JP2014007144A - 点灯装置および車両用前照灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】能動素子のオン、オフの切り換え時において一定の動作特性が得られ、また、能動素子のオン、オフが切り換わり始めるまでの遅延を抑制できるようにする。
【解決手段】切換回路4は、第2の光源ブロック52に並列に接続され制御端子に入力される制御信号に応じてインピーダンスが変化する能動素子41を有し、能動素子41のオン、オフにより第2の光源ブロック52の点灯、消灯を切り換える。切換回路4は、能動素子41に流れる電流が切換制御回路44にて設定される目標値Iaに一致するように、能動素子41のインピーダンスを調整する。切換制御回路44は、能動素子41をオンする際、目標値Iaを時間経過に伴って徐々に変化させるので、能動素子41がオフ状態からオン状態に移行する途中で、過大な負荷電流が流れることを防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、直列に接続された複数の光源の中で点灯させる光源の数を切換可能な点灯装置および車両用前照灯に関する。
近年、LED(発光ダイオード)などの固体光源が急速に普及してきており、たとえば車両用前照灯においても、ハロゲンランプなどの白熱電球に代えてLEDが用いられることがある。LEDは、順方向電圧(障壁電圧)を超える電圧が印加されることにより点灯するが、定電圧負荷に似た負荷特性を持つため、電源インピーダンスが低ければ順方向電流が増加し続けて破損に至ることがある。このため、簡易的にはLEDと直列に接続された限流用抵抗にて電流制限を行うが、車両用前照灯のように比較的大きな光束が必要な装置では、LEDに流す電流も比較的大きくなるので電力変換回路にて定電流制御を行う点灯装置が用いられる。
また、車両用前照灯などの用途に用いられる点灯装置は、通常、少なくとも走行用前照灯(ハイビーム)とすれ違い用前照灯(ロービーム)とを切換可能となるように、複数の光源の中で点灯させる光源の数を切換可能に構成されている。
この種の点灯装置として、直列に接続された複数の光源を用い、一の光源と並列且つ他の光源と直列に接続された能動素子(スイッチ)を備えた構成の装置が知られている(たとえば特許文献1参照)。特許文献1に記載の点灯装置は、一の光源を選択しない、つまり他の光源のみを点灯させる場合、能動素子をオン(導通)させることで一の光源の両端間を短絡させる。特許文献1に記載の構成によれば、それぞれの光源に対して個別の電源回路(スイッチングレギュレータ)を設けることなく、複数の光源のうちの一部の光源の点灯、消灯を切換可能である。
ところで、特許文献1に記載の構成では、能動素子がオンして光源の一部を消灯させると、電源回路の出力端間において直列に接続される光源数が減少するため、必要な負荷電圧は低下する。ただし、電源回路は、たとえば出力段に設けられているコンデンサの影響で、能動素子がオンしてから出力電圧が低下するまでに時間遅れを生じ、その結果、能動素子がオンした直後に、点灯中の光源に過大な電流が流れることがある。このような過大な電流は、LEDなどの固体光源にとって劣化や故障の原因となり得る。また、負荷の急峻な変動は、リンギングなどの不安定な出力を電源回路が生じる原因ともなり得る。
これに対して、特許文献2に記載の点灯装置は、積分回路の時定数により能動素子(FET)の制御信号を徐々に増加させ、能動素子の導通電流を徐々に増やして最終的に光源を短絡させるように構成されている。また、特許文献3に記載の点灯装置は、光源を短絡する能動素子(スイッチング素子)を開放から短絡へ切り換える動作および短絡から開放へ切り換える動作を、電源回路(DC/DCコンバータ)により出力電力の応答動作より緩慢にしている。これらの構成では、能動素子がオン(短絡)するときに光源に過大な電流が流れることを抑制できる。
特開2004−136719号公報 特開2008−126958号公報 特開2012−28184号公報
しかしながら、能動素子におけるオフ状態からオン状態へ移行する際の過渡特性は、能動素子によって異なり、また、同じ能動素子であっても素子ばらつきや温度特性によって異なることがある。したがって、特許文献2,3に記載のように単に能動素子の制御信号を緩慢に変化させるだけの構成では、能動素子のオン、オフの切り換え時において一定の動作特性を得ることが難しい。
また、一般的な能動素子は、制御信号が所定のしきい値から比較的離れた状態では、制御信号を変化させてもオン抵抗が大きく変動しない領域(たとえば飽和領域、遮断領域。以下、「不感帯」という)で動作することになる。そして、能動素子は、オン状態あるいはオフ状態に維持される場合、通常、不感帯で動作するように制御信号がしきい値から十分に離れた値に維持される。
そのため、特許文献2,3に記載の構成のように制御信号の変化が緩慢な構成では、不感帯を脱するまでにもある程度の時間を要するため、制御信号がしきい値に達して能動素子のオン、オフが切り換わり始めるまでに遅延が生じることになる。このとき生じる遅延時間は、能動素子をオン状態あるいはオフ状態に維持しているときの制御信号としきい値との差が大きいほど大きくなる。なお、能動素子のしきい値付近(能動領域)での制御信号の変化に対するオン抵抗の変化の感度が高い場合には、能動素子のオン抵抗を徐々に変化させるために制御信号の変化をより緩慢にする必要があるので、遅延時間がより大きくなる。
本発明は上記事由に鑑みて為されており、能動素子のオン、オフの切り換え時において一定の動作特性が得られ、また、能動素子のオン、オフが切り換わり始めるまでの遅延を抑制できる点灯装置および車両用前照灯を提供することを目的とする。
本発明の点灯装置は、第1の光源ブロックと第2の光源ブロックとが直列接続されている光源群に対して定電流を供給する電源回路と、制御端子を含み前記第2の光源ブロックに並列に接続される能動素子を有し、前記能動素子に電流を流すことによって前記第2の光源ブロックをバイパスして前記第2の光源ブロックを消灯させる切換回路とを備え、前記能動素子は、前記制御端子に入力される制御信号に応じてインピーダンスが可変であって、当該インピーダンスが所定値以上になると前記第2の光源ブロックを点灯させ、前記切換回路は、前記能動素子を流れる電流または前記能動素子の両端電圧を目標値に一致させるように前記能動素子の前記インピーダンスを制御する制御部と、前記目標値を設定する切換制御回路とを有することを特徴とする。
この点灯装置において、前記制御部は、前記能動素子を流れる前記電流または前記能動素子の前記両端電圧を検出値として検出し、当該検出値を前記目標値に一致させるように前記能動素子の前記インピーダンスを制御することによって、前記検出値としての前記電流または前記両端電圧のフィードバック制御を行うことが望ましい。
この点灯装置において、前記切換制御回路は、前記第2の光源ブロックを点灯状態から消灯状態に移行させる場合、前記能動素子を流れる前記電流についての前記目標値を、前記能動素子のオフ時の値から前記能動素子のオン時の値まで、時間経過に伴って所定の時定数で増加させ、前記目標値の増加に伴って、前記制御部が前記能動素子の前記インピーダンスを変化させることがより望ましい。
この点灯装置において、前記切換制御回路は、前記第2の光源ブロックを点灯状態から消灯状態に移行させる場合、前記能動素子を流れる前記電流についての前記目標値を、定常点灯時に前記第1の光源ブロックを流れる負荷電流より大きく且つ前記光源群の最大許容電流より小さな既定値に設定し、当該既定値に設定された前記目標値に基づいて、前記制御部が前記能動素子の前記インピーダンスを変化させることがより望ましい。
この点灯装置において、前記切換制御回路は、前記第2の光源ブロックを消灯状態から点灯状態に移行させる場合、前記能動素子を流れる前記電流についての前記目標値を、前記能動素子のオン時の値から前記能動素子のオフ時の値まで、時間経過に伴って所定の時定数で減少させ、前記目標値の減少に伴って、前記制御部が前記能動素子の前記インピーダンスを変化させることがより望ましい。
この点灯装置において、前記電源回路は、定電流制御のために前記光源群に流れる電流を検出する検出部を有しており、前記制御部は、前記検出部で検出された前記電流を検出値として用い、当該検出値を前記目標値に一致させるように前記能動素子の前記インピーダンスを制御することによって前記検出値としての前記電流のフィードバック制御を行うことがより望ましい。
この点灯装置において、前記切換制御回路は、前記第2の光源ブロックを点灯状態から消灯状態に移行させる場合、前記能動素子の前記両端電圧についての前記目標値の絶対値を、前記能動素子のオフ時の値から前記能動素子のオン時の値まで、時間経過に伴って所定の時定数で減少させ、前記目標値の前記絶対値の減少に伴って、前記制御部が前記能動素子の前記インピーダンスを変化させることがより望ましい。
この点灯装置において、前記切換制御回路は、前記電源回路の出力段から前記光源群までの間に並列に接続されたコンデンサの静電容量をCとし、前記能動素子がオフ状態のときの前記能動素子の前記両端電圧をV0とし、前記光源群に流れる負荷電流をI0としたときに、C・V0/I0以上の時間を掛けて、前記目標値の前記絶対値を、前記能動素子のオフ時の値から前記能動素子のオン時の値まで減少させることがより望ましい。
この点灯装置において、前記切換制御回路は、前記第2の光源ブロックを消灯状態から点灯状態に移行させる場合、前記目標値の前記絶対値を、前記能動素子のオン時の値から前記能動素子のオフ時の値まで、時間経過に伴って所定の時定数で増加させ、前記目標値の前記絶対値の増加に伴って、前記制御部が前記能動素子の前記インピーダンスを変化させることがより望ましい。
この点灯装置において、前記電源回路は、当該電源回路の出力電圧を監視し、当該出力電圧を前記光源群の定常点灯時における最大値より大きな上限値以下に制限する過電圧制御部を有し、前記切換回路は、前記第2の光源ブロックの点灯、消灯の切り換えに合わせて前記上限値を切り換えることがより望ましい。
この点灯装置において、前記光源群は、直列に接続された複数個の発光ダイオードからなることがより望ましい。
本発明の車両用前照灯は、上記点灯装置と、車両に取り付けられる灯具本体とを備えることを特徴とする。
本発明は、切換回路の制御部が、能動素子を流れる電流または能動素子の両端電圧が切換制御回路にて設定される目標値に一致するように、能動素子のインピーダンスを制御する。したがって、能動素子のオン、オフの切り換え時において一定の動作特性が得られ、また、能動素子のオン、オフが切り換わり始めるまでの遅延を抑制できる、という利点がある。
実施形態1に係る点灯装置の構成を示す概略回路図である。 実施形態1に係る点灯装置の動作の説明図である。 実施形態1に係る点灯装置の動作の説明図である。 実施形態1の変形例に係る点灯装置の動作の説明図である。 実施形態1の変形例に係る点灯装置の構成を示す概略回路図である。 実施形態2に係る点灯装置の構成を示す概略回路図である。 実施形態3に係る点灯装置の構成を示す概略回路図である。 実施形態3の変形例に係る点灯装置の要部を示す概略回路図である。 実施形態4に係る点灯装置の構成を示す概略回路図である。 実施形態4に係る点灯装置の動作の説明図である。 実施形態4に係る点灯装置の動作の説明図である。 実施形態4の変形例に係る点灯装置の構成を示す概略回路図である。 実施形態4の変形例に係る点灯装置の動作の説明図である。 実施形態4の変形例に係る点灯装置の動作の説明図である。 実施形態4の他の変形例に係る点灯装置の構成を示す概略回路図である。 実施形態5に係る点灯装置の構成を示す概略回路図である。 実施形態5の変形例に係る点灯装置の構成を示す概略回路図である。 実施形態5の他の変形例に係る点灯装置の構成を示す概略回路図である。 実施形態5の他の変形例に係る点灯装置の構成を示す概略回路図である。 実施形態5の他の変形例に係る点灯装置の構成を示す概略回路図である。 実施形態5の他の変形例に係る点灯装置の構成を示す概略回路図である。 上記点灯装置を用いた車両用前照灯を示す断面図である。 上記車両用前照灯を用いた車両の外観斜視図である。
(実施形態1)
本実施形態の点灯装置10は、図1に示すように、直流電源1の出力を入力として光源群5に電力供給する電力変換回路2と、電力変換回路2を制御する出力制御回路6と、後述する切換回路4とを備えている。なお、直流電源1は、バッテリなどであってもよいし、商用電源のような交流電源の出力電圧を整流、平滑して直流電圧に変換する電源回路であってもよい。
光源群5は、固体光源であるLED(発光ダイオード)が複数ずつ直列に接続された第1の光源ブロック51と第2の光源ブロック52とで構成されている。第1の光源ブロック51および第2の光源ブロック52は、図1の例では各々3個ずつのLEDが直列に接続されて構成されており、さらにこれら2つの光源ブロック51,52が電力変換回路2の出力端間に直列に接続されて光源群5を構成している。ここでは、両光源ブロック51,52は、第1の光源ブロック51が電力変換回路2の高電位側、第2の光源ブロック52が電力変換回路2の低電位(回路グランド)側となるように接続されている。
電力変換回路2は、直流電源1からの直流電圧を、光源群5の安定点灯に必要な大きさの直流電圧に変換するDC/DC変換回路(コンバータ)からなる。DC/DC変換回路は周知の技術であるから、ここでは電力変換回路2の具体的な構成についての説明は省略するが、一般的なDC/DC変換回路としては、たとえばチョッパやフライバックコンバータ、フォワードコンバータなどがある。
この種の電力変換回路2は、少なくともインダクタ要素(図示せず)とスイッチング素子(図示せず)と整流素子(図示せず)と平滑素子(コンデンサ24)とを有しており、直流電源1からインダクタ要素に供給される電力をスイッチング素子にて高周波で断続させる。このようなスイッチング素子のスイッチング動作により、電力変換回路2は、負荷(光源群5)と直列に接続されたインダクタ要素から整流素子を介して負荷に出力する電圧を、入力電圧に対し昇圧または降圧させる。インダクタ要素は、たとえばインダクタ(コイル)またはトランスなどである。
電力変換回路2の出力段に設けられた平滑用のコンデンサ24は、出力電圧のリプルを低減する。また、電力変換回路2の出力に、LEDのように略定電圧(順方向電圧)で動作する定電圧負荷に似た負荷が接続されていると、出力電圧に僅かなリプルが生じるだけでも出力電流に比較的大きなリプルとなって現れることがある。そこで、図1に示す点灯装置10は、電力変換回路2と光源群5との間にインダクタ要素(図示例ではインダクタ3)が挿入された構成を採用している。
出力制御回路6は、指令値を発生する指令値発生部61と、電力変換回路2の出力値と指令値との誤差を演算する誤差増幅部62と、電力変換回路2のスイッチング素子を駆動するPWM信号発生部63と、過電圧出力を抑制する過電圧制御部64とを有している。
誤差増幅部62は、検出部65で検出される電力変換回路2の出力電流(出力値)と、指令値発生部61から出力される所定の指令値Ibとの誤差量(指令値−出力値)を、比例積分演算して得られた結果をPWM指令信号としてPWM信号発生部63に出力する。PWM信号発生部63は、PWM指令信号に応じて、電力変換回路2のスイッチング素子を駆動するためのPWM信号の1周期に占めるH(ハイ)レベルの期間の比率や周波数を調節する。
つまり、出力制御回路6は、PWM信号発生部63で生成するPWM制御信号にてスイッチング素子のデューティ比やスイッチング周波数を調節し、電力変換回路2の出力電流を所定の指令値Ibに保つようにPWM(Pulse Width Modulation)制御を行う。このように、点灯装置10は、電力変換回路2にて定電流制御を行うことにより、光源群5に流す電流を一定に維持して光源群5を安定点灯させる。要するに、電力変換回路2と出力制御回路6とは、光源群5に対して定電流を供給する電源回路を構成する。なお、以下では点灯装置10から負荷である光源群5に流れる電流、つまり電力変換回路2の出力電流を負荷電流という。
また、点灯装置10は、光源群5が出力端子から外れた場合(ルーズコンタクト)や、光源群5がオープン故障して負荷インピーダンスが非常に大きくなった場合に、負荷電流を一定値に維持しようと定電流制御を行うために出力電圧が過大になることがある。そこで、過電圧制御部64は、電力変換回路2の出力電圧を監視し、出力電圧が光源群5の定常点灯時における最大値より大きな上限値以下に保たれるように、強制的にPWM信号のデューティ比を小さくしたり、スイッチング周期を大きくしたりする。ここでは、過電圧制御部64は、PWM信号発生部63に対してデューティ比やスイッチング周期(周波数)を強制的に調整するよう指示を出す。これにより、点灯装置10は、電力変換回路2の出力電圧が過大になることを防止できる。
ところで、本実施形態の点灯装置10は、電力変換回路2の動作中において、光源群5のうち第1の光源ブロック51については常時点灯させ、第2の光源ブロック52は選択的に点灯させるように構成されている。すなわち、点灯装置10は、直列接続された光源ブロック51,52のうちの一方の光源ブロック(第2の光源ブロック52)については、切換回路4にて点灯、消灯を切り換えることが可能である。
切換回路4は、第2の光源ブロック52をバイパスする短絡用の能動素子41と、能動素子41に流れる電流を検出する電流検出回路45と、目標値を発生する目標値発生部43と、検出値と目標値との誤差を演算する誤差増幅器42とを有している。さらに、切換回路4は後述の切換制御回路44を有している。
能動素子41は、制御端子を含み、当該制御端子に入力される制御信号に応じてインピーダンスが可変であって、第2の光源ブロック52と並列に接続され、且つ第1の光源ブロック51と直列に接続されている。本実施形態においては、能動素子41はNチャネル型のMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)からなる。能動素子41は、制御端子であるゲートに入力される制御信号によってドレイン−ソース間のインピーダンスが変化する。この能動素子41は、第1の光源ブロック51と第2の光源ブロック52との接続点にドレインが接続され、第2の光源ブロック52のカソード側の端子にソースが接続されている。
したがって、能動素子41は、能動素子41のインピーダンス(オン抵抗)が所定値以上になると第2の光源ブロック52を点灯させることになる。言い換えれば、切換回路4は、能動素子41がオフのときには、第1および第2の両方の光源ブロック51,52に電力変換回路2からの出力電流を流して、両光源ブロック51,52を点灯させる。一方、切換回路4は、能動素子41をオンすることにより、電力変換回路2の出力電流を能動素子41にてバイパスし、第2の光源ブロック52に流れる電流を略ゼロにして第2の光源ブロック52を消灯させ、第1の光源ブロック51のみを点灯させる。
電流検出回路45は、第1の光源ブロック51から第2の光源ブロック52と能動素子41とに分かれて流れる負荷電流のうち能動素子41に流れる電流を検出するように、第2の光源ブロック52と能動素子41との並列回路の能動素子41側に設けられている。つまり、電流検出回路45で検出される能動素子41を流れる電流と、第2の光源ブロック52を流れる電流との和は、第1の光源ブロック51を流れる電流、すなわち負荷電流と一致する。電流検出回路45は、能動素子41の両端間(ここではドレイン−ソース間)を流れる電流の大きさを検出し、当該電流の大きさを検出値として誤差増幅器42に出力する。
目標値発生部43は、能動素子41に流す電流の大きさの目標となる目標値Ia、つまり能動素子41を流れる電流についての目標値Iaを発生し、誤差増幅器42に出力する。ここで、目標値発生部43は、出力する目標値Iaの大きさが可変であって、切換制御回路44からの設定信号を受けて目標値Iaの大きさを決定する。切換制御回路44の動作については後述する。
誤差増幅器42は、目標値発生部43から入力される目標値Iaと、電流検出回路45から入力される検出値との誤差量(目標値−検出値)を、k倍(k=定数)に増幅して能動素子41の制御端子であるゲートに制御信号として出力する。そのため、能動素子41は、誤差増幅器42の出力に応じてインピーダンスが変化することになる。なお、誤差増幅器42の出力端と能動素子41のゲートとの間には抵抗46が挿入されている。
したがって、電流検出回路45の検出値が目標値Iaより小さければ、誤差増幅器42の出力は大きくなって、能動素子41のゲート電圧(制御信号)が高くなるので、能動素子41のオン抵抗(インピーダンス)が低下し、能動素子41を流れる電流は大きくなる。一方、電流検出回路45の検出値が目標値Iaより大きければ、誤差増幅器42の出力は小さくなって、能動素子41のゲート電圧(制御信号)が低減するので、能動素子41のオン抵抗が上昇し、能動素子41を流れる電流は小さくなる。このように、切換回路4は、能動素子41に流れる電流について、検出値を目標値Iaに一致させるようにフィードバック制御する。
つまり、切換回路4は、電流検出回路45と誤差増幅器42と目標値発生部43と抵抗46とで、能動素子41に流れる電流をフィードバック制御する制御部を構成している。この制御部は、能動素子41を流れる電流を検出値として検出し、この検出値を目標値Iaに一致させるように能動素子41のインピーダンスを制御する。ただし、制御部は、能動素子41を流れる電流を目標値Iaに一致させるように能動素子41のインピーダンスを制御する構成であればよく、検出値を用いて電流をフィードバック制御する構成に限らない。
ここにおいて、切換制御回路44は、人の操作入力を受け付ける操作部(図示せず)からの入力を受け、目標値発生部43に対して設定信号を出力することにより、目標値発生部43で発生する目標値Iaの大きさを以下のように設定する。
すなわち、第2の光源ブロック52が点灯状態で能動素子41がオフである場合には、切換制御回路44は、目標値Iaを略ゼロないしそれ以下の所定値(負の値)に設定する。このとき、負荷電流は直流であるためゼロ以下にはならないので、誤差増幅器42の出力がゼロ以下となり、能動素子41は、誤差増幅器42の出力が制御端子であるゲートに入力されることによってオフ状態が維持される。
一方、能動素子41をオンして点灯状態にある第2の光源ブロック52を消灯させるように操作部が操作された場合には、切換制御回路44は、目標値Iaを略ゼロから徐々に増加するように変化させる。このとき、誤差増幅器42は、目標値Iaと検出値との比較結果に応じて能動素子41のゲート電圧(制御信号)を調整することにより、能動素子41に流れる電流を目標値Iaに一致させるようにフィードバック制御する。
要するに、操作部が操作され能動素子41をオンして第2の光源ブロック52を消灯させる場合、切換制御回路44は、図2に示すように操作部の操作時点T1から時間経過に伴って目標値Iaを略ゼロから所定の時定数で単調増加させる。これにより、切換回路4は、能動素子41を流れる電流を目標値Iaに基づく上昇率で時間経過に伴って単調増加させることになり、能動素子41をオフ状態からオン状態に切り換えるに当たりソフトスイッチングさせることができる。なお、図2では、横軸を時間軸として目標値Iaを縦軸に表している。
このようにして能動素子41がオフ状態からオン状態へ移行するとき、第2の光源ブロック52に流れていた負荷電流の一部は、能動素子41側へ目標値Iaだけ分流されて流れる。ただし、能動素子41が完全にオンするまでは第2の光源ブロック52にも電流は流れているので、能動素子41の両端には第2の光源ブロック52の両端電圧(順方向電圧)が印加される。
そして、負荷電流値Ibに目標値Iaがごく近づいた状態では、負荷電流のほとんどが能動素子41に流れるため、能動素子41の両端には第2の光源ブロック52を構成するLEDの障壁電圧(順方向電圧)未満の電圧が残る。ここでいう負荷電流値Ibは、光源群5の定常点灯時における負荷電流の値であって、指令値発生部61から出力される指令値Ibと同値である。この状態からさらに目標値Iaが増加しても能動素子41を流れる電流は電力変換回路2の出力電流(負荷電流)以上には上昇しないので、能動素子41は、誤差増幅器42の作用によりゲート電圧がさらに上昇して完全にオンする。つまり、能動素子41は飽和領域で動作することになり、この時点での能動素子41の両端電圧は略ゼロとなる。
そこで、切換制御回路44は、能動素子41をオフ状態からオン状態に移行させるときには、目標値Iaを略ゼロ(能動素子41のオフ時の値)から負荷電流値Ib以上に設定された既定値(能動素子41のオン時の値)まで、所定の時定数で単調増加させる。
また、切換制御回路44は、能動素子41をオフ状態からオン状態に切り換える際の目標値Iaの変化速度を、電力変換回路2の出力の応答性(出力電圧の変化速度)より遅く設定していることが望ましい。つまり、能動素子41がオン状態へ移行する際、サージ電流が流れるのは、点灯する光源ブロックの数が減少して必要な負荷電圧が急峻に低下するにもかかわらず、電力変換回路2の出力電圧が、低下した負荷電圧まで急峻に変動できないことに起因する。これに対して、点灯装置10は、目標値Iaの上昇速度を、電力変換回路2の出力の応答性より緩慢に設定することで、光源群5にサージ電流が流れることを確実に回避できる。なお、ここでいう負荷電圧は、負荷である光源群5の両端電圧を意味している。
能動素子41をオフして第2の光源ブロック52を消灯状態から点灯状態に移行させるように操作部が操作された場合には、切換制御回路44は、目標値Iaを略ゼロ以下に設定する。これにより、誤差増幅器42の出力は略ゼロ以下に急峻に低下し、能動素子41のゲート電圧も急峻に低下するので、能動素子41は急速にオフ状態に移行する。このとき、切換制御回路44は、目標値Iaを急峻にゼロ以下まで低下させて、能動素子41を急速にオフさせても、電力変換回路2の出力電圧が低い状態にあるため、過大電流は流れず光源群5へのストレスは生じない。
つまり、オン状態にある能動素子41の両端電圧は略ゼロであるから、第2の光源ブロック52が消灯状態にあれば、光源群5に掛かる電圧(電力変換回路2の出力電圧)は、第1の光源ブロック51の順方向電圧まで低下している。この状態から能動素子41が急速にオフしても、電力変換回路2の出力電圧は、光源群5の動作電圧(第1の光源ブロック51の順方向電圧に第2の光源ブロック52の順方向電圧を加えた電圧)に比べて低いので、光源群5に過大な負荷電流が流れることはない。
ただし、上述のように目標値Iaが急峻に略ゼロ以下に低下した場合、電力変換回路2の出力電圧が光源群5の動作電圧より低くなれば、電力変換回路2の出力電圧が不足し、点灯中の第1の光源ブロック51まで一瞬消灯してしまう可能性がある。つまり、点灯装置10は、電力変換回路2の出力電圧が上昇して光源群5の動作電圧に達するまでの間、第1の光源ブロック51を瞬間的に消灯させてしまうことになり、ちらつきを生じる可能性がある。そこで、このように点灯中の第1の光源ブロック51が瞬間的に消灯することを防止するために、切換制御回路44は、能動素子41をオン状態からオフに移行する際に、目標値Iaを図3に示すように所定の時定数で単調減少させる構成であってもよい。
要するに、操作部が操作され能動素子41をオフして第2の光源ブロック52を点灯させる場合、切換制御回路44は、図3に示すように操作部の操作時点T2から時間経過に伴って目標値Iaを既定値から略ゼロ以下まで所定の時定数で単調減少させてもよい。つまり、図3の例では、切換制御回路44は、目標値Iaを能動素子41のオン時の値から能動素子41のオフ時の値まで、所定の時定数で単調減少させている。これにより、切換回路4は、能動素子41を流れる電流を目標値Iaに基づく減少率で時間経過に伴って単調減少させることになる。
ここで、能動素子41のオン抵抗の上昇に伴って能動素子41の両端に生じる電圧つまり第2の光源ブロック52に掛かる電圧が上昇し、能動素子41を流れる電流の低下分が第2の光源ブロック52に流れ始め、第2の光源ブロック52は徐々に点灯する。このとき、能動素子41の両端電圧は比較的緩やかに上昇するため、電力変換回路2の出力電圧が光源群5の動作電圧に比べて不足することを防止でき、第1の光源ブロック51の電流低下(光束低下)を抑制できる。なお、図3では、横軸を時間軸として目標値Iaを縦軸に表している。
さらに、切換制御回路44は、目標値Iaを徐々に減少させて能動素子41をオン状態からオフ状態へ切換える場合、目標値Iaの変化速度を、電力変換回路2の出力の応答性(出力電圧の変化速度)よりも緩慢にすることが望ましい。つまり、能動素子41がオフ状態へ移行する際、点灯中の光源ブロックが瞬間的に消灯(減光)するのは、点灯する光源ブロックの数が増加して必要な負荷電圧が増大するにもかかわらず、電力変換回路2の出力電圧が負荷電圧まで瞬時に上昇しないことに起因する。これに対して、点灯装置10は、目標値Iaの低下速度を、電力変換回路2の出力の応答性より緩慢に設定することで、点灯中の光源ブロックが瞬間的に消灯(減光)することを確実に回避できる。
以上説明した本実施形態の点灯装置10によれば、切換回路4は、能動素子41に流れる電流を検出し、この電流が切換制御回路44にて設定される目標値Iaに一致するように、能動素子41のインピーダンスを調整して電流をフィードバック制御する。ここで、切換回路4は、能動素子41をオンする際、能動素子41に流す電流の目標値Iaを時間経過に伴って徐々に増加させるので、能動素子41がオフ状態からオン状態に移行する途中で、過大な負荷電流が流れることを防止できる。
つまり、この点灯装置10は、能動素子41がオフからオンに移行する際、光源群5に過大なサージ電流が流れることを防止できる。さらに、切換回路4は、電力変換回路2の出力の応答性より緩やかな速度で目標値Iaを緩慢に上昇させることによって、能動素子41がオンしたときに電力変換回路2の出力に生じるリンギングなどの不安定現象を抑制できる。
なお、点灯させる光源ブロックの数を切り換えるために、光源ブロックごとに個別の電力変換回路を設けることも考えられるが、その場合には、電力変換回路が複数必要となり、点灯装置の大型化や回路の複雑化、コストの上昇を招く。これに対して、本実施形態の点灯装置10は、単一の電力変換回路2の出力に複数の光源ブロック51,52を直列接続し、一部の光源ブロック(第2の光源ブロック52)に並列接続された能動素子41にて点灯させる光源ブロックの数を切り換える。そのため、本実施形態の点灯装置10によれば、大型化や回路の複雑化、コストの上昇を回避できる。
ところで、本実施形態において能動素子41として使用されているMOSFETは、ゲート電圧にしきい値電圧が存在し、ゲート電圧がしきい値電圧付近にある能動領域では、ゲート電圧が変化することでオン抵抗が大きく変動する。ただし、この種の能動素子41は、ゲート電圧としきい値電圧との間にある程度の電圧差があれば、完全なオン状態あるいはオフ状態となり、ゲート電圧が変化してもオン抵抗があまり変動しない不感帯(飽和領域や遮断領域)で動作することになる。
本実施形態では、切換回路4は目標値Iaに応じた電流を能動素子41に流すように動作するため、能動素子41を流れる電流がほとんど変化しない不感帯においては誤差増幅器42の出力は急峻に変化することになり、不感帯を脱するのにほとんど時間を要しない。つまり、本実施形態の切換回路4によれば、操作部が操作されてから制御信号(ゲート電圧)がしきい値に達して能動素子41のオン、オフが切り換わり始めるまでの遅延(能動素子41の不感帯による遅延)を抑制できる。
また、切換回路4は、目標値Iaに応じた電流を能動素子41に流すように動作するので、能動素子41におけるオフ状態からオン状態へ移行する際の過渡特性が、素子ばらつきや温度特性によって異なっていても、その影響を小さく抑えることができる。なお、切換回路4は、能動素子41のしきい値付近(能動領域)での制御信号の変化に対するオン抵抗の変化の感度にばらつきがあっても、過大なサージ電流が流れることを防止する機能への影響は小さい。
結果的に、本実施形態の点灯装置10によれば、能動素子41のオン、オフの切り換え時において一定の動作特性が得られ、また、能動素子41のオン、オフが切り換わり始めるまでの遅延を抑制できるという利点がある。
本実施形態の変形例として、能動素子41をオンして第2の光源ブロック52を消灯させる場合、切換制御回路44は、図4に示すように操作部の操作時点T1で目標値Iaを比較的急峻に増加させる構成であってもよい。ただし、この場合における増加後の目標値Iaは、光源群5の定常点灯時における負荷電流の値(負荷電流値)Ibより大きく、光源群5の最大許容電流Icより小さな既定値に設定される。
この変形例によれば、点灯維持される第1の光源ブロック51の電流は瞬時的に負荷電流値Ibより大きくなるが、光源群5の最大許容電流Icより低くなるよう制御されるので、光源群5の劣化、破壊などの悪影響を及ぼすことなく、切換速度の向上が可能である。さらに、この変形例では、第2の光源ブロック52を点灯状態から消灯状態へ移行させる切換動作時において能動素子41の損失を低減できるので、能動素子41の小型化が可能となる。
また、本実施形態の他の変形例として、点灯装置10は、図5に示すように電力変換回路2の出力が回路グランドに対し負電位側となるように、電力変換回路2の高電位側の出力端を回路グランドに接続した構成であってもよい。この場合、点灯装置10は、能動素子41にPチャネル型のMOSFETを用い、誤差増幅器42を負出力可能な構成として図1と同様の回路構成を採用してもよいが、図5では、能動素子41にオン抵抗特性の良いNチャネル型のFETを用いている。
図5の例では、切換回路4は、制御電源Ecの出力電圧値から誤差増幅器42の出力値を減算した信号を出力する減算回路421と、減算回路421の出力にて制御されるPNP型のトランジスタ423と、抵抗422,424とをさらに有している。また、図5の例では、電力変換回路2の高電位側の出力(回路グランド)に第2の光源ブロック52が接続され、低電位側の出力に第1の光源ブロック51が接続されている。能動素子41は、ドレインが電力変換回路2の高電位側の出力(回路グランド)に接続される形で、第2の光源ブロック52と並列に接続されている。
トランジスタ423は、その制御端子であるベースが、減算回路421の出力端に接続されている。トランジスタ423と抵抗422とは直列接続され、制御電源Ecと能動素子41のゲートとの間に挿入されている。抵抗424は、能動素子41のゲート−ソース間に接続されている。
次に、図5に示す構成の点灯装置10の動作について簡単に説明する。
この点灯装置10は、点灯状態にある第2の光源ブロック52を消灯させる場合、オフ状態にある能動素子41がオンするように、切換制御回路44にて目標値Iaを略ゼロないしそれ以下の所定値から増加させる。ここで、能動素子41がオフ状態にあるときの電流検出回路45の検出値はゼロであるため、目標値Iaが増加すると誤差増幅器42の出力が増加する。
このとき、制御電源Ecの出力電圧値から誤差増幅器42の出力値を減算した信号がトランジスタ423のベースに入力される。そのため、ベース−エミッタ間電圧をベース電圧に重畳した電圧がエミッタに生じ、この電圧と制御電源Ecの出力電圧との差分に比例した電流が抵抗422に流れ、トランジスタ423のコレクタより略同一電流が抵抗424に流れる。これにより、抵抗424の両端に発生した電圧が能動素子41のゲートに印加され、能動素子41はオン抵抗が減少しオン状態に移行する。
一方、能動素子41を流れる電流が目標値Iaより大きくなると、誤差増幅器42の出力が減少しトランジスタ423のベース電圧が上昇するので、抵抗422に流れる電流が低下し、能動素子41のゲート電圧が低下して能動素子41のオン抵抗が増大する。
なお、この点灯装置10において第2の光源ブロック52を消灯状態から点灯状態に移行させる場合、切換制御回路44は、目標値Iaを略ゼロまで低下させる。
また、本実施形態の点灯装置の具体回路は、図1や図5に例示した構成に限らず、能動素子に流れる電流を検出し、この電流が切換制御回路にて設定される目標値に一致するように、能動素子のインピーダンスを調整可能な切換回路を有していればよい。さらに、上述した例では、能動素子が設けられた光源ブロック(第2の光源ブロック)は一方の端子が回路グランドに接続されているが、この構成に限らない。すなわち、光源群は直列接続された3つ以上の光源ブロックから構成されていてもよく、この場合に、切換回路は、直列接続された真ん中の光源ブロックに並列に接続された能動素子にて、この光源ブロックをバイパスする構成であってもよい。
なお、上述した点灯装置は、能動素子としてMOSFETを用いているが、この例に限らず、MOSFET以外のトランジスタやIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)など、他の能動素子が用いられてもよい。
(実施形態2)
本実施形態の点灯装置10は、図6に示すように、能動素子41に流れる電流を検出する電流検出回路を、電力変換回路2の出力制御用の検出部65で兼用している点で実施形態1の点灯装置10と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
なお、図6の例では、電力変換回路2は、フライバックコンバータからなる。この電力変換回路2は、フライバックトランス21の一次巻線およびスイッチング素子22の直列回路が直流電源1の出力端間に接続され、フライバックトランス21の二次巻線の両端間にダイオード23およびコンデンサ24が直列に接続されて構成される。検出部65は、コンデンサ24の負極と回路グランドとの間に流れる電流を検出する。
本実施形態では、誤差増幅器42は、目標値発生部43から入力される目標値Iaと、検出部65から入力される検出値との誤差量(目標値−検出値)を、k倍(k=定数)に増幅して能動素子41の制御端子であるゲートに制御信号として出力する。この構成によれば、誤差増幅器42は、検出部65で検出される電力変換回路2の出力電流(負荷電流)を受けて能動素子41の制御信号(ゲート電圧)を制御するので、能動素子41に流れる電流を負荷電流以下に制御することはできない。そのため、この切換回路4は、切換制御回路44が目標値Iaを負荷電流未満に低下させると、能動素子41がオフしてしまうことになる。
そこで本実施形態においては、能動素子41をオンにする場合、切換制御回路44は、図4に示したように負荷電流値Ibより大きく且つ光源群5の最大許容電流Icより低く設定された所定値へ目標値Iaを急峻に切り換える。これにより、切換回路4は、能動素子41をオン状態に移行する際に、電力変換回路2の平滑用のコンデンサ24に蓄えられた電荷が第1の光源ブロック51を介して流れるようなサージ電流を、光源群5の最大許容電流Icより低く抑制することが可能となる。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
本実施形態の点灯装置10は、図7に示すように、誤差増幅器42および電流検出回路45に代えて、電流(カレント)ミラー回路を用いて能動素子41に流れる電流を目標値Iaに制御するように構成されている点で実施形態1の点灯装置10と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
図7の例では、電力変換回路2の高電位側の出力に第2の光源ブロック52が接続され、低電位側の出力(回路グランド)に第1の光源ブロック51が接続されている。図7の構成では、能動素子41はPNP型のトランジスタからなり、別のPNP型のトランジスタ425および抵抗411,424と共に電流ミラー回路を構成している。
具体的には、能動素子41および抵抗411の直列回路は第2の光源ブロック52と並列に接続され、トランジスタ425と能動素子41とはベース同士が接続されて、トランジスタ425のコレクタ−ベース間が短絡されている。抵抗411は能動素子41のエミッタと第2の光源ブロック52の正極側(アノード側)端子との間に挿入され、トランジスタ425のエミッタと第2の光源ブロック52の正極側(アノード側)端子との間には抵抗424が挿入されている。
また、トランジスタ425のコレクタと第1の光源ブロック51の負極側(カソード側)端子との間には、NPN型のトランジスタ423と抵抗422とが直列に接続されている。トランジスタ423のベースは、目標値発生部43の出力に接続されている。
以上説明した構成によれば、切換回路4は、目標値Iaがトランジスタ423のベースを介して抵抗422に印加され、抵抗422には目標値Iaに比例した電流が流れることになる。そのため、この切換回路4では、目標値Iaに比例した電流がトランジスタ423のコレクタ、トランジスタ425のエミッタを介して、抵抗424に流れることになる。
そして、切換回路4は、抵抗424,411の抵抗値をそれぞれR424、R411としたときに、能動素子41のエミッタには電流ミラー回路の作用によりトランジスタ425のエミッタのR424/R411倍の電流が流れることになる。このように、本実施形態の切換回路4においても、能動素子41に流れる電流は目標値Iaにて制御可能である。
したがって、切換制御回路44は、目標値Iaを実施形態1で説明したように制御することにより、能動素子41がオフからオンへ移行する際のサージ電流を抑制でき、能動素子41がオンからオフへ移行する際、光源群5の瞬時的減光あるいは消灯を抑制できる。
また、本実施形態の変形例として、切換回路4は、図8に示すようにトランジスタ425を省略した構成であってもよい。さらに、切換回路4は、能動素子41のベース−エミッタ間電圧を模擬するダイオードが抵抗424と直列に接続された構成であってもよい。
なお、図7の例では、能動素子41に流れる電流を目標値Iaに制御するための電流ミラー回路は、トランジスタを用いて構成されているが、この構成に限らず、たとえばFETを用いて構成されていてもよい。また、電流ミラー回路は、図7,8に示す構成では回路グランドに対し高電位側に設けられているが、回路グランド側に設けられていてもよく、図5に示したように電力変換回路2の出力が負電位側となる点灯装置10に適用されてもよい。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態4)
本実施形態の点灯装置10は、能動素子41の両端電圧を検出して、この両端電圧が切換制御回路44で設定される目標値に一致するように能動素子41のインピーダンスを調整する点で、実施形態1の点灯装置10と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態では、切換回路4は、図9に示すように、第2の光源ブロック52の両端電圧、すなわち能動素子41の両端電圧を検出し、この両端電圧を能動素子41の両端電圧についての目標値Vaに従ってフィードバック制御するように構成されている。具体的には、誤差増幅器42は、目標値発生部43から入力される目標値Vaと、能動素子41の両端電圧の検出値との誤差量(検出値−目標値)を、k倍(k=定数)に増幅して能動素子41の制御端子であるゲートに制御信号として出力するよう構成されている。なお、本実施形態の目標値発生部43は、電流の目標値Iaではなく電圧の目標値Vaを発生する点で実施形態1と相違するが、目標値Vaの大きさが可変で、切換制御回路44からの設定信号を受けて目標値Vaの大きさを決定する点では実施形態1と同様である。
要するに、能動素子41の両端電圧が目標値Vaより低ければ、誤差増幅器42は、出力が低下して能動素子41のオン抵抗を増大させ、能動素子41の両端電圧を上昇させる。逆に、能動素子41の両端電圧が目標値Vaより高ければ、誤差増幅器42は、出力が上昇して能動素子41のオン抵抗を減少させ、能動素子41の両端電圧を低下させる。このように、切換回路4は、能動素子41の両端電圧について、検出値を目標値Vaに一致させるようにフィードバック制御する。
つまり、切換回路4は、誤差増幅器42と目標値発生部43と抵抗46とで、能動素子41の両端電圧をフィードバック制御する制御部を構成している。この制御部は、能動素子41の両端電圧を検出値として検出し、この検出値を目標値Vaに一致させるように能動素子41のインピーダンスを制御する。ただし、制御部は、能動素子41の両端電圧を目標値Vaに一致させるように能動素子41のインピーダンスを制御する構成であればよく、検出値を用いて両端電圧をフィードバック制御する構成に限らない。
ここにおいて、切換制御回路44は、人の操作入力を受け付ける操作部(図示せず)からの入力を受け、目標値発生部43に対して設定信号を出力することにより、目標値発生部43で発生する目標値Vaの大きさを以下のように設定する。
すなわち、第2の光源ブロック52が点灯状態で能動素子41がオフである場合には、切換制御回路44は、目標値Vaを予め設定されている電力変換回路2の出力電圧の上限値Vb以上の値に設定する。このとき、能動素子41の両端電圧は上限値Vb以上にはならないので、誤差増幅器42の出力がゼロ以下となり、能動素子41は、誤差増幅器42の出力が制御端子であるゲートに入力されることによってオフ状態が維持される。これにより、第2の光源ブロック52がオープン故障した場合に能動素子41が誤動作することを防止できる。なお、電力変換回路2の出力電圧の上限値Vbは、過電圧制御部64にて設定されている。
一方、能動素子41をオンして点灯状態にある第2の光源ブロック52を消灯させるように操作部が操作された場合には、切換制御回路44は、目標値Vaを徐々に減少するように変化させる。ここで、切換制御回路44は、図10に示すように操作部の操作時点T1から時間経過に伴って目標値Vaを上限値Vb以上の値(能動素子41のオフ時の値)から略ゼロ(能動素子41のオン時の値)まで所定の時定数で単調減少させる。そして、切換回路4は、目標値Vaが能動素子41の両端電圧以下に達すると、その誤差量に応じた信号が誤差増幅器42から出力され、能動素子41のゲートに印加されて能動素子41が能動領域で動作し、能動素子41に電流が流れ始める。能動素子41は、その両端電圧が目標値Vaに一致するようにフィードバック制御によりオン抵抗が調整されるので、能動素子41の両端電圧は目標値Vaに応じて減少する。なお、図10では、横軸を時間軸として目標値Vaを縦軸に表している。
このとき、切換回路4は、能動素子41を流れる電流を目標値Vaに基づく上昇率で時間経過に伴って単調増加させることになり、能動素子41をオフ状態からオン状態に切り換えるに当たりソフトスイッチングさせることができる。このように、切換回路4は、能動素子41の両端電圧を目標値Vaに従い徐々に低下させることで、第2の光源ブロック52に流れる負荷電流を徐々に能動素子41側に分流し、過大な負荷電流が流れることを防止する。
また、切換制御回路44は、能動素子41をオフ状態からオン状態に切り換える際の目標値Vaの低下速度を、電力変換回路2の出力の応答性(出力電圧の変化速度)より遅く設定していることが望ましい。つまり、能動素子41がオン状態へ移行する際、サージ電流が流れるのは、点灯する光源ブロックの数が減少して必要な負荷電圧が急峻に低下するにもかかわらず、電力変換回路2の出力電圧が、低下した負荷電圧まで急峻に変動できないことに起因する。これに対して、点灯装置10は、目標値Vaの低下速度を、電力変換回路2の出力の応答性より緩慢に設定することで、光源群5にサージ電流が流れることを確実に回避できる。
具体的には、切換制御回路44は、目標値Vaを低下させて、能動素子41がオフ時の値(上限値Vb以上の値)からゼロに至るまでの時間が少なくともC・V0/I0以上となるように、目標値Vaの低下速度が設定されていることが望ましい。ここで、「C」は電力変換回路2の出力段から光源群5までの間に並列に接続されたコンデンサ(平滑用のコンデンサ24を含む)の静電容量、「V0」は能動素子41がオフ状態のときの能動素子41の両端電圧、「I0」は負荷電流を表している。
これに対して、能動素子41をオフして第2の光源ブロック52を消灯状態から点灯状態に移行させるように操作部が操作された場合には、切換制御回路44は、図11に示すように操作部の操作時点T2から時間経過に伴って目標値Vaをゼロから上昇させる。能動素子41は、その両端電圧が目標値Vaに一致するようにフィードバック制御によりオン抵抗が調整されるので、能動素子41の両端電圧は目標値Vaに応じて上昇する。なお、図11では、横軸を時間軸として目標値Vaを縦軸に表している。
このとき、能動素子41のオン抵抗が小さく、能動素子41の両端電圧が第2の光源ブロック52の動作開始電圧より低い状態では、負荷電流は全て能動素子41に流れている。これに対し、目標値Vaの上昇に伴い能動素子41の両端電圧が第2の光源ブロック52の動作開始電圧に達すると、負荷電流は能動素子41に分流され、第2の光源ブロック52にも徐々に電流が流れ始める。目標値Vaが第2の光源ブロック52の点灯電圧(順方向電圧)を超えると、能動素子41はオフ状態への移行が完了する。
ここに、第1の光源ブロック51の両端電圧は、電力変換回路2の出力電圧から第2の光源ブロック52の両端電圧、すなわち能動素子41の両端電圧を減じた値となる。したがって、切換回路4は、上述のように能動素子41の両端電圧を目標値Vaに応じて比較的緩やかに上昇させることにより、電力変換回路2の出力電圧が光源群5の動作電圧に比べて不足することを防止できる。その結果、切換回路4は、能動素子41がオフ状態に移行する際に第1の光源ブロック51の両端電圧が低下することを抑制でき、第1の光源ブロック51の電流低下(光束低下)を抑制できる。
また、切換制御回路44は、能動素子41をオン状態からオフ状態に切り換える際の目標値Vaの上昇速度を、電力変換回路2の出力の応答性(出力電圧の変化速度)以下に設定していることが望ましい。つまり、能動素子41がオフ状態へ移行する際、点灯中の光源ブロックが瞬間的に消灯(減光)するのは、点灯する光源ブロックの数が増加して必要な負荷電圧が増大するにもかかわらず、電力変換回路2の出力電圧が負荷電圧まで瞬時に上昇しないことに起因する。これに対して、点灯装置10は、目標値Vaの上昇速度を、電力変換回路2の出力の応答性より緩慢に設定することで、点灯中の光源ブロックが瞬間的に消灯(減光)することを確実に回避できる。
以上説明した本実施形態の点灯装置10によれば、切換回路4は、能動素子41の両端電圧を検出し、この電圧が切換制御回路44にて設定される目標値Vaに一致するように、能動素子41のインピーダンスを調整して両端電圧をフィードバック制御する。ここで、切換回路4は、能動素子41をオンする際、能動素子41の両端電圧の目標値Vaを時間経過に伴って徐々に増加させるので、能動素子41がオフ状態からオン状態に移行する途中で、過大な負荷電流が流れることを防止できる。
つまり、この点灯装置10は、能動素子41がオフからオンに移行する際、光源群5に過大なサージ電流が流れることを防止できる。さらに、切換回路4は、電力変換回路2の出力の応答性より緩やかな速度で目標値Vaを緩慢に上昇させることによって、能動素子41がオンしたときに電力変換回路2の出力に生じるリンギングなどの不安定現象を抑制できる。
また、切換回路4は、能動素子41をオフする際、能動素子41の両端電圧を比較的緩やかに上昇させるため、電力変換回路2の出力電圧が光源群5の動作電圧に比べて不足することを防止でき、第1の光源ブロック51の電流低下(光束低下)を抑制できる。
また、本実施形態の変形例として、点灯装置10は、図12に示すように電力変換回路2の出力が回路グランドに対し負電位側となるように、電力変換回路2の高電位側の出力端を回路グランドに接続した構成であってもよい。
図12の例では、切換回路4は、誤差増幅器42の出力にて制御されるPNP型のトランジスタ423と、抵抗422,424とをさらに有している。また、図12の例では、電力変換回路2の高電位側の出力(回路グランド)に第2の光源ブロック52が接続され、低電位側の出力に第1の光源ブロック51が接続されている。能動素子41は、ドレインが電力変換回路2の高電位側の出力(回路グランド)に接続される形で、第2の光源ブロック52と並列に接続されている。
トランジスタ423は、その制御端子であるベースが、誤差増幅器42の出力端に接続されている。トランジスタ423と抵抗422とは直列接続され、制御電源Ecと能動素子41のゲートとの間に挿入されている。抵抗424は、能動素子41のゲート−ソース間に接続されている。
次に、図12に示す構成の点灯装置10の動作について簡単に説明する。
この点灯装置10は、図9に示した構成と同様に、能動素子41をオフからオンへ移行する際、あるいはオンからオフへ移行する際に、目標値Vaに応じて能動素子41の両端電圧をフィードバック制御する。
つまり、能動素子41の両端電圧が目標値Vaより低い(つまり絶対値的には大きい)状態になると、誤差増幅器42の出力は低くなる。誤差増幅器42の出力が制御電源Ecの出力電圧値より低くなると、制御電源Ecの出力電圧値より誤差増幅器42の出力とトランジスタ423のベース−エミッタ間電圧を減じた電圧が抵抗422に印加される。この電圧に応じた電流がトランジスタ423のコレクタを介して抵抗424に流れることで抵抗424に生じた電圧が、能動素子41のゲートに印加され、能動素子41はオン抵抗を低下させるように動作して、能動素子41の両端電圧の絶対値が小さくなる。
一方、能動素子41の両端電圧が目標値Vaより高い(つまり絶対値的には小さい)状態になると、誤差増幅器42の出力は高くなる。そのため、トランジスタ423のエミッタ電圧は上昇し、制御電源Ecの出力電圧値との電圧差が小さくなるので、トランジスタ423のコレクタ電流が減少する。これにより、能動素子41のゲート電圧が低下するので、能動素子41はオン抵抗を上昇させるように動作し、能動素子41の両端電圧の絶対値が大きくなる。
ただし、図12に示す点灯装置10は、検出電圧(能動素子41の両端電圧)が負電位であるので、目標値Vaも図13,14に示すように負電位特性となる。つまり、切換制御回路44は、能動素子41をオフからオンへ移行する場合、図13に示すように操作部の操作時点T1から時間経過に伴って目標値Va(負の値)を上限値Vb(負の値)未満からゼロまで上昇させる。一方、切換制御回路44は、能動素子41をオンからオフへ移行する場合、図14に示すように操作部の操作時点T2から時間経過に伴って目標値Va(負の値)をゼロから上限値Vb(負の値)未満まで低下させる。なお、図13,14では、横軸を時間軸として目標値Vaを縦軸に表している。
また、図12に示す点灯装置10は、さらに能動素子41のオン、オフの切換動作に伴い、電力変換回路2の出力電圧の上限値Vbを可変制御する機能を有している。具体的には、切換制御回路44は、過電圧制御部64に対して上限値Vbの大きさを指示する可変信号を出力するように構成されている。
ここで、点灯装置10は、光源群5が出力端子に対してルーズコンタクト状態にある場合、光源群5と出力端子とが接触、非接触を繰り返すことがあるので、上限値Vbと光源群5の点灯電圧(負荷電圧)との電圧差は小さい方が、接触時の電流ストレスを低減できる。ただし、能動素子41がオンしている状態とオフしている状態とでは、点灯する光源ブロックの数が異なり負荷電圧が異なるので、上限値Vbが一定であると、上限値Vbと負荷電圧との電圧差を小さく保つことができず、接触時の電流ストレスが大きくなる。そこで、切換制御回路44は、能動素子41がオンかオフかによって上限値Vbを切り換え、上限値Vbと負荷電圧との電圧差を小さく維持する。
このように能動素子41のオン、オフの切換動作に伴い、電力変換回路2の出力電圧の上限値Vbを可変制御する機能は、本実施形態に限らず、他の実施形態にも適用可能である。
また、図15は本実施形態の他の変形例であって、直列接続された第1〜3の光源ブロック51,52,53のうち、第2の光源ブロック52および第3の光源ブロック53のそれぞれについて点灯、消灯を切換可能な構成を示している。図15に示す点灯装置10は、基本的な構成および機能が図12に示した点灯装置10と同様であるから、以下では詳しい説明は省略する。なお、光源群5は、電力変換回路2の高電位出力(回路グランド)側から、第2の光源ブロック52、第1の光源ブロック51、第3の光源ブロック53の順に直列に接続されて構成されている。
図15に示す例では、切換回路4は、複数の能動素子41,47を有し、第2の光源ブロック52については能動素子41で点灯、消灯を切り換え、第3の光源ブロック53については能動素子47で点灯、消灯を切り換えるように構成されている。すなわち、切換回路4は、一方の能動素子(第1の能動素子)41が第2の光源ブロック52に並列に接続され、他方の能動素子(第2の能動素子)47が第3の光源ブロック53に並列に接続されている。
切換回路4は、能動素子47を制御するための構成要素として、誤差増幅器48、目標値発生部49、トランジスタ463と、抵抗462,464とを有している。これらの構成要素は、能動素子41を制御するための誤差増幅器42、目標値発生部43、トランジスタ423と、抵抗422,424にそれぞれ対応している。切換制御回路44は、第2の光源ブロック52の両端電圧の目標値Va1を発生する目標値発生部43と、第3の光源ブロック53の両端電圧の目標値Va2を発生する目標値発生部49とに対して、別々に設定信号を出力する。
この構成によれば、能動素子41,47の各々の動作は、図12の構成における能動素子41と同様になる。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態5)
本実施形態の点灯装置10は、図16に示すように、能動素子41の両端電圧を検出値として検出し目標値Vaと比較するための構成を有さない点で実施形態4の点灯装置10と相違する。以下、実施形態4と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
すなわち、実施形態4に係る点灯装置10は、能動素子41の両端電圧を検出し、能動素子41の両端電圧を目標値Vaにフィードバック制御する構成であるのに対し、図16に示す点灯装置10は、このようなフィードバック制御を行わない。図16の例では、点灯装置10は、能動素子41がPNP型のトランジスタからなり、この能動素子41のベースが目標値発生部43の出力に接続されたエミッタフォロア構成を適用している。この構成によれば、能動素子41であるトランジスタにおいては、ベースに印加される電圧にトランジスタのベース−エミッタ間電圧が重畳された電圧がエミッタ電圧として現れる。
ここにおいて、切換制御回路44は、能動素子41のベースに印加される目標値Vaの大きさを、実施形態4と同様に設定する。つまり、第2の光源ブロック52が点灯状態で能動素子41がオフである場合には、切換制御回路44は、目標値Vaを予め設定されている電力変換回路2の出力電圧の上限値Vb以上の値に設定する。一方、能動素子41をオンして点灯状態にある第2の光源ブロック52を消灯させる場合には、切換制御回路44は、目標値Vaを時間経過に伴って徐々に減少するように変化させる(図10参照)。能動素子41をオフして第2の光源ブロック52を消灯状態から点灯状態に移行させる場合には、切換制御回路44は、時間経過に伴って目標値Vaをゼロから上昇させる(図11参照)。
これにより、本実施形態の点灯装置10は、能動素子41がオフからオンに移行する際、光源群5に過大なサージ電流が流れることを防止できる。また、点灯装置10は、能動素子41をオフする際、能動素子41の両端電圧を比較的緩やかに上昇させるため、電力変換回路2の出力電圧が光源群5の動作電圧に比べて不足することを防止でき、第1の光源ブロック51の電流低下(光束低下)を抑制できる。
なお、図16の例では、点灯装置10は、能動素子41としてトランジスタを用いているが、これに限らず、FETなど他の素子を能動素子41に用いた構成や、能動素子41にオペアンプなどの演算増幅回路を組み合わせた電圧フォロア回路構成などでもよい。
また、本実施形態の変形例として、点灯装置10は、図17に示すように能動素子41にMOSFETを用いた構成であってもよい。
図17の例では、電力変換回路2の出力が回路グランドに対し負電位側となるように、電力変換回路2の高電位側の出力端を回路グランドに接続した構成を採用している。この場合、点灯装置10は、能動素子41にPチャネル型のMOSFETを用いてもよいが、図17では、能動素子41にオン抵抗特性の良いNチャネル型のMOSFETを用いている。また、図17の例では、電力変換回路2の高電位側の出力(回路グランド)に第2の光源ブロック52が接続され、低電位側の出力に第1の光源ブロック51が接続されている。能動素子41は、ドレインが電力変換回路2の高電位側の出力(回路グランド)に接続される形で、第2の光源ブロック52と並列に接続されている。
図17に示す切換回路4は、制御電源Ecと回路グランドとの間に、抵抗431と、NPN型のトランジスタ432と、抵抗433との直列回路を有している。トランジスタ432は、その制御端子であるベースが、目標値発生部43の出力に接続され、コレクタが抵抗431を介して制御電源Ecに接続され、エミッタが抵抗433を介して回路グランドに接続されている。
さらに、この切換回路4は、制御電源Ecと電力変換回路2の低電位側の出力端との間に、抵抗434と、PNP型のトランジスタ435と、抵抗436との直列回路を有している。トランジスタ435は、その制御端子であるベースが、トランジスタ432のコレクタに接続され、エミッタが抵抗434を介して制御電源Ecに接続され、コレクタが抵抗436を介して電力変換回路2の低電位側の出力端に接続されている。
能動素子41であるFETは、電力変換回路2の高電位側の出力(回路グランド)にそのドレインが接続され、光源ブロック51,52の接続点にソースが接続されたソースフォロア回路を構成している。なお、能動素子41のソースとトランジスタ435のコレクタとの間には、ダイオード437が挿入されている。
次に、図17に示す構成の点灯装置10の動作について説明する。
ソースフォロア回路の場合、FETはゲート電圧に応じてソース電圧が調節される。図17では、能動素子41のゲートは抵抗436を介して、電力変換回路2の低電位の出力(負電位)に接続されており、抵抗436を流れる電流が略ゼロの場合、ゲートには電力変換回路2の出力(負電位)が印加され、ゲート電圧としては逆バイアスとなる。そのため、能動素子41であるFETはオフ状態を維持し、第2の光源ブロック52は点灯状態を維持する。
これに対して、目標値Vaが略ゼロから増加すると、トランジスタ432は目標値Vaに相当する電圧がベースに印加されることになり、エミッタに接続された抵抗433には目標値Vaに応じた電流が流れる。さらに抵抗433と略等しい電流が抵抗431に流れ、目標値Vaに対応した電圧降下が抵抗431に生じる。トランジスタ435は、制御電源Ecから抵抗431の電圧降下分を減じた電圧がベースに印加され、エミッタにはベース電圧よりもベース−エミッタ間電圧分だけ高い電圧(エミッタ電圧)が生じる。
これにより、トランジスタ435のエミッタに接続された抵抗434には、制御電源Ecの出力とトランジスタ435のエミッタ電圧との差分に応じた電流が流れる。抵抗434に流れる電流と略等しい電流がトランジスタ435のコレクタを介して抵抗436に流れ、その電流に応じた電圧降下が抵抗436に生じる。要するに、抵抗436に生じる電圧は、目標値Vaに比例した電圧となる。
ここで、能動素子41のゲート電圧は、電力変換回路2の出力電圧(負電位)に抵抗436の両端電圧を重畳した電圧となるので、目標値Vaが増加すると高くなる。能動素子41は、ゲート電圧Vs1が光源ブロック51,52の接続点の電位よりゲート電圧のしきい値電圧分だけ高くなると、ソース電圧がゲート電圧からしきい値電圧分だけ低い電圧になるように、インピーダンスが低下しはじめる。さらに目標値Vaが増大し、ゲート電圧が回路グランドに対し能動素子41のしきい値電圧以上となる値まで増加すると、能動素子41であるFETは完全にオンし、負荷電流は主に能動素子41を流れ第2の光源ブロック52は消灯する。
第2の光源ブロック52を消灯状態から点灯状態へ移行する場合は、目標値Vaを徐々に低下させることで、能動素子41は、ゲート電圧が低下し、それに基づいたソース電圧になるようインピーダンスを上昇させる。これにより、負荷電流が第2の光源ブロック52に流れ始め、さらに目標値Vaを低下させれば、能動素子41は完全にオフし、第2の光源ブロック52が点灯する。
その他の構成および機能は実施形態4と同様である。
また、本実施形態の変形例として、点灯装置10は、図18に示すような構成であってもよい。
図16の例では、能動素子41は回路グランドに近い低電位側の光源ブロック(図16の「第2の光源ブロック52」)と並列に接続されているのに対し、図18の例では、能動素子41は高電位側の光源ブロック(図18の「第2の光源ブロック52」)と並列に接続されている。図18の例では、能動素子41はNPN型のトランジスタからなり、点灯装置10は、能動素子41のエミッタが光源ブロック51,52の接続点に接続されている構成によって、第2の光源ブロック52の点灯、消灯を制御する。
図18の例では、電力変換回路2の高電位側の出力端が抵抗436を介して能動素子41の制御端子であるベースに接続され、さらに、電流信号源451が能動素子41のベースと回路グランドとの間に接続されている。電流信号源451から出力される電流Idは、目標値発生部43の電圧信号である目標値Vaに比例した電流となる。
能動素子41であるトランジスタは、そのベースが目標値発生部43の出力すなわち電流信号源451に接続されたエミッタフォロア回路を構成している。この構成によれば、能動素子41であるトランジスタのエミッタ電圧は、ベース電圧よりもベース−エミッタ間電圧分低い電圧として現れる。
能動素子41のベース電圧Vs2は、電流信号源451の電流をIdとし、抵抗436の抵抗値をR436とし、電力変換回路2の出力電圧をV2としたときに、Vs2=V2−R436・Idとなる。電流Idが小さく略0である場合、能動素子41のベースには電力変換回路2の出力電圧V2がそのまま印加される。そして、能動素子41のベース−エミッタ間電圧を無視すれば、能動素子41のエミッタには電力変換回路2の出力電圧V2と略同じ電圧が現れる状態、すなわち、能動素子41がオン状態となり、第2の光源ブロック52が消灯状態となる。
第2の光源ブロック52を点灯させる場合、切換制御回路44が目標値Vaを徐々に増加させると、電流信号源451の電流Idが徐々に増加するので、抵抗436での電圧降下が徐々に大きくなる。一方、点灯装置10がLEDなどの定電圧型の負荷を定電流動作させるため、第1の光源ブロック51の両端電圧は略安定である。したがって、能動素子41のエミッタ電圧は略一定となる。
能動素子41のエミッタ電圧は、能動素子41のベース電圧Vs2と略等しく、能動素子41のベース電圧Vs2と電力変換回路2の出力電圧V2との間には、抵抗436での電圧降下分の電圧差が生じる。能動素子41のコレクタが電力変換回路2の高電位側の出力端に接続されているので、能動素子41のインピーダンスが高くなると、抵抗436での電圧降下分に略等しい電圧が能動素子41のコレクタ−エミッタ間に生じる。その結果、当該電圧が第2の光源ブロック52に印加され、能動素子41はオン状態からオフ状態へ移行する。
そして、目標値Vaがさらに増加し、抵抗436での電圧降下分が第2の光源ブロック52の点灯電圧より高くなると、能動素子41は完全にオフ状態となり、第2の光源ブロック52は点灯状態への移行が完了する。
一方、第2の光源ブロック52を消灯させる場合、切換制御回路44が目標値Vaを徐々に低下させると、電流信号源451の電流Idが徐々に減少するので、抵抗436での電圧降下が徐々に小さくなり、能動素子41のインピーダンスが徐々に減少する。これにより、能動素子41はオフ状態からオン状態へ移行し、第2の光源ブロック52の両端電圧は低下し、第2の光源ブロック52は消灯状態に移行する。
なお、図18において、抵抗436は電力変換回路2の高電位側の出力端に接続されているが、高電位側の出力端から少なくとも能動素子41であるトランジスタのベース−エミッタ電圧分高い電圧源を重畳させ、抵抗436に接続する構成でもよい。この場合、能動素子41のオン状態での損失軽減に効果がある。
次に、本実施形態の変形例として、図19に示す点灯装置10について説明する。
図19の例では、能動素子41がNチャネル型のMOSFETであり、能動素子41であるFETは、ドレインが電力変換回路2の回路グランド側の出力端に接続され、ソースが光源ブロック51,52の接続点に接続されたソースフォロア回路を構成している。また、電力変換回路2の出力が回路グランドに対して負電位となるように、電力変換回路2の高電位側の出力端を回路グランドに接続した構成となっている。
図19の例では、電流信号源は、トランジスタ435と抵抗434とで構成されている。トランジスタ435のベース−エミッタ間電圧を無視すれば、トランジスタ435のベース電圧がトランジスタ435のエミッタに接続されている抵抗434に印加される。トランジスタ435のエミッタ電圧によって抵抗434に流れる電流と略同一の大きさの電流がトランジスタ435のコレクタに流れる。
目標値発生部43の目標値(電圧信号)Vaがトランジスタ432のベースに印加され、トランジスタ432のベース電圧に略等しいエミッタ電圧と制御電源Ecの出力電圧との差分電圧が抵抗433に印加される。当該差分電圧が抵抗433に印加されることによって、電流がトランジスタ432のエミッタからコレクタへ流れ、抵抗431に供給される。これにより、目標値Vaに比例した電流が抵抗436に流れる。目標値Vaが制御電源Ecの出力電圧に対して低いほど当該電流は大きくなる。一方、目標値Vaが制御電源Ecの出力電圧以上となる場合では当該電流は略ゼロとなる。
目標値Vaが制御電源Ecの出力電圧に近い条件では、制御電源Ecからの電流が略ゼロであるため、能動素子41であるFETのゲート電圧Vs1は制御電源Ecの出力電圧に略等しい。これにより、能動素子41であるFETは完全にオン状態となり、第2の光源ブロック52は消灯状態となる。
一方、目標値Vaが制御電源Ecの出力電圧より低下すると、制御電源Ecの出力電圧と目標値Vaとの電圧差に比例した電流がトランジスタ432のコレクタ電流として流れる。そして、このコレクタ電流によって抵抗431に生じた電圧がトランジスタ435のエミッタに現れる。さらに、トランジスタ435のコレクタすなわち抵抗436には、トランジスタ435のエミッタ電圧と抵抗434の抵抗値とに対応した電流Ieが電流信号源の出力電流として流れる。制御電源Ecの出力電圧をVcとし、抵抗436の抵抗値をR436としたときに、能動素子41のゲート電圧Vs1は、Vs1=Vc−R436・Ieとなる。電流Ieは目標値Vaに比例する。
続いて、図19の例における点灯装置10の動作について説明する。
まず、第2の光源ブロック52を点灯させる場合、切換制御回路44が目標値Vaを徐々に減少させると、目標値Vaと制御電源Ecの出力電圧との電圧差が徐々に大きくなるので、トランジスタ432のコレクタ電流が徐々に増加する。さらに、トランジスタ435のコレクタ電流すなわち電流Ieが徐々に増加する。電流Ieの増加によって抵抗436の電圧降下が大きくなるので、能動素子41のゲート電圧Vs1は低下する。
能動素子41のソース電圧は、閾値電圧をVthとしたときに、Vs1−Vthとなる。また、能動素子41のソース電圧は、第2の光源ブロック52の両端電圧と等しくなる。
したがって、目標値Vaの減少によってゲート電圧Vs1が低下すると、能動素子41のインピーダンスが増加する。これにより、能動素子41のソース電圧が低下(負電位レベルで増大)し、第2の光源ブロック52の両端電圧が増加し、第2の光源ブロック52は点灯しはじめる。第2の光源ブロック52の負荷電圧すなわち両端電圧をV52としたとき、ゲート電圧Vs1が(Vth−V52)以下にまで低下すると、能動素子41は完全にオフ状態となり、第2の光源ブロック52は点灯する。
一方、第2の光源ブロック52を消灯させる場合、切換制御回路44が目標値Vaを徐々に増加させると、目標値Vaと制御電源Ecの出力電圧との電圧差が徐々に小さくなるので、トランジスタ432のコレクタ電流が徐々に減少する。さらに、トランジスタ435のコレクタ電流すなわち電流Ieが徐々に減少する。電流Ieの減少によって抵抗436の電圧降下が小さくなるので、能動素子41のゲート電圧Vs1は第2の光源ブロック52の両端電圧で決まる所定の負電位から相対的に上昇する。
能動素子41のソース電圧は、Vs1−Vthである。したがって、目標値Vaの増加によってゲート電圧Vs1が増加すると、能動素子41のインピーダンスが低下する。これにより、能動素子41に電流が流れ始める。そして、ゲート電圧Vs1が閾値電圧Vthを超えると、能動素子41は完全にオン状態となり、第2の光源ブロック52は消灯する。
ダイオード437は、能動素子41であるFETのゲートに耐圧以上の逆電圧が印加されるのを防止するために設けられている。
次に、本実施形態の変形例として、図20に示す点灯装置10について説明する。
図20の点灯装置10は、図18の点灯装置10に対して、能動素子41の制御端子であるベースへの制御電圧を調整する電流信号源451と、電流信号を電圧信号に変換する抵抗436との位置を入れ換えた構成である。
図20における電流Idは目標値発生部43の目標値(電圧信号)Vaと、電力変換回路2の出力電圧V2とによって調整される。すなわち、出力電圧V2が上昇すると、電流Idが増加する一方、出力電圧V2が低下すると、電流Idが減少する。
加算器452は、出力電圧V2をk倍した電圧値を目標値Vaに加算し、加算値を電流信号源451への調整信号として出力する。電流信号源451は、調整信号に対して変換係数α1で変換した電流を抵抗436に供給する。
能動素子41であるトランジスタのベース−エミッタ間電圧を無視すれば、能動素子41のベース電圧Vs2はエミッタ電圧と略等しいので、抵抗436に印加される電圧は第1の光源ブロック51の両端電圧V51と略等しくなる。また、電力変換回路2の出力はLED負荷を安定点灯させるため定電流出力となっており、第1の光源ブロック51を常時点灯させるため、第1の光源ブロック51の両端電圧V51は略一定の電圧となる。したがって、第1の光源ブロック51の両端電圧V51は、抵抗436の抵抗値をR436としたときに、V51=α1・(Va+k・V2)・R436となる。そして、出力電圧V2は、V2={(V51/R436)−α1・Va}/(α1・k)となる。
能動素子41のコレクタ−エミッタ間電圧すなわち第2の光源ブロック52の両端電圧は、V2−V51である。第1の光源ブロック51の両端電圧V51が略一定の定電圧状態であるので、能動素子41のコレクタ−エミッタ間電圧は目標値Vaに比例させることができる。
これにより、目標値Vaを徐々に大きくすることによって、電力変換回路2の出力電圧V2を目標値Vaに対して比例的に徐々に低下させることができる。第2の光源ブロック52の両端電圧は、出力電圧V2の低下量と同じ電圧だけ低下する。目標値Vaをさらに大きくすることによって、能動素子41は完全にオン状態になり、第2の光源ブロック52は消灯状態へ移行することができる。
一方、目標値Vaを徐々に小さくすることによって、第2の光源ブロック52の両端電圧を徐々に上昇させることができ、第2の光源ブロック52は点灯状態へ移行することができる。
次に、本実施形態の変形例として、図21に示す点灯装置10について説明する。
図21の例では、能動素子41がNチャネル型のMOSFETであり、能動素子41であるFETは、ドレインが電力変換回路2の回路グランド側の出力端に接続され、ソースが光源ブロック51,52の接続点に接続されたソースフォロア回路を構成している。また、電力変換回路2の出力が回路グランドに対し負電位となるように、電力変換回路2の高電位側の出力端が回路グランドに接続されている。また、図21の例では、図19の例に対して、電流信号源として動作するトランジスタ435の位置と、電流信号を電圧信号に変換する抵抗436の位置とが入れ替わっている。
トランジスタ435のベース−エミッタ間電圧を無視し、電流増幅率が無限大の理想トランジスタを考えれば、トランジスタ435のベース電圧と制御電源Ecの出力電圧との差分電圧が抵抗434に印加されると、この差分電圧に基づく電流がトランジスタ435のコレクタより電流Ieとして出力される。トランジスタ435のベース電圧は、抵抗431に流れる電流により生じた電圧降下分で決まる。抵抗431に流れる電流は、抵抗431の抵抗値をR431とし、抵抗439の抵抗値をR439としたときに、制御電源Ecの出力電圧と電力変換回路2の出力電圧V2との電圧差によって抵抗431および抵抗439に流れる電流(Vc−V2)/(R431+R439)にトランジスタ432のコレクタ電流のうち抵抗431に流れる電流分(Va/R433)・{R439/(R431+R439)}を重畳した電流となる。電流Ieは、抵抗431に流れる電流の(R431/R434)倍となる。
図21の例では、目標値Vaの上昇に伴い、電流Ieは目標値Vaに比例して増加し、出力電圧V2の低下に伴い、電流Ieは低下する。
能動素子41はソースフォロア回路構成であるため、抵抗436には、第1の光源ブロック51の両端電圧V51に能動素子41の閾値電圧Vthを重畳した電圧が印加される。したがって、能動素子41のゲート電圧Vs1は、閾値電圧をVthとし、抵抗431の抵抗値をR431と、抵抗433の抵抗値をR433とし、抵抗434の抵抗値をR434と、抵抗436の抵抗値をR436とし、抵抗439の抵抗値をR439としたときに、Vs1=V51+Vth=Ie・R436=R436・(R431/R434)・{(Vc−V2)+R439・(Va/R433)}/(R431+R439)となる。そして、電力変換回路2の出力電圧V2は、V2=(V51+Vth)・(R434/R436)・(1+R439/R431)−Va・(R439/R433)−Vcとなる。第1の光源ブロック51の両端電圧V51が略一定の定電圧であるため、電力変換回路2の出力電圧V2は目標値Vaに比例する。
第2の光源ブロック52の両端電圧は、V2−V51で決定されるため、電力変換回路2の出力電圧V2の変動量に従って変動する。したがって、図21の例においても、図20の例と同様に、第2の光源ブロック52の両端電圧は目標値Vaで調整することができる。切換制御回路44が目標値Vaを増加させることによって、能動素子41は完全にオン状態になり、第2の光源ブロック52は消灯状態へ移行することができる。一方、切換制御回路44が目標値Vaを徐々に減少させることによって、第2の光源ブロック52の両端電圧を徐々に上昇させることができ、第2の光源ブロック52は点灯状態に移行することができる。
なお、上述した各実施形態では、能動素子を制御するための誤差増幅器として誤差量をk倍する比例制御回路を用いた構成を例示している。ただし、この構成に限らず、誤差増幅器は、たとえばオン状態あるいはオフ状態を維持するときの能動素子の制御電圧の安定性を向上さえるために積分回路を組み込んだ比例積分制御回路を用いた構成であってもよい。さらに、誤差増幅器は、積分回路と、能動素子のオン、オフ切換時の電流変動をより抑制するための微分回路とを組み込んだ比例積分微分制御回路を用いた構成であってもよい。
また、上記各実施形態で開示した構成は一例に過ぎず、機能、動作が概念的に同じであれば適宜変更可能である。たとえば、上記各実施形態においては、光源群に用いる固体光源としてLEDを例示しているが、直流駆動型の有機EL(Electro Luminescence)などの固体光源を光源群に用いてもよい。
ところで、上記各実施形態で示した点灯装置10は、たとえば車両用前照灯(ヘッドランプ)などの灯具に用いられる。車両用前照灯8は、図22に示すように光源ブロック51,52を搭載した放熱体82と、光源ブロック51,52からの光出力の配光を制御する反射板81とを灯具本体83に収納し、点灯装置10を灯具本体83の下面に設置して構成されている。点灯装置10は、直流電源1としての車載バッテリから電源線13を介して電源供給されて動作する。
ここで、直流電源1の正極出力に接続された電源線13上には、点灯装置10への電力供給をオン、オフする電源スイッチ11が設けられている。また、直流電源1の正極出力と点灯装置10とを接続する信号線14上には、能動素子41のオン、オフを切り換えることで第2の光源ブロック52を点灯、消灯させる操作部としての切換スイッチ12が設けられている。つまり、信号線14は切換回路4の切換制御回路44に接続されており、切換回路4は、切換スイッチ12のオン、オフに応じて能動素子41のオン、オフを切り換えるように動作する。
この車両用前照灯8は、第1の光源ブロック51がすれ違い用前照灯(ロービーム)として機能し、第2の光源ブロック52が走行用前照灯(ハイビーム)として機能する。したがって、点灯装置10は、切換スイッチ12の操作に応じて第2の光源ブロック52の点灯、消灯を切り換えることによって、すれ違い用前照灯のみとすれ違い用前照灯および走行用前照灯の両方とを切り換えることが可能である。上記各実施形態に係る点灯装置10は、このようにすれ違い用前照灯のみの配光パターンとすれ違い用前照灯および走行用前照灯の配光パターンとの2種類の配光パターンを切り換える用途に好適である。なお、車両用前照灯8は、すれ違い用前照灯のみの配光パターンとすれ違い用前照灯および走行用前照灯の配光パターンとの2種類の配光パターンに限らず、車両によっては走行状態に応じてさらに付加的な配光パターンを有していてもよい。
図23は、上述した車両用前照灯8を左右で一対搭載した車両9の外観斜視図である。なお、点灯装置10を用いた灯具は車両用前照灯8に限らず、車両9の尾灯などであってもいいし、それ以外の灯具でもよい。
10 点灯装置
2 電力変換回路(電源回路)
4 切換回路
41 能動素子
44 切換制御回路
5 光源群
51 第1の光源ブロック
52 第2の光源ブロック
6 出力制御回路(電源回路)
64 過電圧制御部
65 検出部
8 車両用前照灯
83 灯具本体
Ia 目標値
Va 目標値

Claims (12)

  1. 第1の光源ブロックと第2の光源ブロックとが直列接続されている光源群に対して定電流を供給する電源回路と、
    制御端子を含み前記第2の光源ブロックに並列に接続される能動素子を有し、前記能動素子に電流を流すことによって前記第2の光源ブロックをバイパスして前記第2の光源ブロックを消灯させる切換回路とを備え、
    前記能動素子は、前記制御端子に入力される制御信号に応じてインピーダンスが可変であって、当該インピーダンスが所定値以上になると前記第2の光源ブロックを点灯させ、
    前記切換回路は、
    前記能動素子を流れる電流または前記能動素子の両端電圧を目標値に一致させるように前記能動素子の前記インピーダンスを制御する制御部と、
    前記目標値を設定する切換制御回路とを有する
    ことを特徴とする点灯装置。
  2. 前記制御部は、前記能動素子を流れる前記電流または前記能動素子の前記両端電圧を検出値として検出し、当該検出値を前記目標値に一致させるように前記能動素子の前記インピーダンスを制御することによって、前記検出値としての前記電流または前記両端電圧のフィードバック制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の点灯装置。
  3. 前記切換制御回路は、前記第2の光源ブロックを点灯状態から消灯状態に移行させる場合、前記能動素子を流れる前記電流についての前記目標値を、前記能動素子のオフ時の値から前記能動素子のオン時の値まで、時間経過に伴って所定の時定数で増加させ、
    前記目標値の増加に伴って、前記制御部が前記能動素子の前記インピーダンスを変化させる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の点灯装置。
  4. 前記切換制御回路は、前記第2の光源ブロックを点灯状態から消灯状態に移行させる場合、前記能動素子を流れる前記電流についての前記目標値を、定常点灯時に前記第1の光源ブロックを流れる負荷電流より大きく且つ前記光源群の最大許容電流より小さな既定値に設定し、
    当該既定値に設定された前記目標値に基づいて、前記制御部が前記能動素子の前記インピーダンスを変化させる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の点灯装置。
  5. 前記切換制御回路は、前記第2の光源ブロックを消灯状態から点灯状態に移行させる場合、前記能動素子を流れる前記電流についての前記目標値を、前記能動素子のオン時の値から前記能動素子のオフ時の値まで、時間経過に伴って所定の時定数で減少させ、
    前記目標値の減少に伴って、前記制御部が前記能動素子の前記インピーダンスを変化させる
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の点灯装置。
  6. 前記電源回路は、定電流制御のために前記光源群に流れる電流を検出する検出部を有しており、
    前記制御部は、前記検出部で検出された前記電流を検出値として用い、当該検出値を前記目標値に一致させるように前記能動素子の前記インピーダンスを制御することによって前記検出値としての前記電流のフィードバック制御を行う
    ことを特徴とする請求項4に記載の点灯装置。
  7. 前記切換制御回路は、前記第2の光源ブロックを点灯状態から消灯状態に移行させる場合、前記能動素子の前記両端電圧についての前記目標値の絶対値を、前記能動素子のオフ時の値から前記能動素子のオン時の値まで、時間経過に伴って所定の時定数で減少させ、
    前記目標値の前記絶対値の減少に伴って、前記制御部が前記能動素子の前記インピーダンスを変化させる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の点灯装置。
  8. 前記切換制御回路は、
    前記電源回路の出力段から前記光源群までの間に並列に接続されたコンデンサの静電容量をCとし、前記能動素子がオフ状態のときの前記能動素子の前記両端電圧をV0とし、前記光源群に流れる負荷電流をI0としたときに、
    C・V0/I0以上の時間を掛けて、前記目標値の前記絶対値を、前記能動素子のオフ時の値から前記能動素子のオン時の値まで減少させる
    ことを特徴とする請求項7に記載の点灯装置。
  9. 前記切換制御回路は、前記第2の光源ブロックを消灯状態から点灯状態に移行させる場合、前記目標値の前記絶対値を、前記能動素子のオン時の値から前記能動素子のオフ時の値まで、時間経過に伴って所定の時定数で増加させ、
    前記目標値の前記絶対値の増加に伴って、前記制御部が前記能動素子の前記インピーダンスを変化させる
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の点灯装置。
  10. 前記電源回路は、当該電源回路の出力電圧を監視し、当該出力電圧を前記光源群の定常点灯時における最大値より大きな上限値以下に制限する過電圧制御部を有し、
    前記切換回路は、前記第2の光源ブロックの点灯、消灯の切り換えに合わせて前記上限値を切り換える
    ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の点灯装置。
  11. 前記光源群は、直列に接続された複数個の発光ダイオードからなる
    ことを特徴とした請求項1ないし10のいずれか1項に記載の点灯装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の点灯装置と、
    車両に取り付けられる灯具本体とを備える
    ことを特徴とする車両用前照灯。
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