JP2013524821A - 健康に良いコーヒー及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、コーヒーブレンドを製造する方法及びこの方法によって得られるコーヒーブレンドであって、コーヒーブレンドが、上記コーヒーブレンドから抽出したコーヒー飲料が、多量のクロロゲン酸(CGA)及びN−メチルピリジニウムカチオン(NMP)、並びに任意で少量のカルボン酸−5−ヒドロキシトリプタミド(C5−HT)を含有し、優れた抗酸化活性を有することを特徴とする、コーヒーブレンドを製造する方法及びこの方法によって得られるコーヒーブレンドに関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、コーヒーブレンドを製造する方法及びこの方法によって得られるコーヒーブレンドであって、コーヒーブレンドが、上記コーヒーブレンドから抽出したコーヒー飲料が、多量のクロロゲン酸(CGA)及びN−メチルピリジニウムカチオン(NMP)、並びに任意で少量のカルボン酸−5−ヒドロキシトリプタミド(C5−HT)を含有し、優れた抗酸化活性を有することを特徴とする、コーヒーブレンドを製造する方法及びこの方法によって得られるコーヒーブレンドに関する。
コーヒーは最も人気のある飲料の1つである。一般的な摂取様式は、乾燥コーヒー抽出物を熱湯に溶かす可溶形態での使用、及び焙煎して挽いたコーヒー(焙煎コーヒー)の使用を含む。焙煎コーヒーを抽出する様々な方法、例えば以下のようなものが通常は用いられる:
大気圧で熱湯によって容器内で浸出させ、かき混ぜ、コーヒー粒子を沈殿させる;
冷水によって浸出させ、大気圧で沸騰させ、飲料を沸騰前又は沸騰後に濾過する;
コーヒーメーカーでフィルターを用いて大気圧で直接浸出させる(クレマをほとんど有しないフィルターコーヒー);
コーヒーメーカーで最大で20バールのポンプ圧を用いて高圧で直接抽出する(クレマを有するコーヒー;エスプレッソ)。
したがって、基本的には以下のような2つのコーヒー調製技法が存在する:
大気圧で得られるコーヒー飲料(フィルターコーヒー);
高圧で得られるコーヒー飲料(クレマを有するコーヒー)。
種々の調製技法のために、開始コーヒーの特徴的な性質も異なり、以下のように特定の抽出方法に最適化されている:
フィルターコーヒーは、比較的ライトに素早く(約1.5分間〜約5分間)焙煎する;
クレマを有するコーヒー/エスプレッソは、比較的ダークにゆっくりと(約8分間〜約20分間)焙煎する。
フィルターコーヒーはマイルドで芳醇な味プロファイルを有し、顕著な苦味又は焦げ臭い風味を有しないが、クレマを有するコーヒー/エスプレッソは独特の香ばしく、強く、時には苦味のある味プロファイルを特徴とする。
抽出圧を変化させると、種々の物質群が開始コーヒーから様々な程度で放出され、味覚プロファイルの変更がもたらされる。したがって、比較的ライトに素早く焙煎したコーヒーでは、コーヒーメーカーで高圧で抽出した場合に得られる飲料が明らかに酸味を有するようになる。一方、大気圧での抽出方法を用いて得られる、比較的ダークにゆっくりと焙煎したコーヒーは、スモーキーで、苦味があり、焦げ臭いという望ましくない味覚プロファイルをもたらす。
結果として、開始コーヒーは、コーヒー製造業者の目的のためにそれぞれの抽出方法に応じた所望の感覚特性に調整される。したがって、比較的ライトに素早く焙煎したコーヒーと、比較的ダークにゆっくりと焙煎したコーヒーとの混合物を作製することは、消費者の期待の観点からはコーヒー製造業者に明らかではない。
クロロゲン酸(CGA)は、生コーヒー豆及び焙煎コーヒー豆の抗酸化活性の重要なメディエーターである。しかしながら、生コーヒー豆の焙煎中に、CGAは次第に分解され、得られるコーヒー飲料の抗酸化活性だけでなく、その官能特性にも影響を与える新たな重要な成分が生成する。特に、CGAは焙煎中の熱分解によって広く分解され、それにより苦味のあるラクトン誘導体であるCGAサブストラクチャー、例えばコーヒー酸及びキナ酸、並びに低分子ヒドロキシベンゼンが生成する。
概して、コーヒー豆を焙煎する場合、CGAの濃度と焙煎の程度との間に直線関係を見ることができ、よりダークな焙煎はより低いCGA濃度と相関する。
生コーヒーにおけるカフェインに次ぐ2番目に重要なアルカロイドであるトリゴネリンも、焙煎中に強く分解される。得られる分解生成物としては、とりわけ、得られるコーヒー飲料の香りに重要であり得る物質である上記のNMP及びN−メチルピコリニウムカチオン、並びにピリジン誘導体であるニコチンアミド及びニコチン酸が挙げられる。NMPは、細胞を酸化的ストレスから保護する第2相解毒酵素の発現を上方調節することができるため、健康に関する有益な効果について特に興味がもたれている。コーヒー豆をよりダークに焙煎することで、より多くのNMPが生成する。すなわち、焙煎程度と焙煎コーヒー豆のNMP含量との間には密接な関係がある。トリゴネリンの別の重要な分解生成物は、ビタミンB3としても知られるニコチン酸であり、これは体内でニコチンアミドに変換され、補酵素であるニコチンアミド−アデニンジヌクレオチド(NAD)及びニコチンアミド−アデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)の一部として極めて重要である。
概して、コーヒー豆を焙煎する場合、NMPの濃度と焙煎程度との間に直線関係を見ることができ、よりダークな焙煎は高いNMPの濃度と相関する。
アラビアコーヒーノキ(Coffea arabica)のコーヒー豆は乾燥質量で約0.79%〜1.05%のトリゴネリンを有し、ロブスタコーヒーノキ(Coffea robusta)の豆は乾燥質量で約0.32%〜0.68%のトリゴネリンを有し、アラビアコーヒーノキとロブスタコーヒーノキとの交配種であるアラバスタコーヒーノキ(Coffea arabusta)の豆は、乾燥質量で約0.58%のトリゴネリンを有する(非特許文献1)。アラビカ及びロブスタは互いに化学的に全く異なる。化学成分分析は、この2つの種の製品を区別するのに好適なツールである(非特許文献2)。ロブスタにおいてはトリゴネリンレベルがより低いだけでなく(上記を参照されたい)、カフェインレベルが顕著に高い(非特許文献3)。
生コーヒー豆の表面は、いわゆるコーヒーワックスの層によって覆われている。コーヒーワックスは、有機溶媒に可溶性の脂質様物質の複雑な混合物である。コーヒー豆の最大で0.3重量%がコーヒーワックスである。コーヒーワックスの主成分は、敏感な人においてコーヒー摂取によって引き起こされる胃炎の主要因であるC5−HTである。未処理の生コーヒー豆中のC5−HTの含量は変動し得るが、アラビアコーヒーノキの豆は、ロブスタコーヒーノキ(Coffea canephora)の豆の約2倍ものC5−HTを含有する。C5−HTは焙煎中に生コーヒー豆中の含量の約50%まで分解される。焙煎コーヒー豆中のC5−HT含量をより大幅に減少させる方法は、焙煎前に生コーヒー豆の水蒸気処理及び/又は脱ワックス処理を行うことを含むが、水蒸気処理はC5−HTを約10%〜25%低減する。さらに、生コーヒー豆の脱カフェイン処理がC5−HT含量を低減するのに効果的である。近年、コーヒー中のC5−HTは、胃酸分泌の刺激に関係し得ることが明らかとなった。したがって、コーヒー豆中のC5−HTの低減は、コーヒーに特異的な胃酸分泌を低減し、敏感な人において結果として生じる胃炎を低減する可能性がある。
したがって、多量のCGAは高い抗酸化活性をもたらし、多量のNMPは第2相解毒酵素の発現の上方調節をもたらし、少量のC5−HTは過度の胃酸分泌を防止する。しかしながら、CGAは焙煎中に分解されるため、焙煎コーヒー豆中の多量のCGAは、上記焙煎コーヒー豆中のごく少量のNMP及び比較的多量のC5−HTを得ることを犠牲にして、生コーヒー豆をごくライトに焙煎することによってしか得ることができない。逆に、焙煎コーヒー豆中の多量のNMP及び少量のC5−HTは、少量のCGAを得ることを犠牲にして、生コーヒー豆を強く焙煎することによってしか得ることができない。
特許文献1は、カフェインの量が比較的低減され、焙煎コーヒー豆10g当たり3mg以上のニコチン酸化合物及び10mg以上のメイラード反応生成物を含有する改質コーヒーを記載している。特許文献1の4頁のこの処方Aは、ニコチン酸(ナイアシン)及びニコチンアミドに適用されるが、N−メチルピリジニウムには適用されない。さらに、上述の特許出願は、使用されるコーヒー豆の焙煎については開示していない。焙煎程度又は焙煎色に関する情報を上記文献中に見ることはできない。加えて、特許文献1は、特定の焙煎プロセスにおいて出発原料として使用される未加工コーヒーの量について教示しておらず、したがって、焙煎プロセス毎に使用される未加工コーヒーの量に依存する、得られる焙煎程度又は焙煎色について当業者が推定することは可能ではない。
さらに、特許文献2は、コーヒー豆の焙煎後に最終生成物にCGAを添加することを開示している。これは、焙煎がCGAの熱分解を引き起こすため、コーヒー豆の焙煎前にCGAをコーヒー豆に添加してはならないという従来技術における強い先入観によるものである(非特許文献4、非特許文献5)。
欧州特許出願公開第1808078号 国際公開第87/04598号
Stennart and Maier, Zeitschrift fuer Lebensmitteluntersuchung und Forschung 196:430-434, 1993 Martin, M.J., F. Pablos, and G.A. Gustavo, Discrimination between arabica and robusta green coffee varieties according to their chemical composition. Talanta, 1998. 46(6): p. 1259-1264 Maier, H.G., Kaffee. Grundlagen und Fortschritte der Lebensmitteluntersuchung und Lebensmitteltechnologie. Vol. 18. 1981, Berlin Hamburg: Paul Parey. 199 Trugo, L.C. and R. Macrae, A study of the effect of roasting on the chlorogenic acid composition of coffee using HPLC. Food Chemistry, 1984. 15: p. 219-227 Clifford, M.N. Chlorogenic acids - Their characterisation, transformation during roasting, and potential dietary significance. in 21eme Colloque Scientifique International sur le Cafe. 2007. Montpellier, France, 11 - 15 septembre 2006: ASIC, Paris: p. 36-49
したがって、本発明の根底にある技術的課題は、コーヒーブレンドを製造する方法であって、コーヒーブレンド自体及び上記コーヒーブレンドから抽出したコーヒー飲料が、高い抗酸化活性を有し、第2相解毒酵素の発現の上方調節を誘導し、任意で過度の胃酸分泌を防止することを特徴とし、上記コーヒー飲料が同時に有利な感覚特性を特徴とするものとする、コーヒーブレンドを製造する方法を提供することである。
上記の技術的課題の解決は、特許請求の範囲において特徴付けられる実施の形態によって達成される。
特に、本発明は、コーヒーブレンドを製造する方法であって、コーヒーブレンドが、該コーヒーブレンドから標準条件下で抽出したコーヒー飲料が、少なくとも65mg/LのN−メチルピリジニウムカチオン(NMP)及び少なくとも550mg/Lのクロロゲン酸(CGA)を含有することを特徴とし、
(a)190℃〜210℃で少なくとも10分間、約45スケールパーツ〜60スケールパーツのダーク程度までドラム焙煎したアラビアコーヒーノキのコーヒー豆を準備する工程と、
(b)240℃〜270℃で最大5分間焙煎を行う回転流動床(RFB)によって約75スケールパーツ〜約90スケールパーツのミディアム程度まで焙煎したアラビアコーヒーノキのコーヒー豆を準備する工程と、
(c)1つのブレンド成分が(a)によるコーヒー豆からなり、1つのブレンド成分が(b)によるコーヒー豆からなり、(a)によるコーヒー豆がブレンドの60%(w/w)〜80%(w/w)を形成し、(b)によるコーヒー豆がブレンドの20%(w/w)〜40%(w/w)を形成する、少なくとも2つの成分をブレンドする工程と、
を含む、コーヒーブレンドを製造する方法に関する。
本発明のより好ましい実施の形態では、工程(c)において、少なくとも1つのブレンド成分が(a)によるコーヒー豆からなり、少なくとも1つのブレンド成分が(b)によるコーヒー豆からなり、(a)によるコーヒー豆がブレンドの65%(w/w)〜80%(w/w)、より好ましくは70%(w/w)〜80%(w/w)、より好ましくは75%(w/w)〜80%(w/w)、より好ましくは60%(w/w)〜75%(w/w)、より好ましくは60%(w/w)〜70%(w/w)、より好ましくは60%(w/w)〜65%(w/w)、より好ましくは65%(w/w)〜75%(w/w)、より好ましくは65%(w/w)〜70%(w/w)、より好ましくは70%(w/w)〜75%(w/w)を形成し、(b)によるコーヒー豆がブレンドの20%(w/w)〜40%(w/w)、より好ましくは20%(w/w)〜35%(w/w)、より好ましくは20%(w/w)〜30%(w/w)、より好ましくは20%(w/w)〜25%(w/w)、より好ましくは25%(w/w)〜40%(w/w)、より好ましくは25%(w/w)〜35%(w/w)、より好ましくは25%(w/w)〜30%(w/w)、より好ましくは30%(w/w)〜40%(w/w)、より好ましくは30%(w/w)〜35%(w/w)、より好ましくは30%(w/w)〜40%(w/w)、より好ましくは35%(w/w)〜40%(w/w)を形成する。
本発明の方法の好ましい実施の形態では、本方法は、少なくとも1つのブレンド成分の生コーヒー豆を、焙煎する前にCGA及びトリゴネリンからなる群から選択される少なくとも1つの化合物でスパイキングする工程を更に含む。
スパイキング成分を焙煎中、例えばトレファクト(Torrefacto)プロセス(トレファクト焙煎;「スペイン焙煎(spanische Roestung)」とも呼ばれる)中に添加してもよい。この場合、液糖及びスパイキング成分を焙煎プロセスの終了時に添加する。
別の態様では、本発明は、コーヒーブレンドであって、該コーヒーブレンドから標準条件下で抽出したコーヒー飲料が、少なくとも65mg/LのN−メチルピリジニウムカチオン(NMP)及び少なくとも550mg/Lのクロロゲン酸(CGA)を含有することを特徴とし、
(a)190℃〜210℃で少なくとも10分間、約45スケールパーツ〜60スケールパーツのダーク程度までドラム焙煎したアラビアコーヒーノキのコーヒー豆を準備する工程と、
(b)240℃〜270℃で最大5分間焙煎を行う回転流動床(RFB)によって約75スケールパーツ〜約90スケールパーツのミディアム程度まで焙煎したアラビアコーヒーノキのコーヒー豆を準備する工程と、
(c)少なくとも1つのブレンド成分が(a)によるコーヒー豆からなり、少なくとも1つのブレンド成分が(b)によるコーヒー豆からなり、(a)によるコーヒー豆がブレンドの60%(w/w)〜80%(w/w)を形成し、(b)によるコーヒー豆がブレンドの20%(w/w)〜40%(w/w)を形成する、少なくとも2つの成分をブレンドする工程とを含み、好ましくは少なくとも1つのブレンド成分の生コーヒー豆を、焙煎する前にCGA及びトリゴネリンからなる群から選択される少なくとも1つの化合物でスパイキングする工程を更に含む、コーヒーブレンドを製造する方法により得ることができる、コーヒーブレンドに関する。
「コーヒー」という用語は、本明細書中で使用される場合、挽いたコーヒー粉末又はコーヒー豆を意味する。したがって、本発明によるコーヒーブレンドは、コーヒー粉末ブレンド又はコーヒー豆のブレンドであり、コーヒーの由来は同じであっても、又は異なっていてもよい。
本発明の方法及びコーヒーブレンドの1つの実施の形態では、工程(c)におけるブレンド成分はコーヒー豆を含有し、本発明によるコーヒーブレンドはコーヒー豆のブレンドである。本発明の好ましい実施の形態では、本発明によるコーヒーブレンドがコーヒー豆のブレンドである場合、コーヒー飲料を抽出する前に、好ましくは細挽き、中挽き及び粗挽きからなる群から選択される粒度までコーヒー豆を挽く。コーヒー豆を挽く方法は当該技術分野で既知である。
本発明の方法及びコーヒーブレンドの別の実施の形態では、工程(c)におけるブレンド成分はコーヒー粉末を含有し、本発明によるコーヒーブレンドはコーヒー粉末ブレンドである。本発明の方法の好ましい実施の形態では、工程(a)及び工程(b)で準備されるコーヒー豆は、本発明によるコーヒーブレンドがコーヒー粉末ブレンドである場合、工程(c)前に挽いたものである。
コーヒー飲料をコーヒーブレンドから抽出するための標準条件は当業者に既知である。好ましい実施の形態では、コーヒー飲料をコーヒーブレンドから抽出するための標準条件は、以下のものからなる群から選択される:
コーヒーブレンドを大気圧で熱湯を含有する容器内で浸出させ、かき混ぜ、コーヒー粒子を沈殿させる;
コーヒーブレンドを冷水によって浸出させ、大気圧で沸騰させ、飲料を沸騰前又は沸騰後に濾過する;
コーヒーブレンドをコーヒーメーカーでフィルターを用いて大気圧で直接浸出させる(泡のないフィルターコーヒー);
コーヒーブレンドをコーヒーメーカーで最大で20バールのポンプ圧を用いて高圧で直接抽出する(クレマを有するコーヒー;エスプレッソ)。
より好ましい実施の形態では、標準条件は以下の通りである:約29.5gのコーヒーブレンドを、約600mlの水道水を用いてサイズ4のコーヒーフィルターを有するコーヒーメーカー(通常は、大気圧下で抽出を行う標準的なドリップフィルターのフィルターコーヒーメーカー)で抽出する。挽いていない豆については、約420μmの粉砕粉末度(Helosレーザー回折分析装置によって測定される、63.2%の体積含量で得られた中程度の粒度)を有するものを、上記標準条件下で使用する。
別の好ましい実施の形態では、コーヒーブレンドからのコーヒー飲料の抽出は、濾布でできたパッドに入れた、本発明による挽いたコーヒーブレンドを含むパッドを用いて行われる。コーヒーをコーヒー粉末パッドから抽出するための方法及び装置は、当該技術分野で既知である。例えば、この実施の形態では、抽出のための標準条件は以下の通りである:コーヒー粉末カプセル中の約7g〜8gのコーヒーブレンドを、コーヒー粉末パッドを用いてコーヒーを抽出するのに好適なコーヒーメーカーにおいて、水道水で抽出し、約125mlのコーヒー飲料を得る。
別の好ましい実施の形態では、コーヒーブレンドからのコーヒー飲料の抽出は、固体カプセル、好ましくはプラスチックカプセルに入れた、本発明による挽いたコーヒーブレンドを含むカプセルを用いて行われる。コーヒーをコーヒー粉末カプセルから抽出するための方法及び装置は、当該技術分野で既知である。例えば、この実施の形態では、抽出のための標準条件は以下の通りである:コーヒー粉末カプセル中の約7g〜8gのコーヒーブレンドを、固体コーヒー粉末カプセルを用いてコーヒーを抽出するのに好適なコーヒーメーカーにおいて、水道水で抽出し、約40ml〜125mlのコーヒー飲料を得る。
「N−メチルピリジニウム」及び「NMP」という用語は、本明細書中で使用される場合、そのイオン形態のN−メチルピリジニウムだけでなく、例えばN−メチルピリジニウムヨージド、N−メチルピリジニウムクロリド、N−メチルピリジニウムヒドロキシド又はN−メチルピリジニウムスルフェートのような塩形態のN−メチルピリジニウムにも関する。
「クロロゲン酸」及び「CGA」という用語は、本明細書中で使用される場合、コーヒー豆中に見ることのできる全てのクロロゲン酸に関し、カフェオイルキナ酸のアイソフォームであるネオクロロゲン酸、n−クロロゲン酸及びクリプトクロロゲン酸、並びにジカフェオイルキナ酸のアイソフォームであるイソ−1−クロロゲン酸、イソ−2−クロロゲン酸及びイソ−3−クロロゲン酸を含む。
本発明の方法及びコーヒーブレンドの好ましい実施の形態では、上記コーヒーブレンドから抽出したコーヒー飲料は、コーヒー飲料におけるNMPの濃度に対するCGAの濃度の比率が6〜12、より好ましくは7〜10、最も好ましくは7.5〜9である。
本発明の方法及びコーヒーブレンドの好ましい実施の形態では、上記コーヒーブレンドから抽出したコーヒー飲料は、少なくとも65mg/LのNMP、より好ましくは少なくとも70mg/LのNMP、より好ましくは少なくとも75mg/LのNMP、より好ましくは少なくとも80mg/LのNMP、より好ましくは少なくとも85mg/LのNMP、より好ましくは少なくとも90mg/LのNMP、より好ましくは少なくとも90mg/LのNMPと、少なくとも550mg/LのCGA、より好ましくは少なくとも600mg/LのCGA、より好ましくは少なくとも650mg/LのCGA、より好ましくは少なくとも700mg/LのCGA、より好ましくは少なくとも750mg/LのCGA、より好ましくは少なくとも800mg/LのCGA、より好ましくは少なくとも850mg/LのCGAとを含有する。本明細書中で規定されるNMPの値のいずれかと、本明細書中で規定されるCGAの値のいずれかとの任意の組合せも、本発明の好ましい実施の形態に含まれる。
「カルボン酸−5−ヒドロキシトリプタミド」及び「C5−HT」という用語は、本明細書中で使用される場合、コーヒー豆中に見ることのできる全てのカルボン酸−5−ヒドロキシトリプタミドに関し、ステアロイル−5−ヒドロキシトリプタミド、アラキノイル−5−ヒドロキシトリプタミド、ベヘノイル−5−ヒドロキシトリプタミド及びリグノセロイル−5−ヒドロキシトリプタミド等のβN−C18:0−アルカノイル−5−ヒドロキシトリプタミド〜βN−C24:0−アルカノイル−5−ヒドロキシトリプタミドを含む。好ましい実施の形態では、C5−HTはβN−アルカノイル−5−ヒドロキシトリプタミドである。
本発明の方法及びコーヒーブレンドの好ましい実施の形態では、上記コーヒーブレンドから標準条件下で抽出したコーヒー飲料は、最大で200mg/LのC5−HT、より好ましくは150mg/LのC5−HT、より好ましくは100mg/LのC5−HT、より好ましくは最大で80mg/L、より好ましくは最大で60mg/L、最も好ましくは最大で40mg/LのC5−HTを含有する。
これらの特徴、すなわちNMP、CGA及びC5−HTの特定の濃度及び/又は比率は、本発明のコーヒーブレンドの有利な生理学的特性、すなわちその高い抗酸化活性及び胃への優しさに直接関与する。
本発明の方法及びコーヒーブレンドの好ましい実施の形態によると、少なくとも1つのブレンド成分の生コーヒー豆を、焙煎前に脱ワックス処理及び/又は脱カフェイン処理する。生コーヒー豆を脱ワックス処理する方法は当該技術分野で既知である。例えば、脱ワックス処理は、van der Stegenによって記載される方法により行うことができる(van der Stegen, G. H. D., The effect of dewaxing of green coffee on the coffee brew, Food Chemistry 4(1), pp. 23 - 29, January 1979)。さらに、例えばコーヒー豆を酢酸エチル、ジクロロメタン(DCM)又は超臨界COで処理することによる、生コーヒー豆を脱カフェイン処理する方法が当該技術分野で既知である。
本発明の方法及びコーヒーブレンドの別の好ましい実施の形態では、少なくとも1つのブレンド成分の生コーヒー豆を焙煎前に水蒸気処理する。生コーヒー豆を水蒸気処理する方法は当該技術分野で既知である。
本発明の方法及びコーヒーブレンドの好ましい実施の形態では、スパイキングを真空浸潤若しくは標準大気圧下での含浸によって、又は凍結乾燥に続く機械的乾燥機での乾燥により初期の生コーヒー豆の水分含量に戻すことによって行う。
本発明の方法及びコーヒーブレンドの好ましい実施の形態では、少なくとも1つのブレンド成分の生コーヒー豆をCGA又はCGA含有抽出物でスパイキングし、それによりスパイキングした生コーヒー豆中のCGAの最終量を、スパイキングする前の生コーヒー豆中のCGAの量よりも10%(w/w)〜300%(w/w)高くする。本発明の方法及びコーヒーブレンドの別の好ましい実施の形態では、少なくとも1つのブレンド成分の生コーヒー豆をCGAでスパイキングし、それによりスパイキングした生コーヒー豆中のCGAの最終量を、スパイキングする前の生コーヒー豆中のCGAの量よりも少なくとも10%(w/w)、より好ましくは少なくとも20%(w/w)、より好ましくは少なくとも30%(w/w)、より好ましくは少なくとも50%(w/w)、より好ましくは少なくとも100%(w/w)、より好ましくは少なくとも150%(w/w)、より好ましくは少なくとも200%(w/w)、最も好ましくは少なくとも250%(w/w)高くする。本発明の方法及びコーヒーブレンドのより好ましい実施の形態では、少なくとも1つのブレンド成分の生コーヒー豆をCGAでスパイキングし、それによりスパイキングした生コーヒー豆中のCGAの最終量を、スパイキングする前の生コーヒー豆中のCGAの量よりも最大で300%(w/w)高くする。
本発明の方法及びコーヒーブレンドの好ましい実施の形態では、少なくとも1つのブレンド成分の生コーヒー豆をトリゴネリン又はトリゴネリン含有抽出物でスパイキングし、それによりスパイキングした生コーヒー豆中のトリゴネリンの最終量を、スパイキングする前の生コーヒー豆中のトリゴネリンの量よりも10%(w/w)〜300%(w/w)高くする。本発明の方法及びコーヒーブレンドの別の好ましい実施の形態では、少なくとも1つのブレンド成分の生コーヒー豆をトリゴネリンでスパイキングし、それによりスパイキングした生コーヒー豆中のトリゴネリンの最終量を、スパイキングする前の生コーヒー豆中のトリゴネリンの量よりも少なくとも10%(w/w)、より好ましくは少なくとも20%(w/w)、より好ましくは少なくとも30%(w/w)、より好ましくは少なくとも50%(w/w)、より好ましくは少なくとも100%(w/w)、より好ましくは少なくとも150%(w/w)、より好ましくは少なくとも200%(w/w)、最も好ましくは少なくとも250%(w/w)高くする。本発明の方法及びコーヒーブレンドのより好ましい実施の形態では、少なくとも1つのブレンド成分の生コーヒー豆をトリゴネリンでスパイキングし、それによりスパイキングした生コーヒー豆中のトリゴネリンの最終量を、スパイキングする前の生コーヒー豆中のトリゴネリンの量よりも最大で300%(w/w)高くする。
両方のスパイキング方法、すなわちCGA又はCGA含有抽出物でのスパイキングと、トリゴネリン又はトリゴネリン含有抽出物でのスパイキングとを組み合わせることもできる。
本発明の方法及びコーヒーブレンドの好ましい実施の形態では、コーヒーブレンドは、ダーク程度まで焙煎したコーヒーと、ミディアム程度まで焙煎したコーヒーとを、60:40(ダーク:ミディアム)〜80:20(ダーク:ミディアム)の比率で含有する。本発明の方法及びコーヒーブレンドのより好ましい実施の形態では、コーヒーブレンドは、ダーク程度まで焙煎したコーヒーと、ミディアム程度まで焙煎したコーヒーとを、60:40(ダーク:ミディアム)、65:35(ダーク:ミディアム)、70:30(ダーク:ミディアム)、75:25(ダーク:ミディアム)又は80:20(ダーク:ミディアム)の比率で含有する。
本発明の方法及びコーヒーブレンドの別の好ましい実施の形態では、コーヒーブレンドは、40%(w/w)〜20%(w/w)、より好ましくは35%(w/w)〜20%(w/w)、より好ましくは30%(w/w)〜20%(w/w)、最も好ましくは25%(w/w)〜20%(w/w)のミディアム程度まで焙煎したコーヒーを含有する。本発明の方法及びコーヒーブレンドの更に好ましい実施の形態では、コーヒーブレンドは、40%(w/w)、35%(w/w)、30%(w/w)、25%(w/w)又は20%(w/w)のミディアム程度まで焙煎したコーヒーを含有する。
本発明の方法及びコーヒーブレンドの別の好ましい実施の形態では、コーヒーブレンドは、80%(w/w)〜60%(w/w)、より好ましくは80%(w/w)〜65%(w/w)、より好ましくは75%(w/w)〜65%(w/w)、最も好ましくは70%(w/w)〜65%(w/w)のミディアム程度まで焙煎したコーヒーを含有する。本発明の方法及びコーヒーブレンドの更に好ましい実施の形態では、コーヒーブレンドは、80%(w/w)、75%(w/w)、70%(w/w)、65%(w/w)又は60%(w/w)のダーク程度まで焙煎したコーヒーを含有する。
本発明の特に好ましい実施の形態では、コーヒーブレンドは以下のものを含む:
約260℃で約3分間焙煎を行う回転流動床(RFB)によって約80スケールパーツの焙煎程度まで焙煎した、約30%(w/w)のアラビアコーヒーノキのコーヒー豆;及び
約200℃で約20分間、約50スケールパーツの焙煎程度までドラム焙煎した、約70%(w/w)のアラビアコーヒーノキのコーヒー豆。
本発明のより好ましい実施の形態では、コーヒーブレンドは以下のものからなる:
約260℃で約3分間焙煎を行う回転流動床(RFB)によって約80スケールパーツの焙煎程度まで焙煎した、約30%(w/w)の脱ワックス処理したアラビアコーヒーノキのコーヒー豆;及び
約200℃で約20分間、約50スケールパーツの焙煎程度までドラム焙煎した、約70%(w/w)の脱ワックス処理したアラビアコーヒーノキのコーヒー豆。
本発明の方法及びコーヒーブレンドの好ましい実施の形態は、ダーク程度まで焙煎したスパイキングしていない、トリゴネリンでスパイキングした及び/又はCGAでスパイキングしたコーヒー豆と、ミディアム程度まで焙煎したスパイキングしていない、トリゴネリンでスパイキングした及び/又はCGAでスパイキングしたコーヒー豆とのブレンドを、コーヒーブレンド中のそれぞれのコーヒー豆の本明細書中で規定される比率又は総量のいずれかで、並びにCGA及び/又はトリゴネリンでのコーヒー豆のスパイキングについて本明細書中で規定される量のいずれかで含み、コーヒー豆の代わりにコーヒー粉末をブレンドする場合に得られるそれぞれのブレンドについても同様である。例えば、本発明の方法及びコーヒーブレンドの好ましい実施の形態は、ダーク程度まで焙煎したスパイキングしていないコーヒー豆と、ミディアム程度まで焙煎したスパイキングしていないコーヒー豆とのブレンド、ダーク程度まで焙煎したトリゴネリンでスパイキングした及び/又はCGAでスパイキングしたコーヒー豆と、ミディアム程度まで焙煎したスパイキングしていないコーヒー豆とのブレンド、ダーク程度まで焙煎したスパイキングしていないコーヒー豆と、ミディアム程度まで焙煎したトリゴネリンでスパイキングした及び/又はCGAでスパイキングしたコーヒー豆とのブレンド、ダーク程度まで焙煎したトリゴネリンでスパイキングした及び/又はCGAでスパイキングしたコーヒー豆と、ミディアム程度まで焙煎したトリゴネリンでスパイキングした及び/又はCGAでスパイキングしたコーヒー豆とのブレンドを、コーヒーブレンド中のそれぞれのコーヒー豆の本明細書中で規定される比率又は総量のいずれかで、並びにCGA及び/又はトリゴネリンでのコーヒー豆のスパイキングについて本明細書中で規定される量のいずれかで含み、コーヒー豆の代わりにコーヒー粉末をブレンドする場合に得られるそれぞれのブレンドについても同様である。
色については、60スケールパーツ未満、例えば50スケールパーツ未満、又は45スケールパーツ未満の焙煎程度がダークとみなされる。約75〜約90スケールパーツ、例えば約80スケールパーツ〜約90スケールパーツ、約85スケールパーツ〜約90スケールパーツ、又は約75スケールパーツ〜約80スケールパーツの焙煎程度がミディアムとみなされる。少なくとも90スケールパーツの焙煎程度がライトとみなされる。当業者は焙煎程度を、例えばSchaltex GmbH製の色検出装置Dr. Lange − LFM 1、Dr. Lange − LK 100又はRSM 2を、製造業者によって提供されるそれぞれのプロトコルに従って容易に決定することができる。
本願の好ましい実施の形態では、ミディアム程度まで焙煎したコーヒー豆は、1.5分間〜5分間、1.5分間〜4分間、又は1.5分間〜3分間焙煎を行う流動床によって焙煎したものである。本願の別の好ましい実施の形態では、ダーク程度まで焙煎したコーヒー豆は、8分間〜25分間、10分間〜25分間、15分間〜25分間、8分間〜20分間、10分間〜20分間、又は15分間〜20分間焙煎を行うドラムによって焙煎したものである。
ドラム焙煎を行うためのドラム内でのバッチ焙煎の例は図22に見ることができ、ドラム焙煎に使用することのできるドラム焙煎機の例は図23に見ることができる。
流動床焙煎を行うための流動床焙煎機ドラムの例は図24に見ることができ、回転流動床焙煎機の例は図25に見ることができる。
本発明の方法及びコーヒーブレンドの更に好ましい実施の形態では、上記コーヒーブレンドから抽出されるコーヒー飲料は抗酸化活性を有し、かつ/又は胃に優しい。
本発明のコーヒーブレンド及び方法に使用することのできるコーヒー豆は、コーヒー豆がアラビアコーヒーノキ、例えばコロンビア又はブラジル原産のアラビアコーヒーノキに由来する限り、限定されない。
好ましい実施の形態では、本発明は有利には、CGA及び/又はトリゴネリンを、従来技術における先入観にとらわれずに、コーヒー豆を焙煎する前にコーヒー豆に添加する、コーヒーブレンドを製造する方法を提供する。本発明によるブレンドを得る方法は、好ましい実施の形態では、例えば図20及び図21に示されるように、従来のコーヒー焙煎プロセスの最終生成物よりも多量のCGA及び/又はトリゴネリンを、焙煎中の上記成分の熱分解にもかかわらずに有する最終生成物をもたらす。
驚くべきことに、焙煎前にコーヒー豆に添加したCGAの焙煎プロセス中の熱改質は、本発明による方法の好ましい実施の形態では、上記豆から抽出されるコーヒーの官能的利点をもたらす。特に、クロロゲン酸は、消費者によって心地よいものとして認識される芳香効果化合物である。これらの揮発性風味成分に加えて、製品の風味を特徴付ける非揮発性の苦味物質も、CGAの焙煎中に産生される。純粋なクロロゲン酸は酸味があり、苦味があり、渋味がある。加えて、クロロゲン酸及びその分解生成物は、コーヒー製品の色及び抗酸化能を決定する必須メラノイド画分の重要な成分である。したがって、コーヒー豆を焙煎する前に本発明の好ましい実施の形態においてCGA及び/又はトリゴネリンを添加することによって、本願は、更なる有益なコーヒー成分を含有し、酸味、苦味及び渋味のような望ましくない味を最低量まで低減する、コーヒーブレンドを提供する。本発明によるブレンドから抽出したコーヒー飲料の官能分析は、いかなる望ましくない香りも示さなかった。
5−O−カフェオイルキナ酸及び関連分解生成物の構造を示す図である。 生コーヒー豆の焙煎中の5−O−カフェオイルキナ酸の分解の概略図である。 190℃〜280℃で4分間焙煎したコーヒー豆から調製したコーヒー飲料中のカフェオイルキナ酸、カフェオイルキニド、カテコール、4−エチルカテコール、ピロガロール、3−メチルカテコール及び4−メチルカテコールの定量分析を示す図である。 260℃で1分間〜10分間焙煎したコーヒー豆から調製したコーヒー飲料中のカフェオイルキナ酸、カフェオイルキニド、カテコール、4−エチルカテコール、ピロガロール、3−メチルカテコール及び4−メチルカテコールの定量分析を示す図である。 CGAでスパイキングした生コーヒー豆(A)、ミディアムに焙煎したコーヒー豆(B)及びダークに焙煎したコーヒー豆(C)中、並びに上記ミディアムに焙煎したコーヒー豆及びダークに焙煎したコーヒー豆から調製したコーヒー飲料(D)中のCGA含量を示す図である。 カフェイン、トリゴネリン及びトリゴネリン分解生成物の構造を示す図である。 生コーヒー豆の焙煎中のトリゴネリンの分解の概略図である。 260℃で1分間〜10分間焙煎したコーヒー豆から調製したコーヒー飲料中のトリゴネリン、NMP、ニコチン酸、N−メチルピコリニウム、ニコチン酸メチル及びニコチンアミドの定量分析を示す図である。 190℃〜280℃で4分間焙煎したコーヒー豆から調製したコーヒー飲料中のトリゴネリン、NMP、ニコチン酸、N−メチルピコリニウム、ニコチン酸メチル及びニコチンアミドの定量分析を示す図である。 焙煎前にトリゴネリンでスパイキングした、ミディアム及びダークに焙煎したコーヒー豆から調製したコーヒー飲料中のNMP含量を示す図である。 ライト程度、ミディアム程度又はダーク程度まで焙煎した後に脱ワックス処理又は脱カフェイン処理したコーヒー豆から調製したコーヒー飲料中の4つの異なるC5−HTの含量を示す図である。 ライト程度、ミディアム程度又はダーク程度まで焙煎した後に脱ワックス処理又は脱カフェイン処理したコーヒー豆から調製したコーヒー飲料のNMP含量を示す図である。 ライト程度、ミディアム程度又はダーク程度まで焙煎した後に脱ワックス処理又は脱カフェイン処理したコーヒー豆から調製したコーヒー飲料及び市販のコーヒー豆から調製したコーヒー飲料のNMP/C5−HT比×100(C)を示す図である。 被験者が容易に飲み込むことができ、ヒトの胃及び必要に応じて消化管全体を通過する間、永続的に周囲の液体のpHを送信する小型カプセルとしてHeidelberg pHプローブを用いた胃液分泌の評価を示す図である。 最適化ブレンドと、市販ブレンド、水のみの投与(対照)及び基準(非処理)との効果の比較を示す図である。 各々個々のボランティアの基準分泌時間(A)又はAUC(B)から相対的に算出したlog変換データを示す図である(統計:対応のあるt検定、片側、$=p<0.05、n=9)。 基準(黒色の曲線、更なる処理なし)、低NMPコーヒー(赤色の曲線)及び高NMPコーヒーのそれぞれの重炭酸塩チャレンジ後のpH回復の独特の経時変化の比較を示す図である。高NMPコーヒーがアルカリ重炭酸塩チャレンジ後のpH回復の期間を延長し、胃酸分泌に対する阻害効果を示すことが明らかに実証される。 飲料中のNMPと、粉末中のNMPとの定量的データの相関を示す図である。 粉末中のNMPデータ(μg/g)と、飲料濃度から算出した粉末中の理論的NMP含量のデータとの相関を示す図である。 競合他社のコーヒー(WB)、研究用コーヒー及び参照コーヒーのNMP(mg/l)/C5HT(μg/l)×100を示す図である。X軸上の数字は焙煎色(スケールパーツ)を示す。 改良指数(Advanced Index):NMP/C5HT×カフェインを示す図である。 一定の焙煎ガス温度(260℃)でのコーヒー焙煎中のクロロゲン酸(CGA)及びN−メチルピリジニウム(NMP)の含量の変化を示す図である。 一定の焙煎時間(240秒)でのコーヒー焙煎中のクロロゲン酸(CGA)及びN−メチルピリジニウム(NMP)の含量の変化を示す図である。 ドラム内でのバッチ焙煎を示す図である(Deutscher Kaffeeverband.deから抜粋し、変更した図面)。バッチ焙煎には、「フライパン原理」による接触熱を用いる。バッチ焙煎プロセスは8分間〜20分間の焙煎時間で行う。 ドラム焙煎機を示す図である(Deutscher Kaffeeverband.deから抜粋し、変更した図面)。 流動床焙煎機を示す図である(Deutscher Kaffeeverband.deから抜粋し、変更した図面)。流動床での焙煎によってより短い焙煎時間が可能となる。対流熱を用いることで、バッチ焙煎プロセスは1.5分間〜8分間の焙煎時間を必要とする。 Neuhaus Neotecによる回転式流動床焙煎機を示す図である。1=焙煎チャンバ、2=冷却チャンバ、3=焙煎機サイクロン、4=主バーナー、5=焙煎機ファン、6=触媒アフターバーナーシステム、7=焙煎機供給槽、8=焙煎機排出槽、9=冷却器ファン、10=冷却器サイクロン、11=急冷システム、12=フラップダイバータ(flap diverter)、13=消音機、14=出口消音機、15=フィルター。
ここで、本発明を以下の実施例において更に説明するが、本発明はこれに限定されない。
実施例1:生コーヒー豆の焙煎中のクロロゲン酸の分解
生コーヒー豆の焙煎中に、クロロゲン酸は熱分解によって強く分解される(図2参照)。コーヒー中に最も豊富なクロロゲン酸はカフェオイルキナ酸である。したがって、生コーヒー豆の焙煎中の3−O−カフェオイルキナ酸、5−O−カフェオイルキナ酸及び4−O−カフェオイルキナ酸の分解、並びにカフェオイルキニド、並びにヒドロキシベンゼンであるカテコール、ピロガロール、3−メチルカテコール及び4−メチルカテコール、並びに4−エチルカテコールの生成(図1参照)を、熱湯抽出物中の上記の化合物の濃度を測定することによって決定した。サンプルを、190℃〜280℃で4分間(図3)及び260℃で1分間〜10分間(図4)焙煎した。
図4から明らかなように、カフェオイルキナ酸は260℃で急速に分解され、化合物の80%が2分〜4分の間に熱分解される。一方で、メチルカテコール、ピロガロール及びカフェオイルキニドが生成する。キニドは、3分の時点でその最大濃度に達した後、急速に分解されるが、上記のヒドロキシベンゼンの濃度は一定のままであった。最も豊富なヒドロキシベンゼンはカテコール及び4−エチルカテコールである。
実施例2:クロロゲン酸での生コーヒー豆のスパイキング
主浴
ブラジルコーヒーの生コーヒー豆を、減圧浸潤によってクロロゲン酸でスパイキングした。この目的で、いわゆる「主浴」を、生コーヒー豆を水浴に繰り返し浸漬させた後、豆を捨てることによって初めに生成した。このようにして、主浴と生コーヒー豆との平衡を達成した。スパイキング手順中のいかなる化合物の浸出も回避するために、スパイキングをこの主浴内で行った。
スパイキング手順
クロロゲン酸での生コーヒー豆のスパイキングを、コーヒー豆をスパイキング溶液、すなわちクロロゲン酸を溶解させた主浴に漬け、真空(200ミリバール以下)を30分間適用する減圧浸潤によって行った。その後、スパイキング溶液を捨て、生コーヒー豆を40℃で6時間、処理前のコーヒー豆の初期の含水量(11%)に再調整されるまで慎重に乾燥させた。スパイキング溶液は、6つ全てのクロロゲン酸(ネオクロロゲン酸、n−クロロゲン酸及びクリプトクロロゲン酸、並びにイソ−1−クロロゲン酸、イソ−2−クロロゲン酸及びイソ−3−クロロゲン酸)を含有するものであった。
結果
生コーヒー豆を、50g又は100gのクロロゲン酸を含有する1200mlの容量のスパイキング溶液中で処理した。未処理のコーヒー豆、及びクロロゲン酸を含有しないスパイキング溶液で処理したコーヒー豆を対照として使用した。表1及び図5Aは、カフェイン及びCGAの含量を示す。
Figure 2013524821
処理したコーヒー及び未処理のコーヒーの同様のカフェイン含量から、スパイキング溶液中の浸出が非常に低かったことが示される。一方で、CGAでのスパイキングは、生コーヒー豆のCGA含量を顕著に増大させることができた。次いで、処理したコーヒー豆及び未処理のコーヒー豆を、それぞれ80スケールパーツ及び50スケールパーツの焙煎程度まで焙煎し、CGA含量を決定した。結果を表2並びに図5B及び図5Cに示す。
Figure 2013524821
上記のデータから明らかなように、CGAでスパイキングした生コーヒー豆において見られるCGAの増大は、焙煎コーヒー豆、特に、CGA含量がCGAでスパイキングしていない豆よりも最大で25%高いダークに焙煎した豆(50スケールパーツ)、及びCGA含量がCGAでスパイキングしていない豆よりも最大で50%高いライトに焙煎した豆(80スケールパーツ)においても見ることができる。上記のコーヒー豆から調製したコーヒー飲料のCGA含量を図5Dに示す。図5Dから明らかなように、CGAでスパイキングした焙煎コーヒー豆において見られるCGA含量の増大は、それぞれのコーヒー飲料、この場合も特にダークに焙煎した豆から抽出したコーヒー飲料においても見ることができる。
要約すると、生コーヒー豆をCGAでスパイキングすることができ、それにより焙煎コーヒー豆、特にダークに焙煎した豆におけるCGA含量の増大、及びそれぞれのコーヒー飲料におけるCGA含量の増大をもたらすことができる。
実施例3:生コーヒー豆の焙煎中のトリゴネリンの分解
生コーヒー豆の焙煎中に、トリゴネリンは強く分解される(図7参照)。したがって、生コーヒー豆の焙煎中のトリゴネリンの分解、並びに分解生成物であるNMP、ニコチン酸、N−メチルピコリニウム、ニコチン酸メチル及びニコチンアミドの生成(図6参照)を、熱湯抽出物中の上記の化合物の濃度を測定することによって決定した。サンプルを、260℃で1分間〜10分間(図8)及び190℃〜280℃で4分間(図9)焙煎した。
図8から明らかなように、トリゴネリンの濃度は、260℃で濃度が最初の4分間に最も強く減少したS字形曲線に従っていた。NMPは2分〜4分の間に生成し、4分後には最大濃度に達していた。更なる焙煎は更なるNMP生成をもたらさなかった。N−メチルピコリニウムの場合にも同じことが当てはまるが、その濃度はNMPよりも50倍低かった。ニコチン酸は最初の7分間に生成した後、その濃度は再度減少した。同じ挙動がニコチン酸メチルについても見られたが、その濃度は50倍〜70倍低かった。ニコチンアミドの濃度は焙煎プロセス全体を通して一定のままであった。
図9から明らかなように、220℃で4分間の焙煎は、トリゴネリンを顕著に熱分解するには十分ではなかった。トリゴネリンの分解及びその分解生成物の生成は、240℃で4分間の焙煎から開始した。NMPの生成は230℃で開始し、NMPの最も強い生成は240℃〜260℃の間であった。N−メチルピコリニウムは230℃で生成し、指数曲線を示した。ニコチン酸の濃度及びニコチン酸メチルの濃度は240℃で増大した。ニコチンアミドの濃度は、試験した温度全体で一定のままであった。
要約すると、NMPはトリゴネリンの主要分解生成物であり、トリゴネリンの25%がNMPに分解される。NMPの最大濃度は260℃で5分間の焙煎後に達成された。しかしながら、この時点ではトリゴネリンの70%しか分解されていなかった。5分後、NMPの濃度は安定したままであったが、ニコチン酸メチル及びニコチン酸は更に生成した。結果として、NMP濃度は焙煎を行うことによって増大させることができるが、生コーヒー豆の天然のトリゴネリン含量によって規定される或る特定の程度まで限られる。
実施例4:トリゴネリンでの生コーヒー豆のスパイキング
ブラジルコーヒーの生コーヒー豆を、凍結乾燥によってトリゴネリンでスパイキングした後、乾燥させ、ミディアム程度及びダーク程度まで焙煎した。表3及び図10は、上記焙煎豆から調製したコーヒー飲料中のNMP含量を示す。未処理のコーヒー豆及び水処理したコーヒー豆を対照として使用した。
スパイキング手順
トリゴネリンでの生コーヒー豆のスパイキングを、トリゴネリンクロリド(Fluka)水溶液を生コーヒー豆に添加し、続いて処理前のコーヒー豆の初期の含水量(11%)に再調整されるまで凍結乾燥に供することによって行った。加えたトリゴネリンの用量は、9mmol/kg(生コーヒー豆)又は生コーヒー1kg当たり12.6Trig × HCl(Fluka)に等しかった。
Figure 2013524821
上記のデータから明らかなように、コーヒー飲料中のNMP含量は、生コーヒー豆をトリゴネリンでスパイキングすることによって増大させることができる。
実施例5:コーヒー飲料中のNMP濃度とCGA濃度との比率
NMPの濃度とCGAの濃度との比率を、標準的な手順に従って抽出したコーヒー飲料において決定した。コーヒー豆を同じミルで420μmの粉末度になるまで挽いた。異なる程度まで焙煎した、ブレンドしたコーヒー豆から抽出したコーヒー飲料のそれぞれのデータを表4に示す。
Figure 2013524821
実施例6:生コーヒー豆におけるC5−HTの低減
C5−HTは、コーヒーに特異的な胃酸分泌及び敏感な人における胃炎の主要なメディエーターである。C5−HTは未処理の生コーヒー豆を覆うワックス層中に含有されるため、生コーヒー豆の脱ワックス処理によりC5−HTを顕著に低減することができる。生コーヒー豆の脱ワックス処理と脱カフェイン処理とで同じ溶媒が使用されるため、脱カフェイン処理もC5−HTの低減に同様に効果的である。
したがって、生コーヒー豆を脱ワックス処理又は脱カフェイン処理した後、異なる程度まで焙煎した。C5−HT含量を上記豆から調製したコーヒー飲料において分析した(図11A)。さらに、上記のコーヒー飲料中のNMP含量を分析し(図11B)、5−HT濃度に対するNMP濃度の比率を規定した(NMP/C5−HT×100;図11C)。
実施例7:胃酸の分泌
9人の健常ボランティアに、本明細書で設計される実験への参加を依頼した。最適化ブレンド(NMPが豊富で、C5−HTに乏しい)を、等量(すなわち各20%(g/g))のドイツで市販されている5つの主な小売コーヒーからなる通常のコーヒーに対して試験した。
最適化ブレンドは以下のものを含む:
260℃で3分間焙煎を行う回転流動床(RFB)によって約80スケールパーツの焙煎程度まで焙煎した、30%(w/w)の脱ワックス処理したアラビアコーヒーノキのコーヒー豆;及び
200℃で20分間、約50スケールパーツの焙煎程度までドラム焙煎した、70%(w/w)の脱ワックス処理したアラビアコーヒーノキのコーヒー豆。
コーヒー飲料を標準フィルターコーヒーメーカーで作製した。飲料を、朝に胃を空にした状態で1分以内に、およそ35℃の温度で摂取させた。水を対照とした。結果を時間当たりの曲線下面積(AUC/分)での変化として表し、顕著なプラス効果を更に実証するために、図12に示されるようにデータをlog2変換に供した。
帰無仮説を仮定すると、市販ブレンドコーヒーは、最適化ブレンドよりも強く胃酸の分泌を刺激し得る。片側統計的手法を用いた。結果として、最適化ブレンドの投与は、アルカリ重炭酸塩チャレンジ後に初期のpHを回復する期間を市販ブレンドコーヒーよりも効果的に延長した。これらの結果は、図13に示されるようにlog2変換のデータによって確認される。
したがって、最適化コーヒーブレンドについて、通常のコーヒーと比較して有意な胃酸分泌の低減を実証することができた。
図14Aに示されるように、最適化ブレンドの適用は、初期のpH値に戻るのに有意に長い応答時間を示した。したがって、曲線下面積(AUC)は市販ブレンドよりも最適化ブレンドで有意に大きかった(図14B)。図15に示されるように、先の実験における同様の結果から、C5HTに乏しく、NMPが豊富な最適化コーヒーブレンドが、ミディアムに焙煎された市販ブレンドよりも弱く胃酸分泌を刺激することが予想されるため、片側統計比較を行った。
実施例8:粉末から飲料へのNMPの抽出
図16では、Y軸はコーヒー粉末におけるNMPの定量的データ(μg/g)を示し、X軸はコーヒー飲料から得られるNMP濃度(mg/l)を示す。標準コーヒー飲料は、48gのコーヒー粉末を900mlの水で抽出し、約820ml(±50ml)のコーヒー飲料を得ることによって調製する。
コーヒー飲料から得られるNMPの値をコーヒー粉末中に存在するNMPの値に変換するために、飲料から得られる濃度(mg/l)に0.82(l)を乗じ、使用するコーヒー粉末の量で除するものとする。結果をμg/g(ppm)単位で得るために、1000を乗じてNMP濃度をmg/lからμg/lに変換する。
Figure 2013524821
商をまとめる場合、得られる飲料の量に依存する変換係数を算出する。通常の飲料の量を用いると、係数は17.1である。
Figure 2013524821
本発明の参照データ(経験的実測値)及び理論的関係(係数17.1=理論的公称値)から得られる、強制的に0を通る線形補償関数の勾配の商を算出すると、それぞれ1.06又は106%が得られる。
この計算のバックグラウンドは、検証パラメータ「回収率」を得るための機器分析による以下の相関である。
Figure 2013524821
一連のデータ点が存在する場合は以下の通りである。
Figure 2013524821
粉末中の理論量を飲料のデータ(NMP濃度(mg/l))から、0.82(l)を乗じ、48(g)で除することによって算出し(上記参照)、粉末から得られる量を、算出したデータに対してプロットすると、図17に示されるように、抽出回収率が強制的に0を通る線形補償関数の勾配から直接得られる。
実施例9:研究用コーヒー、競合他社のコーヒー及び参照コーヒーの比較
NMP/C5HT指数は、本明細書中で使用される場合、コーヒー飲料中のNMP濃度(mg/l)のC5HT濃度(μg/l)による商に100を乗じたものである。図18では、かかる指数を研究用コーヒー、競合他社のコーヒー及び参照コーヒーについて示す。
研究用コーヒーは以下のものを含む:
260℃で3分間焙煎を行う回転流動床(RFB)によって約80スケールパーツの焙煎程度まで焙煎した、30%(w/w)の脱ワックス処理したアラビアコーヒーノキのコーヒー豆;及び
200℃で20分間、約50スケールパーツの焙煎程度までドラム焙煎した、70%(w/w)の脱ワックス処理したアラビアコーヒーノキのコーヒー豆。
研究用コーヒーと競合他社のコーヒーとを区分するために、カフェインを含有するコーヒーとカフェインを含まないコーヒーとを区別する更なる可能性を決定すべきである。脱ワックス処理はC5HTの低減をもたらすが、カフェインの低減はもたらさないため、NMP/C5HT指数を、図19に示されるようにカフェイン含量(mg/l)を乗ずることによって拡張した。コーヒー毎に3つの分析パラメータをまとめたものである図19に示すデータ点から、全ての競合他社のコーヒー又は参照コーヒー(市販ブレンド)からの研究用コーヒーの区別が当業者に明らかである。

Claims (13)

  1. コーヒーブレンドを製造する方法であって、該コーヒーブレンドが、該コーヒーブレンドから標準条件下で抽出したコーヒー飲料が、少なくとも65mg/LのN−メチルピリジニウムカチオン(NMP)及び少なくとも550mg/Lのクロロゲン酸(CGA)を含有することを特徴とし、
    (a)190℃〜210℃で少なくとも10分間、約45スケールパーツ〜60スケールパーツのダーク程度までドラム焙煎したアラビアコーヒーノキのコーヒー豆を準備する工程と、
    (b)240℃〜270℃で最大5分間焙煎を行う回転流動床(RFB)によって約75スケールパーツ〜約90スケールパーツのミディアム程度まで焙煎したアラビアコーヒーノキのコーヒー豆を準備する工程と、
    (c)1つのブレンド成分が(a)によるコーヒー豆からなり、1つのブレンド成分が(b)によるコーヒー豆からなり、該(a)によるコーヒー豆が該ブレンドの60%(w/w)〜80%(w/w)を形成し、該(b)によるコーヒー豆が該ブレンドの20%(w/w)〜40%(w/w)を形成する、少なくとも2つの成分をブレンドする工程と、
    を含む、コーヒーブレンドを製造する方法。
  2. 前記工程(a)及び工程(b)において準備したコーヒー豆を、工程(c)の前に挽く、請求項1に記載の方法。
  3. 少なくとも1つのブレンド成分の生コーヒー豆を、焙煎する前にCGA及びトリゴネリンからなる群から選択される少なくとも1つの化合物でスパイキングする工程を更に含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記コーヒー飲料におけるNMPの濃度に対するCGAの濃度の比率が6〜12である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記コーヒー飲料が、最大で200mg/Lのカルボン酸−5−ヒドロキシトリプタミド(C5−HT)を含有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記少なくとも1つのブレンド成分の生コーヒー豆を、焙煎する前に水蒸気処理する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記少なくとも1つのブレンド成分の生コーヒー豆を、焙煎する前に脱ワックス処理及び/又は脱カフェイン処理する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記生コーヒー豆をスパイキングする工程を減圧浸潤によって行う、請求項2〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記生コーヒー豆をスパイキングする工程を凍結乾燥によって行う、請求項2〜7のいずれか一項に記載の方法。
  10. コーヒーブレンドであって、該コーヒーブレンドから標準条件下で抽出したコーヒー飲料が、少なくとも65mg/LのN−メチルピリジニウムカチオン(NMP)及び少なくとも550mg/Lのクロロゲン酸(CGA)を含有することを特徴とし、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法によって得ることができる、コーヒーブレンド。
  11. コーヒー豆のブレンド又はコーヒー粉末ブレンドである、請求項10に記載のコーヒーブレンド。
  12. 前記コーヒー飲料におけるNMPの濃度に対するCGAの濃度の比率が6〜12である、請求項10又は11に記載のコーヒーブレンド。
  13. 前記コーヒー飲料が、最大で200mg/Lのカルボン酸−5−ヒドロキシトリプタミド(C5−HT)を含有する、請求項10〜12のいずれか一項に記載のコーヒーブレンド。
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