JP2014002509A - 紙幣取扱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙幣取扱装置の大型化・複雑化を抑制しつつ、紙幣取扱装置における使用方法のバリエーションを拡張するための構成を追加する技術を提供する。
【解決手段】紙幣取扱装置100Aは、紙幣の投入および取り出しのための利用者側入出金口40と顧客側入出金口45とを備える。入金取引において、利用者が、利用者側入出金口40から紙幣を投入した場合には、当該紙幣は、紙幣判別部30によって記番号が読み取られつつ、各紙幣収納庫71〜74へと搬送され、収納される。顧客が顧客側入出金口45から紙幣を投入した場合には、その紙幣は、顧客側入出金口45から利用者側入出金口40へと搬送され、取引の確定後に、利用者側入出金口40から各紙幣収納庫71〜74へと搬送され、収納される。
【選択図】図11

Description

この発明は、紙幣取扱装置に関する。
金融機関では、顧客と、金融機関の係員(いわゆるテラー)との間での金銭の授受を伴う取引の際に、紙幣取扱装置が用いられる(下記特許文献1参照)。金融機関における入金取引では、通常、取引が確定されるまでは、その紙幣の所有権は顧客側にあるものとして扱われる。そのため、紙幣取扱装置は、顧客からの紙幣を受け入れた後であっても、取引の確定までは、当該紙幣を一時保留部に収納して返却可能に保持し、取引確定後に、当該紙幣を金種別に収納庫に収納する構成を採用している。また、紙幣取扱装置は、紙幣取引を円滑に行うために、汚れや形状などが一定の基準を満たさず、取引に適さない紙幣については、リジェクト紙幣として、取引対象から除外する機能を備えている。
特開2004−145600号公報
ところで、通常、金融機関の取引では、紙幣取扱装置の利用者であるテラーが、顧客と紙幣取扱装置との間で紙幣を仲介する役割を担っており、紙幣取扱装置は、テラーが操作を行うことを前提として構成されていた。しかし、金融機関の取引においては、例えば、顧客が直接的に紙幣取扱装置に紙幣を投入することができるなど、紙幣取扱装置が顧客によっても操作可能なように構成されている方が便宜な場合もある。
これまで、紙幣取扱装置に対しては、そのような装置の使用方法のバリエーションを拡張する構成の追加が要求されてきた。しかし、そうした構成の追加は、紙幣取扱装置の構成の複雑化や大型化を伴う可能性があり、現実的ではなかった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、紙幣取扱装置の大型化・複雑化を抑制しつつ、紙幣取扱装置における使用方法のバリエーションを拡張するための構成を追加する技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明に係る紙幣取扱装置は、上記課題を解決するために、少なくとも、外部からの紙幣の投入および取り出しが可能な第1と第2の入出金口と;紙幣を収納する紙幣収納庫と;前記第1の入出金口と前記紙幣収納庫とを接続し、紙幣を双方向に搬送可能な第1の搬送路と;前記第2の入出金口と前記第1の入出金口との間で紙幣を搬送する第2の搬送路と;取引の確定または中止の操作を受け付ける操作受付部と;前記第1と第2の搬送路における紙幣の搬送を制御する制御部と;を備え、前記制御部が、
(i)外部から前記第1の入出金口に投入された紙幣を前記紙幣収納庫へ搬送して収納し、前記紙幣の収納の後に、前記操作受付部が取引を中止する操作を受け付けたときには、前記第1の搬送路の搬送方向を反転させて、前記紙幣を前記紙幣収納庫から前記第1の入出金口へと戻して外部から取り出し可能な状態にする、第1の入金取引処理を実行し、
(ii)外部から前記第2の入出金口に投入された紙幣を前記第2の入出金口から前記第1の入出金口へと搬送し、前記搬送の後に、前記操作受付部が取引を確定する操作を受け付けたときには、前記第1の入出金口から前記紙幣収納庫へと前記紙幣を搬送し、前記操作受付部が取引を中止する操作を受け付けたときには、前記第1の入出金口の紙幣を外部から取り出し可能な状態にする、第2の入金取引処理を実行する。
本発明によれば、2つの入出金口を、紙幣の投入口として、適宜選択して用いることができ、紙幣取扱装置の使用方法のバリエーションが拡張される。また、2つの入出金口を備えている場合であっても、主な紙幣の搬送路を共有しているため、搬送路の追加に伴う装置の複雑化や大型化が抑制される。さらに、第2の入出金口を紙幣の投入口として使用する場合には、第1の入出金口を紙幣の一時保留庫として利用しており、第1の入出金口を有効活用でき、効率的である。
なお、上述した以外の本発明の課題や、構成、効果等については、以下の実施例や実施形態の説明において適宜説明する。
参考例としての紙幣取扱装置の構成を示す概略図。 処理機構の搬送路の駆動力について説明するための概略図。 紙幣取扱装置の内部構成を示すブロック図。 入金取引処理の処理手順を示す説明図。 入金取引処理における、紙幣を各紙幣収納庫または入金リジェクト庫に収容するための紙幣の搬送経路を示す概略図。 障害発生を通知するメッセージの表示例を示す概略図。 入金取引処理における、顧客の紙幣を紙幣収納庫から入出金口に戻すための紙幣の搬送経路を示す概略図。 記番号の不一致が検出された場合に利用者に通知されるメッセージの表示例を示す概略図。 出金取引処理の処理手順を示す説明図。 出金取引処理における紙幣の搬送経路を示す概略図。 実施例としての紙幣取扱装置の構成を示す概略図。 入金取引開始時に実行される取引開始処理の処理手順を示す説明図。 第2の入金取引処理の処理手順を示す説明図。 第2の入金取引処理における紙幣の搬送経路を示す概略図。 第2の入金取引処理における紙幣の搬送経路を示す概略図。 第2の出金取引処理における紙幣の搬送経路を示す概略図。
<参考例>
以下では、まず、本発明の理解を容易にするために、紙幣の投入口としての入出金口を1つのみ備える紙幣取扱装置の構成を、本発明の参考例として説明する。本発明の実施例としての紙幣取扱装置については、参考例の説明の後に説明する。
図1は本発明の参考例としての紙幣取扱装置の構成を示す概略図である。この紙幣取扱装置100は、銀行などの金融機関に配置され、利用者(いわゆるテラーなどの金融機関の係員)の操作に応じて、顧客との間の金銭の授受に関する各種の取引を実行することができる。
なお、本明細書では、利用者が正対する側(紙面左側)である、矢印Fで示す方向を「紙幣取扱装置100の前方」と呼ぶ。一方、顧客が正対する側(紙面右側)である、矢印Bで示す方向(前方とは反対の方向)を「紙幣取扱装置100の後方」と呼ぶ。また、「左右方向」と呼ぶときは、利用者が紙幣取扱装置100の前方に正対したときの左右方向を意味する。
紙幣取扱装置100は、上部に配置されている処理機構101と、下部に配置されている収納機構102と、を備えている。処理機構101は、紙幣入出金口40と、紙幣判別部30と、入金リジェクト庫60と、操作受付部90と、を有している。紙幣入出金口40は、処理機構101の前方上部に設けられており、利用者は、紙幣入出金口40に対して、取引対象となる紙幣の投入及び取り出しを行うことができる。
紙幣入出金口40には、利用者がアクセスする際に、回動機構によって開閉するシャッター41が設けられている。なお、紙幣入出金口40では、利用者によって投入された紙幣は、長辺に沿った方向を水平方向として立てられた状態で収容される。また、紙幣入出金口40では、利用者に提供するために装置内から繰り出された紙幣も同様に、長辺に沿った方向を水平方向として立てられた状態で収容される。
紙幣判別部30は、内部に、紙幣を双方向に搬送する搬送路30aを備えている。紙幣判別部30の搬送路30aは、前後方向に水平面に沿って延びており、図示は省略するが、搬送中の紙幣に関する情報を取得するための各種のセンサが配列されている。紙幣判別部30は、搬送中の紙幣について、(i)金種の判別や、(ii)リジェクト紙幣に該当する否かの判別を実行する。
ここで、本明細書において、「リジェクト紙幣」とは、形状や、汚れ・変色の度合いなどが所定の基準を満たさず、取引対象として用いるのに適していない紙幣を意味する。なお、リジェクト紙幣には、偽造紙幣が含まれるものとしても良い。紙幣判別部30は、これらの紙幣の判別処理を、光学センサや磁気センサなどによって取得された、紙幣の画像データや、紫外線などに対する光学特性、紙幣の表面の凹凸形状、磁気特性、など種々の情報を利用して行う。
さらに、紙幣判別部30は、搬送中の紙幣について、(iii)紙幣固有の記番号の取得を実行する。具体的には、紙幣判別部30は、光学センサによって取得した紙幣の画像データから紙幣の記番号を読み取る。参考例の紙幣取扱装置100では、この紙幣の記番号によって装置内の紙幣を管理することができるが、詳細は後述する。紙幣判別部30は、紙幣に関する判別結果や取得した記番号を制御部(後述)に出力する。
入金リジェクト庫60は、紙幣判別部30においてリジェクト紙幣として判別された紙幣が排出される排出口である。入金リジェクト庫60は、処理機構101の前方であって、紙幣入出金口40の下側の位置に設けられている。利用者は、入金取引において、紙幣入出金口40から投入した紙幣に含まれていたリジェクト紙幣を、入金リジェクト庫60のシャッター61が開いたときに取り出すことができる。なお、図1には、開いた状態のシャッター61を破線で図示してある。
操作受付部90は、紙幣取扱装置100の利用者側(前方)の側面に設けられており、利用者による操作を受け付ける。操作受付部90は、取引の確定の際に押下される確定ボタン91と、取引の中止の際に押下される中止ボタン92とを含む。取引の確定や中止に伴う紙幣取扱装置100の動作については後述する。なお、操作受付部90は、他の部位に設けられているものとしても良い。
ここで、処理機構101には、紙幣入出金口40と、紙幣判別部30と、入金リジェクト庫60とを結ぶ紙幣の搬送路80が、搬送ベルトや搬送ローラによって設けられている。具体的には、紙幣入出金口40と紙幣判別部30との間に、搬送路40a,10e,10dが設けられ、紙幣判別部30と入金リジェクト庫60との間に、紙幣の搬送路10a,50a,50b,60aが設けられている。また、搬送路10eと搬送路50aとを互いに接続する搬送路10fが設けられている。
搬送路40aは、紙幣入出金口40の下端に接続されており、紙幣入出金口40に対して、下方から、紙幣を1枚ずつ、繰り入れ、または、繰り出すことができる。以後、搬送路40aを「入出金搬送路40a」とも呼ぶ。入出金搬送路40aは、紙幣入出金口40の下端から重力方向上側に延び、搬送路10eに接続されている。
搬送路10eは、入出金搬送路40aとの接続部位から重力方向上側に斜めに延びた後に折り返して重力方向下側に向かい、次の搬送路10dに接続されている。搬送路10dは、搬送路10eとの接続箇所から、重力方向下側に延びた後、水平方向に曲がり、紙幣判別部30の搬送路30aに接続されている。紙幣判別部30の搬送路30aの後方側には、搬送路10aが接続されている。搬送路10aは、紙幣取扱装置100の後方側の端部近傍まで延び、次の搬送路50aに接続されている。
ところで、参考例の紙幣取扱装置100では、紙幣判別部30の前方側の、上下方向に折り返す搬送路40a,10e,10dや、紙幣判別部30の後方側の、前後方向に水平に延びる搬送路10aによって、紙幣の搬送距離を敢えて長大化させてある。この理由については後述する。
搬送路50aは、搬送路10aとの接続部から重力方向下側に向かって折り返し、搬送路10aおよび紙幣判別部30の搬送路30aの下側において、紙幣判別部30の前方側端部の下側までほぼ水平に延びている。なお、搬送路50aの下方には、収納機構102の第1〜第3の紙幣収納庫71〜73が配列されている。
搬送路50aは、前後方向に水平に延びる搬送路50bと、斜め上方に延びる搬送路10fとに、紙幣の搬送先を切り替えるためのゲート15を介して接続されている。搬送路10fは、紙幣の搬送先を切り替えるためのゲート14を介して入出金搬送路40aに接続されている。
水平方向に延びる搬送路50bの下方には、第4の紙幣収納庫74が配置されており、搬送路50bは、ゲート54を介して、第4の紙幣収納庫74の連結搬送路74aと接続されている。また、搬送路50bは、入金リジェクト庫60に接続された搬送路60aに接続されている。以後、搬送路60aを「入金リジェクト搬送路60a」とも呼ぶ。
入金リジェクト搬送路60aは、前段の搬送路50bから斜め上方に向かって延びて、入金リジェクト庫60の上方端部に接続されている。リジェクト紙幣は、入金リジェクト搬送路60aによって、リジェクト庫60内に上方から搬入されて積層される。
図2は、処理機構101の搬送路と、その駆動力について説明するための概略図である。図2は、以下の点以外は、図1とほぼ同じである。図2では、2つの搬送路40a,60aや、処理機構101と収納機構102とを接続する連結搬送路71a〜74aの図示を省略してあり、説明に関係する符号以外の表示を省略してある。また、図2では、2つの駆動モータ10m,20mを模式的に図示してある。なお、2つの駆動モータ10m,20mは、説明の便宜上、本来の位置から取り出した位置に表示してある。
ここで、本明細書では、処理機構101の搬送路80のうち、紙幣判別部30と第1〜第4の紙幣収納庫71〜74の入口とをそれぞれ結ぶループ状の経路を形成する搬送路50a,10a,30a,10d,10e,10fを「環状搬送路10」とも呼ぶ。また、ゲート15を介して、環状搬送路10の中の搬送路50aに接続されている、前後方向に水平に延びる搬送路50bを、特に、「水平搬送路20」とも呼ぶ。
環状搬送路10は、第1の駆動モータ10mの回転駆動力を利用して紙幣を双方向に搬送する。具体的には、環状搬送路10は、紙幣の搬送方向を、第1の駆動モータ10mの回転方向を切り替えることによって、第1の搬送方向D1(図2では反時計回りの方向)と、第2の搬送方向D2(図2では時計回りの方向)とに切り替えることが可能である。なお、環状搬送路10は、前記したとおりループ状の搬送経路を構成している。しかし、後述するように、環状搬送路10では、紙幣を一周するように搬送することはない。
一方、水平搬送路20(搬送路50b)は、第2の駆動モータ20mの回転駆動力を利用して駆動され、第2の駆動モータ20mの回転方向の切替により、水平面に沿った前後方向に搬送方向を切り替えて、紙幣を双方向に搬送することができる。このように、2つの搬送路10,20はそれぞれ、専用の駆動モータ10m,20mによって駆動されているため、それぞれに、独立して駆動方向を切り替えることができる。
収納機構102(図1)は、紙幣を金種別に集積する、第1〜第4の紙幣収納庫71〜74と、所有権が金融機関側に所属しているリジェクト紙幣を集積する出金リジェクト庫70とを備えている。第1〜第4の紙幣収納庫71〜74と出金リジェクト庫70とは、取り出し可能なカセットによって構成されており、この順序で、後方から前方に向かって一列に配置されている。
ここで、前記したとおり、第1〜第4の紙幣収納庫71〜74の上方には、処理機構101の搬送路50a,50bが水平に延びている。第1〜第3の紙幣収納庫71〜73は、第1〜第3の連結搬送路71a〜73aを介して、搬送路50aに接続されている。第4の紙幣収納庫74は、第4の連結搬送路74aを介して搬送路50bに接続されている。
なお、第1〜第4の連結搬送路71a〜74aと、搬送路50a,50bとの接続部位には、紙幣の搬送先を切り替えるための第1〜第4のゲート51〜54が設けられている。また、第1〜第4の紙幣収納庫71〜74には、積層収容されている紙幣の束から、一番上の紙幣を1枚ずつ、第1〜第4の連結搬送路71a〜74aへと順に繰り出し可能な紙幣の繰り出し機構が設けられている。
出金リジェクト庫70は、連結搬送路70aを介して搬送路50bの前方側の端部に接続されている。なお、連結搬送路70aと搬送路50bとの間にはゲート55が設けられている。ゲート55は、搬送路50bの接続先を、入金リジェクト搬送路60aまたは連結搬送路70aに切り替えることができる。出金リジェクト庫70内には、連結搬送路70aによって搬入されたリジェクト紙幣が順に積層されていく。
ここで、図示は省略してあるが、紙幣取扱装置100の搬送路80には、所定の間隔で、紙幣の有無を検知する検知センサが設置されている。また、紙幣入出金口40や、入金リジェクト庫60、出金リジェクト庫70、紙幣収納庫71〜74内にも、紙幣の搬入・搬出の完了を検知するための検知センサが設置されている。
なお、第1〜第4の紙幣収納庫71〜74や出金リジェクト庫70は、その配置順序や機能を任意に変更することが可能であり、それによって、参考例の紙幣取扱装置100は様々な使用態様に対応することができる。例えば、出金リジェクト庫70は、参考例の紙幣取扱装置100の運用前に予め紙幣収納庫71〜74に装填される紙幣や、紙幣取扱装置100の運用後に紙幣収納庫71〜74から回収された紙幣を収納する紙幣装填庫または紙幣回収庫として利用することができる。
以上のように、参考例の紙幣取扱装置100では、紙幣入出金口40と紙幣判別部30とが、前後方向に略水平に配列されており、その下段において、紙幣収納庫71〜74と出金リジェクト庫70と入金リジェクト庫60とが前後方向に並列に配列されている。この配置構成によって、参考例の紙幣取扱装置100では、各構成部間に形成される紙幣の搬送経路が単純化(簡素化)されるとともに短縮化されており、紙幣の搬送効率が向上されている。
図3は、参考例の紙幣取扱装置100の制御構成を示すブロック図である。紙幣取扱装置100は、装置全体を制御する制御部160を備えている。制御部160は、少なくとも、主制御部161と、メモリ162と、上位通信部163と、を有する。主制御部161は、主に制御用のマイクロプロセッサによって構成することができ、紙幣取扱装置100に各種の処理を実行させるための処理実行部として機能する。
メモリ162は主記憶装置であり、主制御部161が実行する各種のプログラムや、紙幣判別部30から取得した紙幣の記番号など、紙幣に関する各種のデータが格納される。上位通信部163は、パーソナルコンピュータなどによって構成される、操作端末200との通信を制御する。メモリ162に格納された紙幣に関する情報は、上位通信部163によって、操作端末200にも送信される。
制御部160は、主制御部161によって、紙幣判別部30と、紙幣入出金口40と、入金リジェクト庫60と、出金リジェクト庫70と、紙幣収納庫71〜74と、搬送路80と、を制御する。また、制御部160は、操作受付部90から、紙幣取扱装置100に対する操作を受け付ける。
ここで、主制御部161による搬送路80の制御は、検知センサ165と、駆動モータ166と、ゲート167とを制御することによって実行される。なお、検知センサ165は、上述した、搬送路80上や各構成部に設置されたセンサを含む。また、ゲート167は、搬送路80に設けられた図1,図2に図示されたゲート14,15,51,52,53,54,55を含む。駆動モータ166は、図2で説明した第1と第2の駆動モータ10m,20mを含む。
[A]入金取引処理:
図4は、紙幣取扱装置100において実行される入金取引処理の処理手順を示すフローチャートである。ここで、「入金取引処理」とは、顧客から預かった紙幣を、紙幣入出金口40から各紙幣収納庫71〜74に金種別に収納する処理である。
なお、入金取引処理では、顧客から預かった紙幣に含まれるリジェクト紙幣については取引対象から除外される。また、入金取引処理では、顧客から預かった紙幣を紙幣取扱装置100に投入した後であっても、取引が確定されなかった場合(取引が取り消された場合)には、預かった紙幣をそのまま顧客に返却することになる。
ステップS10では、主制御部161は、処理機構101において、紙幣を紙幣入出金口40から各紙幣収納庫71〜74または入金リジェクト庫60に搬送するための搬送経路を構成する。具体的に、主制御部161は、ゲート167や駆動モータ166(図3)を制御することによって、以下のような搬送経路を構成する。
図5は、入金取引処理における、顧客から預かった紙幣を各紙幣収納庫71〜74または入金リジェクト庫60に収納するための紙幣の搬送経路を示す概略図である。図5は、紙幣の搬送方向が図示されている点と、紙幣の搬送に用いられない搬送路を破線で図示してある点以外は、図1とほぼ同じである。
主制御部161は、ゲート14を制御して、紙幣入出金口40と紙幣判別部30との間の各搬送路40a,10e,10dを接続させる。また、主制御部161は、ゲート15を制御して、搬送路50aと搬送路50bとを接続し、ゲート55を制御して、搬送路50bと入金リジェクト搬送路60aとを接続する。
主制御部161は、環状搬送路10(図2)において、紙幣が、矢印D2の方向に搬送されるように、第1の駆動モータ10mを回転させる。また、主制御部161は、水平搬送路20である搬送路50bにおいて、紙幣が後方から前方へと搬送されるように、第2の駆動モータ20mを回転させる。
主制御部161は、顧客から預かった紙幣の束が利用者によって紙幣入出金口40に投入されたことが確認されたときに、当該紙幣の搬送を開始する(図4のステップS20)。主制御部161は、入出金搬送路40aによって、紙幣入出金口40から紙幣を一枚ずつ繰り出させ、搬送路10e,10dを介して、紙幣判別部30へと搬送させる。
主制御部161は、紙幣判別部30に、搬送中の各紙幣について、金種の判別と、記番号の読み取りと、リジェクト紙幣の検出とを実行させる(ステップS30)。なお、このとき、主制御部161は、取得した紙幣の情報を、メモリ162に格納するとともに、操作端末200に送信する。
紙幣判別部30を通過した紙幣は、搬送路10aを経て、搬送路50a,50bへと搬送される。主制御部161は、紙幣判別部30で判別された金種に従って、ゲート51〜54を制御して、搬送路50a,50bの紙幣を、対応する金種の紙幣収納庫71〜74に搬入させる。また、主制御部161は、リジェクト紙幣については、搬送路50aを通過させ、搬送路50b,60aを介して、入金リジェクト庫60へと搬入させる。
ところで、参考例の紙幣取扱装置100では、紙幣が、紙幣判別部30と第1の紙幣収納庫71との間の搬送路10aを通過している間に、当該紙幣についての金種の判別やリジェクト紙幣の検出が完了する。即ち、紙幣が、紙幣判別部30を通過した後、第1の紙幣収納庫71のゲート51に到達する前に、当該紙幣の搬送先が決定される。
従って、紙幣の搬送を停止させることなく、円滑に各紙幣収納庫71〜74へと紙幣を収納することができる。このように、参考例の紙幣取扱装置100では、入金取引の際に、紙幣判別部30の後段の搬送路10aが、紙幣判別部30における紙幣の判別のための処理時間を確保するための経路として機能する。
主制御部161は、紙幣入出金口40に投入された全ての紙幣の搬送が完了するまで上記の紙幣の搬送処理を繰り返す(ステップS50)。なお、主制御部161は、上記の紙幣搬送処理の実行中に、検知センサによって搬送ジャムなどの障害が検出された場合には(ステップS40)、操作端末200の表示部を介して、利用者に対して障害の発生を通知する(ステップS45)。
図6は、障害発生を通知するメッセージの表示例を示す概略図である。ここで、メモリ162や操作端末200には、主制御部161から取得した紙幣の情報に基づき、顧客から預かった紙幣の金種と、記番号と、その収納先(第1〜第4の紙幣収納庫71〜74またはリジェクト庫60)とが、それぞれ対応させて記録してある。
そこで、入金取引における紙幣搬送中の障害発生時には、障害の発生を知らせる通知とともに、障害が発生するまでに搬送が終了している紙幣の情報(記番号、収納先、金種等)が、係員連絡202として、利用者に対して表示される。利用者は、この係員連絡202の表示情報に基づき、入金紙幣と同じ記番号を有する紙幣を、紙幣取扱装置100から取り出すことができる。
紙幣入出金口40に投入された全ての紙幣の搬送が無事完了した後、利用者は、紙幣判別部30によって計上された預かった紙幣の金額を顧客に示し、あらためて顧客の入金の意志を確認する(図4のステップS60)。顧客が入金の意志を示したときに、取引が成立したことになり、紙幣の所有権が顧客から金融機関へと移行する。
利用者が、顧客の意志に基づき確定ボタン91を押下すると、入金取引が確定され(ステップS60のYESの矢印)、紙幣取扱装置100における入金取引処理は終了する。一方、利用者が、顧客の意志に基づいて、中止ボタン92を押下すると、入金取引がキャンセルされ(ステップS60のNOの矢印)、紙幣取扱装置100は、以下に説明する工程によって、顧客から預かった紙幣をそのまま顧客に返却する。ステップS70では、主制御部161は、搬送路80の構成を切り替えて、返金のための搬送経路を構成する。
図7は、入金取引処理における、第1〜第4の紙幣収納庫71〜74のそれぞれに収納された顧客の紙幣を紙幣入出金口40に戻すための紙幣の搬送経路を示す概略図である。図7は、図示された紙幣の搬送方向が逆転している点以外は、図5とほぼ同じである。
主制御部161は、第1と第2の駆動モータ10m,20mの回転方向を、図5で説明した、紙幣の収納処理のときとは反対の方向に切り替える。これによって、各紙幣収納庫71〜74から、紙幣判別部30を経て、紙幣入出金口40へと、紙幣を搬送することができる。ステップS80(図4)では、主制御部161は、搬送路71a〜74aを制御して、各紙幣収納庫71〜74のいずれかから紙幣を1枚ずつ繰り出させる。
ここで、主制御部161は、ステップS30において紙幣判別部30が取得し、メモリ162または操作端末200に格納されている紙幣の記番号と収納先のデータ(以後、単に「記録データ」とも呼ぶ)を読み出す。そして、その記録データに記録されている紙幣の収納先に基づいて、各紙幣収納庫71〜74から紙幣を繰り出させる。以後、各紙幣収納庫71〜74から繰り出された紙幣を「返却紙幣」とも呼ぶ。
第1〜第3の紙幣収納庫71〜73から繰り出された返却紙幣は、搬送路50a,10aを経て、紙幣判別部30に到達する。第4の紙幣収納庫74から繰り出された返却紙幣は、搬送路50b,50a,10aを経て、紙幣判別部30に到達する。紙幣判別部30は、返却紙幣の記番号を読み取り、メモリ162または操作端末200から取得した記録データと照合する(ステップS90)。
主制御部161は、返却紙幣の記番号が、ステップS30において記録されたデータ中に存在することを確認しつつ、紙幣返却のための搬送を続行する(ステップS100)。ステップS90の記番号の照合処理において、操作端末200の記録データの記番号と返却紙幣の記番号との不一致が検出されなかった場合には、利用者は、紙幣入出金口40に集積されている返却紙幣を顧客に、そのまま返却する。
一方、ステップS90の記番号の照合処理において、記録データの記番号と返却紙幣の記番号との不一致が検出された場合には、主制御部161は、その旨を、操作端末200の表示部に表示して利用者に通知する(ステップS115)。なお、記番号の不一致が生じる場合としては、例えば、返却紙幣が不足している場合や、返却紙幣に、記録データには無い記番号を有する紙幣が紛れ込んでいる場合などがある。
図8は、ステップS110において、利用者に通知されるメッセージの表示例を示す概略図である。この係員通知201が表示されたときには、利用者は、紙幣入出金口40や入金リジェクト庫60の紙幣の記番号を確認し、第1〜第4の紙幣収納庫71〜74内の紙幣を調査するなどして、顧客から預かった紙幣と返却紙幣とを一致させる作業を行うことになる。
ところで、従来の紙幣取扱装置では、顧客によって入金取引が確定されるまでは、顧客から預かった紙幣を、そのまま返却できるように一時保留部に保管し、入金キャンセル時には、その一時保留部から紙幣を返却していた。これに対して、参考例の紙幣取扱装置100では、顧客から預かった紙幣を、その記番号と収納先とを記録して収納するため、入金キャンセル時には、その記番号に基づいて、同一の記番号を持つ紙幣を顧客に返却することができる。
従って、参考例の紙幣取扱装置100では、紙幣の一時保留部を省略することができ、その分だけ、紙幣収納のための搬送経路が短縮することができるとともに、装置自体を小型化することができる。また、紙幣の搬送経路の短縮化に伴って、入金取引処理を高速かつ効率的に実行することができ、搬送による紙幣の疲弊や損傷・紛失を抑制することができる。従って、紙幣取扱装置100における紙幣の管理性を向上させることができる。
[B]出金取引処理:
図9は、紙幣取扱装置100において実行される出金取引処理の処理手順を示すフローチャートである。ここで、「出金取引処理」とは、顧客からの要求等に応じた金額の紙幣を、紙幣取扱装置100から取り出す処理である。なお、出金取引処理では、入金取引処理と同様に、搬送中に検出されたリジェクト紙幣が取引対象から除外される。
ステップS200では、主制御部161は、処理機構101において、出金取引処理のための搬送経路を構成する。そして、主制御部161は、第1〜第4の紙幣収納庫71〜74から、必要な紙幣を1枚ずつ繰り出させて、紙幣の搬送を開始する。
図10は、出金取引処理における紙幣の搬送経路を示す概略図である。図10は、リジェクト紙幣の搬送経路を一点鎖線で図示してある点以外は、図7とほぼ同じである。なお、図10では、便宜上、搬送路50bについて、通常の紙幣の搬送路として機能しているとき(実線)と、リジェクト紙幣の搬送路として機能しているとき(一点鎖線)の2つの状態をそれぞれオフセットして図示してある。
出金取引処理では、各紙幣収納庫71〜74から繰り出された紙幣は、上述した入金取引処理における返却紙幣の搬送経路と同様な経路によって、紙幣入出金口40へと搬送される。ここで、出金取引処理では、紙幣判別部30において、紙幣がリジェクト紙幣であるか否かの判別処理が実行される(図9のステップS210)。
リジェクト紙幣が検出されたときには、主制御部161は、搬送路80の構成を以下のように切り替えることによって、当該リジェクト紙幣を、出金リジェクト庫70へと搬送する(ステップS220)。主制御部161は、第4の紙幣収納庫74からの紙幣の繰り出しを一旦停止させる。このとき、第1〜第3の紙幣収納庫71〜73からの紙幣の繰り出し、及び、搬送路50a,10aにおける紙幣の搬送は継続されている状態である。
主制御部161は、搬送路50b上に搬送中の紙幣がなくなったことを検出したときに、搬送路50bの搬送方向を反転させるとともに、出金リジェクト庫70の連結搬送路70aを駆動させる(図10の一点鎖線で示した搬送経路)。さらに、主制御部161は、ゲート14を制御して、搬送路10eと搬送路40aとの接続を遮断させて、搬送路10eと搬送路10fとを接続させるとともに、ゲート15を制御して、搬送路10fと搬送路50bとを接続させる。
搬送路10eのリジェクト紙幣は、搬送路10fを経て、搬送路50bに搬送され、搬送路50bおよび連結搬送路70aによって、出金リジェクト庫70へと搬送される。出金リジェクト庫70へのリジェクト紙幣の収納が完了すると、主制御部161は、再び、各紙幣収納庫71〜74から紙幣入出金口40への紙幣の搬送経路の構成に復帰させる。
ところで、参考例の紙幣取扱装置100では、紙幣判別部30によるリジェクト紙幣の判別処理は、判別対象である紙幣が、紙幣判別部30の前方側の搬送路10dを通過している間に完了する。これによって、判別対象である紙幣を、その判別結果に応じて、紙幣入出金口40の搬送路40aまたは出金リジェクト庫70に接続された搬送路10fへと円滑に搬送させることができる。即ち、搬送路10dは、リジェクト紙幣についての判別結果が出るまでの時間を確保するための経路として機能する。
なお、出金取引処理では、リジェクト紙幣は、出金リジェクト庫70に換えて、入金リジェクト庫60に搬送されるものとしても良い。この場合には、主制御部161は、入金リジェクト庫60の入金リジェクト搬送路60aを駆動させるとともに、ゲート55を制御して、入金リジェクト搬送路60aと搬送路50bとを接続させる。
主制御部161は、必要な金額の紙幣が紙幣入出金口40に収容されるまで、上記の紙幣の搬送を継続し(図9のステップS230)、紙幣の搬送が完了したときに、紙幣入出金口40のシャッター41を開く。これによって、利用者は、紙幣入出金口40から紙幣の束を取り出し、顧客に渡すことができる。
このように、紙幣取扱装置100では、リジェクト紙幣を迅速に取引対象から除外しつつ出金する出金取引処理が、簡易な構成を有する紙幣の搬送経路によって効率的に実行される。また、紙幣取扱装置100の装置内における紙幣の搬送経路が短縮化・簡易化されていることにより、出金取引処理における紙幣の保護性が向上されている。なお、この出金取引処理においても、主制御部161は、紙幣判別部30に紙幣の記番号を取得させるものとしても良い。
以上のように、参考例の紙幣取扱装置100であれば、紙幣の記番号を取得可能な紙幣判別部30を備えることにより、紙幣取扱装置100を小型化しつつ、紙幣の管理性が向上されている。また、紙幣取扱装置100であれば、入金取引処理や出金取引処理を効率的かつ迅速に実行することが可能である。
次に、本発明の実施例としての紙幣取扱装置を以下に説明する。本実施例の紙幣取扱装置は、上述した参考例の紙幣取扱装置100の構成や機能は全て備えているが、紙幣の投入口としての入出金口が増設されている点において相違する。本実施例の紙幣取扱装置は、入出金口が増設されていることにより、操作や処理のバリエーションが、上記の参考例の紙幣取扱装置100よりも拡張されている。具体的には以下の通りである。
図11は、本発明の実施例としての紙幣取扱装置100Aの構成を示す概略図である。図11は、処理機構101Aに顧客側入出金口45と、顧客側操作受付部95とが追加され、処理機構101Aにおける紙幣の搬送路の構成が変更されている点以外は、図1とほぼ同じである。本実施例の紙幣取扱装置100Aの構成(制御構成を含む)は、以下に説明する点以外は、参考例の紙幣取扱装置100と同様である。
本実施例の紙幣取扱装置100Aは、上述した参考例の紙幣取扱装置100と同様に、利用者の操作によって、入金取引処理や出金取引処理を実行することが可能である。また、本実施例の紙幣取扱装置100Aは、以下に説明する構成を有することによって、顧客自身が、紙幣取扱装置100Aに対して紙幣の投入や取り出しを行う、入金取引処理や出金取引処理を実行することも可能である。
本実施例の紙幣取扱装置100Aには、処理機構101Aの後方側の上部に、顧客による紙幣の投入および取り出しを可能にするための顧客側入出金口45が設けられている。顧客側入出金口45は、上方に向かって開口する収納庫として構成されており、その開口部には開閉シャッター(破線で図示)が設けられている。なお、以下では、利用者側の紙幣入出金口40を、顧客側入出金口45と区別するために、「利用者側入出金口40」とも呼ぶ。
顧客側入出金口45の内部は、間仕切りによって、後方側の入口収納庫46と、前方側の出口収納庫47とに分けられている。顧客は、紙幣取扱装置100Aにおける取引処理の実行時には、入口収納庫46に対して紙幣を投入することができ、出口収納庫47から紙幣を取り出すことができる。なお、図示は省略するが、顧客側入出金口45には、紙幣が収納されたことを検出するための検知センサが設けられている。
本実施例の紙幣取扱装置100Aには、処理機構101Aの後方側の上部に、顧客が操作可能な顧客側操作受付部95が設けられている。顧客側操作受付部95は、利用者の操作のために前方側に設けられている操作受付部90と同様に、確定ボタン91と中止ボタン92とを含む。本実施例の紙幣取扱装置100Aの制御部160(図3)は、顧客側操作受付部95を介して、顧客からの操作を受け付けることができる。
処理機構101Aの搬送路80Aは、搬送路10e,10dに換えて、搬送路10eA,10dAが設けられている点と、搬送路10b、45a,ゲート16が追加されている点以外は、参考例の搬送路80(図1,図2)と同様である。処理機構101Aでは、顧客側入出金口40と紙幣判別部30とが、搬送路40a,搬送路10eA,10dによって接続されている。即ち、本実施例の紙幣取扱装置100Aでは、第1の駆動モータ10mによって駆動される環状搬送路10が、搬送路50a,10a,30a,10dA,10eA,10fによって構成されている。
搬送路10eAは、入出金搬送路40aに接続されている。搬送路10eAは、入出金搬送路40aとの接続部位から斜め上方に延びた後、後方側へと曲がり、紙幣判別部30の上方においてほぼ水平に延び、搬送路10dAに接続されている。搬送路10dAは、搬送路10eAとの接続部位から前方側へと折り返し、搬送路10eAの水平部位と、紙幣判別部30との間において、ほぼ水平に延びた後、重力方向下側に曲がり、紙幣判別部30の搬送路30aに接続されている。
搬送路10bは、顧客側入出金口45の出口収納庫47に紙幣を搬入するための搬送路である。搬送路10bは、略S字状に折り返す搬送路であり、出口収納庫47の下端と、紙幣判別部30の上方における搬送路10dAの折り返し部位とに接続されている。具体的には、搬送路10bは、搬送路10dAとの接続部位から曲がって重力方向下側へと延び、さらに、重力方向上側へと曲がって延びることにより、出口収納庫47の下端に接続されている。
なお、搬送路10eAと搬送路10bとの接続部位には、ゲート16が設けられている。ゲート16は、その切替動作によって、搬送路10eAにおいて搬送されている紙幣を、搬送路10bへと分岐させることができる。
搬送路45aは、顧客側入出金口45の入口収納庫46から紙幣を繰り出すための搬送路である。搬送路45aは、入口収納庫46の下端と、搬送路10aの後方側の端部とを接続している。搬送路45aを介して、入口収納庫46から繰り出された紙幣は、搬送路10aを介して紙幣判別部30へと搬送される。このような構成により、本実施例の紙幣取扱装置100Aでは、以下のように、入金取引処理と出金取引処理を実行することが可能である。
[C]第2の入金取引処理
本実施例の紙幣取扱装置100Aでは、入金取引処理として、利用者が顧客から預かった紙幣を顧客側入出金口40に投入する第1の入金取引処理と、顧客自身が顧客側入出金口45に紙幣を投入する第2の入金取引処理とを適宜、切り替えて実行することができる。具体的には、以下の通りである。
図12は、本実施例の紙幣取扱装置100Aにおいて、入金取引処理の実行開始時に実行される取引開始処理の処理手順を示すフローチャートである。ステップS300では、主制御部161は、入金取引処理を開始するための初期設定処理を実行する。具体的には、主制御部161は、使用する入出金口40,45を設定するための設定値や、各種の設定値を初期値に設定する。また、主制御部161は、前回に実行された入金取引処理において記録された紙幣に関する情報を消去したり、今回の入金取引処理において用いられない他の記憶領域に待避させたりする。
ステップS310では、主制御部161は、いずれの入出金口40,45から紙幣を受け入れるか、即ち、第1と第2の入金取引処理のいずれを実行するかを判定する。具体的には、主制御部161は、利用者側入出金口40への紙幣の収納が検出されたときに第1の入金取引処理(ステップS320)の実行を決定し、顧客側入出金口45への紙幣の収納が検出されたときに第2の入金取引処理(ステップS330)の実行を決定する。なお、ステップS310では、主制御部161は、利用者や顧客の操作に応じて、第1と第2の入金取引処理のいずれを実行するかを決定するものとしても良い。
第1の入金取引処理(ステップS320)は、上記参考例の紙幣取扱装置100が実行していた入金取引処理(図4〜図8)と同様に実行される。即ち、この第1の入金取引処理では、主制御部161は、利用者によって利用者側入出金口40に投入された紙幣を、記番号を取得しつつ各紙幣収納庫71〜74へと搬送し収納する。また、取引が中止されたときには、主制御部161は、返却紙幣についての記番号の照合処理を実行しつつ、返却紙幣を利用者側入出金口40に搬送する。返却紙幣は、利用者が利用者側入出金口40から取り出して顧客に手渡す。
図13は、本実施例の紙幣取扱装置100Aにおいて実行される、第2の入金取引処理の処理手順を示すフローチャートである。ステップS400では、主制御部161は、顧客によって顧客側入出金口45に投入された紙幣を、一旦、利用者側入出金口40へと搬送する。
図14は、第2の入金取引処理において、顧客側入出金口45の紙幣を利用者側入出金口40へと搬送する際の搬送経路を示す概略図である。図14では、図10と同様に、紙幣の搬送経路を実線矢印で示し、リジェクト紙幣の搬送経路を一点鎖線の矢印で図示してある。また、図14では、紙幣の搬送に用いられない搬送路については破線で図示してある。
主制御部161は、環状搬送路10における紙幣の搬送方向が第1の搬送方向D1となるように、第1の駆動モータ10mを駆動する。また、ゲート14を制御して、入出金搬送路40aと搬送路10fとの間の接続を解除する。さらに、主制御部161は、顧客側入出金口45と紙幣判別部30との間の2つの搬送路10a,45aの駆動を開始する。
顧客によって入口収納庫46に投入された紙幣は、一枚ずつ搬送路45aを介して、搬送路10aへと繰り出され、紙幣判別部30に搬送される。紙幣判別部30は、搬送されてきた紙幣についての金種の判別と、リジェクト紙幣の検出とを実行する。紙幣判別部30においてリジェクト紙幣として検出されなかった通常の紙幣については、搬送路10dA,10eA,40aを介して、利用者側入出金口40へと搬入される。
一方、紙幣判別部30においてリジェクト紙幣が検出されたときには、主制御部161は、ゲート16を制御することにより、検出されたリジェクト紙幣を、搬送路10dAから搬送路10bへと搬送させる。これによって、顧客によって投入された紙幣の中から検出されたリジェクト紙幣は、出口収納庫47へと搬入され、顧客に返却される。
主制御部161は、利用者側入出金口40への紙幣の搬送が完了すると、紙幣判別部30から取得した紙幣の判別結果に基づいて、利用者側入出金口40に収納された紙幣の合計金額を算出し、表示部などを介して利用者にその計算結果を通知する。この段階で、利用者は、顧客に対して、その結果を通知するとともに、取引の確定、または、中止についての判断を顧客に促し、操作受付部95の操作を指示することになる。
顧客が、操作受付部95の中止ボタン92を押下したときには、主制御部161は、利用者側入出金口40のシャッター41を開く(図13のステップS410,S430)。これによって、利用者は、利用者側入出金口40の紙幣を取り出して、顧客に紙幣を返却することが可能になる。一方、顧客が、操作受付部95の確定ボタン91を押下したときには、主制御部161は、利用者側入出金口40の紙幣を各紙幣収納庫71〜74に収納するための処理を開始する(ステップS420)。
図15は、第2の入金取引処理において、利用者側入出金口40の紙幣を各紙幣収納庫71〜74に収納する際の紙幣の搬送経路を示す、図14と同様な概略図である。主制御部161は、ゲート15を制御して、搬送路10aと搬送路50bとを接続する。また、主制御部161は、環状搬送路10の紙幣の搬送方向が第2の搬送方向D2となるように、第1の駆動モータ10mを駆動し、搬送路50bの紙幣の搬送方向が、後方側から前方側へと向かう方向になるように、第2の駆動モータ20mを駆動する。
このように紙幣の搬送経路を形成した後、主制御部161は、入出金搬送路40aを駆動して、利用者側入出金口40の紙幣を一枚ずつ、搬送路10eAへと繰り出す。繰り出された紙幣は、搬送路10eA,10dAを経て、紙幣判別部30へと搬送される。紙幣判別部30は、搬送中の紙幣について、金種の判別と、リジェクト紙幣の検出とを実行する。なお、主制御部161は、このとき、紙幣判別部30には、記番号の読み取りを実行させない。
紙幣判別部30を通過した紙幣は、搬送路10aを経て、搬送路50a,50bへと搬送される。主制御部161は、紙幣判別部30で判別された金種に従って、ゲート51〜54を制御して、搬送路50aの紙幣を、対応する金種の紙幣収納庫71〜74に搬入させる。また、主制御部161は、紙幣判別部30で検出されたリジェクト紙幣については、搬送路50aから搬送路50bまで搬送させた後、ゲート55を制御することにより、連結搬送路70aを介して、出金リジェクト庫70へと搬入させる。
このように、本実施例の紙幣取扱装置100Aでは、第2の入金取引処理において、顧客自身が紙幣の投入および紙幣の取り出しを行うことができる。そのため、利用者の過失や不正行為による損失の発生を抑制することができる。また、第2の入金取引処理では、利用者側入出金口40を一時保留庫(一時保管庫)として利用し、利用者側入出金口40を無駄にすることなく有効活用している。さらに、取引確定後の紙幣の収納時には、第1の入金取引処理において用いられる搬送路によって紙幣を搬送しており、顧客側入出金口45の追加に伴う搬送路の追加が最小限度に抑制されている。
[D]第2の出金取引処理
本実施例の紙幣取扱装置100Aでは、出金取引処理の際に、利用者の操作によって、紙幣の搬出先を、利用者側入出金口40と顧客側入出金口45とから選択することができる。以下では、紙幣の搬出先として顧客側入出金口45を選択したときの、第2の出金取引処理における紙幣の搬送経路を説明する。なお、紙幣の搬出先として利用者側入出金口40を選択したときの第1の出金取引処理における紙幣の搬送経路は、参考例の紙幣取扱装置100における出金取引処理と同様であるため、その説明は省略する。
図16は、紙幣の搬出先を顧客側入出金口45とする第2の出金取引処理における紙幣の搬送経路を示す、図15と同様な概略図である。第2の出金取引処理では、主制御部161は、ゲート15を制御して、環状搬送路10の搬送路50aと、水平搬送路20である搬送路50bとを互いに接続する。
また、主制御部161は、ゲート16を制御して、紙幣判別部30と顧客側入出金口45との間の搬送路10dA,10bを互いに接続する。さらに、主制御部161は、環状搬送路10の紙幣の搬送方向が、第1の搬送方向D1となるように、第1の駆動モータ10mを駆動し、水平搬送路20の紙幣の搬送方向が、前方側から後方側へと向かう方向となるように、第2の駆動モータ20mを駆動する。
上記のように搬送路80Aを構成した後、主制御部161は、各連結搬送路71a〜74aを駆動させて、第1〜第4の紙幣収納庫71〜74からそれぞれ、必要な紙幣を1枚ずつ繰り出させて、紙幣の搬送を開始する。第1〜第4の紙幣収納庫71〜74から繰り出された紙幣は、搬送路50aを介して、紙幣判別部30に搬送される。
主制御部161は、紙幣判別部30にリジェクト紙幣の検出を実行させる。紙幣判別部30を通過したリジェクト紙幣以外の通常の紙幣は、搬送路10dA,10bを介して、顧客側入出金口45の出口収納庫47に搬入される。一方、紙幣判別部30においてリジェクト紙幣が検出されたときには、主制御部161は、以下のように搬送路80Aを制御して、リジェクト紙幣を出金リジェクト庫70へと搬送する。
主制御部161は、搬送路50b上に搬送中の紙幣がなくなったことを検出したときに、搬送路50bの搬送方向を反転させるとともに、出金リジェクト庫70の連結搬送路70aを駆動させる(一点鎖線の矢印によって示した搬送経路)。また、主制御部161は、ゲート14を制御して、搬送路10eAと搬送路10fとを接続させるとともに、ゲート15を制御して、搬送路10fと搬送路50bとを接続させる。
主制御部161は、ゲート16を制御して、搬送路10dAによって搬送されているリジェクト紙幣を、搬送路10eAへと誘導する。搬送路10eAに搬送されたリジェクト紙幣は、搬送路10fを経て、搬送路50bに搬送され、連結搬送路70aによって、出金リジェクト庫70へと搬送される。出金リジェクト庫70へのリジェクト紙幣の収納が完了すると、主制御部161は、再び、各紙幣収納庫71〜74から顧客側入出金口45へと紙幣を搬送する搬送経路の構成に復帰させる。
このように、本実施例の紙幣取扱装置100Aでは、第2の出金取引処理において、顧客が直接、顧客側入出金口45から紙幣を取り出すことができるように、紙幣を搬送することができる。従って、利用者の過失や不正による損失の発生を抑制できる。また、必要に応じて、紙幣を、利用者側入出金口40に搬出させることもでき、利便性が向上されている。
以上のように、本実施例の紙幣取扱装置100Aであれば、利用者による紙幣の投入および取り出しを行う取引処理と、顧客による紙幣の投入および取り出しを行う取引処理とを、適宜選択して実行することができ、操作のバリエーションが拡張されている。また、上述したように、顧客側入出金口45を追加的に設けたことによる搬送路の追加が最小限に抑制されており、装置の複雑化・大型化が抑制されている。なお、本実施例の紙幣取扱装置100Aは、前述した参考例の紙幣取扱装置100の機能や構成を全て備えているため、参考例において説明した紙幣取扱装置100によって達成されている効果は、本実施例の紙幣取扱装置100Aにおいても得ることが可能である。
[変形例]
なお、本発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。例えば、本発明の実施例や実施形態は、上記実施例や実施形態で説明した構成の全てを備えていなくとも良く、一部の構成を省略したり、他の構成に置換したりすることも可能である。また、上記実施例や実施形態の構成に、さらに、他の構成を追加することも可能である。
さらに、上記実施例や実施形態の各構成部、機能、処理部、処理手段等の全部または一部は、集積回路などのハードウェアによって実現されるものとしても良いし、プロセッサ等によって実行されるコンピュータプログラム等のソフトウェア、当該コンピュータプログラム等のソフトウェアや、本発明の実施のためのデータベースや、テーブル、ファイル等の情報を記録した記録媒体等の形態で実現されるものとしても良い。
なお、本発明は、上記の実施例や実施形態以外に、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、紙幣取扱装置、紙幣取扱装置における紙幣の管理方法、搬送方法、紙幣取扱装置の制御方法および制御装置として実現することが可能である。また、本発明の実施例・実施形態は、次のような変形も可能である。
[1]変形例1:
上記実施例では、紙幣取扱装置100Aは、4つの紙幣収納庫71〜74を備えていた。しかし、紙幣取扱装置100Aは、さらに多くの紙幣収納庫を備えているものとしても良く、4つより少ない紙幣収納庫を備えているものとしても良い。紙幣取扱装置100Aにおける紙幣収納庫の数は、取り扱う紙幣の種類に応じて任意に設定可能である。また、紙幣取扱装置100Aにおける搬送路80Aの構成は、上記実施例の構成に限定されることはなく、他の構成を有するものとしても良い。
[2]変形例2:
上記実施例において、紙幣判別部30は第1の入金取引処理において、紙幣の記番号の読み取りを実行していた。しかし、紙幣判別部30は、第1の入金取引処理において、紙幣の記番号の読み取りを実行しなくとも良い。ただし、この場合には、主制御部161は、記番号を照合することなく、紙幣を収納した順に基づいて返却することになる。ただし、記番号を取得し、その照合処理を行うことにより、紙幣取扱装置100Aにおける紙幣の管理精度を向上させることができるため好ましい。
[3]変形例3:
上記実施例では、入金取引処理や出金取引処理において、紙幣判別部30がリジェクト紙幣の検出を実行し、主制御部161は、搬送路80,80Aを制御して、検出されたリジェクト紙幣をリジェクト庫60,70へ搬送する処理を実行していた。しかし、紙幣取扱装置100,100Aでは、これらのリジェクト紙幣の検出や搬送が省略されるものとしても良い。
[4]変形例4:
上記実施例では、紙幣取扱装置100Aは、専用の一時保留庫を備えていない構成を有していた。しかし、紙幣取扱装置100Aには、専用の一時保留庫が設けられるものとしても良い。ただし、一時保留庫を設けていないことにより、紙幣の搬送経路を短縮化・簡易化することができる。また、各取引処理や準備処理を効率的に実行することができるとともに、装置の小型化ができる。
[5]変形例5:
上記実施例では、利用者側入出金口40を一時保留庫として機能させる第2の入金取引処理のときには、紙幣判別部30による紙幣の記番号の取得を省略していた。しかし、第2の入金取引処理のときにも、紙幣判別部30によって各紙幣収納庫71〜74に収容される紙幣の記番号を取得するものとしても良い。紙幣の記番号を取得すれば、紙幣取扱装置100Aにおける紙幣の管理性を向上させることが可能である。
[5]変形例5:
上記実施例では、利用者側入出金口40と、各紙幣収納庫71〜74との間で紙幣を搬送する搬送路40a,10eA,10dA,30a,10a,50a,50bと、利用者側入出金口40と顧客側入出金口45との間で紙幣を搬送する搬送路45a,10a,30a,10dA,10eA,40aとを、一部の搬送路10a,30a,10dA,10eA,40aを共通に利用して構成していた。しかし、各紙幣収納庫71〜74との間で紙幣を搬送する搬送路と、利用者側入出金口40と顧客側入出金口45との間で紙幣を搬送する搬送路とは、互いに別の搬送路によって構成されるものとしても良い。ただし、上記実施例の紙幣取扱装置100Aにおける搬送路の構成であれば、装置内に設ける搬送路の数を低減できるため好ましい。
10…環状搬送路
10a,10b,10d,10dA,10e,10eA,10f…搬送路
10m…第1の駆動モータ
14〜16…ゲート
20…水平搬送路
20m…第2の駆動モータ
30…紙幣判別部
30a…搬送路
40…紙幣入出金口(利用者側入出金口)
40a…入出金搬送路
41…シャッター
45…顧客側入出金口
45a…搬送路
46…入口収納庫
47…出口収納庫
50a,50b…搬送路
51〜54…ゲート
60…入金リジェクト庫
60a…入金リジェクト搬送路
61…シャッター
70…出金リジェクト庫
70a…連結搬送路
71〜74…紙幣収納庫
71a〜74a…連結搬送路
80,80A…搬送路
90…操作受付部
91…確定ボタン
92…中止ボタン
95…顧客側操作受付部
100,100A…紙幣取扱装置
101,101A…処理機構
102…収納機構
160…制御部
161…主制御部
162…メモリ
163…上位通信部
165…検知センサ
166…駆動モータ
167…ゲート
200…操作端末
201,202…係員通知

Claims (6)

  1. 紙幣取扱装置であって、
    外部からの紙幣の投入および取り出しが可能な第1と第2の入出金口と、
    紙幣を収納する紙幣収納庫と、
    前記第1の入出金口と前記紙幣収納庫とを接続し、紙幣を双方向に搬送可能な第1の搬送路と、
    前記第2の入出金口と前記第1の入出金口との間で紙幣を搬送する第2の搬送路と、
    取引の確定または中止の操作を受け付ける操作受付部と、
    前記第1と第2の搬送路における紙幣の搬送を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    (i)外部から前記第1の入出金口に投入された紙幣を前記紙幣収納庫へ搬送して収納し、
    前記紙幣の収納の後に、前記操作受付部が取引を中止する操作を受け付けたときには、前記第1の搬送路の搬送方向を反転させて、前記紙幣を前記紙幣収納庫から前記第1の入出金口へと戻して外部から取り出し可能な状態にする、第1の入金取引処理を実行し、
    (ii)外部から前記第2の入出金口に投入された紙幣を前記第2の入出金口から前記第1の入出金口へと搬送し、前記搬送の後に、
    前記操作受付部が取引を確定する操作を受け付けたときには、前記第1の入出金口から前記紙幣収納庫へと前記紙幣を搬送し、
    前記操作受付部が取引を中止する操作を受け付けたときには、前記第1の入出金口の紙幣を外部から取り出し可能な状態にする、
    第2の入金取引処理を実行する、紙幣取扱装置。
  2. 請求項1記載の紙幣取扱装置であって、さらに、
    前記第1の搬送路の途中に設けられ、搬送中の紙幣の記番号を取得する紙幣判別部を備え、
    前記制御部は、前記第1の入金取引処理において、前記紙幣収納部に収納される紙幣の記番号と、取引の中止のときに前記第1の入出金口に戻される紙幣の記番号とを、前記紙幣判別部によって取得し、両者を照合する、紙幣取扱装置。
  3. 請求項2記載の紙幣取扱装置であって、
    前記制御部は、前記第1の入金取引処理が実行される場合には、前記紙幣判別部に記番号の取得を実行させ、前記2の入金取引処理が実行される場合には、前記紙幣判別部に記番号の取得を実行させない、紙幣取扱装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の紙幣取扱装置であって、さらに、
    前記第1の搬送路に接続され、所定の基準を満たさないリジェクト紙幣を収納するリジェクト庫を備え、
    前記紙幣判別部は、搬送中の紙幣の中から、前記リジェクト紙幣を検出する機能を有し、
    前記制御部は、第1と第2の入金取引処理の実行時に、前記紙幣判別部によって検出された前記リジェクト紙幣を、前記リジェクト庫へと搬送する、紙幣取扱装置。
  5. 請求項4記載の紙幣取扱装置であって、
    前記第2の入出金口と前記第1の搬送路とを接続する第3の搬送路を備え、
    前記第2の搬送路は、
    前記紙幣判別部と前記紙幣収納庫との間において、前記第1の搬送路に接続し、前記第2の入出金口と、前記第1の搬送路とを接続する合流搬送路と、
    前記第1の搬送路に含まれる、前記合流搬送路との接続箇所と前記第1の入出金口との間の、前記紙幣判別部が配置されている搬送路である、共通搬送路と、
    を含み、
    前記第3の搬送路は、前記第1の入出金口と前記紙幣判別部との間において、切替ゲートを介して、前記共通搬送路に接続されており、
    前記切替ゲートは、前記共通搬送路の紙幣を前記第2の入出金口へと分岐させることができ、
    前記制御部は、前記第2の入金取引処理において、前記第2の搬送路を介して、前記第2の入出金口から前記第1の入出金口へと搬送される紙幣の中から、前記リジェクト紙幣を検出し、検出された前記リジェクト紙幣を、前記第3の搬送路を介して、前記第2の入出金口に戻す、紙幣取扱装置。
  6. 請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の紙幣取扱装置であって、
    前記紙幣収納庫は、複数の紙幣収納庫を含み、
    前記紙幣判別部は、さらに、搬送中の紙幣の金種を判別する機能を有し、
    前記制御部は、前記第1と第2の入金処理において、前記紙幣判別部において判別された金種に応じて、前記複数の紙幣収納庫に、紙幣を金種別に収納する、紙幣取扱装置。
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