輝度値が強く圧縮される。
このような階調変換は、一例としてヒストグラム平坦化によって行われる。ヒストグラム平坦化により階調変換を行う例について、図1を用いて説明する。図1は、1つの領域における輝度値のヒストグラム、及び、そのヒストグラムから得られる入力画像の輝度値と出力画像の輝度値との関係を示す曲線を示している。ヒストグラム100は、入力画像の1つの領域内の輝度値の分布を示しており、曲線101は、入力画像の輝度値(横軸)と出力画像の輝度値(縦軸)との関係を示すトーンカーブを表している。なお、直線102は、Dレンジ圧縮を行わない場合の入力画像の輝度値と出力画像の輝度値との関係を示している。また、出力画像の輝度値は、観察環境下での輝度値であり、紙等の記録媒体に記録された1つの画像に対して例えば強い照明が当てられる環境下での出力輝度レンジは、例えば室内環境の一般的な照明の下でのその画像の出力輝度レンジより広くなる。
ヒストグラム平坦化では、ある輝度値が注目領域内に出現する頻度に応じて、入力輝度値と出力輝度値とを対応付ける関係情報が決定される。すなわち、入力画像において出現頻度の高い輝度範囲が、出力画像において相対的に広い輝度範囲に対応付けられるような変換が行われる。したがって、より出現頻度の高い入力輝度値ほどコントラストを維持しながら、領域の全体としてDレンジを圧縮することができる。例えば、図1では、出現頻度の高い輝度値103付近の輝度を有する画素のほうが、出現頻度の低い輝度値104付近の画素よりも、コントラストが維持されやすいような変換が行われる。
一方、Dレンジ圧縮時のコントラストの維持されやすさは、入力画像のDレンジ及び出力画像のDレンジにも依存する。すなわち、入力画像が同じであっても、印刷用紙の変化などにより出力のDレンジが異なる場合、コントラストの維持されやすさが異なる。例えば、図2に示すように、図1の出力Dレンジ(Ioutmin~Ioutmax)に比べて、出力Dレンジが狭い場合(Ioutmin~I'outmax、ただし、I'outmax<Ioutmax)について検討する。この場合、入力のDレンジが同じであっても、出力のDレンジが狭いため、ヒストグラム平坦化を行うことによって得られるトーンカーブは曲線201のようになり、図1の場合に比べて、コントラストの維持が困難になる場合がある。
このため、本実施形態では、コントラストを維持しながらDレンジ圧縮を行うために、領域内の輝度値の分布がより偏るような領域分割を行う。以下では、このような処理が実行されるシステムとそのシステム内の装置の構成及び処理の流れの例について説明する。
(システム構成)
図3に、本実施形態に係る画像処理システムの構成例を示す。本システムは、例えば、画像処理装置301、及び記録装置321を含んで構成される。なお、この構成は一例であり、これら以外の装置が含まれてもよい。また、例えば、画像処理装置301が記録装置321に組み込まれるなど、図3の複数の装置が1つの装置に統合されてもよい。また、図3における各装置が有するブロックにさらなるブロックが含められてもよい。また、各装置が有する各ブロックは複数のブロックに分割されてもよいし、複数のブロックを含んだ1つのブロックが用いられてもよい。
画像処理装置301は、例えばホストPC(パーソナルコンピュータ)等のコンピュータであるが、これ以外の電子機器であってもよい。画像処理装置301は、CPU302、RAM303、HDD304、出力I/F305、入力I/F306、及びデータ転送I/F307等を含んで構成される。なお、「I/F」は「インタフェース」の略語である。また、CPUはCentral Processing Unitの、RAMはRandom Access Memoryの、HDDはHard Disk Driveの、頭字語である。
CPU302は、HDD304に保持されるプログラムに従って、RAM303をワークエリアとしながら、画像処理装置301全体の処理や所定の画像処理等を含んだ各種処理を実行する。CPU302はプロセッサの一例であり、これ以外のプロセッサが用いられてもよい。例えば、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等の他のプロセッサが追加的に又は代替的に用いられてもよい。また、CPU302によって実行される処理の一部又は全部を、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)等の、その処理を実行可能なハードウェアによって実行させるようにしてもよい。RAM303は、一時的な情報を記憶するのに用いられるメモリである。RAM303は、少なくとも、上述のように、CPU302が処理を実行する際のワークエリアを提供するように動作する。HDD304は、プログラム等の情報を持続的に記憶する記憶装置である。なお、HDD304に代えて、又はこれに加えて、ROM(Read Only Memory)等が用いられてもよい。出力I/F305は、外部の(又は画像処理装置301が有する不図示の)ディスプレイやスピーカ等の情報出力装置に、画像処理装置301が有する(例えば所定の処理が施された後の)データを出力するためのインタフェースである。入力I/F306は、外部の(又は画像処理装置301が有する不図示の)キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル等の、ユーザ操作を受け付けてそのユーザ操作を示す情報を出力するデバイスからの情報入力を受け付けるインタフェースである。データ転送I/F307は、他の装置との通信を行うためのインタフェースであり、例えば、有線LAN又は無線LANの通信用回路を含んだ通信インタフェースである。なお、データ転送I/F307は、USB(Universal Serial Bus)規格やIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394規格に従って動作してもよい。
CPU302は、例えば、入力I/F306を介してユーザによって入力されたコマンドや、HDD304に保持されているプログラムに従って、記録装置321が記録可能(印刷可能)な画像データを生成する処理を実行する。そして、CPU302は、この生成した画像データをデータ転送I/F307を介して記録装置321へ転送するための制御を実行する。また、CPU302は、データ転送I/F307を介して、記録装置321や不図示の撮像装置等の外部装置から画像データを受信し、その画像データに対して、HDDに記憶されているプログラムに従って所定の処理を行いうる。CPU302は、その所定の処理の結果得られる画像や、様々な情報を、例えば出力I/F305を介して不図示のディスプレイに表示するための制御を実行する。
記録装置321は、例えばインクジェットプリンタ等のプリンタであるが、電子写真プリンタ等の他の種類のプリンタであってもよい。また、記録装置321に代えて、輝度のダイナミックレンジを圧縮した後の画像を例えば画面等に出力する他の装置であってもよい。記録装置321は、例えば、画像処理アクセラレータ322、データ転送I/F323、CPU324、RAM325、及びROM326を含んで構成される。記録装置321では、CPU324が、ROM326に記憶されているプログラムを、RAM325をワークスペースとして用いて、記録装置321全体の制御や、その他の各種処理を実行する処理が実行される。なお、記録装置321は、画像処理アクセラレータ322を用いて高速な画像処理を行うように構成される。なお、画像処理アクセラレータ322は、CPU324より高速な画像処理を実行可能なハードウェアである。画像処理アクセラレータ322は、例えば、CPU324が画像処理に必要なパラメータとデータをRAM325の所定のアドレスに書き込むことにより起動され、このパラメータとデータとを読み込んだ後、そのデータに対し所定の画像処理を実行する。なお、画像処理アクセラレータ322は、CPU324で実行可能な処理を代替的に実行可能なように構成されており、換言すれば、CPU324が十分な処理能力を有する場合、記録装置321は画像処理アクセラレータ322を有しなくてもよい。
(処理の流れ)
続いて、本画像処理システムで実行される処理の流れの例について説明する。なお、以下の処理は、例えば、画像処理装置301のCPU302と記録装置321のCPU324との少なくともいずれかによって実行されうる。すなわち、以下で説明する処理が画像処理装置301と記録装置321とのいずれか一方のみが実行するようにしてもよいし、画像処理装置301と記録装置321とが、以下の処理を分担して部分的に実行するようにしてもよい。また、以下の処理は、その少なくとも一部が、CPU302又はCPU324がプログラムを実行することで実現されるのではなく、専用のハードウェアによって実現されてもよい。
まず、図4を用いて、不図示の撮像装置で撮影されたデータが記録装置321で記録(印刷)されるまでの処理400の流れの例について概説する。図4は、処理400に含まれる複数の部分処理のそれぞれを機能ブロックとして示している。なお、各機能ブロックは2つ以上の機能ブロックに分割されてもよいし、複数の機能ブロックが1つの機能ブロックに統合されてもよい。また、図4に示されていない機能ブロックがさらに含められてもよい。例えば、CPU302(又はCPU324)がRAM303(又はRAM325)と協働して、HDD304(又はROM326)に保存されたプログラムを実行することによって実現されうる。なお、処理400は、1つのアプリケーションで実現されてもよいし、ユーザの用途や機能に応じて、複数のアプリケーションによって実現されてもよい。また、画像処理装置301又は記録装置321が、処理400の全てを実行してもよいし、その少なくとも一部が他の装置(例えば撮像装置)によって実行されてもよい。
本処理では、まず、画像取得部401において、撮像装置がセンサによって取得した画像が取得される。そして、現像部402は、画像取得部401によって取得された画像を、後述の処理によって所定の形式に変換する。画像データの輝度のダイナミックレンジの算出もここで行われ、算出されたダイナミックレンジを示す値がダイナミックレンジ取得部405へ入力される。ダイナミックレンジ取得部405に対しては、このダイナミックレンジを示す値に加え、用紙情報取得部403によって取得された印刷が行われる用紙の情報と、観察環境取得部404によって取得された印刷物を観察する環境(観察条件)の情報とが入力される。ダイナミックレンジ取得部405は、一例において、用紙の情報と観察環境の情報とに基づいて、出力における輝度のダイナミックレンジの範囲を特定することができる。ダイナミックレンジ取得部405は、このようにして取得した、入力と出力とのそれぞれについての輝度のダイナミックレンジを取得し、その情報を、ダイナミックレンジ圧縮部408へ出力する。
輝度・色差分離部406は、現像された画像データを輝度成分(輝度画像)と色差成分(色差画像)とに分離し、分離後の輝度画像データを周波数分離部407へ入力し、色差画像データを輝度・色差合成部411へ入力する。周波数分離部407は、輝度画像の空間周波数を特定し、特定した空間周波数に基づいて、画像を低周波成分と高周波成分とに分離する。そして、周波数分離部407は、分離後の低周波成分をダイナミックレンジ圧縮部408へ出力し、高周波成分をコントラスト補正部409へ出力する。ダイナミックレンジ圧縮部408は、ダイナミックレンジ取得部405によって取得された輝度のダイナミックレンジの範囲の値に基づいて、現像部402からの画像データを利用して、輝度のダイナミックレンジの圧縮する処理を実行する。コントラスト補正部409は、入力された高周波成分に対してコントラスト補正を実行する。
これらの周波数成分ごとの処理の後に、周波数合成部410で処理後の高周波数成分及び低周波成分のデータが合成され、処理後の輝度画像データが取得される。輝度・色差合成部411は、この処理後の輝度画像データと、色差画像データとを合成し、出力画像データを生成する。印刷処理部412は、この出力画像データに対して印刷用の処理を実行し、処理後のデータを記録装置321に送信する。
図4の機能構成による処理の流れについて、図5を用いて説明する。図5の処理において、まず、画像取得部401が、撮像された画像データを取得する(S501)。ここで取得される画像データは、デジタルカメラで撮影され、一定の処理が施されたJPEG形式などの汎用的なデータではなく、撮像されたままの、いわゆるRAWデータである。その後、現像部402は、この画像データに対して現像処理を実行する(S502)。この現像処理について、図6を用いて説明する。
現像処理において、現像部402は、まず、単色の信号で構成されたRAWデータ内の画素の各々に対するデベイヤ処理またはモザイク処理による、色補間処理を実行する(S601)。この処理により、RAWデータが、RGBの画像信号値に変換される。その後、現像部402は、予め設定された現像設定に従って、ホワイトバランス調整を実行する(S602)。ホワイトバランス調整では、R、G、Bの各信号値に対し、設定された係数が乗算される。そして、現像部402は、現像設定および表示装置の特性を考慮して、ガンマ補正を実行する(S603)。現像部402は、フィルタ処理によるノイズ除去およびシャープネス処理を、ユーザの設定や撮影条件に基づいて必要に応じて実行する(S604、S605)。そして、現像部402は、色変換処理を実行する(S606)。色変換処理では、定義された所定の色空間への変換、及び、色相の調整並びに高輝度領域の色曲りの抑圧処理が適用される。以上の現像処理により、所望のガンマ値を有するRGBの画像が生成される。
図5に戻り、ダイナミックレンジ取得部405は、入力画像の明暗部の輝度データを取得する(S503)。明部の輝度データは、取得された画像データに含められるカメラ情報や撮影時の設定から算出される値と、S502の現像処理で拡張される値により特定される。この値の拡張は、例えば、図6のS602のホワイトバランス調整により実行されうる。ホワイトバランス調整の際に、飽和レベルおよび画素情報に応じた置換処理が実行されることにより、高輝度領域の階調が拡張(N段:N≧1)される。特許文献2には、このような高輝度領域の階調の拡張処理が記載されている。
図7(A)に、カメラ情報と撮影時設定との組み合わせに対応する明部の輝度値の表を示す。この表では、縦方向に異なるカメラの機種情報(本例では「A」、「B」、「C」の3機種)が示され、横方向に、カメラのモード(撮影設定)が示されている。ここで、カメラのモードとして、通常モードと、カメラの設定で一段分暗い露出条件で撮影を行う高輝度取得モードとが示されている。なお、図7(A)の表は一例であり、これら以外の撮影設定が規定されてもよい。表に示されている値「R」は、高輝度部の輝度値(単位:%、測光した輝度を18%とした場合からの相対値)である。このRの値と、さらにS502の現像処理において得られるN段分拡張可能であることを示す情報とに基づいて、最終的な入力画像の明部の輝度値Yi(W)が、以下の式によって算出される。
Figure 0007117915000001
一方、入力画像の暗部輝度Yi(D)は、光が入らない場合が想定された値となるため、設定によらずYi(D)=0となる。
また、ダイナミックレンジ取得部405は、出力側の明暗部の輝度データを取得する(S504)。図7(B)に、画像が出力(記録)される用紙ごとの、輝度値の表を示す。この表では、縦方向に用紙種類が示され、横方向に黒部Yo(D)と紙白部Yо(W)が示されている。表に示されている値は、輝度値(cd/m2)であり、予め定められた一般的な照明環境で得られる値(基準となる白≒100[cd/m2])を有する。視覚特性を考慮して変換された値が、この値として使用されてもよい。
続いて、輝度・色差分離部406は、RGBの信号値を、輝度(Y)と色差(CbCr)の情報に分離する(S505)。この分離は、画素ごとに以下の式を適用する変換によって行われる。
Figure 0007117915000002
周波数分離部407は、S505で分離された輝度値画像を、低周波成分画像と高周波成分画像とに分離する(S506)。周波数分離部407は、例えば、低周波成分画像を生成するために、入力された輝度値画像にローパスフィルタを適用する。この処理では、例えば、輝度値画像に空間フィルタを適用してもよいし、FFTによって輝度値画像を空間周波数画像に変換し、その空間周波数画像に対してフィルタ処理を施した後にIFFTによって輝度値画像に戻してもよい。なお、FFTは高速フーリエ変換の略語であり、IFFTは逆高速フーリエ変換の略語である。ここで、通過域とする周波数は、印刷物が鑑賞される際の用紙サイズや観察距離に基づいて、また、人間の視覚特性を考慮して、決定されうる。一方、周波数分離部407は、高周波成分画像を生成するために、例えば輝度値画像にハイパスフィルタを適用してもよいし、上述のようにして得られた低周波成分画像を元の画像から除算してもよい。
ダイナミックレンジ圧縮部408は、S503及びS504で取得された入力及び出力の明暗部の情報に基づいて、S506で得られた低周波成分画像に対して、ダイナミックレンジ圧縮処理を実行する(S507)。この処理の詳細については後述する。
コントラスト補正部409は、S506で得られた高周波成分画像に対して、コントラスト補正処理を施す(S508)。この処理では、入力された高周波成分画像に対して係数kが乗算される。撮影時のシーンに近い表現が要求される場合にはk=1±Δ(Δは0又は十分に小さい所定値)と設定され、印刷物のインクの滲みなどの劣化が考慮される場合に、kがそれより高い値に設定される。
周波数合成部410は、S507においてダイナミックレンジ圧縮された低周波成分画像と、コントラスト補正された高周波成分画像とを合成し、所定のダイナミックレンジに圧縮されると共にコントラスト補正された輝度値画像を取得する(S509)。その後、輝度・色差合成部411は、S509で得られた輝度値画像に色差成分を合成して(S510)、以下の式を用いてRGB信号に変換する。
Figure 0007117915000003
そして、印刷処理部412は、得られたRGB信号値に対して、印刷のための画像処理を施して出力する(S511)。
続いて、図8を用いて印刷処理の流れについて説明する。まず、印刷処理部412は、色変換処理を実行し(S801)、これにより、S510で得られた画像の各画素値におけるRGBの値が予めユーザが設定した用紙の色に適したR’G’B’の値に変換される。この変換は様々な方法によって実行されうるが、一般的には、離散的な格子点に対して変換すべき値が規定されたルックアップテーブルが利用される。そして、印刷処理部412は、変換によって得られたR’G’B’の値から、実際に印刷に使用するインク色への変換を行う(S802)。本処理も、例えば設定された用紙ごとに最適化されたルックアップテーブルに基づく変換が行われる。なお、図8の例では、CMYK(C:シアンインク、M:マゼンタインク、Y:イエローインク、K:ブラックインク)が用いられる場合について説明しているが、これに限られない。すなわち、S802では、印刷に用いられるインクの数に応じた変換処理が行われる。その後、印刷処理部412は、S802で変換された値を、印刷の実行のために記録装置321が受信可能な階調数へ変換する(S803)。この変換は、例えば、誤差拡散処理やディザ処理によって行われる。一例において、写真印刷のために、誤差拡散処理、又は、ブルーノイズ特性を有するディザマトリクスによる処理が実行されうる。プリンタの階調数へ変換されたデータがプリンタに転送されることにより、印刷が実行される。なお、説明された処理は一例であり、ICC(International Color Consortium)プロファイルなどを利用するケースもこれに当てはまるものである。
図5のような処理により、取得された画像の現像から印刷までの処理を実行することにより、印刷対象の画像が有するダイナミックレンジに対して用紙種類や観察環境を考慮した処理が施される。このような処理により、ダイナミックレンジの圧縮による画質劣化の影響が抑制された印刷物を実現することができる。
なお、上述の処理例では、記録装置321によって画像が印刷される場合の処理について説明したが、これに限られない。例えば、輝度の表現可能範囲が狭い表示装置による表示のためなど、入力画像の輝度範囲より狭い輝度範囲で画像を出力する任意のシステムにおいて、本実施形態で説明される各処理が適用されうる。
(輝度のダイナミックレンジ圧縮処理)
以下、上述のS507において実行される、輝度のダイナミックレンジ(Dレンジ)圧縮処理の流れのいくつかの例について、説明する。
[処理例1]
第1の処理例について、図9(A)~図9(C)を用いて説明する。図9(A)は、図9(B)及び図9(C)に示す処理を実行するための、例えば画像処理装置301のCPU302と記録装置321のCPU324がプログラムを実行することによって実現される機能構成例を示している。本機能構成は、例えば、処理画像取得部901、入出力Dレンジ取得部902、領域分割部903、及びDレンジ圧縮部904を有する。処理画像取得部901は、上述の画像取得部401から処理対象の画像を取得する。入出力Dレンジ取得部902は、上述のダイナミックレンジ取得部405によって取得された、処理対象の画像のDレンジと、出力される画像(記録装置321による記録で得られる画像やディスプレイ等に表示される画像)のDレンジとの情報を取得する。領域分割部903は、入力された画像を複数の領域に分割する。Dレンジ圧縮部904は、分割された複数の領域のそれぞれについて、Dレンジの圧縮を行う。
図9(B)の処理では、まず、処理画像取得部901が入力画像を取得し(S921)、入出力Dレンジ取得部902が入力Dレンジと出力Dレンジの情報を取得する(S922)。なお、入力画像を解析することにより入力Dレンジの情報が取得されてもよいし、予め定められた値が入力Dレンジの情報として取得されてもよい。また、これら以外の方法で入力Dレンジの情報が取得されてもよい。また、記録装置321による記録で得られる画像やディスプレイ等に表示される画像など、出力媒体に対応するDレンジが、出力Dレンジの情報として取得される。そして、領域分割部903が入力画像を領域に分割し(S923)、Dレンジ圧縮部904が領域ごとにDレンジ圧縮を行う(S924)。S923の領域の分割については後述する。領域ごとのDレンジの圧縮は、特許文献1に記載のように各領域内の輝度値の分布に応じて階調変換を行う手法によって行われうるが、これに限られない。すなわち、領域内の輝度値の分布に応じて、領域ごとの入力Dレンジと出力Dレンジとの関係情報が設定され、その設定情報に基づいてDレンジ圧縮を行う手法であれば、これ以外の手法が用いられてもよい。なお、ここでの関係情報は、例えばルックアップテーブル等であってもよいし、入力輝度値を引数とする関数であってもよい。すなわち、輝度値の分布が大きく異なる領域に対して、入力輝度値に対して出力される輝度値が異なるような変換を規定する任意の情報が関係情報として用いられうる。
続いて、S923の領域の分割について、図9(C)を用いて説明する。領域分割部903は、まず、入力Dレンジおよび出力Dレンジに基づいて、領域分割数を決定する(S941)。入力Dレンジに対する出力Dレンジの比が小さいほど、Dレンジ圧縮時にコントラストを維持することができない確率が高まり、入力Dレンジに対する出力Dレンジの比が大きいほど、Dレンジ圧縮時にコントラストを維持することができる確率が高くなる。これに対して、領域のサイズが小さいほど、領域内の輝度値の分布に偏りが生じやすくなるため、コントラストの維持が可能な確率を向上させることができる。このため、コントラストを維持するには、Dレンジ圧縮率が高いほど領域分割数が多くなる(領域のサイズが小さくなる)ように、領域分割数が決定されうる。すなわち、入力画像の第1のレンジに対する出力画像の第2のレンジの比が第1の値である場合に入力画像を分割して得る領域の数が、その比が第1の値より小さい第2の値である場合の数より小さくなるようにする。
ここで、Dレンジ圧縮率を、以下のように定義する。
Figure 0007117915000004
なお、Din及びDoutは、それぞれ入力Dレンジ及び出力Dレンジの大きさ(幅)であり、これらの値は、
Figure 0007117915000005
及び
Figure 0007117915000006
のように算出される。ここで、Linmax及びLinminは、それぞれ入力の最大輝度値及び最小輝度値であり、Loutmax及びLoutminは、それぞれ出力の最大輝度値及び最小輝度値である。
領域分割部903は、Dレンジ圧縮率に対する領域分割数Nsegを、以下のように決定する。
Figure 0007117915000007
ここで、NminおよびNmaxは、それぞれ領域分割数の最小値及び最大値であり、これらの値は経験的に定められる。この計算によれば、入力Dレンジに対する出力Dレンジの比(Dout/Din)が大きいほど、変数「Compressibility」が0に近づき、領域分割数Nsegが最小値Nminに漸近する。一方で、入力Dレンジに対する出力Dレンジの比が小さいほど(「0」に近づくほど)、変数「Compressibility」が1に近づき、領域分割数Nsegが最大値Nmaxに漸近する。このように、上述の計算により、入力Dレンジに対する出力Dレンジの比に応じて、より強くDレンジ圧縮をする必要がある状況では、領域分割数を多くすることができる。なお、実際の領域分割では、例えば分割後の領域の数は離散的な値しか取ることができない場合がある。すなわち、例えば画像が縦方向にn分割される場合には、領域数はnの倍数しか取ることができない。また、上述の計算式の値は、非整数でありうるが、分割される領域の数は、整数でなければならないことが明らかである。このため、実際の領域分割数は、例えば、上述のような計算の結果の値以上の最小の取りうる数に設定されうる。これによれば、例えば、入力Dレンジに対する出力Dレンジの比が一定の範囲内においては、同じ領域分割数が用いられることとなる。なお、上述の計算によらず、その比が十分に小さい第1の所定値以下の場合には領域分割数としてNmaxを用い、その比が十分に大きい第2の所定値以上の場合には、領域分割数としてNminを用いるようにしてもよい。
なお、領域分割数は、上述のような計算によってではなく、他の方法によって決定されてもよい。例えば、予め生成された、Dレンジ圧縮率(又は入力Dレンジ及び出力Dレンジ)と領域分割数との対応関係が規定されるルックアップテーブル(LUT)が参照されることによって、領域分割数が決定されうる。この場合、例えば、入力Dレンジに対する出力Dレンジの比が第1の所定値以下の範囲において領域分割数としてNmaxが対応付けられ、その比が第2の所定値以上の範囲において領域分割数としてNminが対応付けられるLUTが用いられうる。また、このLUTでは、入力Dレンジに対する出力Dレンジの比が第1の所定値と第2の所定値の間の値について、それぞれ一定の幅を有する1つ以上の範囲が規定され、その範囲ごとに、NminとNmaxとの間の領域分割数の値が対応付けられる。このとき、比の値が大きい範囲ほど段階的に領域分割数が小さくなるように対応関係を規定することができる。
続いて、領域分割部903は、S441で特定された領域分割数に従って領域分割を行う。領域分割は、例えば、非特許文献1等に示される従来技術によって行われうるため、ここでの説明については省略する。なお、領域分割の手法は特に限定されず、例えば、単純に矩形形状への分割が行われてもよい。
このように、本処理例では、出力のDレンジの入力のDレンジに対する比が小さいほどに領域分割数を増やすことで、分割後の領域内の輝度値の分布をより偏らせる。これにより、領域内で支配的な輝度値の範囲に十分な出力輝度範囲を割り当てることができ、コントラスト低下を抑制しながら、輝度値のDレンジを圧縮することができる。
[処理例2]
第2の処理例では、領域分割数を適切に決定するために、領域分割数の候補を複数用意し、その複数の候補のそれぞれによって領域分割した場合に、コントラスト低下を抑えることができるか否かの評価値を算出する。そして、その評価値が高い候補を、実際のDレンジ圧縮処理で用いる領域分割数として決定する。この決定された領域分割数を用いることにより、Dレンジ圧縮によるコントラスト低下を十分に抑制することが可能となる。
本処理例について、図10を用いて説明する。なお、本処理例は、領域分割処理(S923)を除く手順については処理例1と同様であるため、その説明については省略する。図10は、本処理例におけるS923の処理の流れを示している。
まず、領域分割部903は、領域分割数の複数の候補を設定する(S1001)。これらの候補は、例えば予め経験的に定められた数として与えられる。また、入力Dレンジや出力Dレンジと領域分割数の候補との関係を規定したルックアップテーブルを、入力Dレンジや出力Dレンジを引数として参照することにより、これらの候補が設定されてもよい。なお、領域分割数の候補は、これら以外の方法によって設定されてもよい。
そして、領域分割部903は、S1001で設定された複数の候補のうちの1つとして与えられた領域分割数により、入力画像の領域分割を実行する(S1002)。この領域分割の方法は、処理例1におけるS942での領域分割の方法と同様である。すなわち、S1002では、Dレンジ圧縮を実際に行う場合の領域分割方法によって、入力画像の領域分割が行われる。
領域分割部903は、S1002における領域分割の結果を評価する。
上述のように、一般に、領域分割する領域のサイズを細かくすればするほど、領域内の画素分布は偏り、コントラストを維持しながらDレンジ圧縮を行うことができる確率が高くなる。しかしながら、領域を細かく分割すると、コントラストを維持可能な周波数帯が狭くなる。このため、領域ごとにDレンジ圧縮を行ったときに、領域内のコントラストを維持することができても、領域間のコントラストを維持することができなくなりうる。したがって、コントラストを維持しながらDレンジを圧縮可能である範囲内で、領域分割数を少なくする(領域サイズを大きくする)ことが要求されうる。このため、以下のように、入出力のDレンジに加えて、領域内の輝度値の偏りと領域面積とを用いて、領域分割結果の評価値が算出される。
Figure 0007117915000008
ただし、
Figure 0007117915000009
である。なお、nはn番目の領域を表し、Anはn番目の領域の面積、Stdvnはn番目の領域内の輝度値の分散値、Din及びDoutはそれぞれ入力Dレンジ及び出力Dレンジ、αは経験的に決定される正の係数である。上式から、領域の面積が広く領域内での輝度値の分散値が小さい領域が多いほど、評価値Score(Nseg)が1に漸近し、多くの領域で領域の面積が小さく輝度値の分散値が大きいほど、評価値Score(Nseg)が0に近づく。
なお、領域分割結果を評価するスコアを算出する方法は、上式を用いる方法に限られない。例えば、n番目の領域内輝度の最大値および最小値を、それぞれln maxおよびln minとする。このとき、ln max-ln minが、出力Dレンジに対して許容可能な範囲に収まるような領域分割結果が得られることを前提に、領域分割数が少ないほど高い評価値を与えるようにしうる。これを全領域に対して計算することによって、画像全体における画像分割数の各候補に対する評価値を算出することができる。この場合、ln max-ln minが、出力Dレンジに対して許容可能な範囲に収まらない領域分割数については、その領域に関する評価値を0としてもよい。また、全領域について(全てのnについて)、ln max-ln minが、出力Dレンジに対して許容可能な範囲に収まる領域分割数の候補を抽出し、その候補の中で最小の領域分割数の候補に対して最大の評価値が与えられてもよい。
最後に、領域分割部903は、得られた領域分割結果の評価値が最も高い候補を、実際にDレンジ圧縮の際に使用する領域分割数として選択する(S1005)。なお、領域分割部903は、例えば、評価値が所定値以上の候補の中で領域分割数が最小の候補を選択するなど、別の基準で、実際にDレンジ圧縮の際に使用する領域分割数を決定してもよい。
このように、本処理例では、入力Dレンジ、出力Dレンジ、領域内の輝度値の分布に基づいて、領域分割数の複数の候補についての領域分割結果を評価して、その評価値に基づいて実際のDレンジ圧縮処理の際に用いる領域分割数を決定する。これにより、Dレンジ圧縮時にコントラストの低下を十分に抑えることが可能となる。
[処理例3]
第3の処理例では、人間の目のコントラスト感度を考慮して、入出力のDレンジの大きさと観察条件とに基づいて、分割後の領域のサイズ(及び分割後の領域数)を決定する。これにより、Dレンジ圧縮によるコントラスト低下を、人間の目の特性及び観察条件を考慮して十分に抑制することが可能となる。
本処理例について、図11を用いて説明する。なお、本処理例は、領域分割処理(S923)を除く手順については処理例1と同様であるため、その説明については省略する。図11は、本処理例におけるS923の処理の流れを示している。本処理では、領域分割部903は、まず、分割後の領域サイズを決定する(S1101)。この領域サイズの決定は、入出力のDレンジ、及び、観察環境取得部404が取得した観察環境に基づいて行われる。観察環境は、記録装置321によって出力された出力物をユーザが観察する際の環境を示す情報である。観察環境情報は、例えば、出力物を観察するときの観察距離、出力物の大きさ、及び、観察時の明るさの情報を含む。観察環境取得部404は、例えば、ホストPCを操作するユーザから入力I/F306を介して取得したユーザ操作情報に基づいて、観察環境情報を取得する。また、観察環境取得部404は、あらかじめ設定され、HDD304に保存されている観察環境情報を、HDD304から読み出して取得してもよい。
上述のように、領域分割を伴うDレンジ圧縮処理においては、コントラストを維持しながらDレンジを圧縮可能である範囲内で、領域分割数を少なくする(領域サイズを大きくする)ことが要求されうる。しかし、画像の多くの部分にわたって高輝度な画素と低輝度な画素が混在するような場合は、そのような領域分割を得ることは容易ではない。また、一般に、領域内のコントラストを維持できるか否かを示す度合いと、維持可能な周波数帯の広さとの間では、トレードオフの関係が成立する。そこで、本処理例では、視覚特性を用いて、領域分割数(領域のサイズ)を決定する。
人間が視覚するコントラスト感度のモデルとして、Bartenモデルが知られている。ターゲット輝度を10[nit]、100[nit]、1000[nit]とした場合の、空間周波数uに対するBartenモデルのコントラスト感度の関係を、図12に示す。図12に示すように、ターゲット輝度Lが高輝度になるにつれてコントラスト感度の高い周波数は高周波側に遷移し、逆に、低輝度になるにつれてコントラスト感度の高い周波数が低周波側に遷移することが分かる。感度の高い周波数帯のコントラストがDレンジ圧縮によって低下すると、感度の低い周波数帯よりもコントラストの低下が目立つことが想定される。
このため、本処理例では、Dレンジ圧縮時に維持すべき周波数帯に、少なくともコントラスト感度のピークが含まれるような設定を行う。
以下では、分割後に得られる領域の形状が一辺Wの正方形であるものとして、Wの算出方法について説明する。
空間周波数をS[cycles/deg]とすると、その空間周波数に対応する領域の一辺のサイズWは、
Figure 0007117915000010
のように与えられる。なお、角画素密度P[pixel/deg]は、出力物を観察する距離をd[mm]とし、出力物の解像度をr[dpi]としたときに、
Figure 0007117915000011
のように表される。
したがって、コントラスト感度のピークの周波数をSpeak、その周波数におけるウィンドウサイズをWpeakとすると、
Figure 0007117915000012
となるようなWを選択することにより、コントラスト感度のピークを含む周波数帯のコントラストを維持しやすくなる。したがって、S1101においては、領域サイズWが、例えば、
Figure 0007117915000013
のように決定される。なお、Wmaxは、領域の最大サイズであり、この大きさは経験的に定められる。このようにして、分割後の領域のサイズ(及び分割後の領域の数)が決定される。
続いて、領域分割部903は、S1101で決定された領域のサイズに従って、入力画像を分割し(S1102)、分割後の領域ごとに、Dレンジの圧縮処理を実行する(S1103)。領域ごとのDレンジの圧縮は、特許文献1に記載のように各領域内の輝度値の分布に応じて階調変換を行う手法によって行われうるが、これに限られない。すなわち、領域内の輝度値の分布に応じて、領域ごとの入力Dレンジと出力Dレンジとの関係情報が設定され、その設定情報に基づいてDレンジ圧縮を行う手法であれば、これ以外の手法が用いられてもよい。
なお、本処理例では、画像を正方形の領域に分割すると説明したが、これに限られない。すなわち、コントラスト感度のピークを含むような周波数帯を回復可能な領域分割方法であれば、正方形でなくてもよく、また、矩形である必要もない。
以上のように、入力Dレンジおよび出力Dレンジに加えて、出力画像の観察条件が考慮されることにより、人間が視覚するコントラスト感度の高い空間周波数帯のコントラストを、Dレンジ圧縮時に維持することができるようになる。
上述のように、本実施形態では、入力画像の輝度値のレンジの大きさと出力画像の輝度値のレンジの大きさとに少なくとも基づいて、入力画像を分割することによって得られる領域の数を設定する。例えば、出力画像の輝度値のレンジの、入力画像の輝度値のレンジに対する比が小さいほど、細かく領域分割が行われ、狭い領域内でDレンジ圧縮が行われるようになる。細かく領域分割が行われる場合、その領域内での輝度値の分布の分散値が小さくなり(すなわち、一部の輝度値が支配的になり)、その領域内でDレンジ圧縮を行ってもコントラストを維持することができるようになる。また、分割後の領域の数の候補を複数用意し、それらの候補の数で分割が行われた場合の評価値を入力画像の輝度値のレンジの大きさと出力画像の輝度値のレンジの大きさとに基づいて特定して、評価値が高い分割数を選択することもできる。このような評価値を用いた方法では、コントラスト維持の容易性を、Dレンジの圧縮をする前に評価することができ、入力画像に適した分割数を特定することができる。なお、細かい領域分割が行われると、広い周波数範囲でのコントラストの維持は容易ではなくなる場合がある。このため、入力画像の輝度値のレンジの大きさと出力画像の輝度値のレンジの大きさに加え、領域の面積に基づいて評価を行うことにより領域分割数を設定することもできる。これにより、コントラストの維持ができ、かつ、できるだけ広い領域サイズを有するような分割数を設定することができるようになる。また、分割後の各領域の輝度値の分散値にさらに基づいてこの評価を行うことができる。これにより、コントラスト維持の容易性をより正確に判断することができる。また、入力画像の輝度値のレンジの大きさと出力画像の輝度値のレンジの大きさに加え、観察条件に基づいて、人間の視覚特性を考慮した分割後の領域のサイズ(すなわち領域分割数)を決定することができる。これによれば、人間が視覚するコントラスト感度に応じて、コントラストを維持すべき周波数を考慮した上で、領域分割数を決定することができる。このため、Dレンジ圧縮により、人間の視覚で認知されやすい周波数のコントラストを維持することができるようになる。
<その他の実施の形態>
本発明は、上記実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現することが可能である。
901:処理画像取得部、902:入出力Dレンジ取得部、903:領域分割部、904:Dレンジ圧縮部

Claims (17)

  1. 輝度の第1のレンジを有する第1の画像を、前記第1のレンジより狭い輝度の第2のレンジを有する第2の画像に変換して出力させるための画像処理を実行する画像処理装置であって、
    前記第1のレンジの大きさおよび前記第2のレンジの大きさの情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記情報に基づいて、前記第1のレンジに対する前記第2のレンジの比が第1の値である場合に前記第1の画像を分割して得る領域の数が、前記比が前記第1の値より小さい第2の値である場合の前記数より小さくなるように、前記第1の画像を分割する分割手段と、
    前記領域のそれぞれに対して、入力される前記第1のレンジの輝度値と出力される前記第2のレンジの輝度値とを対応付ける関係情報を設定し、当該関係情報に基づいて、前記第1の画像に含まれる画素の輝度値を変換する変換手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記取得手段によって取得された前記情報に基づいて前記数を設定する設定手段をさらに有し、
    前記設定手段は、前記第1のレンジの大きさに対する前記第2のレンジの大きさの比が小さいほど、前記数を大きい値に設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記取得手段によって取得された前記情報に基づいて前記数を設定する設定手段をさらに有し、
    前記設定手段は、
    領域の数の複数の候補を設定し、
    前記複数の候補のそれぞれについて、当該候補の数の前記領域に前記第1の画像を分割した場合の評価値を、前記取得手段によって取得された前記情報に基づいて取得し、
    前記評価値に基づいて、前記複数の候補のうち1つの候補を、前記第1の画像を分割して得るべき領域の数として設定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記評価値は、前記候補の数で分割された前記領域のうち、輝度値の分散値が小さい領域が多いほど高い値を有する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記評価値は、前記候補の数で分割された前記領域の面積が大きいほど高い値を有する、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の画像処理装置。
  6. 前記取得手段によって取得された前記情報に基づいて前記数を設定する設定手段をさらに有し、
    前記設定手段は、前記第1のレンジの大きさに対する前記第2のレンジの大きさの比に応じて定まる前記領域のサイズに基づいて、前記数を設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記サイズは、前記比および前記第2の画像の観察条件に基づいて特定される、
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記観察条件は、前記第2の画像の解像度および観察距離を含む、
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 輝度の第1のレンジを有する第1の画像を、前記第1のレンジより狭い輝度の第2のレンジを有する第2の画像に変換して出力させるための画像処理を実行する画像処理装置の制御方法であって、
    取得手段が、前記第1のレンジの大きさおよび前記第2のレンジの大きさの情報を取得する取得工程と、
    分割手段が、前記取得手段によって取得された前記情報に基づいて、前記第1のレンジに対する前記第2のレンジの比が第1の値である場合に前記第1の画像を分割して得る領域の数が、前記比が前記第1の値より小さい第2の値である場合の前記数より小さくなるように、前記第1の画像を分割する分割工程と、
    変換手段が、前記領域のそれぞれに対して、入力される前記第1のレンジの輝度値と出力される前記第2のレンジの輝度値とを対応付ける関係情報を設定し、当該関係情報に基づいて、前記第1の画像に含まれる画素の輝度値を変換する変換工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  10. 設定手段が、前記取得手段によって取得された前記情報に基づいて前記数を設定する設定工程をさらに有し、
    前記設定工程では、前記第1のレンジの大きさに対する前記第2のレンジの大きさの比が小さいほど、前記数が大きい値に設定される、
    ことを特徴とする請求項9に記載の制御方法。
  11. 設定手段が、前記取得手段によって取得された前記情報に基づいて前記数を設定する設定工程をさらに有し、
    前記設定工程は、
    領域の数の複数の候補を設定することと、
    前記複数の候補のそれぞれについて、当該候補の数の前記領域に前記第1の画像を分割した場合の評価値を、前記取得手段によって取得された前記情報に基づいて取得することと、
    前記評価値に基づいて、前記複数の候補のうち1つの候補を、前記第1の画像を分割して得るべき領域の数として設定することと、
    を含むことを特徴とする請求項9又は10に記載の制御方法。
  12. 前記評価値は、前記候補の数で分割された前記領域のうち、輝度値の分散値が小さい領域が多いほど高い値を有する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の制御方法。
  13. 前記評価値は、前記候補の数で分割された前記領域の面積が大きいほど高い値を有する、
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載の制御方法。
  14. 設定手段が、前記取得手段によって取得された前記情報に基づいて前記数を設定する設定工程をさらに有し、
    前記設定工程では、前記第1のレンジの大きさに対する前記第2のレンジの大きさの比に応じて定まる前記領域のサイズに基づいて、前記数が設定される、
    ことを特徴とする請求項9に記載の制御方法。
  15. 前記サイズは、前記比および前記第2の画像の観察条件に基づいて特定される、
    ことを特徴とする請求項14に記載の制御方法。
  16. 前記観察条件は、前記第2の画像の解像度および観察距離を含む、
    ことを特徴とする請求項15に記載の制御方法。
  17. コンピュータを、請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
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