JP2013533866A - 3−アミノピペリジンジヒドロクロリドの単一の鏡像異性体を調製するための方法 - Google Patents

3−アミノピペリジンジヒドロクロリドの単一の鏡像異性体を調製するための方法 Download PDF

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Abstract

(a)水素と固体支持体上に堆積されたパラジウム触媒との存在下でのN−アセチル−3−アミノピリジン(2)またはその塩の還元、(b)工程(a)で生成されたラセミ体N−アセチル−3−アミノピペリジン(3)またはその塩のrac−3−アミノピペリジン(rac−4)またはその塩への変換、(c)工程(b)で生成されたラセミ体3−アミノピペリジン(rac−4)またはその塩のキラル酸による分割を含む方法。一局面において、パラジウムのための前記固体支持体が、炭素、炭酸カルシウム、チタニア、またはジルコニアである。

Description

(序論)
本願は、高い%の鏡像異性体過剰率を有する3−アミノピペリジンジヒドロクロリドのいずれかの鏡像異性体の調製方法、および98%超の鏡像異性体過剰率を有する化合物(R)−ピペリジン−3−アミンまたは(S)−ピペリジン−3−アミンのいずれかの調製方法に関する。本願は具体的には、98%超の鏡像異性体過剰率を有する(R)−3−アミノピペリジンジヒドロクロリドの調製方法に関する。
塩である3−アミノピペリジンジヒドロクロリドは、いくつかの薬剤のための成分である。2007年7月5日に公開され、かつその全体が出典明示により援用されている特許文献1は、ロジウム触媒を担持した3−アミノピリジンの水素化、ジベンゾイル酒石酸による分割、およびMTBE(メチルtert−ブチルエーテル)における塩化水素を使用した酸交換(acid exchange)を説明している。これは、鏡像異性体純度を改良する結果となっておらず、それゆえ、3−アミノピペリジンのジベンゾイル酒石酸塩を、酸交換の前に繰り返し再晶出させなければならなかった。この段階で鏡像異性体純度の向上をはかることにより該方法において再晶出工程数を減少させ、収率を改良する溶媒系を同定する必要がある。
特許文献2は、酢酸における5重量%の白金/ロジウム混合触媒を用いた50℃および100バール水素圧での3−アミノピリジンの水素化を説明している。Heterocycles,1993,36(10),2383は、THF中のヨウ化サマリウムを使用して3−アミノピリジンを還元することによって3つの生成物を提供する(このうち、3−アミノピペリジンは26%の収率で生成される)ことを記載している。Berichte der Deutschen Chemischen Gesellschaft[Abteilung]B:Abhandlungen,1937,70B,635は、酸化白金を触媒とする、メタノールおよび塩酸における3−アミノピリジンの水素化を説明している。特許文献3は、酢酸またはメタノールおよび塩酸のいずれかにおける酸化白金を使用したいくつかのα,γ−ジカルボニル置換3−アミノピリジン(3−aminpyridine)誘導体の水素化を説明している。J.Med.Chem.,1980,23,848は、3−N−アセトアミド−ピペリジンの塩基性化および単離後の収率が47%である、メタノールおよび濃塩酸における酸化白金を使用した3−N−アセチル−アミノピリジンの水素化を説明している。この反応は42時間かかった。Adv.Synth.Catal.,2008,350,807は、97%鏡像異性体過剰率で収率が42%であるトランスアミナーゼ酵素による1−Boc−3−アミノピペリジンの速度論的分割を説明している。この反応は、1−Boc−3−アミノピペリジンに関して10mMの濃度で実施され、(R)鏡像異性体が提供された。特許文献4は、エステル化、アミノアミドへの閉環、および60℃で水素化アルミニウムリチウムを使用する還元、その後の塩酸による処理を介した、D−オルニチンからの(R)−3−アミノピペリジンジヒドロクロリドの合成法を説明している。この方法は、塩酸塩の複雑な沈殿を伴った。Synthetic Communications,1998,28,3919は、D−グルタミン酸からの(R)−3−アミノピペリジンジヒドロクロリドの合成を説明している。これは、エステル化、アミン保護、水素化ホウ素ナトリウム/塩化カルシウムを使用したエステル還元、塩化メシルを使用した活性化、および後続のベンジルアミンによる置換、その後のパラジウム/炭素および水素を使用したベンジル基の除去を包含している。
国際公開第2007/075630号 米国特許出願公開第2006/0142310号明細書 国際公開第95/08536号 国際公開第2007/112368号
鏡像異性体純度を向上させ、3−アミノピペリジンジベンゾイル酒石酸塩を繰り返し再晶出する必要性が排除され、かつより安価なパラジウム触媒を使用する、3−アミノピペリジンジヒドロクロリドのいずれかの単一鏡像異性体の改良された調製方法を提供することが依然として要望されている。
一態様において、本願は、3−アミノピペリジンジヒドロクロリドのいずれかの鏡像異性体((R)−4または(S)−4)の調製方法であって、溶媒としてのイソプロピルアルコール/水における塩化水素による部分的に分割した3−アミノピペリジンキラル酸塩からの直接的な酸交換を含む、キラル純度の向上を伴う方法を提供する。
別の態様において、本願は具体的には、98%超の鏡像異性体過剰率を有する(R)−3−アミノピペリジンジヒドロクロリドの調製方法であって、溶媒としてのイソプロピルアルコール/水における塩化水素による部分的に分割した3−アミノピペリジンキラル酸塩からの直接的な酸交換を含む、キラル純度の向上を伴う方法に関する。
(詳細な説明)
一態様において、本願は、3−アミノピペリジンジヒドロクロリドのいずれかの鏡像異性体((R)−4または(S)−4)の調製方法であって、溶媒としてのイソプロピルアルコール/水における塩化水素による部分的に分割した3−アミノピペリジンキラル酸塩からの直接的な酸交換を含む、キラル純度の向上を伴う方法を提供する。
別の態様において、本願は、(R)−3−アミノピペリジンジヒドロクロリド((R)−4)の調製方法であって、溶媒としてのイソプロピルアルコール/水における塩化水素による部分的に分割した3−アミノピペリジンジベンゾイル−(D)−酒石酸塩(5)からの直接的な酸交換を含むキラル純度の向上を伴う方法を提供する。
Figure 2013533866
一態様において、本願はさらに、単離をしないrac−3−アミノピペリジンジヒドロクロリド(rac−4)の中和と、前記3−アミノピペリジンジベンゾイル−(D)−酒石酸塩(5)の形成とを含む。この反応は、高いジアステレオマー純度(diastereoisomeric purity)でのジアステレオマー塩を提供する。
Figure 2013533866
一態様において、所望により、本願はさらに、3−アミノピペリジンジベンゾイル−(D)−酒石酸塩(5)のジアステレオマー純度の向上を含んでいてもよい。
Figure 2013533866
一態様において、本願はさらに、単離することなく形成されるN−アセチル−3−アミノピリジン(2)の水素化を含み、rac−N−アセチル−3−アミノピペリジン酢酸塩(3)が提供される。該水素化は、固体支持体上のパラジウム触媒を使用して実施されてもよい。該固体支持体は、炭素、炭酸カルシウム、チタニア、またはジルコニアであってもよい。一実施形態において、該水素化は、パラジウム炭素の存在下で実施されてもよい。
Figure 2013533866
一態様において、本願はさらに、3−アミノピリジン(1)からのその場での(in situ)N−アセチル−3−アミノピリジン(2)の形成を含む。
Figure 2013533866
一態様において、本願はさらに、rac−N−アセチル−3−アミノピペリジン酢酸塩(3)におけるアセチル基の酸性加水分解および後続のエタノールとの共沸性乾燥によるrac−3−アミノピペリジンジヒドロクロリドrac−(4)の形成を含む。
Figure 2013533866
前記酸交換反応は通常、約2〜約10モル当量の塩酸、典型的には約2〜約4モル当量の範囲の塩酸により行われる。一実施形態において、塩酸のモル当量は少なくとも約2であり、別の実施形態においては少なくとも約3である。しかしながら、該反応は、約5程度の高いモル当量の塩酸を使用しても実施され得る。
3−アミノピペリジンジベンゾイル−(D)−酒石酸塩(5)のジアステレオマー純度の改良は、所望により(5)に関して約5v/w〜約50v/w、典型的には約10v/w〜約25v/wの量のアルコール溶媒を使用して実施されてもよい。一実施形態において、(5)に関するアルコール溶媒の量は少なくとも20v/wであり、別の実施形態においては、少なくとも約25v/wである。しかしながら、この反応は、(5)に関して約30程度の多量のアルコール溶媒を使用しても実施され得る。一実施形態において、該アルコール溶媒はメタノールである。3−アミノピペリジンジベンゾイル−(D)−酒石酸塩(5)のジアステレオマー純度を改良するための反応時間は、典型的には約0.5時間〜約48時間である。一実施形態においては、該ジアステレオマー純度を改良するための時間は、約1時間〜約24時間であり、少なくとも約2時間である。
前記中和工程に好適な塩基には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化リチウムなどがある。該中和反応は通常、rac−4に関して約1.0〜約4.0モル当量の好適な塩基を採用する。一実施形態においては、rac−4に関する好適な塩基のモル当量は約2.0〜約3.0であり、別の実施形態においては、rac−4に関する好適な塩基のモル当量は少なくとも約2.05である。該中和反応は通常、rac−4に関して約5〜約30v/wの量のメタノールを使用する。一実施形態においては、rac−4に関して約10〜約20v/wの量のメタノールを、別の実施形態においては、rac−4に関して約14.5v/wの量のメタノールを使用する。前記分割反応に好適な酸には、(D)−DBTAまたは国際公開第2007/078630号記載のキラル体非ラセミ酸のいずれかが含まれる。該分割反応は典型的には、rac−4に関して約0.5〜約4.0モル当量の(D)−DBTAなどの好適なキラル体非ラセミ酸を採用する。一実施形態においては、rac−4に関して約0.5〜約2.0モル当量の(D)−DBTAなどの好適なキラル体非ラセミ酸を、rac−4に関して少なくとも1.07モル当量の(D)−DBTAなどの好適なキラル体非ラセミ酸を使用する。該分割反応は通常、室温を超えて、典型的には約44℃〜約84℃の範囲で加熱される。一実施形態において、この反応温度は約54℃〜約74℃である。一実施形態においては、該反応温度は少なくとも約60℃まで、別の実施形態においては、少なくとも約64℃まで上昇する。しかしながら、該反応は約80℃程度の高い温度でも実施され得る。該分割反応の時間は典型的には約0.5時間〜約48時間である。一実施形態においては、該時間は約1時間〜約24時間、少なくとも約2時間である。
前記水素化反応は通常、大気圧を上回って、典型的には約2バールから約500バールの範囲で実施される。一実施形態においては、この圧力は約5バール〜約100バールである。一実施形態においては、該圧力は少なくとも約20バールまで上昇し、別の実施形態においては、該圧力は少なくとも約10バールまで上昇する。しかしながら、該反応は、約90バール程度の高い圧力でも実施され得る。該水素化反応では通常、(2)に関するPd/C添加量が、典型的には約0.5重量%〜約200重量%の範囲である。一実施形態においては、該Pd/C添加量は約1重量%〜約100重量%である。一実施形態においては、(2)に関するPd/C添加量は少なくとも約5重量%であり、別の実施形態においては、少なくとも約3.5重量%までである。しかしながら、該反応はまた、(2)に関して約50重量%程度の高いPd/C添加量でも実施され得る。該水素化反応は通常、室温を上回って、典型的には約20℃〜約140℃の範囲で加熱される。一実施形態においては、該温度は約25℃〜約120℃である。一実施形態においては、該温度は少なくとも約60℃まで、別の実施形態においては、少なくとも約80℃まで上昇する。しかしながら、該反応は約100℃程度の高い温度でも実施され得る。該水素化反応の時間は典型的には約3時間〜7日間である。一実施形態においては、該時間は約1時間〜約24時間であり、別の実施形態においては、少なくとも約3時間である。該水素化反応に好適な溶媒には、酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、または該反応条件下で液体である任意のカルボン酸が含まれる。
in situアシル化反応に好適な試薬には、無水酢酸、塩化アセチル、または任意のカルボン酸塩化物、無水プロピオン酸、無水ブタン酸、または任意の無水カルボン酸が含まれる。該in situアシル化反応に好適な溶媒には、酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、または反応条件下で液体である任意のカルボン酸が含まれる。該in situアシル化反応は通常、室温を下回って、典型的には約0℃〜約25℃の範囲で冷却される。一実施形態においては、この温度は約10℃〜約25℃である。しかしながら、該反応はまた、約120℃程度の高い温度でも実施され得る。該in situアシル化反応は通常、約1.0〜約20モル当量のアシル化剤を、典型的には約1〜約10モル当量の範囲のアシル化剤を使用して実施される。一実施形態においては、約1〜約5モル当量のアシル化剤が使用される。一実施形態においては、アシル化剤のモル当量は少なくとも約1.0であり、別の実施形態においては、少なくとも約1.05である。しかしながら、該反応は、約2.5程度の高いモル当量のアシル化剤でも実施され得る。該in situアシル化反応は通常、酢酸における約2v/w〜約10v/wの濃度の(1)で実施される。一実施形態においては、酢酸における(1)の濃度は約4v/wである。該in situアシル化反応の時間は典型的には約1時間〜2日間である。一実施形態においては、約2時間〜約24時間であり、別の実施形態においては、約2時間である。
前記酸性加水分解反応に好適な酸には、塩酸、硫酸、臭化水素酸、リン酸、テトラフルオロホウ酸、フッ化水素酸、ヨウ化水素酸、過塩素酸、または任意の好適な無機酸が含まれる。該酸性加水分解反応に好適な溶媒には、エタノール、メタノール、2−プロパノール、または任意の好適なアルコール溶媒が含まれる。該酸性加水分解反応は典型的には、約0.5M〜約12Mの範囲の酸強度で実施される。一実施形態においては、該酸強度は約1M〜約12Mである。一実施形態においては、該酸強度は少なくとも約3Mであり、別の実施形態においては、少なくとも約6Mである。しかしながら、該反応は、約10M程度の高さの酸強度でも実施され得る。該酸性加水分解反応は通常、約1〜約30モル当量の酸を、典型的には約1〜約20モル当量の範囲の酸により実施される。一実施形態においては、酸のモル当量は少なくとも約2であり、別の実施形態においては、少なくとも約3である。しかしながら、該反応は、約5程度の高さのモル当量の酸を使用しても実施され得る。該酸性加水分解反応において各回に使用される(3)に関するアルコールの体積は典型的には、約1v/w〜約20v/wである。一実施形態においては、(3)に関するアルコールの体積は約1.2v/wである。該酸性加水分解反応において使用されるアルコール溶解/濃縮周期の数は典型的には、約1〜約10である。一実施形態においては、使用されるアルコール溶解/濃縮周期の数は約3である。
Figure 2013533866
スキーム1は、本願の実施例の合成の概略を示す。
本方法は、再晶出工程がより少なく、Pd/Cなどのあまり高価ではない触媒、より低圧の使用を含み、より高い収率で単一の生成物を製造し、より迅速な反応である。本方法は、分割剤を切り替えることによって、該生成物のいずれかの鏡像異性体を提供するのに対し、トランスアミナーゼ経路は、(S)−選択的酵素を見いだすことを必要とする。本経路は、該トランスアミナーゼ経路とは異なり、実用的な産業的に好ましい濃度で実施され、良好な原料処理量を可能とする。
(定義)
以下の定義は、特に指示がない限り、本願と関連して使用される。Celite(商標)は、フラックス焼成珪藻土である。Celite(商標)は、World Minerals Inc.の登録商標である。DBTAはジベンゾイル−酒石酸であり、HPLCは高圧液体クロマトグラフィーであり、MeOHはメタノールであり、およびCROWNPAK(商標)は、キラル選択剤として5μmシリカ上に被覆されたキラルクラウンエーテルを含有するHPLCカラムを指す。Crownpak(商標)は、DAICEL CHEMICAL.INDUSTRIES,LTDの登録商標である。用語「鏡像異性体過剰率(%)」は、物質の鏡像異性体の過剰を意味し、各鏡像異性体のモル分率間の絶対差として定義される。用語「de」は、「ジアステレオマー過剰」、すなわち、(2つの不斉中心を想定すると)鏡像異性体の一方のジアステレオマー対が鏡像異性体の他方の対を上回ることを意味し、NMRは核磁気共鳴である。本明細書で使用する場合、用語「反応させること」は、示された化学反応を誘発するような条件下で、化学反応体を結合させることを表すものとする。
「アルコール溶媒」は、ヒドロキシル基に結合した炭素を含有する有機溶媒である。「アルコール溶媒」には、メタノール、エタノール、2−ニトロエタノール、2−フルオロエタノール、2,2,2−トリフルオロエタノール、ヘキサフルオロイソプロピルアルコール、エチレングリコール、1−プロパノール、2−プロパノール(イソプロピルアルコール)、2−メトキシエタノール、1−ブタノール、2−ブタノール、i−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、2−エトキシエタノール、ジエチレングリコール、1−、2−、もしくは3−ペンタノール、ネオペンチルアルコール、t−ペンチルアルコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、フェノール、グリセリン、C1−6アルコールなどが含まれるが、それらに限定されない。
「キラル酸」は通常、含窒素化合物の分割に使用される。「キラル酸」には、(1Rまたは1S)−10−カンファースルホン酸、(DまたはL)−酒石酸、(DまたはL)−ジベンゾイル酒石酸、(1Rまたは1S)−3−ブロモカンファー−10−スルホン酸、(RまたはS)−1,1”−ビナフチル−2,2”−ジイル−リン酸水素、(DまたはL)−ジ−O,O’−p−トルオイル−酒石酸、(DまたはL)−ジ−O,O’−o−トルオイル−酒石酸、(DまたはL)−N−アセチル−フェニルアラニン、(DまたはL)−アセチルマンデル酸、(RまたはS)−シクロヘキシルフェニルグリコール酸、(S)−カンファン酸、(RまたはS)−2−ピロリドン−5−カルボン酸、ナプロキセン、イブプロフェン、(DまたはL)−酒石酸、(DまたはL)−リンゴ酸、L−乳酸、(RまたはS)−3−ヒドロキシ酪酸、あるいはヒオデオキシコール酸が含まれるが、これらに限定されない。
酢酸における3−アミノピリジンおよび酢酸における3−N−アセチルアミノピリジンに関する水素化を比較すると、N−アセチル誘導体のより高い反応性が説明される。
Figure 2013533866
本願の方法の実施に使用される手順を実施例において説明する。説明される手順に関する妥当な変法は、本発明の範囲内に含まれるものとする。
実施例1:rac−3−アミノピペリジンジヒドロクロリド(rac−4)の調製
無水酢酸(91.63g、897.5mmol)を、酢酸(400mL)における3−アミノピリジン(1、80.48g、855.2mmol)の10℃に冷却した溶液へ10分間かけて滴下した。15℃の発熱が観察された。一旦この滴下が完了すると、この溶液を室温で2時間撹拌し、次に、5%パラジウム/炭素(12.24g)とともにガラスライナーへ添加した。圧力容器中で保管した後、この溶液に窒素を10バールの圧力まで充填し、平衡に達するまで撹拌した後、ガス抜きした。この窒素充填/撹拌/ガス抜き周期を2回反復した。次に、撹拌することなく、この容器に水素を10バールの圧力まで充填してガス抜きした。この水素充填/ガス抜き周期を2回反復した。次に、この容器に10バールの水素圧まで充填し、80℃に加熱し、撹拌し、この間、圧力を9.9バールと101バールの間に維持した。3時間後、水素の消費は終止した。この内容物を室温まで冷却し、該容器に窒素を10バールの圧力まで充填し、20分間撹拌した後、ガス抜きした。この窒素充填/撹拌/ガス抜き周期をもう1回反復した後、該内容物をCelite(商標)で濾過し、酢酸(40mL)で洗浄した。濾液を280.04gのバルク重量(100%の変換/収率を想定した61重量%の酢酸溶液)へと部分的に真空濃縮した。塩酸(428mLの6M溶液、2568mmol)をこの酢酸溶液へ添加し、18時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷却し、真空濃縮した。エタノール(200mL)をこの残渣に充填した後、真空濃縮した。このエタノール充填/濃縮方法を、同量の溶媒を使用してさらに2回反復して、標記化合物を白色固体(120.6g、81%)として得た。1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δppm 9.50-8.50 (4H, br), 3.48-3.42 (2H, m), 3.39-3.30 (1H, br), 3.19 (1H, br d,J 12 Hz), 2.90 (1H, t, J 12 Hz), 2.77 (1H, td, J 12、および3 Hz), 2.05 (1H, br d, J10 Hz), 1.88 (1H, dt, J 12、および3 Hz), 1.78-1.69 (1H, m)、および1.61 (1H, qd, J 12、および3Hz)。
実施例2:(R)−3−アミノピペリジンジベンゾイル−(D)−酒石酸塩(5)の調製
水酸化ナトリウム(10.3gの46〜48%溶液、4.74g a.i.、118.5mmol)をメタノール(145mL)におけるrac−3−アミノピペリジンジヒドロクロリド(rac−4、10.0g、57.8mmol)の氷水浴冷却懸濁液へ滴下した。一旦この滴下が完了すると、この溶液を室温で1時間撹拌した後、濾過し(多孔度数3の濾紙に通す:4.90gの塩化ナトリウムを回収、理論値の71%)、この固体をメタノール(2mL)で洗浄した。次に、ジベンゾイル−(D)−酒石酸(22.16g、61.84mmol)をこの溶液に添加した後、60℃まで(非常に穏やかな還流)2時間加熱した。生成した懸濁液を1〜2時間かけて20℃に冷却した後、この温度で20時間撹拌した。この固体を濾過によって回収し、メタノール(19mL)と水(1mL)の混合物、次いでメタノール(20mL)で連続して洗浄し、真空乾燥して、標記化合物を13.2%ジアステレオマー過剰の白色固体(19.9g、75%)として得た。
実施例3:(R)−3−アミノピペリジンジベンゾイル−(D)−酒石酸塩(5)のジアステレオマー過剰の改良
メタノール(465mL)における(R)−3−アミノピペリジンジベンゾイル−(D)−酒石酸塩(5、18.6g、40.6mmol、13.2%ジアステレオマー過剰)の懸濁液を60℃まで2時間加熱し(非常に穏やかな還流)、次に20℃まで1〜2時間かけて冷却した後、この温度で19時間撹拌した。この懸濁液を濾過し、残渣を新鮮メタノール(2×18mL)で洗浄した後、真空乾燥して、標記化合物を、96.5%ジアステレオマー過剰の白色固体(8.28g、44%)として得た。
実施例4:(R)−3−アミノピペリジンジヒドロクロリド(R−4)の調製
塩化水素(7.2mLの5〜6Mの2−プロパノール溶液、5Mを想定して36mmol)を、30℃で2−プロパノール(5、30mL)および水(1.9mL)中の(R)−3−アミノピペリジンジベンゾイル−(D)−酒石酸塩の懸濁液へ滴下した。この温度で1時間撹拌した後、この混合物を60℃まで加熱して、透明な溶液を得た。この温度で90分間撹拌した後、この溶液を20℃まで1〜2時間かけて冷却し、次にこの温度で18時間撹拌した。この固体を、窒素流を使用しながら真空濾過によって回収した後、2−プロパノール(2.1mL)と水(0.1mL)の混合物、次いで2−プロパノール(3×2.2mL)で連続的に洗浄した。濾過および洗浄の操作を真空および窒素流の下で実施した。この固体を真空乾燥させて(50℃、12ミリバール)、標記化合物を、99.6%鏡像異性体過剰率を有する白色固体(1.64g、79%)として得た。1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δppm 7.97 (4H, d, J 8 Hz), 7.64 (2H, t, J 8 Hz), 7.52 (4H, t, J 8 Hz), 5.61 (2H,s), 3.06 (2H, br d, J 9 Hz), 2.79 (1H, br d, J 12 Hz), 2.63 (1H, dd, J 12 および10 Hz), 2.48-2.43 (1H, m), 1.76-1.67 (1H, m), 1.54-1.42 (1H, m)、および1.37-1.23(2H, m)。
実施例5:rac−3−アミノピペリジンジヒドロクロリド(rac−4)の調製
無水酢酸(65.1g、638mmol)を酢酸(150mL)中の3−アミノピリジン(50.0g、531mmol)の10℃に冷却した溶液へ、10分間かけて滴下した。15℃の発熱が観察された。一旦この滴下が完了すると、この溶液を室温で2時間撹拌した後、10%パラジウム/炭素(2.5g)とともにガラスライナーへと添加した。圧力容器中で保管した後、この溶液に窒素を10バールの圧力まで充填し、平衡に達するまで撹拌した後、ガス抜きした。この窒素充填/撹拌/ガス抜き周期を2回反復した。次に、撹拌することなく、この容器に水素を1〜2バールの圧力まで充填してガス抜きした。この水素充填/ガス抜き周期を2回反復した。次に、この容器を10バールまで充填し、80℃まで加熱して撹拌し、この間、圧力を16バールと20バールの間に維持した。10時間後、水素の消費は終止した。この内容物を室温まで冷却し、この容器に窒素を10バールの圧力まで充填し、20分間撹拌した後、ガス抜きした。この窒素充填/撹拌/ガス抜き周期をさらに1回反復した後、該内容物をCelite(商標)で濾過し、酢酸(12.5mL)で洗浄した。この濾液を150gのバルク重量へと完全に真空濃縮した。塩酸(125mL、35%溶液)をこの酢酸溶液へ添加し、12時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷却し、真空濃縮した。イソプロピルアルコール(150mL)を残渣に充填した後、真空濃縮した。このイソプロピルアルコール充填/濃縮方法を、同量の溶媒を使用してさらに2回反復して、標記化合物を白色固体(80.5g、87%)として得た。
実施例6:(R)−3−アミノピペリジンジベンゾイル−(D)−酒石酸塩(5)の調製
水酸化ナトリウム(44.3gの10〜12%溶液、4.74g a.i.、118.5mmol)をメタノール(70mL)中のrac−3−アミノピペリジンジヒドロクロリド(10.0g、57.8mmol)の氷水浴冷却懸濁液へ滴下した。一旦この滴下が完了すると、この溶液を室温で1時間撹拌し、多孔度数3の濾紙で濾過し(4.90gの塩化ナトリウムを回収、理論値の71%)、この固体をメタノール(10mL)で洗浄した。次に、ジベンゾイル−(D)−酒石酸(22.16g、61.84mmol)をこの溶液に添加した後、60℃まで2時間加熱した(非常に穏やかな還流)。生成した懸濁液を20〜25℃まで1〜2時間かけて冷却した後、20〜25℃で8時間撹拌した。次に、この反応混合物を−10〜−5℃までさらに冷却し、この温度で8時間撹拌した。この固体を濾過によって回収し、メタノール(10mL)で洗浄し、真空乾燥させて、標記化合物を、93%ジアステレオマー過剰を有する白色固体(10.8g、41%)として得た。
実施例7:(R)−3−アミノピペリジンジヒドロクロリド(R−4)の調製
塩化水素(7.2mLの5〜6Mイソプロピルアルコール溶液、5Mを想定して36mmol)を、30℃でイソプロピルアルコール(30mL)および水(1.65ml)中の(R)−3−アミノピペリジンジベンゾイル−(D)−酒石酸塩(5.5g、12mmol)の懸濁液へ滴下した。この温度で1時間撹拌した後、この混合物を60℃まで加熱した。この温度で90分間撹拌した後、この溶液を20℃まで1〜2時間かけて冷却した後、この温度で18時間撹拌した。この固体を、窒素流を使用しながら真空下で濾過することによって回収した後、イソプロピルアルコールの混合物(5.5mL)で連続して洗浄した。濾過および洗浄の操作を真空および窒素流の下で実施した。この固体を真空乾燥して(50℃、12ミリバール)、標記化合物を、99.0%の鏡像異性体過剰率を有する白色固体(1.7g、82%)として得た。
(R)−3−アミノピペリジンジヒドロクロリド(R−4)についての、および(R)−3−アミノピペリジンジベンゾイル−(D)−酒石酸塩(5)の推定ジアステレオマー過剰の測定についての鏡像異性体純度アッセイ
HPLC条件
カラム:Crownpak(商標)CR+(150×4.6mm)
移動相:95:5v/vのHClO(pH1):MeOH(16.27gの70%HClO−>1LのHO=pH1)
流速:0.6mL/分
カラム温度:0℃
検出:屈折率(Gilson 133 感度2)
注入:5μL
標品調製:約5mgを300μLのMeOHへ添加した後、700μLのHClO(pH1)を添加
保持時間
(S) 3.0分間
(R) 3.7分間 。
本明細書記載の化合物は不斉中心を有する。非対称置換原子を含む本願の化合物は、光学活性形態またはラセミ形態で単離され得る。例えばラセミ形態の分割または光学活性出発材料からの合成による、光学活性形態を調製する方法は当該技術分野で周知である。本願内の化合物について描かれた構造は、該構造の異性(例えば、鏡像異性)形態をすべて含むものとする。例えば、ステレオジェン炭素におけるRおよびSの両立体配置は本願に含まれる。
本願内の化合物について描かれた構造はまた、該構造の異性(例えば、鏡像異性または立体配座)形態をすべて含むものとする。例えば、ステレオジェン炭素におけるRおよびSの両立体配置は本願に含まれる。それゆえ、本化合物の単一の立体化学異性体ならびに鏡像異性混合物および立体配座混合物は、本願の範囲内に含まれる。例えばラセミ形態の分割または光学活性出発材料からの合成による光学活性形態を調製する方法は、当該技術分野で周知である。加えて、本明細書で描かれた構造はまた、1つ以上の同位体濃縮原子の存在のみが異なる化合物を含むものとする。例えば、水素の重水素もしくはトリチウムによる置換、または炭素の13C濃縮もしくは14C濃縮炭素による置換を除き、本構造を有する化合物は、本願の範囲内に含まれる。
本願全体を通して、種々の刊行物が引用されている。これらの刊行物の開示については、本明細書で説明および主張された本出願の日付のものとして当業者に知られている最先端技術をより完全に説明するために、その内容全体を本願においては出典明示により援用する。
本願の特定の実施形態について例証および説明したが、他の種々の変更および修正が、本発明の精神および範囲から逸脱することなく実施され得ることは、当業者には明白なはずである。それゆえ、本発明の精神内にあるこのような変更および修正はすべて、添付の特許請求の範囲において包含されるものとする。

Claims (17)

  1. (a)水素および固体支持体上に堆積されたパラジウム触媒の存在下でのN−アセチル−3−アミノピリジン(2)またはその塩の還元:
    Figure 2013533866
    (b)工程(a)で生成されたラセミ体N−アセチル−3−アミノピリジン(3)またはその塩のrac−3−アミノピペリジン(rac−4)またはその塩への変換:
    Figure 2013533866
    (c)工程(b)で生成されたラセミ体3−アミノピペリジン(rac−4)またはその塩のキラル酸による分割:
    Figure 2013533866
    を含む、方法。
  2. パラジウムのための前記固体支持体が、炭素、炭酸カルシウム、チタニア、またはジルコニアである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記固体支持体が炭素である、請求項3に記載の方法。
  4. 前記水素の圧力が大気圧を上回っている、請求項1に記載の方法。
  5. 前記水素の圧力が約2バール〜約500バールである、請求項4に記載の方法。
  6. 前記水素の圧力が少なくとも約10バールである、請求項5に記載の方法。
  7. 工程(c)における前記キラル酸がジベンゾイル−(D)−酒石酸であり、かつ形成される塩が3−アミノピペリジンジベンゾイル−(D)−酒石酸塩(5):
    Figure 2013533866
    である、請求項1に記載の方法。
  8. アセチル化剤との反応による、3−アミノピリジン(1)からのN−アセチル−3−アミノピリジン(2)またはその塩の形成:
    Figure 2013533866
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記アセチル化剤が無水酢酸、塩化アセチル、またはこれらの混合物である、請求項8に記載の方法。
  10. 前記アセチル化剤が無水酢酸である、請求項9に記載の方法。
  11. 所望により、さらに、アルコール溶媒中で加熱することによる、3−アミノピペリジンジベンゾイル−(D)−酒石酸塩(5)のジアステレオマー純度の改良:
    Figure 2013533866
    を含む、請求項7に記載の方法。
  12. 前記アルコール溶媒がメタノールである、請求項11に記載の方法。
  13. 前記溶媒としてのイソプロピルアルコール/水における塩化水素による部分的に分割した3−アミノピペリジンジベンゾイル−(D)−酒石酸塩(5)からの直接的な酸交換:
    Figure 2013533866
    をさらに含む、請求項7に記載の方法。
  14. 前記3−アミノピリジン(1)のアセチル化が、酢酸、プロピオン酸、または酪酸の存在下で実施される、請求項8に記載の方法。
  15. 前記3−アミノピリジン(1)のアセチル化が、酢酸の存在下で実施される、請求項14に記載の方法。
  16. 前記N−アセチル−3−アミノピリジン(2)の塩が、酢酸塩、プロピオン酸塩、または酪酸塩である、請求項8に記載の方法。
  17. 前記N−アセチル−3−アミノピリジン(2)の塩が酢酸塩である、請求項16に記載の方法。
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