JP7278096B2 - 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関する。
デジタルカメラの普及により、デジタルカメラで撮影した動画像を、テレビなどの表示装置で見たり、プリンタなどで印刷したりすることが一般的になっている。このとき、デジタルカメラでは、撮影したシーンにおいて我々の見ている光を全て捉えられるわけではない。とりわけ輝度については、所定のダイナミックレンジ(以下、Dレンジ)を超えると、デジタルカメラが備えるセンサーのセンサー信号が飽和し、階調性を維持できなくなる。
一方、近年、高輝度、且つ、広色域の再現範囲を持つHDR(High Dynamic Range)コンテンツが普及している。HDRコンテンツでは、表現する輝度レンジにおいて1000nit、色域ではBT.2020を表現するものがある。HDR画像データをプリンタなどで印刷する際、HDRコンテンツのDレンジからプリンタが再現可能なDレンジへのレンジ変換において、画質劣化を抑制することが必要となる。特許文献1では、入出力データの変換において、トーンカーブを20%のグレーレベルに実質等しいアンカー点(基準輝度)を利用することが記載されている。
特許第5829758号公報
画像のハイライト領域の復元を行うための処理が適用された場合、該処理は必ずしも好適に作用するとは限らない。図5を用いて具体的に説明する。図5(a)は、主被写体である白い鳥501の背後に、背景にある水のきらめきが撮影されている画像を示す。この画像の背景部分は被写界深度から外れた領域であるため、水面のきらめきが丸く白い円状のいわゆる玉ボケの状態になっている。図5(b)は、主被写体として雪だるま503を撮影した画像であり、こちらも被写界深度から外れた背景部分がボケた画像となっている。雪だるま503の背後には、雪山や空に浮かぶ雲504が映り込んでいるが、焦点位置(合焦面)から外れていることから、ボケた背景となっている。これらの画像に対し、ハイライト領域の復元を行うための処理を適用した場合、ハイライト領域が復元され、例えば白い鳥501の羽の細部の再現や、雪だるま503の質感再現の向上が実現できる。
一方、玉ボケ部502や背景の空の雲504に対しては、ボケた領域のハイライトを復元することになる。その結果、玉ボケ部502が濁ってきらめき感が喪失したり、雲504は細部がなく単にべったりとしたグレーの領域になったりする。つまり、上述したHDR画像データにおけるハイライト復元処理では、必ずしも好適な処理にならない領域が存在しうる。
上記課題を解決するために本願発明は以下の構成を有する。すなわち、画像処理装置であって、第1のダイナミックレンジを有する第1の画像の複数の領域それぞれにおける、合焦面からの距離を示す距離情報を取得する取得手段と、前記合焦面からの距離が小さい場合に第1の変換特性の重みを高くし、前記合焦面からの距離が大きい場合に第2の変換特性の重みを高くすることにより、前記複数の領域それぞれの変換特性を決定する決定手段と、前記決定手段にて決定した変換特性を用いて前記複数の領域それぞれを変換することにより、前記第1のダイナミックレンジより小さい第2のダイナミックレンジを有する第2の画像に変換する変換手段とを有し、前記第1の変換特性は前記第2の変換特性よりも変換による階調欠損が少ない変換特性であり、前記第2の変換特性は前記第1の変換特性よりも変換によりコントラストが強くなる変換特性である。
本発明により、入力のDレンジから出力のDレンジへ変換する際に、画像内の合焦している主被写体部の階調性の復元を可能としつつ、ボケ領域に対するコントラストが高い画像を出力することが可能となる。
入出力の輝度レンジを表すグラフ(飽和領域あり)の例を示す図。 入出力の輝度レンジを表すグラフ(飽和領域なし)の例を示す図。 本発明の一実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成の例を示す図。 本発明の一実施形態に係る画像処理部のソフトウェア構成の例を示す図。 本発明の課題を説明するための図。 本発明の一実施形態に係るDレンジ圧縮のための1DLUTを示すグラフ。 本発明の一実施形態に係る低周波成分を生成するフィルタの例を示す図。 本発明の一実施形態に係る領域整合部の説明をするための図。 本発明の一実施形態に係る処理フローを示す図。 本発明の一実施形態に係る処理結果をグラフ化した図。 本発明の一実施形態に係る合焦点からの距離を示す図。 本発明の一実施形態に係るガマットマッピングを説明するための図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[輝度の変換]
図1は、入力装置と出力装置のDレンジに応じた輝度の変化を説明するための図である。ここでは、入力装置をデジタルカメラとし、出力装置をプリンタとして説明する。図1において、横軸は、シーンの輝度を示し、縦軸は出力輝度を示す。デジタルカメラでは、装置に備えられた測光機能を用い、基準輝度101が所定の出力値102になるよう相対的に輝度を決定する。出力輝度に関し、デジタルカメラなどに比べ、ディスプレイやプリンタのDレンジは狭い場合がある。そのため、例えば、デジタルカメラの撮影レンジに対して狭い、プリンタ等の出力レンジに対応して、曲線103で示すような特性をもつガンマ補正が適用される。図1の例の場合、シーンの輝度レンジ104に示すような高輝度のエリアについては、信号が飽和した白飛びの領域が含まれる画像が出力される。なお、入力のDレンジと出力のDレンジが同じである場合には、図1の破線にて示すように、入力値と出力値は同じとなるため、白飛びなどは発生しない。
図2は、画像が飽和する領域を最小限にしてDレンジ圧縮を行う例を示す図である。ここでは、入力としてのHDRコンテンツの輝度レンジが1000[nit]であり、出力としての記録装置の輝度レンジが100[nit]である場合の変換曲線の例を示している。図2において、横軸はHDRコンテンツのDレンジにおける輝度値(入力値)を示し、縦軸は記録装置のDレンジにおける輝度値(出力値)を示す。図2に示す例の場合、高輝度の領域でも信号が飽和して白飛びの領域が発生しないように変換される。
[ハードウェア構成]
図3は、本発明を適用可能なシステムのハードウェア構成の例を示す図である。本実施形態において、システムは、ホストPCとしての画像処理装置301と、画像形成装置としてのプリンタ308を含んで構成される。画像処理装置301は、CPU(Central Processing Unit)302、RAM(Random Access Memory)303、HDD(Hard Disc Drive)304、ディスプレイI/F(インタフェース)305、入力部I/F306、及びデータ転送I/F307を含んで構成される。CPU302は、HDD304に保持されるプログラムに従ってRAM303をワークエリアとしながら各種処理を実行する。例えば、CPU302は、入力部I/F306を介してユーザより受信したコマンドやHDD304に保持されるプログラムに従ってプリンタ308が記録可能な画像データを生成する。そして、CPU302は、生成した画像データをプリンタ308に転送する。また、CPU302は、データ転送I/F307を介してプリンタ308から受信した画像データに対し、HDD304に記憶されているプログラムに従って所定の処理を行う。その結果や様々な情報は、ディスプレイI/F305を介してディスプレイ(不図示)に表示される。画像処理装置301内において、各部位は通信可能に接続される。
プリンタ308は、CPU311、RAM312、ROM313、画像処理アクセラレータ309、データ転送I/F310、及び印刷部314を含んで構成される。CPU311は、ROM313に保持されるプログラムに従ってRAM312をワークエリアとしながら各種処理を実行する。画像処理アクセラレータ309は、CPU311よりも高速に画像処理を実行可能なハードウェアである。画像処理アクセラレータ309は、CPU311が画像処理に必要なパラメータとデータをRAM312の所定のアドレスに書き込むことにより起動され、上記パラメータとデータを読み込んだ後、上記データに対し所定の画像処理を実行する。なお、画像処理アクセラレータ309は必須な要素ではなく、同等の処理をCPU311にて実行し、画像処理アクセラレータ309は省略してもよい。印刷部314は、CPU311や画像処理アクセラレータ309により処理された画像データに基づき、記録媒体に対する印刷処理を行う。印刷部314は、例えば、インクジェット方式にて印刷を行うことができるが、他の方式にて印刷を行うような構成であってもよい。
画像処理装置301のデータ転送I/F307およびプリンタ308のデータ転送I/F310における接続方式としては、USB、IEEE1394、有線LAN、無線LAN等を用いることができるが、これらに限定するものではない。また、図3に示す例の場合、システムは、画像処理装置301とプリンタ308が異なる装置として設けられた例を示したが、これらが単一の装置にて実現されてもよい。
[画像処理全体の説明]
以下、本実施形態に係るコントラスト補正処理について具体的に説明する。本実施形態に係るコントラスト補正処理は、HDR画像データをプリンタ308で印刷する際に所定の画像処理を行うための処理である。
図4は、HDR画像データをプリンタ308で印刷する際の画像処理を説明するためのソフトウェア構成の例を示す図である。画像入力部400は、HDR画像データを取得する。本実施形態では、HDR画像データは輝度レンジが1000nit、色域はBT.2020のRGBデータであることを例にして説明する。HDR画像データは、デジタルカメラにて撮影された画像データであり、デジタルカメラから直接取得してもよいし、ネットワークを介して取得されてもよい。画像入力部400は、HDR画像データの他に、HDR画像データが撮影された際の撮影情報も取得する。撮影情報は、シャッター速度、露出時間、レンズ絞り値、ISO感度、撮影時ダイナミックレンジなどの情報が含まれる。他にも、被写体の距離情報やホワイトバランス、焦点距離、測光方式などの情報が取得されてもよい。
入出力Dレンジ係数算出部401は、入力、出力それぞれのDレンジに基づき、入出力Dレンジ係数kを算出する。入力Dレンジは、画像入力部400で取得したHDR画像データに付与される各種情報(撮影時のセンサーの特性と露出条件、ホワイトバランスの設定など)に基づき算出される。出力Dレンジは、印刷を行うプリンタ308のDレンジに基づいて決定される。なお、ここでの出力Dレンジは更に、印刷に使われる用紙種類のほか、印刷物が観察(設置)される観察環境などを考慮してもよい。例えば、印刷物に照明等が照射される展示環境において、輝度計などで測定することで輝度値を取得できる。例えば、印刷物の黒ベタ部と紙白の輝度を測定し、紙白輝度から黒ベタ輝度を減算することで出力Dレンジが求められる。上記は印刷物を例に挙げて示したが、ディスプレイ装置などの表示機器でも同様に出力Dレンジが求められる。ディスプレイの場合、例えば、バックライトなどの輝度値から、白部の値を特定してよい。各種情報は、ユーザからの入力により取得してもよいし、各装置から取得するような構成であってもよい。
入力、出力それぞれのDレンジから、入出力Dレンジ係数kは以下の式(1)により算出される。
入出力Dレンジ係数k=(出力Dレンジ)/(入力Dレンジ)…式(1)
入出力Dレンジ係数kは、入力Dレンジに対する出力Dレンジの比であり、0~1の範囲にて示される。入出力Dレンジ係数kが1以上になる場合は、その値に対し1へのクリップを行う。つまり、入力Dレンジよりも出力Dレンジの方が大きい場合にはkは1以上となり、その場合は、全て1として扱う。
コントラスト補正部402では、Dレンジ圧縮部403において低下するコントラストを補正する処理を実施する。コントラスト補正部402における処理の詳細は後述する。
距離情報算出部404では、画像入力部400より取得した入力データの各画素の位置に対応した距離情報を取得する。画素ごとの距離情報を取得するために、本実施形態では位相差を利用する手法を挙げる。各画素の位置に応じた位相差情報を得るため、センサー(不図示)において、1つの画素を2つのフォトダイオードにて検出するように構成し、それぞれから画像データを構成する画素値を取得する。これにより、2つの画像データが取得される。このとき、両画像間にはフォトダイオードの距離のずれによる位相差が生じている。このデータを比較することにより、各画素の距離情報が取得できる。本実施形態では、位相差が強く生じている画素ほど、合焦(ピントが合っている状態)の度合いを高くし、位相差が小さい場合は、合焦の度合いを小さくする。
また、本実施形態では、画像を複数の領域に分割し、この領域を処理単位とする。したがって、各領域において、画素単位で取得した距離情報を領域の代表値として算出する。各領域の代表値としての距離情報は、領域内の画素それぞれに対して得られた距離情報を平均化することで算出してもよいし、領域内の画素の距離情報の中から中間値を取得するなどの方法が挙げられる。ここで求めた距離情報をK(m)とし(mは対象領域を示す)、図11に示すように、K(m)が0~1の値となるデータを算出する。図11において、横軸は撮影した被写体と合焦点(合焦面)との距離の相対値を表し、縦軸は相対距離に対応付けられた距離K(m)を示す。合焦点1101では0となり、合焦点1101から距離が離れるに従い、1に近づくものとする。所定の距離から無限遠は1として扱う。
Dレンジ圧縮部403では、入力されたデータを、1次元ルックアップテーブル(以下1DLUT)などの手段を用いて所定の輝度レンジにDレンジ圧縮を行う。1DLUTを生成する際に、入出力Dレンジ係数算出部401で算出した入出力Dレンジ係数k、および距離情報算出部404より算出した距離情報を用いる。
図6(a)は、本実施形態に係る1DLUTを生成するためのグラフの例を示す。図6(a)において、横軸は入力輝度Yinを示し、縦軸は出力輝度Youtを示す。ここでは、入力DレンジをYi(輝度600が上限)とし、出力DレンジをYo(輝度601が上限)とする。本実施形態では、画像を分割し、領域毎に処理を実施するものとし、対象領域mに対してそれぞれ1DLUTが生成される。生成する1DLUTを、LUT(Y,m)として示す。LUT(Y,m)は、R(Y)とA(Y)の2つのテーブルに基づき生成される。
本例では、入力DレンジがYi、出力DレンジがYoであることから、入出力Dレンジ係数kは、式(1)に従いYo/Yiで算出される。また、図6(a)において、線610で示されるテーブルR(Y)、および、線611で示されるテーブルA(Y)はそれぞれ、以下の式(2)および式(3)により算出される。
R(Y)=k×Y …式(2)
A(Y)=min(Y,Yo) …式(3)
ここで、minは、引数の中から最小値を返す関数である。式(3)では、Y,Yoのうち小さい方の値が、A(Y)に設定される。R(Y)は、階調欠損のないテーブルを表す。一方、A(Y)は、高輝度側においてクリップ階調欠損があるものの、シーンの輝度に忠実な領域を有するテーブルとなっている。なお、式(2)および式(3)に従えば、出力DレンジYoが入力DレンジYiに等しくなる場合は、R(Y)、A(Y)ともに、リニア特性を有する直線602の入出力の関係となる。
次に、R(Y)、A(Y)と、距離情報算出部404から出力される距離情報に基づきLUT(Y,m)を算出する。LUT(Y,m)は、距離情報算出部404により算出されたK(m)を用いて、以下の式(4)により算出される。
LUT(Y,m)=K(m)×A(Y)+(1-K(m))×R(Y) …式(4)
式(4)に従えば、合焦点(合焦面)に近い領域ほどテーブルR(Y)の重みが高くなるように適用され、合焦点から離れるほどA(Y)の重みが高くなるように適用されることになる。言い換えると、合焦している主被写体部分については、階調欠損の少ない変換がなされ、主被写体以外の領域には、階調欠損はあるがコントラストの強い(シーン輝度に忠実な)変換が施されることになる。
なお、R(Y)、A(Y)を式(2)および(3)を用いて求めたが、これに限定するものではなく、例えば、基準輝度までを維持したテーブルを用いてもよい。図6(b)にその場合の例を示す。図6(b)において、横軸は入力輝度Yinを示し、縦軸は出力輝度Youtを示す。図6(b)において、0から基準輝度630までの出力値は、R(Y)、A(Y)ともに同じ値となり、基準輝度630が入力された場合の出力輝度は輝度値631となる。図6(b)において、基準輝度630よりも大きな輝度値が入力された際に、R(Y)、A(Y)はそれぞれの特性を有するものになる。図6(b)において、曲線620はR(Y)を示し、曲線621はA(Y)を示す。なお、直線622は、図6(a)の直線602に対応する。
本実施形態において、入力Dレンジおよび出力DレンジそれぞれはYi=1000nit、Yo=100nitである。そのため、1000nitの輝度レンジを有するHDR画像データは、プリンタで扱うことのできる100nitの輝度レンジに圧縮されることになる。
ガマットマッピング部405では、3次元LUT(以下、3DLUT)などの手法を用いてプリンタの持つ色域にガマットマッピングを行う。図12は、ガマットマッピングを説明するための図である。図12において、横軸はYCbCr色空間のCrを示し、縦軸は輝度Yを示す。入力色域1201は、Dレンジ圧縮された画像データの色域を示す。出力色域1202は、ガマットマッピングにより出力される色域を示す。ここでは、出力色域1202は、プリンタ308がもつ色域に対応しているものとする。したがって、入力色域1201は、プリンタ308の色域である出力色域1202にガマットマッピングされる。
本実施形態において、入力色を(Y,Cb,Cr)とすると、(Y’,Cb’,Cr’)に変換される。入力色域1201のプライマリーカラー1203、1206は、出力色域1202のプライマリーカラー1204、1205にそれぞれマッピングされる。図12中の破線で示すようにプライマリーカラー1203、1206の輝度値Yは同じ輝度値であるが、ガマットマッピング後のプライマリーカラー1204、1205は異なる輝度値になる。このように、ガマットマッピングの入出力の色域が相似形でない場合には、同じ入力輝度値であっても色相によっては異なる出力輝度値にマッピングされる。また、斜線で表した色域外領域1207(入力色域1201と出力色域1202の差分)は、プリンタでは表現できない色域となる。色域外領域1207は出力色域1202内に圧縮してマッピングされる。
画像出力部406では、プリンタ308で出力するための画像処理を行う。ガマットマッピング部405でガマットマッピングされた画像データは、プリンタ308で印刷する際のインク色に色分解が行われる。更に、画像出力部406は、ディザもしくは誤差拡散処理を用いて、インクを吐出する/しないを表す2値データに変換する量子化処理など、プリンタ308での出力に必要な所望の画像処理を行う。
(コントラスト補正部)
本実施形態に係るコントラスト補正部402における処理の詳細を説明する。
領域分割部4020では、画像入力部400で入力された画像を、所定の領域に分割する。領域分割では様々な手法が存在するが、例えば、所定の画素サイズを有する矩形で分割してよい。具体的には、所定の画素数を有する画像(横画素数P,縦画素数Q)を、それよりも小さい、画素数(例えば横画素数X,縦画素数Y)で分割する(P>X,Q>Y)。
この他の領域分割の手法として、輝度をカテゴライズし、そこから分類する方法や、さらに色成分も加えて、色空間で分割する方法を用いてもよい。また、画像のコンテンツに応じて分割する方法を用いてもよい。また、顔検出など、特定領域の認識処理と組み合わせる手法を用いてもよい。本実施形態では説明を簡単にするために、矩形により分割する方法を用いて説明する。
色変換部4021では、入力されたRGBデータを輝度と色差に変換する。本実施形態では、変換後のデータの色表系としてYCbCrを用いて説明する。RGBからYCbCrへの変換は式(5)~式(7)で表す。
Y=0.299×R+0.587×G+0.114×B …式(5)
Cb=-0.1687×R-0.3313×G+0.5×B …式(6)
Cr=0.5×R-0.4187×G-0.0813×B …式(7)
なお、色変換部4021で用いられる色表系は、YCrCbに限定するものではない。例えば、明度と色差を表すCIE L*a*b* (CIELAB)色空間や、色相と彩度、明度を表すHSL色空間を用いてもよい。それぞれの色表系においては、YCrCbにおける輝度(Y)に相当するものは、明度(LabのLやHSLのL)となる。
周波数分解部4022では、入力された画像データの輝度成分Yを高周波成分Hと低周波成分Lに周波数分解を行う。本実施形態において、低周波成分Lは、輝度成分Yに対してフィルタリング処理を行うことで生成する。図7を用いて、フィルタリング処理についてガウス型フィルタを例に説明する。フィルタサイズが5×5の大きさを表し、ピクセルごとに係数値701が設定されている。画像の横方向をx、縦方向をy、そして、座標(x,y)のピクセル値をp(x,y)、フィルタ係数値をf(x,y)とする。そして、注目画素ごとに以下の式(8)で表す方法でフィルタリング処理を行う。注目画素702を中心として、画像データをフィルタが走査するごとに式(8)の計算を行う。フィルタがすべての画素を走査し終わると、低周波成分画像が得られる(L(x,y))。なお、式(8)において、記号“・”は積を表す。
L(x,y)={1/Σf(x,y)}・Σ{f(x,y)×p(x,y)} …式(8)
本実施形態では、フィルタ特性がガウス型を例に説明したが、これに限定するものではない。例えば、バイラテラルフィルタの様なエッジ保存型のフィルタを用いてもよい。エッジ保存型のフィルタを使用すれば、コントラスト補正をした際に、エッジ部分に発生するアーキファクトのハロを低減することができる。
ピクセルごとに、輝度成分をY,高周波成分をH、低周波成分をLとすると、高周波成分Hは以下の式(9)により算出される。
L=Y/H …式(9)
本実施形態では、輝度成分Yの高周波成分Hと低周波成分Lはそれぞれ、反射光成分Rと照明光成分Liと同じものとして説明する。
照明光成分も低周波成分と同様にフィルタリング処理を行うことで生成することができる。また、エッジ保存型のフィルタを使用すれば、よりエッジ部分の照明光成分を精度よく生成することができる。反射光成分Rと照明光成分Liは式(9)と同様に以下の式(10)で表すことができる。
R=Y/Li …式(10)
高周波成分Hは、式(9)で表されるように入力画像を低周波成分で除算することによって生成した。しかしこれに限定するものではなく、以下の式(11)で表されるように、入力画像から低周波成分を減算することで生成してもよい。
H=Y-L …式(11)
高周波成分補正部4023では、周波数分解部4022において分解された高周波成分Hに対してコントラスト補正を行い、コントラスト補正後の高周波成分Hcを生成する。このとき、高周波成分補正部4023は、距離情報算出部404より算出した距離情報を利用する。
Hcの生成方法の例について説明する。上記のDレンジ圧縮部403の説明において、Dレンジ圧縮のテーブルLUT(Y)は、階調欠損のないR(Y)と、高輝度側にクリップ階調欠損があるもののシーンの輝度に忠実な領域を有するA(Y)とを用いることを述べた。R(Y)のテーブルが使用される場合、図6(a)の線610に示すように、変換特性としての直線の傾きが小さく、画像のコントラストが不足した、いわゆる眠たい画像になってしまう。そのため、ここで求めるコントラスト補正後の高周波成分Hcを重畳することで、高周波のコントラストを保持し、眠たい画像の発生を回避する。ここでは、Dレンジ変換前のHDR画像データが有する高周波成分Hのコントラストを保持する。つまり、R(Y)を適用した際の復元すべき高周波成分をH1とすると、下記の式(12)となる。
H1=H …式(12)
一方、A(Y)が適用された場合は、図6に示すように、高輝度部に飽和している領域が存在することから、おおよそのコントラストは復元されている。つまり、Dレンジ変換前のコントラストHまでを復元する必要はない。A(Y)を適用した際の復元すべき高周波成分をH2とすると、下記の式(13)となる。
H2=H×t …式(13)
ここで、tは1以下の係数であり、どの程度のコントラストにするのかは、予め設定しておく。なお、Dレンジ変換の際にA(Y)を適用することで十分なコントラストが得られていると判断する場合は、tは“1”(後述の式(16)の場合)もしくは“0”(後述の式(17)の場合)に設定してもよい。
コントラスト補正後の高周波成分Hcは、Dレンジ圧縮部403と同様、距離情報算出部404により算出されたK(m)を用い、下記の式(14)により算出される。この式(14)から、合焦点からの距離に近い(K(m)の値が小さい)ほど、H1の影響が強く、変換前のHDR画像の有する高周波成分を保持することになる。逆に、合焦点からの距離が遠いほど、変換前のHDR画像の有する高周波成分は保持されない。
Hc=K(m)× H2+(1-K(m))× H1 …式(14)
式(14)は、上述した式(4)に対応している。
尚、上記において、R(Y)が適用された場合に、Dレンジ変換前のHDR画像データが有する高周波成分Hのコントラストを保持することを述べたが、これに限定するものではない。例えば、以下の式(15)に示すように、Dレンジ変換前のHDR画像データが有する高周波成分Hに対して係数pを乗じてもよい。この係数pの値を制御することにより、例えば、用途に応じたコントラストの強弱を制御することができる。
H1=H×p …式(15)
係数pは予め設定しておいてもよいし、入力と出力の入出力Dレンジ係数を利用し、入力と出力のDレンジの違いに応じて、コントラストの強度を変化させてもよい。
画像合成部4024では、高周波成分補正部4023から出力されるコントラスト補正後の高周波成分Hcと、Dレンジ圧縮部403から出力される圧縮後低周波成分L’を合成する。さらに、画像合成部4024は、色変換部4021から出力される色差成分の(Cb,Cr)を結合し、カラー画像の生成を行う。その合成に用いられる式を以下の式(16)に表す。式(16)において、高周波成分Hcと圧縮後低周波成分L’を積算することで、周波数成分を合成した輝度画像Ycが得られる。
Yc=Hc×L’ …式(16)
周波数分解部4022において、式(11)を用いて高周波成分Hを生成している場合には、輝度画像Ycは以下の式(17)で算出することができる。
Yc=Hc+L’ …式(17)
そして、画像合成部4024は、輝度画像Ycと色差成分(Cb,Cr)を合成し、カラー画像(Yc、Cb,Cr)を生成する。
領域整合部4025では、画像合成部4024により行われた画像合成の結果に対し各領域における周囲の領域との整合を行う。図8は、本実施形態に係る領域整合を説明するための図である。図8において、矩形801は、1つの領域を表しており、各領域のサイズは、X画素×Y画素の領域となる。対象領域m内の位置(i,j)の画素の輝度値をYm(i,j)、対象領域mの上下左右の4つの領域nの代表輝度値をYc(n)として示す。尚、ここでは、代表輝度値Ycは、対象領域の輝度を平均したものを利用するがこれに限定するものではない。また、nは1~4のいずれかを示し、対象領域mとの相対関係において、1:上、2:左、3:下、4:右を意味するものとする。周囲領域nの代表点(ここでは重心点)と画素位置(i,j)との距離をd(n)とした場合、Ym(i,j)は以下の式(18)で算出される。
Figure 0007278096000001
…式(18)
式(18)を用いることで、領域毎に実施したDレンジ圧縮処理やコントラスト補正処理の周囲領域との整合性を確保でき、特異な領域のために、画像弊害が発生することを回避することができる。つまり、着目領域の画素値を、着目画素に隣接する隣接領域(周囲領域n)の値に基づいて修正を行う。
[処理フロー]
図9は、本実施形態に係る処理のフローチャートを示す。本処理フローは、例えば、画像処理装置301のCPU302がHDD304等に格納されたプログラムを読み出して実行することで実現される。なお、図9の各工程における処理の詳細は、図4を用いて説明した処理に対応する。また、各工程の順序は必ずしも図9に示すものではなく、一部が入れ替わってもよい。
S901にて、画像処理装置301は、画像入力部400により、対象となる画像データを取得する。
S902にて、画像処理装置301は、距離情報算出部404により、同画像データに付随する位相差データに基づき、距離情報を算出する。
S903にて、画像処理装置301は、入出力Dレンジ係数算出部401にて、S901にて取得した画像データおよびプリンタ308の出力情報から入出力のDレンジ情報を取得する。
S904にて、画像処理装置301は、入出力Dレンジ係数算出部401にて、取得した入出力のDレンジ情報から、入出力Dレンジ係数kを算出する。
S905にて、画像処理装置301は、領域分割部4020により、領域分割処理を実施し、画像を複数の領域に分割する。
S906にて、画像処理装置301は、距離情報算出部404にて、S902にて取得した距離情報を用いて、対象領域mの合焦点からの距離K(m)を算出する。
S907にて、画像処理装置301は、Dレンジ圧縮部403にて、S904にて算出した入出力Dレンジ係数k、およびS906にて算出した距離K(m)に基づいてDレンジ圧縮処理を実施する。
S908にて、画像処理装置301は、色変換部4021、周波数分解部4022、および高周波成分補正部4023により、高周波成分の補正処理を行い、画像に適したコントラスト処理を行う。
S909にて、画像処理装置301は、領域分割した全領域に対し、処理が終了したか否かの判定を行う。終了していないと判定された場合(S909にてNO)S906に進み、未処理の領域を対象領域として処理を繰り返す。全領域に対する処理が終了していると判定された場合(S909にてYES)S910へ進む。
S910にて、画像処理装置301は、画像合成部4024、および領域整合部4025により、領域の整合性処理を行う。
S911にて、画像処理装置301は、コントラスト補正部402から出力される整合性処理が完了した画像データに対し、ガマットマッピング部405により、ガマットマッピング処理を行う。
S912にて、画像処理装置301は、画像出力部406により、プリンタ308における印刷に必要な各種画像処理を実行する。そして、本処理フローを終了する。
図10は、上記処理により得られる結果の例を説明するための図である。図10(a)~(c)はそれぞれ、入力Dレンジが出力Dレンジよりも大きい場合、入力Dレンジが出力Dレンジよりわずかに大きい場合、入力Dレンジと出力Dレンジが同じ場合を表している。
図10(a)~図10(c)において、上部のグラフは、横軸に領域の合焦点からの距離を示し、縦軸はコントラストと階調性のブレンド率を示す。ブレンド率は、式(4)や式(14)にて示したように、Kに基づく、変換の適用の割合を示す。また、コントラストとは、上述したA(Y)による強いコントラスト補正を有する1DLUTを適用することを意味する。階調性とは、上述のR(Y)の1DLUTを適用し更に圧縮前の高周波成分を重畳することにより、飛びのない階調性を維持することを意味する。したがって、式(4)や式(14)に示すように、画像の合焦領域では、より階調性をもつ再現がなされ、合焦点からの距離が離れるほど、ハイライトに飛びのある強いコントラストが適用されることになる。
図10(a)と図10(b)に示すように、入力のDレンジが出力よりも大きいほど、つまり、入力と出力のレンジ差があるほど、それぞれの処理強度は強くなる。一方、レンジ差が小さくなるに従い、処理の強度は弱まる。また、図10(c)に示すように、入力と出力のDレンジが同一である場合は、Dレンジの変換は行われず、合焦面に対する領域の距離情報に応じたコントラストと協調性の変動は生じない。
以上、本実施形態により、入力のDレンジを出力のDレンジへ変換する際に、画像内の合焦している主被写体部の階調性の復元を可能としつつ、ボケ領域に対するコントラストが高い画像を出力することが可能となる。
<その他の実施形態>
本発明は上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピューターにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
301…画像処理装置、308…プリンタ、400…画像入力部、401…入出力Dレンジ係数算出部、402…コントラスト補正部、403…Dレンジ圧縮部、404…距離情報算出部、405…ガマットマッピング部、406…画像出力部、4020…領域分割部、4021…色変換部、4022…周波数分解部、4023…高周波成分補正部、4024…画像合成部、4025…領域整合部

Claims (7)

  1. 第1のダイナミックレンジを有する第1の画像の複数の領域それぞれにおける、合焦面からの距離を示す距離情報を取得する取得手段と、
    前記合焦面からの距離が小さい場合に第1の変換特性の重みを高くし、前記合焦面からの距離が大きい場合に第2の変換特性の重みを高くすることにより、前記複数の領域それぞれの変換特性を決定する決定手段と、
    前記決定手段にて決定した変換特性を用いて前記複数の領域それぞれを変換することにより、前記第1のダイナミックレンジより小さい第2のダイナミックレンジを有する第2の画像に変換する変換手段と
    を有し、
    前記第1の変換特性は前記第2の変換特性よりも変換による階調欠損が少ない変換特性であり、前記第2の変換特性は前記第1の変換特性よりも変換によりコントラストが強くなる変換特性である、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記変換手段にて変換された前記第2の画像を補正する補正手段を更に有し、
    前記補正手段は、前記第1の画像のコントラスト補正後の高周波成分を前記第2の画像に重畳することで補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記変換手段により変換された前記複数の領域を合成する合成手段を更に有し、
    前記合成手段は、前記複数の領域のうちの着目領域の画素値を、当該着目領域に隣接する隣接領域の代表画素値に整合させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の変換特性は、前記第1のダイナミックレンジに対する前記第2のダイナミックレンジの比を前記第1の画像の画素値に積算することにより変換を行う変換特性であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2の変換特性は、前記第1の画像の画素値と前記第2のダイナミックレンジのうちの最小値を出力する変換特性であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 第1のダイナミックレンジを有する第1の画像の複数の領域それぞれにおける、合焦面からの距離を示す距離情報を取得する取得工程と、
    前記合焦面からの距離が小さい場合に第1の変換特性の重みを高くし、前記合焦面からの距離が大きい場合に第2の変換特性の重みを高くすることにより、前記複数の領域それぞれの変換特性を決定する決定工程と、
    前記決定工程において決定した変換特性を用いて前記複数の領域それぞれを変換することにより、前記第1のダイナミックレンジより小さい第2のダイナミックレンジを有する第2の画像に変換する変換工程と
    を有し、
    前記第1の変換特性は前記第2の変換特性よりも変換による階調欠損が少ない変換特性であり、前記第2の変換特性は前記第1の変換特性よりも変換によりコントラストが強くなる変換特性である、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  7. コンピューターを、
    第1のダイナミックレンジを有する第1の画像の複数の領域それぞれにおける、合焦面からの距離を示す距離情報を取得する取得手段、
    前記合焦面からの距離が小さい場合に第1の変換特性の重みを高くし、前記合焦面からの距離が大きい場合に第2の変換特性の重みを高くすることにより、前記複数の領域それぞれの変換特性を決定する決定手段、
    前記決定手段にて決定した変換特性を用いて前記複数の領域それぞれを変換することにより、前記第1のダイナミックレンジより小さい第2のダイナミックレンジを有する第2の画像に変換する変換手段
    として機能させ、
    前記第1の変換特性は前記第2の変換特性よりも変換による階調欠損が少ない変換特性であり、前記第2の変換特性は前記第1の変換特性よりも変換によりコントラストが強くなる変換特性である、
    ことを特徴とするプログラム。
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