JP2014009229A - フルボ酸を用いたパーマネントウェーブ用消臭剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 パーマネント施術中、施術後に残る不快臭を低減する消臭組成物およびその消臭方法を得ることを目的とする。
【解決手段】 パーマネントウェーブ剤に腐植土壌抽出エキスであるフルボ酸を配合することにより、パーマネント施術後に残る不快感を低減するものであり、更にはコールド二浴式のパーマネントウェーブ剤の第1剤使用後の第2剤使用前の中間処理剤として腐植抽出エキスであるフルボ酸エキスを配合した溶液を使用することでパーマネント施術後に残る不快感を低減する効果が得られるものである。

Description

発明の詳細な説明
本発明はパーマネントウェーブ用消臭処理剤並びに前記消臭処理剤を含有するパーマネントウェーブ剤の理美容処理剤に関する。
パーマネントウェーブ剤には還元剤としてチオグリコール酸、システイン、システアミンなどのチオール化合物と、アルカリ剤のアンモニアやモノエタノールアミンなどそれ自体特有の不快な臭気があり、しかもパーマネント施術中には還元剤や酸化剤と毛髪との反応臭が発生し、パーマネント施術後にもメルカプタン臭や硫化水素のようなイオウ臭、アンモニア臭などの不快臭が毛髪に残存するという問題がある。
本発明は、これらパーマネント施術中の不快臭の低減、施術後の残臭除去を目的としたパーマネントウェーブ剤用消臭処理剤並びに消臭処理剤を含有するパーマネントウェーブ剤に関するものである。
パーマネントウェーブ剤は毛髪のシスチン結合を還元剤で一時的に切断し、物理的な外圧でその配列を変化させ、さらに酸化剤を作用させて新たな位置でシスチン結合を生成させウェーブを形成するものである。
現在使用されているパーマネントウェーブ剤の大半は第1剤と第2剤から成るコールド二浴式であり、第1剤は有効成分の還元剤としてチオグリコール酸、システイン、アセチルシステインやシステアミンを、助剤のアルカリ剤としてアンモニア、モノエタノールアミンや炭酸水素アンモニウムを含有し、第2剤は有効成分の酸化剤として過酸化水素や臭素酸塩などを含有している。
パーマネントウェーブには、還元剤をカチオン重合体と組み合わせて使用する方法(例えば、特許文献1)、システアミンを配合した毛髪処理剤において、該システアミンの濃度が低濃度であっても高濃度の場合と同様の効果を奏する毛髪処理剤(例えば、特許文献2)、炭酸塩または炭酸水素塩とジチオグリコール酸又はその塩を配合したパーマネントウェーブ中間処理剤を用いて毛髪のウエーブ形成を向上する方法(例えば、特許文献3)、チオグリコール酸塩、システインを含むパーマ液第一剤、過酸化水素、ブロム酸塩、過ほう酸塩を含むパーマ液第一剤、亜硫酸塩を含むローション液、夫々にカチオン活性剤を結合したグァーガムを配合した液剤で毛髪の仕上がりをよくする方法(例えば、特許文献4)、水素化硼酸化合物溶液を付与してシスチン結合を切断した後に再結合して形状を固定化する方法(例えば、特許文献4)、従来のアルカリ性パーマ剤及び酸性パーマの欠点剤を改良する方法(例えば、特許文献6)、システアミン類に基づく還元剤含有組成物および方法等(例えば、特許文献7)、パーマネントウェーブ剤を2室に分けて組成物の安定性を改善する方法(例えば、特許文献8)、5重量%以上のチオグリコール酸類等を含有しpHが8.5以上のウエーブ効率の高いパーマネントウェーブ剤(例えば、特許文献9)、システインを配合し、還元剤としてチオグリコール酸類を用いる修復感のあるパーマネントウェーブ用剤第1剤の調製方法(例えば、特許文献10)、3−ヒドロキシブチルモノチオグリコレート等を還元剤に用いると低臭性に優れている事(例えば、特許文献11)、改良されたパーマ剤及びパーマ方法(例えば、特許文献12)、チオグリコール酸化合物の還元剤と、天然色素の内少なくとも1種以上の色素とを含有する第1剤と、過酸化水素を含有する第2剤とを組み合わせた毛髪処理剤(例えば、特許文献13)、アルギニン誘導体またはその塩を含有する組成物(例えば、特許文献14)、N−アシルアミノ酸またはその塩およびチオグリコール酸またはその塩を含有しシステインまたはその塩を主剤とする組成物(例えば、特許文献15)、透明ジェル状第1剤の調製方法(例えば、特許文献16)、ケラチンの酸化部分分解物またはその塩を使用する方法(例えば、特許文献17)、トルマリンを配合する方法(例えば、特許文献18)、タンパク質分解物とチオール系還元剤およびジスルフィドを含有した処理剤(例えば、特許文献19)、還元剤に2−メチル−1,3−プロパンジオールを用いる方法(例えば、特許文献20)、還元剤に1,3−プロパンジオールモノチオグリコレートを用いる方法(例えば、特許文献21)、キシログルカン、ラミラナン、クレスチン等を配合する方法(例えば、特許文献22)、2−アルキルアミノエタノールを含有する毛髪剤(例えば、特許文献23)、界面活性効果のある水を混入した調整剤(例えば、特許文献24)、グルタミン酸等を含有する第1剤(例えば、特許文献25)、パーマ処理用の還元性水性組成物(例えば、特許文献26)、ケラチン由来の毛髪処理剤(例えば、特許文献27)、メルカプト化合物を含む毛髪処理剤(例えば、特許文献28)、メルカプト基を有しないケラチン還元性物質等とその他を併用した還元組成物(例えば、特許文献29)、分子内に2個以上のチオール基と1個以上の酸性基を持つ化合物等を含有する処理剤(例えば、特許文献30)、パーマネントウェーブ処理中に傷んだ箇所を修復する方法(例えば、特許文献31)、毛髪にダメージが少ない縮毛矯正方法(例えば、特許文献32)等が知られているがパーマネント施術後の不快臭は除去されていない。
パーマネントウェーブ剤には還元剤としてチオグリコール酸やシステイン、システアミン等のチオール化合物と、アルカリ剤のアンモニアやモノエタノールアミン等が配合されるため、強い不快臭を伴う。この独特の不快臭に対しては香料を添加することでマスキング効果が期待されるが、施術中に還元剤や酸化剤と毛髪との反応臭が発生し、洗髪しても強いイオウ臭が残香として残ることが問題である。
パーマネントの後の残香は還元剤のチオール化合物が、毛髪のジスルフィド結合を切断するだけでなく、毛髪のシスチン等のイオウ化合物、もしくはチオール化合物がラジカルや求核反応を起して低分子イオウ化合物を生成し不快臭の元になっている。
このイオウ臭とは別に、パーマネント処理による毛髪成分の変化は、システイン酸やランチオニンの生成、アミノ酸組成の変化やタンパク質の溶出などがあり、さらに毛髪の極性脂質と脂肪酸が溶出して、不快臭の一因となっている可能性もある。
バーマネント施術後に残る不快臭は、数回のシャンプーでも除去できず、香料を添加しても満足のいくマスキング効果は期待できない。
この不快臭を抑制する試みとしては、ケラチン加水分解物を含有する消臭脱臭剤(例えば、特許文献33)、亜鉛化合物や銅化合物を含有する消臭剤(例えば、特許文献34)、酸化亜鉛と二酸化チタンおよび水からなる白色粉末を含有した脱臭組成物(例えば、特許文献35)、N−第4級アンモニウム誘導ケラチンペプチドを脱臭基剤に含有する脱臭剤(例えば、特許文献36)、システアミン毛髪加工剤にケラチン加水分解物、クエン酸塩やリンゴ酸塩等を加え酸性域に調整する処理剤(例えば、特許文献37)、第1剤から発生するアルカリ性ガスを消臭剤に吸収させる方法(例えば、特許文献38)、オキシカルボン酸の亜鉛塩からなる消臭処理剤(例えば、特許文献39)、活性炭、獣炭、タルク、炭酸カルシウム、珪藻土、おがくず、吸収性有機ポリマー等を悪臭吸収材に用いた組成(例えば、特許文献40)、膜を透過する悪臭を物理的吸着剤に接触させる方法(例えば、特許文献41)、水溶性酸化防止剤とジエチレントリアミン五酢酸型キレート剤を組み合わせた組成(例えば、特許文献42)、低臭性に優れたチオグリコレート類を用いた組成(例えば、特許文献43)、メルカプトカルボン酸およびその塩と炭素数6から9の直鎖または分岐鎖の脂肪酸またはその塩を用いた組成(例えば、特許文献44)、不快臭を低減させる組成としてチオ乳酸およびその塩を用いた組成(例えば、特許文献45)、第1剤に塩基性アミノ酸および一塩基ヒドロキシ酸またはその塩を添加して不快臭を低減させる組成(例えば、特許文献46)、HBLの異なる2種の非イオン界面活性剤を配合する組成(例えば、特許文献47)、氷山海水を添加混入する組成(例えば、特許文献48,49)、二価金属イオンを1から2種以上含む消臭処理剤(例えば、特許文献50)、pH値7から9.5の天然アルカリイオン水を添加混入し、更に香料を添加する組成(例えば、特許文献51)、第1剤に薬用炭、活性炭、セルロース、シリカ、ゼオライト等の多孔質粉末を含有する組成(例えば、特許文献52)、マスキング香料組成物(例えば、特許文献53)、第2剤に過酸化水素水とpH調整剤および界面活性剤を含有する組成(例えば、特許文献54)、アルデヒド基を持つ化合物またはカルボキシル基を持つ高分子化合物で不快臭を低減する組成(例えば、特許文献55)、アルキレン基を有する重合体を有する消臭剤(例えば、特許文献56、57)、アミノ変性シリコンとポリオキシアルキレン変性シリコンおよび有機酸とその塩等を含有するシステアミン反応臭の消臭組成物(例えば、特許文献58)、羊毛またはヒト毛髪から分離精製される分子量8000から12000の蛋白質組成物を配合する組成(例えば、特許文献59)、ポリフェノールに有機酸を配合し酸性下に保つ消臭剤成分とアルカリ成分からなる消臭成分の二液型消臭剤(例えば、特許文献60)、リン酸、アミノ酸−亜鉛錯体含有する消臭処理剤(例えば、特許文献61)、リン酸塩、植物性ヘマチン、緑茶ポリフェノールとα−グルカンオリゴサッカライド等を含有する消臭剤(例えば、特許文献62)、パーマネントウェーブ用剤の臭いの拡散を抑制することができるパーマネント施術方法(例えば、特許文献63)等、不快臭の除去が試みられているが満足のいく抑制はできていない。
以上のように、これらの方法や組成においてはパーマネント施術後に残る不快臭を除去する効果は不十分で満足すべき結果は得られなかった。
脱臭剤としては一般的に使われている活性炭以外に、脱臭活性物質が炭酸亜鉛であり、ローション、ゲルまたはエーロゾルの形で腋臭を減ずるための脱臭剤組成物(例えば、特許文献64)、金属塩、ヒドラジン、鎖状珪酸マグネシウムと活性炭粒子を用いた脱臭剤(例えば、特許文献65)、海藻由来の海底堆積物中のフルボ酸類を用いた除菌消臭剤(例えば、特許文献66)、活性腐植紛体から製造された有機性汚泥の脱臭および変質防止剤(例えば、特許文献67)、ベントナイトをベースにした動物の排泄物吸収剤(例えば、特許文献68)、海洋性珪藻土に含まれたフミン物質でアルコール臭を改善する方法(例えば、特許文献69)、植物抽出成分を内包するマイクロカプセルを含有したシートを用いて靴下の臭気発生を防止する中敷(例えば、特許文献70)、ポリフェノールに有機酸を配合し酸性下に保つ消臭剤成分とアルカリ成分からなる消臭成分の二液型消臭剤(例えば、特許文献60)、等以外にも多くが知られている。
特許文献66および69記載の海底堆積物中のフルボ酸類に関して、フルボ酸とフミン酸は腐植土壌に含まれ、植物の堆積物が長い年月の間に化学反応や微生物学的反応により生成堆積した最終成分であり、フミン酸、フルボ酸の厳密な定義は国際腐植物質学会(IHHSと略記される)によって定められている。
さらに、フミン酸に関する研究(例えば、非特許文献1)、フミン酸を利用した染色に関する研究(例えば、非特許文献2)等、多くが知られている。
腐植土壌からフルボ酸を分離する精製方法は、IHSS法として確立されているが、より効率的に分取するために改良が試みられ、腐植土水溶液を加圧分離する方法(例えば、特許文献71)、フルボ酸カルシウム液として分離する方法(例えば、特許文献72)、加圧化で高温熱水を用いた分離方法(例えば、特許文献73)、活性炭を用いた分離方法(例えば、特許文献74)、海洋深層水等を用いた分離方法(例えば、特許文献75)等、多くの報告がある。
また、フルボ酸類を用いた製品が検討され、フルボ酸を用いた殺菌剤(例えば、特許文献76、特許文献80)、抗菌作用を持つ化粧品原料(例えば、特許文献77)、消炎鎮痛作用を有する化粧品(例えば、特許文献78)、アレルギー抑制剤(例えば、特許文献79)、飲料水の製造(例えば、特許文献81)、海洋性腐植上壌抽出エキスを利用した理美容処理剤(例えば、特許文献82)等に利用が検討され、化粧水や乳剤、シャンプー等に添加された製品が販売されている。
しかし、パーマネント施術後に残る不快臭を除去する効果についてフルボ酸に関する研究成果はこれまでなかった。またフルボ酸は化粧品等に利用したり、直接水溶液あるいは乾燥させた粉末でサプリメントとして摂取されている。日本国内においてはフルボ酸製造原料として資源枯渇が危ぶまれる海洋性腐植土から抽出されたフルボ酸類を利用したものが多かった(特許文献82、83、84、85および86)。
特開平6−24946 特開2005−330267 特開平5−294815 特開平6−157254 特開平6−33373 特開平6−172141 特開平7−69846 特開平7−285837 特開平8−40849 特開平8−133933 特開平8−269003 特開平10−231235 特開平11−302139 特開2002−3346 特開2002−348220 特開2003−201221 特開2000−327545 特開2003−342136 特開2003−81785 特開2002−220326 特開平8−291031 特開2004−256410 特開2004−269371 特開2005−29530 特開2005−145915 特開2005−162699 特開2004−286738 特開2006−273729 特開2006−45223 特開2006−315976 特開2010−100559 特開2010−138135 特開昭58−49488 特開昭62−34565 特開平2−56411 特開平3−95113 特開平3−27214 特開平6−253924 特開平6−298626 特開平7−232002 特開平7−491 特開平8−268846 特開平8−269003 特開平9−77647 特開平9−71518 特開平9−255537 特開2003−40741 特開2003−212736 特開2003−221316 特開2003−261425 特開2003−335641 特開2004−131454 特開2004−137434 特開2004−155748 特開2004−217571 特開2004−339181 特開2004−339182 特開2006−117622 特開2006−117635 特開2007−252543 特開2009−84201 特開2010−105964 特開2011−56098 特開昭56−39011 特開平6−233808 特開平7−492 特開平8−309394 特開平10−210875 特開平11−206324 特開2001−87008 特開昭60−32796 特開平3−52989 特開2004−269484 特開2006−151705 特開2006−181460 特開平4−235107 特開2003−267821 特開2006−89450 特開2006−232785 特開2008−7451 特開2009−27957 特開2010−270063 特開2003−267821 特開2005−139103 特開2006−89450 特開2006−87393
昭和37年7月19日日本化学会北海道東北合同会議講演集 2005年度鹿児島県工業技術センター報告書
本発明は、上記従来技術で解決されていないパーマネント施術後に残る不快臭を低減する消臭組成物およびその消臭方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、パーマネントウェーブ剤に腐植土壌抽出エキスを配合することにより、パーマネント施術後に残る不快感を低減することを目的とする。
本発明は、コールド二浴式のパーマネントウェーブ剤の第1剤使用後の第2剤使用前の中間処理剤としてフルボ酸を配合した溶液を使用することでパーマネント施術後に残る不快感を低減することを目的とする。
本発明はパーマネント施術中に腐植土壌抽出エキス、特にフルボ酸エキスを用いることを特徴とする。
更には、パーマネント施術中に1剤施術後の洗髪液に腐食土壌抽出エキス、特にフルボ酸エキスを含むことを特徴とする。
前記洗髪液には腐植土抽出エキス、特にフルボ酸エキスが10%以上含有されてなることが好ましい。
また、前述のフルボ酸エキスにはフルボ酸が0.01〜10.0g/L含有していることが好ましい。
本発明のパーマネント処理剤およびその使用方法によれば、パーマネント施術後に残る不快臭を低減する消臭組成物およびその消臭方法を得ることができる。
本発明のパーマネント中間処理剤は腐植土壌抽出エキス、特にフルボ酸エキスを10%以上含有してなる溶液である。
本発明の腐植土は長い月日をかけて自然が作り出す堆肥で山林に行けば手に入る土ではあるが、北米や中国の大陸産のものが一般的に園芸店やインターネットなどでヒューミックシェールとして袋詰めにされて普通に販売されているので手軽に手に入れることが出来る。国内産の海洋性腐植土壌を用いることもできるが、フルボ酸を抽出できるのであればどこの産地の腐植土を利用してもよい。
腐植土からフルボ酸を抽出するには一般的には腐植土からフルボ酸を分離するIHSS法として確立されている精製方法を用いればよい。
更には、腐植土から抽出された腐植土抽出エキスのフルボ酸や、これらの乾燥粉末が手軽に手に入るので、これらを購入して利用してもよい。
パーマネントウェーブ剤に腐植土壌抽出エキスを配合することにより、パーマネント施術後に残る不快感を低減するものであり、更にはコールド二浴式のパーマネントウェーブ剤の第1剤使用後の第2剤使用前の中間処理剤として腐植抽出エキスを配合した溶液を使用することでパーマネント施術後に残る不快感を低減する効果が得られるものである。
以下、実験例により、本発明のパーマネント施術後に残る不快臭を低減する消臭パーマネント処理剤およびその使用方法を具体的に説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定されることはない。
実施例1
同一人毛、重さ1.5gに束ねた毛束を、シャンプー後に、表1の各消臭剤に浸し、次いで、この毛束を室温にて表2記載の各1液に15分間浸し、次いで軽く水洗いした。その後、表3記載の2液中に10分間浸し、処理後の毛束を水洗いし官能評価を行った。
(評価基準)
タオル後の不快残臭 水洗い後の毛束に付着した水分をタオルで軽くふき取り、下記の基準に従って毛髪の不快残臭を官能評価した。
0 不快臭を強く感じる
1 不快臭を感じる
2 不快臭をほとんど感じない
3 不快臭を全く感じない
ドライ後の不快残臭 タオル後、不快臭官能評価した毛束をドライヤーにて乾燥させ、下記の基準に従って乾燥後の毛髪の不快残臭を官能評価した。
0 不快臭を強く感じる
1 不快臭を感じる
2 不快臭をほとんど感じない
3 不快臭を全く感じない
Figure 2014009229
Figure 2014009229
Figure 2014009229
実施例2
表1の各消臭剤に浸す工程を、パーマネントウェーブ剤1液の処理後、パーマネントウェーブ剤2液の処理前の毛束に行った。それ以外は実施例1と同様に行った。
実施例3
表1の各消臭剤に浸す工程を、パーマネントウェーブ剤2液の処理後の毛束に行った。それ以外は実施例1と同様に行った。
官能評価の結果を表4に示す。なお、官能評価は女性3名、男性5名の計8名で実施した。表中合計値が高い方が消臭効果の高い評価である。
Figure 2014009229
Figure 2014009229
以上の結果は、実施例2の剤1の消臭効果が顕著であることを示していた。
腐植土壌抽出エキス、特にはフルボ酸における消臭効果はパーマネント施術の中間処理剤として使用すると、消臭効果が顕著であった。今回チャエキスを用いて行った比較試験ではチャエキスの芳香性がマスキング効果を示していたが、フルボ酸を中間処理に使用すると他の臭いでごまかすことなく毛髪の不快な反応臭を抑えることができた。またこの効果は継続していた。

Claims (3)

  1. フルボ酸エキスを含むパーマネントウェーブ用消臭剤
  2. コールド二浴式のパーマネントウェーブ剤の第1剤使用後の第2剤使用前に中間処理剤としてフルボ酸エキスを含んでなる請求項1記載の消臭剤
  3. フルボ酸が0.01〜10g/L含有されてなる請求項1記載の消臭剤
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111773910A (zh) * 2020-08-19 2020-10-16 陕西科技大学 一种黄腐酸类杀菌除臭剂及其制备方法和应用
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