JP2013538422A - 壁貫通型電気端子 - Google Patents

Abstract

壁貫通型電気端子（１）は、ハウジング（２）と、少なくとも１つのテスト及び／又は接続プラグ（５）用の少なくとも１つのプラグゾーン（４）が設けられている接触デバイス（３）と、接触デバイス（３）の第１接触ユニット（７）と接続されている第１導体端子（６）と、接触デバイス（３）の第２接触ユニット（９）と接続されている第２導体端子（８）とを備える。ハウジング（２）は、少なくとも２つの側（１０、１１）に差し込み開口部（１２、１３）を有する。差し込み開口部（１２、１３）の各々から第１及び第２接触ユニット（７、９）を接触させるためのプラグゾーン（４）に、少なくとも１つのテスト及び／又は接続プラグ（５）を挿入できる。
【選択図】図１

Description

本発明は、テスト及び／又は接続プラグ用の少なくとも１つのプラグゾーンを提供するハウジングおよび接触デバイスを備えた壁貫通型電気端子に関する。テストプラグ、接続プラグ、あるいはテスト及び接続プラグは、プラグゾーンに挿入される場合がある。また、テスト及び／又は接続プラグは、短絡プラグとして動作させることが可能である。

先行技術では、テスト及び／又は接続プラグ用のプラグゾーンを含む多種、多様の壁貫通端子が知られている。

このような壁貫通端子は、導体端子要素及び関連する電源タップを備える直列端子又はテスト端子台として構成される傾向がある。導体端子要素は、テストプラグが挿入されない限り接触部で互いに接触している。

接続及び切断の選択肢を有するこれらの壁貫通端子は、電気回路、計測及び制御技術でしばしば使用されている。電気直列端子での接続及び切断の選択肢は、異なるプラグ又は接続プラグを挿入することで、異なる機能及び異なるテスト選択肢を実現する。特に、使用されるプラグは、簡単な接続プラグ以外に、接続を介してテストプラグとなる場合がある。これらのテストプラグは、壁貫通端子に接続された電源回路の正常機能がテストできる特殊な部品から構成されてもよい。任意で、異なるテストプラグは、同時に又は連続して異なる機能をテストすることができる。

円盤状の電気直列端子として構成された壁貫通端子は、直列端子台を形成するために他方の電気端子と共に埋め込まれる場合があり、さらに直列端子の個数に対応する個数のテストプラグをそのような直列端子台に差し込むことができる。また、直列端子台全体として差し込まれるためのテストプラグを形成することができる。

特許文献１では、電気直列端子を備えたテスト端子台は、テストプラグ挿入用のすべての直列端子に差し込み区間を形成することが知られている。このような既知の直列端子は、接触プラグ用のプラグゾーンに接触脚が形成される一対の接触部により構成されている。正常状態では、接触脚は、第１接触部内に互いに接触するが、第２接触部内では間隔を置いて配置されている。テストプラグを挿入する場合、接触プラグは、まず第２接触部に接触する。テストプラグを挿入する場合、テストプラグは、まず第２接触部に接触してテスト接続を確立する。さらに挿入するだけで、テストプラグは、第１接触部に接触して互いに弾性的に接触している接触脚が離れるよう促す。

このような構成は、直接端子では、第１接触部で電気的接続を切断する前に、まずテストプラグと第２接触部との接触を安全に確立することを確保する。既知の先行技術は確実に動作する。

スイッチキャビネットすなわち電気システムハウジングのテスト又は保守作業においては、テストを行うためにスイッチキャビネットをしばしば開ける必要がない。多くの場合では、テストプラグ挿入により電気回路の状態を容易にテストするために、外部からアクセス可能なスイッチキャビネットでテストプラグ用の差し込み区間を有する端子として、例えば、壁貫通端子が十分である。このような場合、スイッチキャビネットの外側表面でアクセス可能で、取り付けられる壁貫通端子は非常に有利である。しかし、本構成の欠点は、他にあり、より広範囲又は基礎テスト及び／又は保守作業においては、スイッチキャビネットが開いている場合であっても、テストプラグ用のプラグゾーンを提供する壁貫通端子がスイッチキャビネットハウジングの外側に配置されることになる。このことにより、保守作業員がスイッチキャビネットの内部で多くの保守作業を行なわなければならない場合があるにもかかわらず、スイッチキャビネットの外部からテストプラグを常に差し込まなければならないため、スイッチキャビネットドアを開かなければならない場合では保守作業量が増大する。

独国特許出願公開第１０２００６０５２８９４号明細書

従って、本発明は、確実に動作して保守作業の軽減を可能とするテスト及び／又は接続プラグ用のプラグゾーンを備えた壁貫通端子を提供することを目的とする。

本発明の目的は、請求項１の特徴を備える壁貫通型電気端子により解決される。好ましい特定の実施形態は従属項の主題である。本発明のさらなる利点及び特徴は、例示的な実施形態により記載される。

本発明の壁貫通型電気端子は、テスト及び／又は接続プラグ用の少なくとも１つのプラグゾーンを提供するハウジング及び接触デバイスを備える。本発明の壁貫通型電気端子は、接触デバイスの第１接触ユニットに接続されている第１導体端子を備える。さらに、接触デバイスの第２接触ユニットと接続される少なくとも１つの第２導体端子が提供される。ハウジングは、少なくとも２つの側を有し、少なくとも１つのテスト及び／又は接続プラグは、差し込み開口部を介して、第１及び第２接触ユニット接触用の少なくとも１つのプラグゾーンに挿入することができる。

本発明の貫通型電気端子は、壁貫通型電気端子ハウジングが、少なくとも１つのテスト及び／又は接続プラグで、各々が壁貫通型電気端子に接続された回路のテスト及び／又は電気回路を切断するために挿入することができる少なくとも２つの側からの差し込み開口部を備えるので、様々な端子の中でも数多くの利点を有する。

本発明の貫通型電気端子は、テスト及び／又は接続プラグが２つの側から電気端子ハウジングに挿入可能な電気回路の保守作業を行うことができる。この目的を達成するために、例えば電気端子をハウジング壁に挿入することができる。これにより、選択的にスイッチキャビネット内部又は外部からスイッチキャビネット壁にテスト及び／又は接続プラグを挿入することができる。

貫通型電気端子は、少なくとも２つの側からテスト及び／又は接続プラグを電気端子に挿入する選択肢を提供する。これにより、電気端子の接触デバイスの第１及び第２接触ユニット両方を接触させることができる。本発明の構成は、使用において煩雑ではなく、単一先行技術直列端子と同等の空間で実質的に２つのテスト端子機能に代わる柔軟な端子を提供する。

好ましいより特定の実施形態では、差し込み開口部はハウジングの反対側で形成される。このような構成は、スイッチキャビネット壁内又はスイッチキャビネットドア内への挿入を可能とする。一つの電気端子のプラグゾーンは、外部及びプラグゾーンからアクセスが可能となり、又は他方のプラグゾーンは内部からアクセスが可能となる。スイッチキャビネットで保守作業を行なう場合には、キャビネットドアが閉じている状態で外部から、又はキャビネットが開いている状態で内部からテスト及び／又は接続プラグを挿入することができる。これにより、テスト及び保守作業を大幅に軽減し、また保守作業中の誤りを避けることに決定的に寄与する。さらに、テスト及び／又は接続プラグへのケーブルを、開かれたキャビネットドア等の周囲に這わせる必要がないので業務災害の危険性が減少する。

システム導入及び起動後に、例えば、定期保守では、接続及び／又はテストプラグは、閉じられたスイッチキャビネット壁で外部からプラグゾーンに容易に挿入され、システム状態をテストすることができる。システム起動では、又はより広範囲な保守作業のためには、スイッチキャビネットを開かなければならない場合又はまだ開いている状態において、接続及び／又はテストプラグは内部からプラグゾーンに直接挿入することができる。プラグゾーンに接続及び／又はテストプラグを差し込む前において、スイッチキャビネットドアの複雑な閉鎖を省略しても良い。このように、本発明は、起動及びその後の保守作業において多くの利点を提供する。

内部からの差し込み用の接続及び／又はテストプラグの極性は、特に外部からのアプリケーションと対称的に作られる。そのため、接続及び／又はテストプラグは、接続された測定線によりテストアプリケーションに関して対称的に作られた測定及びテストデバイスを配線しなければならない。

内部からの差し込み用の特定の接続及び／又はテストプラグの使用が可能である。異なる配線による外部からの差し込み用の接続及び／又はテストプラグの使用も可能である。

あるいは、外部及び内部からの同一接続及び／又はテストプラグが使用できるよう自動的に特定及び差し込み方向を調整するための電子機器を接続及び／又はテストプラグに設置することが可能である。また、内部又は外部からの差し込み用の配線を、手動で若しくは自動で切り替えるスイッチを有する接続及び／又はテストプラグを提供することができる。

これは、他の分電箱と端子箱等にも同様に適用される。空いた後に、接続及び／又はテストプラグは内部から差し込むことができるが、分電箱が閉じた状態では、接続及び／又はテストプラグは外部から挿入される。

第１接触ユニットは、第１電源タップを介して第１導体端子と接続することが好ましい。さらに、第２接触ユニットは、第２電源タップを介して第２導体端子と接続することが好ましい。壁貫通型電気端子には、第３、第４、又は第５導体端子を備えることもできる。また、２つ、３つ、又はそれ以上の導体端子によりそれぞれ形成された壁貫通端子の集合体として、直列端子台を構成する直列端子の形状の複数端子を提供することができる。直列端子では、少なくとも１つのクロスジャンパー用の追加差し込みの選択肢が同じ電位で２つ以上の導体端子の設置用として提供される場合がある。

好ましい特定の実施形態では、少なくとも１つの接触ユニットは、間隔を置いて配置する第１及び第２接触部の一対により構成される。このような構成は、非常に有利である。テスト及び／又は接続プラグにより接触される場合、挿入されたプラグとの接触は、まず第１（又は第２）接触部で行われるが、その後においてのみ第１及び第２導体端子間の接続が第２（又は第１）接触部で分離されることが確保できるからである。これにより、特に、高い電圧が印加された及び／又は高い駆動電流強度の繊細な電気システムを安全で確実に動作できる。

特に、第１及び第２接触部での第１及び第２接触ユニットは、正常状態で電気的に導電接触することが好ましい。正常状態は、プラグゾーンに対してテスト及び／又は接続プラグが挿入されてない状態を意味するものとして解されている。これは、正常状態での接触ユニットの一対は、電気的に導通させるため互いに離れた２つの接触部に互いに接続していることを意味する。一方から独立した２つの接触部は、第１接触ユニットと第２接触ユニット、及び第２導体端子と第１導体端子の確実な電気接続を提供する。

特に、この特定の実施形態は、テスト及び／又は接続プラグの挿入方向が第１及び第２接触部の順序から独立しているため有利である。テスト及び／又は接続プラグが第１接触ユニット側から挿入される場合及び、例えば、まず第１接触ユニットに挿入される場合には、第１接触部で接触が切断された後においても第２接触部で電気的な導電接触がしばらく保持される。接続及び／又はテストプラグが完全に若しくは略完全に挿入される場合のみ、第２接触部での電気的な導電接触は切断される可能性がある。しかし、第２接触部で切断する時点において、接続及び／又はテストプラグは、既に第１接触部と確実に接触している。他方の側から挿入する場合には、それに応じて正常状態での第１接触ユニット及び第２接触ユニットが第１及び第２接触部で電気的に導電接触する場合の逆の順番で適用される。

好ましくは、少なくとも一方の接触ユニットは、少なくとも一部が弾性材料により形成される。特に、好ましくは、両方の接触ユニットは、少なくとも一部及び特に実質的に又は完全に１つ又はそれ以上の弾性材料からなる。あるいは、一方の接触ユニットのみ部分的に弾性材料で形成することもできる。これにより、この接触ユニットのバネ作用が、接触ユニットの他方との確実な電気接触を可能とする。

好ましい構成では、少なくとも一方の接触ユニットは、少なくとも一方の接触脚を備える。このような接触脚は、特に引き伸ばされたループとして構成される場合がある。この幅よりも大きいループの長さにより、引き伸ばされたループが提供される。特に、引き伸ばされたループの長さは、少なくとも１．５倍であり、横に伸びる幅の少なくとも２倍であることが好ましい。

このようなループは、閉ループ又は開ループとして形成されてもよい。可能なあるいは好ましい形態は、例えば“Ｃ”の２つの端部領域で第１及び第２接触部が提供されるＵ又はＣ形に近い配置である。Ｃ形の配置は、第１及び第２接触部の空間的な分離を可能とする間隔を開けた部分を提供する。空間的な分離は、特に挿入方向に依存して望まれた順序において、時間と空間に関して互いに続いて起こる接触部の分離を可能とする。

特に、好ましくは、壁貫通型電気端子は電気直列端子として形成される。壁貫通端子では、接続及び／又はテストプラグ及び／又は短絡プラグは、端子のキャビネット壁を介して２つ若しくはそれ以上の側から、たとえば端子のハウジングに挿入することができる。

本発明のさらなる利点及び特徴は、例示的な実施形態により実現され、以下の添付の図面を参照しながら説明する。

テストプラグが挿入された本発明における壁貫通端子の斜視図である。 壁貫通端子の概略断面図である。 図２の壁貫通端子の接触ユニットである。 テストプラグが第１側から差し込まれた図１の壁貫通端子である。 他方の側から差し込まれたテストプラグを備えた図１の壁貫通端子である。 本発明における壁貫通端子を備えたスイッチキャビネットの概略上面図である。

以下、本発明における壁貫通型電気端子１の例示的な実施形態を添付の図１から図６を参照しながら説明する。なお、本実施形態の壁貫通型電気端子１は、電気直列端子３０及び、特に壁貫通端子台４０として構成されている。

図１の斜視図に示す壁貫通型電気端子１は、短絡プラグとして形成される場合があるテスト及び／又は接続プラグ５が挿入された状態で示されている。

壁貫通型電気端子１は、ハウジング２を備えている。ハウジング２は、絶縁材料から構成され、導体端子に必要な保護及び感電保護を提供する。

図１では、直列端子台３１を有する壁貫通端子台が複数の直列端子３０を有していることが示されている。直列端子台３１の端子１のそれぞれは、第１導体端子６及び第２導体端子８を備えている。第１導体端子６及び第２導体端子８は、正常状態１４では、電気的に導通させるための接触デバイス３を介して互いに接続されている。

図１に示された第１差し込み状態２６では、テスト及び／又は接続プラグ５がプラグゾーン４に差し込まれるので、第１導体端子６は第２導体端子８から電気的に切断される。また、図１に示された第１差し込み状態２６で、テスト及び／又は接続プラグ５の構成に依存して、テスト及び／又は接続プラグ５を介して第１導体端子６と第２導体端子８との間を電気的に導電接続することができる。いずれにしても、接触デバイス３での直接電気的導電接続は、テスト及び／又は接続プラグ５を挿入することで切断される。

テスト及び／又は接続プラグ５には、そのときの必要に応じてテスト及び／又は接続プラグ５毎に数を変更できるテスト端子が提供される場合がある。

壁貫通型電気端子１は、例えばスイッチキャビネットの壁２４に載置される。これにより、テスト及び／又は接続プラグ５が、壁貫通型電気端子１のハウジング２の側１０及び側１１からプラグゾーン４に挿入することが可能となる。

例示された実施形態では、壁貫通型電気端子１は、両側１０、１１からテスト及び／又は接続プラグ５に差し込むことで同様の効果を有する、共有されたプラグ挿入ゾーン４を実質的に備える。あるいは、差し込み開口部１２及び１３は、両方とも簡単のため参照番号４で示される分離された差し込み区間としてみなされる場合がある。

第１導体端子６、第２導体端子８、及び差し込み開口部１２は、壁２４の一方側及び、特にハウジングの一方側１０からアクセスできることが好ましい。差し込み開口部１３は、他方側１１からアクセス可能である。好ましくは、導体端子６、導体端子８、及び差し込み開口部１２は、差し込み開口部１３の反対側にほぼ合わせた方向からアクセス可能である。

プラグゾーン４は、ハウジングの両側からアクセス可能であるが、導体端子６及び８は一方側のみからアクセス可能である。

図２は、導体２５が第２導体端子８のみに挿入されている壁貫通型電気端子１の拡大した概略断面図を示す。また、正常動作では、各導体２５が第１導体端子６にも挿入される。

第１導体端子６は、電源タップ１５を介して接触デバイス３の第１接触ユニット７と接続される。第２導体端子８は、電源タップ１６を介して第２接触ユニット９と接続される。また、一方の電源タップ又は両方の電源タップは、各接触ユニットに一体化された部品とすることも可能である。

図３は、第１接触ユニット７及び第２接触ユニット９の接触脚１９及び２０が接触しなくなって、互いに一定間隔を置いて配置されることが示されるよう拡大された２つの接触ユニット７及び９間に距離を有する分解図での第１接触ユニット７及び第２接触ユニット９を示す。さらに、２つの接触ユニット７及び９は、それらの機能についてより説明するために拡大された図面で示されている。

実装時には、接触ユニット７及び９は図２に示しているように配置される。接触脚１９は第１接触部１７で接触し、接触脚２０は第２接触部１８で接触する。接触は、接触ユニット７の接触ポイント１７ａを接触ポイント１７ｂと接触させる、第１接触部１７で行われる。これに関して別々に間隔を置かれた第２接触部１８では、接触ユニット７の接触ポイント１８ａは、冗長な電気的導電接続を提供するように接触ポイント１８ｂに接触する。

第１接触ユニット７及び第２接触ユニット９の両者は、長さが幅の２倍を超えるＣ型に近い引き伸ばされたループ２１として構成されている。“Ｃ”の端部に、接触部１７及び１８が設けられ、２つの差し込み方向に示された軸方向に間隔を置いて配置されている。接触ユニット７及び９の両者は、同一に構成され、ミラー対称的に配列されてもよい。

側１０がスイッチキャビネット又は分電箱の内部に配置され、側１１が外部側に配置される場合には、第１接触部１７が後部又は内部の接触部に指定され、第２接触部１７が正面又は外部の接触部に指定される場合がある。

テスト及び／又は接続プラグ５がプラグゾーン４に挿入されていない図２に示された正常状態１４では、第１接触ユニット７及び第２接触ユニット９は、２つの接触部１７及び１８で接触している。このことにより、テスト及び／又は接続プラグ５が第１側１０又は第２側１１の双方からの第１差し込み開口部１２若しくは第２差し込み開口部１３に挿入される場合は、接触部１７又は１８がまず接触される。その後、電気接触はこの接触部で切断されるが、接触部の他方での電気的導電接触は、テスト及び／又は接続プラグが第１接触部１７又は第２接触部１８においてもそれぞれ切断されるために接触と十分遠いところまで押されるまで、まだ保持される。この機能は、テスト及び／又は接続プラグ５が第１差し込み開口部１２に押し込まれるかそれとも第２差し込み開口部１３に押し込まれるかには依存しない。テストプラグがプラグゾーン４に挿入される場合、プラグはまず安全に接触され、その後においてのみ、第２導体端子８と第１導体端子６の直接的な電気接続が切断される。

さらに、テスト及び／又は接続プラグが挿入される場合、他方の差し込み開口部との接触が切断される前にテスト及び／又は接続プラグ５とまず確実に接触される、２つより多い差し込み開口部１２及び１３を提供することが可能である。

図４は、例えば、端子箱、分電箱、又はスイッチキャビネットにおける壁２４に載置された壁貫通型電気端子１の断面を示す。壁貫通型電気端子は、壁２４の両側２２及び２３からアクセス可能である。従って、テスト及び／又は接続プラグ５は、テスト又は保守作業を行なうために、第１側１０若しくは第２側１１から差し込み開口部１２及び１３に挿入することができる。

図４は、テスト及び／又は接続プラグ５が第２側１１から挿入されている第１差し込み状態２６を示す。

図５は、テスト及び／又は接続プラグ５が第１側１０から差し込まれている第２差し込み状態２７を示す。また、図５は、電気的導体接続が切断される前の、テスト及び／又は接続プラグ５の接触先端２９が、接触デバイス３の第１接触部１７に接触する状態を示す。

図６は、分電箱又は端子箱の断面図の概略上面図を示す。斜線が付された四角形部分は、スイッチキャビネット３９を表す。スイッチキャビネット３９には、区分されていないドアの開放を認識できるように、一方が開いている２つのドア３７が提供される。

ドア３７は内部を囲む壁２４の一部である。すべてのドア３７には、壁貫通型電気端子１が設けられている。さらに、壁貫通型電気端子１は、２つの他方の壁２４に配置される。スイッチキャビネットが閉まっている場合、例えばシステム及び端子をテストするために、外部２２から挿入３５の方向に、テスト及び／又は接続プラグ５をプラグゾーン４に挿入することができる。

実線で示された人員３２、３４は、外部からこれらに関連した壁貫通型電気端子１に接続及び／又はテストプラグを直接挿入することが可能であり、またその位置から移動する必要がない。

人員３３はその位置から移動する必要がなく、壁貫通型電気端子１に接続及び／又はテストプラグを挿入するために人員３４の位置へ移動する必要もない。点線で示された人員３３は、同様に、開かれたドア３７において壁貫通型電気端子１での挿入方向３６に、内部から接続及び／又はテストプラグを直接挿入することができる。これにより、操作においてより多くの柔軟性を実現している。

例えば、組み立て、作業開始、又は総合的な保守作業では、ドア３７が開放されており、テスト及び／又は接続プラグとして構成されたテスト及び／又は接続プラグ５及びテストプラグは、特に内部から壁貫通型電気端子１に差し込まれている。一方、キャビネットドアが閉まっている場合に人員は、最初にスイッチキャビネットを開ける必要がなく、接続及びテストプラグを外部から差し込むことができる。

全体的に本発明は、テスト及び／又は接続プラグ５を接続する選択肢を備えた壁貫通型電気端子１を提供し、少なくとも２つの側からテスト及び／又は接続プラグ５を電気端子１のハウジング２に挿入することができる。これは、簡便な作業と共に高い安全性を実現する。

本発明は、特に直列端子３０又は壁貫通端子台４０として使用可能な電気端子を提供する。端子１がスイッチキャビネット壁に設置される場合があることから、例えば、制御計測用のキャビネットのテストプラグゾーンの外部と、例えば、開始テスト又は配線テスト用のキャビネットのテストプラグゾーンの内部を提供する。

スイッチキャビネット壁の壁カットアウトに壁貫通端子を載置するために、ハウジングは、壁２４にハウジング２を締め付けるように固定するか若しくはねじで留めるか、あるいは他の手法で取り付けるために、追加設置又はスナップイン式フランジにより提供される。

１ 壁貫通型電気端子
２ ハウジング
３ 接触デバイス
４ プラグゾーン
５ テスト及び／又は接続プラグ
６ 第１導体端末
７ 第１接触ユニット
８ 第２導体端子
９ 第２接触ユニット
１０、１１ 側
１２、１３ 差し込み開口部
１４ 正常状態
１５、１６ 電源タップ
１７、１８ 接触部
１９、２０ 接触脚
２１ ループ
２２、２３ 壁側
２４ 壁
２５ 導体
２６ 第１差し込み状態
２７ 第２差し込み状態
２８ テスト端子
２９ 接触先端
３０ 直列端子
３１ 直列端子台
３２−３４ 人員
３５ 外部からの挿入方向
３６ 内部からの挿入方向
３７ ドア
３８ ドア開放
３９ スイッチキャビネット
４０ 壁貫通端子台

Claims (9)

1. 壁貫通型電気端子（１）であって、
   ハウジング（２）と、
   少なくとも１つのテスト及び／又は接続プラグ（５）用の少なくとも１つのプラグゾーン（４）が設けられている接触デバイス（３）と、
   前記接触デバイス（３）の第１接触ユニット（７）と接続されている第１導体端子（６）と、
   前記接触デバイス（３）の第２接触ユニット（９）と接続されている第２導体端子（８）と、
   を備え、
   前記ハウジング（２）は、少なくとも２つの側（１０、１１）に差し込み開口部（１２、１３）を有し、前記差し込み開口部（１２、１３）の各々から前記第１及び第２接触ユニット（７、９）を接触させるための前記プラグゾーン（４）に、少なくとも１つのテスト及び／又は接続プラグ（５）を挿入できることを特徴とする壁貫通型電気端子。
2. 前記差し込み開口部（１２、１３）は、前記ハウジング（１）の反対側（１０、１１）に設けられている請求項１に記載の壁貫通型電気端子（１）。
3. 前記第１接触ユニット（７）は、第１電源タップ（１５）を介して前記第１導体端子（６）と接続されており、前記第２接触ユニット（９）は、第２電源タップ（１６）を介して前記第２導体端子（８）と接続されている請求項１又は請求項２に記載の壁貫通型電気端子（１）。
4. 少なくとも１つの接触ユニット（７、９）は、間隔を置いて配置された第１及び第２接触部（１７、１８）の一対を含む請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の壁貫通型電気端子（１）。
5. 正常状態（１４）での前記第１及び第２接触ユニット（７、９）は、前記第１及び第２接触部（１７、１８）で電気的に導電接触している請求項１から請求項４のいずれか一項に記載の壁貫通型電気端子（１）。
6. 少なくとも１つの接触ユニット（７、９）は、少なくとも部分的に弾性材料を含んでいる請求項１から請求項５のいずれか一項に記載の壁貫通型電気端子（１）。
7. 少なくとも１つの接触ユニット（７、９）は、特に引き伸ばされたループ（２１）として形成されている少なくとも１つの接触脚（１９、２０）を備える請求項１から請求項６のいずれか一項に記載の壁貫通型電気端子（１）。
8. 直列端子（３０）として構成されている請求項１から請求項７のいずれか一項に記載の壁貫通型電気端子（１）。
9. 壁貫通端子（４０）として構成され、前記壁（２４）の両側（２２、２３）から操作可能であり、接続及び／又はテストプラグを挿入することができる請求項１から請求項８のいずれか一項に記載の壁貫通型電気端子（１）。

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