JP2014008978A - 液注出容器のキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 キャップ本体の注出筒と蓋体の密封筒とのシールが弱かったり、完全に蓋体が閉じられていない状態で容器を振っても、内容液が漏れたり、飛び散ったりしない液注出容器のキャップを提供すること。
【解決手段】 容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体に係合して容器内を密封する蓋体とからなる液注出容器のキャップにおいて、キャップ本体は、容器内と連通する注出開口部を形成する隔壁に、注出開口部を囲んで立設された注出筒を具え、蓋体は、キャップ本体に係合したとき、下端部が注出筒内周面に密接して容器内を密封する密封筒を具えており、注出筒の内側であって、かつ注出開口部の周囲には、内側に傾斜して上方に突出する壁面を形成する傾斜フィンが設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液注出容器のキャップに関し、とくに、容器を振って混合して使用するドレッシングなどの内容液を収納する容器に装着され、容器を振った際の液の衝撃による漏れを防ぐとともに、飛び散った内容液を効率よく回収することができる液注出容器のキャップに関するものである。
容器の口部に嵌着され、内容液を案内して注出する注出筒を具えたキャップ本体と、キャップ本体に係合して容器内を密封する蓋体とからなり、蓋体の内側に、注出筒の内周面に密接して注出筒との間にシール部を形成する密封筒を垂設した液注出容器のキャップは、従来よりよく知られており、さらに、図6に示すように、注出筒14と密封筒30のシール部31の上下長さsを短くして締め代dをわずかにした液注出容器のキャップも従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−1637号公報
上記特許文献1記載の液注出容器のキャップのように、注出筒と密封筒のシール圧が比較的弱いキャップでは、ドレッシングなどの容器を振って使用するような内容液の場合、容器を振ったときに内容液が注出口から飛び出して注出筒と密封筒とのシール部に勢いよくぶつかり、当該シール部から漏れ出す懸念がある。
また、完全に閉蓋された状態では注出筒と密封筒のシール圧が十分に強く、液の衝撃による漏れが発生しないキャップであっても、誤って完全に閉蓋されていない状態で容器を振ってしまったり、シールが不十分な状態で容器を振ってしまった場合には、内容液が勢いよく外部に漏れだし、容器の周囲を汚してしまうということもあった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、キャップ本体の注出筒と蓋体の密封筒とのシールが弱かったり、完全に蓋体が閉じられていない状態で容器を振っても、内容液が漏れたり、飛び散ったりしない液注出容器のキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、液注出容器のキャップとして、容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体の蓋係合部に係合して容器内を密封する蓋体とからなる液注出容器のキャップにおいて、キャップ本体は、容器内と連通する注出開口部を形成する隔壁に、注出開口部を囲んで立設された注出筒を具え、蓋体は、キャップ本体に係合したとき、下端部が注出筒内周面に密接して容器内を密封する密封筒を具えており、注出筒の内側であって、かつ注出開口部の周囲には、内側に傾斜して上方に突出する壁面を形成する傾斜フィンが設けられていることを特徴とする構成を採用する。
液注出容器のキャップの具体的実施形態として、傾斜フィンの外側壁面と注出筒内周面との間の隔壁の上面には、内方に向かって下り傾斜となる液回収傾斜面が形成され、傾斜フィンには、周方向複数箇所に液回収傾斜面と連通する流路となる切欠き部を設けたことを特徴とする構成、さらに、隔壁が傾斜して、注出筒と一方で高く、反対側の他方で低く連設しており、隔壁の高い側の傾斜フィンの半周面には、内容液の注出流路を兼ねる1箇所の切欠き部以外には、切欠き部が設けられていないことを特徴とする構成を採用する。
液注出容器のキャップの別実施形態として、蓋体が、キャップ本体にヒンジを介して連設されていることを特徴とする構成、さらに、密封筒内周下端のヒンジ側の所定円弧範囲にわたって、斜め下方に突出するつば部が設けられ、つば部の先端は、閉蓋時に平面視で傾斜フィンの先端位置より内方まで延びていることを特徴とする構成、また、密封筒下端の外周面に、蓋体がキャップ本体の蓋係合部に係合したとき、注出筒内周面と密接してシール面を形成する係合端部が突設され、該係合端部は、蓋体をヒンジの回りに回転して閉じる際に、注出筒内周面と密接しない状態で、注出筒内周面のヒンジと反対側に突設された仮係合突起に係合することを特徴とする構成を採用する。
本発明の液注出容器のキャップは、注出開口部の周囲に、内側に傾斜して上方に突出する壁面を形成する傾斜フィンを設けたから、ドレッシングや各種のつゆやたれなどを収納する容器に装着された場合、使用時に容器を振って内容液を混合させる際に、傾斜フィンが注出開口部から飛び出す内容液を蓋体裏面の中央付近に集中させ、密封筒と注出筒とのシールが弱かったり、蓋体がキャップ本体の蓋係合部に完全に係合されておらずシールが不完全であっても、内容液の漏れを防ぐことができる。
また、傾斜フィンの外側壁面と注出筒内周面との間の隔壁の上面に液回収傾斜面が形成され、傾斜フィンの周方向複数箇所に液回収傾斜面と連通する流路となる切欠き部を設けた実施形態では、注出開口部から飛び出した内容液、および蓋体の裏面や注出筒に付着した内容液を効率よく容器内に回収することができる。
さらに、隔壁が傾斜して、注出筒と一方で高く、反対側の他方で低く連設しており、隔壁の高い側の傾斜フィンの半周面には、切欠き部を内容液の注出流路を兼ねる1箇所のみとした実施形態では、隔壁の高い側の液回収傾斜面には液が残りにくくなり、内容液を注出するために容器を傾けたとき、残留液が内容液より先に流出して周囲を汚してしまうようなことがないとともに、切欠き部を少なくすることができるから、内容液が一層飛び散りにくくなり、漏れをより少なくすることができる。
蓋体をキャップ本体にヒンジを介して連設し、密封筒内周下端に斜め下方に突出するつば部を設けた実施形態では、蓋体を開閉する際に、つば部が密封筒を流下する残留液を受け止め、周辺を汚すようなことがない。
さらに、密封筒下端の外周面に突設された係合端部が、注出筒内周面のヒンジと反対側に突設された仮係合突起に係合することで仮閉蓋状態とすることができる実施形態では、蓋体がキャップ本体の蓋係合部に係合して完全に閉蓋されていなくても、傾斜フィンが設けられているから、仮閉蓋状態で容器を振って内容液を混合しても内容液が漏れるようなことがない。
本発明の第1実施例のキャップの完全閉蓋状態を示す断面側面図である。 本発明の第1実施例のキャップの開蓋状態を示す図であり、(a)は上面図、(b)は断面側面図である。 (a)は、図2(a)の要部Fの拡大図であり、(b)は、同拡大図における仮係合突起の変形例を示す図である。 (a)は、図1の要部Eの拡大図であり、(b)は、同拡大図における仮閉蓋状態を示す図である。 本発明の第2実施例のキャップの開蓋状態を示す断面側面図である。 従来技術のキャップの閉蓋状態を示す図であり、(a)は半断面側面図、(b)は図(a)の要部拡大図である。
次に、本発明のヒンジキャップについて、実施例を示した図面を参照して説明する。
図1、2において、Aはキャップ本体、BはヒンジCを介してキャップ本体Aに一体に連設されている蓋体、Dは容器本体である。
図1、2に示すように、キャップ本体Aは、容器本体Dの口部1に嵌合する係合筒部5と、下面が口部1の天面2に当接し、係合筒部5の上部を含んで環状に形成された基壁8と、基壁8の内縁に連設される注出筒6と、注出筒6の内周下部に連設された隔壁7とからなっている。
係合筒部5は、基壁8から垂設され口部1の内周面に嵌合する内筒9と、基壁8の外周縁に垂設されキャップ本体Aの外周面を形成する外筒10とを具えている。
基壁8の上部には、上蓋Bと係合する蓋係合部12が立設されている。
外筒10の内周には係合突条13が設けられており、打栓時には、容器本体Dの口部1が内筒9と外筒10の間の環状溝に嵌合し、口部1の天面2が基壁8の下部に当接するとともに、係合突条13が口部1の環状突条3を乗り越えて口部1に係合し、キャップ本体Aを容器本体Dの口部1に装着させることができる。
また、蓋係合部12の上端部には、外方に向けて環状に突出する膨出部14が設けられ、環状膨出部14の上部は傾斜面15になっている。
基壁8の内縁に連設して、注出筒6が立設されている。
注出筒6の内周下部には、容器内部を密閉する隔壁7が連設されており、隔壁7には、容器内部と連通する注出開口部を開口するための薄肉の弱化部17により画成された除去部18が設けられており、該除去部18には、プルリング19が支柱を介して立設されている。
図3(a)に示すように、注出筒6の内周面には、ヒンジCと反対側に、所定円弧範囲にわたって、内方に突出する仮係合突起21が突設されている。
当該円弧範囲は、本実施例では円周角αが約30°であるが、30°に限定されず適宜決定できる。
また、図3(b)に示す変形例のように、仮係合突起21は、容器内から注出する内容液の流路となる中央付近を挟んで両側に設けてもよい。
注出開口部の周囲に、すなわち弱化部17を囲む隔壁7に、内側に傾斜して上方に突出する壁面を形成する薄肉の傾斜フィン22が設けられている。
傾斜フィン22の外側壁面と注出筒6の内周面との間の隔壁7の上面には、内方に向かって下り傾斜となる液回収傾斜面23が形成され、傾斜フィン22には、周方向複数箇所に液回収傾斜面23と連通する流路を形成するように、周方向に所定幅で切り欠いた切欠き部24が設けられている。
本実施例では、切欠き部24は均等な間隔で8箇所に設けているが、切欠き部24を設ける箇所や数は適宜決定できる。ただし、ヒンジCと反対側には、内容液を容器内から注出する際の流路を形成するために必ず切欠き部24を配設する。
蓋体Bは、頂壁30と、頂壁30の周縁に垂設された外周壁31とを具えており、外周壁31の外周下端の所定の位置にヒンジCが連設されている。
頂壁30の裏面には、キャップ本体Aの注出筒6の内周に嵌入される密封筒32が垂設されている。
図2,4に示すように、外周壁31の下端内周には、内方に突出する縮径突条部35が設けられ、縮径突条部35の上部には、完全閉蓋時に蓋係合部12の環状膨出部14と係合する上部係合面35aが形成され、さらに環状膨出部14が嵌合する拡径凹条部36に連続している。
また、縮径突条部35の下部は、仮閉蓋時に環状膨出部14の上部の傾斜面15に当接する下部当接面35bが形成され、外周壁31の下端に向け拡径する傾斜面をなしている。
外周壁31の外周下端のヒンジCと反対側には、つまみ37が突設されている。
密封筒32の外周下端部には、環状に突出する係合端部38が設けられ、注出筒6の内周面との間でシール面を形成して、容器内を密封することができるようになっている。
また、密封筒32の内周下端部には、ヒンジC側を中央とする所定円弧範囲にわたって、斜め下方に向けて突出するつば部39が設けられ、その先端は、閉蓋時に、平面視で傾斜フィン22の先端位置より内方まで延びている。
ここで、閉蓋時とは、キャップ本体Aの環状膨出部14が蓋体Bの拡径凹条部36に嵌合して縮径突条部35に係合する完全閉蓋時だけでなく、係合端部38が仮係合突起21に係合する仮閉蓋時をも含む。
蓋体Bの縮径突条部35とキャップ本体Aの環状膨出部14、および蓋体Bの係合端部38とキャップ本体Aの仮係合突起21との位置関係は、縮径突条部35の下部当接面35bが環状膨出部14の傾斜面15に当接したとき、係合端部38が仮係合突起21を乗り越えて、係合端部38の上部が仮係合突起21の下部と係合する仮閉蓋状態となるように配置されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
ヒンジキャップを容器本体Dに装着するには、図2に示された開蓋状態の蓋体Bを閉じて、図1に示されるような完全閉蓋状態にする。
蓋体Bを閉じる際には、まず密封筒32が注出筒6の内周に嵌挿され、図4(b)に示すように、密封筒32の係合端部38が注出筒6の仮係合突起21を乗り越えたときに、縮径突条部35の下部当接面35bが環状膨出部14の上部の傾斜面15に摺動抵抗を受けながら当接する仮閉蓋状態となる。
さらに力を加えて蓋体Bを閉じていくと、図4(a)に示すように、縮径突条部35が環状膨出部14を乗り越え、上部係合面35aが環状膨出部14と係合してシール面を形成するようになるとともに、拡径凹条部36が環状膨出部14に嵌合して完全閉蓋状態となる。
このとき、密封筒32の係合端部38は、注出筒6の内周面に密接してシール面を形成する。
次に、完全に閉蓋したヒンジキャップの内筒9と外筒10の間の環状溝に、容器本体Dの口部1をあてがい、蓋体Bの上部から押圧して打栓する。
打栓時には、外筒10の係合突条13が口部1の環状突条3を乗り越えて口部1に係合し、キャップ本体Aが容器本体Dの口部1に装着される。
容器を使用するにあたっては、蓋体Bのつまみ37に手指を掛け、上方に持ち上げて縮径突条部35と環状膨出部14との係合を解除し、さらに、密封筒32の係合端部38と仮係合突起21との係合も解除して、蓋体Bを開蓋する。
次に、プルリング19を上方に引き上げて、弱化部17を破断させ、除去部18を切り取って注出開口部を開口する。
そして、容器を持って傾ければ、内容液が注出開口部を通って注出筒6に案内され、容器外に注出することができる。
内容液がドレッシングや各種のつゆやたれなどの場合、内容液を注出する前に一旦閉蓋し、容器を振って混合してから使用されるが、本実施例では、隔壁7の注出開口部の周囲に、内側に傾斜して上方に突出する壁面を形成する傾斜フィン22を立設しているので、容器を振ったときに注出開口部から飛び出す内容液を、傾斜フィン22によって蓋体Bの中央付近に集中させることができる。
そのため内容液が密封筒32と注出筒6とのシール部位にはかからず、密封筒32と注出筒6とのシールが弱かったり、誤って完全に閉蓋されていない状態で容器を振っても、内容液の漏れを防ぐことができる。
また、本実施例では、蓋体Bを閉じる際に、密封筒32の係合端部38が注出筒6の仮係合突起21を乗り越えるとともに、縮径突条部35の下部当接面35bが環状膨出部14の上部の傾斜面15に当接し、係合端部38の上部と仮係合突起21の下部との係合による反発力と、縮径突条部35の下部当接面35bと環状膨出部14の傾斜面15との当接による反発力とがバランスして係合状態が維持され、前記仮閉蓋状態とすることができる。
このように、密封筒32と注出筒6とがシールされていない仮閉蓋状態で容器を振っても、傾斜フィン22によって、内容液の漏れを防ぐことができる。
仮閉蓋状態では、係合端部38と仮係合突起21との係合力は比較的小さいので、指先の力が弱い子供やお年寄りでも簡単に開閉することができ、食卓などで容器を頻繁に使用する場合に便利である。
とくに、加熱充填などにより熱処理される容器では、加熱による内圧の上昇で開蓋することがないように、完全閉蓋状態における縮径突条部35と環状膨出部14との係合力が大きく設定されているので、頻繁に使用するときには仮閉蓋状態とすれば、開閉が容易であり使い勝手がよい。
さらに本実施例では、傾斜フィン22の外側壁面と注出筒6の内周面との間の隔壁7の上面に、内方に向かって下り傾斜となる液回収傾斜面23が形成され、傾斜フィン22に液回収傾斜面23と連通する流路となる切欠き部24を周方向複数箇所に設けているので、注出開口部から飛び出した内容液を効率よく容器内に回収することができる。
切欠き部24は、ヒンジCと反対側には必ず配設されているので、内容液注出時に傾斜フィン22が邪魔になることはない。
容器を振ったときに蓋体Bの裏面等に付着した液は、開閉時に蓋体Bを傾けると、密封筒32のヒンジC側から流下することがあるが、本実施例では、密封筒32の内周下端部に、ヒンジC側を中央とする所定円弧範囲にわたって斜め下方に向けて突出するつば部39が設けられているので、蓋体Bを開閉するときに、残留液がつば部39に受け止められて周囲を汚すようなことがない。
そして、つば部39の先端は、閉蓋時、すなわち完全閉蓋時および仮閉蓋時に、平面視で傾斜フィン22の先端位置より内方まで延びているので、速やかに液を容器内に回収することができる。
容器を使用した後、食卓などから移動して冷蔵庫などに収納するときには、仮閉蓋状態からさらに力を加えて拡径凹条部36が環状膨出部14に嵌合するまで蓋体Bを閉め込み、完全閉蓋状態としてから移動、収納すればよい。
本実施例では、蓋体Bがキャップ本体AにヒンジCを介して連設されているヒンジキャップとしたが、前記特許文献1記載の液注出容器のキャップのように、蓋係合部がねじであるキャップや、他の係合手段を用いたキャップであってもよい。
その場合は、本実施例における仮係合突起21やつば部39など、ヒンジキャップであることを前提とした構成を採用できないことはもちろんである。
また、蓋係合部がねじである場合は、注出筒の外周にねじを設けて蓋係合部としてもよい。
次に、隔壁の構成の変更にともなって、切欠き部の構成を変更した第2実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する
図5に示すように、本実施例では、容器本体Aの隔壁7が、ヒンジC側に向けて下り傾斜に形成されており、ヒンジCと反対側では高く、ヒンジC側では低く注出筒6と連設している。
また、傾斜フィン22の切欠き部24は、液注出流路を兼ねる切欠き部24aと、ヒンジC側の半周面における切欠き部24bのみであり、ヒンジCと反対側の半周面には切欠き部24a以外には設けられていない点で、第1実施例と異なっている。
本実施例では、隔壁7をヒンジC側に向けて下り傾斜に形成しているので、液回収傾斜面23に残った内容液は、傾斜にしたがってヒンジC側に流下していくので、液回収のための切欠き部24bはヒンジC側の半周面の数箇所または1箇所に設ければよく、ヒンジCと反対側の半周面には、内容液の注出流路を兼ねる切欠き部24aのみを設ければよい。
このようにすれば、内容液を注出するヒンジCと反対側の液回収傾斜面23には液が残りにくくなり、内容液を注出するために容器を傾けたとき、残留液が内容液より先に流出して周囲を汚してしまうようなことがないとともに、密封筒32と注出筒6とがシールされていない仮閉蓋状態で容器を振ったときに、密封筒32と注出筒6との隙間が大きいヒンジCと反対側には切欠き部24aのみしかないため、一層内容液が飛び散りにくくなり、密封筒32と注出筒6との隙間からの液漏れをさらに防ぐ効果がある。
また、第2実施例に限らず第1実施例においても言えるが、仮係合突起21として、図3(a)に示された、所定円弧範囲にわたって連続したものを採用すれば、仮係合突起21が、内容液を注出するための切欠き部24aから飛び出す内容液の防波堤の役割をも果たすので、さらに密封筒32と注出筒6との隙間からの液漏れを防ぐことができる。
その他の作用効果は、第1実施例と同様である。
本発明の液注出容器のキャップは、注出開口部の周囲に傾斜フィンを設けて、注出筒と蓋体の密封筒とのシールが弱かったり、完全に蓋体が閉じられていない状態で容器を振っても、内容液が漏れたり、飛び散ったりしないようにしたものであるから、ドレッシングや各種つゆやたれなど、使用前に容器を振って混合する内容液を収納した容器のキャップとして好適に利用できる。
A キャップ本体
B 蓋体
C ヒンジ
D 容器本体
1 口部
2 天面
3 環状突条
5 係合筒部
6 注出筒
7 隔壁
8 基壁
9 内筒
10 外筒
12 蓋係合部
13 係合突条
14 環状膨出部
15 傾斜面
17 弱化部
18 除去部
19 プルリング
21 仮係合突起
22 傾斜フィン
23 液回収傾斜面
24 切欠き部
30 頂壁
31 外周壁
32 密封筒
35 縮径突条部
35a 上部係合面
35b 下部当接面
36 拡径凹条部
37 つまみ
38 係合端部
39 つば部

Claims (6)

  1. 容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体の蓋係合部に係合して容器内を密封する蓋体とからなる液注出容器のキャップにおいて、
    キャップ本体は、容器内と連通する注出開口部を形成する隔壁に、注出開口部を囲んで立設された注出筒を具え、
    蓋体は、キャップ本体に係合したとき、下端部が注出筒内周面に密接して容器内を密封する密封筒を具えており、
    注出筒の内側であって、かつ注出開口部の周囲には、内側に傾斜して上方に突出する壁面を形成する傾斜フィンが設けられていることを特徴とする液注出容器のキャップ。
  2. 傾斜フィンの外側壁面と注出筒内周面との間の隔壁の上面には、内方に向かって下り傾斜となる液回収傾斜面が形成され、傾斜フィンには、周方向複数箇所に液回収傾斜面と連通する流路となる切欠き部を設けたことを特徴とする請求項1記載の液注出容器のキャップ。
  3. 隔壁が傾斜して、注出筒と一方で高く、反対側の他方で低く連設しており、隔壁の高い側の傾斜フィンの半周面には、内容液の注出流路を兼ねる1箇所の切欠き部以外には、切欠き部が設けられていないことを特徴とする請求項2記載の液注出容器のキャップ。
  4. 蓋体が、キャップ本体にヒンジを介して連設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液注出容器のキャップ。
  5. 密封筒内周下端のヒンジ側の所定円弧範囲にわたって、斜め下方に突出するつば部が設けられ、つば部の先端は、閉蓋時に平面視で傾斜フィンの先端位置より内方まで延びていることを特徴とする請求項4記載の液注出容器のキャップ。
  6. 密封筒下端の外周面に、蓋体がキャップ本体の蓋係合部に係合したとき、注出筒内周面と密接してシール面を形成する係合端部が突設され、該係合端部は、蓋体をヒンジの回りに回転して閉じる際に、注出筒内周面と密接しない状態で、注出筒内周面のヒンジと反対側に突設された仮係合突起に係合することを特徴とする請求項4または5記載の液注出容器のキャップ。
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