JP2013519715A - 少なくとも1つの電子求引性基を有する芳香族カルボン酸誘導体の芳香族求核置換による目的の化学化合物の調製方法 - Google Patents
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Abstract
【選択図】なし
Description
7, 733-742またはPink et al. Organic Process Research &
Development 2008, 12, 589-595を参照)。
1970, 18, 1. Ahn, T.; Cohen, T. Tetrahedron Lett. 1994, 35, 203)。従って、求核置換反応の開始時におけるカルボキシル官能基の保護は必須の工程であると思われる。使用される保護基は一般に立体的に嵩高であり、求核置換を促進すると考えられている。
1つのみのカルボキシル官能基を有する芳香族カルボン酸誘導体またはその塩、好ましくは、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩もしくは亜鉛塩、好ましくは安息香酸誘導体またはその塩であって、
− 前記カルボン酸誘導体は、カルボキシル官能基のオルト位に脱離基を有し、上記脱離基は、フッ素もしくは塩素原子またはキラルもしくは非キラルアルコキシ基であり、後者の場合、メトキシ基が好ましく、
− 前記カルボン酸誘導体は、少なくとも1つの電子求引性基、好ましくはフッ素原子によって、脱離基で占められていない環の位置で置換されている、
芳香族カルボン酸誘導体またはその塩を、
MNu(式中、Mは金属であり、Nuはキラルもしくは非キラル求核剤である)反応物と反応させるが、
但し、
− 脱離基がフッ素原子であり、パラ位に臭素原子が存在し、かつ残りの位置が水素原子によって置換されている場合、NuMはiBuMgClまたはNuMgBr(式中、Nuはエチル、イソブチルまたはシクロペンテニル基である)ではなく、
− 脱離基がフッ素原子であり、他方のオルト位にハロゲンが存在し、パラ位ならびに脱離基に隣接するメタ位にフッ素原子が存在し、かつ他方のメタ位が水素原子で置換されている場合、NuMは、NuがC1〜6アルキルであるアルキル化剤ではなく、
− 出発化合物が2,3,4,6−テトラフルオロ安息香酸である場合、NuMはMeMgBrではなく、
前記芳香族求核置換反応を、触媒を用いず、出発化合物の酸官能基の保護/脱保護の工程を含めずに行い、
本方法は、上記反応では、反応中にケトン誘導体の生成が非常に僅かであるという点で選択的であることを特徴とする。
− R1はCO2Hであり、
− R2は、フッ素もしくは塩素原子またはキラルもしくは非キラルアルコキシ基、好ましくはOCH3であり、
− R3は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール、あるいは1つまたは2つのアルキル基もしくは電子求引性基で置換されているか置換されていないアミンであるか、R3は、塩基および金属の存在下で反応してMNuを形成することができる置換基であるか、あるいはR3は、R4と共に環を形成してもよく、
− R4は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール、あるいは1つまたは2つのアルキル基もしくは電子求引性基で置換されているか置換されていないアミンであるか、塩基および金属の存在下で反応してMNuを形成することができる置換基であるか、あるいはR4は、R3またはR5と共に環を形成していてもよく、
− R5は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール、あるいは1つまたは2つのアルキル基もしくは電子求引性基で置換されているか置換されていないアミンであるか、塩基および金属の存在下で反応してMNuを形成することができる置換基であるか、あるいはR5は、R4またはR6と共に環を形成していてもよく、
− R6は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール、あるいは1つまたは2つのアルキル基もしくは電子求引性基で置換されているか置換されていないアミンであるか、塩基および金属の存在下で反応してMNuを形成することができる置換基であるか、あるいはR6は、R5と共に環を形成していてもよいが、
但し、R3、R4、R5およびR6のうちの少なくとも1つは電子求引性基である)であり、
これを、
一般式NuM(式中、Nuは求核剤であり、Mは金属、好ましくは、Li、Mg、Zn、Cuまたは有機マグネシウム誘導体MgX(式中、Xは、ハロゲン原子またはアルコキシ基、好ましくはOCH3である)である)の化合物(III)と反応させ、
前記芳香族求核置換反応を、触媒を用いず、化合物(II)の酸官能基の保護/脱保護の工程を含めずに行って、
少なくともR2がNuで置換されている一般式(II)に対応する一般式(I)の化合物を選択的に得るが、
但し、
− 脱離基がフッ素原子であり、パラ位が臭素原子で置換されており、かつ残りの位置が水素原子によって置換されている場合、NuMは、iBuMgClまたはNuMgBr(式中、Nuはエチル、イソブチルまたはシクロペンテニル基である)ではなく、
− 脱離基がフッ素原子であり、他方のオルト位にハロゲンが存在し、パラ位ならびに脱離基に隣接するメタ位にフッ素原子が存在し、かつ他方のメタ位は水素原子で占められている場合、NuMは、NuがC1〜6アルキルであるアルキル化剤ではなく、
− 出発製品が2,3,4,6−テトラフルオロ安息香酸である場合、NuMはMeMgBrではない。
− 第1の他の実施形態では、R6が電子求引性基である場合ならびにR4およびR5が環を形成していない場合、R3およびR4は一緒に、特に官能基で任意に置換された、芳香族環もしくは非芳香族環または複素環を形成していてもよく、
− 第2の他の実施形態では、R6が電子求引性基である場合ならびにR3およびR4が一緒に環を形成していない場合、R4およびR5は一緒に、特に官能基で任意に置換された、芳香族環もしくは非芳香族環または複素環を形成していてもよく、
− 第3の他の実施形態では、R4が電子求引性基である場合、R5およびR6は一緒に、特に官能基で任意に置換された、芳香族環もしくは非芳香族環または複素環を形成していてもよい。
有利には、当該反応を−78℃〜溶媒還流温度で行う。当該反応を、極性非プロトン性溶媒、好ましくは無水THF(テトラヒドロフラン)もしくはジエチルエーテル、ベンゼン、トルエン、またはペンタン、ヘキサン、ヘプタンもしくはオクタンなどの炭化水素中で行うことが好ましい。
不斉炭素の存在
好ましい実施形態によれば、前記芳香族カルボン酸誘導体、好ましくは一般式(II)の前記安息香酸誘導体および/または求核剤に不斉炭素が存在し、得られる一般式(I)の化合物は非対称である。非常に有利には、芳香族カルボン酸誘導体、好ましくは一般式(II)の前記安息香酸誘導体は、少なくとも1つキラルな脱離基を有する。
具体的な実施形態では、キラル配位子を反応混合物に添加する。この配位子は、本発明の反応生成物(I)にキラリティを与えることを目的としている。
第1の実施形態によれば、R2がフッ素または塩素原子である場合、Nuは置換または非置換アミンではなく、特に、Nuはアニリン誘導体ではない。
本発明の方法の具体的な実施形態によれば、一般式(II)の化合物は、
− R1はCO2Hであり、
− R2およびR6はそれぞれ独立してフッ素原子であり、かつ
− R3、R4、R5はそれぞれ独立して水素原子である。
− R1はCO2Hであり、
− R2およびR4はそれぞれ独立してフッ素原子であり、かつ
− R3、R5、R6はそれぞれ独立して水素原子である。
第1の実施形態によれば、化合物NuMを直接合成によって得てもよい(Carey & Sundberg,
Advanced Organic Chemistry, Part A Chapter 7, "Carbanions and Other
Nucleophilic Carbon Species", pp. 405-448)。
1980, 102, 1201; JACS 1984, 106, 3245; Acc. Chem. Res, 1989, 22, 52)。
K. Acc. Chem. Res. 1982, 15, 300-305)。
90, 879; JOC 1989, 54, 4372)。
本発明の意味では、「アリール」という用語は、フェニル基、ビフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、テトラヒドロナフチル基、インダニル基およびビナフチル基を挙げることができる1つまたは複数の芳香族環(2つの環が存在する場合は、ビアリールと呼ぶ)を有する5〜20個、好ましくは6〜12個の炭素原子からなる単環系または多環系を意味する。アリールという用語は、酸素、窒素または硫黄原子から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含むあらゆる芳香族環も意味する。アリール基は、ヒドロキシル基、1、2、3、4、5または6個の炭素原子を含む直鎖状または分岐鎖状アルキル基(特に、メチル、エチル、プロピル、ブチル)、アルコキシ基、またはハロゲン原子(特に臭素、塩素およびヨウ素)の中から互いに独立して選択された1〜3つの置換基で置換されていてもよい。
E.; Hattori, T.; Ichihara, N.; Miyano, S. J. Chem. Soc., Perkin Trans. 1 2002,
377)、アミド(Kim, D.; Wang, L.; Hale, J. J.; Lynch, C. L.;
Budhu, R. J.; MacCoss, M.; Mills, S. G.; Malkowitz, L.; Gould, S. L.; DeMartino,
J. A.; Springer, M. S.; Hazuda, D.; Miller, M.; Kessler, J.; Hrin, R. C.;
Carver, G.; Carella, A.; Henry, K.; Lineberger, J.; Schleif, W. A.; Emini, E.
A. Bioorg. Med. Chem. Lett. 2005, 15(8), 2129)、アルキルアミド(Guo,
Z.; Schultz, A. G. Tetrahedron Lett. 2001, 42(9), 1603)、ジアルキルアミド(Hoarau, C.; Couture, A.; Deniau, E.; Grandclaudon, P. Synthesis
2000)、1−イミダゾリル (Figge, A.; Altenbach, H. J.; Brauer, D.
J.; Tielmann, P. Tetrahedron: Asymmetry 2002, 13(2), 137)、2−オキサゾリル(Cram, D. J.; Bryant, J. A.; Doxsee, K. M. Chem. Lett. 1987, 19)、2−チアゾリルなどが、CO2H官能基を保護するために使用される。
Sons, New York, 1972)。無水THF GTS100ステーション(Glass Technology社)によってTHFを蒸留する。アルキルリチウム誘導体を、N−ベンジルベンズアミドで定期的に滴定する(Burchat, A. F.;
Chong, J. M.; Nielsen, N. J. Organomet. Chem. 1997, 542, 281)。
Chemical Company社から販売されている。
Micromass)を用いて化学衝撃モードまたは電界イオン化モードで質量スペクトルを記録した。正確な質量測定のために得られる精度は4桁である。
n−BuLi(6.9mL、11mmol、1.6Mのヘキサン溶液)を、2,6−ジフルオロ安息香酸(791mg、5mmol)の無水THF(30mL)溶液に−78℃で添加する。反応混合物をこの温度で2時間撹拌した後、ヨードメタン(1.25mL、12mmol)を添加する。この溶液を、室温で水(20mL)で加水分解し、2つの相を分離する。水相を酢酸エチル(3×40mL)で洗浄する。次いで、水相をpH1に酸性化し、酢酸エチル(3×40mL)で抽出する。一緒にした有機相をMgSO4で乾燥し、真空濃縮する。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ(シクロヘキサン:酢酸エチル=95:5)で精製して、2−ブチル−6−フルオロ安息香酸(425mg、2.17mmol、43%)を黄色の油として得る。加水分解前にヨードメタンを添加しても反応の結果は変わらない。1H NMR(400 MHz, CDCl3)
δ: 11.04(s 大きい, 1H), 7.35(td, JHF = 5.7 Hz, J = 8.0 Hz, 1H, H5), 7.05(d, J = 7.6 Hz,
1H, H4), 6.97(dd, J = 8.2 Hz, JHF = 9.6 Hz, 1H, H6), 2.81(t, J = 7.8 Hz, 2H),
1.62(m, 2H) 1.38(m, 2H), 0.93(t, J = 7.3 Hz, 3H)。13C NMR(100 MHz, CDCl3) δ: 171.6,
160.3(d, J = 253 Hz), 144.2(d, J = 1.3 Hz), 131.9(d, J = 9.2 Hz), 120.0(d, J = 14.3
Hz), 125.5(d, J = 3.2 Hz), 113.4(d, J = 21.8 Hz), 33.5, 33.2, 22.5, 13.8。IR(ATR, cm-1): 2960, 2873, 2662, 2873, 1704, 1615, 1576,
1467, 1405, 1293, 1125, 805, 775。HRMS [M+NH4]+
C11H17NO2F:の理論値:214.1243、測定値:214.1246。
δ: 7.36(t,
J = 7.8 Hz, 1H), 7.13(d, J = 7.8 Hz, 2H), 2.73(sext, J = 7.0 Hz, 2H), 1.75-1.55(m,
4H), 1.27(dd, J = 1.6 Hz, J = 6.8 Hz, 6H), 0.85(t, J = 7.4 Hz, 6H)。13C NMR(100 MHz, CDCl3) δ: 176.2, 143.2, 133.4, 129.5, 122.8, 38.7, 30.9, 22.0, 12.1。IR(ATR, cm-1): 2955, 2925, 2864, 1705, 1594, 1585, 1456,
1390, 1379, 1260, 1134, 1003, 908, 803, 764, 699, 609。HRMS
[M+NH4]+ C15H26NO2の理論値:252.1964、測定値:252.1963。
7.22-7.09(m, 2H)。13C
NMR(50 MHz, CDCl3) δ: 171.1, 159.8(d, J = 252.6
Hz), 142.8(d, J = 2.4 Hz), 139.0(d, J = 2.3 Hz), 131.7(d, J = 9.1 Hz), 128.5(2*C),
128.2(2*C), 128.1, 125.7(d, J = 3.2 Hz), 120.3(d, J = 15.7 Hz),
114.7(d, J = 21.6 Hz)。IR(ATR, cm-1): 2860,
2654, 1690, 1612, 1567, 1460, 1401, 1293, 1267, 1238, 1127, 1097, 897, 803,
771, 702, 549。HRMS [M]+ C13H9FO2の理論値:216.0587、実測値:216.0587。
7.50-7.30(m, 3H), 7.20-7.06(m, 2H), 6.97-6.90(m, 2H), 3.84(s, 3H)。13C NMR(50 MHz, CDCl3) δ: 171.1, 159.8(d, J = 252.1 Hz), 159.6, 142.4(d, J = 2.5 Hz),
131.6(d, J = 9.2 Hz), 131.4(d, J = 2.4 Hz), 129.4(2*C), 125.7(d, J =
3.1 Hz), 120.3(d, J = 15.7 Hz), 114.2(d, J = 21.5 Hz), 114.0(2*C),
55.2。IR(ATR, cm-1): 1703, 1698, 1610, 1514,
1462, 1455, 1288, 1236, 1178, 1094, 1029, 896, 806, 781, 692, 587。HRMS [M+H]+ C14H12FO3の理論値:247.0770、実測値:247.0780。
J = 8.0 Hz, 1H), 6.90(d; J = 8.0 Hz; 2H), 3.21(q; J = 7.2 Hz; 8H), 1.11(t; J =
7.2 Hz; 12H)。NMR 13C(CDCl3;
100MHz): 167.1; 150.7; 131.3; 119.6; 115.6; 48.7; 11.9。IR(ATR,
cm-1): 3430; 2671; 2612; 2072; 1582; 1459; 1368; 1262。HRMS m/z C15H25N2O2([M]+)の理論値: 265.1871、実測値:265.1909。
JH,H = 8 Hz; JH,F = 6 Hz; 1H), 7.24(dd; J = 8.8 Hz; J =
7.2 Hz; 2H); 7.06(dd; JH,H = 8.8 Hz; JH,F = 9.6 Hz; 1H);
6.98(d; J = 8 Hz; 1H); 6.94(t; J = 7.2 Hz; 1H); 6.82(d; J = 8.8 Hz; 2H);
3.25(s; 3H)。NMR 13C(CDCl3; 100MHz): 166.0; 160.5(J = 260
Hz); 149.0; 148.3; 133.6(d, J = 10 Hz); 129.5; 123.7; 122.8; 121.4; 117.5;
114.1(d, J = 22 Hz); 41.4。NMR 19F(CDCl3,
376MHz) = -111.0。IR(ATR, cm-1): 3063; 1705;
1613; 1495; 1350; 1161; 1209; 995; 825; 756; 694; 608。
= 7.8 Hz; 2H), 2.72(m; 1H), 1.68(m; 2H), 1.26(d; J = 7.0 Hz; 3H), 0.85(t; J =
7.4 Hz; 3H)。13C
NMR(CDCl3; 100 MHz): 176.5; 143.5; 133.0; 129.0; 122.5; 39.4; 31.5;
22.5; 12.0。IR(ATR, cm-1): 2954; 2925; 2863;
1704; 1594; 1584; 1456; 1390; 1379; 1260; 1234; 1134。
MHz): 7.34(dd; JH,H = 8.2 Hz; JH,F = 5.6 Hz; 1H), 7.04(d;
J = 8.2 Hz; 1H), 6.96(dd; JH,H = 8.2 Hz; JH,F = 9.6 Hz; 1H),
2.81(t; J = 7.6 Hz; 2H), 1.68(m; 2H), 1.39(m; 2H), 0.91(t; J = 7.6 Hz; 3H)。13C NMR(CDCl3; 100 MHz): 172.1, 160.0(d; J = 250 Hz),
144.3; 132.0(d; J = 10 Hz); 131.2; 125.5(d; J = 14 Hz); 120.0(d; J = 21 Hz);
113.6; 33.6; 22.5; 13.8。IR(ATR, cm-1): 2960;
2873; 2662; 1704; 1615; 1576; 1466; 1405; 1293; 1125; 805; 774.8。
Claims (9)
- 芳香族求核置換による芳香族カルボン酸誘導体の調製方法であって、
1つのみのカルボキシル官能基を有する芳香族カルボン酸誘導体またはその塩、好ましくはリチウム、ナトリウム、カリウム塩もしくは亜鉛塩、好ましくは安息香酸誘導体またはその塩であって、
− 前記カルボン酸誘導体は、カルボキシル官能基のオルト位に脱離基を有し、前記脱離基は、好ましくはフッ素または塩素原子またはキラルもしくは非キラルアルコキシ基であり、後者の場合、メトキシ基が好ましく、
− 前記カルボン酸誘導体は、前記脱離基以外の少なくとも1つの電子求引性基、好ましくはフッ素原子で置換されている、
芳香族カルボン酸誘導体またはその塩を、
MNu(式中、Mは金属であり、Nuはキラルもしくは非キラル求核剤である)反応物と反応させるが、
但し、
− 前記脱離基がフッ素原子であり、臭素原子がパラ位にあり、かつ残りの位置が水素原子によって置換されている場合、NuMはiBuMgClまたはNuMgBr(式中、Nuはエチルもしくはイソブチルまたはシクロペンテニル基である)ではなく、
− 前記脱離基がフッ素原子であり、他方のオルト位にハロゲンが存在し、パラ位ならびに前記脱離基に隣接するメタ位にフッ素原子が存在し、かつ他方のメタ位に水素原子が存在する場合、NuMはNuがC1〜6アルキルであるアルキル化剤ではなく、
− 前記出発化合物が2,3,4,6−テトラフルオロ安息香酸である場合、NuMはMeMgBrではなく、
前記芳香族求核置換反応を、触媒を用いず、前記出発化合物の酸官能基の保護/脱保護の工程を含めずに行い、
本方法は、前記反応では、前記反応中にケトン誘導体の生成が非常に僅かであるという点で選択的であることを特徴とする方法。 - 前記反応の出発化合物である前記カルボン酸誘導体は、一般式(II)の安息香酸誘導体:
(式中、
R1はCO2Hであり、
R2は、フッ素または塩素原子またはキラルもしくは非キラルアルコキシ基、好ましくはOCH3であり、
R3は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール、あるいは1つまたは2つのアルキル基もしくは電子求引性基で置換されているか置換されていないアミンであるか、R3は塩基および金属の存在下で反応してMNuを形成することができる置換基であるか、あるいは、R3はR4と共に環を形成してもよく、
R4は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール、あるいは1つまたは2つのアルキル基もしくは電子求引性基で置換されているか置換されていないアミンであるか、塩基および金属の存在下で反応してMNuを形成することができる置換基であるか、あるいは、R4は、R3もしくはR5と共に環を形成していてもよく、
R5は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール、あるいは1つまたは2つのアルキル基もしくは電子求引性基で置換されているか置換されていないアミンであるか、塩基および金属の存在下で反応してMNuを形成することができる置換基であるか、あるいは、R5は、R4もしくはR6と共に環を形成してもよく、
R6は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール、あるいは1つまたは2つのアルキル基もしくは電子求引性基で置換されているか置換されていないアミンであるか、塩基および金属の存在下で反応してMNuを形成することができる置換基であるか、R6は、R5と共に環を形成してもよいが、
但し、R3、R4、R5およびR6のうちの少なくとも1つは電子求引性基である)であり、
これを、
一般式NuM(式中、Nuは求核剤であり、Mは金属、好ましくはLi、Mg、Zn、Cuまたは有機マグネシウム誘導体MgX(式中、Xはハロゲン原子またはアルコキシ基、好ましくはOCH3である)である)の化合物(III)と反応させ、
前記芳香族求核置換反応を、触媒を用いず、前記化合物(II)の酸官能基の保護/脱保護の工程を含めずに行って、
少なくともR2がNuで置換されている一般式(II)に対応する一般式(I)の化合物を選択的に得るが、
但し、
− 前記脱離基がフッ素原子であり、臭素原子がパラ位にあり、かつ残りの位置が水素原子によって置換されている場合、NuMはiBuMgClまたはNuMgBr(式中、Nuはエチルもしくはイソブチルまたはシクロペンテニル基である)ではなく、
− 前記脱離基がフッ素原子であり、他方のオルト位にハロゲンが存在し、パラ位ならびに前記脱離基に隣接するメタ位にフッ素原子が存在し、かつ他方のメタ位に水素原子が存在する場合、NuMはNuがC1〜6アルキルであるアルキル化剤ではなく、
− 前記出発化合物が2,3,4,6−テトラフルオロ安息香酸である場合、NuMはMeMgBではないことを特徴とする、請求項1に記載の方法。 - NuMは、MがLi、Mg、Cu、ZnまたはMgX(式中、Xはハロゲンまたはアルコキシである)であり、NuがN(C1〜6アルキル)2、NH(C1〜6アルキル)、NEt2、N(CH2CH2)2NMe、NMeBn、NBn2、NMePh、NHt−Bu、NPh2である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
- 不斉炭素が前記芳香族カルボン酸誘導体の脱離基および/または前記求核剤に存在し、得られる一般式(I)の化合物が非対称である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
- 1当量の出発カルボン酸誘導体に対して、少なくとも1当量のNuMを使用する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
- 前記芳香族カルボン酸誘導体の酸官能基に対応する金属塩を形成するために、1当量の出発芳香族カルボン酸誘導体に対して、少なくとも1当量の金属塩基、好ましくはブチルリチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムまたは水素化リチウムを使用し、置換される出発分子の脱離基1つにつき、少なくとも1当量のNuMを添加する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
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