JP2013540186A - 熱的に表面後架橋された水吸収性ポリマー粒子の製法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、熱的に表面後架橋された水吸収性ポリマー粒子の製法に関し、その際、吸水性ポリマー粒子は、熱的表面後架橋の前、間又は後に、少なくとも1つの多価金属塩で被覆され、かつ前記多価金属塩は、グリコール酸のアニオン又はグリコール酸誘導体のアニオンを含有する。

Description

本発明は、熱的に表面後架橋された水吸収性ポリマー粒子の製法に関し、その際、吸水性ポリマー粒子は、熱的表面後架橋の前、間又は後に、少なくとも1つの多価金属塩で被覆され、かつ前記多価金属塩は、グリコール酸のアニオン又はグリコール酸誘導体のアニオンを含有する。
本発明の更なる実施態様は、請求項、説明及び実施例から推測できる。すでに上記した及び下記の本発明の対象の特徴は、それぞれの場合に記載した組み合わせだけではなく、発明の範囲を外れることなく他の組み合わせでも使用できる。
水吸収性ポリマーは、特に(共)重合した親水性モノマー、適切なグラフトベース上の1つ又は複数の親水性モノマーのグラフト(共)重合から、架橋セルロースエーテル又はスターチエーテル、架橋カルボキシメチルセルロース、部分的に架橋したポリアルキレンオキシド、又は水性液体中で膨潤可能な天然生成物、例えば、グアール誘導体から形成されるポリマーである。このようなポリマーは水溶液を吸収する生成物として、例えば、おむつ、タンポン、生理用ナプキン及び他の衛生用品を製造するために使用され、また市場向け野菜栽培における保水剤としても使用される。しばしば、水吸収性ポリマーは、"吸収体樹脂"、"超吸収体"、"超吸収ポリマー"、"吸収ポリマー"、"吸収ゲル材料"、"親水性ポリマー"、"ヒドロゲル"又は"超吸収剤"とも称される。
吸水性ポリマーの製造は、研究論文"Modern Superabsorbent Polymer Technology", F. L. Buchholz and A.T.Graham,Wiley−VCH,1998,71〜103頁に記載されている。
例えば、おむつ中での液体伝導率及び圧力下の吸収容量のような使用特性を改善するために、吸水性ポリマー粒子は、一般に表面後架橋される。この表面後架橋は、水性ゲル相で実施できる。しかし、有利には、乾燥され、粉砕されかつ分級されたポリマー粒子(ベースポリマー)は、表面上において表面後架橋剤で被覆され、かつ熱的に表面後架橋される。このために適切な架橋剤は、吸水性ポリマー粒子のカルボキシレート基と共有結合を形成できる少なくとも2個の基を有する化合物である。
液体伝導率の決定は、例えば、EP 0640330A1による液体伝導率(SFC)又はUS2005/0256757によるゲル床浸透率(GBP)により行うことができる。更に、組み合わされた方法も慣用的であり、これはおむつの中での吸収容量、圧力下の吸収容量、吸い上げ作用及び液体伝導率、例えば、WO2006/042704A1に記載されているような移動値(TW)、又はEDANAにより推奨されている試験法No.WSP243.1−05"Permeability Dependent Absorption Under Pressure"の適切な組み合わせを決定する。これらの組み合わせ法は、特に適切である。それというのも、これらは特にセルロースを僅かにしか含まないか又は全く含まないおむつに関連する情報を提供するからである。
US5599335には、高い液体伝導率(SFC)を有する粗い粒子が開示されている。更に、液体伝導率(SFC)を表面後架橋により促進できるが、しかしその際に吸水性ポリマー粒子の遠心分離保持容量(CRC)及びそれにより吸収容量が常に落ちることが教示されている。
内部架橋(ベースポリマー中でのより多くの架橋剤)を多くすることにより、かつより強い表面後架橋(より多くの表面後架橋剤)により、遠心分離保持容量(CRC)を犠牲にして液体伝導率(SFC)を増すことができることは当業者には一般に公知である。
US4043952には、多価カチオンの塩での吸水性ポリマー粒子の被覆が開示されている。
US2002/128618、US2004/265387及びWO2005/080479A1には、液体伝導率(SFC)を高めるためのアルミニウム塩での被覆が開示しされている。
WO2004/069293A1には、多価カチオンの水溶性塩で被覆された吸水性ポリマー粒子が開示されている。該ポリマー粒子は、改善された液体伝導率(SFC)及び改善された吸水容量を有する。
WO2004/069404A1には、49.2g/cm2(AUL0.7psi)の圧力下での吸収及び遠心分離容量(CRC)にそれぞれ類似した数値を有する耐塩性の吸水性ポリマー粒子が開示されている。
WO2004/069915A2には、高い液体伝導率(SFC)を有する吸水性ポリマー粒子を製造する方法が記載されていて、これは同時に強いウィッキング作用を提供する。すなわち、水性液体を重力に逆らって吸収できることを意味する。ポリマー粒子のウィッキング作用は、特殊な表面特性により達成される。このために、180μm未満の大きさを有する粒子は、ベースポリマーから除去され、凝集され、かつ予め除去された180μmよりも大きい粒子と合わせられる。
WO2000/053644A1、WO2000/053664A1、WO2005/108472A1及びWO2008/092843A1には、同様に多価カチオンでの被覆が開示されている。
WO2009/041731A1には、液体伝導率(SFC)及び遠心分離保持容量(CRC)の改善のために多価カチオン及び脂肪酸での被覆が教示されている。しかし、脂肪酸は吸収性ポリマー粒子の水性抽出物の表面張力を下げ、ひいてはおむつの漏れのリスクを高めてしまう。
US2010/0247916には、多価カチオンの塩基性塩の使用、特にゲル床浸透率(GBP)及び49.2g/cm2(AUL0.7psi)の圧力下にて吸収を改善するための使用が開示されている。
超薄型の衛生用品には、特に粗い粒(粒子)の無い吸水性ポリマー粒子が必要とされる。それというのも、これらは知覚可能であり、かつ消費者により拒否されるからである。しかし、これは経済的な理由で、吸水性ポリマー粒子の粒子サイズ分布の最適化において全体的なおむつの構造を考慮する必要があるかもしれない。粗い粒子サイズ分布は、おむつの中での吸収容量と液体伝導率の良好な割合につながるが、しかし、このために一般に適切な繊維質の液体分布層を吸収性コア上に被覆するか又は粗い粉末を柔らかい不織布で後ろからも覆う必要がある。
液体伝導率(SFC)は、粒子が小さくなるほどより一層少なくなる。他方で、小さなポリマー粒子は、ゲル層中のウィッキング作用により液体輸送を改善する小さなポアによってももたらされる。
超薄型の衛生用品では、これは重要な役割を担う。それというのも、これらは50〜100質量%までが吸水性ポリマー粒子から成る吸収性コアを有することができるからであるであり、その結果、ポリマー粒子は液体の貯蔵機能も活動的(ウィッキング作用)機能及び受容的液体輸送(液体伝導率)機能も担う。より多くのセルロースが、吸水性ポリマー粒子により、又は合成繊維により置き換えられるほど、貯蔵機能の他に、吸水性ポリマー粒子はより多くの輸送機能を満たさなくてはならない。
従って、本発明の対象は、衛生用品用の適切な吸水性ポリマー粒子を提供することであり、これは吸収性コアの一部、又は全体の吸収性コア中に、少なくとも局所的に吸水性ポリマー粒子を少なくとも50質量%、有利には少なくとも60質量%、より有利には少なくとも70質量%、なお有利には少なくとも80質量%、最も有利には90〜100質量%の濃度で含有する。吸収性コアは、吸水すべき水性体液を貯蔵及び保持するために使用される衛生用品の部分である。通常、これは繊維、例えば、セルロースとその中に分布している吸収性ポリマー粒子の混合物から成る。任意に、吸収性コアを一緒に保持するためにバインダー及び接着剤を使用することもできる。二者択一的に、吸水性ポリマー粒子を、互いに結合した少なくとも2個の不織布の間でポケット中に封入することもできる。衛生用品のその他の構成要素、任意に吸収性コアの外膜及びカバーは、本発明の意味する範囲で吸収性コアに含まれない。
このような吸水性ポリマー粒子を製造するために、通常の多価カチオンの被覆が使用される。特に適切であるのは、アルミニウム塩(上記参照)、ポリアミン(DE10239074A1に開示されている)及び多価カチオン、例えば、カルシウム、ジルコニウム、鉄及びアルミニウムの水不溶性ホスフェート(WO2002/060983A1に開示されている)。
水不溶性ホスフェートは、粉末として塗布されなくてはならない。これは製造法において特定の工程を必要とし、かつこれらの粉末は不利に吸水性ポリマー粒子の表面から再び剥がれることがあり、これにより所望の特性が失われてしまう。
ポリアミンは通常は圧力下に吸収容量を下げ、かつしばしば不所望な方法で吸水性ポリマー粒子の接着性を増大する。特に、接着性の増大は主要な加工技術的問題を生じる。更に、吸水性ポリマー粒子の製法においてさえもポリアミンは黄色に変わるか、又はそのエージングを加速してしまい、これはしばしば変色を導く。
多価金属カチオンの塩、特にアルミニウム、ジルコニウム及び鉄の塩は、液体伝導率において所望の効果を達成するために特に適切であるが、しかし成功は存在するアニオンによる。例えば、硫酸アルミニウムが使用される場合には、吸水性ポリマー粒子の被覆の際にも塊又は埃が容易に形成されてしまい、更に圧力下の吸収容量も下がる。乳酸アルミニウムの使用は、同様に埃の形成の問題を生じやすく、更に吸水性ポリマー粒子の被覆の際に遊離した形で存在する乳酸は著しく腐食性である。更に、通常の発酵プロセスによる乳酸の製造は高価であり、かつ大量の廃棄物を生じる。乳酸は、被覆後に水の除去により濃縮の間に凝縮してポリ乳酸になり、これは前記のもので被覆した吸水性ポリマー粒子の表面を不所望に粘着性にし得る。これにより吸水性ポリマー粒子の流動特性を損なうことになる。
その他のアルミニウム塩、又は多価カチオンと多くの有機アニオンとの塩は、所望の方法で作用しないか、又は難溶性であるので上記の水不溶性ホスフェートに対して利点がない。
従って、本発明の課題は、高い吸収容量、圧力下での高い吸収容量、高い活動的(ウィッキング作用)及び受動的液体輸送(液体伝導率)を有する吸水性ポリマー粒子を提供することであり、その際、該吸水性ポリマー粒子は特に高い液体伝導率(SFC)及び/又は高いゲル床浸透率(GBP)を有するべきであった。
更に、本発明の対象は、塗布しやすく、粉塵又は接着性の問題を有さず、かつ吸水性ポリマー粒子を製造する方法において過剰な腐食を生じない吸水性ポリマー用の適切な被覆を提供することであった。
更に、水溶液から容易に塗布され、かつ多価カチオンの難溶性の塩又は不溶性の塩により使用上の問題を有さない吸水性ポリマー粒子用の適切な被覆を提供する課題があった。
もう1つの課題は、低い平均粒子直径を有する最適化された吸水性ポリマー粒子の被覆の提供であった。
もう1つの課題は、吸水性ポリマー粒子を製造する方法の提供であり、その際、特に液体で負荷される場合に明らかな臭いの無い白色ポリマー粒子が得られる。
前記課題は、次のもの
a) 少なくとも部分的に中和されていてもよい、酸基を有する少なくとも1つの重合されたエチレン性不飽和モノマー、
b)少なくとも1つの重合された架橋剤、
c) a)で挙げたモノマーと共重合した任意に、1つ又は複数のエチレン性不飽和モノマー、
d) 任意に、1つ又は複数の水溶性ポリマー、及び
e) 少なくとも1つの反応した表面後架橋剤
を含有する吸水性ポリマー粒子の提供により解決され、その際、前記吸水性ポリマー粒子は、一般式(I)
n(X)a(Y)c(OH) (I)
の少なくとも1つの多価金属塩で、又は一般式(II)及び/又は一般式(III)
n(X)a(OH) (II)
n(Y)b(OH) (III)
[式中、
Mは、アルミニウム、ジルコニウム、鉄、チタン、亜鉛、カルシウム、マグネシウム及びストロンチウムのグループから選択される金属の多価金属カチオンであり、
nは、多価金属カチオンの原子価であり、
aは、0.1〜nの数であり、
bは、0.1〜nの数であり、
cは、0〜(n−0.1)の数であり、かつ
dは、0〜(n−0.1)の数であり、その際、一般式(I)中、a、c及びdから成る合計は、n以下であり、一般式(II)中、aとdから成る合計はn以下であり、かつ一般式(III)中、bとdから成る合計はn以下であり、
Xは、グリコール酸
Figure 2013540186
2,2’−オキシ二酢酸(ジグリコール酸)
Figure 2013540186
一般式(IV)
Figure 2013540186
[式中、
RはH又はC1〜C16−アルキルであり、
rは、1〜30の整数である]
のエトキシル化グリコール酸、
例えば、3,6−ジオキサへプタン酸
Figure 2013540186
及び3,6,9−トリオキサデカン酸
Figure 2013540186
及び一般式(V)
Figure 2013540186
[式中、sは1〜30の整数である]
のエトキシ化ジグリコール酸のグループから選択される酸の酸アニオンであり、かつ
Yは、グリセリン酸、クエン酸、乳酸、ラクトイル乳酸、マロン酸、ヒドロキシマロン酸、酒石酸、グリセリン−1,3−二リン酸、グリセリン一リン酸、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、メタンスルホン酸、リン酸及び硫酸のグループから選択される酸の酸アニオンである]
の少なくとも2個の多価金属塩で被覆されている。
本発明による吸水性ポリマー粒子は、有利には0.001〜0.5質量%、特に有利には0.005〜0.2質量%、最も有利には0.02〜0.1質量%の多価金属カチオンで被覆され、その際、多価金属カチオンの量は、一般式(I)〜(III)の金属塩中の、多価金属カチオンの全大量に対して示される。
一般式(I)の金属塩中、酸アニオンXとYの任意の混合物も可能であるが、しかし酸アニオンXから選択される酸アニオンの少なくとも50mol%、より有利には少なくとも75mol%、極めて有利には少なくとも90mol%、及び最も有利には100mol%が有利である。
本発明によれば、一般式(I)の金属塩中、酸アニオンXからだけから選択される酸アニオンが有利であり、グリコール酸の酸アニオンが特に有利である。
多価金属カチオンは、一般式(I)〜(III)の金属塩において別々に、又は任意の混合物の形で使用することもできる。有利には、アルミニウム、ジルコニウム、チタン及び鉄のカチオン、より有利にはアルミニウム及びジルコニウムのカチオン、及び最も有利にはアルミニウムのカチオンが挙げられる。
本発明による1実施態様では、単なるアルミニウムトリグリコレートが使用される。
本発明の更なる実施態様では、グリコール酸アルミニウムと、酸アニオンYを有する少なくとももう1つのアルミニウム塩の混合物が使用される。
特に有利な本発明による更なる実施態様では、酸アニオンXだけを有するアルミニウム塩の混合物が使用される。
特に有利な更なる本発明による実施態様では、酸アニオンYだけを有するアルミニウム塩の混合物が使用される。乳酸のアニオンと硫酸のアニオンを有する混合物が極めて特に有利である。
二価の金属カチオン(n=2)に関して、ヒドロキシドイオンの数(d)は、0と(n−0.1)の間、有利には(n−0.5)以下、より有利には(n−1)以下、更に有利には(n−1.3)以下、最も有利には(n−1.7)以下である。
三価の金属カチオン(n=3)に関して、ヒドロキシドイオンの数(d)は、0と(n−0.1)の間、有利には(n−0.75)以下、より有利には(n−1.5)以下、更に有利には(n−2)以下、最も有利には(n−2.5)以下である。
四価の金属カチオン(n=4)に関して、ヒドロキシドイオンの数(d)は、0と(n−0.1)の間、有利には(n−1)以下、より有利には(n−2)以下、更に有利には(n−3)以下、最も有利には(n−3.5)以下である。
重合モノマーa)の中和度は、0〜100mol%の間で変化でき、通常は30〜90mol%の範囲内である。しかし本発明による課題を満たすために、最適な吸収容量と優れた液体伝導率が組み合わされるように中和度を選択する必要がある。従って、重合モノマーa)の酸基は、有利には45mol%より多くまで、より有利には55mol%より多くまで、特に有利には65mol%より多くまで、とりわけ有利には68mol%より多くまで、かつ最大で80mol%まで、更に有利には最大で76mol%まで、とりわけ有利には最大で74mol%まで、極めて有利には最大で72mol%まで中和される。
重合モノマーa)、重合架橋剤b)及び重合モノマーc)に適切なモノマーは、下記のモノマーi)、架橋剤ii)及びモノマーiii)である。
水溶性ポリマーd)にとって適切な水溶性ポリマーは、下記の水溶性ポリマーiv)である。
反応した表面後架橋剤e)にとって適切な表面後架橋剤は、下記の表面後架橋剤v)である。
吸水性ポリマー粒子は、通常は最大で1000μmまでの粒子サイズを有し、粒子サイズは有利には900μm未満、特に850μm未満、更に有利には800μm未満、より有利には700μm未満、最も有利には600μm未満である。吸水性ポリマー粒子は、少なくとも50μm、有利には少なくとも100μm、より有利には少なくとも150μm、更に有利には少なくとも200μm、最も有利には少なくとも300μmの粒子サイズを有する。粒子サイズは、EDANAにより推奨されている試験法No.WSP220.2−05"Particle Size Distribution"により決定できる。
吸水性ポリマー粒子の2質量%未満、特に有利には1.5質量%未満、とりわけ有利には1質量%未満が150μmよりも少ない粒子サイズを有するのが有利である。
吸水性ポリマー粒子の2質量%未満、特に有利には1.5質量%未満、とりわけ有利には1質量%未満が850μmを上回る粒子サイズを有するのが有利である。
吸水性ポリマー粒子の少なくとも90質量%、有利には少なくとも95質量%、特に有利には少なくとも98質量%、とりわけ有利には少なくとも99質量%が150〜850μmの粒子サイズを有するのが有利である。
有利な1実施態様では、吸水性ポリマー粒子の少なくとも90質量%、有利には少なくとも95質量%、特に有利には少なくとも98質量%、とりわけ有利には少なくとも99質量%が150〜700μmの粒子サイズを有するのが有利である。
更に有利な1実施態様では、吸水性ポリマー粒子の少なくとも90質量%、有利には少なくとも95質量%、特に有利には少なくとも98質量%、とりわけ有利には少なくとも99質量%が200〜700μmの粒子サイズを有するのが有利である。
もう1つの更に有利な実施態様では、吸水性ポリマー粒子の少なくとも90質量%、有利には少なくとも95質量%、特に有利には少なくとも98質量%、とりわけ有利には少なくとも99質量%が150〜600μmの粒子サイズを有するのが有利である。
もう1つの更に有利な実施態様では、吸水性ポリマー粒子の少なくとも90質量%、有利には少なくとも95質量%、特に有利には少なくとも98質量%、とりわけ有利には少なくとも99質量%が200〜600μmの粒子サイズを有するのが有利である。
もう1つの特に有利な実施態様では、吸水性ポリマー粒子の少なくとも90質量%、有利には少なくとも95質量%、特に有利には少なくとも98質量%、とりわけ有利には少なくとも99質量%が300〜600μmの粒子サイズを有するのが有利である。
本発明による吸水性ポリマー粒子の水含有量は、有利には6質量%未満、特に有利には4質量%未満、とりわけ有利には3質量%未満である。より多くの水含有量も自明ながら可能であるが、しかし通常は吸収容量を下げてしまうので有利ではない。
23℃での膨潤した吸水性ポリマー粒子の水性抽出物の表面張力は、通常は少なくとも0.05N/m、有利には少なくとも0.055N/m、有利には少なくとも0.06N/m、特に有利には少なくとも0.065N/m、とりわけ有利には少なくとも0.068N/mである。
吸水性ポリマー粒子の遠心分離保持容量(CRC)は、通常は少なくとも24g/g、有利には少なくとも26g/g、より有利には少なくとも28g/g、特に有利には少なくとも30g/g、極めて有利には少なくとも34g/g、かつ通常は50g/gを上回らない。
49.2g/cm2(AUL0.7psi)の圧力下での吸水性ポリマー粒子の吸収は、通常は少なくとも15g/g、有利には少なくとも17g/g、より有利には少なくとも20g/g、特に有利には少なくとも22g/g、極めて有利には少なくとも24g/g、かつ通常は45g/gを上回らない。
吸水性ポリマー粒子の液体伝導率(SFC)は、例えば、少なくとも20×10-7cm3s/g、通常は少なくとも40×10-7cm3s/g、有利には少なくとも60×10-7cm3s/g、より有利には少なくとも80×10-7cm3s/g、特に有利には少なくとも100×10-7cm3s/g、極めて有利には少なくとも130×10-7cm3s/g、及び通常は500×10-7cm3s/gを上回らない。
本発明による有利な吸水性ポリマー粒子は、上記の特性を有するポリマー粒子である。
本発明のもう1つの対象は、次のもの:
i)少なくとも部分的に中和されていてもよい、酸基を有する少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマー、
ii)少なくとも1つの架橋剤、
iii) i)で挙げたモノマーと共重合可能な任意に、1つ又は複数のエチレン性不飽和モノマー、及び
iv)任意に、1つ又は複数の水溶性ポリマー
を含有するモノマー溶液又はモノマー懸濁液を重合させ、その際、得られたポリマーゲルを乾燥、粉砕及び分級し、
v)少なくとも1つの表面後架橋剤
で被覆し、かつこれを熱的に表面後架橋するにより吸水性ポリマー粒子を製造する方法であり、前記方法は吸水性ポリマー粒子を、表面後架橋の前、間又は後に、一般式(I)
n(X)a(Y)c(OH)d (I)
の少なくとも1つの多価金属塩で、又は一般式(II)及び/又は一般式(III)
n(X)a(OH)d (II)
n(X)b(Y)c(OH)d (III)
[式中、
Mは、アルミニウム、ジルコニウム、鉄、チタン、亜鉛、カルシウム、マグネシウム及びストロンチウムのグループから選択される金属の多価金属カチオンであり、
nは、多価金属カチオンの原子価であり、
aは、0.1〜nの数であり、
bは、0.1〜nの数であり、かつ
cは、0〜(n−0.1)の数であり、かつ
dは、0〜(n−0.1)の数であり、その際、一般式(I)中、a、c及びdから成る合計はn以下であり、一般式(II)中、aとdから成る合計はn以下であり、かつ一般式(III)中、bとdから成る合計はn以下であり、
Xは、グリコール酸
Figure 2013540186
2,2’−オキシ二酢酸(ジグリコール酸)
Figure 2013540186
一般式(IV)
Figure 2013540186
[式中、
RはH又はC1〜C16−アルキルであり、かつ
rは、1〜30の整数である]
のエトキシル化グリコール酸、
例えば、3,6−ジオキサへプタン酸
Figure 2013540186
及び3,6,9−トリオキサデカン酸
Figure 2013540186
及び一般式(V)
Figure 2013540186
[式中、sは1〜30の整数である]
のエトキシ化ジグリコール酸のグループから選択される酸の酸アニオンであり、かつ
Yは、グリセリン酸、クエン酸、乳酸、ラクトイル乳酸、マロン酸、ヒドロキシマロン酸、酒石酸、グリセリン−1,3−二リン酸、グリセリン一リン酸、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、メタンスルホン酸、リン酸及び硫酸のグループから選択される酸の酸アニオンである]
の少なくとも2個の多価金属塩で被覆されていることを特徴とする。
一般式(I)の金属塩中、酸アニオンXとYの任意の混合物も可能であるが、しかし、酸アニオンXから選択される酸アニオンの少なくとも50mol%、より有利には少なくとも75mol%、最も有利には少なくとも90mol%、及び最も有利には100mol%が有利である。
本発明によれば、一般式(I)の金属塩中、酸アニオンは、酸アニオンXからだけ選択され、特に有利にはグリコール酸の酸アニオンである。
多価金属カチオンは、全て個々に又は任意の混合物の形で一般式(I)〜(III)の金属塩において使用でき、アルミニウム、ジルコニウム、チタン及び鉄のカチオンが有利であり、アルミニウム及びジルコニウムのカチオンがより有利であり、アルミニウムのカチオンが最も有利である。
本発明による実施態様では、単にアルミニウムトリグリコレートが使用される。
もう1つの本発明による実施態様では、アルミニウムグリコレートと、酸アニオンYを有する少なくとももう1つのアルミニウム塩の混合物が使用される。
特に有利な更なる本発明による実施態様では、酸アニオンXだけを有するアルミニウム塩の混合物が使用される。
特に有利な更なる実施態様では、酸アニオンYだけを有するアルミニウム塩の混合物が使用される。とりわけ有利には、乳酸のアニオンと硫酸のアニオンを含有する混合物である。
特に有利な更なる本発明による実施態様では、吸水性ポリマー粒子は、一般式(II)及び/又は一般式(III)の少なくとも2個の多価金属塩で連続的に被覆され、特に熱的な表面後架橋の前に、一般式(II)及び/又は一般式(III)の少なくとも1つの多価金属塩で、及び熱的な表面後架橋の後に、一般式(II)及び/又は一般式(III)のもう1つの多価金属塩で被覆される。
二価の金属カチオン(n=2)に関しては、ヒドロキシドイオンの数(d)は、0〜(n−0.1)の間、有利には(n−0.5)以下、より有利には(n−1)以下、なお有利には(n−1.3)以下、最も有利には(n−1.7)以下である。
3価の金属カチオン(n=3)に関しては、ヒドロキシドイオンの数(d)は、0〜(n−0.1)の間、有利には(n−0.75)以下、より有利には(n−1.5)以下、なお有利には(n−2)以下、最も有利には(n−2.5)以下である。
4価の金属カチオン(n=4)に関しては、ヒドロキシドイオンの数(d)は、0〜(n−0.1)の間、有利には(n−1)以下、より有利には(n−2)以下、なお有利には(n−3)以下、最も有利には(n−3.5)以下である。
一般式(I)〜(III)の多価金属塩は、ヒドロキシド、例えば、水酸化アルミニウム又はアルミン酸ナトリウムと、少なくとも1つの酸、例えば、グリコール酸との反応により製造できる。反応は有利には水溶液又は分散液中で行われる。
同様に、少なくとも1つの多価金属カチオンの1つ又は複数の相応する塩基性金属塩と、酸又は酸混合物、例えば、グリコール酸及び乳酸を水溶液中で反応させることもできる。
ヒドロキシドの代わりに、より揮発性の酸の酸アニオンとの塩、例えば、酢酸アルミニウムを使用することもでき、その際に、より揮発性の酸を引き続き例えば、加熱、真空により、又は反応溶液を蒸気、空気又は不活性ガスでストリッピングすることにより、完全に又は部分的に除去することができる。
二者択一的に、少なくとも2個の多価金属塩、例えば、酢酸アルミニウム及びアルミニウムトリグリコレートを純粋な物質として選択し、互いに例えば撹拌下、加熱下又は冷却下に水中に溶かし、かつこのように一般式(I)の溶解した多価金属塩に変換することができる。
更に、少なくとも1つの水溶性又は酸溶解性多価金属塩を、所望の酸アニオンをもたらし、かつそのカチオンが少なくとも1つの水溶性又は酸溶解性金属塩のアニオンと沈殿する少なくとも1つの更なる水溶性塩と反応させることができる。この沈殿物は、例えば、溶解性の溶液フラクションだけが使用されるように濾別できる。同様に、水性スラリー又は分散液中に沈殿物が残っていてもよく、かつこれを直接に使用することもできる。例えば、硫酸アルミニウムの水溶液又は任意のミョウバンを所望する量のカルシウム又はストロンチウムのグリコレート及び/又はラクテートと、任意に撹拌下及び冷却下又は加熱下に反応させることができ、その際、不溶性の硫酸カルシウムが沈殿し、かつ所望のアルミニウム塩が溶液中に残る。同様に、一般式(I)〜(III)の他の多価金属塩の溶液を製造することもできる。
同様に、一般式(I)〜(III)の少なくとも1つの多価金属塩を、例えば粉末の形の元素金属を所望の酸又はその混合物中に溶かすことにより製造できる。これは、濃縮酸の中又は水溶液中で行うことができる。特に、乳酸のように高度に腐食性の酸の存在では、これは可能な合成経路である。
アルミニウム塩及びジルコニウム塩の安定した水溶液の製法は、US5233065、US5268030及びUS5466846に挙げられている。これらは、同じ形で一般式(I)〜(III)の多価金属塩の製造に使用することもできる。
もう1つの実施態様では、一般式(I)〜(III)の少なくとも1つの多価金属塩の水溶液又は分散液には、その合成の前、間又は後に、少なくとも1つの表面後架橋剤が添加され、有利には、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、グリセリン、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキサゾリドン、2−オキサゾリドン、エチレンカーボネート及びプロピレンカーボネートのグループからのものである。添加量の量に関しては、以下に記載するような表面後架橋に関する制限が当てはまる。
このように製造された溶液は、直接に又は更に希釈した形で使用される。この実施態様の特別な利点は、このように製造された溶液の高い貯蔵安定性である。
一般式(I)〜(III)の少なくとも1つの多価金属塩の水溶液は、一般に真溶液又はコロイド溶液であるが、時折懸濁液である。
吸水性ポリマー粒子は、通常は水不溶性である。
モノマーi)は、有利には水溶性である。すなわち、23℃の水中での溶解度は、通常は少なくとも1g/水100g、有利には少なくとも5g/水100g、特に有利には少なくとも25g/水100g、最も有利には35g/水100gである。
適切なモノマーi)は、例えば、エチレン性不飽和カルボン酸、例えば、アクリル酸、メタクリル酸及びイタコン酸である。特に有利なモノマーは、アクリル酸とメタクリル酸である。アクリル酸が極めて有利である。
更に適切なモノマーi)は、例えば、エチレン性不飽和スルホン酸、例えば、スチレンスルホン酸及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AMPS)である。
不純物は、重合に著しい影響を与え得る。従って、使用される原料は出来るだけ高い純度を有するべきである。従って、特にモノマーi)を精製するのが有利である。適切な精製法は、例えばWO2002/055469A1、WO2003/078378A1及びWO2004/035514A1に記載されている。適切なモノマーi)は、例えば、WO2004/035514A1により精製されたアクリル酸であり、かつアクリル酸99.8460質量%、酢酸0.0950質量%、水0.0332質量%、プロピオン酸0.0203質量%、フルフラル0.0001質量%、無水マレイン酸0.0001質量%、ジアクリル酸0.0003質量%及びヒドロキノンモノメチルエーテル0.0050質量%を有する。
モノマーi)中のアクリル酸及び/又はその塩の割合は、有利には少なくとも50mol%、特に有利には少なくとも90mol%、とりわけ有利には少なくとも95mol%である。
モノマーi)は、通常は重合阻害剤、有利にはヒドロキノンモノエーテルを貯蔵安定剤として有する。
モノマー溶液は、有利には中和されていないモノマーi)に対して、ヒドロキノンモノエーテルを250質量ppmまで、有利には最大で130質量ppm、特に有利には最大で70質量ppm、有利には少なくとも10質量ppm、特に有利には少なくとも30質量ppm、特に約50質量ppm有する。例えば、モノマー溶液を製造するために、酸基を有するエチレン性不飽和モノマーと、相応の含有量のヒドロキノンモノエーテルが使用される。
有利なヒドロキノンモノエーテルは、ヒドロキノンモノメチルエーテル(MEHQ)及び/又はα−トコフェロール(ビタミンE)である。
適切な架橋剤ii)は、架橋に適切な少なくとも2個の基を有する化合物である。このような基は、例えば、ラジカルによりポリマー鎖に組み込み重合可能なエチレン性不飽和基であり、かつモノマーi)の酸基と共有結合を形成できる官能基である。更に、モノマーa)の少なくとも2個の酸基と配位結合を形成できる多価金属塩も架橋剤ii)として適切である。
架橋剤ii)は、ポリマーネットワークにラジカルにより組み込み重合できる有利には少なくとも2個の重合可能な基を有する化合物である。適切な架橋剤ii)は、例えば、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、アリルメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリアリルアミン、テトラアリルアンモニウムクロリド、テトラアリルオキシエタン(例えば、EP0530438A1に記載されている)、ジアクリレート及びトリアクリレート(例えば、EP0547847A1、EP−0559476A1、EP0632068A1、WO93/21237A1、WO2003/104299A1、WO2003/104300A1、WO2003/104301A1及びDE10331450A1に記載されている)、アクリレート基の他に、更なるエチレン性不飽和基を含有する混合アクリレート(例えば、DE10331456A1及びDE10355401A1に記載されている)、又は架橋剤混合物(例えば、DE19543368A1、DE19646484A1、WO90/15830A1及びWO2002/32962A2に記載されている)。
適切な架橋剤ii)は、特にN,N’−メチレンビスアクリルアミド及びN,N’−メチレンビスメタクリルアミド、ポリオールの不飽和モノカルボン酸又はポリカルボン酸のエステル、例えば、ジアクリレート又はトリアクリレート、例えば、ブタンジオールジアクリレート、エチレングリコールジアクリレート及びトリメチロールプロパントリアクリレート、及びアリル化合物、例えば、アリルアクリレート、アリルメタクリレート、トリアリルシアヌレート、メレイン酸ジアリルエステル、ポリアリルエステル、テトラアリルオキシエタン、トリアリルアミン、テトラアリルエチレンジアミン、リン酸のアリルエステル、ならびにビニルリン酸誘導体(例えば、EP0343427A1に記載されている)。更に適切な架橋剤ii)は、ペンタエリトリトールジエーテル、ペンタエリトリトールトリアリルエーテル及びペンタエリトリトールテトラアリルエーテル、ポリエチレングリコールジアリルエーテル、エチレングリコールジアリルエーテル、グリセリンジ−及びトリアリルエーテル、ソルビトールをベースとするポリアリルエーテル、ならびにそのエトキシ化変異体である。本発明による方法で使用可能であるのは、ポリエチレングリコールのジアクリレート及びジメタクリレートであり、その際、使用されるポリエチレングリコールは、300〜1000の間の分子量を有する。
しかし、特に有利な架橋剤ii)は、3回〜15回エトキシル化されたグリセリンの、3〜15回エトキシル化されたトリメチロールプロパンのジアクリレート及びトリアクリレート、特に3回エトキシル化されたグリセリン又はトリメチロールプロパンのジアクリレート及びトリアクリレート、3回プロポキシル化されたグリセリン又はトリメチロールプロパンのジアクリレート及びトリアクリレート、ならびに3回混ぜられてエトキシル化又はプロポキシル化されたグリセリン又はトリメチロールプロパンのジアクリレート及びトリアクリレート、15回〜25回エトキシル化されたグリセリン、トリメチロールエタン又はトリメチロールプロパンのジアクリレート及びトリアクリレート、ならびに40回エトキシル化されたグリセリン、トリメチロールエタン又はトリメチロールプロパンのジアクリレート及びトリアクリレートである。
とりわけ有利な架橋剤ii)は、アクリル酸又はメタクリル酸でジアクリレート又はトリアクリレート、又はジメタクリレート又はトリメタクリレートにエステル化された複数回エトキシル化及び/又はプロポキシル化されたグリセリン、例えば、DE10319462A1に記載されているようなものである。特に有利であるのは、3回〜10回エトキシル化されたグリセリンのジアクリレート及び/又はトリアクリレートである。とりわけ有利であるのは、1〜5回エトキシル化及び/又はプロポキシル化されたグリセリンのジアクリレート又はトリアクリレートである。最も有利であるのは、3回〜5回エトキシル化された及び/又はプロポキシル化されたグリセリンのトリアクリレートである。これは、吸収性ポリマー粒子中での特に低い残基含有量(通常は10ppmを下回る)により傑出し、かつそれにより製造された膨潤した吸水性ポリマー粒子の水性抽出物は、同じ温度の水と比べて殆ど変化しない表面張力(通常は、23℃で少なくとも0.068N/m)を有する。
架橋剤ii)の量は、それぞれモノマーi)に対して有利には0.05〜2.5質量%、特に有利には0.1〜1質量%、殊に有利には0.3〜0.6質量%である。架橋剤の含有量が上昇すると、遠心分離保持容量(CRC)は低下し、かつ21.0g/m2の圧力下での吸収は、最大を突破する。
モノマーi)と共重合可能なエチレン性不飽和モノマーiii)は、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリレート、ジエチルアミノプロピルアクリレート、ジメチルアミノブチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノネオペンチルアクリレート及びジメチルアミノネオペンチルメタクリレートである。
水溶性ポリマーiv)として、ポリビニルアルコール、ポリビニルアミン、ポリビニルピロリドン、デンプン、デンプン誘導体、変性セルロース、例えばメチルセルロース又はヒドロキシエチルセルロース、ゼラチン、ポリグリコール、例えばポリエチレングリコール、又はポリアクリル酸、有利にはデンプン、デンプン誘導体および変性セルロースを使用することができる。
通常は、モノマー水溶液が使用される。モノマー溶液の含水量は、有利には40〜75質量%、特に有利には45〜70質量%、殊に有利には50〜65質量%である。また、モノマー懸濁液、即ち過剰量のモノマーi)を有するモノマー溶液、例えばアクリル酸ナトリウムを使用することも可能である。含水量が上昇すると、引続く乾燥の際にエネルギー費用は上昇し、含水量が減少すると、重合の熱は不十分にしか除去されない。
有利な重合阻害剤は、最適な作用のために溶解した酸素を必要とする。従って、モノマー溶液又はモノマー懸濁液からは、重合前に不活性化により、即ち不活性ガス、有利には窒素または二酸化炭素を用いた還流により溶解した酸素が取り除かれてよい。有利には、前記モノマー溶液又はモノマー懸濁液の酸素含量は、重合前に、1質量ppmよりも少なく、特に有利に0.5質量ppmよりも少なく、殊に有利に0.1質量ppmよりも少なく低下される。
モノマー溶液又はモノマー懸濁液、又はそれらの原料には、重合反応を良好に制御するために任意に全て公知のキレート形成剤を供給することができる。適切なキレート形成剤は、例えば、リン酸、二リン酸、三リン酸、ポリリン酸、クエン酸、酒石酸ならびにその塩である。
更に適切であるのは、例えばイミノ二酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、ニトロ三酢酸、ニトリロトリプロピオン酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、トリエチレンテトラアミンヘキサ酢酸、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)グリシン及びトランス−1,2−ジアミノシクロヘキサン四酢酸ならびにその塩である。使用量は、通常はモノマーi)に対して1〜30000ppm、有利には10〜1000ppm、有利には20〜600ppm、より有利には50〜400ppm、最も有利には100〜300ppmである。
適切なベースポリマー及び更に適切なモノマーi)の製造は、例えば、DE19941423A1、EP0686650A1、WO2001/45758A1及びWO2003/104300A1に記載されている。
反応は、WO2001/038402A1に記載されているようなニーダー又はEP0955086A1に記載されているようなベルト反応器で実施される。
また、逆懸濁重合による製法又は液滴重合による製法も有利である。両方の方法では、丸いベースポリマー粒子が得られるが、しばしば楕円形の形状である。液滴重合では、ベースポリマー粒子も製造可能であるが、これは重合の後に、かつ更に表面後架橋せずに既に高密度な粒子の表面架橋を有する。
ベースポリマー粒子の形状は任意に選択できる。例えば、平滑な表面を有するフラグメントの形の不規則な粒子、粗い表面を有する不規則な粒子、粒子凝集物、丸い粒子又は楕円形の粒子を使用できる。
この場合に、重合は有利には熱及び/又はレドックス開始剤系によりもたらされるのが有利である。熱開始剤は、アゾ開始剤、ペルオキソジスルフェート、ペルオキソジホスフェート及びヒドロペルオキシドが適切である。ペルオキソ化合物、例えば、過酸化水素、t−ブチルヒドロペルオキシド、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、及び過硫酸ナトリウムは、有利には、レドックス開始剤系において少なくとも1つの開始剤成分としても使用できる。ペルオキシドは、例えば、in situでグルコースとグルコースオキシダーゼの混合物により存在する酸素、又は他の酵素系により存在する酸素の還元によっても得られる。
還元成分として、例えば、アスコルビン酸、ビスルフィット、チオスルフェート、2−ヒドロキシ−2−スルホナト酢酸、2−ヒドロキシ−2−スルフィナト酢酸、もしくはそれらの塩、ポリアミン、例えば、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンを使用できる。
得られたポリマーゲルの酸基は、有利には45mol%よりも多くまで、更に有利には55mol%よりも多くまで、特に有利には65mol%よりも多くまで、とりわけ有利には68mol%よりも多くまで、及び有利には最高で80mol%まで、有利には最大で76mol%まで、特に有利には最大で74mol%まで、極めて特に有利には最大で72mol%まで中和され、その際、通常の中和剤を使用できる。その例は、アンモニア、アミン、例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、又はジメチルアミノエタノールアミン、有利にはアルカリ金属ヒドロキシド、アルカリ金属オキシド、アルカリ金属カーボネート、又はアルカリ金属炭酸水素塩及びこれらの混合物を使用できる。その際に、ナトリウム及びカリウムは、アルカリ金属塩として特に有利であり、しかし、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、又は炭酸水素ナトリウムならびにこれらの混合物が特に有利である。任意に水溶性アルカリ金属シリケートを使用し部分的に中和し、かつゲル強度を高めることもできる。通常は、中和は水溶液又は有利には固体としての中和剤の混合により達成される。
中和は、重合の後にポリマーゲルの段階で実施できる。しかし、モノマー溶液に中和剤の一部を既に添加することにより、40mol%まで、有利には10〜30mol%まで、特により有利には15〜25mol%までの酸基を中和することができ、かつ重合の後にポリマーのゲルの段階で所望する最終的な中和の度合いに調節される。モノマー溶液は、中和剤の混合により中和できるが、これは予め決められた予備的な中和度にし、引き続き重合反応の後又は間に最終的な値まで後で中和されるか、又は重合前に中和剤の混合により最終的な値までモノマー溶液が直接に調節される。前記ポリマーゲルは、機械的に例えば押出機を用いて粉砕でき、その際、中和剤は吹き付けられるか、散布されるか、または注入され、次に入念に混合されることができる。このために、得られたゲル材料は、均質化のためになお数回押出しすることができる。
著しく低い中和度の場合には、引き続く乾燥の際、及び引き続くベースポリマーの表面後架橋の間に、不所望な熱架橋作用が生じ、これは使用できない程度にまで吸水性ポリマー粒子の遠心分離保持容量(CRC)を著しく下げ得る。
しかし、著しく高い中和度の場合には、あまり効果的ではない表面後架橋を生じ、これは吸水性ポリマー粒子の減少した液体伝導率(SFC)を生じる。
これとは反対に、効果的な表面後架橋が達成されるように、ひいては高い液体伝導率(SFC)が得られるようにベースポリマーの中和度を調節した場合に、最適な結果が得られる。同時に、ベルト乾燥機中での製造の際、又は他の工業規模で慣用の乾燥装置において遠心分離保持容量(CRC)を損なうことなく、ポリマーゲルを乾燥させることができる程度に中和される。
乾燥前に、残りの塊を粉砕し、かつゲル粒子の大きさと構造を均一にするために、ポリマーゲルを機械的に後加工することができる。このために、撹拌、ニーダー、成形、せん断及び切断装置を使用できる。しかし、過剰なせん断応力はポリマーゲルに損傷を与え得る。一般に、中程度の機械的加工は改善された乾燥結果を生じる。それというのも、より通常のゲル粒子は、より均一に乾燥され、かつ泡立ち及び塊になる傾向が少なくなるからである。
次に中和されたポリマーゲルは、残留湿分が有利には10質量%を下回るように、特に5質量%を下回るようになるまでベルト乾燥機、流動床乾燥機、シャフト乾燥機又はローラー乾燥機で乾燥させることができ、その際、残留湿分は、EDANA(European Disposables and Nonwovens Association)によって推奨された試験法No.WSP230.2−05"Moisture Content"により測定される。その後に、乾燥されたポリマーゲルは粉砕され、かつ分級され、その際、粉砕には通常はロールミル、ピンミル又は振動ミルが使用され、吸水性ポリマー粒子を製造するために必要なメッシュ幅を有する篩が使用される。
小さすぎる粒子サイズを有するポリマー粒子は、液体伝導率(SFC)を下げる。よって、小さすぎるポリマー粒子の割合("fines")は低くあるべきである。
従って、小さすぎるポリマー粒子は通常は分離され、かつ方法に戻される。これは有利には重合の前、間又は直後に行われる。すなわち、ポリマーゲルの乾燥前に行われる。小さすぎるポリマー粒子は戻す前又は間に水/水性界面活性剤で湿らすことができる。
より遅い方法の工程で、例えば、表面後架橋の後、又は他の被覆工程の後に小さすぎるポリマー粒子を分離することができる。この場合には、戻された小さすぎるポリマー粒子は表面後架橋されるか、又は他の方法で例えば、ヒュームドシリカで被覆される。
重合にニーダー反応器が使用される場合には、小さすぎるポリマー粒子は有利には重合の最後から3番目の工程の間に添加される。
小さすぎるポリマー粒子を極めて遅く添加する場合には、例えば、重合反応器に後付けされた装置、押出機で漸く添加される場合には、小さすぎるポリマー粒子は得られるポリマーゲル中に組み込むことが尚更難しくなる。不十分に組み込まれた、小さすぎるポリマー粒子は粉砕の間に再び乾燥ポリマーゲルから外れ、従って分級の際に新たに除去され、かつ戻すべき小さすぎるポリマー粒子の量が増大する。
大きすぎる粒子サイズを有するポリマー粒子は、膨潤速度を下げてしまう。従って、大きすぎるポリマー粒子の割合は下げるべきである。
引き続き、ベースポリマーは表面後架橋される。このために適切な表面後架橋剤v)は、ポリマーのカルボキシレート基と共有結合を形成できる少なくとも2個の基を含有する化合物である。適切な化合物は、例えば、アルコキシシリル化合物、ポリアジリジン、ポリアミン、ポリアミドアミン、ジグリシジル化合物又はポリグリシジル化合物(例えば、EP0083022A2、EP0543303A1及びEP0937736A2に記載されている)、多価アルコール(例えば、EP3314019A1、DE3523617A1及びEP0450922A2に記載されている)、又はβ−ヒドロキシアルキルアミド(例えば、DE10204938A1及びUS6239230に記載されている)である。混ざった官能性を有する更なる混合物、例えば、EP1199327A1に記載されているような例えば、グリシドール、3−エチル−3−オキセタンメタノール(トリメチロールプロパンオキセタン)、アミノエタノール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン又は、1番目の反応の後に、更なる官能性を形成する化合物、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、イソブチレンオキシド、アジリジン、アゼチジン又はオキセタンも適切である。
更に、DE4020780C1には環状カーボネートが、DE19807502A1には2−オキサゾリドン及びその誘導体、例えばN−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキサゾリドンが、DE19807992C1にはビス−2−オキサゾリドン及びポリ−2−オキサゾリドンが、DE19854573A1には2−オキソテトラヒドロ−1,3−オキサジンおよびその誘導体が、DE19854574A1にはN−アシル−2−オキサゾリドンが、DE10204937A1には環状尿素が、DE10334584A1には二環状アミドアセタールが、EP1199327A2にはオキセタン及び環状尿素が、及びWO2003/031482A1にはモルホリン−2,3−ジオン及びその誘導体が適当な表面後架橋剤V)として記載されている。
表面後架橋は、通常は表面後架橋剤の溶液を水性ポリマーゲル又は乾燥したベースポリマー粒子上に吹き付けることにより実施される。吹き付けに続いて、熱的な表面後架橋が行われ、その際、表面後架橋反応の前又は間に乾燥を行うことができる。
有利な表面後架橋剤v)は、一般式(VI)
Figure 2013540186
[式中、
は、C1〜C12−アルキル、C2〜C12−ヒドロキシアルキル、C2〜C12−アルケニル又はC6〜C12−アリールであり、
2は、Z又はOR6であり、
3は、水素、C1〜C12−アルキル、C2〜C12−ヒドロキシアルキル、C2〜C12−アルケニル又はC6〜C12−アリール又はZであり、
4は、C1〜C12−アルキル、C2〜C12−ヒドロキシアルキル、C2〜C12−アルケニル又はC6〜C12−アリールであり、
5は、水素、C1〜C12−アルキル、C2〜C12−ヒドロキシアルキル、C2〜C12−アルケニル、C1〜C12−アシル又はC6〜C12−アリールであり、
6は、C1〜C12−アルキル、C2〜C12−ヒドロキシアルキル、C2〜C12−アルケニル、又はC6〜C12−アリールであり、かつ
Zは、基R2とR3を合わせてカルボニル酸素であり、
その際、R1とR4及び/又はR5とR6は、架橋したC6〜C12−アルカンジイルであってよく、かつその際、上記の基R1〜R6は、全部で1〜2個の自由原子価を有していてもよく、かつこれらの自由原子価によりも少なくとも1つの適切なベース構造体に結合していてもよく、又は多価アルコールであり、その際、多価アルコールは有利には1つのヒドロキシル基あたり、100g/molよりも少ない、有利には90g/molよりも少ない、特に有利には80g/molよりも少ない、とりわけ有利には70g/molよりも少ない分子量を有し、ならびにヴィシナル、ゲミナル、第二又は第三級ヒドロキシル基を有さない]のアミドアアセタール又はカルバミン酸エステルであり、及び
多価アルコールは、一般式(VIIa)
Figure 2013540186
(式中、R7は式−(CH2p−の非分枝ジアルキル基であり、ここで、pは2〜20、有利には3〜12であり、両方のヒドロキシル基は、末端であるか、又はR7は非分枝、分枝又は環状ジアルキル基である)のジオール、又は一般式(VIIb)
Figure 2013540186
(式中、基R8、R9、R10、R11は、互いに独立に水素、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチルオキシメチル、1−ヒドロキシプロプ−2−イルオキシメチル、2−ヒドロキシプロピルオキシメチル、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、1,2−ジヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル又は4−ヒドロキシブチルであり、かつ全部で2個、3個又は4個、有利には2又は3個のヒドロキシル基が存在し、かつ基R8、R9、R10又はR11のうち1つ以下がヒドロキシルである)
のポリオール、又は一般式(VIII)
Figure 2013540186
(式中、R12、R13、R14、R15、R16及びR17は、互いに独立に水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル又はイソブチルであり、かつmは0又は1である)
の環状カーボネート、又は一般式(IX)
Figure 2013540186
(式中、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24及びR25は、互いに独立に水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル又はイソブチルであり、及びR26は、単結合、線状、分枝又は環状C1〜C12−ジアルキル基、又はポリアルコキシジイル基であり、これは1個から10個までのエチレンオキシド単位及び/又はプロピレンオキシド単位から構成され、例えば、これらはポリグリコールジカルボン酸を有する)
のビスオイキサゾリンである。
有利な表面後架橋剤v)は、極めて選択的である。揮発性及びそれにより悪臭のある化合物を生じる副反応及び後続の反応は最小限になる。有利な表面後架橋剤v)で製造された吸水性ポリマー粒子は、従って湿った状態でも臭いが中性である。
それらの低い反応性により、表面後架橋剤v)としての多価アルコールは、高い表面後架橋温度を必要とする。ヴイシナル、ゲミナル、第二及び第三ヒドロキシル基を有するアルコールは、衛生分野で不所望である副生成物を形成し、これは製造の間又は使用の際に該衛生用品の不快な臭い及び/又は変色を生じる。
一般式(VI)の有利な表面後架橋剤v)は、2−オキサゾリドン、例えば、2−オキサゾリドン及びN−ヒドロキシエチル−2−オキサゾリドンである。
一般式(VIIa)の有利な表面後架橋剤v)は、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール及び1,7−ヘプタンジオールである。一般式(VIIa)の表面後架橋剤の更なる例は、1,3−ブタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール及び1,10−デカンジオールである。
一般式(VIIa)のジオールは有利には水溶性であり、その際、これらのジオール、例えば、1,3−プロパンジオール及び1,7−ヘプタンジオールは23℃で、少なくとも30質量%まで、有利には少なくとも40質量%まで、とりわけ有利には少なくとも50質量%まで、とりわけ有利には少なくとも60質量%までの程度まで水に溶ける。より有利であるのは、25℃で液体である表面後架橋剤である。
一般式(VIIb)の有利な表面後架橋剤v)は、ブタン−1,2,3−トリオール、ブタン−1,2,4−トリオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリトリトール、1〜3回エトキシル化されたグリセリン、トリメチロールエタン又はトリメチロールプロパン及び1〜3回プロポキシル化されたグリセリン、トリメチロールエタン又はトリメチロールプロパンである。更に有利であるのは、2回エトキシル化された又はプロポキシル化されたネオペンチルグリコールである。特に有利であるのは、2回及び3回エトキシル化されたグリセリン及びトリメチロールプロパンである。
一般式(VIIa)及び(VIIb)の有利な多価アルコールは、23℃で3000mpasよりも少ない、有利には1500mPasよりも少ない、より有利には1000mPasよりも少ない、特に有利には500mPasよりも少ない、とりわけ有利には300mPasよりも少ない粘度を有する。
一般式(VIII)の特に有利な表面後架橋剤v)は、エチレンカーボネート及びプロピレンカーボネートである。
一般式(VIII)の特に有利な表面後架橋剤(v)は、2,2’−ビス(2−オキサゾリン)である。
少なくとも1つの表面後架橋剤v)は、それぞれベースポリマーに対して、通常は最大で0.3質量%、有利には最大で0.15質量%、特に有利には0.001〜0.095質量%の量で水溶液として使用される。
任意の選択からの個々の表面後架橋剤v)を使用できるか、又は種々の表面後架橋剤の任意の混合物を使用できる。
表面後架橋剤水溶液は、少なくとも1つの表面後架橋剤v)の他に、通常は1つの溶解共力剤を含有することができる。
工業的に優れて適切な溶解共力剤は、C1〜C6−アルコール、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、t−ブタノール、又は2−メチル−1−プロパノール、C2〜C5−ジオール、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール又は1,4−ブタンジオール、ケトン、例えば、アセトン、又はカルボン酸エステル、例えば、酢酸エチルエステルである。これらの溶解共力剤の欠点は、これらが典型的な悪臭を有することである。
溶解共力剤自体は、理想的には反応条件下に表面後架橋しない。しかし、限定された場合ならびに滞留時間及び温度に応じて、溶解共力剤は部分的に表面後架橋に寄与する。これは、特に表面後架橋剤v)が比較的に遅く反応し、よってその独自の溶解共力剤を構成できる場合であり、これは例えば一般式(VIII)の環状カーボネート、一般式(VIIa)のジオール又は一般式(VIIb)のポリオールが使用される場合である。このような表面後架橋剤v)は、より反応性の表面後架橋剤v)との混合物の形で溶解共力剤として作用して使用できる。それというのも、実際の表面後架橋反応は、より反応性の表面後架橋剤v)が不在の場合よりも、より低い温度で及び/又はより短い滞留時間で実施できるからである。溶解共力剤は、比較的に大量に使用されるので、部分的に生成物中に残るが、これは毒性であってはならない。
本発明による方法では、一般式(VIIa)のジオール、一般式(VIIb)のポリオール、ならびに一般式(VIII)の環状カーボネートが溶解共力剤としても働く。これらは、一般式(VI)及び/又は(IX)の反応性表面後架橋剤(V)の存在で、及び/又はジグリシジル架橋剤又はトリグリシジル架橋剤の存在で、これらの機能を満たす。しかし、本発明による方法で有利な溶解共力剤は、特に一般式(VIIa)のジオールである。
本発明による方法で特に有利である更なる溶解共力剤は、一般式(VIIb)のポリオールである。そのうちで、特に有利であるのは、2回〜3回アルコキシル化されたポリオールである。しかし、溶解共力剤として特に適切であるのは、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン又はペンタエリトリットをベースとする3回〜15回、特に有利には5〜10回エトキシル化されたポリオールである。7回エトキシル化されたトリメチロールプロパンが特に適切である。
溶解共力剤としての僅かに反応性の表面後架橋剤v)と反応性表面後架橋剤v)から成る特に有利な組み合わせは、有利には多価アルコール、一般式(VIIa)のジオール及び一般式(VIIb)のポリオールと、一般式(VI)のアミドアセタール又はカルバミン酸エステルの組み合わせである。
極めて特に有利である組み合わせは、2−オキサゾリドン/1,3−プロパンジオール、2−オキサゾリドン/プロピレングリコール、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキサゾリドン/1,3−プロパンジオールならびにN−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキサゾリドン/プロピレングリコールである。
更に有利な組み合わせは、非反応性溶剤としての水及び/又はイソプロパノール中に溶かしたプロピレングリコール/1,4−ブタンジオール、プロピレングリコール/1,3−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール/1,4−ブタンジオールである。
更に有利な表面後架橋剤混合物は、エチレンカーボネート/水、かつプロパンジオール/水である。これらは、通常は、イソプロパノールとの混合物の形で使用できる。
頻繁には、表面後架橋剤水溶液中の溶解共力剤の濃度は、該溶液に対して、15〜50質量%、有利には15〜40質量%、特に有利には20〜35質量%である。水との限定された混合率を有する溶解共力剤の場合には、表面後架橋剤水溶液は、1相だけが存在し、任意に溶解共力剤の濃度を下げることにより調節されるであろう。
有利な実施態様では、溶解共力剤は使用されない。少なくとも1つの表面後架橋剤v)は、水中で溶液としてだけ使用され、任意にデアグロメレーション助剤を添加しながら使用される。
水溶液中の少なくとも1つの表面後架橋剤v)の濃度は、該溶液に対して、例えば、1〜20質量%、有利には1.5〜10質量%、特に有利には2〜5質量%である。
ベースポリマーに対する表面後架橋溶液の全体量は、通常は0.3〜15質量%、有利には2〜6質量%である。
有利な1実施態様では、ベースポリマーには、デアグロメレーション助剤として界面活性剤、例えば、ソルビタンモノエステル、例えば、ソルビタンモノココエート及びソルビタンモノラウレート、又はそのエトキシル化変異体が添加される。更に、適切なデアグロメレーション助剤は、2−プロピルヘプタノールのエトキシル化及びアルコキシル化誘導体であり、これはLutensol XL(登録商標)及びLutensol XL(登録商標)の商標名で販売されている(BASF SE、ルードヴィヒスハーフェン、ドイツ)。デアグロメレーション助剤は別々に供給されるか、又は表面後架橋剤溶液に添加できる。有利には、デアグロメレーション助剤は表面後架橋剤溶液に添加される。
ベースポリマーに対するデアグロメレーション助剤の使用量は、例えば、0.01質量%まで、有利には0.005質量%まで、特に有利には0.002質量%までである。有利には、デアグロメレーション助剤は、膨潤したベースポリマー及び/又は膨潤し、表面後架橋した吸水性ポリマー粒子の水性抽出物の表面張力が、23℃で通常は少なくとも0.05N/m、有利には少なくとも0.055N/m、より有利には少なくとも0.06N/m、とりわけ有利には少なくとも0.065N/m、極めて特に有利には0.068N/mであるように供給される。
本発明による方法では、ベースポリマーは、粒子表面上に一般式(I)の少なくとも1つの多価金属塩が被覆される。少なくとも1つの多価金属カチオンの使用量は、使用されるベースポリマーに対して、有利には0.001〜0.5質量%、特に有利には0.005〜0.2質量%、とりわけ有利には0.02〜0.1質量%である。相応する多価金属塩の使用量は、さらに多い。それというのも、ここではアニオンの質量も考慮しなくてはならないからである。
一般式(I)の少なくとも1つの多価金属塩は、表面後架橋剤溶液を塗布する前、間、一緒に又は後に水溶液として噴霧できる。これは、熱的な表面後架橋が終わった後にも塗布できる。
しかし、表面後架橋剤溶液の塗布の間に、少なくとも2個の平行したノズルから塗布するのが有利である。表面後架橋剤と少なくとも1つの多価金属塩を合わせた溶液からの表面後架橋剤溶液と一緒に塗布するのが最も有利である。このために、1つ又は複数のノズルを溶液の吹き付けに使用することができる。
本発明による方法で使用されるベースポリマーは、通常は乾燥後及び表面後架橋剤溶液の塗布前に、10質量%を下回る、有利には5質量%を下回る残留湿分を有する。任意に、この湿分含有量は、例えば、前方に付けされた噴霧混合器中で水の塗布により75質量%まで増大させることができる。湿分含有量は、EDANAにより推奨されている試験法No.WPS230.2−05"Moisture Content"により決定される。湿分含有量のこのような増大は、ベースポリマーの僅かに予備的な膨潤を生じ、かつ表面上での表面後架橋剤の分布ならびに粒子の貫通を改善する。
本発明による方法で使用可能なスプレーノズルは、いずれの制限も受けない。このようなノズルにより、噴霧すべき液体を圧力下に供給できる。その際に、噴霧すべき液体の分配は、特定の最小速度が獲得された後にノズル軸中でこれを拡張することにより行うことができる。更に、本発明による目的では、一成分ノズル、例えば、スリットノズル又は渦巻チャンバー(フルコーンノズル)のようなものを使用できる(例えば、Schlick GmbH社、ドイツのもの、又はSpraying Systems Deutschland GmbH社、ドイツのもの)。このようなノズルは、EP0534228A1とEP1191051A1にも記載されている。
吹付けに引き続き、熱的な表面後架橋が行われ、その際、表面後架橋反応の前、間又は後に乾燥を行うことができる。表面後架橋剤溶液の吹付けは、有利には可動式混合器具を備えたミキサー中で、例えばスクリューミキサー、パドルミキサー、ディスクミキサー、すき刃ミキサー及びブレードミキサーで実施される。垂直ミキサーが特に有利であり、すき刃ミキサー及びブレードミキサーが極めて有利である。適切なミキサーは、例えばLoedige(登録商標)ミキサー、Bepex(登録商標)ミキサー、Nauta(登録商標)ミキサー、Processall(登録商標)ミキサーおよびSchugi(登録商標)ミキサーである。
熱的な表面後架橋は、有利にはコンタクト乾燥機、特に有利にはブレード乾燥機、極めて有利にはディスク乾燥機中で実施される。適切な乾燥機は、例えば、Bepex(登録商標)−乾燥機、Nara(登録商標)−乾燥機である。その上、流動床乾燥機を使用することもできる。
熱的表面後架橋は、ミキサー自体の中で行うことができ、ジャケットの加熱又は熱風の吹き込みにより行うことができる。同様に、後続の乾燥機、例えば、棚型乾燥機、回転チューブオーブン又は加熱可能なループも適切である。
表面後架橋剤溶液は、高速ミキサー、例えば、Schugi−Flexomixタイプ(登録商標)又はTurbolizer(登録商標)においてベースポリマーに塗布され、かつ反応乾燥機、例えば、NaraタイプのPaddle Dryer(登録商標)又はディスク乾燥機のもので、熱的に表面後架橋される。先行する方法工程から使用されるベースポリマーは、10〜120℃の温度を有していてもよく、表面後架橋剤溶液は、0〜150℃の温度を有していてもよい。特に、表面後架橋剤溶液は粘度を下げるために加熱してもよい。表面後架橋及び乾燥のために、有利には、30〜220℃、特に140〜210℃、より有利には160〜190℃の温度が挙げられる。反応ミキサー又は乾燥機中でのこの温度での有利な滞留時間は、120分を下回る、より有利には80分を下回る、特に有利には50分を下回る、最も有利には30分を下回る。
表面後架橋乾燥機は、乾燥及び表面後架橋反応の間に空気又は不活性ガスでパージされ、蒸気が除去される。乾燥を促進するために、乾燥機及び付属の装置は極めて十分に加熱される。
自明ながら蒸気と一緒に除去される溶解共力剤は、再び反応乾燥機の外側で凝縮することができ、かつ任意に蒸留により分離され、かつ戻される。
有利な実施態様では、表面後架橋反応及び乾燥は、酸化ガス、特に酸素の不在で実施され、その際、吸水性ポリマー粒子を覆う雰囲気中の酸化ガスの割合は、10体積%未満、有利には1体積%未満、特に有利には0.1体積%未満、極めて有利には0.01体積%未満、とりわけ有利には0.001体積%未満であることが分かるであろう。
反応乾燥の完了後に、乾燥した吸水性ポリマー粒子が冷却される。このために、加熱されかつ乾燥したポリマー粒子は、有利には後続の冷却器中での連続した運転に移される。これは、例えば、ディスク冷却器、ブレード冷却器、流動床冷却器又はループ冷却器であることができる。この場合に冷却は壁により、かつ任意に冷却器の撹拌機ユニットにより行われ、これを通して適切な冷却媒体、例えば、熱水又は冷却水が流れる。適切には、冷却器中で添加剤の水又は水溶液を噴霧でき、これにより冷却(部分的な水の蒸発)の効率が上がり、かつ完成した生成物中の残留湿分含有量は、6質量%まで、有利には0.01〜4質量%まで、特に有利には0.1〜3質量%まで調節される。高められた残留湿分含有量は、生成物の塵の含有量を下げる。
適切な添加剤は、例えば、フュームドシリカ及び界面活性剤であり、これらは水の添加の際にポリマー粒子の亀裂を妨げる。任意に、ここで少なくとも1つの多価金属塩の水溶液を塗布することもできる。
更に適切な添加剤は、色安定化添加剤、例えば、亜硫酸水素ナトリウム、ハイドロサルファイト、ホスフェート塩、2−ヒドロキシ−2−スルホナト酢酸又はその塩、2−ヒドロキシ−2−スルフィナト酢酸又はその塩、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスフィット酸又はその塩、グリオキシル酸又はその塩、特にカルシウム塩及びナトリウム塩である。
しかし、任意に、単に冷却器中で冷却し、かつ後続の分離ミキサー中で水及び添加剤の添加を実施することもできる。反応温度を下回ることにより冷却は反応を停止し、かつ生成物が問題なくプラスチックバッグ又はサイロ−LKWに充填できる程度に温度を下げる必要がある。
吸水性ポリマー粒子は、例えば、WO2002/060983A1に記載されているように、任意に水不溶性金属ホスフェートで更に被覆できる。
このために、水不溶性金属ホスフェートは、適切な分散剤、例えば水中で粉末として又は分散液として添加できる。
水不溶性金属ホスフェートが分散液の形で使用され、かつ吹き付けられる場合には、これらは有利には水溶分散液として使用され、かつ有利には更に防粉塵剤を塗布し、吸水性ポリマー粒子の表面に添加剤が固定される。防粉塵剤及び分散液の塗布は、有利には表面後架橋溶液と一緒に行われ、かつ合わさった溶液から又は幾つかの別々の溶液から別々のノズル系により同時に又は時間的に分けて行うことができる。有利な防粉塵剤は、デンドリマーポリマー、高分枝ポリマー、例えば、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのランダム又はブロックコポリマーである。このために適切である更なる防粉塵剤は、ポリヒドロキシ化合物、例えば、グリセリン、ソルビトール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン及びペンタエリトリトールのポリエトキシレート又はポリプロポキシレートである。その例は、1〜100回エトキシル化されたトリメチロールプロパン又はグリセリンである。更なる例は、ブロックコポリマー、例えば、全部で1〜40回エトキシル化された、及び1〜40回プロポキシル化されたトリメチロールプロパン又はグリセリンである。ブロックの配列は反転していてもよい。
水不溶性金属ホスフェートは、通常は400μm以下の、有利には100μm以下の、有利には50μm以下の、特に有利には10μm以下の平均粒子サイズを有し、粒子サイズの範囲は、最も有利には2〜7μmである。
しかし、実際には吸水性ポリマー粒子の表面上にはじめて水不溶性金属ホスフェートを形成することもできる。このために、リン酸又は可溶性ホスフェートの溶液、及び可溶性金属塩の溶液は別々に吹き付けられ、その際に、粒子表面上に水不溶性金属ホスフェートが形成され、かつ付着する。
水不溶性金属ホスフェートでの被覆は、表面後架橋の前、間又は後に実施できる。有利な水不溶性金属ホスフェートは、カルシウム、ストロンチウム、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛及び鉄のものである。
任意に、更に全ての公知の被覆、例えば、フィルム形成性ポリマー、デンドリマー、ポリカチオン性ポリマー(例えば、ポリビニルアミン、ポリエチレンイミン又はポリアリルアミン)、水不溶性多価金属塩、例えば、硫酸カルシウム、又は親水性無機粒子、例えば、クレイミネラル、ヒュームドシリカ、酸化アルミニウム及び酸化マグネシウムを更に塗布することができる。これにより、更なる効果、例えば、減少した亀裂の傾向、改善された加工特性又は更に増大した液体伝導率(SFC)を達成できる。添加剤が分散液の形で使用され、かつ吹き付けられる場合には、これらは有利には水性分散液として使用され、かつ更に防粉塵剤は、吸水性ポリマー粒子の表面上に添加剤を固定するために塗布される。
本発明による方法により、高い液体伝導率、高い吸収容量及び圧力下での高い吸収容量を有する吸水性ポリマー粒子は、簡単な方法で入手可能である。
本発明のもう1つの対象は、本発明による吸水性ポリマー粒子50〜100質量%、有利には60〜100質量%、有利には70〜100質量%、特に有利には80〜100質量%、とりわけ有利には90〜100質量%から成る吸水性コアを含有する、本発明の吸水性ポリマー粒子を有する衛生用品、有利には超薄型おむつであり、その際、吸水性コアのカバーは自明ながら含まれない。
極めて有利には、本発明による吸水性ポリマー粒子は、例えば、US2003/0181115ならびにUS2004/0019342に記載されているようなラミネート及びコンポジット構造の製造にも適切である。このような新規吸収性構造を製造するための、両方の文献に記載されているようなホットメルト接着剤、及び特にUS2003/0181115に記載されている吸水性ポリマー粒子が結合しているホットメルト接着剤から成る繊維の他に、本発明による吸水性ポリマー粒子は、UV架橋可能なホットメルト接着剤の使用下の全体的に類似した構造の製造にも適切であり、これは例えば、AC−Resin(登録商標)(BASF SE、ルードヴィヒスハーフェン、ドイツ)として販売されている。これらのUV−架橋可能なホットメルト接着剤は、既に120〜140℃で加工可能である利点を有する。従って、これらは多くの熱硬化性物質との良好な相溶性を有する。更なる著しい利点は、UV架橋可能なホットメルト接着剤が毒物学的条件において極めて安全であり、かつ衛生用品における蒸発を引き起こさないことである。本発明による吸水性ポリマー粒子に関連する極めて有利な利点は、加工及び架橋の間に黄変の傾向を示さないUV架橋可能なホットメルト接着剤の特性である。超薄型又は部分的に透明な衛生用品を製造すべき場合には特に有利である。従って、本発明による吸水性ポリマー粒子と、UV架橋可能なホットメルト接着剤の組み合わせは特に有利である。適切なUV架橋可能なホットメルト接着剤は、例えば、EP0377199A1、EP0445641A1、US5026806、EP0655465A1及びEP0377191A1に記載されている。
セルロース不含の衛生用品は、熱可塑性ポリマーを用いて、特にホットメルト接着剤を用いて吸水性ポリマー粒子を固定することにより、適切な不織布の裏地に固定されるが、これらの熱可塑性ポリマーが細かい繊維に糸状に加工される場合である。このような製品は、US2004/0167486、US2004/0071363、US2005/0097025、US2007/0156108、US2008/0125735、EP1917940A2、EP1913912A1、EP1913913A2、EP1913914A1、EP1911425A2、EP1911426A2、EP1447067A1、EP1813237A2、EP1813236A2、EP1808152A2、及びEP1447066A1に記載されている。製法は、WO2008/155722A2、WO2008/155702A1、WO2008/155711A1、WO2008/155710A1、WO2008/155701A2、WO2008/155699A1に記載されている。更に、引き伸ばし可能なセルロース不含の衛生用品が公知であり、かつUS2006/0004336、US2007/0135785、US2005/0137085には、適切な熱可塑性ポリマーを同時に繊維加工し、かつ粉末状の吸水性ポリマー粒子に組み込むことによるその製造が開示されている。
本発明による吸水性ポリマー粒子は、更にUS6972011及びWO2011/084981A1に記載されている衛生用品、その液体貯蔵成分、及び関連する製法に極めて適切である。
吸水性ポリマー粒子を以下に記載する試験法により試験した。
方法:
特記されない限り、測定は23±2℃の周囲温度及び50±10%の相対空気湿度で実施すべきである。吸水性ポリマー粒子は、測定前によく混合しておく。
遠心分離保持容量(Centrifuge Retention Capacity)
遠心分離保持容量(CRC)は、EDANAにより推奨されている試験法No.WSP241.2−05"(Centrifuge Retention Capacity)"により決定したが、しかし、各々の実施例に関して、そこに挙げられている粒子サイズ分布を有する実際の試料を測定した点を除く。
21.0g/cm 2 の圧力下での吸収(absorbency under pressure)
21.0g/cm2の圧力(AUL0.3psi)下での吸収は、EDANAにより推奨されている試験法No.WSP242.2−05"Absorption Under Pressure"により決定したが、しかし、各実施例に関して、そこに挙げられている粒子サイズ分布を有する実際の試料を測定した点を除く。
49.2g/cm 2 の圧力下での吸収(absorbency under pressure)
49.2g/cm2(AUL0.7psi)の圧力下での吸収は、EDANAにより推奨されている試験法No.WSP242.2−05"Absorption Under Pressure"と同様に決定したが、しかし、21.0g/cm2(AUL 0.3psi)の代わりに、49.2g/cm2(AUL0.7psi)の圧力を設定し、かつ各実施例に関して、そこに挙げられている粒子サイズ分布を有する実際の試料を測定した点を除く。
0.0g/cm 2 の圧力下での吸収(absorbancy under pressure)
0.0g/cm2(AUL0.0psi)の圧力下での吸収は、EDANAにより推奨されている試験法No.WSP242.2−05"Absorption Under Pressure"と同様に決定したが、しかし、21.0g/cm2(AUL0.3psi)の圧力の代わりに、0.0g/cm2(AUL0.0psi)の圧力を設定し、かつ各実施例に関して、そこに挙げられている粒子サイズ分布を有する実際の試料を測定した点を除く。この場合に、膨潤の際に試料がそれ自体の重さによってだけ負荷が掛かるように試料上のウェイトを省いて測定を実施した。
液体伝導率(Saline Flow Conductivity)
EP0640330A1に記載されているように、0.3psi(2070Pa)の圧力負荷下での膨潤したゲル層の液体伝導率(SFC)は、吸水性ポリマー粒子の膨潤したゲル層のゲル層浸透率として決定し、その際に、予め挙げた特許明細書19ページ及び図8に記載されている装置は次のように変更した;ガラスフリット(40)をそれ以上使用せず、かつシリンダー(37)と同じプラスチック材料から成るプランジャー(39)を使用し、かつ全体の接触部分にわたり均一に分布した同じサイズの21個の穴を有した。測定の方法と評価は、EP0640330A1と変更しないままである。流れは、自動的に検出した。
液体伝導率(SFC)は、以下のように計算した:
SFC[cm3s/g]=(Fg(t=0)×L0)/(d×A×WP)
式中、Fg(t=0)は、g/秒でのNaCl溶液の流量を示し、これはt=0まで補外法による流量測定のデータFg(t)の線状回折分析を用いて得られる。L0は、cmでのゲル層の厚さを意味し、dは、g/cm3でのNaCl溶液の密度を意味し、Aは、cm2でのゲル層の面積であり、かつWPは、dyn/cm2でのゲル層にわたる静水圧である。
ゲル床浸透率(Gel Bed Permeability)
0.3psi(2070Pa)の圧力下での膨潤性ゲル床のゲル床浸透率(GBP)は、US2005/0256757([0061]段落と[0075]段落)に記載されているように、吸水性ポリマー粒子からの膨潤したゲル床のゲル床浸透率として決定した。
16時間の抽出可能物
吸水性ポリマー粒子の抽出可能な成分の含有量は、EDANAにより推奨されている試験法No.WSP270.2−05"Extractable"により決定した。
膨潤速度(Free Swell Rate)
膨潤速度(FSR)を決定するために、吸水性ポリマー粒子1.00g(=W1)を25mlビーカーに計り入れ、かつその底に均一に広げた。次に、0.9質量%濃度の塩化ナトリウム溶液20mlを、ディスペンサーにより2番目のビーカーに計量供給し、かつこのビーカーの内容物を1番目のものに直ちに添加し、かつストップウォッチを開始した。塩溶液の最後の一滴が吸収され次第、このことは液体表面上の反射が消えることで分かるが、ストップウォッチを止めた。2番目のビーカーから注がれた正確な液体の量、及び1番目のビーカー中のポリマーに吸収された正確な液体の量を、2番目のビーカーを再び計量することにより精密に測定した(=W2)。ストップウォッチで測定した吸収に必要な時間は、tと示した。表面上の最後の液滴の消失は、時間tとして測定した。
膨潤速度(FSR)は、以下のように計算した:
FSR[g/gs]=W2/(W1×t)
吸水性ポリマー粒子の湿分含有量が3質量%を超える場合には、前記ウェイトW1をこの湿分含有量に修正しなくてはならない。
水性抽出物の表面張力
吸水性ポリマー粒子0.50gを小さなビーカーに計り入れ、かつ0.9質量%濃度の塩溶液40mlを添加した。磁気撹拌棒を用いてビーカーの内容物を500rpmで3分間撹拌し、2分間放置した。最後に、上澄みの水相の表面張力をデジタル張力測定器K10−ST(Kruess GmbH;ハンブルク、ドイツ)を用いて又は白金プレートを有する匹敵する装置を用いて測定した。測定は23℃の温度で実施した。
ウィッキング試験
ウィッキング試験を用いて、吸水性コンポジット材料のウィッキング特性を決定した。試験装置は図1に記載されている。このために、吸水性コンポジット材料を、平底を有する容器(1)に置き、その際、容器(1)は水平方向に対して45°傾いている。容器(1)の横にセンチメートルの物差しを取り付け、ウィッキング長さを決定した。容器(1)を軟性のチューブにより、高さ調節可能な貯蔵受け器(2)に連結させた。貯蔵受け器(2)には、更に食用着色剤E−1240.05質量%で赤色に着色した0.9質量%濃度のNaCl−溶液を充填しておき、かつ計量器(3)の上においた。吸水性コンポジット材料1cmが浸るように液体レベルを調節した。
測定したものは、吸水性コンポジット材料中に1時間以内に登った液体の距離(ウィキング長さ)ならびに1時間以内にコンポジット材料により吸収された液体の量(ウィッキング量)である。
負荷の下での再度湿り/獲得時間
吸水性コンポジット材料の真ん中に丸いウェイト3600gを置いた。ウェイトは直径10cmを有する。このウェイトを、内径10mmを有する供給管の真ん中に通した。
更にフルオロセインの二ナトリウム塩で更に着色した0.9質量%濃度のNaCl溶液40mlを供給管を通して添加した。液体の吸収にかかる時間を測定した(1番目の獲得時間)。液体を添加した10分後に、ウェイトと供給管を取り除いた。引き続き、10枚の濾紙(Whatman(登録商標) No.1)をコンポジットの上に置き、かつ2500gのウェイトで負荷した。濾紙は、直径9cmを有し、かつウェイトは直径8cmを有した。2分後に、濾紙の重さの増大を決定した(負荷下の1番目の再度湿り)。
0.9質量%濃度のNaCl溶液の添加をなお2回繰り返し、その際、20枚の濾紙(負荷下の2番目の再度湿り)もしくは30枚の濾紙(負荷下の3度目の再度湿り)の再度湿りによる重さの増大の測定を使用した。
EDANA試験法は、例えば、EDANA(Avenue Eugene Plasky157,B−1030、ビリュッセル、ベルギー)で得られる。
図1は、ウィッキング試験に使用した試験装置を表す図である。
実施例
ベースポリマーの製造:
例1
WO 01/38402A1に記載されている連続的な混練法により、List ORP 250タイプのContikneter反応器(LIST AG、アリスドルフ、スイス)中で、ベースポリマーを製造した。このために、アクリル酸を水酸化ナトリウム溶液で連続的に中和し、かつアクリル酸の中和度が69mol%であるように、かつこの溶液の固体含有量(=アクリル酸ナトリウム及びアクリル酸)が約40.0質量%であるように水で希釈した。架橋剤として、US2005/176910により製造しておいたアクリル酸でエステル化し、かつ全部で3回エトキシル化したグリセリントリアクリレート(Gly−3EO−TA)を使用し、かつアクリル酸モノマーに対して0.348質量%の量で使用した。架橋剤をモノマー流に連続的に添加した。この場合に、アクリル酸モノマー含有量を計算するために、含有されるアクリル酸ナトリウムはアクリル酸として計算することが考慮される。開始は、開始剤である硫酸ナトリウム(アクリル酸モノマーに対して0.11質量%)、過酸化水素(アクリル酸モノマーに対して0.002質量%)及びアスコルビン酸(アクリル酸モノマーに対して0.001質量%)の水溶液の連続的な混合により同様に行った。
得られたポリマーゲルをベルト乾燥機において乾燥させ、引き続き乾燥機のケーキを砕き、ロールミルを用いて粉砕し、かつ最後に150〜850μmの粒子サイズに篩にかけて分けた。
従って、製造されたベースポリマーは以下の特性を有した:
CRC=36.0g/g
抽出可能物(16時間)=14.0質量%
粒子サイズ分布
>850μm <0.1質量%
600〜850μm 29.8質量%
300〜600μm 58.1質量%
150〜300μm 11.9質量%
<150μm <0.3質量%。
例2
更なるベースポリマーを、WO2001/38402A1に記載されている連続的な混練法により製造した。このために、アクリル酸を水酸化ナトリウム溶液で連続的に中和し、かつアクリル酸の中和度が72mol%であるように、かつこの溶液の固体含有量(=アクリル酸ナトリウム及びアクリル酸)が約38.8質量%であるように水で希釈した。架橋剤として、Gly−3EO−TAをアクリル酸モノマーに対して0.484質量%の量で使用した。架橋剤をモノマー流に連続的に混合した。同様に、開始は開始剤である硫酸ナトリウム(アクリル酸モノマーに対して0.14質量%)、過酸化水素(アクリル酸モノマーに対して0.001質量%)及びアスコルビン酸(アクリル酸モノマーに対して0.002質量%)の水溶液の連続的な混合により行った。
得られたポリマーゲルをベルト乾燥機において乾燥させ、引き続き乾燥機のケーキを砕き、ロールミルを用いて粉砕し、かつ最後に150〜850μmの粒子サイズに篩にかけて分けた。
このように製造されたベースポリマーは以下の特性を有した:
CRC=33.6g/g
抽出可能物(16時間)=12.2質量%
粒子サイズ分布
>850μm 0.02質量%
600〜850μm 26.1質量%
300〜600μm 48.3質量%
150〜300μm 24.9質量%
<150μm <0.1質量%。
例3
脱イオン水、50質量%濃度の水酸化ナトリウム水溶液及びアクリル酸の連続的な混合により、アクリル酸/アクリル酸ナトリウム溶液を製造し、中和度が71mol%に相応するようにした。モノマー溶液の固体含有量は40質量%であった。
複数のエチレン性不飽和架橋剤として、3回エトキシル化されたグリセリントリアクリレート(アクリル酸中、約85質量%濃度溶液)を使用した。使用量は、モノマー溶液1トン当たり、架橋剤1.5kgであった。
ラジカル重合を開始するために、モノマー溶液1トン当たり、0.25質量%濃度の過酸化水素水溶液1kg、30質量%濃度のペルオキソ二硫酸ナトリウム水溶液1.5kg及び1質量%濃度のアスコルビン酸水溶液1kgを使用した。
モノマー溶液の流量は、18t/時であった。反応溶液は、供給時に30℃の温度を有した。
個々の成分を以下の量で体積6.3m3を有するListタイプのContikneter反応器(LIST AG社、アリスドルフ、スイス)中に以下の量で連続的に計量供給した。
18t/時 モノマー溶液
27kg/時 3回エトキシル化されたグリセリントリアクリレート
45kg/時 過酸化水素溶液/ペルオキソ二硫酸ナトリウム溶液
18kg/時 アスコルビン酸溶液。
架橋剤の添加時と開始剤の添加箇所の間で、モノマー溶液を窒素で不活性化した。
更に、製造プロセスから粉砕及び分級により生じた細かい粒子(1000kg/時)を滞留時間の約50%の後に反応器に計量供給した。反応器中の反応混合物の滞留時間は15分であった。
得られたポリマーゲルをベルト乾燥機に入れた。ベルト乾燥機において、ポリマーゲルを空気/ガス混合物で連続的に対流させ、かつ乾燥させた。ベルト乾燥機における滞留時間は37分であった。
乾燥したポリマーゲルを粉砕し、かつ150〜850μmの粒子サイズフラクションに篩にかけて分けた。
得られた吸水性ポリマー粒子(ベースポリマー)は、以下の粒子サイズ分布を有した:
>800μm 2.5質量%
300〜600μm 82.6質量%
200〜300μm 11.0質量%
100〜200μm 3.7質量%
<100μm 0.2質量%。
得られた吸水性ポリマー粒子(ベースポリマー)は遠心分離保持容量(CRC)38.7g/g、負荷49.2g/cm2(AUL0.7psi)下での吸収性7.3g/g及び膨潤速度(FSR)0.27g/gsを有した。
ベースポリマーの表面後架橋
例4
5リットルの体積を有するPflugschar(登録商標)−ブレード乾燥機VT 5R−MKタイプ(Gebr.Loedige Maschinenbau GmbH社;パデルボルン、ドイツ)に例1からのベースポリマー1.2kgを予め装入した。次に、窒素で運転される2成分ノズルを用いて、かつ撹拌下に、それぞれベースポリマーに対して、N−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジノン0.07質量%、1,3−プロパンジオール0.07質量%、アルミニウムトリグリコレート0.50質量%、プロピレングリコール0.70質量%、イソプロパノール1.00質量%及び水2.22質量%から成る混合物を吹き付けた。吹き付け後に、撹拌下に反応器ジャケットを加熱液体により加熱した。その際、迅速な加熱速度は生成物の特性にとって有利である。加熱は、生成物が175℃の目的温度を出来るだけ速く獲得するように追跡し、かつ次にその場所で安定にし、かつ撹拌しながら温度処理した。この場合に、反応器を窒素で覆った。次に表に記載されている時間で試料を定期的に取り出し(加熱開始後)、かつ特性を決定した。結果は表1にまとめられている。
例5(比較例)
例4のように方法を行い、0.50質量%アルミニウムトリグリコレートの代わりに、0.50質量%硫酸アルミニウムを使用した。結果は表1にまとめられている。
例6
例4のように方法を行い、例1からのベースポリマー1.2kgの代わりに、例2からのベースポリマー1.2kgを使用した。結果は表1にまとめられている。
Figure 2013540186
本発明による実施例4〜6と比較例5からは、匹敵する液体伝導率(SFC)でのアルミニウムトリグリコレートの使用により、49.2g/cm2(AUL0.7psi)の圧力下に常に高い吸収を生じたことが明らかである。本発明による例4と例6の2つは、69mol%(例3)での中和度が、72mol%の中和度(例5)よりも、より優れたCRC/SFCの組み合わせを生じることを証明している。
例7
液体ノズルを介して重量測定的に計量供給され、かつ連続的にマスフロー制御された液体供給を有するSchugi(登録商標)Flexomix 100Dタイプ(Hosokawa−Micron B.V.、デューティンヘム、オランダ)中に、例1からのベースポリマーと表面後架橋剤溶液を噴霧した。表面後架橋剤溶液は、それぞれベースポリマーに対して、N−(2−ヒドロキシエチル)−オキサゾリジノン0.07質量%、1,3−プロパンジオール0.07質量%、アルミニウムトリグリコレート0.50質量%、プロピレングリコール0.70質量%、イソプロパノール1.00質量%及び水2.22質量%から成る混合物であった。
湿ったベースポリマーを、Schugi(登録商標)Flexomixから直接にNARAパドル乾燥機(登録商標)NDP1.6Wタイプ(GMF Gouda,Waddinxveen、オランダ)に落として移した。ベースポリマーの流量は60kg/時(乾燥)であり、かつ乾燥機出口において蒸気で加熱した乾燥機の生成物温度は、約188℃であった。乾燥機には、生成物を約50℃に急速に冷却した冷却器が続いていた。乾燥機中の滞留時間は、ベースポリマーの一定の押出し量ならびに70%のせき高さで予め設置し、かつ約60分であった。必要な滞留時間は、予備試験により決定し、これを用いて所望の特性プロフィールを生じる一定の供給速度が決定される。これは、連続的な方法において必要である。それというのも、反応乾燥の間に嵩密度が一定に変化するからである。得られた吸水性ポリマー粒子の特性を決定した。結果は表2にまとめられている。
例8
例7のように方法を行った。例1からのベースポリマーの代わりに、例2からのベースポリマーを使用した。結果は表2にまとめられている。
Figure 2013540186
本発明による実施例の例6と例7からは、49.2g/cm2(AUL0.7psi)の圧力下での吸収を下げることなく、中和度の違いにより液体伝導率(SFC)を増大できることが明らかになる。
例9
5リットルの体積を有するPflugschar(登録商標)パドル乾燥機−VT 5R−MKタイプ(Gebr.Loedige Maschinenbau GmbH社;パデルボルン、ドイツ)に例1からのベースポリマー1.2kgを予め装入した。次に、窒素で運転される2成分ノズルを用いて、かつ撹拌下に、それぞれベースポリマーに対して、N−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジノン0.07質量%、1,3−プロパンジオール0.07質量%、アルミニウムトリグリコレート0.25質量%、アルミニウムスルフェート0.25質量%、プロピレングリコール0.70質量%、イソプロパノール1.00質量%、40ppmSpan(登録商標)20及び水2.22質量%から成る混合物を噴霧した。吹き付けの後に、撹拌下に反応器ジャケットを加熱液体により加熱した。その際、迅速な加熱速度は生成物の特性にとって有利である。加熱は、生成物が180℃の目的温度を出来るだけ速く獲得するように追跡し、かつ次にその場所で撹拌しながら温度処理した。この場合に、反応器を窒素で覆った。次に表に記載されている時間で試料を定期的に取り出し(加熱開始後)、かつ特性を決定した。結果は表3にまとめられている。
例10
例9のように方法を行った。アルミニウムトリグリコレート0.25質量%と硫酸アルミニウム0.25質量%の代わりに、アルミニウムトリラクテート0.25質量%と硫酸アルミニウム0.25質量%を使用した。結果は表3にまとめられている。
例11
例9のように方法を行った。アルミニウムトリグリコレート0.25質量%と硫酸アルミニウム0.25質量%の代わりに、アルミニウムトリグリコレート0.25質量%とアルミニウムラクテート0.25質量%を使用した。結果は表3にまとめられている。
例12
例9のように方法を行った。アルミニウムトリグリコレート0.25質量%と硫酸アルミニウム0.25質量%の代わりに、アルミニウムトリグリコレート0.25質量%とアルミニウムトリメタンスルホネート0.25質量%を使用した。結果は表3にまとめられている。
例13
例9のように方法を行った。アルミニウムトリグリコレート0.25質量%と硫酸アルミニウム0.25質量%の代わりに、アルミニウムトリグリコレート0.10質量%、アルミニウムトリラクテート0.20質量%及び硫酸アルミニウム0.20質量%を使用した。結果は表3にまとめられている。
例14
例9のように方法を行った。アルミニウムトリグリコレート0.25質量%と硫酸アルミニウム0.25質量%の代わりに、アルミニウムトリグリコレート0.10質量%、アルミニウムトリラクテート0.20質量%及びアルミニウムトリメタンスルホネート0.20質量%を使用した。結果は表3にまとめられている。
例15
例9のように方法を行った。アルミニウムトリグリコレート0.25質量%と硫酸アルミニウム0.25質量%の代わりに、アルミニウムトリグリコレート0.10質量%、アルミニウムトリラクテート0.15質量%及び硫酸アルミニウム0.25質量%を使用した。結果は表3にまとめられている。
例16
例9のように方法を行った。アルミニウムトリグリコレート0.25質量%と硫酸アルミニウム0.25質量%の代わりに、アルミニウムトリグリコレート0.10質量%、アルミニウムトリラクテート0.15質量%、硫酸アルミニウム0.10質量%及びアルミニウムトリメタンスルホネート0.15質量%を使用した。結果は表3にまとめられている。
例17
例9のように方法を行った。アルミニウムトリグリコレート0.25質量%と硫酸アルミニウム0.25質量%の代わりに、アルミニウムトリグリコレート0.20質量%、アルミニウムトリラクテート0.05質量%、硫酸アルミニウム0.15質量%及びアルミニウムトリメタンスルホネート0.10質量%を使用した。結果は表3にまとめられている。
Figure 2013540186
この結果によって、多価金属塩の組み合わせにより膨潤速度(FSR)、液体伝導率(SFC)及びゲル床浸透率(GBP)を更に増大させることが出来ることが示された。
例18(比較例)
500mlの4つ首−丸底フラスコに、水酸化アルミニウム283mmolで予め装入した。フラスコを80℃で予備加熱した油浴中に浸した。水250mlを添加した後に、磁気撹拌ホットプレートの使用下に、ゆっくり及び連続的に撹拌棒で撹拌した。引き続き、混合物に乳酸850mmolを添加した。サーモメター、バブルカウンター及び還流冷却器を更にフラスコに取り付け、かつ該混合物を一晩75℃で撹拌した(15時間)。引き続き、約25質量%濃度の溶液を冷却し、かつ更に後処理せずに直接に使用した。
5リットルの体積を有するPflugschar(登録商標)パドル乾燥機−M5RMKタイプ(Gebr.Loedige Maschinenbau GmbH社;パデルボルン、ドイツ)に例3からのベースポリマー1.2kgを予め装入し、かつ50℃に加熱した。引き続き、撹拌(200rpm)下に、窒素で運転される2成分ノズルを用いて、それぞれベースポリマーに対して、N−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジノン0.07質量%、1,3−プロパンジオール0.07質量%、約25質量%アルミニウムトリラクテート水溶液1.50質量%、プロピレングリコール0.30質量%、イソプロパノール1.00質量%及び水1.00質量%から成る混合物を約80秒以内で吹き付け、かつ該混合物を更に5分間後撹拌(60rpm)した。引き続き、撹拌下に、反応器ジャケットを熱水で加熱した。加熱は、生成物が180℃の目的温度を出来るだけ速く獲得するように追跡し、かつ次にその場所で撹拌しながら安定に加熱した。この場合に反応器を窒素で覆った。次に表に記載されている時間で試料を定期的に取り出し(加熱開始後)、かつ特性を決定した。結果は表4にまとめられている。
例19
例18のように方法を行った。約25質量%濃度のアルミニウムトリラクテート水溶液の代わりに、約25質量%濃度のアルミニウムモノグリコレート水溶液を使用した。アルミニウムモノグリコレート溶液を製造するために、608mmol水酸化アルミニウムと608mmolグリコール酸を使用した。結果は表4にまとめられている。
例20
例18のように方法を行った。0.25質量%濃度のアルミニウムトリラクテート水溶液の代わりに、約25質量%濃度のアルミニウムジヒドロキシモノジグリコレート水溶液を使用した。アルミニウムジヒドロキシモノジグリコレート溶液の製造に、427mmol水酸化アルミニウムと427mmolジグリコール酸(3−オキソペンタンジオン酸)を使用した。結果は表4にまとめられている。
例21
例18のように方法を行った。約25質量%濃度のアルミニウムトリラクテート水溶液の代わりに、約25質量%濃度のアルミニウムトリス(3,6−ジオキサヘプタノエート)水溶液を使用した。アルミニウムトリス(3,6−ジオキサヘプタノエート)溶液の製造に、195mmol水酸化アルミニウムと586mmol3,6−ジオキサヘプタン酸を使用した。結果は表4にまとめられている。
例22
例18のように方法を行った。約25質量%濃度のアルミニウムトリラクテート水溶液のわりに、約25質量%濃度のアルミニウムトリス(3,6,9−トリオキサデカノエート)水溶液を使用した。アルミニウムトリス(3,6,9−トリオキサデカノエート)溶液の製造に、107mmol水酸化アルミニウムと322mmol3,6,9−トリオキサデカン酸を使用した。結果は表4にまとめられている。
例23
例18のように方法を行った。約25質量%濃度のアルミニウムトリラクテート水溶液の代わりに、約25質量%濃度のアルミニウムトリス(3,6,9−トリオキサウンデカンジオエート)水溶液を使用した。アルミニウムトリス(3,6,9−トリオキサウンデカンジオエート)溶液の製造に、87mmol水酸化アルミニウムと260mmol3,6,9−トリオキサウンデカン二酸を使用した。結果は表4にまとめられている。
Figure 2013540186
例24
5リットルの体積を有するPflugschar(登録商標)パドル乾燥機−M5RMKタイプ(Gebr. Loedige Maschinenbau GmbH社;パデルボルン、ドイツ)に例7からの吸水性ポリマー粒子1.2kgを予め装入した。引き続き、撹拌下(60prm)に、約120秒以内に、窒素で運転される2成分ノズルを用いて、それぞれ使用された吸水性ポリマー粒子に対して水2質量%を吹き付け、かつ全部で15分間撹拌した。引き続き、850μm篩を通して篩にかけ、塊を除去した。得られた吸水性ポリマー粒子の特性は、表5にまとめられている。
例25
例24のように方法を行った。水2質量%の代わりに、それぞれ使用された吸水性ポリマー粒子に対して、水2質量%と硫酸アルミニウム0.25質量%から成る溶液を吹き付けた。結果は、表5にまとめられている。
例26
例24のように方法を行った。水2質量%の代わりに、それぞれ使用された吸水性ポリマー粒子に対して、水2質量%と硫酸アルミニウム0.5質量%から成る溶液を吹き付けた。結果は、表5にまとめられている。
例27
例24のように方法を行った。水2質量%の代わりに、それぞれ使用された吸水性ポリマー粒子に対して、水2質量%、ポリエチレングリコール0.075質量%(モル質量約400g/mol)及び硫酸アルミニウム0.25質量%から成る溶液を吹き付けた。結果は、表5にまとめられている。
例28
例24のように方法を行った。水2質量%の代わりに、それぞれ使用された吸水性ポリマー粒子に対して、水2質量%、ポリエチレングリコール0.075質量%(モル質量約400g/mol)及び硫酸アルミニウム0.5質量%から成る溶液を吹き付けた。結果は、表5にまとめられている。
Figure 2013540186
例25〜28は、表面後架橋の間に、既に多価金属塩で被覆されている吸水性ポリマー粒子の上に、少なくとも1つの第二の多価金属塩で後から被覆することにより、液体伝導率(SFC)、ゲル床浸透率(GBP)及び0.0g/cm2(AUL0.0psi)の加圧下での吸収の増大に関して特に良好な結果を達成できることを示している。
吸水性コンポジット材料の製造:
例29
例4からの吸水性ポリマー粒子5.5gを、秤量ボート上で、0.917±0.001gの6個の均等な部分に計り入れた。
5.5gのセルロースフラフを0.917±0.01gの6個の均等の部分に分けた。
引き続き、ティッシュを長さ17.5cm及び幅11cmの四角い針金のメッシュ上に置き、その際、ティッシュは幾分か針金のメッシュを越えていた。針金のメッシュの上には、同じ寸法の垂直シャフトがあった。針金のメッシュの10cm上では、垂直シャフトは長さ16cm及び幅9.2cmに狭くなっている。このシャフト内で、針金のメッシュの約68cm上で、長さ方向に組み込まれたブラッシが回転する。ブラッシは、長さ17.5cm及び直径10cmを有した。ブラッシは13.5rpmで回転した。ティッシュ付きの針金のメッシュの下に真空を適用した。
セルロースフラフの初めの部分を上からの回転ブラシに塗布した。25秒後に、例3からの吸水性ポリマー粒子の初めの部分を回転ブラシに上から計量供給した。
セルロースフラフと吸水性ポリマー粒子の計量供給は、それぞれ25秒後に全部で2回繰り返した。引き続き、ティッシュ付きの針金のメッシュを180°水平に回転させせた。
セルロースフラフと吸水性ポリマー粒子の計量供給を全部で3回繰り返し、生じた吸水性コンポジットを手で長さ15cm及び幅8.5cmのプランジャーで圧力をかけ、ティッシュから取り除き、かつ38g/m2の面積比重量、長さ37cm及び幅24cmを有するティッシュで包んだ。引き続き、吸水性コンポジット材料を平圧印刷機により50バールで20秒間押した。
ウィッキング試験、負荷下の再度湿り及び獲得時間の結果を測定し、かつ表6と7にまとめた。
例30(比較例)
例29のように方法を行った。例4からの吸水性ポリマー粒子の代わりに、例5からの吸水性ポリマー粒子を使用した。結果は表6と7にまとめられている。
例31
例29のように方法を行った。例4からの吸水性ポリマー粒子を全部で7.7gとセルロースフラフを全部で3.3g使用した。結果は例6と7にまとめられている。
例32(比較例)
例31のように方法を行った。例4からの吸水性ポリマー粒子の代わりに、例5からの吸水性ポリマー粒子を使用した。結果は表6と7にまとめられている。
例33
例29のように方法を行った。例4からの吸水性ポリマー粒子を全部で8.8gとセルロースフラフを全部で2.2g使用した。結果は例6と7にまとめられている。
例34(比較例)
例33のように方法を行った。例4からの吸水性ポリマー粒子の代わりに、例5からの吸水性ポリマー粒子を使用した。結果は表6と7にまとめられている。
Figure 2013540186
実施例により、本発明による吸水性ポリマー粒子が低いセルロースの割合又は繊維の割合を有する衛生用品において特に有利に作用することが示されている。
米国仮特許明細書第61/354267号(2010年、6月14日提出)を文献参考により本特許明細書に取り入れることとする。上記文献に関して、本発明からの多くの変更と逸脱も可能である。従って、本発明は添付した請求項の範囲内で、ここで詳細に記載されている方法とは異なって実施できることが想定できる。
1.平底の容器、 2.貯蔵受け器、 3.計量器

Claims (15)

  1. 次のもの:
    i) 少なくとも部分的に中和されていてもよい、酸基を有する少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマー、
    ii) 少なくとも1つの架橋剤、
    iii) 任意に、i)で記載したモノマーと共重合可能な、1つ又は複数のエチレン性不飽和モノマー、及び
    iv) 任意に、1つ又は複数の水溶性ポリマー
    を含有するモノマー溶液又はモノマー懸濁液を重合し、その際、得られたポリマーゲルを乾燥、粉砕、分級し、
    v)少なくとも1つの表面後架橋剤
    で被覆し、かつ熱的に表面後架橋することにより吸水性ポリマー粒子を製造する方法において、前記吸水性ポリマー粒子を熱的な表面後架橋の前、間又は後に、一般式(I)
    n(X)a(Y)c(OH) (I)
    の少なくとも1つの多価金属塩で、又は一般式(II)及び/又は一般式(III)
    n(X)a(OH) (II)
    n(Y)b(OH) (III)
    [式中、
    Mは、アルミニウム、ジルコニウム、鉄、チタン、亜鉛、カルシウム、マグネシウム及びストロンチウムのグループから選択される金属の多価金属カチオンであり、
    nは、多価金属カチオンの原子価であり、
    aは、0.1〜nの数であり、
    bは、0.1〜nの数であり、かつ
    cは、0〜(n−0.1)の数であり、かつ
    dは、0〜(n−0.1)の数であり、その際、一般式(I)中、a、c及びdから成る合計は、n以下であり、一般式(II)中、aとdから成る合計はn以下であり、かつ一般式(III)中、bとdから成る合計はn以下であり、
    Xは、グリコール酸、ジグリコール酸、一般式(IV)
    Figure 2013540186
    のエトキシル化グリコール酸、及び一般式(V)
    Figure 2013540186
    (式中、
    RはH又はC1〜C16−アルキルであり、
    rは、1〜30の整数であり、
    sは、1〜30の整数である)
    のエトキシル化ジグリコール酸のグループから選択される酸の酸アニオンであり、
    Yは、グリセリン酸、クエン酸、乳酸、ラクトイル乳酸、マロン酸、ヒドロキシマロン酸、グリセリン−1,3−二リン酸、グリセリン一リン酸、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、メタンスルホン酸、リン酸及び硫酸のグループから選択される酸の酸アニオンである]
    の少なくとも2個の多価金属塩で被覆することを特徴とする、吸水性ポリマー粒子を製造する方法。
  2. 吸水性ポリマー粒子を、多価金属カチオン0.02〜0.1質量%で被覆する、請求項1に記載の方法。
  3. 一般式(I)、一般式(II)及び/又は一般式(III)の多価金属塩を、多価金属カチオンのヒドロキシドと、酸アニオンの酸の反応により製造する、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 吸水性ポリマー粒子を、一般式(I)、一般式(II)及び/又は一般式(III)の多価金属塩を含有する水溶液で被覆する、請求項1から3までのいずれか1項の記載の方法。
  5. 一般式(I)、一般式(II)及び/又は一般式(III)の多価金属塩の金属カチオンは、アルミニウムのカチオンである、請求項1から4までのいずれか1項の記載の方法。
  6. 一般式(I)の多価金属塩の酸アニオンは、グリコール酸のアニオンであり、又は一般式(II)及び/又は一般式(III)の多価金属塩の酸アニオンは、乳酸のアニオン及び硫酸のアニオンである、請求項1から5までのいずれか1項の記載の方法。
  7. モノマーi)は、アクリル酸である、請求項1から6までのいずれか1項の記載の方法。
  8. 請求項1から7までのいずれか1項の記載の方法により得られる、吸水性ポリマー粒子。
  9. 次のもの:
    a) 少なくとも部分的に中和されていてもよい、酸基を有する少なくとも1つの重合したエチレン性不飽和モノマー、
    b) 少なくとも1つ重合した架橋剤、
    c) 任意に、a)で記載したモノマーと共重合する、1つ又は複数のエチレン性不飽和モノマー、
    d) 任意に、1つ又は複数の水溶性ポリマー、及び
    e) 少なくとも1つの反応した表面後架橋剤
    を含有する吸水性ポリマーであって、前記吸水性ポリマー粒子は、一般式(I)
    n(X)a(Y)c(OH) (I)
    の少なくとも1つの多価金属塩で、又は一般式(II)及び/又は一般式(III)
    n(X)a(OH) (II)
    n(Y)b(OH) (III)
    [式中、
    Mは、アルミニウム、ジルコニウム、鉄、チタン、亜鉛、カルシウム、マグネシウム及びストロンチウムのグループから選択される金属の多価金属カチオンであり、
    nは、多価金属カチオンの原子価であり、
    aは、0.1〜nの数であり、
    bは、0.1〜nの数であり、かつ
    cは、0〜(n−0.1)の数であり、かつ
    dは、0〜(n−0.1)の数であり、その際、一般式(I)中、a、c及びdから成る合計はn以下であり、一般式(II)中、aとdから成る合計はn以下であり、かつ一般式(III)中、bとdから成る合計はn以下であり、
    Xは、グリコール酸、ジグリコール酸、一般式(IV)
    Figure 2013540186
    のエトキシル化グリコール酸、及び一般式(V)
    Figure 2013540186
    (式中、
    RはH又はC1〜C16−アルキルであり、
    rは、1〜30の整数であり、
    sは、1〜30の整数である)
    のエトキシル化ジグリコール酸のグループから選択される酸の酸アニオンであり、
    Yは、グリセリン酸、クエン酸、乳酸、ラクトイル乳酸、マロン酸、ヒドロキシマロン酸、グリセリン−1,3−二リン酸、グリセリン一リン酸、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、リン酸、メタンスルホン酸及び硫酸のグループから選択される酸の酸アニオンである]
    の少なくとも2個の多価金属塩で被覆されている、吸水性ポリマー粒子。
  10. 吸水性ポリマー粒子は、多価金属カチオン0.02〜0.1質量%で被覆されている、請求項9に記載のポリマー粒子。
  11. 一般式(I)、一般式(II)及び/又は一般式(III)の多価金属塩の金属カチオンは、アルミニウムのカチオンである、請求項9又は10に記載のポリマー粒子。
  12. 一般式(I)の多価金属塩のカルボン酸アニオンは、グリコール酸のアニオンである、又は一般式(II)及び/又は一般式(III)の多価金属塩の酸アニオンは、乳酸のアニオン及び硫酸のアニオンである、請求項9から11までのいずれか1項に記載のポリマー粒子。
  13. 膨潤した吸水性ポリマー粒子の水性抽出物の表面張力は、23℃で少なくとも0.05N/mである、請求項9から12までのいずれか1項に記載のポリマー粒子。
  14. 吸水性ポリマー粒子は、少なくとも24g/gの遠心分離保持容量、及び/又は49.2g/cm2の圧力下に少なくとも15g/gの吸収を有する、請求項9から13までのいずれか1項に記載のポリマー粒子。
  15. 請求項9から14までのいずれか1項に記載の吸水性ポリマー粒子を含有している衛生用品。
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