JP2013542311A - ハロゲン不含難燃性ポリアミド組成物 - Google Patents

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Abstract

難燃性ポリアミド組成物の全重量に対して、(a)少なくとも1種類のポリアミド約10重量%以上;(b)リン化合物から選択される、少なくとも1種類のハロゲン不含難燃剤約5〜20重量;(c)ベーマイト約0.5〜10重量%;(d)2個より多いヒドロキシル基および数平均分子量(Mn)約2000以下を有する、少なくとも1種類の多価アルコール約0.25〜6重量%;(e)少なくとも1種類の補強剤約10〜60重量%;を含む難燃性ポリアミド組成物が本明細書に開示される。その難燃性ポリアミド樹脂組成物を含む物品も、本明細書に開示される。

Description

本発明の開示内容は、向上した熱安定性を有するハロゲン不含難燃性ポリアミド組成物に関する。
ポリアミドは、望ましい耐薬品性および加工性を有し、そのためポリアミドは電気/電子用途に特によく適している。電気/電子用途で使用されるポリアミドに必要とされる他の1つの特性は、難燃性である。様々な難燃剤システムが開発されており、ポリアミドにおいて使用されている。ハロゲン化難燃剤は毒性の問題があることから、最近はハロゲン不含難燃剤がますます関心を集めている。その中でも、その安定性および難燃性の有効性から、リン化合物(ホスフィン酸またはジホスフィン酸の塩など、例えば欧州特許出願第0792912号明細書および米国特許出願公開第2007/0072970号明細書参照)が最も使用されている。先行技術から、種々のタイプの化合物を相乗剤としてリン化合物と併せて使用して、その難燃剤の有効性をさらに最大限に引き出すことができることも実証されている。例えば、米国特許第6,547,992号明細書には、難燃性相乗剤としての合成無機化合物、例えばケイ素の酸素化合物、マグネシウム化合物、周期表第2族の典型元素金属の金属炭酸塩、赤リン、亜鉛化合物、またはアルミニウム化合物などの使用が開示されており;米国特許第6,365,071号明細書には、難燃性相乗剤としての窒素含有化合物(例えば、シアヌル酸メラミン、リン酸メラミン、ピロリン酸メラミン、または二ホウ酸メラミン)の使用が開示されており;米国特許第6,255,371号明細書には、難燃性相乗剤としてのメラミンまたはメラミンの縮合生成物とリン酸との反応生成物(例えば、ポリリン酸メラミン(MPP))の使用が開示されており;米国特許第7,294,661号明細書には、難燃性相乗剤としての酸化ケイ素(例えば、シリカ)、金属酸化物(例えば、ベーマイト、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化チタン、酸化マンガン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化モリブデン、酸化コバルト、酸化ビスマス、酸化クロム、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化ニッケル、酸化銅または酸化タングステン)、金属粉末(例えば、アルミニウム、鉄、チタン、マンガン、亜鉛、モリブデン、コバルト、ビスマス、クロム、スズ、アンチモン、ニッケル、銅またはタングステン)、または金属塩(例えば、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、炭酸亜鉛、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、または炭酸バリウム)の使用が開示されている。
技術が進歩するにしたがって、ポリアミドを含有する成形物品(回路遮断器など)は、130℃を超える温度で、またはさらには150℃超える温度で、長時間使用され得ることから、電気/電子用途で使用されるポリアミドは耐熱性(つまり、熱安定性)を有することが現在、かつ一般に望まれている。米国特許第2,705,227号明細書には、熱安定剤としての銅化合物(例えば、金属銅、酢酸銅、ギ酸銅、炭酸銅または硫酸銅)、リン酸エステル、または銅化合物と無機ハロゲン化物の組み合わせの使用が開示されている。欧州特許出願第1498445号明細書には、フェノール系酸化防止剤および芳香族アミンなどの有機熱安定剤および細かく分散された元素銅または鉄などの無機熱安定剤が開示されている。国際公開第2006/08462号パンフレットには、熱安定剤としての銅含有化合物および/またはヒンダードフェノールの使用が開示されている。さらに最近では、米国特許出願公開第2010/0029820号明細書;米国特許出願公開第2010/0029821号明細書;および米国特許出願公開第2010/0028580号明細書に、それから製造される成形または押出し成形物品の長期の熱安定性を向上させるための、ポリアミド組成物における熱安定剤としての多価アルコールの使用が開示されている。
しかしながら、上述の様々な熱安定剤と様々なハロゲン不含難燃剤システムとの適合性ならびにポリアミド組成物におけるそれらを組み合わせた使用は、先行技術においてまだ研究されていない。その難燃性および熱安定性を向上させるために、ポリアミド組成物において有用な添加剤システムを開発することが現在、まだ必要とされている。
本発明の開示の目的は、良好な熱安定性および加工性を有する難燃性ポリアミド組成物を提供することである。
難燃性ポリアミド組成物の全重量に対して、
(a)少なくとも1種類のポリアミド約10〜84.25重量%;
(b)リン化合物から選択される、少なくとも1種類のハロゲン不含難燃剤約5〜20重量%;
(c)ベーマイト約0.5〜10重量%;
(d)3個以上のヒドロキシル基および数平均分子量(Mn)約2000以下を有する、少なくとも1種類の多価アルコール約0.25〜6重量%;および
(e)少なくとも1種類の補強剤約10〜54重量%;
を含む難燃性ポリアミド組成物が本明細書において提供される。
難燃性ポリアミド組成物の一実施形態において、その少なくとも1種類のポリアミドは芳香族ポリアミドから選択される。あるいは、その少なくとも1種類のポリアミドは、ポリアミドMXD,6;ポリアミド12,T;ポリアミド11,T;ポリアミド10,T;ポリアミド9,T;ポリアミド6,T;ポリアミド6,T/6,6;ポリアミド6,6/6,T;ポリアミド6,T/6,I;ポリアミド6,T/D,T;ポリアミド6,6/6,T/6,I;ポリアミド6/6,T;ポリアミド6,I/6,T;ポリアミド6,I;ポリアミドMXD,I/6,I;ポリアミドMXD,I/MXD,T/6,I/6,T;ポリアミドMXD,I/12,I;ポリアミドMXD,I;ポリアミドMACM,I/12;ポリアミドMACM,I/MACM,T/12;ポリアミド6,I/MACM,I/12;ポリアミド6,I/6,T/MACM,I/MACM,T;ポリアミド6,I/6,T/MACM,I/MACM,T/12;ポリアミドMACM,I/MACM,12;およびその2種類以上の混合物からなる群から選択され得る。
難燃性ポリアミド組成物の更なる実施形態において、その少なくとも1種類のポリアミドは脂肪族ポリアミドから選択される。あるいは、その少なくとも1種類のポリアミドは、ポリアミド6;ポリアミド6,6;ポリアミド4,6;ポリアミド6,10;ポリアミド6,12;ポリアミド11;ポリアミド12;ポリアミド9,10;ポリアミド9,12;ポリアミド9,13;ポリアミド9,14;ポリアミド9,15;ポリアミド6,16;ポリアミド9,36;ポリアミド10,10;ポリアミド10,12;ポリアミド10,13;ポリアミド10,14;ポリアミド12,10;ポリアミド12,12;ポリアミド12,13;ポリアミド12,14;ポリアミド6,14;ポリアミド6,13;ポリアミド6,15;ポリアミド6,16;ポリアミド6,13;およびその2種類以上の混合物からなる群から選択され得る。
難燃性ポリアミド組成物の更なる実施形態において、その少なくとも1種類のポリアミドは、ポリアミド6,6;ポリアミド6,6/6,T;ポリアミド6,T/6,6;ポリアミド6,I/6,T;ポリアミド6,T/6,I;およびその2種類以上の混合物からなる群から選択される。あるいは、その少なくとも1種類のポリアミドはポリアミド6,6/6,Tであってもよい。
難燃性ポリアミド組成の更なる実施形態において、その少なくとも1種類のハロゲン不含難燃剤は、式(I)のホスフィン酸塩、式(II)のジホスフィン酸塩、およびその組み合わせまたはポリマー
Figure 2013542311
(式中、RおよびRは同一または異なり、かつRおよびRのそれぞれが、水素または直鎖状もしくは分岐状C−Cアルキル基またはアリールであり;Rは、直鎖状または分岐状C−C10アルキレン基、C−C10アリーレン基、アルキル−アリーレン基、またはアリール−アルキレン基であり;Mは、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオン、亜鉛イオン、チタンイオン、およびその2種類以上の組み合わせからなる群から選択され;mは2または3の整数であり;nは1または3の整数であり;xは1または2の整数である)
からなる群から選択される少なくとも1つを含む。
難燃性ポリアミド組成物の更なる実施形態において、その少なくとも1種類の多価アルコールは、トリペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトール、ペンタエリトリトール、およびその2種類以上の組み合わせからなる群から選択される。あるいは、その少なくとも1種類の多価アルコールはジペンタエリトリトールである。
難燃性ポリアミド組成物の更なる実施形態において、その少なくとも1種類の補強剤は、ガラス繊維、炭素繊維、珪灰石のウィスカ、チタン酸カリウムのウィスカ、モンモリロナイト、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、シリカ、粘土、カオリン、ガラス粉末、ガラスビーズ、ポリマー粉末、およびその2種類以上の混合物からなる群から選択される。あるいは、その少なくとも1種類の補強剤はガラス繊維から選択される。
難燃性ポリアミド組成物の更なる実施形態において、難燃性ポリアミド組成物の全重量に対して、少なくとも1種類のポリアミド、少なくとも1種類のハロゲン不含難燃剤、ベーマイト、少なくとも1種類の多価アルコール、および少なくとも1種類の補強剤の含有率レベルは:
(a)それぞれ、約10〜83.75重量%、約5〜20重量%、約1〜9重量%、約0.25〜6重量%、および約10〜55重量%;または
(b)それぞれ、約10〜83.5重量%、約5〜20重量%、約1〜9重量%、約0.5〜6重量%、および約10〜55重量%;または
(c)それぞれ、約19〜82.75重量%、約5〜17重量%、約2〜8重量%、約0.25〜6重量%、および約10〜50重量%;または
(d)それぞれ、約19〜82.5重量%、約5〜17重量%、約2〜8重量%、約0.5〜6重量%、および約10〜50重量%;または
(e)それぞれ、約19〜82重量%、約5〜17重量%、約2〜8重量%、約1〜6重量%、および約10〜50重量%;または
(f)それぞれ、約19.5〜81重量%、約5〜17重量%、約2〜8重量%、約2〜5.5重量%、および約10〜50重量%;または
(g)それぞれ、約29〜77.75重量%、約8〜17重量%、約4〜8重量%、約0.25〜6重量%、および約10〜40重量%;または
(h)それぞれ、約29〜77.5重量%、約8〜17重量%、約4〜8重量%、約0.5〜6重量%、および約10〜40重量%;または
(i)それぞれ、約29〜77重量%、約8〜17重量%、約4〜8重量%、約1〜6重量%、および約10〜40重量%;または
(j)それぞれ、約29.5〜76重量%、約8〜17重量%、約4〜8重量%、約2〜5.5重量%、および約10〜40重量%;または
(k)それぞれ、約29〜77.75重量%、約8〜17重量%、約4〜8重量%、約0.25〜6重量%、および約10〜40重量%である。
難燃性ポリアミド組成物の更なる実施形態において、組成物は、ISO527−2/1Aに従って決定される、500時間老化した後の引張り強さ保持率約70%以上、または約70%〜90%、または約75%〜90%を有する。
上述の難燃性ポリアミド組成物を含む物品が本明細書で提供される。
物品の一実施形態において、それは成形物品である。
物品の更なる実施形態において、それは、回路遮断器、コネクター、巻型、接続箱、インバーター、スイッチ、継電器、ランプソケット、モーター、およびプリンターからなる群から選択される。
(a)少なくとも1種類のポリアミド約10重量%以上;(b)リン化合物から選択される、少なくとも1種類のハロゲン不含難燃剤約5〜20重量%;(c)ベーマイト約0.5〜10重量%;(d)少なくとも1種類の多価アルコール約0.25〜6重量%;任意選択的に(e)少なくとも1種類の補強剤約10〜60重量%;を含む難燃性および熱安定性ポリアミド組成物であって、すべての重量%が難燃性ポリアミド組成物の全重量に対する%である、熱安定性ポリアミド組成物が開示される。
本明細書で使用されるポリアミドは、(a)1種または複数種のジカルボン酸と1種または複数種のジアミンの縮合生成物、または(b)1種または複数種のアミノカルボン酸の縮合生成物、または(c)1種または複数種の環状ラクタムの開環重合生成物であり得る。本明細書で開示されるポリアミド組成物で使用される適切なポリアミドとしては、脂肪族ポリアミドおよび半芳香族ポリアミドが挙げられる。
「脂肪族ポリアミド」という用語は、その分子鎖に芳香族環を含有しないポリアミドを意味する。脂肪族ポリアミドは、脂肪族および脂環式モノマー、例えばジアミン、ジカルボン酸、ラクタム、アミノカルボン酸、およびその反応性等価物から形成され得る。
使用されるジアミンは、限定されないが、テトラメチレンジアミン;ヘキサメチレンジアミン;2メチルペンタメチレンジアミン;ノナメチレンジアミン;ウンデカメチレンジアミン;ドデカ−メチレンジアミン;2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン;2,4,4トリメチルヘキサメチレンジアミン;5−メチルノナメチレン−ジアミン;1,3ビス(アミノメチル)シクロヘキサン;1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン;1−アミノ−3アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン;ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン;ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン;2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン;ビス(アミノプロピル)ピペラジン;アミノエチルピペラジン;ビス(p−アミノシクロヘキシル)メタン;2メチルオクタメチレンジアミン;トリメチルヘキサメチレンジアミン;1,8−ジアミノオクタン;1,9ジアミノノナン;1,10−ジアミノデカン;1,12−ジアミノドデカン;m−キシリレンジアミン等の脂肪族または脂環式ジアミンであり得る。
使用されるジカルボン酸は、限定されないが、アジピン酸;グルタル酸;ピメリン酸;スベリン酸;アゼライン酸;セバシン酸;ドデカン2酸;1,4シクロヘキサンジカルボン酸等の脂肪族または脂環式ジカルボン酸であり得る。
使用されるアミノカルボン酸は、限定されないが、6−アミノカプロン酸;7−アミノヘプタン酸;9−アミノノナン酸;11−アミノウンデカン酸;12−アミノドデカン酸等の炭素原子6〜12個を有するアミノカルボン酸であり得る。
使用されるラクタムは、限定されないが、α−ピロリドン;ε−カプロラクタム;ω−ラウロラクタム;ε−エナントラクタム等の炭素原子4〜12個を有するラクタムであり得る。
本明細書で使用される例示的な脂肪族ポリアミドとしては、限定されないが、ポリアミド6;ポリアミド6,6;ポリアミド4,6;ポリアミド6,10;ポリアミド6,12;ポリアミド11;ポリアミド12;ポリアミド9,10;ポリアミド9,12;ポリアミド9,13;ポリアミド9,14;ポリアミド9,15;ポリアミド6,16;ポリアミド9,36;ポリアミド10,10;ポリアミド10,12;ポリアミド10,13;ポリアミド10,14;ポリアミド12,10;ポリアミド12,12;ポリアミド12,13;ポリアミド12,14;ポリアミド6,14;ポリアミド6,13;ポリアミド6,15;ポリアミド6,16;およびポリアミド6,13が挙げられる。
「半芳香族ポリアミド」という用語は、少なくとも1種類の芳香族モノマー成分を含有するホモポリマー、コポリマー、ターポリマー、またはそれ以上のポリマーである、ポリアミドを意味する。例えば、半芳香族ポリアミドは、脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジアミン、または芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジアミンを出発原料として使用し、それらを重縮合にかけることによって得られる。上記の脂肪族ポリアミドで使用される脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸を本明細書で用いることができる。適切な芳香族ジアミンとしては、限定されないが、m−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン等が挙げられる。適切な芳香族ジカルボン酸としては、限定されないが、ナフタレンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸等が挙げられる。
例示的な半芳香族ポリアミドとしては、限定されないが、ポリ(m−キシリレンアジポアミド)(ポリアミドMXD,6);ポリ(ドデカメチレンテレフタルアミド)(ポリアミド12,T);ポリ(ヘンデカメチレンテレフタルアミド)(ポリアミド11,T);ポリ(デカメチレンテレフタルアミド)(ポリアミド10,T);ポリ(ノナメチレンテレフタルアミド)(ポリアミド9,T);ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)(ポリアミド6,T);ヘキサメチレンアジポアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミドコポリアミド(ポリアミド6,T/6,6、つまり6,Tから誘導されるその反復単位を少なくとも約50モル%有するポリアミド6,T/6,6);ヘキサメチレンテレフタルアミド/ヘキサメチレンアジポアミドコポリアミド(ポリアミド6,6/6,T、つまり6,6から誘導されるその反復単位を少なくとも約50モル%有するポリアミド6,6/6,T);ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド/ヘキサメチレンイソフタルアミド)(ポリアミド6,T/6,I、つまり6,Tから誘導されるその反復単位を少なくとも約50モル%有するポリアミド6,T/6,I);ヘキサメチレンテレフタルアミド/2−メチルペンタメチレンテレフタルアミドコポリアミド(ポリアミド6,T/D,T);ヘキサメチレンアジポアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド/ヘキサメチレンイソフタルアミドコポリアミド(ポリアミド6,6/6,T/6,I);ポリ(カプロラクタム−ヘキサメチレンテレフタルアミド)(ポリアミド6/6,T);ポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド)(ポリアミド6,I/6,T、つまり6,Iから誘導されるその反復単位を少なくとも約50モル%有するポリアミド6,I/6,T);ポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)(ポリアミド6,I);ポリ(メタキシリレンイソフタルアミド/ヘキサメチレンイソフタルアミド)(ポリアミドMXD,I/6,I);ポリ(メタキシリレンイソフタルアミド/メタキシリレンテレフタルアミド/ヘキサメチレンイソフタルアミド)(ポリアミドMXD,I/MXD,T/6,I/6,T);ポリ(メタキシリレンイソフタルアミド/ドデカメチレンイソフタルアミド)(ポリアミドMXD,I/12,I);ポリ(メタキシリレンイソフタルアミド)(ポリアミドMXD,I);ポリ(ジメチルジアミノジシクロヘキシルメタンイソフタルアミド/ドデカンアミド)(ポリアミドMACM,I/12);ポリ(ジメチルジアミノジシクロヘキシルメタンイソフタルアミド/ジメチルジアミノジシクロヘキシルメタンテレフタルアミド/ドデカンアミド)(ポリアミドMACM,I/MACM,T/12);ポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド/ジメチルジアミノジシクロヘキシルメタンイソフタルアミド/ドデカンアミド)(ポリアミド6,I/MACM,I/12);ポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド/ジメチルジアミノジシクロヘキシルメタンイソフタルアミド/ジメチルジアミノジシクロヘキシルメタンテレフタルアミド)(ポリアミド6,I/6,T/MACM,I/MACM,T);ポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド/ジメチルジアミノジシクロヘキシルメタンイソフタルアミド/ジメチルジアミノジシクロヘキシルメタンテレフタルアミド/ドデカンアミド)(ポリアミド6,I/6,T/MACM,I/MACM,T/12);ポリ(ジメチルジアミノジシクロヘキシルメタンイソフタルアミド/ジメチルジアミノジシクロヘキシルメタンドデカンアミド)(ポリアミドMACM,I/MACM,12)等が挙げられる。
したがって、本明細書に開示されるポリアミド組成物に含まれる少なくとも1種類のポリアミドは、脂肪族ポリアミド、半芳香族ポリアミド、およびその混合物から選択され得る。
一実施形態において、本明細書に開示されるポリアミド組成物に含まれる、少なくとも1種類のポリアミドは、上記で開示されるような脂肪族ポリアミドから選択され得る。あるいは、本明細書に開示されるポリアミド組成物に含まれる、少なくとも1種類のポリアミドはポリアミド6,6であり得る。
更なる実施形態において、本明細書に開示されるポリアミド組成物に含まれる、少なくとも1種類のポリアミドは、上記で開示されるポリアミドなどの半芳香族ポリアミドから選択され得る。あるいは、本明細書に開示されるポリアミド組成物に含まれる、少なくとも1種類のポリアミドは、ポリアミド6,6/6,T;ポリアミド6,T/6,6;ポリアミド6,I/6,T;ポリアミド6,T/6,I;またはその2種類以上の混合物であり得る。本明細書に開示されるポリアミド組成物に含まれる、少なくとも1種類のポリアミドは、ポリアミド6,6/6,Tであってもよく、好ましくは6,T反復単位が10〜約30モル%、さらに好ましくは約20〜30モル%で存在する。
更なる実施形態において、本明細書に開示されるポリアミド組成物に含まれる、少なくとも1種類のポリアミドは、上述の脂肪族ポリアミドから選択される少なくとも1種類の脂肪族ポリアミドと、上述の半芳香族ポリアミドから選択される少なくとも1種類の半芳香族ポリアミドとのブレンドであってもよい。あるいは、本明細書に開示されるポリアミド組成物に含まれる、少なくとも1種類のポリアミドは、ポリアミド6,6/6,Tとポリアミド6,I/6,Tのブレンドであってもよい。
少なくとも1種類のポリアミドは、ポリアミド組成物の全重量に対して、少なくとも約10重量%、または約10〜95重量%、または約25〜75重量%、または約35〜65重量%のレベルでポリアミド組成物に含まれ得る。
本明細書で開示されるポリアミド組成物において使用される、少なくとも1種類のハロゲン不含難燃剤は、式(I)のホスフィン酸塩、式(II)のジホスフィン酸塩、およびその組み合わせまたはポリマー
Figure 2013542311
(式中、RおよびRは同一または異なり、かつRおよびRのそれぞれが、水素または直鎖状もしくは分岐状C〜Cアルキル基またはアリール基であり;Rは、直鎖状または分岐状C〜C10アルキレン基、C〜C10アリーレン基、アルキル−アリーレン基、またはアリール−アルキレン基であり;Mは、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオン、亜鉛イオン、チタンイオン、およびそれらの組み合わせから選択され;mは2または3の整数であり;nは1または3の整数であり;xは1または2の整数である)から選択されるリン化合物であり得る。好ましくは、RおよびRは独立して、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、およびフェニルから選択され;Rは、メチレン、エチレン、n−プロピレン、イソプロピレン、n−ブチレン、t−ブチレン、n−ペンチレン、n−オクチレン、n−ドデシレン、フェニレン、ナフチレン、メチルフェニレン、エチルフェニレン、t−ブチルフェニレン、メチルナフチレン、エチルナフチレン、t−ブチルナフチレン、フェニルメチレン、フェニルエチレン、フェニルプロピレン、およびフェニルブチレンから選択され;Mは、アルミニウムおよび亜鉛イオンから選択され得る。さらに好ましくは、本明細書で使用されるホスフィン酸塩は、メチルエチルホスフィン酸アルミニウム、ジエチルホスフィン酸アルミニウム、およびその組み合わせから選択され得る。
少なくとも1種類のハロゲン不含難燃剤は、ポリアミド組成物の全重量に対して、約5〜20重量%、または約5〜17重量%、または約8〜17重量%のレベルでポリアミド組成物に含まれ得る。
本発明の開示内容に従って、ベーマイトは、ポリアミド組成物の全重量に対して、約0.5〜10重量%、または約0.5〜9重量%、または約1〜9重量%、または約4〜8重量%のレベルで開示のポリアミド組成物に含まれ得る。
本明細書で開示されるポリアミド組成物に含まれる、少なくとも1種類の多価アルコールは、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で決定される、約2000以下の数平均分子量(Mn)を有することができ、2個より多いヒドロキシル基を含有する脂肪族ヒドロキシル化合物、2個より多いヒドロキシル基を含有する脂肪族−脂環式化合物、2個より多いヒドロキシル基を含有する脂環式化合物、およびサッカリドから選択され得る。
多価アルコールにおける脂肪族鎖は、炭素原子だけでなく、例えば窒素、酸素および硫黄原子から選択され得る1種または複数種のへテロ原子を含有することができる。多価アルコールに存在する脂環式環は、単環式であるか、または二環式もしくは多環式環構造の一部であってもよく、炭素環式または複素環式であってもよい。多価アルコールに存在する複素環式環は、単環式であるか、または二環式もしくは多環式環構造の一部であることができ、例えば窒素、酸素および硫黄原子から選択され得る1種または複数種のへテロ原子を含有し得る。本明細書で使用される少なくとも1種類の多価アルコールは、エーテル、カルボン酸、カルボン酸アミドまたはカルボン酸エステル基など1つまたは複数の置換基を含有してもよい。
本明細書で使用される例示的な多価アルコールとしては、限定されないが、トリオール(例えば、グリセロール;トリメチロールプロパン;2,3−ジ−(2’−ヒドロキシエチル)−シクロヘキサン−1−オール;ヘキサン−1,2,6−トリオール;1,1,1−トリス−(ヒドロキシメチル)エタン;3−(2’−ヒドロキシエトキシ)−プロパン−1,2−ジオール;3−(2’−ヒドロキシプロポキシ)−プロパン−1,2−ジオール;2−(2’−ヒドロキシエトキシ)−ヘキサン−1,2−ジオール;6−(2’−ヒドロキシプロポキシ)−ヘキサン−1,2−ジオール;1,1,1−トリス−[(2’−ヒドロキシエトキシ)−メチル]−エタン;1,1,1−トリス−[(2’−ヒドロキシプロポキシ)−メチル]−プロパン;1,1,1−トリス−(4’−ヒドロキシフェニル)−エタン;1,1,1−トリス−(ヒドロキシフェニル)−プロパン;1,1,3−トリス−(ジヒドロキシ−3−メチルフェニル)−プロパン;1,1,4−トリス−(ジヒドロキシフェニル)−ブタン;1,1,5−トリス−(ヒドロキシフェニル)−3−メチルペンタン;ジ−トリメチロールプロパン;トリメチロールプロパンエトキシレート;またはトリメチロールプロパンプロポキシレート);ポリオール(例えば、ペンタエリトリトール;ジペンタエリトリトール;またはトリペンタエリトリトール);およびサッカリド(例えば、シクロデキストリン;D−マンノース;グルコース;ガラクトース;スクロース;フルクトース;キシロース;アラビノース;D−マンニトール;D−ソルビトール;D−またはL−アラビトール;キシリトール;イジトール;タリトール;アリトール;アルトリトール;エリトリトール;トレイトール;またはD−グロン酸−y−ラクトン)等が挙げられる。
一実施形態において、本明細書で使用される適切な多価アルコールとしては、少なくとも1つの原子で互いに分離されているそれぞれの炭素原子に結合する、少なくとも1対のヒドロキシル基を有するアルコールが挙げられる。
更なる実施形態において、本明細書で使用される適切な多価アルコールとしては、少なくとも1対のヒドロキシル基が、1つの炭素原子で互いに分離されているそれぞれの炭素原子に結合している、アルコールが挙げられる。
更なる実施形態において、本明細書で使用される適切な多価アルコールは、ペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトール、トリペンタエリトリトール、ジ−トリメチロールプロパン、D−マンニトール、D−ソルビトール、キシリトール、およびその2種類以上の組み合わせから選択され得る。
更なる実施形態において、本明細書で使用される多価アルコールは、ジペンタエリトリトールおよび/またはトリペンタエリトリトールである。
更なる実施形態において、本明細書で使用される多価アルコールは、ジペンタエリトリトールである。
本発明の開示内容に従って、少なくとも1種類の多価アルコールは、ポリアミド組成物の全重量に対して、約0.25〜6重量%、または約0.5〜6重量%、または約1〜6重量%、または約2〜5.5重量%のレベルで本明細書で開示されるポリアミド組成物に含まれ得る。
少なくとも1種類の補強剤が、本明細書で開示されるポリアミド組成物の全重量に対して、約10〜60重量%、または約10〜55重量%、または約10〜50重量%、または約10〜40重量%のレベルでポリアミド組成物に含まれ得る。適切な補強剤は、限定されないが、繊維無機材料(ガラス繊維、炭素繊維、珪灰石およびチタン酸カリウムのウィスカなど)、無機充填剤(モンモリロナイト、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、シリカ、粘土、カオリン、ガラス粉末、およびガラスビーズなど)、有機充填剤(様々な有機またはポリマー粉末など)、およびその2種類以上の混合物から選択され得る。一実施形態において、本明細書で開示されるポリアミド組成物に含まれる、少なくとも1種類の補強剤は、ガラス繊維から選択される。
本発明の開示内容に従って、少なくとも1種類のポリアミド、少なくとも1種類のハロゲン不含難燃剤、ベーマイト、少なくとも1種類の多価アルコール、および少なくとも1種類の補強剤が、本明細書で開示されるポリアミド組成物の全重量に対して:
・それぞれ、約10〜84.25重量%、約5〜20重量%、約0.5〜10重量%、約0.25〜6重量%、および約10〜54重量%;または
・それぞれ、約10〜83.75重量%、約5〜20重量%、約1〜9重量%、約0.25〜6重量%、および約10〜55重量%;または
・それぞれ、約10〜83.5重量%、約5〜20重量%、約1〜9重量%、約0.5〜6重量%、および約10〜55重量%、;または
・それぞれ、約19〜82.75重量%、約5〜17重量%、約2〜8重量%、約0.25〜6重量%、および約10〜50重量%;または
・それぞれ、約19〜82.5重量%、約5〜17重量%、約2〜8重量%、約0.5〜6重量%、および約10〜50重量%;または
・それぞれ、約19〜82重量%、約5〜17重量%、約2〜8重量%、約1〜6重量%、および約10〜50重量%;または
・それぞれ、約19.5〜81重量%、約5〜17重量%、約2〜8重量%、約2〜5.5重量%、および約10〜50重量%;または
・それぞれ、約29〜77.75重量%、約8〜17重量%、約4〜8重量%、約0.25〜6重量%、および約10〜40重量%;または
・それぞれ、約29〜77.5重量%、約8〜17重量%、約4〜8重量%、約0.5〜6重量%、および約10〜40重量%;または
・それぞれ、約29〜77重量%、約8〜17重量%、約4〜8重量%、約1〜6重量%、および約10〜40重量%;または
・それぞれ、約29.5〜76重量%、約8〜17重量%、約4〜8重量%、約2〜5.5重量%、および約10〜40重量%;または
・それぞれ、約29〜77.75重量%、約8〜17重量%、約4〜8重量%、約0.25〜6重量%、および約10〜40重量%;
のレベルで存在し得る。
本明細書で開示されるポリアミド組成物はさらに任意選択的に、耐食酸(例えば、ホウ酸亜鉛)、耐衝撃性改良剤、紫外線安定剤、熱安定剤、酸化防止剤、加工助剤、潤滑剤、着色剤(染料、顔料、カーボンブラック等)、および2種類以上の組み合わせなど、他の更なる添加剤を含んでもよい。
本明細書で開示されるポリアミド組成物は、公知のいずれかの方法を用いて、構成材料を溶融ブレンドすることによって製造することができる。一軸もしくは二軸スクリュー押出機、ブレンダー、ニーダー、バンバリーミキサー等の溶融混合機を用いて、構成材料を均一に混合して、ポリアミド組成物を得ることができる。あるいは、材料の一部を溶融混合機で混合し、次いで残りの材料を添加し、均一になるまでさらに溶融混合してもよい。
背景技術のセクションで論述されるように、種々の熱安定剤および種々のハロゲン不含難燃剤システムが先行技術で開示されているが、種々の熱安定剤と種々のハロゲン不含難燃剤システムとの間の適合性ならびにポリアミド組成物におけるそれらを組み合わせた使用は、先行技術においてまだ研究されていない。出願人の研究に基づいて(以下の実施例のセクションを参照)、ごく特定の熱安定剤(つまり、多価アルコール)と特定のハロゲン不含難燃剤システム(つまり、ベーマイトと組み合わされたリン化合物)を組み合わせることができ、かつポリアミド組成物において有用であり得ることが実証される。
特に、以下の実施例から、リン化合物ベースの難燃剤とポリリン酸メラミン(MPP)ベースの難燃性相乗剤を含むポリアミド組成物に、多価アルコールを組み込んだ場合には、組成物の加工性が大幅に低下することが実証されている。しかしながら、以下の実施例から、リン化合物ベースの難燃剤とベーマイトベースの難燃性相乗剤を含むポリアミド組成物に、多価アルコールを組み込んだ場合には、組成物の加工性が許容可能なままであることが実証されている。さらに、以下の実施例から、MPPが存在する場合に、多価アルコーを添加することによって、ポリアミド組成物の老化後の引張り強さ保持率が44%から65%(約48%の向上)に上昇するが、MPPの代わりにベーマイトを使用した場合、多価アルコールを添加することによって、ポリアミド組成物の老化後の引張り強さ保持率が45〜48%から77〜83%(約60%以上の向上)に上昇することも実証されている。
したがって、本明細書で開示されるポリアミド組成物は、500時間の老化後に約70%以上、または約70%〜90%、または約75%〜90%の引張り強さ保持率を有し得る。本明細書で用いられる引張り強さは、ISO527−2/1Aに従って決定され、500時間の老化は、210℃で設定されたエアオーブン内で試験試料を500時間コンディショニングすることを含む。
本明細書で開示されるポリアミド組成物は、射出成形、吹込み成形、押出し成形、または熱成形などの公知の溶融加工手段を用いて物品に形成することができる。
したがって、上述のポリアミド組成物によって形成された成形物品がさらに本明細書において開示される。一実施形態において、成形物品は、種々の電気/電子用途において使用することができる。例えば、成形物品は、回路遮断器、コネクター、巻型、接続箱、インバーター、スイッチ、継電器、ランプソケット、モーター、およびプリンター等から選択され得る。さらに、成形物品は、インタークーラ(CAC);シリンダーヘッドカバー(CHC);油受皿;エンジン冷却システム(サーモスタットおよびヒーター・ハウジングおよび冷却液ポンプなど);排気システム(マフラーおよび触媒コンバータ用ハウジング);空気取入れ口マニホールド(AIM);およびタイミングチェーンベルトのフロントカバー;などの車両部品であり得る。
材料:
・PA66/6T:1,6−ヘキサン二酸とテレフタル酸のモル比75:25を有し、かつ以下のように製造された半芳香族ポリアミド:従来の消泡剤100g、次亜リン酸ナトリウム20g、重炭酸ナトリウム220g、80%ヘキサメチレンジアミン(HMD)水溶液2476g、および氷酢酸1584gと共に、pH8.1の51.7重量%ポリアミド66塩溶液(3928ポンド)およびpH7.6の25.2重量%ポリアミド6T塩溶液(2926ポンド)をオートクレーブに装入した。次いで、圧力を18atmに上げながら、溶液を加熱し、その時点で蒸気を排出して圧力を18atmに維持し、バッチ温度が250℃に達するまで加熱を続けた。次いで、バッチ温度をさらに280〜290℃に上げると同時に、圧力をゆっくりと0.4atmに下げた。次いで、圧力を0.4atmに保ち、温度を280〜290℃で20分間維持した。最後に、ポリマー溶融物を押出してストランドを形成し、冷却し、切断してペレットを形成した。
・PA6I/6T:商品名Zytel(登録商標)HTN503NC010でE.I.du Pont de Nemours and Company,アメリカ合衆国(以降「DuPont」)から入手される非晶質半芳香族ポリアミド;
・FR:商品名Exolit(商標)OP1230でClariant International Ltd.,スイスから入手されるジエチルホスフィン酸アルミニウムベースの難燃剤;
・MPP:商品名Melapur(商標)200/70でBASF,Germanyから入手されるポリリン酸メラミン(MPP)ベースの難燃性相乗剤;
・BMT:商品名Celasule(商標)BMT−33で河合石灰工業株式会社,日本から入手されるベーマイトベースの難燃性相乗剤;
・ZB:商品名Firebrake(商標)ZBでUS Borax,アメリカ合衆国から入手されるホウ酸亜鉛;
・GF:商品名Glass PPG3660でPPG Industries,Inc,アメリカ合衆国から入手されるガラス繊維;
・AO:商品名Irganox(商標)1098でBASF,ドイツから入手される酸化防止剤;
・多価アルコール:商品名D−Penta93でPerstorp AB,スウェーデンから入手されるジペンタエリトリトール;
・潤滑剤:商品名Crodamide(商標)212でCroda International,英国から入手される。
比較例CE1〜CE6および実施例E1およびE2:
それぞれの実施例において、約280℃で設定された温度、速度約300rpm、および処理量約20kg/時を有する26mm二軸スクリュー押出機(Coperion GmbH,ドイツ製Coperion ZSK26)において、ポリアミド組成物(各組成物の種々の成分を表1に示す)を溶融ブレンドした。押出し成形中、区域5にて第1側方供給装置を通じて、GFを供給し、区域8にて第2側方供給装置を通じて、FR、ZB、および難燃性相乗剤(例えば、MPPまたはBMT)を供給し、他のすべての成分を、主要供給装置を通じて供給した。次いで、配合された混合物をストランド状に押出し、水浴で冷却し、ペレットに切断し、70℃にて減湿オーブンで乾燥させ、次いでアルミニウム裏張り袋内に密閉した。
UL−94燃焼性評点法に従って、上記で得られたペレットを厚さ0.8mmの試験片に射出成形し、試験前に、(i)23℃、相対湿度(RH)50%で48時間、または(i)70℃のエアオーブンで168時間コンディショニングした。これらの条件での各組成物のUL−94燃焼性評点が得られ、表1にまとめた。この結果から、MPPまたはBMTも難燃性相乗剤として存在する限り、多価アルコール(つまり、ジペンタエリトリトール)を添加することによって、組成物の難燃性は影響を受けないことが実証されている。
さらに、樹脂ペレットのせん断速度1000S−1での溶融粘度(MV)をISO11443に従って測定した。各実施例の組成物に関して2つの測定値が得られ、1つは、280℃に設定された熱いキャピラリーレオメーターバレルにおける5分のホールドアップ時間を有し、もう1つは15分のホールドアップ時間を有した。各実施例における組成物のMV保持率も計算し、表1にまとめた。この結果から、多価アルコールを使用することなく、MPPを有する組成物のMV保持率は約69〜70%(CE5およびCE6)であったのに対して、BMTを有する組成物のMV保持率は約92〜96%(CE3およびCE4)であったことが実証されている。しかしながら、多価アルコールを添加すると、MPPを有する組成物のMV保持率は約21〜34%(CE1およびCE2)に低下し、約51〜70%減少し、BMTを有する組成物のMV保持率は約69〜76%(E1およびE2)に低下し、約21〜25%減少した。多価アルコールとMPPとの組み合わせを有する組成物のMV保持率がこのように低いことから、MPPを難燃性相乗剤として使用した場合、多価アルコールの添加によって、ポリアミド組成物の加工性が許容できない程度まで低下することが示されている。
各実施例の組成物の破断点引張強さおよび破断点伸びをISO527−2/1Aに従って決定した。簡潔には、溶融温度約290〜300℃および金型温度約100℃で設定されたSumitomo100T射出成形機(住友重機械工業株式会社,日本から購入)を使用して、上記で得られた樹脂ペレットをISO引張り試験片(4×10×170mm)に射出成形した。次いで、成形されたままの状態の引張り試験片の破断点引張強さおよび破断点伸びを試験速度約5mm/分で試験し、表1にまとめた。さらに、210℃で設定されたエアオーブンで引張り試験片を500時間老化し、老化した引張り試験片の破断点引張強さおよび破断点伸びも試験し、表1にまとめた。さらに、各実施例の組成物の引張り強さ保持率を計算し、表1にまとめた。この結果から、多価アルコールを使用せず、MPPを含有する組成物の引張り強さ保持率が約44%(CE5およびCE6)であるのに対して、BMTを含有する組成物の引張り強さ保持率は約45〜48%(CE3およびCE4)であったことが実証されている。しかしながら、多価アルコールを添加すると、MPPを含有する組成物の引張り強さ保持率は約65%(CE1およびCE2)であり、CE5およびCE6の保持率から約48%増加したのに対して、BMTを含有する組成物の引張り強さ保持率は約77〜83%(E1およびE2)であり、CE3およびCE4の保持率から約60〜84%増加した。
Figure 2013542311

Claims (17)

  1. 難燃性ポリアミド組成物の全重量に対して、
    (a)少なくとも1種類のポリアミド約10〜84.25重量%;
    (b)リン化合物から選択される、少なくとも1種類のハロゲン不含難燃剤約5〜20重量%;
    (c)ベーマイト約0.5〜10重量%;
    (d)2個より多いヒドロキシル基および数平均分子量(Mn)約2000以下を有する、少なくとも1種類の多価アルコール約0.25〜6重量%;および
    (e)少なくとも1種類の補強剤約10〜54重量%;
    を含む、難燃性ポリアミド組成物。
  2. 前記少なくとも1種類のポリアミドが、芳香族ポリアミドから選択される、請求項1に記載の難燃性ポリアミド組成物。
  3. 前記少なくとも1種類のポリアミドが、ポリアミドMXD,6;ポリアミド12,T;ポリアミド11,T;ポリアミド10,T;ポリアミド9,T;ポリアミド6,T;ポリアミド6,T/6,6;ポリアミド6,6/6,T;ポリアミド6,T/6,I;ポリアミド6,T/D,T;ポリアミド6,6/6,T/6,I;ポリアミド6/6,T;ポリアミド6,I/6,T;ポリアミド6,I;ポリアミドMXD,I/6,I;ポリアミドMXD,I/MXD,T/6,I/6,T;ポリアミドMXD,I/12,I;ポリアミドMXD,I;ポリアミドMACM,I/12;ポリアミドMACM,I/MACM,T/12;ポリアミド6,I/MACM,I/12;ポリアミド6,I/6,T/MACM,I/MACM,T;ポリアミド6,I/6,T/MACM,I/MACM,T/12;ポリアミドMACM,I/MACM,12;およびその2種類以上の混合物;からなる群から選択される、請求項1に記載の難燃性ポリアミド組成物。
  4. 前記少なくとも1種類のポリアミドが、脂肪族ポリアミドから選択される、請求項1のいずれかに記載の難燃性ポリアミド組成物。
  5. 前記少なくとも1種類のポリアミドが、ポリアミド6;ポリアミド6,6;ポリアミド4,6;ポリアミド6,10;ポリアミド6,12;ポリアミド11;ポリアミド12;ポリアミド9,10;ポリアミド9,12;ポリアミド9,13;ポリアミド9,14;ポリアミド9,15;ポリアミド6,16;ポリアミド9,36;ポリアミド10,10;ポリアミド10,12;ポリアミド10,13;ポリアミド10,14;ポリアミド12,10;ポリアミド12,12;ポリアミド12,13;ポリアミド12,14;ポリアミド6,14;ポリアミド6,13;ポリアミド6,15;ポリアミド6,16;ポリアミド6,13;およびその2種類以上の混合物;からなる群から選択される、請求項1に記載の難燃性ポリアミド組成物。
  6. 前記少なくとも1種類のポリアミドが、ポリアミド6,6;ポリアミド6,6/6,T;ポリアミド6,T/6,6;ポリアミド6,I/6,T;ポリアミド6,T/6,I;およびその2種類以上の混合物;からなる群から選択される、請求項1に記載の難燃性ポリアミド組成物。
  7. 前記少なくとも1種類のポリアミドが、ポリアミド6,6/6,Tである、請求項1に記載の難燃性ポリアミド組成物。
  8. 前記少なくとも1種類のハロゲン不含難燃剤が、式(I)のホスフィン酸塩、式(II)のジホスフィン酸塩、およびその組み合わせまたはポリマー
    Figure 2013542311

    (式中、RおよびRは同一または異なり、かつRおよびRのそれぞれが、水素または直鎖状もしくは分岐状C−Cアルキル基またはアリールであり;Rは、直鎖状または分岐状C−C10アルキレン基、C−C10アリーレン基、アルキル−アリーレン基、またはアリール−アルキレン基であり;Mは、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオン、亜鉛イオン、チタンイオン、およびその2種類以上の組み合わせからなる群から選択され;mは2または3の整数であり;nは1または3の整数であり;xは1または2の整数である)
    からなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の難燃性ポリアミド組成物。
  9. 前記少なくとも1種類の多価アルコールが、トリペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトール、ペンタエリトリトール、およびその2種類以上の組み合わせからなる群から選択される、請求項1から8のいずれか一項に記載の難燃性ポリアミド組成物。
  10. 前記少なくとも1種類の多価アルコールが、ジペンタエリトリトールである、請求項19に記載の難燃性ポリアミド組成物。
  11. 前記少なくとも1種類の補強剤が、ガラス繊維、炭素繊維、珪灰石のウィスカ、チタン酸カリウムのウィスカ、モンモリロナイト、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、シリカ、粘土、カオリン、ガラス粉末、ガラスビーズ、ポリマー粉末、およびその2種類以上の混合物からなる群から選択される、請求項1から10のいずれか一項に記載の難燃性ポリアミド組成物。
  12. 前記少なくとも1種類の補強剤が、ガラス繊維から選択される、請求項1から10のいずれか一項に記載の難燃性ポリアミド組成物。
  13. 前記難燃性ポリアミド組成物の全重量に対して、前記少なくとも1種類のポリアミド、前記少なくとも1種類のハロゲン不含難燃剤、前記ベーマイト、前記少なくとも1種類の多価アルコール、および前記少なくとも1種類の補強剤の含有率レベルが:
    (a)それぞれ、約10〜83.75重量%、約5〜20重量%、約1〜9重量%、約0.25〜6重量%、および約10〜55重量%;または
    (b)それぞれ、約10〜83.5重量%、約5〜20重量%、約1〜9重量%、約0.5〜6重量%、および約10〜55重量%;または
    (c)それぞれ、約19〜82.75重量%、約5〜17重量%、約2〜8重量%、約0.25〜6重量%、および約10〜50重量%;または
    (d)それぞれ、約19〜82.5重量%、約5〜17重量%、約2〜8重量%、約0.5〜6重量%、および約10〜50重量%;または
    (e)それぞれ、約19〜82重量%、約5〜17重量%、約2〜8重量%、約1〜6重量%、および約10〜50重量%;または
    (f)それぞれ、約19.5〜81重量%、約5〜17重量%、約2〜8重量%、約2〜5.5重量%、および約10〜50重量%;または
    (g)それぞれ、約29〜77.75重量%、約8〜17重量%、約4〜8重量%、約0.25〜6重量%、および約10〜40重量%;または
    (h)それぞれ、約29〜77.5重量%、約8〜17重量%、約4〜8重量%、約0.5〜6重量%、および約10〜40重量%;または
    (i)それぞれ、約29〜77重量%、約8〜17重量%、約4〜8重量%、約1〜6重量%、および約10〜40重量%;または
    (j)それぞれ、約29.5〜76重量%、約8〜17重量%、約4〜8重量%、約2〜5.5重量%、および約10〜40重量%;または
    (k)それぞれ、約29〜77.75重量%、約8〜17重量%、約4〜8重量%、約0.25〜6重量%、および約10〜40重量%である、請求項1から12のいずれか一項に記載の難燃性ポリアミド組成物。
  14. ISO527−2/1Aに従って決定される、500時間の老化後の引張り強さ保持率約70%以上、または約70%〜90%、または約75%〜90%を有する、請求項1から13のいずれか一項に記載の難燃性ポリアミド組成物。
  15. 請求項1から14のいずれか一項に記載の難燃性ポリアミド組成物を含む、物品。
  16. 成形物品である、請求項15に記載の物品。
  17. 回路遮断器、コネクター、巻型、接続箱、インバーター、スイッチ、継電器、ランプソケット、モーター、およびプリンターからなる群から選択される、請求項15に記載の物品。
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