JP2014009358A - 蛍光セキュリティ相転移インク - Google Patents

蛍光セキュリティ相転移インク Download PDF

Info

Publication number
JP2014009358A
JP2014009358A JP2013123272A JP2013123272A JP2014009358A JP 2014009358 A JP2014009358 A JP 2014009358A JP 2013123272 A JP2013123272 A JP 2013123272A JP 2013123272 A JP2013123272 A JP 2013123272A JP 2014009358 A JP2014009358 A JP 2014009358A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorescent
ink
color
materials
fluorescent ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013123272A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014009358A5 (ja
Inventor
Gabriel Iftime
ガブリエル・イフタイム
Maria Birau
マリア・ビラウ
Peter G Odell
ピーター・ジー・オデール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Xerox Corp
Original Assignee
Xerox Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Xerox Corp filed Critical Xerox Corp
Publication of JP2014009358A publication Critical patent/JP2014009358A/ja
Publication of JP2014009358A5 publication Critical patent/JP2014009358A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/34Hot-melt inks
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/50Sympathetic, colour changing or similar inks

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】異なる励起波長への曝露時に異なる色の光を発光できる複数の蛍光材料を含む蛍光インク及びこの蛍光インクを用いたセキュリティ文書認証プロセスを提供する。
【解決手段】第1の蛍光材料および第2の蛍光材料を含み、蛍光インクが、第1の励起波長への曝露時に第1の色の光を発光し、第2の励起波長への曝露時に第2の色の光を発光する相転移性を有する蛍光インクであり(更に第3の蛍光材料を含めることができる)及びこの蛍光インクを用いたセキュリティ文書認証方法。
【選択図】なし

Description

本実施形態は、蛍光組成物、例えば固体相変化またはホットメルトインク、より詳細にはセキュリティ文書を認証するために異なる励起波長の下で活性化され得る2つの蛍光材料を含むセキュリティインクに関する。
セキュリティ特徴を文書または論文に組み込むことが所望される多くの用途がある。こうしたセキュリティ特徴は、論文を認証または有効にする方法を提供することによって、偽造を防止する。セキュリティ印刷能は、近年、相転移インクに関して可能になっている。特定の蛍光セキュリティ材料を含むインクは、UV光の下で見られる場合に、明るい着色光を発光することが示された。
文書の認証が可能である蛍光相転移インクは、当該技術分野において既知である。こうした蛍光相転移インクは、蛍光染料または蛍光染料混合物を含ませることによって調製されて、UV光励起の下で所望の発光色を得る。こうしたセキュリティインクで製造されたプリントは、通常、ブラックライト源(UVA)を用いて認証される。例えば、現代の紙幣は、その中に埋め込まれたセキュリティストリップを含み、ブラックライトの下で明るい緑色に輝く。複製されたプリントは、偽造者が、UV光に曝した場合にオリジナル文書の色を発光する蛍光材料を見付けたかどうかで検出可能となる。しかし、この技術の短所は、最終的に発光された色は同じままである(すなわち、異なる波長励起でもただ1つの所定の色を発光する)ことであり、偽造者が1つの発光色と適合させるだけでよいので、こうしたプリントを偽造に対して脆弱にする。
故に、印刷された文書のセキュリティを向上させる必要がある。現在の技術と比べた場合に、偽造がより困難であるコスト効率の良いセキュリティインクおよび検出方法を提供することが必要とされている。また、インクが、偽造者が予測できない特性を有する場合にはさらに有益である。
特に、本実施形態は、異なる励起波長への曝露時に異なる色の光を発光できる複数の蛍光材料を含む蛍光インクを提供する。
図1は、可視スペクトルを例示する図である。 図2は、頂部が蛍光1、底部が蛍光2である1つの蛍光材料を用いて製造されるコントロールインクの254nm(UVC)および365nm(UVA)励起波長における同じ色の発光を例示する図である。 図3は、本明細書の実施形態に従って2つの蛍光材料を用いて製造されたインクの、254nm(UVC)および365nm(UVA)励起波長それぞれにおける異なる色の発光を例示する図である。 図4は、2つの不適切な蛍光材料で製造されたコントロールインクの254nm(UVC)および365nm(UVA)励起波長における同じ色の発光を例示する図である(実施反例1)。 図5は、2つの不適切な蛍光材料で製造されたさらに別のコントロールインクの254nm(UVC)および365nm(UVA)励起波長における同じ色の発光を例示する(実施反例2)。
用語「蛍光材料」は、用語「蛍光添加剤」および「蛍光染料」に関して交換可能に使用される。
異なるUV励起下で見られる場合に異なる色を発光する複数の蛍光材料を含むセキュリティ相転移インクが本明細書で開示される。実施形態において、この開示は、2つ以上の蛍光材料を含む蛍光インク組成物を提供する。実施形態において、この開示は、2つの蛍光材料を含む蛍光インク組成物(または蛍光二重色インク組成物)を提供する。実施形態において、開示は、3つ以上の蛍光材料を含む蛍光インク組成物(または蛍光複数色インク組成物)を提供する。セキュリティ相転移インク中に存在する蛍光材料のそれぞれは、異なる励起UV光波長に曝される場合に異なる光吸収および発光特性を有する。例えば、蛍光インクは、第1の蛍光材料、第2の蛍光材料、第3の蛍光材料などを含んでもよく、ここでこの蛍光インクは、第1の励起波長への曝露時に第1の色の光を発光し、第2の励起波長への曝露時に第2の色の光を発光し、第2の励起波長への曝露時に第3の色の光を発光するなどである。
それぞれ別個に使用されて異なる色を発光する2つ以上の蛍光材料を単純に混合することでは、二重または複数色の発光蛍光インクを提供するのには不十分であることに留意することが重要である。こうした蛍光材料のランダム混合では、おそらく、個々の色の合計である色を発光するインクが提供される。
本明細書では、異なる励起波長に曝される場合に、複数の色を発光する蛍光インクを提供する。励起UV光の下で発光された色をユーザーが視覚的に区別可能であるためには、蛍光材料は、次の基準を満たすように注意深く選択される。(a)蛍光材料の吸収最大値において十分な差異がある、および(b)発光された色の励起波長において十分な差異がある。
実施形態において、それぞれの蛍光材料は、他の蛍光材料とは異なる波長励起において強い吸収(高い励起係数)を有する。いずれか2つの蛍光材料間の吸収最大値間の差異は、少なくとも30nm、50nmまたは100nmでなければならない。実際、2つの蛍光材料の吸収間の差異が大きくなるにつれて、各蛍光色の活性化が容易になる。特定の一実施形態において、蛍光インクが2つ以上の蛍光材料、例えば2つの蛍光材料を含む場合、第1の蛍光材料の吸収最大値と、第2の蛍光材料の吸収最大値との差異は少なくとも30nmである。さらなる実施形態において、蛍光インクは、3つ以上、例えば3つの蛍光材料を含む場合、第1の蛍光材料の吸収最大値と、第2の蛍光材料の吸収最大値との間の差異は、少なくとも30nmであり、第1の励起波長と第3の励起波長との差異は少なくとも30nmであり、第1の励起波長と第3の励起波長との差異は少なくとも30nmである。
蛍光材料の1つ(例えば、インクに存在する第1、第2、第3、またはいずれかの追加の蛍光材料)の吸収最大値は、約180nm〜約300nm、例えば約220nm〜約280nm、または254nm(UVC)であってもよい。蛍光材料の他の1つ(例えばインクに存在する第1、第2、第3、またはいずれかの追加の蛍光材料)の吸収最大値は、約320nm〜約400nm、例えば約340nm〜約380nm、または約365nm(UVA)であってもよい。蛍光材料の他の1つ(例えばインクに存在する第1、第2、第3、またはいずれかの追加の蛍光材料)の吸収最大値は、約280nm〜約360nm、例えば約280nm〜約315nm(UVB)であってもよい。特定の一実施形態において、第1の蛍光材料の吸収最大値は、約254nm(UVC)であってもよく、第2の蛍光材料の吸収最大値は、約365nm(UVA)であってもよい。別の特定の実施形態において、第1の蛍光材料の吸収最大値は約254nm(UVC)であってもよく、第2の蛍光材料の吸収最大値は、約315nm(UVB)であってもよい。さらに別の特定の実施形態において、第1の蛍光材料の吸収最大値は、約254nm(UVC)であってもよく、第2の蛍光材料の吸収最大値は約365nm(UVA)であってもよい。
図1は、参照として可視光(400nm〜750nm)の発光スペクトルを示す。2つの発光波長のいずれかの間にある少なくとも30nm、50nm、または100nmの差異は、明確な検出を可能にするのに十分な分離である。実際、差異が大きくなるにつれて、異なる発光の検出が容易になる。
発光色のいずれか(例えば第1、第2、第3、またはいずれかの追加の発光色)の波長は、約400nm〜約750nmであってもよい。特定の一実施形態において、第1の発光色の波長は、約500nm〜約600nm、または約550nm(緑色)であってもよく、第2の発光色の波長は、約600nm〜約650nm、または約620nm(橙色)であってもよい。こうした色は、人の目で容易に区別可能である。
実施形態において、蛍光インクは、第1の励起波長への曝露時に第1色の光を発光し、第2の励起波長の曝露時に第2の色の光を発光するなどである。
実施形態において、蛍光インクは、2つ以上の蛍光材料、例えば2つの蛍光材料を含む場合、第1の励起波長と第2の励起波長との差異は少なくとも30nmである。さらなる実施形態において、蛍光インクが3つ以上の蛍光材料、例えば3つの蛍光材料を含む場合、蛍光インクはさらに、第3の励起波長への曝露時に第3の色の光を発光し、第1の励起波長と第3の励起波長との差異は、少なくとも30nmであり、第1の励起波長と第3の励起波長との差異は少なくとも30nmである。
異なるUV励起(検出)波長の下で蛍光インクの観察された色は、選択された蛍光材料の吸収最大値に依存する。254nm(UVC)および365nm(UVA)における2つの異なる励起波長の下で見られる2つの蛍光材料を含む二重色蛍光インクを考慮して、いくつかのシナリオ/観察が以下の表1に例示される。例えば、(シナリオ1):インク番号Aは、UVCでの強い吸収を有し、色1(緑)を発光する蛍光材料(X)、およびUVAにて強い吸収を有し、色2(赤)を発光する別の蛍光材料(Y)を含む。UVCの下で観察される色は緑であり、UVAの下で観察される色は赤である。(シナリオ2):インク番号Bは実施されたものであり、これは色1を発光する蛍光材料(X)を含み、UVCでの強い吸収およびUVAでの弱い吸収を有する。インク番号Bはまた、色2を発光する別の蛍光材料(Y)を含み、UVCでの弱い吸収およびUVAでの強い吸収を有する。UVCの下で観察される色は、大部分が色1であり、UVAの下で観察される色は大部分が色2であった。(シナリオ3):インク番号Cは色1を発光する蛍光材料(X)を含み、UVCおよびUVA両方で強い吸収を有する。インク番号Cはまた、色2を発光する別の蛍光材料(Y)を含み、UVCでの強い吸収およびUVAでの弱い吸収を有する。UVCの下で観察される色は、色1および色2の組み合わせであり、UVAの下で観察される色は大部分が色1である。(シナリオ4):インク番号Dは、色1を発光する蛍光材料(X)は、UVCでの弱い吸収およびUVAでの強い吸収を有する。インク番号Dはまた、色2を発光する別の蛍光材料(Y)を含み、これはUVCでの強い吸収およびUVAでの弱い吸収を有する。UVCの下での観察された色は大部分が色2であり、UVAの下で観察された色は大部分が色1である。
好適な蛍光材料は、蛍光染料を含む。本明細書で使用するのに好適な蛍光染料の例としては、染料ファミリに属する染料、ローダミン、フルオレセイン、クマリン、ナフタルイミド、ベンゾキサンテン、アクリジン、アゾ、レアアース金属イオンの配位錯体、これらの混合物などが挙げられる。
蛍光材料のそれぞれ(すなわち第1、第2、第3、またはいずれか追加の蛍光材料のそれぞれ)は、蛍光インクに存在する他の蛍光材料と同じまたは異なる蛍光染料を含んでいてもよい。
本明細書で使用される蛍光材料は、一般に、蛍光顔料を含んでいない。通常、こうした複合粒子は、極めて硬質で堅牢性のポリマーマトリックスに分散された蛍光顔料で構成され、通常、1〜5ミクロンのサイズである。こうした大きいサイズの粒子は、プリントヘッドのノズルを詰まらされる場合があるので、インクジェット印刷には不向きである。しかし、約500nmより小さいサイズの蛍光ナノ顔料は、それらが詰まる危険性なく、インクジェットのプリントヘッドノズルを通して噴出可能であるので、好適である。
蛍光有機ナノ粒子は、Nicomp粒子分析器を用いて測定される場合に、約500nm未満、例えば約200nm未満、または約100nm未満の最大サイズを有していてもよい。ある実施形態において、蛍光有機ナノ粒子は、堅牢性の硬質粒子であり、有機溶媒中に分散可能である。
500nm未満のサイズを有する蛍光ナノ粒子(すなわちナノ顔料)の好適な例としては、蛍光化合物、例えばベンゾチオキサンテン顔料(少なくとも1つの官能性部分を含む)、および安定剤化合物(少なくとも1つの官能基を含む)が挙げられ、ここでこの官能性部分は、この官能基と非共有結合により関連し、関連安定剤の存在下で、粒子成長および凝集の程度を制限し、ナノスケールサイズの粒子を得る。こうした蛍光ナノ粒子は、2008年10月6日に出願された米国特許出願第20100083869号、発明の名称「FLUORESCENT NANOSCALE PARTICLES(蛍光ナノスケール粒子)」(Birau et al.)に開示されている。
別のクラスの好適な蛍光ナノ顔料は、エマルション凝集プロセスを用いることによってポリマーラテックスを調製して製造される。本明細書で使用される場合、「蛍光有機ナノ粒子」とは、1つ以上の架橋樹脂を含む1つ以上のポリマー樹脂、およびこの樹脂マトリックス内に分散した1つ以上の蛍光染料を含むポリマーマトリックスを記載する。こうした蛍光ナノ粒子は、2008年10月6日に出願された米国特許出願第20100084610号、発明の名称「FLUORESCENT ORGANIC NANOPARTICLES AND A PROCESS FOR PRODUCING FLUORESCENT ORGANIC NANOPARTICLES(蛍光有機ナノ粒子および蛍光有機ナノ粒子の製造プロセス)」(Iftime et al.に対する)に開示されている。
蛍光材料の総量は、蛍光インクの約0.01重量%〜約15重量%、約0.1重量%〜約10重量%、または約0.2重量%〜約5重量%で、蛍光インク中に存在し得る。それぞれの蛍光材料は、独立に、蛍光インクの約0.005重量%〜約14.99重量%、約0.05重量%〜約9.90重量%、または約0.10重量%〜約4.8重量%で存在してもよい。蛍光材料は、非常に少量で蛍光を示すことができることに留意することも重要である。
ある実施形態において、蛍光インクは、着色非蛍光材料を含んでいてもよい。こうした蛍光インクは、周囲光で見られる場合にある色を発光し、異なるUV波長での励起下、異なる色を発光する。UV励起に曝される場合、蛍光インクは、周囲光で示された色と同じまたは異なっていてもよい色を発光してもよい。蛍光インクの外観の変化は、UV励起への曝露時に蛍光材料の蛍光により視覚可能である。
好適な着色非蛍光材料の例としては、顔料、染料、顔料および染料の混合物、顔料の混合物、染料の混合物などが挙げられる。インクビヒクル中に分散または溶解でき、他のインク構成成分と相溶性である限り、いかなる染料または顔料が選択されてもよい。着色非蛍光材料の例としては、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックまたはこれらの混合物が挙げられる。
着色非蛍光材料は、蛍光インクの約0.5重量%〜約75重量%、約0.75重量%〜約50重量%、または約1重量%〜約30重量%で蛍光インク中に存在してもよい。
ある実施形態において、蛍光インクは、着色非蛍光材料を含まない。こうした蛍光インクは、周囲光では視覚不可能であるが、異なるUV波長での励起下では、異なる色を発光する。
二重蛍光インクにおいて、第1の蛍光材料と、第2の蛍光材料との重量比は、10:1〜1:10、2:1〜1:2、または約1:1であることができる。
複数の蛍光インクにおいて、いずれか2つの蛍光材料の重量比は、10:1〜1:10、2:1〜1:2、または約1:1であることができる。
いずれかの好適なインクビヒクルは、本明細書に開示される相転移インクのいずれかに利用できる。好適なビヒクルとしては、パラフィン、微結晶ワックス、ポリエチレンワックス、エステルワックス、脂肪酸および他のワックス状材料、脂肪族アミドを含む材料、スルホンアミド材料、異なる天然源から製造される樹脂状材料(例えばタロー油ロジンおよびロジンエステル)、および多くの合成樹脂、オリゴマー、ポリマー、およびコポリマー、例えば以下にさらに議論されるものを挙げることができる。
好適なインクビヒクルの例としては、例えばエチレン/プロピレンコポリマー、例えばPetroliteから入手可能であり、一般式

を有するものが挙げられ、yは0〜約30、例えば0〜約20、または0〜約10の整数であり、xは約21−yに等しい。コポリマーは、例えば約70℃〜約150℃、例えば約80℃〜約130℃または約90℃〜約120℃の融点、および約500〜約4,000の分子量範囲を有していてもよい。こうしたコポリマーの市販例としては、例えばPetrolite CP−7(Mn=650)、Petrolite CP−11(Mn=1,100、PetroliteCP−12(Mn=1,200)などが挙げられる。
酸化された合成または石油ワックスのウレタン誘導体、例えばPetroliteから市販され、一般式

を有するものもインクビヒクルとして使用でき、Rは式CH3(CH2)nのアルキルであり、nは約5〜約400、例えば約10〜約300または約20〜約200個の整数であり、R’はトリル基である。これらの材料は、約60℃〜約120℃、例えば約70℃〜約100℃または約70℃〜約90℃の融点を有していてもよい。こうした材料の市販例としては、例えばPetrolite CA−11(Mn=790,Mw/Mn=2.2)、Petrolite WB−5(Mn=650,Mw/Mn=1.7)、Petrolite WB−17(Mn=730,Mw/Mn=1.8)などが挙げられる。
別のタイプのインクビヒクルは、通常、約5〜約100、例えば約20〜約180または約30〜約60の炭素原子を有する、n−パラフィン、分岐パラフィン、および/またはナフタレン炭化水素であってもよく、一般に約100〜約5,000、例えば約250〜約1,000または約500〜約800の分子量(Mn)を有する天然炭化水素、例えばBE SQUARE185およびBE SQUARE195、例えばPetroliteから入手可能な炭化水素の精錬によって調製される。
通常、オレフィン重合によって調製される高度に分岐した炭化水素、例えばPetroliteから入手可能なVYBAR材料(VYBAR253(Mn=520)、VYBAR5013(Mn=420)などを含む)が使用されてもよい。加えて、インクビヒクルは、エトキシル化アルコール、例えばPetroliteから入手可能で、一般式

を有するものであってもよく、xは約1〜約50、例えば約5〜約40または約11〜約24の整数であり、yは約1〜約70、例えば約1〜約50または約1〜約40の整数である。材料は、約60℃〜約150℃、例えば約70℃〜約120℃または約80℃〜約110℃の融点、および約100〜約5,000、例えば約500〜約3,000または約500〜約2,500の分子量(Mn)の範囲を有していてもよい。市販例としては、UNITHOX420(Mn=560)、UNITHOX450(Mn=900)、UNITHOX480(Mn=2,250)、UNITHOX520(Mn=700)、UNITHOX550(Mn=1,100)、UNITHOX720(Mn=875)、UNITHOX750(Mn=1,400)などが挙げられる。
追加の例として、インクビヒクルは、脂肪族アミド、例えばモノアミド、テトラアミド、これらの混合物など、例えば米国特許第6,858,070号明細書(参考として本明細書に組み込まれる)に記載されるもので構成され得る。好適なモノアミドは、少なくとも約50℃、例えば約50℃〜約150℃の融点を有していてもよいが、融点はこの温度未満であることができる。好適なモノアミドの具体的な例としては、例えば一級モノアミド、および二級モノアミドが挙げられる。ステアロアミド、例えばKEMAMIDE S(Witco Chemical Companyから入手可能)およびCRODAMIDE S(Crodaから入手可能)、ベヘンアミド/アラキドアミド、例えばKEMAMIDE B(Witcoから入手可能)およびCRODAMIDE BR(Crodaから入手可能)、オレアミド、例えばKEMAMIDE U(Witcoから入手可能)およびCRODAMIDE OR(Crodaから入手可能)、技術等級オレアミド、例えばKEMAMIDE O(Witcoから入手可能)、CRODAMIDE O(Crodaから入手可能)、およびUNISLIP1753(Uniqemaから入手可能)、エルカミド、例えばKEMAMIDE E(Witcoから入手可能)およびCRODAMIDE ER(Crodaから入手可能)が、好適な一級アミドの一部の例である。ベヘニルベヘンアミド、例えばKEMAMIDE EX666(Witcoから入手可能)、ステアリルステアロアミド、例えばKEMAMIDE S−180およびKEMAMIDE EX−672(Witcoから入手可能)、ステアリルエルカミド、例えばKEMAMIDE E−180(Witcoから入手可能)およびCRODAMID212(Crodaから入手可能)、エルシルエルカミド、例えばKEMAMIDE E−221(Witcoから入手可能)、オレイルパルミトアミド、例えばKEMAMIDE P−181(Witcoから入手可能)およびCRODAMIDE203(Crodaから入手可能)およびエルシルステアロアミド、例えばKEMAMIDE S−221(Witcoから入手可能)は、好適な二級アミドの一部の例である。追加の好適なアミド材料としては、KEMAMIDE W40(N,N’−エチレンビスステアロアミド)、KEMAMIDE P181(オレイルパルミトアミド)、KEMAMIDE W45(N,N’−エチレンビスステアロアミド)、およびKEMAMIDE W20(N,N’−エチレンビスオレアミド)が挙げられる。
高分子量の線状アルコール、例えばPetroliteから入手可能で、一般式

を有するものもインクビヒクルとして使用でき、xは約1〜約50、例えば約5〜約35または約11〜約23の整数である。これらの材料は、約50℃〜約150℃、例えば約70℃〜約120℃または約75℃〜約110℃の融点、および約100〜約5,000、例えば約200〜約2,500または約300〜約1,500の分子量(Mn)の範囲を有していてもよい。市販例としては、UNILIN材料、例えばUNILIN425(Mn=460)、UNILIN550(Mn=550)、UNILIN700(Mn=700)などが挙げられる。
なおさらなる例としては、炭化水素系ワックス、例えばPetroliteから入手可能で、一般式

を有するポリエチレンのホモポリマーが挙げられ、xは約1〜約200、例えば約5〜約150または約12〜約105の整数である。これらの材料は、約60℃〜約150℃、例えば約70℃〜約140℃または約80℃〜約130℃の融点、および約100〜約5,000、例えば約200〜約4,000または約400〜約3,000の分子量(Mn)を有していてもよい。ワックスの例としては、ワックス系列、例えばPOLYWAX500(Mn=500)、POLYWAX655(Mn=655)、POLYWAX850(Mn=850)、POLYWAX1000(Mn=1,000)などが挙げられる。
別の例としては、グラフト共重合によって調製されるポリオレフィンの変性無水マレイン酸炭化水素付加体、例えばPetroliteから入手可能で、一般式

を有するものであり、Rは約1〜約50、例えば約5〜約35または約6〜約28個の炭素原子を有するアルキル基であり、R’は、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、または約5〜約500、例えば約10〜約300または約20〜約200の炭素原子を有するアルキル基であり、xは、約9〜約13の整数であり、yは、約1〜約50、例えば約5〜約25または約9〜約13の整数であり、約50℃〜約150℃、例えば約60℃〜約120℃または約70℃〜約100℃の融点を有するもの、Petroliteから入手可能で、一般式

を有するものであり、Rは約1〜約50、例えば約5〜約35または約6〜約28個の炭素原子を有するアルキル基であり、xは約1〜約50、例えば約5〜約25または約9〜約13の整数であり、yは1または2であり、zは約1〜約50、例えば約5〜約25または約9〜約13の整数であるもの、およびPetroliteから入手可能で、一般式

を有するものであり、RおよびRは炭化水素基であり、Rは、一般式

のいずれか1つまたはこれらの混合物であり、R’は、イソプロピル基であり、この材料は、約70℃〜約150℃、例えば約80℃〜約130℃または約90℃〜約125℃の融点を有していてもよいものが挙げられ、変性無水マレイン酸コポリマーの例としては、CERAMER67(Mn=655,Mw/Mn=1.1)、CERAMER1608(Mn=700,Mw/Mn=1.7)などが挙げられる。
相転移インクに好適なインクビヒクルの追加の例としては、ロジンエステル、ポリアミド、ダイマー酸アミド、脂肪酸アミド(ARAMID Cを含む)、エポキシ樹脂、例えばEPOTUF37001(Riechold Chemical Companyから入手可能)、流体パラフィンワックス、流体微結晶ワックス、フィッシャ−トロプシュワックス、ポリビニルアルコール樹脂、ポリオール、セルロースエステル、セルロースエーテル、ポリビニルピリジン樹脂、脂肪酸、脂肪酸エステル、ポリスルホンアミド(KETJENFLEX MHおよびKETJENFLEX MS80)、ベンゾエートエステル、例えばBENZOFLEXS552(Velsicol Chemical Companyから入手可能)、フタレート可塑剤、シトレート可塑剤、マレエート可塑剤、スルホン、例えばジフェニルスルホン、n−デシルスルホン、n−アルニルスルホン、クロロフェニルメチルスルホン、ポリビニルピロリジノンコポリマー、ポリビニルピロリドン/ポリビニルアセテートコポリマー、ノボラック樹脂、例えばDUREZ12686(Occidental Chemical Companyから入手可能)、および天然生成物ワックス、例えば蜜ロウ、モンタンロウ、キャンデリラワックス、GILSONITE(American Gilsonite Company)など、線状一級アルコールと、線状長鎖アミドまたは脂肪酸アミドとの混合物、例えば約6〜約24の炭素原子を有するもの(PARICIN9(プロピレングリコールモノヒドロキシステアレート)、PARICIN13(グリセロールモノヒドロキシステアレート)、PARICIN15(エチレングリコールモノヒドロキシステアレート)、PARICIN220(N(2−ヒドロキシエチル)−12−ヒドロキシステアロアミド)、PARICIN285(N,N’−エチレン−ビス−12−ヒドロキシステアロアミド)、FLEXRICIN185(N,N’−エチレン−ビス−リシノールアミド)などが挙げられる。さらに、約4〜約16個の炭素原子を有する線状長鎖スルホン、例えばn−プロピルスルホン、n−ペンチルスルホン、n−ヘキシルスルホン、n−ヘプチルスルホン、n−オクチルスルホン、n−ノニルスルホン、n−デシルスルホン、n−ウンデシルスルホン、n−ドデシルスルホン、n−トリデシルスルホン、n−テトラデシルスルホン、n−ペンタデシルスルホン、n−ヘキサデシルスルホンなどが、好適なインクビヒクル材料である。
加えて、米国特許第6,906,118号明細書(参考することで本明細書に組み込まれる)に記載されるインクビヒクルも使用できる。例えば米国特許第5,122,187号明細書(この明細書は参考することで本明細書に完全に組み込まれる)に開示されるような液晶材料は、インクビヒクルとして好適でもある。
本実施形態のインクは、従来の添加剤をさらに含み、こうした従来の添加剤と関連した既知の機能を活用してもよい。こうした添加剤としては、例えば少なくとも1つのイソシアネート誘導材料、酸化防止剤、消泡剤、スリップおよび平滑剤、浄化剤、粘度調整剤、接着剤、可塑剤などを挙げることができる。
インクビヒクルまたはキャリアはまた、少なくとも1つのイソシアネート誘導材料を含んでいてもよい。イソシアネート誘導材料は、例えば米国特許第5,782,966号明細書(その明細書は全体が参考することで本明細書に完全に組み込まれる)の実施例1に開示されるように、2当量のアルコール、例えばヒドロアビエチルアルコール、および1当量のイソシアネートまたはジイソシアネート(イソホロンジイソシアネート)を反応させることによって得られるウレタン樹脂であってもよい。イソシアネート誘導材料は、インクキャリアの約2〜約99重量%または約2〜約90重量%または約3〜約80重量%の量でインクキャリア中に存在してもよい。他の好適なイソシアネート誘導材料としては、米国特許第6,309,453号明細書(その明細書は全体が参考することで本明細書に完全に組み込まれる)の実施例4に記載されるように調製された、3当量のステアリルイソシアネートおよびグリセロール系アルコールの付加体であったウレタン樹脂が挙げられる。
インクは、場合により、酸化から画像を保護するための酸化防止剤を含んでもよく、インク貯蔵器にて加熱された溶融物として存在する間酸化からインク構成成分を保護してもよい。存在する場合、酸化防止剤は、いずれかの所望のまたは有効な量、例えばインクの約0.25重量%〜約10重量%またはインクの約1重量%〜約5重量%でインク中に存在してもよい。
インクはさらに、任意の粘度調整剤を含んでもよい。粘度調整剤は、いずれか有効な量、例えばインクの約0.01重量%〜インクの約98重量%、インクの約0.1重量%〜インクの約50重量%、インクの約5重量%〜インクの約10重量%でインク中に存在してもよい。
接着剤、例えばVERSAMID757、759、または744(Cognisから市販されている)は、インクの約0.01重量%〜約98重量%、インクの約0.1重量%〜インクの約50重量%、インクの約5重量%〜インクの約10重量%でインク中に存在してもよい。
可塑剤は、インクの約0.01重量%〜インクの約98重量%、インクの約0.1重量%〜インクの約50重量%、インクの約5重量%〜インクの約10重量%の量でインク中に存在してもよい。
存在する場合、任意の添加剤は、それぞれまたは組み合わせて、いずれかの所望のまたは有効な量、例えばインクの約1重量%〜約10重量%またはインクの約3重量%〜約5重量%でインク中に存在してもよい。
インクビヒクルは、蛍光インクの約50重量%〜約99.5重量%、例えば約60重量%〜約99重量%、または約65重量%〜約98重量%の量で存在してもよい。
蛍光インクは、色変化テキスト、写真、または暗号化のためのコードの印刷に使用できる。好適な暗号化の例としては、2Dバーコードが挙げられ、これは二重蛍光インクを用いて保護される。
実施形態において、蛍光インク(例えば相転移インク)のインクキャリアは、例えば高温顕微鏡での観察および測定にて決定される場合に、約60℃〜約150℃、例えば約80℃〜約120℃、約85℃〜約110℃、約100℃〜約110℃、または約105℃〜約110℃の融点を有していてもよく、ここでバインダ材料は、ガラススライド上で加熱され、顕微鏡によって観察される。より高い融点も許容可能であるが、プリントヘッド寿命は、150℃より高い温度にて短縮され得る。さらに、低エネルギーインクは、約107℃〜約111℃の融点にて、約9cP〜約13cP、例えば約10cP〜約11cP、約10.25cP〜約10.75cPまたは約10.45cP〜約10.85cPの噴出粘度を有する。
通常、蛍光インクは、インクジェット印刷に好適な高温、例えば約60℃〜約150℃にて約1〜約20cP、例えば約5〜約15cPまたは約8〜約12cPの粘度を有する。蛍光インクは、約40℃未満にて固体であることができる。
発光色のいずれかの組み合わせが可能である。二重色発光特性により、本明細書に開示されている色変化相転移インクは、標準蛍光セキュリティインクに比べて、偽造がより困難になる。二重発光が示されたが、この概念は複数の色発光に拡張できる。
本明細書は、本質的にほとんどまたは全く余分な製造コストを必要とせずに、適切な励起/発光特性を有する蛍光染料の注意深い選択によって実施され得る。開示された蛍光セキュリティインクは、認証ならびに暗号化目的のために使用できる。
認証のために本明細書の蛍光インクを用いる方法は、一般に:1)基材を提供する工程、2)基材を、異なる励起波長への曝露時に異なる光の色を発光する複数の蛍光材料を含む蛍光インクと接触させる工程、および3)異なる励起波長下で発光を検出する工程を含むことができる。
実施形態において、蛍光インクは2つ以上の蛍光材料を含み、蛍光インク組成物は、第1の励起波長への曝露時に第1色の光を発光し、第2の励起波長の曝露時に第2の色の光を発光するなどである、認証方法。
実施形態において、蛍光インクは第1の蛍光材料および第2の蛍光材料を含み、蛍光インク組成物は、第1の励起波長への曝露時に第1の色の光を発光し、第2の励起波長の曝露時に第2の色の光を発光する、認証方法。
さらなる実施形態において、第1の蛍光材料の吸収最大値および第2の蛍光材料の吸収最大値の差異は、少なくとも30nm、少なくとも約50nm、または少なくとも約100nmであり、蛍光インク組成物は、第1の励起波長への曝露時に第1色の光を発光し、第2の励起波長の曝露時に第2の色の光を発光し、第1の励起波長および第2の励起波長の差異は、少なくとも30nmである、認証方法。
実施形態において、蛍光インクが、複数の蛍光複数色のインクであり、2つを超える蛍光材料を含み、複数の蛍光材料のいずれかの吸収最大値の差異は少なくとも30nmであり、複数の蛍光材料のいずれかの第1の励起波長の差異が少なくとも30nmである、認証方法。
蛍光染料の組み合わせの多くの組を選別し、試験した。本明細書に記載される要件を満たし、二重色蛍光インクとして使用するのに好適であるものはごくわずかであった。本発明者らは、異なる色を発光する蛍光染料を単純に混合することによっては、二重色発光インクを与えることができないことを見出した。代わりに、インク中のこうした混合蛍光染料は、異なる波長にて同じ色を発光した、または(認証のために必要とされるように)人の目によって検出されるには十分でなかった。
二重色が可能である蛍光染料の組み合わせは、色を変化させない組み合わせ(すなわち先行技術において以前から既知であるように)と比べる場合に相対的にまれである。これは、二重蛍光色能力を用いて保護文書を偽造者が複製することをさらに難しくするので、有益である。
実施例1 蛍光インクの調製
(a) 1色の蛍光インク
1つだけの蛍光材料を含む蛍光インクは、10gの黄色インク(ColorQubeプリンタインクと共に利用可能な黄色市販Xeroxインク)を蛍光染料添加剤と溶融混合することによって調製した。
蛍光1:2−(2−ヒドロキシベンズオキサゾール)(Sigma−Aldrichから市販されている緑色発光染料)、(インク1)
蛍光2:DFKY−C7(Risk Reactor Companyから市販の赤色発光染料)、(インク2)量を表2に示す。
(b) 二重色蛍光インクの調製
インク3に使用される蛍光染料添加剤および量を以下の表2に示す。
実施例2:インク検出
インク1および2は、本明細書に開示される標準蛍光相転移インク組成物を表す。図2aおよび2bは、1つの蛍光材料を用いて構成されたインク1および2の254nm(UVC)および365nm(UVA)励起波長における発光を例示する。インク1は、254nmにて強い発光強度および365nmにて相対的に弱い強度の発光を示した。インク1は、254nmおよび365nmの両方の波長の下で緑色を発光し、色の変化はなかった。インク2は、254nmにて弱い発光強度、および365nmにてより強いシグナルを示した。365nm(図1b−右)にて発光された赤色の強度は、254nm(図1b−左)にて発光された色よりも相当強かった。インク2は、両方の波長で赤色を発光し、色変化はなかった。
図3は、2つの蛍光材料で製造されたインク3の254nm(UVC)および365nm(UVA)励起波長での発光を例示する。それぞれの蛍光染料添加剤に関して、所与の励起UV光において弱い強度の発光された色は、他の色の強い強度の発光により、本質的に「視覚不可能」であった。強い強度で発光された色だけが目視で検出可能であった。そのため、二重に発光された色が観察された。インク3は、励起波長の機能として異なる色を発光した。インク3は、UVCを用いて(例えば254nmにて)検出される場合に緑の光を発光し、UVAを用いて(例えば365nmにて)検出される場合に赤色を発光した。
実施例3
カウンタ実施例蛍光インクの調製
以下には、UVCおよびUVAで認証される場合に二重の色を発光しなかった多くの組み合わせのうちのいくつかを例示する。個々の染料は異なる色を発光したが、合わせた染料は、UVAおよびUVCの両方で認証される場合に同じ色を発光した。インク4、5および6は、蛍光材料を相転移インクベースに添加することによって調製された。相転移インクベースの構成成分を表3に列挙する。
3つのラインは、以下の順序でこれらのインクから描かれた、(a)蛍光3、(b)蛍光4および(c)蛍光3および4の混合物。図4および5は、254nm(UVC)および365nm(UVA)励起波長における発光の下で、それぞれのインク4および5の観察された発光色を例示する。
インク4の調製
蛍光3:2,5−ジフェニル−オキサゾール(150mg)、および蛍光4:2(2−ヒドロキシフェニルベンゾチアゾール)(150mg)を、10gの、colorCubeプリンタと共に使用される市販のXerox黄色インク、青色発光する2,5−ジフェニル−オキサゾール、およびUVAおよびUVCの両方にて緑色発光する2(2−ヒドロキシフェニルベンゾチアゾール)と十分混合した。2,5−ジフェニル−オキサゾールは、UVAと比較した場合に、UVCにてより強い発光を有するが、全体の発光は、2(2−ヒドロキシフェニルベンゾチアゾール)の強い発光と比較した場合に、非常に弱かった。そのため、これら2つの染料の混合物を含むインクは、UVAおよびUVCの両方において緑色を示す。
インク5の調製
蛍光3:DFKY−C7(100mg)、および蛍光4:2−(2−ヒドロキシフェニルベンゾチアゾール)(100mg)を十分混合した。
UVAおよびUVCの両方において、DFKY−C7単独は赤色発光し、2−(2−ヒドロキシフェニルベンゾチアゾール)単独は緑色発光した。両方の蛍光を含むインクのUVCおよびUVA間の差異は、本質的にわずかであった。これは、両方の蛍光がUVAおよびUVCにて強い発光を有していたためである。観察された色は、両方の場合に2つの発光色の合計であった。

Claims (10)

  1. 異なる励起波長への曝露時に異なる色の光を発光できる複数の蛍光材料を含む蛍光インク。
  2. 前記インクが相転移インクである、請求項1に記載の蛍光インク。
  3. 前記複数の蛍光材料が、第1の蛍光材料および第2の蛍光材料を含み、前記蛍光インクが、第1の励起波長への曝露時に第1の色の光を発光し、第2の励起波長への曝露時に第2の色の光を発光する、請求項1に記載の蛍光インク。
  4. 前記複数の蛍光材料が、第3の蛍光材料をさらに含む、請求項1に記載の蛍光インク。
  5. 前記複数の蛍光材料の総量が、前記蛍光インクの約0.01重量%〜約15重量%を含む、請求項1に記載の蛍光インク。
  6. 前記第1の蛍光材料と前記第2の蛍光材料との重量比が、10:1〜1:10である、請求項3に記載の蛍光インク。
  7. 前記複数の蛍光材料が、独立に、ローダミン、フルオレセイン、クマリン、ナフタルイミド、ベンゾキサンテン、アクリジン、アゾ、レアアース金属の配位錯体、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の蛍光インク。
  8. 前記複数の蛍光材料のいずれか2つの吸収最大値の差異が少なくとも30nmである、請求項1に記載の蛍光インク。
  9. 前記蛍光インク組成物が、着色非蛍光材料を含まない、請求項1に記載の蛍光インク。
  10. 認証方法であって、
    基材を提供することと、
    基材を、異なる励起波長への曝露時に異なる光の色を発光する複数の蛍光材料を含む蛍光インクと接触させることと、
    異なる励起波長下で発光を検出することと、を含む、認証方法。
JP2013123272A 2012-06-29 2013-06-12 蛍光セキュリティ相転移インク Pending JP2014009358A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13/537,671 2012-06-29
US13/537,671 US8901517B2 (en) 2012-06-29 2012-06-29 Fluorescent security phase change ink

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014009358A true JP2014009358A (ja) 2014-01-20
JP2014009358A5 JP2014009358A5 (ja) 2016-07-28

Family

ID=49777126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013123272A Pending JP2014009358A (ja) 2012-06-29 2013-06-12 蛍光セキュリティ相転移インク

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8901517B2 (ja)
JP (1) JP2014009358A (ja)
KR (1) KR20140004020A (ja)
CN (1) CN103525179A (ja)
CA (1) CA2820673C (ja)
DE (1) DE102013211732A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130110825A (ko) * 2012-03-30 2013-10-10 주식회사 지알켐 압축기용 프론트 헤드의 하이브리드 진공 주조방법
WO2016053880A1 (en) * 2014-09-29 2016-04-07 Northwestern University Supramolecular fluorescent dyes
JP2018146920A (ja) * 2017-03-09 2018-09-20 株式会社東芝 トナー、トナーカートリッジ及び画像形成装置
CN113755057A (zh) * 2021-07-30 2021-12-07 哈尔滨工业大学(深圳) 一种水性荧光墨水及其制备方法和在全彩打印和加密防伪中的应用
US11267979B2 (en) 2014-09-29 2022-03-08 Northwestern University Supramolecular encrypted fluorescent security ink compositions

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9012871B2 (en) * 2013-05-02 2015-04-21 Delphax Technologies Inc. Use of fluorescent inks for document authentication
FR3031697B1 (fr) * 2015-01-16 2020-12-18 Hologram Ind Composant optique de securite.
US10392974B2 (en) * 2015-02-03 2019-08-27 United Technologies Corporation Mid-turbine frame assembly
US10626282B2 (en) * 2016-10-24 2020-04-21 Troy Group, Inc. Security printing inks for inkjet printers and method of manufacture
CN106978013B (zh) * 2017-04-06 2020-09-15 上海云谟信息技术有限公司 在不同温度下产生不同荧光的油墨、其制备方法及应用
CN106883680B (zh) * 2017-04-06 2020-09-18 上海云谟信息技术有限公司 可激发多色光的油墨、其制备方法和应用
CN111019642B (zh) * 2018-10-09 2021-09-14 北京大学 双波长检测和全光谱调节的复合荧光胶束的制备方法及其在水性防伪墨水中的应用
JP7567170B2 (ja) * 2020-02-17 2024-10-16 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 樹脂微粒子、熱可塑性樹脂粒子及び樹脂微粒子の製造方法
US11852526B2 (en) * 2020-12-08 2023-12-26 Xerox Corporation Printed sun exposure sensor with fluorescent toner for disposable/single use
CN113969434A (zh) * 2021-11-01 2022-01-25 东华大学 一种电/热致变色荧光纤维及其制备方法和应用

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10251570A (ja) * 1997-03-11 1998-09-22 Dainippon Printing Co Ltd 蛍光発光インキ及び蛍光画像形成物
JPH10250214A (ja) * 1997-03-11 1998-09-22 Dainippon Printing Co Ltd 蛍光画像形成物
JP2001040253A (ja) * 1999-07-16 2001-02-13 Xerox Corp 相転移インク及び組成物
JP2005264072A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Brother Ind Ltd インクジェット記録用蛍光水性インク

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5122187A (en) 1989-06-22 1992-06-16 Xerox Corporation Hot melt ink compositions
US5782966A (en) 1996-06-28 1998-07-21 Tektronix, Inc. Isocyanate-derived materials for use in phase change ink jet inks
US6309453B1 (en) 1999-09-20 2001-10-30 Xerox Corporation Colorless compounds, solid inks, and printing methods
US6906118B2 (en) 2001-09-07 2005-06-14 Xerox Corporation Phase change ink compositions
US6860930B2 (en) 2003-06-25 2005-03-01 Xerox Corporation Phase change inks containing branched triamides
US6858070B1 (en) 2003-11-25 2005-02-22 Xerox Corporation Phase change inks
CN1569981A (zh) * 2004-04-26 2005-01-26 熊春宁 具有记忆密码的多重防伪印油及其检测方法
US7547894B2 (en) * 2006-09-15 2009-06-16 Performance Indicator, L.L.C. Phosphorescent compositions and methods for identification using the same
US7674326B2 (en) * 2006-10-12 2010-03-09 Xerox Corporation Fluorescent phase change inks
US7549592B2 (en) 2006-10-31 2009-06-23 Xerox Corporation Method for embedding machine-readable information with fluorescent materials
CN101186768A (zh) * 2006-11-17 2008-05-28 姚瑞刚 综合防伪油墨
US8147714B2 (en) 2008-10-06 2012-04-03 Xerox Corporation Fluorescent organic nanoparticles and a process for producing fluorescent organic nanoparticles
US8236198B2 (en) 2008-10-06 2012-08-07 Xerox Corporation Fluorescent nanoscale particles
CA2656506A1 (en) * 2009-02-27 2010-08-27 Bank Of Canada Security device
CN105349145B (zh) * 2010-08-06 2019-01-22 免疫之光有限责任公司 利用上转换材料和下转换材料的颜色增强

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10251570A (ja) * 1997-03-11 1998-09-22 Dainippon Printing Co Ltd 蛍光発光インキ及び蛍光画像形成物
JPH10250214A (ja) * 1997-03-11 1998-09-22 Dainippon Printing Co Ltd 蛍光画像形成物
JP2001040253A (ja) * 1999-07-16 2001-02-13 Xerox Corp 相転移インク及び組成物
JP2005264072A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Brother Ind Ltd インクジェット記録用蛍光水性インク

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130110825A (ko) * 2012-03-30 2013-10-10 주식회사 지알켐 압축기용 프론트 헤드의 하이브리드 진공 주조방법
WO2016053880A1 (en) * 2014-09-29 2016-04-07 Northwestern University Supramolecular fluorescent dyes
US11267979B2 (en) 2014-09-29 2022-03-08 Northwestern University Supramolecular encrypted fluorescent security ink compositions
JP2018146920A (ja) * 2017-03-09 2018-09-20 株式会社東芝 トナー、トナーカートリッジ及び画像形成装置
CN113755057A (zh) * 2021-07-30 2021-12-07 哈尔滨工业大学(深圳) 一种水性荧光墨水及其制备方法和在全彩打印和加密防伪中的应用

Also Published As

Publication number Publication date
CA2820673A1 (en) 2013-12-29
DE102013211732A1 (de) 2014-01-16
CA2820673C (en) 2016-04-19
CN103525179A (zh) 2014-01-22
US8901517B2 (en) 2014-12-02
KR20140004020A (ko) 2014-01-10
US20140001377A1 (en) 2014-01-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014009358A (ja) 蛍光セキュリティ相転移インク
KR100795615B1 (ko) 복수개의 형광 색재를 갖는 인쇄용 잉크 및 잉크젯 기록방법
KR100679574B1 (ko) 수성 형광 잉크, 기록 화상 형성 방법 및 기록 화상
JP6045770B2 (ja) インクセット、インクジェットシステムおよび画像の作製方法
US7857900B2 (en) Solid phase change fluorescent ink and ink sets
EP1688473A2 (en) Fluorescent colourant compositions, colouring process and coloured articles
US20150197648A1 (en) Colored resin particle dispersion and inkjet ink
JP2014136803A (ja) フォトクロミック相転移インク組成物
JP6177140B2 (ja) 蛍光相変化インク組成物
US8236198B2 (en) Fluorescent nanoscale particles
ES2329266T3 (es) Compuestos de aril-ureido-benzoxazinona.
KR102334680B1 (ko) 유기 형광 안료 분산액 및 유기 형광 안료 분산액의 제조방법
JP6147170B2 (ja) 変性天然由来着色剤を含む相変化インク、インクジェット印刷法、インクジェットプリンタスティックまたはペレット
JP2006249354A (ja) 水性蛍光プリント用インク、及び記録方法
JP2014055294A (ja) 画像の堅牢性のための転相インク組成物
JP2020045424A (ja) 分散樹脂、分散液およびインク
KR101999862B1 (ko) 적색 고체 잉크 조성
JP2021138884A (ja) 両親媒性高分子、色材分散液及び水系インクジェットインク組成物
JP2015134853A (ja) 着色樹脂粒子分散体及びインクジェットインク
JP2015134848A (ja) 着色樹脂粒子分散体及びインクジェットインク

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160613

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160613

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20160613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161007

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20161007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170116

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170207