JP2013529654A - レボカルニチン及びドベシレートを含む医薬組成物 - Google Patents

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Abstract

レボカルニチン及びドベシレートを含む医薬組成物。血清クレアチニン及び/又は尿素窒素のレベルを調節するための、並びに例えば、原発性、続発性の腎炎、腎病変、腎機能不全、腎炎症候群、さらに腎不全、尿毒症を含むがこれらに限定されない、腎機能に影響を及ぼす関連疾患、並びに腎機能に影響を及ぼす関連疾患及び/若しくは障害によって誘発される合併症、例えば、心血管疾患、糖尿病等の疾患及び/若しくは障害を治療並びに/又は予防するための、前記医薬組成物の使用。
【選択図】なし

Description

本発明は、レボカルニチン及びドベシレートを含む医薬組成物に関する。また、本発明は、血清クレアチニン(Scr)及び/又は血中尿素窒素(BUN)のレベルを、当該医薬組成物を使用して調節するための方法にも関する。さらに、本発明は、例えば、種々の原発性及び続発性の腎炎、腎病変、腎機能不全、腎炎症候群、さらに腎不全及び尿毒症を含むがこれらに限定されない、腎機能に影響する疾患及び/若しくは障害、並びに腎機能に影響する疾患及び/若しくは障害によって誘発される合併症、例えば、心血管疾患、糖尿病等を治療並びに/又は予防するための方法に関する。
レボカルニチンの化学名は、(R)−3−カルボキシ−2−ヒドロキシ−N,N,N−トリメチル−1−プロパンアミニウムヒドロキシドであり、レボカルニチンの構造は、以下の式により示される。
Figure 2013529654
レボカルニチンは、脂肪酸の代謝に必須の補助因子として生物中に広く存在する特別なアミノ酸のクラスである。レボカルニチンは、脂肪酸がβ−酸化を経てトリカルボン酸回路に入るのを促して、エネルギーを発生させ、したがって、心筋虚血の改善及び肝臓の保護において役割を果たすことができる。現在のところ、レボカルニチンは臨床的に、疾患、例えば、血液透析の維持に関連する合併症、心血管疾患、糖尿病等のためのアジュバント治療として主として使用されている。
最近の研究により、レボカルニチンは、代謝疾患、心血管疾患、神経系疾患、肝臓疾患及び腎臓疾患と相関することが示されている(Yanhong QIAOら、Levocarnitine and chronic renal failure、Journal of Changzhi Medical College、2008年4月、22巻2号、151〜153頁;Yongxu SUNら、Relation between levocarnitine and renal disease、Progress in Modern Biomedicine、2007年、7巻、11号、1750〜1753頁)。レボカルニチンは主として腎臓において代謝されるので、腎臓疾患及び腎臓疾患の臨床療法は、ヒト体内のレボカルニチンレベルに対して重要な影響を及ぼす。レボカルニチンの欠乏は、多くの疾患と直接関連がある。レボカルニチンがヒト体内で欠乏すると、臨床症状、例えば、低血圧、貧血、筋無力症及び疲労等が、透析の間にしばしば発生する恐れがある。レボカルニチンの補充は、慢性腎不全患者の貧血を改善するのみならず、また、血清のコレステロール、トリグリセリド、低密度リポタンパク質のレベルを顕著に低下させ、高密度リポタンパク質レベルを増加させ、脂質代謝、心筋機能、栄養状態を改善し、骨格筋症状等を和らげることもでき、したがって、目覚しい臨床的な重要性を有する。
動物研究により、レボカルニチンは、血清クレアチニン(Scr)及び血中尿素窒素(BUN)を低下させることができることが示されている(Dexuan WANG、Protection of Levocarnitine on Renal Ischemic/Reperfusion Injury in Rats、JOURNAL OF CHINESE MICROCIRCULATION、2009年4月、13巻、2号、105〜107頁)。したがって、レボカルニチンは、虚血性/再灌流性のラットにおいて、腎機能をある程度保護することができる。さらに、レボカルニチンは、腎臓組織中のマロンアルデヒド(MDA)の含有量を低下させ、還元型グルタチオン(GSH)の含有量を増加させることもでき、したがって、レボカルニチンの機構は、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)活性の増強及び腎臓の過酸化の程度の減少による酸素フリーラジカルからの保護と関連がある。
ドベシレートの化学名は、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホネートであり、ドベシレートの構造は以下の通りである。
Figure 2013529654

[式中、Mは、x価のカチオンである]。
ドベシレートは、微小循環を改善するための医薬である。ドベシレートは、毛細血管の透過性及び脆弱性を低下させ、血小板凝集を抑制し、血液粘度を減少させ、ヘモグロビンの柔軟性を増強し、リンパ液の回復を改善することができる。現在のところ、ドベシレートは臨床的に、慢性の器質的疾患(例えば、高血圧、動脈硬化及び肝硬変)と関連がある微小血管障害、網膜症、糸球体硬化、静脈瘤症候群及び微小循環障害等の治療に主として有用である。
近年のより多くの包括的研究により、ドベシレートは、血管内皮の損傷及びアポトーシスを軽減し、基底膜コラーゲンの合成を抑制し、毛細血管基底膜が肥厚するのを阻止することができるのみならず、また、コレステロールレベル、全血及び血漿の粘度を減少させることもでき、IV型コラーゲンの発現を抑制することによって、細胞外マトリックスの付着を低下させ、腎臓の損傷を直接軽減し、腎機能を改善することもできることが見出されている(Xinghua CHENら、The progress in the clinical application of calcium dobesilate、THE JOURNAL OF PRACTICAL MEDICINE、2007年、23巻、4号、593〜595頁)。したがってまた、最近になって、ドベシレートは、腎臓疾患、慢性静脈機能不全、血栓性疾患及びいくつかの心臓疾患等の治療においても臨床的に使用されるようになった。
動物研究により、ドベシレート、例えば、カルシウムドベシレートは、Scr及びBUNのレベルを減少させることによって、腎機能を改善し、腎臓皮質のホモジネート中のトロンボキサンAzの含有量を顕著に低下させ、残余の腎臓組織の病理学的変化を際立って軽減し、それによって、糸球体線維症及び慢性腎不全の進行を遅らせることができることが示されている(Dan WANG、「The influence of calcium dobesilate on the vaso−active substances of rats in chronic renal failure model」、CHINA PHARMACY、2005年、16巻、11号、821〜823頁)。
Scr及びBUNは、窒素含有有機物質のin vivoにおける代謝の最終産物であり、Scr及びBUNのレベルは、腎機能の主要な指標である。腎機能が正常な場合には、これらの低分子は、糸球体からろ過され除かれ、一方、腎機能が異常な場合には、糸球体のろ過率が減少するので、Scr及びBUNの排泄が低下する。糸球体のろ過率が、正常値の1/2〜1/3の範囲まで減少すると、血液中のScr及びBUNの濃度が徐々に増加し、腎臓疾患の発症に最終的に至る。
例えば、種々の原発性及び続発性の腎炎、腎病変、腎機能不全、腎炎症候群、さらに腎不全及び尿毒症を含むがこれらに限定されない、いくつかの腎機能に影響する疾患及び/又は障害並びに腎機能に影響する疾患によって誘発される合併症、例えば、心血管疾患、糖尿病等は、Scr及び/又はBUNのレベルを増加させる場合がある。医薬が、Scr及び/又はBUNのレベルを低下させることができる場合、医薬が特定の程度まで、腎機能を改善し、疾患の重症度を軽減し、それによって、疾患及び/又は障害をある程度治療及び/又は予防することができる。
慢性腎不全(CRF)は、腎臓疾患の中でも一般的な疾患である。中国では統計的に、毎年1,000,000人当たり90〜100人が腎不全の相に入る。
したがって、本発明の目的は、Scr及び/又はBUNのレベルを有効に調節することが可能であり、その結果、腎機能に影響する上記に言及した疾患及び/又は障害の治療及び/又は予防に有用となる医薬組成物を提供することである。
一態様では、本発明は、レボカルニチン及びドベシレートを含む医薬組成物に関する。
別の態様では、本発明は特に、レボカルニチン及びドベシレートと薬学的に許容される賦形剤とからなる医薬組成物に関する。
別の態様では、本発明は、血清クレアチニン(Scr)及び/又は血中尿素窒素(BUN)のレベルを調節するための方法に関し、当該方法は、本発明による医薬組成物を、それを必要とする患者に投与するステップを含む。
別の態様では、本発明は、例えば、種々の原発性及び続発性の腎炎、腎病変、腎機能不全、腎炎症候群を、さらに腎不全及び尿毒症を含むがこれらに限定されない、腎機能に影響する疾患、並びに腎機能に影響する疾患及び/若しくは障害によって誘発される合併症、例えば、心血管疾患、糖尿病等を治療並びに/又は予防するための方法に関し、当該方法は、本発明による医薬組成物を、それを必要とする患者に投与するステップを含む。
別の態様では、本発明は特に、慢性腎不全を治療及び/又は予防するための方法に関し、当該方法は、本発明による医薬組成物を、それを必要とする患者に投与するステップを含む。
別の態様では、本発明は、例えば、種々の原発性及び続発性の腎炎、腎病変、腎機能不全、腎炎症候群を、さらに腎不全及び尿毒症を含むがこれらに限定されない、腎機能に影響する疾患、並びに腎機能に影響する疾患及び/若しくは障害に誘発される合併症、例えば、心血管疾患、糖尿病等を治療並びに/又は予防するための医薬の調製におけるレボカルニチン及びドベシレートの使用に関する。
別の態様では、本発明は特に、慢性腎不全を治療及び/又は予防するための医薬の調製におけるレボカルニチン及びドベシレートの使用に関する。
別の態様では、本発明は、レボカルニチン及びドベシレートを含む医薬製剤に関する。
別の態様では、本発明は特に、レボカルニチン及びドベシレートと薬学的に許容される賦形剤とからなる医薬製剤に関する。
驚くべきことに、本発明者らは、レボカルニチンとドベシレートとを併用すると、相乗効果が得られることを見出すに至った。
したがって、一態様では、本発明は、レボカルニチン及びドベシレートを含む医薬組成物に関する。
別の態様では、本発明は特に、レボカルニチン及びドベシレートと薬学的に許容される賦形剤とからなる医薬組成物に関する。
別の態様では、本発明による医薬組成物は、血清クレアチニン及び/又は血中尿素窒素のレベルを調節するのに有用である。
したがって、別の態様ではさらに、本発明は、血清クレアチニン(Scr)及び/又は血中尿素窒素(BUN)のレベルを調節するための方法にも関し、当該方法は、本発明による医薬組成物を、それを必要とする患者に投与するステップを含む。
別の態様ではさらに、本発明は、例えば、種々の原発性及び続発性の腎炎、腎病変、腎機能不全、腎炎症候群を、さらに腎不全及び尿毒症を含むがこれらに限定されない、腎機能に影響する疾患、並びに腎機能に影響する疾患及び/若しくは障害によって誘発される合併症、例えば、心血管疾患、糖尿病等を治療並びに/又は予防するための方法にも関し、当該方法は、本発明による医薬組成物を、それを必要とする患者に投与するステップを含む。
別の態様では、本発明は特に、腎不全を治療及び/又は予防するための方法に関し、当該方法は、本発明による医薬組成物を、それを必要とする患者に投与するステップを含む。
別の態様では、本発明は特に、慢性腎不全を治療及び/又は予防するための方法に関し、当該方法は、本発明による医薬組成物を、それを必要とする患者に投与するステップを含む。
別の態様では、本発明は特に、原発性腎炎を治療及び/又は予防するための方法に関し、当該方法は、本発明による医薬組成物を、それを必要とする患者に投与するステップを含む。
別の態様では、本発明は特に、続発性腎炎を治療及び/又は予防するための方法に関し、当該方法は、本発明による医薬組成物を、それを必要とする患者に投与するステップを含む。
別の態様では、本発明は特に、腎病変を治療及び/又は予防するための方法に関し、当該方法は、本発明による医薬組成物を、それを必要とする患者に投与するステップを含む。
別の態様では、本発明は特に、腎炎症候群を治療及び/又は予防するための方法に関し、当該方法は、本発明による医薬組成物を、それを必要とする患者に投与するステップを含む。
別の態様では、本発明は特に、腎不全を治療及び/又は予防するための方法に関し、当該方法は、本発明による医薬組成物を、それを必要とする患者に投与するステップを含む。
別の態様では、本発明は特に、尿毒症を治療及び/又は予防するための方法に関し、当該方法は、本発明による医薬組成物を、それを必要とする患者に投与するステップを含む。
別の態様では、本発明は特に、腎機能に影響する疾患によって誘発される合併症(例えば、心血管疾患、糖尿病等)を治療及び/又は予防するための方法に関し、当該方法は、本発明による医薬組成物を、それを必要とする患者に投与するステップを含む。
別の態様では、本発明は、例えば、種々の原発性及び続発性の腎炎、腎病変、腎機能不全、腎炎症候群を、さらに腎不全及び尿毒症を含むがこれらに限定されない、腎機能に影響する疾患、並びに腎機能に影響する疾患及び/若しくは障害によって誘発される合併症、例えば、心血管疾患、糖尿病等を治療並びに/又は予防するための医薬の調製におけるレボカルニチン及びドベシレートの使用に関する。
別の態様では、本発明は特に、慢性腎不全を治療及び/又は予防するための医薬の調製におけるレボカルニチン及びドベシレートの使用に関する。
別の態様では、本発明は、レボカルニチン及びドベシレートを含む医薬製剤に関する。
別の態様では、本発明は特に、レボカルニチン及びドベシレートと薬学的に許容される賦形剤とからなる医薬製剤に関する。
本明細書で使用する場合には、レボカルニチンは、(R)−3−カルボキシ−2−ヒドロキシ−N,N,N−トリメチル−1−プロパンアミニウムヒドロキシドの化学構造を有する。本発明の目的では、レボカルニチンという用語は、レボカルニチン及びその薬学的に許容される塩を含む。1つの特定の実施形態では、レボカルニチンは、レボカルニチンと薬学的に許容される酸又は塩基とにより形成された薬学的に許容される塩である。1つの特定の実施形態では、レボカルニチンは、分子内塩の形態で提示される。
本明細書で使用する場合には、ドベシレートは、ドベシレートの種々の薬学的に許容される塩を含む。1つの特定の実施形態では、ドベシレートは、ドベシレートとアルカリ金属カチオン又はアルカリ土類金属カチオンとにより形成された塩である。1つの特定の実施形態では、ドベシレートは、カルシウムドベシレートである。
本明細書で使用する場合には、用語「薬学的に許容される塩」は、酸付加塩及び塩基付加塩を含む。そのような酸付加塩として、薬学的に許容される有機酸又は無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、フッ化水素酸、硫酸、クエン酸、マレイン酸、酢酸、乳酸、ニコチン酸、コハク酸、シュウ酸、リン酸、マロン酸、サリチル酸、フェニル酢酸、ステアリン酸、メタンスルホン酸、ピクリン酸、酒石酸等を用いて形成された塩が挙げられる。そのような塩基付加塩として、薬学的に許容される有機塩基又は無機塩基を用いて形成された塩、例えば、ピリジン、アンモニウム、ピペラジン、ジエチルアミン、ナイアシンアミド、ギ酸、アルカリ金属、アルカリ土類金属、桂皮酸、メチルアミン、トリエチルアミン、ジメチルアミン及びトリス(メチロール)アミノメタンの塩等が挙げられる。無機塩基を用いて形成された塩は、好ましくは、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩及びリチウム塩である。その他の薬学的に許容される塩は、当業者に公知である。
用語「薬学的に許容される賦形剤」は、薬学的に許容される物質、組成物又は担体、例えば、液体又は固体の増量剤、希釈剤、賦形剤、溶媒又は被包物質を意味する。それぞれの構成成分が、「薬学的に許容でき」なければならず、このことは、それぞれの構成成分が医薬製剤のその他の構成成分に適合することを意味する。また、薬学的に許容される賦形剤は、ヒト又は動物の臓器又は組織と接触するのに適しており、過度の毒性、刺激、アナフィラキシー、免疫原性又は任意のその他の問題若しくは合併症のいずれも起こさず、合理的な利益/リスクの比にも相応しなければならない。(Remington:The Science and Practice of Pharmacy、21版;Lippincott Williams & Wilkins:Philadelphia,PA、2005年;Handbook of Pharmaceutical Excipients、5版;Roweら編、The Pharmaceutical Press and the American Pharmaceutical Association:2005年;及びHandbook of Pharmaceutical Additives、3版;Ash及びAsh編、Gower Publishing Company:2007年;Pharmaceutical Preformulation and Formulation、Gibson編、CRC Press LLC:Boca Raton,FL、2004年を参照されたい)。
本明細書で使用する場合には、用語「相乗効果」又は「相乗的に」は、組合せの効果が、それぞれの個々の構成成分単独の効果の和よりも優れていることを意味する。特に、用語「相乗効果」又は「相乗的に」は、本発明によるレボカルニチンとドベシレートとの組合せが、本発明に従う疾患及び/又は障害の予防及び/又は治療のために、これら2つの構成成分を単独で使用して得られる効果よりも良好な効果を示すことを意味する。
当業者であれば分かるであろうが、本発明による医薬組成物として、レボカルニチン及びドベシレートを、同じ又は異なる投与経路のために製剤化することができる。同様に、レボカルニチン及びドベシレートを、同じ剤形中に製剤化しても、又は異なる剤形中に製剤化してもよい。当業者であれば分かるであろうが、本発明によるレボカルニチン及びドベシレートを、投与間隔が組合せ投与の効果を喪失させない限り、同時、連続的又は断続的に投与することができる。
1つの特定の実施形態では、本発明の医薬組成物として、レボカルニチン及びドベシレートを、同じ投与経路、好ましくは、経口投与により投与する。1つの特定の実施形態では、本発明の医薬組成物として、レボカルニチン及びドベシレートを、同じ剤形、例えば、注射剤、顆粒剤、カプセル剤、錠剤及び経口液剤、好ましくは、錠剤に製剤化する。1つの特定の実施形態では、本発明の医薬組成物として、レボカルニチン及びドベシレートを同時に投与する。
1つの特定の実施形態では、本発明は、レボカルニチン及びドベシレートを含む医薬製剤を提供する。1つの特定の実施形態では、本発明は、レボカルニチン及びドベシレートと薬学的に許容される賦形剤とからなる医薬製剤を提供する。1つの特定の実施形態では、医薬製剤は、カプセル剤の形態である。1つの特定の実施形態では、医薬製剤は、錠剤の形態である。1つの特定の実施形態では、医薬製剤は、経口液剤の形態である。1つの特定の実施形態では、医薬製剤は、注射剤の形態である。
1つの特定の実施形態では、本発明の医薬組成物又は医薬製剤中では、レボカルニチン対ドベシレートの質量比は、約1:10〜約10:1である。1つの特定の実施形態では、本発明の医薬組成物又は医薬製剤中では、レボカルニチン対ドベシレートの質量比は、約1:10、1:6、1:3、1:2、1:1、2:1、3:1、6:1又は10:1である。1つの特定の実施形態では、本発明の医薬組成物又は医薬製剤中では、レボカルニチン対ドベシレートの質量比は、約1:3〜約3:1である。1つの特定の実施形態では、本発明の医薬組成物又は医薬製剤中では、レボカルニチン対ドベシレートの質量比は、約1:2〜約2:1である。1つの特定の実施形態では、本発明の医薬組成物又は医薬製剤中では、レボカルニチン対ドベシレートの質量比は、約1:1.25、約1:1.5、約1:1.75、約1.25:1、約1.5:1又は約1.75:1である。1つの特定の実施形態では、本発明の医薬組成物又は医薬製剤中では、レボカルニチン対ドベシレートの質量比は、約1:1である。
したがって、本発明による方法又は使用の1つの特定の実施形態では、レボカルニチン対ドベシレートの量比(質量比)は、約1:10〜約10:1である。本発明の方法又は使用の1つの特定の実施形態では、レボカルニチン対ドベシレートの量比(質量比)は、約1:10、1:6、1:3、1:2、1:1、2:1、3:1、6:1又は10:1である。本発明による方法又は使用の1つの特定の実施形態では、レボカルニチン対ドベシレートの量比(質量比)は、約1:3〜約3:1である。本発明による方法又は使用の1つの特定の実施形態では、レボカルニチン対ドベシレートの量比(質量比)は、約1:2〜約2:1である。本発明による方法又は使用の1つの特定の実施形態では、レボカルニチン対ドベシレートの量比(質量比)は、約1:1.25、約1:1.5、約1:1.75、約1.25:1、約1.5:1又は約1.75:1である。本発明による方法又は使用の1つの特定の実施形態では、レボカルニチン対ドベシレートの量比(質量比)は、約1:1である。
当業者であれば、本開示に基づいて、公知の要因、例えば、治療しようとする患者の年齢、健康状態及び体重、疾患の進行、併用療法のその他のタイプ、治療頻度、並びに所望の効果に従って、投与量を加減することができるであろうことを当業者は理解するであろう。例えば、本明細書に記載する疾患及び/又は障害を治療及び/又は予防するために、本発明による組成物又は製剤として、レボカルニチンの投与量は、0.25g/日〜4g/日、好ましくは、0.5g/日〜1g/日であり得、ドベシレートの投与量は、0.25g/日〜3g/日、好ましくは、0.75g/日〜1g/日である。
以下、本発明を、以下の実施例により、より具体的に説明する。しかし、本発明の範囲は実施例に限定されないことを理解すべきである。
以下の実施例では、実験の動物及び試薬を、
レボカルニチン:Northeast General Pharmaceutical Factory(分子内塩)
カルシウムドベシレート:BEIJING JIAN LI PHARMACEUTICAL CO.,LTD.
SPFグレードKunmingマウス:Division of Laboratory Animal of China Medical University
アデニン:Amresco、バッチ番号20090514
から得た。
実施例1 カプセル剤の調製
200gのレボカルニチン、150gのカルシウムドベシレート、98gの微結晶セルロース及び100gのデンプンを、別個に80メッシュのスクリーンを通して細かく砕き、均一に混合した。柔らかい物質を、10%ポリビニルピロリドン溶液を用いて調製し、24メッシュのスクリーンを通し、50℃で乾燥し、次いで、24メッシュのスクリーンを用いて造粒した。ステアリン酸マグネシウム、タルク、カルボキシメチルスターチナトリウムを添加し、均一に混合し、次いで、カプセル封入した。全部で2000個のカプセル剤を得た。
実施例2 錠剤の調製
100gのレボカルニチン、67gのカルシウムドベシレート、100gの微結晶セルロース、50gのデンプン及び50gの硫酸カルシウムを、別個に80メッシュのスクリーンを通して細かく砕き、均一に混合した。柔らかい物質を、純粋なエタノールを用いて調製し、24メッシュのスクリーンを通し、50℃で乾燥し、次いで、24メッシュのスクリーンを用いて造粒した。ステアリン酸マグネシウム、シリカゲル粉末及び低置換ヒドロキシプロピルセルロースを添加し、均一に混合し、次いで、プレスした。1000個の錠剤を得た。
実施例3 経口液剤の調製
50gのレボカルニチン及び20gのピロ亜硫酸ナトリウムを、適切な量の精製水中に溶解させた。50gの安息香酸ナトリウム及び500gのカルシウムドベシレートを、連続的に添加した。溶液が透明になってから、pHを、0.1M塩酸及び0.1M水酸化ナトリウムを用いて加減した。次いで、精製水を添加して10,000mlにし、溶液を、均一に撹拌し、褐色瓶に充填し(10ml/瓶)、次いで、瓶にNを満たした。経口液剤の1000個の瓶を得た。
実施例4 注射剤の調製
250gのマンニトールを、適切な量の注射用水中に溶解させた。100gのレボカルニチン及び100gのカルシウムドベシレートを、連続的に添加し、撹拌して溶解させた。pHを、0.1M塩酸及び0.1M水酸化ナトリウムを用いて約5.0に加減した。注射用水を添加して2,500mlにした。溶液を、均一に撹拌し、Cillinガラス瓶に充填し(2.5ml/瓶)、次いで、凍結乾燥器を用いて凍結乾燥した。1000個の注射剤を得た。
実施例5 薬力学的試験−−慢性腎不全モデル
群間一貫性の原則(intergroup consistency principle)に基づいて、SPFグレードKunmingマウス(約20〜22gの体重を有し、半数は雄であり、半数は雌であった)を、5群に無作為に分け(n=10)、5群のうちの1群を対照群とした。参考文献の記載(例えば、Pingdong Zhengら、「The establishment of chronic renal failure animal model with adenine」、Chinese Journal of Nephrology、1989年、5巻(4号):342〜344頁;Deyu Guoら、「The establishment of mice model with chronic renal insufficiency」、CHINESE JOURNAL OF LABORATORY ANIMAL SCIENCE、2001年、11巻(3号):142〜145頁;及びShuling Sunら、「The traditional Chinese medicinal intervention and pathological observations in mice chronic renal failure model」、ZHEJIANG JOURNAL OF INTEGRATED TRADITIONAL CHINESE AND WESTERN MEDICINE、2002年、12巻(4号):221〜222頁を参照されたい)に従って、対照群を除いて、300mg/kg(20ml/kg・d)のアデニンを、マウスに経管栄養により1日1回連続3日間与えて投与し、それによって、アデニン誘発型マウス腎不全モデルを得た。
その後、対照群を除いて、群間一貫性の原則に基づいて、残りの4群を、腎不全群、レボカルニチン(350mg/kg)群、カルシウムドベシレート(350mg/kg)群、並びにレボカルニチン及びカルシウムドベシレートの群(350mg/kg)(レボカルニチンとカルシウムドベシレートとの比は、1:1である)の4群に無作為に再度分けた。腎不全群を除いて、各群のマウスに、所与の投与量を1日1回連続4週間投与した。次いで、体重、血中尿素窒素(BUN)、血清クレアチニン(Scr)、腎指数(renal index)及び腎臓組織の水分含有量等の各群のマウスについてのデータを決定した。結果を、以下の表に示す。
Figure 2013529654
上記の表の血清クレアチニンの結果から、対照群と比較した場合、腎不全群のScr値が対照群の値よりも有意に高かったことを認めることができ、当該モデルの確立の成功が示されている。腎不全群と比較した場合、レボカルニチン群及びカルシウムドベシレート群の両方のScr及びBUNの値が減少し、レボカルニチン群及びカルシウムドベシレート群の両方が、腎不全に対する治療効果を示すことが実証された。レボカルニチン及びカルシウムドベシレートの群の、レボカルニチン群及びカルシウムドベシレート群それぞれとの比較から、レボカルニチン及びカルシウムドベシレートの群は、より良好な治療効果を示す(P<0.01)ことが実証され、当該結果は、レボカルニチンとカルシウムドベシレートとの組合せは、レボカルニチン又はカルシウムドベシレートの単独使用よりも優れており、したがって、血清クレアチニン及び/又は血中尿素窒素のレベルの増加の調整に、さらに腎不全の治療にも相乗効果を示すことを意味する。
実施例6 活性構成成分の比に関する試験
実施例4の手順に従って、マウスを、対照群、腎不全群、及びレボカルニチンとカルシウムドベシレートとの比が異なる試験群7つ(レボカルニチン対カルシウムドベシレートの質量比はそれぞれ、1:10、1:6、1:3、1:1、3:1、6:1及び10:1であった)に分けて(n=10)、試験を実施した(レボカルニチン及びカルシウムドベシレートの使用総量は350mg/kgであった)。
Figure 2013529654
BUN及びScrの上記の結果から、腎不全群を対照群と比較することにより、腎不全群についてのBUN及びScrの値が、対照群の値よりも顕著に高かったことを認めることができ、モデルの確立の成功が示されている。群1〜7を、腎不全群と比較することによって、Scr及びBUNの値は全て減少を示し、1:10〜10:1の範囲内のレボカルニチンとカルシウムドベシレートとの比は全て、有効であったことが実証され、好ましくは、約1:1の比である。上記の実験結果に基づくと、統計学的解析により、レボカルニチンとカルシウムドベシレートとの比は、好ましくは、約1:2〜2:1の間であった。
実施例7 毒性試験
文献に記載されている方法(「Guiding principles for acute toxicity test of a chemical drug」、No.[H]GPT1−1、CENTER FOR DRUG EVALUATION、SFDA;Bojun Yuanら、「The Preclinical Safety Evaluation and Practice of New Drug」、Military Medical Science Press、1997年:23〜36頁;Bojun Yuanら、「Methods and Techniques for Drug ToxicologicalTest」、Chemical Industry Press、2008年:200〜210頁)に従って、実施例2から得たレボカルニチンとカルシウムドベシレートとの製剤を、マウス急性毒性について試験した。結果は、試験した製剤のLD50値は17.0g/kgであることを示した。レボカルニチン及びカルシウムドベシレートのLD50値のそれぞれと比較した場合(レボカルニチンのLD50は19.2g/kgであり、カルシウムドベシレートのLD50は10.6g/kgであった)、レボカルニチンとカルシウムドベシレートとの組合せは毒性の増加を示さず、追加の毒性標的臓器(target organic)を観察せず、当該結果は、本発明による医薬組成物は、良好な安全性を有することを実証している。
本発明を、上記の特定の実施形態を参照してさらに例証したが、当業者が、添付の特許請求の範囲により定義した本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、種々の削除、置換及び修正を行えることを理解すべきである。したがって、そのような削除、置換及び修正は全て、本発明の精神及び範囲に属すると考えられる。

Claims (13)

  1. レボカルニチン及びドベシレートを含む医薬組成物。
  2. レボカルニチン及びドベシレートと薬学的に許容される賦形剤とからなる、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. レボカルニチンが、レボカルニチンの酸付加塩、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、フッ化水素酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、ニコチン酸塩、コハク酸塩、シュウ酸塩、リン酸塩、マロン酸塩、サリチル酸塩、フェニル酢酸塩、ステアリン酸塩、メタンスルホン酸塩、ピクリン酸塩、酒石酸塩等、レボカルニチンの塩基付加塩、例えば、ピリジン塩、アンモニウム塩、ピペラジン塩、ジエチルアミン塩、ナイアシンアミド塩、ギ酸塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、桂皮酸塩、メチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジメチルアミン塩、トリス(メチロール)アミノメタン塩等、及びレボカルニチン分子内塩から選択される、請求項1又は2に記載の医薬組成物。
  4. ドベシレートが、ドベシレートのピリジン塩、アンモニウム塩、ピペラジン塩、ジエチルアミン塩、ナイアシンアミド塩、ギ酸塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、桂皮酸塩、メチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジメチルアミン塩、トリス(メチロール)アミノメタン塩等からなる群から選択され、好ましくは、ドベシレートのナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩及びリチウム塩から選択される、請求項1又は2に記載の医薬組成物。
  5. 血清クレアチニン及び/又は血中尿素窒素のレベルを調節するための医薬の調製におけるレボカルニチン及びドベシレートの使用。
  6. 例えば、種々の原発性及び続発性の腎炎、腎病変、腎機能不全、腎炎症候群、さらに腎不全及び尿毒症を含むがこれらに限定されない、腎機能に影響する疾患及び/若しくは障害、並びに腎機能に影響する疾患及び/若しくは障害によって誘発される合併症、例えば、心血管疾患、糖尿病等を治療並びに/又は予防するための医薬の調製におけるレボカルニチン及びドベシレートの使用。
  7. レボカルニチンが、レボカルニチンの酸付加塩、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、フッ化水素酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、ニコチン酸塩、コハク酸塩、シュウ酸塩、リン酸塩、マロン酸塩、サリチル酸塩、フェニル酢酸塩、ステアリン酸塩、メタンスルホン酸塩、ピクリン酸塩、酒石酸塩等、レボカルニチンの塩基付加塩、例えば、ピリジン塩、アンモニウム塩、ピペラジン塩、ジエチルアミン塩、ナイアシンアミド塩、ギ酸塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、桂皮酸塩、メチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジメチルアミン塩、トリス(メチロール)アミノメタン塩等、及びレボカルニチン分子内塩から選択される、請求項5又は6に記載の使用。
  8. ドベシレートが、ドベシレートのピリジン塩、アンモニウム塩、ピペラジン塩、ジエチルアミン塩、ナイアシンアミド塩、ギ酸塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、桂皮酸塩、メチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジメチルアミン塩、トリス(メチロール)アミノメタン塩等からなる群から選択され、好ましくは、ドベシレートのナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩及びリチウム塩から選択される、請求項5又は6に記載の使用。
  9. 医薬が、注射剤、又は経口投与のための剤形、例えば、錠剤、カプセル剤若しくは経口液剤に製剤化される、請求項5又は6に記載の使用。
  10. 血清クレアチニン(Scr)及び/又は血中尿素窒素(BUN)のレベルを調節するための方法であって、請求項1〜4のいずれか一項に記載の医薬組成物を、それを必要とする患者に投与するステップを含む方法。
  11. 腎機能に影響する疾患を治療及び/又は予防するための方法であって、請求項1〜4のいずれか一項に記載の医薬組成物を、それを必要とする患者に投与するステップを含む方法。
  12. 腎機能に影響する疾患が、原発性及び続発性の腎炎、腎病変、腎機能不全、腎炎症候群、腎不全、尿毒症、並びに腎機能に影響する疾患によって誘発される合併症、例えば、心血管疾患、糖尿病等から選択される請求項11に記載の方法。
  13. 腎機能に影響する疾患が、慢性腎不全である、請求項11に記載の方法。
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