JP2014000980A - Ptp包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被収容物が収容部から取り出され易く、且つ、被収容物の損傷が抑制されたPTP包装体を提供する。
【解決手段】 被収容物を収容した収容部と該収容部の周囲に配された平面状のシール部とを有するシートと、前記シール部に接着されることにより前記収容部を密封した蓋材とを備えたPTP包装体であって、前記収容部は、被収容物の側面部分を包囲すべく立ち上がった側壁部と、被収容物の上面部を覆う天面部とを備えて構成されており、前記天面部は、前記側壁部の上端縁に隣接して配され、且つ、内周側に突出した周縁部と、前記周縁部の内周側に隣接して配されて前記周縁部よりも上側に向かってドーム状に膨出しており、且つ、下側に向かって押圧されたとき前記周縁部を支軸として該下側に凹む膨出部とを有していることを特徴とするPTP包装体。
【選択図】 図1

Description

本発明は、錠剤やカプセル等の被収容物を収容するPTP(プレススルーパック)包装体に関する。
一般にPTP包装体は、図7に示すように、錠剤やカプセル等の被収容物を収容する収容部が形成された樹脂製のシート7と、該シート7のシール部8に接着されることにより収容部2を密封する蓋材9とから構成されている。また、図8に示すように、PTP包装体1は、収容部2の天面部4を押圧し、被収容物30が蓋材9を押し破ることにより、被収容物30が取り出されるように構成されている。
このようなPTP包装体1においては、被収容物30が、天面部4によって蓋材9が押し破られる程度まで押圧されるためには、図8に示すように、収容部2の側壁部3が押し潰される必要がある。このため、高齢者等の手指の力の弱い者にとって、天面部4を押圧して被収容物30を取り出すことは、困難である。
そこで、収容部から被収容物を取り出し易くする技術が、提案されている。例えば、収容部の天面部における中央付近を横断する凹状の溝が形成されてなるPTP包装体が、提案されている(特許文献1参照)。かかるPTP包装体によれば、収容部の中央付近が手指で押圧されたり、凹部が親指の爪で押圧されたりすることによって、天面部がくの字に撓み易くなる。これにより、被収容物によって蓋材が押圧され易くなって、被収容物が容易に取り出される。
特開2008−308213号公報
しかし、上記のように、天面部に溝が形成されている場合であっても、蓋材が押し破られるためには、やはり側壁部が押し潰される必要があるため、かかる技術がPTP包装体に採用されたとしても、未だ、被収容物が十分容易に取り出されるとはいい難い。
上記問題点に鑑み、本発明は、被収容物が収容部から取り出され易いPTP包装体を提供することを課題とする。
本発明に係るPTP包装体は、
被収容物を収容した収容部と該収容部の周囲に配された平面状のシール部とを有するシートと、前記シール部に接着されることにより前記収容部を密封した蓋材とを備えたPTP包装体であって、
前記収容部は、被収容物の側面部分を包囲すべく立ち上がった側壁部と、被収容物の上面部を覆う天面部とを備えて構成されており、
前記天面部は、
前記側壁部の上端縁に隣接して配され、且つ、内周側に突出した周縁部と、
前記周縁部の内周側に隣接して配されて前記周縁部よりも上側に向かってドーム状に膨出しており、且つ、下側に向かって押圧されたとき前記周縁部を支軸として該下側に凹む膨出部とを有していることを特徴とする。
ここで、「上側」とは、前記蓋材から前記シートに向かう側を意味し、「下側」とは、前記シートから前記蓋材に向かう側を意味する。
かかる構成によれば、天面部の膨出部が、手指等によって押圧されることによって周縁部を支軸として反転して下側に凹む。また、膨出部は、周縁部よりも上側に向かってドーム状に膨出しているため、このような膨出部を有していない構成と比較して、押圧されて凹んだときに、より蓋材側へと到達し得る。これにより、蓋材が、被収容物によって押圧されて押し破られ易くなり、また、蓋材が押し破られる際、側壁部が押し潰されることが回避され得るため、蓋材を押し破るために必要な力が軽減される。よって、被収容物が収容部から取り出され易くなる。
従って、被収容物が収容部から取り出され易いPTP包装体が提供される。
また、本発明に係るPTP包装体においては、前記シール部を含む仮想平面と垂直な方向において、前記仮想平面と前記仮想平面から最も離れている前記膨出部とを最短で結ぶ距離は、前記仮想平面と前記仮想平面から最も離れている前記周縁部とを最短で結ぶ距離の1.1〜2.0倍であることが好ましい。
かかる比率が1.1倍以上であることによって、膨出部が下側に押圧されたとき、該膨出部が被収容物を蓋材に対してより十分に押圧することができるため、蓋材が被収容物によって、より押し破られ易くなる。また、かかる比率が2.0倍以下であることによって、膨出部が下側に押圧されたとき、蓋材と接触することが回避され得るため、無駄が回避され得、また、PTP包装体の大型化が防止され得る。
以上のように、本発明によれば、被収容物が収容部から取り出され易いPTP包装体が提供される。
本発明の一実施形態に係るPTP包装体の概略斜視図 本実施形態に係るPTP包装体の概略側面図 本実施形態に係るPTP包装体において、周縁部及び膨出部のさらに具体的な寸法の関係を示す概略側面図 本実施形態のPTP包装体において膨出部と周縁部との境界部分が湾曲して形成された態様を部分的に示す概略側面図 本実施形態のPTP包装体において蓋材が押し破られた状態を模式的に示す概略斜視図 本実施形態のPTP包装体において蓋材が押し破られた状態を模式的に示す概略側面図 従来のPTP包装体を示す概略側面図 従来のPTP包装体において蓋材が押し破られた状態を模式的に示す概略側面図
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
図1、2に示すように、本実施形態のPTP包装体1は、被収容物30を収容した収容部2と該収容部2の周囲に配された平面状のシール部8とを有するシート7と、前記シール部8に接着されることにより前記収容部2を密封した蓋材9とを備えている。
また、前記収容部2は、被収容物30の側面部分を包囲すべく立ち上がった側壁部3と被収容物30の上面部を覆う天面部4とを備えて構成されている。さらに、前記天面部4は、側壁部3の上端縁に隣接して配され、且つ、内周側に突出した周縁部5と、周縁部5の内周側に隣接して配されて周縁部5よりも上側に向かってドーム状に膨出しており、且つ、下側に向かって押圧されたとき周縁部5を支軸として該下側に凹む膨出部6とを有している。なお、本実施形態では、被収容物30が円形状の錠剤である場合について説明するが、その他、被収容物30は、楕円形状であっても、カプセル等であってもよい。
シート7は、塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン、環状ポリオレフィン、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)等の樹脂材料が挙げられる。また、シート7は、これら樹脂材料から選択される1種類から形成された1層構造を有していても、2種類以上からそれぞれ形成された層が積層されてなる多層構造を有していてもよい。かかる多層構造を有するシート7としては、例えば、3層共押出によって形成された積層体や、塩化ビニル層と他の樹脂層との積層体や、高防湿な樹脂層と他の樹脂層との積層体等が挙げられる。また、シート7は、これら樹脂材料から形成された層とアルミニウム層とが積層された多層構造を有していてもよい。また、シート7の形成材料の厚みは、100〜500μmであることが好ましいが、かかる材料や形成材料の厚みは特に限定されるものではなく、被収容物等に応じて適宜設定することができる。
シート7には、被収容物30を収容するための収容部2が形成されている。ここでは、収容部2が1個形成されている態様が示されるが、1つのシート7に形成される収容部2の数量は、特に限定されるものではなく適宜設定され得る。例えば、収容部2が、シート7の長手方向に沿って5個ずつ、短手方向に沿って2個ずつ形成されているような態様を採用することもできる。また、シール部8には、長手方向における収容部2間に、短手方向に沿って延在するように配置されたミシン目やスリットが形成されていてもよい。
収容部2には、被収容物30の側面部分を包囲すべく立ち上がった側壁部3と被収容物30の上面部を覆う天面部4とが形成されている。また、天面部4には、側壁部3の上端縁に隣接して配された周縁部5と、前記周縁部5の内周側に隣接して配された膨出部6とが形成されている。
周縁部5は、側壁部3の上端縁と隣接して、且つ、側壁部3に沿って環状に形成されている。
膨出部6は、図1、図2に示すように、周縁部5よりも外側に向かってドーム状に膨出しているように形成されている。さらに、かかる膨出部6は、図5、図6に示すように、下側(収容部2の内側)に向かって押圧されたとき、前記周縁部5を支軸として該下側に凹むように形成されている。
本実施形態においては、シート7のシール部8を含む仮想平面と垂直な方向(図2の上下方向)において、前記仮想平面Sと前記仮想平面Sから最も離れている膨出部6とを最短で結ぶ距離D1は、前記仮想平面Sと前記仮想平面Sから最も離れている周縁部5とを最短で結ぶ距離D2の1.1〜2.0倍であることが好ましく、1.3〜1.7倍であることがより好ましい。なお、本実施形態では、距離D2は、仮想平面Sと、後述する立ち上がり開始点R2とを最短で結ぶ距離に相当する。
かかる比率が1.1倍以上であることによって、膨出部6が下側に押圧されたとき、該膨出部6が被収容物30を蓋材9に対してより十分に押圧することができるため、蓋材9が被収容物30によって、より押し破られ易くなる。一方、かかる比率が2.0倍以下であることによって、膨出部6が下側に押圧されたとき、該膨出部6が蓋材9と接触することが回避され得るため、無駄が回避され得、また、PTP包装体1の大型化が防止され得る。
また、本実施形態においては、図1〜図3に示すように、被収容物30が上方から視て円形の錠剤であり、収容部2が上方から見て円形状に形成されており、また、膨出部6が側方から視て円弧状に形成されている。この場合、図3に示すように、側方から見て側壁部3の側端縁に沿った仮想直線L1と、周縁部5の上端縁に沿った仮想直線L2との交点をR1、膨出部6の外周縁における周縁部5からの立ち上がり開始点をR2とし、交点R1と立ち上がり開始点(膨出部6と周縁部5との交点)R2とを最短で結ぶ距離をD3としたとする。また、図の左右方向において一方(図3の右方)の立ち上がり開始点R2と他方(図3の左方)の立ち上がり開始点R2とを結ぶ距離をD4としたとする。このとき、D4/D3の比率が、70以下であることが好ましい。かかる比率が70以下であることによって、膨出部6が下側に押圧されたとき、側壁部3が押し潰されることが、より回避され得る。また、膨出部6が下側に押圧されたとき、側壁部3が押し潰されることが、より一層回避され得るという観点から、上記比率が、35以下であることがより好ましく、25以下であることがさらに好ましい。
一方、上記比率が2以上であることが好ましい。上記比率が2以上であることによって、膨出部6が下側に押圧されたとき、該膨出部6が周縁部5を支軸としてより反転し易くなる。これにより、被収容物30がより取り出され易くなる。また、上記膨出部6が周縁部5を支軸としてより一層反転し易くなって、被収容物30がより一層取り出され易くなるという観点から、上記比率が6以上であることがより好ましく、15以上であることがさらに好ましい。
また、上記のように、側方から見て膨出部6が円弧状である場合、立ち上がり開始点R2を通り且つ前記円弧と接する仮想接線L3と、立ち上がり開始点R2を通り且つシール部8と垂直な方向に延びる仮想直線L4とが交差する角度θが、25°以上75°以下であることが好ましく、35°以上55°以下であることがより好ましく、40°以上45°以下であることがさらに好ましい。
前記角度が25°以上であることによって、膨出部6が下側に押圧されたとき、該膨出部6が一旦反転した後、元に戻り難くなるため、膨出部6によって被収容物30が、より押圧され易くなる。一方、前記角度が75°以下であることによって、膨出部6が下側に押圧されたとき、膨出部6が反転し難くなるのが、より回避され得る。
なお、本実施形態では、上記態様の他、図4に示すように、周縁部5と膨出部6との境界部分が湾曲して(面取りされて)形成されているような態様を採用してもよい。この場合、側方から見て、周縁部5の上端縁に沿った仮想直線L2と、膨出部6の外周縁との交点が、膨出部6における周縁部5からの立ち上がり開始点R2に相当する。
このような収容部2は、例えば真空成形、圧空成形、プラグアシスト圧空成形等を用いて作製されることができる。なお、本実施形態においては、収容部2の成形方法によらず、被収容物30が収容部2から取り出され易くなる。
蓋材9は、アルミニウム箔、グラシン紙、アルミニウム箔をラミネートしたグラシン紙、合成樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレートのフィルムとポリエチレンのフィルムとを積層したフィルム、アルミニウムを蒸着したポリエチレンテレフタレートフィルム等や、これらの積層体から形成することができる。また、蓋材9の厚みは、17〜60μm程度とすることが好ましいが、かかる蓋体9の材質や厚みは特に限定されるものではなく、被収容物等に応じて適宜設定することができる。
次に、PTP包装体1の製造方法について説明する。まず、真空成形等によってシート7に側壁部3及び天面部4を有する収容部2が形成され、収容部2に被収容物30が収容され、シート7のシール部8に蓋材9が重ね合わせられてこれらが加熱及び加圧されて、シール部8に蓋材9が接着される。これにより、被収容物30が収容された状態で収容部2が密封されて、PTP包装体1が製造される。
次に、PTP包装体1からの錠剤の取り出し方法の一例について説明する。通常、錠剤30が取り出される際、シート7の収容部2とは反対の面において収容部2を挟んだ位置に両手の人差し指が接触されると共に、両手の親指が収容部2の天面部4の膨出部6に当接される。この状態から、膨出部6が親指によって蓋材9側に押圧される。
このとき、図5、図6に示すように、膨出部6が、周縁部5を支軸として反転して、蓋材9側に押し下げられて凹む。これにより、膨出部6が被収容物30を押圧し、押圧された被収容物30が蓋材9を押圧し、押圧された蓋材9が押し破られ、被収容物30は、収容部2から外に出される。また、膨出部6は、周縁部5よりも外側に向かってドーム状に膨出しているため、このように膨出していない構成と比較して、押圧されて凹んだときに、より蓋材9側へと到達し得る。これにより、蓋材9が、被収容物30によって押圧されて押し破られ易くなり、また、蓋材9が押し破られる際、側壁部3が押し潰されることが回避され得るため、蓋材9を押し破るために必要な力が軽減される。
また、膨出部6は、周縁部5よりも外側に向かってドーム状に膨出しているため、このように膨出していない構成と比較して、押圧されて凹んだときに、より蓋材9側へと到達し得る。これにより、蓋材9が、被収容物30によって押圧されて押し破られ易くなるため、被収容物30が、収容部2から取り出され易くなる。
上記したように、本実施形態のPTP包装体1は、被収容物30を収容する収容部2と該収容部2の周囲に配された平面状のシール部8とを有するシート7と、前記シール部8に接着されることにより前記収容部2を密封した蓋材9とを備えたPTP包装体であって、前記収容部2は、被収容物30の側面部分を包囲すべく立ち上がった側壁部3と、被収容物30の上面部を覆う天面部4とを備えて構成されており、前記天面部4は、前記側壁部3の上側端縁に隣接して配され、且つ、内周側に突出した周縁部5と、前記周縁部5の内周側に隣接して配されて前記周縁部5よりも上側に向かってドーム状に膨出しており、且つ、下側に向かって押圧されたとき前記周縁部5を支軸として該下側に凹む膨出部6とを有している。
かかる構成によれば、天面部4の膨出部6が、手指等によって押圧されることによって周縁部5を支軸として反転して下側に凹む。また、膨出部6は、周縁部5よりも上側に向かってドーム状に膨出しているため、このように膨出していない構成と比較して、押圧されて凹んだときに、より蓋材9側へと到達し得る。これにより、蓋材9が、被収容物30によって押圧されて押し破られ易くなり、また、蓋材9が押し破られる際、側壁部3が押し潰されることが回避され得るため、蓋材9を押し破るために必要な力が軽減される。よって、被収容物30が収容部2から取り出され易くなる。
従って、被収容物30が収容部2から取り出され易いPTP包装体1が提供される。
また、本実施形態のPTP包装体1においては、前記シール部8を含む仮想平面Sと垂直な方向において、前記仮想平面Sと前記仮想平面Sから最も離れている前記膨出部6とを最短で結ぶ距離D1は、前記仮想平面Sと前記仮想平面Sから最も離れている前記周縁部5とを最短で結ぶ距離D2の1.1〜2.0倍であることが好ましい。かかる比率が1.1倍以上であることによって、膨出部6が下側に押圧されたとき、被収容物30が蓋材9に対してより十分に押圧され得るため、蓋材9が被収容物30によって、より押し破られ易くなる。また、かかる比率が2.0倍以下であることによって、膨出部6が下側に押圧されたとき、蓋材9と接触することが回避され得るため、無駄が回避され得、また、PTP包装体1の大型化が防止され得る。
本発明に係るPTP包装体は、上記実施形態の構成に限定されるものではない。また、本発明に係るPTP包装体の作用効果は、上記した作用効果に限定されるものでもない。本発明に係るPTP包装体は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
<実施例1>
未延伸ポリプロピレンフィルム(CPP、厚み250μm)を用い、φ8mmの円形錠剤用の収容部を有するシートを、真空成形法を用いて形成した。
収容部の寸法については、下記のように設定した。
・開口部の直径:11.0mm、
・膨出部の高さ(前記距離D1−前記距離D2):2.0mm、
・周縁部の高さ(前記距離D2):13.0mm、
・周縁部の幅(前記距離D3):0.88mm、
・膨出部の直径(前記距離D4):9.1mm
そして、シートの収容部に、錠剤を入れ、蓋材をシートのシール部に重ね合わせて、加熱加圧することにより、シール部と蓋材とを接着して、PTP包装体を作製した。
<実施例2>
蓋材として、ポリ塩化ビニルフィルム(厚み300μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、PTP包装体を作製した。
<実施例3>
プラグアシスト圧空成形法を用いて収容部を形成したこと以外は実施例1と同様にして、PTP包装体を作製した。
<実施例4>
プラグアシスト圧空成形法を用いて収容部を形成したこと以外は実施例2と同様にして、PTP包装体を作製した。
<比較例1〜4>
図7に示すような収容部を形成すること以外は、実施例1〜4とそれぞれ同様にして、比較例1〜4の包装体を作製した。なお、比較例1においては、シートのシール部と、該シール部から最も離れた天面部との距離を、5.0mmとした。
<評価1>
実施例1〜4、比較例1〜4のPTP包装体を用い、男女7名に被収容物の取り出し易さについて、実施例1〜4の収容部と比較例1〜4の収容部とでの取り出し易さを官能的に評価してもらった。結果を表1に示す。表1に示すように、いずれのシート、成形条件においても、実施例の方が比較例よりも取り出し易いという結果が得られた。また、実施例1〜4のPTP包装体では、膨出部が押圧されたとき、周縁部を支軸として反転して凹んだため、側壁部が押し潰されなかったが、比較例1〜4のPTP包装体では、側壁部が押し潰された。
<評価2>
実施例1〜4、比較例1〜4で得られたPTP包装体を用いて、被収容物が押し出されるのに必要な押圧力(座屈強度)を評価した。
具体的には、テンシロン型引っ張り試験機を用い、該試験機に装着された金属製のプラグによって、収容部の天面部を、押し出し速度10mm/minで押し出したとき、錠剤がAl箔を押し破って収容部から飛び出したときの力を測定した。
結果を、表2に示す。
この結果、比較例1〜4よりも実施例1〜4の方が、錠剤を押し出す力が軽減されることがわかった。
Figure 2014000980
Figure 2014000980
1:PTP包装体、2:収容部、3:側壁部、4:天面部、5:周縁部、6:膨出部、7:シート、8:シール部、9:蓋材、30:被収容物
本発明に係るPTP包装体は、
被収容物を収容した収容部と該収容部の周囲に配された平面状のシール部とを有するシートと、前記シール部に接着されることにより前記収容部を密封した蓋材とを備えたPTP包装体であって、
前記収容部は、被収容物の側面部分を包囲すべく立ち上がった側壁部と、被収容物の上面部を覆う天面部とを備えて構成されており、
前記天面部は、
前記側壁部の上端縁に隣接して配され、且つ、内周側に突出した周縁部と、
前記周縁部の内周側に隣接して配されて前記周縁部よりも上側に向かってドーム状に膨出しており、且つ、下側に向かって押圧されたとき前記周縁部を支軸として該下側に凹む膨出部とを有しており、
側方から見て前記側壁部の側端縁に沿った仮想直線と前記周縁部の上端縁に沿った仮想直線との交点と、前記膨出部の外周縁における前記周縁部からの立ち上がり開始点とを最短で結ぶ距離をD3とし、一方の前記立ち上がり開始点と他方の前記立ち上がり開始点とを結ぶ距離をD4としたとき、D4/D3の比率が、6以上25以下であり、
前記側方から見て前記膨出部が円弧状であり、
前記立ち上がり開始点を通り且つ前記円弧と接する仮想接線と、前記立ち上がり開始点を通り且つ前記シール部と垂直な方向に延びる仮想直線とが交差する角度θが、35°以上55°以下であることを特徴とする。

Claims (2)

  1. 被収容物を収容した収容部と該収容部の周囲に配された平面状のシール部とを有するシートと、前記シール部に接着されることにより前記収容部を密封した蓋材とを備えたPTP包装体であって、
    前記収容部は、被収容物の側面部分を包囲すべく立ち上がった側壁部と、被収容物の上面部を覆う天面部とを備えて構成されており、
    前記天面部は、
    前記側壁部の上端縁に隣接して配され、且つ、内周側に突出した周縁部と、
    前記周縁部の内周側に隣接して配されて前記周縁部よりも上側に向かってドーム状に膨出しており、且つ、下側に向かって押圧されたとき前記周縁部を支軸として該下側に凹む膨出部とを有していることを特徴とするPTP包装体。
  2. 前記シール部を含む仮想平面と垂直な方向において、前記仮想平面と前記仮想平面から最も離れている前記膨出部とを最短で結ぶ距離は、前記仮想平面と前記仮想平面から最も離れている前記周縁部とを最短で結ぶ距離の1.1〜2.0倍であることを特徴とする請求項1に記載のPTP包装体。
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