JP2014009047A - エレベータの戸開閉装置及び戸開閉制御方法 - Google Patents

エレベータの戸開閉装置及び戸開閉制御方法 Download PDF

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啓三 須藤
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良昇 中道
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宗頼 前田
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Abstract

【課題】戸閉動作の途中で反転戸開させる場合に、利用者に初動の違和感を起こさせることなく、且つ、利用者に対して安全に反転戸開させることができる、エレベータの戸開閉方法等の提供。
【解決手段】エレベータの戸開閉制御方法は、戸閉動作を開始させる戸閉信号を指令する、戸閉指令段階と、戸閉信号の指令後の戸閉動作中に、かご内戸操作ボタンが押された場合に、戸閉動作を停止する、戸停止段階と、戸停止段階の後、最長で所定時間、戸を停止させ続ける、所定時間経過段階と、所定時間経過段階中に、戸開を意味するかご内戸操作ボタンが少なくとも押された場合に、所定時間経過段階を中断し戸開動作を開始する反転戸開段階とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、エレベータの戸開閉装置及び戸開閉制御方法に関するものである。
現在、多くのエレベータには、かご内操作盤上に、戸開ボタンと戸閉ボタンとが設けられており、利用者が各ボタンの区別を瞬時にできるように様々なデザイン上の工夫が施されている。
しかし、利用者がかご内で戸閉ボタンを押し、それによって戸閉動作がなされている最中に、他の利用者が乗り込もうとしたので、慌てて戸開ボタンを押そうとしたところ、誤って戸閉ボタンのほうを押してしまうことは少なからず起こり得る。
このような状況への対策としては、例えば、特許文献1に開示されたドア制御装置がある。この制御装置では、戸全開時の不干渉時間の満了後、戸閉動作中に、戸閉ボタンを操作すると、戸開信号を指令し戸を反転戸開させるように制御を行っていた。そして、これにより、操作されるボタンを一つとして、操作間違いを生じさせないように企図されている。
特開平5−270776号公報
しかしながら、特許文献1に記載された操作ボタンを一つとする態様では、戸を閉じるために少し前に押した戸閉ボタンを、今度は戸を開くために、急なタイミングで再び押さなければならないため、慌てた状況では反射的にとりにくい操作となっている。また、一般の利用者にとっては開閉の意味を混乱する恐れがあり違和感や不信感を招くことにもなりかねない。
また、上記問題とは別に、開閉ボタンが別個にある通常のエレベータにおいて、戸閉動作がなされている最中に、他の利用者が乗り込もうとしたので、正しく戸開のためのボタンを押した場合でも、かご内が混みあっていて、かご内の戸袋付近に利用者がいた場合には、混雑と急なタイミングとが相まって、戸が反転戸開した際、その利用者が速やかに戸袋付近から離れることができないことも考えられる。かかる問題は、特許文献1に開示のボタンが一つの態様でも、起こり得る。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、戸閉動作の途中で反転戸開させる場合に、利用者に初動の違和感を起こさせることなく、且つ、利用者に対して安全に反転戸開させることができる、エレベータの戸開閉装置及び戸開閉制御方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明のエレベータの戸開閉装置は、かご内戸操作ボタンと、少なくとも該かご内戸操作ボタンの操作結果を受けて戸の駆動を制御する制御部とを備え、前記制御部は、戸閉動作中に、かご内戸操作ボタンが押された場合に、戸閉動作を停止し、さらに、最長で所定時間、戸を停止させ続け、前記所定時間経過中に、戸開を意味するかご内戸操作ボタンが少なくとも押された場合には、前記所定時間経過前に戸開動作を開始させる。
さらに、同目的を達成するための本発明のエレベータの戸開閉制御方法は、戸閉動作を開始させる戸閉信号を指令する、戸閉指令段階と、前記戸閉信号の指令後の戸閉動作中に、かご内戸操作ボタンが押された場合に、戸閉動作を停止する、戸停止段階と、前記戸停止段階の後、最長で所定時間、戸を停止させ続ける、所定時間経過段階と、前記所定時間経過段階中に、戸開を意味するかご内戸操作ボタンが少なくとも押された場合に、前記所定時間経過段階を中断し戸開動作を開始する反転戸開段階とを備える。
本発明によれば、戸閉動作の途中で反転戸開させる場合に、利用者に初動の違和感を起こさせることなく、且つ、利用者に対して安全に反転戸開させることができる。
本発明の実施の形態1に係るエレベータの戸開閉装置の構成を示すブロックである。 実施の形態1に係るエレベータの戸開閉制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係るエレベータの戸開閉装置の構成を示すブロックである。 実施の形態2に係るエレベータの戸開閉制御方法を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るエレベータの戸開閉装置及び戸開閉制御方法の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。なお、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態1に係るエレベータの戸開閉装置の構成を示すブロックであり、図2は、本実施の形態1に係るエレベータの戸開閉制御方法を示すフローチャートである。まず、本実施の形態1に係るエレベータの戸開閉装置の構成を説明する。エレベータの戸開閉装置1は、戸駆動部3と、かご内戸操作ボタン5と、セーフティ・エッジ(SE)7と、乗場ボタン9と、案内報知部11と、制御部13とを備えている。
戸駆動部3は、特に限定されず周知の態様でよいが、例えば駆動モータを中心として構成されている。また、駆動力伝達系統も、特に限定されず周知の態様でよいが、一例を挙げると、戸のパネルがドアハンガーを介して水平にスライドできるように吊るされており、前述の駆動モータの駆動力がドアハンガーに伝達されて、戸が戸開方向や戸閉方向にスライドされる態様を挙げることができる。
かご内戸操作ボタン5としては、本実施の形態1では、戸開ボタンと戸閉ボタンとが個別に用意されており、それら戸開ボタン及び戸閉ボタンは、かご内の操作盤上に配置されている。
セーフティ・エッジ7は、かごの戸の先端部(戸閉方向の前端部)に設けられた安全装置であり、かごの戸の先端部から突出する突片が作動片となる。そして、この作動片に人や物が当接すると、作動片が引っ込むことで安全スイッチが作動し、戸が反転戸開する。
乗場ボタン9は、最下階には上昇呼びボタンが、最上階には下降呼びボタンが、中間階には上昇用呼びボタンと下降用呼びボタンとがそれぞれ配置されている。
案内報知部11は、後述するような特定の場面で、かご内の利用者または着床時のかごへと乗り込もうとする利用者へ、所定の案内情報を報知するものである。この案内報知部11としては、現在、多くのエレベータのかごに既に設けられているインターホンのスピーカを利用することができるが、これに限定されず、専用の機器を設けることも可能であろう。案内報知部11は、通常、かご内に設けられている。
制御部13は、少なくともかご内戸操作ボタン5の操作結果を受けて戸の駆動を制御するものである。制御部13には、前述した戸駆動部3、かご内戸操作ボタン5、セーフティ・エッジ7、乗場ボタン9、案内報知部11が接続されている。また、制御部13は、エレベータの既存の制御盤内に機能要素として設けることができる。
次に、本実施の形態1に係るエレベータの戸開閉制御方法すなわちエレベータの戸開閉装置の動作について説明する。端的には、エレベータの戸開閉制御方法は、戸閉動作を開始させる戸閉信号を指令する、戸閉指令段階と、戸閉信号の指令後の戸閉動作中に、少なくともかご内戸操作ボタンが押された場合に、戸閉動作を停止する、戸停止段階と、戸停止段階の後、最長で所定時間、戸を停止させ続ける、所定時間経過段階と、所定時間経過段階中に、戸開を意味するかご内戸操作ボタンが少なくとも押された場合に、所定時間経過段階を中断し戸開動作を開始する反転戸開段階とを備えるものである。以下、その詳細を説明する。
まず、前段階として、図2に示されるように、エレベータのかごが何れかの乗場に着床すると、制御部13がステップS1として戸開指令を出力し、それに基づき戸駆動部3が制御され、かごの戸が戸開し、戸開完了にいたる。次に、ステップS2として、戸開時の不干渉時間が満了したかが監視される。また、この間、ステップS3として、かごの戸閉ボタンが押されたか否かも監視される。
そして、不干渉時間が満了したかあるいは戸閉ボタンが押された場合には、ステップS4として、制御部13より戸閉指令が出力され、それに基づき、戸駆動部3が戸閉動作を実施する(戸閉指令段階)。
次に、ステップS5として、戸閉動作の最中に、かご内戸操作ボタン5又は乗場ボタン9が押されたか否かが監視される。この判断には、かご内戸操作ボタン5については、戸開ボタンと戸閉ボタンとの双方が対象となり、すなわち、かご内戸操作ボタン5の戸閉ボタンが押された場合も、かご内戸操作ボタン5が押されたものとして処理される。
また、乗場ボタン9については、上昇用呼びボタンと下降用呼びボタンとの双方が対象となり、すなわち、かごの運転方向が上方向の時に乗場ボタン9の下降用呼びボタンが押された場合や、かごの運転方向が下方向の時に乗場ボタン9の上昇用呼びボタンが押された場合も、乗場ボタン9が押されたものとして処理される。ここで、現在の一般的なエレベータにおいては、かごが所定の乗場に停止している間、かごの運転方向が決定している時はその運転方向に対応する当該乗場ボタンが押された時に戸を反転させる機能が設けられており、具体的には、かごの運転方向が上方向の時は上昇用呼びボタンが押された時に戸が反転され、かごの運転方向が下方向の時は下降用呼びボタンが押された時に戸が反転される。また、かごの運転方向が決定していない時は上昇用呼びボタンと下降用呼びボタンとのいずれかが押された時に戸を反転させる機能を有している。これに対し、本実施の形態では、上記のように、かごの運転方向が決定しているか否かに拘らず且つ決定していたとしてもその運転方向に拘らず、ステップS5の処理としては、上昇用呼びボタンか下降用呼びボタンかの何れかが押されれば、一律に、乗場ボタン9が押されたものとして処理される。
かご内戸操作ボタン5又は乗場ボタン9が押された場合には、ステップS6として、制御部13より戸閉停止指令が出力され、それに基づき、戸駆動部3が戸閉動作を停止し、戸をその閉じ途中の位置のまま保持する(戸停止段階)。
さらに、ステップS7として、戸閉動作が停止してから所定時間が経過したか否かが監視される。また、ステップS8として、上記の所定時間中に、かご内の戸閉ボタンが押されたか否かが監視されると共に、ステップS9として、かご内の戸開ボタンが押されたか、本実施の形態1ではさらに加えて、乗場ボタン9が押されたか又はセーフティ・エッジ7が作動したかが監視される(所定時間経過段階)。
そして、かご内の戸開ボタン及び乗場ボタン9の何れもが押されることなく且つセーフティ・エッジ7も作動することなく、上記の所定時間が経過したか、あるいは、所定時間内に、かご内の戸閉ボタンが押された場合には、ステップS10として、案内報知部11より戸閉を再開する旨のアナウンスが提供され、ステップS4に戻り戸閉が再開される。
一方、かご内の戸閉ボタンが押されることなく、上記の所定時間の経過前に、かご内の戸開ボタンあるいは乗場ボタン9の何れかが押されたか、又は、セーフティ・エッジ7が作動した場合には、所定時間経過段階を中断し、ステップS11として、案内報知部11より戸を反転させて戸開する旨のアナウンスが提供され、ステップS1に戻り戸開が開始される(反転戸開段階)。なお、戸閉再開のアナウンスや反転戸開のアナウンスは、戸閉再開や反転戸開の同時またはそれに先立ち提供するものとする。
以上のように構成された本実施の形態1においては、戸閉が始まった後に、他の利用者が急に乗降しようとした場合など、咄嗟に戸を開こうとした場合、操作者である利用者は、戸開を意味する戸開ボタンを押すことから戸開に向けた操作を始められるため、利用者に初動の違和感を起こさせることがない。すなわち、戸開させるために、文字どおり戸開ボタンを押すことで行動が始められるため、慌てた状況でも反射的にとりやすい操作となっており、また、開閉の意味を混乱させる恐れもない。加えて、利用者が咄嗟に正しく戸開ボタンを押しただけでは、戸は動作停止するだけで反転戸開しないため、戸袋付近にいる利用者は戸袋から離れる時間を十分に得ることができ、安全に反転戸開させることができる。さらに加えて、戸閉が始まった後に、咄嗟に戸を開こうとした操作者が慌てて最初に戸閉ボタンの方を押してしまった場合でも、一旦、戸が停止するので、急に乗降しようとした他の利用者が戸に挟まってしまうことを防止することができる。また、反転戸開段階においては、乗場ボタンがおされた場合や戸のセーフティ・エッジが作動した場合にも、戸開動作が始まるので、かご内の操作者がとにかくボタン操作を咄嗟に行えば、その後は、乗場側の利用者による操作によっても、戸が戸開に向けて動作することが期待できる。このように、本実施の形態1によれば、戸閉動作の途中で反転戸開させる場合に、利用者に初動の違和感を起こさせることなく、且つ、利用者に対して安全に反転戸開させることができる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図3及び図4はそれぞれ、本実施の形態2に関する、図1及び図2と同態様の図である。本実施の形態2のエレベータの戸開閉装置101は、上記実施の形態1と同様な戸駆動部3、セーフティ・エッジ7、乗場ボタン9及び案内報知部11と、後述するかご内戸操作ボタン105及び制御部113とを備えている。
かご内戸操作ボタン105は、後述する切り替えによって戸開ボタンとしても戸閉ボタンとしても機能しうるワンボタンが用意されている。ワンボタンは、戸開の意味であることを示す戸開意味案内と、戸閉の意味であることを示す戸閉意味案内とを、択一的に切り替えて表現することができる。切り替え表現の態様は、特に限定されるものではないが、例えば、視覚的情報によって、利用者に、その時点で戸開ボタン/戸閉ボタンの何れとして機能しているかを表現する態様を挙げることができる。より具体的には、ワンボタンの内に、複数のLED等の選択的な発光手段等を組み込んでおき、戸開意味案内としての「開」或いは戸閉意味案内としての「閉」の文字、又は、「Open/Oの一文字」或いは「close/Cの一文字」の文字が選択的にボタン表面に表示される態様や、「<>」又は「><」といった開閉方向を示すような記号が選択的にボタン表面に表示される態様を挙げることができる。さらには、戸開ボタン/戸閉ボタンの何れとして機能しているかを、視覚的情報以外の情報、例えば、読み上げアナウンス、異なる音の態様(音程、音色、音間隔等)の聴覚的情報や、振動や温度等の触覚的情報によって表現する態様も可能であろう。
また、制御部113には、開閉意味づけ部115が含まれている。開閉意味づけ部115は、かご内戸操作ボタン105のワンボタンに対して、戸開及び戸閉の一方の意味に意味づけの設定をし、また、必要に応じてその意味付けの設定を変更するものである。
次に、本実施の形態2に係るエレベータの戸開閉制御方法すなわちエレベータの戸開閉装置の動作について説明する。図4に示されるように、ステップS1、S2及びS3として、実施の形態1の場合と同様な処理がなされる。なお、ステップS1の後、戸開が完了したところで、かご内戸操作ボタン105のワンボタンの意味は、戸閉ボタンの意味に設定されているものとする。
そして、不干渉時間が満了したかあるいはワンボタン(戸閉ボタンの意味)が押された場合には、ステップS104として、制御部13より戸閉指令が出力され、それに基づき、戸駆動部3が戸閉動作を実施する(戸閉指令段階)。また、このとき、本実施の形態2では、戸閉動作の開始と同時に又は開始直後に、制御部113(開閉意味づけ部115)によって、ワンボタンの意味が戸閉から戸開に設定切り替えされる。
次に、ステップS5として、戸閉動作の最中に、ワンボタン(かご内戸操作ボタン5)又は乗場ボタン9が押されたが監視される。そして、ワンボタン又は乗場ボタン9が押された場合には、ステップS6として、制御部13より戸閉停止指令が出力され、それに基づき、戸駆動部3が戸閉動作を停止し、戸をその閉じ途中の位置のまま保持する(戸停止段階)。
さらに、ステップS7として、戸閉動作が停止してから所定時間が経過したか否かが監視される。また、ステップS9として、ワンボタン(かご内戸操作ボタン5)が再度押されたか、本実施の形態2でもさらに加えて、乗場ボタン9が押されたか又はセーフティ・エッジ7が作動したかが監視される(所定時間経過段階)。
そして、ワンボタン及び乗場ボタン9の何れもが押されることなく且つセーフティ・エッジ7も作動することなく、上記の所定時間が経過した場合には、ステップS10として、案内報知部11より戸閉を再開する旨のアナウンスが提供され、ステップS104に戻り戸閉が再開される。
一方、上記の所定時間の経過前に、ワンボタンあるいは乗場ボタン9の何れかが押されたか、又は、セーフティ・エッジ7が作動した場合には、所定時間経過段階を中断し、ステップS11として、案内報知部11より戸を反転させて戸開する旨のアナウンスが提供され、ステップS1に戻り戸開が開始される(反転戸開段階)。なお、戸閉再開のアナウンスや反転戸開のアナウンスは、戸閉再開や反転戸開の同時またはそれに先立ち提供するものとする。
以上のように構成された本実施の形態2においても、戸閉が始まった後に、咄嗟に戸を開こうとした場合、操作者である利用者は、戸開の意味に切り替わっているワンボタンを押すことから戸開に向けた操作を始められるため、利用者に初動の違和感を起こさせることがない。すなわち、戸開させるために、文字どおり戸開を意味するワンボタンを押すことで行動が始められるため、慌てた状況でも反射的にとりやすい操作となっており、また、開閉の意味を混乱させる恐れもない。加えて、利用者が咄嗟に正しくワンボタンを押しただけでは、戸は動作停止するだけで反転戸開しないため、戸袋付近にいる利用者は戸袋から離れる時間を十分に得ることができ、安全に反転戸開させることができる。さらに加えて、戸閉が始まった後、咄嗟に戸を開こうとした操作者が慌ててボタン操作を行うにあたっても、そもそも、操作対象であるボタンがワンボタン一つであるため、他のボタンを誤って押すという初動の誤操作自体を発生しようがないようにすることができる。このように、本実施の形態2によっても、戸閉動作の途中で反転戸開させる場合に、利用者に初動の違和感を起こさせることなく、且つ、利用者に対して安全に反転戸開させることができる。
以上、好ましい実施の形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の改変態様を採り得ることは自明である。
例えば、ステップS5においては、かご内戸操作ボタンだけを監視するように改変することも可能である。同様に、ステップS9においても、かご内戸操作ボタンだけを監視するように改変することも可能である。
また、実施の形態1においてステップS8は省略して実施することもでき、ステップS7とステップS9との判断だけでステップS10又はS11の処理へとつながるように実施してもよい。また、実施の形態1又は実施の形態2において、ステップS3を省略して実施することもできる。
1,101 エレベータの戸開閉装置、3 戸駆動部、5,105 かご内戸操作ボタン、7 セーフティ・エッジ、9 乗場ボタン、11 案内報知部、13,113 制御部、115 開閉意味づけ部。

Claims (9)

  1. かご内戸操作ボタンと、少なくとも該かご内戸操作ボタンの操作結果を受けて戸の駆動を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、戸閉動作中に、かご内戸操作ボタンが押された場合に、戸閉動作を停止し、さらに、最長で所定時間、戸を停止させ続け、前記所定時間経過中に、戸開を意味するかご内戸操作ボタンが少なくとも押された場合には、前記所定時間経過前に戸開動作を開始させる、
    エレベータの戸開閉装置。
  2. 前記かご内戸操作ボタンとしては、戸開ボタンと戸閉ボタンとが個別に用意されており、
    前記制御部は、戸閉動作中に、戸開ボタン及び戸閉ボタンの一方でも押された場合には、戸閉動作を停止する、
    請求項1のエレベータの戸開閉装置。
  3. 前記制御部は、開閉意味づけ部を含み、
    前記かご内戸操作ボタンとしては、前記開閉意味づけ部によって戸開及び戸閉の一方の意味に選択的に設定され且つ設定の切り替えが可能であるワンボタンが用意されており、
    前記制御部は、戸閉動作に伴って前記ワンボタンの意味を戸閉から戸開に設定切り替えする、
    請求項1のエレベータの戸開閉装置。
  4. 戸閉動作を開始させる戸閉信号を指令する、戸閉指令段階と、
    前記戸閉信号の指令後の戸閉動作中に、かご内戸操作ボタンが押された場合に、戸閉動作を停止する、戸停止段階と、
    前記戸停止段階の後、最長で所定時間、戸を停止させ続ける、所定時間経過段階と、
    前記所定時間経過段階中に、戸開を意味するかご内戸操作ボタンが少なくとも押された場合に、前記所定時間経過段階を中断し戸開動作を開始する反転戸開段階と
    を備える、エレベータの戸開閉制御方法。
  5. 前記かご内戸操作ボタンとしては、戸開ボタンと戸閉ボタンとが個別に用意されており、
    前記戸停止段階においては、戸開ボタン及び戸閉ボタンの一方でも押された場合には、戸閉動作を停止する、
    請求項4のエレベータの戸開閉制御方法。
  6. 前記かご内戸操作ボタンとしては、戸開及び戸閉の一方の意味に選択的に設定され且つ設定の切り替えが可能であるワンボタンが用意されており、
    前記戸閉指令段階においては、前記ワンボタンの意味が戸閉から戸開に設定切り替えされる、
    請求項4のエレベータの戸開閉制御方法。
  7. 前記ワンボタンにおいては、戸開の意味であることを示す戸開意味案内と、戸閉の意味であることを示す戸閉意味案内とを、択一的に切り替え表現することができる、
    請求項6のエレベータの戸開閉制御方法。
  8. 前記反転戸開段階においては、乗場ボタンがおされた場合や戸のセーフティ・エッジが作動した場合にも、戸開動作を開始する、
    請求項4乃至7の何れか一項のエレベータの戸開閉制御方法。
  9. アナウンス段階を更に備え、
    前記アナウンス段階は、前記所定時間経過段階の後、反転戸開される場合には、該反転戸開に先立ち又は同時に、戸を反転戸開させる旨のアナウンスを提供し、戸閉再開する場合には、該戸閉再開に先立ち又は同時に、戸を戸閉再開させる旨のアナウンスを提供する、
    請求項4乃至8の何れか一項のエレベータの戸開閉制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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