JP2014008489A - 板状触媒及び触媒構造体並びに板状触媒の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】境膜の形成を抑制して触媒の反応効率を高めること。
【解決手段】帯状突起からなる突条部3と平坦部5とを交互に間隔をあけて繰り返して形成される板状触媒1であって、複数の突条部3とそれぞれ交差して延在する帯状の開口9を有してなること。
【選択図】図1

Description

本発明は、板状触媒及び触媒構造体並びに板状触媒の製造方法に関する。
発電所、各種工場、自動車などから排出される排煙中の窒素酸化物(NOx)は、光化学スモッグや酸性雨の原因物質であり、その効果的な除去方法としてアンモニアを還元剤として使用する選択的接触還元法などが広く採用されている。この種の脱硝触媒には、バナジウム、モリブデン又はタングステンを活性成分とした酸化チタン系の触媒などが使用される。
脱硝触媒は、通常ハニカム状や板状の基材に担持させて使用される。中でも触媒成分が塗布された板状触媒を複数の帯状の突条部と平坦部とを繰り返して形成される形状にプレス成形し、得られた板状触媒を突条部の長手方向がガスの流れ方向に沿うように積層したものをケーシングに収容して構成される触媒構造体が広く知られている(特許文献1参照。)。この種の触媒構造体は、板状触媒間に形成されるガス流路の圧力損失が小さく、煤塵などによる摩耗や流路の目詰まりを起こしにくいことから、例えば火力発電用ボイラの排ガス処理装置として広く採用されている。
また、この種の触媒構造体を積み重ねて触媒ブロックを構成し、ガスの流れ方向に沿って複数の触媒ブロックを配置するとともに、ガスの流れ方向に沿って隣り合う触媒ブロック間で、板状触媒の積層方向を互いに90度ずらして配置した触媒構造体が開示されている(特許文献2参照。)。これによれば、触媒ブロックを通過したガスが、次の触媒ブロックの板状触媒の端面に衝突することでガスの流れが乱されるため、拡散速度が高められ、高い反応効率を得ることができる。
特開昭59−73053号公報 特開2010−253366号公報
しかしながら、特許文献2の触媒構造体は、ガス流路内にガスが流れたときに触媒表面にガスの静止層ともいえる境膜が形成される。このように境膜が形成されると、ガスと触媒表面との接触抵抗が増大し、触媒のもつ活性が最大源に発揮できなくなる。特に、触媒構造体(各板状触媒)のガスの流れ方向の寸法が長くなると、ガス流路内の触媒表面で層流が成長して境膜が発達するため、触媒の反応効率が低下する。
これに対し、特許文献2の触媒構造体で、境膜の成長を抑制するためには、触媒構造体の単体のガスの流れ方向の寸法を短くするとともに、ガスの流れ方向に沿って複数の触媒構造体を設ける方法が考えられる。
しかし、このような構造の場合、触媒構造体を数多く生産しなければならず、触媒構造体の製造工程には、手作業による組み立て作業などが含まれるため、生産効率の低下や製造コストの上昇が問題となる。また、複数の触媒構造体からなる触媒ブロックをガスの流れ方向に沿って複数段設置するため、触媒構造体同士を固定する作業が増えるため、組み付け作業の負担が大きくなるという問題がある。
本発明は、境膜の形成を抑制して触媒の反応効率を高めることを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するため、帯状突起からなる突条部と平坦部とを交互に間隔をあけて繰り返して形成される板状触媒であって、複数の突条部とそれぞれ交差して延在する帯状の開口を有してなることを特徴とする。
このように構成される板状触媒を触媒構造体の構成単位として用いることにより、板状触媒に沿って流れるガスは、開口の内側に面する板状触媒の断面(以下、適宜、前縁部という。)と衝突する。これにより、ガスの流れが乱されて拡散速度が高められるから、触媒表面において境膜の成長を抑制することができ、触媒の反応効率を高めることができる。
この場合において、開口は、互いに間隔をあけて複数設けられてなるものとする。これによれば、ガスは、その流れ方向に設けられる複数の開口の前縁部と順次衝突し、その都度ガスの流れが乱されるから、境膜の成長を効果的に抑制することができる。また、板状触媒の寸法に合わせて開口の数や開口同士のピッチなどを調整することができるため、ガス流路の長さと関係なく、境膜の成長を抑制することができる。したがって、触媒構造体をガスの流れ方向で長尺化することができるため、従来のように、触媒構造体をガスの流れ方向に沿って多数設置する必要がなく、触媒構造体の生産数の低減と生産効率の向上を図ることができる。
具体的に、本発明は、このようにして構成される板状触媒を複数枚積層することにより、隣り合う板状触媒間に突条部を仕切り壁とするガス流路を形成し、かつ、隣り合う板状触媒間の開口を互いに対向させて配置してなるものとする。
このように、隣り合う板状触媒間の開口を互いに対向させて配置することにより、ガスの流れ方向の寸法が短尺の触媒構造体を、ガスの流れ方向に沿って複数設けたことに等しくなるから、触媒構造体の生産数を最小限に抑えることができ、生産効率を格段に高めることができる。
また、複数の板状触媒は、開口のガス流れ方向の前後で、互いにガス流れ方向と直交する反対方向にそれぞれ円弧状に湾曲してなるものとする。
このように、ガスの流れ方向で、開口の前後の積層を互いに反対方向に湾曲させることにより、開口の上流側の積層のガス流路を通過したガスが、下流側の積層のガス流路に入る際に、板状触媒の端面と衝突しやすくなる。これにより、ガスをより効果的に攪拌することができるから、ガスの拡散速度を高めることができ、触媒表面における境膜の発達をより確実に抑制することができる。
また、本発明の板状触媒は、触媒成分を塗布して形成される板状触媒をプレス加工して矩形の開口を形成する第1の工程と、この開口が形成された板状触媒をプレス加工して開口の長手方向と交差する複数の帯状突起からなる突条部を所定のピッチで形成する第2の工程とを含んで製造される。
これによれば、製造ラインに開口を形成するプレス機を新たに組み込むだけでよいため、製造コストの上昇を抑えながら、板状触媒の量産化が可能となる。
本発明によれば、境膜の形成を抑制して触媒の反応効率を高めることができる。
本発明に係る板状触媒の外観を示す斜視図である。 本発明に係る触媒構造体の外観を示す斜視図である。 図2の板状触媒の積層構造を説明する図である。 図2の触媒構造体の板状触媒の断面構造を示す図である。 触媒構造体のガス流路を流れるガスの流れを説明する図である。 本発明に係る触媒構造体の製造方法を説明するフロー図である。 本発明に係る触媒構造体の板状触媒の断面構造を示す図である。
以下、本発明を適用してなる板状触媒及び触媒構造体の実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
本実施の形態の板状触媒1は、図1に示すように、帯状突起からなる突条部3と平坦部5とを交互に間隔をあけて繰り返して形成される金属基板7に、各突条部3とそれぞれ交差して延在する複数の帯状の開口9を備えて構成される。金属基板7は、全体として矩形に形成され、図1に示す矢印Xは、ガス流れ方向を示し、矢印Yは、ガス流れ方向と直交する方向、及び、幅方向を示す。
金属基板7は、例えば、厚さ0.15mm乃至0.2mmのSUS製鋼板に所定の処理をメタルラス加工(例えば、特開平3-065243号公報)し、或いは、Eガラス製の撚り糸を網状に織った布(例えば、特開平3−065243号公報)などに所定の処理を施して強化したものが使用される。また、金属基板7には、酸化チタンに、タングステンやモリブデン或いはバナジウムの酸化物を活性成分として添加した周知の触媒成分(脱硝成分)のペーストが、ローラ状の塗布機で金属基板7のラス目、或いは、網目を埋めるように両面に塗布される。なお、金属基材7は、この例に限られるものではなく、金属製の薄板材などをすることもできる。
突条部3は、ガス流れ方向(X方向)に沿って、互いに平行に延在して複数(図1では2本)設けられ、その幅方向(Y方向)の両側には平坦部5が形成される。各突条部3は、断面がZ字状に折り曲げられて金属基板7の両面側に突出して形成される。
開口9は、ガス流れ方向と直交する方向(Y方向)を長手とする矩形の貫通孔であり、互いに所定のピッチで平行に複数本(図1では4本)設けられる。各開口9は、いずれも長手方向の長さが等しく形成され、2本の突条部3とそれぞれ直交して設けられている。
図2に示すように、触媒構造体11は、複数の板状触媒1を積層させてケーシング13で囲って形成される。また、図3に示すように、板状触媒1は、表面と裏面を互いに向かい合わせて積層され、幅方向(Y方向)で突条部3の位置をずらして配置される。これにより、板状触媒1を積層させたときに、突条部3がスペーサとして機能するとともに、板状触媒1間に形成されるガス流路が、突条部3によって幅方向(Y方向)で仕切られるようになっている(図4)。
一方、板状触媒1は、図3の矢印で示すように、隣り合う板状触媒1間の開口9が互いに対向して配置、つまり隣り合う板状触媒1間の開口9は、平坦部5を含む平面と直交する方向からみたときの投影領域が一致するように配置される。
このようにして構成される触媒構造体11を通過するガスは、図5(a)に示すように、まず、触媒構造体11を構成する各板状触媒1の入口側の端面15と衝突した後、板状触媒1間のガス流路(以下、第1セクション17という。)に導かれ、矢印の方向に流れる乱流を形成する。そして、第1セクション17を通過したガスは、最初の開口9a(ガス流れ方向の上流側に位置する開口)を通過する際に、各板状触媒1の開口9aの内側に面する前縁部19aと衝突する。
次に、開口9aの後流側に形成される板状触媒1間のガス流路(以下、第2セクション21という。)に導かれたガスは、矢印の方向に流れる乱流を形成する。そして、第2セクション21を通過したガスは、次の開口9b(ガス流れ方向の後流側に位置する開口)を通過する際に、各板状触媒1の開口9bの内側に面する断面の前縁部19bと衝突する。
続いて、開口9bの後流側に形成される板状触媒1間のガス流路(以下、第3セクション23という。)に導かれたガスは、矢印の方向に流れる乱流を形成し、第3セクション23を通過して、触媒構造体11から出る。
本実施の形態によれば、触媒構造体11に導かれたガスは、触媒構造体11を通過するまでの間に、2つの開口9a、9bを通過するが、その際に前縁部19a、19bと順次衝突し、その都度、ガスの流れが乱される。これにより、ガスの拡散速度が高められ、触媒表面における境膜の成長が抑制されるため、触媒の反応効率を高めることができる。
また、本実施の形態のように、板状触媒1に開口9を設け、ガス流路を複数のセクションに分けることにより、実質的にガス流路を短尺化することができる。そのため、各セクションを流れるガスは、図5(a)に示すように、乱流が形成され易くなり、層流の成長が抑制されるため、触媒表面の境膜の形成を抑制することができる。
また、本実施の形態のように、板状触媒1に開口9を設けたことにより、一つの触媒構造体11が、ガスの流れ方向の寸法を短くした触媒構造体11(各セクションに相当)をガスの流れ方向に沿って間隔をあけて複数(3つ)設けたものに相当する。そのため、従来のようにガスの流れ方向に触媒構造体を複数(3つ)配置する必要がない。さらに、1枚の板状触媒1に形成される開口9の設置数や開口9間のピッチは、自由に設定できるから、板状触媒1をガス流れ方向で長く形成しても、所定のピッチで複数の開口9を形成することにより、層流の成長を抑えて境膜の成長を抑制することができる。これにより、板状触媒や触媒構造体11の生産数を大幅に削減することができ、生産効率を格段に高めることができる。
本実施の形態において、板状触媒1の開口9の大きさや開口9間のピッチは、自由に設定できるが、例えば、開口9間のピッチが狭すぎると、反応に必要な触媒面積が不足したり、ガスの流れの乱れが後流側のセクションの前縁部19に到達して干渉することで触媒の活性向上効果が減少するおそれがある。反対に、ピッチが広すぎると、ガスの攪拌効果が低下して層流が成長するおそれがある。一方、開口9の大きさは、例えば、ガス流れ方向(X方向)の長手寸法が大きすぎると、反応に必要な触媒面積が不足してガスの攪拌効果が薄れてしまい、やはり触媒の反応効率が低下するおそれがある。
この点、本実施野形態では、板状触媒1の大きさにもよるが、開口9のガス流れ方向(X方向)の短手寸法は5mm乃至20mmの幅とし、開口9間のピッチは30mm乃至150mm、より好ましくは50mm乃至100mmに設定されるため、触媒の高い反応効率を得ることができる。また、開口9のガス流れ方向と直交する方向(Y方向)の長手寸法は、板状触媒1の全幅(Y方向)に対して、両端の触媒部分を均等に5%乃至10%程度残しておけばよく、この程度の板状部分が両端に残っていれば、製造時のハンドリングなどで変形や破損などのおそれがない。
次に、本実施の形態の板状触媒及び触媒構造体の製造方法について説明する。図6に、本実施の形態の板状触媒を製造するための必要最小限の製造工程のフローの例を示す。
図6(a)に示すように、メタルラスロール25から引き出された金属基材7は、触媒成分を含むペースト27がローラ状の塗布機29によって金属基材7のラス目或いは編目を埋めるように両面に塗布される。ペースト27が塗布された金属基材7は、図示しない乾燥工程を経て表面に触媒層が形成された後、プレス加工機31によって複数の開口9が帯状に切り抜かれる(第1の工程)。
次に、開口9が設けられた金属基材7は、プレス加工機33によって折り曲げ加工されて突条部3が形成(第2の工程)された後、切断機35により所定の寸法に切断されて板状触媒1を得る。得られた板状触媒1は、積層工程37において、複数枚が積層されて、ケーシング13に収容されることにより、触媒構造体11が完成する。
本実施の形態の製造方法によれば、触媒構造体の従来の製造ラインにおいて、金属基材7に開口9を形成するプレス加工機31を組み込むだけの簡単な改造で済むため、設備の大幅な変更を伴うことなく、低コストで容易に連続生産を実現することができ、量産性に優れている。また、本実施の形態の製造工程は一例であり、例えば、開口9を形成する工程の前に、切断機35によって金属基材7を切断する工程を設けてもよいし、開口9の形成と突条部3の形成を1台のプレス機によって同時又は連続的に行うようにしてもよい。
また、本実施の形態では、板状触媒1をガス流れ方向(X方向)に沿って突条部3及び平坦部5をそれぞれ直線的に設ける例を説明したが、例えば、板状触媒1を積層させた状態で、各セクション(図1参照)をガス流れ方向の前後で、互いにガス流れ方向と直交する反対方向にそれぞれ円弧状に湾曲させて積層するようにしてもよい。すなわち、第1セクションでは、図7(a)に示すように、積層された複数の板状触媒1を下方に円弧状に湾曲させ、第2セクションでは、図7(b)に示すように、積層された複数の板状触媒1を上方に円弧状に湾曲させ、以下、順にすべてのセクションの板状触媒を上下交互に湾曲させる。
このように、板状触媒1を湾曲させるには、例えば、ケーシング13の内壁と板状触媒1との間に、所定の長さに形成された数種類のスペーサ39を介在させて板状触媒1を上下方向に押し付けて湾曲させるのがよい。
図7(c)に、隣り合うセクションの積層状態を重ね合わせた状態を示す。図から分かるように、各セクションに形成されるガス流路は、断面方向からみて互いに干渉する位置に配置される。そのため、図5(b)に示すように、第1のセクション17のガス流路を通過したガスは、第2のセクション21のガス流路に入る前に、板状触媒の端面(開口9の前縁部19を含む)と衝突する頻度が高められる。したがって、ガスの攪拌をさらに促進させることができるから、触媒表面における境膜の成長を抑制し、触媒の反応効率を一層高めることができる。
以上述べたように、本実施の形態によれば、生産性を落とすことなく、ガスを効率的に攪拌することができ、触媒の反応効率を高めることができるため、高い触媒性能が得られる触媒構造体11を実現できる。なお、本実施の形態では、脱硝触媒を用いた触媒構造体の構成について説明したが、触媒成分はこの例に限られるものではない。
次に、本発明の実施例を用いて本発明を詳細に説明する。
[実施例1]
酸化チタン10kgとモリブデン酸アンモニウム((NH)・Mo24・4HO)を2kg、メタバナジン酸アンモニウム1kg、及び蓚酸1kgとを混合し、水を加えながらニーダで1h混練してペースト状態にした。その後、シリカ・アルミナ系無機繊維2kgを加えてさらに30分混練して水分約30%の触媒ペーストを得た。得られたペーストを一対の圧延ローラを用いて先に調製しておいた幅500mmのSUS430製メタルラス基板のラス目間及び表面に触媒を塗布して厚さ0.7mmの板状触媒を得た。
この板状触媒を両一対の型抜き機に挟み込み油圧プレス機を用いて所定の位置に複数の矩形の開口9を形成した。このときの開口9の大きさは、長手幅440mm(両端の板状触媒の残部はそれぞれ30mm)、ガス流れ方向の短手幅10mmであり、開口9間のピッチを50mmとした。その後、線条の突条部3をプレス機で成型後、長さ500mmに切断して図1に示す板状触媒1を得た。
次いで得られた触媒エレメントを金属製のケーシング13の枠内へ表裏交互に積層した。これを500℃で2時間通気しながら焼成し触媒構造体11を得た。
[実施例2]
実施例1の開口9の大きさを、長手幅440mm(両端の板状触媒の残部はそれぞれ30mm)、短手幅5mm、開口9間のピッチを50mmとして、その他は実施例1と同様に触媒構造体11を得た。
[実施例3]
実施例1の開口9の大きさを、長手幅440mm(両端の板状触媒の残部はそれぞれ30mm)、短手幅20mm、開口9間のピッチは50mmとして、その他は実施例1と同様に触媒構造体11を得た。
[実施例4]
実施例1の開口9の大きさを、長手幅440mm(両端の触媒基板の残部はそれぞれ30mm)、短手幅10mm、開口9のピッチは30mmとして、その他は実施例1と同様に触媒構造体11を得た。
[実施例5]
実施例1の開口9の大きさを、長手幅440mm(両端の触媒基板の残部はそれぞれ30mm)、短手幅10mm、開口9のピッチは150mmとして、その他は実施例1と同様に触媒構造体11を得た。
[比較例1]
実施例1における開口9の形成を行わないで、触媒構造体11を得た。
[比較例2]
実施例1の開口9の大きさを、長手幅440mm(両端の触媒基板の残部はそれぞれ30mm)、短手幅30mm、開口9のピッチは50mmとして、その他は実施例1と同様に触媒構造体11を得た。
[試験例]
実施例及び比較例の触媒構造体について、表1に記載のガス条件で脱硝反応率を測定した。その結果を表2に示す。本結果から明らかなように、本発明の実施例で得られた脱硝反応率は、比較例に比べて何れも高かった。特に実施例6では、実施例1よりも高い反応率を示しており、ガス攪拌の促進効果がより大きいことを示している。
Figure 2014008489
Figure 2014008489
1 板状触媒
3 突条部
5 平坦部
7 金属基板
9 開口
11 触媒構造体
13 ケーシング
15 端面
17 第1セクション
19 前縁部
21 第2セクション
23 第3セクション
31,33 プレス加工機
37 積層工程

Claims (5)

  1. 帯状突起からなる突条部と平坦部とを交互に間隔をあけて繰り返して形成される板状触媒であって、
    複数の前記突条部とそれぞれ交差して延在する帯状の開口を有してなる板状触媒。
  2. 前記開口は、互いに間隔をあけて複数設けられることを特徴とする請求項1に記載の板状触媒。
  3. 請求項1又は2に記載の板状触媒を複数枚積層することにより、隣り合う前記板状触媒間に前記突条部を仕切り壁とするガス流路を形成し、かつ、隣り合う前記板状触媒間の前記開口を互いに対向させて配置してなる触媒構造体。
  4. 前記複数の板状触媒は、前記開口のガス流れ方向の前後で、互いにガス流れ方向と直交する反対方向にそれぞれ円弧状に湾曲してなる請求項3に記載の触媒構造体。
  5. 触媒成分を塗布して形成される板状触媒をプレス加工して矩形の開口を形成する第1の工程と、この開口が形成された板状触媒をプレス加工して開口の長手方向と交差する複数の帯状突起からなる突条部を所定のピッチで形成する第2の工程とを含む板状触媒の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101659818B1 (ko) * 2015-09-30 2016-09-27 주식회사 나노 평판형 선택적촉매환원 촉매 제조방법 및 이를 통해 제조된 평판형 선택적촉매환원 촉매
JP2017018919A (ja) * 2015-07-14 2017-01-26 三菱日立パワーシステムズ株式会社 使用済み脱硝触媒の再生方法

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