JP2014008695A - コンタクトレンズの製造方法およびコンタクトレンズの製造装置 - Google Patents

コンタクトレンズの製造方法およびコンタクトレンズの製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】キャストモールド製法でコンタクトレンズを製造する場合に、離型工程で一対の成形型を分離したときの分離成功率を簡易に高める技術を提供する。
【解決手段】コンタクトレンズのフロントカーブを成形するFC型11およびベースカーブを成形するBC型12を成形する成形工程と、コンタクトレンズの基材となる重合性のモノマー15をFC型に注入する注入工程と、FC型11とBC型12とを組み合わせる組み付け工程と、モノマー15を重合させる重合工程と、重合工程の後にFC型11とBC型12とを分離し、FC型11に付着したコンタクトレンズを自然落下させる離型工程と、を含むコンタクトレンズの製造方法において、重合工程から離型工程に移るときに、重合工程における重合終了温度からのFC型11およびBC型12の温度変化を抑制することにより、重合工程で重合させたコンタクトレンズを離型工程でFC型11に付着させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンタクトレンズの製造方法およびコンタクトレンズの製造装置に関する。
コンタクトレンズの製造に適用される方法の一つとして、キャストモールド製法と呼ばれる成形方法が知られている。キャストモールド製法は、雄型と雌型の関係にある一対の成形型を組み合わせたモールド成形型を用いて、コンタクトレンズを成形する手法である。一般に、コンタクトレンズをキャストモールド製法で成形する場合に使用されるモールド成形型は樹脂で形成されている。また、モールド成形型を構成する一対の成形型のうち、一方の成形型は、コンタクトレンズのフロントカーブを成形する成形型(以下、「FC型」という。)となっており、他方の成形型は、コンタクトレンズのベースカーブを成形する成形型(以下、「BC型」という。)となっている。
実際にコンタクトレンズを製造する場合は、まず、FC型に重合性のモノマー(液状の樹脂)を注入し、FC型とBC型とを組み合わせ、加熱または光の照射によってモノマーを重合させる。続く離型工程では、組み合わされた一対の成形型を分離する。このとき、その前の重合によって硬化したコンタクトレンズが一方の成形型に付着した状態となるため、この成形型からコンタクトレンズを取り出す。
離型工程におけるコンタクトレンズの取り出しは、特別な溶剤や溶媒を使用することなく、乾燥状態で行うことが望ましいとされている(特許文献1を参照)。また、一対の成形型を分離したときには、以下の理由により、FC型のほうにコンタクトレンズを付着させることが望ましいとされている。
まず、重合後のコンタクトレンズを乾燥状態で成形型から取り出す場合、仮にBC型のほうにコンタクトレンズが付着していると、たとえば、外からBC型に力を加えてコンタクトレンズを自然落下させる場合に、次のような問題が生じる。すなわち、外から力を加えてBC型を変形させたときに、コンタクトレンズのフロントカーブ面が下向きになって自然落下する。このとき、コンタクトレンズのフロントカーブ側の光学面は、コンタクトレンズを受ける受け皿等に接触する。このため、コンタクトレンズの光学面を傷つけるおそれがある。
これに対して、FC型のほうにコンタクトレンズが付着している場合は、外から力を加えてFC型を変形させたときに、コンタクトレンズのベースカーブ面が下向きになって自然落下する。このとき、コンタクトレンズのフロントカーブ側の光学面は受け皿等と反対側に位置し、コンタクトレンズのベースカーブ側の光学面は受け皿等から浮いた状態になる。このため、コンタクトレンズの光学面を傷つけるおそれがない。
このような理由により、一連のコンタクトレンズの製造工程の中では、重合工程後の離型工程において、一対の成形型を分離したときに、FC型のほうにコンタクトレンズを付着させ、FC型からコンタクトレンズを取り出すことが好ましいと考えられている。
特開2008−155504号公報
コンタクトレンズの製造工程では、モールド成形型を分離する際にFC型にコンタクトレンズが付着することを前提に、離型工程での作業内容や、前後の工程のバランス等を決めて、製造工程全体を管理している。また、分離時にBC型にコンタクトレンズが付着した場合は、「分離不良」として廃棄している。このため、分離不良の発生は、分離成功率の低下、ひいては、歩留まりの低下につながる。したがって、コンタクトレンズの製造工程全体の歩留まりを向上させるには、離型工程でFC型にコンタクトレンズを付着させることが重要になる。なお、ここで記述する「分離成功率」とは、離型工程でFC型にコンタクトレンズが付着する確率をいう。この分離成功率は、「分離成功率(%)=100%−分離不良率(%)」と定義できる。
ちなみに、コンタクトレンズの製造工程全体の歩留まりを向上させる手法としては、BC型に付着したコンタクトレンズを取り出して良品化することが考えられる。しかしながら、この手法を採用する場合は、上述した光学面の傷付きのリスクを伴うほか、離型工程やその後の検査工程などで、予め決められた作業内容と異なる作業を行う必要がある。このため、作業効率が著しく低下し、かえって製造コストが高くなってしまう。したがって、従来においては、BC型にコンタクトレンズが付着してしまう割合を低減させる技術の提供が望まれていた。
本発明の主な目的は、キャストモールド製法でコンタクトレンズを製造する場合に、離型工程で一対の成形型を分離したときの分離成功率を簡易に高めることができる技術を提供することにある。
本発明者は、キャストモールド製法を適用したコンタクトレンズの製造工程において、製造対象となるコンタクトレンズの度数が高くなると、離型工程でBC型のほうにコンタクトレンズが付着する割合が高くなる傾向にあることをつかんだ。具体的には、たとえば、レンズの頂点屈折率(以下、Powerという)の範囲が−0.50D(ディオプター)〜−10.00Dであるコンタクトレンズでは、マイナス度数が高くなるにつれて分離成功率が低下する傾向にあることをつかんだ。
このような傾向を示す理由としては、次のようなことが考えられる。すなわち、コンタクトレンズのベースカーブは、各度数で共通のカーブ(曲率)であるのに対して、コンタクトレンズのフロントカーブは、マイナス度数が高くなるほどフラットな状態に近づく。このため、コンタクトレンズの度数が高くなると、コンタクトレンズの中央部の肉厚に比べて外周部の肉厚が相対的に厚くなる。そうすると、コンタクトレンズの中央部と外周部の肉厚差が大きくなり、BC型に付着しやすくなる傾向を示す。
本発明者はまた、同じ度数のコンタクトレンズでも、分離不良が発生しやすい状況と発生しにくい状況があることをつかんだ。具体的には、重合工程でモノマーの重合を終えたモールド型を、その後の離型工程に投入するまでの時間や温度によって、分離不良の発生率に違いが生じていることを見出した。そこで、重合工程から離型工程に移るときの時間や温度に着目して、更なる実験および検討を重ねた結果、重合後の経時的な温度変化が分離後のモールド型へのレンズ付着性に大きな影響を与えているという事実を突き止めて本発明を想到した。
本発明の第1の態様は、コンタクトレンズのフロントカーブを成形する第1の成形型およびコンタクトレンズのベースカーブを成形する第2の成形型を成形する成型工程と、コンタクトレンズの基材となる重合性のモノマーを第1の成形型に注入する注入工程と、モノマーが注入された第1の成形型と第2の成形型とを組み合わせる組み付け工程と、組み付け工程で組み合わせられた一対の成形型に包含されたモノマーを重合させる重合工程と、重合工程の後に第1の成形型と第2の成形型とを分離し、第1の成形型に付着したコンタクトレンズを自然落下させる離型工程と、を含み、重合工程から離型工程に移るときに、重合工程における重合終了温度からの第1の成形型および第2の成形型の温度変化を抑制することにより、重合工程で重合させたコンタクトレンズを離型工程で第1の成形型に付着させることを特徴とするコンタクトレンズの製造方法である。
本発明の第2の態様は、第1の成形型および第2の成形型の温度変化の抑制が、温度低下の抑制であることを特徴とする第1の態様に記載のコンタクトレンズの製造方法である。
本発明の第3の態様は、第1の成形型および第2の成形型の温度低下の抑制は、少なくとも自然放熱したときよりも温度勾配が緩やかになるように行うことを特徴とする第1または第2の態様に記載のコンタクトレンズの製造方法である。
本発明の第4の態様は、第1の成形型および第2の成形型の温度低下の抑制を保温によって行うことを特徴とする第3の態様に記載のコンタクトレンズの製造方法である。
本発明の第5の態様は、離型工程に投入される直前の型温度が30℃以上、41℃以下の範囲となるように保温を行うことを特徴とする第1〜第4の態様のいずれか一つに記載のコンタクトレンズの製造方法である。
本発明の第6の態様は、重合終了温度からの型温度の低下が0℃以上、14℃以下の範囲となるように保温を行うことを特徴とする第1〜第4の態様のいずれか一つに記載のコンタクトレンズの製造方法である。
本発明の第7の態様は、重合終了温度からの型温度の低下が70%以上、95%以下の範囲となるように保温を行うことを特徴とする第1〜第4の態様のいずれか一つに記載のコンタクトレンズの製造方法である。
本発明の第8の態様は、コンタクトレンズのフロントカーブを成形する第1の成形型およびコンタクトレンズのベースカーブを成形する第2の成形型を成形する成型工程と、コンタクトレンズの基材となる重合性のモノマーを第1の成形型に注入する注入工程と、モノマーが注入された第1の成形型と第2の成形型とを組み合わせる組み付け工程と、組み付け工程で組み合わせられた一対の成形型に包含されたモノマーを重合させる重合工程と、重合工程の後に第1の成形型と第2の成形型とを分離し、第1の成形型に付着したコンタクトレンズを自然落下させる離型工程と、を含むコンタクトレンズの製造工程の中で、重合工程から離型工程に移るときに、重合工程を終えた第1の成形型および第2の成形型の温度変化を抑制する温度変化抑制手段を備えることを特徴とするコンタクトレンズの製造装置である。
本発明の第9の態様は、温度変化抑制手段は、重合工程を終えた第1の成形型および第2の成形型を離型工程に向けて搬送するための搬送路上に設置されていることを特徴とする第8の態様に記載のコンタクトレンズの製造装置である。
本発明の第10の態様は、温度変化抑制手段は、搬送路上において、重合工程を終えた第1の成形型および第2の成形型の周囲を覆って温度変化を抑制する保温庫によって構成されていることを特徴とする第9の態様に記載のコンタクトレンズの製造装置である。
本発明の第11の態様は、保温庫は、搬送路上において、重合工程を終えた第1の成形型および第2の成形型を待機させる待機位置の周辺空間を囲む筐体と、この筐体内の温度を当該筐体外の温度よりも高く保つ保温源と、を備えることを特徴とする第10の態様に記載のコンタクトレンズの製造装置である。
本発明の第12の態様は、保温源が赤外線電球であることを特徴とする第11の態様に記載のコンタクトレンズの製造装置である。
本発明によれば、キャストモールド製法でコンタクトレンズを製造する場合に、離型工程で一対の成形型を分離したときの分離成功率を簡易に高めることができる。
コンタクトレンズの製造工程を説明する図である。 成形工程を説明する図である。 注入工程を説明する図である。 分離処理を説明する図(その1)である。 分離処理を説明する図(その2)である。 取り出し処理を説明する図(その1)である。 取り出し処理を説明する図(その2)である。 本発明の実施の形態に係るコンタクトレンズの製造工程(重合工程〜離型工程)の一例として、クリーンルーム内の製造設備の配置例を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るコンタクトレンズの製造工程で用いるパレットの構造を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る保温庫の構成例を示す図である。 FC型およびBC型の温度変化のプロファイルを示す図である。 実施例および比較例を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
本発明の実施の形態においては、次の順序で説明を行う。
1.コンタクトレンズの製造工程
2.本発明の具体的な内容
3.保温の構成
4.保温庫の使用形態
5.実施の形態の効果
6.実施例および比較例
7.変形例等
<1.コンタクトレンズの製造工程>
まず、キャストモールド製法を適用したコンタクトレンズの製造工程について、図1の工程フローにしたがって説明する。図示のように、コンタクトレンズの製造工程では、成形工程S1、注入工程S2、重合工程S3、離型工程S4、表面処理工程S5、水和工程S6を順に行う。以下、各工程について説明する。これらの工程は、いずれも清浄でかつ乾燥した環境(クリーンルーム内)で行われる。
(成形工程:S1)
成形工程S1では、コンタクトレンズの成形に用いるFC型11およびBC型12を射出成型機にてそれぞれ成形する。図2(A)に示すFC型11は、コンタクトレンズのフロントカーブを成形する第1のレンズ成形面(以下「FC成形面」という。)13を有する。図2(B)に示すBC型12は、コンタクトレンズのベースカーブを成形する第2のレンズ成形面(以下「BC成形面」という。)14を有する。FC型11およびBC型12の材質は、たとえば、後述する重合性のモノマーに対して耐性を有するものであれば、いかなるものでもよい。具体例としては、ポリプロピレンを挙げることができる。
(注入工程:S2)
注入工程S2では、成形されたFC型11にモノマー15を注ぎ、BC型12をFC型11の真上から組み合わせる。以降の説明では、図3に示すように、FC型11とBC型12との空間にモノマー15が包含され、FC型11とBC型12とが組み合わさった状態をワーク16と称する。
モノマー15としては、重合後にコンタクトレンズ形状を保持し、ハイドロゲルとなりうる重合体、好ましくは、シリコーンを含有し、ハイドロゲルとなりうる共重合体であればよい。このようなコンタクトレンズ基材としては、少なくとも1種類のシリコーン含有モノマー、またはシリコーン含有マクロモノマーおよび少なくとも1種類の親水性モノマーを含む混合物を重合することにより得られる共重合体からなるコンタクトレンズ基材を挙げることができる。適用可能なシリコーンモノマーとしては、たとえば、トリス(トリメチルシロキシ)−γ−メタクリロキシプロピルシランが挙げられ、またシリコーン含有マクロモノマーとしては、下記一般式(I)に示されるような側鎖にポリシロキサン構造を有するマクロモノマーが挙げられる。特に、下記一般式(I)で示される成分を有するコンタクトレンズ基材は、ウレタン結合を有することに起因して耐衝撃性に優れ、しかもモールド成形型からの離型性(剥離容易性)も良好であるため、好ましい基材となる。
Figure 2014008695
(重合工程:S3)
重合工程S3では、上述のようにワーク16に充填したモノマー15を重合させる。具体的には、ワーク16内のモノマー15に対して、熱を加える、あるいは光(紫外線および/または可視光線)を照射することにより、モノマー15を重合反応させる。こうして、モノマー15が重合されることによってコンタクトレンズ17がワーク16中に生成される。本実施の形態においては、ワーク16に充填したモノマー15を光の照射によって重合(光重合反応)させることにより、モノマー15を硬化させることとする。
(離型工程:S4)
離型工程S4では、上記の重合工程S3でモノマー混合液の重合を終えた後に、FC型11とBC型12を分離し、コンタクトレンズを取り出す。離型工程S4は、FC型11とBC型12とを引き離す「分離処理」と、FC型11に付着したコンタクトレンズ17を取り出す「取り出し処理」とに分かれる。
「分離処理」では、図4に示すように、FC型11を上側、BC型12を下側にして、上下の引き離し治具18,19の爪部18A,19Aを、それぞれFC型11とBC型12のフランジ部分に引っ掛けて矢印方向に引き離す。このとき、図5に示すように、重合後のコンタクトレンズ17がFC型11のほうに付着した状態で、ワーク16が分離されれば、分離成功となる。
「取り出し処理」では、たとえば図6に示すように、FC型11のFC成形面13を下向きにして、FC成形面13と反対側の面を下向き(矢印方向)に押圧することにより、FC型11を変形させる。このとき、FC型11のFC成形面13は、曲率が大きくなる方向に変形する。このため、FC型11のFC成形面13とこれに付着しているコンタクトレンズ17との間に曲率差が生じる。その結果、図7に示すように、コンタクトレンズ17がFC型11のFC成形面13から剥がれて、図中矢印で示すように自然落下する。
(表面処理工程:S5)
表面処理工程S5では、離型工程S4で取り出されたコンタクトレンズ17を回収し、表面処理装置に投入する。表面処理工程S5で行うコンタクトレンズ17の表面処理については、たとえば、特開2007−070405号公報に記載された処理を適用することが可能である。
(水和工程:S6)
水和工程S6では、上記の表面処理工程S5で表面処理されたコンタクトレンズ17の乾燥状態での検査を行った後、コンタクトレンズ17を膨潤させる。
図8は本発明の実施の形態に係るコンタクトレンズの製造工程(重合工程〜離型工程)の一例として、クリーンルーム内の製造設備の配置例を示す概略図である。図示のように、重合工程S3が行われる位置には、重合炉20が設置されている。重合炉20は、搬送路21に隣接して設置されている。搬送路21は、重合炉20から排出されたワーク16を搬送するベルトコンベア22を用いて構成されている。ワーク16の搬送にはパレット23を用いる。
パレット23は、注入工程S2から離型工程S3に至るまでの間、複数のワーク16を一括して搬送したり持ち運んだりするために使用される。パレット23は、ステンレス等の金属材料(合金を含む)からなる板状の部材によって構成されている。また、パレット23には、たとえば図9に示すように、6×6の配列で計36個の孔24が形成され、この孔24の部分にワーク16を一つずつ搭載した状態で一括搬送できるようになっている。
搬送路21の途中には、ゲート部材25が配置されている。ゲート部材25は、搬送路21に沿って図中矢印方向に搬送されるパレット23を、必要に応じて一時停止させるものである。ゲート部材25は、搬送路21上に進出した位置と、搬送路21から退避した位置とに選択的に配置可能になっている。ゲート部材25が搬送路21に進出した状態のとき、ゲート部材25よりも上流側に位置するパレット23は、ゲート部材25によって搬送路21上の移動を阻止される。この状態でゲート部材25が搬送路21から退避した状態に遷移すると、移動が阻止されたパレット23は、下流側へのパレット23の移動が許容される仕組みになっている。
搬送路21のゲート部材25よりも下流側には、ワーク取り出し位置26が設定されている。ワーク取り出し位置26は、重合工程S3の後に行われる離型工程S4にワーク16を引き渡すために、パレット23に積載されたワーク16を取り出す位置である。
離型工程S4では、ワーク取り出し位置26から6個(一列)ずつワーク16を取り出す。次に、6個のワーク16を吸着しつつ上下反転させる。これにより、上記図4に示したように、FC型11が上側、BC型12が下側になる。この状態で、先述のようにFC型11とBC型12を分離する。次いで、外部から力を加えてFC型11を変形させ、これによってFC型11からコンタクトレンズ17を自然落下させる。その後、ワーク取り出し位置26にあるパレット23から全てのワーク16を取り出し終えたら、空になったパレット23を注入工程S2に戻す。
<2.本発明の具体的な内容>
本発明の実施の形態に係るコンタクトレンズ17の製造方法は、上述した製造工程の中で、特に、重合工程S3から離型工程S4に移るときに、ワーク16(FC型11およびBC型12)の温度変化を抑制する点に特徴がある。以下、詳しく説明する。
まず、重合炉20の中で、ワーク16内のモノマー15を光重合反応により硬化させると、重合炉20内の温度によってワーク16の温度も上昇する。このため、重合炉20から搬送路21に排出された段階、すなわち重合直後の段階では、ワーク16の温度が、クリーンルーム内の温度よりも高くなっている。一般に、クリーンルーム内の温度(以下「クリーンルーム温度」という。)は、一定の温度(たとえば、約22℃)に保たれている。これに対して、重合工程S3を終了したときのワーク16の温度(以下「重合終了温度」という。)は、コンタクトレンズ基材として使用するモノマーの種類にもよるが、おおむね40℃〜45℃の範囲内に昇温している。このため、重合終了温度は、クリーンルーム温度よりも10℃以上高くなる。
そうした場合、重合炉20から搬送路21に排出されたパレット23に搭載されているワーク16の温度は、上述した重合終了温度とクリーンルーム温度との差によって変化する。本発明の実施の形態においては、「重合後の経時的な温度変化が分離性に大きな影響を与えているという事実」をもとに、重合工程S3における重合終了温度からのワーク16(FC型11およびBC型12)の温度変化を抑制することにより、重合工程S3で重合させたコンタクトレンズ17を離型工程S4でFC型11に付着させることとした。ここで記述する「分離性」とは、重合後の成形品であるコンタクトレンズ17が、FC型11とBC型12のうち、どちらの成形型に付着しやすいかを示す性質をいう。また、分離性が良い場合とは、分離処理時にFC型11にコンタクトレンズ17が付着しやすい場合を意味する。
上述のように重合炉20から搬送路21に排出されたパレット23に搭載されているワーク16の温度は、特に何らの手段も講じなければ、自然放熱によって時間の経過とともに徐々に低下していく。ここで記述する「自然放熱」とは、上述した重合終了温度とクリーンルーム温度との差によって自然に放熱される現象をいう。本実施の形態においては、FC型11およびBC型12からなるワーク16の温度変化として、特に、ワーク16の温度低下を抑制するために、搬送路21上に保温庫27(図8)を設置している。保温庫27は、コンタクトレンズ17の製造装置の一つであって、搬送路21に沿って搬送されるワーク16の温度変化を抑制する温度変化抑制手段となる。以下、保温庫27の構成について説明する。
<3.保温庫の構成>
図10は本発明の実施の形態に係る保温庫の構成例を示す図であり、図中(A)は平面図、(B)は側面図である。図示のように、保温庫27は、搬送路21上において、重合工程S3を終えたワーク16を搭載するパレット23を待機させる待機位置28(図8)の周辺空間を囲む筐体29と、この筐体29内の温度を筐体29外の温度よりも高く保つ保温電球30と、を備えた構成になっている。保温庫27は、搬送路21上において、ワーク取り出し位置26よりも上流側に配置されている。また、保温庫27は、ゲート部材25(図8)によってパレット23を一時的停止させておく待機位置28の周辺空間を囲むように配置されている。
筐体29は、全体に直方体の空間を内部に有している。筐体29は、搬送路21の幅方向で対向する一対の側板29Aと、搬送路21の長さ方向で対向する一対の端板29Bと、搬送路21の上方に水平に配置された天板29Cと、によって構成されている。筐体29は、たとえば、アクリル樹脂等の樹脂板やアルミニウム等の金属板などを用いて構成することができる。本実施の形態においては、好ましい例として、透明または半透明の樹脂板で筐体29を構成している。
筐体29は、搬送路21を形成するベルトコンベア22の動きを阻害しないように、たとえば、ベルトコンベア22のベルト部分よりも外側に位置して搬送路21の両側に配置される一対のフレーム31上に搭載されている。筐体29の長さは、搬送路21によるパレット23の搬送方向において、複数のパレット23を一列に並べて収納できる寸法に設定されている。ここでは一例として、筐体29で囲まれる空間に3つのパレット23を収納可能な構成になっている。
筐体29はまた、ワーク16を搭載したパレット23を、搬送方向の上流側から搬入し、かつ搬送方向の下流側に搬出し得るように、直方体のトンネル空間を形成している。さらに詳述すると、筐体29の長さ方向の両端部のうち、搬送方向の上流側の端部には、ワーク16を搭載したパレット23を筐体29内に搬入できるように、ベルトコンベア22のベルト表面との間に適度な空隙(搬入口)G1が確保されている。同様に、搬送方向の下流側に位置する筐体29の端部には、モールド成形型を搭載したパレット23を筐体29の外に搬出できるように、ベルトコンベア22のベルト表面との間に適度な空隙(搬出口)G2が確保されている。
保温電球30は、保温源の一例として、筐体29の天板29Cに取り付けられている。パレット23から保温電球30までの高さ(以下、保温電球30の高さHと称する。)は、好ましくは、70mm以上、220mm以下の範囲内に設定される。また、図示はしないが、保温電球30の高さHを調整(変更)する高さ調整機構を備えた構成としてもよい。ちなみに、保温電球30の高さHが220mmを超えると、保温電球30による熱がワーク16に伝わりにくくなって温度変化を抑制する効果が弱まり、分離成功率が低下するため好ましくない。一方、保温電球30の高さHが70mm未満になると、光がワーク16に局所的に伝わることで、温度が高いワーク16と温度が低いワーク16があるなどのばらつきが生じる恐れがあり、分離成功率が低下するため好ましくない。このため、保温電球30の高さHは、70mm以上、220mm以下の範囲内に設定するのが好ましい。
また、保温電球30は、筐体29の天板29Cに一個取り付けられるとともに、筐体29の長さ方向の中間位置よりも搬送方向の下流側に位置するように取り付けられている。つまり、待機時間が長くなるほど、ワーク16の温度低下が見込まれるので、待機中のパレット23に搭載されているワーク16を効率良く保温するためには、保温電球30が下流側に取り付けられた方が好ましい。ただし、保温電球30の数は、1個に限らず、2個以上であってもよい。
また、保温庫27内の温度の好適例およびその根拠については実施例にて後述するが、一つの好適例として挙げると、離型工程S4に投入される直前の型温度が31℃以上、41℃以下の範囲となるように、保温庫27にて保温を行うのが、分離性の改善という点から見て好ましい。更に、重合工程S3における重合終了温度からの型温度の低下が0℃以上、14℃以下の範囲となるように保温を行うのも、分離性の改善という点から見て好ましい。また、離型工程S4に投入される型温度の平均低下率が70%以上、95%以下の範囲となるように保温することも好ましい。
<4.保温庫の使用形態>
上記構成からなる保温庫27を搬送路21上に設置した場合は、重合工程S3の重合炉20から排出されたパレット23が、すぐにベルトコンベア22による搬送路21に載せて搬送され、そのまま保温庫27の中に搬入される。つまり、パレット23は、重合を終えた直後に保温庫27に搬入される。ここで記述する「直後」とは、好ましくは、重合炉20から排出されてから1分以内がよい。こうして保温庫27に搬入されたパレット23は、たとえば、離型工程S4でパレット23の到着を待っている状況であれば、ゲート部材25で停止させることなく、ワーク取り出し位置26まで搬送される。
これに対して、先行して搬送されたパレット23がワーク取り出し位置26に存在する場合は、ゲート部材25はパレット23を停止させる。これにより、保温庫27で囲まれた空間でパレット23が待機した状態となる。このとき、保温庫27の筐体29を透明または半透明の板で形成しておけば、保温庫27の内部を外部から目視で観察することができる。このため、保温庫27で待機しているパレット23の個数を確認するうえで都合がよい。
その後、先行して搬送されたパレット23がワーク取り出し位置26から取り出された場合は、それまでゲート部材25によって停止されていたパレット23が、ゲート部材25の退避動作により、保温庫27から搬出されていく。このとき、保温庫27に2つまたは3つのパレット23が収納されていた場合は、そのなかで最も下流側に位置するパレット23だけが、ワーク取り出し位置26に向けて搬出される。以降、同様の動作が繰り返される。
ちなみに、離型工程S4にパレット23が投入されるタイミングは、他の工程の稼働状況に左右される。すなわち、全ての工程が同じサイクルタイムであれば問題無いが、いずれかの工程の稼働時間の短縮や延長が生じると、パレット23を離型工程S4に投入する前に待機させる必要がある。たとえば、離型工程S4直前の重合工程S3において重合時間が短縮された場合、離型工程S4での稼働速度は変わらないので、パレット23は離型工程S4に投入される前に搬送路21上で待機することになる。待機時間が増加すると、待機中のパレット23に搭載されているワーク16が自然放熱を開始し、やがてクリーンルーム温度まで低下してしまう。これに対して、保温庫27が設置されている場合は、重合工程S3から離型工程S4に移るときに、前後の工程のバランスを考慮して、搬送中のパレット23を待機させる場合でも、待機中のワーク16の温度変化を抑制することができる。
ここで、図11に示すように、モールド成形型の重合終了温度を「Tj」とし、クリーンルーム温度を「Tr」とし、重合工程S3を終えたワーク16の温度が自然放熱によって図中二点鎖線で示すプロファイルで低下するものとする。そうした場合、上述した保温庫27を用いたときには、重合工程S3を終えたワーク16の温度が、図中実線で示すプロファイルで変化するようになる。これから分かるように、保温庫27を用いた場合は、重合終了温度Tjよりもワーク16の温度が低下するものの、保温庫27内にパレット23を待機させることでワーク16の放熱が抑えられる。このため、自然放熱したときと比較してワーク16の温度勾配が緩やかになる。また、<3.保温庫の構成>にて述べたような保温庫27内の温度の好適例を適用した保温庫27を用いた場合は、ワーク16の温度が低下して定常状態になったときの温度が、クリーンルーム温度TrよりもΔTだけ高くなる。保温庫27内の温度の好適例を踏まえたうえで、ΔTは、好ましくは5℃以上、より好ましくは10℃以上とするのがよい。
このように重合後のワーク16の温度変化を抑制することにより、重合工程S3から離型工程S4に移るときに、ワーク16の温度をクリーンルーム温度まで低下させることなく、それよりも十分に高い温度(好ましくは、クリーンルーム温度よりも10℃以上高い温度)のままで離型工程S4に投入することができる。これにより、離型工程S4でFC型11とBC型12を分離したときに、FC型11のほうにコンタクトレンズ17が付着しやすくなる。このような結果が得られる理由は、以下のように推測される。
重合後のワーク16の状態として、BC型12は、BC成形面14でコンタクトレンズ17のベースカーブ側と接する状態になるのに対して、FC型11は、FC成形面13でコンタクトレンズ17のフロントカーブ側と接する状態になる。このため、仮に、各接触界面での密着力が均一であるとすると、分離時には、接触面積が広いFC型11のほうにコンタクトレンズ17が付着したまま残りやすい。ただし、重合工程S3を終えたワーク16の温度がクリーンルーム温度まで下がってしまうと、その過程でワーク16内のコンタクトレンズ17が収縮する。コンタクトレンズ17が収縮すると、FC型11とコンタクトレンズ17との密着性が低下し、BC型12とコンタクトレンズ17との密着性に近づく。換言すると、ワーク16の温度が低下すると、コンタクトレンズ17におけるFC型11とBC型12との密着性の差が小さくなるため、コンタクトレンズ17はFC型11およびBC型12にアトランダムに密着する。このため、分離時にBC型にコンタクトレンズ17が付着しやすくなる。これに対して、重合工程S3を終えたワーク16を保温して温度変化を抑えた場合は、上述したコンタクトレンズ17の収縮量が小さくなる。このため、FC型11に対するコンタクトレンズ17の密着力がそれほど低下しない。したがって、分離時にFC型11にコンタクトレンズ17が付着しやすい状況が維持される。
<5.実施の形態の効果>
本発明の実施の形態においては、重合工程S3から離型工程S4に向かうパレット23の搬送路21上に保温庫27を設置し、搬送途中のパレット23を保温庫27内に待機させることで、重合後のワーク16の温度変化を抑制している。これにより、たとえば、いずれかの工程で遅延が発生したために、離型工程S4に投入する前にパレット23を待機させる必要がある場合でも、待機中のワーク16の放熱を抑えることができる。また、離型工程S4に投入する前にパレット23を待機(一時停止)させない場合でも、搬送中のワーク16の放熱を抑えることができる。このため、重合後のコンタクトレンズ17がBC型12に付着しやすくなる前に、離型工程S4を終えることができる。また、ワーク16の温度変化の抑制を、保温庫27という簡便な設備によって実現することができる。このため、キャストモールド製法でコンタクトレンズ17を製造する場合に、離型工程S4でBC型12とFC型11を分離したときの分離成功率を簡易に高めることが可能となる。
なお、本発明の技術的な思想は、重合後のワーク16の「温度変化を抑制する」という思想である。たとえば、重合工程S3を終えたワーク16の温度が自然放熱によって低下したとしても、その温度低下が小さいうちに(好ましくは、重合終了温度からの温度変化が5℃未満の条件で)保温を開始した場合は、本発明の技術的範囲に含まれる。一方、重合後のワーク16を「加熱する」という思想ではない。ここで記述する「加熱」とは、重合後のワーク16の温度を、重合終了温度Tjよりも1℃以上高くすることをいう。
<6.実施例および比較例>
図12は本発明の実施例1〜7と比較例1,2を説明する図である。以下の実施例1〜7と比較例1,2においては、重合後のワーク16の温度を直接測定することが困難であったため、その代替として、ワーク16を搭載しているパレット23の表面温度を測定した。使用するパレット23の材質は、熱伝導性、耐菌性および剛性を有すればいかなる材質でもよい。本例ではステンレス製のパレット23を用いた。
保温庫27については、厚さ5mmのポリエチレンテレフタレートの樹脂板(住友ベークライト社製;サンロイドペットエース(防虫グレード) EPG2800)を用いて筐体29を作製した。また、保温庫27の長さは、3つのパレット23を収納できるように約800mmとした。また、保温電球30としては、ヒヨコ保温球100W(旭光電気工業社製)を使用した。この保温電球30は発光しないため、重合後のワーク16内にあるコンタクトレンズ17に影響を与えない。
パレット23の表面温度は、保温庫27から搬出されたパレット23がワーク取り出し位置26に停止した状態で測定した。また、パレット23の表面温度の測定は、上記図9に示すP1とP2の2か所を測定箇所とし、これら2か所の平均値をとった。なお、測定機器としては、パレット23の表面温度を測定できるものであれば、接触型および非接触型のいずれであってもよい。一例を挙げると、接触型としては、デジタル温度計(アズワン社製;デジタル温度計 IT−2000)を使用可能である。また、非接触型としては、赤外線サーモグラフィ(NEC Avio赤外線テクノロジー社製;アドバンストサーモ TVS−500EX)を使用可能である。
(実施例1)
クリーンルーム内の温度が22.4℃、重合炉20から排出された直後(1分以内)、保温電球30の高さHを70mmとして保温電球30を点灯させ、Powerが−8.00D〜−10.00Dのコンタクトレンズ17を有するワーク16を離型工程S4に速やかに投入した。そうしたところ、パレット23の表面温度は、重合工程S3の重合炉20から排出されたとき44℃,最初のワーク16が離型工程S4に投入されたとき44℃,そして最後のワーク16が離型工程S4に投入されたとき38℃であった。また、重合工程S3の重合炉20から排出されたときから最初のワーク16が離型工程S4に投入されたときまでの温度差(以下、“温度差(a)−(b)”と称する)は0℃、重合工程S3の重合炉20から排出されたときから最後のワーク16が離型工程S4へ投入されたときの温度差(以下、“温度差(a)−(c)”と称する)は6℃であった。さらに、離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の平均(((b)+(c))/2)は41℃であり、離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の割合((((b)+(c))/(2*(a))))は93.2%まで低下した。このとき、BC型にくっついて残るコンタクトレンズの割合、つまり分離不良率は、2.1%(分離成功率:97.9%)であった。
(実施例2)
クリーンルーム内の温度が22.2℃、離型工程S4投入前の待機時間が0〜5分、保温庫27を使用せず、Powerが−8.00D〜−10.00Dのコンタクトレンズ17を有するワーク16を離型工程S4に投入した。そうしたところ、パレット23の表面温度は、重合工程S3の重合炉20から排出されたとき44℃,最初のワーク16が離型工程S4に投入されたとき39℃,そして最後のワーク16が離型工程S4に投入されたとき35℃であった。また、“温度差(a)−(b)”は5℃、“温度差(a)−(c)”は9℃であった。離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の平均は37℃であり、離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の割合は84.1%まで低下した。このとき、分離不良率は、1.8%(分離成功率:98.2%)であった。
(実施例3)
クリーンルーム内の温度が22.5℃、離型工程S4投入前の待機時間が5〜10分、保温電球30の高さHを70mmとして保温電球30を点灯させ、Powerが−6.00D〜−7.00Dのコンタクトレンズ17を有するワーク16を離型工程S4に投入した。そうしたところ、パレット23の表面温度は、重合工程S3の重合炉20から排出されたとき44℃,最初のワーク16が離型工程S4に投入されたとき37℃,そして最後のワーク16が離型工程S4に投入されたとき34℃であった。また、“温度差(a)−(b)”は7℃、“温度差(a)−(c)”は10℃であった。さらに、離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の平均は36℃であり、離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の割合は80.7%まで低下した。このとき、離型不良率は、1.6%(分離成功率:98.4%)であった。
(実施例4)
クリーンルーム内の温度が22.3℃、離型工程S4投入前の待機時間が10〜15分、保温電球30の高さHを70mmとして保温電球30を点灯させ、Powerが−6.00D〜−6.50Dのコンタクトレンズ17を有するワーク16を離型工程S4に投入した。そうしたところ、パレット23の表面温度は、重合工程S3の重合炉20から排出されたとき44℃,最初のワーク16が離型工程S4に投入されたとき36℃,そして最後のワーク16が離型工程S4に投入されたとき33℃であった。また、“温度差(a)−(b)”は8℃、“温度差(a)−(c)”は11℃であった。さらに、離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の平均は35℃であり、離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の割合は78.4%まで低下した。このとき、分離不良率は、2.0%(分離成功率:98.0%)であった。
(実施例5)
クリーンルーム内の温度が22.2℃、離型工程S4投入前の待機時間が10〜15分、保温電球30の高さHを70mmとして保温電球30を点灯させ、Powerが−0.75D〜−1.50Dのコンタクトレンズ17を有するワーク16を離型工程S4に投入した。そうしたところ、パレット23の表面温度は、重合工程S3の重合炉20から排出されたとき44℃,最初のワーク16が離型工程S4に投入されたとき35℃,そして最後のワーク16が離型工程S4に投入されたとき32℃であった。また、“温度差(a)−(b)”は9℃、“温度差(a)−(c)”は12℃であった。さらに、離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の平均は34℃であり、離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の割合は76.1%まで低下した。このとき、分離不良率は、0%(分離成功率:100%)、つまり一個も離型不良が発生しなかった。また、コンタクトレンズの視力矯正の度数領域が弱度(−0.75D〜−1.50D)のときは、強度(−6.00D〜−6.50D)の実施例4よりも顕著に分離不良率が低下した。
(実施例6)
クリーンルーム内の温度が22.3℃、離型工程S4投入前の待機時間が10〜15分、保温電球30の高さHを220mmとして保温電球30を点灯させ、Powerが−8.00D〜−10.00Dのコンタクトレンズ17を有するワーク16を離型工程S4に投入した。そうしたところ、パレット23の表面温度は、重合工程S3の重合炉20から排出されたとき44℃,最初のワーク16が離型工程S4に投入されたとき33℃,そして最後のワーク16が離型工程S4に投入されたとき30℃であった。また、“温度差(a)−(b)”は11℃、“温度差(a)−(c)”は14℃であった。さらに、離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の平均は32℃であり、離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の割合は71.6%まで低下した。このとき、分離不良率は、3.1%(分離成功率:96.9%)であった。
(実施例7)
クリーンルーム内の温度が22.2℃、離型工程S4投入前の待機時間が5〜10分、保温庫を使用せず、Powerが−8.00D〜−10.00Dのコンタクトレンズ17を有するワーク16を離型工程S4に投入した。そうしたところ、パレット23の表面温度は、重合工程S3の重合炉20から排出されたとき43℃,最初のワーク16が離型工程S4に投入されたとき32℃,そして最後のワーク16が離型工程S4に投入されたとき29℃であった。また、“温度差(a)−(b)”は11℃、“温度差(a)−(c)”は14℃であった。さらに、離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の平均は31℃であり、離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の割合は70.9%まで低下した。このとき、分離不良率は、4.7%(分離成功率:95.3%)であった。
(比較例1)
クリーンルーム内の温度が22.2℃、離型工程S4投入前の待機時間が10〜15分、保温庫を使用せず、Powerが−8.00D〜−10.00Dのコンタクトレンズ17を有するワーク16を離型工程S4に投入した。そうしたところ、パレット23の表面温度は、重合工程S3の重合炉20から排出されたとき43℃,最初のワーク16が離型工程S4に投入されたとき30℃,そして最後のワーク16が離型工程S4に投入されたとき28℃であった。また、“温度差(a)−(b)”は13℃、“温度差(a)−(c)”は15℃であった。さらに、離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の平均は29℃であり、離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の割合は67.4%まで低下した。このとき、分離不良率は、13.5%(分離成功率:86.5%)であった。
(比較例2)
クリーンルーム内の温度が22.4℃、離型工程S4投入前の待機時間が25〜30分、保温庫を使用せず、Powerが−8.00D〜−10.00Dのコンタクトレンズ17を有するワーク16を離型工程S4に投入した。そうしたところ、パレット23の表面温度は、重合工程S3の重合炉20から排出されたとき44℃,最初のワーク16が離型工程S4に投入されたとき27℃,そして最後のワーク16が離型工程S4に投入されたとき27℃であった。また、“温度差(a)−(b)”は17℃、“温度差(a)−(c)”は17℃であった。さらに、離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の平均は27℃であり、離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の割合は61.4%まで低下した。このとき、離型不良率は、16.7%(分離成功率:83.7%)であった。
このように、実施例1〜7と比較例1,2との結果を踏まえると、保温庫27で温めたパレット23の温度は、好ましくは、“温度差(a)−(b)”(図12中の(d))が0〜11℃のとき,“温度差(a)−(c)”(図12中の(e))が6〜14℃のとき,離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の平均(図12中の(f))が31〜41℃のとき,もしくは離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の割合が(図12中の(g))が70〜95%のときに効果を発揮する。つまり、重合後の成形型を保温庫27で保温する場合に、重合終了温度からの型温度の低下が0℃以上、14℃以下の範囲となるか,離型工程S4に投入される型の平均温度が31℃以上、41℃以下の範囲となるか、あるいは、離型工程S4に投入される型温度の平均低下率が70%以上、95%以下の範囲となるように保温することが、分離性の改善に効果的である。
より好ましくは、“温度差(a)−(b)” (図12中の(d))が0〜9℃のとき,“温度差(a)−(c)” (図12中の(d))が6〜12℃のとき,離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の平均(図12中の(f))が34〜41℃のとき,もしくは離型工程S4の動作中におけるパレット23の温度変化の割合が(図12中の(g))が75〜95%のときに効果を発揮する。つまり、重合後の成形型を保温庫27で保温する場合に、重合終了温度からの型温度の低下が0℃以上、13℃以下の範囲となるか、離型工程S4に投入される直前(ワーク取り出し位置26)の型温度が33℃以上、41℃以下の範囲となるか、あるいは、離型工程S4に投入される型温度の平均低下率が75%以上、95%以下の範囲となるように保温することが、分離性の改善に特に効果的である。
<7.変形例等>
本発明の技術的範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
たとえば、保温庫27の設置に関しては、搬送路21上に設置する以外にも、次のような構成を採用することが可能である。すなわち、保温庫27を開閉蓋式のボックス構造とし、これを離型工程S4に設置する。そして、重合工程S3を終えたワーク16を搭載するパレット23を、ロボット搬送または作業者の手作業で保温庫27内に収納し、離型工程S4で分離するときに保温庫27からパレット23を取り出して分離する。この場合、たとえば、保温庫27の外壁を断熱材で構成すれば、保温源を設けなくても保温効果が得られる。また、保温源を設ける場合は、少ない消費電力で大きな保温効果が得られる。
また、保温庫27による保温方式として、たとえば、上述のようにパレット23をベルトコンベア22で搬送する場合は、上記の待機位置28(図8)でベルトコンベア22のフレーム31(図10(B))による隙間部分から筐体29内に温風を送るなどの方式で保温してもよい。このような構成を採用すれば、重合工程S3を終えたワーク16の温度を、重合終了温度と同等の温度に維持し、ワーク16の温度変化を最小限に抑制することが可能である。
保温庫27の構成としては、たとえば筐体29内に多数の保温電球30を取り付け、各々の保温電球30を、パレット23に搭載されたワーク16に近接するように配置する構成も考えられる。このような構成を採用すれば、重合工程S3を終えたワーク16の温度を、重合終了温度Tjと同等の温度に維持し、ワーク16の温度変化を最小限に抑制することが可能である。
保温電球30は、重合後のワーク16内にあるコンタクトレンズ17への影響を考慮すると、赤外線電球であることが望ましい。ただし、保温源は、保温電球30に限らず、重合後のワーク16内にあるコンタクトレンズ17に影響を与え得る光線を発しない、つまり、赤外線(好ましくは、波長領域が0.75μm〜25μm)を発して温めるものであれば、いかなるものでもよい。たとえば、保温源(熱源)としてカーボンヒーターを用いてもよい。
11…FC型(第1の成形型)
12…BC型(第2の成形型)
15…モノマー
17…コンタクトレンズ
20…重合炉
21…搬送路
22…ベルトコンベア
27…保温庫
29…筐体
30…保温電球

Claims (12)

  1. コンタクトレンズのフロントカーブを成形する第1の成形型および前記コンタクトレンズのベースカーブを成形する第2の成形型を成形する成形工程と、
    前記コンタクトレンズの基材となる重合性のモノマーを前記第1の成形型に注入する注入工程と、
    前記モノマーが注入された第1の成形型と前記第2の成形型とを組み合わせる組み付け工程と、
    前記組み付け工程で組み合わせられた一対の成形型に包含されたモノマーを重合させる重合工程と、
    前記重合工程の後に前記第1の成形型と前記第2の成形型とを分離し、前記第1の成形型に付着したコンタクトレンズを自然落下させる離型工程と、
    を含み、
    前記重合工程から前記離型工程に移るときに、前記重合工程における重合終了温度からの前記第1の成形型および前記第2の成形型の温度変化を抑制することにより、前記重合工程で重合させたコンタクトレンズを前記離型工程で前記第1の成形型に付着させる
    ことを特徴とするコンタクトレンズの製造方法。
  2. 前記第1の成形型および前記第2の成形型の温度変化の抑制が、温度低下の抑制である
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンタクトレンズの製造方法。
  3. 前記第1の成形型および前記第2の成形型の温度低下の抑制は、少なくとも自然放熱したときよりも温度勾配が緩やかになるように行う
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のコンタクトレンズの製造方法。
  4. 前記第1の成形型および前記第2の成形型の温度低下の抑制を保温によって行う
    ことを特徴とする請求項3に記載のコンタクトレンズの製造方法。
  5. 前記離型工程に投入される直前の型温度が31℃以上、41℃以下の範囲となるように前記保温を行う
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンタクトレンズの製造方法。
  6. 前記重合終了温度からの型温度の低下が0℃以上、14℃以下の範囲となるように前記保温を行う
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンタクトレンズの製造方法。
  7. 前記重合終了温度からの型温度の低下が70%以上、95%以下の範囲となるように前記保温を行う
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンタクトレンズの製造方法。
  8. コンタクトレンズのフロントカーブを成形する第1の成形型および前記コンタクトレンズのベースカーブを成形する第2の成形型を成形する成形工程と、
    前記コンタクトレンズの基材となる重合性のモノマーを前記第1の成形型に注入する注入工程と、
    前記モノマーが注入された前記第1の成形型と前記第2の成形型とを組み合わせる組み付け工程と、
    前記組み付け工程で組み合わせられた一対の成形型に包含されたモノマーを重合させる重合工程と、
    前記重合工程の後に前記第1の成形型と前記第2の成形型とを分離し、前記第1の成形型に付着したコンタクトレンズを自然落下させる離型工程と、
    を含むコンタクトレンズの製造工程の中で、
    前記重合工程から前記離型工程に移るときに、前記重合工程を終えた前記第1の成形型および前記第2の成形型の温度変化を抑制する温度変化抑制手段を備える
    ことを特徴とするコンタクトレンズの製造装置。
  9. 前記温度変化抑制手段は、前記重合工程を終えた前記第1の成形型および前記第2の成形型を前記離型工程に向けて搬送するための搬送路上に設置されている
    ことを特徴とする請求項8に記載のコンタクトレンズの製造装置。
  10. 前記温度変化抑制手段は、前記搬送路上において、前記重合工程を終えた前記第1の成形型および前記第2の成形型の周囲を覆って温度変化を抑制する保温庫によって構成されている
    ことを特徴とする請求項9に記載のコンタクトレンズの製造装置。
  11. 前記保温庫は、前記搬送路上において、前記重合工程を終えた前記第1の成形型および前記第2の成形型を待機させる待機位置の周辺空間を囲む筐体と、この筐体内の温度を当該筐体外の温度よりも高く保つ保温源と、を備える
    ことを特徴とする請求項10に記載のコンタクトレンズの製造装置。
  12. 前記保温源が赤外線電球である
    ことを特徴とする請求項11に記載のコンタクトレンズの製造装置。
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