JP2014009102A - ディスプレイ用ガラス基板の製造方法、および、ディスプレイ用ガラス基板の製造装置 - Google Patents

ディスプレイ用ガラス基板の製造方法、および、ディスプレイ用ガラス基板の製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014009102A
JP2014009102A JP2012144185A JP2012144185A JP2014009102A JP 2014009102 A JP2014009102 A JP 2014009102A JP 2012144185 A JP2012144185 A JP 2012144185A JP 2012144185 A JP2012144185 A JP 2012144185A JP 2014009102 A JP2014009102 A JP 2014009102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass substrate
etchant
roller
roughening
roughening roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012144185A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5902050B2 (ja
Inventor
Osamu Igai
修 猪飼
Hironori Ise
広教 伊▲せ▼
Tatsuya Fukushima
達也 福島
Kunihiko Shimizu
邦彦 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Avanstrate Inc
Original Assignee
Avanstrate Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Avanstrate Inc filed Critical Avanstrate Inc
Priority to JP2012144185A priority Critical patent/JP5902050B2/ja
Publication of JP2014009102A publication Critical patent/JP2014009102A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5902050B2 publication Critical patent/JP5902050B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Abstract

【課題】本発明に係るディスプレイ用ガラス基板の製造方法、および、ディスプレイ用ガラス基板の製造装置は、電子デバイスの製造過程において薄膜が形成される他方の面へのエッチャント量の付着を抑制し、かつ、エッチャントを効率的に使用することができる。
【解決手段】ガラス基板の搬送方向に沿って複数の粗面化ローラが配置され、粗面化ローラの一部はエッチャントに浸漬され、粗面化ローラを駆動してガラス基板が搬送される際、粗面化ローラに吸収されたエッチャントがガラス基板の一方の面である第1面に付着して第1面が粗面化される。ガラス基板の他方の面である第2面に、エッチャントが付着することが抑制されるように、粗面化ローラに保持されるエッチャント量が調整される。第1面を粗面化して粗面化ローラに吸収されたエッチャントが粗面化ローラに保持されることが抑制されるように、粗面化ローラに保持されるエッチャント量が調整される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ディスプレイ用ガラス基板の製造方法、および、ディスプレイ用ガラス基板の製造装置に関する。
従来、例えば、液晶等のフラットパネルディスプレイの製造過程において、ガラス基板とその他の部材との間での剥離帯電を抑制するために、ガラス基板の表面を物理的又は化学的に粗面化する処理が存在する。物理的な処理としては、例えば、セリウム等の研磨剤を注ぎながら研磨パッドを回転させることでガラス基板の表面を研磨する方法がある。また、化学的な処理としては、例えば、複数枚のガラス基板を処理液に接触させて全面処理するバッチ処理やガラス基板の一方の面のみを処理液に接触させる枚葉処理がある。
枚葉処理としては、例えば、特許文献1(特開2005−255478号公報)に記載のように、装置を用いてガラス基板を垂直に立て、ガラス基板の一方の面を純水のシャワーで処理し、他方の面を処理液のシャワーで処理する方法がある。
方法がある。
ここで、一般にガラス基板の一方の面のみを処理したい場合、他方の面は平坦度を保つために処理されないように保護される場合が多い。しかし、特許文献1(特開2005−255478号公報)に記載の方法では、処理液が、純水で処理される面に飛散することが懸念される。保護したい面(純水で処理される面)に処理液が飛散するのは回避できることが望ましい。
また、ミスト状の処理液をガラス基板の表面に吹き付けてエッチングする方法では、ガラス基板の表面全体を均一に処理することが難しく、また、上述したように処理液が飛散することにより処理液の使用量が増加するので、ガラス基板の表面を効率的にエッチングすることが難しい。
そこで、本発明の課題は、電子デバイスの製造過程において薄膜が形成される面への、処理液の付着を抑制し、処理液を効率的に使用することができるディスプレイ用ガラス基板の製造方法を提供することにある。
本発明の第1観点に係るディスプレイ用ガラス基板の製造方法では、ガラス基板の搬送方向に沿って複数の粗面化ローラが配置され、粗面化ローラの一部はエッチャントに浸漬され、粗面化ローラを駆動してガラス基板を搬送する際、粗面化ローラに吸収されたエッチャントがガラス基板の一方の面である第1面に付着することによって第1面が粗面化される。このディスプレイ用ガラス基板の製造方法は、第1エッチャント量調整工程と、第2エッチャント量調整工程とを備える。第1エッチャント量調整工程では、電子デバイスの製造過程において薄膜が形成されるガラス基板の他方の面である第2面に、エッチャントが付着することが抑制されるように、粗面化ローラに保持されるエッチャント量が調整される。第2エッチャント量調整工程では、第1面を粗面化して粗面化ローラに吸収されたエッチャントが粗面化ローラに保持されることが抑制されるように、粗面化ローラに保持されるエッチャント量が調整される。
ここでは、粗面化ローラに保持されるエッチャント量を調整できることによって、粗面化処理を行いたい第1面へのエッチャント量を調整できる。また、第1エッチャント量調整工程において、電子デバイスを形成する過程において薄膜が形成される第2面への、エッチャント量の付着を抑制できる。また、第2エッチャント量調整工程において、ガラス基板の粗面化処理に使用されたエッチャントが粗面化ローラから除去されるので、粗面化処理に使用されるエッチャントが効率的に循環する。そのため、エッチャントの使用量を抑えても、エッチャントの均質性が保持されるので、エッチングムラが発生することなくガラス基板を粗面化処理することができる。従って、本発明は、粗面化処理に使用されるエッチャント量を抑えることができる。
本発明の第2観点に係るディスプレイ用ガラス基板の製造方法は、第1観点に係るディスプレイ用ガラス基板の製造方法であって、第1エッチャント量調整工程は、搬送方向のガラス基板の端面に接触する粗面化ローラによって搬送方向のガラス基板の端面側から、第2面にエッチャントが付着することが抑制されるように、粗面化ローラに保持されるエッチャント量を調整する。第1面は、第2面が露出した状態で粗面化される。
ここで、一般に、ガラス基板が最後に接触する粗面化ローラによって、ガラス基板の搬送方向の上流側の端部には、エッチャントが付着しやすい。
一方、本発明では、粗面化ローラに保持されるエッチャント量を調整できることによって、当該問題を抑制できる。
本発明の第3観点に係るディスプレイ用ガラス基板の製造方法は、第1観点又は第2観点に係るディスプレイ用ガラス基板の製造方法であって、第1エッチャント量調整工程は、粗面化ローラに接触した第1接触部材の接触位置を調整することによって、粗面化ローラに保持されるエッチャント量を調整する。また、第2エッチャント量調整工程は、粗面化ローラに接触した第2接触部材の接触位置を調整することによって、粗面化ローラに保持されるエッチャント量を調整する。
このディスプレイ用ガラス基板の製造方法では、第1接触部材が接触位置を調整されることによって、第1接触部材の粗面化ローラへの接触圧力が調整される。これにより、粗面化ローラが保持するエッチャント量を絞ることができる。すなわち、粗面化ローラが保持するエッチャント量を調整できる。
また、このディスプレイ用ガラス基板の製造方法では、第2接触部材が接触位置を調整されることによって、第2接触部材の粗面化ローラへの接触圧力が調整される。これにより、ガラス基板の粗面化処理に使用され粗面化ローラに吸収されたエッチャントを、粗面化ローラから除去することができる。すなわち、粗面化ローラが保持する使用済みのエッチャント量を調整できる。
本発明の第4観点に係るディスプレイ用ガラス基板の製造方法は、第1観点乃至第3観点のいずれか1つに係るディスプレイ用ガラス基板の製造方法であって、エッチャントは、1000ppm〜10000ppmのフッ酸である。
本発明の第5観点に係るディスプレイ用ガラス基板の製造装置は、複数の粗面化ローラと、第1接触部材と、第2接触部材とを備える。粗面化ローラは、電子デバイス用のガラス基板の搬送方向に沿って配置され、かつ、エッチャントに浸漬する部分を有する。第1接触部材は、粗面化ローラの回転軸よりも、ガラス基板の搬送方向の上流側において、粗面化ローラと接触する。第2接触部材は、粗面化ローラの回転軸よりも、ガラス基板の搬送方向の下流側において、粗面化ローラと接触する。粗面化ローラは、エッチャントを吸収する。粗面化ローラは、駆動してガラス基板を搬送する際に、吸収したエッチャントをガラス基板の一方の面である第1面に付着させて第1面を粗面化する。第1接触部材は、ガラス基板の他方の面である第2面に、エッチャントが付着することが抑制されるように、粗面化ローラとの接触位置が調整される。第2接触部材は、第1面を粗面化して粗面化ローラに吸収されたエッチャントが、粗面化ローラに保持されることが抑制されるように、粗面化ローラとの接触位置が調整される。
本発明に係るディスプレイ用ガラス基板の製造方法、および、ディスプレイ用ガラス基板の製造装置は、電子デバイスの製造過程において薄膜が形成される他方の面へのエッチャント量の付着を抑制し、かつ、エッチャントを効率的に使用することができる。
ガラス基板の製造過程の概要を示すフローチャートである。 ガラス基板表面処理工程及びすすぎ工程を示す模式図である。 ガラス基板表面処理装置の概略上面図である。 ガラス基板表面処理工程を示す模式図である。 搬送の際、ガラス基板が最後に接触する粗面化ローラによって、ガラス基板の第2面へエッチャントが付着することを示す模式図である。 ガラス基板の第2面へのエッチャントの付着を示す模式図である。 粗面化処理の前において、搬送ローラによって支持されているガラス基板を示す図である。 粗面化ローラによって支持されているガラス基板を示す図である。 粗面化処理の後において、搬送ローラによって支持されているガラス基板を示す図である。 変形例Lにおけるガラス基板表面処理工程を示す模式図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態の、ガラス基板表面処理装置1を用いたガラス基板表面処理工程Pr1を含むガラス基板製造方法について説明する。なお、以下の実施形態では、電子デバイスの一例である液晶等のフラットパネルディスプレイに用いられるガラス基板100に特化して説明する。
(1)従来のガラス基板製造方法の概要
図1は、ガラス基板100の製造過程の概要を示すフローチャートである。図1では、ガラス基板が、原料を溶融する状態から客先等に出荷される状態になるまでの工程の概略を示している。
以下、図1を用いて、一般的なガラス基板100の製造過程を説明する。
まず、図1に示すように、溶解・成形工程S1では、原料となるケイ砂などの種々の粉体が秤量・混合されて、溶融炉に投入される。この粉体が、高温溶融炉の中で熔かされてガラス溶融液になる。その後、泡抜き・攪拌などによって均質化されたガラス溶融液が板状に成形される。板状に成形されたガラスは、所定の温度に達してから規定寸法に切断されて素板になる。ここでは、フュージョン法を用いて、ガラス溶融液が板状に成形される。
切断工程S2では、フラットパネルディスプレイが用いられる液晶表示装置の製造に適した大きさになるように、素板がさらに切断される。
面取り工程S3では、切断されたガラス基板の切断面が、研削・研磨される。
洗浄工程S4では、洗浄によって、ガラス基板のガラス表面の微細な異物や汚れが取り除かれる。洗浄後、ガラス基板は、乾燥される。
ここで、洗浄工程についてより具体的に説明すると、洗浄工程は、2つの工程を有する。具体的には、洗浄工程は、第1洗浄工程(図示せず)と、第2洗浄工程(図示せず)とを有する。
第1洗浄工程では、主に、洗剤、ブラシ等を用いてガラス基板100の洗浄を行う。これにより、表面の汚れ等が除去される。第2洗浄工程では、ガラス基板100の品質をさらに向上させるために、主に純水等を用いてガラス基板100の洗浄を行う。
検査工程S5では、泡や傷などの微細な欠陥の有無の検査が行われ、液晶表示装置に使用できないものが不良品として取り除かれる。
その後、ガラス基板100は、液晶等のフラットパネルディスプレイを製造する客先等に出荷される。このとき、ガラス基板100は、壊れないように搬送可能な状態に梱包されて出荷される。
ここで、液晶等のフラットパネルディスプレイ(電子デバイス)の製造過程において、ガラス基板と他の部材(金属や絶縁体のプレート等)との間で発生する剥離帯電が問題になることがある。よって、剥離帯電を抑制するために、ガラス基板の製造工程において、ガラス基板の表面を物理的又は化学的に粗面化する方法が存在している。物理的な処理としては、例えば、セリウム等の研磨剤を注ぎながら研磨パッドを回転させることでガラス基板の表面を研磨する方法がある。また、化学的な処理としては、例えば、バッチ処理や枚葉処理がある。
枚葉処理としては、例えば、特許文献1(特開2005−255478号公報)に記載のように、ガラス基板の一方の面をコーティングする方法や、装置を用いてガラス基板を垂直に立て、ガラス基板の一方の面を純水のシャワーにより処理し、また、他方の面を処理液のシャワーにより処理する方法がある。
しかし、前者の方法では、まず、コーティングを行う工程が必要になる。また、前者の方法では、ガラス基板の一方の面にコーティングを施した後他方の面を処理液に接触させて処理するが、その後、コーティング剤の除去工程が必要になり、さらには洗浄工程が必要になる場合もある。よって、ガラス基板の製造工程における工数を考えると好ましくない。さらに、処理を行うガラス基板の一方の面に、処理液が必要以上に付着することが懸念される。これは、ガラス基板の強度等の問題から好ましくない。
また、後者の方法では、処理液が、純水で処理される面に飛散することが懸念される。
ここで、一般にガラス基板の一方の面のみを処理したい場合、他方の面は平坦度を保つために処理されないように保護される場合が多い。よって、保護したい面(純水で処理される面)に処理液が飛散するのは回避できることが望ましい。
さらに、枚葉処理としては、プラズマドライエッチングによる処理もある。しかし、プラズマドライエッチングを行う装置が高価であり、ランニングコストも高価であることが懸念される。また、温室効果ガスが発生しやすいため、当該ガスを除去する除去設備も必要になることが懸念される。
そこで、上記の問題を改善するため、本発明は、以下のような構成を採っている。
(2)本発明のガラス基板表面処理装置1の構成
図2は、ガラス基板表面処理工程Pr1及びすすぎ工程Pr2を示す模式図である。図3は、ガラス基板表面処理装置1の概略上面図である。図4は、ガラス基板表面処理工程Pr1を示す模式図である。
本実施形態のガラス基板製造方法では、上記の問題に鑑み、第1洗浄工程と第2洗浄工程との間において、図2に示すように、ガラス基板100の一方の面である第1面100aを処理(具体的には、粗面化)できるガラス基板表面処理工程Pr1と、すすぎ工程Pr2とを行っている。
以下、ガラス基板表面処理工程Pr1においてガラス基板100の表面を処理するために用いられるガラス基板表面処理装置1の構成、及び、ガラス基板表面処理工程Pr1及びすすぎ工程Pr2の概要を説明する。
ガラス基板表面処理装置1は、ガラス基板100(例えば、ガラス基板100の板厚は、0.7mm以下である)の表面を粗面化する装置である。ガラス基板表面処理装置1は、ガラス基板を水平にねかせた状態で搬送方向(具体的には、図2〜図4の矢印A1に示す方向)に搬送させながら表面を粗面化する。ここでは、ガラス基板表面処理装置1は、ガラス基板100の一方の面である第1面100a(図2及び図4を参照)を粗面化することによって、第1面100aを所定の表面粗さにしている。ここで、第1面100aとは、フラットパネルディスプレイの製造過程において、薄膜であるTFT素子が形成されない面である。
ガラス基板表面処理装置1は、図2〜図4に示すように、主として、複数の第1貯留容器11と、複数の粗面化ローラ12と、第2貯留容器13と、複数の第1接触部材14aと、複数の第2接触部材14bと、配管15と、循環ポンプ16と、複数の搬送ローラ18とを有する。以下、これらについて説明する。
第1貯留容器11は、ガラス基板100の表面を処理するための処理流体としてのエッチャントMSを貯留する。本実施形態では、エッチャントMSとしてフッ酸が使用される。フッ酸の濃度が低すぎる場合、ガラス基板100の第1面100aの表面粗さが所望の値に達しない問題、または、ガラス基板100の粗面化に時間がかかる問題が生じる。フッ酸の濃度が高すぎる場合、ガラス基板100の表面が白曇りする問題が生じる。本実施形態では、100ppm〜100000ppmの濃度のフッ酸がエッチャントMSとして用いられる。フッ酸の濃度は、好ましくは、1000ppm〜10000ppmであり、より好ましくは、3000ppm〜9000ppmである。これにより、ガラス基板100の第1面100aは、所望の形状を得ることができる。
第1貯留容器11は、上部が開口された略直方体形状の容器である。第1貯留容器11には、エッチャントMSが容器いっぱいになるように貯留されている。第1貯留容器11は、ガラス基板100の搬送方向に沿って、所定の間隔をもって配置されている。各第1貯留容器11では、1つの粗面化ローラ12がエッチャントMSに浸漬して配置されている。また、第1貯留容器11は、配管15によって互いに連通している。
粗面化ローラ12は、エッチャントMSに接触することでエッチャントMSを吸収し、図示しない駆動モータによって駆動回転される回転体として機能する。粗面化ローラ12が駆動モータによって回転することで、粗面化ローラ12の上部に接触するガラス基板100は、複数の粗面化ローラ12が配置されている方向(すなわち、搬送方向)に搬送される。すなわち、粗面化ローラ12は、ガラス基板100を搬送する機能も有する。粗面化ローラ12は、ガラス基板100の搬送方向に沿って、所定の間隔をもって複数配置される。複数の粗面化ローラ12は、全て同方向に回転する。
各粗面化ローラ12は、1つの第1貯留容器11に貯留されているエッチャントMSに、一部(具体的には、下部)が浸漬した状態で固定されている。粗面化ローラ12のエッチャントMSに浸漬している部分の垂直方向の長さは、5−10mmである。
粗面化ローラ12は、芯部材12aと、芯部材12aを覆うローラ部材12bとを有する。
芯部材12aは、SUS等からなる軸芯と、塩化ビニル系の素材からなる円柱状の部材とからなる。芯部材12aは、カーボンシャフトでもよい。芯部材12aは、その直径が15−20mmである。芯部材12aは、粗面化ローラ12の回転軸である。
ローラ部材12bは、外径が芯部材12aよりも大きく中心部が開口された円筒状の部材である。ローラ部材12bは、液体を吸収しやすいスポンジから構成される。ローラ部材12bのスポンジは、PVAおよびPU等からなる。ローラ部材12bは、その内面が芯部材12aの外面に当接する。ローラ部材12bは、直径が50mmである。
ここでは、粗面化ローラ12(ローラ部材12b)は、エッチャントMSに浸漬することによってエッチャントMSを吸収する。そして、エッチャントMSを吸収して保持する粗面化ローラ12(ローラ部材12b)に接触するガラス基板100の第1面100aが粗面化される。
第2貯留容器13は、第1貯留容器11から外部に漏れるエッチャントMSを貯留するための容器であり、第1貯留容器11の下方に配置される。第2貯留容器13は上部が開口された略直方体形状の容器であり、第1貯留容器11よりも外形が大きい。
第1接触部材14aは、粗面化ローラ12に押し付けられて粗面化ローラ12が保持するエッチャントMSの量を調整する機能を有する。第1接触部材14aは、塩化ビニル系の素材から構成される。第1接触部材14aは、カーボンシャフトでもよい。第1接触部材14aは、円柱状の形状を有する丸棒である。なお、第1接触部材14aの形状は、丸棒に限られるものではない。図3に示されるように、第1接触部材14aは、粗面化ローラ12の回転軸である芯部材12aよりも、ガラス基板100の搬送方向の上流側に配置されている。
第1接触部材14aは、粗面化ローラ12の回転に追従して回転する。よって、粗面化ローラ12とは逆方向に回転する。ここでは、別途、第1接触部材14aを回転させるモータ等を用いなくてもすむので、コストを抑制できる。
第1接触部材14aは、粗面化ローラ12に対する上下位置や左右位置が調整可能なように、支持部材17によって支持されている。すなわち、第1接触部材14aは、粗面化ローラ12への接触位置が調整可能である。これにより、第1接触部材14aの粗面化ローラ12への接触圧力を調整できる。
第2接触部材14bは、第1接触部材14aとは異なる位置に配置され、かつ、第1接触部材14aと同じ形状を有する。第2接触部材14bは、粗面化ローラ12に押し付けられて粗面化ローラ12が保持するエッチャントMSの量を調整する機能を有する。第2接触部材14bは、塩化ビニル系の素材から構成される。第2接触部材14bは、カーボンシャフトでもよい。第2接触部材14bは、円柱状の形状を有する丸棒である。なお、第2接触部材14bの形状は、丸棒に限られるものではない。図3に示されるように、第2接触部材14bは、粗面化ローラ12の回転軸である芯部材12aよりも、ガラス基板100の搬送方向の下流側に配置されている。
第2接触部材14bは、粗面化ローラ12の回転に追従して回転する。よって、粗面化ローラ12とは逆方向に回転する。ここでは、別途第2接触部材14bを回転させるモータ等を用いなくてもすむので、コストを抑制できる。
第2接触部材14bは、粗面化ローラ12に対する上下位置や左右位置が調整可能なように、支持部材17によって支持されている。すなわち、第2接触部材14bは、粗面化ローラ12への接触位置が調整可能である。これにより、第2接触部材14bの粗面化ローラ12への接触圧力を調整できる。
配管15は、第2貯留容器13に貯留されるエッチャントMSを各第1貯留容器11に供給するための配管である。また、配管15は、ガラス基板100の搬送方向に沿って隣接している第1貯留容器11同士を連通する配管である。
循環ポンプ16は、配管15に配置される。循環ポンプ16は、図示されない駆動モータによって駆動される。これにより、第2貯留容器13に貯留されるエッチャントMSは、循環ポンプ16により回収され、フィルタ(図示せず)を通過して清浄化された後、配管15を介して各第1貯留容器11に供給される。
搬送ローラ18は、回転軸18aと、複数のコロ18bとからなる。コロ18bは、回転軸18aに固定され、Oリングが取り付けられる円筒状の部材である。図示されない駆動モータによって回転軸18aが軸回転すると、コロ18bの上部に接触して支持されているガラス基板100は、次の工程であるすすぎ工程Pr2に向かう方向(すなわち、ガラス基板100の搬送方向)に搬送される。搬送ローラ18は、ガラス基板100の搬送方向に沿って、所定の間隔をもって複数配置される。搬送ローラ18は、全て同方向に回転する。
また、全ての搬送ローラ18は、図示されないエアシリンダーやモータによって、一斉に、鉛直方向に沿って上下に移動可能である。搬送ローラ18が最も上方の高さ位置にある場合、搬送ローラ18のコロ18bの上端は、粗面化ローラ12の上端よりも上方に位置している。搬送ローラ18が最も下方の高さ位置にある場合、各搬送ローラ18は、互いに隣接する2つの第1貯留容器11の間に位置し、かつ、コロ18bの上端は、粗面化ローラ12の上端よりも下方に位置している。
(3)ガラス基板表面処理工程Pr1及びすすぎ工程Pr2の概要
以下、ガラス基板表面処理装置1によって行われるガラス基板表面処理工程Pr1と、ガラス基板表面処理工程Pr1の後に行われるすすぎ工程Pr2とを説明する。
(3−1)ガラス基板表面処理工程Pr1
まず、水平状態で所定の方向(搬送方向)に搬送されながら第1洗浄工程が行われたガラス基板100は、その状態を維持したまま、搬送ローラ18によって搬送されながら、ガラス基板表面処理装置1に入る。そして、ガラス基板表面処理装置1によってガラス基板表面処理工程Pr1が行われる。
具体的にガラス基板表面処理工程Pr1において行われるガラス基板100の粗面化処理について簡単に説明する。最初に、ガラス基板100全体がガラス基板表面処理装置1の内部に完全に入るまで、ガラス基板100は、搬送ローラ18によって搬送方向に搬送される。このとき、図7に示されるように、搬送ローラ18に支持されているガラス基板100は、粗面化ローラ12の上方に位置している。次に、全ての搬送ローラ18が一斉に鉛直方向下方(図7に示される矢印A2の方向)に移動する。具体的には、搬送ローラ18は、コロ18bの上端が粗面化ローラ12の上端よりも下方にある所定の高さ位置まで、下降する。搬送ローラ18の下降の過程で、ガラス基板100の下面は粗面化ローラ12に接触する。そして、最終的に、図8に示されるように、ガラス基板100は粗面化ローラ12によって支持される。
粗面化ローラ12(ローラ部材12b)は、エッチャントMSに浸漬していることによって、エッチャントMSを吸収する。エッチャントMSを吸収している粗面化ローラ12(ローラ部材12b)の上部は、表面が粗面化される第1面100aが接触し、ガラス基板100は、粗面化ローラ12の回転駆動によって、搬送方向に沿って搬送される。このとき、粗面化ローラ12(ローラ部材12b)はエッチャントMSを吸収しているので、粗面化ローラ12(ローラ部材12b)に接触するガラス基板100の第1面100aには、粗面化ローラ12(ローラ部材12b)を介してエッチャントMSが付着する。
なお、ガラス基板100を搬送しながら粗面化する粗面化ローラ12の回転速度は、ガラス基板100の搬送が開始される時から、ガラス基板100の第1面100a全体に粗面化ローラ12が接触する時までの間において、高い値に設定される。これにより、ガラス基板100に粗面化ローラ12が接触している時間を、可能な限り、第1面100a全体で均一にすることができる。その後、ガラス基板100は、粗面化ローラ12の回転速度が少し低減された状態で搬送される。これにより、ガラス基板100の第1面100aがエッチャントMSによって粗面化される時間を十分に確保することができる。
ガラス基板100の粗面化処理が完了した後、エッチャントMSによって粗面化された第1面100aを有するガラス基板100は、粗面化ローラ12によって支持されている。次に、全ての搬送ローラ18が一斉に鉛直方向上方(図8に示される矢印A3の方向)に移動する。具体的には、搬送ローラ18は、コロ18bの上端が粗面化ローラ12の上端よりも上方にある所定の高さ位置まで、上昇する。これにより、搬送ローラ18は、下降前の高さ位置に戻る。このとき、図9に示されるように、搬送ローラ18は、粗面化処理されたガラス基板100を支持している。その後、ガラス基板100は、搬送ローラ18によって搬送方向に搬送されて、すすぎ工程Pr2に送られる。
ここで、ガラス基板表面処理工程Pr1では、上述したが、図4に示すように、粗面化ローラ12に第1接触部材14aが押し付けられている。
よって、この工程では、粗面化ローラ12(ローラ部材12b)が保持するエッチャントMSの量を、第1接触部材14aが粗面化ローラ12に押し付けられて絞ることで調整している。これは、第1接触部材14aが粗面化ローラに対して上下位置及び左右位置が調整可能なことによって実行される。具体的には、粗面化ローラ12(ローラ部材12b)が保持するエッチャントMSの量をより絞りたいときは、第1接触部材14aの粗面化ローラ12への押し付け量(接触圧力)を大きくし(すなわち、粗面化ローラ12に対する左右位置を粗面化ローラ12側に移動させる)、より絞りたくないときは、第1接触部材14aの粗面化ローラ12への押し付け量(接触圧力)を小さくする(すなわち、粗面化ローラ12に対する左右位置を粗面化ローラ12から離反する側に移動させる)。
これにより、ガラス基板100の、表面が粗面化される第1面100aへのエッチャントMSの付着量を調整できる。よって、ガラス基板100の一方の面(すなわち、粗面化したい第1面100a)を好適な表面粗さにできる。ここで、粗面化したい面の好適な表面粗さとは、フラットパネルディスプレイの製造過程において剥離帯電を抑制できる表面粗さであり、且つ、ガラス基板100の強度低下を抑制できる表面粗さである。粗面化したい面の好適な表面粗さは、例えば、粗面化された表面の中心面からの高さの最大値Rp(JIS B0601−2001/JIS B0633−2001)で表すと、AFM測定領域1μm角において、Rpが1.0nmを超えることが好ましい。
ガラス基板の帯電は、例えば、フラットパネルディスプレイの製造工程において、TFT用半導体膜が形成されたガラス基板をリフターピンによりステージから上昇させる際の剥離帯電により生じる。剥離帯電は、ガラス基板とステージとの間において電荷の移動が起こることにより生じる。この電荷の移動は、物体間の距離が1.0nm未満で発生すると考えられている。そのため、粗面化された表面の中心面からの高さが1.0nm以上の凸部が存在するように、すなわち、Rpが1.0nmを超えるように、ガラス基板の表面を粗面化することで、ステージとガラス基板との間の電荷の移動が抑制され、剥離帯電が抑制される。
ここで、フラットパネルディスプレイの製造過程においてはガラス基板100のいずれかの面にTFT素子が形成されるため、TFT素子が形成される面は極力平坦度を維持できることが好ましい。
また、一般に、図5に示すように、粗面化ローラによるガラス基板の搬送時、ガラス基板の上流側(ガラス基板の搬送方向の後方側)の端面に接触する粗面化ローラによって、ガラス基板の搬送方向の上流側の端部100cには、エッチャントが付着しやすい。これは、ガラス基板が最後に接触する粗面化ローラの回転によって、エッチャントがはねて、または、エッチャントが引っ張られて、ガラス基板の表面に付着しやすいからと考えられる。
一方、本実施形態では、第1接触部材14aによって粗面化ローラ12(ローラ部材12b)が保持するエッチャントMSの量を調整できる。
よって、図5および図6に示されるように、粗面化ローラ12(ローラ部材12b)が吸収したエッチャントMSが、ガラス基板100の、表面が粗面化処理されない他方の面である第2面100b(すなわち、ガラス基板100の搬送状態における上面)に乗り上げて付着することを抑制できる。
これにより、ガラス基板100の第2面(具体的には、フラットパネルディスプレイの製造過程において、TFT素子が形成される面)の平坦度を維持できる。つまり、第2面100bの表面粗さ(例えば、算術平均粗さRa(JIS B0601−2001))を、平坦度が維持される0.2nm以下にできる。
ガラス基板表面処理工程Pr1においては、以上のようにして、ガラス基板100の一方の面(第1面100a)の粗面化処理を行いながら、他方の面(第2面100b)に関しては、粗面化処理が行われないようにすることで平坦度を維持できる。すなわち、ガラス基板100の両面を好適な表面粗さにすることができる。
また、ガラス基板表面処理工程Pr1では、上述したが、図4に示されるように、粗面化ローラ12に第2接触部材14bが押し付けられている。ここで、ある粗面化ローラ12に接触する直前のガラス基板100の第1面100aには、ガラス基板100の搬送方向のより上流側に位置する粗面化ローラ12によって、エッチャントMSが付着されている。そして、エッチャントMSが付着している第1面100aに接触した粗面化ローラ12には、第1面100aに付着しているエッチャントMSが吸収される。そのため、ガラス基板100に接触した直後の粗面化ローラ12の部分には、ガラス基板100の粗面化処理に使用されたエッチャントMSが吸収されている。第2接触部材14bは、粗面化ローラ12(ローラ部材12b)が保持している使用済みのエッチャントMSの量を、第2接触部材14bを粗面化ローラ12に押し付けて、粗面化ローラ12を絞ることで調整している。
これは、粗面化ローラ12に対して、第2接触部材14bの上下位置及び左右位置が調整可能なことによって実行される。具体的には、粗面化ローラ12(ローラ部材12b)が保持する使用済みのエッチャントMSの量をより絞りたいときは、第2接触部材14bの粗面化ローラ12への押し付け量(接触圧力)を大きくし(すなわち、粗面化ローラ12に対する左右位置を粗面化ローラ12側に移動させる)、より絞りたくないときは、第2接触部材14bの粗面化ローラ12への押し付け量(接触圧力)を小さくする(すなわち、粗面化ローラ12に対する左右位置を粗面化ローラ12から離反する側に移動させる)。従って、ガラス基板表面処理工程Pr1では、ガラス基板100の粗面化に使用され、粗面化ローラ12によって保持されるエッチャントMSの量を、第2接触部材14bの位置調整によって調整することができる。
本実施形態では、ガラス基板100は、搬送方向の上流側から下流側に向かって一方向に搬送される。そして、粗面化ローラ12に対する第2接触部材14bの接触圧力は、粗面化ローラ12に対する第1接触部材14aの接触圧力より高い。
(3−2)すすぎ工程Pr2
ガラス基板表面処理工程Pr1が行われた後は、ガラス基板100についたエッチャントMSをすすぐためのすすぎ工程Pr2が行われる。すすぎ工程Pr2では、純水等の析出物の発生しない液体をリンス液として用いてガラス基板100のすすぎを行う。
すすぎ工程Pr2においても、第1洗浄工程及びガラス基板表面処理工程Pr1と同様に、ガラス基板100は、水平状態で搬送用ローラ22によって所定方向(搬送方向)に搬送されていく。
すすぎ工程Pr2では、シャワーノズル23,24,25,26によって、ガラス基板表面処理工程Pr1を終えたガラス基板100の両面に、純水が噴きつけられる。これにより、エッチャントMSのすすぎが行われる。
ここでは、純水を噴射するためのシャワーノズル23,24の先端部は、シャワーノズル23,24を上下方向に貫通する垂直な面であり且つ矢印A1の方向に対して直交する面に対して、矢印A1側に向くように配置されている。すなわち、シャワーノズル23,24の先端部は、ガラス基板表面処理装置1と逆側に向くように配置されている。これにより、純水が、第1貯留容器11や第2貯留容器13に入るのを抑制している。
以上に説明したように、ガラス基板100は、ガラス基板表面処理工程Pr1やすすぎ工程Pr2を含みながら、製造されている。
(4)本発明の特徴
(4−1)
本実施形態では、液晶等のフラットパネルディスプレイ(電子デバイス)用のガラス基板100の搬送方向に沿って複数の粗面化ローラ12を配置している。また、粗面化ローラ12の一部はエッチャントMSに浸漬している。また、粗面化ローラ12の駆動とともにガラス基板100が搬送される際に、粗面化ローラ12に吸収されたエッチャントMSがガラス基板100の一方の面である第1面100aに付着することによって第1面100aを粗面化している。
そして、電子デバイスの製造過程において薄膜(TFT素子)が形成されるガラス基板100の他方の面である第2面100bに、エッチャントMSが付着することが抑制されるように、粗面化ローラ12に保持されるエッチャント量を調整する。
ここでは、粗面化ローラ12に保持されるエッチャントMSの量を調整できることにより、第2面100b(処理を行わずに保護したい面)に、エッチャントMSが付着することを抑制できる。また、粗面化ローラ12に保持されるエッチャントMSの量を調整できることにより、第1面100a(粗面化したい面)を所定の表面粗さにできる。
また、第2面100bにエッチャントMSが付着することを抑制できるので、すすぎ工程Pr2へのエッチャントMSの持ち出し量を極めて低く抑えることができる。そのため、すすぎ工程Pr2における排水処理の管理が容易になり、すすぎ工程Pr2における排水処理のコストを抑えることができる。
また、従来のコーティングを行う場合に比べて、工数を低減できる。
また、従来のプラズマドライエッチングによる枚葉処理を行う場合と比較すると、コストも抑制できる。
(4−2)
一般に、粗面化ローラ12によるガラス基板100の搬送時、ガラス基板100が最後に接触する粗面化ローラ12によって、ガラス基板100の搬送方向の上流側の端部100cには、エッチャントMSが付着しやすい。
一方、本実施形態では、粗面化ローラ12に保持されるエッチャントMSの量を調整できる。よって、ガラス基板100が最後に接触する粗面化ローラ12によって搬送方向の上流側の第2面100bにエッチャントMSが付着することを抑制できる。
(4−3)
本実施形態では、粗面化ローラ12に接触した第1接触部材14aの接触位置を調整する。ここでは、第1接触部材14aが接触位置を調整されることによって、第1接触部材14aの粗面化ローラ12への接触圧力が調整される。これにより、粗面化ローラ12が保持するエッチャント量を絞ることができる。すなわち、粗面化ローラ12が保持するエッチャント量を調整できる。
(4−4)
一般に、粗面化ローラによって搬送されるガラス基板の搬送速度が速ければ速いほどエッチャントが粗面化ローラの回転によってガラス基板の第2面に飛散しやすい。
一方、本実施形態では、第1接触部材14aによって粗面化ローラ12が保持するエッチャントMSの量を調整できるので、粗面化ローラ12によって搬送されるガラス基板100の搬送速度が比較的速くても、このような問題を抑制できる。
(4−5)
本発明に係るガラス基板製造方法では、第2接触部材14bの位置調整によって、ガラス基板100の第1面100aの粗面化処理に使用され、かつ、粗面化ローラ12によって保持されているエッチャントMSの量を調整することができる。すなわち、第2接触部材14bは、使用済みのエッチャントMSが吸収された粗面化ローラ12から、エッチャントMSを除去することができる。そのため、このガラス基板製造方法は、粗面化ローラ12に保持されるエッチャントMSを効率的に循環させることができる。また、このガラス基板製造方法は、ガラス基板表面処理装置1内において、第1貯留容器11および第2貯留容器13に貯留され、ガラス基板100の粗面化処理に使用されるエッチャントMSを効率的に循環させることができる。
そして、ガラス基板表面処理装置1内でエッチャントMSが効率的に循環するので、エッチャントMSの使用量を抑えても、エッチャントMS全体の均質性が保持されやすい。これにより、ガラス基板100の第1面100aにエッチングムラを発生させることなく、エッチャントMSを用いてガラス基板100の第1面100aを粗面化処理することができる。従って、本発明に係るガラス基板製造方法は、粗面化処理に使用されるエッチャントMSの使用量を低減することができる。
(4−6)
本発明に係るガラス基板製造方法は、ガラス基板100を製造するためのガラス基板製造方法を前提とする。ガラス基板製造方法は、ガラス基板表面処理工程Pr1を備える。ガラス基板表面処理工程Pr1では、粗面化ローラ12に、搬送されるガラス基板100の一方の面が接触することによって、ガラス基板100の一方の面である第1面100aが処理される。粗面化ローラ12は、ガラス基板100の表面を処理するための処理流体(例えば、エッチャント)に接触することで処理流体を吸収する。ガラス基板表面処理工程Pr1では、粗面化ローラ12に接触する第1接触部材14aが、粗面化ローラ12が保持する処理流体の量を調整する。これにより、粗面化ローラ12に接触するガラス基板100の第1面100aへの処理流体の付着量を調整できる。
本発明では、さらに、ガラス基板表面処理工程Pr1の後のガラス基板の第1面100aと他方の面である第2面100bとは、表面粗さが異なる。ここでは、粗面化ローラ12に接触するガラス基板100の第1面100aへの処理流体の付着量を調整できることにより、粗面化ローラ12に接触するガラス基板100の第1面100aを所定の表面粗さになるように処理できる。また、粗面化ローラ12に接触するガラス基板の第1面100aへの処理流体の付着量を調整できることにより、ガラス基板の第2面100bに関しては、処理を行わないようにすることができる。すなわち、粗面化ローラ12に接触するガラス基板100の一方の面(第1面100a)を所定の表面粗さになるように粗面化しながら、且つ、ガラス基板100の他方の面(第2面100b)の表面粗さ(平坦度)を維持できる。
本発明では、さらに、ガラス基板表面処理工程Pr1の後のガラス基板100の第1面100a面の表面粗さは、例えば、粗面化された表面の中心面からの高さの最大値Rp(JIS B0601−2001/JIS B0633−2001)で表すと、AFM測定領域1μm角において、Rpが1.0nmを超えることが好ましい。これにより、例えば、液晶等のフラットパネルディスプレイの製造過程において剥離帯電を抑制できる。
本発明では、さらに、第1接触部材14aが粗面化ローラ12に押し付けられることにより、粗面化ローラ12が保持する処理流体の量を調整する。これにより、粗面化ローラ12が保持する処理流体の量を絞ることができる。よって、ガラス基板100の第1面100aへの処理流体の付着量を調整できる。また、これにより、ガラス基板100の第2面100bへ処理流体が付着することを抑制できる。
本発明では、さらに、第1接触部材14aは、粗面化ローラ12に対する上下位置及び/又は左右位置が調整可能である。ここでは、第1接触部材14aの粗面化ローラ12に対する押し付け量を調整できるので、粗面化ローラ12が保持するエッチャントMSの量の絞り量をより細かく調整できる。よって、ガラス基板100の一方の面へのエッチャントMSの付着量をより細かく調整できる。
(4−7)
本発明に係るガラス基板製造方法では、粗面化ローラ12の駆動とともにガラス基板100が搬送される際に、粗面化ローラ12に吸収されたエッチャントMSがガラス基板100の一方の面である第1面100aに付着することによって第1面100aを粗面化する。そして、本発明に係るガラス基板製造方法は、第1面100aを粗面化する工程の前に、ガラス基板100を複数の搬送ローラ18の駆動により搬送して、ガラス基板100全体を粗面化ローラ12の上方に移動させる工程と、その後、ガラス基板100を支持している全ての搬送ローラ18を一斉に下降させることで、ガラス基板100を粗面化ローラ12に載置する工程を有する。搬送ローラ18は、回転軸18aと、回転軸18aに固定されるOリング付きの複数のコロ18bとからなり、鉛直方向に上下に移動可能である。搬送ローラ18は、ガラス基板100の搬送時において、コロ18bの上端が、粗面化ローラ12の上端よりも上方に位置している。また、搬送ローラ18は、下降が完了した状態において、コロ18bの上端が、粗面化ローラ12の上端よりも下方に位置している。さらに、本発明に係るガラス基板製造方法は、第1面100aを粗面化する工程の後、全ての搬送ローラ18を一斉に上昇させることで、ガラス基板100を搬送ローラ18に載置する工程と、その後、搬送ローラ18によってガラス基板100を搬送する工程とを有する。
本発明では、ガラス基板表面処理装置1は、ガラス基板100を搬送するための搬送ローラ18と、ガラス基板100を搬送しながら粗面化するための粗面化ローラ12とを備えている。搬送ローラ18の下降によりガラス基板100を粗面化ローラ12によって支持する際、エッチャントMSを吸収している複数の粗面化ローラ12は、ガラス基板100の第1面100aに同時に接触する。そのため、ガラス基板100の第1面100aにエッチャントMSが不均一に付着することが抑制される。従って、本発明は、搬送ローラ18を用いることで、ガラス基板100の第1面100aに発生するエッチングムラを抑えることができる。
(4−8)
本発明に係るガラス基板製造方法では、ガラス基板100の第1面100aを粗面化処理するエッチャントMSとして、フッ酸が使用される。従来、フラットパネルディスプレイの製造過程において発生する剥離帯電を抑制するために、ガラス基板の表面の粗面化が行われている。ガラス基板の表面を粗面化するためのウエットエッチング法では、フッ酸、バッファードフッ酸、フッ化アンモニウム溶液、フッ化ナトリウム溶液とリン酸との混液等のフッ素系溶液が、エッチャントとして使用される。ガラス基板の表面に微細な凹凸を形成する効果、および、安全性の観点からは、特に、バッファードフッ酸の使用が適している。
しかし、本発明の発明者は、バッファードフッ酸をエッチャントとして使用するガラス基板の粗面化処理では、ガラス基板の表面に珪フッ化アンモニウムが付着して粗面化を阻害していることを見出した。そのため、本実施形態では、エッチャントMSとしてフッ酸が使用される。フッ酸をエッチャントとして使用するガラス基板100の粗面化処理では、ガラス基板100の表面に珪フッ化アンモニウムが付着せず、ガラス基板100の表面に所望の凹凸を均一に形成することができる。これにより、ガラス基板100の第1面100aに発生するエッチングムラを抑えることができる。
(5)本発明の変形例
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、上記の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(5−1)変形例A
上記実施形態では、第1洗浄工程と第2洗浄工程との間に、ガラス基板表面処理工程Pr1を行うと説明したが、これに限られるものではない。
例えば、ガラス基板表面処理工程Pr1は、図1に示すステップS2の切断後に行われてもよいし、ステップS3の面取り後に行われてもよい。
この場合であっても、上述と同様の効果を奏する。
(5−2)変形例B
粗面化ローラ12の速度を調整することによって(駆動モータの回転数を調整することによって)、ガラス基板100が搬送される搬送速度を調整できるようにしてもよい。
これにより、ガラス基板100の第1面100aへのエッチャントMSの付着量をより調整できる。
(5−3)変形例C
第1貯留容器11には、第1貯留容器11に貯留されるエッチャントMSの温度を上げるためのヒータが設けられていてもよい。
この場合、エッチャントMSの温度は、配管材料や、蒸気(ガス)を排気する排気設備に応じて変更されてもよい。例えば、エッチャントMSの温度は、配管材料が高温に対応していない場合や、蒸気(ガス)を排気する排気設備を有していない場合には、40℃までに調整されることが好ましい。これにより、エッチャントMSをよりガラス基板100の一方の面に付着させることができる。
また、ガラス基板表面処理工程Pr1の前に、ガラス基板100をヒータ等で予め昇温しておいてもよい。この場合も、エッチャントMSをよりガラス基板100の第1面100aに付着させることができる。
また、上記実施形態では、エッチャントMSとしてフッ酸が用いられるが、他のフッ素系溶液やアルカリ溶液が用いられてもよい。フッ素系溶液は、例えば、バッファードフッ酸、フッ化アンモニウム溶液、フッ化ナトリウム溶液とリン酸との混液等である。
(5−4)変形例D
上記実施形態では、0.3mm以下の板厚を有するガラス基板100を粗面化する場合に、ガラス基板100が粗面化ローラ12によって適切に搬送されるように、エアーおよびピンチローラによってガラス基板100の第2面100bが押し付けられてもよい。これにより、粗面化ローラ12の空回りの発生が抑制され、ガラス基板100が均一に粗面化されやすくなる。
(5−5)変形例E
上記実施形態では、ガラス基板表面処理工程Pr1において、ガラス基板100は上流側から下流側に向かって一方向に搬送されるが、ガラス基板100の搬送中に、ガラス基板100は、その搬送方向に沿って前後に揺動されてもよい。
(5−6)変形例F
上記実施形態では、ガラス基板表面処理工程Pr1におけるエッチング処理工程前のガラス基板100の搬送、および、エッチング処理工程後のガラス基板100の搬送に、Oリング付きのコロ18bを有する搬送ローラ18が用いられるが、粗面化ローラ12と同様のローラが用いられてもよい。
粗面化処理されたガラス基板100を搬送ローラ18により搬送する場合には、ガラス基板100に付着しているエッチャントMSが搬送ローラ18のコロ18bに付着するため、コロ18bのOリングの洗浄工程が設けられることが好ましい。しかし、粗面化処理されたガラス基板100を、粗面化ローラ12と同様の乾燥したスポンジからなるローラにより搬送する場合には、このような洗浄工程が設けられる必要はない。
(5−7)変形例G
配管15には、ガラスのエッチングに伴うスラッジ等を除去するためのフィルタを設けてもよい。
これにより、より清浄されたエッチャントMSを第1貯留容器11に供給することができる。
(5−8)変形例H
上記実施形態では、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイに用いられる半導体素子が形成されるガラス基板100の粗面化処理に限定して説明したが、本発明は、カラーフィルタ向けのガラス基板、ガラスフィルムを貼り付けるキャリアガラス、および、カバーガラス等の粗面化処理にも適用できる。
(5−9)変形例I
上記実施形態では、第1接触部材14aは、粗面化ローラ12の回転に追従して回転すると説明したが、これに限られるものではなく、駆動しない駆動モータによって回転する場合があってもよい。
この場合、駆動モータによって第1接触部材14aの回転の有無や回転数を調整できるので、よりきめ細かく粗面化ローラ12が保持するエッチャントMSの量を調整できる。
(5−10)変形例J
上記実施形態では、搬送ローラ18は鉛直方向に沿って上下に移動可能である。ガラス基板100の粗面化処理の前に、全ての搬送ローラ18を一斉に下降させることで、搬送ローラ18に支持されているガラス基板100を粗面化ローラ12に載置することができる。また、ガラス基板100の粗面化処理の後に、全ての搬送ローラ18を一斉に上昇させることで、粗面化ローラ12に支持されているガラス基板100を搬送ローラ18に載置することができる。
しかし、本発明では、搬送ローラ18が鉛直方向に沿って上下に移動可能である代わりに、粗面化ローラ12が、第1貯留容器11および第2貯留容器13と共に、鉛直方向に沿って上下に移動可能であってもよい。この場合においても、上記実施形態と同様に、粗面化ローラ12と搬送ローラ18との間の相対的な高さ位置を制御することができる。具体的には、ガラス基板100の粗面化処理の前に、全ての粗面化ローラ12を一斉に上昇させることで、搬送ローラ18に支持されているガラス基板100を粗面化ローラ12に載置することができる。また、ガラス基板100の粗面化処理の後に、全ての搬送ローラ18を一斉に下降させることで、粗面化ローラ12に支持されているガラス基板100を搬送ローラ18に載置することができる。
(5−11)変形例K
本実施形態では、各第1貯留容器11は配管15を介して互いに連通し、かつ、1つの循環ポンプ16によりエッチャントMSが各第1貯留容器11から回収され、各第1貯留容器11に供給される。しかし、各第1貯留容器11にエッチャントMSの回収孔および供給孔が設けられ、各第1貯留容器11に独立した循環ポンプ16が接続されてもよい。この構成においても、第2貯留容器13が設置されることが好ましい。第2貯留容器13は、ガラス基板100の表面に付着したエッチャントMSが垂れた場合に、落下したエッチャントMSの液滴を受けるための受け皿として機能する。
(5−12)変形例L
本実施形態では、粗面化ローラ12に保持されるエッチャントMSの量を調整する機能を有する第1接触部材14aおよび第2接触部材14bが用いられる。各粗面化ローラ12は、1つの第1接触部材14aおよび1つの第2接触部材14bと接触している。第1接触部材14aは、ガラス基板100の第1面100aに付着するエッチャントMSの量を調整する機能を有する。第2接触部材14bは、ガラス基板100の粗面化処理に使用されたエッチャントMSを粗面化ローラ12から除去する機能を有する。このように、第1接触部材14aおよび第2接触部材14bは、互いに異なる効果を実現する。
しかし、本実施形態では、第1接触部材14aおよび第2接触部材14bの両方の機能を有する、1つの第3接触部材14cのみが用いられてもよい。第3接触部材14cは、図10に示されるように、粗面化ローラ12の芯部材12aの鉛直方向下方において、粗面化ローラ12に押し付けられて配置されている。第3接触部材14cは、鉛直方向に沿って上下に位置調整が可能である。
第3接触部材14cは、粗面化ローラ12に押し付けられることにより、粗面化ローラ12に保持されるエッチャントMSを絞り取ることができる。これにより、第3接触部材14cは、粗面化ローラ12が保持するエッチャントMSの量を調整して、ガラス基板100の第1面100aに付着するエッチャントMSの量を調整することができる。また、第3接触部材14cは、ガラス基板100に接触した直後の粗面化ローラ12の部分に吸収されている、ガラス基板100の粗面化処理に使用されたエッチャントMSの量を調整して、エッチャントMSを効率的に循環させることができる。
本変形例において、粗面化ローラ12から絞り取られるエッチャントMSの量を増やしたい場合には、第3接触部材14cを上方に移動させて粗面化ローラ12に近づけることで、第3接触部材14cの粗面化ローラ12への接触圧力を大きくする。また、粗面化ローラ12から絞り取られるエッチャントMSの量を減らしたい場合には、第3接触部材14cを下方に移動させて粗面化ローラ12から離反させることで、第3接触部材14cの粗面化ローラ12への接触圧力を小さくする。
本発明は、ガラス基板、特に、液晶ディスプレイに用いられるガラス基板に種々適用可能である。
1 ガラス基板表面処理装置
12 粗面化ローラ
12a 芯部材(粗面化ローラの回転軸)
14a 第1接触部材
14b 第2接触部材
100 ガラス基板
MS エッチャント
特開2005−255478号公報

Claims (5)

  1. ガラス基板の搬送方向に沿って複数の粗面化ローラを配置し、
    前記粗面化ローラの一部はエッチャントに浸漬し、
    前記粗面化ローラの駆動とともに前記ガラス基板が搬送される際に、前記粗面化ローラに吸収されたエッチャントが前記ガラス基板の一方の面である第1面に付着することによって前記第1面を粗面化するガラス基板の製造方法において、
    前記電子デバイスの製造過程において薄膜が形成される前記ガラス基板の他方の面である第2面に、エッチャントが付着することが抑制されるように、前記粗面化ローラに保持されるエッチャント量を調整する第1エッチャント量調整工程と、
    前記第1面を粗面化して前記粗面化ローラに吸収されたエッチャントが前記粗面化ローラに保持されることが抑制されるように、前記粗面化ローラに保持されるエッチャント量を調整する第2エッチャント量調整工程と、
    を備える、
    ディスプレイ用ガラス基板の製造方法。
  2. 前記第1エッチャント量調整工程は、前記搬送方向の前記ガラス基板の端面に接触する前記粗面化ローラによって前記搬送方向の前記ガラス基板の端面側から、前記第2面にエッチャントが付着することが抑制されるように、前記粗面化ローラに保持されるエッチャント量を調整し、
    前記第1面は、前記第2面が露出した状態で粗面化される、
    請求項1に記載のディスプレイ用ガラス基板の製造方法。
  3. 前記第1エッチャント量調整工程は、前記粗面化ローラに接触した第1接触部材の接触位置を調整することによって、前記粗面化ローラに保持されるエッチャント量を調整し、
    前記第2エッチャント量調整工程は、前記粗面化ローラに接触した第2接触部材の接触位置を調整することによって、前記粗面化ローラに保持されるエッチャント量を調整する、
    請求項1または2に記載のディスプレイ用ガラス基板の製造方法。
  4. 前記エッチャントは、1000ppm〜10000ppmのフッ酸である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のディスプレイ用ガラス基板の製造方法。
  5. 電子デバイス用のガラス基板の搬送方向に沿って配置され、かつ、エッチャントに浸漬する部分を有する複数の粗面化ローラと、
    前記粗面化ローラの回転軸よりも、前記ガラス基板の搬送方向の上流側において、前記粗面化ローラと接触する第1接触部材と、
    前記粗面化ローラの回転軸よりも、前記ガラス基板の搬送方向の下流側において、前記粗面化ローラと接触する第2接触部材と、
    を備え、
    前記粗面化ローラは、エッチャントを吸収し、かつ、駆動して前記ガラス基板を搬送する際に、吸収したエッチャントを前記ガラス基板の一方の面である第1面に付着させて前記第1面を粗面化し、
    前記第1接触部材は、前記ガラス基板の他方の面である第2面に、エッチャントが付着することが抑制されるように、前記粗面化ローラとの接触位置が調整され、
    前記第2接触部材は、前記第1面を粗面化して前記粗面化ローラに吸収されたエッチャントが、前記粗面化ローラに保持されることが抑制されるように、前記粗面化ローラとの接触位置が調整される、
    ディスプレイ用ガラス基板の製造装置。
JP2012144185A 2012-06-27 2012-06-27 ディスプレイ用ガラス基板の製造方法、および、ディスプレイ用ガラス基板の製造装置 Active JP5902050B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012144185A JP5902050B2 (ja) 2012-06-27 2012-06-27 ディスプレイ用ガラス基板の製造方法、および、ディスプレイ用ガラス基板の製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012144185A JP5902050B2 (ja) 2012-06-27 2012-06-27 ディスプレイ用ガラス基板の製造方法、および、ディスプレイ用ガラス基板の製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014009102A true JP2014009102A (ja) 2014-01-20
JP5902050B2 JP5902050B2 (ja) 2016-04-13

Family

ID=50106120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012144185A Active JP5902050B2 (ja) 2012-06-27 2012-06-27 ディスプレイ用ガラス基板の製造方法、および、ディスプレイ用ガラス基板の製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5902050B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017066004A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 AvanStrate株式会社 ディスプレイ用ガラス基板の製造方法、ディスプレイ用ガラス基板製造装置
WO2020241041A1 (ja) * 2019-05-29 2020-12-03 日本電気硝子株式会社 ガラス板の製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5820753A (ja) * 1981-07-10 1983-02-07 グラヴルベル ガラスの光反射特性を改変する方法
US4624729A (en) * 1984-10-30 1986-11-25 Vitreal Specchi S.P.A. Machine for continuously etching a surface of glass sheets
JP2012140292A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Avanstrate Inc ガラス基板製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5820753A (ja) * 1981-07-10 1983-02-07 グラヴルベル ガラスの光反射特性を改変する方法
US4624729A (en) * 1984-10-30 1986-11-25 Vitreal Specchi S.P.A. Machine for continuously etching a surface of glass sheets
JP2012140292A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Avanstrate Inc ガラス基板製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017066004A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 AvanStrate株式会社 ディスプレイ用ガラス基板の製造方法、ディスプレイ用ガラス基板製造装置
WO2020241041A1 (ja) * 2019-05-29 2020-12-03 日本電気硝子株式会社 ガラス板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5902050B2 (ja) 2016-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012140292A (ja) ガラス基板製造方法
KR101543832B1 (ko) 글래스 기판 및 글래스 기판의 제조 방법
JPH04154122A (ja) 基板処理装置及び同方法
TW201724125A (zh) 玻璃基板及玻璃板捆包體
TW202044396A (zh) 半導體矽晶圓之清洗處理裝置及清洗方法
JP5902050B2 (ja) ディスプレイ用ガラス基板の製造方法、および、ディスプレイ用ガラス基板の製造装置
KR101932329B1 (ko) 유리 기판의 제조 방법, 유리 기판 및 디스플레이용 패널
JP6585984B2 (ja) ディスプレイ用ガラス基板の製造方法、ディスプレイ用ガラス基板製造装置
JP2010114123A (ja) 基板処理装置及び基板洗浄方法
JP6629557B2 (ja) ガラス基板製造装置
JP2003020255A (ja) ガラス基板の化学加工方法
JP2014009124A (ja) ディスプレイ用ガラス基板の製造方法、および、ディスプレイ用ガラス基板の製造装置
JP6640516B2 (ja) ディスプレイ用ガラス基板の製造方法、ディスプレイ用ガラス基板製造装置
WO2013187232A1 (ja) 化学研磨装置
WO2016200853A1 (en) Method of removing metallic deposits from glass
KR102166837B1 (ko) 디스플레이용 유리 기판의 제조 방법, 및, 디스플레이용 유리 기판의 제조 장치
JP2018049199A (ja) 局所ウェットエッチング装置及びフォトマスク用基板の製造方法
JP4031629B2 (ja) 基材洗浄装置およびその方法
KR101543831B1 (ko) 글래스 기판 및 글래스 기판의 제조 방법
JP2017066001A (ja) ディスプレイ用ガラス基板の製造方法、ディスプレイ用ガラス基板製造装置
JP6368364B2 (ja) ガラス基板の製造方法
JP5774562B2 (ja) ガラス基板の製造方法
JP6766147B2 (ja) ガラス基板の研磨方法および研磨装置
CN110831754A (zh) 处理玻璃基材表面的方法
TWI586618B (zh) Chemical grinding equipment

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5902050

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250