JP2014006485A - 現像装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

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雅夫 宇山
Yorihito Naito
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Yuichiro Hirata
祐一郎 平田
Kodai Hayashi
浩大 林
誠 ▲徳▼留
Makoto Tokutome
Keisuke Mochizuki
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Abstract

【課題】薄型化が可能な現像装置を有する画像形成装置において現像剤担持体周方向の濃度ムラを改善する。
【解決手段】潜像が形成される回転可能な像担持体1と潜像を現像剤5により現像する現像装置4とを有する画像形成装置Mであって、現像装置は、現像剤を収容する現像剤収容部を形成する現像容器14と、現像剤を担持して像担持体に形成された潜像を現像する現像域Eへ搬送する回転可能な現像剤担持体6と、現像剤担持体に担持されて現像域に搬送される現像剤の量を規制する現像剤規制部16であって、現像容器の一部である、もしくは現像容器に対して固定された不動の部材である現像剤規制部16と、現像剤担持体を現像容器に対して変位可能に支持する支持手段18と、現像剤規制部に現像剤担持体を加圧する現像剤規制加圧手段19と、現像剤担持体を前記像担持体の曲率にほぼ沿って変位させるための変位ガイド手段30と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、潜像が形成される回転可能な像担持体と前記潜像を現像剤により現像する現像装置、及び画像形成装置の装置本体に対して取り外し可能に装着されて使用されるプロセスカートリッジに関する。
像担持体は潜像形成可能な部材であり、例えば、電子写真画像形成方式における電子写真感光体、静電記録方式における静電記録誘電体、磁気記録方式における磁気記録磁性体などが挙げられる。
画像形成装置は、記録媒体に画像を形成するもので、例えば複写機、プリンター(例えば、LEDプリンター、レーザービームプリンター等)、ファクシミリ装置等が含まれる。より具体的には、像担持体に形成された現像剤像を記録材に直接に転写して或いは中間転写体を介して転写して画像形成物を出力する転写方式の装置が挙げられる。また、像担持体に形成した現像剤像を表示部に表示する電子黒板や電子白板などの画像表示装置(ディスプレイ装置)なども挙げられる。
現像装置は像担持体に形成された潜像を現像する装置であり、プロセスカートリッジは少なくとも像担持体と現像装置とを一緒にカートリッジ化して画像形成装置本体の装着部に対して取り外し可能に装着して使用されるものである。
例えば、複写機やレーザービームプリンターなどの電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置と記す)は、画像データに対応した光を像担持体としての電子写真感光体に照射して静電潜像(潜像)を形成する。そして、この潜像に対して、現像装置から現像剤であるトナーを供給して、トナー像として顕像化する。このトナー像は、転写装置によって像担持体から記録紙などの記録材へ転写する。このトナー像を、定着装置で記録材上に定着することで記録画像が形成される。
乾式一成分現像法を用いる現像装置に関しては、種々の装置が提案されている。一例を挙げれば、次のようなものがある。即ち、現像装置には、一成分現像剤であるトナーが現像容器に収容されている。その現像容器に回転自在に固定された現像スリーブや現像ローラ等の現像剤担持体にトナーを担持し、層厚規制手段(現像剤規制部材)によって均一なトナー層を形成する。
トナー層を担持した現像剤担持体を像担持体に近接又は接触させ、現像剤担持体に、例えば交流成分と直流成分からなる現像バイアス電圧を印加することで、像担持体上の潜像と現像剤担持体との間に電位差を発生させる。これにより、トナーを潜像に移動させて現像を行う。
現像剤担持体上に形成されるトナー層の層厚を規制する方式には、特許文献1に示すような、片持ち梁方式と呼ばれる方式がある。この方式は、現像剤規制部材として弾性を有する規制ブレードを用い、この規制ブレードが撓んだ状態で現像剤担持体と当接するように現像容器に固定する。規制ブレードが撓むことで生じる圧力を現像剤を規制する規制圧として用いるため、現像剤担持体や現像剤規制部材の取り付け位置がばらついても、安定して所望の規制圧が得られる。
また、特許文献2に示すように、現像剤規制部材として剛体を用い、現像剤規制部材と現像容器の間にバネ部材を設ける方式がある。バネ部材によって、上方から現像剤規制部材を現像剤担持体に加圧する。バネ部材の付勢圧を現像剤の規制圧として用いているため、現像剤担持体や規制部材の取り付け位置がばらついても、安定して所望の規制圧が得られる。
特開平5−142933号公報 特開平9−211966号公報
昨今、画像形成装置においては、高画質化だけではなく、装置の小型化、特に薄型化が求められている。そこで、現像装置も薄型化する必要がある。
しかし、特許文献1の構成では、弾性部材である規制ブレードを撓ませることにより現像剤の規制圧を得ている。そのため、図21の(a)に示すように、規制ブレード23を現像容器22に固定する固定部と、現像剤担持体24上にある現像剤の規制位置25と間に規制ブレード23を撓ませるためのスペースS1が必要になる。
また、特許文献2の構成においては、図21の(b)に示すように現像剤担持体24の上方で、現像容器26と現像剤規制位置27との間に剛体の現像剤規制部材28とバネ部材29を収容するスペースS2が必要になる。
そこで、図20のように、現像剤担持体6上の現像剤を規制する現像剤規制部16を現像容器14の一部、もしくは容器14に対して固定された不動の部材とする。そして、現像剤担持体6は容器14に対し変位機構18・21で矢印Aのように変位可能とし、現像剤規制部16に現像剤担持体6を加圧手段19により加圧することで、現像剤担持体6上の現像剤を規制する構成が考えらえる。
4は現像装置の総括符号、5は容器14内に収容されている現像剤(本例においては一成分磁性トナー)、15は現像剤担持体6内のマグネットローラ、R1は現像剤担持体6の回転方向である。1は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体、R2は像担持体1の回転方向、Bは現像剤担持体6に対する像担持体1の当接方向である。
この現像装置構成によると、現像剤規制部16に現像剤担持体6を加圧する加圧手段であるバネ部材19を現像剤担持体6の長手方向の両端側に配置することにより、現像装置4の高さを抑えることができる。即ち、装置4の薄型化が可能となる。
上記の構成では、現像剤担持体6を像担持体1に押圧する現像押圧力の方向Bと規制部16に現像剤担持体6を加圧する現像剤規制加圧力の方向Aとが直角の関係であることが望ましい。
なぜなら、現像押圧力と現像剤規制加圧力の方向BとAが直角であれば、例え現像押圧力が変動しても、現像剤を規制する規制力が影響を受けないからである。現像押圧力の方向Bと現像剤規制加圧力の方向Aが直角でないと、図15に示すとおり、現像押圧力Fdの分力Fdyが発生することになる。この場合、現像剤を規制する規制力は、現像剤規制加圧力Fslvと現像押圧力Fdの分力Fdyの合力となり、Fslv−Fdyとなる。
現実的には、像担持体1の振れ、現像剤担持体6の振れ、外径バラツキ等によって、現像押圧力Fdは変動してしまう。現像押圧力Fdが変動すると、現像押圧力Fdの分力Fdyが変動して、現像剤を規制する規制力が変動することになる。これによって、現像剤担持体上のトナーのコート量が周方向においてムラが発生し、特にハーフトーン画像において、画像濃度ムラの問題が発生してしまうことがあった。
よって、現像剤担持体6が容器14に対し変位可能であり、現像剤規制部16に現像剤担持体6を加圧して、現像剤担持体6上の現像剤を規制する構成においては、現像押圧力の方向Bと現像剤規制加圧力の方向Aを常に直角に近づけることが重要となる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、上記のような薄型化構成の現像装置を用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジにおいて、現像剤担持体周方向の濃度ムラを改善することを目的とするものである。
上記の目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、画像形成装置に用いられる現像装置において、現像剤を収容する現像剤収容部を形成する現像容器と、
前記現像剤を担持して像担持体に形成された潜像を現像する現像域へ搬送する回転可能な現像剤担持体と、前記現像容器に設けられ、前記現像剤担持体に担持されて前記現像域に搬送される前記現像剤の量を規制する現像剤規制部と、前記現像剤規制部に前記現像剤担持体を加圧する加圧手段と、前記現像剤担持体を前記像担持体の曲面に沿って変位させるための変位ガイド手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、薄型化構成の現像装置において、現像押圧力の方向と現像剤規制加圧力の方向を直角に近づけることができる。これにより、現像剤担持体の端部のカブリ、濃度ムラを改善することが可能となる。
図2の画像形成装置における感光ドラムと現像装置の部分の拡大図 実施例1における画像形成装置の概略構成模式図 実施例1における現像装置の外観斜視図 現像装置の正面図 現像装置の平面図 図5において現像容器の天井板を省いた状態の現像装置の平面図 現像装置とドラムの右側面図 同じく左側面図 図5における(9)−(9)線矢視の断面図(縦断正面図) 図5における(10)−(10)線矢視の断面図(横断左側面図) 図5における(11)−(11)線矢視の断面図(横断右側面図) 図5における(12)−(12)線矢視の断面図(横断左側面図) (a)は現像装置の現像スリーブとマグネットローラのアセンブリの一部切り欠き斜視図、(b)は(a)の部分的な拡大図 (a)は現像装置の右側の軸受け機構とスリーブ駆動ギアとの部分斜視図、(b)は軸受け機構の平面図 現像押圧力の方向と現像剤規制加圧力の方向を説明する概略図 現像押圧力の方向と現像剤規制加圧力の方向とのなす角を説明する説明図 実施例1の現像装置の作用を説明する説明図 実施例2の現像装置の構成の模式図 実施例3の現像装置の構成の模式図 薄型化構成の現像装置を説明する模式図 (a)および(b)はそれぞれ従来例の現像装置の概略構成模式図
〔実施例1〕
(1)画像形成装置例の概略説明
本実施例における画像形成装置の概略構成模式図を図2に示す。本実施例における画像形成装置Mは、パソコンなどの外部ホスト装置Dから制御回路部Cに入力する電気的画像情報(画像データ)に対応した画像を、電子写真プロセスを用いて紙などの記録材(記録媒体)9に形成するモノクロレーザービームプリンターである。
画像形成装置Mの装置本体(装置筐体)M1の内部のほぼ中央部には、像担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下、ドラムと記す)1が配設されている。本実施例においてドラム1はアルミニウム等の導電性ドラム基体の外周面にOPC(有機光半導体)感光層を形成したφ24mmのものである。ドラム1は矢印R1の時計方向に所定のプロセススピード(周速度)、本実施例においては200mm/sをもって回転駆動される。
上述のドラム1の表面(周面)は、帯電手段としての帯電ローラ2により所定の極性・電位に均一(一様)に帯電処理される。帯電後のドラム1の表面は露光手段としてのレーザービームスキャナ3から出力されたレーザービームLによって走査露光される。レーザービームLは外部ホスト装置Dから制御回路部Cに入力した画像情報に対応して変調されており、ドラム1の表面には走査露光パターンに対応した静電潜像(潜像)が形成される。
静電潜像は現像手段としての現像装置4によって現像される。現像装置4はドラム1に形成された潜像を現像剤によって現像する装置である。本実施例の現像装置4は、現像剤として一成分磁性トナー(磁性の現像剤:以下、トナーと記す)5を用いた非接触型の乾式一成分現像装置である。ドラム1に形成された潜像にトナー5が付着してトナー像として現像される。現像装置4については次の(2)項で詳述する。
装置本体M1内の下部には、記録材9を積載して収容させた引き出し式の給紙カセット31が配設されている。給紙カセット31内の記録材9は所定の制御タイミングで回転駆動される給紙ローラ32により一枚分離給送される。そして、その記録材9はレジストローラ対33を含む搬送路34を通ってドラム1と転写手段としての転写ローラ10との当接部である転写ニップ部Nに所定の制御タイミングで導入される。レジストローラ対33は記録材9の斜行を矯正すると共に、ドラム1上に書き込まれたトナー像と同期をとるように記録材9を転写ニップ部Nに導入する。
転写ニップ部Nに導入されて挟持搬送される記録材9にはドラム1側のトナー像が順次に転写される。記録材9が転写ニップ部Nを挟持搬送される間、転写ローラ10には転写バイアス印加電源(不図示)から転写用の転写バイアス(トナーの帯電極性とは逆極性で所定電位のバイアス)が印加される。これにより、ドラム1側のトナー像が記録材9に静電的に転写される。
トナー像の転写を受けて転写ニップ部Nを出た記録材9はドラム1の表面から分離されて搬送路35を通って定着手段としての定着器11に導入される。記録材9はこの定着器11で加熱・加圧されてトナー像が固着像として定着される。定着器11を出た記録材9は搬送路36、排出ローラ対37、排出口38を通って装置上面の排出トレイ39に画像形成物として排出される。給紙カセット31から排出トレイ39に至る記録媒体搬送経路が記録材を搬送する搬送手段である。
記録材分離後のドラム1は記録材9に転写されないで表面に残ったトナーがクリーニング手段としてのクリーニング器12によって除去されて清掃されて繰り返して画像形成に供される。本実施例においてクリーニング器12はクリーニング部材として弾性ブレード12aを用いたブレードクリーニング器であり、ドラム表面の転写残トナーやその他の付着物はブレード12aにより掻き落とされてクリーニング容器12b内に収容される。
本実施例の画像形成装置Mにおいては、ドラム1、帯電ローラ2、現像装置4、クリーニング器12の4つのプロセス機器を一括して装置本体M1の内部の所定の装着部に対して着脱可能なプロセスカートリッジ(プロセスユニット)13として構成している。即ち、上記の4つのプロセス機器1、2、4、12をカートリッジ枠体13aに対して所定に組み込んで一括して装置本体M1内の装着部に対して着脱可能なカートリッジ13としてある。カートリッジ13は画像形成装置Mの装置本体M1の所定の挿着部に対して取り外し可能に装着して使用される。
カートリッジ13は装置本体M1内の装着部に所定に装着されている状態において、カートリッジ13側の駆動入力部(不図示)と装置本体M1側の駆動出力部(不図示)とが結合する。これにより、装置本体M1側からカートリッジ13側への駆動力入力が可能となり、ドラム1や現像装置4の駆動が可能になる。また、カートリッジ13側の電気入力部(不図示)と装置本体M1側の電気出力部(不図示)とが結合する。これにより、装置本体M1側からカートリッジ13側へのバイアス入力が可能となり、帯電ローラ2や現像装置4への所定のバイアス印加が可能になる。
(2)現像装置4
以下の説明において、現像装置4に関して、正面側は現像剤担持体としての現像スリーブ6が像担持体としてのドラム1に対面する側である。手前側又は前側又は前方も正面側と同義である。背面側は正面側とは反対面側である。奥側又は後側又は後方も背面側と同義である。左右は正面から見て左又は右である。上下は重力方向において上又は下である。長手方向は回転体の軸線方向又はその軸線方向に並行な方向である。
図1は図2の画像形成装置Mにおけるドラム1と現像装置4の部分の拡大図である。図3は本実施例における現像装置4を駆動側(右側)から見た外観斜視図である。図4は同装置4の正面図、図5は同じく平面図である。図6は図5において現像容器14の天井板14gを取り除いて内部を見せた現像装置4の平面図である。図7は現像装置4とドラム1の右側面図、図8は同じく左側面図である。
図9は図5における(9)−(9)線矢視の断面図(縦断正面図)、図10は図5における(10)−(10)線矢視の断面図(横断左側面図)、図11は図5における(11)−(11)線矢視の断面図(横断右側面図)である。図12は図5における(12)−(12)線矢視の断面図(横断左側面図)、図1は図5における(1)−(1)線矢視の断面図(横断左側面図)である。
本実施例の現像装置4は、現像剤5として、正規帯電極性(正規極性)すなわち画像形成時に帯電される極性はマイナス極性である磁性トナー(磁性一成分現像剤)を用いた非接触型の乾式一成分現像装置である。
この現像装置4は、現像剤であるトナー5を担持して像担持体であるドラム1に形成された潜像を現像する現像域Eへ搬送する回転自在の現像剤担持体としての現像スリーブ6、トナーを収容する現像剤収容部14aを形成する現像容器14を有する。
また、現像装置4は、現像スリーブ6に担持されて現像域Eに搬送されるトナー5の量を規制する現像剤規制部16であって、現像容器14の一部である、もしくは現像容器14に対して固定された不動の部材である現像剤規制部16を有する。
また、現像装置4は、現像スリーブ6を現像容器14に対して変位可能に、かつ、回転可能に支持する支持手段としての軸受け機構18L・18Rと、現像剤規制部16に現像スリーブ6を加圧する現像剤規制加圧手段19L・19Rを有する。そして、現像スリーブ6を像担持体としてのドラム1の曲率にほぼ沿って変位させるための変位ガイド手段としての円弧形状のガイド穴(溝)30L・30R(図10、図11)を有する。詳細は後述するがガイド穴30L・30Rは現像スリーブ6の軸部(筒軸部6cL・6cR)を案内する穴(溝)である。
1)現像容器14
本実施例において、現像容器14はハイインパクトポリスチレン樹脂(HI−PS)で金型成型されたものであり、正面側が開口部14bとして開放されていて、左右方向を長手とする横長偏平でほぼ直方体形状の容器である。
図6のように、現像容器14の内部において、容器14の左側板14cLに対して所定の間隔をあけて寄せた位置に前後方向に延びている左内側板14dLが設けられている。また、容器14の右側板14cRに対して間隔をあけて寄せた位置に前後方向に延びている右内側板14dRが設けられている。容器14の正面側である開口部14bには現像スリーブ6が軸線方向を左右方向にして左右の軸受け機構18L・18Rにより回転可能に保持されて配置されている。
本実施例においては、現像容器14内において、底板14e、左内側板14dL、右内側板14dR、後板14f、天井板14g、および現像スリーブ6とで囲われた閉空間部を現像剤収容部14aとして、ここにトナー5を収容している。
なお、本実施例の容器14においては、図1のように、底板14eのほぼ後半部を後板14f側から現像スリーブ6側に前下がりの傾斜面にして現像剤収容部14a内のトナー5に現像スリーブ6方向へ寄り移動する流動性が生じるようにしている。現像剤収容部14a内にトナー5を攪拌して現像スリーブ方向へ積極的に寄せ移動する回転駆動されるパドル部材(トナー攪拌搬送部材)を配設することもできる。
2)現像スリーブ6
本実施例の現像スリーブ6は、非磁性材料である、φ16[mm]の円筒状のアルミニウム素管上に、結着樹脂、導電性微粉末、粗し粒子を含有した導電性樹脂層を形成したものであり、体積抵抗が10-2〜104[Ωcm]のものを用いた。結着樹脂にはフェノール樹脂を、導電性微粉末としては、カーボンブラック及びグラファイトを、粗し粒子としては球状炭素化粒子を用いた。現像スリーブ6の内部には、磁界を発生させるための磁界発生手段として、周面に着磁処理した円柱状の磁石であるマグネットローラ15が配置されている。
図13の(a)は現像スリーブ6とマグネットローラ15のアセンブリの一部切り欠き斜視図、(b)は(a)の部分的な拡大斜視図である。(a)には後述する現像剤規制部16も合わせて記載している。
現像スリーブ6は、φ16[mm]の円筒状(円柱形状)でトナー5を担持するスリーブ部(ローラ部)6aを有する。また、スリーブ部6aの左右の開口部を閉鎖している左右の端板部6bL・6bRを有する。また、左右の端板部6bL・6bRの中央部にそれぞれ外方に突出させた左右の筒軸部6cL・6cRを有する。筒軸部6cL・6cRはスリーブ部6aと同心であり、外径はスリーブ部6aの外径よりも小さい。
マグネットローラ15は中心軸部15aに同心一体の円柱形状の着磁体(磁石)であり、スリーブ部6aの内径よりも少し小さい外径を有する。軸部15aの左右の軸端部15aL・15aRはそれぞれ現像スリーブ6の左右の筒軸部6cL・6cRに挿通されている。軸端部15aL・15aRの外径は筒軸部6cL・6cRの内径とほぼ同じであり、筒軸部6cL・6cRは軸端部15aL・15aRに回転可能に支持される。即ち、現像スリーブ6はマグネットローラ15の外回りを同軸に回転可能である。
また、現像スリーブ6の左右の端板部6bL・6bRの外側にはそれぞれ筒軸部6cL・6cRに同軸に回転可能にキャップコロ(スペーサーリング)8L・8Rが外嵌されて配設されている。キャップコロ8L・8Rの外径はスリーブ部6aの外径よりも少し大きい。本実施例においてはスリーブ部6aの外径よりも約600μm大きい。
3)軸受け機構18L・18R
現像スリーブ6の左右の筒軸部6cL・6cRはそれぞれ左右の軸受け機構18L・18Rに回転可能に保持されて配置されている。この左右の軸受け機構18L・18Rは現像スリーブ6を回転可能に、かつ、変位可能に保持すると共に、現像容器14の天井板14gの内面の現像剤規制部16に対して加圧する機能を有している。
左右の軸受け機構18L・18Rにそれぞれ保持させた左右の筒軸部6cL・6cRの端部側は、それぞれ、現像容器14の左右の側板14cL・14cRに左右対称に具備させたガイド穴30L・30Rから側板14cL・14cRの外方に突出させてある。ガイド穴30L・30Rは図10・図11のように上下方向に長い円弧形状の穴としてあり、現像スリーブ6をドラム1の曲面に沿って変位させるための変位ガイド手段として機能する。
Ldは現像スリーブ6の回転中心を通るドラム1の曲率線である。言い換えるとLdは、現像スリーブ6の軸線と垂直な平面(図10、図11)において、現像スリーブ6の中心を通り、ドラム1と同心状の円となる線である。
図6、図9、図13のように、左側板14cLのガイド穴30Lから外方に突出した左側の筒軸部6cLの端部からはマグネットローラ15の軸部15aの左端部15aLを外方に突出させてあり、その左端部15aLの端部をDカット軸部15bにしてある。
そのDカット軸部15bを、現像容器14の左側板14cLの外側に固定して配設されている添着板(コ字型ブラケット)40に形成されている上下方向に長い円弧形状のガイド穴41(図8)に嵌係合されている。ガイド穴41はDカット軸部15bをドラム1の曲率にほぼ沿って変位させるための変位ガイド手段である。LeはDカット軸部15bの中心を通るドラム1の曲率線である。
また、右側板14cRから外方に突出した右側の筒軸部6cRには同心一体にスリーブ駆動ギア17が配設されている。15aRはマグネットローラ15の軸部15aの右端部である。
本実施例において、左右の軸受け機構18L・18Rは左右対称の同一構成の機構である。図14の(a)は右側の軸受け機構18Rの斜視図である。(b)は軸受け機構18Rの平面図である。
左右の軸受け機構18L・18Rは、それぞれ、左右の筒軸部6cL・6cRを回転可能に保持する軸受け部材18aL・18aRを有する。その左右の軸受け部材18aL・18aRをそれぞれ上下方向Aにスライド移動可能(変位可能)に保持する前後一対ずつのガイド部材18bL・18bRを有する。また、左右の軸受け部材18aL・18aRをそれぞれ上方に移動付勢する付勢部材(現像剤規制加圧手段)としての弾性部材(以下、バネ部材と記す)19L・19Rを有する。
本実施例において、左右の軸受け機構18L・18Rのガイド部材18bL・18bRは現像容器14の開口部14b内の左右側において底板14eの内面に基部を固定して前後に間隔をあけて平行に配設した一対の上下方向の支柱部材である。左右の軸受け部材18aL・18aRはそれぞれの前後の支柱部材であるガイド部材18bL・18bL間、18bR・18bR間に配設されている。
軸受け部材18aL・18aRの前面側と後面側にそれぞれ上下方向の凹溝aが形成されている。軸受け部材18aL・18aRの前面側に対応する側のガイド部材18bL・18bRの内面には軸受け部材18aL・18aRの前面側の凹溝aと嵌係合する上下方向の凸条bが形成されている。また、軸受け部材18aL・18aRの後面側に対応する側のガイド部材18bL・18bRの内面には軸受け部材18aL・18aRの後面側の凹溝aと嵌係合する上下方向の凸条bが形成されている。
従って、軸受け部材18aL・18aRは凹溝aと凸条bをガイド部分としてガイド部材18bL・18bRに沿って上下方向にスライド移動可能に保持されている。前後のガイド部材18bR・18bRの間には付勢部材としてのバネ部材19L・19Rが配設されている。このバネ部材19L・19Rは現像スリーブ6を変位可能に支持する可動部材としての軸受け部材18aL・18aRと容器底板14eとの間に縮設されている。
即ち、バネ部材19L・19Rはその一端部19a(図12)が軸受け部材18aL・18aRに取り付けられている。他端部19bは現像容器14の底板14eに突き当たっている。バネ部材19L・19Rは縮設反力により軸受け部材18aL・18aRを介して現像スリーブ6を上方に移動付勢して現像スリーブ6の上面側(頂面)を現像容器14の天井板14gの内面の現像剤規制部16に対して加圧している。なお、凸条bと凹溝aの間には隙間が形成されていて、その隙間の大きさの分だけ軸受部材18aL・18aRが図14の矢印X方向(矢印A方向と交差する方向)に移動が可能になっている。
上記のように、現像スリーブ6の左右の筒軸部6cL・6cRは、それぞれ、現像容器14の左右の側板14cL・14cRに設けられた、ドラム1の曲率にほぼ沿って変位させるための円弧形状のガイド穴(変位ガイド手段)30L・30Rに嵌係合している。また、マグネッツトローラ15の左側の軸端部15aLのDカット軸部15bは現像容器14の左側板14cLの外側に設けられた添着板40の、ドラム1の曲率にほぼ沿って変位させるための変位ガイド手段としての円弧形状のガイド穴41に嵌係合している。
ここで、現像スリーブ6を支持する軸受部材18aL、18aRは、上下方向だけでなく図14に示す矢印X方向にも移動が可能となるよう構成されているので、現像スリーブ6はガイド穴30L・30Rに沿って円弧を描きつつ移動することが可能になっている。
従って、マグネットローラ15を含む現像スリーブ6はマグネットローラ15が回転止めされた状態で上下方向への移動が許容される。そして、現像スリーブ6は駆動ギア17に回転力が伝達されることで、回転止めされているマグネットローラ15の外回りを回転可能である。
4)現像剤規制部16
現像剤規制部16は現像スリーブ6に担持されて現像域Eに搬送されるトナー5の量(乗り量:単位面積当りの重さ)を規制する機能部であり、現像容器14の一部である、もしくは現像容器14に対して固定された不動の部材である。本実施例においては、現像容器14の天井板14gの内面に配設されており、現像スリーブ6の頂面に対応して位置している。
上記のように現像スリーブ6が左右の軸受け機構18L・18Rの現像剤規制加圧手段としてのバネ部材19L・19Rで持ち上げ付勢されることで頂面が現像剤規制部16に加圧当接された状態に保持される。本実施例では、現像スリーブ6の両端に各々270gfの荷重を加えている。
本実施例では、現像容器14の現像剤規制部16での表面(現像スリーブ当接面)は、表面粗さRa=0.15μmである。現像スリーブ6の表面粗さは、Ra=1.2μmである。尚、表面粗さRaは、JIS−B0601−1994で規定される算術平均粗さ(中心線平均粗さ)[μm]であり、接触式表面粗さ測定器SE3500(株式会社小坂研究所製)を用い、以下の条件下で測定を行った。基準長:0.8[mm]、評価長さ4.0[mm]、送り速度0.1[mm]、フィルター:ガウス。
また、本実施例での、現像スリーブ6の現像剤規制部16への規制加圧力は線圧で30g/cmである。なお、規制加圧力は以下の手順で求めた値である。トナーのない状態で現像スリーブ6と現像剤規制部16との当接ニップ間にSUSシート(厚さ50μm、巾はw[cm])を3枚挿入し、真ん中のシートを引き抜くときのバネ圧F[gf]を測定する。SUSシート同士の摩擦係数μを測定する。そして、規制加圧力(線圧)P=μF/wを求める。
以上の構成による本実施例での現像剤規制部16通過後の現像スリーブ6上のトナー5のトリボ(単位重量当たりの帯電量)は、10μC/gであり、現像剤規制部16通過後の現像スリーブ6上のトナー5の乗り量は15g/m2であった。
現像剤規制部16に荒し処理などの加工をすることで、現像剤の規制力を高めることも可能である。現像スリーブ6に担持されるトナーの量が多く、トナーが記録材の余白領域に転移する、所謂かぶりが生じた場合には、現像剤規制部16に荒し処理をすることで、現像スリーブ6に担持されるトナーの量を減らすと良い。現像剤規制部16に荒し処理をするためには、現像剤規制部16を成形するための成形金型の表面をアトランダムでブラストし凹凸をつくるとよい。
5)現像動作
現像装置4において、現像スリーブ6の一部と左右両側のキャップコロ8L・8Rの一部が開口部14bから容器外方に露出している。そして、ドラム1の左右両端部側が開口部14bから露出している左右のキャップコロ8L・8Rに押し当てられている。本実施例での押圧力は2000gf(現像スリーブ6の両端の各々1000gf)としている。ドラム1と現像スリーブ6の軸線は並行である。これにより、現像スリーブ6とドラム1の間には約300μmの空隙α(図1)が形成される。即ち、現像スリーブ6とドラム1が所定の空隙αを存して非接触で対面した状態に保持される。
このドラム1を左右のキャップコロ8L・8Rに押しあてる方向を、ドラム押しあて方向B(図1)とすると、本実施例のドラム押しあて当て方向Bは、ドラム1と現像スリーブ6の中心(軸線)を結ぶ方向である。
また、現像スリーブ6の変位方向をスリーブ加圧方向A(図1)とすると、スリーブ加圧方向Aは、現像スリーブ6の中心(軸線)と現像剤規制部16とを結ぶ方向であり、上記のドラム押しあて当て方向Bと直交している。
図4、図6、図9において、W6は現像スリーブ6(スリーブ部6a)の全幅(現像スリーブ6の全長)である。左右のキャップコロ8L・8Rの間隔もこの現像スリーブ全幅W6にほぼ対応している。W1はドラム1の全幅(ドラム1の全長)であり、キャップコロ8L・8Rの間隔W6よりも大きい。
W6dは現像スリーブ6における現像剤供給領域幅、W6eは現像剤非供給領域幅である。現像剤供給領域幅W6dはドラム1における最大画像形成領域幅にほぼ対応している。本実施例においては、現像剤供給領域幅W6dは現像容器14の左内側板14dLと右内側板14dRとの間隔で規定されている。現像剤規制部16の全幅(現像剤規制部16の全長)W16(図13の(a))は現像剤供給領域幅W6dにほぼ対応している。現像剤非供給領域幅W6eは左内側板14dLと右内側板14dRとの間隔よりも外側に対応する現像スリーブ表面部分幅である。
20L・20Rは左内側板14dLの前面側と現像スリーブ6との間および右内側板14dRの前面側と現像スリーブ6との間にそれぞれ介在させた、トナー5の隙間漏れを防止弾性シール部材である。
ドラム1は、図1、図5のように、現像装置4の左右のキャップコロ8L・8Rに押しあてられた状態で矢印R1の時計方向に所定の速度で回転駆動されて静電潜像が形成される。現像スリーブ6もスリーブ駆動ギア17に装置本体M1側の駆動機構(不図示)から駆動力が伝達されて矢印R6の反時計方向に所定の速度でマグネットローラ15の外回りを回転駆動される。
現像剤収容部14a内のトナー5において現像スリーブ6(スリーブ部6a)の近傍部のトナーは現像スリーブ内部のマグネットローラ15の磁界により現像スリーブ6の表面に引き付けられて磁気保持される。現像スリーブ6の表面に磁気保持されるトナー領域幅は現像容器14の左内側板14dLと右内側板14dRとの間隔で規定される現像剤供給領域幅W6dとなる。
そのトナー磁気保持層は現像スリーブ6の回転に伴い現像剤規制部16に搬送され、現像剤規制部16と現像スリーブ6との間を一部が擦り抜けることで現像スリーブ6上における乗り量(トナーコート量)が所定に規制される。また、トナーが正規の帯電極性(正規極性)に摩擦帯電される。現像剤規制部16は材質的には摩擦帯電系列においてトナー5の正規帯電極性とは逆極性の関係にしてある。
本実施例の現像剤規制部16は現像スリーブ6を現像容器14上の規制位置に加圧しながら回転させることにより現像スリーブ6上のトナー5を所定の乗り量に規制するとともに、正規の帯電極性に摩擦帯電する。現像剤規制部16で規制される現像スリーブ6に対するトナーの乗り量は現像スリーブ6の現像剤規制部16に対する加圧力と相関している。加圧力を大きくすると乗り量は少なくなり、加圧力を小さくすると乗り量は多くなる。従って、所定の乗り量が得られる加圧力となるようにバネ部材19L・19Rのバネ力が設定される。
現像剤規制部16で乗り量が規制されるとともに摩擦帯電された現像スリーブ6上のトナーは引き続く現像スリーブ6の回転により現像スリーブ6とドラム1との非接触対向部である現像域Eに搬送される。現像時には、現像スリーブ6に、現像バイアス電源7(図2)によって直流と交流の重畳電圧である現像バイアス電圧が印加される。具体的には、本実施例では、交流成分が周波数2.5kHz、振幅が1.6kV、直流成分が−400Vの重畳電圧を印加した。この現像バイアスの作用によって、トナー5が現像スリーブ6からドラム1に形成された静電潜像に転移される。
これにより、現像域Eにおいて感光ドラム表面の静電潜像がトナー像として順次に現像され、そのトナー像が転写ニップ部Nにおいて記録材9に対して転写される。現像域Eにおいて潜像の現像に供されずに現像スリーブ6上に残ったトナー5は引き続く現像スリーブ6の回転により現像剤収容部14a内に戻し搬送される。そして、その戻し搬送されたトナー5はマグネットローラ15の反発磁極(不図示)の磁界により現像スリーブ6上から剥離され、トナー剥離された現像スリーブ6上に再び現像剤収容部14a内のトナー5が供給されて磁気保持される。
6)現像剤担持体周方向の濃度ムラの改善
現像スリーブ6の変位する方向を現像剤規制加圧力方向Aとすると、現像剤規制加圧力方向Aと前述した現像押圧力方向Bとのなす角θが直角であることが望ましい。なぜなら、前述したように、現像押圧力が変動すると、現像剤を規制する規制力が影響を受けて変動する。現像剤を規制する規制力が変動してしまうと、現像スリーブ6上のトナー5の乗り量が現像スリーブ6の周方向において、変化してしまう。これにより、特にハーフトーンの画像濃度ムラが発生して、画質が低下しまうことがある。
設計をする際には、現像押圧力方向Bと現像剤規制加圧力方向Aがなす角θを直角となるように配慮し、上記の画像不良を可能な限り防止している。しかしながら、現実的には、ドラム1の振れ、現像スリーブ6の振れや外径バラツキ等によって、図16の模式図に示すように、現像押圧力方向Bと現像剤規制加圧力方向Aがなす角θが直角でなくなってしまうことがある。表1に、現像押圧力方向Bと現像剤規制加圧力方向Aがなす角θとハーフトーン画像の関係を表す。現像押圧力の変動が300gfの条件で確認した。

表1から分かるように、現像押圧力方向Bと現像剤規制加圧力方向Aがなす角θは、本実施例においては、93°以下にすることができれば、ハーフトンーン画像で濃度ムラは認識できるが、目立たなく実用上は問題がなかった。より良くは、91°以下にできれば、ハーフトーン画像で濃度ムラが見られなかった。
現像押圧力方向Bと現像剤規制加圧力方向Aがなす角θは、ある程度直角からズレても、実用上は問題のないハーフトーン画像が得られる。しかしながら、様々な要因が加わって、角θと画像との関係が変わることや、部品のバラツキを抑え込んで、角θを出来る限り直角に近づけるには、コストアップになることから、安定して濃度ムラのないハーフトーン画像を得ることは難しい。
そこで、本発明は、ドラム1の振れ、現像スリーブ6の振れや外径バラツキ等があっても、現像押圧力方向Bと現像剤規制加圧力方向Aがなす角θをほぼ直角にすることが可能な構成を提案する。図17の模式図に示すように、現像スリーブ6の中心がドラム1の曲率にほぼ沿って変位する構成を取る、即ち、現像スルーブ6をドラム1の曲率にほぼ沿って変位させるための変位ガイド手段を具備させている。
これにより、現像押圧力方向Bと現像剤規制加圧力方向Aがなす角θを常にほぼ直角とすることが可能となる。その結果、現像押圧力の変動に影響をほとんど受けず、現像剤を規制する規制力が安定するので、濃度ムラのないハーフトーン画像が得られる。
本実施例1においては、前記のように、現像スリーブ6の左右の筒軸部6cL・6cRを、それぞれ、現像容器14の左右の側板14cL・14cRに設けられた、ドラム1の曲率にほぼ沿って変位させるためのガイド穴30L・30Rに嵌係合させてある。即ち、円弧形状のガイド穴30L・30Rに沿って現像スリーブ6が変位する構成としてある。ガイド穴30L・30Rはドラム1の曲率(曲面)にほぼ沿う円弧形状に形成されていて、現像スリーブ6の変位がドラム1の曲率にほぼ沿うこととなる。
本実施例では、角θは91°以下であった。なおガイド穴30L、30Rの構成として最も好ましいのは、本実施例のように感光体ドラム1と同心状の円弧にすることであるが、ガイド穴30L,30Rがドラム1の曲面に沿った曲面であれば、必ずしも正確な円弧でなくてもよい。またガイド穴30L,30Rを構成する円弧の中心がドラム1と中心が多少ずれていてもよい。
〔実施例2〕
現像スリーブ6をドラム1の曲率にほぼ沿って変位させるための変位ガイド手段として、図18の模式図のように、ドラム1の中心と現像スリーブ6の中心を結ぶアーム42(42L・42R)を設ける。アーム42は現像スリーブ6を支持し、ドラム1に対して回転可能(回動可能)な回転部材(回動部材)である。
この構成にすることでも、実施例1のように、現像スリーブ6をドラム1の曲率にほぼ沿って変位させるための変位ガイド手段としての円弧形状のガイド穴30L・30Rに嵌係合させた構成と同じ作用・効果を得ることが可能である。なお、必ずしもアーム42が直接ドラム1に連結されている必要はない。アーム42がドラム1に対して回転することできれば、アーム42がプロセスカートリッジ13の別の部分に連結されていてもよい。
どの様な構成であれ、ドラム1の曲率にほぼ沿って、現像スリーブ6が変位する構成であれば、本発明の作用を得ることが可能である。
〔実施例3〕
現像スリーブ6の中心を通るドラム1の曲率線Ldの内側に現像剤規制部16を設けてしまうと、現像剤規制加圧力の分力が現像押圧力を押し返す方向に働いてしまう。これは、現像押圧力の変動要因となって、バンディング等の画像品質の低下を招いてしまうことがある。
そこで、図19の模式図に示すように、現像スリーブ6の中心を通るドラム1の曲率線Ld上及び外側に現像剤規制部16を設ける構成とする。即ち、現像スリーブ6の回転中心を通るドラム1の曲率線Ldに対して、ドラム1の外側に現像剤規制部16が設けられている。この構成では、現像剤規制加圧力の分力は現像押圧力と同方向になり、現像押圧力に影響を及ぼさない。結果として、現像押圧力が安定し、バンディング等のないより高画質な画像が得られる。
実施例1〜3の現像装置4は、現像スリーブ6の上方などからではなく、現像スリーブ6の両端に配置したバネ部材19による加圧により、現像容器14に対し不動の現像剤規制部16において、現像スリーブ6上のトナー5を規制する。そのため、規制圧、規制位置を安定に保ったまま、より小型化、特に薄型化した現像装置が可能になる。
〔その他の事項〕
1)実施例1〜3の現像装置4は現像剤担持体6にアルミスリーブを用いたが、これに限るものではなく、例えば、ゴム製の弾性ローラを用いた現像装置でも同様の効果が得られる。
2)本実施例1〜3の現像装置4は、現像剤として磁性トナーを用いたが、これに限るものではなく、例えば、非磁性トナーを用いても同様の効果が得られる。また現像装置4はプロセスカートリッジの一部として画像形成装置の装置本体に対して着脱可能であったがこれに限るものではない。ドラム1などとは別に現像装置単体で着脱可能であっても良いし、画像形成装置に備え付けられ、ユーザーが取り外しできない構成であってもよい。
3)また現像剤を担持した現像剤担持体を像担持体1に当接させて潜像の現像を行う接触式の現像装置でも同様の効果が得られる。
4)画像形成装置は実施例のような電子写真画像形成装置に限られない。その他、像担持体として静電記録誘電体を用いる静電記録画像形成装置、磁気記録磁性体を用いる磁気記録画像形成装置などであってもよい。画像形成装置には、像担持体に形成した画像を表示部に表示する電子黒板装置や電子白板装置などの画像表示装置(ディスプレイ装置)なども含まれる。
M・・画像形成装置、1・・像担持体、4・・現像装置、5・・現像剤、E・・現像域、14・・現像容器、14a・・現像剤収容部、6・・現像剤担持体、16・・現像剤規制部、18L・18R・・支持手段、19L・19R・・現像剤規制加圧手段、30L・30R、42・・変位ガイド手段

Claims (8)

  1. 画像形成装置に用いられる現像装置において、
    現像剤を収容する現像剤収容部を形成する現像容器と、
    前記現像剤を担持して像担持体に形成された潜像を現像する現像域へ搬送する回転可能な現像剤担持体と、
    前記現像容器に設けられ、前記現像剤担持体に担持されて前記現像域に搬送される前記現像剤の量を規制する現像剤規制部と、
    前記現像剤規制部に前記現像剤担持体を加圧する加圧手段と、
    前記現像剤担持体を前記像担持体の曲面に沿って変位させるための変位ガイド手段と、
    を有することを特徴とする現像装置。
  2. 前記現像剤規制部は、前記現像容器の一部である、もしくは前記現像容器に対して固定された不動の部材であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記変位ガイド手段は、前記現像剤担持体の軸部を案内する溝であることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記変位ガイド手段は、前記現像剤担持体を支持した状態で回転可能な回転部材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  5. 画像形成装置の装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジであって、
    像担持体と、
    現像剤を収容する現像剤収容部を形成する現像容器と、
    前記現像剤を担持して前記像担持体に形成された潜像を現像する現像域へ搬送する回転可能な現像剤担持体と、
    前記現像容器に設けられ、前記現像剤担持体に担持されて前記現像域に搬送される前記現像剤の量を規制する現像剤規制部と、
    前記現像剤規制部に前記現像剤担持体を加圧する加圧手段と、
    前記現像剤担持体を前記像担持体の曲面に沿って変位させるための変位ガイド手段と、
    を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  6. 前記現像剤規制部は、前記現像容器の一部である、もしくは前記現像容器に対して固定された不動の部材であることを特徴とする請求項5に記載のプロセスカートリッジ。
  7. 前記変位ガイド手段は、前記現像剤担持体の軸部を案内する溝であることを特徴とする請求項5又は6に記載のプロセスカートリッジ。
  8. 前記変位ガイド手段は、前記現像剤担持体を支持した状態で回転可能な回転部材であることを特徴とする請求項5又は6に記載のプロセスカートリッジ。
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